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唯「告白!」 【ミステリィ】


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唯「こくはく!」
唯「コクハク!」
唯「告白!」
唯「Confession!」




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 20:34:55.72 ID:J6d+xciX0

唯「ただいまー…」

憂「お帰り、お姉ちゃん」

憂「……」

憂「遅かったね」

唯「えっ、部活がちょっとね」

憂「そう…」

唯「じゃ、じゃあ、私ごはんできるまで部屋にいるねっ」

憂「うん」

唯「また後でね」

憂「」

憂「」トントン





4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 20:41:28.02 ID:J6d+xciX0

唯「ううっ」

唯(苦しいよ…)

唯(辛いよ…)

唯(私、一体どうすればいいの?)

唯(あずにゃん…)

唯(今すぐ、元気なあずにゃんに会えるのなら)

唯(他のものなんて何もいらないよっ)

唯(ううっ…)

唯(なんで、なんでこんな事になっちゃったの?)

唯(あずにゃん)

唯「あずにゃん」

唯「あずにゃん、あずにゃんっ、私…」

ドンドンッ

唯「!!!?」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 20:45:20.61 ID:J6d+xciX0

憂「おねーちゃん」

唯「なっ、何っ!?」ビクッ

憂「ごはん…」

唯「あぅ、今行くよっ」

憂「」

憂「待ってる…」

憂「早く……ね」

唯「わ、わかったよ」

唯(今の聞こえてないよね?)ビクビク



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 20:52:45.61 ID:J6d+xciX0

カチャカチャ

唯「……」モグモグ

憂「……」モグオグ

憂「おねえちゃん」

唯「なに?」

憂「昨日の電話…」

唯「えっ、何のこと…」タジッ

憂「間違い電話」

唯「あっ、ああ、そういえば、あったね」オロオロ

憂「純ちゃん、昨日お姉ちゃんに電話したって」

唯「えっ、ああ、そうだったかな?」オロオロ

憂「」

憂「止めようか、この話し…」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 20:59:28.89 ID:J6d+xciX0

唯「……」

憂「私、言っといたから」

唯「」

憂「梓ちゃんは、一昨日、ココに来てないって」

唯「!!!?」

唯「はあっ、はあっ」ガクガク

憂「」

憂「お姉ちゃん、大丈夫?」

唯「ああっ、うん、平気…っ!」

唯「ごほっ、はあっ、はあっ」

唯「ううっ…」

憂「……」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:06:32.93 ID:J6d+xciX0

唯「なんで…」

憂「?」

唯「なんで、そんな『嘘』ついたの?」ハアハア

憂「なんでって…」

憂「『本当』の事だから」

唯「……!?」

憂「ダメかな?」

唯「えっ?」タジッ

憂「『本当』のことつくらない?」

憂「私と…」

憂「お姉ちゃんで」

唯「!!!?」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:16:30.67 ID:J6d+xciX0

憂「いい?お姉ちゃん?」

憂「一昨日、梓ちゃんはココへは来なかった」

憂「梓ちゃんがお休みしている理由、私達は知らない…」

唯「えっ、えええっ!?」

憂「これが、『本当』の事」

唯「はあっ、憂っ、まさかっ!?」ガクガク

憂「」

憂「お姉ちゃんの考えている通りだよ…」

憂「お姉ちゃん、知ってるんでしょ?」

唯「いやっ、そんなっ、私しらないよっ!!!!」

憂「」

憂「もういいんだよ」

憂「もう、わかってる…」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:24:19.82 ID:J6d+xciX0

憂「お姉ちゃんは知ってるっ」

唯「はあっ、もう、やめて…」

憂「一昨日、梓ちゃんに何があったか」

唯「やめてっ、憂っ!?」

憂「今どうなっているか」

唯「ダメッ!!!聞きたくないっ!!!!!」

憂「」

唯「ふうっ、がぁっ、はあ、はあっ」ブルブル

憂「お姉ちゃんは全部知ってる…」

憂「私と…」

憂「同じように…ね」

唯「!!!?」

唯「ああっ、ああああああっ!!!!!!」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:33:31.31 ID:J6d+xciX0

唯「ああああっ、がああぁぁあああっ、ごほっ、げふっ」ガクガク

憂「」

憂「お姉ちゃん…」

憂「私も、辛いの…」

唯「うううっ…」ガクガク

憂「どうすればいいのか、分かんないよ…」

憂「でも」

憂「逮捕だけはダメ」

憂「私達が一緒にいられなくなっちゃうでしょっ?」

憂「それだけはっ!!!」

憂「絶対にっ!!!だめぇっ!!!!!!!!」ドンッ

唯「ああっ!!!?」ビクビク



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:46:35.43 ID:J6d+xciX0

憂「……」

唯「」ビクビク

憂「ごめんね、大きな声出して…」

憂「でも」

憂「一番大事なことは、私達が一緒にいることでしょ?」

憂「そこから考えたら、これが一番いい方法なの」

唯「ううっ…」

憂「きっと赦してくれるよね…梓ちゃんだって」

唯「!!!?」

憂「勢い余って」

憂「ちょっと」

唯「はあっ、はあっ!!!」ブルブル

憂「ちょっと、『殺しちゃった』くらい…ね」

唯「!!!!?」

唯「ああーっ!!!!」ガクガク



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 21:55:32.35 ID:J6d+xciX0

唯「いやーっ!!!いやーーーーっ!!!!!」

憂「お姉ちゃん…」

憂「」

唯「いやっ、いやっ!」ブルブルッ

憂「大丈夫お姉ちゃん?」スッ

唯「!!!?」

唯「来ないでっ!!!!」バッ

憂「!?」

唯「近付かないでぇっ!!!」

憂「……」

唯「ちょっと、一人にさせて…」

唯「わ、私、部屋にもどるからっ!」ダッ

憂「」

憂「……」

憂「お姉ちゃん…」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 22:04:36.60 ID:J6d+xciX0

学校!

律「おっす唯!」

唯「あ、おはよう、りっちゃん」

律「どうした、元気ないぞー」

唯「……」

紬「やっぱり梓ちゃんの事、心配なのねっ」

唯「!!!?」

唯「はあっ、はあっ!!!」

律「ちょっと、唯っ!?」

紬「唯ちゃんっ!?」

唯「はあっ、はあっ」ブルブル

律「だ、大丈夫なのか!?凄い汗だっ」

紬「唯ちゃん、保健室に行こうっ」

唯「だ、大丈夫だよ…」ブルブル

唯「ちょっと一人にしといて…」ブルブル



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 22:15:09.55 ID:J6d+xciX0

紬「やっぱり唯ちゃん、梓ちゃんの事が心配なのね…」

律「そうだろうな…今日来なければ、三日連続無断欠席か」

紬「さわ子先生は家出だって言ってたけど…」

律「…」

律「くそっ、何も無いといいんだけど」

澪「……」

澪「」ガタッ

澪「なあ、唯?」

唯「ううっ、澪ちゃん?」

律「おい澪、今は唯の奴、ほっといてやろうぜっ」

紬「唯ちゃん、心配しすぎてすごく辛そうだから…」

唯「……」ブルブル

澪「」

澪「なあ、唯」

澪「お前…『知ってる』だろ?」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 22:26:43.11 ID:J6d+xciX0

唯「えっ?えええっ!!!!?」

澪「梓の事、何か知ってるだろ?」

唯「!!!?」

唯「知らないっ!!!知らないよぉっ!!!!!」

唯「私は、知らないっ!!!!」

澪「『私は』?じゃあ、他に誰が知ってるんだ?」

唯「!!!?」

唯「違うっ!!!憂もっ!!!!!」

澪「『憂も』?憂ちゃんは、なにか関係あるのか!?」

唯「!!!!?」

唯「ちがうっ!!!違うのっ!!!!!!」

唯「知らないっ!!!!関係ないのっ!!!!ダメぇっ!!!」ガクガク

ガヤガヤッ

律「ちょっとっ!しっかりしろ唯っ!!!」

紬「唯ちゃん落ち着いてっ、クラスのみんな、ビックリしてるわ!」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 22:40:53.46 ID:J6d+xciX0

唯「ああっ、ぁぁぁああっ!!!」ガクガク

澪「……」

紬「唯ちゃん、やっぱり保健室に行きましょっ」

紬「さっ、こっちよ唯ちゃんっ」スッ

唯「はあっ、はあっ」ヨタヨタ

律「唯…」

澪「……」

律「おいっ!」

澪「?」

律「お前っ!どういうつもりだっ!!!」

澪「何がだよ…」

律「何がじゃねえよっ!」ガンッ

澪「!!?」

律「あんな状態の唯を問い詰めたりしやがってっ!!!」

澪「……」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 22:51:35.80 ID:J6d+xciX0

律「お前はもう少し」

律「人の気持ちがわかる奴だと思ってたけどなっ」

律「正直見損なったぜ…」

澪「……」

律「ふんっ」プイッ

澪(どうやら、昨日感じた違和感は間違いじゃ無かったみたいだな)

澪(唯は確実に『何か』を知っている)

澪(重大で重要な『何か』を…)

澪(憂ちゃんか…)

澪(ちょっと話を聞いてみようかな)



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:02:03.04 ID:J6d+xciX0

憂の教室!

純「お昼、食べよっか?」

憂「うん」

純「……」

純「あ、梓、今日も休みみたいだね?」

憂「そうだね」

純「大丈夫かなー、梓?」

憂「」

憂「なんで?」

憂「なんで、私に聞くのかな?」ジッ

純「!!!?」

純「わわっ、ごめんっ」タジッ

純(やめてっ、そんな目で見ないでっ)

純(こわいよぉ、こんなの憂じゃないよぉー)

純(梓もいなくなっちゃうし、一体なんだって言うの!?)ブルブル



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:15:46.65 ID:J6d+xciX0

憂「純ちゃん、昨日、さわ子先生に梓ちゃんのこと聞かれた時」

憂「一昨日、お姉ちゃんに電話したって言ってたよね?」

純「うん…」

憂「なんで電話したの?」

純「えっ?」ドキッ

憂「純ちゃんがお姉ちゃんに電話なんて、珍しいよね…」

純「そ、そりゃ、梓の事何か知らないかなって」

憂「そうなんだぁ…」

憂「でもさ」

憂「私は、はっきり、『知らない』って」

憂「言ったでしょっ!?」

純「ひゃっ!」タジッ

純「いやっ、そのっ、部活が同じ唯先輩なら」

純「何か知ってるかなって…」

憂「お姉ちゃんは、何も『知らない』よ…」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:24:51.87 ID:J6d+xciX0

憂「そして、私も…ね」

純「!!!?」

純「それは、き、聞いたからっ、知ってるっ!!!」ドキドキ

憂「いいや、純ちゃんわかってない」

憂「何か私を『疑ってる』でしょ?」

純「そんなっ!?だよ誤解っ、私はっ」アセッ

憂「」

憂「あー、良かったぁー」

純「憂…」

憂「純ちゃんとは『友達』でいたいもんねっ」

純「えっ…」

純「憂、それ、どういう…」

ガラッ

澪「憂ちゃん、純ちゃんっ」

純「澪先輩っ!?」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:35:30.26 ID:J6d+xciX0

純「澪先輩、どうしてココへ?」

澪「二人に聞きたいんだ、梓のこと…」

純「そうですか…」

憂「……」グッ

憂「私達、何も知りませんよ」

憂「ねえ、純ちゃん?」ニコッ

純「うっ、うん、知りません…」アセッ

澪「……」

澪「嘘だな」

憂「!!!!?」

憂「なんでっ?」

澪「唯に聞いたぞ」

澪「三日前の夜、梓に会ったって」

憂「!!!!!????」

憂「なっ、そんなっ!!!!」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:45:55.76 ID:J6d+xciX0

純「やっぱりそうだったのっ!?」

純「梓、その日憂の家に行くって言ってたもんっ!!!」

憂「純っ!?」ググッ

澪「なるほどね」

澪「じゃあ、その時梓は唯の家にいたんだな?」

憂「うっ、それは…」

澪「唯も会ったって言ってたし」

澪「純ちゃんも、梓から唯の家に行くと聞いている…」

澪「これで、梓が家に来てないなんて憂ちゃんが言うなら」

澪「ちょっとおかしいけどな?」

憂「うっ…」

澪「どうなんだ?」

憂(ううっ、ココだけは仕方が無い)

憂(強引に否定するより)

憂(辻褄を合わせて、この場だけでも乗り切るっ!)



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/21(水) 23:54:33.89 ID:J6d+xciX0

憂「会いましたよ」

澪「そうか…」

憂「ですけど、梓、急用があるって直ぐ帰っちゃって」

憂「結局一緒に遊べなかったんですよ…」

憂「それ以来連絡も取れませんし、何も知りません」

澪「ふーん」

澪「話さないか?」

憂「はい?」

澪「本当のこと」

憂「だからっ、これ以上知らないって言ってるでしょっ!?」

憂「話せる事なんて何もありませんっ!!!!」

純(憂っ、怖い)ブルブル

澪「まあまあ」

澪「いいじゃないか、私も『本当の事』話すからさっ」

憂「へっ?」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:05:53.40 ID:tbfQ9akT0

澪「実はさ、唯が三日前、梓と会ったって聞いた話さ…」

澪「あれさぁ」

憂「まっ、まさかっ」

澪「ごめんな、嘘」

憂「!!!!!!!!?」

憂(ぐわーーーーーっ!!!!!)

憂(こいつっ、こいつっ!!!!!!!)

澪「適当に言っただけなんだけど、当たるもんだなー」ジロッ

憂(こいつはだダメッ、ダメだっ!!!)

憂(純一人なら、私がなんとか押し込めたけど)

憂(コイツはっ、ダメだっ!危険っ!!!!)ハアッハアッ

純「憂だいじょうぶっ!?」

澪「憂ちゃん、落ち着きなよ」

澪「慌ててる場合じゃないんぞ?」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:14:32.40 ID:tbfQ9akT0

澪「私は憂ちゃんを完全に疑ってるんだ」

憂「!?」ググッ

澪「だからさ、憂ちゃんは私を安心させてくれ」

憂「ううっ」

澪「この場でうやむやにされたら私、いろんな所に言っちゃうかも」

澪「先生や…警察に」

澪「憂ちゃんが怪しいってさ」

憂「!!!!!?」

澪「なあ、本当は梓と会って、それからどうした?」

澪「ここで私を納得させろよ」

憂「うっ…あう…」オロオロ

澪「さあっ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:26:27.36 ID:tbfQ9akT0

憂(この人は一筋縄じゃいかないっ)

憂(勘がいいし、機転も利く)

憂(お勉強はできるけど、それだけな怖がりだと思ってたのにっ)

憂(梓ちゃんの危機を感じて、本質が出たの!?)

澪「憂ちゃん、黙ってちゃ解らないぞ?」

憂「わかりました、お話します」

澪「うん!」

憂「でも、それは明日です!」

澪「おいおい、私は今じゃないと納得しないぞ?」

憂「こちらにも事情があるんです、その事も含めて、明日お話します」

澪「そうか…」

憂「お願いします、待ってください!」

澪「わかった、明日な、約束だぞっ!」

憂(よしっ!)



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:34:24.45 ID:tbfQ9akT0

澪「それじゃあ明日」

憂「ええ」

ガラッ ピシャッ

純「憂っ!」

純「あんた、一体っ…!?」

憂「」

憂「さっきの聞いてたでしょ?」

憂「明日だよ」ジッ

純「ううっ…」ビクッ

純(わたし、梓も心配だけど…)

純(憂の事も心配なんだよ)

純(早くいつもの憂にもどって!)



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:44:54.38 ID:tbfQ9akT0

軽音部の部室!

紬「結局唯ちゃん、早退しちゃったわね」

律「ギター二人がいないんじゃ、やる気になんないな」

律「まあ、どっかの冷血漢は」

律「こんな時でも練習するぞ!とか言い出しそうだけどなー」

澪「……」

紬「ちょっと、りっちゃん!」

紬「こんな大変な時に、二人が喧嘩しちゃったら」

紬「私、どうしたらいいか…」グスッ

律「……」

律「まったく、澪のせいだぞ?」

澪「……」

律「おい、なんとか言えよっ」

澪「」

澪「お見舞いに行かないか?」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 00:52:48.79 ID:tbfQ9akT0

律「はぁ?」

澪「唯のお見舞いに、唯の家に行ってみないか?」

律「ったく…」

律「お前、そういう所がダメなんだよっ!」

律「唯はあんなだぜ?そっとしといてやるのが優しさだろ?」

澪「……」

律「それともあれか?また唯を問い詰めて泣かせたいのか?」

紬「やめてっ!」

律「ムギ…」

紬「きっと明日になったら」

紬「梓ちゃんは帰ってきてて」

紬「唯ちゃんは元気で」

紬「りっちゃんと澪ちゃんは仲良しだわっ」

紬「ねえ、そうでしょ」グスッ

紬「うっ、ううっ」ポロポロ



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:00:21.08 ID:tbfQ9akT0

律「泣くなよムギ」

律「ムギの言うとおりだ」

律「今日はもう帰ろう…」

紬「うん…」グスグス

澪「……」

澪(一人では不安だから)

澪(律とムギに協力してもらおうと思ったんだけど)

澪(この様子じゃ無理そうだな…)

澪(……)

澪(憂ちゃんは、今夜必ず動く)

澪(明日までという約束をしたからには)

澪(今日中に『何か』をするはずだ)

澪(そして自分に有利な状況を作るはず)

澪(そこを押さえるっ!)



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:10:03.65 ID:tbfQ9akT0

唯の家!

憂「お姉ちゃんっ、帰ってるの?」

唯「お帰り、憂…」グタッ

憂「だいじょうぶ?」

唯「だいじょうぶ、じゃないよ…」

憂「……」

唯「ねえ憂、どうしてこうなちゃったの?」

唯「私達、幸せだった」

唯「つい、数日前まではね…」

憂「……」

唯「私、もう、疲れちゃった…」

憂「えっ…」

唯「疲れちゃったよ…」

憂(お姉ちゃん…)



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:19:29.40 ID:tbfQ9akT0

唯「たった三日が」

唯「百年みたい」

唯「その間、ずっとあずにゃんが私を見てるの」

憂「!?」

唯「あずにゃんがね、カーテンの隙間とか」

唯「少し開いたドアの間とか、ベッドの下とかね」

唯「ずっと見てるの、私を、あずにゃん、ふふっ」

唯「あーーーーーっ!!!」

憂「!?」

唯「はあっ、はあっ」ガクガク

唯「いつまで続くの?こんなこと?」

唯「あと何百年?何千年?ふふっ」

憂「……」

憂「そうなの、わかったよ」

憂「ごめんねお姉ちゃん、苦しかったね…」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:28:33.84 ID:tbfQ9akT0

憂「ううっ」

憂「ああっ、うああっ…」ポロポロ

憂「ううううっ、はあっ、ひっく」ボロボロ

憂「あーんっ、わーんっ」グシャグシャ

唯「憂!?」

唯「泣かないで憂っ」グスッ

唯「私がここにいるから」ダキッ

憂「おねーちゃーーーん!!!!」

唯「ううっ、ういーっ」

憂「おねえちゃん、お姉ちゃん」

憂「なんで悲しい事はあるのかな?」

憂「なんで、人を傷つけたり、傷つけられたりするのかな?」

憂「わかんないよー!」

唯「ごめんね憂、お姉ちゃんバカだからわかんんない」

唯「だっこしか、してあげられない…」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:41:22.62 ID:tbfQ9akT0

憂「おねーちゃーん!お姉ちゃん!」グスグス

唯「ういーっ」ダキッ

憂「……」

憂「」

憂「ありがとう」スクッ

憂「そろそろはじめなきゃ」

唯「えっ憂?」グスッ

憂「澪さんが感づいてる」

唯「澪ちゃんが?」

憂「もしかしたら」

憂「私が今からすることも予想してるかも」

唯「えっ、憂、何をするの?」

憂「捨てて来るんだよ」

憂「梓ちゃんの死体」

唯「!!!!?」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 01:55:57.57 ID:tbfQ9akT0

憂「行こうお姉ちゃん、私一人の力じゃ大変だよ」

唯「いやっ、いやーーーーっ!!!!!」

憂「お願いお姉ちゃん、言う事を聞いて」

憂「協力してくれないと、私達、一緒にいられなくなっちゃう」

唯「やだよっ!!!行きたくないっ!!!!あずにゃんを見たくないっ!!!」

憂「いいから来てっ、私達の為なのっ!!!!!」グイグイ

唯「やだよーっ!!!」

憂「お姉ちゃんも、梓ちゃんの場所知ってるよね?」

唯「ガレージから入る…地下の倉庫…」

憂「そこにお父さんが使ってた、大きな古い旅行鞄があるの」

憂「梓ちゃん、小柄だから入ると思うのっ」

唯「そんなものにあずにゃんを入れて、どうするの?」

憂「埋めるためには掘らなきゃいけないから」

憂「海まで行って、鞄ごと捨てようっ」

憂「中に石をいっぱい入れて、紐や鎖でしっかり縛ってね!」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:03:20.69 ID:tbfQ9akT0

唯「そんな事したくないよーっ!!!!」

憂「私達姉妹が一緒にいる為だよっ!?」

憂「いいの?これから私がいなくなっても?」

唯「ううっ」オロオロ

憂「さあ、早くっ!部活があるから少し時間があるけど」

憂「澪先輩が来るかもしれないよっ」

憂「あの人は油断ならないからっ」

憂(本当は…わざと来るように仕向けたんだけどね)

憂「さあっ行くよ、お姉ちゃん!」グイッ

唯「ううっ、う…」ヨロヨロ



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:14:04.06 ID:Pxy584W70

地下の倉庫

憂「ここだね、お姉ちゃん」

唯「うっ…うん…」

憂「梓ちゃん、ビニールシートに包まれてる」

唯「……」

憂「なんか液が出て汚くなってるよ」

憂「拭いてあげれたら良かったんだけど…」

憂「お姉ちゃんも、見る?」

唯「ああっ!嫌だよっ!!!!」ブルブル

憂「ダメだよちゃんと見ないと…」

憂「大好きな梓ちゃんでしょ?」グイッ

唯「きゃっ!」

唯「!!!!?」

唯「うっ」

唯「おえっ、おええっ!!!!」ゲボゲボ



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:22:56.06 ID:Pxy584W70

憂「なんだかもう、梓ちゃんだかわかんないね」

唯「おえっ、おええっ」

憂「お姉ちゃん…」

唯「私、無理だよっ、それっ、運べないよっ!!!!!」

唯「ダメだよっ!出来ないよっ!!!」ガクガク

憂「……」

憂「うん」

憂「わかってた」

唯「えっ?」

憂「ごめんね、梓ちゃんを運ぶってのは嘘なの」

唯「どういうこと?」

憂「うん…」

憂「はじめは本当に、梓ちゃんを海へ捨てに行くつもりだったけど…」

憂「私が帰ってきてからの、お姉ちゃんの様子を見てると、気が変わったんだ…」

憂「こんなこと、お姉ちゃんには辛すぎるよ」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:36:24.30 ID:Pxy584W70

唯「憂…」

憂「このまま計画がうまくいっても、私とお姉ちゃんは救われない」

憂「たとえ、生涯この罪がばれなくても」

憂「その分、生涯苦しみ続けなきゃいけないの…」

憂「私達、どうすればいいと思う?」

憂「現実に向き合うの?嘘をつき続けるの?」

憂「本当は辛いし、嘘は傷つくし」

憂「あははっ、どっちもいやな事だね」

唯「憂!?一体どうするつもりなの?」

憂「おねえちゃん…」

憂「終わりにしよう」

憂「もう、これしか無いんだよ…」

唯「えっ?ちょっと憂!?」

憂「ごめんねお姉ちゃん」

憂「ごめんねっ、ごめんねっ」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:50:32.73 ID:Pxy584W70

学校!

澪(一人でも唯の家に向かうぞっ!)

澪(梓だけじゃない、唯のあの怯えよう)

澪(考えたくも無いが…)

澪(憂ちゃんが梓に何かしたというのなら…)

澪(唯もっ…)

純「澪先輩っ!」

澪「純ちゃん!?」

純「憂の事で、先輩とお話しがあって…」

澪「ごめんなっ、今から唯の家へ行かなきゃいけないんだ」

純「憂の家へ?どうしてです?」

澪「ちょっと嫌な予感があってね、急ぐんだ」

純「!?」

純「じゃあ、私も連れて行ってくださいっ!」



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 02:56:16.57 ID:Pxy584W70

澪「えっ?純ちゃんを!?」

純「私も梓や憂のこと、心配なんです」

純「お願いしますっ」

澪「……」

澪「もしかしたら、危険かも知れないぞ?」

純「構いませんっ!」

純「親友の為ですっ!!!」

澪「そっか…」

澪「よしっ、行こうっ!!!」

純「はいっ!!!!」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 03:07:40.07 ID:Pxy584W70

唯の家!

唯「嫌だよ憂っ!止めてよっ!!!」

憂「お願いお姉ちゃん、言うことを聞いてっ」

唯「やめて、だめっ!!!」

憂「お姉ちゃん、一生苦しむのよ?」

憂「こっちの方がイイに決まってるっ!!!!」

憂「もっと早くに『して』あげればよかったっ!!!」

憂「お姉ちゃん、だから暴れないで、大人しくしてっ」

唯「わーっ!!!」ガバッ

憂「ああっ、くっ、ああっ!!!!」ドッ

ドゴッ!!!!

バタッ…

澪「唯っ!ココにいるのかっ!?」

純「憂ーっ!」

澪純「!!!!!?」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 03:20:52.84 ID:Pxy584W70

澪「えっ…うっ、そんな…」

純「きゃーーーっ!!!!」

唯「……」

憂「」グッタリ

唯「澪…ちゃん」

唯「私…憂を……」

澪「ああっ、くそっ、もう少し早ければ…」

純「あーん憂ーっ!!!ういーっ!!!!」ガバッ

純「ううっ、えっ?ああっ?」

純「梓?梓なの!?そんなっ、そんなぁっ!!!」

純「わーーーーーーーんっ!!!!!」グシャグシャ

澪「悲劇だっ、最悪…だ」

唯「あ…ううっ……」ペタン



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 03:29:23.79 ID:Pxy584W70

数ヵ月後 某病院

和「面会をお願いします」

看護士「平沢さんですね」

看護士「こちらです」

和「はい…」

____________
__________________
_______________________


和「唯、調子はどう?」

唯「わあっ、和ちゃん!うふふっ」

和「何か困った事なんかは無い?」

唯「えっ?何にも無いよ?」

唯「和ちゃんは遊びに来てくれるし」

唯「それに」

唯「なんでも憂が面倒見てくれるしねっ!」



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 03:42:52.20 ID:Pxy584W70

和「……そうね」

看護士「もうご存知でしょうけど」

看護士「私達の事を『憂』って呼ぶんですよ」

看護士「平沢さんの頭の中では」

看護士「妹さんが、身の回りの世話をしているんでしょうね」

和「ええ…」

和「すいません、少し唯と二人にさせてもらえませんか?」

看護士「ええ、どうぞ」

キイッ バタンッ

唯「あはは、また後でね憂っ」

和「唯…」

和「あの時、本当は何があったの?」

唯「えへへ、うふふ」

和「私は、何にも関れなかったし、あなた達の事見過ごしてしまっていた」

和「あなた達とは幼馴染のはずなのに、何にも…」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 03:50:31.57 ID:Pxy584W70

和「大体の話は分かってる」

和「でも、分かってるってなんなのかしら?」

和「情報を結びつけて、予想はしてみた」

和「警察の話し、澪の話し、純ちゃんの話し」

和「足りない部分は私の思いで勝手に紡いだの」

和「それで分かった気になったりするけど」

和「本当の事なんて誰も知らないわ」

和「当事者の唯すらも、今では分からない」

唯「あははっ」

和「唯の中では憂ちゃんは生きてるもんね」

和「真実って何かしら?」

和「ちょっとバカらしい話だけどね」

和「私、夢を見たんだ」

和「そう、あの事件の夢…」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 04:04:14.51 ID:Pxy584W70

和「私の予想した事件と、途中まで同じ様なんだけどね」

和「梓は死んでないのよっ、もちろん憂もねっ」

和「それどころか、梓が平沢家の飼い猫になっちゃったり」

和「憂と梓が尻相撲で、ふふっ、なんで尻相撲なんだろ?」

和「なんだか熱血な勝負をしたりするのよっ!」

和「あははっ、面白かった、面白い夢」

唯「わーい、和ちゃん笑ってるっ、わははっ」

和「ふふっ」

和「その夢が現実だったほうが、どれだけいいだろうな…」

和「……」

和「でもね、最近思うのはね」

和「この私が予想した事件も、本当の姿じゃないの」

和「私の見た夢と同じ様なもの…」

和「私の思いがつくった世界…」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 04:26:48.71 ID:Pxy584W70

和「私達はいろんな事を知ったり、分かったり」

和「それが重要だって、ずっと教わってきたわ」

和「でも、それで本当にいいの?」

和「分かるということは、こういうものだと知る事」

和「こういうもんだと知ったら、そうとしか見えなくなる」

和「唯も憂も、こういう子だって、わたし分かってた」

和「でもね、だからね、よく知っているからこそ、見えなくなってたのかも」

和「知ってしまう事は、考えなくてよくなること」

和「考えなくて良いということは、そのものに向き合わないという事」

和「私、あなた達に、本当に向き合っていたのかしら?」

和「なんだか事件の後から、本当に向き合った気がするわ」

唯「うふふっ、えへへっ」

和「本当に大切な事はね」

和「分かってないってことかもね?」

和「それならずっと向き合える」



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/22(木) 04:33:22.34 ID:Pxy584W70

唯「……」

和「ん?どうしたの唯?」

唯「和ちゃん、本当のこと、知りたい?」

和「!!!!?」

和「えっ、唯?あなた…」

唯「今はなんだか頭が冴えるんだ」

唯「少しの間だけ、ちゃんとお話できると思う」

唯「こういう機会は何時来るか私にも分からないの」

唯「もしかしたら、もう二度と来ないかもしれない」

和「あんた、やっぱりっ!?」

唯「だから、今のうちに、本当のことを話すね」

唯「あの時、憂と私は…」




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