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唯「水兵リーベ!」#後編 【非日常系】


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唯「水兵リーベ!」#前編
唯「水兵リーベ!」#後編




108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 12:46:44.02 ID:lqpfcR6r0

翌日 放課後

澪「ご、ごめん。また今日もなんだ……」

唯「今日はどこ行くの?」

澪「カラオケに……」

律「おいおい……、昨日話したんじゃなかったのか?」

澪「言えなくってさ……」

律「ったく、ど~すんだよ軽音部!」

澪「今日こそはなんとか相談してみるよ」

律「そんな事言って、どうせまた明日も行っちゃうんだろ」

唯「り、りっちゃん」

律「だいたい、お前らのデート見てても澪全然楽しそうにしてね~じゃね~かよ」

律「何やるにも澪はただ男につていってるだけだし、いまだに手さえ握れてないしさ」

澪「……なんで知ってるんだ?」

律「あ、しまっ……!!」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 12:51:43.50 ID:lqpfcR6r0

澪「もしかして……、いつもついてきてたのか?」

紬「あ、あのね澪ちゃん」

澪「最ッ低……」

梓「澪先輩、これもみなさん先輩のことを心配に思って……」

澪「誰もそんなこと頼んでないっ!!」

唯「あ、あぅ……」

梓(澪先輩は今、激しく心を痛めている……)

梓(曽我部先輩、やはりあなたの考えは正しかった……)

梓(他人のデートを覗き見するなんて、やってはいけない行為です)

梓(もし、この軽音部に曽我部先輩のような澪先輩の幸せのみを願う精神があれば)

梓(きっとこんな事にはならなかったでしょう)

梓「……」

梓(醜態も色々と晒してくれましたが……)

梓(ファンクラブ規則第一条3項、間違いではなかったっ!!)



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 12:55:00.71 ID:lqpfcR6r0

澪「人のデート覗いてさぞかし楽しかったでしょ~ね!」

唯「ご、ごめんね澪ちゃ────」

律「ああ!楽しかったね!! でも澪は男といたっていっつも俯いてばかりじゃね~か!!」

律「嫌だったら、無理して付き合うなよ!!」

紬「りっちゃん!?」

澪「誰も嫌だって言ってないだろ!!」

律「はっ!どうだか! じゃあ、あいつの好きなとこ言ってみろよ!!」

澪「男クンは私に優しくしてくれるんだ!!」

律「優しい男なんてもんがこの世で一番信用ならないんだよっ!!」

澪「付き合ったこともない恋愛初心者が意気がって、バッカみたい!!」

律「な、なんだと~!!」

澪「なによっ!!」

唯「ちょっと……、2人とも落ち着いて」

紬「お、美味しいケーキあるわよ。みんなで食べましょ?」

梓「ネコ耳……、ネコ耳はどこいったっけ……」オロオロ……



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 12:58:38.77 ID:lqpfcR6r0

澪「ふんっ! どうせ律を差し置いて私が先に付き合うことになったからって
  悔しくってヤキモチ焼いてるんでしょ?」

律「────ッ!!」

紬「澪ちゃん、それは酷いわっ!!」

唯「確かについていったのは謝るよ、興味本位だったことも認める」

唯「でも、澪ちゃんを心配していた気持ちも本当だよ!!」

唯「だから……、そんなこと言わないで」エッグ…エッグ…

澪「……」

律「もういいよ……、行けよ」

澪「言われなくたって……、行くわよ……」

  ガチャ  バタン

紬「りっちゃん! 本当にいいの?」

律「いいんだよ。好きにやらせとけ」

律(もう澪は私の月じゃなくなったんだから……)

唯「りっちゃん……」

梓(軽音部史上、最大のピンチではないでしょうか!?)



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:03:52.30 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

男「はぁ~~……、やっとカラオケ行くまで心を開いてくれたか」

男「ったく、手間かけさせんじゃね~っての」

   ピリリリッ!!

男「誰だ? なんだDQN夫か」

   ピッ

DQN夫『もしもし?』

男「なんだよ?」

DQN夫『お前まだアイツ落とせないのか?』

男「うるせ~よ、今日やっとカラオケに連れ込める手はずだよ」

DQN夫『おおっ! やっとか。お前にしちゃ~長かったな~』

男「あいつ相当奥手でよ~。いまだに手ぇ握るのも嫌がってるんだぜ?」

DQN夫『いいじゃん、そんな子をいただいちゃうのがおいしいんじゃね~かwww』



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:05:40.22 ID:lqpfcR6r0

男「まぁ、だから狙ってたんだけどな。カラオケさえも
  『私、男の人と個室に入るのは……』って今まで拒みやがったんだぜ?」

DQN夫『かぁ~~っ、いいねいいねwww逆に最高じゃね~か』

男「ホントに骨が折れたわ。ヤリたい気持ちを押し殺すのに苦労した」

DQN夫『あのおっぱいでお預け喰らっちゃたまんね~なwww』

男「おかげで素でも本当に優等生になっちまうんじゃね~かと思ったし」

DQN夫『ありえね~よwwwお前中卒じゃんwwww』

男「バッカ、今俺は明日の日本を背負って立つ超名門大学の生徒なんだよ」

DQN夫『お前の才能もっと違うところで活かせよwwww』

男「充分活かせてるじゃね~かよ。善人のふりして最後はやっちまって
  それを撮ってたんまりと稼いでるんだからよ」

DQN夫『それもそうかwww』

男「まぁ、待ってろよ。いつものように俺の後でよけりゃお前にもヤラせてやるからさ」

DQN夫『あざーっスwwww』



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:10:11.76 ID:lqpfcR6r0

カラオケ店

恵「いらっしゃいませ~。機種のご指定はありますか?」

恵「では、105号室になります。ごゆっくりどうぞ~」

恵「ふぅ~っ……」

恵「やっぱり働くっていいものね。なんといっても国民の義務なんですもの!」

女店員「曽我部さんも慣れてきたわね。
    入ってきた当時はこれ以上無いくらい暗い人だって思ってたけど」

恵「ええ、実は私気になってた人がいたんだけど、
  その人が別の人と付き合いだして自暴自棄になってたの」

女店員「わかるわ、その気持……」

恵「でも、後輩にバイトでもして気を紛らわしたらってアドバイス貰ってね」

恵「それでこのカラオケ店で働き出したの」

女店員「そうだったの……、辛かったわね」

恵「もう吹っ切れちゃったけどね」

女店員「そうだ! 曽我部さんこのあと暇? そろそろバイト上がるでしょ?」

恵「うん、意外と大学生って暇なのよね
  今日だって午前で講義終わって昼前からバイトに入ってたし」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:12:26.34 ID:lqpfcR6r0

女店員「私もなんだ。だからこの後女同士で熱く語り合わない?」

恵「いいわね~」

女店員「じゃあ決まりね♪」

 prrrrrrrrr……

女店員「あっ、注文かな? ちょっとカウンターお願いね」

恵「うん」

女店員「もしもし、ドリンクのご注文ですか? はい、はい────」

恵(大丈夫、秋山さん無しでも充分やっていけてる)

恵(辛かったけど、やっと良い思い出になってくれたのかな)

恵(さようなら……、秋山さん……)

澪「────え~っ、そんなに上手くないって」

恵「いらっしゃいま……!?」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:15:53.32 ID:lqpfcR6r0

恵(あ、秋山さん!? やだ! やっぱり私まだ幻を!?)

恵「……」

恵(ちょっと待って……、このカラオケ店は私も高校時代よく利用していた)

恵(だから秋山さんが来たって不思議じゃないわ……)

恵(ああっ!! なんでこんな簡単なことさえ気づかなかったのかしらっ!!)

恵(最初っから、秋山さんが来そうな所でバイトしてれば会えたのよ!!)

恵(秋山さんに会いたいからバイトするんじゃなくて
  たまたま私がバイトしているところに秋山さんが訪ねてくるんだもの)

恵(これだったら何も後ろめたいことなんてないわっ!!)

恵(そうと決まれば、この辺りの喫茶店や楽器店でもバイトを始めないと)

澪「だから、そんなに上手くないってば」

恵(ああ……、秋山さんが私に近づいてくる……。
  これは普段秋山さんを愛する努力を惜しまなかった私に
  神様が与えてくださったプレゼントだわ……ありがとう神様)

男「でも、澪ちゃんってボーカルでしょ? 絶対上手いって」

恵「神は死んだっ!!」

澪「ビクッ!?」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:18:54.97 ID:lqpfcR6r0

澪「そ、曽我部……先輩?」

恵(!? 秋山さん、私の名前、覚えていてくれてたの!?)

恵「お、おひおひ、お久しぶりね。秋山しゃん」

恵(お、落ち着け私っ!!)

男「知り合い?」

澪「うん。桜高の卒業生で生徒会長さんだったからお世話になってたの」

恵(私も、秋山さんには色々とお世話になっているわ……。色々と、ね)

男「そうなんだ。初めまして、秋山さんとお付き合いさせて頂いてる男です」

恵「ギロッ!!」

男(な、なんだこの女。おっかね~な……)

澪「ここでバイトなさってるんですね」

恵「え、ええ。そうなのよ」

澪「がんばってくださいね」ニコッ

恵「もう死んでもいいっ!!」

澪「ビクッ!!」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:22:21.85 ID:lqpfcR6r0

男「230号室、空いてますか?」

恵「……はいはい」

男(こいつ、なんでこんなに適当なんだよ……)

恵「ごゆっくり~……」

男「じゃあ、行こうか」

澪「うん。曽我部先輩、それじゃあ……」

恵「は、はひっ」

恵(ああっ!! 行かないで、秋山さんっ!! 男と2人で個室に入るなんてっ!!)

恵(こ、こうなったらいかなる手段を用いてでもあらゆる妨害を!!)

恵「……」

恵(……いえ、秋山さんの幸せを願うって心に誓ったじゃない)

恵(私の感情と秋山さんの気持ち。優先すべきはどっちかなんて明白だわ……)

恵(2人に……、幸あれ……)ホロリ…



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:27:16.42 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

男「ねぇ? 澪ちゃんのバンドの歌、聴きたいな~」

澪「えっ!? そんな……、カラオケに入ってる訳ないし……」

男「それもそっか」

澪「も、もう……」

男「じゃあ何歌うの?」ピトッ

澪「ね、ねぇ。ちょっとくっつき過ぎじゃないかな?」

男「そう?」

澪「う、うん」

 コンコン  ガチャ

恵「ご注文のドリンクお届けにまいりま……!?」

澪「!?」

恵(あ、あ、あ、あんなにくっついて……!?)

男「どうも~、その辺に置いといて」

恵「し、失礼しましたっ!!」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:29:29.17 ID:lqpfcR6r0

澪「カァ~ッ////」

男「あ、やっぱり他人に見られたら恥ずかしいよね。ごめん……」サッ

澪「あっ……」

澪(傷つけちゃったかな……。これくらい……付き合ってたら普通だよね……)

男「じゃあ歌おっか! 父さんGReeeeN入れちゃうぞ!!」

澪「わ、わ~聴きた~い」

澪(あんな振る舞いしたのに……、逆に気を遣ってくれてるのかな)

澪(律はああ言ってたけど、やっぱり優しいと安心できる)

澪「……」

澪(律、怒ってるかな……。当たり前だよね、私酷いこと言っちゃったし)

澪(今日こそは、ちゃんと男クンに言おう。部活の時間も考えてって)



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 13:34:42.84 ID:lqpfcR6r0

────
────────
────────────

澪「だけどそれが一番難しいのよ♪ 話のきっかけとかど~しよ♪」

男「いいぞ~澪ちゃ~ん♪」

男(おいおいなんだよこれwwww バンドの曲アカペラで歌ってくれって頼んだけど
  まさかここまで破壊力があるとはwwwwww ダメだwwまだ笑うな俺wwwww)

澪「あ~も~いいや、寝ちゃお~寝ちゃお~寝ちゃお~!!」

男(ワロスwwwwwwww ってか本当に寝ちゃうんだけどな、もうすぐwwww)

澪「ふぅ~~っ……。どう、だった?」

男「へっ? あ、ああ。個性的な歌詞でとっても良かったと思うよ」

澪「あ、ありがとう////」

男(ねーよwwwwwwww)

男「ほらほら、喉渇いたでしょ? また新しいの頼んどいたから。コレ飲んで」

澪「う、うん」ゴクッゴクッ……

男「……」ニヤッ



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:03:42.27 ID:lqpfcR6r0

澪(普段は一緒にいるときもなに喋っていいかわからなくなってアップアップになるけど)

澪(カラオケって歌ってればいいから楽かも)

男「じゃあ、次なに歌おうか?」ピトッ

澪「あ、あの……。さすがに腰に手回すのは止めてくれないかな……?」

男「誰も見てないよ」

澪「でも、カラオケって部屋に監視カメラ付いてるんじゃ……」

男「ああ~、心配いらないよ。特別にこの部屋だけ付いてないんだ」

澪「え?」

男「ここで働いてるやつと俺友達でさ~。この部屋だけ映らないようにしてもらってるの」

澪「な、なんで?」

男「なんでって? そりゃあ楽しいことするためでしょ?」

澪「た、楽しいことって……?」

男「こんなことかな~」ガバッ

澪「!?」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:07:29.24 ID:lqpfcR6r0

澪「嫌っ!! 離して!!」

男「ああ、ダメダメ。ここはカラオケなんだから大声出したって外に聞こえやしないよ」

男「でも、大人しくしてくれたらそんなに乱暴なことはしないから」

男「撮影はしちゃうけどwwwww」

澪「そ、そんなことバレたら大学退学になっちゃうよ!!」

男「ご心配なく。だって俺大学行ってないも~ん」

澪「え!? だってK大って……!!」

男「そう言えば大概の女ってついてくんだよね~、ほんとバカだよ」

男「しかも俺って結構イケメンでしょ? 落とした女は数知れず」

澪「け、警察に……!!」

男「そんなことしちゃったら
  俺と澪ちゃんのいかがわしい行為がネットを通じて全世界に広まっちゃうよ」

男「もっとも澪ちゃんしか映ってないだろうけどね~wwww」

澪「!?」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:11:07.93 ID:lqpfcR6r0

男「それに、黙ってくれたら少しぐらいは分け前あげるよ
  今までの女もこれで結構OKしてくれるやつ多かったんだよね~。殆ど脅しだけどwww」

男「だから、何も澪ちゃん一人が悲劇のヒロインって訳じゃないから安心してね」

男「せめて目線くらいは入れてやっからさwww アソコにモザイクはかけないけどwwww」

澪「た、助けて……」ポロポロ……

男「あらあら、泣いちゃった。ところでそろそろ眠たくなってこない?」

男「さっき澪ちゃんが飲んだ飲み物の中に薬入れたんだけど」

澪「!?」

男「俺の仲間で澪ちゃんとヤリたいってやつが何人かいてね
  とりあえず俺らのたまり場まで連れて行くのに大人しくしてもらうためにさ」

男「でも、俺はもう我慢できないんだよね。声聞いた方が興奮するタイプだし」

男「だから、眠たくなっちゃう前にまずは俺としようね♪」

澪「嫌……、やめて……」

男「ああ~……。そんな潤んだ目で哀願されたら余計に興奮しちゃうよwwww」

澪(助けて……。助けて律っ!!)



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:17:34.11 ID:lqpfcR6r0

────
────────
────────────

  ヴ~ッ…ヴ~ッ…

律「ん? メール……。澪からだ……」

唯「き、きっとさっきはごめんってメールだよ」

紬「そ、そうね。だったらりっちゃんも仲直りのメール返さなきゃ」

梓「そうです! 喧嘩両成敗ですよ!!」

律「ったく、仕方ないな。許してやっか♪」

唯(なんだかんだ言ってりっちゃんも待ってたんだろうな)

紬(やっぱり幼馴染はこうでなきゃ)

律「って……なんだこれ? 数字ばっかし」

唯「どれどれ? 1万6千816? お金? 謝罪と賠償ニダッ!!って事かな?」

紬「二行目はもっと桁が大きくなってるわ。735353199216892198」

梓「これだけ払えって事ですかね? 天文学的数字ですね」

律「ふ、ふ、ふ、ふざけんなっ!!」



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:19:00.70 ID:lqpfcR6r0

律「あいつがその気なら、私だってもっと高い金額を請求してやる!!」

唯「やめなよ~りっちゃん。澪ちゃんなりの冗談だよ、きっと」

律「ケンカしてるんだから冗談は通じません!!」

梓(子供だな~)

律(……でも今まで何回もケンカしてきたけど、その都度お互いの最初の一言は真面目なものだった)

律(それに、澪がこんな子供じみたことするとも考えられない……)

律(何か……、意味があるんじゃ……)

律「……」

紬「りっちゃん?」

律(待てよ……。よくよく見てみたら数字と数字の間にスペースがある)

律「……」

律「もしかして……!?」

唯「何かわかったの?」

律「誰か元素の周期表持ってない?」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:25:11.47 ID:lqpfcR6r0

梓「化学の教科書なら」

律「サンキュー。おっ、最後のページに付いてんじゃん」

律「どれどれ?」

紬「あ、そっか。元素記号でメッセージを送ったって訳ね」

律「たぶんそうだと思う。まったく澪は照れ屋さんなんだから~」

梓「でも、なんでそんな回りくどいことを……」

唯「きっと彼にバレないようにだよ
  澪ちゃんからりっちゃんへ愛のメッセージが込められているんだよ~」

梓「は、はぁ……、そうですか」

唯「私もあずにゃんに愛のメッセージ送ったことあるけど、憂に携帯確認されて怒られたんだ~
  『お姉ちゃん! 女の子同士でだなんて許しません!!』って」

梓「確かに何度か気持ち悪いメールを貰ったことありましたが……」

紬「女の子同士の何がいけないのかしら?」

梓「いや、ツッコミどころはそこじゃなくって
  憂が唯先輩の携帯をいちいち確認しているってとこじゃないかと」

唯「だから、澪ちゃんも彼に携帯を見られても言い逃れできるように暗号で送ったんだよ」

梓「余計に怪しまれませんか?」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:27:08.12 ID:lqpfcR6r0

律「もう、お前らうるさいぞ。えっと『16 8 16』で区切られてるから……」

律「……硫黄のS、酸素のOで、もひとつSっと」

紬「あれっ? それって……」

唯「SOS……」

梓「助けてってこと……、ですかね?」

   「・・・・・」

律「澪っ!!!!」ダッ!!

唯「ああっ! りっちゃん!?」

紬「お、追いかけましょ!!」

梓「は、はいっ!!」








律(澪、澪、、、、、澪ッ!!)



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:35:09.46 ID:lqpfcR6r0

カラオケ店

律「ハァ、ハァ……。あ、あのっ!!」

「いらっしゃいませ」

律「秋山澪か男って名前で部屋とってませんか? 友達なんです」

「お待ちください……、はい男様のお名前で230号室に」

律「澪っ!! 待ってろよ!!」

「ああっ! お客様!?」

唯「ハァハァ……、りっちゃん早いよ……」

紬「店員さん! 今からこの店私たちの貸切にしてください!!」

「えっ!? しかしまだ他のお客様が……」

紬「いくら欲しいのかしら?」バサッ!!

梓「束っ!?」

「よ、よろこんでっ!!」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:36:38.23 ID:lqpfcR6r0

230号室

律「澪っ!!」バン!!

律「……!?」

律「そ、そんな……!!」

唯「りっちゃんどうしたの!?」

紬「澪ちゃんは無事?」

梓「!? これは……酷い……」

律「お、男が……」






男「……」







律「死んでる……」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 14:45:44.77 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

紬「お店の人に警察を呼んでもらったわ……」

唯「いったいどういう事なのかな……」

梓「部屋に男さんの死体だけで、澪先輩は姿も形もない……」

律「澪……、変な事件に巻き込まれたんじゃ……」

紬「そう言えば! 澪ちゃんからのメール、続きあったんじゃない?」

律「そ、そうだ!? きっとそれも暗号に……!!」

梓「一応、化学の教科書持ってきてます!!」

律「でかした梓!!」

  カチャッ

梓(ん?何か踏んだ……?)

梓(こ、これはっ!? 澪ちゃんファンクラブの会員カード!? なんでこんなところに?)

梓(しかも会員No.0001 すなわち曽我部名誉会長のだ!!)

梓(い、嫌な予感しかしない……)



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:11:45.57 ID:lqpfcR6r0

律「え~っと、さっきのメールは……」

律「73 53 53 19 92 16 8 92 19 8」

紬「当てはめていくと……、Ta I I K U S O U K O」

唯「たいいくそうこ?」

梓「!?」

梓(以前、夕暮れの体育倉庫に二人っきりで閉じ込められてみたかったって言ってた)

梓(決まりだ!!)

梓「行きましょう!! 色々と手遅れになる前に!!」

唯「でもどこの体育倉庫かわかんないよ」

梓「桜高です! 間違いありません!!」

律「あ、梓がそこまで言うなら」

梓(曽我部先輩、早まらないでくださいっ!!)



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:19:41.51 ID:lqpfcR6r0

────────────
────────
────

時は遡り律たちがカラオケ店へやってくる2時間程前────


男「ほらほら、抵抗しないとやられちゃうよ?」

澪「やめてっ!!」

男「そうそう暴れろ暴れろ。汗が滲んできたほうが色っぽく映るからさ♪」

澪「嫌っ!!」

男「ああ~、まだ挿入もしてね~のになんか気持ちよく……、あれっ?」

男「おかしいな……、なんで俺が眠……た……」

男「zzzzzzzz……」

澪「た、助か……た……」

澪「zzzzzzzz……」



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:21:42.74 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

恵「ふふふっ、さっきは2人の幸せを願うってカッコつけちゃったけど……」

恵「私の秋山さんにあんなにもくっつくなんてやっぱり許せない!!」

恵「2度目のドリンク注文の時に、裏サイトで仕入れたこの睡眠薬をたっぷりと入れたから」

恵「フリータイム時間終了まではグッスリのはず」

恵「何も出来ずにお客さんもうお時間ですよ~。本日のデートの終点で~す。ザマーミロwwww」

女店員「曽我部さん、次の勤務の人来たからそろそろ上がりね」

恵「う、うん」

女店員「私、最後にトイレチェックしてくるから」

恵「わ、わかった」

女店員「また後でね」

恵「……」

恵「私も一応さっきの部屋チェックしてくるか……」

恵「そろそろ薬も効いてきた頃でしょ」



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:24:58.83 ID:lqpfcR6r0

230号室

  ガチャ

恵「!?」

恵「お、男が秋山さんに覆いかぶさってる!?」

恵「しかも、着衣に乱れがっ!!」

恵「秋山さん……、目から涙……? まさか無理やり!?」

恵「……」ゴゴゴゴゴゴ……!!

恵「あ~も~いいや! 殺っちゃおう♪殺っちゃおう♪殺っちゃおう♪」

恵の頭の中の天使と悪魔(ちなみにイメージモデルは澪)『そう、殺っちゃお~う♪\(^o^)/』

  ガシッ! ボカッ!

 男は死んだ……



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:28:35.42 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

恵「はぁ、はぁ……」

恵「や、殺っちゃった……」

恵「とりあえずこんな部屋に秋山さんを置いておけない……!!」

恵「よいしょ、よいしょ……」

 ・ ・ ・ ・ ・

女店員「あ、曽我部さんもう上がりの時間……って!?」

女店員「ど、どうしたの!? その子?」

恵「わ、私の高校の後輩でなんか独りでカラオケに来ててね」

恵「でもずっと徹夜続きだって言ってたから心配して部屋見に行ったら案の定寝てて」

恵「このまま置いてくのも可哀想だから、この子連れて帰るわ」

恵「悪いけど電話でタクシー呼んでくれない? それとさっきの約束はまた今度ね」

女店員「え、ええいいわよ。話はいつでも出来るしね」

恵「ありがとう、本当にごめんね」

女店員「うふふっ。気にしないで。いい先輩さんね」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:30:59.05 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

恵「よいしょ、っと」

澪「zzzzzzz……」

運ちゃん「どちらまで?」

恵「さ、桜ヶ丘高校までお願いします」

  ブロロロロロロ……

恵(も、もうここまできたら引き下がれないわ……)

恵(行けるとこまで行ってやるんだから……)

恵(手始めに夕暮れの体育倉庫で……)

恵「ぐ、ぐふふふふふ////」

運ちゃん(なんか変な客乗せちゃったな~……)



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:35:28.99 ID:lqpfcR6r0

────
────────
────────────

澪「う、う~ん……」

恵「気付いたかしら……?」

澪「曽我部……先輩?」

澪「ここは……?」

澪「!? そうだ! 私、あの男に騙されて!!」

恵「安心して秋山さん、もうあいつはこの世にいないわ」

澪「へっ?」

恵「これからはずっと私があなたを守ってあげる」

恵「あなたをずっとそばで見ててあげる」

澪「何を言って……」

澪「って、なんで私、後ろ手で縛られてるんですか!?」

恵「……」

澪「それにここは学校の体育倉庫!?」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:39:45.78 ID:lqpfcR6r0

恵「そうよ、私の夢だったの。ついに二人っきりね……」

澪「お願いです、今すぐ解放してください」

恵「わ、私は秋山さんを助けてあげたのよ?」

澪「それは……、ありがとうございます。でも、なんで私は縛られているんですか?」

恵「だって……」

澪「私をどうするつもりなんですか?」

恵「ど、どうもしないわ。ずっと一緒にいるの」

澪(埒があかない……か)

澪「……」カチ、カチ

恵「なにうしろでコソコソしてるの!?」

澪「!?」

恵「見せなさいっ!!」

澪「くっ……!!」

恵「携帯? メール? 送信済み……。相手は……田井中律、確か幼馴染の……」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:42:39.27 ID:lqpfcR6r0

恵「ふふふっ。でも上手く打てなかったようね」

恵「ほら、全部数字になっちゃってるわよ」

恵「これじゃあ、イタズラだと思って助けなんて来ないわね」

澪「……」

恵「無理もないわ、だってあなたさっきからずっと震えてるんですもの」

恵「寒いの? だったら、私が暖めてあげるわ。体温で」

恵「お願いだから、ちょっとの間だけ抱きしめさせてちょうだい」

恵「あんな男のような酷いことはしないから……」

澪「……」

恵「秋山さん……。私あなたのために犯罪者になっちゃった……」

恵「だけど、全然後悔なんてしてないわ……」

恵「だってあなたを手に入れる事ができたんですもの」

恵「う、うふふふふふふふへへへへへへひひひひひひ!!」

澪(く、狂ってる……!!)

澪(お願いだ……、律! 気付いてくれ!!)



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:47:12.09 ID:lqpfcR6r0

────
────────
────────────

律「さわちゃ~ん!!」

さわ子「こらっ、職員室ではそんな大声出さないの」

唯「さわちゃん! 今はそんなこと言ってる場合じゃないの!!」

さわ子「なに? どういう事? それにあなた達息も上がって汗だくじゃない……
    はっは~ん。さてはライブの体力付けるために走ってたのね?」

さわ子「えらいわ~。やっぱり顧問がしっかりしてると自主性も育つのねっ!!」

梓「自主性は育ちまくりです。なんせ超放任主義の顧問なもんで」

紬「さわ子先生! 体育倉庫の鍵ありますか?」

さわ子「体育倉庫の鍵? まだ運動が足らないの?」

律「いいから教えて!」

さわ子「な、何よ……。鍵の類だったらあっちに纏めて吊り下がってるわよ」

律「よし!」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 15:50:01.31 ID:lqpfcR6r0

律「え~っと……」

唯「りっちゃん、あった?」

律「……ない」

教師「ああ、体育倉庫の鍵ならちょっと前に曽我部が来て持っていったぞ」

教師「なんでも、倉庫に大事な忘れ物があるらしくってな」

教師「生徒会長でしっかり者だったけど、結構おっちょこちょいなとこもあるんだな~」

梓「やっぱり!!」

唯「あずにゃん!?」

梓「急ぎましょう!!」

紬「梓ちゃん、やっぱりってどういう……?」

梓「後で説明します!!」

梓「とにかく今は急いで体育倉庫へ!!」

律「お、おうっ!!」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:06:05.60 ID:lqpfcR6r0

 ・ ・ ・ ・ ・

澪(もう、どれくらいの時間抱きつかれてるだろう……)

澪(本当に、これ以上は何もしてこないんだな……)

澪(でも……、結局律も助けにきてくれない……)

澪(メールの意味、わかってくれなかったのかな……)

恵「あ、秋山さん」

澪「ひ、ひゃい!!」

恵「あ、暖まったかしら?」

澪「あ、は、はい。もう充分……」

恵「そう……、よかった……」

澪(本当に暖めようとしてくれてたんだ……。私の事を心配して……
  やり方は極端だけど、実は良い人なんじゃ……)

恵「じゃあ、お願い聞いてくれない?」

澪「私にできる事なら……」

恵「パンツ見せて」

澪(前言撤回)



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:12:59.53 ID:lqpfcR6r0

澪「い、嫌です」

恵「いいじゃない! 減るもんじゃないんだから」

澪「そういう問題じゃありません!」

恵「チラッとでいいから、チラッと。ほら暖簾から店主が『まいど!』ってするみたいに」

澪「変な例えしないでください!!」

恵「じゃあ居酒屋で客が『やってる?』って感じでもいいわ!!」

澪「一緒です!!」

恵「そんな殺生なっ!!」

澪(やっぱり変態だっ!!)

律「みお~~~~!!」

澪「律っ!!」

律「ここを開けろ~!!」ドンドン!!

恵「無駄よ! 内側からつっかえ棒で扉を開かなくしてるんだから!!」

律「くっそ~!!」

澪「律!! 私は無事だから!!」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:20:15.22 ID:lqpfcR6r0

律「本当か!? 男になんにもされてないか!?」

澪「うん! だって今一緒にいるのは……」

梓「曽我部先輩! 出てきて下さい!!」

恵「中野さん……!!」

梓「澪ちゃんファンクラブ名誉会長ともあろう者がこの狼藉……
  澪先輩の幸せを願って解散した同志になんと言い訳をするつもりですかっ!!」

恵「────ッ!!」

唯「あずにゃん何言ってるの!?」

紬「澪ちゃんのファンクラブが解散!?」

梓「はい……。ファンクラブの規則に
  もし澪先輩が特定の人とのお付き合いを始めた場合解散すべし、
  という絶対不変な規則があるんです」

律「そうだったのか……」

梓「これは真に澪先輩の幸せを願うファンクラブの精神そのもの。神聖な規則なのです」

梓「それを名誉会長とまで呼ばれた者が破ってしまう……」

梓「あなたはミオリストの風上にも置けませんっ!!」

恵「!?」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:24:53.19 ID:lqpfcR6r0

  ガラガラ……

唯「あ、開いた……!!」

律「澪っ!!」

恵「動かないで……」

  「!?」

恵「それ以上近づかないでね……」

律「な、何を……、するつもりなんだ」

恵「それ以上近づいたら……、秋山さんのブラのホックを外すわ!!」

律「べ、別にそれくら……」

梓「なんてことをっ!!」

紬「梓ちゃん?」

梓「澪先輩はフロントホックを常用しているというのは調査済みです」

唯「そうなの?」

澪「……な、なんで知ってるの?」

梓(元特別情報員の役職は伊達じゃないっ!!)



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:31:36.49 ID:lqpfcR6r0

恵「そう、フロントホックだから外すとブラが弾けるようにして胸があらわになる」

恵「しかも、秋山さんはなかなかの巨乳、若さも相まって弾力があるから尚更」

梓「そして、さらに背中やお腹の肉を持ってきてブラ内部に収めているのでその反発力も加わるっ!!」

澪「ち、ちょっと!!」

律「どうでもいいじゃねぇかよ……」

恵「さぁ、まずはブラウスのボタンを外しましょうね……」ポチポチ

澪「ひっ!!」

紬「ごくり……」

恵「これで後はホックを外すとダイナマイトが爆発するわ」

唯「これは、澪ちゃんじゃなくても恥ずかしいよ!!」

律「や、やめてやってくれ……」

梓「曽我部先輩っ!! そんなことしたらあなただってただじゃ済みませんよ!!」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:34:53.15 ID:lqpfcR6r0

恵「そうね……、もしこのホックを外したら私もきっと危ないわ……」

澪「それってどういう……」

恵「秋山さんの生乳なんて見ちゃったら
  その瞬間きっとショックで幸せと共に天に召されるわ!!」

澪「……」

恵「そして、中野さん。もちろんあなたもね」

梓「……」

唯「あずにゃん!?」

恵「そうでしょ? 澪ちゃんファンクラブ会員No.100 中野梓元副会長」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:36:34.78 ID:lqpfcR6r0

澪「!? 梓……お前……」

唯「あずにゃん、副会長さんだったの!?」

律「だからあんなに詳しかったんだな……」

梓「はい……、私の死因はおそらく出血性ショック死ということになると思います……」

梓「澪先輩……、今まで黙っていてすみませんでした……」

澪「梓……」

紬「多分、私もそんなの見ちゃったら無事ではいられないかも……」

律「変態が増えた……」



185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:41:50.87 ID:lqpfcR6r0

恵「中野さん、私は前からあなたのことが羨ましくってたまらなかった」

恵「幾度となく、私は秋山さんと一緒に部活をしたりする妄想を繰り返してきた」

恵「でも、もう妄想じゃ我慢できなくなったのよ!!」

梓「お気持ちはお察しします……、でも澪先輩は遠くで想い愛でるものだと
  教えを説いてきたのはあなたなんですよ!!」

恵「もう、いいのよ。そんなの……」

恵「この手で人を殺めてしまったの。だから、せめて最期くらい好きにさせて!!」

梓「私を憎んでいるんですね」

恵「ええ、そうよ……。 だからせめてあなたも道連れにっ!!」

梓「無駄です……。澪先輩の生乳ならすでに夏合宿のお風呂のときに経験済みです」

梓「だから、あなたの目的は少なくとも1つは達成することができません」

恵「それはどうかしら……」

恵「お風呂では裸になるのが常識よ。だから常識の範囲で収まっている」

恵「でも、野外でポロリ、なんてことになったら……。あなたに耐えることができて?」

梓「!?」

澪「もうやだ……」



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:45:41.22 ID:lqpfcR6r0

恵「それはまるで冬にコタツで食べるアイスのように、きっとまた一味違った趣があるものよ」

唯「わかるわかる、すご~くわかるよ!! おコタでアイスいいよねっ!!」ウンウン

梓「た、確かに……、野外でおっぱいの破壊力は計り知れない……!!」

紬「でも、おっぱいはどこで見てもおっぱいだわ!! 梓ちゃん惑わされないで」

律「なに言ってんだよお前ら……」

恵「じゃあ、試してみる?」スッ

澪「ひ~~~っ、やめてくれ~~……」

梓「澪先輩がっ!!」

恵「?」

梓「澪先輩がお風呂で最初にどこを洗うか……、知りたくありませんか……?」

澪「お、おい! なに言ってるんだよ梓、もっと真剣に説得してくれ~」

恵「詳しく聞こうかしら……?」

律(喰いついてきた~~~!!)



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 16:47:49.26 ID:lqpfcR6r0

梓「この情報はあまりに過激すぎて私の独断で情報封鎖を行っていたんです」

恵「なるほど……、やっぱりあなたって隅に置けないわね」

梓「もし、今澪先輩のブラが弾け飛ぶようなことがあれば
  その情報は私の死と共に永遠に明かされることはないでしょう」

恵「!?」

唯「えっ? でも、それだったら私も知って……」

律「唯! 黙ってろ」ガシッ

唯「ムグッ」

恵「……」

紬「動きが止まったわ」

律「それほど価値がある情報ってことだな」

澪(ええっ!? 普通だよ!?)

恵「ど、どこ……?」ブルブル

梓「ニヤリっ」

恵「いったいどこから洗うっていうの!?」

恵「お願いっ!! 教えて中野さんっ!!」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:02:02.02 ID:lqpfcR6r0

梓「それには、まず澪先輩の解放が先です」

恵「わかったわ」

澪「意外とあっさり!?」

恵「さぁ、秋山さん。腕を縛っていた縄は解いたわ、あなたはもう自由よ」

澪「ど、どうも……」

恵「じゃあ、中野さん聞かせてもらおうかしら?」

梓「はい、澪先輩はまず……」

恵「ごくり……」

梓「下の毛で石鹸をよく泡立てることから始めます」

恵「な、なんですって────!!!!!」

澪「デタラメ言うな~~!!」

恵「まさに神秘……、密林! ジャングル!! ジャングル大帝ミオ!!」

澪「へ、変なこと言わないでくださいっ!!」

恵「しかもそうすることで石鹸の節約にも繋がる……、かなり地球に優しいエコじゃん」

澪「嘘ですよ!! そんなことしてないですからねっ!!」



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:30:48.12 ID:lqpfcR6r0

恵「中野さん……。私、目が覚めたわ」

恵「秋山さんのことだったらなんでも知ってるって思ってたけど」

恵「しょせん、私も井の中の蛙だったって訳ね……」

恵「秋山さんにはまだ見ぬ秘境が残されている……」

恵「それを、痛感してしまったわ……!!」

恵「だから……、まだ死ぬ訳にはいかないっ!!」

梓「曽我部先輩……!!」

和「あなた達、こんなとこに集まってなにやってるのよ?」

唯「あ、和ちゃん」

恵「真鍋さん、お久しぶり」

和「曽我部会長じゃないですか!? いったいなんでここに?」

恵「もう。今の会長はあなたでしょ?」

和「は、はぁ……」

恵「悪いけど真鍋さん。ちょっと警察署まで付き添ってもらえないかしら?」

梓「曽我部先輩!?」



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:35:30.32 ID:lqpfcR6r0

和「また急に、なんでですか?」

恵「出頭するのよ」

和「へっ?」

梓「そんなっ!?」

恵「中野さん、今私は生きる道を選んだわ」

恵「だから、犯した罪は償わなきゃいけないの」

梓「ですが……」

恵「でもね、死んでしまった男には悪いけど、私後悔なんてしてないわ」

恵「だって、じゃないと今頃秋山さんがどうなっていたか……」

澪「曽我部先輩っ!! 私……、私、警察にきちんと言います」

澪「あなたが助けてくれたから、私自身の未来を紡いでいくことができる、って!!」

恵「ありがとう。それで充分だわ」

律「どういう事なんだ? 澪」

澪「私、あのカラオケボックスで男に襲われそうになってて」

澪「でも、今までの話を聞く限り、曽我部先輩に助けてもらったんだって
  眠ってた時に起こったことだから半信半疑だったけどやっと、やっと理解できたの!!」



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:39:08.51 ID:lqpfcR6r0

律「そ、そうだったのか……」

恵「じゃあ、行きましょ真鍋さん」

和「なんだか私にはまだ全貌が見えてこないんですが……」

恵「秋山さんへの────」

恵「秋山さんへの愛を貫いたの」

 和に付き添われ出頭した恵は警察の取調べにも素直に従い事実のみを供述した
 澪の証言、それによって捕らえられた男の仲間の供述から明るみにでた凶悪な連続婦女暴行事件
 もし恵の活躍がなければこの許されざるべき凶行も闇へと葬られていたことだろう
 裁判ではその事件の本質を見抜いた検察、そして琴吹グループの優秀な弁護士により
 恵は殺人事件では異例の執行猶予付きの判決を下されることとなった

 しかしその裁判の後、彼女は忽然と行方をくらまし二度と澪達の前に現れることはなかった
 
 出家して尼の道へ進んだのではとのまことしやかな情報を
 キャッチしたのだが、それを最後に彼女の足取りは途絶える

 風の便りによれば第二の瀬戸内寂聴と呼ばれている尼が各地で愛を説いてまわっているらしい
 彼女の話は下の毛で石鹸の泡を立てる必要性を力強く説くというスタイルらしいが
 それが恵かどうかは定かではない

 しかし、確かなことが一つある
 それは今もこの世のどこかで必死に澪の幸せを願い続ける人間がいるということだ
 それが彼女にとって……曽我部恵にとっての生きがいなのだから……

 彼女の激動の人生はまさに澪と共にあったと言っても過言ではない



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:46:09.50 ID:lqpfcR6r0

澪「はぁ~~」ヘタリ……

律「だ、大丈夫か? 澪」

澪「う、うん。なんだか安心したら急に足が……」

律「でも、澪が無事で本当によかった……」

澪「わ、私……、律に酷いこと言っちゃって……」

澪「あの男、律の言う通り酷い奴だったし……」

澪「でも、あのメールに気付いてくれてありがとぉ~~」

律「いいんだ。もう、いいんだよ澪」

律「私だって、もっと澪の話をよく聞いてやればこんな事にはならなかったのかもしれない」

澪「うぅ~~っ り、りつぅ~~」

律「よしよし、やっぱり私には名もなき星より澪っていうお月様が必要なんだ」

律「いつまでも、私の側で輝いていてくれ!」

紬「キャッ! これもしかしてプロポーズなんじゃ……!!」

唯「いよっ! 熱いねお二人さん!!」ヒュ~ヒュ~



205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:47:50.37 ID:lqpfcR6r0

澪「私も、やっぱり律がいなきゃダメなんだって今回の事でよくわかったよ」

澪「それに、私がお月様としてみんなに見てもらうことができるのも」

澪「全部太陽である律のおかげだよ」

律「た、太陽!? この私が!?」

澪「うん、私が月なら律は私のお日様だよ。何時までも私を照らしていてね」

澪「私も、いつか律に恩返しができるようにがんばるよ」

律「い、いや~、照れるな~////」

紬「キマシタワー」

唯「イイハナシダナー」

梓(曽我部先輩……、お喜びください)

梓(あなたの守った澪先輩は、さらに美しく輝こうとしています)

梓(律先輩という太陽を手に入れて!!)



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 17:51:57.52 ID:lqpfcR6r0

律「ほら、澪を照らし続ける太陽は私だったとしても
  みんなを平等に照らす本物の太陽はもう沈もうとしてる」

律「そんな格好で、こんなとこにいたら風邪引いちまうかもしれないぞ」

律「立てるか? 手を貸すよ」

澪「うん。ありがとう」

律「よっと」グイッ

  プチン!!

澪「ん?」

  ハラ~リ……

律「あっ!?」

唯「み、澪ちゃん!!」

紬「あらやだ////」

梓「!?!?!?!?」



211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:01:40.39 ID:lqpfcR6r0

 遠くの山間に沈もうとしていた太陽がこの日一番最後に照らし出したもの
 それは、澪の胸にある二つのチョモランマだった
 
 それは、今まさに太陽を隠さんとしている山々も嫉妬するような素晴らしい山だった
 その美しさは霊峰富士をも凌ぐ 後に紬はそう語ったという

 律という太陽も、思わず本物の太陽の如くその澪の素敵な山へ
 顔を埋め沈んでみたい衝動に駆られる そんな魅力溢れるおっぱいだった

梓「ブ────────ッ!!!!!」

唯「あ、あずにゃん!?」

紬「梓ちゃん!? やだ、血が止まらない!!」

梓「我が生涯に一辺の悔いなし……!!」

 真っ白な雪山の山頂にぷっくりと浮いた小さな薄い色のサクランボ
 暗くてもよくわかるその鮮やかな彩りは
 梓の網膜へ焼き付き、脳へその信号を送るより早く
 体の血の全てが一瞬にして沸騰した

唯「あ、あずにゃ────────んっ!!!!」



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:05:49.08 ID:lqpfcR6r0

   おっぱいってなんだろう?
   それは私に足りないもの────

   おっぱいってなんだろう?
   それは母性の象徴────

   おっぱいってなんだろう?
   それはみなが帰るべき場所────

   おっぱいってなんだろう?
   それは────────『愛』

   今までちっぱいだった私だけど……
   もし生まれ変わることができたなら
   今度は私もおっぱいぱい


 梓は自問自答を繰り返しながらその短い生涯を終えた
 享年16歳

 その顔はとても安らかで、どこか悲しげで、なぜか誇らしげだった

 彼女もまた澪への愛を貫き、幸せの内にこの世を去った 
 
 中野梓 愛に生き、愛に斃れる




213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:10:30.52 ID:U9O0EKiaO

あずにゃん死亡wwww



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:11:04.04 ID:Ld+Nw4CK0

死んだのかよwwwww





215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:11:36.46 ID:lqpfcR6r0

澪「……」

律「み、澪……、何て言うか……、その……」

澪「……」

律「と、とりあえず隠そうか……」

澪「84番」

律「へっ?」

澪「私の胸が……」

澪「私の胸がポロニウムっと露になっちゃった////」

律「……」

律「強くなったな、澪!!」


 澪は梓の死と引き替えにどんなことにも挫けぬ
 強靭な精神力を手に入れた

 きっと天国の梓もこの澪の姿をみて喜んでいることだろう
 ああ……!! 安らかなれ!!




216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:11:44.76 ID:vguWSGrp0

ほんとに死ぬなwwwww



217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:11:49.82 ID:1dG5scw7O

あずにゃんwwwwww





218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:17:54.33 ID:lqpfcR6r0

一方その頃────

平沢家 憂自室

憂「さてと、お姉ちゃんブログの更新も終わったし」

憂「お姉ちゃんが帰ってくる前にご飯の用意しなくっちゃ!」

憂「でも私の趣味で始めただけなのに、本当に会員数増えたな~」

憂「二十万人って言ったらこの街の人口より多いよね」

憂「それだけ、私のお姉ちゃんが魅力的ってことかな////」

憂「でも、それだけにあんな決め事作るんじゃなかった……」

憂「もしお姉ちゃんに特定のイイ人が出来たら無条件でブログ閉鎖……」

憂「格好がつくかな~って思って勢いでやっちゃったけど……」

憂「まぁ、大丈夫だよね♪」

憂「そんなことあり得ないと思うし、むしろどんな手段を使っても私がさせない!」

憂「ねっ、お姉ちゃん♪」

 そして、歴史は繰り返す────

 おしまい




220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:24:36.43 ID:1dG5scw7O

鬼才あらわる
後半ついていけんかったwww乙



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:26:02.20 ID:Ld+Nw4CK0





222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:34:23.03 ID:vguWSGrp0

おつ!



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:37:28.69 ID:maJhtlGyO

これだけの量を1日できちんと完結させたのは偉い
>>1



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:37:54.00 ID:7MCk7hp70

おつ
いい感じに狂っててよかったわ



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 18:51:53.47 ID:xO1uQFtYO

>>1

会長が救われたからハッピーエンドかと思ったら、梓死亡とはwwwww



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 19:20:04.47 ID:CpCRxbOi0

おつ!
もちろん私も唯ちゃんファンクラブの会員の1人です



228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 19:27:15.99 ID:bkZy2ppOP

乙!
むちゃくちゃな話だけど面白かったw



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 20:01:06.71 ID:7OnKMDNF0

もうお腹一杯ですwwww
これだけ詰め込んでるのにお話になってるのは普通に感心した 乙



230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 20:26:21.92 ID:+LkuaVIaP

久しぶりに不快感無い面白いSSを読めた
ありがとうそして乙



232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 22:12:54.21 ID:quEEvq5qO

まさか…憂が……



233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 22:49:01.30 ID:ZtAMiR2fO

憂バージョンも見たい



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 23:26:16.17 ID:5ld6TKCwO

俺も澪ちゃんのおぱーい見たら死ぬ自信があるわ



235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/08(木) 00:01:32.18 ID:rVgP2nCG0

面白かった



238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/08(木) 02:19:31.31 ID:pNnKaB3HO

これは良スレ



239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/08(木) 02:58:57.60 ID:V+KFbsh5O

おっぱいぱい






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