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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月3日 【クロス】


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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:50:55.39 ID:hNaTs+3Io


9月3日


澪「・・・」

ジリリリリリリリ

カチッ

澪「・・・」

ガバッ

澪「・・・」

スタスタ

シャーッ

澪「・・・」

チュンチュン

澪(・・・一日をリセットしてくれる朝陽が・・・)

チュンチュンチュン

澪「・・・朝陽が・・・少し重たい気がするな・・・」



69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:51:46.19 ID:hNaTs+3Io


律「おまたせ」

澪「うん」

律「登校します」

澪「誰に言ってるんだ?」

律「いや・・・」

澪「行くぞ」

律「・・・」

澪「・・・」



70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:52:12.93 ID:hNaTs+3Io


律「さっきのさ、みおに言ったんだけど」

澪「なにが?」

律「いや・・・気づかないのか?」

澪「?」

律「自分の格好」

澪「え・・・」

律「・・・」

澪「えっ!?」

律「早く着替えて来い」

澪「う、うん」

タッタッタ

律「ジャージで登校って・・・。ボケじゃないんだろうなぁ・・・」



71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:53:31.58 ID:hNaTs+3Io


澪「おはよう」

唯「おはよー」

和「おはよう二人とも」

律「おはー」

唯「いつもより少し遅かったね」

澪「う、うん・・・ちょっとな」

和「律が歩きながら何かに気をとられた、とか?」

澪「うん」

律「・・・へー」

澪「わ、私が寝坊したんだ」

唯「そっか、一緒だ」

律「寝坊したのか?」

唯「うん・・・」

和「唯、席に着くわよ」

唯「はいよー」

テッテッテ

澪「・・・」

律「・・・」



72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:54:39.65 ID:hNaTs+3Io


さわ子「今日も休むと連絡が入りました」

ザワザワ

チョンチョン

澪「ん?」

「何か聞いてる?」

澪「・・・え、と」

「風邪にしてはしつこくないかなってさ」

澪「そうだね・・・」

「・・・」

澪「・・・」

「ごめん、鎌をかけた」

澪「え?」

「昨日さ、駅前であんたらを見たんだわ」

澪「!」

「一緒に歩いていたから、治ったと思ってた」

澪「・・・」

「で、今日も休む」

澪「・・・うん」

「だから、おかしいなってさ」

澪「・・・」

「・・・」

澪「・・・今は」

さわ子「秋山さん、中島さん、HR中ですよ」

澪「・・・はい」

信代「すいません」

澪「・・・」

信代「ごめんねー」ヒソヒソ

澪「いや・・・」

信代「・・・今は?」ヒソヒソ

澪「・・・時間をちょうだい」

信代「・・・分かった」

「・・・」



73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:56:06.67 ID:hNaTs+3Io


―――――昼

『むぎが勧めてくれたCD聴いたよ
 いい旋律だった。もっとゆっくりした時間にじっくりと聞いてみるよ
 やっぱりクラシックはいいな
 コンサートで聴いてみたい。今度時間が出来たら行かないか?
 律と唯は寝そうだけどな
 
 今日もしずかで、ちょっと違う一日だ』

 ピッ

澪「・・・」

律「・・・」モグモグ

唯「・・・」モグモグ

和「・・・」モグモグ

澪「・・・こら」

律「なんですか?」

唯「・・・」モグモグ

和「・・・」モグモグ

澪「りんごウサギがいなくなっているんだけど?」

律「弁当箱の中が窮屈だから逃げ出したのさ」キラン

唯「おぉ、メルヘンチック」

和「おいしかったわ」

澪「和が食べたのか!?」

和「ごめんね。私の弁当箱の中に迷い込んでいたの」

唯「おぉ」

澪「くぅ・・・」

律「おびき出したの私だけどなっ!」

唯(わたしも言ってみたい!)フンス!

澪「本望だったのかもしれないから・・・いいよ」ウルウル

和「・・・。代わりと言っちゃなんだけど、いちごをどうぞ」

唯「苺だね・・・。ストロベリー・・・いちご・・・エーアトベーレ・・・」ブツブツ

澪「しょうがないな」キラキラ

律「・・・それ奪い取ったらどうなるんだろ」

澪「天と地をひっくりかえす」

律「やめとく」

唯「うーん」



74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:56:40.70 ID:hNaTs+3Io


和「・・・今日も違う一日ね」

澪「読んだのか!?」

和「?」

澪「?」

律「どうした?」

唯「・・・うーん」

澪「・・・むぎに送ったメールと同じ事言ったから」

和「読んでいないわよ」

澪「だよな。ビックリした・・・」

唯「いちご・・・」

いちご「・・・なに?」

唯「おぉ」

和「果物よ、あなたじゃないわ」

いちご「・・・そう。一つ聞いていい?」

律「?」

唯「澪ちゃんに用事?」

いちご「うん。・・・朝話していた事」

澪「!」

唯「?」

いちご「・・・どうして、あんな言い方したの?」

澪「・・・」

和「?」

いちご「・・・普通じゃないって言ってるようなもんだよ」

澪「うん・・・」

律「・・・」

いちご「・・・」

澪「嘘を言って誤魔化したり、はぐらかしたりしてはいけない事。だから」

いちご「・・・それも、普通じゃないけどね」

澪「・・・」

いちご「・・・じゃ」

スタスタ

律「・・・そろそろ、さわちゃんと話した方がいいかもな」

和「そうね。食べ終わったら行きましょうか」

澪「・・・うん」

唯「・・・」



75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 20:58:21.49 ID:hNaTs+3Io


コンコン

ガチャ

澪「失礼します」

律「さわちゃ」

さわ子「・・・」ギロッ

律「やまなかせんせーにようがあってきましたー」

さわ子「ここじゃなんですから、廊下にでましょうか」

澪「は、はい」

ガチャ

さわ子「どうしたのよ?」

律「むぎの事なんだけどさー」

さわ子「むぎちゃん?」

和「・・・」

唯「・・・」

澪「なにか、聞いていますか?」

ザワザワ ワイワイ

さわ子「・・・中庭に移動しましょ」

スタスタ

梓「・・・あ」



76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:00:11.61 ID:hNaTs+3Io


さわ子「・・・明日も休むって、斉藤さんから連絡があったわ」

澪「え・・・」

律「マジか・・・」

和「明日も・・・」

唯「明日金曜日だよ」

澪「土日はさんで会うのは月曜日・・・か」

さわ子「・・・えぇ、そうなるわね」

律「・・・」

和「・・・検査の結果とか、聞いていますか?」

さわ子「・・・具体的な内容は聞いていないわ」

和「そうですよね・・・」

さわ子「・・・ごめんね」

和「え・・・?」

律「どうしてさわちゃんが謝るんだよ?」

さわ子「・・・」

唯「・・・」

澪「・・・月曜の朝まで」

和「そうね・・・」

さわ子「なにかあったの?」

律「クラスの何人かがむぎの事で不安になってるんだよ」

さわ子「そう・・・」

唯「わたしたちの口からは言えないから・・・」

さわ子「そうよねぇ」

澪「一緒に歩いている所みられていて・・・」

和「校舎を歩いている所もね」

さわ子「こればっかりはしょうがないんだけどねぇ」



77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:01:04.74 ID:hNaTs+3Io


唯「わたしたちが不安な顔していたら、むぎちゃんが帰ってきたとき寂しい顔するよ」

澪「・・・そうだな。私たちはいつもの場所でいつものように待っていなきゃ」

律「・・・」

梓「はい」

和「いたのね」

律「うぉっ!」

澪「ビックリした・・・」

唯「あっずにゃん!」ダキッ

ササッ

さわ子「あのねぇ・・・」

唯「おぉ、さわちゃんあったかいよ!」

さわ子「残暑きびしいのよ!離れなさいよ!」グググ

唯「よい・・・ではなのぁ・・・いくぁ・・・」ムググ

梓「・・・」

キーンコーンカーンコーン

澪「戻るか」

和「梓はどうしてここに?」

梓「さわ子先生にむぎ先輩の事を聞こうと思いまして・・・」

律「・・・」



78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:02:50.76 ID:hNaTs+3Io


―――――放課後

澪「どうかな」

律「紙に書いた鍵盤か・・・」

唯「わたしも描いたんだよ!」

梓「どっちで練習しましょうか」

律「じゃあ多数決だな」

梓「澪先輩の鍵盤がいいと思う人」

唯「はいっ」ズバッ

梓「決定ですね」

律「愛着心くらいもってやれよ」

澪「コピーしてくる?」

唯「そうだね」

澪「待ってて」

タッタッタ

ガチャ

律「・・・」

梓「むぎ先輩と打ち合わせしましたから、改訂版でいきましょう」

唯「そうだね」

律「よっしゃ。紅茶淹れてきてやるぜー」

梓「・・・」

唯「・・・」

律「・・・」

梓唯「「 え? 」」



79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:04:17.85 ID:hNaTs+3Io


律「なんだよ今の間は!」

梓唯「「 いや・・・ 」」

律「狐につままれた顔しやがって」

梓唯「「 紅茶・・・? 」」

律「なんだよその同調は・・・」

梓唯「「 まさか、そんな・・・ 」」

律「見てろよ!」

タッタッタ

梓「これは夢ですか?」

唯「そっか・・・ビックリするはずだよ」

梓「あの味を出せるわけが無いじゃないですか」

唯「そうだよね~」アハハ

律「聞こえてるぞー」

梓「黒鍵は変更なしですから」

唯「ドを『T』レを『K』ミを『M』ファを『H』ソを『N』ラを『R』シを『S』で、一つ高いドを『Y』」

梓「ですね」

唯「そんで、名前を呼ぶときはコードを使用します」

梓「はい」

唯「私『ゆい』は『メジャーのC#』!」

梓「どうしてですか?」

唯「早い者勝ちだよ」フフン



80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:06:03.26 ID:hNaTs+3Io


梓「それじゃ私の名は『メジャーのA』ですね」

唯「あずにゃんのAだね」

梓「そうです」

澪「そうか・・・それなら私は」

律「みおは『ミ』と『ラ#のお』でいいじゃん」

澪「そうだな・・・特別コードだ」

律「私はむぎに決めてもらうとして、だ」

唯「本当に淹れたんだね」

梓「はやいですね・・・」

律「実を言うと準備してあったんだよ」

梓「・・・」

律「よし、みお、飲んでみてくれないか」

澪「練しゅ」フガッ

律「黙って飲め!」

澪「・・・内緒なのか」

唯「?」

澪「・・・」ズズー

律「どうだ」

澪「うん、おいしい」

梓「・・・」

律「なんだよ梓っ感情を表せよ!」

唯「むぎちゃんが隠れて淹れたんだね!見つけてくるよ」

タッタッタ

律「・・・そこまでか」

澪「飲んでみて」

梓「・・・はい」ズズー

律「どうだ!?」

梓「・・・どうしたんですか」

律「感想を言え!」

澪「驚いている事が感想だろ」

律「・・・まぁ、あの味は出せないけどな」

梓「・・・でも、おいしいですよ」

律「そっか」

唯「むぎちゃんいなかったよ・・・」ションボリ



81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:07:44.74 ID:hNaTs+3Io


唯「澪ちゃん、その描いた鍵盤のコピーまだある?」

澪「4枚しかないな」

唯「そっか、それならもう少しコピーしてくるよ」

タッタッタ

澪「あ、カードが必要なの知っているのかな」

律「多分知らないな」

澪「だよな」

タッタッタ

梓「・・・」

律「・・・」ズズー

梓「・・・」

律「・・・やっぱ味気ないな」

梓「おいしいですよ」

律「さんきゅ」

梓「練習・・・していたんですか・・・?」

律「練習というか、夏に入る前にむぎに教えてもらってな」

梓「・・・」

律「家で淹れてみたらまっずくて、意固地になったわけだ!」

梓「それなのに、これくらいの味を・・・?」

律「むぎの事があって真剣になってみた」

梓「・・・」

律「すげえよ、こんなに細かくて難しいなんて思ってもいなかった」

梓「それなのに・・・すごいです・・・」

律「むぎが戻ってきたら私はもう二度と淹れないだろうなぁ」ズズー

梓「どうして・・・」

律「むぎの味と比べるから」

梓「・・・」

律「比べて惨めになるのが嫌って訳じゃなくて、むぎとの時間を思い出すから」

梓「え・・・」

律「あ、ごめん。こんな話しなくていいな」

梓「・・・」

律「唯のコードボイスには驚かされたけど、澪にも驚いているんだよなー」

梓「そうですね、お二人の行動は想いがあります」

律「そうなんだよ。・・・私は」

梓「・・・」



82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:08:58.77 ID:hNaTs+3Io


律「・・・」

梓「どうしたんですか?」

律「ん?」

梓「・・・律先輩じゃないみたいです」

律「あぁ・・・、確かに」

梓「・・・」

律「多分・・・この状況を傍観しているだけなのかなってさ」

梓「傍観・・・」

律「ん~・・・、みんなから一歩退いて眺めているだけのような気がしてさ」

梓「・・・」

律「むぎを中心に動いているのに、変化しているのに、な」

梓「・・・さっきの、むぎ先輩といる時間を思い出すってどういう意味ですか?」

律「・・・」

梓「嫌って事ですか?」

律「うん、嫌だな」

梓「そん・・・な・・・!」

律「私1人――」

梓「撤回してくださいッ!」

律「え・・・?」



83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:10:37.42 ID:hNaTs+3Io


梓「どうしてそんな事が言えるんですかッ!」

律「・・・」

梓「こんな味が出せるまで頑張ったんじゃないんですかッ!?」

律「でも、この紅茶には想いが込められてない」

梓「ッ!」

律「私は、私の紅茶をむぎの紅茶と比べて、思い出すのが嫌なんだよ」

梓「もういいですッ!!」

ダダダダッ

ガチャ バタンッ

律「・・・はぁ」

ガチャ

唯「りっちゃん!」

澪「まって、唯」

唯「でもっ」

澪「はやく追いかけろよ」

律「・・・変わらないだろ」

澪「変えようとしなければ当然だろ」

律「・・・ちぇー」

タッタッタ

澪「おまえも不器用だな」

律「うるさいよ」

ガチャ

唯「もぅ!」

澪「まったく・・・、言葉足りずだ・・・」



84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:11:26.74 ID:hNaTs+3Io


律「純、梓は?」

純「おぉ、名前で呼んでくれた」

律「梓は?」

純「・・・捕まえるなら校門だと思います」

律「さんきゅ」

タッタッタ

純「・・・」



85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:13:38.61 ID:hNaTs+3Io


律「梓ッ!」

梓「・・・」

スタスタ

律「待てって」ガシッ

梓「離してください」

律「話を聞けって」

梓「・・・聞きません」

律「・・・」

梓「離してください」

律「ちょっと来い」グイッ

梓「嫌です!」バッ

律「・・・」

梓「私にとって部室で過ごした時間は大切でッ」

律「・・・」

梓「むぎ先輩と一緒にいる時間はとても大切なんです!」

律「・・・うん」

梓「その時間を・・・ッ!」

律「だから来いって!」グイッ

梓「嫌ですッ」

律「周りの目があるんだよ!」

梓「ッ!?」

「痴話げんか、か」

「律、男らしく謝りなよ」

律「うっさい、早く帰れ!」

「バイバーイ」

「明日ね~」

梓「・・・」

律「むぎとの時間を嫌だって思う人がこの世にいるのかよ」

梓「・・・?」

律「その時間の中で貰ったものを、返せない自分がいた事を思い出すって意味だ」

梓「・・・」

律「来い」グイッ



86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:17:55.20 ID:hNaTs+3Io


律「私は、時間が解決してくれると心のどこかで思っていたんだ」

梓「・・・」

律「夏前と同じように、朝、むぎが登校してきて・・・っ」

梓「・・・っ」

律「ふ・・・だん・・・どおり・・・に・・・会話をするもの・・・だと・・・思っていたんだよっ」

梓「・・・っ」

律「おはよー・・・って・・・言ってくれると・・・思っていたんだよ・・・」

梓「・・・っ」グスッ

律「なんで梓が泣くんだよ」

梓「泣きそうな声だからですよっ」グスッ

律「・・・」

梓「・・・っ」グスッ

律「唯や澪みたいに受け入れることもできなくて」

梓「・・・」

律「梓のように抗うこともできなくて」

梓「・・・」

律「私1人、別の場所にいるみたいで、そんな自分がいた事を思い出すのが嫌なんだよ」

梓「・・・それなら、むぎ先輩といる時間を思い出すことは」

律「むぎから貰ったものを返したい、それだけのことができないんだ」

梓「・・・」

律「だから嫌なんだよ」

梓「・・・」



87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:18:28.08 ID:hNaTs+3Io


律「過ごした時間が大きければ大きいほどな」

梓「・・・」

律「・・・多分これから先もなにもできない」

梓「むぎ先輩がそうして欲しいと言ったんですか?」

律「・・・」

梓「1人でかっこつけないでください」

律「ぐっ・・・」

梓「・・・見損なう所でしたよ」

律「なんまいきだなっ」ガシッ

グリグリ

梓「ちょっ、痛いですから!」

律「当たり前だ、痛くしてんだからなーっ」

グリグリ

梓「離してくださいっ!」ジタバタ



88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:20:04.42 ID:hNaTs+3Io


律「拗ねていたのかもしれない」

梓「?」

律「むぎのそばで大きくなっていく梓を、進化していく澪を、強くなっていく唯を」

梓「・・・」

律「私は・・・ってな」

梓「そうだったんですか」

律「・・・なんでこんな事言ってんだよ私は」ブツブツ

梓「・・・」

律「・・・」

梓「・・・澪先輩にも、純にも言われたんですけど」

律「ん?」

梓「私・・・成長していたんですか・・・?」

律「・・・」

梓「・・・」

律「・・・さぁなー」

梓「な、なんですかそれは」

律「・・・自覚が無いのはいいことだけど、その逆も危ういってな」

梓「・・・」

律「・・・」

梓「・・・」

律「・・・最近の私らってらしくないよなぁ」

梓「・・・はい」

律「・・・」

梓「・・・」

ガチャ

ゴスッ

澪「あいたっ」

唯「いたっ」

律「なにしてんだよ」

澪「え、えぇとだな・・・」

唯「聞き耳を立てていたんだよ」

律「素直に白状するなよ。・・・別にいいけどさ」



89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:21:12.92 ID:hNaTs+3Io


梓「・・・あれ?」

純「・・・」

律「なんで志村さんがいるんだよ」

純「サ行に挑戦ですか!」

律「そうだぜ!『せ』、と『そ』が残っているからお楽しみに!」

純「予告ですか・・・」

澪「・・・」

唯「どうしよっか」

梓「律先輩、純に披露してはどうですか」

律「えぇ-」

純「なにをお披露目してくれるんですか?」

澪「いいじゃないか」

律「しゃーないな。もう二度とない限定版だからなー味わって飲め!」

梓「むぎ先輩も飲みたいと言うハズです」

澪「・・・どうするんだ?」

律「・・・」

純「・・・」

律「・・・知らない」

スタスタ

澪「やれやれ」

梓「純はどうしてここに?」

純「さっきすれ違ったの気づかなかった?」

梓「・・・うん」

純「気になったからだよ」

梓「・・・」

唯「一期一会だよ」

澪「・・・」

梓「・・・そうですね」

純「なるほどー」

唯「いちご・・・いちえ・・・」

梓「どうして二回言うんですか」



90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:22:11.04 ID:hNaTs+3Io


澪「じゃ、明日な」

律「じゃーな!」

唯「じゃあね、純ちゃん、あずにゃん!」

純「はい、では明日」

梓「明日です」



91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:25:03.24 ID:hNaTs+3Io


唯「和ちゃん今日来なかったね~」

律「昨日、今日の私に頑張ってもらうって言ってたからな」

唯「違うよ。昨日、明日の私に頑張ってもらう。だよ」

律「いやいや、今日の和が軸になっているんだから、
  今日の和が頑張っている事になる、だからそれでいいんだよ」

唯「でも、昨日言った事は昨日の事だから、正確に言うなら明日の私が正しいんだよ」

澪「・・・」

律「いいか唯。時間は常に流れているんだから、和自身もその流れに乗せなきゃいけないんだぞ」

唯「・・・」

律「昨日の和は今日頑張る事に決めたんだから、今日頑張っている和で正しいだろ?」

唯「そうだね」

澪「・・・」

律「昨日今日明日の時間を見比べるとき、
  中心となるのは今日だから、そう応用したほうが分かりやすい」

唯「でもさ、昨日言った事を変化させるのはおかしいよ」

律「・・・」

唯「昨日、和ちゃんが言った事はこの先変わらないんだよ?」

律「そうだな」

澪「・・・」

唯「今日に合わせることで、言った事を変えちゃったら意志まで変えちゃいそうだよ」

澪「9月2日に言った和でいいんじゃないか?」

律唯「「 そういう問題じゃないんだ(よ) 」」

澪「・・・そうか、悪かった」

律「今日、昨日をみて明日の和・・・ん?」

唯「昨日の和ちゃんは明日の和ちゃんでは・・・え?」

澪「・・・」

律「・・・」

唯「・・・」

澪「どう結論付けるんだ?」

律唯「「 和(ちゃん)は頑張っている! 」」



梓「・・・」

純「結論が出たみたいだし、行こうか」

梓「・・・うん」



92 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:25:53.61 ID:hNaTs+3Io


梓「どうして今日も送るの?」

純「うーん・・・」

梓「なんで悩むかな」

純「和先輩が危なっかしいって」

梓「・・・」

純「・・・」

梓「・・・だからなの?」

純「憂が言ってた・・・」

梓「?」

純「呆れた顔をしてないって」

梓「なにそれ」

純「違うな。呆れた顔しながらも笑ってないって」

梓「・・・」

純「笑ってないでしょ」

梓「・・・笑え・・・ないでしょ」

純「・・・」

梓「・・・笑える訳が・・・ない・・・よ」

純「・・・そうだね」

梓「・・・」

純「・・・」



93 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:26:21.02 ID:hNaTs+3Io


梓「・・・」

純「梓が律先輩を怒った理由は知らないけど」

梓「・・・」

純「梓自身が少し変な方向にいっている・・・といいますか」

梓「・・・うん」

純「・・・」

梓「律先輩がそういう事言わないの知っているのに。知っていたはずなのに」

純「・・・」

梓「話を聞けなかった・・・」

純「真面目すぎるなー。梓は」

梓「・・・」

純「さっき、律先輩が言っていた事で思い出したことがあるんだけどさ」

梓「?」

純「時間は川の流れと同じ。・・・らしい」

梓「・・・」

純「河川敷行きますか」

梓「・・・うん」



94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:27:19.22 ID:hNaTs+3Io



唯「じゃあね~」フリフリ

律「気をつけろよ~」

澪「・・・明日な」

唯「大丈夫だよ~」

テッテッテ

律「・・・」

澪「帰るか・・・」

律「おっ、かっこいいバイクだ!」

澪「・・・」

律「流行の型ではないな」フムフム

澪「・・・」

律「しかし・・・持ち主の心が宿っているようだ」フフン

澪「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」

律「今のコメントどうだった?」

澪「バイクに詳しかったっけ?」

律「なんとなく言っただけ」

澪「そうか・・・行くぞ」

スタスタ

律「こ、コメントどうだった!?」



95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/01(木) 21:28:03.05 ID:hNaTs+3Io


―――――夜

日常が非日常になることなんて

そうそうある事じゃないと思っていたのに

一つのピースが欠けたら

その代わりを探せばいいと思っていたのに


代わりはいない

欠けさせたくない

非日常なんてすぐそこにあるんだ


『・・・最近の私らってらしくないよなぁ』

そうだな

だけど

これは

リセットしてはいけない



みんなに

ついて来いって

言えるくらいの

―――強さが欲しい




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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月3日
[ 2011/10/04 21:39 ] クロス | 風雨来記 | CM(0)

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