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唯「私が生徒会長になる!」#前編 【非日常系】


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唯「私が生徒会長になる!」#前編
唯「私が生徒会長になる!」#後編




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:33:08.32 ID:01JEsNJpP


和「ねえ唯」

唯「なあに和ちゃん」

和「私たちももう三年生よね」

唯「そうだけど……どしたの?」

和「新学期になる前に……生徒会も衣替えをするの」

唯「へえ、じゃあ和ちゃんも生徒会を引退するの?」

和「私はまだ残るつもりよ」



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:36:28.56 ID:01JEsNJpP

唯「おお! それなら生徒会長になってよ!」

和「うふふ、私もそのつもりよ。今度の生徒会長を決める選挙に出るつもりだから」

唯「さっすが和ちゃん! がんばってね! 私も和ちゃんに投票するから!」

和「そうなると……いいわね」

唯「? うん」







4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:39:53.60 ID:01JEsNJpP


――翌日 軽音部 部室

ふわふわタ~イム♪ ふわふわタ~イム♪

澪「うん、結構よく録れてるな」

紬「ちょっと雑音も入ってるけど、いいね」

梓「昨日の演奏、とてもよかったです!」

唯「そう? でへへ~」

梓「あっ、唯先輩は違います」

唯「あずにゃんしどい!」

ガチャ!

律「た、た、大変だー!」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:42:51.94 ID:01JEsNJpP

澪「なんだよ騒がしい」

律「とにかく大変なんだよ!」

紬「なにが?」

律「いいから私のあとについてこい!」ピュー

梓「あ、足早っ」

唯「どうしたんだろうね、りっちゃん」

澪「しょうがない…行こうか」

紬「うん」





8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:46:41.84 ID:01JEsNJpP


――1階 廊下

唯「あっりっちゃん、いた」

律「ここだ! ほら早く!」

澪「なんだよ……なにがあるんだ?」

紬「あら、これはポスター?」

梓「どうやら、次の生徒会長を決める選挙のポスターですね」

唯「あっ和ちゃんもいるよ!」

紬「ほんとだ!」

澪「…で、なにが大変なんだ? 律」

律「和のポスターの公約のところをよく見てくれ」

澪「なになに……私が生徒会長に選ばれたならば、今後部活でのお茶会を禁じます…だと!?」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:50:08.09 ID:01JEsNJpP

紬「ええっ!?」

唯「どゆこと?」

梓「つまり、和先輩が生徒会長になったら、私たちのティータイムがなくなるってことですよ」

唯「ええっ!? それは困る!」

律「だろ!」

澪「でも……なんでこんな軽音部をピンポイントで狙った公約を…?」

紬「もしや、軽音部が気に入らなかった…とか?」

律「それはないだろ。和だって私たちにいろいろ協力してくれたもの」

唯「だよね……」

梓「こうなったら、和先輩のところに行きましょう!」

律「ああ!」

唯(和ちゃん……いったい何を…?)





13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:53:37.61 ID:01JEsNJpP


――生徒会室

律「たのもーっ!」バタン

和「あら、律……と、軽音部のみんな」

律「おい和! お前の生徒会長になった時の公約、どうなってんだよ!」

和「見たのね……」

唯「ひどいよ和ちゃん! あんなことしたら私たちのティータイムが無くなっちゃうよ!」

和「そりゃそうよ。それが狙いだもの」

澪「なんでそんなことするんだ?」

和「あんたたちのティータイム……結構先生方や生徒から苦情が来てるのよ」

紬「えっ、そうだったの……?」

和「私も今までは黙認してたけどね。
  生徒会長になるからにはこういうこともきっちりしないと……」

梓「そ、そんな……」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 14:57:37.57 ID:01JEsNJpP

和「残念だけど、私はあなたたちの味方になるわけにはいかないの。
  ごく一部の声を尊重するんじゃなくて、多数の声を尊重しなきゃね」

澪(和……もう生徒会長っぽい……)

唯「そんな~……和ちゃん、そこを何とか……」

和「ダメなものはダメ! あきらめて頂戴」

唯「じゃあ、あきらめる」

梓「あきらめ早っ!?」

澪「待った! 和、なんで私たちだけ目の敵にするんだ?」

和「じゃあ言うけど……私、あんたたちのような部活は許せないの」

唯「へっ!?」

律「な、なんだとっ!」

和「あんたたちみたいにお茶ばっかり飲んでて、
  ろくに練習もしない部活なんてあっても意味がないもの」

律「な、なあにぃ!?」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:09:24.80 ID:01JEsNJpP

唯「ひどいよ和ちゃん! そんなこと言うなんて!」

和「あら、本当のことを言っちゃダメなの?」

律「くっ……わかった、もういい!」

澪「り、律」

律「和がそんな薄情者だとは思わなかったよ……じゃあな!」

澪「ちょ、待ってよ律!」

紬「りっちゃん!」

梓「失礼しました……」

唯「……」

和「行かないの? みんな行ったわよ?」

唯「和ちゃんの……バカ!」

バタン!

和「……バカ、か……」





19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:13:09.03 ID:01JEsNJpP


――軽音部 部室

律「あーあ、どうしよっか」

澪「どうするも何も……な」

紬「私、このティータイムがそんなに嫌われてるとは思わなかった……」

梓「ムギ先輩……」

律「気にすんなよ。あんなの和がついた嘘だ!」

唯「……」

澪「唯……」

澪(一番つらいだろうな……親友があんなことやるのは……)



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:16:27.36 ID:01JEsNJpP


さわ子「ちょりーっす」

律「なんだ、さわちゃんか」

さわ子「なんだとは何よ! 私が来て悪い!?」

澪「そ、そういうわけじゃ……」

さわ子「ん? どうしたの? なんか暗いけど」

梓「実は……」





23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:20:13.99 ID:01JEsNJpP


さわ子「な、な、なんですって!?」

律「和は本気だよ……
  あいつが生徒会長になったら本当にティータイムが無くなっちゃうんだ」

さわ子「そんなこと許せるわけないでしょ!」

澪「でも……それを防ぐにはどうしたら……?」

紬「やっぱり和ちゃんにお願いするしか……」

律「そんなのダメだ! これは和との戦争なんだよ!」

梓「じゃあ、どうしようもないじゃないですか」

律「うっ……」

紬「じゃ、じゃあ和ちゃん以外の立候補者に生徒会長になってもらえばいいんじゃないかな?」

律「そっか! そうすれば和の公約も意味がなくなるもんな!」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:23:47.13 ID:01JEsNJpP

梓「えっと……そのことなんですけど……」

澪「どうやら和の人気はすさまじいらしい」

律「なにっ! どういうことだ!」

梓「和先輩はその堅実さで生徒から人気があって、
  この選挙では間違いなく当選すると言われているんです」

律「なんだとー!」

澪「うちのクラスでも和は人気あるからな」

紬「それじゃあ私たちが他の人にいれても無駄なのね……」

律「打つ手なしかよ……」

澪「しょうがない。ここは和に従って……」

さわ子「いいえ! まだ手段はあるわ!」

律「手段?」

さわ子「そう! これはとっておきの手段よ!」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:27:33.54 ID:01JEsNJpP

律「もったいぶらずに早く言えよ」

さわ子「それは……あんたたちの誰かが生徒会長になればいいのよ!」

一同「えーっ!?」

律「そんなの無理に決まってるじゃないか!」

さわ子「まだ無理とは決まってないじゃない」

梓「さすがに和先輩を打ち負かして生徒会長になるのは……」

紬「厳しいよね……」

一同「はあ……」

さわ子「うっ……そんなため息つかないでよ!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:31:36.83 ID:01JEsNJpP

唯「……やる」

梓「へっ? 唯先輩?」

唯「私、やるよ! 生徒会長になってみせるよ!」

律「ゆ、唯! そんなの無理に決まってるじゃないか! あいては和だぞ!」

唯「さわちゃん先生も無理とは決まったわけじゃないって言ってるじゃん!
  あきらめるのはまだ早いよ!」

澪「で、でもさすがにいろいろと問題が……」

唯「そんなの関係ないよ! 和ちゃんの公約を防ぐにはこれしか方法がないの!」

梓「唯先輩、落ち着いて……」

唯「うぅ……」

澪(唯がこんなに怒ってるの、初めて見た)



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:35:10.80 ID:01JEsNJpP

律「……唯の気持ちはわかった。
  でもな、私たちだって軽音部の活動があるんだ。これをないがしろにするのは……」

さわ子「別に生徒会長って言っても、部活と両立できるぐらいの忙しさよ?」

澪「でも……唯が今立候補しても、和に太刀打ちできるとは……」

唯「大丈夫! 要は和ちゃんに勝てばいいんでしょ?」

律「それが難しいんだよ……」

唯「私、ずっとみんなとこのティータイム続けていきたいもん!
  そのためには私、何だってするよ!」

紬「唯ちゃん……」

唯「ねえみんなお願い! 一緒に生徒会長になろう!」

梓「そうは言っても……」

さわ子「私は手伝うわよ!」

澪「教師が手助けしていいんですか……?」

さわ子「さりげな~く援助するわ」



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:40:19.67 ID:01JEsNJpP

紬「私も……手伝う!」

澪「ム、ムギ!?」

紬「このティータイムは私の生きがいだもん。たとえみんなに嫌われても続けたい!」

唯「ムギちゃん……!」

さわ子「……ん? 嫌われてるってどういうこと?」

澪「このティータイム、生徒や先生方からあまりよく思われてないらしいんです……」

さわ子「そんなことないわよ?
    私が他の先生たちにムギちゃんのお菓子あげたりしてるけど、先生たちも喜んでくれてるわ」

紬「ほ、ほんとですか?」

律「ほら言っただろ? あんなの和の嘘だって」

紬「うん、よかった……」

律「……よし! 私も手伝う!」

唯「りっちゃん!」

律「ムギをこんなに悲しませてさ……」

律「それに、私たちがそんなんで黙ってられるかよ! 和の根性を叩きなおそうぜ!」

紬「りっちゃん……!」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:44:50.93 ID:01JEsNJpP

律「澪と梓はどうする?」

澪「私は……」

梓「私もやります!」

唯「あずにゃん!」

梓「私だってティータイムは……その……好きだから……」

唯「もう、あずにゃんったらかわいい!」ダキッ

梓「うっ……とにかく、私も手伝いますよ」

律「よーし、あとは……」チラッ

澪「うぅ……やればいいんだろ!」

律「よし! これで全員だな!」

唯「うん!」

律「みんな! この道は険しいかもしれないが……絶対にやりぬくぞ!」

一同「おーっ!」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:48:19.96 ID:01JEsNJpP

さわ子「じゃあ、みんながんばってね」

律「えっ? さわちゃん手伝ってくれないの?」

さわ子「あくまでサポートだから。必要になったら呼んで頂戴! じゃっ」

バタン

律「冷たいな……」

唯「とりあえず、みんなで申し込みにいこうよ!」

澪「まてまて、まずは誰が生徒会長になるか決めないと」

唯「それは私がなる!」

律「本当に大丈夫かな……」

唯「大丈夫だよー」

梓「その自信はどこから来るんですか……」

澪「じゃあ唯が生徒会長に立候補するとして……推薦人は誰がするの?」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:51:33.03 ID:01JEsNJpP

律「それは私がやる!」

唯「えっ? りっちゃんが?」

律「なんだよ、わたしじゃ不満か?」

唯「いや、そういうわけじゃないけど」

紬「私もやりたい!」

律「ムギも?」

紬「私なら唯ちゃんのいいところをいっぱい知ってるわ! 推薦人としてぴったりよ!」

唯「ムギちゃん……///」

梓「そ、それなら私も!」

律「梓も!?」

梓「私だって……唯先輩のすばらしいところいっぱい知ってます!
  ムギ先輩には負けません!」

唯「あずにゃんまで……///」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 15:57:33.39 ID:01JEsNJpP

律「おいおいそんなんじゃ決まんないぞ? ここは唯に決めさせようぜ」

唯「私? 私は……」

紬「……ゴクリ」

梓「……ゴクリ」

唯「澪ちゃんがいい!」

澪「わたしっ!?」

唯「だって、澪ちゃんはファンクラブもあるぐらい人気じゃん!
  推薦人としてぴったりだと思う!」

律「唯は現実的だな」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:01:31.39 ID:01JEsNJpP

澪「わ、わたしは……そんな人前に出るなんて……」

紬「唯ちゃんが言うなら……」

梓「仕方ないですね……」

澪「ちょっと……私じゃ無理だって……」

律「がんばれよ、澪」

唯「澪ちゃん、よろしくね!」

澪「うっ……やればいいんでしょ! やれば!」

律「そいじゃ申し込みに行くか」

唯「うん!」





36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:06:20.06 ID:01JEsNJpP


――生徒会室

役員「はい、確かに受理しました」

唯「よろしくお願いします!」

役員「中間投票はこれから一週間後ですので、準備はしといてください」

唯「中間投票?」

澪「生徒会長を決めるにはまず中間投票をして、上位の二名で決選投票をやるんだよ」

唯「そうなんだ」

澪「前にやっただろ…」

唯「でへへ、あんまり覚えてない…」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:09:40.52 ID:01JEsNJpP

和「あら? 唯じゃない」

唯「! 和ちゃん……」

和「唯も生徒会長に立候補したの?」

唯「そうだよ。和ちゃんには負けないんだから!」

和「そこまでしてお茶会を存続したいわけね……。わかった、受けて立つわ」

律「おうよ! てめえには負けないぜ!」

紬「私も負けない!」

梓「私もです!」

澪「和……」

和「澪もなの?」

澪「スマン! でも、私もティータイムが好きなんだ! これだけは譲れない!」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:13:34.85 ID:01JEsNJpP

和「そう。それじゃ一週間後にまた」

唯「……うん」

律「よし! まずは作戦会議するぞ!」

澪「もう帰る時間だな」

唯「じゃあ私のお家に来なよ!」

紬「そうしようか」





39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:17:07.03 ID:01JEsNJpP


――平沢家

律「じゃあまずは……何から決めるの?」

澪「そうだな……和に勝つには、こっちも魅力的な公約を掲げないとな」

唯「でもどうしたらいいんだろ?」

紬「他の候補者のも見たけど……
  ほとんどはこの学校をよくしたい、みたいなことを掲げてたね」

唯「んじゃあ、そんな感じでいいか」

律「待て待て、そんなんじゃ和に勝てるわけないだろ」

澪「和の他の公約を見てみたけど、とくに魅力的な公約はなかったな」

梓「それならこっちが魅力的な公約ってやつを掲げればいいんですね」

唯「なるほどね~。それじゃあ何がいいのかな」

律「私的には、学校の休みを週3にするとかがいいな!」

澪「小学生だな」

律「それじゃあ澪は何がいいんだよ」

澪「私は………えと、その……」

律「無いのかよ……」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:21:53.66 ID:01JEsNJpP

紬「私はもっとみんなが仲良くなれる公約がいいな」

律「ムギらしいな」

梓「具体的にはどういうものなんですか?」

紬「それは……言えない///」

梓「なんで!?」

唯「私だったら、学食のメニューにケーキを加えてほしいな!」

梓「唯先輩らしいですね」

律「なんて言うか、それが一番現実的だな」

澪「うん」

唯「それじゃあこれでけって~い!」

ガチャ

憂「みなさん、お茶ですよ」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:25:58.50 ID:01JEsNJpP

律「おー、悪いね憂ちゃん」

憂「いいえ~、ところで何をしているんですか?」

澪「みんなで今度の生徒会長の選挙について話し合ってたんだ」

憂「えっ? どうしてですか?」

唯「今度の生徒会長選挙に私も出ることにしたんです!」

憂「ええっ!!? お姉ちゃんが!?」

唯「そうだけど……」

憂「いったいどうしてそんなことに……?」

律「実は……」



憂「なるほど、そういう事情が……」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:29:10.02 ID:01JEsNJpP

唯「和ちゃんに勝つのは難しいけど……
  それでも私にはやらなきゃいけない戦いってえもんがあるのよ!」

憂「お姉ちゃん……」

澪「ごめんね憂ちゃん……唯のことは私たちに任せて……」

憂「お姉ちゃんかっこいい!! 私、応援するね!」

澪「うわっ、さすがは憂ちゃん」

律「よしっ、強力な味方ができたところで、今日はお開きにしますか」

唯「そうだね!」

憂「……」





45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:32:25.34 ID:01JEsNJpP


――翌日

唯「おーっ!! 私の写真が貼られてる!」

律「どうやら今日が締め切りだったらしいな」

紬「唯ちゃん素敵!」

唯「いやあ、それほどでも~」

クラスメート「ねえねえ、唯ちゃんが生徒会長に立候補したって本当?」

律「ああ、本当だぞ。 ぜひ清き一票を!」

クラスメート「うん! 私唯ちゃんに入れるね!」

唯「ありがとうございます! ありがとうございます!」

紬「順調ね」

律「おう、このまま和にも勝っちゃうんじゃないの?」

紬「そうだといいけど……」





46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:36:08.52 ID:01JEsNJpP

澪(そういえば……私、和と同じクラスだったんだ……)

和「……」

澪(うぅ……めっちゃ気まずい……)

和「……ねえ澪」

澪「ひゃ、ひゃいっ!?」

和「なんて声上げるのよ……」

澪「ベ、別に……。それで何かな?」

和「……いや、何でもないわ」

澪「そ、そうか……」

和「……確かに今は敵同士だけど、
  同じクラスなんだからそんな気まずそうにしなくてもいいわよ」

澪「そ、そうだな……そうだよね」

和「ふふふっ……」

澪「ヒッ!」ビクッ

澪(ダ、ダメだ……和から何か情報を聞き出そうにも怖くてできないよ……)





47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:40:24.33 ID:01JEsNJpP


――放課後

律「いやあ、なんだか順調だな」

梓「私たちのクラスにも唯先輩に投票するようお願いしてきました」

澪「私のクラスは……無理だよな」

唯「無理しなくていいよ、澪ちゃん」

紬「じゃあ、今のところ二クラス分の票は獲得できたのね」

澪「全校生徒は720人で……3年生は除外されるから……全部で480票だな」

紬「そのうちの80票だから……6分の1は確保できたね」

梓「今回の選挙の立候補者は5人……勝ちあがるにはもっと票を集めなきゃ、ですね」

唯「そういうのは澪ちゃん達に任せたよ……」

律「私らじゃ無理だ……」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:44:39.66 ID:01JEsNJpP

澪「まあ、この中間投票で和に負けたとしても、上位二名に入ればいいからな」

紬「でも、決選投票では中間投票で獲得した票も合算するから、ある程度はほしいね」

梓「そうですね……やっぱり、この中間投票で和先輩に勝たなきゃ苦しいと思いますよ」

澪紬梓「う~ん……」

唯「大丈夫だよ! そんなに考え込まなくても」

梓「そうかなあ……」

澪「まあ中間投票までもうすぐだから、そこでの演説を考えなきゃな」

唯「うん!」





51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:48:02.71 ID:01JEsNJpP


――中間投票当日

澪「ワ、ワ、ワタシハハハ、ヒ、ヒ、ヒ……」ガクガク

律「緊張しすぎだぞ澪」

澪「だ、だって……こんな大勢の前に出るなんて……」

紬「大丈夫よ! ライブよりは簡単だから!」

澪「どこにそんな根拠があるんだよ~」

唯「澪ちゃん、大丈夫だって! 私も一緒に行くから!」

澪「唯ぃ……」ギュッ

梓「まったく……唯先輩は緊張しなさすぎですよ……」

律「こんなんで大丈夫かなあ……」

和「あら、みなさんお揃いで」

唯「和ちゃん!」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:51:29.94 ID:01JEsNJpP

和「ふ~ん、澪が推薦人なんだ……」

澪「ははは……ははっ……」ガクガク

和「……澪で大丈夫なの?」

律「へっ! 澪の人気っぷりにビビんなよ!」

和「そうね……」ニヤッ

紬「……?」





54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:55:54.02 ID:01JEsNJpP


生徒A「私には建設的な提案なんかひとつも無いっ!」

生徒B「私に逆らうものは腹を切って死ぬべきであるっ!」

生徒C「ぱわーとぅーざぴーぽー!」

律「……こう言っちゃなんだが、こいつら3人には勝てる気がしてきた」

紬「売名行為なのかしら?」

律「何のだよ!」

梓「これだったら、唯先輩と和先輩の一騎打ちになるかもしれませんね」

紬「そうね」

司会「続いては2年2組の平沢唯さんです」

律「おっきたきた」

紬「がんばって、唯ちゃん、澪ちゃん……」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 16:59:14.63 ID:01JEsNJpP

澪「……」スタッ

唯(おねがい澪ちゃん!)

澪「こ、こここんにちは……わわたしはあきやまみみみおです……」ガクガク

唯(だめだったー!)

澪「わわわたしは、ひひひらさわゆゆいさんをせせせいとかいちょうに、り、り、りっこうほします!」

律「何言ってるんだあのアホ!」

梓「まずいですよこれは……」

澪「ひひらさわさんは、ががが学校のことを、よくおもっていたりしたりします!」

澪「でででですので! きよきいっぴゅっ……!」ガリッ

唯(噛んだ)

律(噛んだ)

紬(噛んだ)

梓(噛んだです)



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:03:03.63 ID:01JEsNJpP

澪「……一票をお願いします……」

パチパチ……

律「やっちまったな……」

会員A「秋山さん、かわいすぎる……」

会員B「噛んだところとか、永久保存ものだよ!」

恵「ああ! 秋山さんかわいいっ!」

紬「あっでも、ファンクラブの会員さんには好評みたい」

梓「これで会員のみなさんの票はゲットですね!」

律「ああでも、この後に出る唯がかわいそうだ」

澪「ゆいぃ……、ごめんなぁ……」ウルウル

唯「ううん、大丈夫だよ! あとは任せて!」

澪「う、うん……」

唯(……よし!)キリッ



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:07:41.14 ID:01JEsNJpP

唯「みなさん! 私が、生徒会長に立候補した平沢唯です!」

唯「さっきの秋山さんの推薦のとおり、私はこの学校のことをよく思っています!」

唯「ですが、私はあまり仕事はしたくありません!」

律「な、なにーっ!」

唯「なぜなら、この学校を改革する! とか必要ないと思うからです!」

唯「だって、この学校は十分立派じゃないですか!」

唯「こんないい学校に入ることが出来て、私は幸せ者です!」

唯「なので、私的にはこのまま、現状維持という形で生徒会長の職を全うしたいなと思います!」

唯「あっ! でもそれだけじゃなんなんで、学食のメニューにケーキでも加えようかと思います!」

唯「では! みなさん、平沢唯に清き一票を!」

パチパチパチパチ…!



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:11:23.85 ID:01JEsNJpP

律「おっ! なかなか好感触!」

紬「唯ちゃんのこの学校が好きって気持ちが伝わってくるスピーチだったね!」

梓「まあ、問題発言もありましたが、保守的な感じでいいんじゃないでしょうか」

律「そ、そだな!」

司会「続いては2年1組の真鍋和さんです」

律「来たか、真鍋和!」

紬「推薦人は誰なのかな?」

梓「ん? あっ!」

唯「うそっ!?」

憂「……」スタッ

唯「なんで憂が……!?」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:15:20.00 ID:01JEsNJpP

憂「みなさんこんにちは。私は、平沢憂です」

憂「私は、真鍋和さんを生徒会長に推薦します」

澪「ど、どういうことだよ唯!」

唯「わ、私にもわからないよ……」

澪「憂ちゃんがまさか和の推薦人だったなんて……」

唯「一緒に壇上に上がってたのに、全く気付かなかったよ……」

憂「真鍋さんは一年生のころから生徒会をがんばってきました」

憂「なので他の候補者よりも生徒会長の職について詳しいかと思います」

唯「うぐっ……」

憂「ほかにも、学業の面でも常にトップクラスであり、
  他の生徒からもその人柄の良さから非常に信頼されてます」

憂「そのような人が、生徒会長に向いているのではないかと私は思います」

憂「是非、真鍋和に清き一票をよろしくお願いします」

パチパチパチパチ!



68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:19:25.23 ID:01JEsNJpP

律「か、完璧な演説……!」

紬「とても1年生には見えない……」

梓「ま、まさか憂が……」

律「知ってたのかよ梓」

梓「いえ、全然知りませんでしたよ」

律「で、でもまあ、別に何も問題とかは無いんじゃ……」

梓「そんなことないです! 問題ありまくりです!」

律「な、なんでだよ!?」

紬「どうやら憂ちゃんの人気はこれまたすごいの」

梓「勉強もできるし、運動神経も人並み以上だし、性格もいいし、面倒見もいい、
  まさに完璧超人なのでクラスだけじゃなくて学校中でも評判があるんです」

律「そいつは知らんかった」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:24:10.26 ID:01JEsNJpP

紬「てっきり唯ちゃんに協力すると思っていたのにね……」

梓「こ、このままじゃ私たちのクラスの票が唯先輩にいかなくなってしまいます!」

梓「私じゃ憂の人気には勝てませんから……」

紬「でも、梓ちゃんもクラスのみんなに投票を呼び掛けていたんでしょ? だったら大丈夫よ」

梓「そうだといいんですけど……」

憂「……」

唯「う、ういっ! なんで和ちゃんに協力したの!?」

憂「お姉ちゃんには関係ないよ」

唯「か、関係あるもん!」

憂「別に私が何したって、お姉ちゃんには関係ないって言ってるの!」

唯「で、でも、昨日協力するって……」

憂「それはそれ、これはこれだよ」

唯「そんな~……」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:27:29.83 ID:01JEsNJpP

澪「憂ちゃん! いくらなんでもそれはひどいんじゃないか!?」

憂「ひどくないですよ。ただ私が和さんの考えに賛同しただけじゃないですか」

憂「澪さんたちは私に強制でもするつもりなんですか?」

澪「そ、それは……」

憂「ないなら放っといてください。私は今日からみなさんの敵ですから」

唯「うぅ……」

澪(あ、あんまりだ……。これじゃ唯があまりにもかわいそうだよ)

澪(幼馴染に続いて今度は自分の妹だなんて……)



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:32:36.68 ID:01JEsNJpP

和「私は、このたび生徒会長に立候補した真鍋和です」

和「先ほどの推薦にあったとおり、私は2年間生徒会の仕事をがんばってきました」

和「なので、生徒会長の職に就いても問題ないと私は思います」

和「それに……、さっきの『この学校はこのままでいい』という発言がありましたが……、
  私はそれでは駄目だと思います」

唯「!」

澪「!」

和「最近の桜高は、どこか情けないとは思いませんか?」

和「学校に平気で遅刻する人や、学業をおろそかにする人」

唯「はうっ!」

和「はては部活中にもかかわらず、ティータイムを始める部活もあります!」

紬「う…」

梓「ム、ムギ先輩……」

和「そんな学校がはたしていい学校と言い切れるのでしょうか?」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:35:50.97 ID:01JEsNJpP

和「なので私はこの学校をよくするためにも、改革をしていきたいと思います」

和「そのためにも、勉強や部活に適した環境を生徒会が提供します」

和「あたらしい桜高のためにも、みなさん清き一票をどうかよろしくお願いします」

オー! パチパチパチパチ!

律「あ、圧倒的……!」

梓「さすがは和先輩といったところでしょうか」

紬「……」

律「だ、大丈夫だよムギ! 私たちは和が言うような悪い部活じゃないって!」

紬「うん……」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:40:41.29 ID:01JEsNJpP

和「ふう……」

唯「うぅ……」

和「ごめんね唯。あなたの言葉を借りさせてもらったわ」

唯「そ、そんなの別にいいし!」

和「そう」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

澪(女のバトル再びか……)

憂「おつかれさまでした、和さん」

和「うん。憂もごくろうさま」

唯「……」

澪「唯……」





78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:45:07.31 ID:01JEsNJpP


律「おつかれ!」

唯「つかれたよー」

紬「唯ちゃん、かっこよかった!」

唯「でへへ~」

律「それに比べて……あのキョドりようはなんだ! 澪!」

澪「だ、だからあんなに人がいるとダメだって言ったじゃないか!」

唯「まあまあ、澪ちゃんもよくやったよ」

梓「それよりも、まさか憂が裏切るとは思いませんでした」

唯「うん……。なんでこんなことになったんだろうね……」

紬「そうね……」

律「……ま、まあ、落ち込んでも仕方ないぞ! 結果はもうちょいで出るから、な?」

澪「そうだな」

唯「うん!」





80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:49:45.70 ID:01JEsNJpP


和「おつかれ、憂。本当に上手だったわ」

憂「いえ、和さんも手伝ってくれたからいい演説が出来たんですよ」

和「そう」

憂「……それよりも和さん。生徒会長になったらあの事をちゃんと……」

和「ええ、ちゃんとするわ。それまで私に協力してちょうだい」

憂「はい…」

和「……」





81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:55:14.11 ID:01JEsNJpP


司会「それでは、これより生徒会長選挙の中間投票の結果を発表します」

律「おっきたきた!」

司会「第1位、293票獲得、真鍋和さん」

律「うわっ!? 過半数超えてるぞおい!」

紬「これはまずいことになったわね」

梓「それよりも次が大事ですよ!」

澪「頼む……!」

唯「お願い……!」

司会「第2位……」

唯「……ゴクリ」

司会「129票獲得、平沢唯さん」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 17:58:16.31 ID:01JEsNJpP

唯「や……」

一同「やったーーー!」

梓「やりましたね! 唯先輩!」

唯「うん! ありがとうみんな!」

律「へへっ! なあに当たり前のこと言ってんだよ!」

紬「私たちは唯ちゃんについていくって決めたでしょ?」

澪「だから、その言葉は最後にとっておくんだな」

律「クサッ」

澪「う、うるさいっ!」

ボカン

律「あいてー!」





85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:07:02.52 ID:01JEsNJpP


役員「次の決選投票は一週間後です。それまでは自由に選挙活動してもかまいません」

唯「わかりました!」

役員「それでは、また一週間後に」

律「ふう、とりあえずこれでやっと一対一になったわけか」

紬「うん! これからが本番よ!」

唯「ねえねえ、決選投票ってどんな感じでやるの?」

梓「まずは今日みたいに自分の紹介や抱負を言うんです」

梓「そのあとに立候補者同士でディベートしあうんです」

唯「でぃべーと?」

澪「討論することだよ」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:11:19.92 ID:01JEsNJpP

唯「和ちゃんと討論か~、なんだか怖いや」

律「和のことだ、難しい言葉を使って唯を混乱させるかもしれないぞ!」

唯「それだけはご勘弁を~」

紬「そのためにも、まずは特訓しましょう!」

唯「うん!」

梓「そういえば最近練習してない気がします……」

律「馬鹿言うな! これで唯が負けたらティータイムが無くなるんだぞ!
  練習なんか後回しだ!」

梓「なんだか和先輩が言ってたこともわかるような……」

唯「あ、あずにゃんまで裏切っちゃやだ~!!」ダキッ

梓「うわっ!? だ、大丈夫ですよ! 私は裏切りませんから!」

唯「ほんと~?」

梓「はい」

唯「えへへ~、ありがとうあずにゃん!」ギュー

梓「せ、先輩、くるしい……///」

紬「ごちそうさまでした♪」



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:14:49.96 ID:01JEsNJpP

澪「そんなことより、はやく選挙活動しないと和に負けちゃうぞ」

律「そうだな……。じゃあ今日は唯ん家で今後の選挙活動についての話し合いを……」

唯「む、無理だよ……、憂がいるし……」

律「あっそうか」

澪「私の家は狭いから……」

紬「私の家も予約とらないと……」

律「私ん家じゃ汚くて議論に集中できないからな……」

梓「私の家なら大丈夫ですよ。今日は両親も仕事でいないですし」

唯「本当!? じゃあ、あずにゃん家にけって~い!」

律「よっしゃ! 善は急げだ! 行くぞ唯っ!」

唯「はいっ! りっちゃん隊員!」

澪「やれやれ……」





91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:20:18.24 ID:01JEsNJpP


――平沢家

ガチャ

唯「ただいまー」

憂「……おかえり」

唯(あうっ……、やっぱりなんか冷たい……)

唯「う、憂。別にお姉ちゃんは憂が何をしようと文句は言わないから……」

憂「そう」

唯「うん」

憂「早くご飯食べて」

唯「は、はい……」

憂「……」

唯「……」

唯(すっごく気まずいよ……)





92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:24:28.66 ID:01JEsNJpP


――翌日

紬「……」

紬(りっちゃんはああ言っていたけど、私たちのティータイムって
  やっぱり他の人からあまりよく思われていないんじゃないのかな……)

紬(みんなの喜ぶ顔が見たくて、始めたのに……)

紬(今じゃ逆に、私のせいでみんなの足を引っ張ってる……)

紬(このまま、つづけていいのかな……)ハア

和「ムギ」

紬「! の、和ちゃん!?」

和「今、時間空いてるかしら?」

紬「あ、空いてるけど……」

和「そう。じゃあお話ししましょう?」

紬「う、うん」





93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:27:14.97 ID:01JEsNJpP


――生徒会室

和「まあ、そこに座って」

紬「失礼します」

和「はいお茶」

紬「ありがとう……。で、お話って何?」

和「ちょっと言いづらいんだけど……。
  あなたは今、ティータイムについて悩んでいるでしょ?」

紬「!!!」

和「そのようね」

紬「……」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:30:47.96 ID:01JEsNJpP

和「まあ、私も最初はティータイムもいいのかなって思ってた。みんな幸せそうだったし」

和「でも、それじゃダメなの」

紬「どうして……?」

和「あなたたちの部活、部活として機能していないじゃない」

紬「うっ……」

和「澪や梓ちゃんはいつも言ってるでしょ? 『お茶してないで早く練習しよう』って」

紬「で、でも! 澪ちゃんや梓ちゃんは今回の選挙も協力してくれて……」

紬「あっ……」

梓『そういえば最近練習してない気がします……』

紬「……」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:35:12.22 ID:01JEsNJpP

和「でしょ? 一部の人が困っているのに、ムギはそれでもティータイムを続けたいの?」

紬「それは……」

和「唯や律だって、本当は練習したいけど
  仕方なくムギのティータイムに付き合っているんじゃないの?」

紬「そんな……。そんなことない……」

和「ムギのことなんてみんなは
  お茶とお菓子で気を惹いている人間だなんて思っているのかもしれないわよ?」

紬「!! そんなことないっ! みんなは……、みんなは……」

和「……」

紬「……」

和「悪いことは言わないわ。ティータイムは今すぐにでもやめた方がいい」

和「そしたら、ムギもきっと、本当の軽音部の一員になれるわ」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:39:30.65 ID:01JEsNJpP

紬「……」

和「そのためにも、私に協力してくれない?」

紬「えっ……?」

和「私に協力すれば、ティータイムも無くせるし、
  軽音部の部費や待遇だってよくしてあげる」

紬「……」

和「そうすればあなたたちがいなくなっても、軽音部はずっと安泰よ」

紬「どういうこと……?」

和「もしも今年で誰も軽音部に入らなくて、
  あなたたちが卒業して梓ちゃんが一人ぼっちになって、
  その年に誰も入らなかったらそれだけで廃部になっちゃうでしょ?」

和「だからわたしが生徒会長になったら、
  そうならないように生徒会が全面的にバックアップしてあげるの」

紬「そうか……。私たちがいなくなったら、梓ちゃんは一人ぼっちになるんだ……」

和「ね? 悪くはないと思うんだけど」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:43:23.38 ID:01JEsNJpP

紬「……」

紬(みんなを裏切るようなことはしたくない……)

紬(でも、もし私のティータイムのせいで軽音部が部活じゃないと言われるなら……)

紬(それに、私たちが卒業しても、
  梓ちゃんが一人じゃなくなるように、軽音部が廃部にならないようになるなら……)

紬(軽音部の未来のためにも、私が我慢すれば……)

和「どうするの、ムギ」

紬「私は……」





100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:47:46.35 ID:01JEsNJpP


――放課後 軽音部 部室

ガチャ

唯「やっほ~」

律「おー唯、昨日は大丈夫だったか?」

唯「憂とはなんか気まずかったけど、ごはんはおいしかった!」

澪「そうか」

梓「唯先輩! もう憂とは敵同士なんですから、
  むやみやたらに情報を与えないくださいよ?」

唯「わかっております!」

ガチャ

紬「……」

律「おっムギが来た」

唯「ムギちゃ~ん、待ってたよ~!」

紬「……」

澪「ど、どうしたムギ?」



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:54:34.30 ID:01JEsNJpP

紬「みんな!!」

梓「うわっ!?」

紬「この生徒会長を決める選挙……、ぜったい勝ちましょう!!」

律「おお、ムギが輝いとる……」

唯「ど、どうしたのムギちゃん?」

紬「いえ、何でもないの。ただ、負けないって決めたから」



紬『私は確かに、みんなの練習を邪魔してるかもしれない』

和『……そう、なら』

紬『でも! それでも私を……、今までやってきた私を否定したくないっ!!』

和『……』



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 18:57:48.39 ID:01JEsNJpP

紬『だって、このティータイムで私たちは団結力を深めてるって私は思うから』

和『そう……』

紬『部活をしたことない、和ちゃんはわからないかもしれないけどね』

和『!!!』

紬『それに……、たとえ私たちが抜けても軽音部は続いていく。そんな気がするの』

紬『梓ちゃんも、他のみんなもそう考えてるんだと思う』

紬『だから、和ちゃんの話には乗れないわ』

和『そう……』

紬『それじゃ、決選投票で会いましょう』

和『わかったわ……』

バタン…

和『……』






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唯「私が生徒会長になる!」#前編
[ 2011/11/18 23:00 ] 非日常系 | | CM(0)

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