SS保存場所(けいおん!) TOP  >  非日常系 >  唯澪律紬梓「夢オチ!」#梓

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






唯澪律紬梓「夢オチ!」#梓 【非日常系】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300443452/

唯澪律紬梓「夢オチ!」#紬
唯澪律紬梓「夢オチ!」#律
唯澪律紬梓「夢オチ!」#澪
唯澪律紬梓「夢オチ!」#梓
唯澪律紬梓「夢オチ!」#唯




280 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/10(水) 22:24:48.19 ID:ysLeVAZDO

ゲシッ


梓「にゃ…」ビクッ


梓「(律先輩か…寝相悪いんだから)」


自分の足に律の足が乗っかっている。
当の本人は心地好さそうに眠りについている。

起こすのも悪いと思って足はどけなかった。


唯紬「スースー…」


梓「(なんで…二人とも私に抱き着いてるんだろ…)」


抱きまくらのつもりなのだろうか。抱き着いた時にフィットするからなのか…。

梓「(ちょっと…苦しいけど柔らかいな)」


唯と紬と合わせて4つのクッションが梓を挟む。
それはもう…プルンプルン…と


梓「(明日は練習しよう、今日は遊んでばかりだったけど…)」


場所は紬の別荘。
例年、夏は合宿の場所として使わせてもらっている。

梓「(寝なきゃ…)」プニプニ

明日に備えて眠るため無理矢理目を閉じて眠る。
柔らかな感触を楽しみながら、この二人の枕があれば安眠できるだろう。


梓「(むぎゅ先輩のほうがボリュームあるな…唯先輩の弾力も捨て難いけど…)」


梓「…!」


澪「やれやれ律は…」


トイレから戻ったのか、澪が律の足をどける。さすが巨乳。


梓「(ありがとう…澪先輩)」キュルルルン


梓「スースー…」


律の足がどいたせいか、眠りにつけた様子。



281 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/10(水) 22:25:29.78 ID:ysLeVAZDO

中野!


梓「へっ…!?」


教師「何をボサッとしてる」


梓「え…あっはい!」


梓「(職員室だ…夢…?)」

間違いない。むぎゅの別荘で寝ていたはずが、
職員室にしかも教師を目の前に立たされている。


教師「見ろ、この点数」


梓「はぁ…」


教師「部活に打ち込むのはいいが…ちょっと酷いんじゃないの?」


梓「くっ…」イラッ


怒りを、拳を握り締め抑える。


教師「ギターの演奏より、勉強すべきじゃないのかな?ん?」


梓「(抑えるんだ…梓…)」

なんで怒られなきゃいけないんだという疑問より、自分を抑えることに集中した。


教師「マスタングね…へっ…」


梓「?」


教師「がはは、ロボットかっつーの」


梓「…それは言い過ぎだと思います!」


教師「口を慎みたまえ、中野」ギロ


梓「うぅ…ぬぬぃ…」


殴りたい。体中の力を拳に込めて殴りたい。
しかも誰だこいつ。こんな教師いたっけ…。



282 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/10(水) 22:26:13.87 ID:ysLeVAZDO

梓「はぁ…」


やっと教師の説教から解放された梓。


梓「(イライラする…)」


部活に向かうはずであっただろうが長い足止めをくった。
こんな不機嫌な状態で部活に向かうのも…今日は部活をサボろうか…とも考えた。


梓「(いや…負けるな私!)」


そう自分に言い聞かせ音楽室に駆け足で向かう…が。

梓「あっ…いたっ」ドガンガラガラ


梓「ぐぬぬ…」イライラ


階段で躓き転んでしまう。段々とフラストレーションが蓄積されていく。


梓「すいません!遅れました」ガラガラピシャン!


つい、ドアの開け閉めにも力が入ってしまう。


律「お、遅かったなー梓」

先輩方は仲良くティータイムに勤しんでいた。


唯「あ、あずにゃーん」タタタタ



283 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/10(水) 22:27:23.58 ID:ysLeVAZDO

唯「寂しかったよ~」ムギュギュムギュウ


梓「ゆっ…唯先輩、離してください!」


唯「あれ?あずにゃん機嫌悪い」


梓「そんなんじゃないです…」


唯「じゃ、あたしが癒してあげる」ムギュギュムギュウ


さらに強く抱きしめる唯。
いつもなら、このスキンシップを嬉しく思っていたはずだった。


梓「唯先輩…離してください」


唯「よいではないか~」スリスリムギュムギュ


梓「ぬぬにゅにゅ…」イライラ

梓「にゃあぁぁぁっ!!」ブンッ


唯「あっ…わわわっ」


梓の掛け声とともに、唯は宙に舞い床に叩きのめされた。柔道でいう一本背負い


律「おっおい、梓」ガタン


梓「はあっ…はぁっ…」


唯「……」


唯は呆然としたまま動かない。しかし、その目から涙が零れると


唯「なんで…なんでよぉ…」グスッグスッ


梓「あ…」ハッ


梓を我に帰る。
なんてことをしてしまったのだろう。


唯「あたしは…グスッ…あたしは…
  あずにゃんに元気になって…貰おうと思っただけなのに…グスッ」


梓「あ…あの…」


泣き出す唯にかける言葉が見つからない。

梓「唯…先輩…」

唯「…触らないでよ」

梓「え…」


唯「あずにゃんなんて嫌い!」

梓「そんなっ…」ガーン


唯「律ちゃん、ごめん、今日は帰るね…」


律「あ…あぁ…わかった」



284 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/08/10(水) 22:28:00.80 ID:ysLeVAZDO

唯が去った音楽室は静けさに包まれた。
元々、ムードメーカー的な存在であった唯が居なくなっただけじゃなく、
あんなことがあった後では


梓「…」


後悔の念に襲われる。
唯は悪くない、ただいつも通りに接しただけで、むしろ励まそうとしてくれていた。
それを八つ当たりで避けてしまい、傷つけてしまった。


律「あー…」


澪「どうした?律」


律「しばらく部活は中止だ!今日も終わり!」


梓「そんな…」


紬「…」


律「なぁ、梓」


梓「…はい」


律「何かあったかは知らないが、しばらく頭を冷やすこと。
  唯と仲直りしたら部活は再開する…いいな?」

梓「わかりました…」


真剣な面持ちで梓に話しかける律。娘を諭す父親の様に…


澪「珍しく部長らしいな」

律「馬鹿、茶化すなよ」


紬「(パパ…)」


律「よし!本日はこれにて解散!行こうぜ皆」


澪「…そうだな」


紬「私は食器洗うから先に行ってて、梓ちゃんも」


梓「…」


律「梓…帰らないのか?」

梓「少しだけ…ちょっと残らせてください」


律「…わかった、澪行こうぜ」


澪「ああ…じゃあ、またな梓、ムギ」



285 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 21:24:15.09 ID:mCcgN6pDO

紬「梓ちゃん…」コポコポ


梓「ムギ先輩…」


紬「…」


呼び掛けたもののかける言葉が見つからない。


紬「帰る前にお茶飲んでってね…」


梓「…帰ります、すいません。カップは洗います」


紬「いいの…梓ちゃん帰ってていいのよ」


梓「だけど…」


紬「大丈夫大丈夫。じゃあね梓ちゃん」


梓「じゃあお言葉に甘えて…失礼します」ペコ


紬「バイバイ」


梓は音楽室を後にした。
帰り際にムギが心配そうにしながらも
無理に笑顔を作ってくれ、それが胸をチクリと刺す。


梓「(私のせいで…)」トボトボ


梓「(軽音部が壊れちゃうのかな…)」


嫌な思いは募るばかりだった。力無く廊下を歩く梓。

梓「あぅ…」


唯『あずにゃんなんて嫌い!』


唯の言葉が耳にこびりついて離れない。



286 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 21:24:53.40 ID:mCcgN6pDO

梓「(なんとか…なんとかしないと…!)」ブツブツ


考え事をしながら歩いてたせいか、すれ違った人の肩にぶつかったのに気づかなかった。


?「おい!」


梓「あ、はい」


?「人にぶつかっといてその態度か…」


梓「すいませんでした、失礼します…」


?「待てや」


梓「えっ…」


肩を掴まれ動くことができない。凄まじい握力だ。


梓「いたっ…痛いです、先輩!」


?「後輩には礼儀をしっかり教えんとな」


梓「(なんで…なんで…嫌なことばかり…!)」


梓「にゃああぁあ!」


?「ぬっ!?」


梓「はあっ…はぁ…」


?「へぇ…お前いい度胸してるよ」


梓「ぶ…ぶつかったのは謝ります!だから…」


?「かかか、声が震えてるじゃねぇか」


梓「それでも向かってくるというなら…相手になります」


梓は一息つくと、身構える。



287 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 21:25:39.36 ID:mCcgN6pDO

梓「くらえ!中野流最終奥義!」


?「む…」


梓「猫パーンチ!!」


?「…」


梓「あ…!」


?「足りねぇ…殺意ってもんが」


拳を振りかぶると、梓は目を閉じた。やられる…と思った。


?「辞めだ」


梓「え?」


?「腹が減った」


梓「…」ヘナヘナ


?「じゃな、オチビちゃん」


梓は力が抜けその場に座り込んだまま、大きな背中を見送ることしかできなかった。


梓「うぅっ…えぇ…っっ」

安堵の涙…否!
情けをかけられた悔し涙だった。


梓「うわぁぁん…」ダッ


梓は駆け出した。
子供のように泣きじゃくりながら。



288 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 21:26:20.71 ID:mCcgN6pDO

外は土砂降りだった。
梓の心境を表すかの様に…

梓「(唯…先輩っ…)」


傘もささずにグラウンドを駆ける。


梓「あっ…!」


ぬかるんだ地面に足を滑らせ転んだ。


梓「うぅっ…」ポロポロ


再び涙が溢れだす。立つことすらできぬ子猫を雨は容赦なく濡らす。
そこに…差し延べられる手


紬「梓ちゃん…」


梓「むぎゅう…先輩…」


紬「立てる?」


梓「あっ…はいっ」


雨で冷えきった体に、暖かい温もりが伝わる。


梓「すいません…傘忘れてしまって…」グシグシ


紬「(泣いてたのね…)」フキフキ


雨粒でごまかされなかった。目は充血し真っ赤だ。


紬「もしもし?紬です……………」


梓「?」グスッ


何やら電話をしているむぎゅう先輩。


紬「家の人が迎えに来てくれるって」パタン



289 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/04(日) 21:26:57.94 ID:mCcgN6pDO

梓「そんな…迷惑かけちゃ」


紬「ぬ」


梓「いやっその…」


紬「大丈夫、私の家に遊びに来たって思えば」


梓「はぁ…」


しばらくすると黒のワゴンが校門の前に到着した。


紬「ご苦労様」


斎藤「はい、どうぞ中へ」

梓「…はい」


梓「(わぁ…広い)」


中へ上がると、昭和の歌謡曲が流れていた。


紬「はい、梓ちゃん」


梓「すいません…」


バスタオルを手渡させる。それはとてもふんわりとした手触り。
おそらくは柔軟剤を使っているのだろう。

梓「(むぎゅう先輩の香り…)」モフモフ



292 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 19:25:37.05 ID:qrPOzmPDO

~紬家~


紬「さぁ、上がって」


梓「はい…お邪魔します」


梓「ほぁぁ…」


車の広けりゃ家も広い。
キョロキョロと辺りを見回す梓。


梓「へっくち」


雨に打たれたせいか体が冷え、くしゃみをする。


紬「梓ちゃん、お風呂にしましょ?」


梓「いや…そんな…いいです」ズズッ


紬「遠慮はしないで、風邪引いたら困るもの」


梓「えと…じゃあお邪魔します」


紬「ほいきた♪ちょっと待ってて」


梓「はぁい」


麦はスキップで家の奥に行った。バスタオルや着替えを取りに行くためだろう。

梓「……」チョコン


梓は無言のまましゃがみ込む。心身ともに疲れ果て立っているのもちょっと疲れる。


梓「うぅ…いたた」


謎の先輩にやられた痣が疼く。転んだ時に擦りむいた膝も…


紬「お待たせ~…あら?」

梓「あ、はい」


紬「痛む…?」


梓「大丈夫です、さぁ行きましょう」



293 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 19:26:11.99 ID:qrPOzmPDO

~紬家~


紬「さぁ、上がって」


梓「はい…お邪魔します」


梓「ほぁぁ…」


車の広けりゃ家も広い。
キョロキョロと辺りを見回す梓。


梓「へっくち」


雨に打たれたせいか体が冷え、くしゃみをする。


紬「梓ちゃん、お風呂にしましょ?」


梓「いや…そんな…いいです」ズズッ


紬「遠慮はしないで、風邪引いたら困るもの」


梓「えと…じゃあお邪魔します」


紬「ほいきた♪ちょっと待ってて」


梓「はぁい」


麦はスキップで家の奥に行った。バスタオルや着替えを取りに行くためだろう。

梓「……」チョコン


梓は無言のまましゃがみ込む。心身ともに疲れ果て立っているのもちょっと疲れる。


梓「うぅ…いたた」


謎の先輩にやられた痣が疼く。転んだ時に擦りむいた膝も…


紬「お待たせ~…あら?」

梓「あ、はい」


紬「痛む…?」


梓「大丈夫です、さぁ行きましょう」



294 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 19:27:23.52 ID:qrPOzmPDO

~風呂~


紬「…」ヌギヌギ


梓「…」チラッチラッ


梓「(むぎ先輩たら…緊張しないのかな?)」ドキドキ

なんだか変に意識してしまう梓をよそ目に紬はいそいそと制服を脱ぐ。


紬「~♪」ハラリ


梓「!」


プツンという音とともにブラが外された。


梓「(柔らかそう…)」ハァフゥ…


紬「梓ちゃん…そんなジッと見られると恥ずかしいわ」


梓「あっ…さぁ行きましょうむぎ先輩!」


紬「はいはい」クスクス


バスタオルを体に巻くと、浴室に向かう。


紬「おいで、梓ちゃん」


梓「いや、いいですよ…自分で洗えます」


紬「いいからいいから」


紬「ゴシゴシ♪」


梓「(世話好きだなぁ)」



295 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:38:32.22 ID:qrPOzmPDO

梓「じゃあ、むぎ先輩も洗ってあげます」


紬「ありがとう」


梓「…」ゴシゴシ


梓「(色っぽいな…)」


白い肌に金髪が良く映える。
18歳とはいえもう大人の体になった紬を見て、自分の体はどうしても見劣りしてしまう。
自分の体は一部のマニア向けであり、紬のようにオールラウンドではない。


梓「むぎ先輩」


紬「ん、なに?」


梓「今日はありがとうございます」


紬「ううん、これも先輩の役目かな…って」


梓「…」モミュモミュ


紬「んっ…」


その時、風呂のドアが開けられた。


律「やぁ、お邪魔するよ」

澪「律、前隠せって…」


梓「えっ…!」


なんだこれは…ドッキリか?まるで銭湯に来たかのように振る舞う律澪。



296 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:39:20.44 ID:qrPOzmPDO

律「いや…梓が心配でさ、麦家に居るっていうから」


澪「お迎えまでしてもらって悪いな麦」


紬「いえいえ」ニコニコ


梓「先輩方…」ジーン


梓「うっ…うわぁぁん!」


ダキッむぎゅむぎゅ!
梓は抱き着いた。


律「ははっ、裸で抱き着かれるなんて」


梓「澪先輩っ!」


澪「よしよし」


梓「(柔らかい…柔らかいよぉ…)」


その後は律が犬神家の一族のあれをやったり、泳いだりして過ごした。


梓「(唯先輩がいたら…もっと楽しかっただろうな…)」


先輩に感謝しながらも物足りなさを感じる。やはり5人全員が揃わなきゃ駄目だ。



297 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:40:55.59 ID:qrPOzmPDO

律「ぷはっ、いや~美味いな」


澪「完璧おじさんだな」


律「なんだってー」


梓「…」チビチビ


皆でむぎゅの部屋で牛乳を飲む。しかも瓶だ。


紬「りっちゃん、そろそろ…」


律「ああ、そうだ…」


梓「?」


何かあるのだろうか、枕投げでもするというのか…


律「ふ~んふふーん♪」


律はお面を付けはじめた。

梓「これって…!」


律「唯ですぅ、よろしくお願いしますぅ」


澪「おいおい、真面目にやれよ」


紬「梓ちゃん、りっちゃんを唯ちゃんだと思って仲直りしてみて」


梓「えぇっ」


気持ちはありがたいが…、なんだこのシチュエーション、すべること請け合いじゃないか。


律「さぁさぁ!」


梓「(なんか違う…)」



298 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:41:43.45 ID:qrPOzmPDO

梓「あっ…あの…唯先輩」

律「あ゛?」ギロ


梓「ひっ」


律「あーあ、あずにゃんに投げられて痛かったな~」

梓「うぅ…」


律「柔道とかいいんじゃないかな~」コキコキ


梓「うぅぅ…」


律「何か言えよコラ」


澪「はい!カットカット」パンパン


一瞬、キットカットと聞き間違えた。


澪「駄目だな…」


紬「そうね…」


律「何がよ」


澪「まず律がチンピラみたいだ」


紬「唯ちゃんって…威圧的と言うよりは、口数が少なくなって暗くなる感じじゃない?」


梓「(映画監督みたいですね、澪紬先輩…)」


律「ぬぬぬ…なら!監督に見本を見せてもらいましょう」


澪「なぬ」


しどろもどろし始める澪。律に無理矢理お面を付けられ、
あら不思議、グラマラスな唯先輩だぁ


律「よーし!それじゃスタート!」



299 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:42:28.86 ID:qrPOzmPDO

梓「み…唯先輩…」


澪「やぁ、梓…にゃん」


律紬「ムプッ…」


梓「この間は本当にすいませんでした」


澪「ああ…」


梓「そのっ…あの…」


澪「梓にゃん、もういいよ。私もどうかしてた」スッキリ

梓「唯先輩…」


澪「これからも頑張ろ!」グッ


律「はい!カットカットカットカット!」


再び映画監督のカットが入る。


律「なんだそのハッピーエンドは…」


紬「うん」


澪「けど、唯はこんな感じかなって…」


律「いやさー…、最終的にはそんな感じになってくれるだろうけどさぁ…」


紬「そこにたどり着くまでの過程がね」


澪「ぬぬぬ…」


梓「(照れてる…)」


澪「ムギに代わる…」



300 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:43:42.64 ID:qrPOzmPDO

紬「よーし…!」


律「はい!スタート!」


梓「唯先輩…」


紬「あずにゃん!この間は痛かったんだから…」


梓「すっ…すいません」


紬「けどね、いっぱいギュッとさせてくれたら許してあげるっ」


梓「へっ」


紬「えいっ」ムギュギュ


梓「ふぁ…」


シャンプーの香りが梓の鼻をくすぐる。


紬「うふふ」ムギュ゙ュムギュュ


梓「(なんだか…気持ちいいよぅ…)」ポワワーン


律「はいはい!カットカットカットカットカット!」

澪「なんかいい感じだったな」


律「いやまぁ…ムギが単に抱き着きたかっただけな気がする」


紬「えへへ…ばれちゃった」パッ


梓「…」グイッ


紬「え…」


梓「もう少し…もう少しだけ…このままで」


紬「梓ちゃん…///」


澪「律、なんだこの展開…」


律「うん、二人の運命の歯車が動き出したな」


澪「違いないな…」


こうして唯と仲直りしよう作戦は失敗に終わった。



301 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:47:04.50 ID:qrPOzmPDO

夜は更け、4人は眠りについた。ムギのベッドは大きくて4人寝てもまだ余裕がある。


紬「…」スースー


梓「…」ピーピー


律「(気持ち良さそうに寝てるな)」


律はそっと扉を開け、バルコニーの椅子に腰かける。煙草に点火し、口から紫煙を吹かす。


律「ふぅ…」


律「真ん丸お月さん」


涼しい風を感じながら月を見上げる。なんとも風情がある。


澪「…律」ガラガラ


律「ん、澪」


澪「寝てなかったのか?」

律「はは、ベッドが大きすぎで落ち着かないみたい」

澪「ふふっ、なるほどな」

澪「煙草いいか?」


律「はいよ」


澪「ん…サンキュ」


澪は煙草を受け取り、椅子に腰かける。



302 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:47:51.22 ID:qrPOzmPDO

澪「…涼しいな」


律「うん、もうすぐ秋かな秋山さん」


澪「うん、そうだな」


律「(秋と秋山さんをかけたのに…)」


澪「…なぁ、律」


律「ん?」


澪「軽音部…大丈夫だよな…」


律「不安か?」


澪「まぁ…少しな」


律「あたしもだよ」


澪「え…」


律「あんだけ仲良かった唯と梓がさ、喧嘩するなんて思いもしなかったし」


澪「うんうん」


律「ま、梓自身が何とかするしかないな。あたしらは見守ることしかできない」

澪「酷な気もするけど私もそう思う」


律「まぁ、喧嘩して仲直りしたら前よりも仲が深まるって」


澪「そうだな、私と律みたいに」クスクス


律「へへ」


付き合いが長くとも何度か喧嘩した律と澪。今となっては笑い話になった。


律「さて…寝るかなっと」

澪「明日も学校だしな」



303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:49:04.32 ID:qrPOzmPDO

朝!


梓「んん…」パチ


梓「朝…」


律「…」クゥクゥ


澪「…」スゥスゥ


梓「(可愛らしい…下着)」


寝顔って普段見れない一面だよね


紬「あ、おはよう」ガラガラ


梓「おはようございます、あれ…それって…」


紬「皆の朝食でーす」


梓「何から何まですいません…」


紬「ううん、お客様はちゃんともてなさなきゃ」


澪「ふぁ…梓、ムギおはよ…」


梓「澪先輩!」


澪「やれやれ…律のやつ、また脱いでるな」


梓「…」ゴクリ


律はキャミソールに下はパンツだった。かなり際どい姿だ。


澪「律~…起きろって」


律「ん~…っ」ゲシッ


澪「うわっ!」


寝ぼけた律に足蹴にされてしまう澪。



304 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:50:17.41 ID:qrPOzmPDO

澪「ぬぬぬ…」


澪「おらぁ!」


ペシペシペシペシ!
澪は勢いよく律のお尻を叩いた!


律「あぅ…なんだよ~」


澪「朝だって」ニコ


律「あぁ、そっか…うぃー」


梓「おはようございます、律先輩」ハラハラ


紬「おはよ…」ドキドキ


律「はは、また下脱いじゃったよ」


朝から修羅場が垣間見えた気がしたが、なんとか丸く収まった。


紬「さ…さぁさぁ、皆、朝ごはんにしましょ」


トーストにバターをぬりぬりし始める紬。



305 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:51:00.57 ID:qrPOzmPDO

一風変わった光景。
4人で朝食をとるなんてさ

紬「梓ちゃんは苺ジャム?」


梓「はい、お願いします」

手伝いましょとは言わなかった。とても楽しそうなムギを目の前にして


紬「りっちゃんはハムチーズね、はい」


律「サンキュー」モシャモシャ


紬「澪ちゃんはブルーベリー♪」


澪「ありがと、ムギが母親みたいだな」


紬「そう?うふふっ」


梓「(確かに…私は末っ子かな)」パクパク


律「(ハムうめぇ!)」モクモク

平和な食卓がいつまでも続けばいいなと思った。



306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/13(火) 21:52:22.85 ID:qrPOzmPDO

朝食を終え、車で送ってもらうことになった。


律「いやぁ~、まさか車で登校するなんてなぁ。快適快適」


紬「ちょっと寝坊しちゃったしね」


律「またお邪魔したい」


紬「いいわよ、毎日でも」

律「はははは」


紬「うふふふ」


車内の前の席は盛り上がっていた。
しかし、梓の心境は穏やかではない。車から見える景色をぼーっと眺めていた。


澪「梓」


梓「はい…澪先輩」


澪「緊張してるか?」


梓「少し…ですかね」


澪「そうか、それじゃあ…」


澪は鞄から筆箱を取り、中からサインペンを取り出した。


澪「手、出してみて」


梓「…?」


言われたままに手を差し出す梓。


澪「…よしっと」キュッキュッ


梓「人…あぁ、緊張した時に舐めるやつですね」


澪「そうそう」


澪らしい緊張を解し方にちょっぴりおかしくなってしまった。


梓「ありがとうございます、私、頑張ります」


澪「その意気だ」


不安だった心が少し晴れた気がした。


斎藤「…着きましたよ」キリッ


次回、唯と梓の運命や如何に…!!



309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:52:09.46 ID:JRizDokDO

先輩達と別れ、教室に向かう。


梓「(ありがとうございます、先輩方)」


具体的な解決策は見つからなかったものの、皆で一夜を過ごし気分が楽になった。


梓「(やっぱり放課後かな…)」


授業は頭に入らず、唯に謝る時間帯を考えていた。


純「ねぇ、梓」


梓「…」ブツブツ


純「ねぇったら」


梓「…」ブツブツブツブツ


純「えいっ」サワッ


梓「やっ!な…何?純」


純「さっきから呼んでるじゃんよー」ブーブー


梓「あ…ごめん、何?」


純「何かあったの?」


梓「あ、うん…ちょっとね」


純「ふーん…恋?」


梓「なっなっ何をおっしゃるかぁ!」


純「そんな梓にこれ、リップなんだけど…」ヌリヌリ


梓「ん…ん?」


純「はいオッケー」


梓「あ…プルプルだ…」プルリリーン


純「でしょ」



310 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:53:06.50 ID:JRizDokDO

梓「うんうん、なんかいい香りもするし」


純「その顔」


梓「え?」


純「梓が元気ないとあたしも調子出ないからさー」


梓「純…」


純「リップ貸したから、そのお礼に元気出してよね」

梓「ありがと」


梓「(ちょっとリラックスできたかな)」


その頃、唯は…



唯「…」ボケー


律「魂が抜けたような感じだな…」


澪「やっぱり元気ないな、仕方ないが…」


紬「一応、お菓子は持ってきたんだけど…」


律「仲直りしたらだな、食べんの」


澪「そうだな…」


紬「うん…」


律「(梓…頼んだぞ!早く仲直りしてくれ)」


それぞれの思いを胸に時は過ぎていく。



311 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:53:46.71 ID:JRizDokDO

~放課後~


教師「はい、終わりー帰れ帰れー」


梓「(来た…!)」ガタッ


一番に教室を出て駆け出す。出遅れるわけにはいかない。


梓「はっ…はぁ…」


唯がどこに向かうか先に待ち伏せし探ろうという魂胆だ。


梓「(唯先輩はっ…いた!)」


唯「じゃねー…」


梓「(よかった、何処に向かうんだろ…)」


梓「(あっちって…部室?)」


唯は音楽室にトボトボと階段を登っていく。
悟られぬように階段下で待機することにした。


梓「すぅ…はぁ…」


緊張を落ち着かせるために深呼吸をする。しばらくするとレスポールの音が…


梓「ふわふわ時間だ…」


梓「よし…!」


澪に書いてもらった手の平の「人」をペロペロし、梓は部室に向かう。
軽音部を取り戻すために…


梓「うっす!」バァン!


勢いよく部室のドアを開いた。



312 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:54:29.26 ID:JRizDokDO

唯「あっ…なんだ…」


梓「失礼…します…」


唯「……」ジャカジャカ


振り返った唯の刺すような視線に身震いした。
逃げ出したくなる自分を抑え、梓はマスタングを取り出す。

唯「(ぬ…)」ジャカジャカ


梓「(勝手にセッションしてやらあ!)」ギュイーン


唯「……!」


梓「ふっ…ほっ…!!」


唯のギターを聴きながら、その上達の早さに驚かされる。
ボーカルを兼務し、この腕前…


唯「……!!」


梓「……!!」


無言でギターを奏で続ける2人。
ついて来れるかと言わんばかりにピッチをあげる唯。それについていく梓。


唯「…やーめた」ポイッ


梓「あ…」


お互いギタリストとしての情熱に呼び掛けたが虚しくも失敗に終わった。


梓「(やむを得ないか…)」

梓は強攻策に出る。
床に置かれたレスポールを手に持つと…


唯「ちょっと…!」


梓「……」ニヤリ


梓「ちょっと借りますね!」ダダダッ


唯「待てコラァ!」ダダダッ


部室を飛び出した梓をすかさず追い掛ける唯。



313 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:55:58.44 ID:JRizDokDO

~屋上~


梓「はぁっ…はぁっ…レスポール重いな…」


唯「あずにゃん!」


梓「へへへ…」


唯「はぁ…手間かかせやがって…」


梓「唯先輩…抱き着いてきてくれないんですか…?」

唯「え…」


梓「いつも部室に入った時には必ず抱き着いてくれましたよね…」


唯「いいから返してよ…!」


梓「じゃあ、私から抱き着いていいですか…?」


むぎゅぎゅぎゅ…
唯の険悪な態度が和らいだ気がした。


梓「(…唯先輩の温もり)」

唯「なんでよ…」


梓「先輩、どうぞ投げてください…それで、おあいこにしましょう」


唯「本当にいいの?」


梓「はい」


梓「やっぱり私達は5人揃って軽音部です、1人でも欠けたら駄目なんです…!」


梓「また一緒に…練習とか…お菓子食べたり…」グスングスン


堪えてた涙が溢れてしまった。


唯「…」


梓「うぇ…えぇっ…えぇ…」ポロポロ


唯「…馬鹿にゃん」


梓「あうっ…」



314 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 00:56:35.69 ID:JRizDokDO

梓「いたた…」


唯「これでおあいこだよ」

梓「へ…」


唯「仲直りしよ、あずにゃん」


唯が梓にしたのは「デコピン」だった。
それは柔道技とは比べられないソフトなものだった。


梓「えぇーんっ…ぇっ…」

唯「泣かないでよ、こっちもちょっぴり泣きそうだよ」


唯の胸の中で梓は思い切り泣いた。


梓「わたしっ…わたしっ…軽音部が…どうなっちゃうのかと…」グスングスン


唯「大丈夫だよ、あずにゃん」ヨシヨシ


梓から抱き着く、いつもとは違う光景。

それを見守る3人の影…。


律「ふぃー…やれやれ…」

澪「どうなるかと思ったがな…梓がレスポールを誘拐した時は」


律「まぁ、これにて一件落着…ムギ…泣くなって」


紬「うっ…うぅ…ごべん…りっちゃん…、梓ちゃんよかった~…」


律「ああ、映画化するからさ」


澪「馬鹿言ってないで、先に行くぞ部室に」


律「あぁ…ほれムギ」


紬「ふぇ…ぇっ…うん…」グスグス


3人は胸を撫で下ろし、部室に向かった。



315 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 09:21:03.52 ID:JRizDokDO

~部室~


唯「えへへっ、そうだったんだ」


梓「…///」


唯に手を繋がれ部室にたどり着いた。


律「おう、待ってたぞ」


唯「りっちゃん、澪ちゃん…!ムギちゃん」


梓「なんで…」


澪「二人が仲直りしたっていう噂を聴いてさ。今日からまた部活だ」


唯「そうなの、うわーい」

梓「(見てたんですね)」クスッ


いつもの軽音部が戻ってきた。


紬「お茶入りました~」


律「うむ、ご苦労」


唯「おいしいねー」


何事もなかったのように振る舞う先輩方。ありがとうございますた。


澪「梓、手の平舐めた?」コショコショ


梓「はい、たくさんペロペロしました」モショモショ


澪「そっか…、効果あったかな」


梓「おかげさまで」


梓「さぁ、食べ終わったら練習しましょう!」



よかったねあずにゃん
めでたしめでたし



316 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/15(木) 09:24:49.21 ID:JRizDokDO

梓編終了!
オチ考えつかなかった…すいません…orz

最後は唯編ですね
どうしましょうかね




関連記事

ランダム記事(試用版)




唯澪律紬梓「夢オチ!」#梓
[ 2011/11/12 16:17 ] 非日常系 | | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6