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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月20日 前編 【クロス】


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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




740 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:10:29.83 ID:Rdx6fWIoo



9月20日


―――――駄菓子屋

エリ「こ、こんにちは・・・」

「あら、いらっしゃい。エリちゃんだったかねぇ」

エリ「な、名前覚えていてくれたんですか・・・?」

「こんな可愛い子の名前忘れるわけないさね、ねぇ虎徹?」

虎徹「・・・」

エリ「い、いやぁ・・・」テレテレ

アカネ「一昨日に来たんですけど・・・閉まってて・・・どうしたんですか?」

「あぁ、ちょいと病院へ行っててね・・・」

アカネ「元気そうにみえますけど・・・」

「腰を痛めちゃってねぇ・・・」トントン

エリ「・・・」

アカネ「・・・」

虎轍「・・・」ピョン

スタスタスタ

「これ、どこへ行くんだね虎徹」

虎徹「みゃっ」

ピョン

虎徹「・・・」ゴロゴロ

エリ「日向ぼっこ・・・気持ち良さそう」

「あのベンチは風も当たるし、いい場所なんだねぇ」

アカネ「・・・」


梓「なんですかね、このネコ」

虎徹「・・・」ムッ

梓「・・・?」

紬「・・・」

虎徹「・・・」フンッ

梓「生意気そうなネコですね・・・」

エリ「梓ちゃんと紬さん・・・?」

「おやおや、あの二人面白いね、しばらくみていようか」

アカネ「二人って・・・虎徹と梓ちゃん?」

「梓ちゃんっていうのかい・・・。そうだよ」ヒッヒッヒ



741 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:12:29.21 ID:Rdx6fWIoo


虎徹「・・・」ジー

梓「・・・」

虎徹「・・・」フンッ

梓「バカにされているような気がするんですけど、気のせいでしょうか」

紬「・・・」ナデナデ

虎徹「・・・」ゴロゴロ

唯「おはよ~、どうしたの?」

梓「ネコと戯れていたんです」

虎徹「・・・」フンッ

梓「ん・・・?」

唯「おぉ~よしよし」ナデナデナデナデ

虎徹「みゃ~」

紬「・・・」ナデナデナデナデ

虎徹「みゃみゃ~」ゴロゴロゴロゴロ

梓「・・・」スッ

虎徹「・・・」サッ

梓「避けましたよ!どうして私だけ!?」

虎徹「・・・」フンッ

唯「動物は本能で敵と味方を見極めるっていうから・・・」

虎徹「みゃっ」

梓「・・・私は敵だという事ですか」

虎徹「みゃみゃっ」

梓「ぐっ・・・」

紬「・・・」

梓「見てろです」

タッタッタ

唯「どこへ行くんだい!」

梓「すぐ戻ります!」


「人と人でも波長が合わない人がいるさね・・・。人と動物でもそうなのかもしれないねぇ」

エリ「・・・虎徹が遊んでいるようにもみえましたよ」

「そうかもしれないねぇ・・・」

アカネ「面白い二人ですね」

「そうだねぇ」

唯「お、エリちゃんとアカネちゃんいたんだね」

紬「・・・?」

アカネ「駄菓子を買いに来たの」

エリ「財布にも優しいし~」

唯「うんうん、そうだよね。私たちの救世主だよ」



742 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:14:06.78 ID:Rdx6fWIoo


「ここで立ち話もなんだから上がって行くかい?お茶くらい出さなきゃねぇ」

紬「・・・」

唯「ごめんねおばぁちゃん、私たちこれから海に行くんだ」

「そうかい、それは残念だねぇ」

エリ「海?ずいぶんと遠出するんだね」

唯「むぎちゃんともう一度見ておきたいんだ」

紬「・・・」ニコニコ

アカネ「・・・」

「気をつけるんだよ」

唯「はーい。と、その前に・・・電車の中で食べるおやつを準備します」

紬「・・・」コクリ

エリ「・・・私たちもついて行っていいかな?」

唯「うん、いいよ~」

アカネ「・・・」

「おや、戻ってきたようだよ」

唯「あずにゃん?」


虎徹「」スヤスヤ

梓「ほら、起きて」ユサユサ

虎徹「・・・」イラッ

梓「ほらほら、ネコじゃらし」フリフリ

虎徹「・・・」フンッ

梓「・・・」フリフリ

虎徹「・・・」

梓「・・・」フリフリフリフリ

虎徹「・・・」ウズウズ

梓「本能に従えっ」フリフリ

虎徹「・・・!」シュッ

梓「おっと」サッ

虎徹「・・・」シュッシュッ

梓「甘い甘い」

虎徹「・・・」シュシュッ

梓「ふふ・・・勝った・・・」

律「猫に勝ってどうすんだよ」

澪「梓・・・」

唯「あずにゃん・・・」

紬「・・・」

梓「あ・・・」



743 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:16:12.65 ID:Rdx6fWIoo



―――――電車内


ガタンゴトン

梓「・・・」グルグル

紬「・・・」グルグル

律「固くなったら食べるんだ」

唯「・・・」パクッ

澪「おいしい?」

唯「早かったみたいだよ・・・」

エリ「・・・」グルグル

三花「・・・」グルグル

アカネ「水あめを必死にまわしているなんて・・・おかしな光景・・・」

さわ子「どうして3人がいるのよ」

律「こっちの台詞だ。どうしてさわちゃんがいるんだよ」

さわ子「ヒマだからよ」

唯「りっちゃん」

律「・・・あ、ごめん」

さわ子「謝ることじゃないわよ。・・・謝られると傷つく事ってあるのよ!」ガシッ

律「うぐっ」

さわ子「・・・」グリグリ

律「ごめんなひゃいごめんなひゃい」

紬「・・・」スッ

未知子「・・・?」

澪「あげるって言ってるんじゃないかな」

紬「・・・」ニコニコ

未知子「あ、ありがとう・・・」

梓「それじゃ私のをどうぞ」スッ

紬「・・・」コクリ

唯「あずにゃんどうぞ」

梓「それ・・・一度口に入れましたよね」

唯「幸せの連鎖だよ」

梓「論点がズレていますよ。気持ちだけいただきます」

唯「分かったよ」パクッ

エリ「幸せの連鎖・・・。はい三花」スッ

三花「・・・それ受け取ったら二つ所持する事になるんだよ」

エリ「それじゃ・・・どうぞ、さわ子先生」

さわ子「それは幸せの押し売りというのよ」

エリ「・・・」グサッ



744 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:17:29.13 ID:Rdx6fWIoo


律「ひでえ・・・」

アカネ「ちょうだい」

エリ「どうぞ」

アカネ「・・・はむっ」

澪「おいしい?」

アカネ「・・・それほどでもないよね」

エリ「そっか・・・」ニコニコ

さわ子「どうして嬉しそうなのよ」

三花「アカネは甘ったるいもの苦手だからですよ」ハムッ

未知子「確かに甘いね・・・」

唯「そこがいいんだよ。喉渇いちゃうちゃうけど」

紬「・・・」スッ

唯「お茶だね、ありがと~」

律「アカネが好きなものってなんだ?」

エリ「辛めのお菓子を好んでるよ」

梓「あれ・・・?コーラ買っていませんでした?」

紬「・・・」コクリ

アカネ「喉にくるシュワシュワが好き。温くなると酸が抜けて飲めないよ」

律「温いジュースなんて誰も好んで飲まねえよ」

澪「・・・そうだな」

未知子「・・・」ハムハム

さわ子「一生懸命食べるわね」

未知子「・・・?」ハムハム

さわ子「昨日はどうだったの?あの二人は」

律「あー、それがトラブっちゃってな・・・。だけど心配はいらないと思う」

さわ子「・・・そう」

澪「姫子がいるから」

紬「・・・」コクコク

エリ「今日は姫子さん来ないの?」

唯「バイトで忙しいんだって」モグモグ



745 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:18:11.90 ID:Rdx6fWIoo


梓「こぼしてますよ唯先輩」

唯「おっと・・・えへへ」

紬「・・・」

梓「そろそろ着きますね」

エリ「乗り換え乗り換え~」

三花「それで、どこへ行くの?私だけ知らされていないんだけど・・・」

律「海だ、うみ~!」

ガタンゴトン ガタン

紬「・・・」

梓「むぎせんぱい、どうしたんですか?」

紬「・・・」トントントトン

澪「車窓か・・・。駅に入る瞬間ってなんだかワクワクするよな」

唯「そうだよね、なにがあるんだろ~って」

紬「・・・」コクリ

アカネ「・・・そんなに心が弾む事?」

律「列車の旅だったからな・・・」

さわ子「ほら、降りるわよ」

未知子「・・・」ハムハム



746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:20:20.23 ID:Rdx6fWIoo



―――――ホーム


唯「冷凍みかんをくださいな」

「すいません・・・。あいにくそのような商品は・・・」

梓「駅の売店にあるわけ無いじゃないですか」

唯「一度電車の中で食べてみたかったんだよ!」

梓「・・・そうですか」

「あ、でも隣の売店ならまだあるかもしれないです」

律「あんのかよ・・・」

紬「・・・」

タッタッタ

未知子「?」

スタスタ

「・・・」コソコソ

prrrrrrrrr

梓「時間ですね。諦めましょう唯先輩」

唯「や~だ~!」グズグズ

梓「そこで駄々をこねているといいです。
  次は30分後に発車ですから、それに乗って追いかけてきてください」

唯「諦めるよ・・・」シブシブ

律「さすがに30分置いてけぼりは堪えたか」

『3番線間も無く発車です』キリッ

梓「・・・あれ?」

唯「どうしたの?」

律「あと30分で到着だ・・・それまでシリトリでもすっか」

澪「・・・」

プシュー

『発車します』キリッ

ガタン ゴトン

梓「むぎせんぱいが居ない!」

さわ子「ぅん・・・?」

律「寝てんなよさわちゃん!むぎは!?未知子もいないぞ!」

エリ「そ、外見て・・・」



747 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:22:25.31 ID:Rdx6fWIoo


三花「・・・あ」

ガラッ

梓「むぎせんぱいっ!」

ガタン ゴトンガタン

タッタッタ

紬「・・・!」スッ

梓「なんでみかん買ってるんですか!」

唯「危ないよむぎちゃん!」

紬「・・・」スタスタ

ガタンゴトンガタンゴトン

澪「むぎぃー・・・」

さわ子「むぎちゃんが乗り遅れるなんて・・・予想していなかったわ・・・」

アカネ「未知子さんまで・・・」

pipipipipipi

「・・・」ピッ

三花「多恵ちゃん!?」

多恵「もしもし」

『この後の電車で追いかけるから・・・』

多恵「うん、分かった・・・」

さわ子「未知子ちゃんから?」

多恵「・・・そうです」

さわ子「貸して。・・・もしもし・・・到着駅は分かってるの?」

『・・・紬さん、到着駅って知ってる?・・・・・・はい。大丈夫です』

さわ子「じゃそこに来てね。梓ちゃんは次の駅で待ってるそうだから」

『分かりました。それでは後ほど』

プツッ

さわ子「はい、ありがと。という事だから、私は到着駅まで寝るわね」

多恵「・・・」

さわ子「」スヤスヤ

律「私たちが次の駅で降りたらどうすんだよ、さわちゃん・・・」

ヒンヤリ

梓「冷たい・・・冷凍みかんですよこれ・・・」

唯「私がっあんな事言わなければっ!」

澪「まって小芝居は後だ。まずは状況を整理しようか」

唯「小芝居って・・・澪ちゃん・・・」シクシク



748 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:23:23.45 ID:Rdx6fWIoo


律「なんで多恵が乗ってんだ・・・?」

多恵「駅前で・・・未知子ちゃんとさわ子先生が一緒に居る所を見つけて・・・
   驚かせようと・・・思って・・・みんなが合流して・・・タイミングを逃して・・・」

律「アホだ・・・」

多恵「うぅ・・・」

澪「後をつけていたのに・・・未知子は多恵がこの電車に乗っている事に気付いていたんだ?」

多恵「後をつけていたの私だけじゃないから・・・」

アカネ「もう1人の誰かとつけてきたの?」

多恵「ううん・・・私を入れて・・・3人」

律「あぁ・・・多恵がこんなアホっぽい事するわけないもんな・・・後の2人は大体分かった」

梓「今のうちに食べないとただのみかんになりますから、食べましょう」

唯「ありがとうだよむぎちゃん」ムシャムシャ

澪「冷凍みかん・・・おいしいな・・・」ムシャムシャ

エリ「おいし~」ムシャムシャ

三花「季節的にどうかと思ったけどおいしいね」

アカネ「紬さん、駅員さんに怒られていないかな・・・」

多恵「未知子ちゃんがいるから大丈夫」



749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:25:25.17 ID:Rdx6fWIoo



―――――ホーム



駅員「電車と並走して物を渡すなんて危険な行為されたら困るよ!」ガミガミ

紬「・・・」ションボリ

潮「・・・ごめんなさい」

駅員「どれだけ危険な事か分かってるの!?怪我じゃすまない事だってあるんだよ!?」ガミガミ

紬「・・・」シュン

ちか「・・・はい」

駅員「・・・どうして本人が謝らないのかな・・・?本当に反省しているの?」

紬「!」

未知子「すいませんでした!」バッ

駅員「・・・」

未知子「私がお願いした事なんで、この子は悪くありません。全部私が悪いんです」

駅員「・・・」

未知子「すいませんでした」

駅員「・・・怪我をして泣くのはキミ達だけじゃないんだからね・・・。もう二度としないように」

紬「・・・」ペコリ

未知子「・・・はい」

潮「はい!」

ちか「はい」

駅員「それじゃ、気をつけて・・・」

スタスタ

潮「すいませんでしたー」

ちか「・・・ふぅ」

未知子「許してくれてよかったね・・・」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

未知子「どういたしまして・・・」ニコ

ギュ

紬「・・・」スラスラ

潮「いえいえ」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

ちか「ううん、気にしないで」

紬「・・・」ペコリ

潮「・・・」

ちか「・・・」

未知子「・・・」

紬「・・・」ニコ



750 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:26:55.21 ID:Rdx6fWIoo


潮「うん・・・。とりあえず座ろっか」

ちか「そうだね・・・。30分って長いねー」

未知子「どうして多恵ちゃんまでいたの?」

紬「!」

潮「駅前で・・・あ!信代との約束忘れてた!!」

信代「やっと思い出したか!」ガシッ

潮「うぐっ」

信代「私を置いてさっさと行きやがって!」グリグリ

潮「ごめんなひゃいごめんなひゃい」

紬「・・・」ニコニコ

信代「で、どこに行くの?」

潮「さぁ・・・?」

ちか「どこへ行くの?」

未知子「海だよね?」

紬「・・・」トントントン

信代「た・・・い・・・へ・・・いようか」

潮ちか「「 太平洋!? 」」

紬「・・・」コクリ

未知子「太平洋だったんだ・・・」



751 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:28:06.25 ID:Rdx6fWIoo


――・・・


さわ子「」スヤスヤ

律「さわちゃんどこでも寝るな」

三花「疲れているのかな・・・」

梓「・・・」

エリ「実をいうとね・・・駄菓子屋のおばぁちゃん、小田おばぁちゃんなんだけど」

唯「うん・・・?」

エリ「さっき・・・どう話せばいいのか分からなくて・・・。それで無理やりここについてきたの」

唯「そうなんだ」

エリ「なんていうか・・・話題をみつけられなくて・・・、挨拶だけならできるんだけど」

唯「ふむふむ」

澪「・・・」

エリ「私のおじぃちゃんとおばぁちゃんは小さい頃に会って以来、
   それっきりだから余計、接し方が分からなくて・・・」

梓「それじゃどうして、今日駄菓子屋に行ったんですか?」

エリ「そ、それは・・・その・・・」

澪「話をしたいから・・・じゃない?」

エリ「・・・うん」

唯「その気持ちがあれば充分だよ~。
  何度か足を運んで、顔を合わせれば自然と言葉が生まれるよ」

エリ「・・・そっか」

アカネ「・・・」

梓「あ・・・、そういえば屋台の方はまだ内容決まっていませんでしたよね」

唯「名案だよあずにゃん!姫ちゃんに確認とってみるよ!」

ピッピップ

trrrrrrrrr

三花「名案って・・・?」

澪「駄菓子屋にしようって事じゃないかな。私もそう思った」

プツッ

唯「もしもし、姫ちゃん?駄菓子屋にしようよ!」

エリ「単刀直入すぎるよ・・・」

『姫子さんじゃないよお姉ちゃん。・・・海に着いたの?』

唯「ううん、まだだよ。どうしてういが姫ちゃんのケータイに・・・?」

『この番号私だよ。ちゃんと確認してね』

唯「・・・おぉ、間違えたよ」

『はーい』

プツッ

唯「えへへ、間違えちゃった」

律「唯・・・」



752 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:30:17.94 ID:Rdx6fWIoo


trrrrr

『もしもし、・・・梓?』

梓「はい。今バイト中じゃないんですか?」

『ちょうど休憩中だよ。どうしたの・・・?』

梓「学園祭の屋台の件なんですけど、駄菓子屋はどうですか?」

『そうだね。お茶と合うから・・・いいと思う。それで進めようか』

梓「了解です。それでは、バイトがんばって下さい」

『ん。ありがと・・・。海に着いたの?』

梓「いえ・・・それが・・・。明日話しますね、変な事になっていまして』

『楽しみにしとく。それじゃ、明日ね』

梓「はい」

プツッ

唯「あずにゃん・・・私の仕事だよ・・・」シクシク

梓「いいじゃないですか。それより、ちゃんとむぎせんぱいに謝ってくださいね」

唯「了解しました!」ビシッ

アカネ「きっかけが出来たね」

エリ「・・・うん」

多恵「・・・」

三花「あ・・・到着するよ」

澪「さ、さわ子先生」ユッサユッサ

さわ子「ぅん・・・?」

ガタン ゴトン ガタン

プシュー

潮「おまたせ~」

信代「よっ!」

多恵「信代ちゃん・・・?」

ちか「やっほー」

エリ「ちかも来てたんだ」

律「あれ、潮とちかは予想できたけど、信代は予想外だな」

さわ子「じゃ、みんな乗るわよ~」



753 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:31:49.55 ID:Rdx6fWIoo


唯「ご、ごめんねむぎちゃん・・・」

紬「・・・」フルフル

唯「お詫びの品だす!」

律「買ったのむぎだけどな」

ヒンヤリ

紬「?」

澪「駅に到着してすぐに売店の冷凍庫借りたんだ」

紬「・・・!」

梓「私たちだけ楽しむのは物足りないと思いまして」

紬「・・・」ルンルン

未知子「嬉しそう・・・」

『6番線間も無く発車です』

紬「・・・」ムシャムシャ

プシュー

紬「・・・」ウットリ

潮「・・・」ゴクリ

律「潮涎垂れてる」

潮「・・・」フキフキ

紬「・・・」スッ

潮「ありがと」ムシャムシャ

紬「・・・」スッ

ちか「ありがと」

紬「・・・」スッ

未知子「ありがとう」

紬「・・・」スッ

信代「私もいいの・・・?ありがと」

さわ子「・・・ふわぁ」

紬「・・・」ヒョイ

さわ子「ん?・・・ちょっと、あくびしてる人の口に放り込まないでね・・・おいしいわね」モグモグ

潮「紬が頑張った理由が分かったよ」

ちか「・・・うん。みかんを冷凍庫に入れようと考えた人は表彰ものだよね」

信代「ノーベル賞あげてもいいな」

未知子「・・・」モグモグ

「「 ・・・ 」」ジー

未知子「・・・?」

さわ子「オチはどうしたの?」

未知子「オチ・・・?」

多恵「一言ぼやいて笑いを取れって言ってる・・・雰囲気がそう言ってる・・・」

未知子「ぇ・・・」



754 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:33:49.74 ID:Rdx6fWIoo


紬「・・・」スッ

未知子「二個目・・・?」

律「はい、スタート」ポン

さわ子「おいしかったわね」

潮「乗り遅れる危険を犯してまで手に入れようとする訳だ」

未知子「・・・」ドキドキ

ちか「・・・みかんを凍らせて食べた最初の人って表彰もんだよね」

未知子「・・・」ドキドキ

信代「国民栄誉賞あげてもいいよな」

未知子「さ、さすがだよねルーシーさん」

律潮「「 外国人だったのか! 」」

澪「ブフッ」

未知子「さ、さっきノーベル賞って」オロオロ

信代「そう落とすとは思わないでしょ・・・」

唯「ルーシーさん・・・」

エリ「・・・」ヒョイ

未知子「あ・・・」

エリ「もぐもぐ」

梓「偉大な発見ですよね」

エリ「うん。お袋の味だね」

律潮「「 やっすいな! 」」

澪「グフッ」

三花(なんか楽しそう・・・私もやってみたい・・・)

紬「・・・」スッ

アカネ「私もやるの・・・?」

紬「・・・」キリ

アカネ「もぐもぐ」

三花「その味を星に例えるならなにかな」

信代(恨みでもあるのかな・・・)

アカネ「天の川」

律「幾億の数だ!」

アカネ「オリオン」

潮「それは星座だ!」

アカネ「ベテルギウス」

潮律「「 どちらさまで・・・? 」」オロオロ

澪「星の名だ・・・」

多恵「ブフッ」



755 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:35:53.05 ID:Rdx6fWIoo



―――――太平洋


律「白い砂浜!」

潮「青い海!」

唯「輝く太陽!」

律潮唯「「「 沖縄だー! 」」」

タッタッタ

梓「少し雲ってきましたね」

紬「・・・」

澪「太平洋は夏のイメージが強いからな。沖縄と勘違いしたんだろう」

さわ子「あの三人は勘違いしてるの?」

澪「はい」

信代「そんなキッパリ言わんでも」

エリ「あ、まだ海の家やってる」

アカネ「本当だ・・・少し覗いてこようか」

三花「賛成!ビーチボールとかあったら借りようよ」

ちか「ナイスアイディアー!」

タッタッタ

さわ子「太平洋が夏なら、日本海は冬かしら」

澪「・・・そうですね」

未知子「冬の日本海は荒れるって聞きますよね」

多恵「厳しくてとても力強いよね」

信代「・・・」

さわ子「間逆なのにねぇ・・・」

澪「・・・はい」

未知子「なにがですか?」

さわ子「なんでもないわ」

梓「・・・」

紬「・・・」ツンツン

梓「なんですか?」

紬「・・・」トントントン

梓「この海の彼方に『それ』は存在するんでしょうか・・・」

紬「・・・」

梓「あ・・・ここは沖縄じゃなかったですね・・・」

多恵「・・・『それ』って・・・?」

梓「『ニライカナイ』・・・理想郷の事です」



756 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:38:19.96 ID:Rdx6fWIoo


多恵「・・・あれ?」

未知子「どうしたの?」

多恵「・・・最近それを聞いたような・・・?」

梓「本とかじゃないですか?ふぅ先輩もそう言っていましたから」

多恵「ふぅ先輩・・・?」

さわ子「風子ちゃんよ」

未知子(仲いいんだ・・・・・・)

多恵「・・・思い出した、ネット。沖縄の観光名所を案内しているサイトでみかけたの」

澪「そういうサイトは結構あるからな」

信代「そうだね、観光が売りのようだから」

唯「あーずにゃーん!」

律「むぎー!」

紬「・・・」フリフリ

梓「むぎせんぱい、私たちも波打ち際まで行ってみましょう」

紬「・・・」コクリ

タッタッタ

潮「のーぶーよー!」

信代「最近の潮は騒がしいな・・・。少しは落ち着いてほしいよ」

タッタッタ

多恵「でもね、そのサイトだけ異色だったんだよ」

澪「異色?」

未知子「どういう事?沖縄の名所案内だけじゃなかったとか?」

多恵「沖縄と言ったら海でしょ?他にも食べ物とか自然とか」

さわ子「そうねぇ・・・。そのイメージが強いわね」

多恵「でもね、お城とか、戦争とかの記事を書いていたの」

澪「負のイメージか・・・」

未知子「・・・異色だね。そういうの流行じゃないし・・・なによりユーザーが求めてないよね」

多恵「私もそう思ったから閉じようと思ったんだけど・・・」

さわ子「気になる箇所でもあった?」

多恵「・・・他のサイトと競う形のランキング方式なんですけど。上位に入っているんですよ」

澪「そのサイトが・・・?」

多恵「うん・・・。そのサイトの一つの記事に『ニライカナイ』と記されていて・・・」

澪「そ、その記事を書いた人の名前って覚えてる?」

多恵「え?・・・えぇと・・・」

未知子「?」

さわ子「相馬轍じゃない?」

多恵「うーん・・・。思い出せません・・・。でも、会社名は分かりますよ『ガイアス』です」

澪「『ガイアス』か・・・」

さわ子「土産ができたわね」

澪「はい。その記事を冬と夏に・・・」



757 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:40:02.40 ID:Rdx6fWIoo


未知子「誰なんですか?その・・・そ、うま・・・?さんは」

さわ子「一昨日部室でお茶した子がいたでしょ?その子が大ファンらしいのよ」

未知子「そうなんですか・・・」

多恵「?」

ちか「おーい!」

エリ「サッカーしよ~!」

さわ子「ビーチでする事じゃないわね・・・」

澪「やる!」

多恵「見学してるね」

未知子「・・・私も」

さわ子「裸足になった方がいいわよ」

澪「そうですね」ポイポイッ

さわ子「ちゃんと足元掃除してから走り回りなさいよ?」

澪「はい。行ってきます」

タッタッタ

多恵「澪さんってこういう事するんだね」

未知子「うん・・・。意外な気がする・・・」

さわ子「遊ぶ為に来たのかしら」



・・・・・・



唯「そ~れっ」パシャッ

律「きゃっ、つめた~い!」キャピ

紬「・・・」パシャッ

梓「つ、つめた~い」

潮「自動販売機の文字を読んでいるみたいだよ・・・」

梓「・・・恥ずかしいじゃないですか」

信代「それっ」パシャ

潮「つめた~い」

梓「一緒じゃないですか」

潮「不意打ちに弱いの私は」

梓「じゃ、行きますよ?」

潮「待って・・・」ポクポクポク

紬「・・・」グッ

信代「スタンバイオッケー」



758 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:41:13.43 ID:Rdx6fWIoo


潮「さぁ来い!」

紬「・・・」パシャ

梓「それっ」パシャッ

潮「あまいっ」サッ

紬「・・・」

梓「・・・」

信代「・・・」

唯「・・・」

律「・・・」

潮「・・・」

澪「・・・」

エリ「・・・」

ちか「・・・」

アカネ「・・・」

三花「・・・」

シーン

潮「・・・」タラタラ

梓「エリ先輩それはなんですか?」

エリ「サッカーしよう!」

唯「いいね、やろうやろう!」

信代「チーム分けしようか」

澪「その前に線を引いてゴミを拾ってからだ」

ちか「そうだね、怪我したら嫌だよね」

アカネ「石踏んでも痛いから気をつけよう」

三花「たまにさ、ガラスの丸まったヤツとかあるよね」

紬「・・・」コクコク

梓「波にあらわれたヤツですか、綺麗ですよね」

唯「うんうん」

ワイワイ

潮「・・・」

信代「・・・なんで避けた」

潮「・・・そこから何かが生まれると思って」

律「生まれなかったな」

潮「・・・うん」ションボリ

信代「来いと言っておいて・・・アレはないよ」

潮「以後気をつけます・・・」

律(私も気をつけよう・・・)



759 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:43:46.78 ID:Rdx6fWIoo



――・・・


唯「りっちゃん!」ポンッ

信代「さぁ来い!」ドン

律「よっしゃ!カレーのちシュート!」ブンッ

スカッ

律「のぁっ!」スッテーン

ちか「ボールもらいっ」

エリ「反撃開始ー!」

アカネ「三花が空いてるよ!」

梓「そうはさせるかですっ!」サッ

ちか「じゃあアカネにパスッ!」ポンッ

梓「しまった」

アカネ「よっと・・・紬さんと後ろの潮ちゃんだけだね」

紬「・・・」キリ

潮「・・・」フフン

エリ三花「「 ・・・ 」」ザッ

梓「二人とも走ってるっ!」

律「梓ー!三花につけー!」

梓「はいっ」

唯「私は・・・っ・・・エリっ・・・ちゃんに」ザッザ

アカネ「エリっ」ポンッ

エリ「よいしょー」ポス

紬「!」

エリ「よっ」クルッ

紬「・・・!」

梓律唯「「「 おぉー 」」」

エリ「とりゃっ」ポンッ

潮「っ!」

シュー

澪「ピピーッ・・・ゴール」

ちか「やったー!」

アカネ「やったね」スッ

パァン

エリ「やったよー!」

三花「ナイッシュー」

信代「いいぞー!」



760 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:45:34.95 ID:Rdx6fWIoo


唯「・・・っはぁ・・・ふぇ・・・ぁ」ゼェゼェ

律「くっそー」

梓「・・・ふぅ」

紬「・・・」フゥ

潮「またやられたー!」

多恵「4-0・・・」

さわ子「戦力差が著しいわね」

未知子「・・・唯ちゃんと紬さんが狙われていますね」

さわ子「二人とも性格がスポーツ向きじゃないからね」

澪「唯、交代しようか」

唯「へい・・・」

さわ子「むぎちゃん、選手交代よ」

紬「・・・」コクリ

律「お、さわちゃんが出るのか」

梓「百人力ですね」

さわ子「未知子ちゃん」

未知子「はい」

多恵「・・・」

未知子「はい?」

さわ子「ほら、行った行った」

未知子「ななな!?」

唯「それでは、新ルールを発表します」

エリ「新ルール?」

律「なんだよ?」

唯「HTTチームは手を使ってヨシとします」

信代「ずるいぞー!」

澪「いや、ずるいを通り越してる」

梓「ちゃんとやりましょう」

唯「冗談だよ~。では、HTTチームからキックオフです。・・・ピッ」

律「澪っ!」ポン

澪「・・・っと」

エリ「・・・」ジリジリ

澪「・・・未知子」ポン

未知子「・・・っ」ポス

アカネ「・・・」ジリジリ

梓「・・・」ザッザッ

信代「ちか、梓ちゃんマーク」

ちか「おっけー」

梓「うっ・・・」



761 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:46:18.35 ID:Rdx6fWIoo


律「こっちだ未知子!」

未知子「・・・っ!」ポン

律「よっしゃー!」ポス

三花「そう簡単にシュートは」

律「みおっ」ポン

三花「喋ってる途中なのに!」

澪「・・・えいっ」ポンッ

シュー

信代「よいしょ」ポス

梓「・・・動かざるごと山の如し」

信代「疾きこと風の如くっ!」ブンッ

シュー

エリ「・・・よいしょ」ポス

律「なぬっ!」

澪「走ってたっ!」

未知子「・・・っ」

エリ「っと!」クルッ

未知子「っ!」

澪律梓「「「 おぉー 」」」

エリ「とぅ!」ポン

シュー

潮「そうはいかぬ!」バシッ

さわ子「弾いてはだめよ!」

ザッザッ

アカネ「・・・っ」ポンッ

シュー

唯「ゴール!」

多恵「5-0」

さわ子「あらら」

律「だぁー!」

梓「・・・はぁ・・・はぁっ」

澪「はぁ・・・っはぁ・・・」

未知子「運動部には敵わないね」

信代「二人ともナイスラン!」スッ

エリ「ありがと!」

アカネ「ありがとう」

パンッパァン

三花「やったー!」

ちか「ジュースいただき~!」



762 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:48:38.47 ID:Rdx6fWIoo



律「試合に勝つのは難しいけど、一点くらいは取りたいな」

澪「うん」

唯「そうだね!」

紬「・・・」コクリ

梓「です!」

未知子「・・・うん」

多恵「・・・」

さわ子「あと残り一分よ?」

律「ターイム!潮ー!」

ザッザッ

潮「どうしたの?」

澪「作戦タイムだ」


エリ「じゃ、こっちも確認しようか」

アカネ「そうだね。0点で抑えよう」

信代「任せなさい!」

ちか「でも、攻めは忘れずに!」

三花「やる気充分だね!」

ちか「あはは、楽しいけど勝負に油断はつくらないよー!」

信代「頼もしい」


律「うぅ、隙が微塵もねえ・・・」

さわ子「では、作戦を伝えるわ」

梓「作戦ですか・・・。どうするんですか?」

さわ子「キーパーが鉄壁なのよね」

梓「山の如しです」

紬「・・・」コクリ

律「正面からは無理だな」

さわ子「なら、虚を突くわよ」

澪「どうやって油断を?」

さわ子「まず、キックオフと同時に梓ちゃんが走るわね
    そこでフリーになれるように走り回りなさい」

律「徐かなること林の如くだな」

唯「ハムスターのようにね!」

梓「意味が分かりません」



763 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:51:47.08 ID:Rdx6fWIoo


さわ子「潮ちゃんも逆サイドで同じ動きしてね」

潮「ゴールは守らなくていいんですか?」

未知子「捨て身の作戦ですね」

さわ子「未知子ちゃんと交代よ」

律「ふむ・・・。私と澪は?」

さわ子「うまくボールを運んでね☆」

澪「具体的な作戦は無し・・・」

さわ子「虚を突くって言ったでしょ。まだ火が残っているわ」キラン

多恵「?」

紬「・・・」ゴクリ



764 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:53:23.77 ID:Rdx6fWIoo


エリ「未知子ちゃんがキーパーなんだ」

三花「面白い」キラン

アカネ「油断禁物だよ」

ちか「ふふふ・・・中々燃える展開だよね」

信代「うん・・・」


律「うわー・・・燃え上がってるよ」

澪「こっちだって!」メラッ

梓「です!」メラメラ

潮「がってん!」メラ

未知子「・・・」

紬「・・・」

多恵「HTTファイトー」

さわ子「成功するといいわね」

唯「行きます!ピピッー」メラメラ

澪「りつっ」ポン

律「うっし」ポス

潮梓「「 ・・・っ 」」ザッ

信代「三花!ちか!」

三花ちか「「 おっけー! 」」

潮「うっ・・・」

三花「ボールは渡さないよ!」

潮「なんのっ」スッ

三花「おっと」サッ

潮「はやっ!」

梓「・・・」サッ

ちか「・・・っ」

梓「・・・」ササッ

ちか(はやいっ・・・其の身軽さ猫の如し!)

律「・・・っ!」

エリ「・・・」ジリジリ

律「あっぶねえ」

澪「りつっAだ!」

律「っ!」ポン

三花「エー・・・?」

信代「梓ちゃんだから!」

ちか「・・・!」

梓「よいしょー!」ポス

ちか「ふふ・・・素早いね」



765 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:54:56.56 ID:Rdx6fWIoo


梓「潮先輩っ!」ポン

ちか「なっ!?」

信代「エリ!三花とプレスかけて!」

潮「狙い通りっ!律!」ポンッ

エリ「ワンタッチ!?」

三花「潮ちゃんすごいー!」

律「おりゃあああ」ボンッ

信代「っ!」バシッ

澪「上に弾いた!」

シュー

梓「ヘディング勝負です!」ピョンピョン

ザッザッザ

さわ子「行くのよ!」

紬「・・・!」

多恵「未知子ちゃん!」

エリ「え!?」

信代「っ!?」

唯「アカネちゃんと同時だよっ!」

アカネ「・・・っ!」

未知子「・・・っ!」ボンッ

信代「っ!」

シュッ

唯「ピッピー!ゴーーール!!!そして試合終了~!」

澪「やった・・・!」

律「うっしゃー!」

梓「やったです!」

未知子「や・・・たぁ・・・!」ヘナヘナ

多恵「未知子ちゃん!」

さわ子「侵掠すること火の如く・・・ね」フフフ

紬「・・・」

澪「やったな未知子!」ダキッ

未知子「っ!」

律「ナイスだー!」ダキッ

潮「素晴らしいー!」ダキッ

未知子「ちょっと!」

唯「わーい!」ダキッ

梓「ただ騒ぎたいだけじゃないですか・・・」



766 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:55:33.59 ID:Rdx6fWIoo


エリ「試合に勝って勝負に負けた感じがする」

アカネ「実際そうだよ・・・ふぅ」

三花「いいチームワークでしたなぁ」

ちか「あはは、そうですなぁ」

信代「未知子が走ってくるとは予想だにしてなかったぁ・・・」

エリ「あの風景みたらどっちが負けたのか分かんないよねぇ」

アカネ「まったくですねぇ・・・」

ちか「ふふっ・・・あははっ」

三花「・・・やられたぁっ!」

さわ子「武将と呼んでもいいのよ?」

澪「ボスッ!」

さわ子「違うわよ!」

律「変わんねえよ」

唯「未知子ちゃ~ん」スリスリ

未知子「唯ちゃん・・・?」

多恵「凄かった・・・。うん、凄かった・・・」

潮「信代に勝ったー!」

信代「ぐっ・・・」

エリ「あの作戦ってさわ子先生が?」

さわ子「そうよ」キラン

律「風林火山だよな!」

アカネ「・・・山はこっちだったけど」

澪「風林火だな!」

三花「なにそれ~」

潮「チリンチリン」

ちか「あはは、風鈴か!」

潮「ありがとう、ちか」ウルウル

信代「どうして涙ぐむ」

唯「あははっ」

梓「―――ッ!」



767 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:57:31.78 ID:Rdx6fWIoo



どうして向こうにいるんですか

どうしてそんな顔してるんですか

どうして輪の外にいるんですか

どうして寂しそうな表情なんですか


胸が締め付けられる

苦しい

駆けつけて手を引けばいい

こっちに連れてきて


ドウスルノ?


一緒に居るだけでいい!


ワラッテイレバイイ?


違う、そうじゃない!


ヨロコビヲコエデアラワセラレナインダヨ?


知ってる!それを確認する必要はない!


ココニイルノトムコウニイルノトドウチガウノ?


全然違う!ここに居れば!輪の中に居ればそれだけで


ソウイッタノ?


分かる!楽しそうだから、表情で表現してくれるから!


ダカラ、タノシイトソウイッタノ?


う、うるさい・・・


メヲソラシテルノハワタシジシンダヨ


うるさいっ!!!!!



768 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:58:15.14 ID:Rdx6fWIoo



ツンツン

梓「ッ!」ビクッ

唯「あずにゃん?」

律「どした?」

澪「気分悪くなった?」

梓「ちが・・・むぎせんぱいが・・・」

紬「?」

梓「あ・・・」

唯「むぎちゃんがどうしたの?」

紬「???」

梓「いえ・・・なんでも・・・」



769 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 19:59:47.44 ID:Rdx6fWIoo



私は

むぎせんぱい自身がドイツへ行くことをどう思っているのか聞いていない

『今』が楽しければ楽しいほどそれは鎖にならないのか

そんな事考えていなかった

私は見送る側だから

ここには先輩たちが居てくれるから

だけど、ドイツには先輩たちがいない


考えてすらいなかった

想い出を増やして安心したいのは私の方だったんだ

1人でその想い出を抱えて旅立つむぎせんぱいは

どう思うんだろう

さっきの表情はそれを表していたのではないか

私は自分の事しか考えていなかったんだ

私がむぎせんぱいの立場なら―――



770 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:00:39.35 ID:Rdx6fWIoo



梓「―――悲しい」

紬「?」

唯「りっちゃん、辛子取って~」

律「七味辛子?はいよ」

唯「セーンキュー!はい、むぎちゃん、あずにゃんへ」

紬「・・・」スッ

梓「?」

唯「辛子だよ?」

梓「???」

唯「辛子が欲しいんでしょ?」

梓「かな・・・そうです。ラーメンには辛子です」

サッサッ

梓「う・・・」

唯「入れすぎだよ~」

梓「こ、これぐらいがいいんです」ズルズル

律「ずるずるっ」

澪「海でラーメンもオツなものだな」

さわ子「カレーもいいわよ」



771 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:01:35.41 ID:Rdx6fWIoo


キケバイイ


寂しいですか?って?それは無神経だ


ミナカッタコトニスレバイイ


あんな表情のむぎせんぱいを放っておけない


キノセイダッタンダヨ


そうかもしれない。けど、そうだったら


マタヒトリデサマヨウノ?


同じ轍は踏まない


ワタシガムギセンパイノココロヲスクイアゲル?


うん


ソレハムリダ


そんなこと


ワタシハムギセンパイデハナイカラ


―――ッ



772 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:02:43.83 ID:Rdx6fWIoo



ちか「今年の夏は海に来ていなかったから、来れてよかったね」

エリ「うんうん、人もいないし貸切気分だよね」

アカネ「料理もおいしい」

三花「海といったらカレーだよね」

唯「カレーといったらキャンプだよ~」

澪「そうだな」

アカネ「っ!」グサッ

エリ「トラウマが」グサッ

律「私悪くないもーん」

多恵「トラウマ?」

三花「置いていかれたって話だよね」

ちか「りっちゃん達がキャンプから帰ってきた時に、
   エリちゃんとアカネちゃんが日にち間違えて集合場所で待機していたんだって」

多恵「・・・」

さわ子「そのリアクションは間違ってないわ」

エリアカネ「「 うわーん! 」」

潮「また泣き出した」

信代「これはしょうがないよ」

紬「・・・」ニコニコ

梓(いつも受け取る側になってしまうんだ・・・)ズルズル

未知子「・・・」モグモグ

梓「・・・ふぅ、ごちそうさまです・・・・・・辛かった」

未知子「私もごちそうさま。お腹いっぱい」

紬「・・・」ズルズル

梓(会話に参加したいんだと思う・・・。自分の気持ちを言葉に乗せて伝えたい事があると思う)

紬「・・・」モグモグ

梓(それができなくて寂しくないわけが無い・・・)

紬「・・・?」モグモグ

梓「っ!」サッ

紬「・・・」ジー

梓(露骨に目を逸らしてしまった・・・。聞かれたら聞いてしまいそう・・・)

紬「・・・」ツンツン

梓「みっ、未知子先輩っ!」

未知子「ど、どうしたの?」

梓「おかわりいかがですか!?」

未知子「さっきお腹いっぱいって言ったよ・・・?」

梓「ですよね・・・」アハハ

紬「・・・」ツンツン

梓「かっ、カキ氷とかどうですか!?」

未知子「まだやってるのかな?」



773 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:04:34.55 ID:Rdx6fWIoo


律「さっきから梓はなにをやっているんだ?」

澪「さぁ・・・?」

紬「・・・」ツンツン

唯「ん?どうしたのむぎちゃん」

紬「・・・」トントントトトントン

唯「なんとまぁ・・・」

紬「・・・」ションボリ

梓「すいませーん、店員さーん」

唯「ちょいとあずにゃんやい」

梓「なんですか?」

唯「むぎちゃんを無視するなんてどうしたんだい?」

店員「はーい」

梓「し、してませんよ。・・・カキ氷ってまだやってますか?」

店員「やってますよ」

梓「だそうです」

未知子「うーん・・・今年最後のカキ氷なんだよね」

唯「いちごで一つ!・・・むぎちゃんが悲しんでいるよ」

店員「この店も今日で閉店ですから、最後のお客さんですので半額にしますよ~」

さわ子「商売上手ね。食べたい人頼んでいいわよ。私の奢りにしとくわ」

律「さすがさわちゃん!私コーラで!」

梓「オレンジで一つ。・・・無視なんてしてませんよむぎせんぱい」

紬「・・・」ジー

梓「う・・・」

澪「一つは多いな・・・。誰か半分ずつ食べない?」

多恵「私と・・・」

澪「うん、味はどうする?」

多恵「澪さんにお任せする」

澪「分かった。レモン一つ」

店員「はい、かしこまりました」



774 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:06:35.57 ID:Rdx6fWIoo



エリちか「「 ~っ! 」」キーン

律「このこめかみを刺激する冷たさがたまんねぇ~!」

紬「・・・!」キーン

多恵「アイスクリーム頭痛ですよね」パクッ

澪「多恵は平気なんだ?」

多恵「うん。どうぞ」

潮「・・・」

律「なんで宇治金時頼んでんだよ!」

潮「食べたかったから・・・」

さわ子「そういう割には進んでないわね」

潮「・・・」

信代「一番高いから頼んだでしょ?」

潮「大好物だって」パクッ

さわ子「それはよかったわね」

潮「おいしい~。・・・」フゥ

律「なんでため息が出るんだよっ!」

信代「量的に失敗したんだよ」

潮「・・・」モグモグ

ちか「私が手伝ってあげるよ」パクッ

アカネ「私も」パクッ

潮「どうぞどうぞ」

ちか「・・・ごちそうさま」

アカネ「あま・・・い・・・」

律「当たり前だろ」

三花「どれどれ」パクッ

潮「梓ちゃんも食べてみて」

梓「それでは・・・」パクッ

信代「減らそうと必死だな」

三花「予想以上に甘いね・・・。ごちそうさま」

梓「オレンジが一番です」

潮「ほら澪も唯も食べて」

さわ子「もしかして、罰ゲーム気分なの?」ジロ

潮「ちゃんと自分で消化します」

さわ子「消化・・・?」

潮「おいしくいただきます」パクッ

律「アホだな」

潮「おいしぃ~・・・」

唯「おいしぃ~」

未知子「・・・」



775 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:07:40.09 ID:Rdx6fWIoo



――・・・


エリ「紬さん!」トン

バッ

紬「・・・!」バシッ

ちか「よっ」ポンッ

アカネ「三花!」トン

バッ

三花「っ!」バシッ

ザッ

梓「くっ!」

信代「ピピーッ・・・ヤドカリチーム一点」

ちか「やった!」

三花「ナイスレシーブ」

アカネ「ナイスサーブ」スッ

パァン

潮「6-2でヤシガニチームが押されております」

さわ子「名前負けしてるわね」

梓「小さいから役に立てません・・・。誰か交代しませんか?」

潮「ごめんね、今は跳んだり跳ねたりはできない」

律「私もパスだ」

澪「ごめん、梓」

未知子「ごめんね」

唯「ここは私が」フフン

さわ子「しょうがないわね。多恵ちゃんと代わりましょう」

唯「」ガーン

多恵「・・・」

梓「・・・」

多恵「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

多恵「・・・・・・・・・」

梓「お願します」

多恵「私だったんだぁ・・・」

律「気のせいかと思ってたんか」

信代「コート内へ」

多恵「うぅ・・・」トボトボ

梓「さすがですね。ヤドカリチームは運動量が違います」

澪「・・・うん」



776 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:08:55.59 ID:Rdx6fWIoo


信代「試合再開です。ピッ」

潮「頑張れ多恵ー!」

多恵「・・・!」

さわ子「あら、顔つきが変わったわね」

未知子「スポーツ好きなんですよ」

律「へぇ~」

エリ「多恵ちゃん!」トン

バッ

多恵「っ!」ブンッ

スカッ

紬「!」ポーン

律「ナイスフォロー・・・」

さわ子「見てる分には、とか・・・?」

未知子「その通りです」

唯「おぉ・・・」

澪「悪いことではないぞ」

律「誰も悪いとは言ってないだろ」

梓「私にはなにもできないんでしょうか・・・」

唯「ん?」

梓「なんでもないです・・・」

澪「・・・」

律「ゆい~、どうして海に来ようと思ったんだー?」

唯「昨日観覧車の天辺から海が見えたんだよ」

律「ふむふむ」

唯「ずーっと遠くに見えたんだ・・・。そこへ行ってみたくなって」

未知子「・・・それだけなの?」

唯「それだけだよ~」

梓「ここへ来てどうなりましたか?」

唯「そうだね。海の向こうにある場所へ行ってみたくなったよ」

澪「それはどこ?」

唯「分かんない」エヘヘ



777 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:12:42.32 ID:Rdx6fWIoo


律「あずさ~」

梓「なんですか?」

律「キャンプでソーマが沖縄の話したじゃん?」

梓「は、はい」

律「その後に梓がソーマに言った事覚えてる?」

梓「?」

律「『ニライカナイは場所だけを指すのか』って」

梓「???」

律「覚えてないのかよ」

梓「あの人の事はスベテデリートサレマシタ」

澪(『ガイアス』の事は伏せておくか・・・)

唯「それがどうしたのりっちゃん?」

律「いや、人が『最高の場所』になりえるのかなって」

唯「うん???」

律「ソーマが『ニライカナイ』を探して沖縄を旅していたわけだろ?」

澪「そうだな」

律「で、梓はその後こう言ったんだ『災いしかもってこない人がいる』って」

梓「そうでしたっけ?」

律「あぁ、それって梓がソーマを『ニライカナイ』としてみたんだろ」

梓「ちっ、違いますよ!幸福なんてもらってません!!」

律「待て待て、大事な所なんだから・・・。で、だ・・・。その後大爆笑したんだよな」

唯「そだね。ビックリしたから覚えているよ」

梓「・・・」イライラ

澪「確か・・・同じ事を言われたって・・・事だったな」

律「そう、その後に電話で話をしただろ?唯と梓は」

唯「いえす」

梓「はい。海琴さんですね」

さわ子(デリートされてないわね・・・)

律「そこなんだよ。海琴って人は・・・『ニライカナイ』をみつけたんじゃないのか?」

梓「!」

さわ子「どうしてそう思うのよ?」

律「海琴と梓が被ったからソーマは笑ったんだろ?」

澪「そうか・・・。でも相馬さんがその場所を見つけたことには・・・」

律「そこは知らない。てか、ソーマの旅は壮大すぎて私では把握できない」

梓「どういう意味ですか・・・?」

律「話がズレるから、それは後回しだ。・・・ソーマの話を聞く限りでは
  『ニライカナイ』イコール『最高の場所』だと思うんだ」

唯「おぉ!という事は人が『最高の場所』になりえるんだね!」

律「と思った!・・・んだが・・・腑に落ちない点がいくつか・・・」



778 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:14:42.19 ID:Rdx6fWIoo


梓「人・・・ではなく・・・その隣ではどう・・・ですか・・・?」

律「あぁ・・・・・・、納得だ」

唯「そっか、人が居ないとそこはただの場所だもんね」

澪「相馬さんのお父さんの写真がそうだったからな」

梓「むぎせんぱいの隣が私の『最高の場所』」

律「・・・」

唯「・・・」

澪「・・・」

さわ子「・・・」

未知子「・・・」

梓「そう思っていたんです・・・。
  だけど、それは・・・私にとって都合のいい場所でしかなかったんです」

唯「あずにゃん・・・」

梓「手を引っ張ってくれて、たくさんの景色を見せてくれて・・・
  居心地がいいから、そこを私の『最高の場所』として名付けただけなんです」

律「『最高の場所』ではないのか・・・?」

梓「今疑っているから・・・、きっと違うんです」

澪「・・・」

『怖いのが分かるって?それは思いあがりだよ梓』

梓「昨日、夏と話をして気付きました・・・
  私はむぎせんぱいに甘えているだけなんだって」

唯「!」

律「梓・・・」

澪「・・・」

梓「むぎせんぱいの居る場所が私の『最高の場所』で間違いないんです
  でも、今のままでは・・・手を引っ張ってもらっている今のままでは
  そこには絶対に辿り着けないんです」

唯「・・・」

律「・・・」

澪「・・・辿り着くには、どうすればいい?」

梓「先を歩くむぎせんぱいの隣を歩けるようにならないと・・・」

澪「・・・そうか」

梓(あの旅で一番近づいたのが澪先輩・・・)

さわ子「・・・」

唯「くはっ」バタン

律「くふっ」バタン

澪「どうした・・・」

唯律「「 遠いっ! 」」

澪「本当に・・・大変だな追いかけるのは・・・」

未知子「どうしてその場所を探しているの・・・?」

梓「むぎせんぱいを・・・笑顔で見送りたいからです」
  
未知子「・・・」



779 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:15:15.33 ID:Rdx6fWIoo


梓「その場所を見つけて強くならなきゃいけないんです」

未知子「・・・っ」バタン

さわ子「あら・・・?」

未知子「話が大きくてついていけない・・・!」グルグル

さわ子「お疲れ様」

信代「ピッピーッ!試合終了ー!」

エリ「やった!紬さんナイスファイトォ!」

紬「・・・!」ニコニコ

多恵「勝ったぁ!」

律澪唯梓「「「「 えぇっ!? 」」」」

潮「15-13でヤシガニチームの勝ちです」

さわ子「なにが起きたのよ」

信代「ヤドカリチームが10点取るまでは点差が開いていたんですけど
   その後から粘って・・・スタミナが著しく低下しました」

ちか「っはぁ・・・疲れたー!」

アカネ「あのしぶとさは怖かった・・・」

三花「打っても打っても多恵ちゃんが拾うんだもん・・・」

未知子「間近で見ながら吸収するタイプです」

潮「マジか・・・」

さわ子「潮ちゃん、誰かに似てるわね」

潮「誰ですか?」

律「聞かないほうがいいぞ」

エリ「やったやった!」ピョンピョン

紬「・・・!」ピョンピョン

多恵「やった!」ピョンピョン

未知子「多恵ちゃんがあんなにはしゃぐなんて・・・」

梓「そういう人なんです・・・むぎせんぱいは・・・」



780 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:18:58.03 ID:Rdx6fWIoo


―――――駅


澪「これから出かけるの?」

潮「うん。信代と買い物する約束があってね」

信代「それなのに、私をほったらかして電車に乗ったもんな、ビックリしたよ」

ちか「ごめんね~」

信代「いいよ。今からでも間に合うし、楽しかったから」

律「だよな!」

潮「じゃ、行こう信代!」

信代「うん、じゃ明日ねみんな」

唯「ばいば~い」

紬「・・・」フリフリ

信代「慶子に連絡した?」

潮「・・・」

信代「後先考えないで行動するのやめなよ・・・。フォローしておいたから」

潮「かたじけない」

スタスタ

エリ「私たちも帰るね~」

ちか「ばいばーい」

アカネ「明日ね」フリフリ

三花「アディオース」

澪「ばいばい」

梓「また、明日です」

紬「・・・」フリフリ

唯「気をつけて帰るんだよ~」

ちか「あはは、だいじょーぶだよー」

さわ子「元気ねぇ・・・。二人は送るわよ」

未知子「・・・?」

多恵「?」

律「贔屓だ・・・!」

唯「贔屓だー!」

さわ子「あなたたちはどこかより道するんでしょ?」

梓「はい」

澪「あ、そうだったんだ。知らなかった」

さわ子「か弱い子を放ってはおけないわ~」キラキラ

律「はいはい。じゃあな」

未知子「う、うん。明日ね」

多恵「ばいばい」

唯「GOODBYE!」

紬「・・・」フリフリ



781 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/07(水) 20:20:10.07 ID:Rdx6fWIoo


さわ子「じゃあね」

スタスタ

律「わたくし達はこれからどこへ行くというのかしら」

澪「・・・」

唯「そうですわね、あずにゃんさん、どこかお決まりになって?」

梓「河川敷でぼんやりしましょう、むぎせんぱい」

紬「・・・」コクリ

律「ご覧になってゆいさん、夕刻ですわ」

唯「ご覧になってりつさん、あちらの雲はどんよりですわ」

澪「・・・行くぞ」




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