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唯「桜高軽音部にうんたん♪の嵐!」#後編 【非日常系】


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唯「桜高軽音部にうんたん♪の嵐!」#前編
唯「桜高軽音部にうんたん♪の嵐!」#中編
唯「桜高軽音部にうんたん♪の嵐!」#後編






304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 15:41:27.27 ID:ZB7iSwyD0

──平沢家

憂「お姉ちゃん…ご飯食べないの…?」

唯「…食べたくない」

憂「もう昨日から何も食べてないよ…」

唯「・・・・・」

憂「私…どうしたらいいの?お姉ちゃん」

   ピンポーン

憂(…まさか!?)

憂(お姉ちゃんは何も心配いらないよ)

唯(・・・・・みんな…イッチー…)



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 15:49:47.24 ID:ZB7iSwyD0

大神「開けてくれ!頼む!!」

  ガチャ

憂「やっぱりあなたでしたか…」

憂「お姉ちゃんはあなたには会いたくないようです。帰ってください」

大神「うっ…」ガクガク…

大神(こんな所で立ち止まってどうする!?大神一郎!!)

大神「憂くん!おじゃまするよ!!」ダッ

憂「ち、ちょっと…きゃ…!?」

加山「おいおい大神レディーをそんな乱暴に扱うようでは…」

憂「あ!あなたはいつぞやの…」

加山「うひゃ~」バタン



306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 15:56:32.15 ID:ZB7iSwyD0

大神「唯くんどこにいるんだ!!」

憂「大神先生!大声出さないで下さい!!警察呼びますよ」

憂(呼ぶまでもないけど…ね)

大神「お願いだ憂くん!唯くんの部屋を教えてくれ!!」

憂(くっ?!この私が気迫で押されてる!?)

唯「・・・・・イッチー?」

大神「唯くん!!」

憂「お姉ちゃん部屋から出たらダメじゃない!」

唯「だって…イッチーの声が聞こえたから…」

大神「唯くん!行こう!みんなが待ってる!!」



307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:03:34.22 ID:ZB7iSwyD0

唯「でも…私…絶対失敗しちゃう」

大神「失敗がなんだ、そんな事でみんなが唯くんを責めると思ってるのかい?」

唯「そうじゃないの…みんなはきっと笑って許してくれると思う」

唯「でも、このライブを成功させなきゃ軽音部がなくなっちゃうかもしれないんでしょ?」

唯「それが…怖いの…」

大神「そんなことは俺が絶対にさせない!!」

唯「!!」

大神「どんな状況になっても俺が君たちを…軽音部を必ず守ってやる!!」

憂(この人…本気だわ……!!)

大神「唯くん、俺を信じてくれっ!!」



308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:07:52.13 ID:ZB7iSwyD0

憂「・・・・・」

憂「ねぇ…お姉ちゃん…私も、お姉ちゃんのギター弾く姿が好きだよ」

唯「憂………!!」

憂「だから…行ってあげて!みなさんの所へ!」

憂(この軽音部なら…この大神先生だったら、
  昔みたいなことにはならないはずだよお姉ちゃん!)

唯「・・・・・」

唯「でも…ギー太が…」

大神「きみのギターなら…ほらこの通り!」

唯「!? 直っ…てる」

大神「ああ。弦は全て張り替えた。メンテも完璧だ。だからもう何も心配はいらない」

唯「…でも…また切れたら、私」

大神「大丈夫だ!この弦は決して切れない!」

唯「イッチー絶対はないって…言ってたじゃん!!」

大神「唯くん、よく聞いてくれ…」



309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:11:21.32 ID:ZB7iSwyD0

大神「このギターの弦は6弦全てに軽音部のみんなの気持ちがこもっている」

大神「律くん、澪くん、ムギくん、梓くん、さわ子先生、そして俺も…」

大神「みんなで1本1本切れないようにと願いを込めて丁寧に張替えたんだ」

唯「…みんなが?」

大神「そう。だからこの弦はみんなの唯くんに対する信頼の証…」

大神「絶対に切れない『絆』という原料を使った弦なんだ!!」

唯「・・・・・・!!」

大神「だから…絶対に切れない!!!」

憂(か、かっこいいかも///)



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:15:22.94 ID:ZB7iSwyD0

唯「…憂、私行くよ!!!」

大神「唯くん!!」

憂「お姉ちゃん!」

唯「みんなが弦を張り替えてくれた私のギー太…」

唯「今度は私がみんなの信頼に応える番だよね!イッチー!」

大神「ああ!そうだとも!!」

唯「待っててすぐ用意するから!」

憂「…あの、大神先生」

大神「なんだい?憂くん?」

憂「私生活でのお姉ちゃんは渡しません…渡しません…が」

憂「でも軽音部でのお姉ちゃんは………よろしくお願いします!!」ペコッ

大神「ああ。任せてくれ!」

大神(あのライブハウスは飲食店も兼ねているから
   客入れから開演の時間まではたっぷり取ってある)

大神(だから、必ず間に合うはずッ!)



311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:24:45.55 ID:ZB7iSwyD0


──

唯「おまったせ~!」

大神「よし急ごう!!」

憂「お姉ちゃん!!」

唯「なに?憂」

憂「おにぎり作ったから車の中で食べて!」

唯「おおぅ!そういえば腹ペコだったよ…」

大神「憂くんも一緒に来るんだ!お姉さんの演奏見たいんだろ?」

憂「は、はい!」

大神「おい加山!何でこんな所で寝ているんだ!?」

加山「黒い影が…いや…やめて…」

大神「クソッ!!俺が運転する!」



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:33:32.36 ID:ZB7iSwyD0

和「唯!?」

唯「あ!和ちゃん」

和「あなた、大丈夫なの?」

唯「和ちゃんこそもうライブ始まっちゃうのになんでまだここに?」

和「ちょっと…それ私のセリフじゃない?」

唯「???」

和「まぁいいわ。こう言っちゃ悪いけどあんたの出ないライブ見たって面白くないもの」

唯「私出るよ!!」

和「ふふっ。そうみたいね」

大神「和くんも乗るんだ!」

和「大神先生!はい。お願いします」

大神「よし!それじゃあ行くぞ!!」



314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:47:57.09 ID:ZB7iSwyD0

──ライブハウス 舞台袖

律「おいおい…もう始まっちゃうぞ…」

澪「梓…リードする自信あるか…?」

梓「…練習はしました…でも、きっと唯先輩とは別物になると思います」

紬「唯ちゃんのギター結構癖あるもんね…」

さわ子「仕方ないわね。もし唯ちゃんが来なかったら私が出てあげるわ」

律「ちょっと!?出しゃばってくるなよさわちゃん!」

さわ子「あなた達の楽曲はツインギター用にアレンジされた物が殆どでしょう?」

さわ子「4人編成で完璧に出来るの?」

澪「それは…」

紬「ある程度でしたら、私がフォローします!!」

さわ子「他人のライブでぶっつけ本番。失敗してはいすみません。じゃ、すまないわよ」

律「ううぅ…そりゃそうだけど…」



315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 16:52:12.65 ID:ZB7iSwyD0

梓「…唯先輩は必ず来ます」

さわ子「来なかったら?」

梓「絶対来るんです!!!」

澪「・・・・・」

澪「…お願いします」

紬「澪ちゃん!?」

梓「澪先輩!!あんまりです!」

澪「先生の言う通りだ…」

律(澪…すまん。それは部長の私の仕事だった…)

紬「確かに…私達のエゴですものね…」

さわ子(…大神くん何してるの!?)



316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:00:36.23 ID:ZB7iSwyD0

「・・・・・・・ミンナ~」

律「……!?」

紬「唯ちゃんの…声?」

梓「間違いありません!!唯先輩です!!」

唯「はぁはぁ…ごめんね?みんな…」

澪「唯ッ!!」ダキッ!

唯「うわぁ~!びっくりした!……澪ちゃん?」

澪「ひっぐ…よかったよ~」ギュ~

唯「く、苦しいよ…澪ちゃん」

律「澪ったらさっきまでさわちゃんに頼もうとして…」

律(いや…ここで茶化すのも野暮ってもんだな)



317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:02:15.02 ID:ZB7iSwyD0

紬「唯ちゃん、大丈夫なの?」

唯「うん!もう平気だよ!」

唯「このみんなの想いがこもったニューギー太は伊達じゃないっ!!」

梓「当たり前です!!」

梓パパ「おや?来たようだね」

梓「あ、お父さん」

唯「はじめまして、あずにゃんのお父さんですか?」

梓パパ「そうだが…(あずにゃん?)」

唯「ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」ペコッ

律「唯がしっかりしてる!?」

梓パパ「ははっ。ではそのお返しは君達の演奏で返してくれるかい?」

「はいっ!!」



318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:09:32.30 ID:ZB7iSwyD0

大神「はぁはぁ…唯くんは走るのが早いね…」

唯「イッチー!!」

さわ子「ふふっ。大神くんお疲れ様」

スタッフ「放課後ティータイム用のセットチェンジもうすぐ完了します」

律「よっしゃ~!行くよ~!みんな!!」

澪「大神先生一言お願いします」

大神「よし!放課後ティータイム、出撃せよ!!」

「了解!!」



319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:14:18.14 ID:ZB7iSwyD0


──

大神「みんな、素晴らしいぞ!」

さわ子「ほんと…まさかあの子達がここまでになるとはね…」

さわ子(全てあなたのおかげよ。大神くん)

大神「ところでそのフライングVはいったい?」

さわ子「いいのよ」

大神「???」

さわ子(あの子達に紛れて演奏するなんてとても無粋なことだわ)



320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:16:51.90 ID:ZB7iSwyD0


──

律「うおぉぉぉぉぉ!!」

澪「おい律、もう終わったんだから落ち着け…」

律「興奮冷めやらぬとはこの事だーーー!!」

紬「でも本当に楽しかったわ♪」

唯「あずにゃんのパパの演奏も素敵だね」

梓「はい、なんだかお父さんもとても嬉そうです♪」

大神「そろそろ終わりみたいだね…」



321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:21:33.37 ID:ZB7iSwyD0


──

梓「お父さんお疲れ様。すごく良かったよ!」

梓パパ「ありがとう。君達もとてもすばらしかったよ。
    梓、良いバンドメンバーに恵まれたね」

梓「えへへ…///」

梓パパ「大神先生もこの子達をここまで成長させてくれたことを感謝するよ」

大神「いえ…自分はなにも」

梓パパ「いやいや…実は梓に内緒で去年の学園祭に行ってたんだよ」

梓「ええっ!?そうだったんだ…」

梓パパ「その時も平沢さんは遅れてきていたようだったけどね」

唯「えへへ…お恥ずかしい///」



322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:26:22.94 ID:ZB7iSwyD0

梓パパ「その時の演奏もよかった…だが今日の演奏はもっと心に響いたよ」

梓パパ「この短期間にここまでこの子達が伸びたのは大神先生のご指導の賜物だろうな」

大神「そんな…たまたまですよ。俺だって彼女達と一緒だったからこそ、だと思います」

梓パパ「うん、なかなかの好青年だ。大神先生、娘をよろしく頼みますよ」

律「梓と一郎ちゃんが親も公認の仲になっちまったぞ!?」

唯「ずるいぞあずにゃん!私達の仲はどうなっちゃうの!?」

梓「ちょ、先輩達からかわないでください!!」

紬「うふふ」

澪「ん?なんだかステージ側が騒がしいぞ?」



323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:30:55.15 ID:ZB7iSwyD0

客「HTT!HTT!HTT!」

澪「!?」

律「あれってもしかして私達のこと?」

紬「そうみたい…ね」

唯「なに?やっぱりお客さん怒ってるの!?」

梓「ち、違いますよ唯先輩。あれはアンコールですよ!」

唯「!?」

唯「でも…私達まだ未成年…」

律「はいはい…お決まりのボケご苦労さん」

唯「?」



324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:34:42.84 ID:ZB7iSwyD0

澪「いいの…かな…」

大神「みんなが呼んでくれているんだ。焦らすのもいいが、早く応えてあげないと」

梓パパ「ああ。行っておいで」

紬「みんなっ!行こっ!!」

梓パパ「ところで大神先生」

大神「?」

梓パパ「娘は頼みます…とは言ったが…」

梓パパ「くれぐれも勘違いしないように…ね!」

大神「いいっ!?と、当然です!!」



325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 17:47:15.72 ID:ZB7iSwyD0


──

澪(夢のようだった…)フワフワ~

律「澪のやつ…よっぽど嬉しかったんだろうな」

唯「まさにふわふわ時間だね」

紬「うまい!唯ちゃん♪」

律(さぶい…)

憂「お姉ちゃ~ん」

唯「あ!う~い~」ダキッ!

憂「お姉ちゃん凄かったよ!あのね…うんとね…えっとね…」

梓「憂、落ち着いて…」

和「ホント、あんた達凄かったわよ。柄にもなくアンコールの時に感動してしまったわ」



326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:01:18.15 ID:ZB7iSwyD0

女の子1「あの~…放課後ティータイムの方達ですか?」

梓「はい、そうですけど?」

女の子2「さっきのライブとっても感動しました!」

律「ありがとう。サインあげようか~?」

紬「りっちゃんったら…そんなものないでしょ」

澪(実は練習してたなんて言えない…)

女の子1「桜高の軽音楽部なんですよね!」

唯「そだよ~」



327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:02:56.40 ID:ZB7iSwyD0

女の子2「実は私達何度かみなさんのライブを桜高の学祭で見たんです」

女の子1「でもその時は少しカッコイイなって思うくらいだったんですけど
       今日のライブは本当に素晴らしかったです!」

女の子2「私達今度高校に上がるんですけど絶対桜高に合格して軽音部に入ります!」

梓「!?  うん!待ってるよ!」

唯「やった~あずにゃん!」

澪「よかったな梓!」

紬「本当に…よかったわ」ウルウル…

律「え~…おっほん。その凄い軽音部の部長の田井中律です。どうぞよろしく」

澪「興をそぐな!」ゴチン!

律「いでっ!」

大神(あの女の子達は昔の俺だ…こうやって想いは伝えられていくのかもな)



329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:11:25.16 ID:ZB7iSwyD0

平沢ママ「唯、憂ここにいたのね」

唯「お父さん!お母さん!」

憂「いつ帰ってたの!?」

平沢パパ「実は山中先生から連絡をいただいてね」

唯「さわちゃん先生に!?」

さわ子(ふふっ。この気遣いで私の人気もうなぎのぼりよ!)

平沢ママ「唯の晴れ舞台だからぜひ見に来てほしいって言われて」

唯「…で、どうだった?」ドキドキ

平沢パパ「僕はバンドのことはよくわからないがとても楽しかったよ」

平沢ママ「お父さんったらこんなに控えめに言ってるけどあなた達が
       2回目に出てきた時なんて周りと一緒に飛び跳ねてたのよ」

憂「本当!お父さん!?」

平沢パパ「///」

平沢ママ「あれはウチの娘だー!って何度も言いふらしてたんだから…」

唯「お父さんったら~///」



330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:13:48.00 ID:ZB7iSwyD0

平沢パパ「普段あんまりかまってやれてないからね、なんだか唯の成長がうれしくって」

唯「じゃあ頭なでなでしてくれる?」

平沢パパ「ああ」ナデナデ

唯「///」

憂「よかったねお姉ちゃん♪」

平沢ママ「あなたが大神先生ですね」

大神「はい、大神一郎と申します」

平沢ママ「ホント、唯が話してた通り男前ね」



331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:15:27.61 ID:ZB7iSwyD0

唯「でしょ~。イッチーは男前なんだから」

大神「て、照れるよ。唯くん…///」

平沢パパ「不出来な娘ですがどうかよろしくしてやってください」

唯「ふつつつかものですが…」ペコッ

憂「お姉ちゃん『つ』が多いよ……
  じゃなくて、ダメなんだから!お姉ちゃんはずっと私と一緒にいるの!」

平沢ママ「あなた達も相変わらずね…」

律「なんと!?梓に続いて唯まで一郎ちゃんのお嫁さん候補にっ!?」

梓「わ、私は違います!!」

「あははははは・・・」

憂(やはり早めに始末してしまった方が…)ユラッ

大神「!?」ブルッ



332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/30(金) 18:19:32.10 ID:ZB7iSwyD0

──次回予告!

唯「なんか私達学園祭でライブできないんだって」

紬「どうしてなのかしら?」

澪「けど学祭じゃなくてもライブはできるけどな」

梓「でも先輩達の高校生活最後の学園祭ですよ!」

律「ここはまた我等が一郎ちゃんにがんばってもらうか!」

唯「次回けいおん!in 大神 最終話!さよなら大神先生」

さくら「太正桜に浪漫の嵐!」

大神「いいっ!?さくらくん!?」

さくら「ほら~そろそろ帰りますよ。大神さん」

軽音部一同「???」



359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:15:05.47 ID:4LPS/u6Y0

でけたからぼちぼち投下開始
どれくらいの頻度で投下したらさるさんになるのかよくわからん

あと米田校長が理事長に進化しました
その方が都合がよかったもんで…

軽音部の部室と音楽室の関係がよくわからんからその辺は自分なりに
解釈して書いたのでご留意を



360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:16:32.55 ID:4LPS/u6Y0

──桜高 来賓室

PTA会長「で、例の件ざますけど…」

米田「…はぁ」

PTA会長「こんな舞台上で下着を晒すような破廉恥な娘が居る部がこの学校にあると
       外に知られたら理事長にとっても不名誉なことじゃありませんこと?」

米田(こんな写真をいつまでも持ってる方がよっぽど破廉恥じゃねぇか…)

米田「何度も言いましたが、これは彼女がワザと見せた訳ではなく
    あくまでアクシデントの結果だと考えておるのです…彼女に罪はない」

米田(ったく…ホントに何度言わせりゃ気が済むんだ…)

PTA会長「…まぁ、よろしいざますわ。ところで…小耳に挟んだことなんざますが…」

PTA会長「数日前ここの軽音楽部がとある店で演奏会を開いたんざましょ?」

米田「ええ…これもウチの学校の教育の一環です。生徒には自立心を養ってもらうための…」

PTA会長「でも営利目的の校外活動は校則では禁止でござーましょ?」

米田「もちろんです。徹底しておるつもりです」

PTA会長「ではこの写真は何なんざますか?」ピラッ

米田(…これは!?)



361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:21:13.60 ID:4LPS/u6Y0


──

大神「米田理事長、何かごようですか?」

米田「ちょっと聞くが、お前本当に先日のライブで何も金は受け取らなかったんだろうな?」

大神「当然です!」

米田「じゃあこの写真に写ってるモギリはお前さんだよな?」ピラッ

大神「はい、間違いなく俺ですね…しかしこの写真がなにか?」

米田「さっきPTAの会長がきてお前が不正に利益を得たんじゃないかと噛み付かれた」

大神「あ、ありえません!!」

米田「ああ。分かってるよ。ちょっと確認しただけだ」

米田「しかしなぁ、大神よ。今まで黙ってはいたがどうもウチの軽音部は
    PTAに気に入られてないらしくってな(といっても会長の意向だろうが…)」

大神(さわ子先生の言ってた通りだ)



362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:23:05.32 ID:4LPS/u6Y0

大神「しかし、バンド活動自体がそういうお堅い親に受け入れられないのは
    いつの時代も同じでは…?」

米田「そんなんだったらかわいいもんなんだけどよ」

米田「PTA会長は本気で軽音部を潰しにかかってきてるんだよ」

大神「そ、そんな!?」

米田「2年前の学祭でのライブの時にちょっとしたアクシデントがあったろ?」

大神「ええ話には聞きました(本当は映像もしっかり見たけど…)」

米田「そのころから会長さん軽音部を目の敵のようにしててな」

米田「最近はおとなしかったんだが、このお前さんの写真がいいネタになったんだろうな」

大神「・・・・・」



363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:25:01.34 ID:4LPS/u6Y0

米田「しかし…お前さんもなんでこんないい顔でモギリやってんだよ」

大神「すみません…なんだか本当の自分になった感覚でして…」

米田「俺ぁお前を信じてるよ。信じてるがしかし…お前を知らないやつがこの写真を見たら
    PTA会長みたいにひと儲けしてる顔に見えちまうよな」

大神「…俺その会長さんに会って誤解を解いてきます!」

米田「無駄だ大神!返り討ちにあうのがオチだ」

大神「しかし…」

米田「それにな大神…お前ぇには申し訳ないことなんだが………」



365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:31:23.79 ID:4LPS/u6Y0

──部室

紬「みんな~お茶が入ったわよ。少し休憩しない?」

律「わーい」

唯「わーい」

梓「練習時間より休憩時間の方が長くないですか…?」

澪「まぁ以前の私達に戻ったって言い方もできるだろうけど」

さわ子「わーい」

澪「さわ子先生はずっと休憩しっぱなしじゃないですか!」

さわ子「それはちがうわよ澪ちゃん!」

澪「うっ…(そうか…さわ子先生も何か考えがあって…)」

さわ子「あなた達が練習している間はしっかりカロリー消費するために
     椅子からおしりを浮かしてがんばってるんだから!」

澪「・・・・・」

さわ子「最近ヤバめなのよね…」

梓(じゃあ食べなければいいじゃん…って言ったら怒られるんだろうな)



366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:34:08.35 ID:4LPS/u6Y0

律「そういえばさ、学祭のクラスでの出し物だけど」

紬「ええ…なんだかいつもより制約が多いのよね…」

唯「喫茶店はいいけどメイド喫茶はダメだとか」

律「お化け屋敷は暗くしちゃいけないとか、
  それじゃお化け恥ずかしくって出てこねぇって!」

唯「やっぱりお化けって明るいと恥ずかしいのかな…?」

律「そりゃそうだろ。なんせ顔なんかボコボコだろうし」

律「もし明るかったら、そんな顔を大衆に晒すことになって乙女心が傷つく!」

澪「お化けに乙女心も何もないと思うけど…」

さわ子「でも暗くないお化け屋敷なんてカップルでウフフ…な事も起こらないわよね」

梓「せ、先生は動機が不純すぎます!」

さわ子「じゃあいったいお化け屋敷に何しにいくのよ?」

紬(確かに…前にお化け役したときにどさくさに紛れて女性の体にタッチできていたのが
   明るい状況だと困難になっちゃうわ…)



367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:36:57.04 ID:4LPS/u6Y0

唯「屋台も規制されるんでしょ?」

澪「今までは比較的自由だったのに急に厳しくなったよな…」

律「さわちゃん何か知らない?」

さわ子「そう言えば職員会議で今年の学園祭には文科省の人が
     この学校に視察に来るとかなんとか言ってたかしらね…」

律「そこんところ詳しく教えてよ!」

さわ子(うっ…職員会議なんて、だるくて話とか全然聞いてないわよ…)

さわ子「だ、ダメよ!これは国にかかわるトップシークレットなんだから!」

唯「ついに、この学校も政変の荒波に揉まれようとしていると!?」

紬「唯ちゃん難しいこと知ってるのね」

唯「エッヘン!!」

律「でも政府がやることだからそりゃ秘密にもしたくなるわな…」

澪(どうせ職員会議で話聞いてなかったんだろうな…)

梓「ウチのクラスの担任は文科省じゃなくて教育委員会の視察だって言ってました」
  
梓「しかもこの辺の学区では毎年恒例で
  たまたま今年はこの学校が選ばれただけだって言ってましたけど…」

さわ子「・・・・・」



368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:45:45.55 ID:4LPS/u6Y0

  ガチャ

大神「・・・・・」

唯「あ、イッチーがきた!」

律「どこ行ってたんだよ、もうすぐ学祭だからみんなで練習がんばってたんだぞ!」

澪「なんでバレバレの嘘をつくんだ?」

梓「このずらりと並んだカップの状況を見れば一目瞭然ですよね…」

大神「……みんな」

紬「一郎先生どうかなさったんですか?」

さわ子「確か大神くん理事長に呼ばれて行ったのよね。何かあったの?」

大神「…今年の学園祭は軽音部のライブ禁止が言い渡された」

梓「そんな!?」



369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 14:48:10.77 ID:4LPS/u6Y0

大神「…すまん、俺のせいなんだ」

大神「俺がモギリをやっていた所を何者かに写真に撮られてしまって
    それが校則で禁止されている校外での営利目的の活動だとPTAに…」

さわ子「ちょっと大神くん、あなたそれで黙って引き下がって来た訳!?」

大神「理事長が判断されたことなのです…」

さわ子「…っ!!」

澪「でも、学祭でライブできなくてもまた外でライブすれば…」

梓「今年が先輩達の高校生活最後の学園祭なんですよ!」

紬「そう言われると、なんだか悲しくなっちゃうわね…」

唯「私もあずにゃんと学校でライブしたい!!」

律「そうだな…もう何回もできないだろうしな…」

梓「そうです!無理やりにでもやってやるです!!」

澪「ゲリラライブか…」

唯「ウッホッホ!!」

律「もうお前は黙ってろ…」



371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:02:05.23 ID:4LPS/u6Y0

梓「もともとロックは反社会の象徴だったはずです」

梓「権力に逆らってこそのロックです!!」

紬「梓ちゃんって顔に似合わず凄い事言うのね…」

さわ子「おめ~らよく言った!!!!」

「!?」

さわ子「私について来い!!今から理事長室に殴り込みだー!!!」

律「さわちゃん!?」

唯「さわちゃんに火がついちゃった!!」

紬「ドンとこいです!!」

梓「おらおら!そこのけそこのけです!!」

澪「はわわわわわわわ…」ブルブル…

大神「ちょっと、みんな!!澪くんも気をしっかり!!」



372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:04:34.52 ID:4LPS/u6Y0

──理事長室

米田「バッキャロウ!!!」

さわ子「ひいっ!?」

米田「山中!教師のてめぇがそんな事の先陣切ってどぉすんでぇ!!」

さわ子「ご、ごめんなさい」ウルウル…

米田「罰として当分軽音部への出入り禁止だ!」

さわ子「いや!それだけは勘弁を~…」

米田「大神!話がある、お前は残れ!!」

大神「は、はいっ!!」

米田「お前ぇらも変な考えおこすなよ!」

軽音部一同「はい」シュン…

米田「よし!行け!」

軽音部一同「失礼しました…」



374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:07:12.55 ID:4LPS/u6Y0

米田「…さてと」

大神(いったい何を言われるんだ…)

米田「ふふふっ…なかなかおもしれぇヤツらじゃねぇか」

大神「へっ?」

米田「確かに昔のロックってのは権力に楯突く心の叫びってとこだったな」

米田「俺がこの学校を創ったのもよぅ、
   そんな大人のクソ喰らえな気持ちの跳ねっ返しだったんだよな」

米田「気が付けば俺が権力側に立っちまってよ」

米田「ある程度自由な校風も、生徒会にほぼ任せっきりの学校行事や
    部活運営もそんな思いがあってこそのもんだったんだ」

大神「生徒達はそんな理事長の考え通りに生き生きと日々暮らしていると思います」

米田「しかし規則も必要だ。いくら高校生といってもまだ子供…」

米田「道を踏み外さないように俺達大人がしっかり目を凝らして見てやらないといけねぇ」

大神「はい…」



375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:11:29.63 ID:4LPS/u6Y0

米田「でも中には自分が絶対と曲げねぇ大人もいるもんだ」

大神「PTA会長…とかですか?」

米田「俺は何も言っちゃいねぇよ!?」

大神「いいっ!?ずるいです理事長!」

米田「…いや、そんな頑固なやつも筋がきちっと通ってれば何も問題ない」

米田「むしろ社会に必要だろう」

米田「しかしあのPTA会長とくらぁ~。あいつはひん曲がってるとしか思えねぇ!」

米田「あいつの娘がウチに入ってきた時からずっっと会長やってんだけどよ」

米田「誰も立候補するやつが居ねえからってもう3年目だぜ」

米田「始めっからそりが合わねぇんだよな」

大神「よ、米田理事長、落ち着いてください…」

米田「ああ…すまねぇな…」



377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:13:15.08 ID:4LPS/u6Y0

大神「でもなぜそこまでして軽音部のことに口を出してくるんでしょう…」

米田「会長の娘が演劇部にいるんだ…」

大神「はい?」

米田「あいつの娘とは思えないくらい良い子でよぉ」

米田「1年の時から演劇部では一目置かれる存在だったんだ」

米田「ありゃ、芸能界も夢じゃないぜ」

大神「それと、今回の件とどういう関係が?」

米田「2年前の学園祭で1年ながら主役を張ってよ。それは素晴らしい演技だったんだ」

大神「はぁ…」

米田「でもその学園祭で話題をさらっちまったやつがいてよ」

大神「…ま、まさか!?」

米田「ああ…そのまさかだ。あれからPTA会長と俺の長い戦いが始まったって訳さ」

大神(澪くんのパン…お茶碗がこんなところにまで影響してしまっているとは…)



379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:18:26.83 ID:4LPS/u6Y0

米田「まぁ、娘の活躍がそんなことで霞んじまって怒るのも解かるけどよ」

米田「でもワザとやったんじゃねぇつってんのになかなか諦めねぇんだよ」

米田「で、去年だ。学園祭の公演近くになって娘が風邪をひいて寝込んじまったんだ」

米田「結局、その年は代役立てるしかなかった」

大神(そのころは軽音部も確か唯くんが風邪をひいて大変だったと聞いたが…)

米田「そしたらあのババァ、生徒に聞き込みしやがって、
    そのとき同じクラスで風邪ひいてた平沢のことを逆恨みしてやがんだよ」

米田「娘は自分が体調管理できてなかったから悪いのは私だと言ったらしいんだがな…」

大神「そこまで行くと過保護にも程がありますね…(娘さんがかわいそうだ…)」

米田「まぁ、生徒に危害を加えるほどバカじゃなかったってのがせめてもの救いだな」



380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:21:45.16 ID:4LPS/u6Y0

米田「しかし、これで2年連続で軽音部の連中に娘の邪魔をされたと思い込んだわけだ」

米田「しかも今年は教育委員会の視察もある」

米田「だからトラブル続きの軽音部には舞台に上がってほしくねえって事よ」

米田「自分がPTA会長の時に恥をかきたくねぇんだろうな」

米田「まぁ、ほとんど私怨だろうが…」

大神「しかし、なぜ会長といえどもPTAがそこまでの権限を…」

米田「学校運営には……とくにウチみたいな私学には金がかかるんだよ…」

米田「寄付で賄ってるところもチラホラだ…」

米田「その寄付の大口がPTAってことよ」

大神「・・・・・」

米田「でもこんな大人の都合で子供が振り回されるってのもかわいそうなもんだな」



381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:24:03.43 ID:4LPS/u6Y0

米田「もはや俺は形だけの理事だ、ほとんどなんの権限もねぇ」

米田「俺が何かしたところで今回のことは何も変わらねぇだろう」

米田「それに今の教師は保護者に怯えきってるからな」

大神(俺は幸いにもそういう親とは出会った事がないが…)

米田「ゲリラライブか…一発ドカンとやってみるか?」

大神「よろしいのですか!?」

米田「もう俺もこんなつまんねぇ~こと飽きちまったよ」

大神「いや…そんな軽いノリで大丈夫でしょうか?」

米田「で~じょ~ぶで~じょ~ぶ事後処理は俺に任せとけ!」

米田「ただ他のやつらに嗅ぎ付けられるなよ」

米田「教師連中も一枚岩じゃねえからよ。PTA側についてるやつも中にはいる」

大神「わかりました用心します」



383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:30:07.49 ID:4LPS/u6Y0

──大神のアパート

大神「理事長はああ仰ってくれたが…」

大神「いざゲリラライブなんかをやるにしたってすぐに邪魔が入るだろうな…」

   ポロロロロロ~ン♪

大神「このギターの音色はまさか…!?」

加山「そのまさかだ大神ぃ」

大神「加山!?お前いったいどこに潜んでいるんだ?」

加山「細かい事は気にするな、
   大神が俺を親友と信じていてくれるなら、何時だって何処でだって現れるさ」

加山「古人曰く、鰯の頭も信心からだ」

大神「なんだか違う気もするが…」



384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 15:32:39.07 ID:4LPS/u6Y0

加山「ところで大神今抱えている悩みを俺にぶつけてみないか?」

大神「な、なんだいきなり」

加山「親友が悩み苦しんでいる所をほっとける訳ないだろ~」

大神「やめろ引っ付くな、気持ち悪い!!」

加山「ははっ…つれないな~。俺は悲しいぞ!!」

大神「わかった、わかったから。大声を出すな」

大神「じつは───」



387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:04:59.91 ID:4LPS/u6Y0

──部室

律「はぁ~~~」

澪「おい律だらけ過ぎじゃないか?」

律「だってどんだけ練習しても学祭でライブできないんだぜ…」

澪「それは…そうだけど…」

梓「ジャズ研もライブでは古典的なジャズ音楽にしろってお達しがあったみたいです」

紬「合唱部も何歌うのかは全部決められたみたいなの…」

唯「それにクラスごとの出し物もなんだか地味になっちゃったよね…」

律「隣のクラスなんてこの町の歴史とか張り出すって…小学生かよ!」

澪「これも教育委員会の人がくるから…なのかな…」



388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:07:02.77 ID:4LPS/u6Y0

唯「和ちゃんもなんだか元気がないみたいだったね…」

澪「あぁ。和は生徒会長だからな。そんな取り決めは全て会長名義って形の発表だし」

紬「辛いわよね…」

律「いつも和には世話になりっぱなしだしこんな時こそ私達が助けてやらないと…な!」

梓「でも…今の私達になにができるというんでしょうか…」

「う~~~~~ん」

唯「そいえばイッチー来ないね」

律「こんな一大事って時に何してるんだ。あのチクチク頭のデコッパチ」

澪「お前が言うなよ…」



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:10:15.68 ID:4LPS/u6Y0


──

大神「薔薇組?」

加山「そう、ここに俺の知り合いがいるんだ。きっと協力してくれるぞ~」

大神「でも…建設会社って普通ありきたりな苗字に組をつけるもんだと思うんだが…」

加山「細かい事は気にするな大神ぃ」

清流院「あら、加山くんいらっしゃい」

加山「やぁ~琴音さんこいつが昨日連絡した大神だ」

清流院「始めまして大神先生」

大神「大神一郎です。お世話になります」

清流院「私はこの愛と美の建設会社薔薇組の代表を務めています。
    清流院琴音です。どうぞよろしく」

大神「はぁ…(すごい売り文句だな…)」



390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:12:14.74 ID:4LPS/u6Y0

太田「社長~なんだかいい男の匂いが漂ってきたんだけど~」

清流院「斧彦!お客様の前よ!」

太田「あ~らごめんなさいね~…ってまぁ!い・い・お・と・こ~///」

大神「いいっ!?加山ここはいったい?」

加山「だから建設会社薔薇組だ」

太田「あ~ら雄一ちゃんじゃないの久しぶりねぇ~」

加山「ええ、斧彦さんもあいかわらずお美しい」

太田「いやだっ、もう。ホントのこと言っちゃって///」

清流院「その辺にしときなさい。菊之丞!大神先生にお茶」

丘「はい、どうぞ…」

大神「ああ。どうもありがとうございます(この人は普通の女性かな?スカートだし)」

丘「・・・・・」じーっ

大神「な、なんでしょう?」



391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:14:59.36 ID:4LPS/u6Y0

丘「私…大神さんみたいな人…タイプです……ぽっ」

大神「あ、ありがとう…俺もあなたみたいにおしとやかな人がタイプですよ…」

清流院「あら?大神先生も私達のグループなのかしら?」

大神「へっ?」

太田「うそ!?ホント!!じゃあ好きにしちゃっていいわよね~ぶちゅ~」

大神「アッー!!」

 ・
 ・
 ・



392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:18:10.66 ID:4LPS/u6Y0


──

大神「──と言う訳なんですが」

清流院「ふっふっふ…ゲリラライブなんて、面白そうじゃないの!」

丘「私も…女子高って所に憧れていたので、なんだかうれしいです…ぽっ」

太田「うふふ…菊ちゃんならそのまま入学できるんじゃな~い?」

大神「・・・・・(大変なところに来てしまった…)」

清流院「で、私達は大神先生の案に従えばいいわけね」

大神「はい…やっていただけますか?」

清流院「いいわ。この愛と美の建設会社薔薇組があなた達を一層輝かせてあげる!」



393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:22:51.43 ID:4LPS/u6Y0

──数日後、軽音部 部室

唯「なんだか学園祭前だっていうのに学校全体が沈んでるね…」

律「ほとんど決められたことしかできないんだから当たり前だよな」

紬「あの学園祭前の独特の盛り上がりが無いものね…」

大神「そこで君達に一つ提案があるんだけど…」

澪「なんですか?提案って?」

大神「講堂ジャック、してみないか?」

梓「もしかして本当にゲリラライブをやるんですか!?」

大神「ああ…理事長からの許可はもう取ってある」

澪「すごい…いつの間に…」

大神「で、その方法なんだが。君達は学祭前日に楽器や機材を外に出して隠す」

大神「俺の知り合いの建設会社の人が機材を隠すための簡単な小屋を作ってくれる」

大神「小屋といっても傍から見ればただ木が積み上げられているだけを装う」

大神「キャンプファイヤー用の薪だと言ったらきっと騙せると思う」

大神「なんとか講堂の近くにその場所は確保するつもりだ」



394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:25:14.60 ID:4LPS/u6Y0

大神「そして学祭当日に頃合を見計らって講堂に突撃だ!」

律「ううっ!なんか燃えてきたっ!!」

澪「でも…そんなにうまくいくものかな…」

大神「生徒達も今の学校のやり方に反発を覚えているだろう」

大神「ライブが始まってしまえばもうこっちのものだと思うぞ」

梓「そうですよ!やってやるです!!」

紬「私もなんだか楽しみになってきちゃったわ」

唯「うん!みんながんばろうね!!」

澪(本当に大丈夫かな~…)

大神「澪くん」

澪「な、なんですか?」

大神「もしみんなが暴走しそうになったらしっかりと抑えてくれ」

澪「は、はい」

大神「きみの冷静な判断に期待してるよ」

澪(私のこんな消極的な性格を、先生ちゃんと評価してくれてるんだ///)



395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:26:48.04 ID:4LPS/u6Y0

大神「律くん」

律「んん?」

大神「みんなを引っ張ってやってくれ!」

律「おう!任せとけ!」

大神「ああ。頼りにしてるよ律部長」

律「よせよ。照れるじゃん///」

大神「ムギくん」

紬「はい」

大神「みんながギスギスしだしたらきみがみんなを癒してやってくれ」

紬「わかりました。そのためのティーセットですものね」

大神「ああ。きみの淹れてくれるお茶は世界一だよ」

紬「まぁ。お上手///」



397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 16:28:21.71 ID:4LPS/u6Y0

大神「梓くん」

梓「はい」

大神「このネコミミをきみにプレゼントするよ」

梓「あ、ありがとうございます…」

大神「一度言ってみたかったんだ……あずにゃん」

梓「に、にゃ~(わわわ唯先輩以外の人…しかも男の人に初めて言われちゃった///)」

大神「そして唯くん」

唯「はい!」

大神「……きみは………がんばってくれ!」

唯「はいっ!!!!」

律澪紬(唯は思いつかなかったんだ!!!)

梓(私もたいがいですよね…)

唯「フンム!!がんばるぞ!!」

大神(唯くんが単純でよかった…)



400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:06:34.05 ID:4LPS/u6Y0

──次の日 教室

和「はぁ~~~」

唯「ねぇ、和ちゃん」

和「何?唯…ってそんなに近づいて話すこともないでしょ」

唯「いやいや、ここからは、お代官様のお耳にだけ…」コショコショ…

和「越後屋おぬしも悪よの~。…って言えばいいのね」

唯「そうそう」

和「ふ~ん。ゲリラライブね…でもいいの?私生徒会よ?取り締まっちゃうかも」

唯「和ちゃんはそんな事しないよ」

和「ふふっ。聞かなかった事にしてあげるわ」

唯「和ちゃんやっと笑ってくれた♪」

和「えっ」



401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:08:03.01 ID:4LPS/u6Y0

唯「だって最近の和ちゃんため息ばっかりだったし…」

和「唯に心配される日がくるなんて…。でもありがとう」

唯「おやすいごようです!」

唯「学園祭のライブでもっと和ちゃんに楽しんでもらえるようにがんばるよ」

和「・・・・うん。期待してるわ」

律「おーい唯!何してんだ?早く部室行くぞ~」

唯「ああ、りっちゃん待って~」

唯「じゃあね、和ちゃん」

和「ええ」

和「・・・・・」

和「・・・・・ごめんね…唯」



402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:12:16.51 ID:4LPS/u6Y0

──学園祭前日

清流院「ごめんください。愛と美の建設会社薔薇組でございますわ」

教師「キャンプファイヤーの外組みとその薪だね」

太田「手っ取り早く終わらせて。早く一郎ちゃんに会いにいくわよ~」

丘「ここが…女子高…まさに花園ですね……ぽっ」

教師「しかし今年のキャンプファイヤーはすごい規模だね
    その外組みだけでもちょっとした舞台が作れそうだ」

清流院「ええ。こちらの生徒会の方から今年の学園祭は少し寂しいので
     最後のキャンプファイヤーくらいは豪勢に、という話でしたので」

教師「ああ。そういうこと、確かにちょっとやりすぎだからな~…」

丘「何か問題でもあるんですか?」

教師「いやね教育委員会のお偉方の視察があるからって
    余計なトラブルを防ぐために外の屋台やらの催しが全部中止になっちゃってさ」

教師「PTAからの圧力って話だけど…ほんと生徒にとっては迷惑な話だよな」



404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:16:14.77 ID:4LPS/u6Y0

太田「へ~こんな楽しそうな女子高でもそんな事があるのね~」

教師「まぁだからキャンプファイヤーくらいは派手にやりたいって気持ちもわかるな」

清流院「では、我々はこの資材を運びますので…失礼!」

教師「え、ち、ちょっと!校庭はこっちだよ。そっちは講堂」

清流院「薪の類は講堂側へ運べとの『生徒会』からの申し出なので」

教師「ああ…そうなの…生徒会ね。まぁウチの学校はこういう行事は生徒会が全部仕切ってるしな」

太田「そうよ~私達はあくまで生徒会から仕事を引き受けているのよ~」

太田「だから……講堂側へ持っていっても問題ないよな!!!」

教師「うひっ!? あ、ああ。まぁ真鍋に何か考えがあるんだろう」

丘「それでは…」



405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:18:48.52 ID:4LPS/u6Y0

──放課後 部室

律「よしそろそろ、作戦開始だ」

大神「待ってくれ。機材を隠す役目は他の人に頼んであるんだ」

澪「そうなんですか?」

大神「ああ。そろそろ来るはず…」

  コンコン  ガチャ

梓「な、なんですかあなた達!?」

清流院「私達は愛と美の建設…」

大神「わかりましたから…早く始めましょう…」

太田「んもう、一郎ちゃんったら。つれないわね~」

丘「お久しぶりです…大神さん……ぽっ」

紬(なんだか私とは対極だけど同じ匂いを感じるわ…)

清流院「さぁ、この箱に機材を詰めて。私達が持っていけば怪しまれないわ」

澪(別の意味で怪しまれそうだけど…)



406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:20:42.09 ID:4LPS/u6Y0

唯「わぁ!なんだかベルサイユの薔薇みたいな人ですね!」

清流院「あ~ら、お嬢ちゃん。うれしいこと言ってくれるじゃな~い」

太田「じゃあ、あ・た・し・は?」

唯「ゴリラ?」

太田「んなんじゃとコラー!!!!」

澪「ひぃぃぃぃぃぃ!!!」

清流院「斧彦やめなさい!!」

太田「あら…私としたことが…ごめんなさいね…チュ」

「・・・・・」

丘「では…私達はこれで…」

   バタン



407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:22:30.71 ID:4LPS/u6Y0

律「な、なんだったんだ…」

梓「一人だけ女の人がいましたよね…」

大神「いや…全員男だ」

澪「え゛っ!?」

紬(やっぱり…)

唯「宝塚の人達かな~?」

律「逆だ、逆」

大神「世の中には知らなくていい事も沢山あるんだ君達…」



408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:26:59.50 ID:4LPS/u6Y0

──学園祭当日 講堂前

律「本当だ。薪が講堂横に積み上げられてる…」

澪「かなり不自然だな…」

紬「でもまさか楽器があの中にあるとは思われないんじゃない?」

唯「フンフン!」

梓「唯先輩、まだその時ではないので落ち着いてください…」

澪「ところで頃合を見てって、いつのことなんだ?」

律「ピーン!と来た時!」

澪「いつだよ…」

紬「講堂のプログラムあるけど、見る?」

梓「ちょうど昼前に空きがありますね」

律「じゃあその時で決定!!」

澪「ちょっと待て。そんなに簡単に決めていいのか?」

律「じゃあいつがいいんだよ~」

澪「うぅ…それは…」



409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 17:28:34.72 ID:4LPS/u6Y0

紬「この時間しかないと思うわ澪ちゃん」

梓「そこを逃すと全部の出し物が終わった時しかありません」

紬「そこまで遅くなっちゃうと最後は講堂に全校生徒集合して
   理事長挨拶ってあるから人も増えすぎるし難しくなると思うわ」

澪「…そう…だな」

唯「大丈夫だよみんな!」

律「唯?」

唯「困った時はイッチーが助けに来てくれるよ!」

澪「他力本願か…」

梓「でも、私もそう思います」

紬「そうね。一郎先生ならなんとかしてくれるわね」

律「しっかしその肝心の一郎ちゃんが見当たらないんだけど…」

澪「教師はなにかとやることがあるのかもな」

紬「教育委員会の人も来るって話ですしね」

律「よぉし!じゃあ作戦開始まで各自怪しまれないように。解散!」



411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:00:48.97 ID:4LPS/u6Y0

──グラウンド

教師「おや大神先生何をなさっているので?」

大神「キャンプファイヤーの土台を作ってるんです」

清流院「大神先生は私達のために手伝っていただいてるんです」

教師「ああ、あなた達は昨日の…えっと…」

清流院「愛と美の建設会社薔薇組ですわ」

教師「それはそれはご苦労様です」

大神「俺の知り合いなんです」

教師「そうなんですか。それでお手伝いを」

太田「そうよ一郎ちゃんとはお尻愛なのよ♪」

大神「・・・・・」

丘「おちろんお尻だけじゃなくって…他の所とも出会いたいです……ぽっ」



412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:02:10.31 ID:4LPS/u6Y0

大神「せ、先生ここはもう俺達に任せてどうぞ行ってくいださい」

教師「え、ええ。そうさせてもらいます」

大神「ふぅ…」

大神(やっぱりグラウンド側にはあまり人がこないな。
    あの先生は見回ってるようだけど…一人みたいだしなんとかなるだろう)

大神「頼んだぞ…放課後ティータイム」



413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:05:36.64 ID:4LPS/u6Y0

──お昼前

律「よし…そろそろ行動開始だ」

澪「用心しろよ…」

紬「こっちは大丈夫みたい…」

梓「一気に行きましょう!」

唯「レッツゴー!!」

「あなた達!そこまでざます!」

「!?」

PTA会長「まさか本当にそんな事ができると思ったんでござ~ますか?」

律「な、なんで!?」

澪「なんのことですか?」

唯「澪ちゃん!?」

澪(しっ!合わせて)

澪「私達はただここら辺を歩いていただけです」

PTA会長「しらばっくれるつもりざますか!?」



415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:08:44.61 ID:4LPS/u6Y0

紬「私達はライブもできないし歩いてもいけないということですか!」

PTA会長「ではここにある薪の中を調べるざますよ」

澪(なんで!?まるで知ってるみたいだ…)

教師「会長…やはり中に楽器があります」

PTA会長「おほほほほほ。本当に生徒会からのリーク通りざますね」

律「えっ!?」

梓「そんな!?」

唯「和ちゃんが!?」

PTA会長「和ちゃん?そうざますね。確か生徒会長の真鍋和とかいう娘だったざます」

澪(いったいどこから漏れたんだ!?)

唯(どうしよう…私のせいだ…)

PTA会長「飛んで火に入る夏の虫とはこういうことざますわね!おほほほほほ!!」



416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:10:19.21 ID:4LPS/u6Y0

──部室

律「くそっ!!なんで和が私達の計画を知ってるんだよ!!」

澪「落ち着け律。今そんな事考えたってしかたない」

唯「私なの…」

梓「唯先輩!?」

唯「私が和ちゃんに元気出してもらおうと思って…」

唯「でも…ひっぐ……和ちゃんが…ひっぐ…そんな事するなんて」

紬「唯ちゃん。はい、ハーブティーよ。これ飲んで落ち着いて」

澪「和が裏切るとは思えない…」

梓「でもあの人…あのざますのおばさんが和先輩の名前を」

律「きっと何か理由があるんだろ…」

紬「そうね…和ちゃんはいつだって私達の味方だったもの」

唯「…うん。きっとそうだね!」



417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:12:38.42 ID:4LPS/u6Y0

──講堂

PTA会長「真鍋和さんよく知らせてくれたざます」

和「いえ…この学校のためですから」

PTA会長「あなたのような生徒が生徒会長ならこの学校も安泰ざますわね」

和「しかしPTA会長。軽音部はまだ諦めてないと思います」

PTA会長「そうざますか…でも部室には監視をつけてあるざますのよ」

和「私はあの子達のことをよく知っているのでこれは間違いないです!」

PTA会長「わ、わかったざます。ではどうしたらいいと考えてるんざますか?」

和「あの子達はまたこの講堂を狙ってくるでしょう」

和「なんせ理事長挨拶の時には全校生徒がいます。その機を逃すはずがありません」



418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:13:59.35 ID:4LPS/u6Y0

PTA会長「確かに…ではもっと講堂の周りに見張りをつければいいんざますね」

和「はい。あとグラウンドや校舎側の人員もこちらに裂くべきです」

和「彼女達の目標はこの講堂以外にありえませんから」

PTA会長「ではそうするざます。本当にあなたは優秀ざますね」





和「・・・・・」ニヤッ



420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:16:47.58 ID:4LPS/u6Y0

──部室

唯「やっぱり外でだれか見張ってるね…」

律「そりゃそうだろうな…」

梓「鈍器のようなものとかバールのようなものとかありませんかね」

澪「やめとけ梓…」

紬「こうしてる間にもどんどん時間が過ぎて行ってしまうわね…」

律「くぅ~せめて隣の音楽室まで行けたらそこから非常階段使って外に出られるのに」

紬「いつもあっち側から鍵がかかってるものね…」

唯「壁をすり抜けることができたらな~」

梓「ドラえもんはいませんからね」

澪「人間が壁とかをすり抜けるのは理論的には可能だって聞いたことが…」

唯「ホントに!?」

澪「いや、理論的には。だぞ!」

律「よし梓!試してみろ!!」

梓「なんで私なんですか!!」



421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:18:38.33 ID:4LPS/u6Y0

律「ちっちゃいと何かとすり抜けられそうじゃね?」

梓「ヒドイです!律先輩のおでこソーラ・システム!!」

律「な、なんだそれは!?」

紬「もう!喧嘩はやめて」

唯「はっ!?」

澪「ん?どうした唯?」

唯「そうだ!蚊だよみんな!!」

「???」

律「唯?何言ってんだ?」

唯「いつのまにか部屋の中にいる蚊なんだよ!」

澪「いや…全然話が見えてこないが…」

唯「絶対網戸とか穴空いてないし、隙間もないのにだよ!!」

梓「つまりこういう事ですか?蚊がその障害物、網戸やらを通り抜ける能力があると」

唯「うんうん。あずにゃんはさすがに理解が早いね」ヨシヨシ

梓「///」



422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 18:20:16.41 ID:4LPS/u6Y0

紬「でもそれがどうしたの?」

唯「だから蚊が日常的に通り抜けることができるということは、
  私達にも可能じゃないのかな~って」

澪「あ、アホらしい…」

律「いや…やはり試してみる価値はあり…だな」

唯「りっちゃん隊員!」

律「蚊にできて人間様にできないことはない!」

澪「ムギお茶貰える?」

律「こら!そこ!もっと真剣に!」

澪「お前らが真剣になれ!!」

唯「そうだよ澪ちゃん!蚊にあって人間にないものはその真剣さなんだよ!」

梓「なんだか無駄にカッコイイですね」

唯「蚊がなぜ部屋に入りたがっていると思う?」

紬「血を吸いたい…からかしら?」

唯「そう!そうだよ!だから必死なんだよ、死活問題だよ!」



426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:13:57.43 ID:4LPS/u6Y0

唯「その願いが天に通ずる時、蚊は壁をも通り抜けることができるっ!!」

澪「やばい…唯の熱弁を聞いていたら私まで傾いてきた…」

唯「さぁみんなで祈りましょう…」




大神「あの~…そろそろいいかな…?」

唯「祈りが通じたっ!?」



427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:15:53.84 ID:4LPS/u6Y0

──部室前

見張り「急に静かになったな…」

見張り「やっと諦めたかな…」

 ・
 ・
 ・

見張り「いや…静かすぎる!」

見張り「女の子の部屋のぞき見るみたいで悪いけど…」

見張り「おじゃまします!!」

   ガチャ  がら~~ん…

見張り「いない!?もぬけの殻だ!!」



428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:20:35.06 ID:4LPS/u6Y0

──講堂

PTA会長「なんざますって!?軽音部が部室から消えた!?」

教師「は、はい」

PTA会長(本当に真鍋さんが言った通りになったざます…)

PTA会長「ふふふっ…心配しなくてもこの講堂の守りは完璧ざます」

PTA会長「もしここに来てもまた捕まえればいいだけざますよ!!」

教師「そ、そうですね」

PTA会長「ところで真鍋和さんはどこに行ったざますか?」

教師「さぁ~?」



429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:23:43.88 ID:4LPS/u6Y0

──放送室

和「お疲れ様」

放送部員「あ、真鍋生徒会長、お疲れ様です」

和「あなた一人?」

放送部員「ええ。そうです」

和「……実は顧問の先生があなたのことを探していたから伝えにきたの」

放送部員「え?そうなんですか…」

放送部員「でもどうしよう…ここ空けるわけにはいかないし…」

和「大丈夫よ、私があなたの代わりにここに居てあげるから」

放送部員「そ、そうですか…じゃあお願いします」

和「ええ。先生は講堂にいるから急いで行った方がいいわよ」

放送部員「はい」



和「……さてと」



430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:30:11.15 ID:4LPS/u6Y0

──部室から逃げ出した軽音部

紬「じゃあ最初っから音楽室へ通じるドアの鍵は開いていたんですね」

大神「ああ。君達が部室に閉じ込められることは解かっていたからね」

大神「でもまさか確かめもせずに、
   真剣に壁を通り抜けるとか話していたのを聞いてどうしようかと思ったよ…」

澪(恥ずかしい…)

律「でもなんで私達が部室に閉じ込められるって解かったの?」

大神「それは和くんのおかげだよ」

唯「えっ!?和ちゃんの?」

梓「どういうことなんですか!?」

大神「和くんにはPTA会長に嘘の情報をリークしてもらったのさ」

大神「軽音部が学園祭で講堂ジャックするって」

澪「でも…それは本当のことじゃ…」

大神「まぁ、敵を騙すにはまずは味方からっていうし…」



431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:32:04.11 ID:4LPS/u6Y0

梓「先生、私達を騙してたんですか!?」

大神「ち、ちょっと待ってくれ。そのおかげでこうやってライブができるんだから」

紬「でも今から講堂に行ったところで、また捕まっちゃうと思いますが…」

大神「誰が講堂でやるって言った?」

律「えっ?」

教師1「あ!貴様ら何やってる!!」

大神「クソッ!!君達!ここは俺に任せて早くグラウンドに行くんだ!!」

澪「は、はいっ!」

律「グラウンドに何があるっていうんだよ!?」

教師2「おい!まさか部室から逃げ出したのか!?」

唯「あわわ…こっちからもきちゃったよ!!」

さわ子「ふがふが……!!!」

教師「うわっ!?なまはげか!?」

律「さわちゃん!?」

紬「あの仮面はさわこ先生の黒歴史!!」



432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:33:25.40 ID:4LPS/u6Y0

教師「なんなんだ、この禍々しさは!!」

さわ子「ふがっ!ふがふが、ふぐぅあ!!」

澪「仮面で何言ってるのか全然解からん…」

梓「きっと早く行けって言ってるんですよ!」

唯「さわちゃん!ここは任せた~!!」

さわ子「ふがっが!」



434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:37:32.39 ID:4LPS/u6Y0

──グラウンド

律「あれを見ろ!?」

澪「グラウンドに…舞台ができてる…?」

梓「しかも楽器やアンプもセッティング済みです!」

紬「いったいどうなってるのかしら…」

唯「あ!昨日の宝塚の人達がいる!!」

清流院「やぁ、あなた達。待っていたわよ」

澪「あの~これはどういう事なんですか?」

太田「一郎ちゃんがあなた達のために用意した舞台よ」

律「でも、なんで私達の楽器がここにあんの?」

紬「講堂の横に隠してあったはずじゃ…」

清流院「ふふふ…それはダミーよ」

丘「あなた達の楽器のダミーを講堂側へ、本物をこっちに隠しておいたんですよ」

太田「そうよ~だから昨日私たちがあんたらの楽器を運んだってことなのよ」

唯「ほえ~~~」



435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:40:45.56 ID:4LPS/u6Y0

  ブルルルルル…

唯「ん?和ちゃんからだ」

唯「もしもし和ちゃん?」

和『どう?そっちはうまくいってる?』

唯「うん。なんだかよくわからないけど…」

和『うふふ…相変わらずね』

唯「やっぱり和ちゃんは私達の味方だったんだね♪」

和『大神先生から聞いてね、正直今回の学園祭の学校のやり方にはうんざりしてたし』

和『私が軽音部が講堂ジャックするってPTAに嘘の情報流して
  グラウンドから目を逸らしてくれって頼まれていたのよ』

和『唯から話聞いたときにはすでに知っていたし
  だからあんた達も一緒に騙さなきゃいけないから気が重かったのよ』

唯「そ、そうだったんだ…」

和『でも、ものの見事にPTA会長が引っかかってくれたわね』

和『あんた達を捕まえてからは、私の言う事全て聞いてくれたし』



436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 19:44:37.34 ID:4LPS/u6Y0

唯「じゃあ、部室に閉じ込めるようにいったのも…」

和『もちろん私よ。音楽室側の鍵を開けておいたのも私』

唯「でも、こんな事して和ちゃん大丈夫なの…?」

和『私が生徒会に入ったのは自分で決めて自分で行動したかったからなのよ』

和『それを勝手に向こうの都合で決められるなんてまっぴらごめんだわ』

和『だから、あんた達は気にせず思いっきりやりなさい!!』

唯「…うん!わかったよ!!」

律「和なんだって?」

唯「思いっきりやりなさい!!だって♪」

澪「やっぱり和は仲間だったんだな!」

紬「よかったわ♪」

梓「じゃあ、遠慮なく行くです!!」

清流院「ほらほら、あんた達だべってないで早くおし!」

清流院「あなた達の愛と美をそのメロディーに乗せて生徒達に届けるのよ!!」



437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:03:16.30 ID:4LPS/u6Y0

──グラウンド 舞台上

澪「結構しっかりとした造りだな…」

律「これだったら大暴れしても問題ないな!!」

太田「あたりまえじゃない。なんせ私達がつくったんですもの~」

丘「舞台後ろの衝立を立てるのには苦労しました……ぽっ」

紬「でも、ここで演奏しても講堂まで届くのかしら…」



438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:06:42.34 ID:4LPS/u6Y0

  ブルルルルル…

唯「あ、また和ちゃんからだ」

和『言い忘れてたけどあんた達のマイク、
  ちゃんと講堂のスピーカーに通じるようにしといたから。
  そのマイクで講堂のみんなに呼びかけてみなさい』

唯「ありがとう和ちゃん!!」

和『ふふっ。後で私も見に行くから』

梓「和先輩ってどこまでも凄いですね…」

律「よっしゃ~!じゃあ始めっか!!」

澪「うん!唯!!」

唯「よぉ~し、叫べ!私のギー太ぁ!!!!」

  ギュイ――z___ィィィン!!!



439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:10:21.72 ID:4LPS/u6Y0


──

大神「はぁはぁ…」

さわ子「ふごふご…」

教師1、2「バタンキュー…」

大神「先生達すみません…」

 ギュイ――z__ィン……

大神「始まったか!?」

さわ子「ふごっ!?」

大神「さわ子先生のその姿、久しぶりに見ます」

さわ子「ふごっふ、ふご…」

大神「あなたと、初めて会ったときの記憶が昨日の事のように鮮やかに蘇ります…」

さわ子「ふごふごふん…///」

大神「……もうソレとってもらってもいいですよ」



440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:14:56.54 ID:4LPS/u6Y0

──講堂

教師「では理事長先生からお話をいただきたいと思います」

米田『え、ええ~今日はこの桜ヶ丘高校に教育委員会の皆さんがいらっしゃってます』

米田『皆さんの普段の学校生活を……』

  ギュイ――z__ィン……

「なんか聞こえたよ?」「ギター…の音だよね」

米田(へっ、ついにおっ始めやがったな!!)

唯『みんな~グラウンドに集まって~!!』

憂「お、お姉ちゃん!?」

「なになに?」「何か始まるの…?」ざわざわ…

PTA会長「まさかっ!?」

唯『学園祭はまだ終わってないよ~!!!』

「なんか面白そう」「行ってみようか!」

PTA会長「あんた達待つざます!!」



441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:16:47.85 ID:4LPS/u6Y0

PTA会長「今この講堂から出て行ったものは停学処分にするざますよ!!」

米田(さすがにそこまでの権限はあんたにはないよ…)

米田(しかし…これで生徒がどう行動するか…だな)

「停学…」「さすがにそれはちょっと…ね」シュン

教育委員会「これはなんの騒ぎですかな…」

PTA会長「いや…これは…」

憂「お姉ちゃん………今行くから!!」ダダッ!!

PTA会長「ちょっとあなた!出て行ってはダメざます!!」

「私も行く!」「わ、私もっ!!」「こんなつまらない学祭、嫌だもんね!!」

   ワーワー!!  ソレイケー!!

PTA会長「あ…あ…」



443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:23:02.40 ID:4LPS/u6Y0

唯「……みんな、なかなか来ないね…」

律「・・・・・」

 ズッタン!ズズタン!!

唯「りっちゃん!?」

紬「♪」

 ポロポロポリン♪

唯「ムギちゃん」

澪「ふふっ♪」

 ボーン ベベベベン♪

梓「私も!」

 ジャカジャカジャン♪ 

唯「みんな…」

「───オネーチャーン」

唯「あ!憂~~!!」

憂「がんばって~!!」



444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:24:45.26 ID:4LPS/u6Y0

澪「……見ろ、唯」

唯「?」

律「憂ちゃんの後ろだよ」

「わ~軽音部だ!」「いつの間にこんな舞台つくったの!?」

唯「あぁ…みんな来てくれてる!!」

大神「よし!唯くん!!」

唯「あ!イッチー!!」

さわ子「ふごふご!!」

梓「山中先生…ですよね…」

大神「ぶちかませっ!!君たち!!」

唯「………!!!!」

  ジャカジャカジャカジャカ…♪

唯「みんな~手拍子よろしく~!!」



唯「ふわふわ時間!!」



446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:27:59.75 ID:4LPS/u6Y0


──

教育委員会「グラウンドが凄い事になってなすな…」

PTA会長「・・・・・」

教育委員会「しかし…私が来た時はあんなものグラウンドにはなかったですが?」

PTA会長(あんなに舞台の周りを囲まれてしまっては手出しできないざます…)

教育委員会「まさかこんなサプライズがあるとは思ってもみませんでしたぞ!」

PTA会長「え?」

教育委員会「いや~どこか寂しい学園祭だと思っていたのですが…」

教育委員会「まさか最後にこんな楽しそうな催しが隠されていたとは…いやいや愉快!」

PTA会長「いや…あの」

教育委員会「あれはお宅の軽音楽部ですかな?ぜひ次に出す機関紙の表紙にしたい」

PTA会長「演劇部が表紙って仰ったざますのに!?」

教育委員会「私もこうしちゃおれん!久しぶりにハッスルだ!」ダッ!!

PTA会長(またしても…軽音部っ!!!!!)



447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 20:30:26.07 ID:4LPS/u6Y0

大神「PTA会長…お話があります…」

PTA会長「あなたは!?軽音部のっ!?」

大神「はい大神一郎と申します」

PTA会長「よくも…わたくしに恥をかかせてくれたざますね!!」

大神「・・・・その事についてお願いがあります」



448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:02:29.99 ID:4LPS/u6Y0

──数日後 理事長室

米田「どうしても…か?」

大神「はい。責任をとるのは大人の仕事なので…」

大神「それにPTA会長も俺が辞めることで
   軽音部の処分は不問にしてくれると約束してくださいました」

米田(俺のクビだけでよかったものを…よけいなことしやがって…)

米田(まぁ、こいつのことだ。どうなっても辞めるつもりだったんだろうな…)

米田「お前ぇの軽音部はどうすんだよ?」

大神「もう俺の教えることはありません。全てを彼女達に伝えたつもりです」

米田(技術も想いも、全て……か)

米田「よし!解かった。今までよくやってくれたな!」

大神「はいっ! ところで理事長…」

米田「ん?なんでぇい?」

大神「今の3年の子達なんですが…ライブのことによって内申が悪くなる事は…」

米田「ああ!それは大丈夫だ!俺がさせねえよ」

米田「それに教師の中でもあの行動を評価するやつもいるし…な」



450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:04:41.58 ID:4LPS/u6Y0

大神「…安心しました」

米田「ところでお前ぇさんはどうするんだ?大神?」

大神「まだ決めていません…」

米田「おいおい………しかたねぇやつだな、俺がどこか当たっといてやるよ」

大神「あ、ありがとうございます!!」

米田「ああ。困ったことがあったらいつでも連絡よこせ」

大神「はい。では俺はこれで…」

大神「今まで、ありがとうございました!!」

米田「おう」

  ガチャ  バタン

米田「ふふっ…こちらこそありがとうよ。大神…」



451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:06:50.27 ID:4LPS/u6Y0

さわ子「行くの?大神くん」

大神「さわ子先生…」

さわ子「あの子達には会っていかないの?」

大神「別れが…辛くなるので…」

大神「それに、彼女たちがバンドを続けている限り…」

大神「ライブをする限り俺は必ず駆けつけます」

さわ子「わかったわ、伝えておく。あの子達も必死になって練習するでしょうね」

さわ子「大神先生にライブ見てもらいたいから…って」

大神「さわ子先生…」

さわ子「それから…」

大神「さわ子先生…………!?」

   チュ

大神「あ…///」



452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:08:02.62 ID:4LPS/u6Y0

さわ子「勘違いしちゃだめよ。これは今までのお礼ってだけなんだから///」

大神「そ、そうですか…そうですよね…」

さわ子(私も素直じゃないわね…)

大神「じゃあ行きます…」

さわ子「ええ…」

さわ子(もしあの子達が…軽音部のみんなが大学に行って卒業しても
     バンドにかける情熱が冷めてなかったら、
     もう一度大神くんに預けてみるのも面白そうね)

大神「あの…さわ子…さん」

さわ子「なに?」

大神「俺また必ずここに帰ってきます」

大神「今はPTA会長との約束があるから無理ですが…」

大神「時が来れば必ず許してくれると思います…」

大神「だから…その時は……」



453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:11:12.35 ID:4LPS/u6Y0

──数年後 桜高軽音部

「ねぇ、これしってる?」

「放課後ティータイムでしょ?最近デビューしたんだよね」

「この高校の卒業生なんだって」

「じゃあ、この軽音部の先輩ってこと!?」

「らしいよ…大神先生が指導してたらしいんだけど」

「うそ!!じゃあその時の話聞いてみようよ!!」

 生徒達の話に合わせたようなタイミングで大神が部室に入っくる
 その優しいほほえみは昔となんら変わらない

「あ、大神先生!今この放課後ティータイムについて話してたんですよ」

「先生がその時の顧問だったんでしょ?」

「お話聞かせてくれませんか?」



454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:12:41.38 ID:4LPS/u6Y0

いつものように、この軽音部恒例のお茶会が始まる
 大神はこのお茶会が彼女たちの時代からの名残である事を告げた

「へ~……あ!だから放課後ティータイムなんだ!!」

「なるほどね~なんか変な名前だと思ったけど、そう聞くと納得しちゃうよね」

 大神はそのバンド名はさわ子が付けたと知っている
 だから生徒たちの関心した顔に嬉しくなった。
 『このバンド名はなんと言ってもさわ子さんがつけたのよ!』と

「じゃあ、他のことも聞かせて!」

 お茶を飲みながら大神は過去のことを思い出しつつ語る
 話をしている自分も美しい記憶の中を泳いでいるようで気持ちがよかった
 
 今日のおやつはかっぱえびえん
 やめられない、とまらない
 大神の話に生徒達は釘付けになる
 こちらもやめられない、とまらない

 大神はさも自分がした事のように全てを語った
 気が付けばもう部活の終了時刻だった



455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:13:47.00 ID:4LPS/u6Y0

「あ~今日はあまり練習できなかったね」

「今日も、だろ」

「でも私もその一郎先生に会ってみたいな~」

「あんたは男の話になるとすぐこれなんだから…」

「だって話を聞いてるとすっごくカッコいいんだもん!!」
 
大神「今も充分カッコイイわよ」

「??なんで知ってるんですか?」

大神「だって……」




大神さわ子「今は、私の旦那さんなんだもん♪」

                       おしまい



456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:14:45.34 ID:4LPS/u6Y0

大神と軽音部との物語を書いていたつもりだったけど
なぜか最後にさわ子を幸せにしてしまった者の提供でお送りしました




457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:14:55.65 ID:a1nQvTvAO

乙でふ



458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:15:27.93 ID:mg3Om93GP





459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:15:47.43 ID:ufJBhpo/0

これは超乙せざるを得ない
素晴らしいSSをありがとう



460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:16:51.09 ID:vActw5B7O





461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:19:06.92 ID:XV326xm4O

さわちゃん先生にやっとこさ春キター
乙でありんす



463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/31(土) 21:57:03.08 ID:cRTyTzC7O

これは乙じゃなくてなんたらかんたら





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