SS保存場所(けいおん!) TOP  >  非日常系 >  唯「私が生徒会長になる!」#後編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






唯「私が生徒会長になる!」#後編 【非日常系】


http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280295188/

唯「私が生徒会長になる!」#前編
唯「私が生徒会長になる!」#後編




106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:01:55.41 ID:01JEsNJpP

紬「軽音部のティータイムのためにも、みんな最後まで頑張りましょう!」

唯「……うん!」

律「なにがあったか知らないけど……、もちろんだぜ!」

澪「ああ! ここまできたら最後まで!」

梓「やりましょう!」

紬「うん!」

紬(こんなにいい仲間たちだもの……。裏切るなんてできないよ和ちゃん)

紬(私のためにも……みんなのためにも……この選挙、負けられない!)

律「それじゃあ、今後の活動についてだが……」

澪「何するんだ?」

律「全然わからん!」

唯「よっ! りっちゃん男前!」

律「なははっ! もっと褒めなさい!」

澪「はあ……」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:05:56.47 ID:01JEsNJpP

梓「うーん、でもやるとしたらやっぱり宣伝でしょうか」

紬「宣伝?」

梓「はい。普通の選挙の街頭演説みたいに、校内で演説みたいなものをやるんです」

澪「そうだな……。今度は唯に投票した人以外の票も根こそぎ集めなきゃいけないしな」

律「たしか、決選投票は中間投票で得た票をプラスするんだっけ」

澪「そう。だから、私たちが勝つには決選投票で和を大きく上回らないといけないんだ」

梓「そのためにも、唯先輩のことをもっとアピールしなきゃいけないんです」

唯「アピールかあ」

律「大丈夫だ唯! このりっちゃんの手にかかれば
  どんな恥ずかしがり屋さんでも大胆なポーズで撮らせることができるぞ~」

唯「や~ん、りっちゃんダイタン!」

澪「ふざけてないでさっさといくぞ」

律唯「は~い」





109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:11:40.39 ID:01JEsNJpP


――中庭

生徒A「是非、真鍋和に清き一票を!」

生徒B「よろしくおねがいしまーす!」

ザワザワザワザワ…

律「うわっ! なんて人の数だ!」

紬「この人たちはみんな生徒会の人たちかな?」

澪「そうだろうな。さすがに生徒会の人間なだけはある」

唯「こ、このままじゃわたしたち負けちゃうよ!」

梓「そうならないためにもはやくやりましょう!」

律「みなさーん、この平沢、平沢、平沢唯に清き一票をー!」

紬「明るく、優しい、平沢唯に清き一票を~」

梓「えーと……、ひ、平沢唯に清き一票を!」

律「そんなんじゃダメだ梓! ほら澪を見てみろ!」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:17:07.91 ID:01JEsNJpP

会員A「秋山さん、ぜひがんばってください!」

澪「いや、出るのは私じゃないから……」

会員B「私たちも応援してます!」

澪「だから違うんだって……!」

恵「私も投票しちゃう!」

澪「曽我部先輩まで!?」

梓「おーっ、見事な集客率です」

律「これが必殺ファンクラブ殺法だ。よく見ておくんだな」

紬「うん!」

和「あら、みなさんおそろいでどうしたの?」

唯「の、和ちゃん!」

紬「!」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:21:53.04 ID:01JEsNJpP

和「ああ、私たちに対抗してみんなで唯の知名度を上げようとしてるってわけね」

律「そうだぞ! なんか文句でもあっか!」

和「別に」

律「す、すみましぇん……」

和「ねえ、あなたたちまだやるの?」

澪「ど、どういうことだよ」

和「だってあんなに差が出ちゃったのにさあ、
  これ以上やる必要はないんじゃないかなって思って」

梓「や、やってみないとわかんないですよ!」

和「はあ、まあ好き勝手やればいいんじゃないの? どうせ負けるんだし」

唯「そ、そんなこと……」

紬「そんなことないっ!」

律「ム、ムギ!?」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:25:58.46 ID:01JEsNJpP

紬「唯ちゃんは学校全体のことを考えてる」

紬「たとえ、差がついてしまったとしても、和ちゃんとはまだ勝負できる!」

澪「ムギ……」

唯「そ、そうだ! 私だってみんなのことを考えてるよ!」

梓(ぜったいウソですね……)

和「ふーん、じゃ、せいぜいがんばってちょうだい」

律「か~っ! 和のやろうあんなムカつくキャラだったか!?」

澪「ちょっと怖いというか何というか」

唯「それよりもムギちゃん! かっこよかったよ!」

紬「そんなことないわ。ただ唯ちゃんの気持ちを代弁しただけよ」

唯「そう? でへへ~」

梓(やっぱり考えてなかったな……)

澪「よし、このままがんばるぞ」

唯「うん!」





114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:29:29.46 ID:01JEsNJpP


――翌日

唯「ふんはふんはふんはっは~ん♪」

唯(昨日の宣伝ってやつで私の顔も桜高中に広まったよね)

唯(でも、和ちゃん相手じゃまだまだ足りないぐらいだよ)

唯(よし! 今日も張り切って選挙活動しよう!)フンス

ガチャ

唯「おっはよう!」

律「お、おい唯!」

唯「ん? どしたのりっちゃん」

律「これを見てみろ!」

唯「なになに~……生徒会長に立候補、平沢唯の素顔……?」

唯「遅刻の常習犯、赤点大好き、特技は睡眠学習……?」

唯「な、なにこれっ!?」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:33:33.22 ID:01JEsNJpP

律「今日朝はやくに学校に来たら、この張り紙がそこらじゅうに貼ってあったんだ」

紬「ひどいよね……」

唯「これもやっぱり和ちゃんが……?」

律「まちがいねーだろ」

唯「そんな……」

紬「唯ちゃん、もう和ちゃんのことは友達と思っちゃダメよ」

唯「えっ……?」

紬「こんなことしてまで、生徒会長になるなんておかしい!」

律「そうだよな……こいつはちょっとやり過ぎだ」

唯「で、でも……和ちゃんも悪気があってこんなことしたんじゃ……」

律「悪気ありまくりだろこれ!」

紬「そうよ。いくら友達だからってこんなこと許しちゃダメ」

唯「うっ……」





116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:37:51.99 ID:01JEsNJpP


――昼休み

梓「唯先輩!」

唯「あずにゃん」

梓「この張り紙はなんなんですか!? 学校中に貼られてますよ!」

唯「うん。私もびっくりしちゃったけど……」

梓「これも和先輩の仕業なんですよね!?」

律「そうだろうな」

澪「うん、いくらなんでもやり過ぎだ」

唯「だ、だけど……」

律「まーだ和に対してそんな感情もてるのかよ、唯は」

紬「唯ちゃん、もう和ちゃんは敵なの」

唯「そ、そんな……」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 19:42:12.11 ID:01JEsNJpP

梓「こんな誹謗中傷を載せた張り紙を学校中に貼られてまだ友達だって言えるんですか!?」

澪「幼稚園からの幼馴染だってことはわかるけどさ、これじゃ唯があんまりだよ」

唯「うっ……」

律「そんじゃ、この張り紙さっさとはがそうぜ。
  これ以上放置してたら唯のイメージがダウンしちゃうし」

澪「ああ」

唯(和ちゃん、ウソだよね。こんなこと和ちゃんがやったなんてウソだよね……?)





122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:00:36.30 ID:01JEsNJpP


――生徒会室

バタン!

憂「和さん! この張り紙は一体何なんですか!?」

和「あら憂。気付いたの?」

憂「当たり前です! こんなことまでやるなんて私聞いてない!」

和「何を言ってるの? こんなのまだまだ序の口よ?」

憂「えっ?」

和「唯相手に手を抜いていたらいつのまにか唯に追いつかれちゃうわ」

和「そうね……今度は唯の中学時代の赤点テストでも貼り付けちゃおうかな」

和「あ、それよりも小学校の時のあの変な作文でもおもしろいわね」アハハ



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:06:15.85 ID:01JEsNJpP

憂「こんな……こんなことまでしてお姉ちゃんに勝ちたいんですか?」

和「もちろんよ」

憂「……っ! 最低っ! 見損なったよ和ちゃん!」

和「ふーん。じゃああのことはどうなってもいいの?」

憂「もうあんなことなんてどうでもいい!
  お姉ちゃんが傷つくところなんて見たくない!」

憂「私はもう降ります! 後はご自由にどうぞ!」

バタン!

和「はあ……」

和「やっぱりもうちょっと軽くしとけばよかったかな」

和「でも、これで唯はもう逃げることはできない」

和「あとは決選投票をやるだけ」

和「あはは、楽しみだわ……!」





128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:10:43.02 ID:01JEsNJpP


――軽音部 部室

律「ふう、これで全部か」

梓「でも、よくこれだけの張り紙を用意できましたよね」

澪「ああ、ここまでやるなんてな」

紬「私、絶対に許せない!」

唯「……」

ガチャン

憂「あ、あの……」

梓「憂!? なんでここに!?」

律「まずいっ! 敵襲だ! みんなテーブルの下に入れ!」

紬「ラジャ!」

澪「ま、待ってよ!」

唯「……」ボケー

梓「ゆ、唯先輩! なにボーっとしてるんですか! 早く隠れないと……」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:16:13.25 ID:01JEsNJpP

憂「ち、違うんです! 私はもう和さんの仲間じゃないんです!」

律「だ、だまされるな! これは和の策略だ!」

紬「ラジャ!」

憂「ほ、本当なんです……、信じてください」

唯「……ん? あれ憂?」

梓「唯先輩!」

憂「お、お姉ちゃん……」

唯「どうしたの? なんか暗い顔してるけど……」

憂「! こ、これは…その……なんでもないの」

唯「ウソだよ。私が何年憂のお姉ちゃんしてると思ってるの?」

憂「あうっ」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:21:15.14 ID:01JEsNJpP

唯「どうしたの? 何かあったの? お姉ちゃんが聞いてあげるよ!」

憂「……お姉ちゃん……おねえちゃああん!!」バッ

唯「うわっ! もう、憂は甘えんぼさんだなあ」

憂「ごべんなさい! 私、私……!」

唯「おーよしよし」ナデナデ

憂「うわああああん!!」

律「いったいどうなってるの……?」





135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:27:10.03 ID:01JEsNJpP

憂「今まで本当に申し訳ありませんでした!」ドゲザ

梓「そ、そんな土下座しなくてもいいから……」

憂「ううん、いいの梓ちゃん。私の気が済むまでこうさせて……!」

紬「憂ちゃん……」

唯「もう大丈夫だよ、憂。顔上げて」

憂「う、うん」スクッ

梓(あっさりやめやがった……)

律「土下座までしてあやまったってことは、本当に和の仲間じゃなくなったんだな」

憂「はい。私はもうあの人の仲間じゃありません」

澪「憂ちゃん、ちょっといいかな」

憂「はい」

澪「この張り紙……まさか憂ちゃんもかかわってたのか?」

憂「そ、そんなことないです! 私が和さんを見限ったのもそれが原因なんです」

紬「そうだったの……」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:32:14.51 ID:01JEsNJpP

憂「私、あんなことやるなんて聞いてなくて……。
  それにこんなのまだまだ序の口だなんて言うから、私、許せなくて……」

律「和め……! これがまだ軽いだなんて……!!」

梓「鬼畜です!」

憂「本当にごめんね、お姉ちゃん」

唯「ううん。もういいよ、憂」

澪「待った。もうひとついいかな、憂ちゃん」

憂「は、はい。なんですか?」

澪「どうして唯のことを裏切ったんだ?
  あの中間投票の前の日は協力するって言ってたじゃないか」

憂「そ、それは……」

澪「教えてくれ! 何でなんだ!」

憂「!」ビクッ

律「お、落ち着けよ澪」

澪「唯は憂ちゃんにまで裏切られて本当に悲しかったんだぞ! それなりの理由が無いと困る!」

唯「み、澪ちゃん……」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:38:42.50 ID:01JEsNJpP

憂「……実は、お姉ちゃんが生徒会長に立候補する前に……」



――平沢家

憂『えっ!? おねえちゃんが!?』

和『そう。唯はきっと立候補してくるわ』

憂『ちょっと想像できないけど……』

和『ううん、必ずあの子は来る。そうしかけてやったもの』

和『そして私が唯に勝って、生徒会長になって、あの子たちのティータイムをやめさせるの』

憂『な、なんでこんなことを……?』

和『ただ気に入らないだけよ』

憂(そんなはずはない……和ちゃんだってあのティータイムは認めていたのに……)



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:51:21.23 ID:01JEsNJpP

和『ところで憂はやっぱり唯を応援するの?』

憂『うん。お姉ちゃんが立候補するなら私は喜んで協力する!』

和『それなんだけど……。憂、私のところに来ない?』

憂『へっ!? そ、それはちょっと困るな……』

和『……そうやって唯のことをまた甘やかすのね』

憂『!』

和『憂はいつだってそう。唯のやりたい放題にさせて』

憂『うっ……』

和『そんなんじゃ唯はいつまでも成長出来やしないわ』

憂『の、和ちゃんだってお姉ちゃんを甘やかしてるじゃない!』

和『あら、私は最近、唯のことを助けたりしてないわよ』

憂『そ、そんな……』

憂(和ちゃんも変わったってことなの……!!?)



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 20:55:38.94 ID:01JEsNJpP

憂『で、でもそれで生徒会長に立候補するならお姉ちゃんもがんばってるってことじゃない!
  そう言うことなら私はお姉ちゃんを誠心誠意バックアップする!』

和『はあ、重症ね』

憂『な、なんで?』

和『じゃあ、これならどう?』ピラ

憂『こ、これは……!』

和『そう。唯の成績表。
  まだみんなはもらってないけど、生徒会パワーでいただいてきたわ』

憂『見事に赤点だらけ……』

和『このままじゃ唯は留年しちゃうわね』

憂『! そ、そんな!!?』

和『でも、一つだけ唯が留年を逃れる方法がひとつだけあるの』

憂『そ、それは一体何!!?』



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:01:12.42 ID:01JEsNJpP

和『私が生徒会長になるの』

憂『! ま、まさか……!!』

和『そう。生徒会長の権力で唯を進級させてあげるの』

憂『その手があったのか……!』

和『さあ、どうするの?
  私に協力して唯を無事進級させるか、唯と一緒に受験するのか、どっち?』

憂『ううぅ……』

憂(お姉ちゃんが留年しちゃったら、お姉ちゃんはともかく、
  お父さんとお母さん、軽音部のみなさんが悲しんじゃう)

憂(で、でもお姉ちゃんと一緒にお受験かあ……)ポワポワ

憂(ダ、ダメダメ! そんなのダメだよ!)

憂(で、でも和ちゃんのところにつくってことはお姉ちゃんを裏切るわけで……)

憂(そもそもお姉ちゃんが生徒会長に立候補するなんてまだわかんないし……)

憂(あーもう、頭が混乱してきた……)



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:06:07.64 ID:01JEsNJpP

和『大丈夫よ、憂』

憂『へっ?』

和『唯は私が絶対に進級させるから』

憂『和ちゃん……』

和『……』ニヤ



憂「ということで、和さんのところについたんです……」

唯「そうだったのかあ」

律「ってなんでそんなに呑気なんだよおまえは!」

唯「はい?」

澪「このままじゃ唯は留年だぞ!」

唯「あっ」

梓「今頃になって気づいたんですか……」



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:09:37.74 ID:01JEsNJpP

唯「どどどどうしよう……」

憂「私も勢いでやめたんですけど、それをどうするかは考えてなくて……」

唯「うわあああん、私はもうだめだあ」

唯「いっこ下の下級生に交じって、指をさされて嘲笑われながら一年を過ごすんだあ」ウワアアン

紬「ゆ、唯ちゃん……」

さわ子「騒がしいわよあんたたち」

律「そう言わずにさわちゃんも慰めてやってくれよ」

律「っていつの間に!?」

さわ子「やあね、最初からいたじゃない」

澪「いるなら存在感ぐらい出してください……」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:15:08.01 ID:01JEsNJpP

さわ子「ところで今の話だけど」

憂「はい?」

さわ子「ちょっとおかしいところがあるわね」

梓「ど、どういうことですか?」

さわ子「まず、和ちゃんは生徒会長になったら
    唯ちゃんを進級させることが出来るって言ってたけど」

さわ子「あれ、ウソよ」

唯「えっ」

一同「え~~~~~~っ!!?」

さわ子「当たり前よ!
    生徒会長ごときが一生徒の処遇をどうこうなんてできるわけないでしょ!」

澪「そ、そうだったのか」

憂「じゃ、じゃあ私は騙されたってことですか……?」

さわ子「そうね」

憂「そんな……」ションボリ

梓「憂……」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:21:23.73 ID:01JEsNJpP

唯「大丈夫だよ憂。憂はそれほど純粋なんだよ」

憂「お姉ちゃん……!」

律「ふむふむ、これで一件落着……」

律「ってそれじゃあかん!」

唯「へっ!? なにが?」

澪「さっきの話がウソだったんじゃ、唯は結局留年しちゃうってことだぞ!」

唯「がーん!!」

憂「そうだった……」

唯「うわあああああん!! 結局留年しちゃうんだあああ!!」

唯「就職面接のときに『なんで高校で4年間も過ごしたの』
  っていわれて嘲笑われるんだあ」ビエエエン

梓「ゆ、唯先輩……」



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:25:59.49 ID:01JEsNJpP

さわ子「そのことなんだけどね、まだおかしいところがあったのよ」

紬「なにがですか?」

さわ子「唯ちゃんの成績表がうんたらかんたらって言ってたけど、
    まだ唯ちゃんの成績はでてないわよ」

唯「へっ?」

さわ子「大体、生徒会の権力で一生徒の成績をコソ泥なんてできるわけないじゃない」

さわ子「しかも、もし唯ちゃんが仮に留年するほどヤバくても、
    生徒会長に立候補できた時点で大丈夫なのよ」

澪「! そうか! 成績が悪いやつが生徒会長に立候補できるはずがないんだ!」

唯「じゃ、じゃあ私は大丈夫なの?」

さわ子「オールオッケーよ」

唯「わーい!」

憂「お姉ちゃんよかったね!」

律「さっすがさわちゃんだ」

さわ子「おほほ! もっとほめなさい!」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:30:33.09 ID:01JEsNJpP

澪「んじゃあ結局唯は留年するわけじゃなかったのか」

律「っちゅうことは、憂ちゃんはまんまと和に騙されたわけか」

憂「す、すみません」

紬「いいのよ。悪いのは和ちゃんだわ」

梓「そうだよ! 憂の純粋な心に付け込むなんて……、やっぱ鬼畜です!」

唯「み、みんな、そんなに和ちゃんを責めないでよ……」

律「まーだそんなこと言ってんのかよ!
  あいつはお前に勝つために妹の憂ちゃんを騙したんだぞ!」

唯「で、でも……」



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:36:25.37 ID:01JEsNJpP

さわ子「私もちょっと和ちゃんには納得できないわ。私の生きがいを潰そうとしたしね……」ギリッ

澪「みんなの言うとおりだ。ここまでされて唯は何とも思わないのか?」

唯「そ、それは……」

憂「私も和さんは許せないよ、お姉ちゃん」

唯「うい……」

梓「こうなったら、もう徹底的にやるべきです!」

律「そうだ! あんなやつに負けてたまるか!」

紬「みんなで力を合わせて勝ちましょう!」

一同「おーー!」

唯「……」





169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:41:17.40 ID:01JEsNJpP


――決選投票 当日

律「ついにきたな」

澪「ああ」

紬「そうね」

梓「はい」

唯「……」

律「大丈夫だよ唯。緊張するなって」

澪「この日のために選挙活動もしっかりやってきたし」

紬「和ちゃんに負けない為に一生懸命特訓したでしょ?」

梓「そうですよ。もう唯先輩は誰にも負けないです!」

憂「そうだよお姉ちゃん」

唯「う、うん」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:46:30.38 ID:01JEsNJpP

和「あら。みなさんおそろいで」

唯「和ちゃん……」

律「きやがったなこんのやろう!」

澪「和! 今日で決着をつけるぞ!」

紬「負けないんだから!」

梓「絶対勝ってやるです!」

和「いい度胸してるじゃない」

憂「和さん……」

和「なによ、裏切り者」

憂「! 和ちゃんのばーか! お姉ちゃんに負けちゃえ!」

唯「ああ……」オロオロ

和「唯、あんたには絶対に負けないわ。この壇上で大恥かかせてあげる」

唯「……」



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:52:56.70 ID:01JEsNJpP

和「それじゃ、またあとで」

律「く~~っ! やっぱあいつムカつく!」

紬「あんな人、もう友達でも何でもないわ」

澪「和はもっと優しい人だと思ってたけど……最低だな」

唯「みんな……」

唯(こんなんじゃダメだよ……。
  こんなんじゃ和ちゃんとみんなが友達じゃなくなっちゃう……)

唯(私はどうしたらいいの……?)





176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 21:58:08.15 ID:01JEsNJpP


司会「それでは、ただいまより生徒会長候補者2名による紹介と抱負を述べてもらいます」

司会「まずは、2年1組、真鍋和さん」

和「私はこのたび生徒会長に立候補した真鍋和です」

和「私の目標とする清く正しい桜高を実現するために、さまざまな改革を行いたいと思います」

和「よろしくお願いします」

パチパチパチパチ

律「けっ! なーにが清く正しい桜高だ! あんなひんまがった性格のやつが出来るかよ!」

梓「そうですよ!」

紬「次は唯ちゃんね」

澪「がんばれ、唯……!」



177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:02:42.57 ID:01JEsNJpP

司会「続きまして、2年2組、平沢唯さん」

アースイミンガクシュウノヒトダー ウケルー

唯「あっ……私はこのたび生徒会長に立候補した平沢唯です」

唯「先の選挙でも述べたように、私はこのままの桜高でいいと思っています」

唯「生徒会長になったら、この楽しい桜高をいつまでも続かせるよう努力したいと思います」

唯「よろしくお願いします」

パチパチ…

律「なんか元気ないよなあ」

紬「うん。最近、ずっとああだったよね」

憂「お姉ちゃん……」

司会「それでは、ただいまより生徒会長候補2名によるディベートを行います」

律「よし! こっからが本番だ!」

梓「唯先輩がんばって……!」

司会「では、始めてください」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:07:56.18 ID:01JEsNJpP

和「では……平沢さんに質問です。あなたはこのままの桜高でいいとおっしゃっていましたが、
  先週の桜高における無断欠席や遅刻をした生徒がどれだけいるかご存知ですか?」

唯「えと……わ、わかんないです……」

和「無断欠席だけでも30名、遅刻した生徒は100名以上です」

ざわ… ざわ…

和「これだけの生徒が無断で休んだり遅刻したりするんです。
  あなたがおっしゃる通りにそのままにするのであれば、
  この怠けた人たちは無視してもいいんですか?」

唯「そ、それは、その人たちも何か事情があって休んだり、遅刻したりしてるんです」

和「事情があるならなんで無断で休むんでしょうか? 普通は報告するでしょう?」

唯「あっそうか」

アハハハハハハハ… サスガハアカテンマスターダナー

律「おいおい、押されっぱなしだぞ」

紬「だ、大丈夫! まだチャンスはある!」

梓「ここでやらなきゃ負け確定です!」



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:12:01.15 ID:01JEsNJpP

和「このままでいけば、桜高は楽しい高校じゃなくてふ抜けた、つまらない高校になりますよ」

唯「そ、そんなことないです」

和「じゃあ、どうすればいいんですか?」

唯「それは……その……」

和「……」

唯「……」

和「……じゃあ次の質問です。
  あなたの部活、軽音部は練習もしないでお茶ばっかりしているんですよね?」

唯「!!」

和「ですよね?」

唯「は、はい」



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:17:35.26 ID:01JEsNJpP

和「本来、部活というものは練習するものです。
  それなのに練習もしないでだらだらとお茶をしながら部室を占領している……。
  これでいいんですか?」

唯「そ、それは……」

律「あ、あいつ……!」

紬「……」

梓「ムギ先輩……」

澪(頼む唯……お前なら言い返せるだろ……!)

唯「確かに練習はあまりしてません」

ざわ… ざわ…

唯「でも、このティータイムがあったから、私たちは今までやってこれたんです」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:22:22.07 ID:01JEsNJpP

和「他の部活はティータイムなしでもやっていますよ?」

唯「それは……その……」

和「そうやって我が物顔で部室を占領して、練習もしないで、
  紅茶やお菓子を食べる……それが部活なんですか?」

唯「練習はしてます!」

和「いえ、あなた方はやっていません」

唯「なぜ言い切れるんですか?」

和「先週、私たちの独自の調査で、あなたたち軽音部の練習時間と休憩時間を計りました」

唯「!」

和「その結果、練習時間が30分なのに対し、休憩時間は9時間30分でした」

ざわ… ざわ…

和「さらに、先々週に至っては全く練習せずにお茶会を開いていたそうです」

オイオイ… フザケンナヨー ブーブー!



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:31:09.31 ID:01JEsNJpP

律「あっちゃー、これはやばい」

紬「やっぱりダメなのね……」

梓「そ、そんなことないですよ! きっとみんなは嫉妬してるんです!」

澪(うぅ……、まさか和がここまでしてくるなんて……)

澪「……ん?」

唯「……」

和「どうですか。これでもまだあなたはこの活動を部活と言うんですか?」

唯「……」

和「……」ニヤッ

和(勝った! もうこれで唯はもう何も言えない)

和(あとはじっくり攻めて終わらせて……)



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:36:50.10 ID:01JEsNJpP

唯「……どうして」

和「はい?」

唯「どうしてウソをつくんですか?」

和「はあ?」

ざわ… ざわ…

唯「あなたはさっき、『先々週に至っては練習をしていない』と言っていましたね』

和「え、ええ。なにが違うって言うんですか」

唯「全然違います。先々週、私たちはちゃんと練習してました」

ざわ… ざわ…



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:42:10.64 ID:01JEsNJpP

和「ウ、ウソだ!」

唯「いいえ、本当です」

唯「証拠はこれです!」ガチャ

ふわふわタ~イム♪ ふわふわタ~イム♪

和「それは……?」

唯「これは先々週録音した私たちの練習風景です」

和「なっ!?」

ざわ… ざわ…

和「そ、それだけで証拠だとは言えない! いつ録音したのかもわからないじゃない!」



196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:46:22.12 ID:01JEsNJpP

唯「いやいや、ちゃんと、よーく聞いてください」ガチャ

……シュウノ… ふわふわタ~イム♪ セイ…… ふわふわタ~イム♪ …ナイマス…

和(後ろから何か音が……?)

唯「もう一度!」ガチャ

…ライシュウノ… ふわふわタ~イム♪ …セイ…カイチョ… ふわふわタ~イム♪ …ヲオコナイマス…

和「! ま、まさか……!」

唯「最後にもう一度!」ガチャ

…ライシュウノスイヨウ… ふわふわタ~イム♪
 …セイトカイチョウセンキョ… ふわふわタ~イム♪ …チュウカントウヒョウヲオコナイマス…

和「バックから放送が……」

唯「そうです! この放送は生徒会長選挙の中間投票を
  来週の水曜日に行うという内容です。つまり先々週のことなのです!」

和「う、うそ……」

オー! スゲー 



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:50:33.52 ID:01JEsNJpP

澪「そうだよ! 先々週はみんなでいっぱい練習してたじゃないか!」

律「そうだっけ? 忘れてたや」

紬「そういえば澪ちゃんがたまには私たちの曲を録音しようってラジカセを持ってきてたわね」

梓「そうでした……。私としたことが恥ずかしいです」

澪「いや、それよりも唯はすごいよ! ああやって和のウソを見破るなんて!」

唯「どうですか? これでもまだウソだと言いますか?」

和「わ、わかりました。それはウソでした」

フザケンナー シャザイシロー

和「しかし! それでも先週の練習内容のことは言い返せないでしょう!」

ソウイエバソウダー アヤマレー

唯「言い訳っぽくなりますが、それは私たちが選挙活動で忙しかったからです」

ナンダー ソウダッタノカー

和「くっ……」



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 22:56:33.66 ID:01JEsNJpP

唯「……たしかに、私たちはあまり練習をしない部活なのかもしれません」

唯「でも、それでも私たちは毎日が楽しいんです!」

唯「りっちゃんがふざけて、澪ちゃんがつっこんで、
  ムギちゃんがそれを笑って、あずにゃんが早く練習しようって言って……」

唯「その時のみんなは本当に楽しそうなんです!」

唯「たしかに部活は練習して、汗を流して、がんばるものだと思います」

唯「でも、部活は……部活を楽しく過ごすことが本当の部活だと私は思います!」

和「!!」

律「ひっく…ちくしょー! いいこと言うじゃん!」

紬「私、唯ちゃんになら抱かれてもいい!」

梓「な、何言ってんですか!?」

澪「唯……」

澪(いつも何も考えてなさそうだけど、ずっとそう思ってたんだな)

和「……」



205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:00:07.68 ID:01JEsNJpP

唯「真鍋さん。確かに桜高はだらしのない、ふ抜けた学校かもしれないです」

唯「でも、つまんない高校だとは私は思わない!」

唯「真鍋さんが言っていた改革をするのではなくて、
  桜高は楽しい高校だよって伝えることが出来たら……」

唯「そうすれば、きっと休んでる人とか、遅れてくる人もちゃんと来てくれるようになります!」

唯「だから、楽しい高校づくりを私はしたいと思っています!」

唯「私からは以上です」

オー! パチパチパチパチ!

和「……」

司会「えー、ただいまをもちましてディベートを終了します」

司会「それでは、これより投票を行います。投票用紙に名前を書いて……」





206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:04:33.36 ID:01JEsNJpP

唯「ふう」

律「ゆいーっ!」ダキッ

唯「う、うわっ!」

紬「唯ちゃん!」ダキッ

梓「唯先輩!」ダキッ

澪「唯っ!」ダキッ

唯「み、みんな、苦しいよ……」

律「お前ってやつは本当にたいしたやつだ!」

澪「最後の唯の言い返し、すごかったぞ!」

紬「うん! 唯ちゃんは最高よ!」

梓「とってもかっこよかったです!」

唯「えへへっ、そうでしょー?」



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:09:24.93 ID:01JEsNJpP

澪「でもなんでラジカセを用意してたんだ?」

唯「きっと和ちゃんは練習してないことを言ってくるなと思って、
  私たちは練習してるんだ! ってところを聞かせてあげたかったの」

唯「そしたら和ちゃんがあんなこと言うから、
  そういえばこの録音って先々週にやったなあって思いだして」

唯「そんでもってあの裏から流れる放送も覚えてたから、それなら証明してあげようってなったのです!」

律「何というかお前すごいわ」

唯「えへへっ、もっとほめて~」

憂「おねえちゃあん!」

唯「あっうい!」

憂「お姉ちゃんすっごく、とっても、めっちゃかっこよかった!!」

唯「えへへへへへ~」

憂「こんなこと言える立場じゃないけど……本当におつかれさま、お姉ちゃん!」

唯「うん!」

律「あとは……結果だけを待つのみ、だな」

澪「うん」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:16:01.30 ID:01JEsNJpP

唯「……ううん。まだだよ」

梓「えっ?」

和「……」

律「の、和……!」

唯「和ちゃん」

和「唯、今回は私の負けよ。それでいいわ」

唯「まだ結果は出てないよ?」

和「それでも負けたの」

唯「……」

和「じゃあもし、私が勝ったとしても、
  あんたたちのティータイムも認めてあげる。これでいいんでしょ?」

律「て、てめぇ……!」



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:23:14.45 ID:01JEsNJpP

唯「待ってよ!!」

和「……何よ。まだ何かあるの?」

唯「和ちゃん、どうしてこんなことしたの?」

和「こんなことってどういうことよ」

唯「どうして学校を巻き込んでまで軽音部を非難したの?」

和「言ったでしょ? ただ気に入らなかっただけよ」

唯「ウソだよ! 和ちゃんは気に入らないなら気に入らないってズバって言える子でしょ?」

唯「それなのに、憂を騙して、私に立候補させて、
  ムギちゃんにティータイムをやめさせようとして……」

紬「!」

唯「こんな回りくどいこと、普通はしないよ!」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:28:35.73 ID:01JEsNJpP

紬「ゆ、唯ちゃん知ってたの!?」

唯「ごめんね。あのとき私がいる廊下まで聞こえてたから」

紬「そ、そうだったの……」

唯「あの時のムギちゃんみたいに私も言い返してみたいなって思ってたんだ~」

唯「だから今日はうまくできたんだよ!」

紬「な、なんだか恥ずかしい……///」

唯「それに、私はムギちゃんのこと、あんな風には思ってないよ」

紬「ゆ、唯ちゃん……」

唯「だって、仲間じゃん!」

和「……っ!」

紬「唯ちゃん……大好きっ!」ダキッ

唯「うわあっ! もうムギちゃんってば……」

憂梓(い、いいなあ……)



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:34:44.52 ID:01JEsNJpP

和「……」

唯「で、どうなの? 和ちゃん」

和「……」

唯「和ちゃん」

律「もういいだろ、唯」

唯「りっちゃん」

律「こいつは私たちのことが嫌いなんだよ。だから軽音部を潰そうとしたんだ」

唯「そんなことないよ! 和ちゃんは私たちの友達じゃん!」

和「!」

律「まだこいつにそんなこと言えんのかよ!」

和「……待って!」

唯「!」

和「わかった、話す」

唯「うん……」



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:39:50.94 ID:01JEsNJpP

和「私は軽音部が……唯がうらやましかった」

和「それと同時にとても寂しかったの」

唯「……」

和「最初、唯が軽音部に入るって聞いてびっくりした」

和「あの唯がやりたいことを見つけてがんばってる……」

和「それに、軽音部のみんなで楽しそうに練習したりお茶したりして……」

和「うらやましいって少しは思ったけど、それよりも唯のことをがんばれって応援してた」

和「でも……あの学園祭のときの唯の顔を見て、嫉妬した」

和「いつもはあんなにダメな子がこんなにいい仲間をもっているのに、
  私は生徒会の希薄な人間関係で活動している」

和「私がこうしている間にも唯は輝いている」

和「じゃあ私は今、何をやってるんだろうって」

和「そう思ったら、唯のことが、軽音部のことが本当に憎くて、
  うらやましくて……そしてすごく寂しかった」

唯「和ちゃん……」



231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:45:08.52 ID:01JEsNJpP

和「だから、今回の生徒会長選挙で唯たちの楽しみを奪ってやろうと思った」

和「そこで、私が生徒会長になったらあんたたちのティータイムを潰すことに決めた」

和「でも、それだけじゃダメだと思った。
  徹底的に負かしてやろうと思って、あんたたちをおびき出したの」

和「そして、この決選投票の場であんたたちのことをボロクソに言って、
  軽音部を壊滅までもっていこうって考えた」

和「それからは本当に楽しかった。唯たちが練習もしないで選挙活動して。
  このまま軽音部は無くなっちゃえばいいって思った」

澪「……っ!」

和「そうしたら、きっと憎くなくなって、
  うらやましいと思わないで、寂しくなんか無くなるって……」

和「でも……それでも唯やムギはみんなで戦うって決めていて、
  軽音部がなくなるどころか逆に一致団結して……」

和「最後に、票集めのために仲間にした憂にまで逃げられてしまった……」

和「そして今日でわかったわ。私なんかじゃこの軽音部には敵わないってことを」

和「私はずっと、一人だったってことを」

唯「そんなこと……」



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:51:38.62 ID:01JEsNJpP

和「もうこれで終わりよ、唯。あんたともこれでおしまい」

唯「な、なんで!?」

和「あんたたちを潰そうとして、ムギを、憂を、そして唯を傷つけて……」

和「私は最低の人間なの。こんなやつもう友達なんかじゃないでしょ?」

唯「和ちゃん……」

和「今までごめんなさい。それじゃ……」

律「……おい」

和「!」ビクッ

唯「り、りっちゃん!? やめて!」



247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/28(水) 23:57:08.96 ID:01JEsNJpP

律「ばーかばーか! このあほ! メガネ! クソガリ勉!」

和「は……?」

律「はあ、すっきりした! これでいいだろ」

唯「りっちゃん……?」

紬「和ちゃんのばーか! あほまぬけ!」

梓「鬼畜メガネ! カタブツ!」

澪「へ、変態! ムッツリ!」

憂「根性無し! ヘタレ!」

唯「み、みんな……?」

律「これで唯の悪口の分は全部言いきったな」

澪「ああ」

紬「うん!」

和「な、なに……?」



250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:00:01.05 ID:RyGyBC+iP

律「別に私たちはこれでお前を許そうなんて到底思ってない」

律「でもな、結局、私たちは友達だったってことなんだよ」

和「??」

澪「あー、もう私たちは怒ってないってこと」

律「そうそうそのとおり!」

和「でも、私はムギや唯を傷つけて……」

紬「違うわ和ちゃん」

和「ムギ…」

紬「確かにあんなことあったから友達だって思えないかもしれない」

紬「でも、和ちゃんが本当のことを言ってくれたから、もう私たちは何とも思ってない」

紬「それに、たとえ和ちゃんが放課後ティータイムじゃなくても、私たちは友達で仲間じゃない」

和「え……?」

紬「あ、あれ? ちがったかしら……?」

和「……」



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:03:45.20 ID:RyGyBC+iP

唯「そうだよ! 和ちゃんは私たちの仲間! お友達!」

唯「みんなもこう言ってるんだから、そうなるの!」

梓「はいっ!」

憂「うん!」

和「みんな……」

和「……うふふ、そうだったのね。私の勘違いだったのね」

唯「和ちゃん……!」

和「みんな、ごめんなさい」ペコリ

和「私もみんなの仲間に入れてくれる?」

唯「もちろんだよ和ちゃん!」

和「ありがとう、唯」

司会「ただいまより、生徒会長決選投票の結果をお知らせします……」





256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:08:23.18 ID:RyGyBC+iP


その後、和ちゃんとお姉ちゃんの選挙の結果が発表されました。
結果は……一票差で和ちゃんの勝利でした。
やっぱり中間投票での差が結構響いたんでしょうか。
それでも、お姉ちゃんの活動が、思いが一票差にまで差を縮めたんじゃないかって私は思います。

そして、お姉ちゃんたちのティータイムはこれで消滅……かと思いましたが、
最後のお姉ちゃんたちの説得によって和ちゃんの公約を取り消すことが出来ました。
それに、和ちゃんの政策も前より軟化してお姉ちゃんよりの考えになりました。

公約違反だ! とか言いますけど、今の日本だって簡単に公約を無視しますからいいですよね?


こうして、生徒会長『真鍋和』が誕生したのです!



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:12:54.95 ID:RyGyBC+iP


――軽音部 部室

唯「あ~、ねむいよ~」

梓「唯先輩はいつだって眠そうじゃないですか」

唯「そんなことないふぁ~」

梓「大きなあくびしないでくださいよ」

律「それにしても新入生来ないなあ」

澪「別にこのままでいいってことになっただろ? うだうだ言わないの」

紬「そうね~」

さわ子「ムギちゃんおかわり~」

紬「はい~♪」

唯「えへへっ、ムギちゃんよかったね!」



260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:16:38.35 ID:RyGyBC+iP

ガチャ

和「ちょっといい?」

律「やっべ生徒会長だ! 隠せ隠せ!」

唯「かっくせかっくせ!」

和「もうそんなことしなくていいの」

澪「ところでどうしたんだ?」

和「うん、唯に相談したいことがあって」

唯「なになに~?」

和「最近、また遅刻者が増えてきたのよ」


そうなんです!

和ちゃんは生徒会長になったあともこうしてお姉ちゃんに相談しに来るんです。
つまり、お姉ちゃんは和ちゃんの「右腕」というわけなんです。

お姉ちゃんが「右腕」……なんかかっこいいです!



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:20:57.76 ID:RyGyBC+iP


唯「別にいいじゃ~ん」

和「よくないから言ってるんでしょ」

唯「大丈夫! 楽しんだもん勝ちだよ!」

和「はあ……。あんたに頼むんじゃなかったわ」

唯「そんなこと言わないでよ~、私たち友達でしょ!?」

和「えっ……?」

唯「ね?」

和「……ふふっ、そうね」



おしまい




262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:21:40.29 ID:auBGPlVf0

おつー



263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:22:12.59 ID:6Z1G5/sa0





265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:22:48.68 ID:L2vZeeqS0



久々に楽しめた



270 名前: ◆Void00Vrcc :2010/07/29(木) 00:28:04.61 ID:hIoYDDE10

結局唯のためとかけいおん部のためじゃなくて
和が黒かっただけだったのか



273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/29(木) 00:37:07.71 ID:52oHeFHC0

>>270
いや、和ちゃんのヤンデレモードです






関連記事

ランダム記事(試用版)




唯「私が生徒会長になる!」#後編
[ 2011/11/18 23:01 ] 非日常系 | | CM(1)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

タイトル:
NO:4378 [ 2011/11/19 00:09 ] [ 編集 ]

いちげと!

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6