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梓「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#五年後 【クロス】


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紬「いつかみた、あの大好きな、空の下で」#index




253 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:53:17.21 ID:pC/YcMsoo



あれから五年


時は巡り


とても長い時間が流れた


聞いて欲しい出来事がたくさん起きた


伝えたい事がたくさんある


ようやく会える


――いた!



254 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:54:18.05 ID:pC/YcMsoo



9月28日



梓「むぎ先輩!」

紬「・・・!」

梓「お、お久しぶりです!」

紬「・・・」ニコニコ

梓「髪を切ったんですね!」

紬「・・・」コクリ

梓「似合ってますよ!」

紬「・・・」ニコニコ

梓(17の私だったら抱きついてたのに!)

紬「・・・」

梓(お、落ち着け・・・私・・・)フゥ

紬「・・・」クイックイッ

梓「はい。私も切りました。少しは大人っぽくみえますか?」

紬「・・・」コクリ

梓「あはは、視界は相変わらずですけど、気持ち的には大きくなりましたよ。なんて」

紬「・・・」ニコニコ

梓「ちょうど五年前の今日、この場所で別れたんですよね」

紬「・・・」コクリ

梓「帰国するのはこの日と決めていたんですか?」

紬「・・・」コクリ

梓「・・・そうですか」

紬「・・・」ニコ

梓「あ、荷物持ちますね。行きましょう」

紬「・・・」



255 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:57:15.79 ID:pC/YcMsoo




結果として

治療の甲斐は無く

声を取り戻せてはいない


なにが原因なのか、なにが足りないのか

あの学園祭までの時間がそうさせてしまったのか

誰にも分からない


昔の私なら 恨みもしただろう

こんな悲しい道 誰も望んでいないのだと



256 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:58:16.82 ID:pC/YcMsoo


梓「あと一年でゴールド免許なんですよ」

紬「・・・!」

梓(ふふっ、驚いてる)

紬「・・・」クイックイッ

梓「はい。在学中に取ったんです。さ、乗ってください。私の愛車です!」

紬「・・・」コクリ

ガチャ

梓「よいしょっ」

バタン

梓「さて、どこへ行きましょう」

紬「・・・」ガサゴソ

梓(あ・・・鍵盤ハーモニカ・・・)

紬「・・・」プップププー

梓「懐かしいですね・・・。それで会話をしていたんですよね」

紬「・・・」ニコニコ

梓「・・・あ、もう一度お願いします」

紬「・・・」プップププー

梓「唯さんのコードボイスですか?
  ・・・私もキーボード弾いているんですよ ですから聴き取れるんですね」

紬「!」

梓「とりあえず、車を発車させますけど・・・。向かう先は『あの場所』でいいですか?」

紬「・・・」コクリ

梓「はい。それでは発車します」

ブォォオオオオオ



257 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:59:16.19 ID:pC/YcMsoo




私とむぎ先輩の時間は止まってしまった


唯先輩から唯さんへ呼び方が変わった

それは、私の先輩ではなくなったから

高校の外で先輩と呼ぶことに違和感を感じて以来

さん付けで呼ぶようになっていた



私とむぎ先輩の時間はあの時から進みだした


むぎ先輩だけ、まだ先輩付けで呼んでしまっている

これは嬉しいことなのかな 寂しいことなのかな



258 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 18:59:59.72 ID:pC/YcMsoo


梓「澪さんも違うバンド組んでて、キーボードを弾いているそうですよ」

紬「!」

梓(驚いているんだろうなぁ・・・。多分、私と一緒で澪さんもむぎ先輩に教えていないはず)

紬「・・・」

梓「腕が鈍らないように、ですね・・・」

紬「・・・」プップププー

梓「律さんですか?・・・連絡来ないんですよ。どこを旅しているんでしょうね」

紬「・・・」

梓「むぎ先輩に手紙届きましたか?」

紬「・・・」プップッププー

梓「届いていたんですか!?」

紬「・・・」プッププー

梓「エジプト・・・って・・・」

紬「・・・」

梓「澪さんは『心配いらない』と言っていたから・・・心配はしていなかったんですけど」

紬「・・・」



259 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:00:49.64 ID:pC/YcMsoo



『つまらん。ちょっと旅してくる』

律さんはそう言うなり旅立って行った

澪さんも唯さんも地元から離れてしまったから当然なのかもしれないけど

まさか、まだ世界を旅していたなんて



260 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:01:39.48 ID:pC/YcMsoo



紬「・・・」プップップー

梓「澪さんから葉書届いたんですね。私にも届きましたよ」

紬「・・・」ププップップー

梓「はい。利尻島での夕焼けを背景にした写真ですね」



261 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:02:12.09 ID:pC/YcMsoo



澪さんは札幌の大学へ進学した

むぎ先輩がドイツへ旅立った後


『北海道へ行きたいんだ』


部室で宣言された

律さんはすんなり受け入れて 

背中を押した



262 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:02:52.99 ID:pC/YcMsoo


梓「私たちが卒業して、一年後の夏に姫ちゃんさんも北海道をバイクで走りましたよ」

紬「!」

梓「あれ、手紙に書かれていませんでしたか?」

紬「・・・」ププッププー

梓「秘密だったのかな・・・。どうしよう・・・」

紬「・・・」プップッププー

梓「あ、えぇと・・・玉恵さんを覚えていますか?」

紬「・・・」プップー

梓「はい。あのキャンプで出会った玉恵さんです
  姫ちゃんさんが『澪に会ってくる』と言って・・・。船に乗るところを私見送りましたよ。
  北の大地へ期待あふれる表情をしてました。印象的で、今でも覚えています」

紬「・・・」

梓「玉恵さんの轍をなぞったみたいです
  細岡展望台、和琴半島でキャンプ、ナラワナ、多和平、
  神の子池、カムイワッカ、ワッカ原生花園、コムケ、常盤公園・・・などなど」

紬「・・・」プップププー

梓「はい。冬と夏も一緒にです。二人とも北海道の大学へ進学しましたから
  澪さんが運転する車に3人で乗って・・・。想像したら楽しそうですね」

紬「・・・」コクリ

梓「釧路の市場にですね、勝手丼と言って、店先でどんぶりにご飯をよそってもらい、
  市場をまわって新鮮な海産物を少しずつ盛っていくという独特のメニューを堪能したらしいです。
  夏がはしゃいで食べていたとか・・・」

紬「・・・」コクコク

梓「釧路湿原でカヌーに乗ったり・・・
  岬周りもして、霧多布岬やアゼチの岬を見て周ったらしいです。道北、道東を中心に」

紬「・・・」プップップップー

梓「むぎ先輩覚えていたんですね・・・。二人の『約束の場所』の事を・・・」

紬「・・・」

梓「それが、葉書の写真の利尻島になるんですけどね」

紬「・・・」コクコク

梓「夏がいちいち『楽しい』って報告メールを入れてくるから、少し鬱陶しかったです」

紬「・・・」ニコニコ



263 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:06:34.20 ID:pC/YcMsoo


梓「帰ってきた姫ちゃんさんから写真を見せてもらいましたけど、雄大って言うんですかね。
  私もその場所に立ってみたくなりました」

紬「・・・」

梓「野付半島にナラワナっていう名所があるんですけど、海の中に突き出た細い半島なんですね
  走っていると視界の両側に海が見えそうなんです」

紬「・・・!」

梓「その先にトドワラという名所もあるんですけど、そこへ向かう道がすごく楽しかったそうです。
  両端にハマナスなどの花が咲いてて、澪さんと冬は感動したそうですよ
  とてもいい旅をしてきたみたいです」

紬「・・・」コクリ

梓「あ、しまった・・・」

紬「?」

梓「自分でその感動を伝えたいから・・・姫ちゃんさんはむぎ先輩に報告してなかったんですよ」

紬「・・・」

梓「すいませんけど、今の話聞かなかったことにしてくれませんか・・・」チラッ

紬「・・・」ニコ

梓(ひきつってる・・・。後で同じ話聞かされるんだから困るよね・・・。ごめんなさい!姫ちゃんさん!)

紬「・・・」

梓「冬は・・・ウィンターシーズンはスノボを楽しんでいるそうですよ」

紬「・・・」プップッププー

梓「手紙に書かれていましたか。澪さん、冬、夏、春子さん・・・あと、あの人」

紬「・・・」コクコク

梓「春子さんは何度か遊びに行ってますね。私も冬たちに呼ばれた事ありますけど、我慢していました」

紬「・・・?」

梓「・・・」



264 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:07:08.91 ID:pC/YcMsoo



私はこの場所で時が過ぎるのを待っていた

律さんもいなくなってしまったこの場所で

ただ、1人

待っていた



265 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:08:23.59 ID:pC/YcMsoo



紬「・・・」プップッププー

梓「沖縄からの手紙ですか?」

紬「・・・」プップー

梓「はい。私のところには葉書が・・・。唯さん、憂、いちごさんと風子さんが写った写真ですよね?」

紬「・・・」プップププー

梓「し、知らないですよ!?」

紬「・・・?」

梓(暦さんとも会っていたなんて・・・聞いてないですよ!唯さん!!)

紬「・・・」ププップップー

梓「真鶴とも会っていたんですか!?」

紬「・・・」プップー

梓「・・・多分。風子さんの意地悪だと思います。
  『教えないでおこう』とか そんな風に吹き込んだんですよ・・・もぅ」

紬「・・・」プップッププー

梓「はい。沖縄にも、憂に何度か誘われましたけど、我慢しました」

紬「・・・?」

梓「・・・」



266 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:09:29.27 ID:pC/YcMsoo



澪さんの宣言の後

唯さんが感化されたようにつぶやいた


『そうだ、沖縄の大学に行こう』




私はなぜかすんなり受け入れられた

海の向こうを見ていた人だったから



267 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:11:01.70 ID:pC/YcMsoo


梓「暑いの苦手なのに、クーラーも付けられないハズなのに・・・夏の時期は頑張ってるようですね」

紬「・・・」ニコニコ

梓「でも、暑いけど風があって、カラッとしてるから不快じゃないと言っていました」

紬「・・・」コクコク

梓「いちごさんと風子さんが帰ってきて話を聞いたんですけど
  金髪の女性に案内されて世界遺産になっている斎場御獄へ
  その後にグスク巡りをしたそうです。グスクというのはお城の事ですね
  やっと謎が解けましたよ。金髪の女性って真鶴だったんですね・・・」

紬「・・・」プッププー

梓「はい。唯さんがグスクに興味があるって・・・。仙台の青葉城址にも観光で行ってましたから
  なぜか、楽しいんでしょうね」チラッ

紬「・・・」

梓(ふふ、驚いてる。五年の月日はあまりにも長いから。時間は人と場所を変えてしまう)

紬「・・・」

梓(唯さんが行ったという、東御廻りの事話すべきかな・・・
  むぎ先輩の為に、聖地巡礼をして、声を取り戻すために祈願をしたという)
  
紬「・・・?」

梓「あ、そうか・・・。真鶴にむぎ先輩の事を伝えたから、斎場御獄・・・聖域を案内されたんだ」

紬「???」

梓「あれ・・・、律さんってもしかして、太陽神を探しているとか・・・?」ブツブツ

紬「・・・」

梓「純から天照大神の話を聞いた後に・・・旅立って行ったから・・・間違いない・・・?」ブツブツ

紬「・・・」

梓「北海道から帰ってきた姫ちゃんさんから、
  澪さんが律さんに渡して欲しいと・・・トカプチュプカムイ・・・」

紬「・・・」

梓「これも太陽神のはず・・・。守ってもらうように・・・」

紬「・・・」

梓「あ、すいません。1人で喋ってしまって」

紬「・・・」プップップー

梓「いえ、今は言えません。後でちゃんとお話します」

紬「・・・?」



268 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:15:59.83 ID:pC/YcMsoo



五年の空白は埋めるように彼女は言葉を紡いでいく

梓「私その時まだ19ですよ?お酒を扱う場所に連れて行くなんて
  元担任のすることじゃないですよね」


楽しそうに紡がれた言葉を 彼女は胸に受け止めていく 楽しそうに

紬「・・・」ニコニコ


彼女はハンドルを握り 前を見て それでも言葉を止めない

梓「姫ちゃんさんには内緒にしていたから、玉恵さんの顔みてとっても驚いていましたよ」


彼女はその言葉を聴く

紬「・・・」ニコニコ


彼女は安心して言葉を続ける

梓「和さんが『約束』覚えていたんですよ。3人で交わした約束なのに
  玉恵さんとさわ子先生はすっかり忘れていたらしいです。ひどいですよね」



彼女は心地よく耳を傾ける

紬「・・・」



269 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:17:03.65 ID:pC/YcMsoo



一台の車が河川敷へ到着する

1人の少女が空を眺めていた

あの頃彼女がそうしていた様に


梓「あれは・・・樹ちゃん・・・?」

紬「・・・?」

キキッ

ガチャ

梓「樹ちゃん、どうしたの?」

樹「あ、お姉ちゃん!」

紬「!!!」

梓「あ、いえ。妹じゃないですよ。五年前の学園祭で出会った子です」

紬「・・・」ガッカリ

梓「なんでガッカリしてるんですか」

樹「お姉ちゃん、どこ行ってたの?」

梓「空港に行って、むぎ先輩を迎えに行ってたの」

紬「・・・」ニコ

樹「ふーん。仕事はー?」

梓「や す み」ブイ

樹「それじゃあ今から遊びに行こうよ!」キラキラ

梓「ざーんねん。私たち明日からの準備のために忙しいの」

樹「えー!」ブー

紬「・・・」ツンツン

梓「はい?」

紬「・・・」クイックィッ

樹「?」

梓「一緒にですか?」

紬「・・・」コクリ

梓「ダメですよ!学校があるんですから!」

紬「・・・」ニコニコ

梓「思いつきで言わないでください・・・。って、このやりとり懐かしいぃ」ウルウル



270 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:17:48.00 ID:pC/YcMsoo


樹「明日からの準備って?」

梓「二人で旅に出るの」

樹「お姉ちゃんも仕事あるよね?」

梓「一ヶ月休むんだよ」

樹「ずるーい!」

梓「この日のために3年間文句も言わずに働いたんだからいいの」

樹「偉い人に怒られるよきっと」

梓「怒られたよ~。でもね、辞表チラつかせたら許可くれたんだよ」

樹「ふーん。すごいね」

梓「分かってないでしょ?」

樹「分かるよー。脅したんだよね?」

梓「人聞きの悪い・・・。風子さんじゃないな・・・純と関わっちゃダメだよ」

樹「どうして?」

梓「よくない言葉を教えるから!」

樹「わたし純ちゃんスキよ?」

梓「・・・分かった。純に言っておくから」

樹「?」

梓「なんでもない」



271 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:18:36.33 ID:pC/YcMsoo


樹「・・・」ジー

紬「・・・?」

樹「お姉さんがむぎさんね・・・?」

紬「・・・」キリ

樹「いつも話に出てくるよ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「・・・」

樹「お姉さん綺麗・・・」

紬「・・・」テレテレ

梓(仕草も何一つ変わってない・・・)

樹「お姉さん、初めまして。樹といいます」ペコリ

紬「・・・」ペコリ

梓「・・・」

樹「そっかぁ・・・。お姉さんがむぎさんなんだね」ウンウン

紬「・・・」コクコク

梓「二人でなにを頷き合っているんですか・・・。って、なんか楽しいぃ」ウルウル

樹「二人旅ってどこに行くの?北海道?」

紬「!」

梓「どうして分かったの?って、二択の内の一つだけど」

樹「オーロラ探そうよ!オーロラ!」

紬「?」

梓「だから、学校があるでしょ・・・。どうしてオーロラなの?」

樹「昨日姫ちゃんと読んだ雑誌にあったの。北海道で二人で探したオーロラって」

梓「あー、あの人の記事かぁ・・・」

紬「・・・」

樹「わたし、まだオーロラ見た事ないんだよね」

梓「私も無いよ」



272 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:20:01.54 ID:pC/YcMsoo


紬「・・・」ツンツン

梓「?」

紬「・・・」クイックィッ

梓「ここに残っている人たち、姫ちゃんさん、いちごさん、風子さん、春子さん、信代さん
  5人はこの子と顔見知りなんです。この子の母親とも仲良くて・・・」

紬「・・・」コクコク

梓「たまに帰ってくる、純と和さんとも遊びに行った事ありますよ」

紬「・・・」

樹「北海道行こうよ!摩周湖も見たい!」

梓「摩周湖・・・その記事も読んだの?」

樹「ううん。なんとなく行きたい」

梓「意味が分からない・・・。情報源はなんなの?」

樹「前世?」

梓「意味知ってて言ってるの?」

樹「もちろん。今学校でブームなんだよね」

梓「・・・フッ」

樹「見ててよ。お姉さんの前世を占ってあげる」

紬「・・・」ワクワク

樹「むむむ・・・」

紬「・・・」ワクワク

樹「クレオパトラです」

紬「・・・」キラキラ



273 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:20:29.12 ID:pC/YcMsoo


梓「私は?」

樹「カマキリだよ」

梓「あらかじめ用意してあったよね?ね!?」

樹「スフィンクスでいい?」

梓「なにそれ、同意したら決まるの?」

樹「しょうがないね。この中から選んで」ズラー

梓「それ動物占いのカードでしょ・・・。動物限定なんだ・・・」

紬「・・・」スッ

樹「ねこちゃん!」

梓「・・・」

樹「ねこちゃん大好き!」

紬「・・・」コクコク

樹「お姉ちゃんと出会ったのもねこちゃんのおかげなんだよ~」

紬「・・・」ニコニコ

樹「一緒に遊んだんだよね、お姉ちゃん」

梓「私は遊んでないけど・・・」

樹「仲良かったよー?」

梓「あれ、なんの話をしてたっけ・・・?」

紬「・・・?」



274 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:21:22.57 ID:pC/YcMsoo


「樹~、帰るわよ~!」

樹「あ、お母さん!」

梓「あ、こんにちは」

紬「・・・」ペコリ

母「こんにちは。また遊んでもらってたのね」

樹「うん! お母さん、私北海道へ行ってくるね!」

母「あら、どうやって行くのかしら?」

樹「お姉ちゃんの運転する車で!」

母「それなら時間がかかって学校をたくさん休まなきゃいけないわね~」

樹「うん!学校辞める!」

母「うふふ、そうはさせませんよ」

樹「えー!?」

母「お姉ちゃんの力を借りずに自分で行きなさい」

樹「・・・はい」

母「よろしい。それでは梓さん、後ほど」

梓「はい。また、後で」

樹「お姉さんもパーティに行くの?」

紬「・・・」コクリ

梓「そうだよ。今日の主役だから」

樹「主役は春さんじゃないの?」

梓「じゃないよ」

樹「そうなんだ」

母(オリンピック出場よりメインなのね・・・)

樹「お姉ちゃん、お姉さん、また後でね」フリフリ

紬「・・・」フリフリ

梓「うん」フリフリ

紬「・・・」

梓「夏休みだったら一緒に行けましたけど・・・」

紬「・・・」コクリ

梓「少し残念ですね」

紬「・・・」



275 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:23:58.47 ID:pC/YcMsoo


梓「春さんって言うのは春子さんですね。柔道オリンピック出場が決まった」

紬「・・・」コクリ

梓「言ってましたよ。『律を投げた日から人生変わっちゃった』って」プクク

紬「・・・」ニコニコ

梓「それを聞いたちかさんが笑い転げてましたね」

紬「・・・」ニコニコ

梓「樹ちゃんの話なんですけど、この河川敷で過ごす事があるんですよ」

紬「・・・」コクリ

梓「私だけじゃなく、姫ちゃんさん、風子さん、いちごさんとも。
  私がいなくても樹ちゃんは懐いてて楽しくやってるみたいです」

紬「・・・」

梓「みなさん樹ちゃんを妹のように接してくれているから、見ていて微笑ましくなるんですよね」

紬「・・・」コクコク

梓「この前、と言っても半年くらい前なんですけど、樹ちゃんが私のアパートに泊まりに来たんですよ
  それを聞いた風子さんが夏香さんと英子さんを連れて来たんです」

紬「・・・」コクリ

梓「ボードゲームまで持ってきて・・・。ビックリしましたよ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「何周もして私と夏香さんが飽きてきた頃にですね、信代さんがお酒をもって来たんです」

紬「・・・」ニコニコ

梓「それからは宴会になっちゃって、樹ちゃんがいるから私と英子さんは控えましたけど
  風子さんがお酒に強いの知ってました?」

紬「・・・!」フルフル

梓「夏香さんはマイペースで風子さんに付き合っているようです。信代さんが意外と弱いんで面白いですよ」

紬「・・・」コクリ

梓「その後みんなでDVDを鑑賞したんですよ。恐怖の心霊動画ってやつです」

紬「・・・」ゴクリ

梓「風子さんが変な事言うから、樹ちゃんが笑ってしまって、恐怖なんてどこかいっちゃいましたよ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「みなさんお酒との付き合いが上手なんで、酒癖が悪い人はいないんですよね」

紬「・・・」コクコク

梓「大抵、信代さんと風子さんが揃うと宴会になってしまうから
  誰の部屋で飲んでも次の日は重たい体を引きずる事になるんですよね」

紬「・・・」ニコニコ

梓「そうそう、エリさん、アカネさん、慶子さん、潮さんと私で居酒屋で飲んでる時にですね
  夏と姫ちゃんさんが遅れて来たんですけど・・・ブフッ」

紬「?」

梓「あ、いえ・・・。後で夏の前で話しますね」ウシシ



276 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:24:24.97 ID:pC/YcMsoo


紬「・・・」クイックィッ

梓「はい。月に一度、むぎ先輩のクラスの方と会ってますね」

紬「・・・」クイックィッ

梓「いつも誘いがかかってきて・・・っていうのも、律さんが勝手に広告塔にしたからなんですよ
  『むぎの近況を知りたかったら梓まで』とか言って
  その本人は1年半くらい前から音沙汰無しなんですけど」

紬「・・・」

梓「澪さん曰く、『便りが無いのは良い便り』だとか」

紬「・・・」コクリ

梓「むぎ先輩に手紙を送っているようですから、私も心配はしていないんですけどね」

紬「・・・」ニコニコ

梓「実は、手紙にしようって言い出したの唯さんなんですよ」

紬「!」

梓「『電子メールは便利だけど、真心篭ってないよ!』とか言い出して」

紬「・・・」

梓「言いたい事は分かるんですけどね」

紬「・・・」

梓「私の仕事も文字を扱うから、それを伝える側から受け取る側へ繋げる役目として頑張ってますよ」

紬「・・・」ニコニコ

梓「むぎ先輩の翻訳という仕事もそうですよね」

紬「・・・」キリ

梓「・・・」

紬「?」

梓「あ、いえ・・・。懐かしい表情するなぁ・・・と思って」

紬「・・・」ポッ

梓(少しも変わらない・・・。それがとっても嬉しいな・・・)

紬「・・・」

梓「まだまだ時間ありますから、五年間の話を聞いてください」

紬「・・・」コクリ



277 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:25:05.32 ID:pC/YcMsoo


梓「――と冬が言ったそうです」

紬「・・・」ニコニコ

梓「あ、いけない、そろそろ明日からの準備しましょうか」

紬「・・・」コクリ

梓「私はもう準備出来てますから、荷物を取って出発できますよ」

紬「・・・?」

梓「うちの編集長が『お前も記事を書いてみろ』とか言うから迷っていたんですね
  丁度むぎ先輩が帰ってくる事を知った後でしたので、この企画案を提出したんです」

紬「・・・」コクコク

梓「そしたら、『ふざけてるのか』と突っ返されまして・・・」

紬「・・・」ゴクリ

梓「『そういう受け取り方をなされるのでしたら、私この会社を辞めます』」

紬「・・・!」

梓「しばらく膠着としていたんですけど、編集長が折れました」ブイッ

紬「・・・」ニコニコ

梓「北海道か沖縄か行き先が決まっていない旅を提案したんですから当然ですけど
  こんなチャンスを逃すなんて私の人生後悔しますよ」ウシシ

紬「・・・」

梓「また話し込んじゃいましたね・・・。ついつい喋ってしまう・・・」エヘヘ

紬「・・・」



278 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:25:38.38 ID:pC/YcMsoo


梓「とりあえず、二人旅の進路を決めましょう」

紬「・・・」

梓「その場所で放課後ティータイムは再結成するんですから」

紬「・・・」

梓「車で向かいますから、まだ考える時間はありますけど・・・」

紬「・・・」

梓「北海道か沖縄か」

紬「・・・」

梓「行き先が決まったら、その逆の人は移動しなきゃいけないから大変ですよね
  今か今かと待っているはずですよ」ウシシ

紬「・・・」

梓「行き先が北海道なら唯さんが北海道へ」

紬「・・・」

梓「行き先が沖縄なら澪さんが沖縄へ移動するんですから」

紬「・・・」

梓「いや、向かう途中で合流するのもありか・・・」

紬「・・・」

梓「この企画を話したとき二人とも積極的に乗ってくださいましたよ
  律さんには澪さんが話を通していると思いますけど・・・ちょっと心配ですね」

紬「・・・」

梓「北海道にいるのか・・・沖縄にいるのか・・・読めないです・・・」

紬「・・・」



279 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:26:36.32 ID:pC/YcMsoo


梓「・・・」

紬「・・・」

梓「むぎ先輩のクラスメイトが今夜、春子さんの道場に集まるんです。
  冬と夏も、憂、純、和さんも
  唯さん、澪さん、律さんを除いてですけど」

紬「・・・」

梓「夏と冬、憂がそれぞれ持ってくるお土産を食べてから決めてもいいかもしれませんね」

紬「・・・」

梓「唯さんは那覇で憂は石垣島だから、結構お土産が異なるんですよね
  石垣島育ちの海琴さんが勧めた土産を憂が持ってきた時はみんな苦笑いしてましたよ」プクク

紬「・・・」

梓「東と言えば東京ですけど、和さんは今ベストセラー作家の担当をしているんですよ。
  その作家はあの人なんですけどね。無理やり和さんを担当につけたみたいです
  二人が仕上げた作品もベストセラーですから呆れます。尊敬を通り越してです」

紬「・・・」

梓「純も和さんと同じ職場で頑張っているみたいです。雑誌関連ですけど」

紬「・・・」

梓「そんなバラバラな場所に居るみんなが、今日集まるんですよ」

紬「・・・」

梓「すごいです。むぎ先輩は」

紬「・・・」

梓(そうだ・・・。ちゃんと話さなきゃいけない事があった・・・)

紬「・・・」

梓「準備するまえに、聞いて欲しい事があるんです」

紬「・・・」



280 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:27:32.14 ID:pC/YcMsoo



あどけなさの残る彼女の顔をじっとみつめる

「・・・」


その視線に気付かない彼女は空を見上げながら問う

「むぎ先輩、シーサー持ってます?」



袋に包まれた携帯ストラップを取り出す

「・・・」



それを眩しそうに確認する彼女

「もっと立派なヤツを渡せばよかったのに・・・17の私はそれが精一杯だったんですね・・・」



静かに首を振る彼女

「・・・」



281 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:28:26.93 ID:pC/YcMsoo



その仕草を見落としてあるものを取り出す


「これ、トカプチュプカムイというらしいです」

「・・・」

「澪さんから律さんへ渡すようにいわれたモノなんですけど、正直分かりませんでした」

「・・・」

「アイヌ語でカムイは神を指しているんですね。これは恐らく、太陽神だと思います」

「・・・」

「1年半くらい前に律さんはインドに居ました。
 それも恐らく、ヴィシュヌを探していたんだと思います。ヒンドゥー教の太陽神ですね」

「・・・」

「世界各地で守護神を探しながら、巡拝していたんだと思います。
 むぎ先輩の事を想って」

「・・・」

「旅の目的がそれだとは言い切れませんけど」



282 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:29:44.03 ID:pC/YcMsoo


静かに瞳を閉じる 友の顔を瞼に浮かべて 18のままの彼女を写して 胸が一杯になる

「・・・」



それに気付かず 視線を空へ戻して言葉を紡ぐ

「唯さんも同じことを沖縄でやっていたんですよ」



283 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:30:44.45 ID:pC/YcMsoo


瞳を開ける 隣で空に想いを残すように話す その彼女をじっとみつめて 聴く


「・・・」

「東御廻りと言って、昔は五穀豊穣を祈願して聖地を巡礼しながら参拝していた行事なんです」

「・・・」

「あの人の記事をを読んだ事があるんですけど、真鶴はそういう信仰に纏わる場所
 沖縄の伝承にとても詳しいらしいです。
 それで、真鶴に案内させられて唯さんも祈願したんですね」

「・・・」

「最初、その話を聞いた時は名所巡りをしているんだと思っていたんです」

「・・・」

「ですが、澪さんの台詞で繋がりました」

「・・・」

「『これを律に』」

「・・・」

「全てあなたが中心にいたんです」



284 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:31:24.38 ID:pC/YcMsoo



もう一度瞳を閉じて 18のままの彼女たちを想い浮かべる 胸が満たされていく 

五年の空白が 隣に居る彼女の言葉で埋め尽くされていく


「・・・」

「あなたの事を想い、行動していたんです」

「・・・」

「今夜会う人たちも、その場に居ないあなたを中心として集まっていたんです」



285 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:32:08.83 ID:pC/YcMsoo


言葉を紡ぐ彼女は気付かない その場所を守っていた事を 

言葉で満たされていく彼女は知っている 隣に居る彼女が その場所を守っていた事を


「・・・」

「遠い遠い空の下、私たちが繋がっていた証です」

「・・・」

「やっぱりむぎ先輩には敵いません」



286 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:33:08.98 ID:pC/YcMsoo



空を眺める少女がいた


「樹ちゃんは空を眺めて・・・オーロラを探していたのかな・・・」

「・・・」




記憶の彼方に居る彼女の姿と重ねて


「この空に想いを残そうとしていたのかな・・・」

「・・・」



287 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:33:50.32 ID:pC/YcMsoo



一つの旅が始まろうとしていた


「北海道は玉恵さんと冬と夏が旅をして、樹ちゃんが憧れる大地
 沖縄は暦さん、海琴さん、真鶴が旅をした島・・・
 どっちも魅力的ですね」

「・・・」



288 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:34:19.90 ID:pC/YcMsoo



それは一つの旅の終わり


「あの人の言葉があったからここにいられるようなものなんです・・・」

「・・・」



289 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:34:52.15 ID:pC/YcMsoo




かつて少女が憧れていた その場所へと誘う


「暦さんから未来に踏み出す勇気を貰いました」

「・・・」



290 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:35:18.38 ID:pC/YcMsoo



空から視線を下ろし 今も尚尊敬しつづける人と想いを交わす



「まだまだ時間はあります」

「・・・」



291 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:36:14.31 ID:pC/YcMsoo



二人で歩む道を見据えて


「行きましょうか、むぎ先輩!」

「・・・――」



292 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:37:08.11 ID:pC/YcMsoo



旅は遥かに







「――あずさちゃん」







           終



293 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:38:50.58 ID:pC/YcMsoo










































旅は遥かに
http://www.fog.jp/main/products/F2/MP3/f2_bgm01.mp3

風雨来記2のHPより




>>251
すいません(土下座)
隠しヒロインは攻略どころか、声すら聞いたことありません
キャラが知らないので登場出来ませんでした
みちのくも北へもやったことありません・・・(土下座)

アイツの登場はもっと大きく取り扱いたかったですね
本編より神々しく描けませんから無理だと戒めました


轍はこの夏に
アタイバル→石垣島→無人島を経験しています
轍なら余裕でしょう(笑)


風雨来記のサントラ聞きながら北海道を走ってみたいですね
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm580303(ネタバレコメ注意)
沖縄の道を2のサントラ流しながら走るとものすごく気持ちがいいです

風水嵯峨さんの手がける曲はこの作品には欠かせません
だから続編は難しいのかもしれませんね・・・

スタッフの膨大な量の取材には本当に関心させられます
FOGすごい



294 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:40:31.15 ID:pC/YcMsoo


ようやく終りました

前作のテーマが『出会いを大切にする事』
          『自分を見つけること』 なら

今作は『別れを大切にする事』
     『自分を越えること』 でした

前作から読んでくださった方、本当にありがとうございます
声が出ないという不幸から始まった今作ですが、決して未来は暗くないと信じて書きました

所々の台詞回しがおかしい点はとある歌詞を引用しているからです
その曲をイメージした展開でしたが、うまくいかず苦労してます




これにてけいおん部の旅は完結です

稚拙な文でしたが、ここまで付き合ってくださった方

ありがとうございました


風雨来記3が発売する事を願って

さようなら




295 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/21(水) 19:47:22.96 ID:0rJAv/MPo


前回の続きという位置づけにはしないでほしかったな
あの話の未来は掛け値なしで幸せだったと思いたい

単独で見ると世界観が広がって何だかんだで色んな人達と仲良くなって雰囲気が暗いながらも良かった



299 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/22(木) 16:01:14.80 ID:o7Tgwy7Eo



それじゃあ、風雨来記×お嬢様特急のSS執筆を開始してくれ
待ってるぞ!



300 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/22(木) 22:54:12.11 ID:/dAa4LpSO

次回やる時は、もう少し話をまとめて欲しい

現状、グダグダし過ぎ



301 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2011/09/23(金) 19:33:57.92 ID:9aNHAlRmo

乙です





302 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県):2011/09/24(土) 12:06:16.36 ID:+03uEoCxo


「――あずさちゃん」


夏目「人が来ないうちに、はやく!」ヒソヒソッ

先生「今変わってやるわい」

「いい旅をしてきたのね」

どろん

「あら?」

夏目レイコ「「 あ 」」

「今、ネコちゃんから人へ変わりませんでしたか?」

夏目「・・・」サァー

レイコ「おいこら、見られたではないか夏目!」

「目の錯覚かしら」ゴシゴシ

夏目「疑ってるから自然体でいてくれ、先生」

レイコ「・・・」

「・・・疲れているのかしら」

夏目「目が疲れているんですか?」

「・・・そうかもしれないです」

レイコ「夏目、それくれ」

夏目「おれの飲みかけだけどいいのか?」

レイコ「構わん」ゴクゴク

「仲がよろしいのね」

夏目「あ、はは・・・」

レイコ「・・・ぷはぁ」

「むぎ、律の個室へ行きましょう」



303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県):2011/09/24(土) 12:16:08.42 ID:+03uEoCxo

さようなら言っといて出てくるのはなんですけど

SSはもう満足気味でしたが、今作で思い残す点が生まれてしまったため
納得できないので書いてみようと思います
できるだけ短く書ける様に工夫してみます(書きあがるのかどうか不安)

ここまで長くなったのならちゃんと丁寧に書けばよかったです(ラストと姫子
風雨来記の魅力が活かしきれなかったのが非常に悔しい(ギリギリ

貴重なご意見ありがとうございました

次作は 前作のクロスでやってみます

それでは縁がありましたら読んでやってください




305 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/27(火) 02:40:56.81 ID:0X0aGe2io

前作から一気に読んだ
これだけのキャラを動かしきるのはすごい
自分の中ではこれまで読んできたSSの中で一番好きだ





306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県):2011/09/28(水) 12:25:04.57 ID:Zkm7eHtao


まだhtml化されてないですね
もう人がいないであろうと思いますけど
あとがきでも


正直、メイン五人を動かすのが辛かったんです
キャラを崩さないように物語を作って楽しむのは前作で満足していて
今作はヴェガを通して成長しているけいおん部を描かなくてはいけないという
縛りがありました

唯がキャンプを提案するまでは楽しんで描いていたんですけど、
飽きたというか面白みに欠けてしまってボツだなと感じていました
けいおんのキャラを借りて動かしているだけで、自分自身が生み出したキャラが居ない事に気付いてしまったんです
それで筆が進まず(←作家気取り乙)、3週間くらい放置しました

前作では、鳥羽修治の名前を借りてヴェガの象徴的な存在にしましたが
今回はそれが無し
キャンプに行って、轍と会話して、それでむぎの声が戻って、
雨の中で無邪気に遊んで終ろうという中途半端な物語が出来上がっていました
CD屋に行く途中で唯と憂が思わせぶりな笑い方をしたのはこれが伏線になっているんですね
それだったら風雨来記じゃなくてもよかったんです
轍から学ぶ事なんて無いんです
ヴェガの続編じゃなくても良かったんです

ですが、玉恵が登場して物語が大きく変わりました

轍の運転するバイクの後ろに梓を乗せるかどうか、悩みました
旅のパートナーである暦たちが乗った席を、簡単に乗ってもいいものかと
この土地を去る轍の後ろに乗って何が学べるのかと

そこでバイクの免許を持っている玉恵が出てきたのです
北海道繋がりで冬と夏が登場してきて、梓と衝突になったというわけです
沖縄のメンバーだけで終るつもりでいました
玉ちゃん様々です

キャンプでむぎが、『旅が始まった』の台詞は自分でも「?」でした
その後の唯の『よく分かんないよ』の台詞がまんま自分の言葉なんです

キャンプが終って、エリとアカネが河川敷で登場した時に理解しました
旅じゃなくて、冒険をしなきゃいけないんだな、と

クラスメイト全員を繋げるという、無謀な冒険をしなきゃいけないんだと(←使命感乙)

冬と夏の存在がものすごく大きいんです
描く側はとても楽しめたのですから(この時点で読む側の事考えてなかった・・・)

>>295
ヴェガの続編として位置付けにしたのは、むぎの強さを裏付ける為でした
これは必須でしたので回避できませんでした すいません

前作の世界の線の上を走る今作とは別に、違う線の上を走る、旅を終えた明るい日常を描こうかとも思いました
声の出るむぎとティータイムを楽しんでいる風景を、不安の無い未来を
すぐ挫折しました。『五人+四人だけ』で話を組み立てる楽しみが生まれなかったのです

けいおんの『五人+四人』から広がる輪を描くのが好きなんですね
それだけなんです



307 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県):2011/09/28(水) 12:36:53.73 ID:Zkm7eHtao

>>299
堪忍してください><
大人である轍が絡める要素は無いのではないかと
同じ目線でいないと話が膨らまないと思います
海琴を乗せるのもありかもしれませんね

>>300
その点については本当に申し訳ないです
何気ないやり取りから学ぶ事ってたくさんあるんだと思います
それが描きたかったんです
むぎとの別れが終着点として進めていましたが、所々がまとまっておらず、ふわふわしすぎました

>>305
この物語とあなたの心がガッチリ合ったのでしょうね
嬉しいです。ありがとう


姫子といちごのやりとりを見た憂のリアクションはこの曲をイメージしました
http://www.youtube.com/watch?v=TbJ3OetADDw sweetie/折笠富美子



言い訳っぽくて、嫌なんですけど

むぎが伝えようとしてることを、読み手にも探って欲しいと思っていました
実際、書き手である私ですら「?」が多かったのも事実です
むぎから梓、梓から読み手へリレーしていけたら、むぎの人を想う強さが
ハッキリと伝わるのだと思っていたんです
こんなことって素人でしかできない試みではないかと(←プロを知ったつもりか乙!)


最後に
ここまで読んでくださった人 ありがとうございました

あとがきも長いな!




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