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憂「プリズンブレイク!」#前編 【アクション】


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憂「プリズンブレイク!」#前編
憂「プリズンブレイク!」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 21:53:42.14 ID:y42+suO5O

憂「う~ん今日の晩御飯何にしようかな…」

いつも通りスーパーで夕御飯の材料を買っていた時だった。

そこに、一本の電話

Prrrr…

憂「ん? 誰だろ」

携帯には見知らぬ番号、憂は特に訝しむこともなくそれをとる。

憂「はいもしもし」

警察「平沢憂…さんですね?」

憂「はい…そうですけど」

警察「警察です。お姉さんの携帯から連絡しているのですが…」

憂「警察…? お姉ちゃんに何か!?」

警察「今日の夕方、先ほどですね…平沢唯さんにはアイス強奪の容疑で逮捕されました」

憂「嘘…」

テンッテンテン──





5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:00:11.43 ID:y42+suO5O

平沢家───

憂「皆さんは一緒じゃなかったんですね…」

律「あぁ…多分事件が起こったのは別れた後だと思う…」

澪「でも唯がアイスを強奪するなんて…」

梓「アイス~アイス~とは言ってましたけど…」

紬「唯ちゃん…私がおやつにアイスをもってこないばっかりにっ」

憂「皆さんのせいじゃないです…。
  それに私はお姉ちゃんがそんなことするとは思えません…っ」

律「確かにな。いくら唯がアイス好きでも強奪なんて真似…」

澪「でも唯は逮捕された…これからは警察の仕事だ。私達にはもう…」

憂「私が…お姉ちゃんを助け出します!」

4人「!?」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:07:50.58 ID:y42+suO5O

澪「助けるって言ったってどうやって…?」

憂「脱獄させます…私が」

律「どうやって!?
  唯はあの鉄壁と言われる桜ヶ丘刑務所に入れられたんだぞっ! それに脱獄なんて…」

憂「警察の人に聞いたんです…このままだとお姉ちゃんは…無期アイス懲役に…」

4人「!?」

紬「そんなの唯ちゃんにとって死ぬことと同義だわっ! なんて酷いことを…」

梓「唯先輩…」

憂「刑期執行は明後日…それまでにお姉ちゃんをあそこから出します。
  先輩達はその間にお姉ちゃんの無実を証明出来る材料を揃えて欲しいんです」

澪「憂ちゃん…」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:14:28.84 ID:y42+suO5O

律「……わかった! 憂ちゃんがそこまで言うなら私も協力する!」

澪「律!?」

律「私は唯を信じてる…だから憂を助ける、それだけだ」

憂「ありがとうございます…律さん」

紬「私も勿論協力するわ!
  唯ちゃんにアイスたらふく食べさせてあげなきゃ申し訳が立たないもの!」

憂「紬さん…」

梓「私も手伝うよ、憂。
  大した力になれないかもしれないけど…唯先輩がそんなことするなんて思えないし…」

憂「梓ちゃん…」

澪「わかったよ! こうなったら何としてもみんなで唯を助けだそう!」

一同「おーっ!」

憂「待っててね…お姉ちゃん」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:23:58.32 ID:y42+suO5O

桜ヶ丘刑務所────

桜ヶ丘刑務所、通称フォックスリバー。
アメリカの刑務所、脱獄不可能と言われるフォックスリバー、
その日本版とも言われる要塞振りで脱獄者は未だ皆無でありまた不可能とされている。

中には捨てていたものを勝手にお持ち帰りしたり
コンビニでワックスをかけているのに立ち読みを続けるなどの凶悪犯ばかりが収容されている。
中でもアイス強奪は特級の罪、故に平沢唯は特別施設に収容されていた。

唯「う~い~アイス~…」

看守「静かにしろっ!」

────────



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:30:04.32 ID:y42+suO5O

駄菓子屋───

憂「…」

───

澪『憂ちゃんが桜ヶ丘刑務所に入る!?』

憂「はい、脱獄させるには外だけでは不可能です。
  だから私もアイス強奪で桜ヶ丘刑務所に入り、お姉ちゃんと共に脱獄します」

律「でも一体どうやって…」

憂「それは後で説明します…。それより外でのこと、任せます…皆さん」

梓「本当に上手くいくのかな…」

紬「上手くいかせるのよ梓ちゃん。唯ちゃんの為に」


───

憂「計画は全て話し合った…後は皆さんを信じて動くしかない。お姉ちゃん…今行くから」

憂は駄菓子屋のアイスを静かに手に取り、お金も払わず食べだした!!!



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:35:58.72 ID:y42+suO5O

憂「アイス美味しい~」ペロペロ

憂「お金持ってないのにアイス食べちゃうなんて…!」ペロペロ

憂「これで私は本当のアイス強奪者…償いは何でもします…!
  けどお姉ちゃんは返して…! 」ペロペロ

おばちゃん「あんらまあ憂ちゃんどしたの?」

憂「おばさん! 私お金ないのにアイス食べちゃってます! 警察に通報してください!」ペロペロ

おばちゃん「あれまあお財布忘れちゃったのぉ? いいよぉいいよぉお金は~。
      憂ちゃんにはいっつも煮物やら何やらもらってるからねぇ。アイス1本じゃ足りないわよぉ」

憂「ご近所さん付き合いが裏目にっ」ペロペロ



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:41:41.68 ID:y42+suO5O

憂「結局いっぱいアイスもらっちゃった…。お姉ちゃんにあげよっと♪」

ガチャ

憂「お姉ちゃん~アイスもらってきたよ~♪」

シーン…

憂「そうだった…お姉ちゃんはアイス強奪で…」

憂「うぅ…うぇ…ぐすん…」

憂「な、泣いちゃ駄目…! お姉ちゃんはもっと辛いんだから…!
  刑執行まで時間がない! 大手のスーパーならきっとっ…。」

憂「お姉ちゃん…帰ってきたらいっぱいアイス食べてね」

憂はアイスと何かを冷凍庫に入れるとスーパーに向かって走り出した。



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:46:23.80 ID:y42+suO5O

大手スーパー アイスコーナー───

憂「」ペロペロペロペロ

憂「」ペロペロペロペロ

憂「」ペロペロペロペロ

店員「アイス強奪だあああああああああ警察を呼べぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

店長「あの食べ方ただ者じゃない…っ!」

7月1日 午後6時、平沢憂 アイス強奪により桜ヶ丘刑務所に連行される。

憂「待っててね…お姉ちゃん」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 22:56:36.65 ID:y42+suO5O

桜ヶ丘刑務所前───

律「で、どうよ実際」

自転車のサドルに反対に座り込みながら澪に促す。
澪は望遠鏡を覗いたまま律に感想を述べた。

澪「隙がない…完璧に要塞だな…。5mの壁囲まれ上には電流が流れてる鉄線、
  見張り台が隅にあり計四ヶ所、隅々まで監視出来るようになってる。
  更に監視カメラも多数…内部はわからないけどこれだけでも諦めがつくぐらいだよ」

望遠鏡を下ろし、律に向き直る。

律「でも…憂ちゃんはもう中に…」

澪「ああ…もう後戻りは出来ない」

律「私は逃走ルートを確保するよ、澪は唯の無実を証明してくれ」

澪「うん…! 必ず唯の無実を証明してみせるよ」

律「よ~し…んじゃいっちょ桜ヶ丘刑務所に風穴開けるとしますか」

律は手で拳銃を象り刑務所の壁に向けて、「BANG!」と発砲した。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 23:08:56.18 ID:y42+suO5O

桜ヶ丘刑務所 特別収容施設───

看守「平沢、今日から相部屋だ。良かったな、上の配慮だ」

唯「えっ…」

憂「お姉ちゃん…」

唯「憂!? 何でここに…」

憂「私もアイス…食べちゃった」テヘ

唯「憂ぃ…」じわぁ

看守「感動の対面は中でやりな。平沢唯、妹に色々教えてやりなここのこと」

唯「ベーっだ!」

看守「ふん…」

憂「お姉ちゃん…っ」だきっ
唯「憂っ!」だきっ

唯「ごめんね…こんなお姉ちゃんで…」

憂「ううん…お姉ちゃんだから、私は助けたいの。お姉ちゃんの為ならなんだってするんだから!」

唯「憂ぃ…。でも助け出すって…?」

憂「動いてるのは私だけじゃないんだよ、お姉ちゃん」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 23:21:59.20 ID:y42+suO5O

看守「え~と、名前は?」

梓「はいっ! 今日から入りました中野梓です! お掃除のバイトは初めてですが頑張ります!」

お掃除係「女子刑務所は人手が少ないから助かるわ~頑張ってね中野さん」

梓「はいですっ!」

看守「中野さんね。まあ色々大変だろうけど頑張って。
   後特別収容施設には近づかないように。あそこは専門の掃除係がいるから」

梓「はい!(唯先輩達がいる特別収容施設には行けない…か。どうしたものか…)」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 23:36:22.38 ID:y42+suO5O

─────

紬「お父様…お話があります?」

紬父「なんだ? 時間がない、早めに頼む」

紬「(いくらお父様でも犯罪者も無条件に出すなんてことは出来ない…
   けどちょっと豪華な差し入れぐらいなら…!)」

紬「実はっ…────」

──────

パシャッ、パシャッ

澪「唯が帰りにコンビニに寄ったのわかったんだけど…」

澪「店員の話を聞く限り我慢出来なくて店内でアイスを食べちゃって
  財布がないことに気付いた…ってのが本筋だよなぁ」

澪「でもまだ始まったばかりだし、諦めないぞっ!」

──────

律「電動ドリルにつるはし~後な~にがいるかな~。
  しかしホームセンターっていつ来ても楽しいよな!
  ずっきゅっきゅーん! って唯かよ…。唯…待ってろよ」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/31(土) 23:44:09.57 ID:y42+suO5O

これまでのプリズンブレイクは

憂「脱獄させます…!」

──

律「いっちょ風穴開けるとしますか」

──

澪「まだ始まったばかりだ…、唯」

──

梓「お掃除のバイトは初めてですが頑張ります!」

──

紬「実はっ…!」

──

唯「憂~アイス~」

──

憂「お姉ちゃんを助け出す…必ず」

テンッテンテン───



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 00:55:49.63 ID:nskQtxIFO

桜ヶ丘刑務所 特別収容施設───

唯「えぇっー!? 脱獄ー!?」

憂「シーッ、お姉ちゃんはアイス強奪なんてやってないんだよね?」

唯「うん…。」

憂「私は信じてるからここに来たの。きっとお姉ちゃんを助け出すから!」

唯「憂…」

憂「じゃあ詳しいこと話して…」

唯「うん…」

──────

唯「ってことなんだぁ…」

憂「わからないことはあるけどこれでお姉ちゃんがアイス強奪なんてしてないってわかった。
  後はここを脱出するだけだね…!
  (出る頃にはきっと澪さんがお姉ちゃんの無実を証明してくれてる筈…
   そうしたら誤認逮捕をネタに警察をゆすって
   お姉ちゃんにアイスを山ほど買ってあげるんだから…!)」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:07:13.15 ID:nskQtxIFO

唯「脱獄って言ってもどうやって…」

憂「ここの詳しい話を聞かせてお姉ちゃん」

唯「う~んとさっき聞いた話だと
  夜9時には消灯で朝6時に起床、ご飯は日に三回食堂でだってさぁ」

憂「作業とかはないの?」

唯「特別収容施設の人達は危険だからってほとんど出れないんだって~」

憂「そうなんだ…」

憂「(特別収容施設は通常の場所より警戒が強い…
   一時的にも外に出れないから脱出のチャンスは少ない)」

憂「お姉ちゃん、しばらく私の言う通りにしてね」

唯「うん! きっと二人で脱出しようね…!」

憂「…うん」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:14:21.98 ID:nskQtxIFO

夜9時

看守「消灯だ! 消灯!」

一気に電気が消され暗闇が満ちる。

唯「私はお姉ちゃんだから上ね!」

憂「お姉ちゃん…一緒に寝てもいい?」

唯「憂…いいよ」

二人は上の狭いベッドで寄り添い合うように眠る。

憂「お姉ちゃん…」ぎゅっ
唯「心配かけてごめんね…唯」

憂はもう唯を、いやもとから微塵も疑ってはいない。
アイスをもっとあげとくんだった、などの後悔事など一切言わない。
ただ、いつも通り寄り添い、ただ姉に起こった不運を恨むだけだ。

刑執行まで後2日──



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:19:36.49 ID:nskQtxIFO

看守「起床! 起床!」

憂「ん…」

看守のうるさい声に無理やり覚醒を促され、憂はゆっくりとベッドから起き上がる。

唯「くか~…」

憂「お姉ちゃん…」

看守「平沢唯! 平沢憂!」

憂「は、はい!」

看守「姉はどうした! 顔を見せろ!」

憂「お姉ちゃんはまだちょっと寝てて…」

看守「起こせ! 平沢唯! 起きろ!」

ガンガンガン

憂「……ッ!」

唯「むにゃ…?」

看守「さっさと起きろ。ここは高校じゃないんだぞ!
   お前達は受刑者だ! それを肝に命じておけ!」

憂「…」ギリッ



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:24:52.01 ID:nskQtxIFO

食堂────

唯「食堂はひとつしかないからみんな一緒なんだね…」

憂「そうみたいだね…」

唯「あんまり美味しくないね…」

憂「うん…」

堅いご飯に薄い味噌汁、生臭い魚にボロボロの切り干し大根。

唯「ぐすん…憂の美味しい料理が懐かしい」

憂「泣かないでお姉ちゃん…ここから出たらいくらでも食べさせてあげるから…」

姫子「(ん…ここから出たら…?)」

唯「早く部屋に戻って寝たいよぉ」

憂「うん…」

姫子「(あの姉妹…特別収容施設のやつか。へぇ…)」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:32:31.19 ID:nskQtxIFO

─────

唯「憂~なにやってるの~?」

憂「ん~ちょっとね」

憂「(1.2.3.4…約8。私の靴のサイズが24だから192cm、横192cm、縦300cm…)」

窓を眺める。

憂「(格子はネジ式だけどついてるのが外側だから空気の入れ替え以外は無理…)」

憂「(後はトイレだけ…部屋の中に脱出ルートはない…か)」

唯「あ~ぁ、さっき聞いたんだけど
  一般収容施設は漫画とかテレビも見れるんだってさ~いいよね~」

憂「そだね…」

憂「(まずは何とかして一般収容施設に移動することを考えなきゃ…!)」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:40:42.65 ID:nskQtxIFO

昼ご飯

唯「憂~これ食べて~…残したら怒られるらしいから…」

憂「好き嫌いは駄目だよお姉ちゃん」

姫子「ここ、いい?」

憂「えっ…あの…」

唯「うわぁ綺麗な人。どうぞどうぞぉ」

姫子「あらありがとう」

憂「(お姉ちゃんってほんと人見知りしないなぁ…)」

姫子「あなた達特別収容施設の人達よね? 何やったの?」

唯「アイス強奪ってことになってます!」
憂「私も…」

姫子「はははっ。面白いねあなた達」
唯「あなたはなにしたの? えっと~」
姫子「姫子よ。よろしくね」

唯「平沢唯だよ!」
憂「妹の憂です」

姫子「天然ちゃんが唯ちゃんでおとなしいのが憂ちゃんね」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:48:48.66 ID:nskQtxIFO

姫子「私は…まあちょっとね。色々わけありよ」

唯「へ~」

姫子「で、あなた達…一般収容施設に来たくない?」

唯「えっ!? いいの!?」

憂「本当ですか!?」

姫子「ちょっとコネがあってね。どうする?」

憂「移れるなら…」
唯「漫画読みたいっ!」

姫子「でもね~…問題があるのよ」

憂「問題?」

姫子「そう、移動出来るのは一人までなのよ。今空いてるのは私の部屋だけなのよね」

唯「えぇ~…」

憂「…、お姉ちゃんを移してあげてください」

唯「憂!? 何いってるの!」

憂「大丈夫お姉ちゃん。私は一人でも大丈夫だから…ね?」
唯「憂…」
姫子「…(なるほどね)」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 01:55:11.69 ID:nskQtxIFO

唯「なんとかならない姫ちゃん?」

姫子「う~ん…枠が空いたらいけるかもだけどねぇ…どうかしら」

唯「そっかぁ…」
憂「お姉ちゃん、私のことは気にしなくていいから…」

唯「ううん。憂も来ないと行かないよ! 私一人だけ行くなんて出来ないよ…
  私の為にこんなとこに来ることになったのに…これ以上迷惑かけられないよ」

憂「お姉ちゃん…」

姫子「(いいわぁ、最高。これは脱獄云々なしでも飼っちゃいたいわね)」

姫子「そういうことなら仕方ないわね…。まあ空きが出たらまた連絡するわ」

唯「お願いします」ペコリッ
憂「お願いします」ペコリ



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:02:46.89 ID:nskQtxIFO

一般収容施設───

姫子「(さ~てと、誰に消えてもらうか…)」

純「姫子さん漫画読みに行きましょうよう!」

姫子「(純か…でもこの子は従順だし作業の班長でもあるし脱獄には何かと使えそうだしな…)」

佐々木「早く行きましょうよ」

姫子「(こいつでいっか)うん、行こうか…」

梓「お掃除するですよ~、トイレペーパーない人は申告してくださいです」

姫子「(何あの子可愛い…掃除バイトかぁ~残念)」

梓「(やっぱり唯先輩達はいないか…憂は何とかこっちに来るって言ってたけど大丈夫かな…)」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:07:41.92 ID:nskQtxIFO

純「刑務所の中も案外悪くないですね~ジャンプ読み放題なんて!」

姫子「そう~? 最近じゃジャンプも落ち目じゃない? やっぱり私はヤングワロスが好きだわ」

佐々木「ちょっとトイレ」

純「行ってらっしゃ~い」

姫子「……」

純「姫子さんもトイレですか?」

姫子「ん~? ちょっとお水取りに行くだけよ。純の分もとってきてあげるわね」

純「ありがとうございます」ニコニコッ

姫子「(可愛いわねぇほんと)」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:15:13.55 ID:nskQtxIFO

佐々木「…ふぅ」

手を洗い蛇口を閉める。きゅっきゅっと云ういい音がした後、
顔を上げ鏡を見ると自分の顔以外にもう一つ映るものがあった。

佐々木「あ、姫(ry」

ぐしゃっ……

──────

おい、誰か呼べ!早くしろ!

梓「何事ですかね?」
掃除係「さあ…なにかねぇ」

看守「どいてどいて!」

看守が焦りながら独房に入る。

看守「これは酷いわね…」

梓も興味を惹かれたのか看守を避けるようにして独房の中を覗き込むと

梓「ひっ…ち、血だらけ…」

血だらけの女性がトイレに突っ伏すように倒れ込んでいた。

純「佐々木さん…!? 佐々木さん! 誰がこんなことを…」
姫子「あらまぁ…んふ」
梓「!?(この人…笑ってる…?)」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:25:36.73 ID:nskQtxIFO

夜ご飯

唯「ハンバーグとか出ないのかな?」もぐもぐ

憂「出ないと思うよ」もぐもぐ

唯「姫ちゃん来ないね。というか一般収容施設の人ほとんどいないね。何かあったのかな」

憂「どうしたんだろうね…」

姫子「はあ…」

唯「あっ、姫ちゃん! こっちこっち~」

姫子「あぁ、唯に憂。参ったわ全く」

唯「どうしたの??」

姫子「何か喧嘩があったらしくてね…人が怪我しちゃって…」

憂「そうなんですか…?」

唯「怖いね憂…」

憂「うん…」

姫子「でもそのおかげ…って言い方も悪いわね。
   空きは出来たわ。ただ二人一緒の部屋って言うのは無理だから…」
唯「う~ん…どうしよっか憂?」
憂「(別々でも当初の予定通り一般収容施設には移れるなら…)」
憂「移動しよ、お姉ちゃん!」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:34:43.10 ID:nskQtxIFO

唯「憂がそう言うならいいよ! 姫ちゃんよろしくね!」

姫子「おっけ。ただ今は色々あって禁固刑中だから注意してね。
   部屋はどうする? 私と一緒の部屋はどっちにする?」

唯「どうしよっか?」

憂「お姉ちゃん行きなよ。姫子さんなら安心してお姉ちゃんを任せられます!」

姫子「嬉しいこと言ってくれるわね」

唯「わかった! じゃあよろしくね姫ちゃん!」

姫子「うん、こちらこそよろしくね」

姫子「明日の朝には移動出来ると思うから、今日は狭いベッドで我慢してね。じゃあまた明日」

唯「またね~ばいば~い」

憂「(刑執行は明日の6時…間に合うかな…いや、間に合わす…必ず)」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:40:26.40 ID:nskQtxIFO

一般収容施設

姫子「(来るのは唯ちゃんか~…まあいっか。
    妹の方が溺愛してるみたいだし問題はないでしょ。
    佐々木には悪いことしたわね、けどまあ一人やるのも二人やるのも変わらないよね)」

隣の独房
ベッドの上で体育座りをしたまま、俯いて動かない

純「佐々木さん…誰が…。決まってるよねそんなの…でも…」

純「やっぱり…怖いよ…こんなところ…いたくない…お母さん」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:44:34.40 ID:nskQtxIFO

特別収容施設───

唯「…憂、起きてる?」

憂「うん…なぁにお姉ちゃん?」

唯「明日から別々になっちゃうね…」

憂「……うん」

唯「本当によかったの?」

憂「お姉ちゃんを出すためだから…」

唯「憂はいっつもお姉ちゃんお姉ちゃんって…
  嬉しいけど…辛いよ…私にも憂のこと、心配させてよ…頼ってよ…」

憂「お姉ちゃん…ありがとう。(でも…もう私は…)」

それ以上憂は語らず、ただ寄り添い合って眠った。

憂「(いつかまたここではないどこかで、一緒に眠れたらいいな…)」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 02:58:49.27 ID:nskQtxIFO

運命の朝────

看守「平沢唯、憂、出ろ。一般収容施設に移動する。ついてこい」

唯「(やったね憂♪)」
憂「(うん♪)」

頑丈な扉を抜け一般収容施設に入る。
一階、二階に何個もの独房がある。今は自由時間のはずなのに扉は完璧に閉まっていた。

看守「平沢唯、お前はここだ。良かったな、可愛がってもらえよ」

唯「?」

姫子「ふふ、いらっしゃい唯ちゃん…」

看守「平沢憂、お前はこっちだ。仲良くしなよ」

憂「えっと…平沢憂です…これからよろしくね」

純「……鈴木純…よろしく」

憂「じゃあ純ちゃんって呼んでいい?」

純「……好きにして」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:06:45.51 ID:nskQtxIFO

特別収容施設の服から一般収容施設の服に着替える唯。

姫子「唯ちゃんって結構着痩せするタイプ~?」ジロジロ

唯「そ、そんなジロジロ見ないでよぅ…恥ずかしいよぉ///」

姫子「うふふ…可愛い」

姫子はゆっくり唯に近づくと胸をまさぐり始めた。

唯「あっ…もぅ…くすぐったいよぅ」

姫子「(この反応…もしかして処女かしら。大当たりねほんと)」

そのままブラの奥にスルリと手を滑り込ませる姫子。

唯「やぁん…」

姫子「ふふ…」

首筋を舐め回す様にキスをしていきながら指で乳首を転がす。
そしてとうとう姫子の手が唯の…

唯「やめっ…」

看守「朝飯だ! 早く出ろ! 禁固中だから並んで行ってもらう! いいな!」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:12:56.15 ID:nskQtxIFO

さっと手を引き出ていく姫子。

姫子「な~んてね。早く着替えなよ唯ちゃん」

唯「もう~…」フンス

憂「純ちゃんって私と同い年ぐらいかな?」
純「今年17だからそうだね…」

唯「あっ、う…」
姫子「唯~早く~」
唯「……うん、今いく」

食堂───

姫子「でさ~……おかしいでしょ~?」

唯「あはは…」チラッ

純「…」パクパク
憂「純ちゃんお魚好きなの? 私のもいる?」
純「……もらう」
憂「はい♪」
純「///」

唯「(憂は仲良くしてるみたいだね……良かった)」
姫子「ねぇ唯ってばぁ!」
唯「あ、う~ん聞いてるよぉ」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:19:22.36 ID:nskQtxIFO

憂「(刑は午後6時…やっぱり時間が足りない…何とか伸ばせないかな…)

純「憂、憂ってば」

憂「ん? なぁに純ちゃん」

純「この後作業があるから。特別収容施設じゃやらなかったと思うけど
  こっちじゃやってもらうことになる。私の班に入ってもらうからついてきてね」

憂「うん。わかったよ純ちゃん♪」ニコニコッ

純「(可愛い…)」

隣の独房───

唯「やめてよ姫ちゃ…ぁんっ…」

クチュクチュ…

姫子「何よもうこんなに濡らしてるくせに…唯、キスしよ」

唯「い、いや…」

ぬちゃりと絡み付く濃厚なキスをされる唯。

唯「ん……」ポー…

姫子「んふふ…」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:30:07.48 ID:nskQtxIFO

──────

澪「律、準備は?」

律「完璧ぃ。そっちは?」

紬「えぇ。何とか贈り物は憂ちゃんに届けられたわ」

澪「こっちも裏は取れた…。後は…」

三人は高い、高い、桜ヶ丘刑務所の壁を見据える。

律「この壁は…私達全員で突破する」

紬「梓ちゃんは?」

澪「まだ中だよ。一番の功労者は梓だな」

律「何いってんだよ、憂ちゃん…だろ…」

澪「……無事かなみんな」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:44:30.82 ID:nskQtxIFO

看守「平沢憂、届けものだ。サインしろ」

憂「はい…」

純「何々?」

憂「そんな大したものじゃないよ」

純「汗ひきようのスプレーに…ガムに…手紙?」

憂は素早く手紙に目を通す

憂「じゃあ作業いこっか、純ちゃん」

純「ん? うん」

純「姫子さ~ん作業行きますよ~」

姫子「あらもうそんな時間? せっかくいいところだったのに、ねぇ唯ちゃん?」

唯「はぁ…はぁ…んっはぁ…」

憂「お姉ちゃん汗いっぱいかいてるよ? 汗ひきようのスプレーあるから使う?」

唯「ん~ん…大丈夫」

看守「さっさとしろ。終わったら定期検診だからな」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 03:53:01.04 ID:nskQtxIFO

純「作業、と言っても簡単です! ここで空き缶のプルたぶをとって分類するだけどね」

憂「(一般収容施設を出て外の小屋にあるんだ…ここは昔…)」

姫子「姫子地味な作業苦手なのよね~…唯ちゃん私の代わりにやってよ」

唯「えっ…」

憂「!?」

姫子「な~んて嘘よ嘘。純~やっといて。私寝てるから」

純「はい…」

憂「純ちゃん…いいの?」

純「私の昔のあだ名じみちゃんだったから…こういうの得意なんだ!」

憂「純ちゃん…」

唯「三人でやればすぐだよ!」
憂「お姉ちゃん…」
純「うんっ」
姫子「~zzz」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 04:00:31.04 ID:nskQtxIFO

診断室───

看守「お前達が最後だ。早く済ませろよ」

姫子「は~い」

和「じゃあ服を脱いで」

憂「」クチャクチャ

唯「憂なに食べてるのー?」

憂「ん~? ガムだよお姉ちゃん」

唯「あっいいないいなぁ! 私にもちょうだい!」

憂「はいお姉ちゃん♪」

唯「えへへやったぁ♪ 」クチャクチャプクー

純「あ~っ!私にもちょうだいよ!」

和「静かにしなさい」

唯「は~い」

和「……」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 04:07:28.95 ID:nskQtxIFO

唯「お願いします!」

和「はい」

唯「……、……、冷ちッ!」

和「あ、ごめんなさいね。はぁ~はぁ~」

和は聴診器を息で温めると再び唯のお腹につける。

和「これでどうかしら?」

唯「冷たくないよ! ありがとう先生!」ニコニコッ

和「……//」

憂「……」

──────

純「あ~恥ずかしい恥ずかしい。早く帰ろっと。じゃあ先行ってるね憂」
憂「うん」

和「最後はあなたね」
憂「あの…先生」

和「真鍋和よ。どうしたの?」
憂「私、和先生が二番目に診察した人の妹なんです」
和「えぇと…平沢憂ちゃんね。さっきのが平沢唯ちゃん」
憂「はい…」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 04:15:51.96 ID:nskQtxIFO

憂「実はお姉ちゃん今日熱があって…だから刑の執行を伸ばしてくれる様言ってくれませんか?」

和「熱? さっきはそんな風に見えなかったけれど…」

憂「和さん…さっきお姉ちゃんを診察した時に熱くありませんでしたか?」

和「熱く…? ん~…確かに何だかこうモヤモヤしたわね…」

憂「お姉ちゃんが熱だからですよ!」

和「う~ん…そうなのかしら」

憂「(やっぱりお姉ちゃんの可愛さは大地を揺るがすだよね!
   和さんもお姉ちゃんの魅力やられちゃってるみたい)」

和「確か無期アイス懲役よね? 確かにそれだと熱があると困るわね…暴れるかもしれないし」

憂「はい…」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 04:23:58.51 ID:nskQtxIFO

和「わかったわ。何とか言ってみるわね」

憂「ありがとうございます! じゃあ」クチャクチャ…

バタンッ

憂はガムを包み紙に包み、廊下にポイ捨てする。

ブロロロ…

梓「……(あったこれか)」

梓はその包まれたガム拾いあげる。

梓「こんにちは~、ゴミ回収に来ました~」

和「あらご苦労様」

梓「忙しそうですね」

和「うん、ちょっとね色々あってね」

梓「(順調ってことか…)」
梓「じゃあゴミ回収しますね」

梓はゴミを回収し、診察室を出ていく、時───

梓「(今だッ!)」

さっき憂が噛んでいたガムを包み紙から引き剥がし、ドアの鍵ポケットにそれをねじ込んだ。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 15:27:13.62 ID:nskQtxIFO

それを更にちょうどに収まる厚紙を嵌め込み出ていく。
旧式のドアで鍵をかけると鉄板が木の溝にハマり
鍵がかかるというものだがその木の溝に梓はガムと厚紙を入れたのだ。

梓「(上手くいった…!)」

梓「(後は憂の仕事だからね…頑張って)」

─────

律「そろそろ夜6時…もし刑期執行場所に明かりがつけば…」

澪「失敗だ。唯は二度とアイスを食べられなくなり廃人同然で釈放される…」

紬「(……なんでアイスを食べられなくなるのかしら?)」

時刻は間も無く午後6時を迎えようとしていた。



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 15:35:38.51 ID:nskQtxIFO

看守「平沢唯、出ろ」

唯「ほえ?」

姫子「ん?」

ガラガラガラ…

看守「どんな人生だろうな…一番好きなものを奪われたまま生きるってのは」

唯「…」

看守「こい、刑執行だ」

姫子「まさか…そんな早く!? 唯…!」

唯「すぐ戻ってくるよぅ姫ちゃん」

姫子「(アイス強奪の刑がどれだけ重いか知らないのね…唯。
    さようなら…大好きだったよ唯。色々な意味で)」

タッタッタ…

憂「……」

唯「あ、憂ぃ。ちょっと行ってるね!」

憂「えっ…あ、うん。気を付けてねお姉ちゃん!」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 15:43:08.82 ID:nskQtxIFO

純「憂…辛くない?」

憂「う…お姉ちゃんはあんまりアイス好きじゃないから大丈夫!」

純「えっ…そうなの? なのにアイス強奪なんて…?」

憂「人生色々あるんだよ純ちゃん」

純「??」

─────

看守「座れ。これを着ろ」

看守は暑そうな服を唯に渡す。

唯「う~暑いぃ~」

看守「これからもっと暑くなるんだ、我慢しろ」

唯「……」

暑い服に着替えさせられた後、椅子に手足を縛られ座らされる。

看守「(何度見ても心が痛むな……)」

唯「(和さんは間に合わなかったのかな…)」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 15:54:40.29 ID:nskQtxIFO

唯「(無期アイス懲役の刑ってどうやるだろ…
   二度とアイスを舐められないように舌でも引っこ抜かれるのかな…)」

唯「(だとしたらやだな…そうしたらもうお姉ちゃんと…)」

看守「始めるぞ! アイス投入後、全開にしろ!」

────

澪「律! あれ!」

律「くっ…駄目だったか…っ! すまない唯…私達が不甲斐ないばっかりにっ…」

紬「うぅ…唯ちゃん…」

────

いよいよ刑執行の時っ…!

唯「暑い…」

部屋の中は暖房により極限まで暖められ、そして目の前にはアイスが…!



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:01:38.57 ID:nskQtxIFO

唯「アイスだ……暑い…食べたい…」

でも食べられないっ…! 決してっ…!

唯「アイス~…溶けちゃう…」

看守「うっ…」
看守「吐くならあっちでね…」

唯「アイス~…(確かに食べたくなるけどこれで無期アイス懲役になるのかな…?)」

唯「(でも…この暑さは…どうにかなっちゃいそう…)」

唯「誰か…たすけ…」

唯「(お姉ちゃん…)」

和「ストップよ! 今すぐ暖房を止めて!」

看守「先生どうしましたか?」

和「今の受刑者は熱があるの! 急いで出して! 命に関わるわよッ!」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:11:56.25 ID:nskQtxIFO

看守「なんてこと! 急いで出せ! 早くしろ!」

唯「……うぅ…」

和「大丈夫? しっかり! 遅くなってごめんね。色々手続きがあって」

唯「ありがとう…ござい…」バタンッ

和「唯ちゃん!? 医務室運びます! 手伝って!」

────

律「動いたっ!」

律が遠くを眺める様な姿勢からそう告げる。

澪「予定よりだいぶ終わるのが早いな…」

梓「先輩~!」

紬「梓ちゃん! 今バイト終わったの?」

梓「はい! それより朗報です! 刑の執行が延びました!
  さっき医務室の前で聞いたから間違いないですっ!」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:18:43.27 ID:nskQtxIFO

律「よぅしーこれで作戦は継続だ! みんな準備にとりかかってくれ!」

澪「憂ちゃん…!」

紬「梓ちゃんもお疲れ様」

梓「はいっ! 後は憂に任せましょう…憂ならきっとやってくれますよ!」

紬「そうね…」

律「後もう少しだ! みんな頑張ろうぜ!」

澪紬梓「おーっ!」

テンッテンテン

────

唯「ん……ここは…涼しい…」

和「あ、起きた? ベッドがあってクーラーがある部屋なんて
  ここじゃここぐらいだからね。気分はどう? 憂ちゃん」

憂「はい。ずいぶんよくなり…ってえっ!?」

和「胸の大きさでバレバレよ」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:26:42.26 ID:nskQtxIFO

憂「あ、あの…このことは…」

和「いいわ、内緒にしといてあげる」

憂「ありがとうございますっ!」

和「でも結局二人とも受刑しなきゃならないのに…」

憂「うっ…」

和「どうしてそんなことしたのかしら…」

憂「えっと…その…」

和「まさか脱獄…なんて…そんなわけないわよね?」

憂「そ、そっ、んなことするわけないじゃないですかっ!
  第一したくても出来ませんよ…こんな完璧な牢獄じゃ…」

和「それもそうね。もし出来る人がいたら…
  それはロジャー・バートレットぐらいかしらね」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:38:30.12 ID:nskQtxIFO

和「熱もあまり高くないし、もう帰っていいわよ」
憂「はい、ありがとうございました」
和「あんまり無茶しちゃ駄目よ…あなたもお姉さんも」ボソッ
憂「?」
和「何でもないわ、なんでも」

────

看守「よし入れ。運が良かったみたいだな平沢」

唯「おかげさまで」ニコッ

憂「あっう…お姉ちゃん! 無事だったんだね! 良かったぁ…」

唯「いい子にしてた憂?」

憂「ぶー子供扱いしてっ」

唯「ごめんごめん」

姫子「(あれ…何か違和感が…)」

純「お姉ちゃん帰ってきて良かったね憂」
憂「うんっ! 純ちゃんも心配してくれてありがとねっ!」ニコニコッ
純「うぅ…(可愛いけど何か違う…)」

唯「(後は夜を待って脱出するだけ…ピースは全て収まった)」

テンッテンテン───



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:44:52.70 ID:nskQtxIFO

夜───

姫子「じゃあ寝よっか~…」

姫子はいつも通りといわんばかりに上のベッドによじ登る。

唯「あっ、あの…ね、姫ちゃん」

姫子「ん~なぁにかしこまっちゃって?」

唯「私上がいいなぁ~。ダメ?」

姫子「え~トランプで決めたじゃん」

唯「そ、そうだけど…上じゃないと眠れなくて…」

姫子「……じゃあ一緒に寝よっか?」

唯「えぇっ!?」

姫子「冗談よ。こんな狭いベッドで二人も入ったらキツくて寝れないわ。
   しょうがない、今日は特別譲ってあげる」

唯「ありがとう姫ちゃんっ!」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:49:21.08 ID:nskQtxIFO

看守「消灯だ! 消灯!」

電気が落とされ真っ暗闇の世界と化す一般収容施設。

唯「(ようやく…来た…この時が)」

ガサゴソ…

唯「確かこの辺り…」

ガタンッ…

唯「(やった…! やっぱり改装しても直してなかったんだ…!)」

天井の一部が外側に開く。そこから顔を覗かすと屋根裏のような何もない空間に出る。

唯はそこをよじ登ると静かに蓋を閉めた。

姫子「……」

─────

憂「純ちゃんはさ。外に出たくないの?」

純「そりゃあ出たいよ。出れるんだったらさ。出て…ちゃんと学校行って…やり直したい」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 16:55:59.03 ID:nskQtxIFO

憂「後悔してる? 自分のやったこと」

純「うん…二度と立ち読みなんてしないよ」

憂「なら一緒に行こう純ちゃん!」

純「行くってどこに…?」

コンコン…

憂「憂遅かったね~」

唯「うんしょっ…と…。こっちも開いてて良かった。」

純「ちょ、どこから来てるのよ! それに憂? 唯? あれ??」

唯「憂の真似は難しいね~」

憂「上手だったよお姉ちゃん♪」

唯「そうかなぁ~」エヘヘッ

純「い、入れ替わってたの!? いつの間に!?」

憂「定期検診が終わった後に看守さん用のトイレ使わせてもらっててその時に…ね」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 17:03:10.65 ID:nskQtxIFO

唯「さっきはほんとにありがと憂。大丈夫だった?」

憂「うん大丈夫っ。それより早く行こうお姉ちゃん! 外でみんな待ってるよ!」

唯「そうだったそうだった! ささ、純ちゃんも早く登った登った!」

純「えっ、ちょっと待ってよ! ほんとに脱獄するつもり!? 出来ると思ってるの!?」

憂「出来るよ…必ず」

純「なんでそんなことが言えるのさっ! 憂はここの地図でも持ってるわけ!?」

憂「あるよ…地図」

純「どこに?!」

憂「私の頭の中に…ね」

テンッテンテン───



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/01(日) 17:10:36.89 ID:nskQtxIFO

純「頭の中って…」

憂「私はここの設計図を暗記して来たの」

純「暗記ねぇ…」

憂「時間がない! お姉ちゃん、先に行って!」

唯「う、うん。純ちゃん…」

純「私は…行かないよ! 見つかってまた罪が重くなったらもうやり直せない…」

憂「純ちゃんの好きなようにして。
  ただ…立ち読みの罪はここで文学書5000冊読まないと出れない。
  純ちゃん今まで何冊読んだの?」

純「うっ………5冊」

憂「それだといつ出られるかわからないよ?」

純「ジャンプとマガジンとサンデーが入るならもう出てるのにぃ!」

憂「それに純ちゃんはもう十分反省したと思うの…」

純「憂…」




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