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唯「平日の真っ昼間からブラブラしてるだけでニート!?」 【非日常系】


http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267013626/




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:13:46.94 ID:VhPzxdqs0

和「実際、ニートじゃない」

唯「ぐさっ!」

和「あんたさあ、もう本当に働くってことを考えなきゃダメよ。
  いつまでも憂に頼ってばかりじゃいられないでしょう」

唯「いいんだよー、憂ならずっと私の面倒を見てくれるし」

和「あんたねえ……」

唯「私はこのままニート生活を貫くよ!」

和「誇らしげに言うことじゃないわよ。
  ……っと、そろそろ会社に戻らないと」

唯「じゃねー、和ちゃーん」

和「はいはい、またね」





7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:18:24.72 ID:VhPzxdqs0

唯は高校卒業後、
願書を出した時点で合格が決まるような
超底辺大学へと進学し、
4回留年した末にお情けで卒業させてもらった。
そんな唯に就職口などあるはずもなく、
もう何年もニート生活を続けていた。

唯「はーあ、まだ5時かー。
  憂が帰ってくるまでにはまだ時間あるなあ」

唯「でも今月のお小遣いももうピンチだし……
  家に帰ってゲームでもしよ」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:20:16.14 ID:VhPzxdqs0

平沢家。

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「あーもうゲームも飽きたなあ」

唯「ニコニコ動画でも見よー」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「憂おそいなあ」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:23:13.60 ID:VhPzxdqs0

ガチャ
憂「ただいまー……」

唯「あー、憂! もう、遅いじゃん!
  今何時だと思ってんの!?」

憂「えと、9時……
  ごめんね、残業が長引いちゃって」

唯「ほんとにもう、残業なんかしてないで
  さっさと帰ってきてよ!
  こっちはお腹すいてんだから!」

憂「うん……今すぐ作るから、ちょっと待っててね」

唯「早くしてね!
  私、部屋でゲームしてるから、出来たら呼んで!」

憂「うん…………」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:25:22.64 ID:VhPzxdqs0

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「おなかすいたなー」

唯「憂ー!! ごはんまだー!?」

憂「ごめーん、もうちょっとだからー!!」

唯「早くしてよー!!」

憂「はーい!!」

唯「まったくもう……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

唯「……」ぴこぴこ

憂「お姉ちゃーん、ご飯できたよー」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:28:52.08 ID:VhPzxdqs0

唯「もう、遅いよ!
  私どんだけお腹すいてたと思ってんのさ」

憂「ごめんなさい」

唯「しかもまたスーパーのお惣菜じゃん!
  閉店間際で半額のやつでしょ」

憂「うん……ごめん。
  でもお姉ちゃん、これ好きでしょ?」

唯「好きだけどさあ……
  こう惣菜ばっかりだと嫌になるよ」もぐもぐ

憂「ごめんなさい」

唯「謝れば良いと思ってない?」もぐもぐ

憂「う……そんなことないよ……
  今度からちゃんとご飯作るから……」

唯「頼むよ、もう」もぐもぐ

憂「うん……いただきます」もぐもぐ



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:32:35.56 ID:VhPzxdqs0

唯「そうだ、今日、漫画買いに出かけたらさあ」もぐもぐ

憂「うん」もぐもぐ

唯「和ちゃんに会ってさ」もぐもぐ

憂「へえ」もぐもぐ

唯「いいかげんに働け~って怒られちゃった」もぐもぐ

憂「ふうん」もぐもぐ

唯「働けるわけないじゃんね~、
  この不景気にさー、学歴も資格もない私じゃさー」もぐもぐ

憂「そうだね」もぐもぐ

唯「だからさ、私はずーっとニートやるって言い返してやったんだ」もぐもぐ

憂「そうなんだ」もぐもぐ

唯「うん、憂がいれば私はいつまでもニートでいられるもんね!」もぐもぐ

憂「……うん、お姉ちゃんは私がずっと面倒見て上げるよ」もぐもぐ

唯「わーい、さすが憂だよ!」もぐもぐ



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:36:59.68 ID:VhPzxdqs0

憂「……」

唯「あれ、もう食べないの?」もぐもぐ

憂「なんかお腹痛くなってきた」

唯「あっそう、じゃあ私がもらうよーん」もぐもぐ

憂「うん、いいよ」

唯「あっそうだー、今日ニコニコ動画でねえ」もぐもぐ

憂「うん」

唯「改造マリオの新しいのが出ててねえ、
  これがまた面白かったんだよー」もぐもぐ

憂「へえ」

唯「憂にもあとで見せてあげるね!」もぐもぐ

憂「ありがとう……私、お風呂沸かしてくるね」

唯「へいへーい」もぐもぐ



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:41:54.37 ID:VhPzxdqs0

唯「……」もぐもぐ

唯「……」もぐもぐ

唯「テレビでも見よ」もぐもぐ
ピッ

唯「……」もぐもぐ

唯「……」もぐもぐ

唯「……」

憂「ふう……あ、お姉ちゃん、食べ終わった?」

唯「そんなことよりテレビ見てよ、憂!」

憂「? ニュース……?」

唯「民主党がまたやらかしたんだよ!
  これだから民主党はダメなんだよ! 分かる、憂?」

憂「うん、2ちゃんねるで言ってたんでしょ」

唯「そうだよ、マスコミより2ちゃんねるのほうが正しいんだから」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:44:28.55 ID:VhPzxdqs0

憂「ネットもいいけど、ほどほどにね……
  じゃあ食器洗うから……」

唯「その前にー」

憂「? その前に?」

唯「デザートだよ、食後のデザート!!
  買ってきたんでしょ!?」

憂「あっ……ごめん、買うの忘れちゃった……」

唯「えーっ、なんでー?
  もう、ほんと役立たずだな~、憂は」

憂「ごめんなさい」

唯「じゃあ、ん」

憂「?」

唯「私が自分で買ってくるから、お金ちょうだい」

憂「あ、うん……」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:48:07.34 ID:VhPzxdqs0

唯「ほらはやくー」

憂「うん……500円でいいかな」

唯「えー!? 500円ー!?」

憂「でも食後のデザートなら、これくらいで充分で……」

唯「確かにね、500円なら買えるよ、
  コンビニでアイスとかケーキとかさ。
  でもさ、それは憂が行った場合」

憂「? 意味が……」

唯「今の場合は私が買いに行くんだよ?
  憂が買うの忘れたせいで、私が行くはめになったんだよ?
  そこに憂は責任を感じない?」

憂「感じるよ」

唯「じゃあ、そのぶんお金を多くちょうだい、って言ってんの」

憂「うん……じゃあ1000円でいいかな」

唯「1000円かー……まあいいや、これで許してあげる」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:53:01.80 ID:VhPzxdqs0

憂「うん、ごめんねお姉ちゃん」

唯「じゃー行ってきまーす」
ガチャ

憂「行ってらっしゃい」

唯「……」てくてく

唯「……」てくてく

唯「……」てくてく

唯「……」てくてく

唯「せっかーいでえー
  いっちーばんおっひめえさっまー♪」てくてく

唯「そおいーうあつかーいー
  こころーえーてーよねー♪」てくてく

唯「さぶいなー……」てくてく



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 21:55:38.89 ID:VhPzxdqs0

コンビニ。

澪「いらっしゃいませー……お、唯か」

唯「ちょりーっす」

澪「久しぶりだな」

唯「そういえばしばらく会ってなかったね。
  コンビニのバイトはどう?」

澪「やる前は不安だったけど、今はもう大丈夫だよ」

唯「へえー」

澪「唯はバイトとかしないのか」

唯「えー、だるいじゃーん」

澪「そんなことないぞー、働くのって楽しいぞ」

唯「おお、元ヒッキーのくせに労働が楽しいとな」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:00:08.67 ID:VhPzxdqs0

澪は高校卒業後、
願書を出すことさえ畏れ多いような
超エリート大学へと進学し、
4回生の時に人間関係につまずいて
引きこもりになってしまった。
ずっと引きこもり生活を続けていたが、
数年前からコンビニのバイトをはじめていた。

唯「これとこれとこれ、くださいな」

澪「アイスばっかりだな、この寒いのに」

唯「寒いときに食べるから美味しいんだよ」

澪「おまえ、ぜんぜん変わってないなー……
  えーと、3点で470円になります」

唯「はいはい」

澪「1000円お預かりいたします。
  530円のお返しです、ありがとうございましたー」

唯「うーん、すっかりレジ打ちが板についちゃって」

澪「ははは、こやつめ」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:03:57.52 ID:VhPzxdqs0

平沢家。

唯「ただいまんこ!」

憂「お姉ちゃん、そんな下品な言葉を大声で言わないで」

唯「いーじゃん別に、2ちゃんでは普通だよ」

憂「2ちゃんの普通はリアルの非常識だよ」

唯「ほほう、憂も2ちゃんに詳しくなったね」

憂「お姉ちゃんの言動を見てれば分かるよ」

唯「まーいいや、アイス食べよーっと」

憂「3つも買ったの? お腹壊すよ」

唯「全部一度に食べるわけないじゃん、
  また憂が買い忘れてくるかも知れないから、
  そのときのために置いとくんだよ」

憂「あ……そう」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:08:38.41 ID:VhPzxdqs0

憂「私、お風呂はいるね」

唯「ダメだよ! なんで憂が一番風呂なのさ」

憂「え」

唯「私がお姉ちゃんなんだから、私が先なの!
  憂は後から!」

憂「あ、うん……」

唯「まったくもう、身分ってのをわきまえてよね」

憂「ごめんなさい」

唯「分かればいいんだけどさあ……まったく」
ガチャ

憂「……お姉ちゃんって無駄に長風呂な上に
  後が汚いから嫌なんだよね……」

ガチャ
唯「なんかいったー?」

憂「なんでもないよ」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:12:35.13 ID:VhPzxdqs0

2時間後。

唯「ふぃーいいお湯だったあー」

憂「あ、やっと上がった……じゃあ私はいるね」

唯「ふいふーい……
  あ、もうこんな時間じゃん。
  アニメ始まっちゃうよ」
ピッ

唯「……」

唯「……」

唯「アイス食べながらみよ」

唯「……」もぐもぐ

唯「……」もぐもぐ

ピリリリリリ

唯「!?」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:15:08.29 ID:VhPzxdqs0

唯「憂の携帯か」

ピリリリリリ

唯「憂ー、電話~」

ピリリリリリ

唯「……」

ピリリリリリ

唯「まあいいや、出ちゃえ」
ピッ

唯「もっしもーし」

『え? あれ……あの、平沢憂さんの携帯ですよね?』

唯「うん、そうだけど」

『あ、そうですか。憂さん、いらっしゃいますか』

唯「憂は今お風呂はいってるよーん」

『そうでしたか』



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:20:53.39 ID:VhPzxdqs0

唯「ところで、あんた誰?」

『あ、申し遅れました、憂さんの職場の同僚で、
 米澤と申します』

唯「へえー」

ガチャ
憂「ちょ、お姉ちゃん! なに他人の電話に勝手に……!!」

唯「あうっ」

憂「電話返して……!
  あ、す、す、すみませ……いえ、ごめんなさい……
  その、今のはちょっと……えっと……それは……」

唯「ねーねーその電話の相手、憂の彼氏ー?」

憂「……あ、明日ちゃんと話すから……それは……うん……うん……」

唯「ねーってばーねーねー」

憂「……うん……こっちも色々……ごめん……うん……ありがと……」

唯「ねーねーねーねー」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:23:51.25 ID:VhPzxdqs0

憂「うん……うん……じゃあ明日……
  ……うん、ちゃんと言うから……うん……おやすみ……」
ピッ

唯「彼氏? ねえねえ彼氏?」

憂「お姉ちゃん、他人が電話してる横で騒ぐのはやめて」

唯「はぐらかさないでよー、
  ねえー彼氏なのー? ねえねえー」

憂「……」

唯「おしえてよー」

憂「……」

唯「ほらほらー」

憂「……」

唯「ねえー」

憂「彼氏だよ」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:26:39.51 ID:VhPzxdqs0

唯「えー、やっぱり彼氏なんだ~!
  憂ったら、いつのまに?」

憂「……5年くらい前からかな」

唯「えー、5年も付き合ってるんだ!
  じゃあもう結婚しちゃえばいいのにー」

憂「うん、私も結婚したいよ。
  彼氏だって、結婚したいって言ってくれてる」

唯「へー、そうなんだー、おめでとー」

憂「……」

唯「じゃあ早く結婚しちゃいなよー」

憂「……」

唯「? どしたの? 憂」

憂「……なんで結婚出来ないか分かる?」

唯「さあ?」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:29:55.53 ID:VhPzxdqs0

憂「そうだよね、わかんないよね」

唯「あ、もしかして相手が既婚者とか!
  うわー、禁断の恋だ~、ドラマみたい!」

憂「ちがうよ」

唯「じゃあ彼氏が経済的に問題ありとか?
  借金抱えてたりして」

憂「ちがうよ」

唯「はっ! 社内恋愛が禁止されてるとか!」

憂「ちがうよ」

唯「相手の親が頭固くて結婚を認めてくれないとか!」

憂「ちがうよ」

唯「結婚しちゃうと私の面倒を見られなくなるから、とか!」

憂「そうだよ」

唯「えっ!?」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:34:18.34 ID:VhPzxdqs0

憂「でもその言い方だと、
  私がお姉ちゃんの面倒を見たくてみたくてたまらないって感じだよね」

唯「え、そうなんじゃないの?」

憂「素でそう言ってるなら神経疑うよ」

唯「えー、じゃあ本当はどうなの?」

憂「お姉ちゃんが私に寄生するからだよ。
  お姉ちゃんが私にすべてを頼って生きてるからだよ。
  お姉ちゃんが私に面倒を見ざるを得ないようにしてるんだよ」

唯「え……」

憂「お姉ちゃんのせいだよ……
  大学出てからろくに就職もせず、
  ずーっとブラブラして……」

唯「憂…・?」

憂「毎日毎日私にお小遣いをたかって、
  漫画買ったりゲーム買ったり……
  私の稼ぎがお姉ちゃんの娯楽に費やされて」

唯「う、憂ー……」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:40:04.94 ID:VhPzxdqs0

憂「そうだよ……私が必死に働いてるのにさ、
  お姉ちゃんは家でダラダラダラダラしてさあ」

唯「……」

憂「家事とかやってくれるんならまだ許せるよ、
  でも何にもしないんだよ?
  家にいるのに、料理も洗濯も掃除も。
  私は何にもしない人のぶんまでご飯作ったり洗濯したり……
  仕事で疲れてるのにさ」

唯「……」

憂「しかもなんか無駄に偉そうだし!
  さっき『身分をわきまえろ』とか言ってたけど、
  そっくりそのままお姉ちゃんに返すよ!
  ゴロゴロするしか能のない穀潰しのクセに!
  私に指図する権利があると思ってんの!?」

唯「……」

憂「私に対して感謝とかしたことある?
  申し訳ないとか思ったことある?
  ないよね!?」

唯「……」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:44:32.39 ID:VhPzxdqs0

憂「なんで? ねえ、なんでそんなに横柄でいられたの?
  私はなんなの、お姉ちゃんの奴隷か何かだったの?」

唯「そ、そんなこと……」

憂「じゃあ何? 言ってみてよ!」

唯「……憂は私の……だいじないもうとで……」

憂「なに? 何て言ってるのか聞こえないよ!
  いつもみたいに言ってみてよ!
  ほら! 2ちゃんねるで罵り合ってる時みたいにさあ!」

唯「っ……」

憂「部屋でずーっとネットとかゲームとかしかしてないクセにさ、
  世の中分かった気になってでかい態度取られるのって、
  ものすごく腹立つの! 分かる!?」

唯「…………じゃあ」

憂「なに?」

唯「じゃあそんな不満に思ってたんなら、
  早く言えば良かったのに!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:50:28.65 ID:VhPzxdqs0

憂「私だってずーっと言いたかったよ!
  でもそのたびに飲み込んできたんだよ、
  お姉ちゃんのためにさ!
  私はお姉ちゃんのたった一人の姉妹だから、
  お姉ちゃんの世話しなくちゃいけないって……
  中学とか高校のときからの延長線にあることだって、
  自分を言い聞かせてたんだよ!!」

唯「う、うるさいな!!
  そんなの知ったことじゃないよ!!
  とにかく憂はここまで私の面倒を見てしまったんだから、
  これからもずっと私の面倒を見なければならない義務を背負ってるよ!!
  だから私はニート生活を続けさせてもらうから!
  憂に一生面倒見てもらうからね!!」

憂「ふざけたこと言わないでよ!!
  私もう29だよ!?
  いつまで私はお姉ちゃんに縛られなきゃいけないの!?
  私は自分の人生を歩みたいの!!
  米澤さんと結婚して、自分の家庭をもつのっ!!」

唯「じゃあその家庭に私も入れさせてもらう!」

憂「嫌に決まってるでしょ!!」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:56:35.64 ID:VhPzxdqs0

唯「いいじゃん別に!
  憂と彼氏で稼ぎは2倍でしょ!?
  私を養うのなんて楽勝じゃん!!」

憂「そういう問題じゃないよ!!
  それに私、寿退社するし」

唯「寿退社? この不景気に!?
  そんなの失敗するに決まってるじゃん!!
  彼氏の給料だってちゃんと上がっていくか分からないんだし!!」

憂「あーもう、だからそういうネットの聞きかじりだけで
  社会人を語るのが――」

ピンポーン

唯「?」

憂「だ、誰だろ……はーい……」
ガチャ

隣人「あのー、夜も遅いんで、
    静かにしてもらってもいいですかね……」

憂「……申し訳ございませんでした」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 22:59:58.16 ID:VhPzxdqs0

憂「はあ……まったく、
  お姉ちゃんのせいで怒られたよ」

唯「なんで私のせいなのさ」

憂「話の続きはまた明日ね。
  私、もう寝るから」

唯「ふーん、おやすみ」

憂「……お姉ちゃんはまた朝までゲームするんだね」

唯「ゲームもう飽きたよ。新しいの買って」

憂「はあ…………おやすみ」
ガチャ

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「2ちゃんねる見よ」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:04:46.66 ID:VhPzxdqs0

唯「……」カチカチ

唯「いやあもう、最近のVIPはつまんないなあ」

唯「ニコニコ動画のほうがよっぽど面白いよ」

唯「それにしても、憂はムカツクなあ」

唯「何様だよって感じ……」

唯「そうだ、VIPにスレたててみんなに聞いてもらおう」

唯「『30歳♀ニートだけど妹に説教されたwwwウゼエwwww』……っと」

唯「送信~」カチ

唯「VIPのみんななら私に同意してくれるよね」

唯「ちょうど深夜のニートタイムだし」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:45:02.61 ID:VhPzxdqs0

30歳♀ニートだけど妹に説教されたwwwウゼエwwww


1 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:09:06.39

結婚するから家出てけとか言い出したwwwwwwww
意味ワカンネwwwww


2 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:17:03.02

いや、でてけよ


3 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:19:40.23

おっぱいうp


4 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:20:26.09

30でニートとかホントにいるんだ



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:45:45.60 ID:VhPzxdqs0

5 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:41:16.16

ちょwwwwwwおまいらwwwwwwwww
こっちは真剣なのにwwwwwwwwwww

大学出てから数年間
社会人の妹にすがって生きてきたんだけど
結婚するから出てけってさwwwwwwwwwww
今更wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


6 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:58:17.72

早く死ねクソニート


7 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 02:59:21.90

妹が可哀想


8 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2023/02/21(日) 03:00:02.04

働け



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:48:28.47 ID:VhPzxdqs0

唯「あれー、なんか私が叩かれてるよ」

唯「働けだの、自立しろだの……
  憂と同じことばっか言うんだね、もう」

唯「やっぱVIPにスレたてたのが間違いだったな」

唯「釣り宣言してもうやめよ」

唯「『釣りでしたwwwwwwwwwwww』っと……」カチ

唯「ニコニコ動画見よ」

唯「……」カチ

唯「……」カチ

唯「……」

唯「ぶはwwwwwwwアニキwwwwwwwwwwwwww」

憂「お姉ちゃんうるさい!!!」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:49:55.88 ID:VhPzxdqs0

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:50:49.19 ID:VhPzxdqs0

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

唯「……」

唯「……」カチ

ガチャ
憂「……おはよう、お姉ちゃん」

唯「あれ、もう朝?」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:53:20.12 ID:VhPzxdqs0

憂「そうだよ、もう6時だよ」

唯「あーそう、じゃあそろそろ寝よっかなー……
  ふぁああ~あ……」

憂「…………」

唯「おやちゅみ~」

憂「……今日、米澤さん連れてくるから。
  3人で話をしよう」

唯「へいへーい」
ガチャ

唯「まーったく、憂は口うるさいなあ」

唯「夕方まで寝るかあ」

唯「……ぐう」

唯「…………」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 23:56:20.52 ID:VhPzxdqs0


……
………
…………
……………

梓「……」てくてく

唯「あ、あずにゃんだ」

梓「……」てくてく

唯「あずにゃーん、おーい」

梓「……」てくてく

唯「聞こえてないのかなー」

梓「……」てくてく

「先生、おはよー」
「おはよーございまーす」

唯「先生?」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:00:03.71 ID:6UE+vhFB0

梓「あ、おはよう、みんな」

「先生、今日リコーダーのテストですよねー」

梓「そうだよー」

「うへえー、全然練習してねえよー」
「俺昨日2時間くらいリコーダー吹いたわ」
「先生ー、採点甘めにしてくださいねー」

梓「だめだめ、きっちり点つけるからね」

「先生厳しいよー」
「朝休みのうちに練習しようぜ~」
「そうだなー」

梓「そうそう、練習すればきっと結果はついてくるから。
  頑張りなさい」

「はーい」
「いこうぜー」
「先生~、また2時間目に会おうねー」

梓「はーい、頑張ってね」

唯「……」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:06:34.71 ID:VhPzxdqs0

梓は高校卒業後、
地元の大学へと進学し、
教職課程に進んで音楽教師になった。
今は非常勤ながらも小学校に勤めている。

梓「はい、じゃあ今日の授業はリコーダーのテストをしますよ」

「えー」
「ぶーぶー」
「練習してないよー」
「どんとこいです」

梓「ほら、うだうだ言わないのー。
  じゃあまずみんなで軽く練習するよ」

「はーい」

梓「ピアノに続いて吹いてね、いくよー」

「ピーピピープピピー」



唯「……」



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:10:14.23 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

唯「……」

唯「……」

律「ふああーっとな」

唯「あ、りっちゃん?」

律「おーい、起きろ起きろ。遅刻すっぞおー」

唯「りっちゃーん、おーい……」

律「ほらー、いつまで布団にしがみついてんだ~」

「んーまだねむいよー」
「ママー、たっくんがおもらししてるー」
「あー……ママー……」

律「だーもう、まったく……
  ほら、2人は早く朝ご飯たべてこい、
  たっくんはこっちに」

唯「……」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:15:23.01 ID:6UE+vhFB0

「ママー、私のお箸ないー」

律「えー、自分でとってくれー」

「はーい……あ」
ガラガラガシャーン

「ふぇえ……」
「あーゆうちゃんがお箸ひっくり返したあー」

律「だあああ、もう、仕事増やさないでくれよおー」

「ごめんなさいママ」
「やーい怒られたー」

律「いいから早くご飯食べろっての」

律は高校卒業後、
入試を受けた時点で合格が決まるような
底辺大学へと進学し、
サークルにバイトにと青春を謳歌した挙句
はじめてできた彼氏の子を妊娠してしまい、
そのまま大学を辞めて結婚という流れになった。
今では3児の母だ。



157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:18:08.63 ID:6UE+vhFB0

律「もー、お母さんだって仕事いかなきゃならないんだからさー、
  せめて朝くらいはおとなしくしてくれよー」

「仕事やめればいいじゃん」

律「馬鹿、仕事もしない人間が生きていけるほど
  社会は甘くねえんだよ」

「俺も仕事してないよ」

律「子供は勉強が仕事だろ。
  ほら、早く学校行く準備して、ほらほら」

「はーい」
「ママ、髪の毛くくって~」

律「はいはい、ちょっと待っててねー」

唯「……」

唯「……」

唯「……」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:24:01.06 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

紬「……」てくてく

唯「あ、ムギちゃん……」

紬「……」てくてく

唯「どこ行くんだろ」

紬「…………」
ガチャ

「はっ、しゃ、社長!」
「おはようございます!」
「おはようございます!」
「おはようございます社長!」

紬「おはよう。今日の会議の資料、ちゃんと揃ってる?」

「はい、ここに」

紬は高校卒業後、
ヨーロッパの大学へと留学、
経営学を叩き込まれて日本に戻り、
今は年商100億の会社を営んでいる。



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:27:07.05 ID:6UE+vhFB0

紬「対外向けのプレゼンは?」

「あっ、もうすぐ出来上がるところです!」

紬「もうすぐですって?
  今朝までにやっておきなさいと言ったでしょう!!
  何をぐずぐずしていたの!!」

「申し訳ありません!」

紬「謝って済むことですか!
  わが社は能なしに払う給料は一銭もないのですよ!
  いえ、わが社だけではありません。
  この世界において、働かない人間は死するのみです。
  分かっているのですか!」

「はい、重々承知しております!」

紬「ならばさっさと仕上げてしまいなさい!」

「は、はい!」

唯「……ムギちゃん、変わったなあ……」

唯「……」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:32:14.97 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

唯「……」

和「ふっ……ううーん……」

唯「あ、和ちゃん……」

和「疲れたあー……」

「お疲れ、真鍋さん」
「いやあー、君が来てくれて助かったよ」
「そうですね、真鍋さんがいなかったらどうなってたか」

和「いえいえ、たいしたことは……
  じゃあ、持ち場に戻りますね」

「ああ、ありがとう」

和「……」

「あ、真鍋さん! ちょっといいかしら」

和「はい、なんです?」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:37:16.43 ID:6UE+vhFB0

「この資料なんだけど……」

和「あ、それならこっちのデータと……
  あとはこれもあると良いんじゃないかと」

「あ、そうね、ありがとう。
 いやー助かるわー」

和「いえいえ」

和は高校卒業後、
願書を出すことさえ許されないような
超スーパーエリート大学にトップの成績で入学し、
トップの成績で卒業したあと
国内でもトップの企業に就職、
職場内でもトップの人材として日々活躍している。

「真鍋さん!」

和「あ……藤東さん」

「今夜、暇かな……良かったら」

和「ええ、いいですよ。お誘いいただけるなんて、久々ですね」

「はは、どうにも仕事の都合がつかなくて」



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:40:07.12 ID:6UE+vhFB0

和「ふふ、お互い忙しい身ですから、仕方ありませんね」

「そうですね……あの、じゃあ今夜、いつものところで」

和「はい、分かりました」

「あと、それから……今日は、大事な話もありますので」

和「えっ……」

「そ、それじゃ」

和「…………ふふ、まさかね……」

唯「……」

唯「和ちゃんも彼氏いるのか……」

唯「そりゃそうだよね、普通に生きてたら彼氏くらい……」

唯「……」

唯「……」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:41:14.11 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

唯「……あれ、ここはコンビニ……」

澪「いらっしゃいませー!」

唯「澪ちゃん……」

澪「2点で630円になりまーす!
  こちら温めますか?」

「いや、いいよ」

澪「はい、ありがとうございまーす。
  また起こし下さいませ~」

「秋山さん」

澪「あ、店長」

「よく働いてくれてありがとうね。
 感謝してるよ」

澪「いえそんな、私なんて……」



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:46:07.31 ID:6UE+vhFB0

「いやいや、謙遜することないって。
 2年前、ビクビクしながら面接にやってきて、
 話してる途中に泣き出したときはどうなるかと思ったけど」

澪「も、もう、そんな昔のことはいいじゃないですかっ」

「でも今は立派に働いてくれて良かったよ。
 秋山さんはどうだい、働いてみて」

澪「え、はい……私、ずっとひきこもってて、
  人前に出るのが怖かったんですけど……
  でも、今はもう大丈夫です。
  将来はどうなるかわかんないですけど、
  今はこのバイトでお金貯めて、
  親に恩返ししようかなって」

「そうか、えらいね」

澪「いえ、親にはずっと迷惑ばっかりかけてきましたから……
  それくらいしないと」

唯「……」

唯「……」

唯「……」



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:48:04.31 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「私は……」

唯「……」

……………
…………
………
……




203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:49:12.29 ID:6UE+vhFB0

唯「はっ」

唯「夢か……」

唯「今……5時か」

唯「寝すぎた……」

唯「……」

唯「頭痛い……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」

唯「変な夢だったな……」

唯「……」

唯「……」

唯「……」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:53:55.18 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

ガチャ
憂「ただいまー」

唯「う、憂?」

憂「今日は無理言って定時で帰らせてもらったよ」

唯「あ、そうなんだ」

憂「で、こっちが私の彼氏の……」

米澤「初めまして、憂さんとお付き合いさせて頂いております、
    米澤と申します、よろしくお願いいたします」

憂「そんな丁寧に挨拶しなくて良いよ。
  ほら、こっち来て。お姉ちゃんも」

米澤「おじゃまします」

唯「う、うん……」



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 00:58:07.23 ID:6UE+vhFB0

リビング。

憂「……で、昨日の続きなんだけど」

唯「うん」

米澤「……」

憂「私は米澤さんと結婚するから、
  もうお姉ちゃんの面倒は見られません」

唯「うん」

憂「……?」

米澤(……おい憂、お姉さんワガママで横柄だって言ってたけど、
    ずいぶんおとなしいじゃないか)

憂(う、うん……昨日は凄かったんだけどね……
  多分あなたがいるからだと思うけど)

唯「憂?」

憂「あ、いや、なんでもないなんでもない」



219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:02:05.82 ID:6UE+vhFB0

米澤「……憂さんは、私と一緒に暮らすことになります。
    ですから、憂さんはもうお姉さんとは一緒にはいられません」

唯「うん」

憂「だからお姉ちゃんは自立して。
  なんでもいいから仕事見つけて、
  自分ひとりの力で生きて行けるようになってよ」

唯「……」

憂「私は私の人生を歩むから」

唯「……」

憂「お姉ちゃんも自分の人生を進んでよ」

唯「……」

憂「……」

米澤「……」



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:05:45.16 ID:6UE+vhFB0

唯「……」

梓『練習すればきっと結果はついてくるから。
  頑張りなさい』

唯「……」

律『馬鹿、仕事もしない人間が生きていけるほど
  社会は甘くねえんだよ」』

唯「……」

紬『この世界において、働かない人間は死するのみです。
  分かっているのですか!』

唯「……」

澪『いえ、親にはずっと迷惑ばっかりかけてきましたから……
  それくらいしないと』

唯「……」

憂「お姉ちゃん」

唯「…………でも……」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:10:52.15 ID:6UE+vhFB0

憂「でも?」

唯「……どうしたらいいか分かんないよ」

憂「どうしたら、って?」

唯「何も分かんないよ……
  どうやって仕事を見つければいいのか、とか……
  どうやって応募したらいいのか、とか……
  どうやったら採用されるのか、とか……」

憂「……」

唯「どんな仕事が自分に合ってるのか、とか
  自分にできる仕事なんてあるのか、とか」

米澤「……」

唯「このままニートでいたらどうなるのか、とか
  ニートから脱するとしてどうするか、とか
  自分の将来とか……」

憂「……お姉ちゃん」



231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:18:34.85 ID:6UE+vhFB0

何も分からなかった。
分かろうとしなかった。
分かりたくなかった。
ただひたすら時間を無駄するだけの人生を送ってきた自分が、
これからどんな将来に向かっていくのか。

社会に出て、
自分を試されることが恐ろしかった。
今までのすべてを冷酷に否定されるような気がして。
もう絶望しか与えられない気がして。

唯「だから……開き直ってニート生活に徹するしかなかった」

憂「……」

米澤「お、お義姉さん、なんですか、自分を正当化しようとして……!」

憂「あなたはちょっと黙ってて……!
  お姉ちゃん、話して。
  ぜんぶ聞いてあげるから」

唯「私だって……働きたくないわけじゃないよ」

憂「……」



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:21:28.27 ID:6UE+vhFB0

唯「あずにゃんみたいに、
  みんなから愛されたいし」

憂「うん」

唯「和ちゃんみたいに
  デキル女って感じになりたいし」

憂「うん」

唯「ムギちゃんみたいに100億稼ぎたいし」

憂「うん?」

唯「りっちゃんみたいに家庭も持ちたいし」

憂「うん」

唯「澪ちゃんみたいに……」

憂「澪さんみたいに?」

唯「……いや、なんでもない」

米澤「……」



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:28:12.49 ID:6UE+vhFB0

唯「でも私には無理だよ……
  私なんて社会に出ても、採用すらしてもらえないよ……
  こんな職歴なし学歴なし資格なしの30歳なんて」

憂「そんなことない……やってみなきゃ」

唯「やってみてダメだったらどうするの!?
  『要らない人間だ』って烙印を押されて……
  お前はもう社会に出るなって言われたらどうすればいいの……」

憂「そうだね、確かにショックかも知れない……
  私も会社で言われたよ、『お前なんかもうこなくていい』って」

唯「……憂はいいじゃん、仕事できるんだし、
  それで取り返せるじゃん」

憂「そうだよ、私はマイナスになった分を取り返さなきゃいけないんだよ。
  でもお姉ちゃんは?」

唯「?」

憂「面接に落ちて失うものは何かあるの?
  ないでしょ?」

唯「……」



250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:32:40.82 ID:6UE+vhFB0

憂「面接に落とされるのはショックだけど、
  そんなの数をこなせば慣れるもんだよ。
  私も就活の時に何十回と落とされたけど、
  最後の方はもうお祈りメール見ても鼻で笑えるようになってたよ」

唯「嘘だ、切羽詰ってたクセに」

憂「そうだったっけ……?
  でもまあとりあえず、
  何でもいいから一歩踏み出してみないとなにも変わらないよ」

唯「……」

憂「私はもうお姉ちゃんの面倒見ないって言ったけど、
  お姉ちゃんが就職するために頑張るなら、
  いくらでも応援するよ」

唯「……」

憂「だから、ね」

唯「でも……怖いよう」



257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:38:37.61 ID:6UE+vhFB0

憂「お姉ちゃん……」

唯「働くのも怖いけど、
  このままずっとニートでいるのも怖いよ……
  どうしたらいいのかもう分かんないよ……
  憂ぃ……」

そうだ。
よく考えてみれば、
ずっと誰かに縋って生きてきた。
子供のころは和ちゃんに、
高校時代は軽音部のみんなに。
そして大人になってからは憂に。

「一人で生きる」なんて、今まで経験がなかった。
憂がいなくなる。
一人になる。
自分ひとりで生きていかなくてはならなくなる。
それがどうしようもなく怖かった。

唯「嫌だよう……怖いよ……」

憂「……お姉ちゃん……」

米澤「お義姉さん!!」



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:42:11.93 ID:6UE+vhFB0

唯「!?」

憂「ちょっと……」

米澤「いや、言わせてくれ。
    俺も……俺もそうだったんだ!
    大学時代、自分に自信が持てなくて、
    自他共に認めるダメ人間で……
    当然ながら就活でも負け続きだったっ!!」

唯「はァ」

米澤「そして、ついに採用された会社で、
    俺は……憂と出会ったんだ!」

唯「……」

米澤「一目惚れだった」

憂「ぶっ」

唯「ほほう」



272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:48:16.45 ID:6UE+vhFB0

米澤「俺は憂とお近づきになりたかった!
    しかし今の自分のままではダメだと自覚していた!
    俺みたいなダメ人間では無理だとわかっていた!」

憂「ちょ、ちょっと……」

米澤「俺は仕事でも失敗続きで、
    上司に怒られる度に憂から哀れみの視線をもらった!
    それが俺には悔しかった!」

唯「へえ」

米澤「俺も仕事が怖かった、社会が恐ろしかった!
    その恐怖は日々増していった!
    しかし俺は負けなかった。
    憂を手に入れると言う目標があったからだ」

唯「はあ」

米澤「だからお義姉さんも、
    何か目標を持てばいい。
    それに向かってまっすぐ突き進めば、
    恐怖など敵ではありませんよ」

唯「……目標か……」



274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:50:32.20 ID:6UE+vhFB0

米澤「そして俺は憂を手に入れて!!
    こうして結婚にまでこぎつけた!!
    憂!! 愛して……ぐはっ!!」

憂「それ以上恥ずかしいこと言うな!」

唯「目標、か……」



澪『え、はい……私、ずっとひきこもってて、
  人前に出るのが怖かったんですけど……
  でも、今はもう大丈夫です。
  将来はどうなるかわかんないですけど、
  今はこのバイトでお金貯めて、
  親に恩返ししようかなって』

澪『いえ、親にはずっと迷惑ばっかりかけてきましたから……
  それくらいしないと』


唯「……」

憂「お姉ちゃん?」



278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 01:56:53.11 ID:6UE+vhFB0

唯「憂……」

憂「なあに?」

唯「……私にもできる仕事って……何かな」

憂「お、お姉ちゃん……!」

唯「憂……私、頑張るよ……
  まだ社会は怖いけど……」

憂「うん、うん……」

唯「まだ憂に迷惑かけるかも知れないけど……
  私……私……!」

憂「お姉ちゃんっ……!!」だきっ

唯「憂~!」

憂「お姉ちゃん……!」

唯「憂……ごめんね、今までごめんね……」

米澤「うんうん」



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:01:33.73 ID:6UE+vhFB0

――
―――
――――
―――――
――――――
―――――――

唯「平日の真っ昼間からブラブラしてるだけでニート!?」

和「あ、もうニートじゃなかったわね」

唯「そうだよ、まったくもう」

和「まさか本当に働き始めるとは思わなかったわ。
  いつまでも憂に頼って生きて行くのかと」

唯「もー、そんなわけないじゃん!
  今の私は、立派なフリーターなんだから!!」

和「誇らしげに言うことじゃないわよ。
  ……っと、そろそろ子供を幼稚園に迎えに行かないと」

唯「そうだ、私ももうすぐバイトだった。
  じゃねー、和ちゃーん」

和「はいはい、またね」



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:06:34.04 ID:6UE+vhFB0

ねぇ、私、あの頃の私、心配しなくていいよ。

すぐ見つかるから。

私にもできる仕事が、夢中になれる仕事が。

大切な大切な大切な、大切な目標が。


唯「平沢唯、ただいま出勤いたしました!!」








        おわり







287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:07:25.66 ID:6UE+vhFB0

これでおしまい

SSを書くうえで
オチをつけるのが
一番難しい



299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:14:10.41 ID:6UE+vhFB0

ああそうだ
最近なんか唯がニートになるSSが減ったのが寂しくて
自分で書いたってのを言うの忘れてた
じゃあさいなら




289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:08:56.72 ID:8hZ5s1du0

乙!感動した!



290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:09:15.32 ID:qu1O1oJY0

追いついた、乙



291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:04.25 ID:9YJ8/l9k0

VIP公認ニート必読スレ



292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:11.37 ID:jJVcQH3HP

急激にうつになってきた
今日もこんな時間までパソコン・・・・・・・・・・・・・・・
死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!
今すぐモニターの電源きろうぜ俺!!!あああああああああああああああああああああああああああああああ



293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:20.41 ID:HnRTboJK0

追いついた!
米澤が何とも言えないがとりあえず乙!



294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:22.48 ID:rljPrSLe0





295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:38.40 ID:erUJPCFHP

おいふざけんな








感動した!乙!!



296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:42.27 ID:u9EeJhXP0

面白かった乙
例え唯が働き始めようと目標や夢がない俺は別に働かなくてもいいと再確認できる良SSだった



297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:10:57.92 ID:4M6IDUse0

乙!
さてバイト探さなきゃな



298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:12:47.34 ID:Rg/cEgZ40


俺も4月から頑張る
困ったらさわちゃんでオチ




300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:15:16.88 ID:yUsdGl1s0

乙!感動だった!



301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:15:46.30 ID:oJ8sq52cO

なんか涙でてきた・・・
親に申し訳ないことしてたんだな



302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:18:43.19 ID:erUJPCFHP

マジで働かなきゃな…



303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:18:56.51 ID:PLCGvf+8O

これは良SS



304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:19:43.44 ID:gVxw1Tu+O

おまいらもちゃんと働けよニート共wwwwwwww














俺もか…



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:19:45.28 ID:wrvgW2NAO





307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:27:58.73 ID:DSftXLHs0

さてバイト先のために資料つくるか



308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:28:44.30 ID:4REc3UCS0

よしおれも来年から本気だす



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:32:49.70 ID:eS8LL0c40

やっと全部読み終わった
コンビニのバイトは社会復帰には結構おすすめだぞ、店長が気の利く人なら。



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 02:38:28.07 ID:T4zBdRmR0

乙!
俺もバイト探さなければ…



324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 05:29:24.02 ID:JdtZK81HO


就活頑張ろうって気になった



325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 06:14:05.43 ID:LtxBSrk50

乙です



327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:03:41.55 ID:FvxFXWAqO





330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/25(木) 09:52:50.93 ID:yztQD5U/P







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タイトル:
NO:3823 [ 2011/09/14 00:42 ] [ 編集 ]

いま中3だけど高校入ったらバイトするって親に言っとこ

タイトル:
NO:3826 [ 2011/09/14 02:32 ] [ 編集 ]

中3ならあと十五年は働かなくても大丈夫

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