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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月12日 【クロス】


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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




411 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:41:17.77 ID:u8FaWllJo


9月12日


チュンチュン

憂「ふんふふん~♪」トントントン

いちご「・・・昨日のオクラホマミキサー?」

憂「そうです」

いちご「・・・楽しかったね」

憂「Oui」

いちご(・・・フランス語で返事?)

憂「~♪」トントントン

グツグツグツ

いちご「・・・もういいかな」

憂「すいません、手伝ってもらって」

いちご「一人で準備するの大変でしょ。気にしないで」

憂「ありがとうございます」

いちご「・・・うん」

轍「うおっ、はやいな!」

憂「あ、おはようございます」

いちご「・・・」コクリ

轍「まだ朝の6時だよ・・・?」

憂「相馬さんも早いですよ」

轍「俺はこれから帰るから・・・早めの仕度を・・・」

いちご「東京へ?」

轍「うん。・・・そこの火一つ貸してくれるかな?」

憂「あ、ごめんなさい。共同なのに」

轍「昨日のお礼に一品提供させてもらおうかな、と」

いちご「・・・一品?」

憂「?」

轍「朝食のメニューは?」

憂「サンドイッチとコーンポタージュ。おにぎりと味噌汁です」

いちご「・・・あと果物をいくつか」

轍「豪勢だな・・・羨ましい。・・・少なめに作ってみるかな」


――・・・



412 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:42:13.82 ID:u8FaWllJo


憂「・・・」モグモグ

いちご「・・・」モグモグ

轍「どうかな」

憂「意外とあっさりしていておいしいです」

いちご「・・・うん」

轍「よかった」ホッ

憂「これは旅の料理なんですか?」

轍「これも沖縄料理。ヒラヤーチーって言うんだ」

いちご「ひらやーちー・・・」

憂「少ない材料で・・・すごいですね・・・」

轍「おやつみたいなものなんだけどね」

いちご「・・・ニラの香りとツナの味が・・・いい」

憂「はい」

轍「残りの焼く分は任せていいかな?」

いちご「はい・・・」

憂「一緒に食べて行きませんか?」

轍「時間がもうないな・・・。それじゃあね」

いちご「まってください」

轍「?」

憂「どうぞ、お礼のサンドイッチです」

轍「・・・お礼のお礼か・・・ありがと。旅の醍醐味だね」

いちご「・・・」

憂「最後に一つだけ・・・聞かせてください」

轍「?」



413 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:43:56.68 ID:u8FaWllJo


憂「どうして梓ちゃんに不安定な道しるべを示したんですか?」

轍「・・・」

いちご「道しるべ?」

憂「はい。ちゃんと示してくれたら、梓ちゃんだって」

轍「それは俺の役目じゃないから。キミ達の役目でしょ?」

憂「・・・」

轍「俺は外から来た者だから。余所者に踏み込まれるのは嫌だよね」

憂「それなら、知らぬフリをしていればいいのではないでしょうか」

轍「そうだね。・・・だけど、俺とキミ達は出会ったから。袖触れ合うも他生の縁ってね」

憂「おせっかいじゃないですか?」

いちご「・・・」

轍「性分なんだ・・・。俺も旅の中でたくさんの人に助けられたから、そのお返しをだれかにってね」

憂「そうですか」ニコ

いちご「・・・!」

轍「なんて・・・。実は余計なお世話をしたのかもしれないと、気になっていたんだ」アハハ

憂「クスクス」

轍「みんなにちゃんと挨拶が出来ないのは心苦しいけど、伝えておいてくれないかな」

憂「玉恵さんにも挨拶していかないんですか?」

轍「玉恵も旅人なら分かるよ。大丈夫だ」

憂「そうですか」

轍「それじゃ、元気でね。さようなら」

憂「はい、ありがとうございました。さようなら」

いちご「・・・さようなら」



414 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:44:44.23 ID:u8FaWllJo


――・・・



玉恵「えぇー・・・」ガーン

いちご「大丈夫じゃなかったね」

玉恵「せっかく再会したのに~」シクシク

律「なんで泣いてんだ、玉恵ちゃんは?」

唯「うまさん、帰ったんだ・・・」

憂「うん。みなさんによろしくって」

澪「この料理は置き土産って事かな」

律「朝から重たそうな・・・」

憂「見た目よりは重くないですよ」

唯「それじゃいただきまー」

和「待って、みんな揃ってないわ」

唯「おぉっと危ない危ない」

いちご「憂ちゃん」ヒソヒソ

憂「はい?」

いちご「さっき・・・怒ってた?」

憂「ちょっとだけ」エヘヘ

いちご「・・・羨ましい」ボソッ

憂「?」

玉恵「それで、私がテントへ行った後どうなったの?」

律「梓の話を聞いて、お終い」

澪「といっても2時間くらい話をしていましたけど」

いちご「結構喋っていたよね」

憂「はい」クスクス

玉恵「ふ~ん・・・」

和「玉恵さんの話を聞いて思うところもあったみたいですよ」

玉恵「思うところ?」

唯「あのね~・・・」

・・・・・・

・・・

梓「虚無感を・・・やりきれなさを感じたと・・・」

唯「うん」

紬「・・・」



415 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:45:39.44 ID:u8FaWllJo


梓「もし、私が、あの旅を、むぎせんぱいと一緒に行ったあの旅を
  一人で行ったとしたら・・・。と思ったら、とても怖くなりました」

憂「どういう事?」

梓「きっと玉恵さんとは違う、『何も無かった』を感じただろうから」

純「でも、列車に乗ってくる人たちは同じ・・・。
  そっか、律先輩が言っていた事はそういうことなんだ。一緒にいないと見られない景色・・・」

律「・・・」

梓「うん。旅行が楽しかった。それだけで終わる思い出になっているんだと思う」

澪「そうだな、それは私も同じだ」

唯「うん!」

紬「・・・」コクリ

・・・

・・・・・・

玉恵「・・・」

律「お、来た来た!やっとご飯にありつけるぜ」

純「・・・ふぁ」

梓「いい朝ですね」

紬「・・・」ニコニコ

姫子「すごかったよ」

澪「なに・・・が?」

信代「むぎと梓ちゃんのコンビネーション」

梓「普通ですよ」フフン

憂「満足そうな顔してる・・・」

春子「あ、朝ごはん用意してくれてたんだ・・・。さんきゅー」

唯「えっへへ~」

和「・・・」

いちご「・・・」

風子「憂ちゃんありがとー」

憂「いえいえ~、髪形変えたんですね」

風子「ちょっと変えてみました」

さわ子「さて、みんな揃った事だし、いただきましょうか」

玉恵「いただきまーす!」

律「ちょっとま」

風子「ちょっと待ってください」

玉恵「え?どうして~、冷めちゃうよ」



416 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:46:26.68 ID:u8FaWllJo


律「趣向を凝ら」

風子「趣向を凝らして、私が」

さわ子「別に乾杯の音頭をとらなくてもいいでしょ」

風子「」ガーン

律「さっきから風子!私の言葉をさえぎるなよ!」

風子「」ガーン

澪「同じ事言おうとしてただろ・・・」

律「そうですけど」

玉恵「冷めちゃう~」

純「・・・いただきまーす」

「「 いただきまーす 」」

梓「おいしいよ、憂」モグモグ

憂「ありがと~」

姫子「これ、いちごも作ったの?」

いちご「・・・うん」

春子「・・・マジかよ」

信代「おいしいんだけど・・・」

唯「おいしいが一番だよ」モグモグ

風子「」

梓「固まっていないで食べてください。コーンポタージュおいしいですよ」

風子「ハッ・・・。うん、ありがとう」

紬「・・・」ニコニコ

和「むぎ・・・食べないの?」

紬「・・・」イソイソ

澪「すごかったって・・・どうすごかったの?」

姫子「それは・・・」

・・・・・・

・・・

姫子「・・・」シャカシャカ

純「うー・・・ねむい・・・」

信代「夜中に律が起こしてきたから・・・」

風子「はい、歯磨き粉。先にどうぞ」

純「ありがとうございますー」

さわ子「しゃきっとしないと置いてくわよ」

純「置いてかないでくださいよー」



417 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:47:22.81 ID:u8FaWllJo


梓「・・・」スッ

紬「・・・」コクリ

梓「・・・」シャカシャカ

姫子(阿吽の呼吸・・・)シャカシャカ

紬「・・・」シャカシャカ

信代(言葉は邪魔なのか・・・)シャカシャカ

純「・・・」シャカシャカ

ジャー

姫子「・・・」ブクブク

さわ子「・・・朝は少し冷えるわね」

風子「そうですね・・・。本格的に秋到来です」

ジャー

紬「・・・」スッ

姫子(コップに水をいれて、渡した・・・)

梓「・・・」ブクブク

紬「・・・」シャカシャカ

姫子(ゆすぐタイミング分かっていた・・・?)

さわ子「姫ちゃん、交代しましょ」

姫子「はい・・・」

風子「信代ちゃんも終わったんでしょ?」

信代「う、うん・・・」

梓「・・・」スッ

紬「・・・」ブクブク

姫子(なんでタイミングが分かるんだろ)

信代(すごい・・・)

純「・・・」シャカシャカ

さわ子「・・・ん」スッ

純「・・・?」

さわ子「水よ・・・」シャカシャカ

純「・・・」コクリ

風子「・・・歯を磨きながら喋るのは危険ですよ」シャカシャカ

梓「風子先輩もですよ」



418 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:47:55.71 ID:u8FaWllJo


紬「・・・」スッ

梓「あ、ありがとうございます」

紬「・・・」ヒョイヒョイ

梓「もうちょっと・・・」

紬「・・・?」

梓「そうです。そこで結ってください」

紬「・・・」キリ

梓「よし、これでおっけーです」

姫子「すごいなぁ」

信代「うむ」

梓「?」

紬「・・・」キラキラ

風子「どうしたの、むぎさん?」

梓「髪を結ってみたいという事だと思います」

風子「私!?」

さわ子「そうねぇ、ふぅちゃんは澪ちゃんと髪型被ってるから、変えましょう」

紬「・・・」キリ

梓「どんな髪型がいいですか?」

風子「ポニーで」

姫子「注文した・・・」

信代「乗り気だ・・・。純はいつまで歯を磨いているの?」

純「・・・」シャカシャカ

・・・

・・・・・・

澪「被っているって・・・」ズドーン

さわ子「おいしかったわよ、憂ちゃん」

憂「お粗末様でした」

玉恵「たまにはこんな豪勢な朝ごはんもいいね」フフフ

律「いつもはどんなの食べてんだよ」

玉恵「トカゲとかカエルとか」

姫子「嘘ですよね」

玉恵「うん」

風子「よかった。食べ終えてて」

さわ子「変なこと言わないでよね」



419 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:48:29.50 ID:u8FaWllJo


唯「・・・」モグモグ

純「まだ食べてる!」

いちご「どうだった?ひらやーちー」

梓「ひらやーちーって言うんですか・・・」

紬「・・・」キラキラ

梓「おいしかったそうです」

和「梓は食べなかったの?」

梓「私の分が無かったので・・・」

憂「少なめに作ったみたいだったから・・・。要望があれば今度作るよ?」

唯「ひゃっほう」



420 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:49:07.07 ID:u8FaWllJo



―――――設営班


紬「・・・」ガタガタ

信代「・・・よし、こうやって」

春子「たたんでしまえば・・・!」

梓「テント班の仕事は終わり・・・!」

風子「ですね!」

和「これでいいわね」

さわ子「あら、手際いいのね」

紬「・・・」コクリ

和「玉恵さんが立てるとき手伝ってくれたので、その要領でやっただけですよ」

さわ子「そうだったわね。それじゃ、荷物を纏めるわよ、行きましょう」

信代「任せとけ!」

春子「頼もしいなー」

風子「ふふっ」

スタスタ

和「よいしょ」

梓「よっと」

紬「・・・」ヒョイ



421 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:49:35.95 ID:u8FaWllJo



―――――料理班


信代「お、片付いてるな」

春子「本当だ、なんかキレイになるとさみしくなるな」

玉恵「キャンプの醍醐味だよ」

純「来たときと同じようにしただけなのに・・・」

憂「うん・・・」

さわ子「私が運んだ荷物を先に載せちゃうわよ」

唯「はいよー」

澪「キャンプも終わりか・・・」

律「寂しがってるヒマねえぞ、これからもっと忙しくなるんだからな!」

澪「そうだな」

和「あら、ずい分片付いてるわね」

梓「よいしょっと、これは斉藤さんの車に載せる分ですよね?」

紬「・・・」コクリ



422 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:50:14.32 ID:u8FaWllJo


―――――シュガー車


斉藤「よいしょ」

バタン

斉藤「荷物は全部載りましたでしょうか」

さわ子「はい・・・。忘れ物はないわよね?」

「「 ・・・ 」」シーン

斉藤「・・・」

さわ子「しょうがないわねぇ・・・。それじゃ、あと一時間自由時間って事でいいわよ」

律「っしゃー!」

澪「むぎ!湖へ行こう!」

紬「・・・」コクリ

タッタッタ

さわ子「時間取らせてしまってすいません」

斉藤「いえ、お嬢様も楽しんでおられるならそれで結構です」

玉恵「・・・」

姫子「楽しかった」

玉恵「昨日の夜はしゃいでいたもんね~」ニヤリ

姫子「・・・」カァァ

玉恵「あはは、かーわいいー」

斉藤「失礼ですが・・・あなたは、滝沢様では・・・?」

玉恵「っ!」

さわ子「?」

姫子「最初にここで会った時自己紹介してましたよ?」

斉藤「そうでしたね・・・。大変失礼致しました」

玉恵「斉藤さんが言ったのは昔の『滝沢』・・・今の私はただの『滝沢』です」

斉藤「申し訳ありません。先日の帰りに少しひっかかっていたものでしたから
   不快にさせたのならお詫びを・・・」

玉恵「そんな、お詫びなんて・・・。突然だったのでびっくりしただけですから」

さわ子「隠したいのなら聞かないわよ?」

姫子「玉恵・・・さん?」

玉恵「琴吹グループとは仕事で一緒になっていた・・・そうですね」

斉藤「・・・はい」

さわ子「人に歴史あり、ねぇ」



423 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:50:59.37 ID:u8FaWllJo


玉恵「私の親が経営する会社が琴吹グループと提携を結んでいたそうです」

姫子「・・・」

さわ子「その言い方だと、玉恵は無関心のようね」

玉恵「もちろん、今は無関心。だけどね」

姫子「今・・・は?」

玉恵「高校卒業するまでは、家の決めた事に流されて育ってきたの。
   感謝していたし、そうすることが自然だと思ってたからね。
   21になって・・・結婚が決まったんだ」

姫子「結婚・・・」

玉恵「相手の顔は知らないままでね」

さわ子「!」

姫子「え・・・」

玉恵「文字通り政略結婚。あ、この件は琴吹グループは関係無いからね」

姫子「そうですか・・・」

玉恵「結婚の代わりに条件をつけたの。バイクと北海道へ行く許可をね」

さわ子「・・・」

玉恵「それからは昨日の夜言ったとおりだよ」

姫子「破棄になった・・・んですか・・・?」

玉恵「うん。事故ってしまったからね・・・。相手側が破棄したんだよ」

さわ子「・・・」

玉恵「内心ラッキー!って思ったのは事実だから、そんな」

姫子「な、なんで・・・そんなに・・・軽く言えるの・・・!」

さわ子「姫・・・ちゃん・・・」

玉恵「・・・」

姫子「昨日の話を聞いたからかもしれない。玉恵さんが私の心の内側にいるからかもしれない
   うまく言葉にできないけどっ・・・うまく気持ちの整理が出来ないけど・・・っ」

さわ子「・・・」

玉恵「・・・」

姫子「あんまりっ・・・ですよっ」

玉恵「昨日の夜、さわちゃんが私に聞いたでしょ?」

姫子「・・・はい。旭川に行かなかったことを後悔しているかって・・・」

玉恵「うん。旭川に行ったら、結婚していたと思う。
   旅を終えて帰宅して、事故る事もないから
   でも、行かなかったからここにいる。姫子ちゃんに出会えた」

姫子「っ!」

玉恵「ありがとう、私の事を考えてくれて」ナデナデ

姫子「・・・・・・子供じゃないんですから」

玉恵「あはは」

姫子「・・・」



424 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:51:54.68 ID:u8FaWllJo


玉恵「紬ちゃんの周りは優しい子ばっかりだねぇ」

さわ子「優しいだけじゃないわよ」

玉恵「そうだね・・・。斉藤さーん!」

斉藤「・・・はい」

玉恵「どうして姿を消したの?」

斉藤「私は大体把握しておりますので・・・。気を利かせました」

さわ子「自分で言うのねぇ」

姫子「ブフッ」

玉恵「面白い子ばっかりだ」

さわ子「私たちも湖へ行きましょうか」

姫子「はい」

スタスタ

玉恵「今日もいい天気~」ノビノビ

姫子「昨日の星空見ました?」

玉恵「もちろん、あんなチャンス滅多にないからね」キリ

さわ子「星空・・・?」

姫子「さわちゃん先生起こしたけど起きなかったんですよ」

玉恵「ダメだね~、生徒と同じ時間を共有しなきゃ~」ヤレヤレ

さわ子「運転ばっかりで疲れていたのよ」

斉藤「片道2時間かかりますから」

さわ子「来て、戻って、また来たのよ?6時間よ・・・一人で運転なんて寂しかったわぁ」

姫子「クスクス」

玉恵「寂しかったって大人が言う台詞じゃないよ」

姫子「一人で寝れないと言っていませんでしたか?」

玉恵「誰が?」

姫子「あなたが」

玉恵「そうだっけ」アハハ

姫子「クスクス」



425 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:52:46.24 ID:u8FaWllJo


―――――湖


律「やっと来たか」

純「あれ・・・?」

澪「雰囲気が違うな・・・」

紬「?」

梓「そうですね。なにかあったんでしょうか」

唯「ん~?」

憂「今日もいい天気ですね」

いちご「・・・うん」

信代「澪ー、カメラ持って来てないのー?」

澪「あ、うん・・・」

春子「記念に撮りたかったな」

玉恵「ふふん。私の職業をお忘れかねキミ達」

さわ子「・・・なんだったかしら」

風子「ほら、アレだよ和ちゃん!」

和「・・・あぁー、アレね・・・。確か・・・唯」

姫子「キラー・・・」

唯「えぇっと、なんだっけ?」

和「本気で忘れたわね」

唯「ここまで出掛かっているんだよ」チョンチョン

和「そこは腕よ・・・。ちゃんとボケてね」

唯「もぅ~、澪ちゃん」

澪「え!?」

律「いい加減に答えろ、ボケとか・・・いらないからさぁ」ニヤリ

玉恵「私の職業は!?」

紬「・・・」ワクワク

澪「うっ・・・」

「ルポライターです」

玉恵「あ・・・」

「一緒に行きましょうよ」

玉恵「あ、ごめんね~。台風過ぎちゃったから大丈夫だと思ったんだよ」

「先輩・・・楽しそうだからいいですけどね」

唯「おぉ・・・誰?」

玉恵「私の後輩であり、仕事仲間であり、相棒の―」

「――島田光といいます」



426 名前:ただの同姓同名です:2011/09/04(日) 18:53:38.97 ID:u8FaWllJo


―――――駐車場


律「第二回!誰の車に乗るか!くじを開催します!」

梓「・・・」メラメラ

純「ものすっごい気合だな」

律「さわちゃん車、シュガー車どちらの」

梓「前置きはいいです!」メラメラ

律「んだよー、仕切りは大切なんだぞー」

梓「いいから、はやくするです!」メラメラ

律「はいはい。だれから引くー?」

梓「もちろん私から引くです!」ゴゴゴゴ

信代「空回りしそうな気合だけど大丈夫かな」

和「むぎと一緒のシュガー車に乗りたいのよね・・・6/12だから」

紬「・・・」オロオロ

玉恵「なに?シュガー車って・・・斉藤車でしょ?」

純「斉藤・・・さとう・・・シュガーです」

玉恵「なるほど・・・駄洒落なんだね」

澪「安心できないな・・・」

梓「やった!!シュガー車だ!!」キラキラ

憂「すごい嬉しそう」

律「あー・・・」

姫子「どうしたの?」

紬「・・・」アセアセ

唯「むぎちゃん?」

さわ子「むぎちゃんは私の車に乗るのよ?」

梓「」

春子「あちゃー」

風子「空回った・・・」



427 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:54:44.16 ID:u8FaWllJo


さわ子「それで、配置はどうなったのよ?」

律「さわちゃん車は、むぎ、風子、和、いちご、憂ちゃん、私」

澪「ときめきシュガー車は」

さわ子「改名したわね」

澪「私、姫子、信代、唯、純、春子・・・梓」

梓「」ピシッ

玉恵「ブフッ」

唯「ダメだよ笑っちゃ」メッ

玉恵「ごめんなさい・・・」

斉藤「それではみなさん、参りましょう」

和「それでは、玉恵さん」

玉恵「うん、みんな楽しかったよ。ありがとう」

唯「・・・っ」

憂「・・・っ」

玉恵「そんな顔しないで~」

唯「だって・・・」

玉恵「旅に出会いがあるように、別れも必然なんだよ」

唯「分かってるけど・・・、私は別れに慣れなかったんだもん」

紬「・・・!」

玉恵「唯ちゃんらしいな」

純「ほら、固まっていないで玉恵さんに挨拶しなよ」ツンツン

梓「はっ・・・。玉恵さん・・・そうです・・・玉恵さん」

玉恵「梓ちゃんも元気で」

梓「私をバイクで連れて行ってください」

律純「「 は? 」」

斉藤「それでは参りましょう」



428 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:55:36.00 ID:u8FaWllJo


―――――さわちゃん車

ブォォォオオオ

さわ子「相棒さんのヘルメット借りるなんて名案だったわね」

紬「・・・」コクリ

律「特等席じゃないのか、アレ」

風子「代わればよかったかな」

和「乗りたかったの?」

風子「少しだけ・・・」

いちご「・・・私も」

憂「30分後の休憩所で交代してはいかがでしょう?」

紬「・・・」コクコク

さわ子「むぎちゃんも乗りたいの?」

紬「・・・」フンス!

律「玉恵ちゃんよく引き受けたよなー」

いちご「・・・うん」

さわ子「相棒さんに頼まれていたわよ、買出しとか写真とか」

風子「優しそうな人でしたね」

憂「バンダナが似合っていました」

紬「・・・」コクリ



429 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:56:20.82 ID:u8FaWllJo



―――――30分後・さわちゃん車

梓「どうしてバイクに乗っているのがむぎせんぱいなんですか!!」

律「ジャンケンで決まったことだからしょうがないだろー」

和「シュガー車でもジャンケンしていたのには驚いたわ」

風子「姫ちゃんに勝ったむぎさん・・・」

憂「紬さんジャンケン強いですよね」

さわ子「憂ちゃんも乗りたかったのね」

憂「はい」エヘヘ

梓「次の30分が長いです!」

さわ子「あら・・・、意外と話聞かないのね」

梓「え?」

風子「あ、赤信号で三台とも並んだね」

律「次は1時間後だぞ。むぎの体力に合わせた」

梓「むぎせんぱーい!」フリフリ

律「本当に聞かねえー」



430 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:57:00.88 ID:u8FaWllJo



―――――ときめきシュガー車

姫子「玉恵さーん!」フリフリ

信代「この人誰だ?」

澪「姫子・・・だと思う・・・」

純「私の目に狂いが無ければ・・・」

春子「現実が狂っているかもしれないだろ」

斉藤「発車致します」

姫子「はい」

純「戻った!」

唯「」スヤスヤ

澪「唯はよく寝るな・・・」

姫子「向かう時にも寝ていたんだってね」

澪「うん・・・。夜にみた星空のせいかな」

春子「あれはすごかったなー!」

信代「うんうん。キレイだった」

唯「」スヤスヤ



431 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:58:21.28 ID:u8FaWllJo


―――――45分後・休憩地点


さわ子「運転疲れたの?」

玉恵「いやいや、これくらいへっちゃらだよ。紬ちゃんが疲れていないか気になってね」

律「そうだよな、1時間はさすがに・・・」

紬「・・・?」

律「大丈夫みたいだぜ」

姫子「む、むぎ・・・どうだった?」

紬「・・・」キラキラ

姫子「た、楽しかったんだ?」

紬「・・・」コクリ

姫子「か、風になれた?」

紬「・・・」グー

春子「マジか・・・。これはジャンケンにも気合が」

姫子「・・・」メラメラ

憂「えー・・・と、私は辞退させていただきます」

純「私も・・・」

姫子「・・・」キッ

風子「わ、私も・・・」

律「乗ってみたいなぁ・・・程度だったんで・・・姫子は」

姫子「乗りたい!」

律「分かった!」

信代「最後まで乗ってていいと思われます」

春子「右に同じく」

姫子「ほんとうに!?」パァアア

律「眩しい!」

純「光り輝く先輩がもう一人いた!」

澪「あれ・・・梓は?」

紬「?」

風子「車で寝てるよ」



432 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 18:59:37.40 ID:u8FaWllJo


―――――45分後・河川敷

「みんな遅いな~」

「集合時間間違えたんじゃない?」

「そうかも・・・律さんにメールしてみるよ」

「キャンプ楽しみ」ルンルン


・・・・・・


律「」スヤスヤ

梓「」スヤスヤ

紬「」スヤスヤ

憂「」スヤスヤ

いちご「・・・終わる」

和「もうそろそろ河川敷に着きますね」

風子「起こしたほうがいいよね?」

さわ子「お願いね」

pipipipipipipi

律「・・・ぅ・・・ん・・・」

ピッ

律「」スヤスヤ

風子「みんな起きて~」ユッサユッサ

憂「・・・・・・はぃ・・・」

紬「・・・?」

梓「」スヤスヤ

風子「そろそろ河川敷に着くよ~」

律「」スヤスヤ

憂「あ・・・到着しますね・・・」

紬「・・・」ボケー

いちご「・・・あ」

さわ子「あら・・・、あの二人・・・?」

和「・・・どうして今頃・・・ちょっと律!!」

律「ぅ・・・ん・・・?」

梓「」スヤスヤ



433 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:00:31.38 ID:u8FaWllJo


・・・・・・



「なんで・・・みんな車に乗って・・・?」

「まさか・・・時間間違えたんじゃなくて・・・日にち間違えたんじゃ・・・」

「そ、そんな・・・」

「・・・」

キキーッ

ガチャ

さわ子「・・・こ、言葉が出ないわ」

和「律に連絡・・・したでしょ?」

「・・・うん」

「でも、台風だから一日ずらすと・・・思ってて・・・」

律「いや、『行けたら行く』って言ってただろ」

「「 そんなー!! 」」

憂「・・・」

律「河川敷に集合ってメールを唯が送ったはずだし、来ないから欠席だと思い込んでた」アハハ

和「連絡ちゃんと取りなさいよ・・・」

風子「・・・」

紬「・・・」アセアセ

「うそでしょー!」

「えぇー・・・」


・・・・・・



信代春子「「 うわぁ・・・ 」」

純「あの二人は・・・先輩方のクラスメイト・・・?」

澪「りつ・・・」ハァ

唯「」スヤスヤ

斉藤「・・・到着です。お疲れ様でした」

ガチャ

信代「ありがとうございましたー」

純「ありがとー斉藤さん!」

澪「ありがとうございました」

春子「ありがとうー!」

斉藤「誰も平沢様を起こさないのですね」

唯「」スヤスヤ



434 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:01:42.18 ID:u8FaWllJo


「「 ・・・ 」」シーン

澪「ほら、謝罪しろよ」ヒソヒソ

律「私悪くないもーん」

紬「・・・」オロオロ

純(気まずい・・・)

信代(置いていかれた二人・・・。これはキツイな)

春子(この空気・・・キャンプ帰りの空気ではないよな)

憂(ど、どうしよう・・・)

風子(楽しかったって言えない空気だよね・・・)

いちご(・・・眠たい)

「風子さん・・・髪型まで変えて・・・いいね」

風子「っ!」ギクッ

「似合ってて可愛いですねー」

和「そ、そうよね・・・」

ドルルルルルルルン

玉恵「ここでいいのー!?」

姫子「はいー!」

玉恵「よいしょっと・・・ふぅ」サラサラ

「だれ・・・?」

律「キャンプで知り合った人だ」

「・・・」

姫子「ふぅー、楽しかった!」キラキラ

ピキーン

さわ子「姫ちゃんの一言で空気が凍ったじゃないの」

姫子「うん?」

「「 うわーん! 」」

春子「泣き出しちゃったよ」

純「り、りつ先輩」

律「私が悪いのかっ!?」

紬「・・・」

唯「もぅ~着いたなら着いたって言ってよ~」

梓「結局むぎせんぱいと一緒になれなかった・・・」ションボリ

澪「乗ってたよな・・・?」

和「えぇ・・・寄り添って寝てたわ」



435 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:02:27.58 ID:u8FaWllJo


風子「テ、テントあるよ」

「それでどうするのよ!」

「河川敷はキャンプ禁止だよ」

紬「・・・」アセアセ

唯「エリちゃんとアカネちゃん・・・どうしてここにいるの?」

エリ「キャンプに行こうとしていたの!」

アカネ「ところがもう終わっていましたとさ・・・」

玉恵「あっはっはっは!」

紬「!」ピコン

梓「どうしたんですか?」

紬「・・・」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

梓「写真・・・ですか」

紬「・・・」コクリ



436 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:03:09.88 ID:u8FaWllJo


――・・・


玉恵「紬ちゃんに言わないでくださいね」

斉藤「よろしいのですか?」

玉恵「もう・・・あの家とは関係ないですから」

斉藤「そうですか。かしこまりました」

玉恵「紬ちゃんとの繋がりも切れちゃったから、みんなとは本当にお別れ。これでいいんですよ」

斉藤「・・・」

姫子「玉恵さんも一緒に写りましょうよ」

玉恵「私はカメラも撮れるようになりたいから、写す側でいいよ」

姫子「湖で撮った時だって」

玉恵「いいからいいから、みんなの所に行ってよ」

姫子「・・・」

玉恵「姫ちゃんだけいない記念写真になるよ」

姫子「・・・」シブシブ

スタスタ

斉藤「写る側でもいいのではないでしょうか。それでいいと思います」

玉恵「・・・」


・・・・・・



エリ「せめて、せめてこの時だけは!」

アカネ「一緒に写っていい?」

紬「・・・」ニコニコ

梓「・・・」

純「隣をキープしていらっしゃる」

憂「湖の写真は現像に出してきたんですか?」

姫子「うん。玉恵さんのカメラからデータを抽出して、現像へ」

律「仕事はえー」

澪「デジカメは便利だな」

春子「どうして一緒に写らないんだろうか、玉恵さんは」

姫子「・・・多分」

唯「なにか知ってるの?」

姫子「・・・ううん、知らない」

唯「?」

信代「ほら、撮るって言ってるよー」



437 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:03:39.30 ID:u8FaWllJo


姫子「・・・」

和「姫子・・・連れてきて」

姫子「頑なに断られたよ」

唯「みんなで写ったほうがいいよ~!」

姫子「でも・・・」

紬「・・・」

ギュ

姫子「・・・?」

紬「・・・」スラスラ

姫子「い・・・ま・・・を・・・の・・・!」

紬「・・・」スラスラ

姫子「分かったよ、むぎ」

紬「・・・」コクリ

エリ「な、なにが分かったの?」

梓「・・・」

姫子「やっぱり一緒に写りたいよね」

タッタッタ

信代「このキャンプで変わったのは、風子と姫子だったか」

風子「え、私も!?」

アカネ「リアクションから違うよね」

いちご「うん」



438 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:05:46.62 ID:u8FaWllJo


姫子「今を残しましょう」

玉恵「・・・」

姫子「玉恵さん・・・自分をぼかしていますよね」

玉恵「・・・」

姫子「私は、『今』の玉恵さんと写りたいです」

玉恵「・・・」

姫子「一緒に・・・」

玉恵「事故ってから今まで写真に写った事はなかった。
   というか、自分を残すのが嫌だった」

姫子「・・・」

玉恵「姫ちゃんの言う通り、ぼかしてきたんだよ。
   今を通り過ぎていく過去が嫌だから、振り返らないように」

姫子「想い出も・・・嫌ですか?」

玉恵「・・・。旭川という選択肢がいつもチラついて・・・ね。
   前を、未来を見ていたら後悔なんてしないでしょ
   だから、思い出と一緒に自分を置いていくの」

姫子「それは・・・なんだか、寂しいです」

玉恵「うん・・・。そうだと、寂しい事なんだと『今』気づいたよ。ありがとう」

姫子「っ!」

玉恵「紬ちゃんのように、現実を受け入れられてなかったんだね、私は」

姫子(むぎのように・・・)

玉恵「斉藤さーん」

斉藤「かしこまりました」

姫子玉恵「「 気が利きますね 」」

斉藤「光栄です」

姫子「ブフッ」

玉恵「あはは」

姫子「並びましょう」

スタスタ

玉恵「どうして分かったの?」

姫子「むぎが・・・今を残そうって言ってくれたんです」

玉恵「そっか」

姫子「はい」

梓「・・・」

姫子「すごいね、梓ちゃんの大切な人って」

梓「はい」



439 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:06:17.11 ID:u8FaWllJo


玉恵「な、なんか恥ずかしいな」

澪「どうしてですか?」

玉恵「私だけ年上・・・あ」

さわ子「あ・・・ってなによ」

玉恵「ほっ・・・」

さわ子「声に出して安心するんじゃないわよ」

姫子「あはははっ」

いちご「・・・ふふっ」

エリアカネ「「 ! 」」

律「みんな笑えー!」

紬「・・・」フンス!

唯「・・・」フンス!

梓「・・・」フンシュ!

春子「この三人笑ってないけど・・・これでいいか」

風子「いえい」ピース

和「・・・」

澪「・・・」ピース

憂「・・・」

純「・・・」ダブルピース

信代「・・・」

斉藤「では・・・。はいチーズ」

玉恵(これだから――)

カシャッ

玉恵(――旅をやめられない)



440 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:07:13.85 ID:u8FaWllJo


ドルルルルン

玉恵「それじゃ、みんな」

唯「・・・」

姫子「ほら、唯・・・。笑顔で見送ろうよ」

憂「・・・」

和「・・・」

玉恵「元気でね」

律「楽しかったぜー」

澪「とっても楽しかった」

梓「バイクに乗せてくれてありがとうございました」

紬「・・・」コクコク

玉恵「乗ってみてどうだった?」

梓「とっても視界が狭かったですけど、とっても楽しかったです」

紬「・・・」コクリ

姫子「・・・」

玉恵「そっか」

純「やっぱり寂しいー」

信代「なんか、寂しくなってきた」

玉恵「あはは、そう言ってくれるんだ」

さわ子「元気でね。運転気をつけなさいよ」

玉恵「もちろん!怖さは誰よりも知っているからね」

春子「かっこいいなぁ」

風子「うんうん」

玉恵「照れちゃうな」

いちご「・・・お元気で」

憂「さようなら・・・」

和「バイバイ」

唯「さようなら・・・」

紬「・・・」フリフリ

姫子「また、どこかで・・・」

玉恵「ありがとう」

姫子玉恵「「 さようなら 」」

ドルルルン

ドルルルルルルルルルル・・・

姫子「・・・」



441 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:08:49.89 ID:u8FaWllJo

律「さーて、そろそろ解散すっかー」

信代「そうだね・・・」

いちご「終わった・・・ね」

エリ「始まってもいないよ」シクシク

アカネ「・・・」

唯「・・・帰ろっか」

憂「・・・うん」

和「・・・えぇ」

澪「うー・・・ん、と」ノビノビ

紬「・・・~」ノビノビ

春子「意外に楽しんだなー」

律「そうか、それはよかった」

風子「一日がとても濃かった・・・。旅ってあんな感じなんだね」

澪「私たちはこの一日を10日体験したんだ」

信代春子「「 マジで!? 」」

梓「むぎせんぱいは15日ですね」

紬「・・・」ニコニコ

エリ(なんの話だろう・・・)

風子「はぁー・・・。大変そうだけど・・・楽しそう」

純「くぅ・・・私は一日だけ・・・」

梓「その一日も結構濃かったんだよ」

純「そうは言ってもさ~」

姫子「・・・」

唯「ひめ・・・」

和「唯・・・、今はダメよ」

唯「う、うん・・・」

姫子「どうして?」

和「感傷的になっているでしょ?」

姫子「感傷的・・・って、そんな乙女じゃないよ私は」

和「・・・それならよかったわ」

姫子「ふふっ」

唯「よかった」

アカネ「・・・エリ」

エリ「ん?」

アカネ「どうして日にち間違えたの」ゴゴゴ

エリ「わ、私のせい!?」



442 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:10:22.26 ID:u8FaWllJo


――・・・


律「みんな帰ったか」

澪「あの二人には悪いことしたな」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・ですね」

律「埋め合わせぐらいしようぜ」

澪「頑張れよ」

姫子「がんばってね」

律「いや、あなたたちも参加ですけど」

紬「・・・!」キラキラ

梓「なにか企画しているんですか?」

律「いいえ」

紬「・・・」ションボリ

梓「ですよね」フッ

律「・・・」グリグリ

梓「無言ですかっ!」ジタバタ

澪「あのさ・・・むぎ」

紬「・・・?」

澪「湖で聞こうと思っていたんだけど」

梓「あ・・・!」

澪「むぎの『最高の」

梓「むぎせんぱいの『最高の場所』を教えてくれますか!?」

紬「・・・?」

律「なんで遮った?」

姫子「『最高の場所』って・・・?」

澪「・・・えーと」

梓「誰でも持っている大切な場所だそうです」

澪「相馬さんのお父さんの写真が分かりやすいかな」

姫子「・・・あぁ」

紬「・・・」コクコク



443 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 19:11:21.74 ID:u8FaWllJo


律「・・・」

澪「・・・」

梓「・・・」

姫子「・・・?」

紬「・・・」チョンチョン

梓「え・・・?ここですか?」

紬「・・・」コクリ

律「確かに、河川敷には・・・最近よく来るけど・・・」

梓「・・・」

澪(てっきり部室かと・・・)

紬「・・・」ニコニコ

姫子「よく分からないけど・・・。じゃあ、私も帰るよ」

律「じゃあなー」

梓「また月曜日です」

姫子「うん、バイバイ」フリフリ

紬「・・・」フリフリ

澪「あ、姫子・・・さっき撮った写真のデータ、あとでくれる?」

姫子「さっきのは無いよ」

澪「?」

姫子「玉恵さんが『宝物にする』と言って持って行った・・・からね」




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