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律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」#後編 【SFホラー】


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律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」#前編
律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」#後編




211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 23:58:04.49 ID:9SYRm8HO0

2015年 10月19日
10:30

律は何度も何度も唯の携帯に電話をかけた。
しかし、1度も繋がらない。

律「唯は助かったんじゃないのか!?なんでだよっ!!なんで繋がらないんだ!!」

電話をかけては、パソコンで事故の事を調べ、
それを繰り返しているうちに時間はもう10時を過ぎていた。

平沢家に電話をかけようとも思ったが、さすがにそれはやめた。
今、あの家には唯の両親しかいないため、電話に出るのは父親か母親のどちらかだった。

そこに電話をかけ、「唯ちゃんいますか?」など馬鹿げたことを聞けるわけがない。

今は、この電話をかけてはパソコンで調べるという、
意味があるのかないのかわからない作業を続けるしかなかった。

ピーンポーン。

律「唯!!唯っ!?」

もし、過去が変わったなら、今も変わっているかもしれない。
唯が生きてこの世界にいるかもしれない。

あわてて部屋を飛び出し、階段を降りる。
この時間帯は、両親は仕事に行き、弟の聡は学校だったため、家には律1人だった。

階段を素早く駆け下り、走って玄関まで行って裸足のままドアを開けた。

ガチャ―。

律「唯っ!」



214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/21(土) 23:59:19.21 ID:9SYRm8HO0

澪「律」

律「なんだ…澪…」

澪「なんだってなんだよ…」

律「もうそんな時間だったか…」

澪「なんなんだよ唯って」

律「あー、いや…まぁとりあえずあがれよ」

澪「おじゃましまーす…って律1人か?」

律「ああ、今日お母さん忙しい日だから」

律は自分の部屋を片付けていなかった事に気付き、
まずいと思ったが今更そんなこと気にしないことにした。
世間話を軽く繰り広げながら、2人は律の部屋に入った。

澪「汚いな…」

律「わり…」

澪「なんでこう読みかけの漫画が何冊も散らばってるんだよ。読み終わってから別の読めよ」

律「はは…ゴミとかないからまだいいだろっ。んなことはいいから、座れって」

澪「変わってないなぁ律は」

澪はちょっと笑みをこぼすと、持っていたビニール袋を置き、いつも座る定位置に座った。



223 名前:1:2010/08/22(日) 00:01:23.92 ID:Y/yMUajA0

律「ん?なんだそれ?」

澪「これ?ほら、唯の好きだった『オレンヂマン』と『ぽてちょ』だ」

律「ああ…」

澪「むぎと梓何時に来るって?」

律「11時って言ったからもうすぐ来るだろ…っていうか、澪、昨日の事なんだけど…」

澪「昨日?」

律「ほら、唯の…唯から電話来たって…」

澪「まだ言ってるのかよ」

律「いや、本当なんだって!これ見てくれっ!」

そう言うと携帯電話の着信履歴を澪に見せた。
そこには確かに2015年10月17日の唯からの着信履歴があった。

澪「えっ…」

律「これで信じてくれたか?」

澪「この番号って…本当に…?」

律「そうだ!唯のだ!自分で確かめてみてみ?」

澪は自分の携帯電話を開き、唯の携帯番号と照らし合わせた。



226 名前:1:2010/08/22(日) 00:02:15.99 ID:Y/yMUajA0

澪「ちょ…これ…本当に…っ!?かかってきたのか!?この番号からっ!」

律「そうだ!かけ直しても繋がらないんだっ!」

澪「え…」

ピーンポーン。

律「あ、来たかな…?」

律はベッドから立ち上がり、部屋を出ようとした。

澪「律ぅ!」

律「わわっ!なんだよ!」

澪「ちょ…置いて行かないで…怖い…」

律「えー…」

まあ無理もない。澪の怖がりは相変わらずだ。
2人は階段を下りて、一緒に玄関に行き、ドアを開けた。

ガチャ―

紬「こんにちわー」

梓「お久しぶりです律先輩!澪先輩も先来てたんですね!お久しぶりです」

律「おー2人一緒だったか、あがってあがって」



232 名前:1:2010/08/22(日) 00:04:00.84 ID:9SYRm8HO0

澪「久しぶり。むぎも」

紬「うん。そうそう、ちょうどそこで梓ちゃんと会ったの。ね」

梓「はい、とびっきりの美人がいたのでむぎ先輩ってすぐわかりました。」

紬「あら///」

律「はは、梓も言うようになったなぁ」

4人はわらわらと律の部屋に入った。

律「まあ、適当に座ってくれ。」

梓「散らかってますね…それになんでこう読みかけの漫画がいくつもry」

律「あーはいはい、今度からは読み終わってから別の読みますよ」

梓「え」

澪「さっき私が同じこと言ったんだ」

梓「そうだったんですか…」

澪「むぎ、花買ってきてくれたのか。」

紬「うん。通り道だったから」

律「サンキューなむぎ」



241 名前:1:2010/08/22(日) 00:07:50.30 ID:Y/yMUajA0

律「本題に入るぞ。」

澪「そうだ!!みんな聞いてくれ!律の携帯に唯から電話がっ!」

律「そう、そのことは昨日言ったよな?」

紬「本当なのね?りっちゃん」

梓「その…唯先輩から電話がかかってきたっていう」

律「証拠か、これだっ」

そう言うと紬と梓にも先ほど澪に見せた着信履歴を見せた。

紬「…2015年…10月17日、15時46分………えっ…これって…」

梓「これっ本当に唯先輩の電話番号なんですかっ!?」

律「唯の番号まだ残ってるなら確かめてみ?本当だから…」

2人は携帯を取りだした。
どうやらここの4人は皆、唯の電話番号を電話帳から削除していなかった。
確認は梓より紬の方が早かった。

紬「こっ……本当だわ…確かに唯ちゃんの…」

梓「そんな…こんなことって…」

紬「かけ直してみた?」

律「ああ、繋がらないっ…現在使われておりませんって…」



243 名前:1:2010/08/22(日) 00:08:45.78 ID:9SYRm8HO0

紬「こんなこと…あるのかしら…」

律「それで、これが録音した唯の声だっ!聞いてくれ…」

3人は全身に鳥肌が立った。
怖いというのもあったが、唯の声が聞けるという期待もあった。

律はスピーカーに切り替え、再生ボタンを押した。

律『唯、とりあえず、落ち着いて話を聞いてくれ。』
唯『なあに?』
律『5年前の2010年、10月19日にお前は死んだ。朝、通学途中、交通事故で。』
唯『えっ?』
律『こっちの世界ではそうだった。今この世に唯はいない…。』
唯『そんな…そんなの嘘だよ…』
律『本当なんだっ!それで、お前は昨日、今日は17日だと言った。
  つまり今日は10月の18日だな!?2010年の。』
唯『うん…今日は18日…明日は文化祭だもん…』
律『間違いないっ!!唯!!明日の朝は時間通りに来るな!遅刻して来い!憂ちゃんもだっ!』
唯『えっ?ちょっと待ってよりっちゃん、そんなこと急に言われても…』
律『頼む唯っ!お前を―』

ピー。

録音はここで終わっていた。

紬「唯ちゃん…」

梓「唯先輩だ…」

澪「おい、これ…本当に…っ」



249 名前:1:2010/08/22(日) 00:11:59.65 ID:Y/yMUajA0

律「そうだっ!間違いなく唯だ!」

紬「そっ…それで…その、5年前の今日よね…?」

律「そうなんだ…伝えることは伝えたんだ…で、これを見てくれっ!」

律はパソコンを開き、スリープモードを解除すると、
さっきまで見ていたニュース記事を皆に見せた。

律「これを見てくれ、5年前の今日の事故の記事だ」

3人はパソコンを見た。
記事を頭から読んでいき、問題の記事までたどり着いた。

紬「えっ…」

澪「唯の事は…?唯の事が書いてない…っ」

梓「そっそれじゃあ、唯先輩が事故を回避したってことですかっ!?」

律「そうであってほしい…っ」

澪「もし、5年前の今日に唯が事故に会わなかったとすると…どうなるんだ…っ?」

律「そこなんだ…」

紬「唯ちゃんにもう1度電話をかけてみたら?」

律「さっきかけたけど…繋がらなかった…」

紬「もう1度かけてみましょう!」



251 名前:1:2010/08/22(日) 00:14:08.35 ID:Y/yMUajA0

・・・・・・・

律「駄目だ…繋がらない……っ!クソッ!!」

律「せっかくのチャンスだったのにっ……唯を……っ!うう…」

澪「律……」

梓「今から唯先輩の家に行ってみませんか?」

紬「だめよ…」

梓「えっ?」

紬「もし、なにも変わっていなかったら…」

律「でも実際、過去は変わった……あの日、唯は事故にあわなかったんだっ」

澪「確かに…ニュース記事には被害者は男の人1人…」

紬「もしかして…」

一同「えっ?」

紬「もしかして…過去が変わってしまったせいで…また過去に何かあったのかも…」

律「どういうことだ?」

澪「つまり…また唯の身に何かあったってことか…?」



257 名前:1:2010/08/22(日) 00:17:21.96 ID:Y/yMUajA0

紬「ええ、本来なら唯ちゃんは5年前の10月19日に事故で亡くなる筈だった…」

紬「それが、その日、唯ちゃんは死ななかった。」

澪「その後、何かあったってことか…!」

律「あたしたちの…知らない過去…」

梓「そんな…なんで…唯先輩がまた…」

紬「考えられるのは…私たちの知らない過去で…」

律「また…唯が死んだのか…?」

紬「その可能性は十分にあり得るわね…」

澪「そうなると…唯の家には行きにくいな…」

律「憂ちゃんは…?憂ちゃんはどうなってる…?」

紬「今このままここにいたんじゃ唯ちゃんの事も憂ちゃんの事もわからないわ…」

澪「とりあえず…」

紬「唯ちゃんのお墓に行ってみましょう。
  なにかわかるかもしれないわ…それに、今日はその予定だったし…」

澪「で、いつも通り帰りは憂ちゃんの病院に行ってみるか…」

律「そうだな…車出すよ…」



260 名前:1:2010/08/22(日) 00:18:14.53 ID:Y/yMUajA0

いつも4人は唯の墓参りに行った後、憂の入院している病院にお見まいに行くのが恒例となっていた。
平沢家の墓は桜が丘にはなく、電車だと1時間以上かかる少し離れたところにある。

高校を卒業してからの次の年は皆で電車に乗って墓参りに行ったが、
その次の年からは律が車の免許を取得したため、
いつも律の親の車を借り、律の運転で墓参りに行っていた。今日もその予定だった。

律は玄関を出ると、ガレージの車に乗り込み、キーを挿し、エンジンをかけた。

律「なんか天気悪くなってきたな…」

澪「雨降らなきゃいいけど…」

助手席に澪、後部座席に紬と梓が乗る形となった。これも毎年恒例の席だった。

紬「りっちゃん、飲み物あるから欲しくなったら言ってね?」

律「おう、ありがとうむぎ」

律と澪がほぼ同時にシートベルトを締めた。




そして、4人を乗せた車はゆっくりと発進した。



264 名前:1:2010/08/22(日) 00:19:33.95 ID:Y/yMUajA0

2010年10月19日
12:00

―部室―

律「唯、また昨日夜更かししたのか?」

唯「いや~ちょっとね…えへへ」

澪「まあ、練習普通にできたし、よかったよ」

梓「もうすぐですよ先輩、機材運ばないと」

律「そうか…そろそろか…あたしたちの最後の文化祭…」

澪「なんだかんだ3年間、長いようで短かったな…」

紬「みんなと演奏できて本当良かったわ」

律「おいおい、まだ卒業式じゃないぞっ」

梓「そうですね…」

律「梓は、今年あたしら卒業しちゃうけど…
  軽音部頼んだぞ!今年新入部員確保できなくて悪かったな…」

梓「律先輩までもう卒業みたいなこと言わないで下さいよっ」

律「っはは、わりーわりー」



266 名前:1:2010/08/22(日) 00:20:36.77 ID:Y/yMUajA0

唯「みんな…頑張って演奏しよう!頑張ろう!!」

一同「おー!!」

律「なんだ?唯、珍しく気合い入ってるな!まぁ最後の学際ライブだしな…」

唯「うん…!」

しかし、唯のこの気合いは
高校生活最後の学園祭ライブをさせてくれた未来の律への感謝からだった。

本当に人生最後にろくな演奏もできずに死んでしまうところだったのだから。

唯「りっちゃん…本当にありがとうね」

律「へ?なにが?」

唯「ううん、なんでもない」

律「ふふっ、変な唯」

澪「私らキーボード運ぶから、唯と梓アンプ頼んだぞー」

唯「ほほーい」

梓「ドラムセットどうします?」

律「あたし運ぶから、終わった人から手伝ってくれっ」

一同「はーい」



283 名前:1:2010/08/22(日) 00:24:56.67 ID:Y/yMUajA0

2015年 10月19日

紬「運転ごくろう様」

梓「お疲れ様です律先輩、休憩できなかったから疲れたでしょう」

澪「ちょっとそこの喫茶店で休むか?」

律「へーきへーき、行こうぜ」

4人はお墓に着いた。平沢家の墓は階段を結構登ったところにある。
紬が水桶に水を汲み、澪が花と持ってきたお菓子を持ち、平沢家の墓までの階段を上った。

この急な階段を上るのも4人は1年ぶりだった。

律「ん?意外と綺麗だな」

澪「最近誰か来たのかな…」

紬「それより、唯ちゃんは…っ!」

律「あっ!そうだった!」

律は墓石の脇を見た。死んだ人の名前が彫ってあるところだ。

紬「なんて?なんて彫ってあるの!?」

律「…書いてある……唯の名前……」

一同「えっ?」



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:26:17.67 ID:Y/yMUajA0

墓石に書いてあったのは、過去に亡くなった平沢家の人物。
そして、最後に平沢唯の名前があった。

澪「そんな…」

律「なんだっ!どういうことなんだ!?意味がわからないぞっ!」

梓「唯先輩、結局死んじゃったってことですか!?」

紬「…」

律「また唯の身になにかあったのかっ!?」

紬「待って…っ!没年月日はなんて書いてある!?」

律「そうかっ!」

律はまた墓石を覗き込む。
そこに書いてあった没年月日を見た律は言葉を失った。

律「えっ…なんで…?」

澪「なんだ!?」

律「日付が変わってる…10月19日じゃない…っ」

一同「え!?」

律「2011年………2月25日…」



301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:29:27.15 ID:Y/yMUajA0

紬「そんなっ!」

澪「次の年かっ!」

律「なんでだよ…何があったっていうんだよ!」

梓「皆さん、調べましょう!その2月25日の事をっ」

紬「そうね…とりあえず何があったかわからないことにはどうしようもないわ…」

澪「今この2015年と5年前の2010年は比例して時間が進んでるんだろ?」

律「おそらくな…」

紬「りっちゃんの録音した唯ちゃんとの会話を聞いてもそう取れるわね…」

梓「なら…まだ時間はありますね…」

律「唯の事をまた助けられるかもしれない…っ」

澪「ここに来る途中に、図書館があったろ?」

律「ああ、すぐそこの…」

澪「行って調べてみよう」

紬「そうね、パソコンもあるし…」

律「よし、行くか…」



313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:35:45.91 ID:Y/yMUajA0

4人は、唯の墓に買って来た花を添えて、お菓子を置いた。
そんなに汚れていなかったが、軽く墓石と墓周りの掃除もした。
最後に、線香をあげて黙祷した。

このとき4人はおそらく同じことを願っただろう。
唯が、助かりますように。と。


そして4人は律の車に乗って、墓からすぐの図書館に足を運んだ。

律「よし、さっそく2月25日について調べるぞ!」

2人がけの席の前に一昔前の古いパソコンがあった。
結構小さな図書館ということもあってか、
パソコンを使える席は、空いてる席ではここしかなかった。
そこに律と梓が座った。

律「なんだよ、このパソコン。古いなあ…
  使い方がよくわかんねぇ。どこでインターネット見るんだ?」

梓「ちょっと貸して下さい」

律は梓にモニターの前の席を譲った。

律「おお!スゲーな梓、お前オタクだったのか?」

梓「冗談言ってる場合ですか…ちょっと古いせいか重たいですね…このパソコン」

澪「そういや梓は昔からパソコンいじってたもんな…」

梓「澪先輩まで…っ」



317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:37:45.72 ID:Y/yMUajA0

梓は律が使っていたものとは違う検索サイトを呼び出した。
そこに「2011年 2月25日 桜が丘 事故」と検索をかけた。

律「うはー、タイピング早っ!」

梓「少し黙っててください」

律「はい…」

澪「どうだ?梓…」

梓「鉄道の人身事故ばっかりですね…」

澪「唯って電車あんまり使わないよな…」

梓「ましてや高校時代でしたからね…」

梓はそう言うと「-鉄道」「-電車」と追加入力してもう1度検索をかけた。

律「なにやってんだ?それ」

梓「これで、鉄道と電車というワードを省いて検索できるんです」

3人「へ…へぇ~…」

梓「駄目ですね…それらしき記事は見当たらないです」

澪「事故じゃないのか…?」

律「事故じゃないとなると…」



327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:41:53.10 ID:Y/yMUajA0

紬「自殺か、他殺……」

3人「えっ…」

紬「それしかないわ…事故じゃないとすると…病気で、とは考えにくいし…」

澪「名前で検索かけてみたらどうだ?」

梓「やってみましょう」

梓は、いったん検索ワードを全て消し、「平沢唯」と検索した。

律「おい、『もしかして 平沢進?』って言われてるぞ…」

澪「P-MODELのメンバーの人だ…」

梓「検索省いてみましょう」

しかし

紬「駄目ね…名前占いばっかり…
  同姓同名らしき人はいるけど、唯ちゃんは見当たらないわ…」

梓「さすがに本名は出てないんじゃないですかね…」

律「…………………」

紬「でも、事故でそれらしき記事が見当たらなかったってことは…やっぱり…」

澪「そんなっ!!」



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:44:26.90 ID:Y/yMUajA0

紬「しっ…澪ちゃん、ここは図書館よ」

澪「ごめん…」

律「あっ!!」

紬「りっちゃん!!」

律「あっ…ごめん…」

梓「いま注意したばっかりなのに…」

紬「で、どうしたの?」

律「思い出したんだ…っ!5年前の事件…」

紬「事件…?」

律「桜が丘の…ほら…」

紬「あっ!!!」

梓「むぎ先輩っっ!!」

紬「あっ、ごめんなさい…」

澪「なんだよ…?5年前の事件って…」

律「忘れたか?あの桜が丘で起きた…通り魔事件だっ!」



341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:46:30.80 ID:Y/yMUajA0

梓「ああっ!!」

3人「しーーっ!!!」

梓「ごっ…ごめんなさいです…」

澪「通り魔事件って……あの…そうか!確かに5年前だっ!」

紬「卒業式前で、かなり話題になったわよね…」

梓「ありましたね…そんなの…たしか1人で帰るのはなるべく避けてって…」

澪「おい、まさかそれに巻き込まれてって……」

律「十分にありえるだろ…」

梓はまた急いで検索をかけた。

梓「ありましたっ!!2011年2月25日の桜が丘の通り魔事件…っ!」

律「どれ!!」

律「なになに…女子高生ばかりを狙った悪質通り魔事件………被害者は…っと……」

澪「被害者は近くの聖南学校に通う18歳の高校生3人と、
  桜が丘女子高校に通う……18歳の高校生と17歳の高校生っ!!」

律「何っ!?」

澪「そうだ!あの時たしか聖南の生徒が被害にあってて…
  こっちには来ないでほしいなって話してた記憶があるっ!」



346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:48:47.18 ID:Y/yMUajA0

紬「待ってこれって…もしかして…唯ちゃんと憂ちゃん!?」

澪「そんなっ!!」

律「待て待て、墓石には憂ちゃんの名前はなかったぞ!?」

梓「待って下さいっ!続きがありますっ!」

律「なに!?」

梓「聖南高校の女子生徒3人は、顔や足をナイフで切られ重傷。桜が丘女子高の女子生徒1人も重傷…」

梓「もう1人は…腹をナイフで切られ、すぐに病院に搬送されたが大量の出血のため、死亡した…」

律「おいっ!!なんで!これ、唯の事かよ!!」

澪「桜高の重症の子って…もしかして憂ちゃん!?」

紬「あり得るわ…!というか間違いないっ!
  私たちの同級生で、被害にあった子は絶対に居なかったはずよ!!」

梓「そんなっ!なんでこんなことになるんですかっ!!」

役員「あのー…お客様、他の方のご迷惑になるので、もう少し静かにして頂けますか?」

一同「あっ…はい、ごめんなさい…」

澪「注意されちゃっただろっ!」

律「なんであたしに言うんだよ…!」



354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:50:50.67 ID:Y/yMUajA0

紬「りっちゃんちでも言ったけど…
  過去が変わったせいで、また私たちの知らないところで過去が変わった…」

梓「なるほど…」

紬「そう考えるのが正しいわ…」

澪「私たちの記憶にも残っててもいいもんだけどな…」

梓「でも、私たちは経験してない過去ですからね…」

律「つまり、唯は5年前の今日死んだから、あの通り魔の被害には合わなかったのか…」

梓「まあ、死んでいるわけですし、そうなりますね…」

律「で、その日助かったがために、2月の通り魔事件に遭遇してしまった…」

澪「なんて不運なんだ…」

律「もうここまで来ると不運ってレベルじゃないけどな…」

紬「これ…犯人もまだ逮捕されてないみたいね。不快だわ」

律「なに?」

紬「どこにも書いてないもの…」



358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:52:34.97 ID:Y/yMUajA0

律「えっ…」

澪「もう5年も経ってるのに…」

梓「通り魔ですからね……犯人を特定できる情報が少なすぎるんですよ…」

律「これは殺人だぞっ!何やってんだよ警察は…」

紬「それより…このことを唯ちゃんに伝えないと…っ!」

律「伝えるって言っても…どうやって…」

紬「ひたすら唯ちゃんに電話をかけてみましょう。みんなで」

澪「そうだな…それしかない…」

4人は申し訳なさそうな表情で役員がいるカウンターの前を通り過ぎ、図書館を後にした。
少し歩いて、駐車場にある自分たちの車の前に着いた。

律「さあ、この後は憂ちゃんのとこだな…」

澪「律っ、運転、大丈夫か……?かっ……変わろうか…??」

律は一瞬固まった。澪からそんな言葉が出るとは思わなかった。
澪も高校を卒業してから車の免許を取ったが、ペーパーだった。

律「危なっかしくて乗ってらんねーよっ。大丈夫、ありがとな澪」

ちょっと笑みを浮かべ、優しく言った。



379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 00:58:37.87 ID:Y/yMUajA0

2010年 10月19日

梓「皆さん、お疲れ様ですっ!」

律「大成功だったな!」

澪「唯もよく頑張ったな!ふでぺんのソロのところ、
  ちょっと心配だったんだけど、いつの間に練習したんだ?」

紬「梓ちゃんとの絡みも完璧だったしね」

唯「でへへへ~」

律「でも…これで本当に最後なんだな…」

唯「うん…」

律「1年の時、唯が喉からして、澪が歌うことになってさ…」

律「んで最後、澪の奴―」

澪「やっ、やめろおおおお!!」

紬「あの時はまだ皆、演奏がぎこちなくて…」

律「2年の時は梓が入ってきて…」

澪「あの時も唯が風邪引いて…」

梓「さわ子先生が最初演奏してくれたんですよね」



384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:00:45.84 ID:Y/yMUajA0

律「懐かしいな~、もう卒業だもんな…長いようで短かったな…」

澪「そうだな…これからは部活もほとんど休みになるし、うちら4人は受験勉強だな」

律「はあ~……嫌だな」

澪「嫌なんて言ってられないだろ?人生を決める大事な進路なんだ」

律「そーだけどさー」

澪「梓も、1人になっちゃうけど…」

梓「私は大丈夫です!皆さん受験勉強頑張ってください!来年は必ず新入部員獲得しますから」

律「梓、軽音部のこと頼んだぞっ」

梓「はいっ!」

唯「本当にありがとう皆!!本当に!みんなと演奏できて本当に楽しかったよ!!」

律「あたしもだっ!」

澪「私も」

紬「私もよ」

梓「もちろんっ!私もです!」

桜高最後の文化祭は大成功に終わった。
そう、未来の律のおかげで―



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:04:28.51 ID:Y/yMUajA0

2015年 10月19日

―聖南病院―

憂の入院している病院に着いた4人は、受付のすぐ向かいにあるエレベーターに乗った。


律「憂ちゃんの病室は確か3階だったな」

澪「ああ」

紬「303号室よ」

4人は3階に着くと、憂の病室を探す。
何度も来たことはあったので、憂の病室があった場所をだんだん思い出してきた。

律「ここだここだ」

紬「あれ?」

律「ん?」

梓「ちょっ!憂の名前がないっ!!」

律「えっ!?」

澪「そんな…病室変わったのかな…」

本来ある筈の憂の病室に憂の名前がなかった。
4人は、3階にある病室をぐるりと1周回ってみたが名札に憂の名前が書いてある病室はなかった。



392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:06:35.18 ID:Y/yMUajA0

澪「受付の人に聞いてみよう」

4人はまた、エレベーターを降り、1階に向かった。

律「あのー、すみません…」

受付「はい?」

律「平沢憂さんの病室ってどこですか…?」

受付「少々お待ち下さい」

受付の年配のナースがパソコンで調べ始めた。

受付「えーと、ごめんなさい…平沢……何さんですか?」

律「憂です。憂鬱の『ゆう』って書いて『うい』です」

受付「…………平沢憂さんはこの病院に入院されてないですね…」

一同「えっ?」

紬「え、あの、退院されたとかは…?」

受付「入院されてた記録がございません…ね」

一同「えっ?」



400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:11:23.55 ID:Y/yMUajA0

4人は耳を疑った。
確かにこの病院に憂は入院していた。
また過去が変わったせいで今も変わってしまっているのか?

仕方なく4人は病院を出て、駐車場に止めてある車に戻った。

律「どういうことだ…?」

澪「また過去が変わったせいで今も変わってしまったと考えるのが妥当だな」

梓「もう八方ふさがりですね…唯先輩には連絡付かないし…憂も…」

紬「唯ちゃんの家に行ってみましょう」

一同「えっ?」

紬「それしかないわ。もしかしたら新しい情報が得られるかもしれないわ」

澪「…そうだな。唯の両親には墓参りに言って来たと言って挨拶しに行こう」

律「ひょっとしたら憂ちゃんが退院して家にいるかもしれないしな…それで行こう」

梓「…ですね」

4人は早速、唯の家に向かい車を出した。



409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:14:12.96 ID:Y/yMUajA0

15分くらいだろうか、平沢家に到着した。
車を家の前に止めて、4人は車を降りた。

梓「なっ、なんか緊張しますね…」

律「行くぞ」

梓の言葉を無視し、律はなんのためらいもなくインターホンを押した。

ピーンポーン

唯母「はーい」

律「あっ、どうも。ご無沙汰してます」

唯の母親が普通に出てきた。

澪「あの、唯ちゃんのお墓参りに行ってきました」

唯母「あら、わざわざ遠いのに、ありがとうね…唯もきっと喜んでるわ」

唯母「どうぞ、上がって。お茶でも飲んで行ってください」

律「どうも、すみません。じゃあ、おじゃましまーす」

家に入ると4人は、まず1階の和室に行き、仏壇の前に腰を下ろした。
1人1本ずつ、順番に線香をあげて、4人は唯の母親に案内され、
階段を上り2階のリビングに到着した。
平沢家は相変わらずだった。高校時代によく行った唯の家そのままだった。

唯母「でも、なんでこの時期に?」



413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:16:36.66 ID:Y/yMUajA0

律「えっ?いや、今日は唯の―」

ここで紬が割り込んだ。

紬「久しぶりに4人集まったので、お墓のお掃除も兼ねて…ね!」

澪「そっ、そうそう」

律はしまったという表情を見せた。
そう、今はもう変わっている。唯の命日は今日の10月19日ではない。来年の2月25日だ。

唯母「そうだったの。ありがとうね、私たちもそろそろ行こうとは思っていたんだけど―」

唯母「ついこの間、山中先生がお墓参りに行ってくれたみたいで…」

梓「さわ子先生がですか」

ここで4人はようやく把握した。どうりでお墓があまり汚れていなかったわけだ。
次に、律が恐る恐る聞いてみた。

律「あ…あのー……憂…ちゃんは…?」

唯母「ああ!あの子、お客さん来たのになにやってるのかしら。ちょっと待ってね」

一同「えっ?」

憂がいる!?憂が平沢家にいるだと?
今が変わる前まで、憂は病院に入院していたはず。この家には唯の両親しかいない筈だった。

こんな体験をしたことのない4人は、だんだん胸が熱くなってきた…こんな事が本当にあるのか…?



419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:18:56.19 ID:Y/yMUajA0

憂「あっ!皆さんだったんですか!梓ちゃんも久しぶりー」

律「おっ、おう、憂ちゃん久しぶり…」

なんだかぎこちない感じで律は答えた。他の3人は唖然とした表情で憂を見つめていた。
黙っていた梓に律が何か言うよう促す。

梓「うっ、憂!ひ、久しぶりだね……元気そうで良かった」

思った以上に憂は普通だった。
5年前のあのころを見てきた4人は不思議な感じがした。

憂「お姉ちゃんのお墓参り行って来てくれたみたいで、ありがとうございます」

紬「いえいえ、憂ちゃんは最近どう?忙しいの?」

ここで紬が上手く探りを入れた。

憂「最近はアルバイトばっかりで…でも特に忙しくはないです」

紬「そう…あ!そうだわ。久しぶりに唯ちゃんのお部屋見せてもらってもいいかしら?」

憂「え?」

律「おう!いいなむぎ!あたしも久しぶりに見たい」

憂「なにも変わってないですよ?」

律「変わってないからいいんじゃん!せっかくみんな集まったんだしさ!」



430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:22:05.13 ID:Y/yMUajA0

5人は憂の案内のもと、3階にある唯の部屋に向かった。

律「おじゃましまーっす」

澪「本当に何も変わってないな…高校の頃来た時と」

紬「なんか懐かしいわね」

憂「みなさん、どうぞ座ってください」

憂がテーブルのまわりに座布団を敷く。
4人は、その上に高校時代いつも座っていた席順で腰を下ろした。

憂「そういえば皆さん、なにか食べましたか?」

律「あっ…そういや何も…」

憂「よかったらお寿司でも取るので食べて行って下さい」

律「本当に!?」

憂「ええ」

澪「こら!」

澪は軽く律に突っ込みを入れた。

澪「でっでも、少し寄っただけだし、悪いよ…」

憂「いえいえ、気にしないでください」



434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:25:41.76 ID:Y/yMUajA0

そう言うと、憂は小走りで唯の部屋を出て行った。

律「おい、どういうことだよ!」

小声で強く律は言った。

紬「わからないわ…唯ちゃんが亡くなったことには変わりないのに。憂ちゃんは入院してないわ…」

澪「しかも、ましてや事故じゃなくて、通り魔で…」

梓「あんまりショックじゃなかったんですかね…?」

紬「そんな…憂ちゃんに限ってそんなこと…」

律「憂ちゃんさ、5年前、私のせいだってずーっと言ってたよな…」

澪「そういえば…私のせいで唯がって…」

紬「今回の通り魔の場合は2人とも同じ被害に遭って、奇跡的に憂ちゃんだけ助かった…とすると…」

澪「なるほど」

梓「どういうことですか?」

紬「精神的ダメージが全く違うのよ」

律「つまり、事故で唯が死んだ場合は、
  憂ちゃんが逆側を歩いていれば唯は助かった=私のせい。とも取れるけど…」

澪「通り魔の場合、2人同じようにナイフで切りつけられて重症、
  運悪く唯は死んだ…=私のせい。とはなりにくい…ってことか」



437 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:28:55.24 ID:Y/yMUajA0

紬「まあ、そう考えるのが1番納得できるわね…」

律「でも今憂ちゃんぴんぴんしてるぞ」

澪「そりゃ5年もたてば、傷も癒えるだろ…」

紬「どうする…?」

律「へ?何が?」

紬「この、過去の唯ちゃんと連絡が取れて、今が変わってしまった事を憂ちゃんに言ってみる?」

一同「えっ?」

澪「うーん……言っても…」

律「待て、でもその5年前の通り魔の時の記憶はあたしたちには一切ないんだぞっ」

梓「そうですね…どこからも情報が得られなくなりますね…」

澪「かといって、こんな不幸な事件を思い出させて、憂ちゃんに詳しく聞くのも…」

律「くそっ!なんで記憶がないんだ…唯が死んだ時の…っ!」

梓「ん?待って下さい…おかしくないですか?」

律「ん?何がだ?」

梓「律先輩に、この唯先輩から電話がかかってきたことを聞いたのは
  今日、10月19日の11時くらいですよね?」



445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:33:37.71 ID:Y/yMUajA0

律「そうだったな…」

梓「つまり、律先輩にこの話を聞くまで私たちは、
  唯先輩が10月19日に死んだという記憶はなかったはずですよね?」

梓「今日の朝から、律先輩に話を聞くまでの11時くらいまで、
  私たちには通り魔事件の記憶があったはずです」

紬「それはわからないわ。唯ちゃんが亡くなったのは10月19日の午前11時過ぎよ」

梓「えっ?」

紬「過去の記憶がなくなるのは、どのタイミングかわからないってことよ」

澪「なるほど、5年前の唯が死んだ時間に変わるのか、事故を回避した瞬間に変わるのか…」

律「つまり、今日この時間帯に皆に会ってれば、
  お前ら3人には唯が通り魔に遭ったという記憶が残ってたのか」

紬「その可能性はあったかもしれないわね…。
  でもどこで記憶が入れ替わってるか、それは神のみぞ知るってとこだけどね…」

澪「私たちは今、唯が交通事故に遭った記憶しかない。」

梓「…どっちみち新しい情報を得られそうにないですね…」

律「ん?」

律は、唯の部屋の奥にあったギターに気付いた。
唯のお気に入りで、なによりも愛していたギブソンのレスポールこと『ギー太』

律「あれっ…ギー太だ…懐かしいな…」

澪「本当だ…確か、唯のギターはあの時…」



456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:38:43.58 ID:Y/yMUajA0

2010年 10月19日、唯が交通事故に遭った過去―。
後ろから車で跳ねられたせいもあり、唯のギターは大破した。
何せ、後ろに背負っていたのだから…

律「そうか、過去が変わっちまえば壊れたギターも元通りになるってか…」

梓「なんか、本当に不思議ですね…」

この日、結局4人は憂には何も言わないことにした。
そのままお昼をご馳走になった4人はその後すぐに帰った。

律は、紬と梓を家まで送った後、澪を助手席に乗せたまま田井中家に戻った。

澪「お疲れ様、律」

律「ああ、今日はなんだか色んな意味で疲れたよ…」

律「ま、上がってけよ。なんもないけど」

澪「うん」

澪の家は律の家から徒歩でものの数分のところだったので、
澪はそのまま律の車に乗って田井中家まで来た。
話したいことも山ほどあった。

律母「あら、澪ちゃんいらっしゃい。久しぶりねー」

澪「あ!おばさん、久しぶりです。」

律母「いや、ちょーっと見ない間に本当に綺麗になっちゃって、彼氏とか出来たのー?」



459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:41:30.54 ID:Y/yMUajA0

澪「あっはは、いやあ…」

律母「律なんてもう、大学もろくに行かないし
   今年やっと卒業できるみたいで、男の気配も全くなくて―」

律「……」

澪「いやあ…ははは」

律母「あらなに?今日はお仕事お休みなの?
   なら久しぶりに家でご飯食べて行く?聡も澪ちゃんに会うの久しぶりだろうし」

澪「いえっ!そんなご飯まではっ」

律母「聡もすっかり思春期で、最近夜コソコソと誰かと電話してるのよ!まぁ彼女の1人や2人―」

律「だーっ!!うるせぇ!!余計なことまでペラペラしゃべるなよっ!行くぞ澪っ!」

澪「あ、うん………あはは、それじゃぁ失礼しまーす」

律母「はーい、ゆっくりしていってねー」

律「ったく…」

澪「ははは…お母さん、相変わらずだな」

律「しゃべりだすと止まらないからな…」

ようやく2人は律の部屋に辿り着いた。
昼に家を出たときと何も変わっていない。
とりあえず、律は読みかけのマンガを本棚に片付けた。



462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:42:56.45 ID:Y/yMUajA0

澪「聡も元気か?今家にいるのか?」

律「ああ、もう帰ってきて、きっと部屋でゲームでも………」

澪「ん?」

律「あっ!!」

澪「わわっ、なんだよ」

律「聡だ!あいつなら何かわかるかもしれないっ!」

そう言うと律は部屋を飛び出して聡の部屋のドアを勢いよく開けた。

バンッ―!

聡「うおっ!?ちょっ、何だよ!ノックしてって言ってるだろっ!」

律「あー?何やってんだよお前…」

聡「べっ…別になんもしてねーよっ」

律「まあいい、あたしの部屋に来い」

聡「え?なんでさ?」

律「いいから早くっ!!」

聡「ちょっ姉ちゃんっ」



469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:45:36.14 ID:Y/yMUajA0


聡を連れて澪のいる部屋に戻った。

聡「あっ、澪姉…久しぶり…」

澪「久しぶり聡、背大きくなったなぁ!
  前は律より全然小さかったのに…今じゃ私より大きいぞ」

聡「へへへ…」

律「まあ座れ、聡」

聡は、2人の前に胡坐をかいて座った。

聡「で?何?」

律「お前、唯はわかるよな?」

聡「…ああ、平沢さん?」

律「そうだ」

聡「がどうしたの?」

律「唯の事についてお前の知ってることを教えてくれ」

聡「え?どういうこと??俺なんかより姉ちゃんたちのが詳しいんじゃないの?」

律「わからないから聞いてるんだよっ」

聡「なになに?記憶喪失にでもなったの??澪姉もわからないの?」



471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:49:04.01 ID:Y/yMUajA0

澪「いや、唯さ…私らが高校の時にさ…」

聡「ああ、うん……」

律「そう、その時の事、詳しく教えてくれないか?」

聡「その時の事って…えー?……うーん……お葬式行って……とかそういうことでいいの?」

律「そうだ!そういうことでいい。
  覚えてる限りで話してくれ!できればその日の事を知りたいんだっ!」

聡「その日の事?…えーっと……
  たしか、そうだ!姉ちゃんその日家に帰ってこなかったんだ!」

律「うん、それで?」

聡「で、俺が学校行くころに姉ちゃん帰ってきてさ…」

律「ほうほう(全く記憶にないぞ…)」

聡「で、その日の夜お通夜に行って…」

律「ちょっと待て、話がいきなり飛んだぞ」

聡「わかんねーよ俺学校行ってたもん。たしか」

律「まあいい、で?」

聡「それからずっと姉ちゃん元気なくて…しばらく俺も話しかけづらかった…」

律「……」



474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:50:27.46 ID:Y/yMUajA0

律「その時のお前の心境なんか誰も聞いてねえよっこのアホンダラ!
  お前に聞いたあたしが馬鹿だったよ。もう行っていいぞ」

聡「なっ!!いきなり呼び出して人が…っ」

律「あーん?人が…なんだって?」

聡「なんでもないっ!!じゃあ…またね、澪姉///」

澪「うん、ありがとな」

聡はそそくさと律の部屋を出て行った。
そして、聡の部屋の扉が閉まる音がしてから律は口を開いた。

律「夜…か。夜に憂ちゃんと2人でどっか行ってたのか」

澪「いや、放課後2人で帰ってる途中に襲われて、
  病院で治療、その後私たちに連絡が入った。という可能性もある」

律「確かに、それなら夜でもおかしくないな…もっと詳しく知ってる人いないかな…」

澪「和は今イギリスだしな…」

律「やっぱり憂ちゃんに話した方がいいのかな」

澪「純ちゃんに聞いてみるか…?」

律「おお!そいつはいい!!…あっでも連絡先が…」

澪「梓だ。梓に聞こう」

そう言うと澪は鞄から携帯電話を取りだした。



479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:54:35.98 ID:Y/yMUajA0

プルルルルルルルル―。

梓「はい、澪先輩?」

澪「梓、いきなりで悪いけど純ちゃんの電話番号とかわかるか?」

梓「え?純ですか?ちょっと待って下さい…」

梓『純、澪先輩が番号教えてほしいって…』

澪「!?」

澪「梓、今純ちゃんと一緒なのか?」

梓「あ、ハイ、今2人でお茶してます」

澪「ちょうどよかった!聞きたいことがあるんだ。私と律と今から行っていいか?」

梓「え?あ、いいですよ!聞きたいことって…?」

澪「それは後で話す。どこにいるんだ?」

梓「駅前のMAXバーガーです」

澪「わかった、すぐ行く」

律「ラッキーだったな。そんじゃ行くか。」

澪は電話を切るとすぐに立ち上がった。続いて律も立ち上がる。
外は雨が降りそうな天気だった。



488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 01:57:03.53 ID:Y/yMUajA0

―駅前のMAXバーガー―

律「ふぅ、まさか雨降ってくるとはな…
  あっ、ダブルマックスバーガーのポテトセット…飲み物はコーラで」

澪「おいっ」

律「え?」

澪「食うのかよっ!さっき唯んちで寿司食べただろ」

律「だって、何も頼まないで入るわけにはいかないだろ?」

澪「そりゃそうだけど、飲み物だけでいいだろう」

律「あ、澪は飲み物だけ?じゃ一緒に頼んじゃおーぜー!
  あ!すいまーせーん、単品でアイスティーも追加で」

澪「やれやれ…」

澪は財布を出し、律に100円玉を渡した。
しばらくすると、ハンバーガーとドリンク2つが乗ったトレイを店員に渡された。
ポテトはまだ時間がかかるらしい。
番号札をトレイの上に乗せ、律と澪は梓たちを探した。

澪「あ!いたいた」

梓「あ、澪先輩、律先輩、どうも。どうしたんですか?話って」

律「急に押しかけてごめんね。久しぶり、純ちゃん」

純「お久しぶりです、私に聞きたいことがあるんですか?」



501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:01:12.12 ID:Y/yMUajA0

澪「そうなんだ。でもその前に梓、あの事は純ちゃんに話したのか?」

梓「いえ…」

澪「ようし、ならよかった。」

純「あのことって…?」

律「ズバリ聞くけど、唯が死んだのっていつだったっけ?」

澪梓「(ストレートすぎるっ!!)」

純「えっ!!あっ…えーっと…卒業式の前だったので……3月くらいじゃ……」

律「よしきた!」

澪「その時のことを詳しく聞きたいんだ!教えてくれないか?」

純「え…いいですけど…5年も前の話だからなぁ…」

純「でも、どうしてそんなことが知りたいんですか?
  ていうか、澪先輩たちなら私より詳しいんじゃ…?」

澪「うん…今は事情があって今は話せないんだ…後で話すよ」

純「わかりました…」

純の記憶は正常だった。まだ、過去が変わったことを知らないからだ。
唯が死んだ日は2月25日と記憶に残っている。

そして、今純に、唯からの電話があって、過去が変わったことを話してしまうと、
2月25日の記憶がなくなってしまう可能性がある。と、澪と律は考えたのだ。
実際はいつ、澪や紬や梓のように記憶が変わってしまうかはわからないが…。



516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:05:59.39 ID:Y/yMUajA0

純「あの日の夜、憂のお母さんから電話が来たんです」

律「なんて?」

純「唯先輩が死んじゃったって…」

純「それで憂の携帯に電話かけ直したんですけど繋がらなくて…」

澪「何時頃だったかわかる?」

純「えーっと……確か夜でした」

律「そっか…(聡の証言と一緒だな)」

店員「お待たせいたしましたーセットのポテトになりまーす」

律「あ、どーも……あっゴメンゴメン、続けて?」

純「みなさんとても悲しんでました…特に軽音部の皆さんは…」

澪「…」

純「その、憂が聞いた話によると皆さん―」

ピリリリリリリリリリリリリ―

律「!?」

澪「おいっ!まさか…!」



519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:07:25.60 ID:Y/yMUajA0

律「来たっ!!唯からだっ!!」

梓「!!本当ですかっ!!」

純「え?……えっ?」

律「出るぞ!」

澪「ちょ、でもっ純ちゃんの記憶が…っ」

律「いつかかってくるかわからないんだ!こっちが優先だ!!」

梓「ですね!」

純「えっ?……記憶??えっ??」

当然純は混乱した。3人は唯から電話がかかってきたと騒いでいる。
事実を知らない人間から見たらただの危ない人である。

律「出るぞ!……もしもし、唯か!?」

唯「りっちゃん?」

律「唯!!唯っ!!無事だったのか!唯ィィッ!!」

唯「えっ?……未来のりっちゃん…?」

律「そうだ!わかってくれたか!?唯!」

唯「未来のりっちゃん…………ありがとう」



524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:08:53.33 ID:Y/yMUajA0

律「いいんだ!!唯が無事でなによりだっ!!」

澪「私もっ!私も唯の声聞きたいっ!」グイグイ

梓「わっ、私もです!」グイグイ

純「・・・」

律「わっ、ばか、やめろ」

唯「ほえ?」

律「あーんや、なんでもないっ」

唯「りっちゃん、本当にごめんなさい。
  私本当に今日までりっちゃんの言ってたこと信じてなかったよ…」



528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:11:39.26 ID:Y/yMUajA0

律「いいんだっ!!唯、それより…落ち着いて聞いてくれ!」

唯「え?なあに??」

律「唯……お前は不幸にも……来年の2月25日に……」

唯「…えっ」

律「また死ぬ…っ!!」

唯「!?」

純「!?」

唯「えっ!?どういうこと!!りっちゃん!!」

律「調べたんだ…5年前の今日の事件の事……」

純「(えー…話が見えないよ……それに…この2人…)」チラッ

澪「りつうう」グイグイ

梓「私もっ……」グイグイ

純「・・・一体なんなの?唯先輩と話してる…??なんで??」

律「今日実は、お前の墓参りに行ったんだ。本来なら唯の命日だからな…」

律「そして、墓石を見たら死んだ日の日付が変わっていたんだ…2011年の、2月25日に…」



536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:15:19.08 ID:Y/yMUajA0

唯「そんなっ……私…また死んじゃうの…っ?」

律「大丈夫だ唯っ!!調べた!2月25日、唯と憂ちゃんが下校中に通り魔に遭遇するっ!」

純「えー…」

律「だから早くっ!そのh………ザッ……プッ―…」

唯「え??なに?りっちゃん!」

律「……のひ…………くっ………………るんだっ!プッ」

唯「もしもしりっちゃ……」

プーップーップーップー

唯「切れちゃったよぅ……未来のりっちゃん……
  ううぅ、私…また死んじゃうのかなぁ…うぅ…」


・・・

律「くっそ!!切れやがったっ!!まただ!!」

ゴツン!!

律「あいったーっ!!なっ、何すんだよ澪!!」

澪「なんで唯の声聞かせてくれなかったんだよっ!!」

梓「そうです!!律先輩だけ唯先輩とたくさん話してずるいです!!」



541 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 02:16:45.33 ID:Y/yMUajA0

純「・・・」

律「しょうがねえだろっ!?いつ切れるかわからない電話なんだから!
  のんきに『私だ!澪だーわかるかー?』とか」

律「『あずにゃんですーお久しぶりです唯先輩!』とか自己紹介してる時間はないんだよっ!」

澪「でも…少しくらい…」ウッ

梓「私はそんなこと言わないです!そうですよ。少しくらい声聞きたかったですよ…」

律「わっ…悪かったって……………ん?」

澪「ん?」

梓「え?」

純「…過去の…唯先輩からの電話…??えっ?」

律「あっ…いやー、これはっ…アハハハハー」

純「あっ…いやごめんなさい。話が読めないなーと思って…あははは」



757 名前:再開>>541の続き:2010/08/22(日) 03:54:47.31 ID:Y/yMUajA0

澪「純ちゃんにも…話そう…」

律「待て、…純ちゃん。もう一度聞くけど、唯が死んだ日っていつだったっけ?」

純「えっ……5年前の…文化祭の日に……」

律「NA☆ZE☆DA!!」

純「!?」

梓「なっ……なんでっ…記憶がっ……」

純「えっ?えっ??」

澪「純ちゃんの記憶も変わってしまった……」

律「駄目だ…もう…」

純「(えー……)」

律「もう…憂ちゃんしかいない…」

澪「でも…憂ちゃんには…」

律「うん…言えない…憂ちゃんの事を考えると…
  またこんな嫌な過去をほじくり返すようなこと…聞けないっ」



759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 03:55:45.09 ID:Y/yMUajA0

澪「ありがとね、純ちゃん」

律「なんだかごめんね…」

純「いえいえ…………って、えっ?」

律「じゃあ、うちら帰るから!じゃあな梓、純ちゃんも。ありがとう」

澪「じゃあね。また今度」

梓「はい!それじゃあ」

純「えwwwちょwww」

澪と律は、手を振りながらMAXバーガーを後にした。

純「ちょっと梓!!」

梓「なっなに!?」

純「どういうことなの!!」

梓「えっ?あー…」

もう話してもいいかと思い、梓は純に全てを話した。



764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 03:56:40.97 ID:Y/yMUajA0

律「伝えるには伝えたけど…どうする…」

澪「どうするって…唯と電話が繋がらない以上…これ以上は」

律「いつ繋がるかはわからない。いつかかってくるかもわからない…」

律「そして…もうかかってこないかもしれないし、繋がらないかもしれない…っ」

澪「そんなっ!!」

律「皆で暇ありゃ唯の番号にかけてみようぜ。
  それで連絡取れ次第、唯に2月25日の事を報告する」

澪「うん…それでいくしかないな…」

律「あ、そういえばさ、澪。来年、あたし卒業じゃん」

澪「おお!そうだったな!おめでとう!」

律「いやいや、で、それで卒業ライブみたいなの学校でやろうと思うんだ」

澪「卒業ライブ…?」

律「まだまだ先だけどさっ、それで、放課後ティータイム再結成!ってのはどうだ?」

澪「いいな!それ!!でも…私ら部外者だけど…」

律「大学の卒業ライブにそんなの関係ねえよっ。あたしは関係者だ!」キリッ

澪「ふふっ、楽しみだな」



765 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 03:57:54.59 ID:Y/yMUajA0

律「唯も……唯も来てくれることを信じてさっ―」

澪「…そうだな」

唯が生きて過去から帰ってくることを信じて、律は卒業ライブの計画を立てることにした。

澪「にしても雨…止んでよかったなぁ~」


律「だな!まさか降ってくるとは…………」

律「・・・」

澪「?」

律「雨…」

澪「どうした?律?」

律「唯から電話がかかってきたときには雨が降ってる日だった気がする…っ」

澪「何!?」

律「そうだ!最初の時も!!雨が降った後だった!!おっきな虹が出てて―」

澪「虹…?」

律「そうか!虹だ!!さっきも雨降ってたし…虹は見えなかったけど…どこかで虹が出てたんだ!」

澪「そんなことが…」



771 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 03:59:10.07 ID:Y/yMUajA0

澪「じゃあ、虹が出てる時しか唯と電話は繋がらない…?」

律「いや待てよ…2回目は確か雨なんか降ってなかったぞ…」

澪「なんだよ…どういうことだ…?」

律「5年前の唯の世界で虹が出ていた…?」

澪「まあ…その可能性はあるけど…」

律「ていうか!そもそも虹が出ることなんてそんなにないぞっ!!」

澪「と、とにかく!雨が降ってるときや虹が出てるときにひたすら唯に電話かけてみよう」

律「そうだな…やってみるしかないな」

澪「律の卒業ライブのために…放課後ティータイム再結成のために……そしてっ―」


澪律「唯のためにっ!!」


2人は、律の家の前で別れた。
今日は色々あって疲れた。律はそう思いながらフラフラと自室に入り、ベッドに横になった。

律「唯…必ず助けてみせるからなっ!」



773 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:00:26.20 ID:Y/yMUajA0

2015年、10月22日

―K大学―

律は、卒業ライブの申請をするべく、学校に向かった。

しかし、卒業ライブのステージはもう一杯だった。

律たちが演奏する時間はない。と言われた。

しかし、律は諦めることができなかった。

入学したてのころ、少し入っていた音楽サークルに行った。

サークル内でバンドを結成していて、当然卒業ライブの日もステージに上がる。

その時間を少しだけ譲ってもらおうと頼みに行ったのだ。

1曲だけでいい。5分だけでいい。と律はお願いした。

その結果―

男「いいよ!1曲とは言わず、2曲3曲やっちゃえよ!多少時間延びても問題ないって!」

律「ほっ本当か!!」

男「俺たちのゲストって形で紹介すりゃなんの問題もないだろ。
  それにガールズバンドだし、盛り上がるぜきっと」

律「ありがとう!!本当にありがとうっ!!」

男「いいっていいって!
  律たちが高校時代にやってたバンドメンバーでの演奏…俺らも聞いてみたいしなっ!」



778 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:01:34.91 ID:Y/yMUajA0

律「で、卒業ライブって3月だよな?」

男「うんにゃ、今年はちょっと早いんだ」

律「え?いつ?」

男「2月25日だけど…」

律「!?」

男「えっ?」

律「2月…25日…!?」

男「え?何予定あるの?」

律「あーいやっ、そんなんじゃないんだけど…」

2月25日は…そう、通り魔事件の日だ。
卒業ライブは、その日に行われる。

律「おまえらのステージの時間はっ!?」

男「4時から45分の予定だけど…」

律「ギリギリ…か…」

男「律?予定あるなら無理すんなって―」

律「いや、あたしの予定じゃないんだ。大丈夫だって!」



780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:02:08.72 ID:Y/yMUajA0

男「ならいいけど…」

律「本当にありがとなっ!!楽しみにしてるっ!」

男「おう!頑張れよ!っていってもまだまだ先だけどな」

律「だな。じゃ、ありがとなー」ノシ

その日、唯と憂を早く下校させて、唯が助かったとしても
このライブの時間に間に合うかどうかはわからなかった。
おそらく間に合ってもギリギリになるだろう。
唯と。放課後ティータイムで1曲できればそれでいい。律はそう思っていた。

そのためには、自分たちも楽器の練習。

そして何より、このことを唯に伝える必要があった。

仮説にすぎないが、唯と電話が繋がる可能性があるのは、
雨の降っている日か、もしくは虹の出ているとき。
しかし、この虹。なかなか出るものではない。

10月19日に家に帰ってから、
早速パソコンで天気予報を見てみたが雨の降る日は当分来そうにない。
これが梅雨の時期ならよかったのになぁと律は思った。

天気は、自分たちがどう頑張っても変えられるものではない。
天に…神に祈るしかなかった。



785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:04:25.63 ID:Y/yMUajA0

2015年 10月30日 15:45

律「雨の野郎…全然仕事しねえっ!!」

あれから雨が降ることはなかった。
雨が降ってない日でも唯の携帯に
4人で何回か電話をかけ続けていたが、繋がることはまずなかった。

幸運にも事件が起きるのは来年の2月。まだまだ時間はあるが、心配で仕方なかった。
もちろん、他の3人も。


天気予報では、この週は雨は降らない。

律「冬に入っちまったらもう、雨降っても虹なんか出ねえよ……クソッ!!」


律「・・・」


律「あっ、やべっ、バイト行かなきゃ」


律は自転車にまたがり、いつもの道を軽快に走り抜けた。

律「ふあーーーすっずしいいいいい」

ポツ―ポツ―

律「えっ?…雨!?」



790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:06:21.48 ID:Y/yMUajA0

ザ―――――――――――――――――――――ッ!!

律「うわっ!!馬鹿っ!!」

律「この野郎!!夕立とはっ!!こしゃくな~!!」

律「いそげええええええっっ!!」

空には太陽が出ているというのに、この大雨。
自転車のペダルを必死にこいでバイト先まで急いだ。
しかし、バイト先の居酒屋に着いたころには律の服はびしょ濡れだった。

律「トホホ…」

律「ん?……雨!!」

律「そうだ!!夕立!!雨!!虹!!」

律「唯にっ…唯に電話だっ!」

ポケットに入れていた携帯電話は少し濡れていたが、機能には問題なかった。
そして律は携帯電話を開き、唯の番号に発信する。

プップップップップ

律「頼むっ!唯…繋がってくれっ!!」

びしょ濡れの律は、もはやバイトの時間など忘れていた。

律「繋がってくれっ!!」



793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:07:18.88 ID:Y/yMUajA0

プルルルルルルルルルルッ!

律「!?来た!繋がった!!間違ってなかった…雨の日に…」

律「虹はっ!?………見当たらないけど、まあ繋がったからいい!」

プルルルルルルルルルル―。

プルルルッ

唯「もしもし?」

律「唯!!来た!やっと繋がった!!唯なんだな!」

唯「未来のりっちゃん!?りっちゃん!」

律「唯、また電話がいつ切れるかわからない。手短に話すぞ」

唯「うんっ!」

律「メモっておくんだっ!事件はだいぶ先だ。
  それに、今後いつこうやって電話が繋がるかわからない…」

唯「わかったよりっちゃん」

律「いいか?2011年の2月25日だ。間違えるなよ。2月25日。だ。」

唯「に…がつ……にじゅうご…にち。っとおっけー!!」

律「よし、その日は憂ちゃんと早く下校するんだ!ていうか、そのメモを憂ちゃんに見せろ」



797 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:08:13.23 ID:Y/yMUajA0

唯「了解ですっ!」フンス

律「よし、これでオッケーだ。唯、その日は絶対に早く下校するんだぞ!」

唯「うん!」

律「そんで、忘れないうちにすぐ!
  憂ちゃんにそのメモ見せるんだ!あたしが今言ったこともだ。」

唯「わかった…」

律「ん?どした?」

唯「りっちゃん…本当に…ありがとうね…」

律「ばっ…ばか///改まってなんなんだよっ!」

唯「私、昔から誰かの助けがないと何もできない子だったんだ。」

律「・・・」

唯「今もこうやって……今に限っては命を救ってもらってる…っ」

律「ばーか、気にすんなって…あたしら5人は最高の仲間で…最高の親友だっ!」



802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:09:18.16 ID:Y/yMUajA0

唯「ううぇっ…りっちゃんっ…」

律「そうだ唯!来年さ、うちの大学で卒業ライブやるんだ!!」

唯「えっ?ライブ!?」

律「あたし、今年で卒業だからさ。だから唯も来いよ!」

唯「えっ…でも…」

律「ほら、あそこのK大学だ。あたし、あそこに進学したんだ~。1年留年だけどな」

唯「そうなんだ~すごいりっちゃん!!」

律「んで……実は…その卒業ライブも2月25日なんだ」

唯「えっ?」

律「だから…絶対来いよっ!唯!!あたしたちのライブは4時から5時までだ。夕方のな。」

唯「待ってっ!!行くっ!私も行って…みんなと演奏したい!!」

律はクスッと笑みを浮かべた。

律「待ってるぞ…唯っ!2月25日、4時からK大学だっ」

唯「わかった!!メモった!!」

律「でもお前…その日の事は忘れるなよ…。
  いいな。憂ちゃんと早く下校するんだ。それが終わってからだぞ」



809 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:10:50.60 ID:Y/yMUajA0

唯「わかってるっ……本当にありがとうっっ未来のりっちゃんっ…びえっっううっっ」

律「泣くなって!唯、絶対来てくれっ!
  みんな…お前の事を待ってるっ!!さ、電話……プッ……ザッ」

唯「もしもし?りっちゃん??」

律「ザッ――――――プッ」

ツーツーツーツー

唯「りっちゃん…本当にありがとうっ」



律「切れたか……伝えることは伝えた」

律「あとは…唯と憂ちゃんを信じるだけだ。」

律「やっべ!!バイト…遅刻だっ!!」






律は、紬と梓にもこのことを伝えて4人で律の卒業ライブに向けての練習をした。
高校を卒業してからは、なかなか4人で集まることも少なかったが、
この日から4人で集まってたくさん練習した。

放課後ティータイム再結成ライブに向けて―。



817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:11:45.72 ID:Y/yMUajA0

クリスマス、お正月と時を経て、時は2016年になった。

そして月は2月に突入した。

あれから、唯と電話が繋がることはなかった。

雨が降った日は何度もあったが、駄目だった。

4人は各自、雨の日が来ては唯の携帯に電話をかけていたが、呼び出し音ではなく

おかけになった番号は現在使われておりませんというアナウンスが流れるだけだった。

しかし、2月25日の通り魔事件の事についてはきちんと律が唯に伝えた。

問題ない。あとは、本当に2011年の唯と憂を信じるしかなかった。


律たちも、皆の時間が合えば、紬の家に集まって練習していた。

高校を卒業してからほとんどやらなくなった楽器も、

練習していくにつれてだんだん感覚を戻してきた。

もう、ライブへの準備はばっちりだった。

あとは、2月25日に…唯と憂を待つだけ…



そして―。



825 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:13:05.78 ID:Y/yMUajA0

2011年 2月25日

―放課後―

律「あれ?唯は…?」

紬「なんか急いで教室を出て行ったわ。何か用事があったのかしら…」

律「ほーん、んじゃま、帰りますか!」


―2年の教室―

唯「憂っ!!」

憂「お姉ちゃんっ!遅かったね」

唯「ごめんっ!HRが無駄に長くってさぁ」

憂「急ごう!お姉ちゃんっ!!早く帰ろう!!」

唯と憂は、走って学校を出た。
いくら早く下校するとは言っても、5分10分しか変わらない。

5分10分で通り魔に遭わなくて済むのか…
それはわからなかったがとにかく早く家に帰宅する。
ましてや家まで走って帰れば通り魔の犯人も見逃してくれるかもしれない。

2人は手をつないで走った。



833 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:14:20.69 ID:Y/yMUajA0

律「おっ、梓ー」

梓「あ、皆さん。」

律「1人か?憂ちゃんや純ちゃんは?」

梓「憂は先帰っちゃいました。純はなんか用があるみたいで…」

澪「じゃあ唯と憂ちゃんは一緒に帰ったのかな?」

紬「そうみたいね。2人で何か家の用事でもあったのかしら?」

律「まーいーや、一緒に帰ろーぜー」

律たちがこんな事をしている間に、唯と憂たちはもう既に家の近くまで来ていた。

そして―。

憂「はあ……はあ……」

唯「はぁ…はぁ…走ったねぇ…ういー」

憂「お姉ちゃん…よかった…何もなかったよ!!無事家に着いたよ!!」

唯「本当に……本当に……未来のりっちゃんに感謝しないとね…」

憂「そうだね…」



836 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:15:01.35 ID:Y/yMUajA0

唯「5年後…ちゃんとお礼言わなきゃね!」

憂「でも…お姉ちゃん。5年後にお礼言っても、その律さんは今の律さんだから…」

唯「あっそっか!!なんかややこしいね…」

憂「でも…律さんのおかげで助かったのは事実…っ!本当にありがとう!未来の律さん!」

今日は疲れた…。
唯は、未来の律にお礼の電話をしたかったが、繋がるわけもないのでやめた。

心の中で…心の底から感謝した。

今の唯にはそれしかできない。

私は助かったんだ!!りっちゃんのおかげで…助かったんだっ!!

これから5年後…律の卒業ライブがある。忘れてない。

律はK大学に進学して、2016年の2月25日の4時から…卒業ライブ―!
放課後ティータイム再結成!

私が今、こうやって生きていられるのも、全部…未来のりっちゃんのおかげ…ありがとう。

ありがとう…未来のりっちゃん……助けてもらってばっかりでごめんね…本当にありがとう…


唯は、知らぬ間に眠りについていた。



843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:16:02.80 ID:Y/yMUajA0

チュン―チュン―

目を開けると、雀の鳴き声が真っ先に耳に入ってきた。

唯は何か長い夢を見ていたような気分だった。

起き上がると、何か感覚が違う。



―全てを思い出した。


未来の律に救ってもらって…それでっ―

ふと目を枕の横に向けると見慣れない携帯電話があった。

心臓がドクンと1回大きく動いた。

携帯電話を開いて待ち受け画面を見る。

そこにあったのは…


2016年 2月25日(木)12:01


唯は飛び起きて、家を出る支度をした。



845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:16:35.92 ID:Y/yMUajA0

唯は、自分の部屋の洋服ダンスから適当な服を出して着替えた。
化粧なんてしない。とにかく急いだ。

唯「みんなが…待ってるっ!」

ベッドの横にある、ギー太ことギブソンのレスポール。

心の中でギー太に声をかけて、ギターを背負った。


6年前の当時唯たちが2年生の文化祭の日、

唯は階段を下りたリビングのところですべって転びそうになった。

しかし、唯は階段を下りて躓くことなくスムーズに玄関に向かった。

勢い良く家を飛び出した唯は、高校生の頃よく走った道を全速力で走った。

律から聞いた…今日、律の卒業ライブがある。

律「唯、絶対来てくれっ!みんな…お前の事を待ってるっ」

律の通うK大学に向けて、唯は走った。


電車に乗って20分。律の学校のあるK大学に到着した。
少し、道に迷ってしまったが、なんとかK大学までたどり着くことができた。

時間は大丈夫。まだ間に合うっ!



854 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:17:28.64 ID:Y/yMUajA0

唯「りっちゃんっ!澪ちゃんっ!むぎちゃん!あずにゃん!!」

唯「待ってて!今っ!」



唯「今行くからっ―!」

レスポールを背負った唯が、学校の門をくぐる。

そしてライブ会場―。

ステージの上―。





唯が待ちわびていた…軽音部の4人の姿が―







そこにはなかった。



865 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:18:31.84 ID:Y/yMUajA0

唯「えっ……」


そこにあったのは、全く知らない男子学生4人の姿。

唯「な…なんで…?みんなはっ!?」








唯「―!!」






唯「そうだ……あの日………2月25日に死んだのは―」







唯「私じゃない……っ!!」



874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:19:19.08 ID:Y/yMUajA0

すべては、2010年 10月30日に起きた。

未来の律から事情を聞いた唯は、憂と2人で先に下校した。

もちろん、当時の事件に遭遇した時間をずらして下校したため

2人は通り魔に遭うことはなかった。

しかし―。

後に下校した軽音部の4人




そう、2011年、2月25日。桜が丘通り魔事件で被害にあったのは




軽音部の4人っ!!





唯「そっ……なんでっ…」



942 名前:>>886修正:2010/08/22(日) 04:26:06.83 ID:Y/yMUajA0

憂と唯は時間をずらして帰った。なのに…


2015年、10月19日。

墓参りの帰りに、図書館で見た記事。

死亡1人、重症1人。

死亡したのは唯。これは間違いない。
そして、重症になった1人。これが憂だったというのは律たち4人のとんだ勘違い。


あの日、重傷を負ったのは…梓だった。


純の言葉をよく聞いていなかったせいもあってか、あの後律たちは気付くことはなかった。
最初の勝手な思い込みで…被害にあったのが唯と憂だったと


いつも通り5人で下校していた軽音部の5人を襲った通り魔―

ナイフで切られたのは後ろを歩いていた唯と梓だった。

前を歩いていた、紬、澪、律は犯人に突き飛ばされた程度で、怪我を負うことはなかった。

が。

唯と梓はその場に倒れて、救急車で運ばれた。



893 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:21:02.67 ID:Y/yMUajA0

つまり…帰る時間をずらさなくてはいけなかったのは、むしろ律たちの方だった。

2011年、過去が変わったこの日に

事件に遭遇したのは…当然この4人っ!

不運にも…並んで歩いてた、この4人は…全員通り魔に切り裂かれた…

人通りの少ない道…4人全員被害にあったため…119番への通報が遅れた。



唯「……思い出した…っ」

唯「なんでっ……なんでっっ!!」



出血多量…っ!

4人は…助からなかった…。







過去が変われば、未来も変わる・・・。



908 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:22:43.05 ID:Y/yMUajA0



K大学に一人取り残された唯は、その場に崩れ落ちた…。





唯「私のせいで…っ!みんな…みんながあああああああああああああああああああああああ」



















END




912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:23:11.35 ID:Rjxl39tOO

そ………ん…………な…………



914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:23:23.86 ID:K4YSEAWo0

いや、これは素直に賛辞をおくる
おつかれ



925 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:24:11.97 ID:3D56rgaU0

そういやオーロラの彼方にも最後おやじさんに助けてもらうんだよな
な?



932 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:24:46.36 ID:BdtPFPZ9O

終わったのか?終わったのか?

まじかよ






935 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:25:06.58 ID:DwfH/l0SP

乙!楽しかったぜ



939 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:25:54.08 ID:oGc3l+qk0





950 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:26:39.29 ID:KtwoUl63O

え?ちょ・・え?
乙だけどさあああああああああああああああああああ



951 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:26:43.03 ID:6vhQSAkU0

気持ちいいまでのBADENDだ



963 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/22(日) 04:27:40.82 ID:Em+I+2/MO

いいバッドエンドだった

過去は過去サ!
無理だったものは無理なのサ!
変えられなイ、変わらないのサ!
でも未来は変わるヨ、変えられル!るるル!
なんかこのスレ見てたらこんな台詞思い出した

Wikipedia:ゴア・スクリーミング・ショウ での台詞。




このSSとイメージが似ていると、スレ内で挙げられていた物
Wikipedia:オーロラの彼方へ(映画)
Wikipedia:きみにしか聞こえない CALLING YOU(本、映画、ドラマCD等)





1001 :1001:Over 1000 Thread





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律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」#後編
[ 2011/12/07 20:24 ] SFホラー | | CM(4)

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タイトル:
NO:4632 [ 2011/12/07 21:31 ] [ 編集 ]

この後、全員救われるハッピーエンドに繋がってたよな?
カットしたのかな

タイトル:
NO:4633 [ 2011/12/07 21:40 ] [ 編集 ]

いいSSだった
明日3時に起きるために21:00に起きようとしたのに\(^o^)/
今日は徹夜か・・

タイトル:
NO:4638 [ 2011/12/08 17:29 ] [ 編集 ]

> この後、全員救われるハッピーエンドに繋がってたよな?
> カットしたのかな


律「そういや…もうすぐ唯の命日だったな…」続き
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282414335/

続きは次スレになっていたので金、土曜日あたりにまとめる予定です。

タイトル:
NO:4642 [ 2011/12/08 23:37 ] [ 編集 ]

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