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律「澪、私二重人格なんだ」#後編 【非日常系】


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律「澪、私二重人格なんだ」#前編
律「澪、私二重人格なんだ」#後編




136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:48:10.41 ID:gLHYPziA0


――
―――


澪「・・・律?起きてる?」

律「・・・うん・・起きてる」

澪「ちょっと話そうよ、いい?」

律「・・・いいよ」

澪「・・・」

澪「・・・こ・・こにゃいだの約束なんだけど・・」

律「・・ぷっ・・・・ふふ・・噛んでるし」

澪「(・・・くそ~)」///



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:50:01.77 ID:gLHYPziA0

澪「この間の約束、覚えてる?」

律「・・・なんだっけ?」

澪「おいおい、自分で言った事だぞ!」

澪「す、好きな人ができたらお互い言い合うっていう・・」

律「あ・・うん・・それね、ちゃんと覚えてるよ」

澪「忘れてたじゃないか・・」

律「・・違うよ・・どの約束か分からなかっただけ・・」

澪「ほんとか・・・?怪しいもんだ」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:52:48.71 ID:gLHYPziA0

澪「・・・」

律「・・・」

澪「そ、それでな・・言おうと思って・・律に」

律「・・・澪に・・」

律「・・・好きなひと・・できたの?」

澪「・・・あぁ」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:54:21.64 ID:gLHYPziA0

澪がなぜ緊張を私に分かるまで伝えているのか
なぜ私は澪の家に泊る前に躊躇ったのか
今分かった、こういう事だったんだ
澪はずっと鈍感な私を相手にやきもきしていたのかな
ごめんね

だけどね・・・澪
私は・・



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:55:39.68 ID:gLHYPziA0

律「・・そうなんだ・・誰なの・・?」

わかっているのに事なのになぜ問うのか
それはね
私は・・
私は・・・

認めたくなかったんだ
私と澪は・・そういうのじゃないんだって

信じていたかったんだ
私と澪は親友なんだって

澪「律・・私は律の事が好きなんだ」



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:57:00.54 ID:gLHYPziA0

律「・・・」

澪「・・・」

律「・・・」

澪「・・り、りつ!な、なんかい、い、い、言ってよ!」

律「・・ご、ごめん・・なんかびっくり・・して」

澪「律・・」ガバッ

律「澪・・えっ・・?」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 20:58:59.21 ID:gLHYPziA0

澪が私に覆いかぶさってきた
月明かりが澪の紅潮した顔を照らす
澪がじっと私の顔を見つめている
私はその目線に応じる事無く、顔を真横に向け
壁際に置かれたうさぎのぬいぐるみをじっと見つめていた

澪「律、ごめんね・・」

律「・・・本気・・なの?」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:00:54.26 ID:gLHYPziA0

聞こえるか聞こえないか、そのくらい小さな声で私は呟いた
少し間を置いた後
澪は私の横髪を撫でながら、顔を近づけてくる
髪で隠れていた私の右耳を、澪はそっと指でなぞる
澪の唇は、私の頬のすぐ近くまできているようだ
今までの長い付き合いの中で
吐息が肌で感じられる程、澪に近づいた事があっただろうか



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:02:52.69 ID:gLHYPziA0

澪「本気・・だよ・・?律が恋しくて・・たまらなかった・・」

律「・・・」

澪「律、もっと律に・・触れてたいよ・・いい?」

律「・・・え・・」

(だめだよ)
(私達は、女同士なのに)
(私達こういう仲じゃないだろ?)
(澪に・・今言えば・・済む事じゃないか)
(澪が私に何を求めているのか)
(わかってるんでしょ?)



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:05:22.60 ID:gLHYPziA0

わかってる・・私だってそのくらい・・
言わなきゃ・・
言わなきゃ・・

律「・・うん・・いいよ・・」

(なぜ・・?)
(それがどういう事になるのかわかってるのか?)

言えない
私には・・

(澪に・・)
(こんなのおかしいって)
(私達はこういう関係じゃないんだって)
(言えば全て終わるじゃないか)



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:08:22.22 ID:gLHYPziA0

違う・・きっとそれを言ってしまえば
その瞬間から
今までの私達の関係まで終わってしまうから
だから、言えない

(だけど私の気持ちはどうなる)
(澪とのそれを望んでる訳じゃないだろ?)

澪「律・・」ギュッッ



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:11:02.69 ID:gLHYPziA0

少し私に気を使ってくれてたのかな
澪は少し浮かせていた腰を私の腹部に密着させた
澪の重りが上半身に重くのしかかる
澪の両腕は私の脇の下を通って、背中に入り込み力強く私を抱きしめる
澪の頬と私の頬が重なり合っている、澪の呼吸はどんどん荒々しくなる一方だ
肌にかかる澪の吐息を感じながら天井を見つめる
私はそこで自分の感情の変化に気づき始めた
強引な澪の行動に私の感情はいつしか戸惑いから・・・

恐怖に変わっていた



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:14:23.66 ID:gLHYPziA0

澪「律・・律とずっとこうしたかったんだよぉ・・!」ぎゅうぅぅ

律「・・・うぅ・・・みお・・?」ウルッ

(怖いんだろ?)
(執拗に私を求めてくる澪が)
(これから何をされるのかわからない自分が)
(怖くて仕方ないんだろ?)

ちがうよ・・
ちがうんだって・・



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:16:19.13 ID:gLHYPziA0

(今ならまだ間に合うよ)
(勇気出して、伝えてごらん?)
(大丈夫、私もついてるから・・・)

ちがうよ!
君なら伝えられるの?
昔からずっと一緒にいてくれた澪を裏切る事が
君ならできるっていうの?

(・・・それは)



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:18:41.60 ID:gLHYPziA0

私は澪を裏切るような事はできない
澪や澪のお母さんが哀しい顔をしている顔なんて
想像もしたくない!

澪「律・・」ムクッ

澪「律・・・いいよね・・?」

律「・・・」

澪「し、してもいい・・・かな・・?」///



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:19:36.27 ID:gLHYPziA0

澪の哀しむ顔は見たくないの
澪は私を唯一認めてくれた
こんな私でも優しく接してくれた・・

(・・・それで、お前は・・)
(お前は・・平気なのか?)

私なら、大丈夫
私が
私が・・・
我慢すればいい・・
・・・だけだから

(わかったよ・・・)
(強情なやつだな)



153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 21:21:27.39 ID:gLHYPziA0

ごめんね

(まったく)
(どうなっても知らないぞ)

澪「りつぅ・・・」はぁはぁ

律「・・・いいよ・・澪」

澪「・・・」

澪「律・・目閉じて・・?」



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:02:45.13 ID:gLHYPziA0

私は澪に従った
まぶたを閉じその時が来るのをじっと待った
女性同士で唇を重ねる事
抵抗があるのは当たり前の事だった
なのに何故か私の心情はとても落ち着いていて
物事を冷静に考える余裕があった
それはきっと私に強い使命感があったからだと思う
澪の気持ちに応えなくちゃいけないという絶対的な使命感
この場で澪を拒絶する事によって
私は澪という存在を失ってしまうかもしれない
そんな恐怖の感情に比べたら
私の抵抗感は一時的な感情に過ぎなかった



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:07:04.34 ID:gLHYPziA0

澪「・・・ん・・・」チュッ

律「・・・ん・・」

澪の柔らかい唇が私の唇と重なった
澪の甘い匂いが一気に私の周りを支配した
幼いころに経験した事のある香りだ
そうこれは澪の香り、ずっと忘れていた
唇を重ねた事に、さほど後悔は無かった
これで澪との関係を維持できるのならと思った
一瞬の口づけで全てが片付いた
そう思い、安堵の気持ちが芽生え私は口を開いた



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:10:30.64 ID:gLHYPziA0

律「澪・・積極的・・だね・・」

澪「・・・嫌・・だった?」

律「ううん・・嫌じゃないよ・・」

私は積極的な澪も素敵だなと思った
そのままの意味で伝えたつもりだった

澪「じゃあ・・もっとしたい・・」グイッ

律「・・え・・?・・みお・・っん・・?!」ピチャッ



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:13:25.83 ID:gLHYPziA0

突然澪の舌が私の口内に入ってきた
私は突然の事で頭の中がパニックになった
澪を満足させ、これで全てが丸く収まるのだと思っていた
そんな私の期待は裏切られ、想定外の事が今起こっている
私は目を大きく見開き、澪の紅潮した顔を見つめる
澪は目を瞑ったまま、舌を精一杯私の口内へ伸ばし
強引に私の舌と絡ませてくる
戸惑いから、私は舌を口内の隅まで避難させた
澪はさらに舌を伸ばし、口内の隅に置かれた私の舌を見つけ出す
言葉では伝えられなくても、澪の舌の動きから
私の舌との交わりを要求しているのは、直ぐに理解した
澪の要求を拒絶する選択肢は、私の中ではありえなかった
私は恐る恐る澪へ自分の舌を差し出す
澪の舌は、満足する様に私の舌を堪能し始める
澪の唾液が私の口内で私のそれと混ざり合う
澪の唾液の味を、私の舌を通じて感じ取る



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:18:15.19 ID:gLHYPziA0

澪の事は大好きだよ
だけどね
私が澪を好きな感情と、澪が私を好きな感情はきっと似ている様で
全然違うものなんだ
わかっていたつもりの事を、
お互いの舌を絡ませる事で、今はっきりと認識させられた

私からしてみたら澪とのそれは気分を害するものでしかなかった
嘔吐感すら感じられる程に、私の体は澪を拒絶していた



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:21:21.13 ID:gLHYPziA0

澪「・・・んっ・・はぁ・・はぁ・・」ぴちゃ・・ぴちゃ・・

律「ん・・んんっ・・・ん~!・・」

我慢すればいい
私が我慢すれば全て丸く収まる
そうさっき誓った筈なのに
私の体は自分の意識とは反して、澪に今の自分の感情を素直に表現した
澪の両肩を手で掴み
澪の唇が、私の唇から離れる様に力一杯上へ押し上げようとした



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:24:43.48 ID:gLHYPziA0

律「・・・んっ・・んん~!・・」ぐい

澪「はぁはぁ!・・・ぴちゃ・・ちゅうぅ・・」ガシッ

私は大きな澪の手で両手をベッドに押さえつけられてしまった
私の小さな抵抗は、きっと澪からすれば
この行為を私が受け入れてくれてるんだと思わせたのかもしれない
ううん・・違うな・・
抵抗する私をわかっていながら押さえつける
澪はそんなひどい人じゃないって・・
私がそう思いたかっただけなんだ



165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:27:41.59 ID:gLHYPziA0

澪「はぁ・・はっ!・・りちゅ・・好き・・だよ・・?」ぴちゃぴちゃ

律「・・・」

これが・・
これが・・私の選んだ事だったんだ
澪に全てを委ねるしかない
全てが終わるまで、澪に身を預けるしかない
どんなに私が望まない事であっても
それで澪の笑顔が見られるのであれば・・
それで澪を満足させられるのなら・・
それで澪と一緒にいられるのなら・・

(ばかな・・やつだな・・くそっ)



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:30:22.89 ID:gLHYPziA0

澪「ぷはっ・・はぁ・・はぁ・・」

律「・・・」

どれだけ唇を重ねていたのだろう
どちらのものか分からない唾液が澪の唇を光らせている
きっと私の唇も同様だろう
私の意識はまるでどこかへ飛んでいってしまったかの様に
今は何も考える事ができない
抜け殻の様な状態で、きっと虚ろな目をしていたと思う
少し時間を置いて澪の息が整った頃
澪が眉を曲げ、哀しげな表情に移り変わり
私の顔をじっと見つめてくる

澪「律・・どうしたんだ・・?大丈夫か・・?」



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 22:33:25.44 ID:gLHYPziA0

私はなぜ澪がそんな表情で、そんな問いかけをしてくるのか理解できなかった
澪を喜ばせる為、澪を哀しませない為、
澪が今見せている表情を、私は見たくなかったから・・
私は・・澪を受け入れたんだよ・・?
なのになぜ・・なの・・?

澪「律・・嫌・・だったんだな・・ごめん・・」スッ

こめかみをつたう私の涙に、一番最初に気づいたのは澪だった
澪は私の涙を手で優しく拭ってくれた
さっきまで私を押さえつけていた手と
同じ手とは思えないくらい優しい手だった

律「・・あれ・・おかしい・・ね・・なんで・・だろ・・?」ぽろっ

澪「ご・・ごめんっ!・・りつ・・私・・なんてことっ・・!」うるっ



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:01:01.23 ID:gLHYPziA0

澪の目が涙で潤んだのを見た瞬間、私は我に返った
と、同時にどうすれば良いのかも
私の頭は冷静に答えを導き出した

律「・・違うよ・・?澪」

澪「・・え?」

律「・・嫌な訳・・ないでしょ」

律「澪と一緒になれて・・嬉しかったから・・涙でちゃった・・」

澪「ほんと・・に・・?」



171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:01:54.56 ID:gLHYPziA0

律「・・ほんとだよ?ありがとう澪」

澪「よ、良かったっ!・・っていうことは・・さぁ」

律「?」

澪「恋人・・に・・なってくれるのか・・?」

律「・・・」

律「・・・うんっ・・もちろん」

澪「ほ、ほんとか!?」パァ

律「ほんとだよ・・澪の事・・好きだから・・」

澪「わ、私も・・律の事・・だ、大好きだからなっ!」///

律「・・・」

澪「と、とりあえず・・これからもよろしくなっ」///ダキッ

律「・・・うん」ぎゅっ



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:04:07.69 ID:gLHYPziA0

きっと普通に好きな人ができて
普通に相思相愛になって
時期がきたら、そういう関係になって
私は今日この日まで、なんの疑いも無くそう思っていた
その相手は、間違い無く「男の人」を想像していて
それが普通の事なんだと、学校の授業でもしつこく教えられて

もう私・・
どうしたらいいのか・・
わかんないよ・・

澪は私と同じ女の子なのに
なんの抵抗もないのだろうか
それともおかしいのは私の方?

もうわからないよ・・
澪・・
澪が怖い・・
私には澪の事がわからなくなっちゃった・・



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:05:44.40 ID:gLHYPziA0

澪にこういう行動をさせたのは
多分あの時の約束があったからだ
好きな人ができたら真っ先に言い合う事
あの時の約束
後悔が無いと言えば嘘になる
ねぇ・・澪
それが無ければ・・
あの時の約束が無ければ・・
私達ずっと親友でいられたかな?

ねぇ・・澪・・
もう一度昔みたいに、戻りたいよ・・



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:06:19.16 ID:gLHYPziA0


――
―――

夏休みが終わって、学校が再開した
いつものメンバーがいつもの様に音楽室に集合する様になった
夏休みが終わり、生活のリズムが狂っているせいなのか
学校が始まって数日経つというのに
放課後の皆の表情は何か気だるい印象を感じさせる

唯「まだまだ暑いね~何もする気がおきない・・」ダラーン

紬「もうすぐ秋になって、過ごしやすい季節になるわよ」
 「紅茶も美味しい季節にね」コポコポ

梓「唯先輩、しっかりして下さい!」
「そんな調子で学園祭どうするんですか」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:08:10.27 ID:gLHYPziA0

唯「わかってるよ、あずにゃん、学園祭楽しみだね~」
 「今年も焼きそばやりたいな~」

梓「いや、そうじゃなくて・・」シュン

澪「思えばもう学園祭の季節なんだな・・」

律「・・・」

澪「律、学園祭のライブの曲、そろそろ絞っていった方が良いんじゃないか?」

律「・・・」

澪「おい律?」

唯「りっちゃーん?」

律「・・えっ?・・あっごめん、聞いてなかった!」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:09:09.87 ID:gLHYPziA0

唯「りっちゃん!夏休みはもう終わったんだよっ」
 「いつまでも休みモードの頭じゃいられないんだよっ!」

律「ゆ、唯にだけは言われたくね~!」

澪「・・・」

私と律の事は、他のみんなには内緒にする事にしていた
私達の仲をみんなが知った時に、
みんなの仲がぎくしゃくしてしまうのを懸念しての事だった
私と律が話し合って決めた事だった



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:10:19.89 ID:gLHYPziA0

唯・紬・梓「それじゃ、また月曜日にね」

澪・律「またな~」

澪「・・・」テクテク

律「・・・」テクテク

律と一緒に下校する事を始めてから何年の月日が経つだろう
なんの変哲も無く続いていた律との登下校時間が
あの日から私にとってかけがえの無い時間に変わっていた

律「夕日もちょっとずつ短くなってきたな」

澪「そうだな、秋になったらこの川辺がまた綺麗にオレンジ色に染まるんだよな」

律「・・ははっ・・それ歌詞になるんじゃないかぁ?」

澪「そ、そうか・・?考えてみる・・」



179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:11:13.74 ID:gLHYPziA0

最近は下校途中に律と二人で川辺で道草するのが日課になっている
ランニングコースのしかれたその川辺は、
コースのラインに従って木が植えられている
木と木の間には皆が座れる様にベンチが一定間隔で置かれており
私達は二人並んでそこに座り、日が暮れるまで一緒に過ごしていた

澪「中学生の頃もよくここでおしゃべりしてたよな」

律「懐かしいよな~、毎日のように日が暮れるまで・・」

澪「ははっ・・」

律「?」

澪「そういえばさぁ、中学生の頃・・」
「律のお母さん、律があまりにも帰りが遅いもんだから怒っちゃって」
「律が家に帰っても、家に入れさせてもらえなかったんだっけ?」



180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/09(金) 23:12:14.73 ID:gLHYPziA0

最近は下校途中に律と二人で川辺で道草するのが日課になっている
ランニングコースのしかれたその川辺は、
コースのラインに従って木が植えられている
木と木の間には皆が座れる様にベンチが一定間隔で置かれており
私達は二人並んでそこに座り、日が暮れるまで一緒に過ごしていた

澪「中学生の頃もよくここでおしゃべりしてたよな」

律「懐かしいよな~、毎日のように日が暮れるまで・・」

澪「ははっ・・」

律「?」

澪「そういえばさぁ、中学生の頃・・」
「律のお母さん、律があまりにも帰りが遅いもんだから怒っちゃって」
「律が家に帰っても、家に入れさせてもらえなかったんだっけ?」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:00:16.03 ID:hIttbT4i0

こんな昔話や世間話、たまに今悩んでいる事や、自分の将来の話
私は律と二人だけになれるこの時間が大好きだった
二人一緒にいられる事は昔から変わらないこの時間だけど
昔の私達と今の私達には大きな違いがある
今の私達は・・・
恋人同士なんだ

澪「ねぇ・・律・・」スス・・

律「・・・」

私は律の肩にそっと自分の頬を預ける
律はいつも黙ってそれを許してくれる
律は周りの目もあり、恥ずかしい気持ちもあるんだろう
無口になってしまうんだけど
周りが暗くなってきて、人通りが少なくなってきたら
毎回私の髪を黙って撫でてくれるんだ
律の指が、私の髪をかきわける度
私の胸は苦しさを覚えて、
いつも私は律の制服をぎゅって握ってしまうんだ
この時間が永遠に続けばいいのに
いつもそう思うんだけど
夕日が川辺の水面に映らなくなった時が、私達がそれぞれの家に帰る合図なんだ



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:03:18.38 ID:hIttbT4i0

律「さぁ、そろそろ帰ろうか」

澪「・・・うん」

辺りに人通りはもうほとんど感じられない
律と離れたくない
そんな私のシンプルな感情を律に分かって欲しかった

澪「律・・」ぎゅうぅ

律「・・・」

律に抱きついた
律の匂いがふわっと漂って
その匂いを感じた瞬間私は、自分の感情を抑える事ができなかった



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:06:09.85 ID:hIttbT4i0

澪「・・んっ・・」ちゅ

律「・・・」

律の唇を奪った
消極的な私が律の事を思うと
こんなに積極的になれる
これは私の中の律への思いは相当なものであるという証拠で、
私を安心させる事でもあった
律を思う気持ちなら誰にでも負けない
これからもずっと律の傍で・・
私が律を支え続けるんだ



188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:10:26.42 ID:hIttbT4i0

澪「・・律・・またね」

律「あぁ、気をつけてな」

澪「・・・うん」

澪「・・・・」

律はこういう事に関しては、奥手な所があるんだ
新しい律の一面を知れて嬉しいんだけど
普段が元気いっぱいだからちょっと違和感を感じるかな?
恥ずかしい気持ちは私も一緒なんだぞっ
・・・もう少し私に気持ちをぶつけてもいいんだよ?


私達は・・
つきあってるんじゃないのか・・?



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:15:19.02 ID:hIttbT4i0

澪「り、律!」

律「・・・?・・どうしたんだ~?」

澪「・・ごめんな・・」サッ

律「・・・あっ・・みお・・また・・」

律のカチューシャをとった
同時に私は最低な行動をとった事を自覚した

考えない様にはしていたんだよ?
こんな事必死に考えないようにしていた
律は本当に私の事が好きなのかなって
私と嫌々つきあってるんじゃないんだろうかって



191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:20:15.63 ID:hIttbT4i0

でもさ、律
私達はずっと一緒に育ってきたんだよ?
ずっと一緒だったんだ
律が必死に隠そうとしても
私には分かってしまうんだ・・
当たり前だろ・・?
律の本当の気持ちなんて大分前から気付いていたんだ
気付かないフリを続けてただけなんだ

でもね・・
私・・どうしても律の事が好きなんだ
こんなのおかしいって分かってるよ
女の子同士でこんな感情が芽生えてしまうのなんて普通じゃないよね
気持ち悪いって思うのが普通だよね
でもね・・
でもね・・



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:25:30.88 ID:hIttbT4i0

自分を偽って律と親友の面をして付き合っていける程
私は器用じゃなかったんだ
律の事を思うと毎日が辛くて・・苦しくて・・切なくて・・
だから律に嫌われるかもしれなくても、
勇気を出して律に思いを伝えたんだよ?

律が大好きだから・・絶対に失いたくない大切な人だから・・

澪「・・・うう・・グス」ぽろぽろ・・

律「・・!・・みお・・どうしたの・・?大丈夫・・?」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:30:14.38 ID:hIttbT4i0

だからあんな行動をとって求めてしまったんだ
例え偽りであっても私の気持ちに応えてくれるもう一人の律を
「律の役に立ちたい」なんて親友のつもりでさ
律が本気で悩んでいる事を、私は自分の為に利用したんだ
こんな最低な人、好きになってくれる訳ないよね

澪「・・・グスッ・・ひっく・・うぇぇん・・」ぽろぽろ・・

律「・・みお・・大丈夫だから・・泣かないで・・?」ぎゅう



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:35:46.55 ID:hIttbT4i0

・・・ほら
律はこんな私でも抱きしめてくれるんだ
恋愛感情なんて私には抱いていなくても、
こんなに優しく抱きしめてくれる
反則だよ、律
こんな事されたら、余計に涙が止まらないじゃないか・・

澪「・・・・」ぽろぽろ・・

律「・・・」ぎゅう

澪「・・ぐす・・律・・お願いがあるの」

律「なに?・・澪」

澪「・・ひっく・・今夜・・一緒にいて・・」



196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 00:40:12.02 ID:hIttbT4i0

律「・・・え・・」

澪「・・律と・・一緒にいたい・・」

律「・・えっと・・その・・」

澪「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」グスッ

律「・・うん、わかった・・」



198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:02:02.25 ID:hIttbT4i0

律を心配させて、困らせて、傷つけて・・
それで律の恋人・・?
私が律の支えになる・・?
どうかしている
私はいつまで律の優しさに縋るつもりなんだろう?

どうして律にあんな事を言ってしまったのか
私はいったい何を期待しているのだろう
自分の胸に纏わりついている黒くてもやもやとしたものが、
どういう感情なのかが、自分自身でもわからない
いっそ律が全てを打ち明けてくれれば楽になるんじゃないか
女の子同士で恋愛なんてできないって
これからは今まで通り親友として付き合っていこうって
私はそうなる事を期待しているんじゃないかって
そう思ったけど・・



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:03:21.03 ID:hIttbT4i0

違う、そうじゃないんだ
だって私は律のカチューシャを取り、もう一人の律を求めてしまっているのだから
そもそもそうなる事を期待していたのなら
本来の律に打ち明ければ良かっただけの話だ
私はやっぱり怖がっているんだ
律との関係がここで終わってしまう事に

本当の・・
本当の私の気持ちはね・・

澪「・・・律の家・・行ってもいい・・?」

律「・・いいよ・・今夜は一緒にいよう」



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:04:49.75 ID:hIttbT4i0

律に愛されたい

例え表面だけの偽りの関係を続けていても
その嘘はいつかは本当になるんじゃないかって
いつかはお互い心の底から幸せに思える
恋人同士になれるんじゃないかって

今は無理でもかならずその日が訪れる

そう信じてる




201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:05:45.45 ID:hIttbT4i0


――
―――

澪がなぜ涙を流していたのか
私は結局理由を問う事ができなかった
尋常でない澪の泣き方を見て、今は理由を聞くべきでないと判断したからだ
私は澪を抱きしめる事しかできなかった
澪の涙が私の制服に染み込んでいく
澪の温もりと共に澪の哀しみが私に伝わってくるのを確かに感じた



202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:07:24.64 ID:hIttbT4i0

「今夜は一緒にいて欲しい」
本当の事を言うと
私は澪の気持ちを受け入れたくはなかった
私は澪と共に過ごしたあの夜以来
一人ベッドの中で自問自答を繰り返す夜を続けていた
澪を傷つけまいと、澪の気持ちに応えようとする自分と
女性同士で恋愛関係を持ってしまっている事に抵抗感を感じている自分
私には分からなくなってしまった澪を必死に理解しようともした
毎夜、悪戦苦闘してみるが
答えが見つかる事はなかった

澪はおそらく私の事が原因で涙を流している
澪が何を思い、何に思いつめているのか
それが分かれば・・私は前に進める気がした



203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:08:36.47 ID:hIttbT4i0

律宅
澪「ごめんな・・律・・なんかいきなり」

律「いいよ・・一緒にいたいんでしょ?」

澪「あ、あぁ・・」

律「・・・」

トントン ガチャ

聡「ねーちゃん、母さんが呼んでるよ、おおっ前髪あるし!」

律「・・・わかった、今行く」タタッ

パタン



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:09:18.98 ID:hIttbT4i0

聡「澪さん、なんか元気ないっすね・・?」

澪「そ、そんな事ないぞ?いつもこんな感じだろ」

聡「そっすかぁ?」

澪「そうだ、なぁ聡・・」

聡「はい?」

澪「最近律ってさ、家では結構前髪下ろしてたりするのか?」

聡「そういえば、最近けっこう下ろしてるよ」ププッ

澪「?」



205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:10:11.75 ID:hIttbT4i0

聡「ねーちゃん前髪ある時急に女っぽくなるでしょ?おもしろくね?」

澪「っていうかもともと女だろ・・(聡もわかってるんだな)」

聡「でも最近は前髪下ろしてる時でもあんま性格変わらなくなってきてるんだよね」
 「ずっとあの女っぽいまんまなら彼氏もできるんだろうけどなぁ」

澪「聡もマセてきたなぁ?(そうなのか・・私にはまだ・・)」

聡「てへへ」



206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:11:38.41 ID:hIttbT4i0


――
―――

澪「夕飯とお風呂ありがとうございます」

律母「いいんだよお礼なんて、私達に気使わなくてもいいからね?」

聡「そうだよ、澪さん!」

澪「あ、ありがとうございます」ペコリ

律「じゃあ・・部屋に戻ろっか?」

澪「あぁ」

ガチャ パタン

律「はい、澪の分のアイス」

澪「あ、ありがとう」

律「・・・」ガサガサ・・

澪「・・・ガリ○リ君か・・レモン味なんてあったんだな」ガサガサ・・



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 01:12:49.35 ID:hIttbT4i0

律「らしいね」ペロペロ

澪「・・・」ペロペロ

澪「なぁ・・律・・前髪下ろしたままでいいのか?」

律「ん、できるだけ澪の前ではこうしてようと思って」
 「まだ人前に出るのは恥ずかしいけどね・・」

澪「そっか、なんか嬉しいな」

律「なんで?」

澪「なんでって私の前なら平気になったって事だろ?」

澪「嬉しいよ」

律「そんな事で・・?ははっ、変なの」ポトッ

澪「アイス落ちたぞっ!」

律「わわっ、やっちゃった・・」

澪「もう、しょうがないな・・ただでさえ汚い部屋なのに・・」ふきふき

律「う、うるさいな~」ふきふき

澪「ぷっ、あはは」

律「ふふっ・・ははは」



213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:01:34.47 ID:hIttbT4i0

笑う事ができた
今の私がようやく澪の前で笑う事ができた
これから話さなければならない事
不安でしょうがなかった私の胸の内が少しほぐれた


律「・・・」ふきふき

澪「・・・」ふきふき

律「ねぇ・・澪」

澪「ん~?」

律「さっきのさ・・涙」

澪「・・・」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:02:38.83 ID:hIttbT4i0

律「なんでなのか聞かせてくれないかな?」

澪「・・・ん~・・」

律「嫌だ?」

澪「ううん・・」

澪「長くなるかもだけど・・いい?」

律「いいよ、聞く」

澪「ん~とね・・」

澪「なんか、不安になっちゃったっていうのが一番かな」

律「・・不安?」

澪「・・うん」ふきふき

澪「床に跡、残らなければいいな、はい、ぞうきん」

律「ありがと、きれいになった」パサ



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:03:45.26 ID:hIttbT4i0

律「・・・」

律「不安って・・どういう不安なの?」

澪「それはな~・・」

澪「な、なんか律が最近少し冷たく感じたから・・」

律「そ、そうかな・・?」

澪「うん・・だからホントに私の事・・」

澪「す、好きなのかなあぁって・・」かぁ

律「・・・」

(ここだよ)
(言うんだ、本当の私の気持ちを)
(澪に伝えるんだ)
(でなきゃいつまでも私達は・・・)
(聞いてる?)



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:04:27.26 ID:hIttbT4i0

律「好きだよ!勿論!」

(おいっ!)

澪「信じて・・いいのかな・・?」

律「信じて・・いいよ」

律「だけどね・・澪」

(おっ?)

澪「?」

律「私・・あれからずっと考えてみたんだ」

律「澪の事・・私の事・・私達の今の関係の事・・」

律「私達はさぁ・・多分好きの感情が・・違うと思うんだ」

(がんばったな)
(それで・・良いんだ)

澪「・・・うん」

律「私は澪の事が大好きだよ?」

律「だけどね、澪の思ってる好きじゃないんだ」



217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:05:27.93 ID:hIttbT4i0

澪「・・・」

律「私は・・私は・・」

律「私は・・親友としてこれから澪とつきあっていきたい」

胸が痛かった
痛くて・・切なくて・・苦しくて・・やるせなかった
澪が傷つく事は分かりきっている
それでも私は伝えなければならなかった
非情に澪を突き放さなければならなかった

澪「・・・」

律「・・・」

澪「・・・」ぶわっ

律「み、澪??」

澪「だって!・・つきあうって・・言ってくれたもん・・」ぽろぽろ・・

律「・・・」

律「・・・ごめんね・・みお」

澪「・・グスッ・・い、いやだよぉ・・!・・ひぐ・・いやだぁ・・」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:06:43.61 ID:hIttbT4i0

酷い罪悪感が私を襲った
澪からすればこんなの・・
裏切り以外の何物でもない
私は自分に嘘をついて、澪に嘘をついて
結果として澪を傷つけ涙を流させている
それなのに私の言い分はなに?
全て無かった事にして、またもう一度親友の顔をして
私と付き合っていって欲しい?
なにをしているんだろう・・私は・・

澪「・・いやだぁ・・律・・ひっぐ・・私を一人にしないで・・」どさっ

律「澪?・・や、やめて!・・やだっ!」

澪「私を・・愛して・・」ちゅう・・

澪の手によって部屋の照明が消された
同時に澪は私に覆いかぶさってきた
有無を言わさず強引に澪の唇が私の唇と重なる
あの時の記憶が忌まわしい記憶となって私の頭を遮る
澪の匂いや、上半身にのしかかる澪の重みが
その忌まわしい記憶の時の私の感情を鮮明に思い出させる



219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:07:33.54 ID:hIttbT4i0

律「やだっ!やめてよう・・みお!・・んっ!」

澪「りちゅ・・ちゅぱ・・一緒がいい・・・ちゅるる・・」

ぞくっと私の背筋が凍った
澪は変わってしまった
いや、私が変えてしまったのかもしれない
澪の舌は私を求め、乱暴に私の中で暴れまわる
澪の激しい息遣いが私の恐怖心を煽る
私に抵抗は許されないとばかりに
澪は力強く私の両手を抑えつける

律「(・・これじゃ・・)」

律「(この前と・・同じ・・)」うるっ

涙が溢れる
体の震えが止まらない
澪が怖い
澪が怖い
澪が怖い
澪が怖い
澪が怖い



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:08:56.64 ID:hIttbT4i0

澪「・・りつ・・?怖いの・・?震えてるよ・・」

律「・・うぅ・・・」カタカタ・・

澪「大丈夫だから・・ね?」れろっ

律「・・うぁっ!・・っっあぁ・・」

澪の舌が私の首をなぞった
くすぐったい感じに近いけれど少し違う
体の隅々が澪の舌が動くにつれてぞくっと反応してしまう

澪「ちゅ・・ちゅるる・・れろれろ・・」

律「・・やっ!・・あぁ・・だ・・め・・っあ」ぽろぽろ

澪「気持ちいいの・・?りちゅ・・れろぉ」

律「・・ああぁぁ・・くうぅ・・ぐすっ」

澪「りちゅは首が性感帯なのかなぁ・・ちゅぱ」

澪「キスマーク作ってあげるね・・?ちゅうううぅぅ」

律「やぁ・・だめぇ・・だ・・め・・・あぁ・・」



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:10:33.70 ID:hIttbT4i0

こんなの・・
そういう関係の男女がする事じゃないか
こんなの女の子同士で・・
おかしいよ・・
絶対におかしい・・

澪「・・っぱぁ、できたよ律・・私のキスマーク・・」

律「・・ぐすっ・・みお・・こんなの・・おかしいよ・・」

澪「おかしくないよ・・これが直に・・普通になってくから」もみ

律「・・だ、だめだって!・・胸は・・」

澪は私のTシャツを脱がし始めた
必死に抵抗するが、澪の力強い腕力で押さえつけられる
無理やりはぎ取られるような形で
私の胸は澪の前で晒されてしまう

澪「りちゅの胸・・きれいだね・・」もみもみ

律「・・ひっぐ・・・んっ・・///」プイッ



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 02:12:01.51 ID:hIttbT4i0

澪は私が涙を流しているのに何とも思わないんだろうか
私は澪が涙を流した時はあんなに自分も哀しくなるのに・・
あんなに動揺するのに・・
澪は・・私の事なんて・・
なんとも思っていないのかな・・?
私が哀しくなっても・・
関係ないのかな・・
私達ずっと昔から仲良しで・・・・
・・・・親友だったんだよ?

律「・・・ぐすっ」ぽろぽろ・・

澪「舐めちゃおう・・ぺろぺろ・・」

律「・・・あっ!・・やぁ・・あぁぁ・・」

澪「ちゅう・・ちゅぱ・・チロチロ・・」

律「・・だっ・・め・・聡に聞こえちゃう・・」

澪「りちゅがえっちな声出すからだよ、我慢してみて?」



233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:01:09.00 ID:hIttbT4i0

律「・・そ・・そんな・・」

澪「ちゅううぅぅ・・ぺろぺろ・・ちゅっぱぁ・・」

律「・・・んっ!・・んん~・・はぁ・・ぁ・・」

涙ばかり出てくる
澪への恐怖を上回る哀しさ・・
私達はこんな関係じゃない・・
あの・・優しい・・澪は・・?
こんなの・・私が知ってる・・
澪じゃない・・
私が大好きな・・
澪じゃない・・

律「んん~~~!!っっ・・・はぁはぁ・・」びくびく

澪「律・・イっちゃったの?・・気持ちよかった?」

律「・・…はぁ・・はぁ!・・はぁ・・」

澪「じゃあ、もっとだ?」

律「・・・・・・・・・・」



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:02:13.48 ID:hIttbT4i0


――
―――


(もう見てられないんだ)
(おまえが苦しむところを・・・)
(お前の辛いその姿を・・・)

・・・・・

(これでもうわかっただろ?)

・・・うん
・・・わかった・・
そうだよね・・・
でも私の悪いところも確かにあったし・・・

(自分の気持ちに正直なろうよ)
(それにこんな関係・・澪にだって良くないと思うぞ)
(澪だって相思相愛を望んでるはずだ・・・)

・・・・うん

(お前は誰なんだ)
(田井中律だろ?)
(田井中律の人生なんだ)
(お前の思った通りにすればいい)



235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:03:01.66 ID:hIttbT4i0

・・・・うん
・・・・わかった



ごめんね
私嘘ついてたんだ

私はね・・・

人を傷つけるのが嫌だし

自分が傷つくのも嫌だった

逃げてたんだ

両方から

でもね澪

これからは自分に正直にいようと思う

1歩踏み出せたのは澪のおかげだよ?
ありがとう



澪・・・もう澪とは・・・

わかりあえない



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:04:21.66 ID:hIttbT4i0

律とのこの川辺は今日で何回目かな
いつもは学校が終わった放課後だけど、今日は土曜日
お互い私服で来ているのが何か違和感を感じるね
そういえば今日は夏祭りがあるんだっけ?
夏の終わりに毎年この川辺で開かれるんだよな
いつもより人通りが多いね
ベンチも人がいっぱいで今日は座れないな
わかってるよ律
今日は夏祭りを楽しみにきた訳じゃないんだろ?


律「夕日がきれいだな、もう秋だ、川辺もきれいにオレンジに染まってる・・・」

澪「あぁ・・・そうだな」

律「澪」ぱさっ

律が自分からカチューシャをとるなんて初めてだね
相変わらず整った顔してるよな律は

律「澪」



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:04:58.46 ID:hIttbT4i0

後悔ばかりが残るよ
後悔ばかりが残ってる
でもね、律
私が唯一良かったって思える事があるんだよ
聞いてくれるかな?
ほら律の顔
カチューシャとっても物怖じてないその表情
夏祭りで周りが人でいっぱいなのに
いつもの元気な律の姿だね
律は覚えてるかな
昔、私に男言葉の授業をしてくれた
自身に満ち溢れてる律の目に戻っているよ
私は律の悩みを解決できたんだね
誇りに思ってるよ



238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:05:48.47 ID:hIttbT4i0

本当に良かったって思ってる
律を好きになって
少しでも幸せな時間を私に授けてくれて

私がした事は間違っていたんだよね
律をいっぱい傷つけちゃったし
謝っても謝りきれないと思うよ
本当にごめんね


一つだけお願いを聞いてもらってもいいかな?
最後にもう一回だけ言わせて?



律「澪、話があるんだ」





「愛してる」






240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:07:41.70 ID:FbH3HezV0

お疲れ



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/10(土) 03:28:00.61 ID:wL8BWXDC0

最後とはいえわざわざ愛してる言う辺り澪は納得しきってないのかな?
まあ律「女同士で~」より救いようある結末でよかった、助かった



246 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 08:13:11.69 ID:dBV1OYUY0

切ないな

最後の愛してるはりっちゃんのセリフって事にしとくわ



250 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 11:24:21.97 ID:O/UiJzTSO







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タイトル:
NO:4224 [ 2011/10/29 18:00 ] [ 編集 ]

せつなかったけどすごく良かった。読んで正解だ。

タイトル:
NO:4718 [ 2011/12/15 22:59 ] [ 編集 ]

あえて最後の愛してるをどっちが言ったか分からなくしたのか

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