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唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#第二十九話 【スーパーロボット大戦】


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唯「まじーん、ごー!」#index
唯「だいにじ!」なのは「スーパー!」夕映「ロボット」シャロ「大戦です!」#index





257 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 22:58:13.69 ID:8ybwpwHC0


 第二十九話


 シャトルはゴラオンに乗り入って日本を目指した。
 各ロボットの修理を行うためである。

 シャトルやゴラオンにも設備は整っているが、
 ほとんどがワンオフのユニットであるため、
 研究所に行かなければ応急処置程度にしかならないのである。

 一方で、室江高剣道部はビルバインの調整があるため、
 グラン・ガランに残ってアメリカ方面へ撤退するドレイク・ビショット連合を警戒している。

澪「そういうことを考えると、やっぱり超合金Zはすごいな」

 紬から出発の説明を受けて澪は頷いた。
 その手にはフォークが握られてチェリーパイを切り分けている。

蒼星石「宇宙では最前線でビームを受け止めていたのに損耗がまるでなかったものね」

唯「ミサイルもへっちゃらでした!」

真紅「へこみはあるけれど」

唯「うっ……」

律「一度傷がつくとまるで修理できないしな」

唯「あぅ!」

紬「その点ではライディーンもすごいわねぇ」

霙「あぁ、損傷を自己修復してしまうからな」

立夏「あれって、ゆりえちゃんの神さまの力で治してるんだよね?」

ゆりえ「うん、わたしもよくわかってないんだけど……」

律「よくわからないものを無理して使うのか……」

ゆりえ「はぅ……」

律「あぁ、あぁ、気にすんな、お約束みたいなもんだから」

ゆりえ「は、はぁ……」

紬「ライディーンも専門の研究スタッフをつけたいんだけれどねぇ」

律「近づくと攻撃してくるんだよな、あれ」

ゆりえ「ごめんなさい……」

霙「まあ、元が何だっけか、一万年と二千年前の愛の結晶だとかいうものだからな。わからなくて当然だ」

ゆりえ「あ、愛かどうかはちょっと……」

霙「フッ、お約束だ。業界は何故か一万とんで二千年が好きらしい」

翠星石「何業界ですかぁ……」

唯「あ、ちょっとトイレな~う」

澪「黙って行け」

律「そもそもなうじゃないだろ」



258 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 22:59:20.89 ID:8ybwpwHC0


 ジャァー……

唯「ふぅ……危ないところだったよぉ」

 トイレから出て唯はゴラオンの中を歩いていく。

唯「あれ……? みんなの部屋ってどこだったっけ……」

 迷子になったと気付いたのは、最初に曲がるべき場所を通り過ぎてから二十分後のことだった。

唯「え、え~っと、こっちかな?」

 よりおかしなほうへ進んでいく。

唯「わぁ~っ! 全然わかんなくなっちゃったよ~!」

 千単位で人が居住しているゴラオンだが、唯たちがいるのは特別層なので人通りが少ない。
 さらに唯が向かっているのは第四艦橋という清掃員ぐらいしか来ない外れ区画である。

唯「あぅぅ……でも、ここから誰かに通信できればぁ……」

 がらんとした第四艦橋の通信席にべそかいてよりかかる。
 その時、ほこりまみれの室内に突風が起こった。

唯「わぷっ! けほけほっ」

 ほこりで咳き込んでいると、後ろに誰かがいる気配を感じて振り返る。

唯「えっ……だ、誰……?」

『私は神の意志を伝える預言者である』

 古代ギリシャ人が着ていたようなぼろぼろの白いローブで顔まで隠した人物は手にした杖を唯に向けた。

『今、バードス島で世界の危機が進行しているのだ』

唯「せ、世界の危機!?」

『ドクター・ヘルがバードス島の地下深くに眠っていた古代ミケーネ人の暗黒大将軍を目覚めさせたのだ!』

唯「あんこくだいしょうぐん!?」

『ドクター・ヘルと暗黒大将軍
 ――地獄の科学者と古代の魔将軍が手を組んだとき、世界は滅びてしまうであろう!』

唯「そんな!」

『それを止めることができるのは唯一つ、マジンガーZに他ならない!』

唯「マジンガーZが!?」

『最強の金属――超合金Zに身を固めた
 神々の化身マジンガーZにしか、強大な暗黒大将軍の軍団にはかなわぬであろう』 

 伝えるべきことを伝えたという風に預言者が杖を床に突くとまた突風が起こった。

唯「わぷっ! ……あれ?」

 舞い上がるほこりから庇った目を再び開けると、もうそこには誰もいない。

 しかし、その後には、確かに誰かがいた証として、ほこりがかききえていた。



259 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:00:14.13 ID:8ybwpwHC0


 ゴ、ゴゥン……

律「おい、早まるなってば、唯!」

 ゴラオンは周囲をオーラバリアで覆って外風を退けている。
 そのため、格納庫は基本的に解放してあり、いざ発進となれば誰も止めることができない。

律「そいつの言ってたことがホントかどうかもわかんないだろ!」

唯「でも、もしホントだったら、間に合わないかもしれないんだよ!」

 既にマジンガーZにはパイルダーがドッキングされて、光子力エンジンが火を噴き始めている。

紬「唯ちゃん! せめてライディーンが修復するのを待って……きゃっ!」

 スクランダーに火が点いて、発進を止めようと身を乗り出していた紬が突風に煽られて澪に支えられる。

唯「ごめんね、ムギちゃん! でも、行かなくちゃ!」

 歩いて飛行甲板まで出ると、下にはオーストリアのウィーンの街並みが見える。

唯「マジーン、ゴーッ!」

 シュゴォォーッ! ジェットスクランダーの翼を立てて、マジンガーZが飛び出した。


 ドゥルルルンッ!
 ドゥーンドゥーンドゥーンドゥーンドゥーンドゥーンドゥーンドゥーン
 スリー!トゥー!ワン!ゼローッ! ハッシャーッ!
 オオゾラハバタククレナイノツーバサー
 ソーノーナーハジェェット・スクラーンダー!
 アラタナイノチガモエールー マジンガーゼットー
 スクランダァークロォースデェー ドッキングー
 <コーノーヒローイソラーハー オォォダーレーノモーノー>
 キーミノモノー! <キーミノモノー!>
 ボークノモノー! <ボークノモノー!>
 ミンナノモノーォダァーッ!
 ヘーイワーノイノーリーソラトブスーパーロボットー
 マジンガァァーゼェェットォー!


YouTube:空飛ぶマジンガーZ兜甲児




260 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:00:56.87 ID:8ybwpwHC0


 バードス島は地中海の東部――エーゲ海に沈んでいたものをが浮上させた地図に載らない島である。

唯「ここが、バードス島……」

 あの預言者がやったのか、マジンガーZにはあらかじめバードス島へのチャートが入力されていた。

 絵に描いたような古代ギリシャ式の遺跡がある。
 そこに立つマジンガーZはエーゲ海に散見される巨人伝説の一部を切り取ってきたかのように映る。

あしゅら「マジンガーZめ! 何故このバードス島がわかった!?」

唯「この声は!」

 男と女の声が同時に聞こえて、そのほうへマジンガーZを向けると、
 あしゅら男爵が杖を握って遺跡の屋根に立っていた。

あしゅら「バードス島はドクター・ヘル様が開発した特殊電磁波装置で
     衛星カメラにも捉えられないというのに!」

唯「親切なおじさんが教えてくれたんだい!」

あしゅら「むむっ、何者かは知らぬが余計なことをしてくれた奴がいるものだ!」

ブロッケン「だが、この島にやってきたからには、ただで返してもらえるとは思うなよ、マジンガーZ!」

唯「ブロッケン伯爵!」

 あしゅら男爵とは反対方向、マジンガーZを挟むようブロッケン伯爵が現れ、両手を振り上げた。

ブロッケン「いでよ! 機械獣軍団!」

あしゅら「マジンガーZを破壊しろ!」


 がぉぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!!


 遺跡の床を割って機械獣があしゅらとブロッケンの足元に出現し、マジンガーZに突進してくる。

唯「マジンガー、パワー全開!」

 ぐぉぉぉ……! マジンガーZの目が光り、唯がペダルをぐっ、と踏み込む。

唯「スクランダー・カッター!」

 ずがぁぁっ!
 地面と平行に飛んだマジンガーZの紅の翼が一番速い機械獣トロスD7を引き裂いて宙に舞う。

唯「ドリルミサーイル!」

 ギュゥン! ぎゅぉんっ!
 振り返って肘を折り、先端がドリルになっているミサイルをアブドラU2に撃ち、更に高く上昇した。

唯「ブレストファイヤーッ!」

 ごぉぉぉぉぉぉっ!

 宇宙では抑えていたエネルギーを完全に解放したマジンガーZの熱線は
 あっという間に三体の機械獣ガラダK7、ダブラスM2、ゴーストファイヤーV9をどろどろに溶かした!

ブロッケン「おおっ!」



261 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:01:42.89 ID:8ybwpwHC0


あしゅら「マジンガーZめ、パワーアップしておる!」

ブロッケン「平沢唯も、操縦に慣れているぞ!」

 浮遊しながらマジンガーZが両手を前に突き出す。

唯「ロケットパーンチ!」

 ずどぉんっ! 鉄拳がキングタンX10の顔面を左右から潰す!

バルガス「おぉぉぉん!」

 最後に残った機械獣バルガスV5がバラバラになってマジンガーZに突撃してくるが――

唯「ルストハリケーン!」

 ぶぉぉぉぉぉぉ――……!

 マジンガーZの口から出る酸の風を浴びて錆びて落ちてしまった。

あしゅら「なんということだ! 機械獣軍団がまるで歯が立たん!」

唯「こんな島、また沈めちゃうぞ!」

ブロッケン「ぬぅぅ! 我等には時間稼ぎもできんのか!」


 「いいや! お前たちは存分に役立ってくれたぞ!」


 地団駄を踏んで悔しがるブロッケンの周囲のどこからか、
 しわがれた――それでいて覇気のある声が轟いた。

唯「こ、この声は!」

あしゅら「おぉ! 我等が主!」

ブロッケン「ドクター・ヘル様!」

 ずどぉぉぉぉぉぉぉっ!!

唯「わぁぁぁ!」

 突然、遺跡の石畳が盛り上がり、巨大な影がマジンガーZを太陽から隠した。

ドクター・ヘル「久しぶりだな! 平沢唯!」

唯「出たな、ドクター・ヘル!」

 ドクター・ヘルは唯の遥か頭上にいる。
 その科学者の体を支えているのは鎧兜を纏った巨大な石像である。

ドクター・ヘル「平沢唯よ、お前は既に籠の中の鳥だ。
        おとなしくマジンガーZを渡すというのならばその命は保証しよう」

唯「へんだ! 新しい機械獣を出してきたって、負けるもんか! ブレストファイヤーッ!」

 ごぉぉぉぉぉぉぉっ! マジンガーZの胸部から30000度の熱線を撃つが――

 ぐぉぉぉぉぉ!! 石像は表面を僅かに溶かしただけだった。

唯「えぇっ! ブレストファイヤーが効かない!?」

ドクター・ヘル「やれ! 〝戦闘獣〟アルソス!」

 ぐぉぉぉぉぉぉぉ!! 気合満面の雄叫びをあげて石像が肩から体当たりをぶちかましてきた!



262 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:03:19.15 ID:8ybwpwHC0


唯「わぁぁぁっ!」

 ずずぅん……っ! とてつもないパワーに圧倒されてマジンガーZは背中から倒れてしまう。

ブロッケン「おぉ!」

あしゅら「さすがはドクター・ヘル様!」

唯「う、うぅ……」

ドクター・ヘル「どうかね、平沢唯君?
        ワシがバードス島の奥底から復活させた古代ミケーネ帝国の戦闘獣の威力は!」

唯「せ、せんとうじゅう……?」

 がぉぉぉぉぉぉぉぉ……!

 人型戦闘獣アルソスがまた胸を張って雄叫びをあげる。

唯「うぅっ……そんなのに……」

 ぐぐ……仰向けのマジンガーZが片膝から立ち上がる姿勢を取ろうとした時――


 「ぬぅぅぅおおおおおおおっ!!」


唯「!?」

 黒い風が吹いたと思った瞬間、唯の視界はおかしくなった。

 次に感じたのは頭を叩くような衝撃、そして平衡感覚を失ったこと。

唯「あっ……う、うぅ……」

 悲鳴もあがらなかったとだろう。

 気がついたときにはマジンガーZごと唯の体は横たわっていて、全身のあちこちが痛くなっていた。

???「脆い! なんという脆さか、マジンガーZ!」

ドクター・ヘル「ふふふ……言ってやるな、もはやローテクなのだぞ。暗黒大将軍よ」

唯「え……あ、あんこく……」

 脳裏に蘇ったのは、ゴラオンで預言者に聞いた言葉だった。


『ドクター・ヘルと暗黒大将軍
 ――地獄の科学者と古代の魔将軍が手を組んだとき、世界は滅びてしまうであろう!』

『それを止めることができるのは唯一つ、マジンガーZに他ならない!』

『最強の金属――超合金Zに身を固めた
 神々の化身マジンガーZにしか、強大な暗黒大将軍の軍団にはかなわぬであろう』 



263 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:05:00.34 ID:8ybwpwHC0


唯「ま、マジンガーZが……」

暗黒大将軍「おぉ、立ち上がるか、ぐはははは!」

 警戒音のなる機内で力の限りレバーを倒してマジンガーZを立たせると、
 暗黒大将軍の全貌が明らかにされた。

 大きい。

 これは人間の大きさではない。

 いったいどこに身長が30メートルを超える人間がいるのか。

 だが、暗黒大将軍は確かにマジンガーZの遥か上の高さに頭があるのだ。

 そして、肥満した腹に白髪の顔がもう一つあり、
 
 そいつが唯と視線を合わせると、実際に動いていたのがこちらだと判る。

 例え肌の質感でさえ人間と全く同じに見せる巨大ロボットの技術があったとしても、
 
 ギラリと光る眼球や猛々しい体毛まで再現する必要性はないだろう。

 それ以上に、この圧倒的存在感は機械のものではない。

 魂を持った人間の剛気が屹立する暗黒大将軍の全身から発せられているのだ。

暗黒大将軍「どうした、立たんのか?」

 搭乗者の恐怖を反映して、肩膝の姿勢から
 身動きできなくなってしまったマジンガーZに暗黒大将軍はどすん、どすんと近づいてくる。

暗黒大将軍「立てんのなら、手伝ってやるぞ!」

唯「ぅわぁぁっ!」

 暗黒大将軍が太い腕をぶるんと奮わせてマジンガーZの手首を掴むと、勢いよく上に放り投げた!

唯「きゃあぁぁぁーっ!」

 どすん……っ!!
 為す術もなく地面に叩きつけられたマジンガーZを見て、また暗黒大将軍は豪快に笑った。

暗黒大将軍「ぐわーはははははっ!! コイツが我等を封じ込めたゼウスの化身とは、片腹痛いわ!!」

ドクター・ヘル「くくく、もはや兜十蔵などワシの敵ではない!
        この暗黒大将軍とドクター・ヘル――いや、地獄大元帥が
        古代ミケーネ帝国の戦闘獣を操り、世界を我が物としてくれるわ!」

唯「そ、そんなこと……」

 ようやく立ち上がるマジンガーZを指差し、暗黒大将軍がふんぞり返る。

暗黒大将軍「貴様ごときに費やしている無駄な時間は俺たちにはない! ゆけぃ、獣魔将軍!」


 おぉぉぉぉぉぉぉっ!!


 暗黒大将軍が腰の剣を抜いて遺跡に突き刺すと、
 その奥から現れたのは四本の足に血のような翼に鎧の上半身を持つ怪物が現れた。

獣魔将軍「おぉっ! 暗黒大将軍様! 幾千年ぶりにございましょうか!」



264 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:05:27.28 ID:8ybwpwHC0


 恐ろしいことに、この獣魔将軍には四つの顔がある。
 上半身の首から上は鬼の面、右手には悪霊の形相、
 腹には蜻蛉の顔、そして四本足の胸部に恐竜の首が伸びていた。

暗黒大将軍「とうとう俺たちのミケーネ帝国が世界を手に入れる時が来たのだ!
      まずその手始めに、世界最強の兵士だという、このマジンガーZを八つ裂きにしてしまえぃ!」

獣魔将軍「かしこまりました、暗黒大将軍様!」

 ぶぉん、ぶぉん……! 獣魔将軍が左手に持った槍を振り回す。

暗黒大将軍「さぁ、やれぃ! マジンガーZを葬り、
      世界全ての種族を根絶やしにして、再びミケーネ帝国の頭上に太陽を輝かせるのだ!」

獣魔将軍「うおぉぉぉぉぉっ!」

 びゅーん! 三叉の槍が真っ直ぐ投げられる!

唯「こ、このーっ!」

 ズギャーッ! 不屈の闘志で起ち上がったマジンガーZだったが、その腹部は既に槍で貫かれていた。

唯「あ、あぁぁ……」
 ドクドク、と血のような潤滑油を流してまたマジンガーZが膝をつく。
 更に恐竜の首から炎が吐き出される。

唯「わぁぁっ!」

 ひゅぼぉっ! 炎ぐらいはたやすく耐える超合金Zだが、潤滑油に引火し、その内部を侵略していく。

 危険を感じたマジンガーZが自動で防護幕を張るが、あちこちに支障が出始めている。

唯「ロ、ロケットパーンチ!」

獣魔将軍「なんだそのおもちゃは!」

 必死になって打ち出した鉄拳も悪霊の口が食いちぎってしまう。

唯「ドリルミサーイル! ミサイルパーンチ!」

 しゅぼぉっ、どどどどっ!
 躍起になって全身の火器を射出させていくが、
 獣魔将軍は蚊に刺されたとでもばかりに足場を固めて走り始めた。

獣魔将軍「そろそろとどめをさしてやるわ!」

唯「うわぁーっ! マジンパ――」

 ズガァァァァァッ!!
 奥の手を出す間もなく、獣魔将軍の体当たりを喰らい、
 岩壁に叩きつけられると槍が深く刺さって磔にされてしまう。

唯「う、ぅ……」

 いかに超合金Zが硬いといっても、受ける衝撃はトラックに撥ねられたようなものだ。
 唯は意識が朦朧として、目の前が暗くなる。

獣魔将軍「ふはははははっ! 我等ミケーネ帝国に立ち向かおうとは愚かな人間がいたものだ!」

暗黒大将軍「さっさととどめを刺してしまえぃ!」

獣魔将軍「ははっ! 暗黒大将軍様!」

 高笑いをやめて獣魔将軍は左手に鞭を構えて振り回した。

 バシッ! 伸びた鞭がマジンガーZの首に絡みつく。

獣魔将軍「電撃地獄に落ちろ、マジンガーZ!」

 ズババババババババッ!!

唯「うぁぁっ、あっ! あぁぁーっ!」

 気絶することも許されないまま、唯は電撃を浴びる。
 本来ならば即死のはずだが、超合金Zがそれをやわらげてくれている。

 それでも、確実に死に神が唯の体を喰らい尽くそうとしていた。



265 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:05:58.44 ID:8ybwpwHC0


唯(体じゅうが痛い……)

 強制的に覚醒される意識でさえ、靄がかかって何も映らない。

唯(せっかく、おじいちゃんがマジンガーZをくれたのに……)

 無敵の力、鉄の城なのに――

唯(やっぱり、私じゃダメなのかな……)

 そんなことはない――聞こえた気がした。

唯(おじいちゃん……)

 マジンガーZは神にも悪魔にもなれる。

 その力を、平和のために使えると思ったからこそ、ワシは唯にマジンガーZを託した。

唯(ごめんなさい、おじいちゃん……)

 お前は、こんなところで死んでしまうのか――

唯(そんなのイヤだよ……でも……)

 死んでしまうのかもしれない。

 そう思うと、僅かに手に力が戻った気がした。

唯(まだ、できること……あるのかな……?)

 手を握り、緩め、また握って、緩める。

 まるで、心臓に鼓動を打たせるように
 手から手首、肘、腕、肩、少しずつ力を取り戻し、目を開いた。

唯(おじいちゃん……マジンガーZ……)

 終われない。

 右手から始めた自己再生を左手に伝える。

唯(そうだよ……何か……やらなくちゃいけないんだ……)

 ここで立ち上がれなければ全てが終わってしまう。

 世界じゃない。

 部活――

唯(私、まだ……ギー太に弾かせてあげてない歌がたくさんあるんだ)

 音が聞こえる――

 あれは、何の曲だろう……

唯(そうだ、マチルダさんのけっこんしきで……)

 歌はいいねぇ――

唯(そうだよ……歌いたいんだ……また、みんなで……)

 りっちゃんのスティックがリズムを刻んで、

唯(澪ちゃんのベースがあって)

 ムギちゃんのキーボードがメロディーを作って、

唯(あずにゃんが――)


 「何をまた怠けているんですか、唯先輩!」


唯「……えっ?」

 その声は現実を叩き起こした。



266 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:07:33.99 ID:8ybwpwHC0


ドクター・ヘル「ぬうぅ、何者だ、貴様は!」

 しわがれた声はマジンガーZが磔にされている岩壁の上に向けられていた。

獣魔将軍「おのれ、邪魔をしおって!」

 拳銃弾の一発で鞭をちぎられてしまった獣魔将軍が恐竜の首から火を噴くが、
 白いローブを纏った人物はひらりと隣りの岩壁に飛び移った。

あしゅら「なんと!」

ブロッケン「貴様、人間ではないな!」

 その人物は応えなかった。
 代わりにローブから手を出し、上を指差した。

 桜ヶ丘高校の制服が曝されるが、
 ドクター・ヘルをはじめ、全ての人物が真上を見ていて気付かれることがない。

暗黒大将軍「むっ!」

 青空に集い始めた暗雲を不自然に思った瞬間、暗黒大将軍は跳躍した。

 ズガァァァァァァンッ!!

ドクター・ヘル「おぉ!」

 突如落ちた雷でドクター・ヘルが驚いている合間に、ローブの小柄は人物が再び声をあげた。


 「ブレーン・コンドル・ゴーッ!!」


 雷雲を割いて赤い戦闘機が旋回しつつローブの背中へ向かっていく。

「スクランブル・ダァーッシュ!!」

 小柄な少女の声が甲高く響き渡り、
 高く跳んでローブを脱ぎ捨てると、吸い込まれるように真下を通る操縦席に乗り込んだ。

 同時に、雷雲を吹き飛ばすように黒い影が舞い降りてきた。

あしゅら「な、なんだあれは!?」

ブロッケン「あのロボットは!」

ドクター・ヘル「マジンガーZ!?」

 巨体はマジンガーZによく似ていた。

 しかし、見ればやはりマジンガーZとは違う形をしている。

 兜のような頭部がこちらはまるで角のようになっている。

 胸のVの字は底がくっついて鋭さを増している。

 黒金の城というよりは、伝説の勇者である。

 赤い戦闘機ブレーン・コンドルに乗り込んだ小柄なツインテールの少女は最後により大きな声で叫んだ。


中野梓「ファイヤー・オォーン! グレートマジンガー・ゴーッ!!」


 ガシィィーンッ!

 ブレーン・コンドルがロボットの頭部に嵌りこみ、グレートマジンガーの目が光子力の光りを放った。


 ダダン!
 ダァーッシュ!ダァーッシュ!ダンダンダダン!
 ダァーッシュ!ダァーッシュ!ダンダンダダン!
 ダァーッシュ!ダァーッシュ!ダンダンダダン!
 スクランブルー ダァッシュ! <ダーラダダダダダダッダ>
 オーレハ ナッミーダヲナガサナイー ダダッダー!
 ロボットダカラ マッシンダーカラー ダダッダー!
 ダーケドワカルゼー モエルユウジョウー
 キミトイッショニー アクーヲウツー
 ヒッサツパワーァー サンダーブレェークー
 ワールイヤツラヲブットバスー グレェトタイフゥーン
 アラシヲヨブーゼー
 オレハーグレートー グレートマジンガー!



YouTube:グレート・マジンガー OP




267 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/02(火) 23:11:34.29 ID:8ybwpwHC0


 だいぶ水をあけてしまったので、第二十九話の前半のみ先にあげました。

 こんなスレ立てました
 QB「ボクとけいやk」シャア「ようj」
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312044441/

 逆シャアとキュウべぇのクロスものです。




268 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/02(火) 23:55:15.40 ID:gnH7Sfyoo





269 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/08/03(水) 00:20:44.51 ID:umsjvnDAO

乙、遂にグレート参戦か





270 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:17:53.52 ID:tiISrdZI0


 第二十九話 Bパート


 ミケーネ帝国の戦闘獣を前に大ピンチのマジンガーZと平沢唯だったが、

 あわやというところで危機を脱した。

 マジンガーZを助けたのは、強力無比の力を持つ勇者グレートマジンガーと中野梓であった!

ドクター・ヘル「おのれ、グレートマジンガーだと!?」

梓「覚悟しなさい、ドクター・ヘル! これから私と唯先輩があなたの野望を打ち砕きます!」

暗黒大将軍「馬鹿め、マジンガーZはここで滅びるのだ! やれ、獣魔将軍!」

獣魔将軍「かしこまりました、暗黒大将軍!」

 新たに斧を手にした獣魔将軍が四本足をいからせてマジンガーZに突進していく!

梓「させません!」

 ジャキッ――グレートマジンガーが胸のV字の端を外して掲げ、

梓「グレートブーメランッ!!」

 ぶぉんっ! 岩壁の上から投げて獣魔将軍の斧を弾き落とした!

獣魔将軍「うぉっ!」

 隙を突いて梓は岩壁を下りてマジンガーZと獣魔将軍の間に立ち塞がる。

梓「バックスピンキック!」

 バキッ! グレートマジンガーが脛部から刃を出し、後ろ回し蹴りで獣魔将軍の腕を切り裂いた!

獣魔将軍「ぐっ! うぉぉ!」

梓「ニーインパルスキック!」

 ドシュゥッ! 折り曲げた膝に隠された円錐の杭が恐竜の顔を潰す!

獣魔将軍「ぐあぁぁぁぁぁぁぁっ! 小ン娘がぁぁぁぁっ!!」

 ガチンッ!
 怒り狂う右手がグレートマジンガーの首に噛み付くが、
 マジンガーZの腕を食い破った歯がまるで立たない。

獣魔将軍「な、なに……!?」

梓「超合金ニューZのボディに、そんな攻撃は通用しませんよ!」

 ジャッ――大腿部から両刃の剣が飛び出す。

梓「マジンガーブレード!」

 ズバッ! 垂直に振り下ろされた刃が獣魔将軍の右肩に食い込み、腕ごと落とした!

獣魔将軍「ぎゃあぁぁぁぁぁぁっ!!」

梓「これで終わりです! ブレストバーン!!」

 シュゴォォォォォォォォォッ!!

 投擲したグレートブーメランが自動で胸に戻ると同時に熱線が放たれ、獣魔将軍に襲い掛かる!

獣魔将軍「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 既に血まみれの恐竜の面がまず蒸発を始め、右肩から徐々に上半身が焼けていく。

獣魔将軍「ぎゃあぁぁぁぁぁ! お助けください、暗黒大将軍様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 だが、暗黒大将軍は身じろぎ一つしない。
 じっくりとグレートマジンガーを値踏みしているようだ。

獣魔将軍「うギャあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 恐竜の喉から奥に繋がる火道をつたうナパーム液に40000度の熱線が引火し、
 獣魔将軍は内側から獄炎に焼かれ、体中の穴から煙を噴いて倒れた。



271 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:18:23.67 ID:tiISrdZI0


暗黒大将軍「なるほど、グレートマジンガーか」

 大きな股下で近づいていてくるを見て、梓はすかさず後ろへ下がり、
 マジンガーZを肩に抱くと、高く跳んで岩壁の上に戻った。
 驚くべきパワーだ。

梓「唯先輩! 起きてますか、唯先輩!」

唯「う、うん、あずにゃん……」

 まだはっきりと喋れないようだが、頭はきちんと働いているようで、梓はほっとする。

唯「ごめんねぇ、あずにゃん……また怒られちゃった……」

梓「ホントですよ! 一人で飛び出してくるなんてバカですか!?」

唯「あずにゃん、また海に行ってたの……? そんなにたくさん日焼けしちゃってぇ……」

梓「特訓してたんです! 私は何年も前からグレートマジンガーに乗るために
  専門のトレーニングを受けた戦闘のプロなんです!」

唯「ギターだけじゃなくてそんなこともしてたなんて、あずにゃんは頑張り屋さんだねぇ……」


 ドドォンッ!!


 再会の会話は長くは続かなかった。

 うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 ドゴォンッ! ドガァンッ!!

 暗黒大将軍が獣魔将軍の亡骸を前にして咆哮し、何度も拳を地面に叩きつけ始めた。

 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 ゴゴォンッ!! ガゴォンッ!!

 石畳が破壊され、大きな穴が空くと暗黒大将軍はそこに獣魔将軍を埋めた。

暗黒大将軍「俺は戦うぞ!! ミケーネが、太陽を取り戻すその時まで!!」

 ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……!

 雄叫びにバードス島全体が震動している。
 暗黒大将軍の全身から汗が噴出し、沸騰せんばかりの体の熱で蒸発する。

ドクター・ヘル「その意気だ! 暗黒大将軍!!」

 あしゅら男爵とブロッケン伯爵、
 その二人の軍団の頂点に立つドクター・ヘルが両手を振り上げて同調した。



272 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:18:52.96 ID:tiISrdZI0


ドクター・ヘル「ミケーネの無念が如何ばかりか、それはこの地上でワシだけが知っている!
        ミケーネの戦闘獣の力、このワシの、ドクター・ヘルの頭脳でもって
        究極の進化を遂げさせ、地獄の軍団に作り上げてみせよう!!」

 ぐぉぉぉぉぉぉぉぉ……!

 再度、地震が起き、梓だけが重力に逆らう感覚に気付いた。

梓「まさか、バードス島が浮上している!?」

唯「え、えぇ!?」

ドクター・ヘル「ついてくるか、グレートマジンガーよ!? ぼろぼろのマジンガーZと共に、地獄城へ!」

梓「くっ……」

 言うまでもなかった。
 マジンガーZに肩を貸したまま、既に海面から数十メートルは離れたバードス島から飛び降りる。

唯「あずにゃん、もしかして私のために……」

梓「ち、違います! その、マジンガーZを壊されてしまうわけにはいかないだけですっ!」

唯「帰るだけならだいじょうぶだよぉ、それより、今逃がしちゃったら……」

梓「じゅ、充電時間切れです!」

唯「私もあずにゃん分が足りなくて大変だったよぉ」

梓「違いますってば! あぁもう、一人で飛んで下さい!」

唯「あぁん! あずにゃんのいけずぅ」

 手を離して蹴り飛ばしたグレートにZがスクランダーを噴かしてすり寄る。

ドクター・ヘル「ククク……賢明な判断だ。中野梓とやら」

 どつきあっていた両機の頭上にドクター・ヘルのしわがれた顔が巨大化して映った。

ドクター・ヘル「だが、ただでは帰さんぞ。ゆけぃ! 戦闘獣オベリウス! ジャラガ!」

 ぐぉぉぉぉぉぉ……!

 始祖鳥のような戦闘獣オベリウス、
 腹の皮が羽のように発達した蛇の形の戦闘獣ジャラガが唯たちを囲むように飛ぶ。

梓「唯先輩、これを使ってください!」

 マジンガーZに握らされたのはグレートの大腿部に収納されている剣だった。

梓「その剣は超合金Zの4倍の硬度を持つ超合金ニューZで出来ています!」

唯「わかったよ、あずにゃん!」

 ビューン……! 受け取った剣を逆手に替えて唯はオベリウスに投げつけた。

オベリウス「おぉぉん!」

 剣はちょっと横に逸れたオベリウスの頭上を越えて――

 ボチャン――海に落ちた。

梓「なに投げちゃってんですかーッ!?」

唯「え、えぇ、な、なんか、ついノリで……」

ジャラガ「きしゃぁぁぁぁぁ!」

 げびょっ!
 爬虫類型戦闘獣ジャラガの口から紫色の液体が飛び出し、マジンガーZの腹部にこびりついた。

唯「わぁっ! 装甲が溶け出した!?」

梓「あぁ、もう! おとなしくしていてください!」



273 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:19:21.61 ID:tiISrdZI0


 グレートマジンガーはマジンガーZはおろか、連邦のドラグーンよりも身軽で速かった。

梓「アトミックパァンチ!」

 ドカァッ! 左手が射出され、ジャラガの横面を叩く。

梓「サマーソルト・インパルスキック!」

 しゅびぃっ! 後方に宙返りしながらキックが後ろにいたオベリウスのくちばしを折った!

梓「ネーブルミサイル!」

 どどっ! どどぉんっ!

 逆さの姿勢のまま腹部から放たれた弾頭がオベリウスに直撃する!

オベリウス「げぇっ! げぇぇっ!」

 胸の悪くなるような鳴き声の戦闘獣にとどめを刺そうとするが、すぐに梓は行動を回避に移した。

ジャラガ「ぎしゃぁぁぁぁ!」

 グレートマジンガーがあった場所に毒液が降り注ぐ。

梓「グレートタイフーン!」

 ぶぉぉぉぉぉ……! 口から噴き出される酸の風がジャラガの口に入り込み、ジャラガは苦しみ出した。

ジャラガ「ぎしゅっ! ぶじゅ!」

オベリウス「げじぇ! げっ!」

 二体の戦闘獣が悶えている間にグレートマジンガーは高く飛翔する。

梓「ミケーネ帝国、思い知るがいいです! これが勇者の雷!」

 ゴゴゴォ……!

 グレートマジンガーが指先を天に向けた時、たちまち空が暗くなり、稲妻が指に落ちた。

梓「サンダーブレーク!!」

 ズガァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!

 蓄積された電気が両の手のひらから落下し、戦闘獣を同時に撃墜した!

唯「ふぉぉーふ! あずにゃんすごいよー!」

梓「当たり前です! 私は戦闘のプロですから!」



274 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:20:30.11 ID:tiISrdZI0


 ゴラオン 格納庫

律「すっげぇーっ! なんじゃこりゃーっ!?」

 マジンガーZを抱いて降り立ったグレートマジンガーを見た律は眼球が飛び出そうなくらい驚いた。

紬「これが……超合金ニューZを利用した新しいマジンガーなのね」

澪「マジンガーより大きいのに、なんというか……スリム? だな……」

梓「その通りですよ、澪先輩。
  全長は22メートルで重量32トンですが、胴回りはむしろ短くなっているんです」

紬「それが超合金Zの1/4の厚みで4倍の硬度を持つ超合金ニューZ……すごいわ、さすが剣博士ね」

唯「その人がグレートマジンガーを造った人なの?」

梓「はい。また、私の育ての人でもあるんです」

律「育ての人って、本当の親じゃないのか?」

梓「はい。私の本当の両親は昔、事故で亡くなっていますので……」

唯「あ、あずにゃんにそんな過去が……うぅぅ~……ごめんねぇ、気付いてあげられなくてぇぇぇ」

梓「ゆ、唯先輩! お気持ちはありがたいですがめっちゃ鼻水が私の服に着きますから!」

紬「梓ちゃんのご両親とお友達だった剣博士が梓ちゃんを引き取ってくださっていたのね」

梓「はい。それが七歳の時で、
  私は両親からはギターを、博士からはグレートマジンガーをいただきました」

律「すげー、ギターだけじゃなくてロボットもベテランじゃん!」

澪「どうすんだ、唯? このままじゃ梓に出番取られちゃうぞ」

唯「問題ないですぞ!」

律「えらい自信だな」

唯「だって、マジンガーが二体もあるんだよぉ、すごいじゃない~」

澪「そのマジンガーがこんなにぼろぼろになっちゃ乗れないだろ……」

唯「うっ……そうでした……」

紬「これじゃあ、一度解体しなくちゃいけないかもねぇ」

唯「えぇぇ~!」

律「いやぁ、戦闘のプロがいるから、いっそのことご引退あそばされては……」

唯「いやぁぁ~!」



275 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:21:12.64 ID:tiISrdZI0


梓「あの、それなんですけど……日本に戻ればなんとかなりますよ」

唯「ホント!? あずにゃん!」

梓「既に光子力研究所にマジンガーZ用の装甲が運び込まれているんです。
  もちろん、超合金ニューZのものです」

唯「あ、あずにゃん……アンタは神様だよぉぉぉぉぉ~」

梓「だぁから鼻水くっつけないでください!」

律「んでさ、気になってたんだけど」

澪「なんだ?」

律「なんで梓は変な格好して唯の前に現れたんだ?」

梓「あれは……あの戦闘獣は、世界中の主要都市に放たれる予定だったんです。
  でも、それまでにグレートマジンガーの到着が間に合わなくて、
  だからゴラオンに先に行ってもらおうと思ったんですけど……」

律「違う違う、そっちの理由じゃなくて、変な格好をした意味」

梓「そっ、それわぁ……」

律「うん、それは?」

梓「そ、それっぽい格好したほうが、信じてもらえるからって、博士が……」

「「「「…………」」」」

梓「げっ! 現に唯先輩はあっさり信じたじゃないですか!」

唯「そんなぁ、あずにゃんの言うことなら何でも信じるよう」

梓「それも問題ありです! もしも敵が私そっくりのニセモノを用意したらどうするんですか!?」

唯「そのニセモノをあずにゃん二号と名付けます!」

梓「ちっがぁぁぁぁぁぁぁぁう!」


 第二十九話 颯爽! 大空の勇者グレート・マジンガー! 完



276 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:22:20.25 ID:tiISrdZI0


 全国60万人のあずにゃんファンとグレート・マジンガーファンの皆様お待たせしました。

 プロ+あずにゃんでプロ梓と勝手に呼んでます。

 超合金Zの1/4の厚みで4倍の硬度のニューZ。
 つまり、Zと同サイズに加工すれば16倍の硬度です。

 最終兵器ってレベルじゃねぇぞ。

 そりゃZを紙切れ同然にした戦闘獣も歯が立たんわ。

 ちなみに、グレート・マジンガーと中黒を入れるのが正しい表記らしいですが、めんどいのでくっつけます。

 毎週、試行錯誤して武器を使って破壊を思うが侭にしていたマジンガーZに対して、
 グレートマジンガーは自己の価値観と戦いの宿命に耐えて乗り越える人間ドラマがメインらしく、
 制作サイドすら面白くないと言っていたそうです。

 永井豪先生も漫画版などでリメイクするまで鉄也はあまり好きじゃなかったそうで、
 現在のプロ人気はやはりスパロボや桜田版の影響が強いみたいです。

 あと、コンV並みに武装があるように言われていますが、実際はZよりも少なかったりします。
 代わりにグレートタイフーンが3種類ぐらいあったり、ZとVが無駄に多すぎるだけですが。

 何より一番気になるのはグレートブーメランとブレストバーンの関係でしょう。

 ほんと、どうなってんだ、あれ?

 サンダーブレークはたしか指先からの放電で上空の水と静電気を誘導して雷雲に換えて、
 それを指先に落としてグレートに帯電させ、放出するという諸葛亮もビックリの技だったりします。

 次回はライディーンが主役。
 そんで宇宙ルートをやります。



277 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2011/08/12(金) 18:26:31.67 ID:tiISrdZI0


 世代的にチート機体のグレートを紹介

 グレートマジンガー/中野梓(プロ)

 移動力/7 運動性/90 装甲/2000 照準値/150
 特殊能力:超合金ニューZ 毎ターン、エネルギーが回復。
       マジンパワー 気力130以上で最終与ダメージが1.1倍、最終被ダメージが0.9倍。

 比較用にボスボロット

 ボスボロット/田井中律

 移動力/4 運動性/40 装甲/800 照準値/70
 特殊能力:修理費が10

 前回登場のビルバインも一緒に

 ビルバイン/川添珠姫
 
 移動力/7 運動性/125 装甲/900 照準値/150
 特殊能力:チャム・ファウ 気力130以上で聖戦士レベルが1上がる。
       オーラコンバータ 気力130以上で敵の攻撃を50%の確率で分身回避する。
       オーラバリア 聖戦士レベルに応じて敵の攻撃を軽減する。

 そして次回の主役ライディーン

 ライディーン/一橋ゆりえ

 移動力/6 運動性/80 装甲/1400 照準値/130
 特殊能力:ムートロンエネルギー ???
        かみちゅ 行動回数を消費してランダム効果を起こす。


 そういえば、次回でマジンガー系のユニットがやたら増えることになります。

 その中でZと唯、グレートと梓、ボスと律は固定ですが、澪、ムギ、和は何に乗せようとなります。

 安価で決めます。

 >>277
 >>278ムギ
 >>279

 候補はアフロダイ、ダイアナン、ビューナス、ミネルバ。

 撃墜投票と一緒にどうぞ。




278 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/12(金) 19:24:00.05 ID:U4OyR0sFo

>>277被ってる・・・安価下か?
一応紬はビューナスで
そして遂に登場したプロ梓に1票



279 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北):2011/08/12(金) 20:24:24.40 ID:9GxPfbFAO

乙、和かダイアナンかな



280 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2011/08/13(土) 00:12:10.81 ID:dg0ZDn9/o

>>277が被ってるのがいけるなら
澪はミネルバで
投票は唯で






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