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和「うぃー」 【アクション】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:06:11.02 ID:1mLoJHPn0

ある日の平沢家の夜…

ワーワー

解説『入ったーっ!チャンピオンの右が炸裂~!!』

唯「いっけぇ~!そっこだー!」

ぶんぶん

憂「もー、お姉ちゃんそんなに動かないでー。テレビ見えないよ~。」

ワーワー

解説『岩田すかさずローを返す。しかしチャンプおかまいなしに猛然と突っ込む!
   あーっとここで右フック!岩田の腰が落ちたー!
   篠原とどめの猛ラッシュ!!KOは必至か~!?』

唯「よっしゃー!いけいけー!」

憂「篠原選手がんばれー。」

いつも仲の良い平沢姉妹。今日は二人でTVを見ている様です。
おやおや二人ともとても興奮していますね。一体何の番組を見ているのでしょう?





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:10:15.09 ID:1mLoJHPn0

ワーワーワー

レフェリー『エイト…ナイン…テンッ!!』

バッバッ
審判が両腕を大きく交差しながら振っています。

解説『試合終了~ッ!勝ったのはチャンピオン、レオポン篠原だ~っ!』

ワーワーワー

唯・憂「きゃーっ!やったーーーっ!」

どうやら二人の見ている番組は格闘技の試合のようですね。
それにしても二人とも凄い盛り上がり。
唯ちゃんは試合の興奮そのままに手元にあったクッションをぼすぼす叩いています。

唯「いやー面白かったねー!もうテンションあがりっぱなしっ!」

唯ちゃんは顔を真っ赤に両手をブンブンと振り回し、くるっと憂ちゃんに振り返りました。

憂「うん、凄かったねー。私も興奮したよーお姉ちゃん。」

楽しそうにニコニコと笑うお姉ちゃんを見て、憂ちゃんとっても嬉しそうです。



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:14:15.90 ID:1mLoJHPn0

場面は変わって次の日。

唯「しゅっしゅっ!」

律「おっ、昨日の試合か?唯も見てたんだな。」

唯「もちろんだよりっちゃん!あっ、ちなみにこれからの私の夢は
  バンドで武道館から格闘技で横浜アリーナに変わったから!」

澪「…簡単に影響され過ぎだろ…」

紬「うふふ、でもそれも面白そうじゃない?」

唯「だよねだよねっ!さっすがムギちゃんわかってるー!
  よーし、今日から軽音部は格闘技部に変更して、みんなで横アリ目指そーね!」

律「よっしゃ、いっちょ皆で高校格闘技界の頂点目指すかー!?」

唯・紬「おーーーーっ!」

澪「‥絶対ヤダ。」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:18:20.81 ID:1mLoJHPn0

律「おいおいノリ悪いぞ澪ー。ここは皆でおーっ!だろ?」

唯「そうだよみおちゃん!みんなで一緒にあの空輝く総合の星を目指そうよ!」

澪「今はお昼で星は出てない。したがってその案は却下。」

唯「ちぇーみおちゃんのケチー。ぶーぶー。」

紬「みんなでくんずほぐれつしたかったのに…」

澪「ムギ‥お前怖い事言うな…」

今はお昼休み。教室でお弁当広げてみんな楽しくお昼ごはんです。
どうやら今日は昨日の格闘技の話題が中心のようですね。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:23:01.61 ID:1mLoJHPn0

唯「でも篠原選手強かったねー。すっごいパンチ、ブンッブンッて。」

紬「私はあんまり詳しくないけど、あんなに殴られて骨折したりしないのかしら?」

律「あー、たまにあるらしいよ。
  前にローキック蹴った選手の足が折れたなんての見たことあるし。」

澪「ひぃっ!」

ダッ

唯「あー、みおちゃんが逃げた。」

律「逃がすかっ!」

ガシッ!

律「蹴った瞬間会場に響く木が折れたような乾いた音…。
  折れた足はぐにゃぐにゃで、そうそれはまるでゴム人形の千切れた…」

澪「アーアーキコエナイキコエナイワタシハナニモキコエナイ」

紬「うふふ。(ゾクゾク)」

唯「あははーみおちゃんおもしろーい。」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:27:15.10 ID:1mLoJHPn0

律「よーし、今日はこれくらいにしといてやるか。」

澪「うぅ…、いつか覚えてろよ律…」

律「リベンジならいつでも来なさーい!わーっはっは!」

席に戻ってお昼再開。

パクパク
唯「あっ、そうそう今度の大会で前に負けたデービスって外国人選手がリベンジするんだってね。」

紬「そう言えば試合後リングで揉めてたわね。」

モグモグ
律「まーレオポンが返り討ちすんだろ。昨日の試合もむっちゃ強かったもんなー。」

紬「あら、どうなるか分らないと思うわよ?デービスも前チャンピオンの意地があるだろうし。」

ガツガツ
律「うーんそうかー、まあどうなるか楽しみだわな。」

唯「あー、どっちが勝つか楽しみだねー。早く試合が見たいなぁ。」
ゴクゴク

パク‥
澪「(女子高生のお昼の話題としてこれはどうなんだろ‥)」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:31:05.99 ID:1mLoJHPn0

パクパクモグモグモ… 
ピコーン!
その時、律ちゃんに電流走る。

律「ん…」

カチャ

おや、おもむろに律ちゃんが箸を置きました。一体どうしたんでしょう?

律「…なあ、軽音部で一番喧嘩が強いのって一体誰だと思う…?」

ピタ
唯「へっ?」

ピタ
紬「え…?」

ビクッ
澪「は‥はぁ?」

唐突な律ちゃんの質問に皆面食らっています。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:36:12.30 ID:1mLoJHPn0

律「なぁ誰だと思う?」

律ちゃんニヤニヤと笑いながら三人の顔を見つめます。

唯「う、うーん‥やっぱ、みおちゃんかなぁ…?一番背がおっきいし。」

紬「うん…唯ちゃんの言う通りかなぁ。」

澪「ばっ…馬鹿っ!何言ってんだよお前ら‥」

おやおや澪ちゃん顔を真っ赤に必死に否定してますね。
その様子を見ながら律ちゃんが一言。

律「そう?別に澪なんか大したことないだろ。」

澪「(ムッ)」

律「“リング上でタイマンで”ってことならどっちが勝つか分らないけど
  “いつでもどこでも”って条件なら私が確実に勝つ自信あるよ。」

律ちゃん自分の胸を拳で叩きながら

律「体格だけじゃない。ケンカは根性が大事だからな。
  怖い話ごときで逃げ出す奴が強いワケないっつーの。なぁ、み・お・ちゃん。」

レロレロと舌を出しおどける律ちゃん。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:40:34.56 ID:1mLoJHPn0

唯・紬「お~~~、りっちゃんかっこい~。」
パチパチ

澪「(ムカッ!)」

馬鹿にされた澪ちゃん、明らかに怒ってます。

律「試しに今ここでやってみるかあ、ん?澪~~。」

ブルース・リーのように右手でこいこいと澪ちゃんを挑発します。
唯ちゃんとムギちゃんはどうなるのかワクワクしっぱなしです。
対する澪ちゃんは…

澪「(ピクピク)…こっ、子供みたいな事いっ、言ってんじゃないぞ‥律…」

えらい。我慢しましたさすが澪ちゃん。
そこですかさず律ちゃんが。

律「けっ、ヘタレが。」

あっ…律ちゃん‥、澪ちゃんが気にしてる事言っちゃった…
恐る恐る澪ちゃんを見る唯ムギコンビ。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:43:57.40 ID:1mLoJHPn0

澪「(ふるふるふる…ブチッ!)」

バンッ!

澪ちゃん机を叩いて思い切り立ち上がった!

澪「わかった!わかったよやってやるよこんの馬鹿律っ!」

律「そ~こなくっちゃ~。さーすが澪♪」

ガタッ!

立ち上がりバチバチと火花を散らす二人。
さてこちら唯ムギコンビ。
満面の笑顔を向き合わせ、二人とも大きくうなずきながら。

唯「面白くなってきたね!ムギちゃん!」

紬「唯ちゃん、私達もやりましょう!」

あれ…?なぜか二人ともやる気になっちゃってます。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:45:37.97 ID:1mLoJHPn0

律「おっ、お前らもやるか?」

唯「うんっ!横浜アリーナを目指す格闘家の卵としては、まず軽音部で一番にならなきゃねっ!」

紬「私は皆とくんずほぐれつしたいからっ!」

ムギちゃん…。

律「うっひゃ。おんもしれ~~!よっしゃ!どーせなら全員のバトルロイヤルでやろうぜっ!」

唯「さんせ~い!」

紬「異議な~し!」

澪「はっ‥はぁっ?ばっ、ばとるろいやるってなんだよ!おいっ!律、説明しろっ!」

澪ちゃんゆっさゆっさと律ちゃんの肩を揺らします。

律「まぁまぁ落ち着け澪。よっしゃムギ、二年の教室行って梓呼んで来て。」

紬「了解~♪」

タッタッタ 

ムギちゃん軽やかに廊下に出て行きます。
周りの同級生達は何事かとこちらをちらちら見ています。
そんな事関係ないと律ちゃん唯ちゃんとってもゴキゲンです。



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:47:17.82 ID:1mLoJHPn0

ワクワク
律「あとはそうだな…あとで誰勝ったか揉めるのもなんだし一応ルール決めとくか。」

ウキウキ
唯「ねぇねぇいつやる?どこでやるのりっちゃん!?」

イライラ
澪「ふざけんなさっさと説明しろっ!ばとるろいやるって一体なんだよ!おい律っ!」

律「うっさいな~。梓が来たらちゃんと説明してやるよ。」

澪「ほっ、本当だな?わっ、私だけ嘘教えたりすんなよ!」

一人とまどう澪ちゃんカワイイです。

律「わーったわーったから少し静かに‥ってよし梓来たなっ!」

ガラガラ

なにも知らずにここであずにゃん登場。

梓「…いきなり呼び出して一体なんですか律先輩‥何か空気ヘンなんですけど…。」

唯「まぁまぁあずにゃん。まずは座って♪」

梓「はぁ…(何‥どういう事‥?)」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:49:50.02 ID:1mLoJHPn0

律「実はな梓‥」

中略

律「‥そういうことで軽音部全員参加のバトルロイヤルだ。やるよな梓?」

梓「やりません(キッパリ)」

律「ちなみに勝者の特典として、敗者は勝った人の言う事何でも聞く事とします。」

梓「やりますっ!(キッパリ)」

唯「さっすがあずにゃん話がわかる~♪」

紬「うふふ♪」

律「さぁ~面白くなってきたぞ~♪」
                             “モノ”
梓「私、負けませんよ!(勝ったら唯先輩は私の奴隷♪)」

澪「おいだからばとるろいやるって一体なんだよ説明しろって!」

どうやら正式に軽音部版バトルロイヤルが決定したみたいですね。
今度はみんなでルールを決めてるようです。
みんなでアイディアを出し合いムギちゃんがそれを紙に書いています。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:52:23.32 ID:1mLoJHPn0

律「よしっ!ルールはこれで決まりっ!まず一つ“いつでもどこでも戦うこと”」

唯「“素手で戦うこと”!」

紬「“一対一で戦うこと”!」

梓「“相手がギブアップするか気絶するまで戦うこと”!」

澪「せっ“先生に現場を見られない事 もし見つかったら両者ノックアウトとすること”!」

律「よっしゃ、そんでこれが最後のルール。“なに‥”」 「何してるの?」

律「うわっ!!…て和かよ… い、いやぁ何でも…」

さっきまで教室にいなかった和ちゃんがいつのまにか後ろにいたようです。

唯「あっのどかちゃん、実はグフォッ!!」

律ちゃんの見事な地獄突きが唯ちゃんのノドに決まります。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:54:46.46 ID:1mLoJHPn0

よろける唯ちゃん。素早く抱き抱える律ちゃん。すかさずムギちゃんが。

紬「ううん何でもないの。和ちゃん気にしないで。」

続けてあずにゃんも

梓「そうですそうです今度の文化祭のセットリスト相談してただけですから。」

二人ともさりげなくフォロー。

和「…?そう、ならいいけど‥」

和ちゃんは自分の席に戻ります。

よろよろと苦しそうに唯ちゃんが。

唯「うう‥びどいよ゛り゛っぢゃん…」

律「わりーわりー。でも和は生徒会の人間だし
  バレたら何かとやばいだろ?だからとっさに、な。」

唯「あ゛ー、そっかー。のどかちゃんには気をつけなきゃだね。」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 21:57:06.00 ID:1mLoJHPn0

げふんげふんと咳き込む唯ちゃん。
和ちゃんに聞こえないようにこっそりひそひそ話しの軽音部メンバー。

律「(よし、みんなルールは理解したな?そんじゃ放課後バトル開始だっ!)」

唯・紬・梓「(おーーーーっ!)」

澪「おっ、おー!」

一体どうなる軽音部。勝利の女神が微笑むのは一体誰?
気になる物語は放課後へと続きます。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:10:16.75 ID:1mLoJHPn0

本日の放課後はティータイムよりケンカタイム。
戦いの場所は体育館裏でごさいます。

向き合う二人の女子高生。

「ぜーはーぜーはー‥ゲフッ!はっ…はぁーはぁー」

「えーいっ!」

ぶんっ

「くっ!」

どんっ!

大振りのパンチをかわし、相手の体を両手で思い切り突き飛ばす。

「きゃっ!」

どさっ

飛ばされた方が大きくしりもちをつきました。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:12:50.80 ID:1mLoJHPn0

「ぶはっ! ぜっ‥ぜーはーぜーはー… くそっ…! お…、お前ら…」

大きく息を切らしているこの人は…

澪「いっ、一対一のルールじゃ… はっ、はぁーはぁーんっ、なっ、なかったのかよっ…!」

紬「痛たた…。」

唯「じゃあ次は私ね。ム~ギちゃん、交代。」

紬「はっ、はい。唯ちゃんバトンタッチ。」

ぱんっ

唯「さ~あいっくよー!」

澪「くっ…」

ガシッ ボカッ ドカッ バキッ



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:15:27.98 ID:1mLoJHPn0

澪ちゃんが唯ちゃんから一方的にやられています。澪ちゃんはヘロヘロです。
理由は判りませんが、どうも澪ちゃん一人で他の四人と戦っていたようですね。

ガシッ ボカッ ハンマッ バキッ

澪「(ぐっ…)」

戦う両者の脇で観戦してるあずにゃんと律ちゃん。

梓「直接戦うのが一対一ならルール上問題ありません。なんてったってバトルロイヤルですから。」

律「つーわけだ澪、いい加減降参しろー。」

二人とも笑いながら澪ちゃんと唯ちゃんの戦いを見ています。
この作戦、どうやらあずにゃんが提案者でそれに律ちゃんが乗り、他の二人をうまく丸め込んだようですね。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:19:20.34 ID:1mLoJHPn0

律「(‥しっかしタフだな 10分以上四人と戦ってんのに…)」

梓「(一番やっかいな澪先輩をまずみんなで潰す。
   ムギ先輩、唯先輩はこの戦いで体力消耗させればどうにかなる…と思う。
   律先輩は‥バカだから後でどうとでもコントロール出来るでしょ。
   そして最後に残った私が唯先輩を美味しくイタダク‥と。…ぐふっ♪)」

笑いが止まらないといった様子のあずにゃん。
そんなことしてる間に澪ちゃんはもうボロボロです。

バキッ!

澪「ぎゃっ!」

どさっ

唯ちゃんのキックがクリーンヒット。澪ちゃんたまらずダウンです。

唯「はっ!はっ!どっ、どう澪ちゃんっ!まだやるっ!?」

大きく息を切らす唯ちゃん。ダウンした澪ちゃんを見下ろします。



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:23:33.55 ID:1mLoJHPn0

澪「はぁ…はぁ…ぐっ……!」

澪ちゃんの体力はもう限界です‥。

澪「‥まっ‥」

梓「んっ?何ですか澪先輩?」

ダウンしている澪ちゃんにあずにゃんが近づきます。

澪「まいっ…た。」 

負けを認めた澪ちゃん。目から光るものがぽろぽろと立て続けに落ちてきます。

梓「はーい。良く言えましたね澪先輩♪」

澪「(くっ…そぅ…)」

ガッ ガッ!

澪ちゃん気持ちが収まらず何度も何度も地面を叩きます。


・秋山澪 再起不能(リタイア)



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:25:56.68 ID:1mLoJHPn0

悔しそうにうつむく澪ちゃんを笑顔で見つめるあずにゃん。

梓「わかります澪先輩?ケンカってのはここでするんですよ。」

こつこつと自分の頭を指差すあずにゃん。
うーんあずにゃん、実に策士です。

梓「勝ち残るためには強い人から早めにつぶさぶっ!」

突然、グラリと揺らぐ景色。目からチカチカと火花が飛びます。
ワケも判らず“ストン”とその場に膝をつく。

梓「あ…あえ?」

ポタ‥ポタ‥

あずにゃん鼻から出血しています。
犯人は、いつのまにか隣に立っていた律ちゃん。
そう、律ちゃんの電光石火の裏拳が
油断したあずにゃんの顔面にクリーンヒットしたんです。
意地悪そうな笑顔を浮かべる律ちゃん。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:31:59.54 ID:1mLoJHPn0

律「悪知恵の働く奴も…早めにツブしておかないと‥なっ!」

ぼすっ!

梓「ごえっ!」

律ちゃんの右膝があずにゃんの腹に突き刺さります。
さぁここからは律ちゃんのあずにゃんに対するハイパー折檻タイムの始まりです。

がっ!ごっ!どっ!どかどかばきばきっ!

律「おらおらどうした梓~!反撃してこーいっ!」

ぼかぼかばきばきっ!

梓「(ぐぅ‥ヤバイヤバイっ!一旦逃げなきゃっ!)」

ダッ!

律「あっ、梓ぁー!待てこらっ!」

だだだだだだだ

必死に逃げるあずにゃんを、律ちゃん全力で追っかけて行っちゃいました。
残された三人はその場に立ち尽くしてポカーンとしています。



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:36:09.82 ID:1mLoJHPn0

トントン

紬「唯ちゃん唯ちゃん。」

唯「ん?なにムギちゃん。」

ぐちゃっ

不意を付いてのムギちゃんのパンチが、唯ちゃんの顔面にキレイにヒットしました。
痛いぐらいビリビリと右手に響く、会心の手ごたえ。
でも当の唯ちゃん、平然としています。

紬「(あ‥あれ?)えいっ、このっ!」

べちばちぼかぼかっ!

ムギちゃんの攻撃を何発喰らっても相変わらず平気な唯ちゃん。

紬「はぁ…はぁ…」

唯「ムギちゃんもう終わり?」

紬「ゆ‥唯ちゃん…、い‥痛くないの…?」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:41:14.88 ID:1mLoJHPn0

口元に垂れる鼻血をペロリと舐めながら唯ちゃん一言。

唯「我慢できる痛さだから平ー気♪
  それよりムギちゃん、私を倒すにはちょっと力(パワー)足りなかったかな?」

すっ  
ぎゅっ

紬「(あっ‥)」

素早く伸びた唯ちゃんの両手がムギちゃんの襟を掴みます。
そして思いっ切り引き込みながらの

ゴシャッ!

鼻頭へのパチキ。

紬「きゅう。」


・琴吹紬 再起不能(リタイア)



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:46:33.57 ID:1mLoJHPn0

唯「ふっふ~ん、ぶいっ!」

こっちの戦いはあっさり決着ついちゃいました。
さて、律ちゃんとあずにゃんは…?

だだだだだだだだだだ

律「あーずーさーー!つ~か~ま~え~たーーーー!」

ガシィッ!

梓「ぐえっ!」

ずさぁっ!

あずにゃん後ろ襟を掴まれ思い切り後方に倒されたました。

梓「はっ!はっ!はっ!クソッ!」

律「ふっふ~ん♪覚悟はいいな~あ・ず・さ♪」

パキポキと拳を鳴らす律ちゃん。
あずにゃん、絶対絶命です。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:50:58.48 ID:1mLoJHPn0

梓「(うっ…)あっ、あーっ!さわ子先生っ!!こっちですっ!早くきてっ!」

必死のあずにゃん、大声でぶんぶんと大きく手を振り先生を呼びます。

律「えっ、嘘っ!?」

声に驚き後ろを振り向く律ちゃん。

梓「嘘だボケっ!」

バキィッ!

梓「…ごべぇ…」

後ろを向いた律ちゃんに全力の一撃を喰らわせようとしたあずにゃん。
でも律ちゃんは全てお見通しでした。
逆にあずにゃんのみぞおちにカウンターの前蹴りがめり込みます。
胃液を撒きながらよろよろと前かがみにダウンするあずにゃん。



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 22:54:12.08 ID:1mLoJHPn0

がしっ!

おもむろにあずにゃんの腰を抱え込むように両手でロックする律ちゃん。

律「よっしゃ、これで決まりっ!」

グオッ!

梓「ひぃっ!」

あずにゃんの小さい体は高速で高々と空へ持ち上げられ、そしてそのまま…

律「パワー!」

梓「(あっ…私‥)」

ビュッ!

梓「(死っ…)」

律「ボムッ!!!」

ドガァッ!!!

静まり返った校舎に大きく響く地鳴り。

律「ふぅっ!」

地面に思いっ切り叩きつけられたあずにゃん、口から泡をふいて気絶しちゃいました。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:02:53.77 ID:1mLoJHPn0

律「部長に逆らうなんざ、十年はえー!」

からからと笑う律ちゃん。

律「さぁーて、あとは唯とムギか。」

タッタッタッタッ

来た方向に駆け足で戻る律ちゃん。

ひゅー

空風吹く校舎裏に一人残されたあずにゃん、ご愁傷様です…。


・中野梓 再起不能(リタイア)



ふとした思いつきから始まったこの軽音部バトルロイヤル。
血で血を洗う戦いの中、残るは

“軽音部の荒法師”田井中律、

“燃える軽音”平沢唯の二人だけ。

最後に立っているのは一体どちらか?
衝撃のラストを、見逃すな。



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:11:24.48 ID:1mLoJHPn0

fightClub_ritu_aa.png




37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:17:12.47 ID:WOWWyaUG0

fightClub_satoshi_aa.png





38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:32:08.92 ID:1mLoJHPn0

たったったったっ

ガラッ!

唯「はっ、はっ、はっ… こっ、ここにもいないか‥ よし次。」

たったったったっ

唯「(二人ともどこいったかな‥)」

ムギちゃん相手に見事な頭突き一閃で勝利した唯ちゃん。
どうやら律ちゃんとあずにゃんの二人を探して学校中走り回っているようです。

たったったったっ

ガラッ!

唯「(ここもいない… つっ、疲れたなぁ…)」

たったったったっ

校舎中を走り回り、いい加減お疲れモードの唯ちゃん。

たったったったっ

唯「(大体の所はもう探したのになぁ…一体どこ行ったんだろ?)」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:36:06.55 ID:1mLoJHPn0

たったったったっ

「あっ、お姉ちゃん。」

ピタっ

唯「ん?あー、ういー♪」

憂「どうしたの廊下走ったりして。部活は?」

唯「んー実はね‥あっ。」

~回想シーン~

律「いいかみんな、今回の事絶対人に言いふらしたりすんなよ。
  もしバレたらあとでこっぴどく怒られるかもしんないんだからなー。
  とーくーに唯!お前口軽そうだからな、一番気をつけろよ?」

唯「だ~いじょうぶだよりっちゃん。絶対人に言ったりしません。約束するよ。」

澪「なんか不安だな…」

紬「唯ちゃんなら大丈夫よ。ねっ、唯ちゃん。」

唯「応!心配無用でございます!」

梓「(どうやって皆を騙そうかな…)ブツブツ…」

~回想終わり~



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:38:30.99 ID:1mLoJHPn0

憂「?」

唯「あっ…あーのね?
  がっ、楽器演奏するには体力も必要だって、みっ、みおちゃんがね…」

憂「‥それで?」

唯「そっ、それで体鍛える為に…
  いっ、今軽音部はランニング中なんだよ…。うっ、うん、そう!そうなの!」

憂「‥制服のまんまで?」

唯「こっ、細かいところは気にしないのっ!うっ、ういは何してんの?ウチに帰るの?」

憂「梓ちゃんに用事があったんで、ちょうど部室に行こうとしてたんだけど…。」

唯「なっ、ならランニングも終わった所だし一緒に行こう?ねっ?」

憂「うん…いいけど…」

唯「じゃー部室へごーっ!(ふ~危うく喋っちゃうところだったよ‥危ないあぶない。)」

憂「……?」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:41:45.16 ID:1mLoJHPn0

てくてくてくてく

姉妹仲良く並んで音楽室へ向かいます。
唯ちゃんは上手くごまかせたと思っているようですが、
そこは毎日お姉ちゃんを見続けている憂ちゃん。
なにかがおかしいと薄々感じているようです。

そして音楽室。

唯「あずにゃん帰ってきてるかなー。」

がちゃ

唯「ん?」

誰もいない、音楽室のいつもの風景。
でも唯ちゃん何かがひっかかります。

唯「(あれ‥、みんなで部室出るとき窓開いてたっけ?)」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:44:16.50 ID:1mLoJHPn0

バッ!

突然物陰から飛び出る黒い影。

唯「!」

影が素早く唯ちゃんを襲う。

ゴッ‥ブンっ!

律「(!?クソっ!)」 唯「(ぐっ…よしっ!)」

律ちゃん絶好の不意打ちパンチはどうやら当たりが浅かったようです。

律「(ちっ!)」

がっ!

とっさに唯ちゃん、音楽室の扉を掴みます。

唯「ていっ!」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:46:07.80 ID:1mLoJHPn0

ぶんっ

バンっ!

律「ぎゃっ!」

唯ちゃん、扉を思い切り閉めました。勢いで律ちゃんの腕がそこに挟まれ…

バタバタバタッ

律「お゛、おっ、折れた~っ!く~~っ!い゛って~~っっ!!」

扉の向こうの音楽室で律ちゃんは激しく悶絶しているようです。
律ちゃんパンチでボヤけた頭を振り、唯ちゃん素早く正気に戻りました。

唯「(う~、油断したっ!)」

憂「おっ、お姉ちゃん!?」

憂ちゃんは怯えと恐怖の表情を浮かべ音楽室の前に立ち尽くしていました。

唯「うっ、うい!こっち!」

憂「えっ、えっ!?」

だだだっ
バタンッ

唯ちゃん、憂ちゃんの手を取り近くの教室に駆け込みました。



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:48:27.71 ID:1mLoJHPn0

唯「はっはぁはぁっ…(り、りっちゃんが襲ってきたって事はあずにゃん負けたのかな?)」

憂「おっお姉ちゃん?一体どうしたの!?」

唯「あっ、じっ、実は…」

ドンっ!

唯「!!」

教室のドアを激しく叩く音。
どうやら律ちゃんが復活したようですね。

ダンッ! ダンッ! ドンッ!

唯「うっ…くっ…!」

唯ちゃん必死にドアを押さえます。

憂「何?何なの…?」

憂ちゃんが心配そうにお姉ちゃんを見つめています。



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:50:38.35 ID:1mLoJHPn0

唯「(うーん、どうしょう…う~……、あっ、そだ!)ういっ!こっち来て!」

唯ちゃんドアを抑えながら憂ちゃんをコイコイと呼びます。
恐る恐る近づく憂ちゃん。

唯「あのね…」


ガンッ! ドンッ! ガンッ!

律「おっしゃあっ!」

バダンっ!

律ちゃんのキックで教室の扉が勢い良く開きます。

ザッ

律「ん!?」

憂「ひっ…」

教室の中には心配そうな顔の憂ちゃん一人だけです。



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:53:07.91 ID:1mLoJHPn0

律「(どこ隠れた…)」

教室をぐるっと見回しますが唯ちゃんは見当たりません。

律「どこだ唯!さっさとでてこいよっ!」

律「残ったのはあたしとお前の二人だけだっ!さっさとケリつけようぜ!」

ガタガタ

律ちゃん教室内を探し始めます。

律「どこだ~!唯でてこいよー!」

憂「あ、あの~‥」

律「んっ?」

憂「ゴメンね、りっちゃん♪」

ブンッ

律「はっ?」

バキャッ!



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:55:55.85 ID:1mLoJHPn0

律「ぶっ!」

どすんっ

びっくり!いきなり憂ちゃんが律ちゃんを殴りました。

?「ごっ、ゴメンなさい!律さん。」

律「あっ!?」

教壇の下から声が…
振り向くとそこには唯…いや髪を下ろした憂ちゃんがいました。

律「あっ‥クッソ!!」

憂「これでさっきの不意打ちはチャラにしてあげる♪」

憂ちゃんそう言うと、髪を纏めてたゴムをとりました。

ばさばさ

唯「にひ~♪」

そう、実は髪留めでこっそり憂ちゃんに化けてたのでした。
唯ちゃん以外に頭の回転速いです。



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/30(日) 23:58:13.94 ID:1mLoJHPn0

唯「さあーちゃっちゃとチャンピオン決めよっ、りっちゃん!」

ぶんぶんと拳を振る唯ちゃん。

律「はは…、おっけ~~!!ふんっ!」

びちゃっ!

片手で手鼻をかみ鼻血を飛ばしながら、律ちゃんすくと立ち上がります。

唯「にひひ…」

律「ははっ!」

すっ…

お互い両手を挙げてファイティングポーズを取りました。
その瞬間

唯・律「しゃあッッ!!!」

バキッ!

唯ちゃんの右と律ちゃんの右。
お互い見事なカウンターが決まります。



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:01:11.80 ID:Rm79XJtw0

唯「ぶっ…!」

律「がはっ…!」

ずるっ…

両者腰が落ちますが、そこをぐっと踏ん張りこらえます。

唯「お…」

律「ぉおっ…」

唯・律「んおおおぉぉおお゛っっ!!!」

ドカバキグシャドシャグチメギドスメチィバチィッ!!!

防御なんてお互い忘れたかの様な激しい殴り合い。
激しい打撃音だけが教室中に響き渡ります。

憂「ンッ……!」

憂ちゃんは恐怖で目を開けてる事ができません。



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:04:01.56 ID:Rm79XJtw0

律「オラァッ!」

バキィッ!

唯「こんにゃろーっ!」

ベキィッ!

律・唯「死ねーーーーっ!!」

バキバキグシャグシャドスドスバチメチイッ!

とことんバチバチやり合う二人。
お互い一切手加減無しです。
軽音部最強の女は…一体どっちだ!



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:07:11.89 ID:Rm79XJtw0

唯「がはっ、はっ、はっ!」

律「ぶはっ、はっ、はっ!」

お互い口から鼻から血を流し、あちこち腫れ上がりカワイイ顔がまるでお岩さんです。
ダメージも酷く、大きく肩で息をしています。

唯「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

律「んはぁっ、はっ、はっ、はぁ…」

憂ちゃんは目の前で起こっている事を認める事が出来ないようで、教室の隅でがたがた震えています。

お互い決め手を欠いた中盤戦。
すると突然、

唯「ぶっ、ははっ!」

唯ちゃんがこらえ切れないといった感じで急に笑い出しました。



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:11:22.44 ID:Rm79XJtw0

律「はっ、はははっ!」

律ちゃんもつられて笑い出します。

唯・律「あっ、あはははははははははははははははははっ!!!」

今の二人はお互いの姿以外一切見えていない、正に究極の“二人だけの世界”。
アドレナリンとドーパミンで脳味噌の中はすでにびちゃびちゃです。
二人のケンカは、例えるならばまさに肉体言語の激しいまぐわい。

紬「なんてロマンチック…」

憂「うわぁっ!ムギさん…」

教室にはいつの間にか澪ちゃんとムギちゃんがいて、二人のケンカを見守っています。

唯・律「あはははははははははははははははははははh!」

澪「……すっ、凄いな‥」

紬「‥濡れちゃいそう…」

うっとりする目で殴りあう二人を見つめる澪ちゃんとムギちゃん。



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:13:42.03 ID:Rm79XJtw0

憂「みっ、澪さん!二人をはっ、早く止めてください!」

澪「ムリだ…私には止めらんないよ…」

憂「むっ、ムギさんっ!」

紬「(ぽぉ~~♪)」

ムギちゃん、別の世界にいっちゃってます。

唯・律「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃっ!」

バキバキグシャグシャドスドスバチメチッ!

まだまだ殴り合いは止まりません。

憂「もっ、もう!」

ダッ

澪「あっ、憂ちゃん…」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:16:34.30 ID:Rm79XJtw0

唯・律「あはははははははははははははっ!!!!!」

たたっ

憂「もっ、もう止めてっ!」

パンッ パンッ!

唯「んっ…」

律「おっ…」

澪「あっ…」

紬「あら…」

憂ちゃん、命がけで二人の間に割って入りビンタで二人を止めちゃいました。



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:18:46.89 ID:Rm79XJtw0

じ~ん…

憂「(あっ…)ゾクッ」

憂ちゃんの掌に残る、初めて人を叩いた感触…

憂「(何…?この感じ…)」

人を叩くと云う行為に初めて感じる快感…

律「憂ちゃん……」

憂「あっ‥律」 

ごッ! 

憂「ぶっ!!」

律「やりやがったなこのガキッ!!」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:21:06.35 ID:Rm79XJtw0

憂「(い‥?いた…あ…?)」

あぁ…律ちゃんの鉄拳が躊躇なく憂ちゃんの顔に…。

憂「(何!?血!?熱…痛い!?)あっ…」

唯「…お姉ちゃんに手をあげるなんて‥うい、覚悟は出来てる?」

ずいと近づく鬼二匹。

憂「えっ、ちょっと…お姉‥ちゃん?」

後ずさりする憂ちゃん…

律「倍にして返してやるぜっ!」

唯「おうっ!」

憂「えっ!?ちょっ、えっ!?いやーーー!」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:23:24.96 ID:Rm79XJtw0

ガッガッガッガッガッガッガッゴッベキッ!

律・唯「ゲラゲラゲラゲラ」

憂「あっ、あっ、ああっ」

ガッゴッゴッガッガッゴッゴッガッ!

律・唯「ゲラゲラゲラゲラ」

容赦ないストンピングの雨あられ。
あぁ哀れなり憂ちゃんフルボッコ‥
この二人を止められる救世主はこの学園には居ないのか……



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:25:52.88 ID:Rm79XJtw0

律・唯「あーーーーーっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!」

ガラッ

?「コラッ!」

律・唯「あん?」

澪「あっ、のっ…」

紬「和ちゃ…」

ズンズンズンズン

和「ケンカをしちゃ…」

律「何だてめっ!」

ブンッ

ドボッ!

和ちゃんを見るや、律ちゃんの有無を言わさぬ速攻パンチ。
それをいとも簡単にかわすと律ちゃんのお腹に和ちゃんいきなりのキチンシンク。



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:27:22.24 ID:Rm79XJtw0

律「おごっ…」

すかさず律ちゃんの股に手を通し、あっという間に持ち上げると‥

律「オワッ!」

和「だめでしょっ!!」

ブンッ

ドガァッ!!!

律「がはっ!」

レスラー顔負けの強烈なボディスラム。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:30:02.94 ID:Rm79XJtw0

律「(かっ…カハッ…!)」

思い切り床に叩きつけられた律ちゃん。
必死に新しい酸素を吸い込もうとしますが、横隔膜が縮んだまま全く機能いたしません。

すっ

和「ディィィィィィヤッ!!」

バキャッ!

律「ぐぅ……」

止めのエルボードロップ。あわれ律ちゃん、悶絶したまま気絶しちゃいました。



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:32:23.21 ID:Rm79XJtw0

和「ふっ。」

すっと立ち上がる和ちゃん。

だだだだだだだだっ

唯「のぉぉぉぉどぉぉぉかぁぁぁぁちゃゃゃぁぁあん!!!」

唯ちゃんが凄い勢いで突っ込んできます。

 ぐっぐっ

和ちゃん、落ち着きながら制服の左腕を捲ります。

スッ

周りに見せ付けるように左腕を高くあげました。

和「いい加減…」

唯「しゃっ!!」

唯ちゃんの助走をつけた全力の体当たり。

和「落ち着きなさいっ!!」

ドガッ!!!



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:36:11.69 ID:Rm79XJtw0

唯「ぐ‥ぇ…」

ここにいるメンバー全員が、
今まで生きてきた人生の中で一度も聞いた事の無いような激しい衝突音。

ぐるんっ……ズダンッ!!

唯ちゃんあわれ、しこたま地面に叩きつけられました。
 
和「ふうっ!」

バッ

和ちゃん乱れた制服を直しつつ、右手を高々と挙げました。

和「ウィーーーーーーーーッ!!」

ビリビリと教室に響く和ちゃん勝利の雄叫び。

澪「ぶ…ブレーキの壊れた…」

紬「‥ダンプカー(ぽっ)」

憂「(何が何だか分らない……)」


・平沢唯、田井中律  再起不能(リタイア)



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:38:47.96 ID:Rm79XJtw0

次の日の朝

てく てく てく てく

いつもの様に二人仲良く登校している平沢姉妹。

ズキズキ

唯「いたた…のどかちゃんたら本気でやるんだもんなぁ…」

唯ちゃんの首には大きなコルセットが巻かれています。
お医者さんが言うにはラリアットによるダメージと
地面に叩きつけられた衝撃によるムチ打ち。
二週間の安静という事です。

憂「(もう‥お姉ちゃんだって私の事本気で…)」

ムカムカ

憂ちゃんは軽い打撲くらいで済んだのですが、昨日の事をまだ少し根に持ってます。

ピタッ

憂「(でも……あの時私も……)」

憂ちゃん、教室で二人を殴った時の事を思い出しているようです。



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:41:00.59 ID:Rm79XJtw0

憂「(本気で人を叩いた事なんて初めて…)」

ピタ

唯ちゃんふと立ち止まると。

唯「ねーういー。」

憂「へっ?」

くるっと憂ちゃんと向き合いました。
そして…

ペチ

唯ちゃん憂ちゃんのおでこに軽くデコピン。



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:44:00.36 ID:Rm79XJtw0

憂「あ‥」

唯「…ごめんね、うい。」

唯ちゃんはそれだけ言うと、くるっと前を向きすたすたと歩き始めました。

憂「………(ふふ)」

たたたっ

憂「えいっ!」

ボスッ

唯「!?」

憂「お返しだよーお姉ちゃん♪」

いたずらっ子の様な笑顔でそう言うと、憂ちゃん軽い足取りで駆け出しました。

唯「‥ははっ。こらまてーういー。」

たったったったっ



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:46:26.26 ID:Rm79XJtw0

教室

ガラッ

唯「おっはよー。」

澪「おう、おはよ。」

紬「唯ちゃんおはよう。」

律「おっす唯ー。」

いつもどうりの軽音部メンバー。
でもちょっと違うのは澪ちゃんは腕と足に包帯を。
ムギちゃんは鼻に大きなバンソーコー。
律ちゃんは包帯とバンソーコーの他に大きな眼帯が目立ちます。

唯「のどかちゃん、おはよっ。」

和「唯、おはよう。首大丈夫だった?」

唯「えへへ~、うん!」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 00:49:31.29 ID:Rm79XJtw0

闘から一夜明け、桜が丘高校 はいつもと変わらず賑やかな朝を迎えていました。
軽音部バトルロイヤルは、結局途中乱入者によるノーコンテストという結果に落ち着いたようです。
お互い本気で殴り合いをしていたとは思えないような、実に和やかな雰囲気。
昨日の出来事をまるで笑い事のようにみんなでワイワイ楽しく語り合っています。

律「それにしてもまさか和があんなに強いとはな~。」

澪「本当だよ。何か格闘技でもやってたの?」

和「格闘技じゃないけど、子供の頃からプロレスをちょっと、ね。」

唯「のどかちゃんはプロレス五段の免許持ってるんだよね~♪」

和「もう、恥ずかしいからあんまり言わないで。」

ほぉ~、と感心する軽音部メンバー。



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:01:49.89 ID:Rm79XJtw0

律「プロレス五段かよ…そりゃ勝てないワケだわ。」

澪「ははっ、これからはヘタに和を馬鹿にできないな。」

紬「うふふ。」

和「もー、からかわないの。」

唯・律・澪・紬「ははははははっ。」

キーンコーンカーンコーン

紬「あっ、もうすぐホームルームね。」

和「ほら、みんな席につきましょ。」

律「あっ、傷だらけのあたし達見たらさわちゃんびっくりすんぞ!」

澪「ははっ、そうだな。」

紬「ふふっ、でもこれは私達だけのナイショね。」

唯「ナイショないしょ。」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:07:05.48 ID:Rm79XJtw0

ガラッ

さわ子「ほらー、皆席につきなさーい。」

唯・律・澪・紬「はぁーーーーい!」

ぽろっ

和「ん?」

ムギちゃんのポケットから何か紙が落ちました。

和「(なんだろうこれ…“軽音部ファイトクラブルール”?
   あの子達こんなの作ってたんだ‥)」

カサ

和「(何々…“いつでもどこでも戦うこと”…“素手で戦うこと”…)」

さわ子「ちょっ、あなた達その顔どうしたの?」

律「階段で転びましたー。」

唯「さわちゃん私も~。」

澪「あっ…、わっ私も…。」

紬「同じく転びました♪」

顔を見合わせ、仲良く笑う軽音部メンバー。



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:12:51.28 ID:Rm79XJtw0

さわ子「な、なんか気味悪いわねあなた達…。」

唯・律・澪・紬「へへぇー(ニコッ♪)」

さわ子「まっ…まぁいいわ。それじゃ出席とるわよー。」

和「(‥もし見つかったら両者ノックアウトとすること” そして最後‥ははっ!)」

和ちゃん紙を机に置き、さわ子先生ときゃっきゃ騒いでいる軽音部メンバーに目をやります。

和「あの子達らしいわね‥ふふっ。」



【軽音部ファイトクラブルール】

1、“いつでもどこでも戦うこと”
2、“素手で戦うこと”
3、“相手がギブアップするか気絶するまで戦うこと”
4、“先生に現場を見られない事 もし見つかったら両者ノックアウトとすること”
5、“何があっても絶対相手を恨まない事”



               けいおんSS 和「うぃー」 おわり




74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:13:47.49 ID:rN5wpm0y0

乙!



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:15:06.70 ID:uy4bGRaLO

乙でした

酷いんだけどさわやかだったなw





76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/31(月) 01:19:31.42 ID:Rm79XJtw0

あっ、ちなみにあずにゃんは律ちゃんのパワーボムで頚椎損傷。全治三ヶ月だそうです。

梓「う~ん、唯先ぱ~い‥ムニャムニャ」

あずにゃん、どうやら楽しい夢を見てるみたいです。
ちゃんちゃん。




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和「うぃー」
[ 2011/10/01 17:20 ] アクション | | CM(3)

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タイトル:
NO:4113 [ 2011/10/19 14:38 ] [ 編集 ]

バトルもの定番の憂選手が登場せず素人モードだったのが新鮮w
面白かった

タイトル:
NO:4115 [ 2011/10/19 17:05 ] [ 編集 ]

爽やかな内容と、ほのぼのとした地の文ですが、
皆さん重症でシャレになって無い。
4113さんの言う通り、珍しい展開ながらも面白く、
けいおん格闘ものの隠れた名作でしょう。

タイトル:
NO:5456 [ 2012/01/28 23:39 ] [ 編集 ]

いや、正直微妙
どうせなら全員にベースとなる格闘技があって戦わせたら面白かった
唯憂極真、律ボクシング、澪テコンドー、紬柔道、梓少林拳、和ムエタイ的な感じで

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