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純「ジャズけん!!」##20 【日常系】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1288880446/

純「ジャズけん!!」##index





856 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:05:55.02 ID:iN26t3bAO

##20

――購買

純「あ~ぁ、ゴールデンチョコパンないや」

憂「本当だ。人気なんだね」

純「三年生がいないから買えると思ったのに……」

純「しょうがない、適当なもの買っとこ」

憂「私も何か買おうかな~」

部長「あっ、鈴木さん! ようやく見つけた」

純「え?」

部長「ここにいたんだ。探したのよ」

純「あれ、どうしたの?」

部長「ちょっと話があるんだけど…いい?」



857 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:08:44.77 ID:iN26t3bAO

純「なに急に」

憂「純ちゃん、この人は…?」

純「あぁ、えっとジャズ研の部長」

部長「こんにちは、確か平沢さんだったかしら。よろしくね」

憂「こ、こんにちは」

部長「そういえば…中野さんはいないの?いつも一緒じゃなかったっけ?」

純「別にいつも一緒ってわけじゃ…。梓はやることがあって教室にいるよ」

部長「ふーん…」

純「それで話って?」

部長「たいした話じゃないの。すぐに終わることだから」

純「じゃあちょっと待ってて。先にパンと飲み物買うから」

部長「そう、わかった。待ってるね」

憂「私は先に教室に戻ってるね」

純「うん、了解」



858 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:09:51.36 ID:iN26t3bAO

・・・・・

純「それで、どうしたの?」

部長「今日から部活のメニューを変えてみようかと思うの。
   それで昨日、練習メニューを組み立て直してみたんだけど…」スッ…

部長「鈴木さん、ちょっとチェックしてもらえる?」

純「えっ、私が?」

部長「今日は副部長が風邪で休んでるの。だから代わりに鈴木さんに見てもらいたくて。
   メニューのことで何か意見があったら遠慮なく言ってね」

純「副部長の代わりにねぇ…」

部長「個人的に鈴木さんには期待してるんだけどなぁ」

部長「仲間思いだし、頼りになるし…
   そんな鈴木さんだから、私もついあてにしちゃって。迷惑だった…?」

純「そ、そんなことないって」

純「しょうがないなぁ、そこまで言われたらチェックしてあげよう!」

部長「よろしくね」



859 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:11:06.25 ID:iN26t3bAO

純「ふむふむ…」

部長「……」

純「いいんじゃない? この練習メニューで問題ないと思うけど」

部長「そう、よかった。なら次の練習からはこのメニューね」

純「それにしても、私がそこまで期待されちゃってるなんてなぁ」

部長「鈴木さんって見かけによらずしっかり者だから。
   それに、新学期からはレギュラーにも入ってるしね」

純「えっ、うそ…」

部長「本当よ。ここだけの話、ジャズ研のレギュラーベーシストは鈴木さんにしようと思ってるの」

純「まじ!? やったぁ!!」

部長「これからも頑張ってね、鈴木さん」

純「もちろん!」

純「はぁ、これでようやく私も舞台へ上がれる!」

部長「ふふっ。あっ……そうそう、話は変わるんだけど」

部長「鈴木さんって、中野さんと仲は良いのよね?」



860 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:12:33.51 ID:iN26t3bAO

純「梓? 仲良いけど…それがどうしたの?」

部長「ううん、仲が良いならそれでいいの」

部長「あの子が今は軽音部の部長なんでしょ?」

純「うーん…どうなんだろう。まだ三年は引退しないでちょくちょく部室に来てるって言うし」

部長「そうなの? まぁそれならそれでもいいんだけど…」

部長「よかったら今度私にも中野さんを紹介してね。同じ部長同士、私も仲良くなりたいから」

純「うん、いいよ」

部長「それじゃ、私はそろそろ戻るから。引き留めてごめんね」

純「はいはーい。じゃあまた」



861 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:13:42.61 ID:iN26t3bAO

――2年1組

純「たっだいまー」

憂「おかえり、純ちゃん」

梓「長かったね」

純「うん? まぁちょっと色々ね」

憂「梓ちゃん、あの話しなくていいの?」

梓「あ…うん。ねぇ純」

純「んー?」モグモグ

梓「頼みたいことがあるんだけど…」

純「?」

梓「純に新歓ライブの手伝いをお願いしたいの」



862 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:14:51.25 ID:iN26t3bAO

純「新歓ライブって、4月にやるやつの?」

梓「うん、そろそろ練習を始めなきゃと思って」

憂「私も手伝うんだよ」

梓「…で、もし都合が良かったら純にも協力して欲しいんだけど」

純「……ふーむ」

梓「あっ、ジャズ研の方が忙しかったら断ってくれても全然かまわないから」

梓「無理させるのも悪いし」

純「……いいよ!」

梓「えっ…」

純「練習、手伝ってあげる」



863 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:16:29.46 ID:iN26t3bAO

梓「ほんとう!?」

純「もちろん、私は嘘をつかない女!」

純「あっ…て言ってもジャズ研の練習がある日はそっち優先させちゃうかもしれないけど、いい?」

梓「うん、それでも全然助かるよ純」

純「ま、困ってる梓に救いの手を差し出してあげようじゃない」

憂「純ちゃんは、梓ちゃんが困ってるとほっとけないもんね」

梓「純…!」

純「私としては梓の困った顔をもっと見てみたいけど」

梓「今ちょっとだけ感激した私の気持ちを返して」



864 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:17:19.99 ID:iN26t3bAO

純「まぁまぁ、ちゃんと手伝ってあげるんだからいいじゃない」

純「ところで…お菓子の用意とかってしてあるのかな?」

梓「お菓子? 練習はムギ先輩達がいない間にやるからお菓子はないけど」

純「えぇっ、そんなぁ!?」

梓「……まさかお菓子目当てだった?」

純「別にそういうわけじゃないけど…あったら良かったのになぁって」

憂「お姉ちゃん達がいない間に練習するの?」

梓「うん。新学期のことに関しては余計な心配かけたくないし、内緒にしようと思ってる」

純「ふーん」

憂「そっか…じゃあ私もこのことはお姉ちゃんに黙ってた方がいい?」

梓「できたらお願い」



865 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:18:59.84 ID:iN26t3bAO

純「それで、いつから練習?」

梓「明日から。明日なら先輩達もいないし」

純「明日か…うん、ジャズ研の練習はないから私の方は大丈夫」

純「よーし、ジャズ研で鍛え上げたベーステクニックを今こそ役立てる時!」

梓「クリスマスの時にも聞いたけど、純もすっかり上達してるよね」

純「ふっふっふ…ここだけの話、実はレギュラー取れそうなの」

梓「へぇー」

憂「ジャズ研って競争厳しいんでしょ? それでレギュラーになれるなんて純ちゃんすごいね」

純「ふふーん、こう見えても努力家ですから」

純「去年は特に頑張ったっけ……頑張りすぎて、指が血だらけになるくらいに」

梓「そこまでには見えなかったけど…」

純「それぐらい頑張ったってこと」

純「とにかく、私が練習に参加するにあたっては大船に乗った気でいなさい!」

梓「はいはい、じゃあよろしくね」

純「おっけー、まかせて」

憂「頑張ろうね!」



866 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:19:48.41 ID:iN26t3bAO

翌日
――通学路

純「ふぁ~……」

純「……ねむ」

純(この時期はまだ寒いし…イヤになっちゃう)

純「…今日は梓の手伝いかぁ」

純「んーと、ベースはちゃんと持ってきたし…よし、大丈夫」

純(寝ぼけて忘れるかもしれないしちゃんと確認しないとね)

純(あっ…部長には手伝うことちゃんと言っておいた方がいいかな)

純「うーん……」

純(あとでメールしておこ)

後輩c「純先輩、おはようございます」



867 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:21:07.94 ID:iN26t3bAO

純「あっ、おはよー…ってあれ? マフラーどうしたの?」

純「いつもしてなかったっけ」

後輩c「実は…昨日なくしちゃって」

後輩c「探したんですけど全然見つからなくて…」

純「そうなんだ、それじゃ首もと寒いでしょ。あっそうだ…私のマフラー貸してあげよっか?」

後輩c「えっ…で、でも」

純「私は大丈夫。それよりかわいい後輩が風邪ひかないか心配なの」

純「はい、これ使って」

後輩c「純先輩…!」

純(ふふふ…今わたし、めちゃくちゃかっこいい先輩やってるかも)

後輩c「あの、純先輩…もしよかったら今日……あ、あれ」

純「どうしたの」

後輩c「今日……部活、ありましたっけ…?」



868 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:22:47.36 ID:iN26t3bAO

純「へ?」

後輩c「わ、私…ベース忘れちゃって……」

後輩c「い、急いで取りに戻ります!」

純「ちょっとストップ! 今日は部活ないってば!」

後輩c「で…でも、純先輩はベース持ってきて…」

純「違う違う、これは違うの。今日軽音部の練習の手伝い頼まれたから、そのために持ってきたの」

後輩c「えっ……?」

純「そういうわけで、今日は練習ないから安心して」



869 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:24:04.69 ID:iN26t3bAO

後輩c「軽音部の…手伝いですか……?」

純「うん、新歓ライブの手伝いでね。
  軽音部に友達いるの知ってるでしょ? その子がどうしてもって言うから」

後輩c「…クリスマスの時も、そういうのありませんでしたっけ」

純「あぁ、あの時もそうだっけ。いやー、私ってやっぱり頼りがいのある人間なのかなぁ」

純「困っちゃうなぁ、人気者は」

後輩c「……」

純「……あれ、滑っちゃった?」

後輩c「あっ…いえ。すいません、ちょっと考え事して…」

純「もー、調子乗りすぎて引かれちゃったと思った」

後輩c「で、でも純先輩は確かに頼もしいです」

純「あっ、そう? やっぱり? 嬉しいこと言ってくれるじゃん」

後輩c「あはは…」



870 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:24:59.23 ID:iN26t3bAO

――1年1組

後輩c「……」

後輩b「おはよ」

後輩a「おーはよっ」

後輩c「あっ、お、おはよう」

後輩b「マフラー変わったんだね」

後輩c「え?」

後輩b「ほら、いつもと違う」

後輩c「……あっ!! 純先輩に返し忘れた!!」

後輩b「うわ、びっくりした。そんな大きな声初めて聞いた」

後輩a「それ純先輩のなの?」

後輩c「うん…借りたの。私のやつはなくしちゃったから」

後輩b「ふーん、なるほど」

後輩a「あとで返しにいけばいいんじゃない?」

後輩c「う、うん…そうだね」



871 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:27:36.31 ID:iN26t3bAO

後輩b「お昼休みの時にでも一緒に行こっか。確か2年1組だっけ」

後輩c「うん……あっ」

後輩b「なに?」

後輩c「純先輩のクラスに、軽音部の人っていたよね?」

後輩b「軽音部?」

後輩a「ひょっとして…梓先輩のこと? 中野梓先輩」

後輩c「あのね……その人って…どういう人なの?」

後輩b「どういう人って言われても…」

後輩a「優しい先輩だよ。前にギター教えてもらったし、教え方も上手かったし」

後輩c「純先輩とも…仲良いの?」

後輩b「良いんじゃない? 純先輩からもたまに梓先輩の話聞くし」

後輩a「梓先輩がどうしたの?」



872 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:28:35.97 ID:iN26t3bAO

後輩c「ちょっと…気になって」

後輩b「?」

後輩c「別に大したことじゃないよ。本当にちょっと気になっただけだから」

後輩a「あっ、ははーん分かった」

後輩a「ひょっとして…梓先輩のファンになった?」

後輩c「へ?」

後輩a「なるほど、そっちにいきましたか。
    まぁ気持ちは分からなくもないけどね、梓先輩もかわいいし」

後輩c「あ、あの…それは違う……」

後輩a「あっ、ファンクラブ作っちゃえば? 今ならファンクラブ会員ナンバー1番になれるよ!」

後輩c「だ、だからね、そうじゃなくて…」

後輩b(たぶん何か誤解が生まれてるんだろうけど……まぁいっか)



873 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:29:25.98 ID:iN26t3bAO

昼休み
――2年1組

純「うーいっ、購買行かない?」

憂「うん、行こっか純ちゃん」

純「梓も行く?」

梓「私は買うものないし、残った課題やりながら教室で待ってる」

純「そう? そんじゃ行こ、憂」

憂「今日はゴールデンチョコパンあるといいね」



874 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:30:38.72 ID:iN26t3bAO

・・・・・

純「そういえば憂、今日はなんの楽器やるの? オルガン?」

憂「うん、今回はオルガンやろうと思ってる」

純「ほぉー、それにしても憂は器用だね。オルガン弾いたりギター弾いたり」

純「その才能が羨ましい」

憂「そ、そんなことないよ」

純「でも実際なんでもできるじゃん。憂が軽音部に入部したら、安泰だね」

憂「私だけじゃダメだよ。そもそも人数もそろってないし」

純「あーそっか、四人必要なんだっけ」

憂「うん、そうだよ」

純「去年は来なかったし、今年も軽音部に新入部員来るのかな。また来なかったりして」

憂「それは言わないであげて…」



875 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:32:24.63 ID:iN26t3bAO

純「でもさ、春からは梓が軽音部引っ張っていくんでしょ?
  いきなり後輩が入って来たら来たで大丈夫かな」

憂「純ちゃんは梓ちゃんのこと本当に心配してるんだね」

憂「ちょっと妬いちゃうなぁ」

純「えっ」

憂「だって私…純ちゃんとは中学からの付き合いなのに、
  純ちゃんは梓ちゃんばっかり構って……ずるい」

純「憂? きゅ、急になに!?」

憂「純ちゃん…私のことも、もっと構って?」

純「う、憂!?」

憂「なーんちゃって、驚いた?」

純「あ…そ、そのドッキリ分かりにくいって!!」



876 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:33:31.25 ID:iN26t3bAO

憂「ごめんごめん」

純「まったく」

純「…憂のことだって、ちゃんと大切な友達だと思ってるんだからね?」

憂「えへへ、ありがとう純ちゃん。私も二人のこと大好き」

憂「だから、今日みたいに三人一緒に何かできるのってすっごく嬉しい」

純「うん、そっかそっか」

憂「純ちゃんも嬉しい?」

純「うーん……どうだろ」

憂「えー、純ちゃーん」

純「じょうだんじょうだん」

憂「もう純ちゃんってば」

純「へへ、さっきのお返しだよ」

純「私も三人一緒で楽しいと思うよ。……あっそうだ、今良いこと思い付いた」

純「なんなら私もこのまま軽音部に入っちゃおうか?」



877 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:35:20.54 ID:iN26t3bAO

憂「え……? じゅ、純ちゃん?」

純「なに?」

憂「それも…冗談?」

純「? 違うけど」

憂「で、でも純ちゃんジャズ研に入ってるし!」

純「そうだけど、兼部って形ならいいんじゃない?それに 私の籍があれば、頭数も増えるし」

純「たぶん練習はジャズ研の方が中心になるかもしれないけど…
  時間がある時は軽音部もやるって感じなら、いけるんじゃない?」

憂「もし本当に入部してくれるなら嬉しいけど……そんなにあっさり決めちゃって大丈夫なの?」

純「確かに思いつきで言ってみたけど……どうなんだろ」

純「でも私の方はそれでもいいし、ジャズ研の子達だって話せば分かってくれると思うから」

憂「だけど兼部って大変そう…」

純「平気へーき、軽音部は基本的にはお茶飲むだけでしょ」

憂「それは…」

憂(……違うとは言い切れない)



878 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:36:34.77 ID:iN26t3bAO

憂「一応ちゃんと練習もやると思うよ?」

純「ベース弾くの好きだし、部活を両方やってる分たくさん弾けると思えばいいじゃん」

憂「純ちゃん…」

純「それに憂と梓だけ一緒に部活やるなんてずるいよ。私がいなきゃ、バランスも悪いでしょ!」

憂「…ありがとう、純ちゃん。梓ちゃんもきっと喜ぶと思うよ」

憂「でもジャズ研の人たちは何て言うかなぁ」

純「うーん、そこなんだけど…さっきも言ったけど、たぶん大丈夫だって」

純「とりあえず、今度の部活で事情を説明してみる」



879 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:37:39.78 ID:iN26t3bAO

・・・・・

後輩a「ねぇ、マフラー返しに行かないの?」

後輩c「え? あ…うん。今行くよ」

後輩b「一人で上級生の教室行くのは不安でしょ。私たちも一緒についてってあげる」

後輩c「ありがとう…」

後輩c「……」

後輩b「どうしたの?」

後輩c「ご、ごめんね。やっぱり私、一人で行ってくる」

後輩b「え? でも…」

後輩c「二人に悪いし…すぐ戻ってくるから」タタッ

後輩b「あっ、ちょっと!」

後輩a「まぁまぁ行かせてあげなって。
    これから憧れの梓先輩に会いに行くんだし、二人っきりになりたいんだよ」

後輩b「それは違うと思うけど…まぁいっか」



880 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:39:52.55 ID:iN26t3bAO

――2年1組

後輩c「……」

後輩c(教室の前まで来ちゃったけど……やっぱり二人にもついてもらった方がよかったかなぁ)

後輩c(でも二人の前では純先輩に色々聞けないし…)

後輩c「……」

後輩c(考えすぎかな…純先輩が軽音部に入るわけないよね)

後輩c(ただ…友達の人を助けるだけだもんね)

後輩c「……」

後輩c(でも、もし純先輩が軽音部に入ったら……会える時間が少なくなっちゃうかも)

後輩c(それに…軽音部の人に純先輩を取られたくない……)

ガラッ

後輩c「!!」ビクッ

梓「あ…」



881 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:40:54.05 ID:iN26t3bAO

後輩c「え……あっ、えっと、えっと」

梓「ごめん…ちょっとそこいい? 通りたいんだけど」

後輩c「あ、すすすいません!」ササッ

梓「…うちのクラスに何か用?」

後輩c「あっ…いえ、その……」

後輩c「じゅ…純先輩は……いますか?」

梓「純? 今購買に行ってるけど…すぐ戻ってくると思うよ」

梓「えっと…ジャズ研の人?」

後輩c「は、はひっ」

梓「そっか。待ってればすぐ来るから」



882 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:41:55.58 ID:iN26t3bAO

後輩c「は、はい……」

梓「……」

後輩c(あれ…この人ってひょっとして……)

後輩c(中野先輩じゃ……)

梓「さてと、教科書は……」

後輩c「……」ジーッ

後輩c(この人が…中野先輩)

後輩c(純先輩と一番仲が良い人……)

梓「……」

後輩c「……」ジーッ

梓(なんか私、さっきからずっと見られてるような…)



883 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:43:20.03 ID:iN26t3bAO

後輩c「……」ジーッ

梓「あの……なにか?」

後輩c「あっ…いえ、すすすいません」

梓(あれ…ひょっとして何か変なことしちゃった、私?)

梓「……」キョロキョロ

梓(別に大丈夫だよね…)

後輩c「……」ジーッ

梓(あれ、やっぱり見られてる!?)

後輩c(どうしよう…純先輩のこと、思いきって聞いてみようかな……)

後輩c(でも緊張する……)

梓「…あの」

後輩c「!!」ビクッ

梓「私の顔に…何かついてるの?」

後輩c「え? え??? あ…えっと……あの……」

後輩c「は、鼻がついてます」

梓「…………あ、そう」

後輩c「……」

梓「……」

梓(い、今のどうリアクションすればいいの!?)

後輩c(あれ…変なこと言っちゃったかな……)



884 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:45:14.33 ID:iN26t3bAO

梓「えぇっと…純に用があるんだよね?」

後輩c「そ、そうです」

梓「それで…どうしてさっきから私のこと……」

後輩c「へ? あっ……す、すいません!」

後輩c「あの…えっと……実は……」

梓「?」

後輩c(せ、せっかくここまで来たんだから…勇気を出して聞かなきゃ)

後輩c(純先輩が軽音部に入るのかどうか…)

後輩c「じゅ…」

梓「じゅ?」

後輩c「純先輩を私から奪わないでください!!」

梓「……え?」

後輩c「……はっ」

後輩c(わ、わわ私なにを言って……!?)

梓「え、あの」

後輩c「し、失礼しました!!」ダダダッ

梓「え? えぇ???」

梓(……ど、どういうこと?)



885 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:46:25.53 ID:iN26t3bAO

梓「……」ポカーン

純「梓、なにそんな所で立ってるの?」

梓「あ…純、憂。おかえり」

憂「どうかしたの?」

梓「……ううん、なんでもない」

純「早く教室入ろうよ。おなかすいちゃった」

梓「そ、そうだね」

梓(今の子の事、純に言った方がいいかな)

梓(でも説明しづらいし……)

純「いっただきまーす」

梓(……とりあえずよく分かんないし、そっとしておこ)



886 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:47:44.97 ID:iN26t3bAO

・・・・・

後輩c(なんであんなこと言っちゃったんだろう……)ズーン

後輩c(はぁ…色々失礼なことしちゃったかも)

後輩c(結局聞きたいことも聞けなかったし)

後輩c「……」

後輩c(でも…本当に純先輩が軽音部に行っちゃったら……)

後輩c(そうしたらジャズ研は……)

後輩c「……」

後輩c(せっかく私にも居場所ができたのに…)

後輩c(純先輩とみんなと楽しく部活できたのに…)

後輩c(そんな毎日が変わっちゃうのは……嫌)



887 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:48:43.78 ID:iN26t3bAO

後輩c「……」

後輩c(やっぱり考えすぎなのかな…私)

後輩c(あぁもう……私ってどうしてこんな…)

ガラッ

後輩b「あっ、おかえり」

後輩c「ただいま…」

後輩a「梓先輩には会えた?」

後輩c「え? …会ったけど」

後輩a「二人っきりで?」

後輩c「えっと……う、うん」

後輩a「ほら言った通りでしょ!」

後輩b「まさか…本当にそうだったなんて」

後輩c「???」



888 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:50:23.06 ID:iN26t3bAO

後輩b「まぁいいけど…ところでマフラーは返したの?」

後輩c「マフラー……あっ!」

後輩b「…返し忘れたの?」

後輩a「梓先輩に見とれすぎて?」

後輩c「……え?」

後輩b「しかしまぁ、あの梓先輩を狙っていたとは…」

後輩c「あのぅ……」

後輩a「心配しないで、私は応援するから!」

後輩b「本当に梓先輩がいいの?」

後輩a「いやぁー隅におけないね。このこのっ」

後輩c(……どうしてそういうことになってるんだろう)



889 名前: ◆eXN6fvAgkw:2011/08/28(日) 03:52:21.86 ID:iN26t3bAO

――2年1組

梓「はっくしょん!」

憂「大丈夫? 梓ちゃん」

梓「うん…」ズズッ

純「誰かが梓の噂でもしてるんじゃない?」

梓「そんなわけないと思うけど…」

梓「……」

梓「ねえ、純」

純「うん?」

梓「私の顔に…なにかついたりしてる?」

純「梓の顔? どれどれ…」ジー

梓(やっぱりなにか変だったのかな……気になる)

純「……あっ!!」

梓「な、なに? なにかあった?」

純「目と鼻と、口がついてる!」

梓「……」

純「あっ、あと眉毛も」

梓「……考えすぎか」ボソッ

純「え?なに?」

梓(はぁ…なんかもう、どうでもいいや)


##20 おわり




891 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2011/08/28(日) 05:51:12.46 ID:tmi3fUeqo

きたあああああああああああああああ



892 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸):2011/08/28(日) 06:04:15.63 ID:C+6lHExAO

おおお乙!!



894 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/28(日) 11:44:44.89 ID:aHGoiukS0







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純「ジャズけん!!」##20
[ 2011/09/06 21:32 ] 日常系 | | CM(1)

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タイトル:
NO:3775 [ 2011/09/06 22:35 ] [ 編集 ]

何時も期待に応えてくれるジャズけん!!だが、例え冗談であっても
憂が純の事で梓に嫉妬する描写というのは前代未聞なのでは?

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