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梓「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月24日 【クロス】


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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:54:23.99 ID:8Tvag5feo



9月24日


紬「・・・」プップププー

風子「おはよう、紬さん」

紬「・・・」

風子「・・・どうしたの?」

紬「・・・」フルフル

風子「・・・?」

スタスタ

唯「おはようみんな!いよいよ明後日だよ!」ワーイ

ちか「唯ちゃんおはよー」

春子「おはよ。元気だなぁー」

唯「フルスロットルだよ!」

和「その雑誌、毎日読んでいるわね」

姫子「面白いよ。観光名所から独自で見つけた場所まで紹介してるの」ペラッ

いちご「・・・ちょっと待って」

姫子「あ、ごめん」ペラッ

いちご「・・・もう少し待って」

和「それが多和平ね」

姫子「え・・・。知ってる風だけど・・・どうして・・・」

和「澪と話し込んでいたの聞いていたのよ」

姫子「・・・」

いちご「いいよ。・・・どうしたの?」

姫子「結構語ってたから・・・。なんか、恥ずかしい・・・」

和「気にすることじゃないわ」

姫子「私が気にするんだよ・・・」

律「なんだよ、キャンプでフォーク・・・っ!」フガッ

いちご「・・・やめて」

エリ「なにしてんのー?」

律「・・・っ」フググ



31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:55:09.99 ID:8Tvag5feo


唯「フォークがなんだって?」

澪「フォークと言うのは、球種の1つだよな、姫子」

姫子「そうそう。打者とのかけひきに使うんだよ。フォークをね」

アカネ「無駄に強調しているところが・・・ひっかかる・・・」

和「さて、と・・・先生来るわね」

いちご「若気の至りだから」

律「わ、分かったよ・・・。そんなら踊るなよな」ブツブツ

エリ「あれ・・・?」キョロキョロ

アカネ「どうしたの?」

エリ「風子さんが来ない・・・」

姫子「本当だ・・・、いつもなら・・・一緒になって読んでいるのに」

いちご「・・・」

澪「・・・」

律「お母さんともへんな雰囲気だな」

唯「変じゃ・・・ないよ・・・」

信代「おはよー。って、どうしたの?」

ガチャ

さわ子「はーい、みんな席に着きなさーい」

ガヤガヤ



32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:56:24.31 ID:8Tvag5feo



―――――昼・教室


夏香「姉さんの荷物を私が片してんだよ?」

英子「どうして?」

夏香「『なつ達がいたずらで隠していったおもちゃやらを片付けるのめんどい』って」

風子「・・・」モグモグ

英子「してたね、そんな事」

夏香「風子覚えてない?」

風子「隠した事は覚えているけど、何を隠したかまでは・・・」

英子「蜘蛛のおもちゃとかあったよね」

夏香「そうそう。姉さんそういうの嫌っていたからね。ほら、こんなのとかっ!」

ジャン!

英子「う・・・」

風子「ご飯食べてるときに出さないでよ」

夏香「ごめんごめん。でも、二人ともあの時の姉さんと同じリアクションだったね」

英子「そう・・・だっけ・・・?」

風子「・・・」モグモグ

夏香「うん。でも、昨日見つけたとき普通の反応だったんだよ、姉さんは」

風子「どうして?慣れたのかな」

夏香「こんなのより怖いものを知ってるから、可愛いもんだと判別したんじゃないかな」

風子「怖いもの・・・」

英子「・・・」

夏香「それでさぁ」

風子「話もいいけど、食べないの?」

夏香「う、うん」

英子(楽しそうに話していたんだよ・・・風子・・・)

風子「午後から学園祭の準備だから、早めに食べて着替えようよ」

夏香「・・・うん。そうだね」

英子「・・・」

夏香「張り切って弁当を作ってくれたんだよね・・・」パクッ

風子「・・・」

夏香「・・・」モグモグ

英子「2年生の時も作ってくれていたっけ」

夏香「うん・・・。相変わらず、バランスの悪い組み合わせだけど・・・」

風子「・・・」モグモグ

英子「作ってくれるだけありがたいよ」

夏香「そうだね・・・。食べる?きんぴらごぼう」

英子「いいの?」

夏香「うん。なにかと交換しよ」



33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:57:09.81 ID:8Tvag5feo


英子「お姉さんのきんぴら大好きなんだよ、私」

夏香「ありがと」

風子「・・・」モグモグ

夏香(乗っかかってこないか・・・)

英子「うん、おいしい」

夏香「もう食べられないかも、だから味わってね」

英子「ふふっ、分かった」

風子「・・・」

英子「風子・・・急いでる?」

風子「少し・・・。セットの準備途中だったから・・・、気になる箇所があって」

夏香「・・・」

英子「・・・」

風子「先に行ってていいかな」

夏香「・・・」

英子「うん、すぐに行くから」

風子「・・・後でね」ガタッ

信代「風子ー、お客さん来てるよー」

風子「?」

スタスタ

夏香「・・・」

英子「・・・ごめんね」

夏香「どうして英子が謝るの?」

英子「・・・私のせいだね」

夏香「朝に話は聞いたけど、なんだろうね」

英子「・・・」

夏香「変わったね、風子は」

英子「ごめん・・・ね・・・」

夏香「・・・」



34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:58:03.66 ID:8Tvag5feo


風子「お客さん?」

信代「ほら」

風子「・・・冬ちゃん」

冬「あ、あの・・・」

風子「どうしたの?」

冬「い、いえ・・・。その・・・」

夏「どうして来なかったんですか?中庭に」ヒョコ

信代(風子・・・冬ちゃんだとすぐに分かった・・・)

風子「・・・」

冬「よ、用事とか・・・あったんですよね・・・」

風子「たまには夏香ちゃんと、英子ちゃんの3人で食べようと思ってね」

冬「そ、そうですか・・・」ホッ

夏「・・・冬ねぇ心配していたんですよ」

冬「な、なつ!」

風子「ごめんね、明日は行くから」

冬「は、はい」

夏「姫子先輩たちはなんでもないって言ってたじゃん」

冬「そ、そうだけど」

風子「急いでるからまた後でね」

冬「は、はい。失礼しました」

信代「・・・」

律「おや」ニヤリ

冬「あ・・・戻ってきたんですか?」

律「戻ってきたら悪いかー!」

澪「うるさい」

夏「冬ねぇをいじめないでください!」

信代「いい妹だぁ」

澪「そうだな」ウンウン

風子「・・・」



35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:59:13.40 ID:8Tvag5feo


冬「・・・」ビクビク

律「小動物みたいだな、ってなんで怯えてんだよ」スッ

冬「わわ・・・」

風子「下級生をいじめてるだけだよ、やめておいたら律さん」

律「・・・なんだよその正論は」

夏(下級生・・・)

風子「正論?」

律「私に非があるのは承知の上でやってんのに、それを正論で諭されたら終わりだろ」

澪「・・・」

風子「終わったなら、行くね」

スタスタ

律「・・・んだよ、・・・つまんねー」ボソッ

スタスタ

冬「・・・」

夏「どうしたんですか・・・?」

澪「律は寂しがっているだけだから」

信代「・・・」

梓「むぎせんぱいの言った通りですね」

紬「・・・」

梓「見た事のない風子先輩です・・・」

紬「・・・」フルフル

梓「え・・・?」

紬「・・・」クイクイッ

梓「・・・」

信代「・・・」

唯「どうしたの~?」

姫子「教室に入らないの?」

いちご「・・・?」



36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 19:59:50.42 ID:8Tvag5feo


―――――放課後・3年生のクラス


風子「エリさん、そっち抑えててください」

エリ「うん・・・」

風子「ありがとうございます」

スィースィー

風子「・・・どうですか?」

エリ「うん・・・。ちゃんと塗れてるよ」

風子「そのまま続けます」

エリ「・・・・・・うん」

風子「・・・」

スィースィースィー



37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:01:49.99 ID:8Tvag5feo



信代「・・・」

英子「信代さん・・・、昨日の帰り道で風子はなにか言っていましたか?」

信代「英子たちと別れてから、しばらくは俯いていたけど」

梓「・・・」

信代「一言『しっかりしなくちゃ』と言って前を向いたくらい」

英子「・・・そうですか」

梓「・・・」

信代「周りが戸惑っているんだよねぇ・・・」

英子「ごめんね・・・。私が原因だね」

潮「・・・昨日の成り行きを見ていた身としては、そう見えなくもないんだけど」

信代「うん、英子だけが原因じゃないような気もする」

英子「・・・」

梓「ふぅ先輩は、抑えているんでしょうか?」

英子「え・・・?」

梓「昨日の話では、『ふぅちゃん』を抑えていると伺いました」

英子「あ、・・・うん」

梓「・・・」

信代「抑えているものがパンクするが先か」

潮「少しずつ息抜きをしてバランスを取りながら、そんな自分とうまく付き合っていくのか」

英子「・・・」

エリ「梓ちゃーん」

梓「はい!」

テッテッテ

英子「梓ちゃん、『ふぅ』って呼んでくれてるんだ」

信代「さっき、むぎが訂正してたよ。『風子じゃないでしょ』・・・みたいに」



38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:04:06.66 ID:8Tvag5feo



――・・・


さわ子「今日はこれでおしまいにしなさい」

「「「 え・・・? 」」」

さわ子「な、なによ・・・外見なさいよ真っ暗よ?」

姫子「・・・ウソ、もうこんな時間・・・なんだ・・・」

憂「はやいですね・・・」

唯「そんなはずはないよ!まだ3時間あるはずだもん!」

純「そうですよ!」

さわ子「3時間頑張ったら11時になるのよ?」

ちか「8時!?」

律「はええ・・・」

文恵「・・・ふぅ、これで今日はお終いかぁ」

さわ子「明日は一日中準備作業になるから、明日頑張りなさい」

「「 はーい 」」

未知子「えと・・・完成度何パーセントかな・・・」

三花「き、聞きたくない・・・」

美冬「75パーセント」

三花「聞きたくない!」ギュッ

未知子「耳をふさいでも現実は変わらないんだよ」

三花「現実から逃げることも重要なの」ギュウ

紬「・・・」クイッ

三花「やめてっ」

美冬「ななじゅうごぱーせんと」ボソッ

三花「そ・・ん・・・な・・・・・・」ボーゼン

和「なにをやっているのよ」

さわ子「遊んでいないで早く帰りなさい」



39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:05:49.68 ID:8Tvag5feo


――・・・


梓「おやすみなさいです」

風子「おやすみなさい、紬さん」

紬「・・・」

風子「?」

ギュ

紬「・・・」スラスラ

風子(ま・・・た・・・あ・・・し・・・た・・・)

紬「・・・」ニコ

風子「・・・うん」

紬「・・・」

斉藤「どうぞ」ガチャ

紬「・・・」チラッ

梓(・・・大丈夫。なんて言えないですけど)コクリ

紬「・・・」スッ

バタン

斉藤「それでは失礼します」ペコリ

冬「お気をつけて」

バタン

ブォォオオオオ

英子「・・・」

夏香「・・・」

風子「・・・」



40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:07:24.65 ID:8Tvag5feo


唯「今日一日がものすっごく短く感じたのはどうしてか、会議です!」

憂「集中していたからだと思います」

唯「なるほど・・・。他には?」

律「集中していたからだと思います!」

唯「なるほど・・・。一理ありますね」

冬「同じ事言ってますよ?」

律「知ってるよ!わざとだって!」

冬「あ・・・」

律「ボケを潰したなぁ・・・」ワキワキ

冬「す、すいません・・・。もう一度お願しますっ」

律「同じボケを二回もやると寒くなるんだよぉ」スッ

冬「わわ・・・」

風子「・・・」

律「・・・」

冬「?」

律「ったく」ワシャワシャ

冬「ぅ・・・わ・・・」

純「贔屓ですよー!」

律「なにがだ」

純「私には辛くあたるのにー」ブー

律「そういう世の中なんだよ」

純「意味が分かりませんよ」プンスカ

風子「先に帰るね」

スタスタ

姫子「・・・」

夏「なんだか・・・楽しくなさそう・・・ですね・・・」

律「楽しくないんだよっ」

澪「りつ」

律「分かってるよ・・・!」

信代「風子と一緒に帰るよ、じゃあね」

潮「私も、みんなまた明日ね」

唯「う、うん・・・。バイバイ」

タッタッタ

夏香「英子も一緒に行って」

英子「・・・・・・うん」

タッタッタ



41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:07:58.64 ID:8Tvag5feo


律「意味分かんねえ・・・!」

澪(珍しくイライラしてるな・・・)

いちご「・・・どうしたの?」

唯「ふぅちゃん・・・いつもと違ってたね」

梓「どんな風にですか?」

唯「なんていうか、笑わなくなった」

憂「今日の風子さん・・・笑ってなかったの・・・?」

唯「うん・・・」

律「明後日だぞ・・・!」

澪「落ち着け」

律「・・・っ!」

和「・・・夏香」

夏香「・・・?」

いちご「・・・なにがあったの?」

冬「・・・」

夏香「それは・・・ね・・・」

梓「・・・」

純「・・・」

夏香「・・・」

冬「・・・」



42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:08:58.38 ID:8Tvag5feo



――・・・


冬「約束・・・」

夏香「・・・」

純(昨日英子先輩から聞いた話と同じだった・・・)

梓「律先輩、どう思いますか?」

律「なんで私に聞くんだよ」

梓「・・・いえ」

律「・・・」

澪(怒るほど身近に感じているんじゃないのか)

慶子「・・・」

エリ「・・・」

和「聞いていたのね」

エリ「風子さんの様子が気になって・・・」

慶子「・・・風子さんってムードメーカーだから」

唯「時間の流れがはやい訳だよね~」

憂「・・・?」

和「どういう意味なの?」

唯「淡々と作業していただけだもん」

夏「遊んでいなかったですもんね」

唯「そういう事だよ」

夏香「・・・風子は・・・変わってしまったんだね」

律「ちげえ」

夏香「?」

律「・・・」

澪「どう違うんだ?」

律「・・・さぁ」

澪「・・・」

律「・・・・・・・・・・・・あれは風子自身だろ」

いちご「・・・」



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:10:18.07 ID:8Tvag5feo


律「風子が夏香たちと別れた事で、風子が自分をみつけたんだよ。耐える強さをもった風子自身をな
  それを・・・。言葉が分からないけどさ、取り戻したら『変わった』なんてのはちがう」

夏香「・・・」

澪「それなら、それでいいんだな。別れが風子を強くしたんだから」

冬「・・・」

律「でも、私は納得しない」

澪「風子自身の問題だ。外に居る私たちが干渉していい話じゃない」

律「分かってるよ・・・!」

澪「じゃあどうして、怒っているんだ」

律「それは強さじゃないからだ。数ある答えの中から1つ拾っただけだ」

澪「風子、英子、夏香の三人の過去だ」

律「違う。風子1人でみつけただけだ。そんなの求めている場所じゃない」

澪「風子は探していたのか?『最高の場所』を」

律「・・・っ」

澪「りつは見つけたのか?」

律「・・・みつけてない」

澪「その場所の力を知っていないのにどうして、そう言えるんだ」

律「焦っているからだよ、明日で完成させなきゃいけないのに・・・
  完成させたとしても、大成功とは程遠いだろ」

澪「・・・そうだな」

律「先に帰るっ」

スタスタ

澪「・・・それじゃみんな、明日」

梓「は、はい。明日です」

唯「私たちもここで、おやすみ~」フリフリ

憂「おやすみなさい」

和「明日ね」

スタスタ

純「・・・」

姫子「唯は動じてないね」

梓「唯先輩が言ってました。『人を想う事に悪いことなんてない』って」

姫子「うん・・・」

梓「少なくとも時間はまだあります。28日までは・・・」

慶子「それで納得する律さんじゃないよね」

梓「・・・そうですね」

純「・・・」ウンウン



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:10:53.12 ID:8Tvag5feo


慶子「もう1人大成功じゃないと納得しない人が・・・」ピッピッピ

冬「?」

夏香「ムードメーカーは『ふぅちゃん』であって、『風子』ではないんじゃ・・・」

梓「私たちは『ふぅちゃん』は知りませんけど、『ふぅ先輩』は知ってますよ」

夏「・・・」

姫子「帰るよ」

冬夏「「 は、はい 」」

慶子「・・・オッケ。じゃ後で」

プツッ

エリ「信代さん?」

慶子「うん。わたしもここで、バイバイ」フリフリ

エリ「あ、バイバイ」

いちご「・・・それじゃ、明日。バイバイ」

スタスタ



45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:12:23.29 ID:8Tvag5feo


梓「あ・・・」

純「どうした?」

夏香「?」

梓「私たち3人だけになってしまいました」

夏香「ふふっ」

梓「・・・急に人が居なくなると寂しくなるんです」

純「子どもか・・・」

夏香「梓ちゃんって、たまに大人びているのにね。背伸びしているの?」

梓「そうです。こうやって」グググ

純「・・・」

夏香「景色が変わった?」

梓「そうでもないです。・・・よっ」ピョン

純「変わった?」

梓「大して変わらない」

夏香「・・・そっか」

梓「でも、隣にいると景色は近くなるんです」

夏香「・・・」

梓「夏香先輩はふぅ先輩と、どんな景色を見てきたんですか?」

純(・・・なるほど。その為に変な行動したのか)

夏香「私と姉さんの血が繋がっていないって話したっけ?」

梓純「「 え・・・ 」」

夏香「顔似てないでしょ?」

純梓「「 あ、そういえば・・・ 」」

夏香「・・・」

純「夏香先輩が父親似で」

梓「お姉さんが母親似だと・・・」

夏香「逆だけど。私が小学校上がる前だったな、父が姉さんを連れて来たの」

梓「・・・」

夏香「母と姉さんはすぐ打ち解けていたけど、私はいつまで経っても馴染めなかったのね」

純「・・・」



46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:13:14.42 ID:8Tvag5feo


夏香「そして、小学校2年生の夏。風子と英子を家に呼んで遊んでいたとき、
   風子が聞いたの『この人だれ?』って」

純「・・・ぉぅ」

夏香「姉さんと私の間には距離があったから――」

・・・・・・

・・・

「はい、でこちゃん」

でこ「でこじゃないよ、ひでこだよー」

「あははっ、でこちゃーん」

ひでこ「でこって言っちゃやだー」ウエーン

「あ・・・、ふぅちゃんがわるいんだよ」

ふぅ「なっちゃんだって言ったもん!」

なつか「さいしょに言ったのふぅちゃんだよ!」

ふぅ「人のせいにしちゃダメなんだよ!」

ひでこ「ケンカしちゃやだー」ウェーン

なつか「・・・」

ふぅ「ごめん・・・ね・・・」

なつか「・・・うん」

ひでこ「ひっく・・・ぐすっ・・・」

ふぅ「・・・」

ひでこ「もう、ケンカしない・・・?ぐすっ」

なつか「・・・ごめ」

ガチャ

「ただいまー」

バタン

なつか「・・・!」

ひでこ「おうちの人かえってきちゃったね・・・ぐすっ」

ふぅ「なっちゃん・・・どうしたの・・・?」

なつか「う、ううん・・・」

「夏香ちゃんのお友達?」

ふぅ「この人だれ?」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:14:13.56 ID:8Tvag5feo


「・・・」

なつか「・・・」

ひでこ「なっちゃん・・・?」

「ジュース出そうか?」

なつか「いい・・・」

「あ、・・・うん。・・・お菓子買ってくる?」

なつか「いい」

ふぅ「・・・」

「邪魔だよね、私部屋に行くから・・・」

ひでこ「・・・」

なつか「・・・」

ふぅ「まって!」

「?」

なつか「ふぅ・・・ちゃん・・・?」

ふぅ「なっちゃんにいじわるなことしてるんでしょ!」

「・・・」

ひでこ「・・・」ビクビク

なつか「ふぅちゃん!」

ふぅ「お姉ちゃんなのに、妹にそんなことしたらいけないんだよ!」

姉「・・・」

ふぅ「もうしないって、約束して!」

姉「しないよ」

なつか「・・・」

ひでこ「・・・」

ふぅ「・・・」プンスカ

姉「そんな、約束なんてしない」

スタスタ

ふぅ「?」

なつか「・・・?」

ひでこ「・・・ひどい・・・・・・」

ふぅ「どういうこと?」

ひでこ「いじわるするって言ったんだよ・・・!」

ふぅ「もぅおこったよ!」

タッタッタ

ひでこ「ふぅちゃん!?」

なつか「どこいくの!」

ふぅ「みんな来て!」



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:14:48.95 ID:8Tvag5feo



「ゲコゲコ」

ひでこ「そんな大きなカエルをどうするの?」

ふぅ「しかえしするんだよ」

なつか「や、やめようよ・・・」

ふぅ「お母さんがいってた『カエルが怖い』って。だからお姉ちゃんもこわいはずだもん」

ひでこ「・・・おこられるよ」

なつか「・・・ダメだよ・・・・・・わたし・・・」

ふぅ「『悪いことしたらダメ』ってお母さんがいってたもん。だからしかえしするんだよ」

なつか「・・・こまるよ・・・わたし・・・・・・」

ふぅ「みんな、しーっ」

ひでこ「・・・ごくり」

なつか「やめて・・・ふぅちゃん・・・」

ふぅ「なっちゃんにひどいことするかぎりやめないよ。お姉ちゃんのへやここだよね」

ガチャ

ソォー

ふぅ「いけっ」ヒョイ

カエル「げこげこ」ピョン

ソォー

バタン

ふぅ「なっちゃんのへやににげるよ!」

ひでこ「わわっ」

なつか「・・・っ」

タッタッタ

ガチャ

ふぅ「はやく!」

サッ

バタン

ふぅ「・・・ふぅ」

ひでこ「おこられるよ」

なつか「・・・ふぅ・・・ちゃん・・・・・・」

ふぅ「だいじょうぶ。おこられないから」



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:15:42.74 ID:8Tvag5feo



姉『きゃああああああああああああああ!!!!!!!』


ふぅ「みんな、トランプもって」

ひでこ「え・・・?」

ふぅ「いいから!なっちゃんももって!」

なつか「わたし・・・」


ドタドタドタッ

バンッ


姉「あんたたちでしょ!!」

ふぅ「なんですか?わたしたちトランプしているんですよ?」

ひでこ「・・・」ブルブル

なつか「・・・」

姉「あんな気持ち悪いものはやく捕まえてよ!」

ふぅ「わたしたちむかんけーです。カエルくらいじぶんでつかまえたらいいですよ。
   つぎ、ひでこちゃんのばんだよ」

ひでこ「う、うん」ガクガク

なつか「・・・」

姉「どうしてカエルだって知ってるの?」

ふぅ「?」

ひでこ「あ・・・」

なつか「・・・?」

姉「やっぱりあんたたちでしょ!ほらっ」グイッ

ふぅ「やー、はなして!」ジタバタ

姉「私は捕まえきれないのよ、なんとかして」

ふぅ「やーだー!」ズルズル

ひでこ「ふ、ふぅちゃん!」

なつか「・・・」



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:16:44.83 ID:8Tvag5feo


―――――・・・


ふぅ「今日はこれ」

ジャン!

なつか「くも・・・の、おもちゃ?」

ふぅ「うん。昨日はしっぱいしたけど、今日はお姉ちゃんに負けないんだから」

ひでこ「・・・やるの?」

ふぅ「お母さんにそーだんしたら『どんどんやれ』って」

なつか「そん・・・な・・・」

ふぅ「お母さんわたしたちのことよく知ってるからどうじょーしてるんだよ」

ひでこ「きょうかんって言うんだよ・・・」

ふぅ「みんな、しーっ」

ガチャ

ふぅ「それっ」ポイッ

バタン

ふぅ「いそげー」

なつか「・・・っ」

タッタッタ

ガチャ

ふぅ「みんなしょてーのいちについて」

ひでこ「わ、わかった」

なつか「・・・」

ふぅ「よにんめはクマさんね。よいしょ」

なつか「・・・」

ふぅ「・・・これでよし」

ひでこ「・・・」

なつか「・・・」

ふぅ「・・・」

シーン

ひでこ「お姉ちゃんねているじゃないの・・・?」

ふぅ「あれー?」

なつか「・・・」

ふぅ「なっちゃん・・・?」

なつか「なに・・・?」

ふぅ「昨日・・・あれからひどいこといわれたの?」

ひでこ「ひどい・・・っ」

なつか「う、ううん・・・。そんなことないよ」

ふぅ「しかえしがこわくておじけづいたんだよ」ウシシ

ひでこ「・・・よかった。なっちゃんがおこられたんじゃないかって」



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:17:21.93 ID:8Tvag5feo


姉『ぎゃああああああああああああああああ!!!!』


ひでこ「っ!」ビクッ

ふぅ「だいじょうぶだから。ちゃんとじゅんびもしているんだから、バッチリだよ」

なつか「・・・」

ドタドタドタッ

バンッ

姉「またやったわね!これおもちゃじゃないの!」ブンッ

バシーン

ふぅ「ほんものがよかったんですか?」ウシシ

姉「・・・」

ひでこ「ふぅちゃん・・・!」

なつか「・・・」

ふぅ「わたしたちじゃないですよ。みたらわかるとおもいますが」

姉「3人で人生ゲームしてんの?」

ひでこ「そ、そうですよ」

ふぅ「この人生ゲーム4人までだから、お姉ちゃんできないよ?」

なつか「・・・」

姉「そっち空いてるじゃん」

ふぅ「見えないんですか?クマさんがいるでしょ」

ひでこ「そ、そうです」

なつか「・・・」



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:18:00.53 ID:8Tvag5feo


姉「コマが進んでないけど?」

ふぅ「はじめたばかりですから」

姉「・・・」

ひでこ「・・・ふぅちゃん・・・・・・」

なつか「・・・」

姉「誰が勝ってるの?」

ふぅ「さっきはじめたばかりって言いましたよね」フッ

姉「やっぱりあんたたちじゃないの!来なさい!」グイッ

ひでこ「わたしじゃないよ!」

姉「でこちゃん賢そうだから部屋の片付け上手でしょ!」

ひでこ「でこって言わないでー」ズルズル

ふぅ「お姉ちゃんなんでわかったの!?」

姉「準備してあった感が拭えてないわ。
  それに本物ってなによ、おもちゃだって知ってたみたいじゃない」

ふぅ「・・・しまった!」

ひでこ「たすけてよぉー!」

ふぅ「でこちゃん!」

ひでこ「言わないでー・・・ぇ・・・」

バタン

ふぅ「あぁ・・・」

なつか「・・・」

ふぅ「ど、どうしよう」オロオロ

なつか「・・・あの人は・・・虫がきらい・・・」

ふぅ「そうだったね!カマキリがいたからつかまえてくるっ!」

タッタッタ

なつか「・・・」



53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:19:02.36 ID:8Tvag5feo




ガチャッ

ふぅ「お姉ちゃんこれみて!」

ジャン!

姉「ひっ!」

ふぅ「でこちゃんを・・・あれ・・・?」

ひでこ「・・・」フムフム

姉「なんで虫が・・・っ!」ガクガク

ふぅ「でこちゃん、なによんでるの?」

ひでこ「でこっていわないで。マンガだよー、お姉ちゃんいっぱいもってるの」

姉「そ、それっ!自然に帰してきなさいよ!」

ふぅ「マンガなんておもしろくないよ。なっちゃんのへやでゲームしようよ」

ひでこ「うん・・・。分かったー」

姉「は、はやく行って!」

ひでこ「おじゃましました」ペコリ

ふぅ「おれいをいうひつようなんてないんだよ!えいっ」ポイッ

カマキリ「・・・」シャキーン

姉「ぎゃっ!!」

バタン



54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:19:52.78 ID:8Tvag5feo



―――――・・・


ひでこ「今日はしかえししないの?」

ふぅ「お母さんが『罠を張る時期ね』って」

なつか「じきってなに?」

ふぅ「分かんない。きせつのことじゃないのかな」

ひでこ「わなをはるきせつってへんだよ」

ふぅ「?」

なつか「それがわな?」

ふぅ「うん。ドアがひらいたら上からセミのぬけがらがおちてくるしくみだよ」

ひでこ「1人であつめたの?」

ふぅ「うん。20こみつけるのたいへんだったよ。いつもまけてるきがするから、今日こそ」

なつか「・・・」



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:20:33.94 ID:8Tvag5feo



――・・・


ひでこ「・・・」

ふぅ「・・・」

なつか「・・・」

ひでこ「来ないね・・・」

ふぅ「・・・しっぱいだ」

なつか「あの人は・・・わたしのへやにこないよ・・・」

ひでこ「どうして?」

ふぅ「?」

なつか「わたしたち・・・しまいじゃないもん・・・」

ひでこ「・・・」

ふぅ「どういうこと?」

なつか「ちがつながっていないってことだよ」

ひでこ「・・・」

ふぅ「?」





姉「今日は来ないのか・・・」



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:21:31.70 ID:8Tvag5feo



―――――・・・


ひでこ「今日もわな?」

ふぅ「お母さんが『待っていなさい』って」

なつか「・・・」

ひでこ「またとってきたの?」

ふぅ「うん。セミのぬけがら30ことクマゼミだよ」

ひでこ「どうしてセミをつかまえたの?」

ふぅ「ちかくにいたからだよ。よーしかんせーい」

なつか「・・・」

ふぅ「よいしょっと」ピョン

ひでこ「お姉ちゃんくるかな?」

ふぅ「ぜったいくるよ!」

なつか「・・・こないよ」



57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:22:09.20 ID:8Tvag5feo


――・・・


ふぅ「こないねー・・・」

ひでこ「でかけたんだよきっと」

なつか「・・・」

ふぅ「おなかすいた・・・」グゥゥ

ひでこ「・・・うん」

なつか「もうやめようよ」

ふぅ「ダメ!」

なつか「・・・わたし、いじわるされてないよ?」

ふぅ「いじわるされてないのにどうしてさびしそうなの!?」

なつか「・・・」

ふぅ「お姉ちゃんがわるいんだよ」

ひでこ「わるい人じゃない・・・と・・・おもうよ?」

ふぅ「でこちゃんうらぎったね!」

ひでこ「ち、ちがうよ!」

なつか「・・・あれ?」

ふぅ「どうしたの?」

なつか「ドアのしたに・・・かみが・・・」

ふぅ「ほんとだ・・・」

ひでこ「・・・なにかな?」ヒョイ

『うしろをみろ』

ふぅ「うしろ?」

ひでこ「?」

なつか「???」



58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:24:24.92 ID:8Tvag5feo


『あ゛ぁ・・・う゛ぁー・・・ぁ゛』ドンドン

ふぅ「―――ッ!!!!」

ひでこ「ひっ!」

なつか「ヒィッ!」


「「「 おばけぇぇえええええーー!!!! 」」」


『へっへっへー・・・あれ?』

ふぅ「いやぁああああああああ!!!!」ダッ

ガチャ

バサーッ

なつか「ぎゃああああああああああ!!!!!」

ひでこ「ふえぇぇえええん!」

『あぁ、ごめんごめん!でこちゃん私だよー!!』ドンドン

ひでこ「こわいよぉー!」ウワァン

『やっばー・・・』


ダダダッ

ふぅ「お姉ちゃん!」ドンドン

なつか「たすけてー!!」ドンドン

ふぅ「あけてーー!!!」ドンドン

なつか「おばけがー!!」ドンドンッ

ガチャ

ふぅなつか「「 ! 」」

姉「ごめんねー」

ふぅ「っ!」ダキッ

なつか「ッ!」ダキッ

姉「・・・」

ふぅなつか「「 こわかったよぉー・・・ 」」ボロボロ



59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:24:51.84 ID:8Tvag5feo


ギュウウウ

姉「・・・うん。ごめんね」

ふぅ「あ!ぐすっ・・・ひでこちゃんがいない!」

なつか「あ!」

姉「部屋に行こうか」

ふぅなつか「「 ・・・うん! 」」

スタスタ

ギュウウウウウ

姉「・・・」

なつか「ひでこちゃん・・・」

ふぅ「あ!」

ひでこ「うわぁーーん!」

姉「ごめんね。もういないから」ナデナデ

ひでこ「お、お姉ちゃぁぁあん」ダキッ

ふぅ「よかったぁ」ギュウウ

なつか「・・・うん」ギュウウ

姉「・・・」



60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:25:23.89 ID:8Tvag5feo


――・・・


『ご迷惑ではないですか?』

姉「はい。一日くらいなら私1人でも大丈夫ですから」

『それじゃ、お言葉に甘えて。・・・もう一度風子に代わってくれますか?」

姉「はい。・・・ふぅちゃん」

ふぅ「なんですか?」

姉「お母さんが代わってって」

ふぅ「うん・・・。もしもし」

姉「二人とも落ち着いた?」

ひでこ「・・・ぐすっ」

なつか「すっごくこわかったんだから!」

姉「はい。ごめんなさい」

なつか「もぅ!」プンスカ

姉「ほら、セミついてるよ」ヒョイ

ガサガサ

なつか「あ・・・」

ひでこ「ぐすっ・・・」

姉「逃がしてくるね」

スタスタ

ひでこ「もうこわくないんだ・・・ぐすっ・・・」

姉「それっ」

バサバサッ

なつか「・・・」

姉「きょ、今日はご馳走にしちゃうよ」

なつか「りょうりできないでしょ!」

姉「ちゃんと出来ます」

なつか「うそつき」

姉「む・・・」カチーン

なつか「したことないくせにー」

姉「学校で習ってるから」

なつか「・・・ふんっ」

姉「よぉし・・・」

ひでこ「ケンカしちゃやだー」

姉「とっておきの作ってやる」

なつか「・・・」

ふぅ「・・・どうしたの?」

ひでこ「・・・・・・ごはんつくるって」



61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:26:08.74 ID:8Tvag5feo



ふぅひでこ「「 いただきまーす 」」

なつか「・・・」

姉「たんと召し上げれ」

ふぅ「もぐもぐ」

ひでこ「もぐもぐ」

姉「どう?」

ひでこふぅ「「 おいしぃ~ 」」パァァ

姉「くふっ・・・可愛い・・・」

なつか「・・・」

姉「冷めちゃうよ」

なつか「・・・」

姉「温かいうちに食べて欲しいな」

なつか「・・・」

姉「・・・」

ふぅ「お姉ちゃん」

姉「なに?」

ふぅ「お母さんが『繋がっていないなら繋げればいい』っていってたんだけど」

姉「!」

ふぅ「なっちゃんとお姉ちゃんのちがつながっていないのとかんけーあるの?」

なつか「・・・!」

ふぅ「・・・?」

ひでこ「おいしぃ~」パァア

ふぅ「そもそも、ちがつながっていないってなに?」

姉「ふふっ、哲学者だね。ふぅちゃんは」

なつか「・・・」



62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:27:57.25 ID:8Tvag5feo


ふぅ「お姉ちゃん、おりょうりじょうずだね」

姉「ありがと。ほら、なつも食べて」

なつか「うん・・・」パクッ

姉「どう?」

なつか「おいしいよ・・・。ぴんきら」

ひでこ「きんぴらごぼうだよ~」ウットリ

ふぅ「もぐもぐ」

姉「明後日なつの誕生日会しようか」

なつか「・・・ありがと、・・・・・・お姉ちゃん」

姉「・・・うん。ありがと」

ふぅ「おいしぃね~」パァァ

なつか「・・・うん」

・・・

・・・・・・

夏香「――で、姉さんとちゃんと話ができるようになったの」

梓「・・・」

唯「ひっぐ」シクシク

夏香「その後もいじわる合戦が続くんだけどね」

和「・・・意地悪というよりイタズラね」

姫子「そうだね」

冬「はい。可愛いイタズラ合戦です」

夏「うん、可愛い・・・」

夏香「という、お話でした」

唯「ういっ!」ダキッ

憂「お、おねえちゃん!?」

梓「真面目な話をしているんですよ?」

唯「あずにゃんもひどいよっ!?」

姫子「和・・・律は?」

和「聞くことは無い。そう言って澪と帰ったわ」

純(本気で怒っているのかな・・・)

夏香「聞くことって?」

唯「えへへ、もうないよ~」

憂「風子さんの話を聞きたかったので」

夏香「そっか・・・。姫子さんは?」

姫子「唯たちと一緒。ね、冬」

冬「は、はい」



63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:28:42.01 ID:8Tvag5feo


夏「あのですね、意見というか・・・口ごたえをするようでなんですけど」

夏香「?」

夏「人は変わらずにはいられないじゃないですか」

梓「・・・」

夏「律先輩には悪いと思いますけど、
  風子先輩がそう決意したのなら、それは認めるべきなのでは?」

夏香「・・・」

梓「律先輩がどうして、あんな事言ったのか・・・」

夏「・・・」

純(・・・今は梓に同意)

梓「ふぅ先輩の為だけに言った言葉じゃないよ」

夏「紬先輩の為?大成功にして一生の思い出にする為?」

梓「・・・うん」

夏「風子先輩は淡々とその準備していたじゃん。
  確かに、準備中は物足りなさを感じていたけど
  風子先輩が身に着けた強さを否定するのはお門違いだよ」

純「・・・」

梓「否定してないよ。律先輩はむぎせんぱいと最高の学園祭を目指している。それは私も同じ。
  だけど、律先輩が目指しているのはそれだけじゃないよ」

夏「・・・」

梓「みんなで目指しているんだから」

憂「風子さんも含めてだよね?」

梓「うん」

純「うむ」



64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/11(日) 20:29:49.01 ID:8Tvag5feo


夏「それはまた・・・途方も無い」

冬「諦めたら見つからないよ」

夏「うん。そうだね」

梓「・・・」

唯「・・・」グゥ~

和「早く帰りましょ」

唯「若いっていいですな」

和「食べ盛りよね」

唯「そっちじゃないよっ!」

夏香「・・・」

姫子「もうこんな時間だから気をつけてね」

純「はいっ」

憂「はい」

夏冬「「 おやすみ 」」

唯「おやすみ~」フリフリ

純「おやすみなさい」

梓「二回目の挨拶・・・」

夏香「・・・」

純「私たちも帰りましょう」

夏香「うん」

梓「・・・夏香先輩は、ふぅ先輩と風子先輩のどっちと一緒にいたいですか?」

夏香「それは・・・」




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