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聡のけいおん部オナニー大作戦#2 【変態】


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364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 05:30:30.20 ID:0RIhFfKk0

唯「…………」

聡「…………」

唯「…………」

聡「…………」

終わった。完全に終わった。
聡はズボンすら履くのをやめた。完全にむき出しのままの股間が見る見る元気を失っていく。

(俺、これからどうなるんだろう)

そう考えれば、今の状態など軽いものだった。
この後地獄が待っているのだ。裸を見られるぐらいなんでもない。
姉にばれ、姉の親友でありあこがれである澪にばれ、
そして学校、果ては世間のやつらに中傷される日々が始まってしまうのだから。

唯「…………な、何やってたの」

聡「な……にって……筋トレですよ!!」



365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 05:31:56.86 ID:0RIhFfKk0

唯「え……筋トレ?」

聡「そうです! 筋トレ! 何かおかしいですか!?」

天啓がひらめく、というのはこういうことだったのだろう。
一日軽音部を監視するという悪行。しかしこの行為こそが聡の頭を回転させた。
唯以外に見つかったら即アウトではあったが、見つかったのは唯であったのだ。
世間知らずでちょっと抜けているような女の子。

(この人ならば……)

聡は怯えるよりも攻勢に出た。
窮鼠猫を噛む。これがおかしな方へと転がり、神は笑ったのだ。

唯「あ、なんだ筋トレなんだー」

聡「そうです。筋トレです。俺筋肉に自信がないから」

唯「えー、そうなの? でも筋肉なんて聡君にはまだ必要……ん?」



367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 05:35:06.92 ID:0RIhFfKk0


聡「どうしました?」

唯「ちょ、ちょっと聞きたいんだけど……」

聡「ええ、なんですか?」

唯「……ほんとだよね?」

聡「え?」

唯「本当に筋トレだよね?ただちょっと、その……
  本当は恥ずかしいことなんじゃないかなあって。恥ずかしくて嘘付いたんじゃないかなって」



368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 05:36:27.16 ID:0RIhFfKk0

聡「あ、え?」

唯「えっと、その、前にね?
  なんていうか、私もお股の当たりすり合わせてたら憂に怒られたことあるから」

聡「…………」

唯「あはは、その、もしかしたらって思ったけど」

唯の質問は聡を硬直させた。
当たり前ではある。
いくらちょっとふわふわしたところがあると言っても高校三年生。性に無頓着ではない。
未遂ではあったが、そういう行為が皆無ではなかったのだ。

(やっぱり無理か……いや、待てよ)

しかして聡は諦めなかった。
こちらとて諦めるわけにはいかない。
諦めたら人生が終わる。それならば、悪人になるしかないのだ。



377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:42:44.82 ID:0RIhFfKk0

(唯さんは最初信じかけた……
 ということは疑問を持ってはいるが、確信はないってことだ。それなら)

聡「なーに言ってるんですか、これ股間を鍛えてるんですよ」

唯「え、あ、そうなの?」

聡「ええ。まあ女の人は知らないかもしれませんね。これは男しかしない筋トレだから」

唯「で、でも……お、おちんちん見えてるよ?」

聡「だから部屋で一人で筋トレしてたんです。他の誰かに見られたら恥ずかしいでしょう?」

唯「あ、そうか」

聡「女の人は知らないかもしれませんね」

唯「そうなんだー。おちんちんを鍛えるなんて初めて知ったよー」

聡「こうしておかないとチンコが大きくならないんです。
  ほら、子供のチンコと大人のちんこって違うでしょう?」



379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:43:23.61 ID:0RIhFfKk0

唯「あー、そういえばお父さんのと聡君の違うね」

聡「そうですよ。でも俺、早く大人になりたいから……」

唯「そうなんだー。あ、じゃあ、邪魔しちゃってごめんね」

聡「いや、いいんです……よかったら近くで見ますか?」

唯「え、いいの? でも恥ずかしいんじゃ」

聡「もちろん恥ずかしいですけど、でももう一回見られちゃいましたから。
  それに、これを知らないっていうのはまずいんじゃないかなあ」

唯「え?」

聡「だって、いくら女の人はやらないっていっても、知らないっていうのはおかしいですよ」

唯「そうなの?」

聡「……唯さんは仲間はずれにされたことないんですか」

唯「仲間はずれ? そんなことないよ?」



382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:44:57.24 ID:0RIhFfKk0

聡「ああ、仲間はずれっていうのはそういうことじゃなくて……
  例えば、『唯さんは知らなくていいんだよ』とか言われたことは?」

唯「あー! それ憂によく言われる! 夜テレビ見てる時とか映画見てるときとか!」

聡「それですよ。それってどういうことかわかりますか?」

唯「どういうことなの?」

聡「つまりですね……唯さんは馬鹿にされてたんですよ。
  唯さんはこんなことも知らないんだね、何も知らないんだねって」

唯「えー!!」

聡「だから、よかったら勉強しませんか? 俺でよかったら見せてあげますよ」

唯「憂めー、そうだったのか。聡君に感謝しなきゃね。じゃあ聡君見せて」

聡「はい」

唯が部屋の中、聡のそばへ行く。



383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:45:36.43 ID:0RIhFfKk0

唯「…………」

聡「さあ、見てください。今から」

唯「さと、し君」

聡「なんです? 今からチンコの筋肉を」

唯「これ、何?」

聡「え?」

唯「このパソコンに映ってるの……あずにゃんだ」

(しまった!)

初歩的なミスだった。
話しながらさりげなくデスクトップを閉じることはできたのに、そこまで頭が回らなかった。
夢中だから、という言い訳は通らないだろう。少しのミスだろうが命取りには変わりないのだ。



384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:46:08.15 ID:0RIhFfKk0

聡「……」

ここで数瞬の黙考。

(いいさ、唯さんならいくらでも騙すことができる)

ミスをしたならフォローすればいいだけの話。
肝に銘じるという意味でもこれはこれで、ピンチの練習にもなる。

聡「ああ、中野さんですよ。ちょっと使ってたから」

唯「え?」

聡「つまり補助みたいなものですよ。
  ほら、腹筋を鍛えるとき誰かに足を持ってもらったりするでしょう?
  だから写真だけこっそり取らせてもらったんです」

唯「あー、そっか」

聡「本当はこっそり写真を撮っちゃいけないんですけどね。でも俺、早く大人になりたいから」



385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 06:46:49.51 ID:0RIhFfKk0

聡はここで、今後のための巧妙な作戦に出た。
梓の写真はカメラからの流用だったが、それを写真だ、と言い換える。
こういっておけば、花の女子高生。
ついつい写真を取るということに無理解ではないと考えたのだ。

加えて、聡に味方した部分もある。
パソコンに映っていたものは梓の盗撮画像ではあったが、
ただシャツを脱いだだけの普通のものだった。
入浴中の裸画像なら冷や汗ものだが、これならば問題も少ない。

そして、本当のことも言っておいた。
こっそり取ることはいけない行為。わかってはいるがやってしまった。
これも頭を使ったゆえの問答だ。
猥褻なものならともかく、写真を撮るということ自体は悪いことではない。
しかし、こっそりと撮った、というのは悪いことだ。

これを、唯の側から見ればどうだろう。
別段、変な写真を撮ったわけではない。
確かに隠れて撮影するというのはよくないことではあるが、
学校の子達が他校の美形の男子をこっそり撮影してきた、なんてよく聞くことだ。

そして聡は罪悪感を負っている。なんとも同情を誘うではないか。
唯の顔が柔和になる。
嘘をつくときは真実の中に嘘を隠すこと。
聡はそれを計算して言葉にした。

もっというならば、罪悪感がある、というのはここでは口外に、
他の人には言わないでくれという牽制にすらなっていた。
こっそりと撮った写真、律に告げ口するのはかわいそうだろう。

聡「まあでも、唯さんが見てくれるならこれは必要ありませんよね」



394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:19:36.41 ID:0RIhFfKk0

パソコンをシャットダウン。

唯「見るだけでいいんだよね?」

聡「はい!」

間違ってはいなかった。
これで手でしてくれ、などといったら匂いが手にだろうし、
ヤらせてくれなどといったらさすがにバレる。

(それに……なんか違うんだよな)

性行為をしたくないわけではない。
けれど、盗撮するほどの異常な性欲。
聡は性行為よりもマスターベーションのほうを欲するようになっていた。



397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:21:15.59 ID:0RIhFfKk0

シコシコシコシコシコシコシコ

唯「うわー、すごい。これもう、結構筋肉付いてるよー。おへその上まである」

聡「い……いいからっ……ちゃ、ちゃんと見ててください!」

唯「あ、うん。見てるよ! 頑張って、聡君!」

聡「ちゃ、ちゃんと見てますか! 唯さん! ちゃんと俺のチンコ見てますか!!」

唯「え、み、見てるよー?」

聡「だめです! もっとよくちゃんと見て!!」

唯「よく?」

聡「こ、声に出してください!」



399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:26:50.59 ID:0RIhFfKk0

唯「え?」

聡「大声だとばれちゃいますから! 小さな声で!でもちゃんと聞こえるように!」

唯「ど、どうやればいいの?」

聡「耳! 耳元で!! ちゃんと見てるよ! って! 言ってください! 早く!」

唯「わ、わかった。でも聡君、ちょっと休憩したほうがいいんじゃないおちんちんが赤くなって」

聡「早く!!」

唯「え、えっと……聡君、ちゃんと見てるよ。聡君のおちんちん、ちゃんと見てる。頑張ってるね」

聡「!! あっ! で、出る!」

ビュー、ビュルルルル、ビュ、ビビュー



402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:27:28.03 ID:0RIhFfKk0

唯「え、なんか出た」

聡「こ、これは……汗みたいなものです」

唯「へえー、でも机にいっぱいかかってるよ。水溜りみたいになってる」

聡「ああ……大丈夫です。後から掃除するんで」

唯「あ、じゃあ私がやってあげる。色々教えてくれたお礼に」

聡「え?」

唯はティッシュを持ってきてテーブルを拭き始めた。
甲斐甲斐しい。
無知ではあるものの、こんな純粋な子を自分は騙している。
今だって、自分が出した臭い精液をわざわざ拭いてくれているのだ。なんていい人なのだろう。

(でも、そういう人だからこそオナニーを見てほしい)

聡は笑った。
さて、これからどうするか。
唯はもう捕まえた。次の手を考えなければならない。

梓「ななな、何、何してるんですか?」



407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:46:20.44 ID:0RIhFfKk0

唯「あー、あずにゃん。今ね、聡君の筋トレ手伝ってあげてたんだよ」

梓「き、筋トレ? な、何言ってるんですか?」

唯「聡君ね、おちんちんの筋肉を鍛えて早く大人になりたいんだって。偉いよね」

梓「はあ!? な、い、意味がわかりません!」

(まずい! ここはひとまず)

聡「そうなんです。唯さんに筋トレ手伝ってもらっちゃって」

梓「馬鹿ですか! 何言ってるのよ!
  いくら律先輩の弟だからって唯先輩にひどいことしたらただじゃおかないからね!!」

聡が出した結論は無知になることだった。
唯にオナニーを見せていた、なんてことは普通に考えればありえない。
しかし、ありえないというならば、唯のこの小学生のような性知識のほうがありえないのでは?
ならば自分はもっと年下なのだ。
自分も無知を決め込んでやろう。知らないならば有罪にはできないのだ。



411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:58:05.10 ID:0RIhFfKk0

聡「ひどいことって……筋トレ手伝ってもらうのがですか?
  たしかに恥ずかしくはありましたけど」

唯「そうだよあずにゃん! そんな言い方ひどいよ!!」

梓「は、え、ええ?」

唯「あずにゃんだって、裸見られたら恥ずかしいでしょ?
  そんなこと言ったらだめだよ!
  聡君はただおちんちんに筋肉をつけたかっただけなんだから!」

梓「いや、私は、唯先輩がひどいことされてるんじゃないかと思って」

唯「ひどいことなんか何もされてないよ? だって見てただけだもん」

梓「見てただけって……それでもだめですよ! こういうの見ちゃ!
  唯先輩は、唯先輩はこういうの見たらだめなんです!!」

聡「…………」

(これは……)



412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 07:58:37.49 ID:0RIhFfKk0

梓「大体ですねえ、こ、これはオナニーって」

聡「中野さんって唯さんのことが好きなんですか?」

梓「な、何言ってるのよ変態!」

聡「変態って……」

聡が梓に近づく。

梓「な、なによ」

唯には聞こえない位置まで来るとそっと呟いた。

聡「女同士なのに恋愛感情を持ってる、中野さんのことですか?」

梓「――――」

賭け。
そう、賭けだった。
ここで、何言ってるの? と返されればゲームオーバー。
しかし聡はカメラで見ていた。梓の目。行動。言動。
予想するには十分だった。そして、さっきの言葉。分が悪い勝負ではない。



417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:19:48.37 ID:0RIhFfKk0

聡「声が大きいです。静かにしてください。それとも、唯さんに嫌われたいですか?」

梓「君……何言って」

聡「レズって唯さんは大嫌いってさっき言ってましたよ」

梓「……う、そ」

聡「当たり前じゃないですか。レズですよ? 同性愛者。
  変態もいいとこですよ。俺がオナニーを見せ付けているのよりもっと、ね」

梓「あ、あんた! やっぱりわかって!」

聡「ええ、もちろん。でも、よーく考えてください。重要なことなんです」

梓「う、うるさい。さっさと離れて。今すぐ律先輩に」

聡「ここでバラして唯さんとギクシャクするより、唯さんともっと仲良くなりたくないですか?」



418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:20:37.35 ID:0RIhFfKk0

梓は騙せない。
聡はすぐに見抜いた。この子は唯さんよりも後輩だけれど、頭は回る。
だったら、どうすべきか。
頭がいいならそれを逆手に取ればいい。
存外、頭がいい人というのは、すべて予測だ。行動による結果きちんと予想できない。
頭が回るばっかりに、こんな馬鹿な手にも掛かるのだ。

聡「もっとですよ? もーっと、深く、深くです」

梓「…………」

唯「何話してるの?」

聡「黙ってるだけでいいんです。
  あと少し手伝ってもらえれば、俺は唯さんに絶対に手は出しませんから」

梓「…………」

聡「黙ってるだけで、唯さんが中野さんの手に入る。安い買い物だと思いますけど……」



420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:27:55.42 ID:0RIhFfKk0

梓「……だ、黙ってるだけでいいんだよね?」

(捕まえた……!)

聡「はい。もちろんです」

梓「わ……わかった」

聡「唯さん、中野さんがねーちゃんたちのとこに帰りましょうって」

唯「あ、うん。でもまだ、掃除できてないよ?」

聡「そんな、いいですよ。十分です。後は俺がやっておきますから」

唯「んー、わかった」

梓「……唯先輩、早く行きましょう」

唯「あ、待ってー」

聡「唯さん」

唯「ん?」

聡「ねーちゃんたちには絶対言わないでくださいね。恥ずかしいし
  ……それに俺、もっと筋肉つけてねーちゃんを守ってやりたいんです」



422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:41:35.32 ID:0RIhFfKk0

唯「おー、かっこいいねえ。もちろんだよ! 誰にも言わないよ!」

聡「唯さんは、ここで何をしてましたか?」

唯「え? 聡君の筋トレを」

聡「ストップ。それじゃあ、だめです。
  ここには来ていない。迷っていたってことにしましょう」

唯「えー、なんで」

聡「……ねーちゃんをびっくりさせたいんです。強くなるためなんですよ」

唯「そういうことなら……」

聡「ありがとうございます」

梓「変態……」

聡「え、なんですか? 唯さんと仲のいい中野さん」

梓「……なんでもない」

それから二人は部屋から去っていった。
椅子に腰を落ち着ける。まずは換気だ。
こんな臭いのままじゃ、姉が来たときにすぐにバレる。
ガラガラ。窓を開けると暗い空が見えた。雲がある。分厚い横長の水蒸気。
聡の目には、それが空のにんまりと笑った口に見えた。

(二人目ゲットだぜ……!)




423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:42:29.44 ID:RRKOChhkO

こんなに頭が回るならそもそも見つからないようにできるだろwww



426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 08:52:38.69 ID:Fw9Jet6d0

オナニーの為に人はここまで頑張れるものなのか





430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:09:08.89 ID:0RIhFfKk0

一日目はそれで終わった。
聡は夜の残りの時間、どうすればバレず、
もっとうまくいくかを考えることに時間を費やしたのだ。
幸い、監視カメラを見るに軽音部のみんなにおかしなところはない。
唯も梓もうまくやっているということだろう。

では、自分のやることは、考えること。
ここまで来たのだ。
澪、紬。あの二人を捕まえれば姉すらどうにかできる。
この田井中聡の家というマスターボールに軽音部を入れることができるのだ。
危険ではある。
しかし今更。

(いけるとこまで行ってやる……!)

聡は擦り切れるほどに思考に耽った。
そして、朝である。
姉の話によれば今日も軽音部は宿泊する。
二、三日と言っていたから、もしかすれば明日もいるかもしれない。

(でも、明日までには終わらせる)

攻めるときは攻める。待って出方を伺うなんて下策だ。
聡はにやりと笑った。



431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:11:32.31 ID:0RIhFfKk0


(まずは様子を)

聡がパソコンの電源を入れる。
どうやらリビングで皆集まって、話しているようだ。朝の練習は終わったらしい。

(ん?)

見れば、澪が席を立った。おそらくトイレだろう。
聡は腕を前で組んでそこに顎を乗せた。考えるためである。
リビングとトイレの距離は近くない。が、遠くもない。
行動を起こすには厳しいか。

(否!)

かっと目を見開き、パソコンを消すと力強く部屋を飛び出した。
厳しいなど、何を言っている。
自分の道はすでに修羅の道。
ハイリスクだからこそのリターン。行動するものが勝利するのだ。

(大丈夫、策はある!)

澪の後姿が見えた。トイレへあと数歩。
そこへ――。



432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:14:29.06 ID:0RIhFfKk0

聡「澪さん!」

澪「あ、え? 聡?」

聡「こっちへ早く!」

澪「え? え?」

聡は澪をトイレの中に引っ張り込んだ。
個室の中、二人きり。

澪「ど、どうしたんだ? 聡? ここトイレだぞ? 早く出て――」

聡「今から澪さんに顔射します」



439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:39:32.04 ID:0RIhFfKk0

澪「え?」

聡「今からオナニーするので、顔で受け止めてください。
  出すときは言うイクって言いますから舌を出してくださいね」

澪「え、何言ってるんだ聡?」

聡「今からオナニーするので、顔で受け止めてください。
  出すときは言うイクって言いますから舌を出してくださいね」

澪「なんで二回……」

聡「いや、そのほうが早く状況を理解してもらえると思って」

澪「…………」

澪はゆっくりと便座に座った。
言われたことを反芻するためだ。
そして――。

聡「大声は出さないでください」



440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:40:09.33 ID:0RIhFfKk0

聡が澪の口をふさぐ。

澪「んー!」

聡「よく聞いてください。 これなーんだ?」

その言葉に呼応するかのように、澪は暴れるのを止めた。
視線の先。

聡「これですか? ええそうです。澪さんの入浴シーンです。
  これだけじゃないですよ。入浴シーンがあるってことは……わかりますね?」

澪の動きが止まる。容易に想像は掻き立てられる言葉だったのだろう。
聡が手を離すと、澪は震えだした。

(ま、こうなるよな)



441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 09:42:00.32 ID:0RIhFfKk0

元来、澪は臆病だ。
姉がいなければ、その性格はもっと顕著だったろう。
本当に顔射をしてしまえば、自分の美学に反するためやりはしない、そのつもりだ。
澪を怖がらせるためにやったのだ。大体、入浴シーン以上の映像なんて自分は持っていない。

犯す、というと錯乱してしまいそうだったからその一歩手前で止めたのだが……
効果はまずまずのようだ。カタカタと震えるさまはまるでウサギのようではないか。

脅え。
これは本当に厄介なものだ。いくら克服しようと思っても体が反応する。体が反応すれば思考は鈍る。
思考が鈍れば、あとは息をするように容易い。

(でも……)

がたがたと震える澪を見る。「助けて」「やめて」と懇願。
ここまでの恐怖になってくれるというのならば、うまくいくかもしれない。
聡は、澪の耳元でささやいた。



622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:24:22.72 ID:0RIhFfKk0

聡「ごめんなさい俺も本当はこんなことしたくないんです」

ゆっくりと顔が上げられる。澪が何か言おうとすると、

聡「静かに! 聞こえてしまいます」

と人差し指で制した。

澪「……な、何? ど、どういうこと?」

聡「……トイレまでは監視されてないみたいですね」

聡は澪にこうなった理由について説明を始めた。
言うまでもなく、嘘だ。オナニーを見せ付けたいから
自分が軽音部の皆の弱みを握って脅したり騙したりしてます、とは言えない。

聡は、敵を作ることにしたのだ。
自分は極悪非道なやつに脅されていて命令されていて、仕方なくこうした。
こうしなければ軽音部の皆の裸の画像を流出してしまっていた、とすらすらと言葉にした。
なんのためにこんなことを? という目的には答えなかった。



625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:27:16.96 ID:0RIhFfKk0

澪「そんなこと言って、大丈夫なのか?」

聡「え?」

澪「いや、さっき監視されてるって」

聡「ああ、それについては大丈夫です。トイレまでは見えてないみたいなので…
  て一応さっきはトイレも見てるって思ってあんなこと言っちゃいましたけど」

澪「そ、そうか……聡はそんなことしないもんな?」

聡「……すいません。澪さん」

澪「え?」

聡「今から澪さんに顔射します」



632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:38:52.74 ID:0RIhFfKk0

澪「い――」

再び、暴れようとする澪を聡はあわてて止めた。

聡「違います! 澪さんよく聞いてください!」

澪「い、嫌だ! だ、誰か助け」

聡「ねーちゃんがどうなってもいいって言うんですか!」

澪「え?」

聡「澪さんに、こんなことするのは、そりゃ俺だって気が進まないですけど……
  でも澪さんにオナニー見せた証拠画像を送らないと
  ねーちゃんの画像がネットに晒されてしまうんです。だから……」

姉、律の存在を出したのは、澪にはそれが金印の役割を持っていると知ってのことだ。
澪には律に対する親愛の情が深くある。
さっきもいったが、澪は律がいなければ
もっと今と変わった少女になっていた。それはもちろん本人もわかっているのだ。



633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:40:10.05 ID:0RIhFfKk0

澪「トイレまでは見られてないって言ったのに」

聡「すいません。でも、やるまではここから出られないんです。
  澪さんには迷惑かけると思うけど、ねーちゃんを守ってやりたい」

澪「で、でも、やっぱこういうことは警察に」

聡「ええ、もちろんです。大好きな澪さんだって、俺は守りたい」

澪「……え?」

聡「え? ……あ」

(えっと、ここで顔を)

聡の顔が赤面する。
澪はさっきとは違った意味であわてだした。

聡「わ、忘れてください! なんでもないです!」

澪「え、あ、う、うん」



634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:40:47.55 ID:0RIhFfKk0

聡「……」

澪「……」

聡「忘れました?」

澪「う、うん。聡が私のこと好きなんていうのは、もうすっかり忘れたぞ」

聡「……忘れてませんよね?」

澪「え! あ、ああ、こ、今度こそ忘れた!」

聡「澪さん」

澪「ん、な、なんだ」

聡「こんなとこで言うのはおかしいってわかってますけど、勢いで言ってもいいですか?」

澪「な、ななな何をだ?」

聡「俺、澪さんが好きです。姉みたいな存在じゃなく、一人の女性として」

澪「え、あ、いや」

聡「俺、澪さんのこと――――愛しています」



637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:42:50.24 ID:0RIhFfKk0

澪「あ、い?」

聡「ええ、愛してます。世界中の誰よりも」

奇妙な光景だった。
さきほどまで恐怖に震えていた澪はすでにおらず、
そこには一人の少女が熱に浮かされて、座っていたのだ。

トイレという場所なのに、
本人には花畑に迎えに来た白馬の王子で、それだけに熱も高まる。
ぽーっと聡を見上げる澪。

(よし)

聡は内心でほくそ笑んだ。
愛している。女性の大好きな言葉だ。
そして澪にはこういう言葉がまるで吸血鬼に対する十字架のように効力を発揮する。
メルヘンな歌詞にかわいいものが大好きな彼女は、昔からこういう言葉に憧れていた。
「早く王子様が迎えに来てほしい」中学生の澪が田井中家に遊びに来て
こういったときには度肝を抜かされたものだ。それだけに攻略もたやすい。
もちろん、言葉だけでは告白がうまくいくはずがないのは承知の上。



640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:51:01.43 ID:0RIhFfKk0

澪「えっと、その……こ、困るよ」

聡「澪さんは、俺のこと嫌いですか?」

澪「いや……嫌いとかじゃないけど、その」

聡「ずっと、昔からずっと好きだったんです」

澪「……」

聡「俺、こんなことになっちゃったけど、本当は少し期待もしたんです。
  だって澪さんは俺の最愛の人だったから……世界で一番愛してる人だったから」

澪「さ、聡」

聡「別に付き合ってくれなんていいません。返事もいいです。
  ただ俺、澪さんのこと絶対守って見せますから」



641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 22:51:51.11 ID:0RIhFfKk0

顔が近づく。
熱に浮かされた瞳は、確実に聡を見ていた。
心の中で、こんな歯の浮くようなセリフを信用するなんて
なんて馬鹿な女なんだろうと思っていたが、おくびにも出さない。

ただ、じっとを握って澪を手中に収める。
――吊橋効果。
まさにこの場面で起こっていて、そして聡が狙ったのはそれだった。
恐怖は麻薬となり、中学生は王子様へと変わったのだ。
自分だけの騎士。澪には聡がそう映っていた。

そう映っていたから、オナニーを見せることぐらい無理難題ではない。
まして、こっちには誰かに脅されているという免罪符すらあるのだ。
聡はそっと澪の手を離す。

聡「えっと、じゃああんまりトイレにjこもってるのも他の人に不審がられるから」

澪「あ、ああ。そうだな……えっと、私が聡のお、おな……を見てればいいのか?」

聡「はい」

澪「か、顔にかけたりは」

聡「安心してください。さっきはそういいましたけど、
  やっぱり俺の大事な人を傷つけたりはできないです。だから……」

澪「聡……」

聡「イク時言いますので、手をおわんの形にしてください。そこに発射したのを写メでとります」



688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:16:49.41 ID:RqYlkZcV0

普通なら青ざめるところだが、

澪「は、早くしてくれよ」

と澪はうなずいた。

シコシコシコシコシコシコ

聡「く! ああ!」

澪「うう、やっぱ怖い……あんなにグロテスクな」

聡「澪!」

澪「は、はい!」

聡「愛してる!」

澪「え、あ……うん」

聡「み、澪さん!」

澪「あ、な、なんだ?」

聡「ちゃんと見てるって言ってください! 俺のを見てるって」



689 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:17:24.48 ID:RqYlkZcV0

澪「ええ! ……み、見てるよ」

聡「何を!?」

澪「だから、その、聡の」

聡「ちゃんと言って!」

澪「だから! お、おちんちん!!」

聡「あ!! イきます!! 手!! 手!! 早く!!」」

澪「あ、ああ」

ビュルビュルビュル ビュー ビュビュウ

澪「うわ……熱い。火傷しそう」

聡「う、うう」

澪「び、びくびくしてる。やだあ」

聡「澪さん」

澪「あ、聡」

カシャ。撮影音が個室に響く。

聡「ゲットだぜ」



691 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:31:19.07 ID:RqYlkZcV0

澪「え?」

聡「なんでもないです。それより早くここから出ましょう。この後、澪さんの予定は?」

澪「え、あ……うん。えっと、午後は少し練習をして買い物に行くみたいだけど」

聡「じゃあ、それまでは自由時間ですか?」

澪「そうだと思う」

聡「それじゃあ、それまで部屋に来てくれませんか? 相談したいことがあるんです。
  その……俺の部屋は監視されてないみたいですから。皆も、守らないと」

澪「あ、ああ。そうだよな。わかった。少ししたら聡の部屋に行くよ」

聡「じゃあ俺は先に出てるんで、後で部屋に来てくださいね」

聡はトイレの外を伺い、誰も見てないことを確認すると素早くその場から離れた。

澪「これ、どうしよう」



692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:31:55.74 ID:RqYlkZcV0

午前十一時。
澪は聡の部屋に来ていた。

澪「で、どうするんだ。やっぱり警察に言うのか」

聡「うん、そのことなんですけど」

澪「ああ」

聡「それはやめようと思うんです」

澪「危険、だからか?」

聡「それもあるけど。でもね――」



693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:40:33.24 ID:RqYlkZcV0

聡はそれから澪の心にのっそりと影を落とすように話を始めた。
まず、今この瞬間も危険に晒された状態であり、
もし、警察に言おうとしていることがA(敵のことはAという名称にして伝えた)
にバレてしまうと自分たちは日常生活に多大な支障が出ること。

次に、Aにも事情があり、昔いじめられていて心に傷を負っていること。
本当は優しいやつだということ。

澪も律がいなければ、誰かにいじめられていたかもしれない。その気持ちはわからないでもない。

澪「……」

聡「もし、澪さんがAのような目にあっていても、こんなことしなかったですか?」

澪「うう、ん。まあ、ひどいことをされたんだな、とは」

聡「そうですよね」



694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:42:06.32 ID:RqYlkZcV0

さらに聡は、自分が澪に気持ちを伝えることができたのはAのおかげである、と加えた。
こう言われると、澪としては聡にとっては悪いやつじゃないのかもしれない、と思い出した。
少なくとも私を助けてくれてもっと聡と仲良くなれたというのは歓迎すべきことではある。

もちろん怖いことには変わりない。
今も身は恐怖に晒されているのだから。
しかし、澪が被った被害とは何だ? せいぜいが聡のオナニーを見ただけじゃないか。
聡の気持ちを教えてくれ、あの恐怖を突き破って助けてくれたのことと、
ただオナニーを見て、手で受け止めたことを天秤にかければ
メリットは前者のほうがはるかに大きいのではないか、と澪は思った。
そして、聡の言葉を信じるならばAにも事情というものがあるのだ。

澪「……」

仮に警察に知らせた場合はどうだろう。
恐怖からは開放されるかもしれないが、危険もある。
それに自分の都合だけでそんなことをしてもいいのだろうか。



695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:53:03.35 ID:RqYlkZcV0

聡「どうしたんですか?」

澪「あ、いや」

澪は自分があまりAを怖がっていないことに気づく。
姿が見えていない、というのは恐怖ではあるが、悪い人ではないとわかると、
これもまた姿が見えていないゆえに、その恐怖は一気に薄れるのだ。
怖くないならば……。

(怖がりの性格って、こんなに便利なものなんだな)

聡が澪を見ながら思考の海に沈む。
昔、海外のストックホルムという町で銀行強盗が起こったときのことである。
犯人たちは人質を取って立てこもり、警察と衝突を続けた。
何日か経ち、やっと事件が解決。

するとそこで、人質たちが解放されると奇妙なことがあったのだ。
人質たちはなんと、自分を危険な目に合わせた犯人たちを庇うのである。
それどころか警察に対してひどい言葉を投げかけたりもした。
被害者女性の一人に限っては、犯人の一人と結婚までしたのだ。
これは――ストックホルム症候群である。
つまり、聡は澪を洗脳して、味方に引き入れようとしているのだ。

(すでに中野さんがいるけど、あんまり使えそうにないし……
 それに澪さんの方が昔なじみってこともあって
 いざというときのために弱みも握れるし、頭もいい)



697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 01:58:02.75 ID:RqYlkZcV0

聡「澪さん」

澪「あ、な、なんだ」

聡「Aに協力してあげませんか?」

澪「え?」

聡「……」

(さあ、どうでるか)

ここで聡は少し足を踏み出すことにする。もう余計なことは言わなかった。
失敗したときのために準備はしてある。

澪「う、ん。そうだ、な。悪い人じゃなさそうだもんな」

(計画通り)



699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:05:23.32 ID:RqYlkZcV0

「でも、また俺が誰かにオナニーを見せ付けることがあるかもしれませんよ?」

澪「それはちょっと嫌だけどな。でも、Aが助かって、皆で仲良くなれたら嬉しいし。
  そのためなら多少は協力するよ。何も誰かを傷つけるなんてことはないんだろ?」

聡「ええ、もちろんです」

澪「じゃあ、わかった」

聡「なら、なにかあったら携帯で連絡しますね。
  何かあると面倒なので、携帯は消音にしてこまめに見るようにしてください」

澪「ああ。じゃあ、リビングに戻るな」

そういって澪が出て行くと、聡は部屋の中で一人ガッツポーズを決めた。

(完全勝利! これで後は紬さんだけ! それもあとは楽勝だぜ!)



700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:05:57.40 ID:RqYlkZcV0

聡がそう思うのも無理はない。
すでに手駒は二人。唯は無力化に成功し、彼女なら何かあってもすぐにごまかせる。
姉にいたっては、別段四人が帰ってからでも、どうとでもなるのだ。
たまたまオナニーを姉に見られたなんてよく聞く話。

ということは、あと一人。それも梓と澪がいれば容易いだろう。
聡はもはや、クリア目前のところまで来ていた。

(これから、俺のオナニーライフが始まる……!)

聡は笑いが止まらなかった。

律「……何、笑ってんだ?」

聡「ね、ねーちゃん! ちゃ、ちゃんとノックしろよ!」

律「あー、ハイハイ。ごめんごめん。それより昼飯が来たから食べるぞ」

聡「あ、なんか頼んだの?」

律「いや、唯の妹の憂ちゃんが持ってきてくれたんだ。下にいるからお礼言っとけよ」

(憂さん……唯さんの妹さんか)



702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:29:24.63 ID:RqYlkZcV0

ま、心配することもないだろうと姉と二人でリビングに下りた。
するとそこには、唯によく似た髪を纏め上げた少女が、唯に向かって易しく何かを言っていた。

憂「もー、お姉ちゃん。人の家でだらだらしてちゃだめだよー」

唯「うーん、ちょっとだけー」

(……この人)

それから、7人で昼食をとり始めた。メニューはカレー。
皆口々においしいおいしいと憂を褒めつつ、食事を口に運ぶ。
憂は「ありがとうございます」なんていって頭を下げながら、
唯の方へちらちらと視線を向けていた。

(…………)

聡は、憂に声をかけた。



703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:30:10.61 ID:RqYlkZcV0

聡「あ、あの」

憂「あ、はい」

唯「はいだってー、憂ー、聡君は年下だよー」

憂「あ、そっか。えっと、何かな」

聡「憂さんって料理が上手なんですか?」

憂「あはは、そんなことないよ」

聡「へー。でも、すごくおいしいですよ。
  俺は料理できないけど、ねーちゃんに教えてほしいぐらい」

律「なんだとー」

聡「これって何か隠し味とかあるんですか?」



704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:33:33.31 ID:RqYlkZcV0

憂「んー、チョコレートとかコーヒーとかヨーグルトとか、かな?」

聡「おー。すごいですね。でもそれってどれぐらいの量が適切かわからなくないですか?」

憂「そうだね、隠し味だから。でも、そんなに難しく考えることないよ。
  人差し指のこの折り目のとこあるでしょ? それを目安に――」

(わかりやすい、な。それに話している最中も唯さんのお茶がなくなったら入れてあげてる。
 かと周囲にもきちんと気を使って……面倒な人が来た。早く帰ってほしいな)

無論、聡は料理のことなどほとんどわからない。
にもかかわらず料理のことを聞いたのは、どういう風に説明するのか聞きたかったからだ。
頭のいい人というのは、とかく説明がうまい。
誰が聞いてもわかるような言葉を使って脳内を現してくれるのだ。
そして、頭がいい、というのは自分の計画を阻害する恐れがあるということ。

(まあ、念のため保険を打っておくか)

聡は澪にこっそりとメールを打った。



706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 02:47:12.02 ID:RqYlkZcV0

律「そうだ、憂ちゃん。あとで皆で買い物行くんだけど、憂ちゃんも行かないか?」

澪「お、おい律。憂ちゃんにだって、都合があるだろうから、そんなこと急に」

唯「えー、いいじゃん。憂も一緒に遊ぼうよー」

紬「うんうん」

憂「あ、皆さんがいいなら私はいいですよ。別に予定もありませんし」

澪「あ、う……そうなの?」

澪が聡をちらりと見る。



712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 03:09:58.21 ID:RqYlkZcV0

(……澪さん、思ったより使えないな。
 頭がいいと思ってたけど、所詮勉強だけの頭でっかちなのか? まあいい)

聡の携帯にメールが届く。
澪からだ。

(へえ、これは有力な情報。ま、使えないなりには頑張るな)

メールの内容はこうだ。
憂ちゃんは髪を解くと唯ちゃんそっくり。
大丈夫だと思うけど、感づかれたら入れ替わったりすることがあるかも。
聡は携帯を閉じる。

(まあ、変なことはしないように牽制でもしておこうかな)

聡「唯さんと憂さんってすごいきれいな姉妹ですよね」

律「まー、唯も黙ってればそれなりだもんな」

唯「えー、ひどいよ、りっちゃん」

澪「二人とも似てるしな」



713 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 03:17:42.82 ID:RqYlkZcV0

梓「憂は髪をおろすと唯先輩そっくりだもんね」

憂「お姉ちゃんのほうが全然きれいだよ、梓ちゃん」

紬「あらあら、まあまあ」

唯「憂ってなにか化粧品とか使ってる? 例えばお風呂上りとか?」

憂「……え? どうして?」

唯「いやー、私も化粧水ぐらいしか使ってないけどさ。
  私たちもっと努力しないといけないのかなって」

憂「……」

律「おいおい、どーした唯? 唯の口から努力なんて、明日は雨が降るかな?」

紬「ふふふ」

聡「さ、さあ、後片付けしちゃいましょうよ」



794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:52:13.50 ID:RqYlkZcV0

それから軽音部の面々は午後の練習を行った。
聡と憂は邪魔にならないようにリビングで過ごすことにした。
練習が終われば、皆は買い物に行くらしい。

聡「あの、すいません。俺みたいなのが一緒で。
  本当によかったんですか? 軽音部の人たちと一緒にいなくて」

憂「うん。お姉ちゃんの邪魔になっちゃうと嫌だから」

聡「憂さんはお姉さん思いなんですね」

憂「そ、そうかなー?」

聡「そうですよ。唯さんがうらやましいです」



795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:53:39.74 ID:RqYlkZcV0


(やりにくいな)

聡は苛立っていた。
何を聞いたりしても、ほとんど当たり障りのない返答で、
いざというときのために弱みでも握っておこうと思っていたが、
どうやらこの憂という人には通じないようからだ。

それどころか、返って来る質問がいやらしくて、聡は少し考えてから返してしまう。
あまりよい兆候ではなかった。

(まあいい……どうせ買い物に行ったらそのままおさらばだ。
 仮に泊まりになったとしても、こっちには監視カメラがある。そうなったら弱みを握ったも同然だ)

憂「ん? あれパソコンのモデム?」

憂はリビングの棚を指差した。

聡「え? ああ、そうです。憂さんパソコンやるんですか?」



797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:58:08.00 ID:RqYlkZcV0

憂「んー……学校でちょこっと触るぐらいかなあ」

聡「へー」

憂「今家に、ご家族の人いるの?」

聡「いえ、いませんけど。なんでです?」

憂「ううん。別に。そういえば聡君、昨日お姉ちゃんに何かあった?」

(きたな)

聡は食事のときのことを思い出す。
双子と見紛う容姿のことについて話題にしようとしたのに、唯に違う方向へと話を引っ張られた。
それで何かしら憂は不信感を抱いた感じがあったので、何か聞いてくるだろうとは思っていたのだ。



799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 20:59:21.00 ID:RqYlkZcV0

聡「あ、そうですね……俺はあまり一緒にいたわけじゃないですからよくわかりませんけど、
  もしかして軽音の練習がうまくいかなかったんじゃないですか? それでもっと努力しようと」

 (この場合はこの受け答えが正解だろう。
  下手に、何もありません、なんていったら逆におかしい……
  しかし、なんで俺に聞くんだ? 俺に何か疑いを向けている? ……考えすぎか)

憂「ああ、そうだよね」

聡「でも、のほほんとしてる方が唯さんらしいですよね」

憂「だよねー。そういうときのお姉ちゃん、かわいいんだよー?」

聡「あはは」

憂「でね、聡君」

聡「はい」

憂「私、実は憂じゃなくて唯なの」

聡「――――」



801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:26:24.27 ID:RqYlkZcV0

(な、に)

背中に冷たいものが流れる。
憂――唯? の顔を凝視した。聡にはどちらか見分けることはできない。

憂「どうしたの?」

(いつの間に、入れ替わったというんだ!
 さっき、一度皆で練習の部屋に入ったとき憂さんも入っていたから、そのときに!?)

憂「聡君、何驚いてるの?」

(………………ふ。なんて、な)



802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:29:06.62 ID:RqYlkZcV0

聡「何言ってるんですか、憂さん。
  そんなこと言っても間違えませんよ。だって服は変わってないじゃないですか」

(服を着替える時間はなかった。
 ちゃんとそのことを頭に入れていた俺の勝ちだな。そんなことで間違えるわけがない)

憂「バレちゃった? 軽音部の人だったら間違えるのにな。聡君は賢いね」

聡「――――」

(……やられた。そうか……これは確認と反応を見ていたんだ)

聡は歯噛みする。
憂のやった行為についての意味に気づいたのだ。
別に憂は唯に化けて、騙そうとしたというのではない。
思うに、憂は私が唯と言って聡がどういう反応か見ていたのだ。

気づけばそのままバラして話を続ける。
気づかなければそのまましゃべって何かボロを出す。うまい手である。



803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:29:51.14 ID:RqYlkZcV0

(でも、俺が打ったのは悪手だ。
 正解は、気づいているが憂さんに唯さんだとバレてますよ、といわないことだったのに。
 くっそ。急にあんなこと言われて気が動転してたからなのか!)

そうしておけば、憂の問答は完全にかわせたと言っていいだろう。つまり、

(俺に何かあると思っているってわけだ)

そう。憂が不自然にこんなことをしてくるということは、聡に何らかの思うところがあると言うこと。
軽音部の人に聞かず、聡に一番に聞いたと言うことは……一番疑わしいのは。

憂「……」



807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/23(金) 21:37:03.89 ID:RqYlkZcV0

(……面白いじゃないか)

聡「ふふ」

憂「どうしたの?」

聡「いえ、何も」

そうだ。こんなことをやってくると言うことは、
まだ向こうは何もわかってないということに相違ない。
せいぜいがこの人が疑わしい、という程度。
もちろん唯の身に何があったかなんて掴んでいるはずもない。

そっちがその気なら、こっちも全力で追求を逃れきってやろうじゃないか。
平凡な女子高生の弟を演じきればいい。

(そして向こうの気が緩んだところに、俺が弱みを握る……!)

憂「もうすぐお姉ちゃんたちの練習も終わりかな?」

聡「そうですね」

(そうだ。勝つのは俺だ……!!)

聡はにやりと笑った。



822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:05:58.88 ID:QSJ1AzI70

律「はー終わり終わり。疲れたー」

午後二時にもなると軽音部の面々は練習をやめ、リビングに戻ってきた。

唯「もう一歩も動けなーい」

梓「だめですよ先輩。これから買い物に行くんでしょう?」

澪「そうだぞ、唯。律も! 唯と一緒になってごろごろしてたら時間がなくなるだろ」

紬「なんだったら私の家の車でも使う? そのほうが時間が短縮できると思うわ」

憂「でも、帰りのこととか考えると」

紬「あ、そうね」

聡「そういえば、皆さんは今日も泊まるんですよね? 明日はどうするですか?」

憂「そうだ、律さん。よかったら私も今日は泊めてもらえませんか?」

憂が聡の質問に被せる。



823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:08:08.88 ID:QSJ1AzI70

律「ああ、いいよ」

唯「わーい。憂と一緒だー」

梓「……」

澪「聡、私たちは明日は帰ると思うよ」

聡「あ、わかりました」

律「別に私は何日と待っても構わないけどな」

紬「そろそろ出ましょう? 時間がなくなっちゃうわ」

6人がそれぞれ準備を始める。

憂「聡君は一緒に行かないの?」



824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:11:10.90 ID:QSJ1AzI70

聡「え」

(……そうくるか)

聡「いや、俺は家にいますよ。いったら迷惑かけるだけだよ思うし」

唯「えー、迷惑なんてことないよー?」

聡「いや、宿題あるから。すいません」

聡が頭を下げる。
ここで皆と一緒に行ってしまっては、憂の弱みを握るチャンスがなくなるというもの。
憂が泊まるとわかったならば、それなりの準備をしないといけない。



825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:12:02.87 ID:QSJ1AzI70

(泊まって俺を探ろうってつもりだろうけど、
 それ自体が罠なんだよ憂さん。俺にはカメラがある)

憂「……」

律「準備できたか、皆。じゃあ行こうぜ。聡、留守番よろしく」

聡「いってらっしゃい」

そういうと他のみんなは出て行った。少なくとも今から3時間は余裕があるだろう。



826 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:18:21.13 ID:QSJ1AzI70

(充分だな)

聡はまずカメラの位置を変えることにした。
二台あるカメラのうち、一台をトイレへ。
もう一台は廊下に設置した。廊下と言うのは聡の部屋へ続く廊下のことだ。
次に、もしものときのためにカメラは父のせいだと言えるように父の部屋にも細工を施しておく。
これで直接カメラで監視している瞬間を見られない限りは大丈夫だろう。

(後は……)

聡は踏まなければいけないステップは二つだ、と考えている。
一つは憂の疑念を解消し、ただの杞憂だったと思わせること。
もう一つは憂の弱みを握ること――またはすべての黒幕を憂がやったことに見せかけること、だ。
前者はすでに疑われているだろうから後手に回ってしまうが、
後者をクリアすれば必然的に前者をクリアしたということになる。

(つまり、攻めることだ。どんなことでも、守っているだけではだめだ)



828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:26:37.73 ID:QSJ1AzI70

もう一歩間違えれば、奈落のそこだということはわかっている。ならば、攻めるしか手はない。
そのためには。
聡は正座をし腕を組んだ。これは、彼が熟考するときにいつもするポーズだった。

(…………よし)

聡が立ち上がると、すでに日は沈んでいた。
そして夕食である。

唯「りっちゃんのハンバーグはおいしいねえ」

律「まあなー」

澪「ハンバーグだけな」

梓「あはは」

憂「でも、本当においしいですこれ」

聡「あ、琴吹さんお茶です」

紬「ありがとう、聡君」



829 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 01:28:52.42 ID:QSJ1AzI70

賑やかだった。
食卓は笑いであふれ、誰も彼も楽しそうだった。
テレビはついていない。必要ないほどに各々がこの瞬間を楽しんでいたからだ。
聡は憂を見る。彼女からも笑顔は見られた。この後のことを思うと気の毒ではあるが、
だからこそ今この瞬間だけは笑っていればいいと思うのだった。

憂「律さん、お手洗い借りていいですか?」

律「どうぞー」

唯「あ、私も行くー」

澪「こらこら唯。憂ちゃんが終わってから行けばいいだろ」

憂「ごめんねお姉ちゃん。すぐに戻ってくるから」

(さあ、試合開始だ)



835 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:04:59.41 ID:QSJ1AzI70

聡はお茶をごくりと飲み干した。
数分後、憂が帰ってくる。次に唯がトイレへと向かった。

(ここからは賭けだが……)

聡は紬のコップを見る。お茶は半分になっていた。

紬「りっちゃん、私もお手洗い借りていい?」

律「いいぞー。っていうか皆そんなこと聞かなくていいからどんどん使っちゃってくれよ」

紬「ふふ、ありがとう」



836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:05:34.24 ID:QSJ1AzI70

(……よっし!! 第一段階成功!! あとは)

唯がトイレから戻ってくると、紬が向かう。
そして聡はそれを確認すると二階へと向かった。
行く先は自分の部屋である。

(俺の部屋の下は丁度トイレ、だからこうして大きい音を立てると)

紬「きゃあああああああああ!!」

(……ということになる)

紬の声に反応して、皆がトイレへと集まった。

律「どうした、ムギ!」



837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:11:27.71 ID:QSJ1AzI70

紬「あれ、上にカメラが……」

律「あん? ……これは」

視線の先にはトイレットペーパーが重ねられていた。
しかしその奥、きらりと光るものがある。それは。

梓「カメラ、ですね」

憂「ビデオカメラ……」

唯「カメラがどうかしたの?」

澪「馬鹿! 盗撮されてたかもしれないってことだ!」

律「でも、ここ私の家だぞ? 盗撮なんて……まさか聡」

聡「俺トイレに行ってないじゃん!」



838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:12:40.51 ID:QSJ1AzI70

律「いや、私らが出かけてる間にさ」

澪「でも私が、最初に帰ってきてトイレに行ったときは何もなかったぞ?
  それに昼間は紙があそこになかったし……隠せないだろ。
  さすがに堂々とあそこに置かれてたら気づくしさ」

律「あー、そうだったけ」

梓「じゃあ誰が……部外者ですかね?」

紬「それはそれで怖いわ」

律「いやでも、ここに仕掛けてあるってことは
  私たちがこの家にいるってことを知っていないとだめじゃん」

唯「あー、そうだね」

澪「いったい誰が……唯がトイレに行ったときはあったのか?」



839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:15:45.77 ID:QSJ1AzI70

唯「え? うーん、わからない」

律「唯の前にトイレに行ったのって誰だっけ?」

澪「ああ、私。でもそのときには何もなかったぞ?」

紬「澪ちゃんの前にも私一度トイレ借りたけど、そのときはなかったと思う」

梓「澪先輩の後で唯の前の人って…………憂?」

全員の視線が憂に集まる。

憂「…………」



840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:19:20.98 ID:QSJ1AzI70

聡「確か、そうでしたね」

澪「ちょっと帰ってくるの遅かった気も……いやいや、別に疑ってるわけじゃないぞ!?」

唯「や、やめてよ皆! 憂がそんなことするわけないよ!」

紬「そ、そうね」

律「あー、まあ、そうだな。証拠もないのに疑うのはよくない」

梓「……そうですね。大体、憂がそんなもの置いたって
  盗撮できるのは唯先輩とムギ先輩だけだったわけですし」

梓がそういうと皆黙る。
わかっていたからだ。仮に憂が盗撮できたとしても、二人だけ。そう二人。
しかし、その二人の中には唯が入っているのだ。
皆、憂が唯に向ける感情はかなり含んだところがあると思っていたがゆえの沈黙だった。



841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:21:46.15 ID:QSJ1AzI70

梓「……憂、さっきトイレに行ったとき、何で遅かったの?」

律「おい梓!」

梓「いいじゃないですか。ここではっきりしておいたほうが憂のためですよ」

律「でも、お前……!」

憂「いいんです、律さん」

梓「じゃあ、何してたの」

憂「……ちょっと、迷ってたの」

梓「迷ってた? ふーん。唯先輩みたいなことするんだね」



843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 02:34:00.75 ID:QSJ1AzI70

憂「……」

唯「ひ、ひどいよ、あずにゃん!!」

梓「唯先輩は黙っててください。大体、憂が」

梓が憂の服をつかむ。

律「おい、梓! 何もそこまで! 憂ちゃんが犯人って決まったわけじゃないんだぞ!」

梓「どうせ憂に――え? なにこれ?」

憂「え?」

ばらばらと憂の服のポケットから写真がこぼれる。



846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:02:46.02 ID:QSJ1AzI70

梓「こ、これ……唯先輩じゃない!

唯「え? 私?」

澪「ほ、本当だ」

律「う、憂ちゃん」

紬「……」

憂「ち、違います。私はこんなの知りません!」

梓「何言ってるのよ! これが何よりの証拠じゃない! こんな入浴中の写真まで!」

憂「で、でもさっきはこんなのなかった」

梓「今更言い逃れする気!!」



848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:08:16.44 ID:QSJ1AzI70

憂「ち、違うよ。だって」

唯「やめてよ!!」

梓「ゆ、唯先輩!」

唯「何かの間違いだよ! 憂がこんなことするわけない!! 私は憂を信じるよ!!」

憂「お姉ちゃん……ありがとう」

梓「…………っ」

律「……まあ、唯がそういうなら」

梓「律先輩!」

律「まあ、落ち着けよ。憂ちゃんは違うって言ってるんだし」

梓「違うって、こんなに立派な証拠があるんですよ!!」

律「あー、まあそのことはいいからさ。テレビでも見ようぜ。な」



849 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:08:55.34 ID:QSJ1AzI70

紬「そ、そうね」

梓「ど、どうなっても知りませんよ!」

澪「……」

唯「大丈夫だよ、憂。お姉ちゃんは信じてるからね」

憂「うう、お姉ちゃん」

そして、聡以外の皆がリビングへと戻った。
空気は鉛のように重い。テレビをつけてはいるが、誰も見てはいなかった。
唯は憂を慰めていたし、梓はその唯を見てイラついていた。
律は、これからどうしようかと考えていたがいい方法は浮かばず、澪は携帯をいじっていた。
紬は、盗撮されかけたのがよほど嫌だったのか、ずっと俯いている。



850 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:14:23.25 ID:QSJ1AzI70

聡はというと、部屋で笑いをこらえるのに必死だった。

(こうまでうまくいくとは……やはり俺は運もいい)

カメラを置いたのは、澪だった。
紬が入った後、澪がトイレットペーパーの影に隠して設置したのだ。無論、聡が命じた。
憂のように別に同性愛者だという疑惑もない澪は、
真っ先に容疑者から外れるだろうということはわかっていた。

加えて澪の発言権というのは
他のメンバーは意識しているのかどうかわからないが、重い。
皆、澪に誘導されているのには気づいていなかった。

そもそもだ、これは完全な密室で起こったこと。
トイレに行ったものには誰にもアリバイなんてないのだ。
なぜなら、これを置いたのは澪だが、紬の可能性だってないわけではないのだから。
つまり、誰かが嘘をついている可能性は大いにあったのだ。

そして、写真。
あれは、憂が持っていたわけじゃない。
梓が持っていたものを憂につかみかかる際、ポケットに入れたのだ。
憂本人には見に覚えがないだろうが、他の人からすれば、憂が持っていたように見える。

(すでに二つの手ごまを持っていた、俺の勝ちってわけさ。憂さん。
 どうせ、トイレに行く際に何か調べようと思っていたんだろうけど、そんなことは百も承知さ)

だから、逆手に取れた。
自分への疑惑すら、聡は武器にしたのだった。



853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:32:23.02 ID:QSJ1AzI70

聡「さて」

カメラを見る。自分の部屋には誰も近寄っていない。おそらく皆、まだお通夜を続けているのだろう。

聡「……どうせなら、皆の入浴写真でももう一度見ておくか」

そういって、パソコンの画像を開く。

聡「あー、なんかオナニーしたくなってきた。まあ誰か来そうだったらカメラでわかるし……やるか」

勝利の美酒もこのときぐらいはいいだろう。聡は悠々と画像を選び始めた。
完全なる勝利を確信したための行動だった。
そしてだからこそ――、

憂「あれえ、これわ、すごいねえええ」

敗北したのである。



854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:33:49.75 ID:QSJ1AzI70

聡「な、に」

憂「なにこれえ、うわあ、すごーい。入浴中の皆さんの画像があるう。まるで、盗撮見たあああい」

不気味な声で憂が喋る。まるで酔ったような口調だった。
いや、奇妙にパソコンの目で体が右に左にと揺れている様は、
狂ったようなと評したほうが適切かもしれない。
少なくとも先ほどの姿からは想像も付かなかった。

憂「いいのおおお、こんなことしてええ、だめだよおおお。これはあああ」

聡は、頭が真っ白になって呆けている。
無理もない。ディスプレイ端に映っている、カメラの廊下の画面は誰一人として映っていないのだから。
このときのために、一台は廊下において防護策を張ったのだ。それなのに。



856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:52:56.26 ID:QSJ1AzI70

律「聡」

聡「ね、ねーちゃん」

律「ったく、馬鹿なことしやがって」

唯「……聡君」

聡「ゆ、いさん。紬さんも……中野さん」

聡の部屋に、4人が入ってきた。見れば澪の姿だけない。

律「澪は寝てるよ……ていうか寝てもらった。なんかあいつおかしかったし」

聡「……」

憂「あ、お姉ちゃん」

憂の声が和らぐ。



857 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 03:53:33.26 ID:QSJ1AzI70

聡「ち」

律「なんだよ」

聡「違う! これは俺がやったんじゃない!! たまたまパソコンを付けたらこんな画像が」

憂「無理だよ? だって梓ちゃんが全部喋ってくれたもん」

聡「……おまえ!!」

ギロリと梓を見る。
律が前に出て庇った。

憂「それに証拠はそれだけじゃない。ほら」

聡「テープ、レ、コーダー」

ベッドの下から取り出す。



858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:02:48.49 ID:QSJ1AzI70

憂「さっき、一人で何言ってたのかなあ」

聡「……」

憂「これでもまだ白状しない?」

聡「い、いつからだ?」

憂「それは自分がやったって認めるってことかな?」

聡「いいから答えろ!!」

律「聡!」

聡「ねーちゃんは黙ってろ!!」

憂「……最初からだよ」

聡「な、んだと?」

憂「点滅してたからね。モデム。
  パソコンが稼動してるのに誰も使ってないってのはおかしい」

――――『今家に、ご家族の人いるの?』



861 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:10:03.74 ID:QSJ1AzI70

聡「……たった、それだけで?
  パソコンをつけたままにしているだけかもしれないじゃないか」

憂「そうだねえ。それだけじゃ疑うには頼りない。でも、嘘をついた。
  嘘ってやましいことがないとなかなかつけないもの。それに」

聡「それに?」

憂「聡君は怪しくなさ過ぎて、逆に怪しいんだ」

聡「……それで? 買い物に言ってるときに皆に話した?」

憂「そうそう。聡君は盗撮とかするんですか、って遠まわしにね。律さんには怒られたけど」

聡「……」

憂「後は簡単かな。出かける前に撮った無人の廊下の画像コンビニでプリントして、
  トイレに行くフリをしてカメラに写真を貼り付ける。最後に一芝居うつだけ」



862 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:16:25.13 ID:QSJ1AzI70

聡「澪さんは」

憂「うん。まあこれは運がよかったんだけどね。
  私が一番初めに聡君の話をしたのが澪さんだったんだよ。だから、あれ? って思って」

聡「澪さんには内緒にしたってわけか」

憂「うん」

聡「……」

律「聡……お前、自分が何をしたかわかってるのか? 犯罪だぞ?

  唯に話を聞いたけど……
  まあ、なんだ。そういう気持ちになっちゃうのはわかる。でもな」

律の言葉を聞かず、聡は手で制した。
くつくつと忍び笑いがもれる。
まだ、終わりではなかった。



863 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:18:54.59 ID:QSJ1AzI70

聡「何、勘違いしてるの?」

律「え」

聡「俺はやってないよ?」

憂「……」

律「いや、お前」

聡「だって、全部勘違いなんだよ」

唯「勘違い?」

聡「ええ、そうです。唯さん。いいですか」



865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:34:11.86 ID:QSJ1AzI70

紬「……」

聡「このパソコンに入っている画像は、たまたまカメラが設置されていたから
  興味本位で画像を取り込んだら皆さんの入浴シーンだったんです。
  唯さんにそういうのを見せたのだって見られたのが恥ずかしくって筋トレって言っただけですよ」

梓「う、嘘だ! 私のときは見せ付けるとか何とか」

聡「証拠は?」

梓「いや、それは……ないけど」

律「テープレコーダーがあるじゃないか」

聡「だから、入浴シーンが、たまたま、映っていたから、もう一度見ようと思ったんです。
  確かにそれは皆さんにとっては嫌なことでしょうけど、
  でも、エロ本に映ってる人が恥ずかしいから見ないでって言いますか?」

律「お前! 往生際が悪いぞ!」

聡「でも、事実だ」

憂「なるほど。つまり偶発的な産物から得た行為だから罪はない、と」



866 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:35:27.48 ID:QSJ1AzI70

聡「違いますか?」

憂「うーん」

聡「でも、そうでしょう?」

律「聡! お前いい加減にしろ! 澪にだって変なこと吹き込んだんだろうが!」

聡「澪さんがそう言ったのか、ねーちゃん?」

律「起きて聞けばわかることだろ!」

憂「うーん」



867 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:35:59.21 ID:QSJ1AzI70

紬「だめよ、りっちゃん。
  澪ちゃんに言ったことも証拠にはならない。メールも削除されてたわ」

聡「でしょう?」

憂「うーん」

唯「う、憂、どうしたの?」

憂「うーん」

聡「さすがにお手上げですか、憂さん?」

憂「あは」

聡「は?」

憂「あははははっははははははははははあははははははは」



869 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:57:27.47 ID:QSJ1AzI70

聡「……」

憂「何か勘違いしてるのはあなたじゃない?
  私が聞きたかったのは、君が犯罪を犯したかどうかじゃないの。
  ううん、律さんの弟だもの。犯罪なんか謝ったら許してあげる」

律「憂ちゃん……」

憂「でもね、お姉ちゃんを騙したのだけは許さないよ」

唯「う、憂」

憂「ぜえったああい、許さないからねえ」



870 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:57:59.85 ID:QSJ1AzI70

聡がたじろいだ。
それほどの恐怖だった。
この憂という少女、頭がいいだけではない。
狂気。自分が悪の道に進んだと言うのならこの人は、すでに悪の道にいる。

ゆらゆらとまた憂が揺れだした。まるで幽鬼のよう。
だとすれば、少し悪の道に入ったばかりの聡など、赤子同然なのは明白だ。

憂「うふふ。許さないからねえ?
  お姉ちゃんを汚したことも、騙したことも、ぜえったああああいに」

聡「……」

唯「憂、いいんだよー、私は」

憂「だめだよお、だめ。これはだめだよおおおお」



871 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 04:59:25.27 ID:QSJ1AzI70

そこからは、おかしな話だった。
犯人であるはずの聡は何も喋らず、
律も、紬も、利用されていた梓もじっとその場に立っているだけだった。

いや、喋れなかったのである。
ただ、怖くて。
この憂という少女から放たれる、殺気に足を震わせていたのだ。
澪がこの場にいたなら、恐らく倒れていただろう。

唯だけは以前にも見たことがあるのか、
それともそれ以上の天然なのか、憂、憂、と彼女をなだめていたが。

憂「許さないからねええええ、これはだめだよおおおお。
  お姉ちゃんんんんん。あはははあはっはあははは」



873 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 05:18:06.71 ID:QSJ1AzI70

かくして、これで聡の悪行は終わりを告げた。
聡は警察に捕まりはしなかった。
はっきり言ってしまえば、聡の指紋から何から調べて、
警察に突き出せば彼は捕まっていただろう。しかし、皆はそれをしなかった。

そして今である。
唯と紬は今では過去のことなどすっかり忘れ、軽音部に勤しんでいる。
澪と梓も、後ろめたいことがあるものの、他の皆に絆されて何とかやっているようだ。
律は、今でももやもやとしたものを聡に対して抱えている。
しかし、これがどういった気持ちなのかは自分自身わかっていないが、きっとよいものではないだろう。
実の弟とはいえ、あんなことをしてしまったのだ。無理もない。

聡はというと――あれからEDになってしまっていた。
エロ本はおろか、AVやどんなものを見ても、反応することはなく、
生気も失っていた。恐らく、憂の狂気のせいだろう。

良くも悪くも、これで事件は完全に解決したというわけだ。
今日も軽音部ではお茶会が開かれている。



874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 05:19:06.88 ID:QSJ1AzI70

唯「ムギちゃーん、いつもありがとう!」

紬「うふふ。いっぱい食べてね。あ、憂ちゃんの分もあるわよ」

憂「ありがとうございます」

梓「それより早く練習しましょうよ!」

澪「そうだぞ、これ食べたら練習するぞ」

律「えー」

唯「あ、私ちょっとおトイレ!」



875 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 05:20:07.62 ID:QSJ1AzI70

律「大声で言うなよ……」

澪「早く言って来い」

唯「ごめんねえ」

梓「……そういえばさ、憂」

憂「何、梓ちゃん?」

梓「あの事件のとき、モデムが光ってた、とかいってたよね?
  あれってよく考えたら、それだけで律先輩にあの芝居のことを持ちかけるのちょっとおかしくない?」

憂「どうして?」

梓「だって、本当にただパソコンを起動して、
  例えばテレビとかを点けっ放しにしてるとモデムは点滅してるでしょう?」

憂「……」



876 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 05:28:24.32 ID:QSJ1AzI70

澪「梓、もういいじゃないか。その話は」

憂「そっか。梓ちゃんはよくネットショッピングとかするんだっけ」

梓「え? う、うん」

憂「でも、あれは盗撮だよ」

梓「な、なんで?」

憂「私もよくするからわかるんだー」





――完――




880 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 05:56:20.45 ID:w6b0I3HY0

面白かった!乙!



881 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 07:07:17.30 ID:PyckjiEc0

やっと読み終わった 乙



882 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 07:37:34.66 ID:DNo/hJHTO

今読み終わった
乙!



883 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/24(土) 09:20:23.32 ID:t5cA15dj0


次回に期待






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タイトル:
NO:4300 [ 2011/11/10 00:34 ] [ 編集 ]

ホラーだった

タイトル:
NO:4303 [ 2011/11/10 02:30 ] [ 編集 ]

激しくおもしろかった

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