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唯「仮面ライダー K-OOON!」#前編 【仮面ライダー】


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唯「仮面ライダー K-OOON!」#前編
唯「仮面ライダー K-OOON!」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:08:41.24 ID:8iq/OQvu0

※仮面ライダーOOOとけいおん!のクロス


憂「……」

唯「憂ー、憂ー!」

憂「?」

唯「憂! 探したよー…こんな遅い時間まで外でなにしてたの!? 心配したんだよ!?」

憂「なんだお前?」

唯「お姉ちゃんに向かってお前呼ばわり…ま、まさか憂が非行に走った!?」

唯(それによく見たら金髪になってる…!)

憂「あっちへ行け。お前のことなんて俺は知らねぇよ」

唯「…もしかして人違いなのかなぁ?」

憂「かもな」





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:13:16.47 ID:8iq/OQvu0

唯「あ」

憂「…今度はなんだ」

唯「えっと…右手にはめてる手袋、ちょっと変わってるなぁって」

憂「ふん、それがどうしたっていうんだ」

唯「別に…なんでもないよ」

唯「……」ボケー

憂「…おい、そろそろ立ち去らないと殺すぞ! お前! いい加減目障りだっ」

唯「やっぱり憂だよ」

憂「は?」

唯「だから! 憂は憂なの! あなたは憂! 別人じゃないよ。私が見間違えるわけないもん」

唯「そういうわけだから、ウチに帰るよ? 憂」ガシッ

憂「お、おいっ! 離せ!」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:17:50.55 ID:8iq/OQvu0

平沢家!

唯「さぁ、ついたよー。ただいま」

憂(結局無理矢理家に連れ込まれてしまったが…ここはこの女の家なのか)

憂「…つまり、゛俺の家゛ということだな」

唯「へ? なんか言った?」

憂「気にするな。それよりしばらく静かに休ませろ。俺は疲れているんだ…」

唯「あ、うん。そうだよね…憂すごくフラフラしてるもん」

憂(セルメダルが足りなくなってきたか、くそっ)

憂(にしても3年間もこの状況…まずいな。どうにかしなければ…)

唯(憂…すごく辛そうな顔してるよ。
  きっと何かあったんだね…何とかして喜ばせてあげたいなぁ。…あ、そうだ!)

唯「憂、憂! これ見てよ~」

憂「だから静かに休ませろと……!!!」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:22:16.55 ID:8iq/OQvu0

唯「えへへ、キレイでしょ~。学校帰りに拾ったんだぁ。おもちゃのメダルかなー…」

キラーン

憂「おいお前! なぜそれをお前が持っているんだ!!」

唯「え! だ、だから拾ったって…」

憂(なんて幸運だ、こんなところでコアメダルが見つかるとはな…!
  しかもこれは俺のコアメダル!)

憂「ははははは!! こいつはツイてる!」

唯(おぉ、憂が喜んでくれたよ!)

憂「おい、メダルをよこせ!」

唯「えー…せっかく私が見つけたのにぃ」

憂「いいから早くそれをこっちによこせ!」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:25:07.28 ID:8iq/OQvu0

唯「むー…じゃあ、あげよっか?」

憂「そうだ! さぁ、はやくっ」

唯「はい、あげたー!」ヒョイ

憂「……」

憂「…は」

唯「あ…えっと、ほら! 上にあげt

憂「お前は俺を舐めてるのかっ!!?」

唯「ひぃぃ、憂がキレちゃったよぉ!」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:29:06.97 ID:8iq/OQvu0

憂「調子に乗るのも大概にしておけよ!?」

唯「ごごご、ごめん、ごめんっ」

唯「ちょーっと冗談をと思って」

憂「馬鹿が! 殺すぞ!」

唯「もうっ! さっきから口が悪いよ? 憂っ! ほんとにどうしちゃったの?」

憂「おい、勘違いするなよ…いいか、俺はグリードのアンク!」

憂「この女が憂って奴だとしても俺には一切関係はない!」

憂「つまり俺とお前は何も関係がないんだよ。…わかったか? この阿呆が」

憂「わかったらさっさとメダルをこっちに渡せ。そうしたら何もしないでおいてやる…」

憂(まぁ、嘘だがな。当然だろ、この女を殺した方がこの家も乗っ取れて好都合だ)

唯「…憂、病院にいこう」

憂「…なに?」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:33:01.46 ID:8iq/OQvu0

唯「おかしいもんっ! 絶対に!」

唯「今ならまだ間に合うはずだよ!? すぐにお医者さんに見せれば…」

憂「お前はどれほど理解力がないんだ! それとも俺をからかっているのか!?」

唯「からかってないよ!! 本当に心配してるんだよ!?」

ドカーン!

唯・憂「え!?」

カマキリヤミー『メダル…メダルの匂いだ…!』

カマキリヤミー『ようやく見つけたぞ、アンク。さぁ、コアメダルを渡してもらおうか』

唯「えぇ!?」

憂「ちっ…!」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:37:03.91 ID:8iq/OQvu0

唯「なになに!? ど、どちら様!? 玄関は向こうなんだけど…」

憂「こんな時でもこの馬鹿は…ふんっ!」パ、ヒュン!

アンク『おおぉっ!』

唯「え…えええぇぇ!? 憂の右手にはまってた手袋が…飛んだ!」

カマキリヤミー『その姿で何ができると? ふんっ』バシンッ

アンク『ぐっ…!』

カマキリヤミー『ウヴァ様のご命令だ。お前が持っているコアメダルを奪わせてもらう』ガリガリガリ…

アンク『うおおおおぉおお!?』

唯(あ、あんなの一方的すぎるよ…よく分かんないけどひどい! …よしっ)

唯「警察呼びますよ!」

カマキリヤミー『勝手にしろ。だがお前は俺の邪魔をするなよ、人間』

唯「え、あ…はい」

アンク『うおおおお!? この馬鹿がっ!!』メキメキメキ



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:41:10.10 ID:8iq/OQvu0

唯「そういえば憂…!」

憂「……」

唯「髪の色が元に戻ってる…」

憂「…はぁはぁ……うっ…」

唯「ど、どうしたの憂!? すごく苦しそう…」

アンク『おっ、おぉいっ! その女はな…俺が憑依していなきゃ死ぬぞ!
    かなりの重傷を負ったみたいだからなぁ…!』

唯「う、うそ…そんな」

アンク(…馬鹿は馬鹿なりに使えるか。ものは試しだ)

アンク『その女をそこまで痛めつけたのはこの化物、ヤミーだ!』

カマキリヤミー『おい、なんのことだ…』

唯「え! そうなの!? よくも、よくも憂を…」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:45:26.00 ID:8iq/OQvu0

アンク『このヤミーが憎いだろ? その女の仇を取りたいとは思わないか?』

唯「か、仇…うん! 私、そのおばけの人許せないよ!」

アンク(はっ、チョロいもんだ)

カマキリヤミー『俺を無視して何をベラベラと…』

唯「えいっ!」ドン!

カマキリヤミー『!』ヨロ…

アンク『…はぁ、よくやった! 反撃といくぞ、女』

唯「私は平沢唯だよ! 女なんて名前じゃないっ」

アンク『…よし、唯。こいつをやろう。これは奴を倒す為の力になる』ス

唯「何これ? え、腰に巻くの? んー…」

カマキリヤミー『おい…よせ! アンクの言葉に乗せられるな…!』

アンク『次にこの3つの穴にメダルを3枚…』チャリン、チャリン、チャリン

唯「え、えぇ…?」

アンク『あとはこのスキャナーを通せ!』

カマキリヤミー『アンク貴様ぁっ!!』バッ



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:51:02.42 ID:8iq/OQvu0

アンク『急げ! 唯っ、変身しろ!』

カマキリヤミー『おおおぉっ!!』

唯「わわわわっ…」キュイン、キュイン、キュイン…

唯「へ、へんしん!」キン、キン、キン!

タカ、トラ、バッタ!

タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!

カマキリヤミー『遅かったか…!』

オーズ(唯)「えいっ!」ドンッ

カマキリヤミー『うおっ!?』ズサー…チャリン、チャリン

オーズ(唯)「わぁ~…変身しちゃった…ていうか今の歌はなーに?」

アンク『歌は気にするな。よし、やれ! 今がチャンスだ』

オーズ(唯)「う、うんっ!」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 17:56:08.44 ID:8iq/OQvu0

オーズ(唯)「えいやぁ!」ブンブン、ザシュ

オーズ(唯)「すごい! なんか爪がでたよ…」

アンク『おい、余所見している場合か!』

カマキリヤミー『もう終わりか? ふん、その程度の攻撃でいい気になるな!』ザシュゥッ

オーズ(唯)「あいたぁっ!?」

アンク(…あいつに変身させて本当によかったのか?)

オーズ(唯)「うう…えいっ、憂の仇! これは憂の分!」シュッ、バシ

カマキリヤミー『っ!?』

オーズ(唯)「これも憂の分!」バキィッ

カマキリヤミー『うぐぉぉ…』ヨロヨロ…

オーズ(唯)「そして止めいくよ! 憂の…仇ィーック!!」ズゥンッ

カマキリヤミー『ぎぎいいいいぃぃぃ!!!?』ドカーン!



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:00:28.13 ID:8iq/OQvu0

チャリン、チャリン、チャリン、チャリン、チャリン…

唯「倒しちゃった…で、このいっぱい降ってきてるメダルは?」

アンク『久々のセルメダル! たんまりといただかせてもらう!』パッパッパッ…

唯「メダルが手袋…じゃなくてアンクの中に入っちゃった…」

唯「そうだ憂…はやく憂をお医者さんに!」

アンク『待て。医者じゃあどうにもならない』

唯「でもすごい重傷なんでしょ!?」

アンク『重傷どころか瀕死の状態だな』ヒュン…カチャ

憂(アンク)「俺が離れたらこいつは10分も持たずにくたばる」

唯「あ、憂がまた金髪に! でも…」

憂「俺がこいつに憑依することでこいつは命を長らえる…」

憂「その方が好都合な筈だ! 俺にとっても、お前にとってもな」

唯「うう…(いつか、いつか…アンクから体を取り戻してあげるからね…憂!)」


ハッピバーズデートゥーユー…ハッピバースデートゥーユー…ハッピバースデーイーヤ…



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:04:56.02 ID:8iq/OQvu0

さわ子「OOO(オーズ)…ふふ」

和「山中先生」

さわ子「ついにオーズが現れた…素晴らしいことだわ!」

さわ子「この3年間、復活したグリードたちは陰でこそこそとメダルを集めていた」

さわ子「でもオーズが現れたことによって…何かが始まると思わない?」

和「はぁ、なにかですか」

さわ子「まぁ、言ってしまえばメダルが集めやすくなったということよ」

和(唯…あんたって子は…)

さわ子「さぁ…欲望が欲望を生み始めるわ。
    人の欲望とは素晴らしいもの…ふふ、欲望おおおぉぉぉぉ!!!!」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:08:10.26 ID:8iq/OQvu0

次の日!

憂「…ちっ」

「やっぱあれだよねー」「ねー!」

「あ、携帯変えたんだ!」「そうなの~」

憂(…なんで俺がこんなところにいなければならないんだ)

憂「唯め…調子に乗りやがって」

純「あ、あのー…」

憂「ああ!? なんだ!?」

純「ひっ…そ、その…憂、だよね…?」

憂「だからちが……そうだ、平沢憂だ。それがどうかしたか?」

純「い、いやぁ…すごいイメチェンしたなぁって…ほら、金髪とか…」

憂「悪いのか? え?」

純「いえいえ! めっそうもございませんっ! し、失礼しましたぁっ」タタタ…

憂「何だあのモップ頭は…くそ」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:12:48.63 ID:8iq/OQvu0

――――……

憂(とりあえず代わりの体は手に入れることはできた。
  あとは…俺のメダル集めを手伝わせる゛道具゛だけか)チラ

唯「な、なに? 憂のことはもう任せたでしょ…?」

憂「ああ、だがまだお前に用がある。唯」

唯「私?」

憂「お前はオーズに変身することができた。
  つまり、お前は俺達グリードやヤミーに対抗する力を手に入れたわけだ。だから」

唯「だから?」

憂「俺のメダル集めを手伝え」

唯「ええぇ!?」

憂「なに、問題ない。ただ俺が指示した通りに行動して、戦ってさえいればいいだけだ」

唯「そういう問題じゃないよ!?」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:16:10.36 ID:8iq/OQvu0

憂「何が不満だ、おい」

唯「だって私、もう戦う理由ないじゃん! おかしいよ!」

憂「俺の為に戦えばいい」

唯「それが嫌なのっ」

憂「ちっ…面倒な奴だ。それなら俺はこの女からすぐにでも離れるぞ。いいのか?」

唯「…は、離れてみなよ! すぐに変身してアンクなんてやっつけちゃうから!」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:19:58.84 ID:8iq/OQvu0

憂「……俺を? お前が? はっ、できると思ってるのか?」

唯「できるよたぶん。アンクはさっきのおばけにボコボコにされてたし。
  そのボコボコにしたおばけを倒したのは私だよ? つまり…」

憂「……」

唯「それにさっきのメダルがないと困るのはアンクの方だよね?
  腕だけじゃ集めようもなさそうだし…」

憂(この女ァッ…)

唯「…でもそれじゃあアンクが可哀想だし、憂のこともあるし。
  ということだから、取引しようよ! アンク!」

憂「…なに?」

……―――――



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:24:10.09 ID:8iq/OQvu0

憂(なにが取引だっ、ふざけやがって!)

「平沢さぁーん! お姉さんが呼んでるよー」

憂「…ちっ」

唯「やっほー、憂」

憂「゛アンク゛! 二人の時ぐらいはそう呼べ!」

唯「だって、憂は憂だもん」

憂「今はアンクだっ」

唯「ちぇー…じゃあアンク、調子はどう?
  変なことしてない? いい子にしてた?」

憂「…ああ、お前に言われた通りいつもの平沢憂を演じている
  (その゛いつも゛がわかってないんだがな)」

唯「ほ、よかったぁー…暴れてるかと思ってハラハラドキドキだったよぉ」

憂「こんなところで目立つような行動、誰がするか」

唯「それもそうだよねーえへへ」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:28:32.40 ID:8iq/OQvu0

唯「とにかく何ごともなくてよかったよ。それじゃ、そろそろ教室戻るね」

憂「おい待て、いつまで俺はこの場所にいなければならない?」

唯「えっと…あ! おーい、あずにゃ~ん!」

憂「…あず?」

梓「唯先輩?」

唯「今日は何限まで授業あるの?」

梓「え? えっと…たしか6限目までですね。それがどうかしました?」

唯「4時ごろには帰れるよ~憂!」

憂「ふざけるなっ」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:32:47.87 ID:8iq/OQvu0

憂「俺はお前のペットじゃないっ、ふざけるのも大概にしておけよ!」

唯「ちょ、ちょっとぅ…アンク、怒鳴っちゃダメだよ…」ヒソヒソ

憂「知るか! 俺は帰らせてもらうからなっ」

唯「ちょっと待ってよ~! あぁ…行っちゃった」

梓「…なんか、その…憂どうかしたんですか?」

梓「今日は様子がおかしいです。髪だって染まってるし、言葉づかいも悪いし」

梓「…まるで別人みたい」

唯「あー…その、えっとね…」

ガシャーン!

「うわぁー!」

唯「な、なに!?」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:37:53.80 ID:8iq/OQvu0

梓「1階の方ですね。なにかあったのかな…」

唯(まさか…アンクが暴れて)

唯「わ、私ちょっと見てくるねー!!」

梓「ちょっ、唯先輩! …行っちゃった」

梓「……」

純「お、梓。今日は随分と遅い登校だったねー。何かあったの?」

梓「…まぁね」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:42:30.57 ID:8iq/OQvu0

ガシャーン!

姫子「えいっ、えいっ!」ガシャーン、ガシャーン、パリーン

「や、やめなさい! 危ないから! こらぁ!」

姫子「うるさぁい! えいっ」ブゥンッ

「ひっ―――」

唯「危ない!」ガシッ、シュ…

「え? ええ?」

姫子「えいえいっ!」ブン、ブン

唯「…姫ちゃんだよね? なんでこんなことを…」

「と、突然図書室に来て、バットで窓を割ったりと暴れだしたんだ…
 君も危険だからここから離れなさい! こ、ここは私が…」

姫子「えいっ」バコン

「うげぇ…」フラ…バタリ

唯「せ、先生!? 姫ちゃんどうしちゃったの!?」

姫子「わぁぁー!」ブンブンッ



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:46:12.77 ID:8iq/OQvu0

姫子「えーい!」ブォッ

唯「ひっ……あれ?」

ガシッ

姫子「んー! んー!」グググ…

アンク『手間かけさせやがって…』

唯「アンク!」

アンク『今お前がやられたら俺が困る。 ふんっ』ドン!

姫子「っ!」

唯「姫ちゃん!」

アンク「奴を心配している場合かっ。お前、殺されかけたんだぞ」

唯「おかしいよ…姫ちゃんはあんなことしない! とってもいい子なんだよ!?」

姫子「もっと…壊したい! 壊させてー!」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:50:12.60 ID:8iq/OQvu0

唯「やっぱり…様子がおかしいっ」

アンク『ふん、ビンゴだな』

唯「え?」

アンク『奴の、物を壊したいという欲望が暴走している。つまり…』

ガシャーン

姫子「わあぁ~!!」タタタ…

唯「姫ちゃん!? 待って! ど、どうしよう…」

ヒュン…カチャ

憂「奴を追うぞ!」

唯「う、うん!」

タタタ…

?『…アンク、見つけましたよ』



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 18:55:04.08 ID:8iq/OQvu0

姫子「わぁ~!」ドカンガシャーン

唯「なんとか人気がないところまで追い込んだけど…」

憂「まだだ。もう少し様子を見るぞ。
  もっと好き勝手暴れさせてから倒した方がメダルが大量に手に入れられる」

唯「倒す!? な、なに言ってるの!?」

憂「…あの女の中にはな、ヤミーがいるんだよ。
  まぁ、昨日俺達を襲撃したタイプとは違うようだがな」

唯「ヤミーってあのおばけのこと?」

憂「そうだ。寄生型のヤミーは確か…あいつか。
  あのタイプは人間の欲望を増幅させて暴走させている。あの女の場合は破壊の欲望だな」

唯「そんな…放っておけないよ! すぐに助けないと!」

憂「…生身でいくのは止した方がいいぞ。お前じゃ殺されるのがオチだ。
  変身しておけ(どうせ止めてもこいつは言うことを聞かない…適当に動かしておいた方がいい)

唯「わかった! へんしん!」タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:01:30.68 ID:8iq/OQvu0

オーズ(唯)「姫ちゃんもうやめて!」ガシッ

姫子「わあぁー! 離して!」ブンブンッ

オーズ(唯)(す、すごい力! 姫ちゃんってばこんなに力あったの!?)

パッ

オーズ(唯)「あ!」

姫子「えぇいっ!」バキィ

オーズ(唯)「あうっ」

憂「…まだだ、もっと育て。人間は欲望の塊だ…この程度じゃ満足しないだろ。なぁ?」

姫子「わああああ!」ガツンッガツンッ

オーズ(唯)「痛い痛いっ、やめてー!」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:05:18.13 ID:8iq/OQvu0

姫子「ううう…ううううぅぅ」ググ…

憂「まさか…おい待て! まだ出てくるな!」

オーズ(唯)「…え?」

ヒョウヤミー『うぉおおおおおおおぅうう!!』

憂「ちっ…予定が狂った!」

オーズ(唯)「姫ちゃんが…おばけに!」

憂「ヤミーだ! …面倒だ。この際この状態で我慢してやるっ、倒せ! 唯!」

オーズ(唯)「た、倒せって…中に姫ちゃんがいるんだよ!?」

憂「知るか! やらないとお前がやられるぞ! さっさとしろっ」

オーズ(唯)「できないよぉ…」

憂(この馬鹿が…!)



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:09:05.31 ID:8iq/OQvu0

ヒョウヤミー『うぉおおおっ!!』ザッザッ、ザン!

憂「素早い奴だな…」

オーズ(唯)「ううっ! やめてよ、姫ちゃん…」キィンッ、キィン…

憂「トラじゃ限界があるか…おい、こっちのメダルに変えろ!」ヒュッ

オーズ(唯)「変えろって…どこを!」

憂「トラメダルを抜いてカマキリにしろ!! 馬鹿!」

オーズ(唯)「こ、こう?」タカ!カマキリ!バッタ!

オーズ(唯)「おぉ、変わった…何か変わったよー!
       アンクー! でも何か歌ってくれないよー?」

憂「そんなこといいからヤミーに集中しろ!!」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:13:12.02 ID:8iq/OQvu0

キィン、キィィン…

オーズ(唯)「さっきより攻撃が受け止めやすくなった…
       アンクー! こっちのメダルの方が使いやすーい!」

憂「呑気なこと言ってるなよ…本当にあれで大丈夫なのか」

ヒョウヤミー『…んぐうううぉおおおお!!』クルッ、ザッザッザッザッ…

オーズ(唯)・憂「逃げた!」

オーズ(唯)「待って! 姫ちゃん!」

憂「いや、お前が待て、 唯! 今の状態では奴に対抗できん。対策を練ろう
  (ツイてる…! まさか途中で逃げてくれるとはな。このままもうしばらく野放しに……?)」

憂「……この感じ」

オーズ(唯)「アンク?」

憂「唯、そのまま変身を解くな。面倒なのが来る」

オーズ(唯)「…なに言ってるの?」

スタ、スタ、スタ……



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:18:03.58 ID:8iq/OQvu0

?『最近顔を見せないと思っていたら…
  まさかオーズなんかを味方につけてきたなんて。びっくりです』

?『あ、その前に顔すら無い状態でしたね。くすくす…』

憂「…意外とすぐに気づかれていたとはな。相変わらずだ、カザリ」

カザリ『ふふ、やっぱりアンクだった。いつのまにそんな人間に取り憑いたんですか?』

オーズ(唯)「…猫型おばけ?」

憂「唯、こいつがグリードの1人、カザリ。生意気でいけ好かない奴だ」

カザリ『む…散々な紹介ですね。まぁ、いいや』

憂「あのヤミーをけし掛けてきたのはカザリ、お前だな」

オーズ(唯)「…ってことは姫ちゃんをあんな目にあわせているのは」

カザリ『さぁ、どうでしょうね…
    さて、何でもいいから早く私のコアメダル、返して下さい。
    持ってるの分かってるんですからね?』

憂「返せと言われて返したくなる奴がいるか?
  唯、いくぞ。こいつに構うことはなかった…さっきのヤミーを」

カザリ『おっと、無視は困ります、よ!』バキィッ

オーズ(唯)「ふぐっ!?」ドサ…



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:22:39.83 ID:8iq/OQvu0

オーズ(唯)「い、痛いぃ…」

カザリ『完全体じゃなくてもこの程度なら…』

憂「唯!」

オーズ(唯)「痛い…けど、大丈夫だよ…」

カザリ『…なんだかなぁ』

ガシッ

カザリ『何も知らなければ…あなたは今まで通りの平和な暮らしができたのに…』

オーズ(唯)「え?」

カザリ「片足突っ込んじゃった今こんなこと言っても仕方がないかな…えいっ!」バキィッ

オーズ(唯)「かはっ…」

憂(いくら完全体じゃないとはいえ…いきなりグリードとの戦闘はキツいか)

オーズ(唯)「むぐぐ…せいやっ!」ドカッ

カザリ『っ!?』



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:27:47.60 ID:8iq/OQvu0

オーズ(唯)「こんなところでやられる気は、ないよ…姫ちゃんを助けなきゃいけないし…」

オーズ(唯)「それに姫ちゃんをあんなにしたあなたを懲らしめたいもんっ…!」ガシッ

カザリ『! っこのぉ!!』ザシュッッ!

オーズ(唯)「あうっ!」

カザリ『そういう正義感ぶるの…大嫌いです!』

アンク『ああ! 俺も同意見だ!』ヒュッ、パシッ

カザリ『え? …!』

カザリ『うああああああぁぁぁぁ!!?』ヒュゥン…ガクッ

アンク『上出来だ、唯。お前もたまには役に立つな』

オーズ(唯)「何したの?」

アンク『奴からコアメダルを1枚引っぺがしてやったんだよ』



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:32:26.50 ID:8iq/OQvu0

カザリ『アンクぅぅ…お、まえっ!! よくもっ…』フラフラ…

アンク『ただでさえ力が無い状態でコアメダルを1枚失う気分はどうだ? え? カザリよぉ』

カザリ『かえ…せ!』

アンク『さっきも言ったが…返せと言われて返したくなる奴がいるか?』

オーズ(唯)「なんか可哀想…」

ヒュン…カチャ

憂「なに寝ぼけたこと言っている。こいつはお前ら人類の敵だ…じゃあな、マヌケ。いくぞ、唯」

唯「あ、うん!」

カザリ『こんな…こんな筈じゃ…!』



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:35:40.35 ID:8iq/OQvu0

唯「姫ちゃんどこにいるんだろ…大丈夫かなぁ…」

憂「まだ言ってるのかお前は…ん?」

和「……」

憂「なんだ? お前」

唯「和ちゃん!」

憂「知り合いか」

唯「幼馴染だよぉ~」

和「唯、学校をサボってこんなところでお散歩ってところかしら」

唯「あ! すっかり授業のこと忘れてた…」

和「…ふふ、大丈夫。学校側には私が適当に早退の理由をつけといてあげたわ」

唯「さっすが生徒会長~」

憂「……」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:39:51.04 ID:8iq/OQvu0

憂「…おい、どうも匂うな」

唯「え!? 私臭いぃ!?」

憂「そういうことじゃない…そこの眼鏡。お前、何を企んでやがる」

和「……」

唯「の、和ちゃん? アンク…じゃなかった、憂なに言ってるの」

憂「…今さら平沢憂のまねなんてしても遅いだろうが」

唯「そ、そうだね…あはは」

和「ふふっ、唯は何があっても変わらないわね。さて、本題に入りましょうか」

和「ついてきて? 大丈夫。とって食べたりなんかしないわ」

憂「…ちっ」

唯「んー…?」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:44:02.27 ID:8iq/OQvu0

・・・

?『はっ! なんて様だ! 奪いに行ったのに逆に奪われてくるなんて』

カザリ『…うるさいです』

?『調子に乗るから悪いんだよ、大した力もないくせにさ』

?『ウヴァ。もうその辺にしておいてあげて?
  カザリだってちょっと油断していただけなのよ。ね?』

カザリ『…メズール』

ウヴァ『おい、だから私をその名前で呼ぶなって言ってるだろ!』

シュゥゥ…

律『ウヴァは禁止! 律かりっちゃんのみ!』

メズール『ああ…ふふ、そうだったわね。゛りっちゃん゛』

カザリ『ふん、馬鹿みたい…』



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:48:42.47 ID:8iq/OQvu0

律「カザリてめー…」

カザリ『そんな゛欲望の塊゛みたいな名前の何がいいんだか』

メズール『こら…んもうっ、放っておいたらすぐ喧嘩するんだから』

?『メズール! 見て!』

メズール『あら、ガメル。どうしたの?』

ガメル『ほら! また新しい詩が書けたんだ!』

メズール『まぁ、すごいわぁ。ガメルは詩を書く天才ね!』ナデナデ

ガメル『え、えへへ…そうかな』

律「なんだよ、ガメルの奴…メズールばっかに甘えやがって」

メズール『さて、そろそろお茶の時間にしましょう?』

メズール『唯ちゃん抜きの、ね』

カザリ『……』



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:52:20.65 ID:8iq/OQvu0

・・・

憂「おい、どこまで歩かせれば気が済む?」

和「もうすぐよ。ほら、あそこ」

唯「アパート?」

和「唯がよく知っている人があそこで待っているわ…ついてきて」

憂「……」

和「罠なんかじゃないわよ」

憂(宣言するのが逆に怪しいんだよ)

唯「私がよく知ってる人…誰かなぁ」

ピンポーン

和「例の2人を連れてきました」

「ご苦労さま、入って」

ガチャリ



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 19:55:47.03 ID:8iq/OQvu0

さわ子「はぁーい」

唯「さわちゃん! ここってさわちゃんのウチだったんだ」

憂「おい、唯。この女は誰だ」

唯「山中さわ子先生。通称さわちゃんだよ~。
  私のクラスの担任で、軽音部の顧問でもあります!」

さわ子「あら、憂ちゃんに今さらそんな説明必要かしら」

唯「…し、しまった」

さわ子「ふふ…まぁ、いいから上がりなさい? お茶とお菓子も用意しておいたから」

憂「何だ、茶会の誘いだったのか? くだらん…帰るぞ」

和「いいえ、帰さない」ス

憂「…あ?」

さわ子「大事なお話があるの。大事なね…」ニヤ



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:00:57.79 ID:8iq/OQvu0

・・・

唯・憂「……」

さわ子「ふふっ」

唯(ど、どうして…どうしてばれてるの!?)

唯(どうしてさわちゃんがアンクとオーズのこと知ってるの!?)

さわ子「…グリードの復活から3年経ったわ。
    もっと大暴れするかと思っていたのだけれど、
    随分とあなた達は大人しいのね? アンクくん」

憂「俺とあいつらを一緒にするな…何なんだだお前は」

さわ子「私はね、アンクくん。人の欲望って奴が大好きなのよ。
    あなた達グリードと同じぐらいにね…いいえ、それ以上かも?」

憂「ふざけてるのかっ」

唯「あ、アンクっ」

さわ子「ふふ…あなたに私が何者だなんて言ったってしょうがないと思うわ。
    それよりも…ビジネスのお話をしましょう」

唯・憂「ビジネス…?」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:05:12.46 ID:8iq/OQvu0

さわ子「私の財団はね、対グリード、ヤミー用に様々な武器・装備…
    ようは゛便利な゛ツールを開発しているの。たとえば…これね」カタッ

唯「缶? なんのジュース?」

和「唯、開けてみて」

唯「ん? うん」カチッ、プシュ…

バッタカンドロイド「バッタ!バッタ!」ピョンピョン

唯「うわわ!? か、缶がバッタになったよ!」

憂「…なんだこれは」

さわ子「カンドロイド、うちの商品の一つ。
    このバッタ型は通信機を備えていてね…連絡や諜報に向いてるの」

バッタカンドロイド「バッタ!」

さわ子「カンドロイドはこの他にもう2つのタイプがいてね。すでに量産はされているわ」



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:09:00.24 ID:8iq/OQvu0

さわ子「他にも大変便利なツールが…」

憂「なんだ? 俺たちに押し売りでもしようというのか? …本当にくだらないな」

さわ子「売るどころかタダで使ってもらうつもりよ」

唯「タダ!?」

憂「おい、その言葉だけに反応するなっ。
  いいか! こんなガラクタが俺のメダル集めにどう役立つかは知らんがな、
  俺はお前のことを信用できない!」

憂「いい加減目的を言え、お前は俺にこんな物を紹介するために呼んだわけじゃないだろ!」

さわ子「…そうねぇ、確かにそう。それじゃあ言いましょうか」

さわ子「私はあなた達にメダル集め・敵を倒すのに便利なツールを提供するわ。
    その代わり、唯ちゃん、アンクくん。
    あなた達が回収したメダルの70%を私に譲渡してくれないかしら?」

唯「え? え?」

憂「……」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:14:48.31 ID:8iq/OQvu0

さわ子「悪い話ではないと思うけれど?」クス

憂「話にならない。回収したメダルの70%を渡せだと? 馬鹿か」

憂「今度こそ帰るぞ、唯。無駄な時間を過ごした」ガシッ

唯「え!? あ、あ、えっと…お邪魔しました~!」

ガチャン

さわ子「ふふ、予想通りってところかしら」

さわ子「和ちゃん、すぐに2人を追って。
    …商品ってやつは実際に使ってみなきゃ価値がわからないもの」

和「…了解しました」

さわ子「ふふ、アンクくんはすぐに私の取り引きに応じることになるわ…かならず、ね」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:18:18.84 ID:8iq/OQvu0

広場!

唯「アンクー」

憂「なんだ!!?」

唯「うわっ、そんなにイライラしないでよ…さっきから呼んでたんだよ?」

憂「ふん…それよりもあのヤミーだ。奴を探すぞ」

憂(…しかし、探すにしても奴は今のところさっきの様に
  あちらこちらで騒いでいないようだ…足跡をまったく掴むことができない)

唯「…うん。早く姫ちゃんを助けなきゃね」

憂「人間のことなど知るか。仕方がない、虱潰しに…」

唯「ね、ねーアンク…」

憂「っ…今度はなんだっ!」

唯「あっちこっち歩き回ってたから喉渇いちゃった…えへへ」

憂「……」



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:22:03.34 ID:8iq/OQvu0

唯「ちょっとあの自販機で飲み物買ってくるね~」タタタ…

憂「あの馬鹿は…」

唯「あれ? あれれ~…」

憂「どうした」

唯「100円が入んないの…ん~」

唯「ていうか酷いんだよ! この自販機!
  ジュースのラベルが適当すぎて何が何だかわかんないの!」

憂「知るかっ」

唯「そんなぁ…ん~!」

和「唯」ササ

唯・憂「うわあぁっ!!?」



74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:26:10.34 ID:8iq/OQvu0

唯「和ちゃんいつのまにいたの!?」

憂「お前はさっきの」

和「これはうちの財団が開発したものなの。
  あいにくだけどジュースは出てこないわね。でも…」ス

憂「セルメダル! なぜお前がそれを持っている!」

和「…これを入れて、この缶を買うと」チャリン

ガコンッ…カチッ、プシュ

タカカンドロイド「キィー!」

唯「鳥だ! もしかしてあれ…」

和「そう、カンドロイド。そしてこの自販機は」チャリン…ポチッ

ガシャンガシャンッ、ウイーン

唯「バイクになった!?」

和「ライドベンダー。財団が開発した特殊なバイクよ。
  さっきの状態はマシンベンダーモードっていうの」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:30:03.24 ID:8iq/OQvu0

和「タカカンドロイドは索敵や追跡に向いているわ。
  つまり…あなた達が詰まっているこの状況をあれで打破することができる」

和「そして素早いヤミーを追うのに、このバイクはとても役に立つと思うのだけれど?」

唯「な、なんかよくわかんないけど…すごいよ! アンク!」

憂「…そんなことで俺を誘惑できたつもりか? ふんっ」

和「今回は…遅れてしまったけれど、オーズ誕生のお祝いということでサービス」

和「好きに使いなさい。きっと役に立つ筈だから」

唯「だって! わーい!」

憂「…随分といいサービス精神だな? そういうことなら使ってやる」

和「そう、よかった。それじゃあ私はこれで…」

唯「あ、和ちゃ…行っちゃった…ていうかバイクなんて誰が乗るの?」

憂「お前に決まってるだろ。馬鹿」

唯「えぇっ!?」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:35:20.56 ID:8iq/OQvu0

・・・

ヒョウヤミー『おおおおおぉぉんっ!! …?』ダッダッダッダッ…

タカカンドロイド『キィー!』ヒュー…

ブゥゥゥーーーン…

ヒョウヤミー『!』

オーズ(唯)「待て~!」

ヒョウヤミー『ぐるるるるぅぅっ!!!』ダッダッダッダッ!

オーズ(唯)(このバイクなら追いつけるよ…!)

オーズ(唯)「えいっ」ブゥゥン! ドン!

ヒョウヤミー『ぐえぇあ!?』ゴロゴロゴロ…ズサー

オーズ(唯)「やっと…止まってくれた!」

憂「…心配しているわりには随分と派手に跳ね飛ばしたな」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:40:34.41 ID:8iq/OQvu0

オーズ(唯)「この際甘いことしてられないよっ、じゃなきゃ姫ちゃんが」

憂「あの女は奴の体内だぞ。今さら助けられるわけがない」

オーズ(唯)「助けられるもん! えぇい!!」ブンッ…

ヒョウヤミー『 』シュッ…

オーズ(唯)「攻撃がかわされちゃう…どうすれば」

憂「……ん?」

憂(こんなところにもライドベンダーか……物は試しだ)チャリン

ガコンッ…カチッ、プシュ

タコカンドロイド『タコォ~!』ヒュルルル…

オーズ(唯)「タコ! タコだ! これっ」



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:45:29.14 ID:8iq/OQvu0

タコカンドロイド『ターコォ~』クルクルクル…ヒュウ~ン

オーズ(唯)「タコがおばけのとこに飛んでった!」

ヒョウヤミー『うがぅぅうっ?」

タコカンドロイド『タコォォォ!』ブシュー

ヒョウヤミー『う、うぐううぅぅぅ!!?』ジタバタ

オーズ(唯)「タコ墨吐いたよ!? すっごーい…」

憂「奴の視界を奪った! 今が攻撃のチャンスだ、唯!」

オーズ(唯)「りょ~かい!」ブンッ、ガツン、ズバッ!

ヒョウヤミー『ぎゃああうううっ!!』チャリン、チャリン…



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:50:08.46 ID:8iq/OQvu0

ヒョウヤミー『ぐるるる…うがあああうううっっ!!!』ブンブンブンッッ!

オーズ(唯)「うわっ、滅茶苦茶に暴れ始めたよっ…このぉっ」ガシッ

憂「なんとか抑え込め!」

ヒョウヤミー『ぎゃああおおおお!!!』ドカッ

オーズ(唯)「わわわわ!! こ、こんな状態の! 抑えられっこないよぉ~!」ズサー…

憂「ちっ、面倒な…」

和「唯! 私からのプレゼントよ! 使いなさいっ」ヒュッ…

ザクッッ…

オーズ(唯)「うきゃあああ!? けけけ、剣!?
       和ちゃんっ!? もう少しで私に刺さるところだったよ!?」

和「唯、その剣はメダジャリバー!
  その中にセルメダルを3枚入れてスキャンすれば強力な攻撃が放てるわ!」

オーズ(唯)「…セルメダルってなにー?」

和「…説明していなかったの?」

憂「あの馬鹿に説明したところで理解できないと思ってな」



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 20:55:31.65 ID:8iq/OQvu0

憂「唯! こいつがセルメダルだ、使え!」ヒュンッ…

パシッ

オーズ(唯)「よ、よぉーし……あ、でも…」

ヒョウヤミー『ぐおおおおぉぉおおおお!!!』ドカンドカン

オーズ(唯)「もしこれでそのきょーりょくな攻撃ができたとしても…倒しちゃったら姫ちゃんが…」

憂「あいつはまだ…!」

和「唯! あなたは゛立花さん゛を斬るんじゃないの! ゛ヤミー゛を斬るのよ!」

オーズ(唯)「ど、どういうこと…?」

和「私を信じて攻撃を放って!」

オーズ(唯)「和ちゃん…わかった。わかったよ!」チャリン、チャリン、チャリン…

シュイーン…キン、キン、キン!

トリプル!スキャニングチャージ!

ヒョウヤミー『ぐおおおお!!!』ドタドタドタドタ

オーズ(唯)「姫ちゃんっ、今助けるよ。ふんすっ……」ヴィーーン…



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:00:57.01 ID:8iq/OQvu0

ヒョウヤミー『うぉぉおおおおううっっ!!』バッ!

オーズ(唯)「せいやぁーっ!!」ズバァァンッッ!!

憂「! 空間ごと切り裂いたのかっ」

和「そう、あれがメダジャリバーの力…そして」

ヒョウヤミー『ぐ、ぐぐぐおおおお…おおぉおぉおおぉぉ…』

グニョォォォン…

憂「切り裂いた空間が戻っていく…?」

和「あの子が、唯が切り裂いたのは゛ヤミーだけ゛…つまり」

ヒョウヤミー『おおおぉぉおおおおおおおお!!!?』ドカーン! チャリン、チャリン、チャリン、チャリン…

オーズ(唯)「……」

姫子「……」フラ…

オーズ(唯)「姫ちゃん!」ガシッ

姫子「……すー、すー」

和「中身の立花さんも元通りよ。ふふ…」

憂「……」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:05:20.32 ID:8iq/OQvu0

和「これで分かってくれたかしら?」

憂「…何が」

和「私たちと手を組めば、どれだけのメリットが持てるか」

憂「……」

唯「よかったあ、姫ちゃん何ともない…」

和「ふふ、よかったわね」

唯「あれ? アンク、メダルは集めなくていいの?」

憂「言われなくても集める! くそっ」

唯「な、なんで怒ってるの?」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:10:14.80 ID:8iq/OQvu0

・・・

姫子「私、とんでもないことしちゃったね…」

姫子「こんなことしちゃいけないんだって分かってても、
   自分を止めることができなくて…それで、それで…」

唯「姫ちゃんのせいじゃないよ。
  大丈夫、私も迷惑かけちゃったところに一緒に謝りに行ってあげるから!」

姫子「でも唯は」

唯「困った時はお互い様だよ~ね!」

和「そうね」

姫子「ありがとう…ありがとうっ」

和「唯、学校側は私がなんとかしておくから」ヒソ

唯「あ、ありがとっ! さすが和ちゃん」

和「いえいえ…さぁ、どんどん貸しができていくわね?」

憂「知るかっ」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:15:35.52 ID:8iq/OQvu0

平沢家!

唯「なんだか昨日に続けて今日も色々疲れちゃったよぉ」

唯「アンクは大丈夫? 無理してない?」

憂「ふんっ」

唯(なんかさわちゃんち行ってからずっとご機嫌斜め…)

唯「そうだ!」トコトコトコ…

憂「ん、なんだ? どこへ行く」

唯「ちょっと待ってて!」

憂「何なんだあいつは…」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:20:14.27 ID:8iq/OQvu0

憂「……」

憂「なんだこれは?」

唯「アイスだよ~。私大好きなんだぁ、アンクにも一本あげる!」

憂「食い物か? ふん、こんな棒についた塊程度で腹に溜まるのかよ」

唯「まぁまぁ、食べてからそういうこと言いなよー」

憂「…あむっ」パクッ

憂「……」モグモグ

唯「ね? 美味しいでしょ?」

憂「……ふんっ」

唯「えへへ」

憂「…おい、早く次のやつをよこせ。しょうがなく食ってやる」

唯「もー、素直じゃないなぁ。ふふっ」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:53:05.67 ID:8iq/OQvu0

数日後!

唯(もうっ、アンクってば勝手なんだから!)

―――……

唯「やっと休日が来たよ~…てなわけでアンク! 一緒にお出かけしよっ」

憂「馬鹿か、誰がお前なんかと…それより俺は用がある。じゃあな」ガチャリ

唯「あぁ! もー…」

唯「せっかくアンクのために美味しいアイス屋さんにいこうと思ってたのに…」

……―――

唯「もういいや、一人で行ってきちゃおっかな…あ、どうせなら誰か誘おっと!」

ピッピッピ…prrr

唯「んー、なかなか繋がらないなぁ…りっちゃん、お話中かな?」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 21:57:36.49 ID:8iq/OQvu0

憂「……」

――これで分かってくれたかしら?私たちと手を組めば、どれだけのメリットが持てるか――

憂(たしかに奴らの道具は役に立つ…悪くはない)

憂(だが、取り引きとやらはかなり馬鹿げている…)

憂「まぁ、簡単な話…力で物を言わせてしまえばいいわけだが」

憂「奴らの持っているもの全て奪えばいい話だ。ふん」

スタ、スタ、スタ…

和「……」

和「頭は悪くはない方だとは思っていたのだけれど…結論を早まったのかしらね」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:01:28.45 ID:8iq/OQvu0

憂「奴のアジトは確か…」

チャリン…

憂「ん?」

ジャラジャラジャラジャラ…!

憂(こいつは…まさかっ)

?『よおぉ、アンクぅぅ! やっと見つけたぞ!』

憂「…ウヴァか」

ウヴァ『っ、その名前で呼ぶな! この野郎!』

憂(面倒な奴がでてきたな)



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:06:02.69 ID:8iq/OQvu0

ウヴァ『…まぁ、いい。言わなくてもわかるよな? 私がお前の前に立っている理由がさ』

憂「…さぁな」

ウヴァ『とぼけるなよ!! お前が私のコアメダルを持っていることは知ってるんだぞ!?』

ウヴァ『返せっ!!』ブンッ

憂「!」スッ…

ウヴァ『私のメダルを返せぇっ!!』ブォンッ

憂(相変わらず直情的で頭に血が昇りやすい奴…)

憂「ふん、残念だったな。ウヴァ。俺はお前のメダルをもう持っていない」

ウヴァ『何!?』

ウヴァ『嘘を言っているんじゃないだろうな!』

憂「嘘じゃない。その証拠にほら…持っているのはタカとトラとチーターのみだ」チラ

ウヴァ『ほ、本当だ…私のメダルを持ってない…!』

憂(うくくっ、ははは…っ…わ、笑うな…笑ったら…くくっ…)



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:12:04.46 ID:8iq/OQvu0

ウヴァ『い、いや! お前のことだ…持っていないんじゃなくてどっかに隠してるんだろ!?』

憂「違う、奪われたんだ」

ウヴァ『何だと! 誰にだ!? 人間か!?』

憂「いや、カザリだ。カザリのやつに奪われた。あいつはお前のメダルを隠し持っているぞ」

ウヴァ『カザリ…! っ、くそっ!!』ジャラジャラジャラジャラ…

憂「…行ったか、アホが」

憂「さて、さきを急ぐとするか」スタ、スタ、スタ…



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:17:02.07 ID:8iq/OQvu0

・・・

ガメル『メズール! はい、ポーズ!』

カシャ

メズール『ふふ、綺麗に写れたかしら?』

カザリ『何してるんですか』

メズール『写真を撮ってるのよ。最近ガメルがハマっているみたいなの』

ガメル『…うん! 綺麗に撮れてるよ!』

メズール『本当? すごいわぁ、ガメルは写真を撮るのも上手なのね』ナデナデ

カザリ(呑気なもんだよ…)

ズン、ズン、ズン…

カザリ『ん? あ、律先輩。どこに行ってたんですか?』

律「カザリぃぃっっ!!!」バキィィッ

カザリ『あうっ!?』

メズール・ガメル『!』



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:21:46.99 ID:8iq/OQvu0

律「お前っ! 私のメダルをよくもっ!」

カザリ『何のことですか!? いきなりっ』

ガメル『ふ、二人ともっ…喧嘩はよくないぞ!』

メズール『ちょっと! 一体どうしたというの? ウ…りっちゃんっ』

律「こいつが私のコアメダルを隠し持っているんだ!」

カザリ『え!?』

律「よくも平然といられたもんだなぁ…よくも、よくも!」

メズール『落ち着きなさい!』バシャ、ザバー…

律「っ……」ビチョビチョ…

ガメル『メズール!? り、律…』

メズール『りっちゃん。カザリがメダルを持っているだなんて誰からの情報なの?』

律「…アンク」

メズール『ああ、なるほどね』



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:27:18.35 ID:8iq/OQvu0

メズール『おそらくそれはアンクの嘘よ』

律「え…?」

メズール『カザリ。本当にりっちゃんのコアメダルなんて持っていないんでしょう?』

カザリ『持ってません!! むしろ私はアンクの奴にコアメダル奪われたんですよ!?』

カザリ『何なら調べますかね!? ゛律先輩゛っ』

律「嘘、だって?」

ガメル『り、律…』

カザリ『あなたは騙されたんですよっ! アンクに!』

律「アンクゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」シュゥンッ…

ウヴァ『絶対に許さない! あいつっ…待ってろ!
    すぐに仕返ししにいってやるっ』ジャラジャラジャラジャラ…

ガメル『律…大丈夫かな…』

メズール『心配しないで、ガメル。大丈夫よ』ナデナデ



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:31:48.78 ID:8iq/OQvu0

カザリ『ふんっ、最悪な気分です!』

メズール『まぁまぁ、許してあげて?』

カザリ『だって…』

prrr…

メズール『あら、携帯が鳴ってるわよ? カザリ』

梓「…もしもし」シュゥンッ…

『あ、もしもしあずにゃーん? 今暇かなぁ? 暇だったら一緒にお出かけしようよ』

梓「唯先輩…はい! 大丈夫ですよ。行きましょう、お出かけ」

『よかった~…じゃあ待ち合わせ場所はいつものとこね! それじゃ、また後で~』

梓「はい」ピッ…

メズール『お出かけ?』

梓「ええ、ちょっと」

メズール『嬉しそうね』

梓「…気のせいです。それじゃあ」ガチャリ



106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:36:10.10 ID:8iq/OQvu0

・・・

さわ子「あなたがここに来てくれるのは構わないわ。
    むしろいつでも大歓迎…それで、アンクくん。何の用かしら?」

さわ子「まさかこの前の取り引きのこと、考えてくれたの?」

憂「ああ、そうだな…ふん!」ガシッ

和「会長っ!」

さわ子「…あら、これはどういうつもり?」

憂「お前を殺して財団とやらが持つ全てを奪わせてもらう」

さわ子「随分と野蛮な発想ね。もう少し物がわかる子だと思っていたのだけれど」

憂「人間ごときに…俺が下手にまわると思っていたのか? はっ、くだらない!」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:42:20.73 ID:8iq/OQvu0

和「そろそろいい加減にして、アンク…。会長を離しなさい!」

さわ子「ああ、いいの。いいのよこれで…気にしないで」

さわ子「すぐにこの手を離して私との取り引きを呑む気になると思うから」

憂「馬鹿か? いや、馬鹿だな…」

憂「俺はなぁ、ギブは好きだがテイクは嫌いなんだよ」

さわ子「…この映像を見てもそんなこと言っていられるのかしらねぇ」ピ…

憂「あ?」

『はぁはぁ…う、うわぁっ!?』

憂(…唯?)

『お前に恨みはない。けど、アンクを引きずり出すためだ!! うおおおぉぉぉっっ!!』

憂「ウヴァだと!? あいつ…おい! なんだこれは!」

さわ子「ふふ…」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 22:48:40.04 ID:8iq/OQvu0

・・・

唯「あずにゃんまだかなー。ふふ、楽しみだなぁ~」

唯「アイス食べて…お買い物して…あ、ゲームセンターにも行きたいな!」

唯「ふふふっ」ニコニコ

ジャラジャラジャラジャラ…

「あれ何ー?」「メダル? メダルが湧いてるぞ?」

唯「ん、何だろ?」

ウヴァ『うおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!』

「きゃー!?」「ば、化物だぁっ」

唯「! う、うそっ…こんな時に…」

唯(ベルトはアンクが持ってるし…どうしたら)

ウヴァ『おい!』

唯「ひっ」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:00:28.82 ID:8iq/OQvu0

ウヴァ『休日に一人で何してんだよっ!!』

唯(え、えぇ~!? いきなり現れて聞くのはそれ!?)

ウヴァ『私はこれだけ気が立ってるのに…お前はにこにこにやにや…』

ウヴァ『うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!』ドカーン!!バチバチバチ…

唯「で、電気!?」

ウヴァ「ふぅんっ!!!」ドカーン!!

唯「はぁはぁ…う、うわぁっ!?」

ウヴァ『お前に恨みはない。
    けど、アンクを引きずり出すためだ!! うおおおぉぉぉっっ!!』ドカーン!!

唯「恨みがないのに何で殺しにかかってるのぉっ!? うわぁぁ~ん!」タタタ…

ウヴァ『逃がすかぁ!』



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:05:28.14 ID:8iq/OQvu0

ウヴァ『はぁ、はぁ…くそっ、どこに隠れた!? 唯の奴…』

ズン、ズン、ズン…

唯「…ほ、あっち行ってくれた」コソ

唯「でもどうしよう…携帯は途中でおっことしちゃったし…アンクぅ…」

唯「…あ、あんなところにライドベンダーが」

唯「……」

唯「そうだ! バッタ使ってアンクと連絡取ればいいんだ!
  こんなときの為にセルメダル持たせてもらって正解だったね。よーし!」チャリン…ポチ

…シーン

唯「あれ? 出てこない。おかしいなぁ…
  ちゃんとメダル入れたのに…んー、もう一枚!」チャリン…ポチ

唯「だ、だめだ! 出てこない! もしかして故障…」

ウヴァ『うおおおおおおぉぉぉぉぉ!!! そこだったのか!』

唯「ひっ!?」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:11:17.23 ID:8iq/OQvu0

唯「こ、こうなったらバイクで逃げよう! えいっ」チャリン…ポチ

…シーン

唯「わあぁあ!? 変わんないっ、どうして!?
  ほんとに故障!? 早くしなきゃ近づかれちゃうよぉ!!」

ウヴァ『 』ズン、ズン、ズン…

・・・

憂「おい! どういうことだ、何をした!?」

さわ子「さぁ? …一つ言っておくけどね。私が死んだらツールは使用できないわ。
    …というか私の意志ね。私の意志次第で使用も使用不可も自由自在…」

憂「な、にっ」

さわ子「あなたが私と取り引きをする気がないというのなら…わかってるわよね?」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:15:31.19 ID:8iq/OQvu0

『はやく、はやく変わってよぉ~……はい! 変わったー! …変わってなぁい。わあぁぁっ』

さわ子「このままだと唯ちゃん、グリードに殺されてしまうかもしれないわね」

憂「それが…」

さわ子「残念ねぇ、せっかくオーズに変身できる唯一の協力者だというのに…
    こんなところで終わってしまうだなんて」

憂「っ…」

さわ子「あーあ、取り引きに応じるだけでいいのになぁ」

憂「…40%」

さわ子「んん~?」

憂「40%だ! 集めたメダルの40%をお前に譲渡する!」

さわ子「…ふふ」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:20:30.67 ID:8iq/OQvu0

さわ子「だめよー、言ったじゃない。70%って」

憂「40%!!」

さわ子「70」

憂「ご、50!!」

さわ子「70ー」

憂「ふ、ざけるのも大概にしろよっ…50%!!! これが限界だ!」

さわ子「だめ、70%」

憂「ぐぅぅ…っ!」

憂「60%…っ」

さわ子「…んふっ」

さわ子「はい決まりぃ~! 交渉成立よ、これでライドベンダーを動かせるわ♪」

憂「……っ(この…このおおぉぉぉっ…!)」ギリッ…



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:25:14.92 ID:8iq/OQvu0

ガシャンガシャンッ、ウイーン

唯「やっと変わった! よ、よし…」グイッ…ギュルルルル!

ウヴァ『…ば、バイク! あいつ、あんな物をっ』

ブウウウゥゥゥーーゥゥウウウン!!

ウヴァ『…あいつ二輪の免許持ってるのか? …そ、そんなことより逃がすかよぉ!』ダダダダッ

唯(や、やっぱり追ってくるね…もっとスピード出して距離を開けないと…)

・・・

梓(すこし遅れちゃったかな…唯先輩に怒られないよね?)テクテクテク…

梓(今日は何して遊ぶのかなぁ。ふふ)

梓「ゆーいせんぱ……」

シーン…

梓「あれ? まだ来てない…」

梓(ちょっと早かったのかなぁ、それとも唯先輩が遅刻? もうっ)



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:30:02.02 ID:8iq/OQvu0

ブウウゥゥーン

唯「だいぶ撒けたかな? もう後ろも走ってないみたいだし…ん?」

ブウウゥゥーン、キキーッ

憂「おい、ウヴァは?」

唯「アンク! もうっ、遅いよ……ていうかウヴァって?」

憂「お前がさっきまで追われていたグリードだ」

憂(あいつ…俺を引きずり出すためにこいつを襲っていたようだが…
  嘘がバレでもしたのか。まぁ、時間の問題だとは思ってはいたが)

唯「んー、たぶん逃げ切れたんじゃないかなぁ」

憂「…どうだかな。奴は中々しつこいぞ…ほら、言った矢先にこれだ」

ジャラジャラジャラジャラジャラ…!

ウヴァ『見つけたぞ! アンク! この嘘吐き野郎め!』

憂「騙される方が悪いんだよ、ウヴァ」

唯(アンク、またなんかしたんだ…)



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:35:07.48 ID:8iq/OQvu0

憂「唯、今はこいつとやり合う必要はない。逃げるぞ」

唯「え、あ! うん!」

ギュルルルル! ブウウゥゥーーン!

ウヴァ「またか! 逃がしてたまるかよっ、今度はな!」ダダダダッ

唯(ま、また走って追っかけるんだ…電気飛ばして攻撃とかすればいいのに)

憂「適当に走って奴を撒ければいい」

唯「うん!」

ブウウゥゥゥーーブ、ブブブ…ブルルルル…

唯「あ、あれ? あれ!? なんかバイクが…」

憂「なに!? お前どこいじった!」

唯「何も触ってないよぉ! 勝手に…と、止まっちゃう!」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:40:16.39 ID:8iq/OQvu0

ウヴァ『おい! 急にトロくなったぜ!? ふんっ!』ガツンッ

唯「う、わああぁぁぁっ!!?」ドカ…ゴロゴロゴロ…

憂「唯! まさか…」

―――……

和「ライドベンダーのバイク形態で注意して欲しいことがあるの」

和「このバイクはセルメダルが変形キーの役割を果たしていることは知っているわね?
   …それと同時にセルメダルはエネルギー源なのよ」

憂「何…?」

和「走っていればエネルギーはどうしても減っていくわ。
  つまりそのうちメダル=エネルギーが切れるわけ、
  そうしたらガス欠を起こすの…まぁ、普通のバイクと変わりないのだけれど」

……―――

憂「ちっ…だが、さっき走ったばかりでメダル切れは早すぎないか!? くそっ、とんだ欠陥品だ…」

憂「こうなったら唯! なんとかウヴァを撃退するぞ!」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/30(土) 23:45:03.25 ID:8iq/OQvu0

シュッ…パシッ!

唯「あいたたた…もう怒ったぞー! へんしん!」キィン、キィン、キィン…

タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!

オーズ(唯)「てえーいっ」ブンッ

ウヴァ『ふんっ』ガシッ

オーズ(唯)「攻撃を受け止めた…!」

ウヴァ『ふん、頼りのオーズがこの程度かよ。アンク? おりゃあ!』ドカッ

オーズ(唯)「う!?」

憂「ちっ…」



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:00:33.45 ID:NDCwPugj0

ウヴァ『ったく、どうしてお前がオーズにっ!』バチバチバチバチ…

憂「電撃だ! くるぞ!」

ドカーン!!

オーズ(唯)「う、うわわ! あ、危なかったよぉ…」

ウヴァ『…一撃で終わりだと思うなよ』ニッ

ドカーン!!

オーズ(唯)「うぎゃっ」ビリビリビリ…

憂「何をもたついている!」

オーズ(唯)「これでも一生懸命避けてるよ…でも電気が早すぎてっ」

ウヴァ『当然だ。お前に私の攻撃が見切れるはずがないっ!』ドカーン!!

オーズ(唯)「っ!」

憂「早すぎる…そうか、この手があった」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:07:30.58 ID:NDCwPugj0

憂「唯! このメダルを使え!」ヒュ…

パシッ

オーズ(唯)「これは?」

憂「聞くよりも使った方が分かりやすい! バッタをチェンジしろ」

カシャ…キン、キン、キン!

タカ!トラ!チーター!

オーズ(唯)「お、おぉう…なんか足が…」

ウヴァ『何をしても無駄なんだよぉー!』バチバチ…ドカーン!!

…ヒュゥン!

ウヴァ『なに!?』

オーズ(唯)「すごいよこれ!? 速く走れる!」

憂「それだけじゃない、敏捷性も上がったはずだ」ニヤ



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:13:21.87 ID:NDCwPugj0

ウヴァ『くぅ~~っ!! なんで当たんないんだよ!?』ドカーン!!ドカーン!!

オーズ(唯)「ちょろい、ちょろ~い!」ビュン、ビュンッ、ドタタタタタ…

バッ、ガシ

ウヴァ『!』

オーズ(唯)「必殺ぅ~…」

ダンッ、ダカダカダカダカダカダカダカダカダカ…

ウヴァ『う、うぐぅ?!』

オーズ(唯)「連続! ダカダカ走りキック~!!」ダカダカ、ダンッ

ドンッ!!

ウヴァ「うわああぁぁあ!!?」

…チャリン

憂「!」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:18:14.89 ID:NDCwPugj0

パシッ

憂「クワガタメダル、貰ったぞ。ウヴァ!」

ウヴァ『ア、ンクぅぅ…!! くそぉっ…!!』

オーズ(唯)「よーし、このまま一気に…」

バシャン…ザブーン!

オーズ(唯)「うわっ!! 水!?」

憂「メズール…!」

メズール『久しぶりね、アンク。そしてオーズ…』

ウヴァ『メズール!! 手を…出すなぁっ…こいつは私が…』

メズール『そんな状態では無謀よ、一旦引きましょう』ガシッ

ウヴァ『うぐぅ…お、覚えてろよ!! きっと、きっと私がお前を…!』

ジャラジャラジャラジャラ…

憂「行ったか」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:23:39.37 ID:NDCwPugj0

憂(それにしても嬉しい誤算だ。まさかコアメダルを手に入れることができるとは)

唯「あれが…グリード」

憂「そうだ。まぁ、俺もグリードなんだがな」

唯「腕だけのねー」

憂「舐めてるのか!」

唯「ふーんだ!」

憂「唯、お前っ…」

唯「今回はアンクが変なことしたから
  あの緑色のグリードさんが怒って襲ってきたんだよ! 反省しなさい! めっ」

憂「ちっ!」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:27:58.73 ID:NDCwPugj0

カアー、カアー、カアー

「お母さーん、今日の晩ご飯なーにぃ?」「さぁ、何でしょう?」

「えー! ずるーい!」

梓「……」

「おい、あの子あそこでずっと突っ立ってるぜ」

「結構可愛いなぁ、よし! 声かけてくるわ!」

「ねぇねぇ、君! もしかして暇なのかなぁ?」

梓「……るさい」

「え?」

梓「うるさいって言ったの!!」ドン!

「ぐぇあ!」バタ…

「お、おい! 大丈夫か!?」

梓「…もう帰ろう」

梓(……唯先輩の…ばかっ)



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/31(日) 00:33:03.75 ID:NDCwPugj0

・・・

律「はぁ、はぁ…」

メズール『セルメダルが減ってしまったのね…可哀想に。大丈夫、今分けてあげるから』

ジャラジャラジャラ…

律「う、ぐ…ちくしょー…!」

ガメル『律…大丈夫?』

律「…ガメル。これぐらいなんともないっての。なんせ私は無敵のりっちゃんだしな!」

ガメル『そう、だよね…うん! 律なら大丈夫だよな。よかった…心配したんだぞ?』

律「ったく、お前は…」

スタ、スタ、スタ…ゴロン

メズール『あら、お帰りなさい。どうだった? 一杯楽しめたかしら?』

梓「…ええ、楽しめましたとも」

メズール『そう? ならよかったわ。よかったじゃない、嫌な一日で終わることがなくて』

梓「……」




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[ 2010/10/31 17:16 ] 仮面ライダー | | CM(0)

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