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唯「ふぁみれす!」#その後! 【日常系】


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唯「ふぁみれす!」
唯「ふぁみれす!」#その後!




29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:43:54.68 ID:2xZQRhcz0

 拝啓、澪です。
 十二本足の魔物が夢に出てくるんじゃないかと思うとびくびくしてしまいます。

唯「ねえねえみんなー、ふぁみれすいこーよー」

澪「ぎくっ」

律「どうした澪ー? 顔が青いぞー」

梓「澪先輩、このごろつきあい悪くないですか?」

紬「そういえばいつも用があるって帰っちゃうわね」

澪「そそそんなことなななないぞあははははは!」ドキドキ

唯「それじゃ行こうよ!」律「おーっ!」

梓「いいんですか? 澪先輩」

澪「な、何が? 私なら全然問題ないぞあはははは」





30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:48:30.23 ID:2xZQRhcz0

 そしてまたしてもあの人気のない夜のファミレスに来てしまった私であった―。

律「おーっし頼むぞー!」唯「お腹ぺこぺこだよー」

梓「何にしよっかな。んー。
  このスーパートロピカルワンダリングサンボマンボミックスパフェ、って何だろ?」

澪「ぎくっ」

紬「あれ? 前にどこかで聴いたような名前ね」

唯「ムギちゃんも? 私もー」 律「私もなんだ。奇遇だなー」

梓「澪先輩はどうですか?」 澪「え? 私はしらないなあそんなの!」

梓「んー。でもすごく多そう…。食べきれないかもしれないから他のにしよう」

澪(ほっ)



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:55:36.25 ID:2xZQRhcz0

唯「きっとチェーン店だから前にも見たことがあったんじゃないかなあ」

澪「きっとそうだよな!
  (『サウザンレストラン・のしゃっぷ岬』なんて店がこの地上のどこに二つもあるんだよ!)」

梓「あっ。このギャラクシアンブライトネスウィンドーリンボーサンドイッチっておいしそう」

澪「ど、どれどれ…? あれれー? 写真がないぞー?」

梓「でもなんかおいしそうじゃないですか? 名前とか」

澪「そ、そうかもな。梓は想像力が豊かなんだなー(全ッ然おいしそうじゃない全ッ然!)」

梓「私これにします」 唯「わたしもそうしようかなー」 紬「私もー」

律「澪、これはみんなでおそろにするパターンだよな!」

澪「断る」 律「えーなんでだよう、澪のい・け・ず(ちゅっ)」

澪「うわああああなんでキスするんだあああ!」 律「なんとなく」

唯「すいませーん、ギャラクシアンブライトネスウィンドーリンボーサンドイッチ五つー」

澪「唯いいいいいいいい!」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 19:59:29.84 ID:2xZQRhcz0

店員「ギャラクシアンブライトネス、ウィンドーリンボーサンドイッチ…でございますか?」キラッ

澪(眼鏡が光ってて不気味だ…この前と違う人かな。っていうかこの前って何だよ! あれは夢だ夢!)

店員「後悔しませんね…?」 唯「こうかい?」

店員「いえ、言ってみただけです…ククク」

澪「……」ガクガクブルブル

紬「楽しみだわー」 律「もう腹ペコだもんなー」

店員「それではご注文確認します。
   ギャラクシアンブライトネスウィンドーリンボーサンドイッチが五つ…ですね?」キラッ

澪「こわいこわいこわいこわい」

唯梓紬律「はーい!」

店員「かしこまりました…かしこまりました…」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:05:06.77 ID:2xZQRhcz0

 ギャラクシアンブライトネスウィンドーリンボーサンドイッチは案外普通に出てきた。
 見た目も案外普通のBLTサンドで、これがなぜ仰々しい名前なのかよく分からなかった。

澪「普通だな…」 律「どうしたんだ澪? 何かすっげースペクタクルを期待してたみたいな顔してるぞ?」

澪「はははは馬鹿いえそんなことあるはずないじゃないか!」

唯「おいしそー」 紬「私サンドイッチってはじめてー」

澪(どうやったらサンドイッチを食べずに十八年間生きられるんだ…)

梓「いただきまーす」ペコ

 その時だった。
 あの眼鏡の店員がウサイン・ボルトもびっくりの猛烈ダッシュで駆け込んできたのは…。

店員「お客様お待ちください! お客様あああああああああっ!」スダダダダダダダダダダ



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:10:46.40 ID:2xZQRhcz0

澪「ななななんですか!」ビビクッ

店員「お客様! たった今このレストランに爆弾が仕掛けられたとの連絡が入りました!
   もしかしたらそのサンドウィッチの中に入っているやも分かりません!」

澪(さんどうぃっち…)

店員「ともかく落ち着いて! みなさんサンドウィッチをお皿に置いて!」

唯「えー」 律「せっかく来たのに食べれないのかよう!」プンスカ

店員「新手のテロの可能性があるようです…たった今警察からこちらへ連絡がありまして。

   私も正直驚いています…。犯人の要求では、
   とりあえず人質―われわれはキッチンでひとかたまりになっていなければいけないようです」

澪「キッチン…」

紬「身代金ならいくらでも払いますけど…」

店員「いいえ、犯人はどうも金銭目的ではないようなのです。ともあれ急ぎましょう。
   何より人命が第一です!」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:15:41.49 ID:2xZQRhcz0

唯「ひとじちだって。すごいねー」 律「わくわくするな!」

澪「二人とも自分の置かれてる状況をちょっとは認識しろよ…」

紬「お金で解決しない問題も世の中にはあるのねー。勉強になるわ」

梓「でもちっとも緊迫感がないですよね。他にお客さんもいませんし」キョロキョロ

澪(何も起こりませんように無事にお家に帰れますように洞窟とか出てきませんように)

店員「ここでじっとしていましょう。犯人の要求までは教えてもらえませんでしたが、
   事がうまく運べば全員無事に開放されるはずです」

唯「ねーねー。お店から出たらいけないのー?」

店員「その瞬間店が BOMB! ですよ」

澪(どうしてそこだけネイティブ発音なんだ…)



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:20:22.58 ID:2xZQRhcz0

唯「ねーねー、それじゃここから脱出すればいいんじゃないかなー」パカ

店員「おお! そこは以前ここに建っていた城の主が襲撃から逃れる際に設けておいた非難口!」

澪「何でそんなものが残っててお前がそれを知ってるんだ?」

店員「そこからならばあるいは逃れられるかもしれません。この…運命から」

澪(無駄に演出がかった言い方だ)

梓「でもこれ、どこに続いてるんですか?」

店員「たしか今で言う桜高の当たりまで続いていたはずですが…」

律「すげー! 澪! 学校は殿様の逃げ道とつながってたんだぜ! ロマンだな!」ワクワク

澪「いやロマンでもなんでもないだろ…もう何なんだよこれ」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:26:20.35 ID:2xZQRhcz0

店員「それでは私が周りを見張っていますから、皆さんはその間に避難してください」

唯「ほんとにいいのー?」 店員「ええ…若い人たちには未来がありますから!」キラッ

澪「あんた私たちと大して歳違わないじゃん…つかバイトでしょあんた」

梓「誰から行きますか?」 紬「私から行くー。こういうの一度やってみたかったんだー」

澪「どういうのだよ…」

律「ムギ…必ず生きて会おうぞ」 紬「りっちゃん…私…」

澪「いいからさっさと行こう。何かもうめんどくさくなってきた」

唯「澪ちゃん、諦めたらそこで演奏終了だよ!」

澪「唯、一瞬それっぽいけどよく考えるとわけわかんないぞ」 唯「てへっ☆」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:33:48.76 ID:2xZQRhcz0

 そうしてまた私たちは謎の空間に入りこんでしまったのだ。
 もう何が起きても驚かない。というか…驚きたくない。

唯「店員さんやさしいねー」 紬「ああいう立派な人に、私はなりたい」

澪「どのへんが立派なんだ…」

梓「んー。まっくらであんまり前が見えな…きゃっ!」ステーン

唯「あずにゃん! だいじょ…」コテーン 律「唯、梓! 無事k」コテーン

紬「えっ。みんなどうしたの? とりあえずえいっ」ステーン

澪「…私はやらないからな」

唯「えー澪ちゃんも一緒に転ぼうよう」

梓「唯先輩起きてください。もう、律先輩も。ムギ先輩まで何やってるんですかっ」

律「だって楽しそうだったんだもーん」 紬「だもん!」

澪「まあこの前よりはマシみたいだし、よしとしよう」

唯「このまえってなにー?」 澪「何でもないぞー何でも」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:40:04.34 ID:2xZQRhcz0

律「しかしさー、こうやって歩いてるとさ」テクテク

澪「何だ?」テクテク

律「突然十二本の足の魔物にウワアーーッ!!! てされたりしてな!」

澪「うわああああああああああ!!!」ブルブル

律「…どうしたんだよ澪? 冗談だぞただの冗談」 澪「冗談でもそんなこと言うなあ!」

唯「澪ちゃんこわいの?」 澪「こここわくないもん! ひとりでできるもん!」

梓「澪先輩、意味わかんないですよそれ…」

澪「とととにかくそんなこと言うんじゃない! 分かったか律!」プンスカ

律「わかったよぅ、ちぇっ」 紬「それにしてもサンドウィッチ食べたかったわねー」

澪「ムギ…頼むからサンドイッチって言ってくれ」

紬「え? サンドウィッチじゃ変かしら?」 澪「別にそういうわけじゃないんだ…とりあえず先を急ごう」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:46:57.27 ID:2xZQRhcz0

唯「ねーねーあずにゃん」テクテク 梓「何ですか?」テクテク

唯「わたしさー、前にもあのレストランに行ったことある気がするんだー」テクテク

梓「でも初めて来たんじゃないんですか? 入るときにそう言ってたような」テクテク

唯「うーんそうなんだけどね、でもなんか、つり橋を渡ったような気がするんだよー」テクテク

梓「唯先輩、普通に考えてレストランにつり橋はないと思いますけど」テクテク

唯「そうだよねー。わたしもそう思う。でもね、その時穴に落っこちて、その後―」

澪「やめろおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ブルブルブルブル

律「どした澪? 今度は何も言ってないぞー」 澪「唯だ唯! 頼むからその話はやめてくれ!」

唯「う? あ、澪ちゃんって高所恐怖症だったっけ?」 澪「近いけど違う! とにかくそれはやめ!」

梓「澪先輩さっきからちょっと変です」

律「いつも変だぞこいつは」 澪「お前に言われたくない!」

紬「きっと極限状態で精神が昂ぶっているのよ…」 澪「もっともらしく分析しないでくれ!」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 20:51:28.72 ID:2xZQRhcz0


店員「ホアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

律「店員の声だ!」 紬「何かあったのかしら…」 唯「くらくてみえないよー」

澪「こわいこわいこわいこわい」フルフル

梓「どうしますか。もし店員さんの身に何かあったら…」

澪「そんなの考えたくない!」ブルブル

律「しかし今のはちょっとしゃれにならない感じだったぜ」


店員「ゴキブリだあああああああああああああああああああああああっ!!!」


律「大丈夫そうだな」 梓「ですね」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:03:12.77 ID:2xZQRhcz0

澪「もうやだ…帰りたい…」グス

律「澪ー元気出せ。何なら懐かしの第一回文化祭ライブのしゃしn」 澪「いらん!」

紬「あらー、何だか行き止まりみたい」 梓「ほんとだ。長い時間が経つ間に埋まっちゃったんでしょうか?」

澪「そんな…もしかして引き返すのか? もうけっこう歩いたぞ。一時間くらい」

律「まだ十分くらいだよな」 唯「そだねー」 澪「うるさーい!」

梓「でも行き止まりじゃどうしようもないですよ」 紬「うーん」ピロリロリロ

紬「あっ、電話。はい、紬です。ええ、うん、じいや? えっ、ひいおじいさまが亡くなったの? やだ。伝言?
  困った時は右手で壁を三回ノック? こう? あ」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

律「すげえ、壁が動いたぞ」 唯「さすがムギちゃんだねー」 澪「いや色々おかしいだろ色々!」

梓「これで先に進めますね!」 紬「よかったー。ひいおじいちゃんは世界中の隠し通路の研究が趣味だったのー」

澪「どんな趣味だよ…」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/28(木) 21:09:11.87 ID:2xZQRhcz0

 それからしばらく進んでいくと―、

唯「あ、見てみて! はしごがあるよ!」 律「ほんとだ! やったな、これで脱出できるぞ!」

澪「助かった…」 梓「あれ、何か注意書きがありますよ?」チラ

梓「『番犬注意』…番犬?」

澪「何か足音が聴こえる……」


familres1_mamono_aa.png

 -Fin-




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[ 2010/10/28 22:21 ] 日常系 | | CM(1)

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タイトル:きらいなひとへ
NO:1365 [ 2011/03/14 21:10 ] [ 編集 ]

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