SS保存場所(けいおん!) TOP  >  クロス >  梓「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月26日 前編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






梓「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月26日 前編 【クロス】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




116 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:32:37.48 ID:IXB7RD5ro


9月26日


今日の担当表を見る限りむぎせんぱいとの店番は無し

ことごとく期待が外れる 望むと裏切られる そんなジレンマ

くじだから文句も言えず 純が悪いわけではないんだけど 誰かに文句を言いたくなる

律先輩と一緒なのが救いかな

憂はいちご先輩と中心になって調理をする事になっている

和先輩は前回の学園祭同様 案内兼見回り

クラスメイトも唯先輩を通して楽しんでくれた

進んで動いてくれた人たちもいたから作業が思いのほか楽だった 困っていた澪先輩には悪いけど

今日もいい陽射しでよかった 絶好の学園祭日和だ



117 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:33:10.89 ID:IXB7RD5ro




一生の思い出を作ろうなんて、大げさかもしれないけど



梓「頑張ろうっ」グッ

虎徹「みゃーー!!!」

ダダダダッ

梓「はぁ・・・なんで今日もいるの・・・」

虎徹「みゃみゃっ」ササッ

梓「どうしたの?」

虎徹「・・・」ブルブル

「バウバウッ!」

梓「っ!」ビクッ

虎徹「・・・」ガクガク

「バウバウバウッ」

梓「な、なにこの犬・・・」ビクビク

犬「バウバウ!」

虎徹「みゃ・・・」ブルブル

梓(なんで学園祭開始早々こんな目に・・・)ブルブル

犬「バウッ!」

梓(なんでこんな目に合わなきゃいけないんだろ・・・)

虎徹「・・・」ガクガク

梓(こんなに怯えさせて・・・。なんか腹が立ってきた・・・)イライラ

犬「バウバウッ!」



118 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:34:06.87 ID:IXB7RD5ro


梓「・・・」ジー

犬「バウッ!?」

梓「・・・」ガサゴソ

犬「バ、バウバウ」

虎徹「・・・みゃ?」

梓「ほら、ドーナツ食べる?」

犬「・・・」スッ

梓「威勢はどうしたの・・・。ほら」

犬「・・・」クンクン

虎徹「・・・」

梓「・・・チョコレートとか入ってないから平気だよね?」

犬「・・・」パクッ

梓「あ・・・しまった・・・全部食べちゃった・・・」

虎徹「みゃ」

梓「甘いもの食べちゃダメでしょ、虎徹の分はないよ」

虎徹「みゃー!」

梓「うるさい」

犬「くぅ~ん」スリスリ

梓「馴れ合わないから、あっちいって・・・しっしっ」

律エリ「「 ブフッ 」」

梓「あ・・・」

虎徹「みゃ~」

テッテッテ

エリ「助けてもらってよかったね~」ナデナデ

律「あははっ、きび団子あげた桃太郎のようだったぞ、梓」

犬「わんっ」

梓「なんですかそれは。この犬はなんですか?」

律「あぁ、飼い主と散歩してたんだよ」

「はぁはぁ、やっと追いついた・・・。もぅ、バニーちゃんったら」

梓「犬ですよ!?」

「よく言われます」ニコニコ



119 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:35:13.27 ID:IXB7RD5ro


バニー「くぅ~ん」スリスリ

梓「懐かないで・・・」

エリ「私に抱えられていた虎徹が飛び降りた先がバニーちゃんの背中だったの」

虎徹「みゃっ」

律「ビックリして、追い掛け回したってわけだ」

梓「・・・」ジー

虎徹「みゃ~」

「ごめんなさいね、校庭走り回っちゃって~」

梓「いえ、こいつ。じゃない、虎徹が悪いんですから」

虎徹「・・・」

「ほら、行くわよバニーちゃん。それでは頑張ってくださいね」

律「ありがと」

エリ「ばいばーい」

バニー「わんっ」

虎徹「・・・」ファー

梓「呑気にあくびなんかして・・・」イライラ

律「昨日に続いて預かってきたのかよ?」

エリ「うん。千客万来招き猫ですから」

虎徹「みゃっ!」

梓「フッ・・・」

虎徹「・・・」イラッ

エリ「さってと、現場へ戻ろうよりっちゃん」

律「そーだな。虎徹の面倒よろしくな梓」

梓「・・・あ、耳鳴りがして聞こえなかったです。私一度教室へ戻りますから」クルッ

エリ「ちゃんと梓ちゃんに付いていくんだよ、虎徹」

虎鉄「みゃー、みゃー」フルフル

梓「こっちだって嫌だよ!」

虎鉄「みゃー!」



120 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:36:21.62 ID:IXB7RD5ro


梓「ちゃんとエリ先輩に付いて行ってね」

虎鉄「みゃっ」フンッ

梓「腹立つな・・・」

虎鉄「みゃ・・・」

梓「置いていかれてる」プフッ

虎鉄「・・・」ガーン

梓「律せんぱ・・・」

虎鉄「・・・」フッ

梓「・・・」シーン

クスクス

「あの子・・・ネコと会話してる・・・?」

「そんなまさかぁ」

ヤダーカワイイー

梓「・・・っ」ダキッ

虎鉄「みゃっ!?」

ダダダダッ



121 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:37:07.67 ID:IXB7RD5ro



―――――調理室


唯「どうしたのあずにゃん?」

梓「エリ先輩いますか?」

唯「いないよ~」

憂「梓ちゃん、虎徹ちゃんと入ったらダメだよ。衛生上の問題だからね」

梓「う、うん」

虎徹「・・・」

唯「どうして一緒なの?」

梓「勝手に付いてくるんですよ」

虎徹「・・・」ファー

唯「そっかぁ・・・」

憂「出店場所には行ってみたの?」

梓「まだ。・・・エリ先輩が現場だと言っていたからこっちだと、てっきり」

唯「それじゃ、お店の状況見てきてくれるかな?」

梓「はい、分かりました」

憂「よろしくね」

潮「憂ちゃーん!」

憂「はーい」

タッタッタ

梓「・・・行こうか」

虎徹「みゃ」



122 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:38:06.74 ID:IXB7RD5ro



―――――茶店


純「お釣です。ありがとうございましたー」

「おいしかったよ。ごちそうさま」

スタスタ

純「なんだろ、嬉しい・・・」ジーン

澪「じゅ、純は手馴れてるな」

純「これくらい、どうってことないですよ」ドン

澪「頼りになる」

純「えへへー、あ、そこのお嬢さんお茶でも・・・梓かよ」

梓「・・・」

澪「虎徹も一緒なのか」

虎徹「・・・」

純「まだ梓の時間じゃないっしょ?冷やかしならけえんなー、なんちゃって」

梓「エリ先輩はいないんですね」キョロキョロ

純「・・・」

虎徹「みゃー」

純「梓と違っていい子だね、キミは」ナデナデ

虎徹「みゃ~」ゴロゴロ

澪「裏方にまわったんじゃないの?」

梓「いえ、調理室にはいませんでした。・・・むぎせんぱいもいないんですね」

澪「むぎは今、自由時間だからな」

「こんにちは~」

純「いらっしゃいませー」

「駄菓子も一緒に販売してるんだ?」

純「はい、お茶と一緒に味わってのんびりしていってください」

「おぉ、中々いいセットだな」

「ほんとだー」

純「多恵先輩、二名様入りまーす」

多恵「は、はーい!」



123 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:39:09.75 ID:IXB7RD5ro


梓「どこへ行ったんですか?」

澪「エリは確か・・・」

梓「むぎせんぱいです」

澪「・・・夏と冬のところへ行ったな」

梓「そうですか。・・・行くよ」

虎徹「みゃっ」

スタスタ

純「あの子たちは、なにしに来たんだろう?」



124 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:39:39.28 ID:IXB7RD5ro



―――――お化け屋敷


梓「夏は中に入ったの?」

「うん。ついさっきね」

梓「むぎせんぱいも?」

「琴吹先輩?うん、一緒だよ」

梓「夏・・・」ワナワナ

虎徹「・・・」フッ

梓「私も入る」

「ペットとのご同伴はお断りしております」

梓「じゃ、そこで待っててね」

虎徹「・・・」ピョン

梓「ちょっ、危ない」

「置いてかれても困るし、抱きかかえるならオッケーだよ。中で放置しないでね」

虎徹「みゃー」

梓「止むを得まい・・・。夏め・・・」

「一名・・・二名様入りまーす」

梓「すごい・・・雰囲気が出てる・・・」

虎徹「みゃ~」

「二名様だよね、1人しか確認できないけど」ヒソヒソ

「マジだ・・・受付は誰を確認したんだよぉ・・・」

ガサガサッ

梓「っ!」ビクッ

虎徹「みゃー?」

梓「怖くないよ、別に」

虎徹「みゃーみゃー」

梓「怖くないって」

スタスタ



125 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:40:52.39 ID:IXB7RD5ro


ガサッ

冬「お憑かれさまですご主人様ぁー」ヌッ

梓「なんだ、冬か」ホッ

冬「あれ、梓・・・?」

虎徹「みゃー」

冬「虎徹ちゃんも・・・どうして・・・?」

梓「話してる場合じゃないの、後でね」

冬「待って」

クィッ

梓「ふぎゅ」

冬「さっき紬先輩と夏も通ったんだけど、夏ってば梓と同じリアクションしたんだよ」

虎徹「・・・!」

梓「まぁ・・・そのメイドさんの格好されてもね・・・」

冬「怖がらせるにはどうすればいいかな?」

梓「クラスメイトに聞いてよ・・・じゃ」

クィッ

梓「ほふっ」

冬「もうそろそろ姫子先輩と風子先輩が来るから驚かせたいの!」

梓「・・・」

虎徹「・・・!」ピョン

梓「あ、こら」

虎徹「フカーッ!!」

冬梓「「 え・・・ 」」

虎徹「フーッ!!」

梓「虎徹!」



126 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:42:23.40 ID:IXB7RD5ro


「ちょっとぉ・・・やだぁ、ネコの威嚇の声が聞こえるぅ」ブルブル

「怖がりだなぁ弘子は」

弘子「ほんとに聞こえたんだよ、ゆう君には聞こえなかったの?」

ゆう「いや・・・全然」ハハッ

「ちょっとちょっとっ!立ち話しないでよ」ヒソヒソ

冬「あ、ごめんね」

「冬ちゃんは隠れてっ、お客さんは進んでっ」ヒソヒソ

梓「う、うんっ」ダキッ

虎徹「フーッ!」

スタスタ

梓(毛が逆立ってて痛いっ)

虎徹「フカーッ!」

梓「どうしたの一体・・・?」

ガタッ

「右足の骨を・・・ちょうだい・・・」

虎徹「みゃっ!?」

梓「あ、治まった・・・」

「それで歩けるの・・・」

虎徹「みゃみゃ」ブルブル

梓「・・・」

スィー

「ネコの声がしたような・・・まぁいいや」スッ



127 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:43:13.88 ID:IXB7RD5ro


梓「・・・ふぅ」

ピョン

虎徹「・・・」フゥ

梓「何もなかったような顔して・・・」

虎徹「みゃー!」

テッテッテ

風子「あれ、虎徹ちゃん・・・どうして?」ナデナデ

虎徹「みゃ~」ゴロゴロ

姫子「梓と一緒にいたんだ・・・」

梓「付いてくるんですよ」

風子「仲がいい事は悪いことじゃないんだよ?」

梓「むぎせんぱいがいない」キョロキョロ

風子「無視しないでっ」

虎徹「みゃー!」

姫子「中に入ったの?」

梓「はい。あ、冬って、遊園地の案を取り入れたんですね。あれは良かったですよ」

風子「ネタバレ禁止っ」ギュッ

姫子「・・・」

梓「虎徹、もう一回入ったらいいよ」

虎徹「みゃー?」

梓「癪に障る反応だなぁ・・・」

風子「さぁ、入ろうよ姫ちゃん」

姫子「うん。それじゃね」フリフリ

梓「はい、それでは後ほど」

虎徹「みゃ~」

梓「あ、調理室に行かなきゃ」



128 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:44:10.07 ID:IXB7RD5ro



―――――調理室


ちか「梓ちゃんどうしたのー?」

いちご「どうしたの?」

梓「出店の状況を伝えに来たんですが・・・。唯先輩は・・・?」

ちか「行き違いになったんだね、出店の方へ行ったよ」

梓「そうですか。報告遅れましたが、少しずつ入ってますよ」

虎徹「みゃー」

いちご「少し多めに見繕ったけど、甘かったかな」

美冬「うん。唯さんの報告待ちだったけど、ペース上げておこうか」

いちご「うん」

ちか「よぉーし!」

潮「あちょー!」

ちか「私たち、2週間の歴史をみせてヤルネ!」

潮「・・・は?」

ちか「・・・ひどいよそれ」

梓「叩き落としましたね・・・」

ちか「ほんとだよ、あちょーとか言うから中国のノリだと思ったのにぃ」

ガラガラガラッ

三花「お湯をくださーい!」

潮「まかせるよろし!」

シュボッ

ちか「今沸騰させてるアルネ!」

三花「・・・は?」

潮「さっきから、ちかが変なんだよね・・・」

ちか「・・・」

さわ子「チャイナ服あるわよ?」キラリ

ちか「着るアルヨー!」

美冬「自棄になった・・・」

梓「行こうか・・・」

虎徹「・・・・・・みゃ」

スタスタ



129 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:45:14.02 ID:IXB7RD5ro



梓「むぎせんぱいはどこへ・・・」キョロキョロ

虎徹「・・・」

スタスタ

唯「あずにゃーん!」

信代「おーい」

梓「あ・・・」

虎徹「・・・」

唯「座んなお嬢さん」ポンポン

梓「はい、お邪魔します」

信代「虎徹はこっちね」

虎徹「・・・」スト

唯「あずにゃんたち少し話題になってるよ」

梓「え・・・?」

唯「ネコと歩いている和服の子って」

梓「・・・」

虎徹「」ウトウト

信代「野点班の報告だから間違いないよ」

唯「宣伝してくれてるんだね!」

梓「無駄に歩いてるからですね・・・」ハァ

虎徹「」スヤスヤ

梓「唯先輩の報告待ちでしたけど、ペース上げるそうです」

唯「あ・・・」

信代「順番が変わっただけだから、結果良し」

梓「・・・ここでなにをしているんですか?」

唯「ういが焼きそばを―」

梓「焼きそばといえば・・・むぎせんぱいはどこですかね?」

信代(話を遮ってまで・・・)

唯「んー・・・。今は着替えてるのかな?」

梓「あ、そうか・・・。出店に立つ時間ですね」

憂「お待たせ~」

律「たこ焼きも買ってきたぜー。少し早いけど昼飯だな」

梓「虎徹のご飯がありませんよ?」

律「エリから預かってるぞ」

虎徹「」スヤスヤ

梓「寝てるから後でいいですね・・・」

憂「・・・」ニコニコ



130 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:45:50.87 ID:IXB7RD5ro


唯「ん!うまい!」テレッテレー

律「うめえ!」

信代「もぐもぐ」

「私もお邪魔していいかな?」

唯「おぉ、よしみちゃん、ウェルカム!」

姫子「私も」

信代「お化け屋敷どうだった?」

よしみ「2年生の?」

姫子「うん。面白かったよ」

梓「感想間違えてますよ」

虎徹「みゃ・・・?」

律「はい、梓」スッ

梓「どうもです・・・」カチッ

カパッ

虎徹「みゃ~♪」ムシャムシャ

憂「・・・」ニコニコ

よしみ「感想間違えたの?」

姫子「風子と一緒だったからかな・・・怖いなんて感想持てないよ」

唯信代梓憂「「「「 あぁー 」」」」

よしみ「風子さんと一緒なら楽しいんだね・・・。頼んでみよう」

憂「あ、私も行きたいです」

唯「わたしも~」モグモグ

姫子「お化け役の人かわいそう・・・」

信代「興味を引き立てられるね・・・」

夏「楽しそうですね、みなさん」

梓「むぎせんぱいは?」

夏「着替えに行ったよ」

唯「さっき、そう言ったよ~」

梓「そうでした・・・」

律「・・・」モグモグ

憂「夏ちゃんも座って」

夏「お邪魔~」



131 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:47:46.20 ID:IXB7RD5ro


梓「お化け屋敷どうだった?」

夏「へ!?」ビクッ

姫子「怖いみたいよ、よしみ」

よしみ「期待しちゃう・・・」

梓「遊園地と一緒で付いてくる影あったよね」

夏「・・・?」

律「私と勘違いしたっていうアレかぁ」モグモグ

梓「・・・姫子先輩?」

姫子「いや・・・無かったよ。梓が言うから注意してみてたけど」

梓「虎徹が威嚇していたんですけど・・・」

よしみ「絶対に行こう!」キラン

信代「あ、潮も誘ってあげて。シブったら今の話を聞かせてね」

よしみ「うん」ワクワク

夏「・・・」ブルブル

虎徹「・・・みゃ」

梓「食べ終わった?もうないよ」

虎徹「・・・」ゴロゴロ

「唯さん、さわ子先生の番号知ってるよね?」

唯「うん」

「ケータイ貸してくれるかな」

唯「ごめんね、今持ってないんだよ~。りっちゃん持ってる?」

律「いや・・・。置いてきたな」

姫子「携帯しないの?」

律「店番するからさ、一応礼儀かと思って」

信代「見直した!」

律「見直された!」



132 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:48:27.82 ID:IXB7RD5ro


憂「どうしたんですか?」

「買出し頼んだんだけど、一つ書き忘れたメモを渡しちゃった」オロオロ

律「落ち着けよ、ちづる」

ちづる「その材料扱っている店が近くにひとつしかなくて・・・
    いつも利用している店とは逆方向になるの」オロオロ

憂「あ・・・。時間のロスになりますね」

姫子「出店に影響出るかも・・・」

律「いつ渡したんだ?」

ちづる「ほんのさっき・・・」

信代「もう出たのかな?だとしたら運転中になるから・・・」

夏「よし、行ってきます!」ガタッ

律「どこへ?」

夏「車が出る場所は一つですよ!」ダッ

タッタッタ

律「梓はあっちだ、さわちゃん車が通る場所」スッ

梓「なんで私なんですかっ!」ダッ

タッタッタ

虎徹「みゃっ!」

テッテッテ

律「ケータイ取ってくる」ガタッ

タッタッタ

唯「事件だね!」ワクワク

憂「沖縄の料理は材料の代理が難しいから・・・」



133 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:49:11.58 ID:IXB7RD5ro



―――――校門


梓「あっ!さわ子先生ー!」

ブォォオオオオオ

梓「あー・・・」

虎徹「みゃー・・・」

タッタッタ

夏「梓ー!そのタクシーに乗って!」

梓「う、うん!」サッ

虎徹「みゃっ」ササッ

「ちょっとお客さーん、ペットの」

バタン

夏「前の車追ってください!」

「事件かい?任せな」キラン

ブォォオオ

梓「赤い車です!」

「アレだな、追跡するんなら距離を取るべきだぜ?」キラン

夏「並んでください!」

「ここ一斜線だぜ?」キラン

梓「うーん・・・」

虎徹「・・・」ファ

梓「眠たいのならどうしてきたの・・・」

夏「あの車を止めたいんです、運転手さん!」

運「まかせなっ!」

グルッ

梓「にゃっ」

虎徹「みゃっ」

夏「おっと」



134 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:49:56.67 ID:IXB7RD5ro


運「近道だぜ」キラン

夏「運転手さんノリノリですね」

運「客が望む場所へ運ぶのが俺の仕事さぁ」キラン

夏「じゃあ、ピカリウタ展望台まで」

運「そこは北海道だねぇ」

梓「減速した・・・」

運「すまないねぇ・・・俺にも家族がいてなぁ・・・何日も娘の顔をみないと・・・」

夏「冗談ですよぉ」

運「冗談かい、人が悪いぜお嬢ちゃん」キラン

グルッ

梓「にゃっ」

虎徹「みゃみゃっ」

夏「あっはっは!」

運「ふぅ・・・どうだい?」キラン

夏「どうだいって、見失ってるじゃないですか」

運「後ろをみてみな」キラン

梓「あっ!さわ子せんせー」フリフリ

虎徹「みゃー」

夏「あ、車寄せましたね」

運「こっちも寄せるぜ」キラン

ガチャ

梓「お金どうするの?」

夏「さわ子先生に立て替えてもらおう」

運「いらねえよ」キラン

夏「そこまでかっこつけなくてもいいですよ」

運「メーター回してないんだよ・・・忘れてた・・・」

梓「お邪魔しましたー」

虎徹「みゃー」ピョン

夏「おじさん最高だったよ!」グッ

運「はは・・・」

夏「待っててくださいね」

タッタッタ



135 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:50:29.98 ID:IXB7RD5ro


梓「・・・」

夏「どうした?」

梓「電話中・・・」

夏「車寄せて・・・取ればいいんだよね・・・」

梓「うん・・・。運転中だからといって無視する必要も無いって事ね・・・」

虎徹「みゃ・・・」

梓(私たちに気付いて寄せたんじゃないんだ・・・)

ウィーン

さわ子「どうしてここにいるのよ?」

梓「すいませんが、タクシー代を立て替えてもらえませんか?」

さわ子「タクシー?」

夏「あのタクシーで来ました」

さわ子「待っててね。ゴメン、今忙しくなったから、また後で」ガサゴソ

梓「あ、切らなくても」

さわ子「? これで払って。あと領収書もね」

夏「はい」

テッテッテ

さわ子「今日学園祭だって言ったでしょ?」

梓(学校からじゃないんだ・・・)

さわ子「じゃあね」

プツッ

さわ子「それで、どうしたのよ?」

梓「えぇと・・・材料の書き忘れがあったので。追いかけてきました」

さわ子「分かったわ。何を書き忘れたの?」

梓「・・・」

虎徹「みゃ?」

夏「・・・?」

梓「なにを買えばいいの?」

夏「知らない・・・」

さわ子「・・・」



136 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:51:01.69 ID:IXB7RD5ro


pipipipipipi

プツッ

さわ子「・・・はい」

『やっと繋がった・・・。さわちゃん、材料追加だ』

さわ子「助かるわ」

『ん?』

さわ子「目の前に二人、いえ三人が棒立ちしてるのよ」

『なんだそれ』

さわ子「さぁ、何しにきたのかしらね・・・」

夏「・・・」

梓「・・・」

虎徹「・・・」

さわ子「乗りなさい、行くわよ」



137 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:51:45.05 ID:IXB7RD5ro


ブォォオオオオ

さわ子「さっきの電話クリスティーナだったのよ」

夏「インターナショナルなんですね」

梓「キャサリンは元気ですか?」

さわ子「えぇ、元気でやってるわ」

虎徹「」スヤスヤ

夏「梓も知り合いなんだ・・・。バンドつながりですか?」

さわ子「えぇ、けいおん部は知ってるわね」

梓「クリスティーナさんはいい人だった」

さわ子「『は』って、どういう事かしら?」

夏「?」

梓「到着しましたね」

さわ子「・・・」

虎徹「みゃ?」

梓「そのまま寝ててよ」ハァ

虎徹「・・・~!」ノビノビ

キキッ

ガチャ

さわ子「車で待ってる?」

夏「降ります!」

ガチャ

さわ子「その格好で恥ずかしくないの?」

夏「私は平気~」

梓「夏が平気なら私も平気です」

さわ子「格好はいいとしても、猫はダメよねぇ」

虎徹「・・・」

夏「さっさと買って帰りましょう」

さわ子「そうね、梓ちゃん少しだけ待っててね」

梓「・・・・・・はい」

虎徹「みゃー」



138 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:52:18.39 ID:IXB7RD5ro


梓「・・・」

虎徹「・・・」

梓「・・・」

アノフタリカワイイー

「なにかのイベントかな?」

「桜が丘高校で学園祭があるんだよ」

「あぁ・・・」

梓「1人は恥ずかしい」

虎徹「・・・」フッ

梓「なんで付いて来たの、虎徹がいるから入れないんだけど」

虎徹「・・・」クァ

梓「こういう話は聞かないんだよね・・・」

虎徹「・・・」

梓「今日話してないなぁ・・・」

虎徹「・・・みゃ?」

梓「朝は準備でバタバタしていて、今は誰かさんの子守しなきゃいけなくて」

虎徹「みゃー?」

梓「こっちの台詞でいいんだよ・・・」

虎徹「・・・」フンッ

梓「はぁ・・・」

虎徹「・・・」

梓(みんな・・・楽しめているのかな・・・)

虎徹「みゃー」

梓「同じ空の下で・・・むぎせんぱいは、楽しんでいるのかな・・・」

虎徹「みゃー!」

梓「うるさいなぁ」

「・・・」ジー

梓「あ、あれ?」

虎徹「みゃ~」スリスリ

「や・・・」ビクッ

虎徹「」ピシッ

梓(初めて味わったリアクションなんだろうか・・・)プクク



139 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:53:13.68 ID:IXB7RD5ro


「ねこ・・・こわい・・・」ギュ

梓「え、と・・・だいじょうぶだよ、人畜無害だから」

「・・・?」

梓(分かるわけないか・・・何言ってんだろ・・・私)

虎徹「」ピキーン

「・・・」ギュウ

梓「えと・・・。お母さんは?」

「・・・」

梓(反応が無いからどう接したらいいのか・・・分からない・・・)

「・・・」

梓(唯先輩なら・・・)ガサゴソ

「・・・」

梓「ドーナツ食べる・・・?」

「どーなつ?」

梓「おいしいよ」

「しらないひとからもらったらめっ・・・」

梓(・・・どうしよう)

虎徹「」ピキーン

梓「役に立たない愛玩動物・・・」

虎徹「・・・」ムカッ

「・・・」

梓(困ったなぁ・・・)

虎徹「みゃっ」ダッ

テッテッテ

梓「あっ、虎徹!」

「・・・」ギュウ

梓(この子放って置けないし・・・どうしよう・・・)

テッテッテ

虎徹「みゃ」ポロッ

梓「・・・」ホッ

「・・・?」

梓「ネコじゃらしと言ってね。こうやってフリフリすると」フリフリ

虎徹「・・・」シュッ

「・・・」



140 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:54:08.66 ID:IXB7RD5ro


梓「遊んで欲しいって。やってみて」

「・・・うん」フリフリ

虎徹「・・・」

梓「えぇー、なにそれー・・・」

「・・・ふふ」フリフリ

梓「?」

「これおもしろーい」フリフリ

梓「あ、うん・・・」

虎徹「・・・」ウズウズ

梓(難しい・・・。何歳なんだろう・・・)

「・・・あはは、だめー」フリフリ

虎徹「・・・」シュッシュッ

梓「おなまえなんていうの?」

「いつきよ・・・あっ」

虎徹「・・・」カミカミ

梓「つかまらないように、フリフリしてみて」

いつき「うん。えいっ」フリフリ

虎徹「・・・」シュッシュ

梓「いつきちゃんはいくつなのかな?」

いつき「みっつ」フリフリ

梓(数えで4歳かな・・・)

虎徹「・・・!」バシッ

いつき「ねこちゃんこわくない」

梓「うん。わるいねこじゃないよ」

いつき「わるいねこ・・・?」

梓「あ、えっと・・・。いいねこってことだよ」

いつき「?」

梓(難しいな・・・)

虎徹「みゃー」

梓「あ・・・、おかあさんは?」

いつき「・・・」

梓「ふぅ・・・。迷子センターに連れて行ったほうがいいのかな・・・」

虎徹「みゃー!」

梓「・・・いっしょにおかあさんをさがそうか」

いつき「・・・うん」



141 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:54:48.33 ID:IXB7RD5ro


梓「これ、たべる?」

いつき「うん・・・」

梓「どうぞ」

いつき「・・・ありがとぅ」パクッ

梓「さて、どうしたものか」

虎徹「・・・」

いつき「もぐもぐ」

さわ子「はぁ・・・しょうがないわねぇ・・・」

梓「いつの間に・・・」

夏「先に荷物載せちゃいますね」

さわ子「よろしく」

いつき「っ!」ビクッ

梓「こわくないよ」

いつき「・・・ほんと?」

梓「・・・・・・うん」

いつき「や・・・」ギュウ

さわ子「梓ちゃん、1人でなんとかできるのね?時間無いけどできるのよね?」

梓「こわくないよー。ほら、虎徹もなついているひとだから」

虎徹「みゃ、みゃ~・・・」スリスリ

さわ子「嫌々やってるじゃないの・・・」

いつき「・・・」ササッ

梓「虎徹!ちゃんとやってよ!」

虎徹「みゃー!」

梓「はやく学校に戻りたいのに!」

虎徹「みゃみゃー!」

ザワザワ

さわ子「人が集まってきたわよ」

梓「・・・」

虎徹「・・・」

いつき「・・・」ジー

梓「じんちくむがいのひとなんだよー」

夏「なんかもう、テンパって思考回路ショートしてますよ」



142 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:55:25.17 ID:IXB7RD5ro


さわ子「お店の人連れてくるわ」

虎徹「みゃっ」

いつき「うん・・・」

さわ子「あら?」

夏「分かったんだ・・・」

梓「どうしましょう」

いつき「・・・」

ギュウ

さわ子「梓ちゃん、肩車しなさい」

梓「・・・」

さわ子「高いところから探せば親を見つけられるわ」

夏「なるほどー。親も見つけてくれるかもしれませんね」

虎徹「・・・」

梓「さわ子先生の方が高いじゃないですか」

さわ子「梓ちゃんに懐いているんだから・・・」

梓「は、はい。分かりました」スッ

いつき「・・・?」

さわ子「よいしょ」クイッ

いつき「わわ・・・」

梓「よーいしょっと」

夏「どう?」

いつき「・・・あ」

「いつきっ!」

夏「はやっ」



143 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 18:56:09.93 ID:IXB7RD5ro



ブォォオオオ


夏「裏門で待ってるそうです」

さわ子「どうして裏門なのよ?」

虎徹「」スヤスヤ

夏「調理室と近いからじゃないですか?」

梓「忙しいのかな・・・」

さわ子「夕方までは車出せないから、次の買出しは荒井先生に頼んでね」

夏「はい」

梓「あ、ふぅ先輩です」

さわ子「・・・」

キキッ

ガチャ

風子「おつかれさま」

梓「忙しいんですか?」

千雨「とってもね!夏走って!」

夏「う、うん!」

タッタッタ

梓「私もっ!」

風子「あ、待って!」

梓「は、はい?」

風子「虎徹ちゃんと一緒だから調理室はNG」

梓「・・・」

虎徹「・・・」クシクシ

梓「出店の方へ行ってきます」

風子「うん、お願いね~」

テッテッテ

梓「・・・行くよ」

虎徹「みゃっ」



144 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 19:35:51.10 ID:IXB7RD5ro


―――――茶店


春子「むぎ?調理室に行ったよ」

梓「やっぱり・・・」ガッカリ

虎徹「・・・」ピョン

エリ「そこで大人しくしててね」

虎徹「みゃ」

梓「・・・」ジー

虎徹「・・・」モゾモゾ

梓(福を招いてこないよね・・・)

虎徹「」ウトウト

梓「・・・はぁ」

虎徹「」スヤスヤ

夏香「梓ちゃん、これ4番椅子へ運んでくれるかな」

梓「は、はい!」

ワイワイガヤガヤ

梓(お客さん増えてる・・・みんな頑張ってるのに、私だけ遊んでたみたい・・・)

テクテク

「あ、キタキタ」

梓「お、おまたせしました」

カチャ

「へぇ・・・本格的だ・・・」

「チンビンだって、面白い名だね」

梓「こちらのジャスミン茶とお召し上がりください」

「うん、ありがと~」

「では、さっそく」パクッ

梓「失礼します」ペコリ

「んっ?」

「どう?」

「濃い味・・・」

「お茶と食べてって言ってたよ」

「うん」ゴクゴク

「どれどれ」パクッ

「あ、なんか合うね。爽やかぁ」

梓(ちょっと嬉しいかも・・・)

夏香「ありがと」

梓「いえ、私は律先輩と露店の方へ行ってきます」

夏香「うん。頑張ろうねー」

梓「はい!」



145 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 19:36:51.15 ID:IXB7RD5ro



律「お、来たか・・・。わりぃなまだ時間じゃないのに」

梓「律先輩もですよ」

律「私は屋台班だからいいけど、梓は違うだろー?」

梓「いいですよ、これくらい」

「水あめくださーい」

梓「ひとつでいいの?」

「うんー。はいおかねー」

梓「はい、ありがとう。きをつけてね、おとさないでよ?」

「だいじょーぶ。ありがとー」

テッテッテ

梓(いつきちゃんに比べて楽だった・・・)

律「成長したなぁ」シクシク

梓「なんですかそれは」

虎徹「」スヤスヤ

「これください」

律「いらっしゃいませー」

「休憩所ってどこかな?」

律「あー、この店の裏になるんですけどー、蛇の絵が描かれた傘がありますんで」

「? 分かった、ありがとう」

律「ありがとうございましたー」

梓「野点班の隣に休憩所を設置するなんて、さすが和先輩ですよね」

律「あぁ、店の機能と休憩所の空気が混じって商売繁盛だ」ウシシ



146 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 19:37:37.38 ID:IXB7RD5ro


――・・・


虎徹「」スヤスヤ

由記「梓、交代しよ」

梓「まだ時間じゃないよ?」

由記「そうだけど、梓は早めに入ったでしょ?」

律「そうだな、こっちは落ち着いてきたから茶店の方加勢してやってくれ」

梓「は、はい」

虎徹「」ピクピク

梓「それでは」

スタスタ

「これなんですか?」

由記「サーターアンダギーと言う、沖縄のお菓子なんです」

「へぇ・・・」

由記「・・・」

律「材料はドーナツと同じなんですけど、独特の味がしておいしいですよ!」

「そうか、それなら一つ頂戴」

律「ありがとございまーす!」

由記「・・・」ゴソゴソ

「沖縄のお菓子か・・・」

律「このお店の裏側に休憩所もありますよ」

由記「はい、どうぞ」スッ

「休憩所行ね、情報ありがと」

スタスタ

由記「り、律先輩、ありがとうございました」

律「ん?」

由記「言葉が詰まってしまって・・・」

律「慣れだ、慣れ!」

由記「ふふ・・・」

律「千客万来のネコだな、虎徹は・・・あれ?」

由記「いないですね・・・」



147 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 19:42:49.57 ID:IXB7RD5ro



「見てみて」ヒソヒソ

「あ、ほんとだ~」

「ちゃんと後をつけてる、かわいい~」

梓「?」

虎徹「?」

夏「いや、あなたたち二人を指しているのかと」

梓「・・・二人?」

虎徹「みゃ?」

梓「あっちの机の下でじっとしててよ。蹴られるよ?」

虎徹「みゃっ」

テッテッテ

夏「これ、どこに持っていけばいいかな?」

梓「虎徹が居る机の上にお願い。今取りに行こうと思っていたところだった、ありがとう」

夏「いえいえ。もうちょっとペース上げたほうがいい?」

梓「えーと・・・」

アカネ「そうだね、そう伝えておいてくれるかな」

夏「ラジャッ」ビシッ

テッテッテ

澪「次、これ持っていくな」

未知子「お願いねー」

美冬「未知子はこれ。3番椅子ね」

未知子「うん」

澪「お、おまたせしましたー」

「お、ありがとう」

「おねーちゃん、ありがとー」

澪「ふふっ、ゆっくりしていってね」

「うん!」

未知子「よいしょよいしょ」

スタスタ

梓「未知子先輩、茶店衣装似合いますね」

多恵「うん・・・。いいなぁ」

梓「多恵先輩も似合ってますよ」

多恵「あ、ありがと」テレッ



148 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:42:31.91 ID:IXB7RD5ro


憂「梓ちゃん、紬さんの居場所知ってるかな?」

梓「教えて欲しいくらいだけど」

憂「そっかぁ・・・」

梓「・・・エリ先輩は調理室?」

憂「うん。しばらくは虎徹ちゃんよろしくねって」

梓「・・・はぁ~」

テッテッテ

虎徹「みゃ?」

梓「呼んでないって」

さわ子「あ、梓ちゃん、ここにいたのね」

梓「な、なんですか」

さわ子「構えないでよね」

梓「・・・」

さわ子「校門にお客さんが帰るから、見送ってあげて」

梓「お客さん?」

さわ子「ひ・み・つ☆」ウィンク

虎徹「・・・」

さわ子「なによ」

虎徹「みゃ・・・」

憂「あ・・・!」

さわ子「憂ちゃん」

憂「は、はい」クスクス

梓「?」



149 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:43:24.29 ID:IXB7RD5ro



―――――校門


梓「わざわざ見送れって・・・どういう事だろう・・・」

虎徹「・・・みゃ」

姫子「梓・・・?」

梓「あ、姫ちゃん先輩」

姫子「・・・どこへ行くの?」

梓「すぐそこまでです。誰かを見送れと」

姫子「見送れ?」

虎徹「みゃっ?」

スッ

梓「みゃっ!」

「ふふ、だーれだ?」

梓「だ、だれですか!目隠しする人なんていないはず!」アセアセ

姫子「・・・誰?」

虎徹「みゃ?」

和「よく知っている人よ、梓」

梓「和先輩?」

「私が誰か当ててね」

梓「・・・?」

姫子「???」

和「そうね、姫子も分からないでしょうから、ヒントをあげるわ」

「和さん、ダメ」

梓「え・・・その声・・・」

「久しぶりね、と言っても・・・1ヶ月とちょっとだけど」



150 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:45:13.44 ID:IXB7RD5ro


梓「さとみさん!?」

さとみ「あたり~」

梓「・・・ど、どっどど!?」

和「姫子、夏の旅で出会った、千歳さとみさん」

さとみ「はじめまして、さとみです」

姫子「立花姫子です・・・」

虎徹「みゃ?」

さとみ「かわいい~」ダキッ

虎徹「みゃっ!」

さとみ「梓ちゃんの後ろをちゃんと付いて来ていたわ~」スリスリ

虎徹「みゃぁ~」ジタバタ

梓「どうしてここに!?」

和「学園祭を遊びに来たらしいわ」

梓「知りませんでしたよ!?」

和「私たちも知らなかったわ」

さとみ「朝一で来たのよ~」スリスリ

虎徹「みゃみゃー!」

姫子「・・・」

さとみ「さわちゃんに高校繋がりで誘ってもらってね」

和「そうだったのね」

さとみ「澪さん、律さん、唯ちゃん、憂ちゃん、純ちゃん、みんなに会えたわ」

梓「い、いつの間に・・・!」

さとみ「むぎさんとずっと一緒にいたの」スリスリ

梓「・・・」

さとみ「全然変わらないのね。なんだか、嬉しくなっちゃった」

梓「・・・」

さとみ「?」

梓「私は変わってしまうところでした」

さとみ「・・・」

梓「いえ、失うところでした」

さとみ「・・・そう」

梓「むぎせんぱいが隣に居てくれたから、自分を失わずにすみました」

さとみ「うん」

梓「・・・」

さとみ「そろそろ帰らなくちゃ」

梓「明日の演奏見ていきませんか?」

さとみ「・・・」

梓「私たちの・・・」

姫子「・・・」

和「・・・」



151 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:45:44.81 ID:IXB7RD5ro


さとみ「やめとくわ」

梓「・・・」

さとみ「一つの区切りになるのよね?」

梓「はい」

さとみ「私の中の区切りは、あの旅の中にあったから」

梓「・・・」

さとみ「あなたたちの区切りを、大切にしてください」

梓「はい」

和「・・・」

姫子「・・・」

さとみ「・・・なんて」

梓「ずっとむぎせんぱいと一緒に?」

さとみ「そうよ。楽しかったわ~。夏ちゃんとお化け屋敷に行って、
    冬ちゃんとプラネタリウムに行って、和さんと写真展へ行って
    ちゃんとサーターアンダギーも食べて」

梓「学園祭満喫ですか!」

さとみ「うん!」キラキラ

梓「ぐっ・・・」

和「来てくれてありがとう。楽しかったわ」

さとみ「うん。とっても楽しかった」

和「むぎも、楽しそうだった」

さとみ「そう言ってくれると、とっても嬉しいわ」

和「また、どこかで会いましょう」

さとみ「えぇ、きっとね」

梓「・・・」

さとみ「梓ちゃん」

梓「『別れ』は『終わり』じゃないですよね」

さとみ「そうね」

梓「また、です!」

さとみ「えぇ、またね」

姫子「・・・」

さとみ「さようなら、姫ちゃん」

姫子「ちょっ!」

梓「さとみさん、虎徹を置いていってください」

虎徹「みゃー・・・」グッタリ

さとみ「うふふ」



152 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:46:15.84 ID:IXB7RD5ro



姫子「変な人」

梓「ブフッ」

和「ふふっそうねっ」

姫子「・・・不思議な人」

梓「はい」

和「えぇ、・・・素直に表現して、素直に受け止めて。あの子は変わったわ」

姫子「・・・」

梓「ひょっとして・・・星奈さんと緑さんも来ているんですか?」ワクワク

和「来てないわよ」

梓「そう・・・ですか・・・」ガッカリ

姫子「私も、その夏を過ごしたかったな」

冬「夏とですか・・・?」

虎徹「みゃ~」スリスリ

姫子「夏は関係ないよ」

梓「ややこしい・・・」

和「私は見回りを続けるわね」

姫子「うん。頑張ってね」

和「えぇ、ありがと」

スタスタ

冬「いい子いい子~」ナデナデ

虎徹「みゃ~」ゴロゴロ

姫子「冬は休憩?」

冬「はい。1時間くらい自由時間を貰いました」

梓「ふーん・・・」

姫子「むぎと一緒に行ったプラネタリウムはどうだった?」

冬「綺麗でしたよ~。低予算の仕掛けなんだそうですけど、手間をかけて創りあげていました。
  制作者の熱意と情熱と気持ちが詰まっていたような気がします」

梓「ふーん・・・」

姫子「今いい事言ってたよ?」

虎徹「・・・」フンッ

梓「・・・」

冬「さて、っと。どこに行こうかな」ルンルン

姫子「うちのお店に来た?」

冬「まだなんですよ」

梓「それじゃ、行こうか」

虎徹「みゃ~」



153 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:46:45.46 ID:IXB7RD5ro



澪「あ、帰ってきた」

梓「?」

冬「こんにちは~」

未知子「あ、冬ちゃん」

律「一杯やってくかい?」クィッ

澪「 や め ろ 」

律「なんだよ、お茶を一杯どうですか?って意味だぞー」

姫子「代わろうか、澪」

澪「うん、お願い」

律「梓も自由にしてていいぞー」

梓「私なんにもやってませんよ?」

純「どっちかって言うと、歩いてて欲しいんだよね。宣伝としてさ」

梓「・・・」

虎徹「・・・」クシクシ

律「梓のその和服の衣装がこの店の宣伝になっててさ~」

梓「そうですか・・・」

アカネ「律さん、交代しようか」

律「マジ?サンキュー」

澪「一緒に見て回ろうよ、梓」

梓「は、はい!」

冬「付いて行っていいかな?」

梓「う、うん・・・。食べていかないの?」

冬「後でまた来るから大丈夫」

虎徹「・・・」クシクシ



154 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:47:20.88 ID:IXB7RD5ro


梓「・・・どこへ行くか決まっているんですか?」

律「どうなんですか?」

澪「私が決めてもいいのか・・・?」

冬「クマの着ぐるみで風船配ってましたねー。まるで遊園地ですね~」

虎徹「みゃみゃ」

澪「確か、一年生のクラスでぬいぐるみ展示をやっていたな・・・」

律「え・・・」

澪「あ、梓行きたい?」

梓「特には・・・」

澪「冬は?」

冬「行きたいです!」

澪「じゃあ行こうか」

律「・・・」



155 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:47:52.99 ID:IXB7RD5ro


律「あ、見てくれ」

澪「んー?」

律「オカルト研―」

澪「冬、ぬいぐるみ展示会場が見えてきたぞ」

冬「はい、ファンシーですね」

梓「・・・」

虎徹「・・・」

梓「虎徹、人が多いから歩きにくいでしょ?」

虎徹「みゃ、みゃ・・・」

梓「ふぅ・・・ほら、おいで」

虎徹「・・・」

梓「歩きにくいんでしょ?」

虎徹「みゃ~」

梓「素直じゃないなぁ」

律(仲良かったんだな・・・)

虎徹「みゃっ」ピョン

律「おっと」

梓「・・・」

虎徹「・・・」ゴロゴロ

律「なんでこっちに来るんだよ」

虎徹「みゃー」

梓「まったく・・・あ、唯先輩です」

唯「うぉー」モフモフ

澪「・・・」

冬「大きいクマのぬいぐるみですね」

憂「お姉ちゃんったら・・・」

唯「もふもふしてるよ、澪ちゃん!」モフモフ

澪「・・・う、うん」ゴクリ

律「なにしてんだよ」

虎徹「みゃ?」

唯「もふもふしてたんだよ。はい、冬ちゃん。抱っこしてみて」

冬「はい」モフモフ

澪「・・・」ジー

冬「もふもふしてまふー」モフモフ

憂「ふ、冬ちゃん、次私に・・・」

冬「はぁ~・・・夢心地でしたぁ・・・。はい、憂」

憂「・・・」モフモフ

澪「・・・」ゴクリ



156 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:48:38.41 ID:IXB7RD5ro


憂「もふもふしてまふね」ウットリ

唯「でしょー?」

梓「律先輩、虎徹預かります」

律「ん?あぁ・・・」

梓「よいしょ」

虎徹「みゃ?」

憂「ふふ~」モフモフ

冬「気に入ったみたいですよ」

澪「う、憂ちゃん・・・」

梓「憂、律先輩に渡して」

憂「はぁ~・・・。はい、どうぞ」

律「なんで私が・・・うぉおー、もふもふしとふ」

澪「・・・」ウズウズ

梓「虎徹の負けだね」

虎徹「みゃー!」

唯「りっちゃん、そろそろ返還しなよ!」

澪「私はまだだぞ」

冬「わ、私ももう一度」

憂「あ、私も!」

律「ん~、あと少しもふもふさせてくれまふぇんか」モフモフ

虎徹「みゃー!」

梓「暴れないで」

ザワザワ

「あ、あのー先輩方・・・」

梓「どうしたの?」

「いえ、そのぉー」

律「はぁ・・・このぬいぐるみいいな」

冬「わぁ~」モフモフ

澪「ふ、冬・・・!」ウズウズ

唯「この蟹のぬいぐるみは普通だね」

憂「そうだね・・・」

ザワザワ

梓「うわ・・・注目を集めてる・・・」

「はい・・・そうなんです」



157 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:49:11.42 ID:IXB7RD5ro


和「この人だかりはあなたたちなのね・・・」

虎徹「みゃっ」

冬「和先輩もどうぞっ」

和「え・・・?」

澪「あっ・・・」

唯「もふもふしてみるといいよ」

律(和のリアクションが見られるのか・・・ナイスだ、冬)グッ

冬「・・・」グッ

憂「もふもふーって」

和「もふもふ」モフモフ

澪「・・・」ゴクリ

梓「・・・」ゴクリ

虎徹「・・・」

和「・・・っ」

唯「和ちゃんの顔が綻んだよっ!」

律「マジだ!」

澪「和まで!?」

冬「すごい威力ですね、このぬいぐるみ」

憂「は、初めてみた・・・っ!」

虎徹「」サラサラサラ

梓「ぬいぐるみには勝てないよ。うん、しょうがない」

「あ、あのぉー・・・」



158 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 20:49:58.72 ID:IXB7RD5ro


唯「うい、先に戻ってるからね」

憂「うん。また後でね」

唯「あいよ~」

テッテッテ

澪「私まだ・・・抱っこしてなかったのに・・・」ションボリ

律「まぁまぁ、次はどこ行こうか」

澪「はぁー・・・」

梓「虎徹をどうぞ」

虎徹「・・・」シーン

澪「あ、うん・・・」

冬「虎徹ちゃんはどうして元気が無いの?」

梓「ぬいぐるみに負けて傷心気味なんだって」プクク

憂「気持ちが分かるんだ・・・」

澪「うん・・・回復してきたぞ」

虎徹「みゃ!?」

梓「正気に戻った・・・」

虎徹「みゃっ」ピョン

澪「あ・・・」

シュタッ

虎徹「みゃー!」

梓「うるさい」

律「みおー、プラネタリウム行こうぜー」

澪「ど、どうしたんだ・・・」

律「いや、なんとなくだ」

澪「星に興味をもったのかと思った」

冬「プラネタリウムよかったですよ~」

梓「さとみさんと行ったんだってね」

冬「うん。いい人だったよ」

憂「私も一緒に見たんだよ」

梓「むぎせんぱいも一緒にね・・・」フッ

律「わざわざ来てくれたんだよな。むぎと一緒に店に来た時はビックリしたぜ」

澪「うん。ビックリだ」

梓「私、見送りしかしてませんよぉ」ガックリ

律「まぁまぁ、・・・澪、行こうぜ」

澪「うん。それじゃ後でね」

梓「はい」

虎徹「・・・」クシクシ




関連記事

ランダム記事(試用版)




梓「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#9月26日 前編
[ 2011/10/31 20:28 ] クロス | 風雨来記 | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6