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唯澪律紬梓「夢オチ!」#唯 【非日常系】


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http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1300443452/

唯澪律紬梓「夢オチ!」#紬
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唯澪律紬梓「夢オチ!」#梓
唯澪律紬梓「夢オチ!」#唯




318 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 12:28:35.10 ID:FnXHbFkDO

澪「よしよし…いい感じだな」


律「さすがあたし達」


紬「すごい楽しかった~」キラキラ


梓「はい!こう…一体感みたいな感じがでてきましたね」


うふふははははキャッキャッ…
学祭を間近に控え、練習に身が入る。
練習に確かな手応えを感じ盛り上がる部員達。しかし…


唯「ふぇ…」


梓「…!唯先輩…?」


唯「んん、すごぉいよぉ…みんな…」


澪「おい、すごい顔色が悪いぞ…」


唯「はぅぅ…」パタンコテン


紬「唯ちゃん!大変…すごい熱だわ」


律「唯!大丈夫か!?」


その場に倒れ込む唯を囲む律澪梓紬。


唯「学祭の前日じゃなくてよかったぁ…」


律「何言ってんだ…取り敢えず保健室で休ませよう」

澪「うん…!あ、さわ子先生…」



319 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 12:29:18.00 ID:FnXHbFkDO

さわ子「やってるわね、皆」


おそらくは紬が持ってきたお菓子目当ての顧問のさわ子が颯爽と現れた。


紬「先生、唯ちゃんが…具合が悪いみたいで」


さわ子「どれどれ…」


唯の額に手をあてるティーチャー山中。


唯「さわちゃん…まだできるよ…」


さわ子「駄目」キッパリ


唯「そんなぁ~…」


さわ子「りっちゃん達は練習を続けて、私は唯ちゃんを保健室に連れていくわ」

律「わかった、ありがとうさわちゃん」


唯「ごめんね…澪りっちゃんムギちゃんあずにゃん~…」


澪「繋げ過ぎだよ、いいからしっかり治せよ?」


唯「ふぁい…」


さわ子に連れられ部室をあとにする唯。


梓「唯先輩…大丈夫かな…」


律「しっ!もいっちょいくか!」


澪「そうだな…!」


紬「唯ちゃんに届け!私達の歌!」


梓「え」


律「1、2、3、4!」タンタンタン


律達は再び演奏を始める。
「自分一人のために練習を中断」なんて唯は望んでいないとわかっていたからだ。


梓「(唯先輩!頑張って…!)」



320 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 12:30:05.07 ID:FnXHbFkDO

さわ子に支えられ廊下を歩く。


唯「みんなの演奏だ…」


さわ子「気になる?」


唯「…うん」


さわ子「今は体を治すこと!」


焦る気持ちをさわ子に窘められる。


さわ子「はい、着いたわよ」


唯「うぅん…」


さわ子「ベッドに横になって…」


唯「ありがとう…さわちゃん」


さわ子「はいはい、ちょっと待っててね」


しばし保健室の中を詮索するさわ子。


唯「はぁ…はぁ…」


熱のせいか呼吸が荒くなる。目を閉じ、体力の回復に努めた。



さわ子「お待た…せ。…!」


さわ子はベッドに横になった唯を見て、あらぬ衝動にかられる。
額に汗を浮かべ顔を上気させ、呼吸を乱した唯。


さわ子「(色っぽいわね…)」ゴクリ


誘われるように唯の首のタイを解いた。そしてボタンを二つ外した。


唯「さわちゃん…?」


虚ろな目でこちらを見る唯。今まさに教師と生徒の禁断の恋が………


さわ子「(ごめんね唯ちゃん…)」モニュ


唯「…あはっ、くすぐたいよぉ」


さわ子「我慢して、体温計入れるんだから」


さわ子「(セーフ…)」ホッ



321 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/16(金) 12:35:39.32 ID:FnXHbFkDO

ピピピ…


唯「…鳴ったよ、さわちゃん」


さわ子「はい…38℃!」

思ったよりも高い。


さわ子「これ飲んで…しばらく寝てなさい、帰りは送ってあげるから」


唯「…うん」ゴキュゴキュ


唯「さわちゃんとお泊りだぁ…やたぁ」


さわ子「違うでしょ、唯ちゃん家に送るの」


唯「えー…さわちゃんのいけず…」


さわ子「はいはい」


さわ子「(そんなことされたら…今度こそ抑えられないわ…!)」


欲望と戦うティーチャー山中。彼女もまた一人の女なのだろう。


唯「さわちゃん、もういっちゃう…?」


さわ子「ん、今日はもう仕事は終わりっ」


唯「そっかぁ…」


唯「こうしてていい?」ギュッ


さわ子の手を握る唯。


さわ子「ええ、いいわ。あと、これも貼ってと…」


唯「えへへ…ありがと」


笑顔を浮かべた後、安心した表情で目を閉じた。

しばらくすると唯の呼吸は落ち着き寝息が聞こえ、眠りについた。



322 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 15:58:41.92 ID:tmgToK+DO

姫子「…」ウツラウツラ


唯「…んん?」


唯「姫ちゃん…?」


姫子「あっ…おはよ」


唯「なぜにここに…ってどこここ?」


姫子「居酒屋だけど」クスクス

唯「なぁにゃあ…」


唯「(夢か…ぅう…頭痛いよ…)」


姫子「今日は同窓会だったの、それで唯は潰れちゃって私が介抱してたってわけ」


唯「そぉなんだぁ…」


姫子「ふふっ」


唯「(姫ちゃんの足…柔らかいよぉ…)」モミュモミュ


姫子「…ちょっと、駄目よ」


唯「固いこと言うなよ…」

姫子「ちょっ…」


姫子の制止を構わず、スカートの中に手を侵入させる。


唯「つんつん…」


姫子「こらっ…」


唯「どれどれ…姫ちゃんパンツの色は…」モミモミ


姫子「はい、おしまい」


唯「もがっ…」



323 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 15:59:22.12 ID:tmgToK+DO

秘境を覗こうとしたが、おしぼりで視界を塞がれた。

唯「なぁにゃあ…」


姫子「…もぅ、そろそろ行くわよ」


唯「今日は帰りたくなぃ…」


姫子「はいはい、家まで送ったげるから」


唯「ええ~…それは悪いってぇ」


姫子「どうせ一人じゃ帰れないでしょ」


唯「お願いします」


姫子「ふふっ、了解。じゃ、会計済ましてくるね」


唯「あい…」


唯「(姫ちゃん…綺麗になったなぁ…)」


同窓会となると大学生以上なのだろう。
彼女は見事に大人の女性に変貌を遂げていた。
リクルートスーツから見える足がよいね。


姫子「お待たせ…はい」


唯「すまんのぅ…姫子…」

姫子「…よいしょっ、はいはい、おばあちゃん」クスクス

肩を貸してもらい居酒屋を出る二人。



324 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 16:00:11.57 ID:tmgToK+DO

~タクシー~


唯「…姫子や」


姫子「ん?」


唯「おならしちゃった…」

姫子「ふふふっ、可愛らしい音だったよ?」


唯「無臭でよかったぁ…」

姫子には高音の「プゥ」という音は聴こえていた。
無礼講ということで黙っていた。


唯「んっ…ふぅ…」


姫子「あ、またしたでしょ?」


唯「へへへ…姫ちゃーん」ダキッ


姫子「(変わらないわね)」フフッ


高校時代に席が隣同士だったこともあり、唯のことは嫌でも目に留まる。
こんな風にじゃれあったりしてみたかったと少し後悔。


運ちゃん「…着きましたよ」


姫子「あっ、おいくらですか?」


運ちゃん「二千と五百円ですなぁ」


姫子「はい、ほら着いたよ。唯」


唯「おう、すまんな」


姫子「何よそれ」フフッ



325 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/09/30(金) 16:01:27.90 ID:tmgToK+DO

~唯家~


唯「ただいま~」


姫子「お邪魔しまーす」


姫子「へぇ…」


意外や意外。中は整理されていた。てっきりゴチャゴチャな部屋を想像していたが…


姫子「じゃあね、おやすみ…」


唯「えっ、帰っちゃうの?」


姫子「えっ…」


唯「…」ウルウル


姫子「じゃあ…ちょっと飲み直そうかな」


唯「あはっ、どうぞどうぞ」


明日は土曜日だし、何より子猫の様な眼差しで見つめられたら断れない。



姫子「唯、大丈夫?」


唯「なんかね、酔い冷めちゃった」


姫子「…ほどほどにね」


唯「ほいほい」


口笛を吹きながら冷蔵庫を物色し始める唯。


姫子「(雨…)」


帰らなくて正解だったのかもしれない。
傘を持ってなかったから今頃びしょ濡れだっただろう。


唯「お待たせ~」ニコニコ


姫子「徳利ー?お父さんみたい」


唯「あはは、姫ちゃん注いでくださいな」


姫子「はいはい」


思わず笑ってしまった。
多分、一度やってみたかったのだろう。嬉しそうに持ってきた。


唯「きゅ~っ、おいしー。美人に注いでもらうと違うねぇ…」シミジミ


姫子「ふふっ、褒めても何もでないからね」


二人だけの二次会が始まった。



326 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/02(日) 11:37:53.14 ID:384TUE3DO

しばし思い出話タイム。
大学はどうだったのか、仕事の話や、ちゃんと貯金はしてるのか、
ちゃんとご飯は食べているのかと話す内容はたくさんあった。



姫子「ふふふっ」


唯「姫ちゃんも酔った?」


姫子「うん、さすがにねぇ…」


唯「目がトロンとしてるもん」


姫子「じゃあ酔ってる」


唯「あたしはまだまだ飲めるよー」


姫子「強いねー…唯は」


意外にもなかなかの酒豪の平沢唯に立花姫子もびっくり!
開けたばかりの一升瓶も四分の三は飲んだ。



姫子「あぅ…もう駄目…」

唯「あらら、姫ちゃま」


ついに机に突っ伏してしまった。



327 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/02(日) 11:38:54.22 ID:384TUE3DO

唯「お茶ですよ」


姫子「ありがと…」ゴキュゴキュ


唯「姫ちゃんのそんな様子初めてかも」


姐御肌であり、男勝りランキングで律の次点を射止めた姫子が、
弱々しく机にへたりこむ姿はめったに見ることはできないだろう。



姫子「帰らなくてよかったかな…」


唯「ぽ?」


姫子「唯と久しぶりに沢山話せたし、家は何にもないしね」


唯「うん、わかるわかる」

姫子「皆でワイワイやった後に一人になると、すごい寂しくならない?だから…」


唯「姫ちゃん…寂しい…?」


姫子「今は大丈夫、だって唯と一緒だから」


唯「…!」キュルルルルン


姫子「なーんて…ふふ、ちょっとドキッとした?」


唯「うっ…うん」


姫子「はい…すごいね、一升瓶飲み干しちゃったよ」

唯「姫ちゃん、あたしを酔わせてどうする気?」


姫子「ふふ、私の方が酔ったから」



328 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/02(日) 11:40:17.76 ID:384TUE3DO

姫子「じゃあ消すね」


唯「はーい」


姫子「狭くない?」


唯「平気だよ」


姫子「そう、じゃあおやすみ…」


唯「姫ちゃん、おやすみ」

明かりを消すと、なかなか強い雨のようで雨音が聴こえる。


唯「…」


姫子「…んん」スヤスヤ


唯「(なんか緊張する…)」

至近距離のすぐに眠りについた姫子を、
横目でチラチラと見ていてばかりで、なかなか寝付けない。


唯「(姫ちゃんが一人…姫ちゃんが二人…)」


姫子「…」ムクッ


唯「…!」


姫子「唯…起きてる?」


唯「あ…うん」


姫子「…」ニコ


唯「…」テヘッ


無言で微笑む姫子に笑顔で答える。


姫子「…唯もたまに寂しくなる?一人暮らししててさ」


唯「うん…前は憂がいたからね~…」


姫子「…じゃあ、慰めてあげる」


唯「ほぇ…?」



330 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/03(月) 22:29:22.87 ID:+JzI6XoDO

むぎゅぎゅ


姫子「ほら…」ギュ


唯「ふぁ…」


姫子「ふふ、ちょっとお酒臭いかもだけど」


唯「ううん…落ち着く…」

姫子「よしよし」ナデナデ


唯「(暖か柔らかいよぉ…)」キュルルルルン



姫子の胸に抱かれ、唯はその感触を堪能した。


姫子「唯ってよく抱き着いたりとかしてたじゃない?」


唯「うん…」


姫子「唯がじゃれるの見ててね、ちょっと羨ましかったんだ」


唯「そうだったんだ…」


姫子「ふふ、嫉みとかじゃないけどね」


唯「じゃあさじゃあさ、今日は朝までじゃれちゃおう」


姫子「本当に?嬉しいな」


言ってくれればよかったのにと唯は思った。
五年もの歳月を経て姫子の夢を叶えてあげれた自分を、今日だけは褒めてあげよう。



331 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/03(月) 22:43:08.89 ID:+JzI6XoDO

姫子「…」クゥクゥ


唯「(トイレ行きたい…)」

40分ほど経っただろうか、姫子は唯に抱き着いたまま寝息をたてる。


唯「(起こさないように…)」モゾモゾ


姫子の両腕をそっと外す。ベッドから上手く抜け出せたと思った矢先。


姫子「唯~…どこ行っちゃうの?」


唯「姫ちゃっ…トイレだよ」


姫子「行っちゃやだ…」


唯「すぐ戻ってくるから…ね?」


姫子「…わかった」


唯「(なんだろう…この罪悪感…!)」


後ろ髪引かれる思いで唯はトイレに向かう。
姫子の寂しげな潤んだ瞳を見て、唯は思った。
姫子を待たせぬように一刻も早く排泄を済ませようと…!



唯「(ううっ…待っててね)」シャー…



332 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/03(月) 22:44:34.29 ID:+JzI6XoDO

唯「ふぅ…すっきり…」


尿意から解放され安堵の表情を浮かべ、ベッドに戻る唯。


姫子「…あ」


唯「姫ちゃん、お待たせ」

姫子「おかえり」


誘導するように布団をポンポンと叩く。


唯「ただいま」ポスッ


姫子「…」ムギュギュ


唯「わっ…えへへ、姫ちゃん甘えん坊さん」


姫子「わかった?ふふ」


唯「うん」


姐御肌な彼女が見せる意外な一面。そのギャップが唯を狂わせる。


唯「…姫ちゃん」


姫子「どうしたの?」


唯「ちょっちゅ…キスしていい?」


噛んだ。

それを聴いた姫子はクスリと笑って頷くと


姫子「ん…いいよ」



333 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:46:33.77 ID:FbpwfmsDO

唯「…」ゴクリ


姫子「…唯?」


酔った勢いとは言え大それたことを言ってしまった。
それを受け入れてくれた姫子。


唯「ちょっと待ってね…」


姫子「…じゃあ、あたしからしちゃうぞ」


唯「えっ…んっ…」チュ


躊躇する唯を見兼ねて姫子は唯の唇を奪う。


姫子「…どう?」


唯「どうって…?」


姫子「あたしのキス」


唯「う…う~んと…」


姫子「ふふっ」


返答に困った唯の顔を見て微笑する姫子。


唯「上手く言えないけど…すごいね…よかった」


姫子「唯らしい答えね」


お互いに顔を見合わせて笑う。


姫子「…なんか暑くなってきちゃったね、汗かいちゃった」



334 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:48:17.28 ID:FbpwfmsDO

唯「んっ…ん」


姫子「はぁ…んっ…」


静かな部屋には、舌を絡めあう音、唾液が交わる音が響く。

徐々に姫子のワイシャツは開け、下着が殆ど見える状態になっていた。


唯「姫ちゃん…」


姫子「唯…」


ふわふわ時間ならぬ、ぺろぺろ時間。



姫子「あぅ…」


唯「えへへ…姫ちゃん、汗舐めたげる」


姫子「ちょっと…いやっ…」


唯「(ちょっぴりしょっぱい)」ペロペロ


姫子「あぅぅ…」


唯「クールな姫ちゃんの意外な一面」


姫子「何言ってんの…エロ唯」


唯「むー!姫ちゃんから来たくせに!」


姫子「私は…抱きしめただけよ?」


唯「お○ぱい擦りつけてきたくせに!」


姫子「そっ…それは…」



335 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:50:29.13 ID:FbpwfmsDO

唯「それは?」


姫子「唯が…可愛らしいくて…ギュッとしたくなっちゃって…」


唯「……///」ポッ


姫子「ふふ、あらあら?」

唯「なんだよぅ…///」


姫子「そういうとこもね、ポイント高いよ」


唯「へへ…」ムギュギュ


姫子「よしよし」ナデナデ


唯は思った。
お姉さんみたい…。
こんなにも甘えたくなるのは姫子だけだろう。安心する。


姫子「…!」


唯「どしたの?」

姫子「…チャイム」

唯「え?」


耳を澄ましてみると確かに聞こえた。雨音に混じり聴こえ辛かったのだ。


唯「こんな時間に…誰かな?怖い」


姫子「…大丈夫、私がいるから」


唯「うん…行ってくる」


恐る恐る玄関に向かう唯。
しかし、ペロペロ時間を中断されて黙っているわけにはいかない。


唯「はぁい」


三回目のチャイムが鳴った後、ドアノブを少し開けた。

唯「あっ…!!」


律「唯…!」

唯「律ちゃん、どうしたの?」


律「ごめん、終電逃しちゃって…さ」


申し訳なさそうな顔をする律。全身びしょ濡れで下着がスケスケだ。


律「友よ…一日だけ泊めてくれ!玄関先でもいいから

唯「そんな…いいよいいよ、入って律ちゃん。風邪ひいちゃうよ」


律「かたじけねぇ…!」


唯は重大なことに気づく…。部屋には姫子がいた。
こんなエロチシズムな現場を見られたらまずい。



336 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:51:14.51 ID:FbpwfmsDO

唯「律ちゃん」


律「ん」


唯「シャワー浴びてきなさいな」


律「いや…そんな…いいよそこまでは」


唯「(くっ…)」


唯「律ちゃん、お願い!風邪ひかれたら…あたし…!」ウルウル



律「…わかった、わかった」


唯「(そうだそれでいい…)」ホッ



時間稼ぎにはなるだろう。現状を少しでも好転させるためだ。
律が浴室に入ったのを見計らって唯は姫子の所へ戻る。


唯「姫ちゃっ…もがっ」


姫子「しーっ…」チュ


唯「ほぁ…」


姫子「律が来たみたいね…」


唯「あ…そうなんだよ。どうしよう…」


姫子「うん…」


部屋の中を見渡す姫子。
この広さでは隠れる場所はなさそうだ。


姫子「(ベッドの布団に包まろうかしら…)」


姫子「(そうだ!)」ピコリーン



337 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:51:59.68 ID:FbpwfmsDO

姫子「よいしょ」


唯「姫ちゃん…狭くない?」


姫子「ん、平気みたい」


ベッドの下に潜り込むという大胆不敵な作戦に出た。


唯「…チュッ」


姫子「ん…お別れのキス?」


唯「少しの間だけどね」



名残惜しさに思わずキスしてしまう唯。



姫子「じゃ、またね」


唯「うん」


姫子はベッドの下に消えた。
あとはいかにかい潜るか、自分の力量が問いただされる。


律「うぃー…上がりましたよ」


唯「律ちゃん、はい着替えだよ」


律「ありがと、唯」


唯「(律ちゃん…カチューシャしないんだ)」


律「どうした、唯」


唯「あっ…いやぁ、律ちゃん綺麗になったね」



338 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/20(木) 05:53:27.65 ID:FbpwfmsDO

律「何…あたし…口説かれてる…!」


唯「お嬢さん…一緒にお茶でもいかがかな?」


律「あはは、冗談がお上手ね」


唯「えへへ」


唯はどこか安心した。高校時代と変わらず冗談を言い合う仲であることを。


律「そういやさぁ、姫子は帰れたかな」


唯「えっ…!?あ、うん…タクシー乗り場までは一緒に付き添ってくれて…」


律「ならいんだけど…」


律「(ん…)」


視線は唯に向けたまま、あるものが目に入る。


律「これって…」


手にしたのは姫子のワイシャツ。


唯「律ちゃん…ごめんごめん!洗濯したの片付け忘れちゃって」


律「あ…」


律「(間違いない…この香水の匂い…)」


唯「(感づかれてる…?)」



339 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:07:56.97 ID:cDm36hnDO

姫子「(ぅう…)」


姫子は唯と律の会話が耳に入らなかった。


姫子「はぁ…はぁ…」


それは…尿意…!


姫子「(駄目…静かにしなきゃ…)」


姫子の意志に反して、呼吸は乱れ、体をよじらせる。


律「平沢さん」


唯「なになに」


律「姫子をどこにやった…」


唯「な…何言ってるの?律ちゃん」


律「ワイシャツさ」


唯「ぬ」


律「居酒屋で姫子の隣だったからさ…わかるんだよ、あの香水の匂ひ」


唯「…!」


律「あの後…何かあったんじゃないのか」


唯「それは…その…」



340 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:08:30.35 ID:cDm36hnDO

律「…姫子!いるんだろ?」


姫子「…!」ビクッ


姫子「(あ…出ちゃ…)」


ショワァァワァァ

突然、自分の名前を呼ばれ驚いた姫子のダムは門を開いた。


姫子「あぁ…あ…」


この歳で漏らすなど微塵も考えなかった。唖然とする姫子。


律「今のは姫子の声か…」


唯「(万事休すか…)」


姫子「(もうっ…恥ずかしい恥ずかしい…!)」


律「見ーつけた!」



ひょこっとベッドの下を覗き込む律。腕を掴まれご用となった…。



律「なんか…濡れてない?」


姫子「あぁ…ちょっと雨でね…!」


唯「(おしっこ)」


律「隠れなくてもいいのになー」


姫子「ちょっと驚かそうと思っただけよ」


無理に笑ってみせても、顔が引き攣ってしまう。羞恥心で今すぐに逃げ出してしまいたい。



唯「…っ、姫ちゃん、お風呂入りなさいな」


姫子「…そうね、お邪魔する」


見兼ねた唯がフォローを入れる。



律「(なんだこの気まずい雰囲気…邪魔しちゃったかしら)」



341 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:09:04.56 ID:cDm36hnDO

~風呂場~


姫子「…」


頭から思い切りシャワーを浴びる。


姫子「ふぅっ…」


鏡に映る自分。
大人びた顔、体を見ては先程のことが思い出される。ショワァァワァァ…


姫子「もうっ…」


馬鹿!さっきまでの私!…と自戒する。


姫子「(シャワー浴びたら帰ろう、恥ずかしくて合わせる顔がないわ…)」



ガチャ♪



唯「姫ちゃん、お湯加減はどうかな?」


姫子「…唯!律も」


律「一気に三人は狭いな、湯舟入るよん」



何しに来たのだろうか…。嘲笑いに来たのかな。哀れな自分を。



唯「背中洗うね」


姫子「あ、うん…」


唯「ゴシゴシ♪」



342 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:09:48.54 ID:cDm36hnDO

唯「姫ちゃんのきめ細やかな肌…堪らんのう…」


姫子「…ありがと、唯、私お風呂上がったら帰るね」

唯「えっ…」


唯の表情が曇る。
やり切れない気持ちになる。



律「ん?朝まで飲むんだけどなあたしらは」


姫子「え…」


唯「…うんっ、姫ちゃんも一緒にね」


律「久しぶりの再会だしさ、付き合ってよ」



姫子「唯律…」


唯「ねぇねぇ、お願い姫ちゃん」スリスリ


胸を擦り寄せてくる唯。柔らかな感触が背中を刺激する。


姫子「うん…わかった」


唯「やった!」


律「唯は居酒屋の時みたく泥酔すんなよー」


唯「大丈夫だよー」


姫子「ふふっ」


ありがとう唯&律。
逃げ出そうとしてごめんなさい。


姫子「唯、交代しよ」


唯「はぁい」


ニコニコした唯。この笑顔を守っていくんだ。これからもずっと…。



唯「ぁぁっと…」ツルン


姫子「っ…ちょっと平気?」


律「あはは、まだ酒が残ってるのかー?」


姫子「唯…唯…?」



343 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:12:03.46 ID:cDm36hnDO

唯「…!」パチクリ


唯「保健室の天井だ…」


姫子「…」ウツラウツラ


唯「…姫ちゃん」


姫子「…あ、おはよう」


唯「さわちゃんは?」


姫子「先生ね、お仕事あるみたいで…それで私が代わりにね」


唯「ごめんねぇ…」


姫子「平気よ、ちょっと熱計ってみて」


体温計を手渡される。
気付いたら、さわ子の代わりに手を握っててくれた。


唯「あのね、姫ちゃん」


姫子「ん?」


唯「夢みたんだぁ」


姫子「へぇ…どんな夢?」

唯「姫ちゃんが大好きになる夢でした」


姫子「ふーん…?」


体温計が鳴る。


姫子「ん、6度7分。平熱ね」


唯「一緒に帰ろう、姫ちゃん」


姫子「うんって…何時まで手握ってるの?」クス


唯「えへへ…ずっとだよ♪」



二人は仲良く帰りました。めでたしめでたし。



344 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/22(土) 02:13:42.46 ID:cDm36hnDO

唯編終了!




345 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/10/22(土) 09:00:25.81 ID:1aBptD1AO

おつした
まだ続くの?





346 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/24(月) 03:53:21.12 ID:WXjJVzkDO

実を言うと、当初は紬編で終わる予定だったのです。

それからはネタ切れとの戦いだった…。律編以降はオリキャラや斎藤を出したり、
できもしないエロ&百合展開を混ぜ(最後はほとんどだったけど…)
なんとかごまかしながらやってきました。しかし、もはや限界が近付き…


そんな苦労話はさておき、律番外編を考察中。
もうスレタイ変えたい…。唯澪律紬梓「短編!」に




347 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/10/24(月) 09:16:52.22 ID:aVRKsDXAO

つらいとは思うけど、まあ頑張って



348 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/24(月) 22:24:40.53 ID:VOzsrM5SO

あれこれ混ぜようとすらからダメなんよ

別に全員分が難しいと判断したら、止めるのも可能だよ
無理して引き伸ばすのが、一番ダメな展開よ





349 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/10/25(火) 23:01:37.52 ID:uGCmaWGDO

>>348
ごもっともな意見です。
これ以上グダる前にお開きにしようと思います。ありがとうございました。




350 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2011/10/26(水) 14:34:57.93 ID:n+p8bg6yo

残念。でも楽しかったよ今まで乙



352 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東):2011/10/27(木) 12:24:33.76 ID:14A/6MAAO

おつおつ
またいつか






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唯澪律紬梓「夢オチ!」#唯
[ 2011/11/12 16:17 ] 非日常系 | | CM(0)

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