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乱堂「この顔は…平沢憂!?」 【クロス】


乱堂「この顔は…平沢憂!?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1257755796/
乱堂「平沢唯にされちまった…」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1257835239/
唯「ぷりてぃふぇいす!」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1257871830/




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 17:36:36.40 ID:rk9hThq6O

~バス車内~

乱堂「ダァーッハッハ!今回の大会も楽勝だったな!」

DQN1「空手で乱堂さんに敵う奴なんか世界中探してもいないっスね!」

DQN2「ほんと乱堂さん強いっス!」

客「うるさいわねぇ…。」

憂「…。」チラッ

乱堂「!(あれは、憂ちゃん!まさか同じバスにいたなんて!)」

乱堂「うるせーぞおめーら、他の客に迷惑だろ!」ボカッ

DQN1「何するんスか、乱堂さーん…。」





5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 17:44:46.62 ID:rk9hThq6O

DQN1「あ、俺らここなんで、降りますね。」

DQN2「乱堂さん、また明日。」

乱堂「おう、またな。」

乱堂「(憂ちゃんも確かこの停留所だったかな…ああ、やっぱり。降りてったな。)」

運転手「出発します。」

乱堂「はあーっ…。」ダラーン

乱堂「(叶うわけないよなぁ、こんな恋。住む世界が全く違うもんなぁ。)」

運転手「うわぁぁぁっ!」

乱堂「ん?………」

乱堂「!!!!」

ガッシャーン!ドーン!



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 17:50:11.76 ID:rk9hThq6O

~真鍋医院~

乱堂「………………。」

乱堂「………………。」

乱堂「……………ん…。」

乱堂「…うおおっ!?」ガバッ

真鍋「ギャアアアアア!!」ビクッ

真鍋「…もう、おどかさないでよー。急に目覚めるんだからなぁ…。」

乱堂「…うっ、頭がズキズキする…。………誰だお前?」

真鍋「あ、僕?僕は君の主治医の真鍋っていうんだ。
   君の乗ってたバスが崖から転落してね。
   君は黒焦げになって、1年間寝たきりだったんだよ。」

乱堂「1年か…。」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 17:58:25.82 ID:rk9hThq6O

真鍋「あ、でも安心して。この1年で、君の体は完璧に治しておいたから。」

真鍋「さぁ、横の鏡を見てごらん。」

乱堂「横?………!!!!」

真鍋「どうだい完璧だろう?」

乱堂「この顔は…この顔は…憂ちゃんの顔じゃねえか!!
   どういうことだ真鍋!」

真鍋「え?君の持っていた写真の通りに治療したんだけど…。ほら、これだよ。」

乱堂「これは、密かに持っていた憂ちゃんの写真!」

乱堂「どう見たって女の写真じゃねーか!
   俺にはチンコ付いてんだろ!男を女の顔にしてどうすんだ!」

真鍋「…女顔の男だっているじゃないか。」シュン



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:02:57.05 ID:rk9hThq6O

乱堂「俺は、乱堂政っていうんだ…。元の顔に戻してくれよ…。」

真鍋「あれ?おかしいな。その少年は死んだはずだよ。」

乱堂「…は?」

真鍋「ははん、遺体を取り違えたんだね。よくあることだよ。」

乱堂「お前は呑気でいいな…。とにかく、元の顔に戻してくれ…。」

真鍋「元に…って言われても、僕は君の顔知らないしねぇ。」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:12:43.51 ID:rk9hThq6O

乱堂「分かった、写真か何か持ってくる。…着る服ないか?」

真鍋「そうだね、裸じゃまずいからね。…和ー、例の服持ってきてくれー。」

バタン

和「またやるの、兄さ…、あれ、お目覚めになられたんですね。」

乱堂「うおっ、女!?」アタフタ

真鍋「ああ、気にしなくていいよ乱堂君。僕の妹だからね。」

乱堂「気にするなって言われてもな…。ん?この服なんで女物ばっかなんだ?」

真鍋「ああ、それはね、君が寝てる間に色々着せて楽しんでたからだよ。」ニヤニヤ

和「色々…とね。」ニヤニヤ



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:17:46.81 ID:rk9hThq6O

乱堂「真鍋、てめーは死ね!」ドゴォ

真鍋「げふん!なんで僕だけ…。」

乱堂「ほ、他の服はありませんか?」ギクシャク

和「あるけど、みんな女物よ?」

和「兄さんの服もあるけど…ちょっとサイズが合わないんじゃないかしら。」ニヤニヤ

乱堂「くそっ、これ着るしかないか…。」

乱堂「…よし、股がスースーするけど、行って来るぜ!」ダッ

和「いってらっしゃーい。」

和「…。」ニヤリ



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:35:50.01 ID:rk9hThq6O

~乱堂宅・跡地~

乱堂「俺の家が…ねえ…!」

乱堂「くそ…!」ダッ

乱堂「…ん?」

憂「え?」

乱堂「(やべえええええ!今の俺は憂ちゃんの顔!見られた…!)」

乱堂「あの…これは…」アタフタ

憂「お姉ちゃん!」だきっ

乱堂「!?」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:52:39.07 ID:rk9hThq6O

~乱堂宅・跡地~

乱堂「俺の家が…ねえ…!」

乱堂「くそ…!」ダッ

乱堂「…ん?」

憂「え?」

乱堂「(憂ちゃんじゃねーか!なんでこんなところに…!)」

乱堂「(つーかやべえええええ!今の俺は憂ちゃんの顔!)」

乱堂「あの…これは…」アタフタ

憂「お姉ちゃん!」だきっ

乱堂「!?」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:48:29.63 ID:rk9hThq6O

乱堂「平沢…唯?」

憂「うん…思い出してくれた…?」

乱堂「ああ…なんとなーく…。(今さら人違いですなんて言えねえ…!)」

憂「お姉ちゃん、1年前に行方不明になっちゃって…あたし、ずっと待ってたんだよ?」

乱堂「(ひょっとして、憂ちゃんの姉貴もあのバスに…。)」

憂「でも、帰ってきてくれて本当によかった!今日はごちそう作るからねっ!」ニコッ

乱堂「そ、そう…。」ギクシャク



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 18:58:08.73 ID:rk9hThq6O

憂「ふんふーん」ジュージュー

乱堂「(…ってことは何か?今の俺は、憂ちゃんの姉貴の唯?って人になってるってことか?)」

憂「ふんふふーん」ジュージュー

乱堂「(どうするよ…やっぱり本当のことを言わねーと…。
    いやしかし、あの喜びよう見ると言い出しにくい…!)」

憂「お姉ちゃん、できたよー。」

乱堂「(とりあえず、憂ちゃんの手料理食べてから考えよう!)」ニヤー



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:03:23.85 ID:rk9hThq6O

乱堂「ごちそうさま!すごく美味しかったよ!」

憂「ふふ、お姉ちゃん、よっぽどお腹空いてたのね。」

乱堂「う、うん…。(やべっ、ガツガツ食っちまったけど、怪しまれたか…?)」

憂「あー、また食べこぼしてー。もー、お姉ちゃんは変わらないなぁ。」

乱堂「は…はは…(よかった、平沢唯も食べ方汚かったみたいだな。)」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:14:14.70 ID:rk9hThq6O

~唯の部屋~

憂「覚えてる?ここがお姉ちゃんの部屋だよ?」

乱堂「う、うん…。」

憂「絶対帰ってきてくれるって信じてたから、
  お姉ちゃんがいなくなった日のままにしてあるんだよ?
  今日はゆっくり休んでね。」

バタン

乱堂「ふーっ、緊張したぁ…。」

乱堂「しかし、憂ちゃんじゃないとはいえ、女の部屋…。」

ごっちゃあ…

乱堂「…はは、なんか意外と落ち着くわ。女も結構部屋散らかしてんだな。」

乱堂「…いや、唯?ちゃん?が特別なのか?」

乱堂「唯ちゃん…か。憂ちゃんの姉貴だもんな。優秀なんだろうなー。」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:23:28.40 ID:rk9hThq6O

乱堂「ん?ギターかこれ?」

乱堂「へえ、ギターやってたのか。」

ドタドタドタドタ

乱堂「ん?」

バタン!

律「唯!?」ドタドタ

澪「本当に唯だ!!」バタバタ

紬「唯ちゃん…!」ドタドタ

梓「唯先輩…!」バタバタ

乱堂「うおおおお!な、な、なんだ!?」ビクッ

憂「お姉ちゃん、軽音部の皆さんが来てくれたよ。」

律「びっくりしたぞ唯、お前帰ってくるのもいきなり過ぎるぞ!」

澪「お、早速ギター握ってるな。感心感心。」

乱堂「いや、こ、これは…。」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:33:19.84 ID:rk9hThq6O

律「記憶喪失?」

憂「はい…。自分の名前も覚えていなかったくらいで…ぐすっ…。」

律「そっか…。そんじゃあギターのコードも…。」

乱堂「おっ、覚えてないです…。(弾いたことねーしな。)」

梓「ひょっとして、私達のことも…。」ウルウル

紬「そんな!唯ちゃん!」

澪「唯…!」

乱堂「ご、ごめんなさい…。(みんな可愛い…あんまり近寄らないで…!)」ドキドキ



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:44:33.94 ID:rk9hThq6O

~平沢宅・玄関~

律「じゃあ今日はもう帰るから。
唯、また明日も来るからな。」

澪「しばらく休んだら学校来いよー?」

紬「何か思い出したら、すぐ知らせてね?」

梓「先輩、…グスッ…。」

律「はは、しょうがないな、梓は…。
  …唯、抱き締めて慰めてやれよ?」ニヤニヤ

乱堂「なっ!む、無理無理!」ビクウッ

律「大丈夫だって、いっつもやってたことだろ!」

梓「……。」ウルウル

乱堂「(そんな期待するような目で見られても…!)」ドッキンドッキン



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 19:54:24.06 ID:rk9hThq6O

乱堂「あ、あのっ、今日はそういえばお風呂入ってなくて汗臭いし、
   やめておくねっ!ご、ごめんっ!」

梓「いえ、むしろ望むところで…」

律「ん?」

乱堂「へ?」

梓「あ………!」カーッ

梓「あ、あのっ、今日は失礼しますっ!」ダッ

澪「あ、おい梓!」

紬「ふふっ。それじゃ、私達も帰りましょうか。」

律「…ああ。またな唯、憂ー。」

憂「はい、気をつけて帰って下さいねー。」

バタン

乱堂「(た、助かった…!)」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 20:01:52.59 ID:rk9hThq6O

~深夜、唯の部屋~

乱堂「…憂ちゃんは寝たかな…寝たよな?」

ソローッ…





ガンガンガン

乱堂「開けろ!おい開けろ!」

ガラガラガラ

真鍋「なんだいもううるさいなぁ…」

乱堂「ちょっと話がある!」



和「…。」ニヤニヤ



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 20:11:07.15 ID:rk9hThq6O

真鍋「ふーん?それで唯ちゃんになっちゃったと?」

乱堂「どうすりゃいいんだよ…。」

真鍋「そのまま唯ちゃんとして生活したらいいんじゃないの?」

乱堂「お前なあ!取り返しがつかなくなる前に、早く元の顔に戻してくれよぉ!」

真鍋「だから、顔が分からないことにはどうにも…ねぇ。」

乱堂「そうだったな…。
   家は無くなってるし、今の俺は唯ちゃんだから学校にも行けないし…
   どこに行けば写真が手に入るんだよ…。」

真鍋「ま、写真見つかるまでは唯ちゃんとして生活するしかないんじゃないの?」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 20:22:39.71 ID:rk9hThq6O

乱堂「大体、すぐにバレるんじゃないのか…。胸とか…。」

真鍋「ああ、胸については大丈夫だよ。彼女、全然胸なかったって話だから。」

乱堂「なんでお前がそんなこと知ってんだ…?
   まさかお前、唯ちゃんのこと知ってんのか…?」

真鍋「ああ、それはね。」

和「唯はね、私の幼馴染みなのよ。」

乱堂「………。」

乱堂「………。」

乱堂「………。」

乱堂「はああああああああああ!!??」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 20:30:42.03 ID:rk9hThq6O

乱堂「ちょっと待て、だったら余計にこの顔にしたのはおかしいだろ!
   唯ちゃんの幼馴染みってことは、憂ちゃんのことも知ってるんだろ?
   俺が憂ちゃんとは別人だって分かるだろ!」

真鍋「あはは、手術してから気付いたんだよ。ごめんね。」



~回想~

真鍋「この前の黒焦げの患者さんいただろ?今日、顔を治したんだ。」

和「へぇ。どうなの?治りそうなの?」

真鍋「この患者さんは完治するよ。
   僕の腕も凄いんだけど、何より患者の体力が人間離れしていてねぇ。
   下手したら、そのうち目を覚まして元気に動きだすかも。」

和「まさか。生きてるだけでも奇跡なのに…。ふふっ。」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/09(月) 20:36:03.24 ID:rk9hThq6O

真鍋「とりあえず、顔は完璧に治癒したよ!ほらね!」

和「!!!!
  ま、まさか…唯!?唯だったの!?」

真鍋「?」

真鍋「…それでね、下半身はまだちょっと焼けただれているんだけど…。ちょっと見てよ。」

バサッ

和「えっ。」

ちーん

和「………。」

和「………。」

和「………兄さん…これ…間違えてるよ………。」

真鍋「………実は、僕もそんな気がしてたんだ…。」

和「まあ…多分目を覚まさないでしょうし………。」

真鍋「………。」

和「………。」



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 15:56:17.93 ID:p7EEBdcqO

乱堂「ふざけんなゴルアア!!」ドゴォォォン

真鍋「ギャアアアアア!!…だ、だからなんで僕だけ…。」

和「…それでね。私は、唯が帰ってきたような気になっちゃってね。
  眠っているあなたに色々着せたりしていたの。悪かったわ。」

乱堂「そ、そっか…。唯ちゃんも行方不明なんだよな。」

真鍋「君がもう少し眠ってさえいてくれたら、その体を女の子に…」

ボギャッ

真鍋「」ピクピク

和「あ、兄さんがあなたに服を着せてたのは、単なる趣味だから。」

乱堂「そっか。」

ドギャッ

真鍋「」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 16:05:57.48 ID:p7EEBdcqO

乱堂「はぁー…。まぁ、今日は帰るよ…。
   …写真見つかったら、すぐに顔戻してくれよ。」

バタン

真鍋「…いたたたた…乱堂君は乱暴だなあ…。」

和「兄さんにはいい薬じゃないのかしら。」

真鍋「あー、酷いな和ー。」

和「ふふ、冗談よ。」

真鍋「………あー、和?」

和「何?」

真鍋「あのさ、言いにくいんだけど…。」

和「悪趣味?」

真鍋「うん…乱堂君が唯ちゃんと入れ換わるように仕向けたの、君だろ?」

真鍋「そんなことしても、唯ちゃんは…。」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 16:23:59.89 ID:p7EEBdcqO

和「そうよね…。反省しているわ。」

真鍋「僕も悪かったんだけどさ。
   どうせ身元も不明で目を覚ますこともないって思って、
   どうせなら可愛い顔にしようって悪乗りして…。」

和「兄さんの悪い癖ね。」

真鍋「それがまさか、和の行方不明の幼馴染みの顔だったなんてね。」

和「…それでもやっぱり、乱堂さんは乱堂さんなのよね。
  なのに、どうしても唯としか見れなくて…。」

真鍋「まあ、それにしても、よっぽど似た姉妹なんだね。
   僕は妹の憂ちゃんの方の顔にしたはずなのに、
   乱堂君は唯ちゃんとして浸透してるもんなぁ。」

和「外見は本当に髪型くらいしか違いがなかったからね。」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 16:32:30.00 ID:p7EEBdcqO

真鍋「とにかく。じきに乱堂君が写真を見つけてくるだろう。
   唯ちゃんをやってもらうのは、それまでだよ?」

和「分かっているわ。」





~平沢宅~

乱堂「………。」コソーッ

乱堂「…よし、憂ちゃんは寝てるな。バレてない…。」

乱堂「俺も寝…ん?」

憂「んふふ…お姉ちゃん…。ウフフ…。」

乱堂「憂ちゃん…唯ちゃんが帰ってきて、よほど嬉しかったんだろうな…。」

乱堂「…いいのか?俺は憂ちゃんを騙してることになるんじゃないのか…?」

乱堂「…とにかく、今日はねみい…。寝よう…。」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 16:39:32.01 ID:p7EEBdcqO

~翌朝~

憂「お姉ちゃん、それじゃ、学校行くね。」

乱堂「は、はい、いってらっしゃい。」

憂「…お姉ちゃん?」

乱堂「な、何でしょう?」

憂「あたしが帰って来るまで、どこかに出かけたりしちゃダメだよ?」

乱堂「えっ!だ、大丈夫!いなくなったりしないよ!」

憂「………。」

乱堂「ほ、本当にっ!」

憂「指切り。」

乱堂「…うん。」

ギュッ

憂「…ふふっ、それじゃ行って来るねっ!」

バタン



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 16:46:40.84 ID:p7EEBdcqO

乱堂「憂ちゃんの…」

乱堂「憂ちゃんの指…」

乱堂「触っちまった…!」ドキドキ

乱堂「…はっ!いかんいかん!写真を探さないと!」

乱堂「しかし、家も学校もダメとなると、一体どこにあるんだ…?」

ピンポーン

乱堂「ん?」

「唯ー!いるー?」

乱堂「なっ!うおお、やべえ隠れないと!」

「入るわよー?」

ガチャッ

乱堂「うわあああ!」バタバタ



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 17:20:17.28 ID:p7EEBdcqO

「何隠れてんの?」

乱堂「!!!!」

乱堂「い、いえ、俺は決して泥棒とか変態じゃなくて!こっここれには訳が!」バタバタ

「…ぷっ、あははははっ…!」

乱堂「………?」

乱堂「…君は、和ちゃん!」

和「ふふ、何やってんの?」

乱堂「あー…びっくりした…。君ならちゃんと俺の名前で呼んでくれればよかったのに…。」

和「唯って呼ばれることにも慣れないと。他の人がいたら、乱堂さんの名前は出せないでしょ?」

乱堂「そ、そっか…。」

乱堂「あ、学校は?」

和「今日は午前中は休んだわ。写真探しに協力しようと思って。」

和「(それに、ヘンなことしてないか監視もね。まあ、乱堂さんはやっぱり心配なさそうかな。)」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 17:18:54.04 ID:p7EEBdcqO

~唯の部屋~

乱堂「しかし、俺の写真がどこにあるか、見当もつかないな…。」

和「乱堂さんって、事故に巻き込まれる前はどんな人だったの?」

乱堂「んー?…どんなって言われてもなぁ…。」

乱堂「(ヤンキーだったなんて言えない…。)」

乱堂「…あ、空手強かったよ!負け知らずだった!」

和「…それなら、新聞に写真が載ったりしなかった?『優勝の乱堂選手』みたいな感じで。」

乱堂「!!
   そういえば、一回載ったよ!あの時のことはよく覚えてる!」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 17:39:17.06 ID:p7EEBdcqO

和「その日の新聞を手に入れられれば、元に戻れるわね!」

乱堂「うん。ただ、日付はよく覚えていないんだ…。」

和「それなら大丈夫よ。
  大きな空手の大会があった日を調べていけば、そんなに苦労しないで見つけられるわ。
  私が図書館で探してくる。」

乱堂「いや、俺も行くよ!」

和「あなたは家にいていいわ。どうせ憂のことだから、出かけるなって言ってたでしょ?」

乱堂「そ、そうだった。」

和「今から図書館に行くと怪しまれるから、学校帰りに行くわ。
  だから遅くなると思うけど、今日中には見つけるわ。」

乱堂「和ちゃん…!ありがとう…!」

ガシッ

和「あ、あの…」

乱堂「!
   ご、ごめん…。」

和「そ、それじゃあ、もう行くわね。
  正体がバレないように、くれぐれも気をつけて。」

乱堂「う、うん…。」

バタン



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 17:55:44.78 ID:p7EEBdcqO

乱堂「何だかんだ言って、早かったな。」

乱堂「今日の夜には、元に戻れるのか。」

乱堂「なんか名残惜しい気も…。」

乱堂「…いかんいかん、俺は何を言ってるんだ!」

乱堂「しかし、憂ちゃんや軽音部の人達は…。」

乱堂「ぬか喜びさせちまって、悪かったな。」

乱堂「唯ちゃん、か…。どこにいるんだろうな…。」

乱堂「………。」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 18:04:28.29 ID:p7EEBdcqO

「………いまー…。…お…ちゃーん…。」

乱堂「………ん…?」

憂「…あ、お姉ちゃんごめんね。起こしちゃった?」

乱堂「…あれ、いつの間にか寝てたんだ…。」

憂「今日も軽音部の皆さんが来てくれたよ?」

律「唯!今日はケーキを買ってきたぞ!」

澪「昨日はいきなりで、大したお祝いできなかったしな。」

紬「今日は、パーッとやりましょう。」

梓「紬先輩、それ飲み会みたいですよ。」

乱堂「(…でも今晩で俺は…。)」

律「唯?」

乱堂「…い、いや、ありがとうみんな!すごい嬉しいよ!あは、あはは…」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 18:14:25.08 ID:p7EEBdcqO

紬「唯ちゃんが帰ってきてくれて、本当によかったわね!」

澪「ああ、学校のみんなも、唯に会えるのを楽しみにしてたぞ。」

ワイワイ

乱堂「………。」

梓「先輩は必ず帰ってくるって、信じてました!」

律「唯がいなくなってから、ほんと寂しかったんだからな。」

ワイワイ

乱堂「………。」

乱堂「………。」

乱堂「………。」ポロポロ



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 19:00:28.22 ID:p7EEBdcqO

梓「ゆ、唯先輩?」

憂「お姉ちゃん?」

乱堂「い、いや、あの…」ゴシゴシ

紬「ど、どうしたの?」

律「…ははーん、嬉し泣きか?」

乱堂「う、うん…。(申し訳ねえ…明日でまたいなくなるのに…。)」ポロポロ

澪「…まさか、あたしらのこと覚えてないから、ってことか?」

律「あ!そ、そうか…ごめんな唯…。でもな、」ギュッ

紬「大丈夫よ。一緒に思い出していきましょう。」ギュッ

澪「焦るな焦るな。みんなついてるから。」ギュッ

梓「それに、記憶がなくたって唯先輩は唯先輩です。」ギュッ

乱堂「~~~~!!!!」ドキドキ



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 19:21:30.81 ID:p7EEBdcqO

~深夜、真鍋医院~

真鍋「おっ、来たね乱堂君。」

乱堂「ああ…。」

和「写真、見つかったわよ。兄さんに見せておいたわ。」

真鍋「手術、やるかい?」

乱堂「それなんだけど…」

和「ふふ、迷ってるの?」

乱堂「いいのかな?周りの人にぬか喜びだけさせて、このまま消えちまって…。」

和「迷いがあるなら、別に手術なんかしなくていいじゃない。」

乱堂「そういうわけにはいかないよ。」

和「どうして?」

乱堂「どうして…って…。ほら、男が女になり換わってると…色々問題が…。」アタフタ



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/10(火) 19:58:39.66 ID:p7EEBdcqO

真鍋「…乱堂君、手術をするなら、早くやった方がいいよ。
   和の言うように先延ばしにするのは、僕はお勧めしないなぁ。」

和「兄さん!」

真鍋「そうやって先延ばしにして、周りの人を唯ちゃんがいる日常に慣れさせてしまうと、
   君が元に戻った時に与える傷もそれだけ深くなっていくからね。
   どの道傷つけてしまうのなら、浅く済むうちにやってしまう方がいい。」

乱堂「そ、そうか…。そうだよな…。」

真鍋「ただ、もう一つ選択肢はあるよ。君が本格的に唯ちゃんになり換わればいいんだ。」

真鍋「何なら、そのための手術も…。」

ドゴォッ!

真鍋「じょ、冗談だよ…。」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 02:21:31.66 ID:eC/baziLO

乱堂「…だけど、そうだな。真鍋、お前の言う通りだ。」

真鍋「乱堂君、それじゃあ…。」

乱堂「ああ、決心がついたよ。真鍋、手術を…」

和「!」

和「ダメよ!」

乱堂「和ちゃん…?」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 02:32:37.21 ID:eC/baziLO

真鍋「和、言っただろ。乱堂君は唯ちゃんじゃないんだよ?」

和「…。」ポロポロ

乱堂「和ちゃん…。」

和「唯…ぐすっ…。いかないでよ…唯…。」

乱堂「…。」

真鍋「こら、和。」ペシ

真鍋「…乱堂君。もう一度言うよ。
   今ここで手術をしないというのであれば、
   それは今後当分、唯ちゃんとして生きていく覚悟を決めるということだ。」

真鍋「和に影響されて今をやり過ごすような判断は、くれぐれもしないようにね。」

和「………唯…。」

乱堂「………。」

乱堂「俺は…」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 02:39:53.56 ID:eC/baziLO

~翌朝~

チュンチュン

憂「………ん…。」

憂「…。」ムクッ

バタン

憂「お姉ちゃん、朝だよー?」

憂「入るよ、お姉ちゃん。」

バタン

憂「お、お姉ちゃん…?」

憂「いないっ!」

バタバタ



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 02:45:06.40 ID:eC/baziLO

~平沢宅・玄関~

憂「…!」バタバタ

憂「く、靴はある…!」

憂「…あれ?洗面所から音が…。」





乱堂「あ、おはよう。」

憂「お姉ちゃん!」

憂「もう、おどかさないでよ…あたしより先に起きるなんて…。」

乱堂「はは、ごめんごめん。(唯ちゃんって一体…。)」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 02:57:00.49 ID:eC/baziLO

~昼間・真鍋医院~

真鍋「本当によかったのかい?」

乱堂「何度も聞くなよ。要するに、俺が本物の唯ちゃんを見つけりゃいいんだろ?
   それまで、いくらだって唯ちゃんを演じてやるよ。
   どうせ乱堂政に戻ったところで行くところもないしな。」

真鍋「和が泣かなければ手術受けてたくせに。」

乱堂「う…。でも、元々は俺が、
   なんとなく唯ちゃんになりすましちまったのが原因だしな…。
   やっぱりこのまま消えるのは無責任だろ。
   和ちゃんに限らず、周りの人達を傷つけたくなかったんだ。」

真鍋「(それ和が仕組んだことなんだけどね。)」

乱堂「ま、そういうわけで、明日からは学校にも行くことになってるからな。
   今日は帰るよ。」

真鍋「またねー。」

バタン



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 03:11:05.08 ID:eC/baziLO

真鍋「しかし、乱堂君には驚かされるなぁ。目覚めてすぐに、普通に生活してるんだもんね。」

真鍋「乱堂君を見習って、こっちの患者さんもさらに快方に向かってくれるといいんだけど…。」

患者「………。」

真鍋「やっぱりあそこまで黒焦げになっちゃうと、普通はこのくらいの回復ペースだよなぁ。」

患者「……………。」

患者「………うい…。」

患者「……………。」

真鍋「ん?今喋った?」

真鍋「…まさかね。乱堂君じゃあるまいし、意識はまだ戻らないよね。」

真鍋「…でも、君も必ず元気にしてあげるから。頑張ってね。」ギュッ

患者「………。」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 03:30:21.43 ID:eC/baziLO

~翌朝~

乱堂「………。」

バタン

梓「おはようございます、唯先輩。」

乱堂「みんな、わざわざごめんね…。」

紬「いいのよ。学校まで、みんなで案内するからね。」

律「おう。あ、ただ、一つ残念なお知らせが…。」

澪「聞いたかもしれないけど、唯と私達は学年離れちゃったんだ。」

憂「お姉ちゃんは、あたしと一緒のクラスだよっ?」

紬「ふふ、憂ちゃんは嬉しそうね。」

乱堂「(留年かよ…。まあ1年授業に出てなけりゃな…。)」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 03:38:28.70 ID:eC/baziLO

~放課後、軽音部室~

さわ子「唯ちゃん、やっと帰ってきてくれたのね~!!」

だきっ

乱堂「ななっ、なななななな何ですか急にっ!?」

さわ子「えー?」

澪「先生、実は唯、ほとんど何も覚えてないらしくて…。」

さわ子「ふーん…。ま、唯ちゃんなら、1年も空けば色々忘れるわよね。」

律「それだけ!?」

さわ子「さて、それじゃあ!早速!」

乱堂「練習ですね?」

乱堂「(一応、コードとやらの練習は一通りしておいたから、何とかごまかせると思うけど…。)」

全員「……………。」

乱堂「…あれ?」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 03:47:08.76 ID:eC/baziLO

さわ子「唯ちゃん…っ!よっぽど…辛い目にあったのね…!」ポロポロ

乱堂「ここでっ!?」

律「あー、うちはね、基本練習とかほとんどしないから。
  ムギの持ってきたお菓子食って、お茶飲むのが主な活動。覚えてない?」

澪「おい律!練習しないってのはどういうことだ!?」

律「そう言いながら、ちゃっかり席に着いちゃってるのは誰かな?」ニヤニヤ

澪「これ食べたらすぐやるの!唯もなんかやる気あるみたいだし!」

紬「はい…今日は、ベルギーから取り寄せたチョコのお菓子よ。」

さわ子「美味しそうね!」

紬「はい、唯ちゃんの分。」カタッ

乱堂「う、うん…。」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 03:58:08.62 ID:eC/baziLO

パクッ

乱堂「あ、うま…おいしい。」

律「だろ?」

乱堂「いっつもこんな感じなの?」

梓「そうですよぉ。唯先輩が、一番ダラダラしてたんですから。」

澪「梓が入ってきた時のこと思い出すなぁ。あの時は、部の空気に梓が動揺してたけど。」

紬「まさか唯ちゃんが、ねぇ。ふふっ。」

乱堂「(何とか…バレずにいけそうだな。)」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:04:39.57 ID:eC/baziLO

澪「さて、それじゃあそろそろ、練習始めようか。」

律「唯、ある程度は思い出してきたんだよな?」

乱堂「あ、うん…。」

澪「じゃあ、音合わせたら、適当に演奏してみよう。」

乱堂「うん。あ、梓ちゃん、チューニングメーター、次貸してくれない?」

梓「っ!!」

澪「っ!!」

律「ん?どうしたお前ら?」

梓「(絶対音感は、記憶がどうこうでなくなるものじゃないはず…。)」

澪「(この唯…なんかおかしいぞ…。)」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:09:38.39 ID:eC/baziLO

梓「あの、唯先輩…?」

澪「唯は、チューニングメーター抜きで音合わせてただろ?」

乱堂「え…?」

律「そういやそうだな。」

紬「唯ちゃん、絶対音感持ってたものね。」

澪「唯、感覚で音合わせてみてくれ。できるはずだ。」

乱堂「ええ…ええっと…。」

乱堂「(やべえええええ!)」サァァ



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:13:54.12 ID:eC/baziLO

乱堂「あ、あの…」アタフタ

澪「…。」ジーッ

乱堂「ええと…」アタフタ

梓「…。」ジーッ



ガラッ

和「ちょっといい?」

律「お、和か。」

和「唯をちょっと借りていきたいんだけど…いいかな?
  学校を1年休んでた関係で、色々やってもらわなきゃならないことがあるのよ。」

澪「あー、それなら仕方ないな。」

紬「いってらっしゃい、唯ちゃん。」

乱堂「それじゃあ、いってくるね。(助かった…。)」

バタン



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:21:17.89 ID:eC/baziLO

澪「なあ、あの唯、ちょっとおかしくなかったか?」

律「唯がおかしいのは元々だろ。」

澪「そうじゃなくて!」

梓「せっかく帰ってきてくれた先輩を疑いたくはないんですが…。」

紬「チューニングメーターのことが引っ掛かっているの?」

梓「はい…。」

律「そんなの、チューニングのやり方も忘れてたんだろ。」

澪「でも、チューニングメーターのことは知ってた…。」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:27:12.98 ID:eC/baziLO

さわ子「はい、そこまで!」

さわ子「ダメよ!そうやって何でも疑うのは!」

澪「でも…。」

さわ子「あの子は間違いなく唯ちゃんよ。偽者なんかでは絶対にないわ。」

梓「どうしてそこまで言い切れるんです?」

さわ子「胸よ、胸!女の子であの胸は、唯ちゃん以外にあり得ないわ!」

律「さわ子先生、おっぱい好きだね…。」

澪「…女の子なら…?」

澪「先生、それなら男だったら?」

さわ子「え?」

さわ子「………。」

澪「………。」

さわ子「あはははは、それこそあり得ないわよっ!」

澪「ですよね。ははっ、疑って悪かったです。」

さわ子「分かればいいのよっ。」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:35:22.90 ID:eC/baziLO

乱堂「…」コソーッ

乱堂「やべえ、やっぱりなんか疑われてんじゃねーか…。」

和「はぁ、まさかこんなところからボロが出るとはね。」

和「まあ、今回は、先生がごまかしてくれたから何とかなりそうだけど。」

和「また疑われないように、感覚でチューニングできるようにしておいた方がいいわね。」

乱堂「どうやったら絶対音感なんかが身につくんだよ…。」

和「練習あるのみ、よ。頑張りなさい。」

和「それじゃあ、私は行くわね。」

乱堂「あれ、俺は行かなくていいの?」

和「ちょっと部室を覗き込んでみたら
  案の定窮地に陥ってたから、助け船を出しただけよ。でたらめだわ。」

乱堂「ああ、そうなんだ…。」

和「くれぐれも気をつけてね。
  バレたら助けてあげられないかもしれないから。じゃあね。」

乱堂「うん…。」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:48:27.02 ID:eC/baziLO

乱堂「ただいまー…」

澪「よし、帰ってきたな。」

梓「ギー太はチューニングしておきましたよ。」

乱堂「ん?あ、ありがとう。」

律「それじゃあ、弾いてみせてよ。」

乱堂「よし、」

バァーン!ギャギャギャーン!

乱堂「どうだろう?」

律「んー、なんていうか…」

紬「かなりパワフルな演奏になったわね…」

澪「でも、間違いなく唯のギターだ。」

梓「やっぱり唯先輩は唯先輩でしたね!」

乱堂「あはは…
   (ラッキー、なんか知らないけど信じてもらえたみたいだな。
    ま、弾き方がすげえ詳細に、楽譜にメモられてたからな。)」

さわ子「(いや…音の強弱は別にしても、微妙に音が違った気がする…。私の気のせいなの…?)」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 04:57:45.71 ID:eC/baziLO

~その日の夕方、真鍋医院~

真鍋「………。」ガチャガチャ

患者「………。」

真鍋「昨日より、かなり数値がいい…。」

真鍋「ふふ、乱堂君に触発されたかな?」

真鍋「これなら、体を完全に回復させられる日も近いかな。」

真鍋「…顔どうしよ。この子も身元が分からないからなぁ。」

患者「………。」

患者「………。」ピクッ

真鍋「近くないうちに、また大きな手術をするからね。
   そうしたら、きれいな体に戻れるよ。…またね」

バタン

患者「………。」

患者「………。」ピクッ



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:05:17.72 ID:eC/baziLO

乱堂「真鍋!どうしよう!」

真鍋「おや、乱堂君じゃないか。」

乱堂「唯ちゃんは、絶対音感持ってたらしいんだ!
   それで、感覚だけでギターをチューニングできたらしくて…。」

真鍋「それで、疑われた、と?」

乱堂「どうしよう真鍋!道具使わずにチューニングできるようにならねーと!」

真鍋「とりあえず、やってみたら?その後ろのやつ、ギター入ってるんでしょ?
   案外、あっさりできちゃったりしてね。」

乱堂「………こうで…こうで…こんな感じか?」

ギャロロン…

乱堂「なんか違うな?」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:08:09.18 ID:eC/baziLO

乱堂「こうか…?」

ギギーン

乱堂「ちげえ!」


ヒタ…ヒタ…


乱堂「こうだな?」

ズギロン…

乱堂「だあ!分かんねー!」


ヒタ…ヒタ…


乱堂「これでどうだ!」

ギョロン

乱堂「ちげえええ!ちくしょおおおおお!」


ヒタ…ヒタ…



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:14:13.61 ID:eC/baziLO

真鍋「あはは、やっぱり乱堂君にはそんな器用なマネは無理だねぇ。」

乱堂「てめ、分かっててやらせやがったな!」


ヒタ…ヒタ…


真鍋「ん?」

乱堂「え?」

患者「………。」



真鍋「ギャアアアアア!!」

乱堂「のわあああああ!!」

患者「………。」ヒタ…ヒタ…

真鍋「あ、き、君は…!」

乱堂「なんだ、誰だよ真鍋?」

真鍋「君と同じ時期にかつぎ込まれてきた患者さんだよ。
   ずっと意識無かったのに…。」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:20:27.54 ID:eC/baziLO

乱堂「そう…なのか…。」

患者「………。」

真鍋「ん?ギターを…?」

乱堂「使うのか?…はい。」

患者「………。」カチャカチャ

真鍋「チューニング…?」

乱堂「………。」ゴクッ

患者「………。」

ギィーン!ギギーン!ギャギャギャーン!

乱堂「う、上手い…!」

患者「………。」フッ

真鍋「あっ!」

患者「」バタッ

真鍋「ちょっ、…病室に運ぶの手伝って!」

乱堂「あ、…ああ!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:28:26.31 ID:eC/baziLO

~病室~

真鍋「うん、大丈夫。倒れた時に、どこか打ったりとかはないみたい。」

乱堂「ふーっ…よかった…。」

乱堂「…なあ、真鍋。」

真鍋「うん、今僕も同じことを考えて…」

ドゴォォォン!

乱堂「ゴルアア!!てめーの病院に唯ちゃんずっといたんじゃねーか!!」

真鍋「う…灯台下暗しって…言うじゃない…。」ピクピク



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:36:26.57 ID:eC/baziLO

乱堂「とりあえず…和ちゃんには言っておくか?」

真鍋「そうだね。そして、それ以外の人には絶対に喋っちゃダメだよ。」

乱堂「ああ。…で、唯ちゃんは大丈夫なのか?…その、元に…戻れるのか?」

真鍋「ま、君が人間離れしているだけで、唯ちゃんは相当頑張って回復してるよ。」

真鍋「元には…」

真鍋「戻す。戻すよ。絶対…!」

乱堂「…!あ、ああ…!」



和「ただいまー…」

真鍋「お、ちょうど和が帰ってきたな。」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:44:49.75 ID:eC/baziLO

和「…!本当に!?」

乱堂「多分、ね。唯ちゃんのギターの音に反応して、実際に弾いてみせたんだ。
   他の人じゃありえないんじゃないかな。」

和「唯…!」ポロポロ

乱堂「それで…さ。」

乱堂「唯ちゃんが見つかったわけだけどさ。」

乱堂「もうしばらく、唯ちゃんは俺がやろうと思うんだけど…どう思う?」

和「うん、唯がこの状態じゃ…仕方ないわよね。」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 05:53:15.89 ID:eC/baziLO

唯「………ん…。」

真鍋「お、本格的に目を覚ましてくれるかな?」

唯「………んん…。」

和「唯…!」

乱堂「唯ちゃん…!」

唯「………うう…。」

唯「………んー…。」スー

乱堂「…。」

真鍋「…。」

和「…。」

真鍋「まあ、焦らずに…ね?」

乱堂「ああ…。」

真鍋「でも、このまま体力が安定しているようだったら、明日にでも手術できるかもね。
   顔が一度乱堂君でやってる顔だし、きれいな体にしてあげられると思う。
   体が回復してから目が覚めるのが理想だしね。乱堂君みたいに。」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:00:42.77 ID:eC/baziLO

乱堂「それで、手術が終わったとして、すぐに入れ換われるわけじゃないんだろ?」

真鍋「うん。手術の傷口がくっつくまでに1月はかかるだろ…
   それから、リハビリも必要だから…2月くらいはかかるかもね。」

乱堂「リハビリ?」

真鍋「君みたいな北京原人には分からないかもしれな…」

ボギャッ

真鍋「…君には分からないかもしれないけど、
   1年もずっと寝たきりでいたら、普通はすぐに動けるものじゃないんだよ…。」ピクピク

乱堂「少なくともそれまでは、俺は唯ちゃんやらなきゃならないのか…。」

真鍋「いや、そうでもないかもよ?」

乱堂「は?」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:06:44.70 ID:eC/baziLO

真鍋「まあ、普通に2ヶ月後にまた唯ちゃんに入れ換わってもらうのが一番自然だけどさ。」

真鍋「また怪我したってことにすれば、それまで待たなくてもいいんだ。」

乱堂「そうか…。」

真鍋「でも、どちらにせよ唯ちゃんに事情を話して、口裏を合わせてもらう必要があるけどね。」

乱堂「う…!唯ちゃん、許してくれるかな?」

和「大丈夫よ。私も説明するから。きっと唯なら、分かってくれるわ。」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:22:18.73 ID:eC/baziLO

~翌朝~

乱堂「あ、和ちゃん。おはよう。」

和「おはよう。」

和「やっぱり兄さん、今日の午後から唯の手術するって。」ヒソヒソ

乱堂「そっか、唯ちゃん、早く治るといいな。」ヒソヒソ

和「だから、今日は早退してね。
  チューニングの件も解決してないみたいだから、部活に出ない方がよさそうだしね。」ヒソヒソ

和「これ、渡しておくわ。仮病用のホッカイロ。
  脇の下に隠して、これで体温計を温めて。ちょうどいいくらいの熱が計測されるわ。」ヒソヒソ

乱堂「ありがとう。」ヒソヒソ



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:28:27.30 ID:eC/baziLO

~午後、真鍋医院~

真鍋「やあ、おかえり。あはは、サボりはいけないな~」

乱堂「そういうわけにもいかねーよ…。」

和「唯の手術なんだから…。」

真鍋「うん。」

真鍋「ここで、成功を祈っていてね。」

真鍋「…いってくるよ!」

バタン

乱堂「真鍋、頼んだぞ…!」

和「兄さん…!」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:32:12.77 ID:eC/baziLO

~深夜~

乱堂「………。」ウトウト

和「………。」ウトウト

ガラガラ

乱堂「!!」

和「!!」

真鍋「………。」

乱堂「ど、どうだった…?」

真鍋「成功だよ。ちょっと時間かかりすぎたけどね。
   あとは傷口が塞がって糸を抜いたら、唯ちゃんは元通りさ!」

和「!」ウルウル

乱堂「よ、よかった…!」ウルウル



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:38:13.14 ID:eC/baziLO

~翌日、軽音部室~

律「唯、今日はもう、大丈夫なのか?」

乱堂「うん、ゆっくり休んだら治ったよ。」

澪「そっか。1月後はあたしら最後の学園祭だからな!
  くれぐれも、体には気をつけろよな?いつかみたいに、風邪引くなよ?」

乱堂「えっ…?が、学園祭…。」

紬「そう。学園祭のステージ、みんなで成功させましょうね!」

乱堂「学園祭、か…。」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 06:44:05.64 ID:eC/baziLO

澪「それじゃ、ぼちぼち練習始めるか。」

乱堂「うん。」

乱堂「………。」ガチャガチャ

律「…。(あ、ちゃんとチューニングできてるじゃん。)」

梓「…。(やっぱりあれは、気のせいだったんだ…。)」

乱堂「…ニヤリ。
   (極小チューニングメーターを真鍋が用意してくれたからな。
    これでもう、チューニングも大丈夫だぜ!)」

紬「それじゃ、いきましょう!」



さわ子「………。」ジーッ



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:26:31.45 ID:eC/baziLO

乱堂「」ギャギャギャギャーン

澪「」ズンズーン

律「」ドンドンダーン

梓「」ギャギャギャーン

紬「」ポロロローン



さわ子「(やっぱり、微妙に合わないわね…。唯ちゃんのギターが少し違う…。)」



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:37:42.60 ID:eC/baziLO

律「ま、久しぶりだし…こんなもんか?」

梓「ですね。」

乱堂「(ふーっ、ごまかせてる…。)」

さわ子「…。」ジーッ

律「さわちゃん?」

さわ子「…っえ?な、何?」

律「いや、唯にガンつけちゃって…どうしたのさ。」

さわ子「いや…。」

さわ子「…。」ジーッ

律「?」



乱堂「(絶対疑ってるよ、やっべえええ!どこでヘマした?俺…。)」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:50:42.31 ID:eC/baziLO

~真鍋医院~

乱堂「真鍋!やべえよ!今度は先生に疑われてる!」

真鍋「あ、乱堂君…!ちょうどよかった。」

唯「うわ、本当にわたしだ…!」

乱堂「え…?あれ…?…唯ちゃん…?」

和「さっき目を覚ましたの。」

唯「…あ、ギー太だ!かしてかして!」

乱堂「え?あ、うん…。」

唯「ふんふーん…」

乱堂「(あ、本当にメーター使わずにチューニングしちゃうんだ。)」

唯「よし、」

ギャギャギャーン
バァーン

乱堂「(やっぱり上手い…)」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:56:28.59 ID:eC/baziLO

唯「いたた…」

真鍋「あ、駄目だよ唯ちゃん。
   まだ包帯も取れてないんだから、今日はそのくらいにしておきな。」

唯「はーい…。」

乱堂「…それで、俺のことは…聞いたの?」

真鍋「話したわよ。」

乱堂「そっか。その…唯ちゃんは…俺のこと、許してくれる?」

唯「なにが?」

乱堂「えっ?」

唯「え?」

乱堂「…。」

唯「…。」



和「唯は、こういう子だから…。」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 13:03:19.69 ID:eC/baziLO

乱堂「それでさ、真鍋。1月で唯ちゃん…治せないか?」

真鍋「君じゃあるまいし、難しいと思うよ…?」

乱堂「そこを何とか…!」

和「…1ヶ月後に、何かあるの?」

乱堂「ほら、唯ちゃんの学園祭が…。」

唯「!!!!」

唯「…みんなはもう、3年生なんだよね?」

和「え、ええ、そうよ。」

唯「みんなでできる、最後のステージ…。」

唯「わたし、やりたい。学園祭のステージ、でたい!」

乱堂「唯ちゃん…!」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 13:13:04.40 ID:eC/baziLO

真鍋「…唯ちゃん。」

真鍋「相当過酷な1ヶ月になるよ?できる?」

和「兄さん!無理よ、リハビリを急ぎ過ぎて、傷口が広がったらどうするの?」

和「唯も!学園祭じゃなくたって、ステージはあるじゃない!」

乱堂「和ちゃん、やらせてあげてもらえないかな?」

乱堂「最後のステージを俺がやったって、何の意味もないんだ。」

和「乱堂さん…。」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 13:24:51.13 ID:eC/baziLO

唯「わたし、やります!せんせい!」

真鍋「唯ちゃん…!」

和「…唯。」

和「ふふ、分かったわ。でも、無理はしないでね。」

唯「うん、ありがとう和ちゃん!」

乱堂「…頑張ってね。」

唯「うん!らんどー?さん?ありがとう!」

乱堂「ああ…!」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 13:37:55.57 ID:eC/baziLO

~平沢宅~

乱堂「あー、今日は疲れた…」

乱堂「ギターの手入れ…1日くらいサボっても問題ないよな…」

乱堂「………グー…」



~翌日、軽音部室~

乱堂「」ギャギャギャギャーン

乱堂「(やべえ、唯ちゃんの血がついたのかな。弦が微妙に錆びて…)」

乱堂「(やっぱり昨日、横着しないで手入れしときゃよかった…)」

さわ子「………?」

乱堂「(ん…?)」

梓「…あー、最近キレイにしてたと思ったのに、やっぱり手入れ怠ってますね?唯先輩。
  ほら、弦がちょっと錆びてますよ?」

乱堂「ご…ごめん…。」

乱堂「(おいおい唯ちゃん、手入れとかしてなかったのか…。)」

さわ子「(なんだ、違和感の原因はそれか…。)」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 16:51:18.05 ID:eC/baziLO

~真鍋医院~

真鍋「どう?そろそろ慣れてきたんじゃないかい?」

乱堂「そうそう慣れるもんじゃねーよ…」

唯「ふんんんんんん…!」ギリギリ

真鍋「ま、それも、唯ちゃんが復活するまでだ。
   せいぜい頑張ってくれたまえ。あっはっは…」

乱堂「お前は他人事だから…!」

唯「おおおおおう…!」ギリギリ

真鍋「ま、大丈夫なんじゃないの?
   学校の活動予定調べさせてもらったけどさ、バレそうなイベントとかなかったし。」

乱堂「イベント?」

唯「ぬぬぬぬぬぬ…!」ギリギリ



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:02:12.49 ID:eC/baziLO

真鍋「そ。修学旅行とか、身体検査とか、そういうの。」

乱堂「ああ。そんなのあったら一発だもんな…。」

真鍋「そうだよ。やっぱり、時期がよかったよ。」

真鍋「あ、唯ちゃん、そろそろ次の行程に移って。」

唯「らじゃ!」

唯「ふんぬぅー…!」グググ…

乱堂「唯ちゃん、やっぱり立つのもキツいみたいだな…。」

真鍋「何度も言うけど君がおかしいだけで、これでも回復は早い方なんだよ?」

乱堂「…それで、学園祭までに復活できるのか?」

真鍋「ああ、今は傷口もそこまで塞がってないし、
   あまり無理させられない時期だから何とも言えないかなぁ。
   傷口が塞がってからは相当ビシバシやるつもりだから、そこからの唯ちゃん次第だね。」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:12:23.99 ID:eC/baziLO

乱堂「ビシバシ…?…おい真鍋、唯ちゃんにヘンなことするんじゃねーぞ?」

真鍋「え?大丈夫大丈夫!ヘンなことならもう、手術中に十分…」

ズギャッ!

真鍋「いつものちょっとしたジョークじゃないか…。」ピクピク

乱堂「お前が言うと本気にしか聞こえねーよ!」

乱堂「…唯ちゃん、頑張ってな。今日は帰るわ。」

唯「はい…!んぐぐ…!」グググ…

バタン



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:20:46.23 ID:eC/baziLO

真鍋「さて、乱堂君もいなくなったことだし、唯ちゃん…?」スッ

ヒュッ

真鍋「え?」

サクッ

真鍋「メ、メス!?」

乱堂「………。」ジーッ

真鍋「ひっ、ら、乱堂君!覗いてたのかい!?」

乱堂「まー…なー…べー…?今、何しようとしてたぁ?」ゴゴゴ

真鍋「ち、違うっ!決してやましいことは!」

乱堂「本当だろうなァ…?」ゴゴゴゴゴ

真鍋「誓ってっ!唯ちゃんにヘンなことはしないっ!本当だよっ!」

乱堂「…それならお前を信用して帰るけどよ。」

乱堂「もし唯ちゃんに何かあったら…」ゴゴゴ

真鍋「わ、分かった!分かったよっ!」

バタン



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:31:20.88 ID:eC/baziLO

真鍋「まったく、乱堂君は…。」

真鍋「…また覗いたりしてないよね。」

真鍋「唯ちゃん、今日はもう終わりでいいよ。ちょっとここに寝てくれる?」

真鍋「はい、手。」

唯「ぜーっ、ぜーっ…。はい…。」ギュッ

真鍋「はい、ゆっくりでいいからねー。」

唯「ふーっ、ふーっ…」ズッ…

真鍋「よし、OK。」

真鍋「………!」キョロキョロ

真鍋「(大丈夫。乱堂君いないな。)」

真鍋「じゃ、マッサージするからねー。」

モミモミ

真鍋「(リハビリに絶対必要なことなのに、
    乱堂君がいたらやらせてくれないだろうからなぁ…。)」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:47:17.50 ID:eC/baziLO

~平沢宅~

憂「あ、お姉ちゃんおかえりー。」

乱堂「ただいまー。」

乱堂「(憂ちゃん…!やっぱり可愛い…!)」パァァ

憂「お姉ちゃん、ご飯もうできてるからねー。着替えたら、一緒に食べよ?」

乱堂「うん…!」

~唯の部屋~

乱堂「…今日は『あぽろ』っと…。」

乱堂「しかし、唯ちゃんの部屋着の趣味も分からないもんだよなぁ。」

乱堂「つーか洗濯してあるとはいえ、唯ちゃんの、女の服…!」

乱堂「」鼻血ブーッ

乱堂「いかんいかん、意識しないようにしてたのに…!」
唯『てきとーにわたしの服、きてていいよー。』

乱堂「って言ってくれてたけど、やっぱり問題あるんじゃないのか…?」

乱堂「まあいい…!飯だ飯だ…!」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:58:54.11 ID:eC/baziLO

~食卓~

乱堂「………。」もぐもぐ

憂「ふふ、美味しい?」

乱堂「今日もすっごい美味しいよ!」

憂「よかった!」

乱堂「………。」もぐもぐ

乱堂「…あのさ。」

憂「なに?」

乱堂「お父さんとお母さんは…いつもいないの?」

憂「うん…ほとんど家にはいないかな…。」

乱堂「そっか…。」

乱堂「…ごめんね、寂しい思いさせたね。(俺じゃないけど。)」

憂「お、お姉ちゃん…!」ウルッ

憂「ふふっ!」だきっ

乱堂「~~~~!!(く、くっつかないでー!)」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:13:24.67 ID:eC/baziLO

~2週間後~

真鍋「今日、抜糸したんだ。ほら、どうだい元通りだろ?」

唯「らんどーさーん、ピースピース!」

乱堂「おお、完全に唯ちゃんに戻ったな!」

真鍋「これで、リハビリも本格的にできるようになるよ。」

唯「う…。」

乱堂「はは、唯ちゃん。学園祭、出るんだろ?ラストスパートだっ!」

唯「う、うん…!がんばるよ!」

真鍋「あ、そうそう。君らのカルテ整理してたら、こんなものが出てきたんだ。」

ペラッ

真鍋「君らの、担ぎ込まれてきた時の写真。」

乱堂「あ?」

唯「え?」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:17:50.17 ID:eC/baziLO

乱堂「うげえええ…!」

唯「おうう…!」

真鍋「身元が分からなかったのも納得だろ?」ケラケラ

乱堂「お前、よく平気だな…。」

真鍋「そりゃそうだよお。僕はずっと、君らを治療してきたんだからね。
   体の隅々まで弄りたおしたしねっ!」

唯「はいどうぞ、らんどーさん。」スッ

乱堂「サンキュ、唯ちゃん。」ガシッ

真鍋「ちょっ、金属バットは…死…」

ドゴォォォン

真鍋「」ピクピク



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:32:31.06 ID:eC/baziLO

真鍋「それでさ…そろそろ、また入れ換わる時の計画を練っておこうよ。」

乱堂「ああ、そうだな!」

和「唯、立ちなさい!まだまだメニューは終わってないわよ!」

唯「うー、和ちゃーん…少し休ませてぇ…。」ゼーゼー

真鍋「学園祭でぶっつけ本番っていうのも何だから、3日くらい前がいいと思うんだ。」

乱堂「そうだな。…で、具体的にどうするか、だな。」

和「ほら、学園祭出るんでしょ!」

唯「うんん…!」グッ

真鍋「夜中に君が唯ちゃんを迎えに来て、唯ちゃんの部屋に送り届ける…
   っていうのが、単純だけど一番いいと思うよ。」

乱堂「やっぱり、それがいいよな。」

和「さあ唯!気合いよ!」

唯「ふんぬぅー…っ!」グググ…



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:46:44.47 ID:eC/baziLO

~学園祭4日前~

真鍋「さ、いよいよ明日が決行だね。」

乱堂「ああ…。唯ちゃんは?」

真鍋「和がビシビシ鍛えてくれたからね。万全だよ!」

乱堂「唯ちゃん、よく頑張ったな!」

唯「えへへ…。」

唯「ギー太、明日からはずっと一緒だよ~」スリスリ

乱堂「それじゃ、明日の深夜に!」

唯「あいー。」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:56:43.75 ID:eC/baziLO

~平沢宅~

乱堂「…。」もぐもぐ

憂「…お姉ちゃん?」

乱堂「…。」もぐもぐ

憂「…お姉ちゃん。」

乱堂「…。」もぐもぐ

憂「お姉ちゃん!」

乱堂「!」ビクッ

乱堂「な、なにかな?」

憂「どうしたの?元気ないよ?」

乱堂「い、いや…。」

憂「何か悩みごとでもあるの?」

乱堂「そ、そんなことはないよ!」

憂「そう…。」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:06:05.41 ID:eC/baziLO

憂「………。」

乱堂「………。」

憂「………。」

憂「…お姉ちゃん?」

憂「…また、いなくなったりしないよね?」

乱堂「っ!」ギクッ

乱堂「だ、大丈夫!もういなくなったりしないよ!
   へ、変なことを聞くなあ…あは、あははは…」

乱堂「(そう、本当のお姉ちゃんが帰ってくるんだよ?憂ちゃん)」

乱堂「(そんで、俺も元に戻れるし…。)」

乱堂「(何よりじゃないか。)」

乱堂「(…なのに、なんで俺は、こんなに寂しいんだ…?)」



憂「………。」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:14:24.22 ID:eC/baziLO

~深夜~

乱堂「………。」コソーッ

乱堂「(ここで俺が行かなかったら、どうなるんだろうな…。)」

乱堂「(行きたくない…。)」

乱堂「!」

乱堂「(何考えてんだ俺は!唯ちゃんの学園祭のためだろ!)」

乱堂「(…行くか。)」ソーッ

憂「お姉ちゃん…。」

乱堂「っ!!!!」ビクウッ

乱堂「う、憂…ちゃん…。」

憂「駄目だよ、行っちゃ。」

ギュッ

憂「お姉ちゃん、行ったらもう帰ってこないでしょ?そんな顔してたもん!」

憂「お姉ちゃん…!」だきっ

乱堂「憂…ちゃん…。」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:21:47.12 ID:eC/baziLO

~真鍋医院~

真鍋「乱堂君、遅いな…。」

唯「………。」

和「ひょっとして、…唯をやめたくなくなった…?」

唯「そんな!」

真鍋「かもねえ。普通の男なら、もうムフフな環境だからねえ!
   僕なら色々やっちゃうね!」グッ

唯「………。」ゾクッ

和「………兄さん…。」

真鍋「…冗談だよ。こう言ったら、乱堂君の蹴りでも飛んでくると思ったんだけど…。
   本当に、来てないみたいだね。」

真鍋「(乱堂君、君に限って、こういう約束を破ることはないと思うけど…。)」

唯「らんどーさん…。」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:32:26.15 ID:eC/baziLO

~平沢宅~

憂「すー、すー…」ギュウウ

乱堂「(うっ…!憂ちゃんと…添い寝…)」ドキドキ

乱堂「(って、ちげえ!どうすりゃこの状況を抜け出せる…?)」

乱堂「(これだけ腕を強くつかまれてると、引っこ抜いたら起こしちまうだろうし…。)」

ギュウウ

乱堂「(とにかく、携帯…!メールを…!)」



ピピピ

真鍋「おっ、乱堂君からだ…。」

唯「!」

『憂ちゃんにつかまったどうしよう』

真鍋「はあーっ…乱堂君、詰めが甘い…。」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:41:21.83 ID:eC/baziLO

和「私が…唯を送るわ…。」

真鍋「真夜中だから、本当に気をつけてね。」

真鍋「…ったく乱堂君は!人の妹に危ない橋を渡らせて!」



『今、和が行くよ』

乱堂「(すまない和ちゃん、唯ちゃん…!)」

憂「すー…すー…」ギュウウ

乱堂「…憂ちゃん…。」



唯「わあ、夜中ってこんなふうになってるんだ~!」

和「唯、体は冷えない?大丈夫?」

唯「うん、大丈夫!」

和「それじゃ、いきましょう。」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:48:51.52 ID:eC/baziLO

和「唯、あのね。一つ謝らなきゃならないことがあるの。」

和「乱堂さんが唯にすり換わるように仕組んだの…私なのよ。」

和「どうしても唯に会いたくて…。」

唯「そっか、それは謝らなきゃね。らんどーさんに。」

和「え…?」

唯「えへへ、だいじょぶだよ、らんどーさんきっと許してくれるよ。」

和「………。」

和「そっか、そうよね。謝らなきゃね。乱堂さんに。」

和「でも、皮肉なものよね。その直後に、本物の唯が帰ってきてくれて…。」

唯「あはは、ずっと和ちゃんちの病院にいたんだけどね。」

和「兄さんは、そういうところが適当なのよ…。
  ろくすっぽ身元の確認もしないんだから…。」



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:54:40.32 ID:eC/baziLO

唯「きっとね、その患者さんが誰かとか、関係ないんだよ。
  とにかく、きた患者さんはみんな助けるんだ!…って。」

唯「わたしは、真鍋先生に診てもらえて、ほんとによかったよ?」

和「唯…。」

唯「あはは、でも、憂の顔にされちゃったらんどーさんは可哀相だけどね。」

和「ふふ、そうね…。」

和「さて、着いたわ。」

唯「わたしの家だ…!ふふ、帰って…きたんだね…!」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:02:16.49 ID:eC/baziLO

ガチャ…

乱堂「(玄関からだ…。唯ちゃん達、来たな。)」

唯「………。」ソーッ

和「………。」ソーッ

乱堂「(唯ちゃん、和ちゃん…!待ってたぜ…!)」

和「…。」

乱堂「(ん?外に出てこいって?)」

和「…。」コクコク

乱堂「(分かったよ、和ちゃん!)」

乱堂「………」グッ

憂「ん………」

乱堂「………!」ダッ



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:07:40.91 ID:eC/baziLO

憂「んん…お姉ちゃん?」

憂「!」

憂「お姉ちゃん!」ダッ

唯「うい!」

唯「ういー!」ギュウウ

憂「お姉ちゃん…?あはは、どうしたの?」



乱堂「(うまくいったみたいだね…)」コソコソ

和「(早く脱出しましょ)」コソコソ



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:17:04.21 ID:eC/baziLO

~真鍋医院~

乱堂「はあーっ…肝冷やしたぜ…。」

真鍋「あはは、なんとかうまく行って、本当によかったよ。
   あとさ、手術は明日でもいいよね?誰かのおかげで疲れちゃってさ…。」

乱堂「うるせーな、だから悪かったって。手術は別に急がなくていいんじゃないか?」

乱堂「唯ちゃんのステージまでに元に戻れりゃ…。」

真鍋「え?」

乱堂「ん?」

真鍋「いや、学園祭には行けないよ?君は…。」

乱堂「は?何でだよ?」

真鍋「当たり前だろ?いくら君だって、手術して3日じゃ傷も塞がらないよ。」

真鍋「唯ちゃんの顔で行くわけにもいかないしね。」

乱堂「そ、そんな…。」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:23:39.21 ID:eC/baziLO

真鍋「ま、方法がないわけじゃないけどね。」

乱堂「ほ、本当か!?」

真鍋「その代わり、学園祭が済んだら、君には僕のモルモットに…」

ガン!

和「兄さん、冗談はそのくらいで。」

真鍋「…和、君はそんなことする子じゃ…いたた…」

和「…乱堂さん、これよ。特殊マスク。」

乱堂「おお!」

和「これを被れば、一時的にだけど乱堂さんの顔に戻れるわ。」

乱堂「おお!ありがとう和ちゃん!」

和「ふふ、用意したのは兄さんよ?」

乱堂「うわ…すっげぇ礼言いたくねえ…。」

真鍋「な、なんだよそれ!酷いなあ…。」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:38:46.45 ID:eC/baziLO

~学園祭、当日~

唯「どうもどうも、軽音部です!」

ワーワー

乱堂「………。」

唯「1年くらい、怪我で入院したりしていましたが…」

唯「完全復活です!」

律「(ああ、記憶も取り戻したしな。)」

澪「(記憶喪失って、案外あっさり治るもんなんだな。)」

唯「それでは、きいてください!『ふわふわ時間』!」

ワーワー



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:42:08.72 ID:eC/baziLO

乱堂「唯ちゃん、楽しそうだな…。」

乱堂「よかったな、唯ちゃん。」

乱堂「これでもう、思い残すことは…。」



唯「(らんどーさん、きてくれたかな?)」

唯「(ありがとう、らんどーさん。)」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:57:23.96 ID:eC/baziLO

~1ヶ月後~

真鍋「乱堂君、それ棚の上に載せてくれる?」

乱堂「おう。」

乱堂「………。」

真鍋「どうしたの?」

乱堂「…届かねえ…」

真鍋「………」

真鍋「………ぷっ」

乱堂「笑うなあああ!!」



学園祭の後顔を元に戻した俺は、助手として真鍋の手伝いをすることになった。

真鍋『ところで乱堂君さ、手術ってタダではできないのは知ってる?
   全部で5000万円。耳を揃えて払ってね。』

乱堂『なっ!払えるわけねーだろ!?』

真鍋『じゃあ…体で返してもらうしかないなぁ。』

ってことでよ。



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:07:45.07 ID:eC/baziLO

どうして俺が、唯ちゃんから乱堂政に戻るのを躊躇したのか、今なら分かる。

昔の俺は、周りの奴らを力で支配して…多分、心からのダチなんていなかったんだ。
いい友達がたくさんいる唯ちゃんが…羨ましかったんだと思う。
だから、離れるのが寂しかった。



唯「らんどーさーん、あそびにきたよー。」

乱堂「おう、唯ちゃん。」

真鍋「あはは、乱堂君ったらね、背が小さくて…」

乱堂「言うな!」



でも、乱堂政に戻っても、寂しがる必要なんかなかったんだ。
唯ちゃん、和ちゃん、それに真鍋。
乱堂政としてできた、初めての友達かもしれない。

多分、真鍋はそれを察して俺を助手にしたんだろうがよ。
ムカつくからそこには気付かないフリをしておく。



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:13:12.89 ID:eC/baziLO

ま、行くところもないしな。
少なくとも家族が見つかるまでは、ここで甘えていてもいいだろうよ。



真鍋「はい、包帯換えますよー。」

患者「………ん…。」

真鍋「ん?」

真鍋「…気のせいだよね。乱堂君に唯ちゃんときて、
   この患者さんまで意識を取り戻すなんて…。」





患者「………政…。」





~完~



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:15:09.00 ID:eC/baziLO

終わったあああああ!!
gdgdながら、なんとか完結しました!

お付き合いいただいた方々、本当にありがとうございました!




130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:16:50.32 ID:38IoXF+uO

お疲れ



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:19:56.85 ID:WkxXfvbN0

おつかれさん



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:23:21.91 ID:sar/HBZRO


結構楽しめた



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:23:55.71 ID:6FUa6QGOO

三度目の正直か




135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:28:05.88 ID:MAF26XCVO





136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:29:07.49 ID:rgLieB4dO

>>1の根性はすげぇ






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