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梓「学校中がゾンビだらけに……いったいどうすれば……」#1 【ホラー】


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梓「学校中がゾンビだらけに……いったいどうすれば……」#1
梓「学校中がゾンビだらけに……いったいどうすれば……」#2
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梓「学校中がゾンビだらけに……いったいどうすれば……」#7




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:40:05.31 ID:x44TPvmb0

梓「とりあえずまずは音楽室に……!」

ゾ「うあぁああ……ああぁあぁああ」

梓「気づかれないようにそーっとそーっと……」

パキッ

ゾ「ぅあ?」

梓「ま、まずいです……」

ゾ「ぅあああああぁぁああっ! ああぁあぁあぁああああ!」

梓「ひっ!に、逃げるですっ!」

梓「はぁ、はぁ、はぁ」

梓(いったい、いったいどうしてこんなことに――!)





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:42:48.00 ID:x44TPvmb0

数時間前

梓「ふぅ……」

梓(授業退屈だなー。早く放課後になればいいのに)

梓「ん……?あれはいったい……」

梓(ヘリコプターがこっちに……なにか落としていった?)

梓「避難訓練でもやるのかな?」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:46:09.05 ID:x44TPvmb0

教師「なんだ?今のは」

教師「ちょっと職員室に行って聞いてくるからまってなさい」

梓(先生も知らないんだ)

梓「事故とかじゃなければいいけど」

クラスメイト1「なんかおもしろそうなことになりそうだな」

クラスメイト2「このまま休講とかになんねーかなw」

梓(そうなったらさっさと音楽室で先輩方と練習できるなー)



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:50:38.47 ID:x44TPvmb0

教師「……………」

梓(あ、先生帰ってきた)

クラスメイト「せんせー!さっきのは結局なんだったんですか?」

教師「……………」

クラスメイト「先生……?」

教師「……………うがあああああああぁぁっあああ!」

クラスメイト「……ぅひっ!?うぎゃああぁぁあああぁあ!!」

梓「――?」

梓(え?何?先生がいきなり……噛みついた!?)

クラスメイト「うあああああぁああっ!痛い!痛い!先生やめてえええええぇぇえっ!」

梓「……ぅえっ!」

梓(血、血が! それにあれは――)

梓「おぇぇええっ!!」

梓(なんなの!?なんなのこれ!?)



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 22:55:14.29 ID:x44TPvmb0

教師「あがああぁあぁああ! ううぅあああああああ!!」

クラスメイト「痛い痛い痛い!!私の首が!血が!肉が! やだよ!食べないでよぉぉおおお!!」

クラスメイト「ああぁぁぁぁ……………」

クラスメイト「…………………………」

梓「も、もしかして」

梓(死んじゃった……の?)

クラスメイト2「ちょ、ちょっと先生どうしたの!?悪ふざけってレベルじゃないよ!?」

教師「うぁああああ……あああああぁああっ!」

クラスメイト2「――え?……………ぅっぎゃああああああああああああ!!!」

梓「ぃや、いやあああっ!」

梓(嘘だ!嘘だよ!こんなの現実なわけない!)

梓(いきなりヘリがきて、そしたら先生が友達を食べ始めて――)

梓「訳わかんないよぉっ!」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:00:40.18 ID:x44TPvmb0

クラスメイト3「ね、ねぇ!誰でもいいから警察と救急車呼んで!」

クラスメイト4「あ、あたし携帯持ってる!今すぐ電話する!」

クラスメイト2「あああぁあぁああ……骨がゴリゴリ囓られて……あっひゃひゃひゃ!」

クラスメイト4「え?え?なに?繋がんない!嘘!やだ!なんで!?」

クラスメイト3「貸して!……ほんとに繋がらない!?」

梓(警察に繋がらない?そんなこと)

クラスメイト「…………ぁあ」

梓(あれ、今確かに○○さんの声が……)

梓「あ、もしかして生きて――」

クラスメイト「うぁあああぁああ!! あがあああぁあぁっっ!!」

梓「きゃっ!!」

梓(な、何?今、噛みつこうとした?私に!?)

クラスメイト3「ど、どうなっての!?」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:06:26.67 ID:x44TPvmb0

梓(さっき先生に噛まれて、それで……死んじゃったかと思った)

梓(でも、声が聞こえてきたからてっきり生きてると思って――でも)

梓「まさか○○さんまで先生みたいに……?」

クラスメイト3「と、とにかく今は逃げようみんな! 先生たちから離れなくちゃ!」

梓「う、うん!」

ガララッ

梓「ほかのクラスに助けを――え?」

「うわああああぁあぁああっ!!!」

「っぎゃああぁあああああああぁぁあああっ!」

「くゅあああぁあぁあっ!?」

梓「う……そ……」

梓(ほかのクラスの人も――)



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:11:10.90 ID:x44TPvmb0

梓「もしかして学校中が……?」

クラスメイト3「も、もうやだぁ!私帰る!」

梓「あ、ちょ……」

梓(一人で行動したら危なくないのかな?)

ゾ「うあああああああああぁあぁあああ!!」

梓「っ!い、今は考え事してる場合じゃない!」

梓「とりあえず逃げて知ってる人と合流しないと」

梓(もしかしたらみんな音楽室に集まってるかも……)

梓「まずは音楽室を目指すです!」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:14:22.30 ID:x44TPvmb0

梓(でも、こんな状況で手ぶらだと音楽室までたどり着けるかどうか……)

梓「何か、武器を」

梓(……できるの?わたしに?)

梓(武器を持つってことはつまり――)

梓「もし襲われたら相手を……」

梓(ううん! 今は迷ってる場合じゃない!)

梓「何が何でもまずは音楽室に……!」

梓「できるだけ見つからないようにしないと――」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:18:22.77 ID:x44TPvmb0

梓「ん……」

梓(消火器……)

梓「少し重いけどこれぐらいなら」

梓「こ、これでガツンと――」

ゾ「ぁああぁああああっ!!」

梓「ひゃっ!?」

ガッン!!

ゾ「ぅああぁぁぁぁ……………」

梓「い、意外になんとかなるものですね……」

梓(思ったより罪悪感も感じないかも)

梓「ハクジョーな人間なのかな?わたしって……」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:21:36.26 ID:x44TPvmb0

梓「こ、この階段を上がれば音楽室です」

梓「このあたりはまだあまり騒がしくないなぁ……」

梓(これならみなさん無事かも)

梓「澪先輩、唯先輩、ムギ先輩……待っててください」


?「うおおぉぉああああ!?」

梓「い、今の声は?」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:25:45.89 ID:x44TPvmb0

律「ぉぉおおおぉ……!」

ゾ「あぁあああああ!」

律「おわっ!き、汚いよだれ飛ばすなー!」

梓「り、律先輩!?」

律「あ、梓!ちょうどよかった!助けてくれー!」

梓「は、はいっ!」

梓(狙いをピンポイントに集中して……)

梓「えいっ!!」

ガンッ!

ゾ「ぅおああぁっ! ああぁあぁぁぁぁ……………」

梓「や、やったです……」

律「ふいー、いやー助かったぞ梓!」

梓「律先輩こそ、よくご無事で……」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:30:20.45 ID:x44TPvmb0

律「いや、それにしてもなんだこの騒ぎは?」

梓「何って……ゾンビですよゾンビ!」

律「ゾンビ?梓なに言ってんだ?」

梓「何って……律先輩だってみんなが殺し合って食い合ってるの見てますよね!?」

梓「ああいうのってまさにゾンビじゃないですか!」

律「……もしかしてさっきあたしを襲ってきたのも?」

梓「そうじゃなければ何だと言うんですか!」

律「……うおっ!?マジで!?やべー! あたしももう少しでゾンビになっちまうとこだったのか……」

梓「律先輩?なんだか今初めて知ったようなリアクションですね?」

律「あ、あははー……」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:35:00.58 ID:x44TPvmb0

梓「ということは音楽室でサボっていたというわけですか」

律「いやー良い天気だったもんでつい」

梓「はぁ……」

梓(そのおかげで難を逃れたと思えばいいのかな?)

梓「ところでほかの先輩方は?」

律「そんなのみんなとっくに教室に――って!」

梓「大変です!」

律「ああ……澪、唯、ムギ……もうあいつらに会えないのか」

澪「待てぇぇぇい!勝手に殺すなぁ」

唯「そうだよーりっちゃんひどいよー」

紬「そうよー、私は殺されても死なないわー」

梓「先輩……」

律「おまえら……!生きてるって信じてたぞー!」

澪「嘘つけっ!」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:39:17.29 ID:x44TPvmb0

唯「とにかくみんな無事で良かったねー」

紬「そうね」

澪「ムギの判断力に救われた部分が大きいけどな」

梓「ムギ先輩が?」

律「どういうこっちゃ」

唯「ムギちゃん凄いんだよー?
  どこからか武器は見つけてくるわ、ゾンビさんがいないルートをすぐに判断するわで」

澪「正直かなり驚いたよ」

紬「やだわー。そんなにたいしたことはしてないのよ?」

梓(ムギ先輩っていったい何者……?)



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:44:55.74 ID:x44TPvmb0

澪「さて、これからどうするか話し合わないと」

梓「ここにもいつゾンビたちが押し寄せてくるかわからないです」

紬「そうね……なにか考えないと」

唯「……………」

律「とは言ってもなー警察も当てになんないんだろ?」

梓「はい、警察には繋がりませんでした」

梓「恐らくゾンビは学校内だけでなく、街の中にも――」

澪「それが本当だとしたら……」

唯「あ、あのっ!」

紬「唯ちゃん?」

唯「わ、わたし家に帰らないと!」

律「おまえなぁ……この状況で易々と家に帰れるわけないだろ?」

唯「だ、だって……」

梓「――憂ちゃん、ですか?」

唯「……うん」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/18(月) 23:50:54.70 ID:x44TPvmb0

唯「憂が今日珍しく風邪ひいてて……それで学校休んでて」

唯「わたし心配だよぉ……今頃憂は一人で震えてるかもしれないんだよ?」

澪「……………」

律「……………」

紬「……………」

梓「……行きましょう、唯先輩の家に」

唯「……あずにゃん?」

梓「彼女は私の大事な友達でクラスメイトです。放ってはおけないです!」

唯「あずにゃああん!ありがとぉぉ!」

澪「やれやれ……」

紬「あらあら」

律「行くっきゃねーか!」

唯「みんな、ありがとー……!」

律「ばーか!泣くなって!」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 00:28:53.59 ID:LwMiH2WK0

唯「憂、大丈夫かな……」

梓「きっと大丈夫です。だって憂はクラスでも頼りになる人でしたから」

律「安心しろって。憂ちゃんは唯の面倒見てくれてるしっかりした子じゃないか」

唯「でも……」

澪「戸締まりはしっかりしてきたんだろ?」

唯「う、うん。憂が風邪引いてたから、せめて今日はちゃんとしようと思って。
  戸締まりとかはしっかりしてきたよ!」

律「いつもはちゃんとしてないのか……」

澪「ともかく。そこまでしっかりしてるならきっと大丈夫だ。ちゃんと信じよう」

律「むしろ澪の方がちゃんとしないとな。さっきから足が震えっぱなしだぞ」

澪「う、うるさい! 怖いものは怖いんだからしょうがないだろ……」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 00:59:52.77 ID:LwMiH2WK0

紬「みんな、あれを見て!」

唯「! わ、私の家の周りに沢山いる!」

澪「ひいいぃぃ」

律「澪! あたしにしがみつくな!」

梓「でも、このままじゃ……」

唯「憂が!」

律「唯も落ち着け! いま出ていったら間違いなく危険だろ!」

唯「でも……!」

梓「落ち着いてください先輩!
  見たところあのゾンビは正面の方には沢山いますが裏口の方には見当たりません!」

紬「言われてみればそうね。唯ちゃん裏口から入れないかしら?」



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:21:28.80 ID:LwMiH2WK0

唯「えぇと、えぇと……」

紬「焦らなくても大丈夫だから」

唯「う、うん」

律「鍵は見つかったのか?」

唯「ま、まだだよ」

梓「焦らないとはいいと言いましたけど。でも早くしないと」

澪「ま、まぁ梓。とりあえずそう急かしたら唯もパニックおこしちゃんだろうからな」

律「だから、しがみつくなって」

澪「だ、だって」

唯「あった! ……開いたよ! 憂!」

律「ちょ、ちょっと待てって唯! ……あぁもう。いくら家の中とはいえ安全とはいいきれないんだぞ」

梓「唯先輩!」ダッ

澪「お、追いかけないと」

律「そう思うんならいい加減離れろ」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:27:02.16 ID:LwMiH2WK0

梓「家の中は静か……」

ダンッダンッ

梓「でもなかったですね」

澪「な、何の音だ……?」

律「多分玄関をあいつらが叩いてる音だろ」

澪「ひぃ!」

律「大丈夫だって。いくら何でも鍵がかかった玄関を壊すなんてことはできないだろ」

紬「最近の家のセキュリティはすごいって聞くから、多分大丈夫だと思うけど」

梓「それよりも、唯先輩は?」

律「あいつ一人で突っ走っちゃったからなぁ。とりあえず唯の部屋に行ってみる」


唯「憂!?」


梓「唯先輩の声です!」

律「あっちから聞こえたな。急ぐぞ!」

澪「ちょ、ちょっと待って……!」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:34:49.54 ID:LwMiH2WK0

律「どうした、何があった!」

唯「どうしようりっちゃん……憂が、憂が……!」

梓「憂!?」

憂「う……梓ちゃん?」

澪「みんなどうし……って憂ちゃん!? 大丈夫? 苦しそうだけど……」

憂「立って喋る分には大丈夫です……多分」

唯「無理しないで。憂……すごい熱だよ」

紬「風邪の症状が悪化したの?」

律「わかんない、けど。しばらく安静にした方がいいと思う」

唯「憂……朝よりも熱が上がってる気がするけど、大丈夫?」

憂「大丈夫だよお姉ちゃん。心配しないで」

澪「そうは言っても辛そうだな……」

梓「安静にするって言っても……」

ダンッlダンッ

梓「この状況じゃ、とてもじゃないけどゆっくりなんてしてらんないです」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:44:04.09 ID:LwMiH2WK0

唯「でも……」

憂「私は大丈夫だよお姉ちゃん。移動するぐらいなら平気だから」

唯「うそだよ! だってこんなに熱があるのに」

憂「でも……このままじゃ」

律「今のこの状況を考えると……どうしたらいいと思う?」

唯「このまま家に閉じこもってようよ!」

澪「で、でも。いつか玄関を突破されたら……」

梓「私は唯先輩と同意見です。何より憂がこんな状態だったら満足に移動もできないと思います」

憂「私は大丈夫だよ」

梓「ひたいにびっしり汗が浮かんでるのに?」

憂「それは……」

律「私も、このまま篭城する方がいいと思う。憂ちゃんにはきつい言い方しれないけど、
  今の状態の憂ちゃんを連れていったらかえって足手まといになる」

紬「それに、すぐには扉は壊されないと思うから。これからどうするかの話し合いも兼ねてここにいましょう?」

澪「みんながそういうなら、そうするけど」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 01:54:34.78 ID:LwMiH2WK0

紬「そうと決まったら、まずはお茶が必要ね。お台所借りてもいい?」

唯「え? う、うん」

紬「みんなの分も持ってくるわね~」タッタッ

律「なんていうか、強者だな」

梓「この状況でああいう行動ができるなんて、流石ムギ先輩です……」

澪「まぁ、ムギはムギなりに考えて行動してるんだろ」

律「おお? そういう澪ちゃんはもうしがみついたりしないのかな~?」

澪「う、うるさい! 私だって何時までも震えてばかりじゃないんだからな」

律「あ、ゾンビ」

澪「ヒイイィィ!」

律「冗談だって」

澪「こ、このバカ律!」ポカ;ツ!

律「いてっ! ……ちょ、調子出てきたみたいだな」

澪「ふん!」

憂「みなさん、ありがとうございます……」



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:00:21.55 ID:LwMiH2WK0

律「そうだ。憂ちゃんは今日ずっと家にいたんだろう? これまでのことを聞かせてもらってもいいかな」

憂「あ、はい。えと、お姉ちゃんが家を出たあとからでいいですか?」

律「うん。そこからでおねがい」

憂「はい。えと、あれは」

紬「みんな~、お茶と、それからお茶請けを持ってきたわよ~」

澪「お、柿の種」

唯「あ、それ私が買ってきたやつ!」

梓「唯先輩、柿の種なんて食べるんですか?」

憂「あ、それはお姉ちゃんが『私だって辛いの食べられるんだよ!』って買ってきたやつだよ」

唯「その通り!」フンス

澪「そうなのか……」

律「ま、まぁ。みんな揃ったところで。話の続き、聞かせてもらえる?」

憂「はい……。あれは、お姉ちゃんが家を出たあとのことでした」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:06:38.23 ID:LwMiH2WK0

その日の朝

唯「それじゃあ行ってくるからね……」

憂「うん。気をつけて、ゴホッゴホッ」

唯「本当に大丈夫? 憂……。私今日休もうか?」

憂「大丈夫だって。お布団で寝てれば治るから」

唯「うぅ~、心配だよぅ」

憂「ほら、お姉ちゃん。早くしないと遅刻しちゃうよ」

唯「なにかあったら、すぐ学校に連絡入れてね! すぐ駆けつけてくるから!」

憂「うん。それじゃいってらっしゃい」

唯「行ってきます」

バタン

憂「お姉ちゃんに心配書けない為に、早く寝なくちゃ。ゴホッゴホッ」

憂「それにしても、どうして風邪なんてひいたんだろう。風邪ひくようなことしてなかったのに」

憂「まぁいいか。それより、早く寝なくちゃ……」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:13:59.14 ID:LwMiH2WK0

憂「ん……」

憂「ふぁ……。今何時だろう?」

憂「12時半……そろそろお昼ごはん食べなくちゃ」



憂「お昼ごはん。お姉ちゃんの朝ごはんに作ったものの残りだけど」

憂「レンジであっためて……あれ? これは……手紙? お姉ちゃんからだ」

『憂へ。これを食べて早く元気になってね。唯とギー太より』

憂「ギー太の絵が描いてある。……お姉ちゃん」グスッ

憂「ありがとう」



憂「お皿洗いは……お姉ちゃんが帰ってきてからでいいか」

憂「お薬のんだから……眠い、や」

憂「あのお薬、変な味したけど……。薬だからしょうがない、か」

憂「眠い……」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:21:02.68 ID:LwMiH2WK0

……ラバラバラ

憂「ん……うるさいなぁ。何の音だろう」

ガラガラ

憂「ヘリコプター? でも、なんだか高度が低いような」

憂「! なにか落としたみたい。……場所は、私たちの学校だ!」

憂「な、何があったんだろう。もしかしてお姉ちゃんの身に何かが?」

憂「考えすぎ、だよね……あれ」

憂「なんだか急に、頭が痛い……ウウ……」

憂「……」

憂「おねえ……ちゃん……」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:27:27.55 ID:LwMiH2WK0

憂「そのあと、玄関の方がうるさくなって、行ってみたら……」

律「ゾンビがうようよいた、ってことか」

憂「はい。その後はずっとお姉ちゃんの無事を祈っていて。
  ……本当は助けに行きたかったんですけど」

梓「その体だから行けなかったんだね……」

憂「うん。……本当は、立つのがやっとなの。歩こうとすると、頭がグラグラして」

唯「無理しちゃだめだよ。憂は病人なんだから」

澪「そうだぞ。安静にするのが一番だ。
  誰かみたく風邪ひいてるのに学校にくるような真似はしちゃだめだぞ」

唯「ほぇ? 澪ちゃん学校に来たことあるの?」

梓「唯先輩のことを言ってるんですよ……」

紬「……ねぇ、一つ気になったことがあるんだけど」

律「どうした? ムギ」

紬「憂ちゃん。玄関が騒がしくなったのは、どれくらい前?」

憂「えっと。多分一時間くらいはずっと」

唯「そんなに!? 憂がノイローゼになっちゃうよ!」

律「一時間もずっと……?」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:33:39.95 ID:LwMiH2WK0

唯「ふたりとも、どうしたの?」

紬「ねぇ、私たちが町であったゾンビたちって、どんな動きをしていたかしら?」

澪「う~ん。昔律と見たゾンビ映画みたいな動きだったな」

律「それじゃどんなんだったか伝わらないだろ……」

梓「色々なところを徘徊してるように見えましたけど」

律「そう。それじゃあ、そのゾンビは一箇所にとどまってることがあったか?」

唯「う~んとね。そんなことはなかったかな」

紬「そうね。それを踏まえて今の事態を考えてみて?」

律「さっきから玄関を叩くこの音。つまりあいつらはずっと玄関を叩いてるわけだ」

唯「うん」

梓「そうなりますね。……律先輩? もしかして」

律「ああ。おかしいだろ? なんでここのゾンビはずっとここに留まってるんだろうな」

澪「律……何が言いたいんだ?」

律「わたしにもわかんない。」

澪「ちょ、律!」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:39:48.55 ID:LwMiH2WK0

律「ただ、わかることは。外のゾンビたちだ特殊なのか……」

紬「或いは、この家の中に何かがあるのか……」

梓「この家の中に……」

唯「もしかして、ギー太!?」

澪「それはないと思うぞ」

憂「この家の中……?」

梓「何か、心当たりでもあるの?」

憂「ううん。でも……」

律「でも……?」

憂「……あ、やっぱり何でも無いです」

唯「憂?」

憂「何でも無いよ、お姉ちゃん」

律「う~ん。そうすると、家の中を探した方がいいのかなぁ」

澪「そうだな。もしかしたらそれがあいつらを倒す鍵になったりして」

梓「というより、あのゾンビたちって倒せるんですか?」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:44:42.38 ID:LwMiH2WK0

律「そういや、倒すって選択肢は思いつかなかったな」

澪「映画の中じゃ、ゾンビは不死身だった気がするし……」

唯「そうなの!?」

澪「いや、映画の話だから」

梓「謎が多いですよね。そもそもなんでこんな騒ぎになったのか、とか」

憂「ヘリコプター……?」

梓「! そうです。ヘリコプターが何かを落としたのを見ました! それから様子が変になっていって」

唯「だったら、そのヘリコプターを探そうよ!」

律「いや、ヘリコプター探したところでどうしようもないだろ。しかも空飛んでるだろ」

紬「……もしかしたら!」

澪「ムギ?」

紬「唯ちゃん、電話借りてもいい?」

唯「う、うん。いいよ」

紬「ありがとう」タッタッ



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 02:51:43.26 ID:LwMiH2WK0

ピッピッピ

プルルルルル

紬「お願い……繋がって……!」

プルルルルル

ガチャッ

紬「! もしもし! 私です、琴吹紬です! あなたは」

『おおああああがあああああ』

紬「ひっ! ……そんな」

『アガアアアアアアオオオオオオ』バンッバン!

紬「!?」

『……はい、こちら琴吹家でございます。どちら様で』

紬「斉藤!? 生きていたのね!」

『その声は、お嬢様! 生きて……ご無事でいらっしゃったのですね!』



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:00:07.70 ID:LwMiH2WK0

紬「斉藤こそ……よく、無事で……!」

『いえ、私のことなどどうでも……! それよりお嬢様。今どちらに?』

紬「今は、友達の家に避難しています」

『なんと、御学友の方もご無事で?』

紬「ええ、だけど、そのうちの一人が、風邪で高熱の状態で……」

『かしこまりました。場所をお教えいただけますでしょうか? すぐに迎えの者を出します』

紬「おねがい。……それともう一つ、頼みたいことがあります」

『なんでしょう?』

紬「この騒ぎの原因を……突き止めて欲しいの。目星は大体ついているのでしょう?」

『……隠していてもお嬢様にはわかっておられるのでしょう。大体の目星はついております』

紬「そう……やっぱりお父様が一役噛んでいるのね」

『……』

紬「大丈夫よ、わかっているから。
  ……・あの日からお父様は変わってしまった。お父様が山で遭難したあの日から」

紬「あの廃村に、羽生蛇村に行った日から……」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:07:26.46 ID:LwMiH2WK0

唯「あ、おかえりムギちゃん。どうだった?」

紬「なんとか家に電話が通じてここまで迎えに来てもらうことになったわ」

澪「本当か!」

梓「ということは、ムギ先輩の家にお邪魔する、ってことですか?」

紬「ええ、私の家なら医療設備も整ってるし、憂ちゃんの面倒も見れると思うから」

唯「良かったね! 憂!」

憂「うん。……ありがとうございます」

紬「大丈夫よ、困ったときはお互い様だから」

律「……ムギの家に行くってことは」

澪「すごいお屋敷にいくってことだよな……」

律「ま、まぁ。少なくともここに居るよりはましかな」

唯「あ、りっちゃんひどい! 私のおうちが頼りないって言うの!?」

律「いや、流石にムギの家と比べるとなぁ」

澪「なんというか、な」

梓「ま、まぁその話は後回しです。あとは助けを待つだけですから」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:14:37.60 ID:LwMiH2WK0

紬「ただ、ひとつだけ懸念があるとすれば……この家にある何か、ね」

律「そ、そういえばそんな話もあったな」

澪「律、お前が言い出したことだろ。自分で言って忘れるな」

律「い、いや、もともとはムギが閃いたことだから、私が考えたわけじゃないよー……なんて」

澪「とう」ペシ

律「いたっ。何も叩くこと無いじゃんかよ~」

梓「ふたりとも、そんなことしてる場合じゃないです」

唯「そうだね。……でも探すって言ってもどこを?」

紬「結局行き着くところはそこなのよね……」

梓「第一、何を探せばいいのかも良く分からない状況ですし」

唯「う~ん」

憂「……」

憂(なんでだろう。何でかわからないけど、外にいるゾンビたちの捜し物……)

憂(それがわかる気がする。
  ううん、わかるなんてものじゃなくて。その捜し物って言うのは……)

キキーッ!



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:22:55.67 ID:LwMiH2WK0

唯「な、何々!?」

紬「多分、斉藤が来た音だと思う」

澪「斉藤?」

紬「私の家の執事」

律「執事なんているのか!? さ、流石だな」

澪「そうだな……って、感心してる場合じゃないだろ」

律「そうだった。憂ちゃん大丈夫そうか?」

唯「大丈夫! 私がおんぶしていくよ!」

澪「私も手伝うよ」

律「手伝えるのか~? ゾンビにあったらビビって逃げるなよ」

澪「いくら私でもそこまで薄情じゃない!」

憂「みなさん……ごめんなさい、迷惑かけて」

唯「大丈夫! 迷惑だったら、普段の私の方が沢山かけてるしね!」

律「全くだ。さ、裏口まで行くぞ」

梓(あれ……そういえば。なんでムギ先輩の電話が通じたんだろう。
  私のクラスメイトが携帯を使ったら通じなかったのに)



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:31:19.50 ID:LwMiH2WK0

斉藤「お嬢様! ご無事ですか!?」

紬「えぇ。……それよりも」

斉藤「! その方が先程話してらっしゃった方ですね。
   簡易では有りますが、救急箱をお持ちしました」

唯「あ、ありがとうございます!」

斉藤「いえ、いえ。それよりも早くその方を中に……」

澪「す、すごい車だな」

律「リムジンよりは小さいけど。それでも結構大きい……」

『! 大変です。向こうより奴らがこちらに気がついたようです!』

斉藤「む、了解した。奴らをこちらに近づけるな!
   いいか、決してお嬢様とご学遊様達に近づけさせるな!」

『ラジャー!』

律「ほえ~、すごい迫力だな」

澪「そ、そんなことより早く!」

律「あ、ああそうだったな。お、おじゃましまーす」

梓「……」

唯「あずにゃん?」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:37:32.11 ID:LwMiH2WK0

梓「え? あ、い、今行きます」

唯「大丈夫? 助けが来たから気が緩んじゃったの?」

梓「そ、そんなところですにゃん」

律「……本当に大丈夫か?」

澪「なにか心配なことでもあるのか?」

梓「……あの、ムギ先輩」

斉藤「皆様お乗りになられましたな! では参ります!」

ブブーン、キキーッ!

律「うおお!?」

澪「ヒイイィィ……」

唯「ス、スピードすごいでてるね~。憂、大丈夫?」

憂「うん。この車の座席、ソファーみたいにふかふかだから」

唯「だよねー。私もびっくりしちゃった~」

梓「……」

紬「梓ちゃん? ……何か、私に言いたいことがあるんでしょう?」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:42:47.86 ID:LwMiH2WK0

梓「ムギ先輩……ムギ先輩はどうやって自宅から迎えを呼んだんですか?」

紬「……」

律「どうやってって。そんなもん電話でに決まってるじゃないか。なあムギ?」

紬「……」

澪「ムギ?」

唯「ムギちゃん?」

梓「電話……ですか。……唯先輩」

唯「なぁに?」

梓「憂の携帯に電話してもらえますか? いまここで」

唯「えぇ? だって、憂じゃすぐそばにいるよ?」

梓「お願いします」

唯「う~ん。あずにゃんがそういうなら……」



唯「……あれ?」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:49:23.10 ID:LwMiH2WK0

律「どうした?」

唯「う~んとね。この電話は現在使われておりません。って声が。
  憂、いつの間に電話番号変えたの?」

憂「え? えっと。お姉ちゃん。それは……」

梓「それは、電話番号が変わったんじゃなくて、単純に通じてないだけです」

澪「通じないって。……じゃあ私のは! ……通じない」

律「私のもだ」

梓「……それで、もう一度、お尋ねします。ムギ先輩。
  この状況で、どうやって助けを呼んだんですか?」

紬「……」

唯「ムギちゃん?」

紬「……例えば」


紬「例えば、それを知ったとして。その理由が納得出来るものだったとして……」

紬「みんなは……私を……どう見る、の?」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 03:57:24.00 ID:LwMiH2WK0

梓「それは……聞いてみないとわかりません。分かりませんが」

梓「例えば、ムギ先輩がどんなことをしたとしても。
  私はムギ先輩に対する評価を変えたりはしません」

梓「だって、ムギ先輩はムギ先輩だから!」

梓「……なんて、後輩の私が言うのも変な話ですg唯「あずにゃーん!」

ギュッ

梓「ゆ、唯先輩!」

唯「それでこそあずにゃんだよ! あずにゃーん」スリスリ

澪「こら、唯。梓が戸惑ってるだろ? ……ま、だけど梓の言うとおりだ」

律「ああ。たとえどんな理由だったとしても、私たちはムギのことを嫌いになったりしないよ」

唯「私もだよ! どんなことがあってもムギちゃんはムギちゃん。
  おいしいお菓子と紅茶を出してくれる優しいキーボードィストだよ!」

梓「キーボーディストって……」

唯「あれ? ギタリストっていうからキーボード弾く人はキーボーディストじゃないの?」

梓「違いますよぉ……」

グスッ……

紬「みんな……ありがとう……」グスッ



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:04:58.98 ID:LwMiH2WK0

紬「結論から言うと、私の家に必ずつながるダイヤルがあるの。私はそれにかけただけよ」

唯「ふーん。……って、それだけなの?」

紬「ええ。私だけ電話が通じたのはそれが理由。
  でもね、なんでそんなものがあるのか、というのはまた別の理由」

澪「ムギの家はすごい大きいから、やっぱりそれが理由なんじゃないのか?」

紬「ううん。そもそも、このダイヤルができたのは三日前なの」

律「ずいぶん最近だな……」

紬「ええ。私も驚いたわ。……三日前、急にお父様から呼び出しがあって」

『紬よ。この番号を教えておく』

『これは、何の番号なのですか?』

『緊急時の我が屋敷への電話番号だ。どんな状況下でも繋がるから、心配はいらない』

『でも、どうして急にこのようなものを?』

『……お前には関係ない。
 だが、近々この街に混乱が蔓延るようになるだろう。その時になったら使いなさい』

『……お父様?なにか知ってらっしゃるのね? いったい何が』

『お前には関係ないと言っただろう!』

『!!  ……はい』



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:12:08.38 ID:LwMiH2WK0

『お父様……。最近のお父様は変わってしまわれた……』

『……』

『やはり、あの時になにかあったのですか? 教えてください!
 あの日、あの山の中で遭難したときに何があったのかを』

『えぇい! この私に口答えするきか!』

『教えてくださるまで、私は引きません!』

『この……親不孝者めが!』

パァン!

『! っ……!』

『はぁ……はぁ……。ともかく。お前には何も関係ない。
 以前のことも、今後のことも! わかったか!』

『……はい』グスッ

『わかったなら下がれ。私は忙しいのだ。これから人に会う約束があるからな』

『はい……。失礼、しました』ガチャリ



『お母様……。お母様がいてくださったら、お父様はあんな風にならないで、ずっと。
 昔の優しかったお父様のままでいたのでしょうか』

『……それにしても、いったい誰とお話を……? あら、お父様の部屋から、電話の音が?』



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:19:30.67 ID:LwMiH2WK0

『……で…に……を』

『……はい……もち…では』


『誰と話しているのかしら……。ん、内容も聞こえづらいし』


『ええ。……な、なんですと!?』

『そんな! それでは速すぎます! まだこちらは準備が……』

『……! 分かりました。ではそのように手配します』

『はい。三日後に。はい、1時20分ですね。わかりました。では……』


『……何を話していたのかしら。三日後の1時20分に何が』

『……なにか嫌な予感がする。念のために色々と下準備はした方がいいかもしれない』

『その時間は私は学校にいるから……念のために脱出ルートの確保と……。
 ないとは思うけども、何かしら武器があった方がいいかもしれないし』



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:27:52.86 ID:LwMiH2WK0

紬「そういうわけで。
  私は斉藤にそのことを伝えて、来るべきその日に向けて色々と準備をしていたの」

唯「だから学校で逃げるときにあんなに手際が良かったんだね」

梓「そういうわけがあったのですか」

紬「えぇ。……隠していてごめんなさい。
  本当は斉藤だけじゃなくてみんなにも伝えとくべきだったの。
  でも、もしそこから私がこのことを知ってると言う情報が漏れたら……
  そう考えたら言うことができなくて……。本当にごめんなさい!」

律「いや、別に気にすることはないよ。私らもついポロッと言っちゃうかもしれないしな」

澪「律なんかすぐ噂を広めそうだからな」

律「何~!? あたしだって秘密にしろって言われたら約束は守るっての」

澪「どうかな。決行前に私がお化け怖いって言うことを内緒にしろって言ったのに。
  次の日にはクラス中が知ってたじゃないか!」

律「あれ、そうだっけ?」

澪「そうだよ! そのおかげで私はその日から学校にいくのが辛かったんだからな!」

律「え~っと、ごめん!」

澪「まったく……」

唯「あはは。でも私も何かの拍子に言っちゃいそうだから、言われなくて正解だったかも」

憂「お姉ちゃん、秘密にするの苦手だもんね」

唯「えへへ~」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:34:11.65 ID:LwMiH2WK0

梓「ホメられてる訳じゃないですよ……」

唯「えぇ? ホメられてるんじゃないの!?」

律「あのなぁ……。ん、ムギ、どうしたんだ?」

澪「ムギ?」

唯「ムギちゃん?」

梓「ムギ先輩?」

憂「……?」


紬「みんな……グスッ、本当に……ありがとう。
  ……こんな、グスッ、私なのに。隠していたのに! 変わらずに、接してくれて……!」


澪「ふぅ。なんだそんなことか」

律「全くだ。言っただろ? 私たちは例えどんなムギだとしても変わらずに接するって」

唯「そうだよ! ムギちゃんはムギちゃんなんだよ!」

憂「お姉ちゃんいっつも言ってましたからね。紬先輩のお茶とお菓子が美味しいって」

律「ちゃんと練習してることも報告してるのか~?」

唯「してるよ! 毎日憂は楽しそうに聞いてくれてるもん!」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:42:16.08 ID:LwMiH2WK0

梓「そういうわけです。ですから、ムギ先輩もあまり気負わないでください!」

唯「そうだよ! それに、ムギちゃんのおかげで私たちは助かってるんだから」

紬「みんな……ありがとう」

律「おっしゃ、そうと決まれば……なにするんだ?」

澪「というか、まだつかないのか?」

紬「多分もう少しで着くはずよ。そうよね、斉藤?」

斉藤「ええ。奴らが至る所に居りまして、少々回り道をしなければならなくなりまして」

紬「だって。みんな、もうひと踏ん張りしましょう」

『おおー!』

紬「あ、梓ちゃん。キーボーディストであってるから」

梓「にゃ!? ……えぇと」

唯「私あってたじゃん」フンス!

梓「ご、ごめんなさい」

唯「ふふん。先輩の寛大な心で許してあげよう」

憂「ふふ」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:50:18.00 ID:LwMiH2WK0

律「それにしても。ムギのお父さんは一体どうしてこんなことをしようと思ったんだろうな」

紬「それは……多分」

唯「心当たりが有るの?」

紬「ええ。実は、お父様は少し前に」

キキイイィィィ!

唯「わわわ」

律「きゅ、急に止まるなよ~!」

澪「いてっ! あ、頭打っちゃった」

梓「なんなんですか~」

紬「さ、斉藤、急にどうしたの?」

斉藤「お嬢様、お下がりください。どうやらあれを倒さねばならぬようです」

澪「ゾンビか!?」

律「みたいだな。んじゃここは執事さんに任せて……って、え?」

梓「そんな……あれってまさか」

唯「の……和ちゃん!」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 04:58:08.71 ID:LwMiH2WK0

紬「斉藤! 攻撃をやめて!」

斉藤「しかしお嬢様……」

紬「いいから!」

斉藤「……恐れながら。
   目の前に居りますのはお嬢様のご学友様でしょう。その心境は測るに余ります。
   しかし、それでもやはり、あれはもはやお嬢様の知る者ではないのです。
   この斉藤、お嬢様を守るためならば汚れ仕事も引き受けましょう」

紬「斉藤!」

唯「和ちゃん!」ガチャッ

律「ちょ、ちょっと唯、待てって!」ガチャ

澪「って、律! お前まで……ああもう」ガチャ

梓「澪先輩! 律先輩!」

澪「梓、お前は憂ちゃんを!」

梓「わ、分かりました!」

紬「!」ガチャ

斉藤「お嬢様!? 危険ですのでお下がりください!」

紬「私の友達が大変な目にあってるの! 私が行かなくてどうするの!」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:04:25.64 ID:LwMiH2WK0

唯「和ちゃん! ……ひどい、服が、ボロボロだ」

和「……」

唯「和ちゃん。私だよ。平沢唯だよ。……わかるよね?」

和「……」

律「唯! 戻れてって。……和、そんなにボロボロになって」

澪「ふたりとも……。和。……メガネ、折れてるぞ」

和「……」

唯「和ちゃん。……和ちゃん!」

和「……ユ」

唯「和ちゃん!」

和「ユ……イ……」

律「! まだかろうじて意識があるのか!」

澪「なら、なんとか……なんとかなるのか?」

律「私に聞くな!」

紬「みんな、はぁ、はぁ。……和、さん。……ひどい、こんなになって……」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:10:54.22 ID:LwMiH2WK0

和「ユ……イ」

唯「そうだよ!
  和ちゃんの幼なじみでいっつも迷惑ばかりかけてたけど一緒に帰り道を歩いたりした唯だよ!」

律「唯……」

澪「必死、なんだろうな。(私も、律がああなったら……いや、こう考えるのはよそう)

紬「でも。和さんにも反応が見られます。もしかしたら……」

唯「お風呂場にいっぱいザリガニを入れた平沢唯だよ!」

和「……ウ、うううううううああああああ!」

唯「和ちゃん!?」

律「和の様子がおかしくなった! 流石にダメだったか!?」

澪「いや、何かトラウマ的なものを掘り返されたような気がするが」

紬「それより! 唯ちゃんが危ない!」

律「! そうだ、唯!」

唯「和ちゃん!」

和「アアアアアアアアユウウウウウウウウウウウ!」グオン!



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:16:28.85 ID:LwMiH2WK0

梓「唯先輩たち、大丈夫かな……」

憂「……」

梓「和さん……お世話になったのに。まさかこんな形で再会するなんて」

憂「……」

梓「憂?」

憂(……これじゃない。これでもない……。これ、かな。うん、多分そうだ)

梓「うーいー?」

憂(苦しんでる。そうだよね。お姉ちゃんが目の前にいるのにこんな姿をさらすのは嫌だよね)

梓「?」

憂(まだあなたは知識がある。知能がある。なら、まだ大丈夫。完全には成りきってないから)

梓「寝ちゃったかな?」

憂(さぁ、思い出して。あなたは誰?)

梓「唯先輩、きっとだいじょうぶだよね」

憂「自分を思い出して!」

梓「え?」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:22:25.80 ID:LwMiH2WK0

和「ウあ……!!」

唯「え、えっと、和、ちゃん?

和「うう……」

律「何だ、突然頭を押さえて苦しみだしたぞ」

澪「今度こそ本当に自分を取り戻そうとしてるのか」

紬「わ、私たちも応援しましょう!」

澪「え、どうやって?」

唯「和ちゃん、和ちゃん! 和ちゃん!!」

紬「和さん!」

律「和!」

澪「えっと、そんなので本当に元に戻るのか?」

和「うう……ゆ、唯……」

唯「和ちゃん!」

澪「戻った……すごい」

紬「きっと、唯ちゃんのかたくな思いが和ちゃんに自分自身を取り戻させたのよ!」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:27:33.12 ID:LwMiH2WK0

唯「和ちゃん! 私のこと思い出した?」

和「え、ええ……。まだ少し頭がいたいけれど、なんとか」

律「本当か? いきなり噛み付いてきたりしないよな」

和「多分、無いと思うわ。私自身、何で正気を保っていられるかよくわからないけれど」

澪「えぇと、本当に和なんだよな」

和「えぇ、なんならなにか問題でも出してみる?」

唯「それじゃあ! 子供の頃私がお風呂場に敷き詰めたのは」

『ザリガニ』

唯「ほえ、みんな知ってるの?」

律「二回くらい聞いたからな。その話」

澪「最初聞いたときは怖かったけどな」

和「軽くトラウマになったのよ、あれ」

紬「昔からお転婆だったのね、唯ちゃん」

唯「えへへ~」

和「ホメられてないわよ……」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:34:03.01 ID:LwMiH2WK0

斉藤「お嬢様! ご無事でしたか!?」

紬「えぇ。それより見なさい、斉藤!」

和「えぇと、初めまして……って言うべきなのかしら」

唯「今まであったことなかったら初めましてでいいんだよ」

斉藤「なんと……あの状態からよく正気を……!」

和「まぁ、私も何でこうなのかわからないんだけど」

紬「唯ちゃんの和さんへの堅くな思いと意思が正気にさせたの! これが友達の力よ!」

澪「本当にそうなのか、怪しいところだけどな」

律「まぁ、ムギがそういってるんだから、そういうことにしておこうか」

斉藤「不肖、この斉藤。ただいま感涙に咽ぶいております……!」

紬「斉藤……」

梓「……なんなんですか。これは」


和「あら、憂……ちゃん」

憂「よかったですね。正気に戻れて」

和「うん……(なんだろう。なんか、変)



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:40:43.75 ID:LwMiH2WK0

律「なんか随分かかっちゃったけど、やっとムギん家についたな!」

唯「そうだね。早く、憂を安全なところへ……あれ?」

憂「よい、しょっと。あ、お姉ちゃん」

澪「う、憂ちゃん!? 立って大丈夫なのか?」

憂「はい。なんだか今はすこぶる調子がいいんです!」

澪「そ、そうか。それならばいいんだけど」

梓「さっきまで寝てたからよくなったのかな?」

憂「寝てた、かな?」

梓「うん。何か寝言言ってたけど」

憂「あ、あはは。ちょっと恥ずかしいかも」

和「それよりも、私はどうしようかしら。このまま一緒にいても迷惑だと思うし」

唯「そんなことないよ! それに、もしかしたらここで完全に直してもらえるかもだし!」

和「う~ん」

斉藤「宜しければ、色々と試してみますかな? 何かしら起こるかもしれませんよ」

和「……それじゃあお願いs斉藤「むっ!?」



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:46:23.47 ID:LwMiH2WK0

紬「斉藤……? どうしたの?」

斉藤「……お嬢様方。しばし、ここでお待ちいただけますかな」

唯「私は別にいいよ」

梓「私も大丈夫ですけど」

紬「……まさか」

斉藤「ご安心ください。すぐ戻ってきますので。……準備はよろしいか」

『はっ!』

斉藤「行きますぞ!」

『はっ!』タタタタタ!



唯「行っちゃった」

澪「そういえば、あまり見ないから忘れがちだったけど、ゾンビ、いるんだよな」

紬「多分、今私の家の中にも、沢山……」

律「……なぁムギ。銃かなんかおいてる場所知らないか?」

唯「りっちゃん!?」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:52:26.77 ID:LwMiH2WK0

律「いや、私たちもやられるばかりじゃなくてやる方にならないとなぁ、って」

梓「危険すぎます!」

澪「そうだ! 第一、私たちは高校生でけいおん部なんだぞ!
  そんな私たちに何ができるって言うんだ」

律「そうだけど、そうだけどさぁ。……でも、やられっぱなしってのは悔しいだろ!?」

紬「私は……正直、怖い。でも、でもやっぱり悔しいわ。それに、お父様が招いた種だもの!」

唯「私も! なにかできることがしたい!」

和「唯。危ないわ!」

唯「だけど! ……和ちゃんがね、ゾンビになっちゃったとき。私本当に悲しかったんだ……」

和「唯……」

唯「悲しくて、悔しくて。何もできない自分が嫌だったんだ。……だから」

憂「お姉ちゃん……」

和「……そう。わかったわ。覚悟を決めてるなら私は何も言わない。
  だけど。唯が私を守ってくれるなら。私も唯を守るから」

唯「和ちゃん!」

紬「澪ちゃんと梓ちゃんは?」

澪「そうは言っても……なぁ」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 05:58:14.51 ID:LwMiH2WK0

梓「第一、武器を持ってどうするんですか! 街のゾンビを一網打尽にするんですか?
  それとも執事さん達の加勢に行くんですか?」

澪「そ、そうだ。どうするんだ」

律「う~ん。私的には、この事件の犯人をとっちめに行きたいんだけどな」

澪・梓「むりだ(です)!」

律「そ、そんなに大声で言うことかよ……」

澪「そもそも、犯人はだれどどこにいて何でこんなことしたのかわからないだろ!?」

梓「何一つ情報が無いのに思いつきだけで行動しようとしないでください!」

律「わ、わかったわかった。わかったから少し落ち着こうぜ、な?」

憂「……」

唯「憂?」

憂「……あっち」

『!?』

憂「あっちに、あっちの方面に、多分、黒幕、というか。そういう人がいる、きがします」

唯「わかるの!?」

憂「うん。……多分ね」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:04:46.49 ID:LwMiH2WK0

和「多分、憂ちゃんの言ってることはあってる、と思うわ」

唯「ほえ、和ちゃんまで」

律「よし、行き先も決まったことだし!」

澪「ちょ、ちょっと待てよ、本当に行く気か!?」

律「当たり前だろ? 何たって行先が決まったんだ。じっとしてなんてられないだろ」

澪「全く! 律はいっつもそうだ! 梓、お前からもなんとか言ってくれ」

梓「……憂、本当にその方角にいるの?」

憂「うん。みんなが言ってるから」

唯「みんな?」

憂「あ、えっと、こっちの話と言うか独り言と言うか」

梓「うん。決めた。行きましょう!」

澪「な……! 梓まで!?」

梓「澪先輩。私だって、こんなことしでかした人に対して
  いい気分を持ってるわけじゃありませんから。とっちめに行きたいんです。ね?」

澪「うう……みんなして律に賛成なのか……?」

唯「勿論! さ、あとは澪ちゃんだけだよ」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:09:15.41 ID:LwMiH2WK0

澪「わ、わたしは……」

ゾンビ「うるるるああああああおおおお!」

梓「! 澪先輩、危ない!」

澪「へ、う、うわあああああ!」

律「澪おお!」


ズダダダダ!


澪「……、あ、あれ?」

律「えっと、今のは?」

紬「澪ちゃん、怪我はない? 噛まれた無い? 流れ弾が当たってない?」

澪「う、うん。大丈夫、だけど」

紬「そっか、よかった。銃なんて滅多に使わないから外したらどうしようかと思っちゃった」

唯「ムギちゃん!」

和「途中から姿が見えないと思ったら、武器を取りに行ってたのね」

紬「ええ。……きっと、みんな必要になると思ったから。行くにしても、行かないにしても、ね」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:15:13.01 ID:LwMiH2WK0

律「さ、武器もある。目的地もわかる。さぁ澪、どうする?」

澪「……わ、わかったよ。行くよ。行けばいいんだろ! まったく」

紬「ふふ、それでこそ澪ちゃんよ」

唯「バンドのボーカルも何だかんだで引き受けてくれたしね!」

澪「そ、それとこれとは話が別だ!」

和「それよりも、執事さんはいいの?」

紬「大丈夫よ、さっきあって話してきたから」

梓「ず、随分用意が早いですね」

紬「きっと、こうなるってわかってたから」

唯「よし! じゃあまずは……どうしよう?」

紬「持ってきた武器をみんなに渡すから。好きなのを持っていって」

律「わたしは、RPGー7とかがいいなぁ」

澪「なんだそれ?」

律「対戦車ライフルとかそんなのだったかな?聡がやってるゲームに出てきてさぁ」

唯「じゃあ私は、ファーサイトがいい!」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:21:18.86 ID:LwMiH2WK0

憂「お、お姉ちゃん、ファーサイトはゲームの武器だよ?」

唯「え? じゃあスレイヤーは?」

憂「う、う~ん、それもないかなぁ」

和「唯、あなたならこれくらいの大きさの銃が使いやすいんじゃない?」

唯「あ! 本当だ。小さくてかわいいね! あとはスパイクロークさえあれば!」

梓「……唯先輩って、意外とゲームやってたんですね」

澪「え? スパイクロークは実在するんじゃないのか?」

律「あっはっは。流石だな澪も」

澪「え? だってスマブラにあったじゃないか」

紬「まぁ、迷彩服ならあるけれど完璧に姿を消すとなると難しいわね~」

梓「前途多難です……」

唯「しょーたいむだ!」

和「……というか私も武器持っていいのかしら」

憂「和さんは銃が似合いそうですよね」

和「そうかしら……」



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:27:57.69 ID:LwMiH2WK0

唯「さぁ! 完全武装! 今週からはけいおん部じゃなくてじゅうおん部だね!」

律「いや、そういうのはいいから。……さて、それじゃあ憂ちゃんの指し示す方向に行くか」

憂「えっと、まずはこの道を真っ直ぐです」

澪「……奥にゾンビが3匹くらいいるんだけど」

律「なぁに、武器を持ったアタシらの敵じゃない!」

梓「私のこれ、イマイチ強くない気がするんですけど」

紬「センサー爆弾だから頑張ってね」

梓「むむ……」

和「へぇ、サイレンサーに赤外線照準つき……意外と高性能ね」

唯「私のジュー太が轟音を鳴らすよ!」

澪「早速名前つけてるし」

紬「とにかく、急ぎましょう。いつまでも犯人が同じ場所にとどまり続ける保証はないし」

唯「よーし。まずはこの先にいるゾンビを~」

タンッタンッタンッ

和「……同じゾンビとして、容赦はしないわよ」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:32:09.04 ID:LwMiH2WK0

唯「……えぇと」

律「和……思い切りが早いな」

和「当たり前よ。同じゾンビですもの。元人間だろうが容赦はしないわ」

紬「それに的確に頭を狙ってますね」

和「照準が見られるからね。楽なのよ」

唯「私の出番が無い?」

憂「そんなことないよお姉ちゃん。お姉ちゃんの意気込みがみんなに力を与えてるんだよ!」

唯「えへへ~、そうかなぁ」

梓「……むしろ一番ダメなのは私かも……」




憂「そこの道を右隣に……!」

唯「どうしたの、憂?」


キィー、キィー!


律「な、何の音だ!?」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 06:57:02.98 ID:LwMiH2WK0

和「……! ね、ねえ。あれを見て」

唯「どれどれ~?」

梓「ゆ、唯先輩で見れません……」

律「……何だありゃ?」

澪「四つん這いになってる……ゾンビ、か?」

紬「よくわからないけれど、ひとまず撃ってみる? ゾンビにはかわりないだろうし」

和「……そうね。」

タァン…

『キィイィキィイ!!』

『アアアアオオオ!』

『キキ、キイィィイ!』

唯「な、何か一斉にこっちに来るよ!?」

和「しまった、あんなに沢山いたなんて……!」

澪「ひいいぃぃ、しかもなんかゾンビより進化してないか、あれ!」

律「ゾンビって人間味があったけど。あれは完全に化物よりだな……」



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:36:23.52 ID:LwMiH2WK0

和「なんて感想を言ってる場合じゃないみたいね」

唯「よおし、今度こそ私の勇姿を!」

憂「お姉ちゃんは下がってて。危ないよ」

唯「でも~」

澪「それに、あれはもともと人間だったものだろ。そんなのをこr……倒せるのか?」

律「そういう澪はどうなんだ?」

澪「……怖い」

律「だな。でも、今はそんな泣き言言ってる場合じゃなさそうだ。くるぞ!」

『キイィキキィキィイ!』

和「く、玉はあと二発……相手は4匹……これは二発は捨てて新しく補充した方が」


ドアアアァァアッァァァン


唯「わ! なになになに!?」

澪「ば、爆発した!?」

紬「梓ちゃん、流石ね」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:44:57.67 ID:LwMiH2WK0

梓「なんとなく前に投げたんですが、ここまで効くなんて……」

唯「おぉ~! 流石だねあずにゃん!」

梓「私よりもムギ先輩といいますか……」

紬「ううん。私が提供したのは武器だけ。それを有効に使ったのは梓ちゃんの実力よ」

梓「こんなことよりもギタリストとしての実力を磨きたかったです……」

憂(……)

和「……憂、ちゃん?」

憂「……なんでもないです」

和「そう……」

澪「と、とりあえずさっさと通り抜けよう。
  ゾンビは不死身なんだし。いつ生き返るかも分からないし……」

律「こいつらも不死身だとは限らないけどな。ま、用心に越したことはないか」

憂(……ダメ、やっぱり。聞こえない。これはあれと違う……)

和(憂ちゃん。……やっぱり。憂ちゃんは……)

『  』ピクッ



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:51:44.66 ID:LwMiH2WK0

紬「……! あ、危ない澪ちゃん!」カチャッ!

澪「へ?」

『キイイィイイィ!』

澪「きゃああああ!」

梓「完全に死にきってなかったですか!?」

唯「澪ちゃん!」カチャ!


澪(あ、あの四つん這いの奴が私めがけて飛びかかって来てる……)

澪(ああ、もうだめなんだ私はここで死ぬんだ。やりたい事いっぱいあったのに)

澪(だってまだ色々、本当に色々あったのにやりたい事色々それこそ沢山嫌だまだ死にたくない!)

律「澪!」

澪(り……)

律「撃てぇ!」

澪(つ……!)カチャ

澪(要領は? 分からない。
  だけど撃たなきゃ死ぬ外したら死ぬ引っかかれたらし何にしても死ぬなにしても死ぬなら!)

澪「うわああああああああああ!!」 ダァン!



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 07:58:29.04 ID:LwMiH2WK0

『キイイィキィィイィ!!』

律「当たった!」

和「でも浅い……!」

紬「まだよ!」

唯「憂! お姉ちゃんの頑張り見ててね!」

ズダダダダダダダダダダ……

『キ……! キィイイイィィィァァァイアィ!』

ズサ



律「……死んだ、か?」

和「あれはゾンビだから元から死んでるようなものだけど」

紬「見て、このゾンビたち、丸くなって地面に伏せてる」

唯「変なポーズだね」

梓「これがこのゾンビたちの死に方、なんですかね……」

律「澪、大丈夫か!?」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:03:57.43 ID:LwMiH2WK0

澪「はぁ……はぁ……」ガタガタ

律「澪……!」ギュッ

澪「怖かった、怖かったんだ……」

律「ああ、でも生きてる。喋ってる。私の腕の中にいるよ」

澪「怖かったんだ。死ぬことも怖かった……でも」

律「……?」

澪「あいつらの、仲間入りするのが怖かったんだ……!」ガタガタ

律「澪……」

澪「律、私は生きてるか? 喋ってるか? 自分の意思を持っているか?」

律「生きてる。喋ってる。ちゃんと澪の意思を持ってるよ」

澪「そう、か。……良かった!」ギュゥ



紬「吊り橋効果とはいうけれど、元から脈アリだから……ふふふ」

和「ムギ。怖いわ」

唯「吊り橋効果! よくわからないけど格好イイ響き!」



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:10:34.38 ID:LwMiH2WK0

憂「お姉ちゃん。さっきからずっと張り切ってるけど……どうして?」

唯「どうしてって」

憂「私は、お姉ちゃんに怪我とかしてほしくないから。
  だからさっきからのお姉ちゃんを見てると不安になっちゃうよ」

唯「憂……。ごめんね、憂。だけどね、私、今日ずっと考えてたんだ」

憂「お姉ちゃん?」

唯「いつも私は憂に頼りっぱなしだし、
  今だって憂がいなかったら私たちはどうすればいいか迷ってたと思う。
  それぐらい、私は憂を頼ってるから。……だからせめて、こういう時くらいは。」

唯「お姉ちゃんを、頼って欲しいな、って」

憂い「お姉、ちゃん」

唯「えへへ、でもごめんね、さっきから全部空回りしちゃってるから、
  なかなか頼れるお姉ちゃん、にはなってないね」

憂「そんなことないよ! 普段からお姉ちゃんは頼れるお姉ちゃんだよ!
  私のあこがれで、世界で一番好きなお姉ちゃんだよ!」

唯「憂……。ありがとう」ギュウ

憂「お姉ちゃん……」ギュウ


紬「姉妹の絆って美しいものね」

和「そういうセリフは鼻血を出さないで言うものよ」



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:15:57.48 ID:LwMiH2WK0

律「さて、改めまして行きますか」

澪「そうだな。……体の震えも収まった。ありがとな、律」

律「よせやい、照れるだろ」

和「はいはい。いちゃつくのもいいけど目的がちゃんとあるでしょう?」

梓「まったくです」

唯「あずにゃーん。一人だけ話しに入れなくて寂しかったの~?」

梓「そ、そんなことない、です」

唯「えへへ~、あずにゃんはかわいいなぁ」

梓「うう……」

憂「え、え~っと。あ、あとはこの道を真っ直ぐです」

律「ふんふん。この道を真っ直ぐね~」

紬「この先って、トンネルがあるけど……」

唯「そう考えると随分遠くへ来たみたい」

澪「と、トンネルか……。お化けとかでないかな……」

律「お化けより怖いものと戦ってる癖に何を言ってるんだ、お前は」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 08:20:29.76 ID:LwMiH2WK0

紬「一応懐中電灯持ってきて正解だったわ~」

律「暗くなってからの散策も考えられるしな」

和「目的のある散策ね。それを散策とは言わないけど」

憂「! ……気をつけてください。中に誰かいます」

紬「ええ、今私もちらっとみちゃった」

唯「安心して、憂は私が守るから」

憂「お姉ちゃん……」

和「そして、二人は私が守るわ。さて、何がくるのかしらね」

澪「四つん這いはくるな四つん這いはくるな」

律「トラウマ増えちゃったな……」

梓「あ! あそこにいます!」

澪「二足歩行か!?」

梓「四つん這いです……」

澪「ひいいぃぃ」

『キイィィキイィィイィキィ!』



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:38:50.02 ID:LwMiH2WK0

唯「周りが暗くて化物がわからないわ!」

律「どうだい、明るくなっただろう」ピカー

澪「いやあぁぁぁ! 暗い中鮮明に四つん這いがああ! 消して、今すぐ!」

律「いや消したら対処できないだろ……」

『キイィイイキイ!』

『アアアオアオオオオ!』

和「来るわよ!」

梓「私は今回は……」

紬「梓ちゃんは後ろを見張っているのがいいと思うけど」

梓「そうします」

澪「なんかあの四つん這い目の部分が突起して……ひいいい!」

律「ええぃ、いい加減あいつらの見た目に慣れろ!」

唯「とりあえず撃つよ~」

和「唯の号令っていっつもほんわかするのね……。何か調子抜けちゃうんだけど」

憂「そこがお姉ちゃんのいいところです!」フンス



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:46:36.01 ID:LwMiH2WK0

紬「でもトンネル内って本当に暗いわね」ズダダダダダ

和「そうね。そんな中でもこれは本当に役立つわ」タンッタンッ

唯「よく狙って……えい!」パァン!

唯「うわぁ!」ドサ

憂「お姉ちゃん!?」

唯「痛い……転けちゃった」

和「その銃でも反動で転んじゃうのね……」

唯「うん。こんなに強いなんて思わなかったから」

憂「だからお姉ちゃんにはこういう事させたくなかったのに」

唯「ごめんね、また心配かけちゃったね」

憂「ううん。でも、応援しかできないから、私はそれを精一杯いやるね。頑張ってお姉ちゃん」

唯「うん!」カチッ   唯「あれ? 玉切れ?」

律「あっちはあっちで和んでるなぁ」タンタンタン

澪「律、お前は両手に銃を持ってよく転ばないな……」タン

律「ドラマーだからな!」   澪「……関係あるのか、それ」



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 20:52:36.24 ID:LwMiH2WK0

和「それにしても、こいつら……」

紬「ええ、動きが早くなってる気がする。それに……」

和「気がついてたのね……」タァン

『キキイイイイィィキィキイイ!』

『アアオオオオアオオオ!』

紬「動きが早くなってるだけじゃない、私たちの照準を意識して交わしてきている!」

和「全く、一体どういう事なのかしら。……それに」


『………』


和「さっきから誰かがずっとこっちを見てる気がするのよね……」ダンッダンッ

憂「え? そうなんですか?」

紬「多分だけれど。なんとなく気を感じるのよね」

律「おお、戦闘力のコントロールをみにつけたのか」

澪「違うとおも、律! 上だ!」カチャ…パァン!

律「ん? うおお!」カチャ



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:00:52.45 ID:LwMiH2WK0

『キイイアアアア……』ドサ…

律「び、びびびびっくりしたぁ。襲ってくるのかとおもったら落ちただけか」

澪「律、怪我はないか? ひっかかれたり何か変なウイスルに感染したり」

律「澪のおかげで体は無事だよ。ありがとな」

澪「う、うん。ま、まぁ律はいつも肝心なところでツメが甘いからな。私がフォローしてやらなくちゃな」

律「はいはい。頼りにしてますよ~っと」

和「戦場の絆ね」タン

紬「戦場ならまだ良かったのかもしれないけれど」ダダダダ

唯「なんだかさっきから数が減ってない気がするんだけど」

和「気のせい……じゃないわね。どうも」

憂「! わかりました、みなさん」

唯「何が?」

憂「数が減らない理由です!
  私たちはこれでもいくらか倒してるのに数が減る気がしない。つまりこれは……」

律「増えてる、ってことか」

和「正しくはここに集まってきてる、ってことでしょうね……」



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:07:41.56 ID:LwMiH2WK0

唯「やっぱり音がうるさいからかな?」

憂「それもあるんでしょうけど……正しくは誰かがここに集まるよう命令してるみたいです」

和「誰かが? 誰かっていったら」

紬「まぁ、さっきから熱心に視線を浴びせてくるファン……でしょうね」

憂「多分……」

律「うへぇ、それじゃそいつ倒さないと終わらないじゃん! どこにいるんだよ」

澪「憂ちゃんなら場所がわかるんj梓「きゃあああああ!」

『梓(ちゃん・にゃん)!?』

紬「大変! 梓ちゃんがさらわれてるわ!」

唯「な、なにあれ……羽根があって、空飛んでるよお……」

澪「ひいいぃぃぃ!」

和「どいて!」タンッタンッ!

『キイイィイイィィィ!』

紬「この……邪魔しないで!」ダダダダダ

『キイイイキィイイィイアアアア……』



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:19:14.56 ID:LwMiH2WK0

唯「あずにゃああん!」ダァン!

『シィイイイシュウウウシュアシュシュア……』

和「当たった!?」

澪「お、おい、梓向こうの方に落ちていったぞ!」

律「助けに……!」

『キイイィィイイィアア!』

『アアアアアオオオオ!』

紬「向こうもそう簡単には行かせてくれないみたい……」ダダダダダ!

和「しょうがないわね、二手に分かれましょう。ここでこいつらをおさえる班と梓を助けに行く班に」

唯「私、あずにゃんを助けにいってくる!」

憂「お、お姉ちゃんが行くなら私も!」

和「そうね、梓を倒したあとに指示役を倒しに行くとその方がいいわね」

澪「わ、私は……」

律「よし、私とムギと澪がここに残る。唯と憂ちゃんと和は梓を助けにいって来てくれ!」

唯「うん。ギー太に誓って! 必ずあずにゃんを助けにいってきます! リッちゃん隊員、ご無事を!」



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/21(木) 21:25:52.14 ID:LwMiH2WK0

律「敬礼!」ビシッ

澪「やってる場合か! 後ろから来てるんだぞ」

紬「あら、大丈夫。そういう時間を作るくらいならなんとかなるか、ら?」ダダダダダカチカチカチカチ

紬「……弾切れしちゃった」

澪「うわあああ!」ダンッダンッ!

律「いけ、唯!」

唯「うん!」



律「さて、私ら三人でざっとアレラト戦うわけだが……」

澪「視界は暗いし……正直生きて帰れるかどうかすら」

紬「ふたりとも、弾切れには注意してね」カチャッ、ガシッ

律「おーし! 気合入れていくぞ~!」

澪「演奏するわけじゃないからそう言われても困るだけだ」

『キイイィィイィィイィィ!』

『アオオオオアアアアア!』




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[ 2011/09/07 20:01 ] ホラー | SIREN | CM(0)

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