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唯「さわちゃんと過ごした日々」#後編 【非日常系】


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唯「さわちゃんと過ごした日々」#前編
唯「さわちゃんと過ごした日々」#後編





42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:19:49.76 ID:7L728IKno


【9月15日】



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:23:18.81 ID:7L728IKno


この部屋に入ったのはいつぶりだろう。
多分、二ヶ月も経っていないと思うけど、まるで何年も来ていなかった場所のようにさえ感じた。

さわちゃんはキッチンでお湯を沸かしていた。
ティーカップを二つ用意して、片方に角砂糖を三つ、もう片方に一つ入れている。
そして角砂糖が三つ入ったほうのカップにティーバッグを入れてお湯を注ぎ、
温めた牛乳を三分の一くらいまで入れた。

いつもこうだ。
さわちゃんは二つのカップを準備するくせに、私のほうから紅茶を作る。

キッチンに立っているさわちゃんの背中は何だか寂しげに見えた。
少し前までは私が何か喋って、さわちゃんがそれに対してふざけて答えて……
そして二人で笑ってたのに。

「練習は順調なの?」

さわちゃんが口を開いた。
どうしてここに来て部活の話になるんだろう。

「うん。頑張ってるよ」

違う、話したいのはこんなことじゃない。
昨日の私はちゃんと覚悟を決めていた。
なのに、本人を目の前にすると途端に何にも言えなくなる。

さわちゃんは紅茶の入ったティーカップを一つ、私の前に置いた。
いつものミルクティーだ。
そう……いつもの。

初めてこの部屋にきたときも同じものを飲んだ。
紅茶が苦くて飲めない、という私にさわちゃんは
じゃあ多めに砂糖を入れればいいじゃないと言って角砂糖を三つ入れた。
私は入れ過ぎだとさわちゃんを咎めたけど、実際に飲んでみると美味しくて、
素直に美味しいと言えなかった記憶がある。

その記憶も全部、さわちゃんと過ごした日々の中にある。

「……、美味しい……」

涙が流れる。
私は震える指先でカップを置いた。



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:39:33.08 ID:7L728IKno


「ごめんなさい……、りっちゃんに……嘘吐けなかった……」

本当は、さわちゃんを咎めたかった。
「一緒にいた男の人って誰?」って、
「もう私のこと好きじゃないの?」「別れよう」って、直接言ってやりたかった。
だけど、結局口を吐いて出たのはさわちゃんに許しを請う言葉だった。

私たちにとって、本当の別れの言葉だった。


さわちゃんと付き合うって決めた日、私はさわちゃんと一つだけ約束を交わしていた。
もしも誰かに関係を知られてしまったときは、“別れる”って。
――――たぶん、それが今日になる。


静寂に包まれる部屋。
壁際にある時計だけが規則正しく動いている。

「私も……唯ちゃんに言わなきゃいけないことがあるの」

顔を上げてさわちゃんを見る。

「お見合い勧められて……実際、その人にも会った」

「さわちゃん……」

「最低でしょ……、だからこれでよかったの。……唯ちゃんが謝ることないのよ」

さわちゃんはそれ以上何も言わなかった。
ただ、こんなにも冷たく話すさわちゃんを見たことがなかった。

「やだ……」

こんなに近くにいるのに、さわちゃんをこんなにも遠くに感じたのは初めてだった。

「やだよ、さわちゃん……、別れたくない……!」

我儘だってわかってる。
約束も守ろうとしない私は、さわちゃんの目にどう映ってるんだろう。

昨日までの覚悟と感情は、さわちゃんに会ったことで全て都合よくリセットされた。


好きだ。
さわちゃんが、大好き。

今更になって、改めてそう感じるなんて。



46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:49:29.34 ID:7L728IKno


「唯ちゃん」

さわちゃんは諭すように私の指を離そうとした。
聞き分けのない子供のように、私もそれに力で対抗する。

「じゃあ、どうすればいいの?!」

「唯ちゃん……」

「どうすれば一緒にいられるの?!ねえ!」

私は掴んでいた腕を離し、さわちゃんに掴みかかった。

「さわちゃん……、その人のこと好きなの……?」

「違う……」

「私だけ……、私だけさわちゃんのことが好きだったの……?」

私は泣きながらずるずるとその場に倒れ込んだ。

「違うわ」

さわちゃんの声がいつもより強くなって、それからきつく抱き締められた。

「私は今でも唯ちゃんが好き」

初めてだった。

「私だって……、別れたくなんかないわよ……」

さわちゃんが泣いているのを見たのは。

唇を重ねられて、私はその言葉を信じた。
今までずっとキスをするときは全部私からだったから。
最後の最後までさわちゃんは私よりもずっと大人だった。

「さわちゃん……」

さわちゃんは唇を離すと名残惜しそうに私の唇を親指で拭った。
涙に濡れた瞳が綺麗で、ぼうっと見つめているとさわちゃんは寂しそうに微笑んだ。

「だけど、約束は約束」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:56:38.27 ID:7L728IKno


…………約束はやっぱり守らないといけない。

「じゃあ……」

私はさわちゃんの肩を掴んでそのまま押し倒した。

「私……、明日から生徒に戻る」

やっぱり、嘘は苦手だ。
私、何でこんなこと言ってるんだろう。

「だから今日だけ……、一緒にっ……一緒にいてもいい……?」

私の涙がさわちゃんの頬に落ちた。
上から見下ろしたさわちゃんはやっぱり綺麗だった。
さわちゃんは未だ泣き止まない私を抱き寄せ、あやすように髪を撫でてくれた。

「唯ちゃん……」

そして、さわちゃんはかけていた眼鏡を外して床に置いた。
この光景を私は今まで何度も見てきた。

だけど、それも今日で最後だ。

ねえ、さわちゃん。
明日、いつも通り笑えるかな。



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 03:57:38.80 ID:7L728IKno


【9月16日】



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:03:05.10 ID:7L728IKno


朝起きると瞼が腫れていた。
洗面所で顔を洗って鏡を見たけれど、それはもう酷いものだった。
今日、憂が先に登校してくれていたのが唯一の救いだった。

昨夜は自分の部屋で声を押し殺して泣いた。
本当は大声を上げて泣き叫びたい気分だったけど、憂がいたから我慢した。

泣きすぎてエネルギーを使った所為か、お腹だけは異様に空いていた。
憂が作ってくれていた朝食を胃に詰め込んでから鞄を引っ掴んで家を出る。

学校になんて行く気分じゃないのに、習慣っていうものにずるずると引き摺られている。

周りを見ると同じ制服を着た桜高の生徒が朝から楽しげに話しながら歩いている。
昨日までの私の笑顔はたぶん、その中に溶け込んでいた。

私は踵を返して人の波に逆らって歩いた。
やっぱりいつも通りになんて振る舞えそうになかった。



近くの公園のベンチに腰掛ける。
平日だからか誰もいない。
小鳥が鳴いているのが聞こえる。
携帯の時計を見ると既にホームルームが始まっている時間だった。

あと、メールが数件。
みんなはきっと寝坊か何かだと思っている。
かといって話せる理由もないからそれはそれで都合が良かった。

その中にさわちゃんの名前はなかった。

期待なんてしてないはずなのに、寂しかった。



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:08:34.79 ID:7L728IKno


********************


お昼ごろまで時間を潰し、何もすることがなくなった私は漸く学校に行く決心がついた。
だけど、部活のことなんてすっかり忘れていたから
自宅にギー太を置いてきてしまっていることに気付く。
学祭はもうすぐなのに。

重い足取りで校舎に入り、教室のドアを開ける。

「あ、唯!」

「唯ちゃん、大丈夫だったの?」

「メール返ってこないし、心配したんだぞ!」

「憂ちゃんからも連絡あったのよ。どこ行ってたの?!」

入るや否や、色んなところから声が聞こえてきて応対できなかった。
りっちゃんとムギちゃんが私を見つけて駆け寄ってくる。
違うクラスのはずなのに、何故か澪ちゃんと和ちゃんまでいた。

私がいなかったのはたった半日なのに。
それなのにどうしてみんな、そんな心配そうな顔をしているんだろう。

「最近、遅刻することもなかったからさ、大丈夫かなって話してたんだ」

「憂ちゃんには私から連絡しておくから」

みんなの顔を見て、思わず泣きそうになった。

みんなはいつも私のことを心配してくれていた。
なのに、私はずっとみんなのことを二の次にした。
メールだって電話だって、自分の都合ばかり優先して返事もしなかった。
これは今日に限ったことじゃない。

…………最低だ。今更気が付くなんて。

「……ゆ、唯?」

「……ごめんね、みんな……、ギー太忘れてきちゃった……」

情けなかった。
これまで一年とちょっと、私は色恋に浮かれて周りを見失っていた。
その上、その事実を誰にも話すことなく、ギー太の練習もないがしろにした。

なのに、みんなはいつも私を気遣ってくれていた。
嘘ばかり吐いていた私に、いつも笑顔で接してくれた。

「いいよ、今日は休みにしよう」

頭上で一つ、声がした。
澪ちゃんの言葉に「えっ、マジ?」というりっちゃんのいかにも嬉しそうな声が聞こえて、
すぐさま澪ちゃんが「喜ぶな」と制している。
久し振りに見た、いつもの光景。

「唯、何があったのか知らないけど……私たちならいつでも頼っていいんだぞ」

顔を上げると澪ちゃんが優しく笑っていた。



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:13:53.51 ID:7L728IKno


その日の放課後はみんなで他愛のない話をした。
いつもの放課後だ。

そうだ、こんな感じだった。
みんなといる放課後ってこんなに楽しかったんだ。

みんなといる空間の心地良ささえも忘れていた私は、
よっぽど周りが見えていなかったんだと思った。



帰り道、いつもの場所でりっちゃんと澪ちゃんと別れようとしたら、
りっちゃんが澪ちゃんに両手を合わせて何か言った。
澪ちゃんはりっちゃんを見て頷くと「じゃあ唯、また明日な」と言って一人帰って行く。
それを見たムギちゃんとあずにゃんも私たちに手を振って背中を向けた。

「りっちゃん?」

「今日は唯とデートしたい気分なんだよ」

意味ありげな含み笑いを浮かべながら、「別れたんだろ」とりっちゃんは言った。

「なんか……ごめん。私が別れさせたみたいになって」

「ううん、仕方ないよ。それに……さわちゃん、お見合いしたんだって」

「……お見合い?!」

閑静な住宅街にりっちゃんの声が響く。
りっちゃんは慌てて口を手で塞いだ後、「それってマジなのか?」と聞いた。
頷くと「まあさわちゃんもいい年だしな」と言ってりっちゃんは笑った。

しばらく歩いていると、不意にりっちゃんが口を開いた。

「……だけど、唯」

りっちゃんの真剣な表情に思わず言葉が詰まった。
足を止めるとりっちゃんも立ち止まり、そして私に言った。

「唯はもういいのか?」

「え?」

「諦めるのか、ってこと」

どういう意味だろうとりっちゃんを見ると、困ったように笑っていた。

「別れさせたくせに、って思ってるだろ」

「……思ってなくはない」

本音を言うと、りっちゃんの言葉がなければあのまま関係を続けていたと思う。
それが良いことなのか悪いことなのかはわからない。
少なくとも、当人同士の問題ならば前者で、他人から見れば後者なんだろうけど。



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:19:14.08 ID:7L728IKno


複雑な気持ちに何にも言えないでいると、りっちゃんは悪戯気に言った。

「んー、だけど私は『最低でも唯が卒業するまでは』って言ったからな?」

その言葉にはっと顔を上げるとりっちゃんは微笑んだ。

「言わなかったけどさ、今日、さわちゃん学校休んでるよ」

「……え?」

「部室にも来なかっただろ?」

確かに今思えば今日、学校で一度もさわちゃんを見なかった。
私に周りを見るそんな余裕がなかったっていうのもあるけれど、りっちゃんの言葉に気付かされる。

「私はそれでお二人さんに何があったか確信したんだけど」

そう言って空を見上げるりっちゃんにつられて私も上を向いた。
もうすっかり日が暮れてしまっていた。

昨日、さわちゃんのマンションから帰るときも同じ色の空を見た。

別れ際に見たさわちゃんはいつもと何にも変わらなかった。
私はずっと泣いていたけど、さわちゃんはそんな私をただ宥めるだけだった。

あんなに私のこと子供扱いしてたくせに。
さわちゃんのほうがずっと子供じゃん。

やっぱり大人の心は読めない。


急に橙色の空が滲みだして、これじゃダメだとぐっと目頭を拭う。



53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:24:24.67 ID:7L728IKno


「さわちゃんも辛いのかもな」

りっちゃんはそう言った後、ぽつりと続けた。

「卒業するまで待っててもらえよ」

りっちゃんは足元に落ちていた小石を蹴った。
ころころと転がって、数歩先で止まる小石を満足気に見下ろした後、私を見て笑った。

「じゃないとさわちゃん、誰かに盗られちゃうぞ?」

私はりっちゃんが蹴った小石を、少し強く蹴った。

「……それは嫌だ」

自惚れてもいいのかな。
吹っ切れていないのは、私だけじゃないって。

そしたらまた少し、頑張れる気がする。

「りっちゃん……、ありがと」

「おう」

昨日と同じ夕焼け空の下を歩きながら、昨日とは違う気持ちの自分を見つけた。



54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:26:31.39 ID:7L728IKno


【9月17日】



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:31:10.29 ID:7L728IKno


1限目と2限目の間、廊下を歩いているとさわちゃんの背中を見つけた。

「さ、さわちゃんっ」

咄嗟に声を掛けてしまい、思わず後悔する。
周りを見ると授業を終えた生徒で溢れ返っていて、ここで話なんてできないと思った。

「どうしたの?」

「き……昨日、学校お休みしてたって聞いて……」

「大丈夫?」と当たり障りのないことを聞くと、さわちゃんは笑って「大丈夫よ」と言った。
だけど何だかいつものさわちゃんじゃなかった。

「それより、練習はちゃんとやってる?」

「あ……、昨日はお休みだった」

「どうして?」

「私が……ギー太忘れちゃって」

さわちゃんは困ったような顔をした。

「もうすぐ学祭なのよ?」

「わかってるよぉ……」

そのとき、廊下に溢れていた人達がざわざわと教室に戻り始める。
さわちゃんは腕時計で時間を確認すると、「次始まるからまたね」と言った。
私も頷いて、元きた道を戻る。

何にも話せなかった。


2限目の授業は何にも頭に入ってこなかった。
さわちゃんのことが気になってしょうがない。
元気がないというか、何かに悩んでいるようなそんな感じ。

それに、どこか私を避けているような感じがする。
わざと距離をとって接しようとしているような気がする。
別れたから、当たり前なのかもしれないけど。

結局、答えなんて見つからないまま昼休みを迎えた。
それからは午後の授業、部活、帰宅といういつもの時間を過ごした。

だけど、部活から帰宅までの間、さわちゃんに会うことがなくなった。

私の日常の変化は、たったそれだけだ。

たったそれだけなのに、ぽっかりと大きな穴があいてしまったような感覚が拭えない。


やっぱり、さわちゃんの存在は大きかった。



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:32:32.99 ID:7L728IKno


【10月7日】



57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:39:57.26 ID:7L728IKno


学祭に向けてのラストスパートといったところだろうか。
バンドの練習にも今までになく力が入っていて、しばらくの間あまり休みがなかった。
だからなのか、りっちゃんが「明日一日は休み!」と言った途端、みんなが声を上げたくらいだ。
練習賛成派の澪ちゃんやあずにゃんまで喜んでいたのだから、
私たちの練習量がいかにすごいものだったのかわかった気がした。

帰る途中、携帯電話が鳴った。
画面に表示された名前を見て驚いたけれど、とりあえず出ることにする。

「も……もしもし」

『ごめんね、急に。今大丈夫?』

「うん」

あれからさわちゃんと私はお互いに距離をとって過ごしていた。
廊下で会話をして以降、何故かよそよそしい感じになってしまっていた。

「どうしたの?」

『うーん……、ちょっと話したいことがあるんだけど明日時間取れない?』

さわちゃんの口調は先生そのものだったから、私はおそらく学校関係のことだろうと踏んだ。
だけど何だろう。
音楽の授業は真面目に受けてるつもりだし、部活のことなら部長のりっちゃんがいるんだけど。

「じゃあ、明日の放課後でもいい?」

『あれ、部活は?』

「最近めちゃくちゃ練習してたから、久し振りのお休みだよっ!」

『そう……、頑張ってるのね』

さわちゃんは「じゃあ明日の放課後、職員室に来て」と言った。
私は二つ返事をして、携帯電話を閉じた。

思えば、さわちゃんからの電話って初めてだったかもしれない。
さわちゃんから掛けてくるくらいだからきっと急ぎの用事なんだろう。

欲を言えば、付き合ってるときに掛けてきて欲しかったな。



58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:42:12.12 ID:7L728IKno


【10月8日】



59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:50:07.20 ID:7L728IKno


4限目が終わり、私は職員室に向かった。
ドアを開けようとしたところでばったりとさわちゃんに出会う。

「び、びっくりしたぁ」

「私も」

お互いに胸を押さえているのが何だかおかしくて少し笑った。

「で、どうして私、呼び出されたの?」

ちょっとおどけたような口調で言うと、さわちゃんは一瞬だけ寂しそうな顔をした。
どうしたんだろうと思っているとすぐに元の表情に戻ったから、気のせいかなと思うことにした。

「今から時間ある?」

頷くと、さわちゃんは「ここではちょっとね」と困ったような顔をして歩き出した。
私はさわちゃんの後を追った。


********************


隣を見る。
私はこの角度から何度もさわちゃんを見てきた。
だけど、その記憶はすっかり遠いものになってしまっている。

その時、ハンドルを握るさわちゃんの指に光るものを見つけた。

「さわちゃん……」

「ん?」

「あ……えっと、何でもない」

言えないのは、今の私にそんなことを言う資格がないと思ったからだ。
今の私はさわちゃんの生徒だ。
プライベートまでとやかく詮索する立場じゃない。

だけど、胸がぎゅっと締め付けられた。

それに、どうして今日さわちゃんが私を誘ったのかさえまだわからずにいる。

「さわちゃん、今日……」

「どうして私を誘ったの」そう聞こうとしたとき、ちょうど車が停まった。

ここはさわちゃんのマンションの駐車場だ。

意味がわからなくてさわちゃんを見る。
だってもう、そういう関係じゃないのに。

「さわちゃん……?」

「一年前……、覚えてる?」

「一年前……?、あ……!」



60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:51:09.23 ID:7L728IKno


【9月11日/高校一年生】



61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:53:54.46 ID:7L728IKno


生まれてからずっと一戸建てに住んでいた私にとって、
マンションという存在はとても新鮮なものに映った。

「うわー、想像してたより綺麗な部屋!」

「どんな想像してたのよ」

「もっとぐちゃぐちゃかと」

背負っていたギターケースを適当に置いて、さわちゃんの部屋を物色する。
キッチンには色んな調理器具があって、
リビングには普通の雑誌が置いてあって、ベランダには洗濯物が干されてある。
何か、本当に普通の部屋で拍子抜けしてしまった。

「それじゃ、早速練習するわよ」

「え、何の練習?」

「ギターと歌に決まってるじゃない。もう、しっかりして!」

それから無理矢理にギー太を担がされて、特訓が始まった。


――――――――――
【9月22日】
――――――――――


特訓を初めてから十日あまり経った。
結構上達したかも、なんて浮かれているとさわちゃんに見透かされてたり。

「……んー、ここはこうだっけ」

「違う、こうよ」

さわちゃんは口頭で指導するだけじゃなく、自らギターを弾いて教えてくれたりもしている。
そう、ただ純粋に私にギターを教えてくれている。

それだけ、なのに。

「……ほー」

「……唯ちゃん?聞いてた?」

「え?」

細い弦を弾く指先と、穏やかな表情でコードを抑えるその顔にいつの間にか見惚れてしまっていた。
私はギターの音色を聞くんじゃなくて、ずっとさわちゃんを見ていた。

「ちょっと、ぼうっとしないでよ」

「あ、ごめんなさい」

最近、少し自分が変な気がする。
さわちゃんのことを尊敬しているのは確かだし、
やっぱり自分よりもずっとずっとギターが上手な人だから、なのかな。

それだけ、だと思いたい。



62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:55:31.79 ID:7L728IKno


引き続きギターのコードを練習していると、
じっと私の姿を眺めていたさわちゃんが急に立ち上がった。

「んー、ピックをもう少し軽く持ったほうがいいわ」

軽く、と言われてなんとなくピックを持ち直してみる。

「こう?」

「ううん、もう少しこう……」

すると、不意に手を取られた。

「ちょっと力入りすぎてるのよね……」

私の指先を持ったまま、
いつもより少し小さな声で喋るさわちゃんを見て、何だかどきりとした。
さわちゃんは私の持つピックの角度が気に入らないらしく、
何度も何度も人差し指と親指の位置を調整し始める。

「人差し指の側面にピックをのせて、親指で軽く押さえるの」

今、さわちゃんがすっごく近くにいる。

綺麗な先生だとはずっと思ってたけど、
普段は特に何にも思わなかったし、意識することなんてなかった。
だけど今、こんなにも近くでさわちゃんを見て、改めて綺麗だと感じている。

伏せられた睫毛が何だか大人っぽくて、
ピックがどうのとか喋っているけど、もう全然頭に入ってこなかった。
じっとしていなきゃいけないことがこんなにも辛いなんて。

部屋の静寂がより一層、私の緊張を高めた。

「こうしたほうが弾きやすいでしょ?」

「…………」

「唯ちゃん?」

「……あ、は、はい!」

何だったんだろう。
手くらい、指くらい、誰でも普通に触れられるのに。

なんだか、どきどきした。



それからまた練習を始める。
さっきまでの私は曲のコードのことで頭がいっぱいだったのに、
今は別のことで頭がいっぱいだ。
そんな私の心の乱れをギー太がさわちゃんに伝えた。

「ストーップ。どうしたの、さっきより酷くなってるわよ」

「ご……ごめんなさい」

「うーん、ちょっと頑張りすぎたのかしら。休憩する?」

その日は休憩を挟んでも、私の演奏が普通に戻ることはなかった。


そして、やっとわかった。

ギターが上手だから、っていうのもあるけれど。

ずっとさわちゃんに見惚れてた理由は、それだけじゃなかったってこと。



63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:57:25.65 ID:7L728IKno


――――――――――
【10月8日】
――――――――――


「……いいんじゃない?」


さわちゃんから初めてお褒めの言葉をもらった日、私は泣いた。

初めは嫌々始めた特訓も、日が経つうちにどんどん上達していくのがわかって楽しくなった。
楽しくなりすぎてついギターにも歌にも力が入ってしまい、
隣に住んでいる人から苦情が入ったこともあったけど。

だけど、何にも知らなかった音楽のことが少しだけわかるようになった気がした。

「本番もこれでバッチリね。頑張りなさい」

「……うう…っ、はい」

「私の特訓、そんなに厳しかった?ふふ、ごめんね」

泣いている私の頭をさわちゃんが軽く撫でる。

違うよ。
今泣いている理由はそうじゃなくって。

私の声はすっかりしゃがれていて、練習の成果を物語る。
だけど、厳しいとは思わなかった。
私のために時間を作ってくれたさわちゃんに感謝しないといけないとさえ思っている。

じゃあ、どうして泣いてるんだろう。

「明日からはもう部活に戻っていいわよ」

いやーそれにしても長い間頑張ったわね――私のギー太をケースにしまいながらさわちゃんは言う。

長かった、のかな。
思えばそんな気もするし、そうじゃないような気もする。

早く終わって欲しい、初めはそう思ってた。
だけど、日が経つうちにそんなこと一つも思わなくなっていて。
練習量にも満足していた。多いわけでも少ないわけでもない適度な時間だったから続けられたんだ。



64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 04:59:38.34 ID:7L728IKno


じゃあ、どうして。
どうしてもっとここにいたいと思うんだろう。

「……や、やだ……!」

ギターの練習でも、歌の練習でも何でもいい。

「ま、まだ完璧じゃないよ!」

「唯ちゃん……?」

「ギターだって、歌だって……まだ完璧じゃないよぉ……」

「…………」

「だから……っ、あと……あと一日だけでいいからっ……」

それが、さわちゃんとの時間を延ばせる口実になるなら。



さわちゃんは軽音部の顧問だ。
学校で会おうと思えば職員室に行けばいいし、放課後の部室に行けば必ず顔を合わす。

それなのに何が不満だというんだろう。

自分を無理矢理納得させようとしたけれど、涙はずっと流れたままだ。

自分でもよくわからない感情が体の中でぐちゃぐちゃと渦巻いて、
気持ちを整理しようにもどうすることもできなかった。
ただ、何にも言えずに俯いたまま嗚咽を漏らした。
目の前に立っているさわちゃんの顔はよく見えないけれど、きっと困らせてしまっている。

いつも困らせてばっかりの私は、きっといい生徒じゃないんだろうな。

窓から差し込んでくる夕焼けが足元を照らして、床に落ちる涙を染めた。


「なんとなーく、気付いてたけどね」

「……、……」

「最近、唯ちゃんちょっと変だったし」

さわちゃんの声が少し近づいた。
ぐっと涙を拭って顔を上げると、さわちゃんは困ったように笑う。

「唯ちゃん、嘘つくの苦手よね」

「そ……そんなことないっ……」

「ほら、今も」

両頬に温かい手のひらが触れる。
心臓が忙しなく動いていて、どうにかなってしまいそうだ。

私の頬を撫でるように滑るさわちゃんの指の感触に思わず目を閉じる。
拭えるほどの涙なんて、もう残ってないはずなんだけどな。

だけど、すごく心地いい。



65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:02:25.78 ID:7L728IKno


「初めは勘違いかなー、自意識過剰かなーとも思ったんだけどね」

一瞬、ほんの一瞬、視界が真っ暗になった。

同時に、今までに感じたことのない温もりと柔らかな感触が唇に広がる。

ぽかんと立ち尽くす私を見て、さわちゃんは笑った。

「合ってた?」

さわちゃんが私の下唇を親指でそっと拭う。

「不思議ね……、一度意識すると、私も唯ちゃんのことばかり考えるようになってたわ……」

さわちゃんに一体何をされたのか、何を言われたのかすぐには理解できなかった。
だけど、段々と状況を理解していくうちに、自然と涙が溢れてきた。
さっきまでとは違う涙だ。

きっと、さわちゃんは私が望んでいたことをしてくれて、その通りの言葉をくれた。
なのに、私に残っている最後の理性の欠片がそれを止めようとする。

「だけど……っ、さわちゃんは先生でしょ……」

嬉しい。
だけど、素直には喜べない。

だって、私とさわちゃんは同じ立場にいないから。

「そうね。先生だし、ましてや唯ちゃんは女生徒よ?
 手出したなんてバレたらクビが飛ぶのは間違いないし、
 もう一生女子高の先生なんてできないわ」

「……そうだよ」

「それに……唯ちゃんにだってそれなりの処分はあると思う」

高まっていた感情が段々と下がっていく。
付き付けられる現実に納得しなきゃと思う自分と、それでも一緒にいたいという我儘が交錯した。
いつになく真剣な声色と眼差しに頷くことも忘れて立ち尽くしていると、さわちゃんは言った。

「それでもいい?」

その瞬間、溜まっていたものが全て流れていった。

私は声にならない声でさわちゃんの名前を呼んで、目の前の身体に抱き着いた。
縋るように泣き続ける私を、さわちゃんはちゃんと受け止めてくれた。

「さわちゃん……、大好き」

きっとこれから沢山のことを隠して、周りに嘘を吐きながら過ごしていかなきゃいけない。
だけど、私は頑張りたいと思った。
どんなに辛くたってさわちゃんと一緒なら幸せだと、そう思ったから。



66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:14:03.67 ID:7L728IKno


********************

「さわちゃん……」

一年前の今日。
私はさわちゃんの言葉でようやく思い出した。
そして、私が今日のことを覚えていないと気付いたときのさわちゃんの表情の意味も理解した。

じゃあ、今日さわちゃんが私を誘った理由って。

「何度も忘れようと思ったんだけどね……」

さわちゃんは小さく溜め息を吐いた。

「一度別れて、唯ちゃんだって毎日学校で頑張ってるのに、私もいい加減忘れないとって」

さわちゃんは前を向いたまま、ぽつりと言った。

「だけど、やっぱり忘れられなかった……」

「ごめんね」と言うさわちゃんの声は震えていた。
私は熱くなる目元を隠すように、視線を窓側へ向けた。

もしかしたらずっとさわちゃんは私よりも私のことを考えてくれてたのかな。
付き合ってるときはそんなこと思わなかったのに。
いや、思わなかっただけで私自身が気付けなかったのかもしれない。

私だけが、さわちゃんのこと好きだって思ってた。

今日は記念日なんだ。
私がさわちゃんに“好き”と伝えてから、ちょうど一年目の記念日。

さわちゃんはちゃんと、覚えててくれた。



67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:32:04.73 ID:7L728IKno


「……、さわちゃんっ……」

泣きたくないのに次々と溢れてくる涙が頬を伝う。
まるで一年前の自分に戻ったような感覚。
あの日の私もたくさん泣いて――だけど自分の気持ちはちゃんとさわちゃんに伝えた。

「さわちゃん……、あのね……」

だったら、今日もちゃんと言おう。
今日言わないと、さわちゃんが本当に遠くへ行ってしまう気がする。

「ずっと、言えなかったことあったんだ……」

私はさわちゃんの左手をとった。
久し振りに触れたさわちゃんの指は前よりも少し細くなったような気がした。

「私が卒業するまで待ってて欲しい」

やっと言えた。

「我儘だけど……、私はやっぱりさわちゃんとずっと一緒にいたいから……」

さわちゃんの薬指に光る指輪をそっと外して、傍らに置いてさわちゃんを見つめた。
そのまま手を握ると、さわちゃんの瞳が揺らいだ。

「さ、さわちゃん?」

目元を押さえて俯くさわちゃんにどうしようとうろたえていると、さわちゃんは顔を上げた。
そして光る目元を拭って、さわちゃんは小さく笑った。

「もう……、泣かせないでよ……」

さわちゃんはそう言って私をぎゅっと抱き締めた。

「さわちゃん……」

久し振りに感じるさわちゃんの温もり。
本当に心地良くって、やっぱり離れたくないと思った。
そして、大好きだって実感した。



さわちゃんの腕の中で私は小さく呟いた。

「……あと一年、か。長いなあ」

そしてふうっと溜め息を吐いて「待っててくれる?」と聞くと、さわちゃんはにっこりと微笑んで、

「ずっと待ってる」

と言ってくれた。



68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:33:02.61 ID:7L728IKno


【3月1日/高校三年生】



69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:36:13.19 ID:7L728IKno



窓から校庭の桜を眺めた。

蕾が少しだけ開き始めている。


卒業式を終え、ざわついていたはずの校舎にはもう誰も居ない。

だけど、その余韻はまだ私の中にも残っている。


教室には夕日が差し込み、全てを橙色に染めている。

りっちゃん、澪ちゃん、ムギちゃん、和ちゃんの机を順番に眺めてからみんなの笑顔を思い出す。


私は立ち上がって、傍らに置いていたギー太を背負った。

そして胸につけられた花飾りを見て、卒業証書を握り締めた。


教室を出て、ゆっくりと廊下を歩く。

三年間を過ごした校舎。

一つ一つの思い出を噛み締めるように、階段を下った。



外に出るとまだ少し寒いような、だけどいつもより温かな風が吹いていた。

そして、正門の先に見つけた背中に向かって名前を呼んだ。


「さわちゃん!」


振り返ったさわちゃんは、にっこりと微笑んで言った。


「卒業おめでとう」


そして私に向かって左手を伸ばした。

私はその手をしっかりと握り締めた。





それから二人で一緒に正門を抜けた。

正門を抜けたあともずっと、私たちは手を繋いでいた。








おしまい



70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank):2011/08/28(日) 05:39:18.04 ID:7L728IKno

終わりです
気が付いたら夜が明けていたorz
ここまで読んでくれた人ありがとうございます

唯さわもっと増えろ!




72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/28(日) 08:49:14.99 ID:nVB82/rDO

おつ
昨夜見つけたがまさか完結してたとは…
いいもの見させてもらったよ
さわちゃんいいね



75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/28(日) 14:54:00.64 ID:WDGhgIxSO





76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/08/28(日) 16:46:30.51 ID:ZZxx+9zAO

最高でした……自分じゃ書けない綺麗なお話だった。乙です



77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 05:18:05.24 ID:/x5HjH0DO

これ圧倒的に胸熱!
甘えるのが得意な唯と教師のさわ子、唯梓の関係にも似てるし本来なら和さわ、紬さわより相性よさそうなのに何故に少ないんだろうな?
つくづく胸熱だった、またくれとしか言えないぜ。



78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 12:40:16.53 ID:DOCKBSf6o


珍しいカップリングだけど面白かった
また書いてな



79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/29(月) 23:56:32.78 ID:MdFobTaSO

よかった

だが、唯さわが増えるなんてアリエナイ



81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/30(火) 04:49:09.30 ID:2oNpA1rDO

だな、寧ろ良い組み合わせなのに和さわ紬さわばかりで唯さわが少ないのか






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