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梓「中野梓、昆虫系女子です!」#後編 【カオス】


http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283051020/,

梓「中野梓です。昆虫系女子です」#前編
梓「中野梓です。昆虫系女子です」#後編
梓「昆虫系女子のクリスマス」
梓「中野梓、昆虫系女子です!」#前編
梓「中野梓、昆虫系女子です!」#後編




80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:06:43.66 ID:v0UQeiMW0

~~~


梓「うわああああああーーーーーっ!!!!」ガバッ

純「な、何!?どうしたの梓!」ガバッ

梓「ハッ、ハッ、ハァ、ハァ……夢?」

梓「………………私が、あんな夢…」

純「大丈夫?梓、怖い夢見たの?」

梓「……」スウゥゥッ

梓「うわああああああああああ!!!」ガバッボスッゴロゴロゴロ

純「」ビクッ

梓「ああああああああああ」ダダダダダ

梓「ふんっ!ふんっ!」ガン!ガン!ガン!ガン!


純「梓、あずさぁーっ!やだよお!しっかりしてよお!!」ポロポロ

憂「ふわぁ…梓ちゃん、朝から元気だね…」


梓「ていうか何の虫なのっ!?」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:08:53.98 ID:v0UQeiMW0

梓「……」

憂「はい、お水。落ち着いた?梓ちゃん」

梓「うん。ありがとう」

純「ホントにびっくりしたんだからね…梓が変になっちゃったのかって」

憂「純ちゃん大泣きしてたねー。それで、なんであんな発狂してたの?」

梓「…変な、夢見た」

純「へえ。どんな?」

梓「…虫になって、虫の唯先輩と交尾して最後は子供に食べられる夢」ボソッ

憂「キャー♪」

純「なんかゴメン、梓ゴメン」

梓「二人が昨日変なこと言うからだよー…」ムスッ



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:12:10.47 ID:v0UQeiMW0

―――


憂「お姉ちゃん言ってたよ。あずにゃん分が足りない、って」

梓「逃げようかな…」

「あーずにゃん!」ガシッ

梓「ひぃっ!ゆゆ唯せんぱ…誰このミイラっ!?」

純「不審者だー!」

憂「梓ちゃん今助けるよ!……シッ!」シュッ

唯「酷いなあ、私だyごはあっ」ドサッ

梓「あぎゅっ」

純「見事な延髄切り…梓も巻き添え食らってるけど」

梓「」



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:14:41.71 ID:v0UQeiMW0

憂「ごめんねお姉ちゃん、気づかなくって」

唯「憂がこの格好にしたんでしょー?ドジなんだからあ」

憂「だってお姉ちゃん、帰ってきたとき全身が腫れ上がっててグロかったんだもん」

唯「てへへ、やりすぎました♪」ペロ

純(何やったんだろう…)

梓「」

唯「あ、そうだ。あずにゃん貰ってくね」

憂「断らなくても梓ちゃんはお姉ちゃんのものでしょ?」

唯「そでした!じゃあね、二人とも!」グイッ

梓「」ズルズル

憂「おさわりは厳禁だよー!」

純「…いっつもあんな感じなの?」

憂「うん♪可愛いでしょ?」

純「何が?」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:20:06.07 ID:v0UQeiMW0


梓「………はっ!?」

唯「あはっ、あずにゃんおはよー♪」

梓「唯先輩…。ここは…」

律「やっと起きたかあ。一週間も眠ってたんだぞ?」

紬「もう目を覚まさないのかと思った…」グスッ

梓「私…そんなに長い間」

澪「おまえら変なところで連携するなよ…梓が信じてるだろうが」

梓「え…それじゃあ何日経ったんですか?今何曜日ですか?」

唯「月曜日だよっ!」

梓「やっぱり一週間経ってるんだ!!どうしよう!」

律澪「落ち着けっ」



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:23:31.73 ID:v0UQeiMW0

紬「では改めて、今日のお菓子はお土産の生八ツ橋よー♪」

梓「定番ですね。超ありがたいです」

唯「虫のアメとかは売ってなかったんだよね。ごめんね?あずにゃん」モグモグ

澪「虫といえば梓、この前の約束なんだけど。修学旅行の間、考えてたんだ」

律「こいつ、修学旅行の間中ずっと悩んでたんだぜー?」

澪「だって、自分で考えるの苦手だし」

紬「結局みんなで考えようって話になってね?」

梓「澪先輩がいいなら構いませんけど…」

澪「話し合いの結果、梓には猫嫌いを治してもらうことになった」

梓「へー…って、ええええっ!?」

律(お約束だなあ)



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:32:25.01 ID:v0UQeiMW0

梓「無理無理不可能できませんっ!猫は大嫌いなのに!」

澪「何でもするって言っただろ?約束は守らなきゃな」

梓「確かにそうですけど…」

唯「別に直さなくてもいいよ、あずにゃん。私もあずにゃんを泣かしてみたいし!」

紬「私、ナマイキな後輩をいじめるのが夢だったのー♪」

梓(冗談に聞こえない…)

澪「私だって虫の苦手を治そうとしてるんだぞ?」

律「へえー、梓ちゃんってば澪ちゃん以下のヘタレなんだー?キャワイー♪」

梓「なっ…!やってやるです!!」

律「よーし、その意気だ!」

唯(簡単に乗せられちゃうあずにゃん可愛い…)



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:35:05.88 ID:v0UQeiMW0

梓「…でも、期待はしないでください」

澪「え?」

梓「私と猫は永遠に分かり合えないだろうと思っていますから」

律「梓…何があったんだ?」

梓「ごめんなさい、今は…言いたくありません。でもいつか必ずお話しします」

唯「あずにゃん…辛いことがあったんだね」

梓「いえ、それにいつまでも過去に縛られていてはダメですよね!」

律「そうだぞ梓!そんな辛い思い出忘れちまえー!」

梓「頑張ります!あ、澪先輩が幼虫を育てるのが先ですからね?」



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:42:05.15 ID:v0UQeiMW0

なかのけ!


梓(大変なことになってしまった)

梓(澪先輩の幼虫ももう終齢まで育ってるし、成虫になるのも時間の問題…)

梓「…腹をくくれ中野梓、お前はトンボだ、不退転だ」

梓(あ、でも実際にくくったらちぎれちゃったんだよね、トンボ)

梓「じゃなくて。…まずは徐々に慣らしていかないと」



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:49:04.28 ID:v0UQeiMW0

ファンシーショップ!


ガヤガヤ カワイー

梓「猫、グッズ…」

梓(なんで本物を飼わないんだろう。
  飼えないにしても、ぬいぐるみとか見た目が全然違うのに)

梓「私にはわからない…律先輩が私から隠れる理由も」

律「」

律「こ、これは、そう弟!弟に買うために来ただけだからっ!!」

梓「落ち着いて下さい、それはそれでアレです」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:50:18.18 ID:v0UQeiMW0

梓「律先輩は身も心も少年だと思ってたのに…最近イメージ崩壊です」ハァ

律「女だから別にいいだろ!女の子なんだから!わたくし女の子っ!」

律「そういう梓だって。何か買いに来たんだろ?」

梓「勉強の一環です。猫グッズ買ったらさっさと帰ります」

梓「よくわかんないし、この辺のちっこいのでいいや」チャラ

律「おっと!そんなんじゃダメダメですわ梓ちゅわん。ゼーンゼン可愛くない!」

律「せっかくだからこのりっちゃんが梓のために素敵なのをチョイスしてやろう!」

梓(別に何だっていいんだけどなあ…)

律「小物の入門編としてはー…このキーホルダーだな、こっちのも目立つし…」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 17:58:27.31 ID:v0UQeiMW0

つぎのひ!


梓(…結局色々買わされてしまった。まあいいや、昨日買った本読もっと)ペラッ

「中野さーん、聞きたいことが…あれ?可愛いキーホルダーつけてるね」
「ほら、あの店のじゃない?中野さん行ったんだ」

梓「ちょっと昨日、ね(何この食いつき…)」

「よく見るとストラップもじゃん!猫好きなんだ、意外ー!」

梓「そういうわけじゃないけど…」

「私いい店知ってるんだけど、今度教えてあげる!」

梓「えっ?ちょっとあの」


憂「梓ちゃんがカゴメカゴメされてるね、純ちゃん」

純「梓を置いてどんどん話が勝手に進んでいってる…恐るべき猫グッズの魔力」



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:02:53.59 ID:v0UQeiMW0

梓「まさか今週も別の店で買うことになるなんて…」

梓「私の意思に関係なく猫グッズが増えていく…財布はそれに反比例…うう」

カシャカシャカシャカシャ ピッ

梓「はい、澪先輩?」

澪『梓ぁ、大変なんだ!幼虫が!エカテリーナが病気かも知れない!』

梓「え!?何があったんですか!詳しく教えて下さい!」

澪『葉っぱだって洗ってたのに…ううっ、どうしたらいいかわからないよお…』

梓「今から向かいますから、落ち着いて下さい!」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:05:09.85 ID:v0UQeiMW0

あきやまけ!


梓「それで、どうしたんですか澪先輩?」

澪「フンが…フンが変なんだ。今までのより多いし、水っぽくて」

澪「もしかして、お腹壊したのか、って…」グスッ

梓「……」

澪「私、知らない間に悪いものを食べさせたのかもって不安で…梓、大丈夫だよな!?」

梓「…澪先輩、大丈夫ですよ」ニコッ

澪「え?」

梓「この子は成虫になるための最後の段階に入ろうとしています」

梓「そのフンは準備のために要らないものを捨てたんです。お腹を壊したわけじゃありません」

澪「…どういうことなんだ、梓?」

梓「サナギになるんです!」

澪「……!!」

梓「早速準備してあげてください!」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:07:45.29 ID:v0UQeiMW0

―――


梓「…サナギになりましたね。ポジションも完璧です」

澪「あとは信じて待つだけ、か」

梓「…突然ですが澪先輩、チョウの飼育は子供達にとってポピュラーでしたが、
  同時にトラウマの元でもありました。なぜだかわかりますか?」

澪「ううん…わからない」

梓「これから話すことは、是非澪先輩に聞いてほしい、よくある子供とチョウの話です」



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:12:33.14 ID:v0UQeiMW0

梓「どこにでもいる小学生。彼らは澪先輩と同じようにチョウを育てていました」

梓「知識がないながらにおっかなびっくり、でも一生懸命愛情をかけて…ね」

梓「手塩にかけて育てた幼虫はやがてサナギとなり、子供達はまだかまだかと待ちわびます」

梓「しかし、あれ…おかしいな。なんだかサナギの色が悪くなってきたぞ。動くこともなくなった」

澪「……」ゴクリ

梓「違和感を覚えながらも待ちに待った二週間。虫かごを覗いた子供達は驚きます」


梓「…だって、サナギから出てきたのは、ハチ、だったのだから…」


澪「ひいいいいぃぃぃ!!」ブルブル

梓「要は、油断は出来ないって話です。これで期待もひとしおでしょう?」

澪「……あ、梓ぁ…私のはハチになったりしないよな?な?」ウルウル

梓「大丈夫ですよ、澪先輩。そのための防虫シートです」

梓「それに、私が卵から見てて、澪先輩がずっと育てたんですから」

澪「…そっか、そうだな!」



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:17:00.66 ID:v0UQeiMW0

澪「そういえば、ふと思い出したんだけど、クリスマスに」

梓「」ビクッ

澪「…梓?」

梓「な、なんでもないです。続けて下さい」

澪「あの時、和にクワガタをプレゼントしていたけど、あれはどうなったんだ?」

梓「ああ。あれはですね…何も問題がないんです。困るぐらいに」

梓「一度様子を見させてもらったんですけど、環境に世話。和先輩は完璧過ぎます…」

梓「私から教えるようなことは何もなくて。正直ちょっと残念です」

澪「そうなんだ…」

梓「その点澪先輩は後輩みたいで教えがいがあります」

梓「…一度私のこと、梓先輩、って呼んでみませんか?」

澪「調子に乗るなっ」ポカッ

梓「あたっ」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:21:42.99 ID:v0UQeiMW0

梓「おじゃましましたー」ドアバタン

梓(…そういえば家にもカブトのサナギがいくらかいたっけ。久々に様子を見てみよっと)


律「おーす。またチョウの世話かー?」

梓「あ、律先輩。澪先輩に会いに来たんですか?」

律「ちょっと様子を見に、な。でも必要なさそうだな」

梓「そうですか…?あっそうだ。律先輩、またカブト戦わせましょうね!」

律「ん、どしたー急に?」

梓「サナギが家にあるんですけど、そろそろ羽化するころだと思ったので」

梓「私が育てたやつだから、今年のはサイズが期待できますよ!」

律「へえー。もし成虫になったら真っ先に私に見せろよー?んで戦わせよう!約束な!」

梓「ハイ!」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 18:29:37.97 ID:v0UQeiMW0

梓「ただいまー」ドアガチャ

梓(最近遊んでばっかりだったもんね。おろそかにしちゃいけないよ)パチン

梓「みんなごめんねー。…あれ(ハエが多い?)」

梓(発生源は、カブト…まさか!?)ガパッ

梓「……病気、腐ってる、…成虫は、羽化不全……」

梓「…全滅」

梓「約束、したのに……」

グスッ、グスッ…



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 19:35:28.37 ID:v0UQeiMW0

つぎのひ!


梓「……私のバカ」

梓(律先輩、怒るかな…今日は部室、行きたくないなあ)

梓「…」ボケー

純「今日ずっと死んでるなあ、梓」

憂「だねー」

梓「…」ガサゴソ ジョキジョキ

純「お、梓がおもむろに空のペットボトルにハサミを入れました」

梓「…」ビーッ ペタペタ

憂「上半分をひっくり返してまたくっつけたね。何か作ってるみたい」

梓「…」ガタッ

憂「あっ、どこかに行くみたい。追いかけようよ」

純「これから授業なのに?」

憂「梓ちゃんが何か悩んでるかも知れないのに、純ちゃんは梓ちゃんが大切じゃないのっ!?」

純(じゃあ何か言葉かけてあげようよ…)



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 19:39:53.02 ID:v0UQeiMW0

―――


梓「……」ジーッ

純「原っぱにさっきのを置いて、はや一時間。そういや中に何入れたのかな」コソコソ

憂「脂身だよ。罠を作ってたんだねー」コソコソ

梓「……捕れた」ヒョイ

純「なんか捕れたみたいだけど…見えない」

憂「私単眼鏡持ってるから見てみるね?……あ、ハンミョウだ!」

純「ハンミョウって?…あ、どっか行くみたい。追いかけよう!」



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 19:44:23.95 ID:v0UQeiMW0

梓「…」トコトコ ピタ トコトコ

純「何やってんの私ら、じゃなくて梓」コソコソ

憂「ここからじゃよく見えないけど、たぶんハンミョウについていってる」コソコソ

純「へえ。なんでそんなことすんの?」

憂「ハンミョウってね、近づくと少し離れた所に飛んで、こっちを向くの」

憂「その様子が「こっちに来て」って言ってるように見えるから「道標」とも呼ばれるんだって」

憂「やっぱり梓ちゃん、悩んでるのかもね…」

純「梓…」

梓「…」トコトコ

ブーン

梓「あっ、待って!」タタッ



112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 19:50:09.17 ID:v0UQeiMW0

純「水臭いよ梓、虫なんかに頼っちゃって…私たちが梓の力になってあげないとね」

憂「純ちゃん…そうだね。だって私たち友達だもん!」

純「…ところでさ。梓がいなくなったんだけど…どこ行ったかわかる?」

憂「さあ?」

純「ていうか、ここ、どこだろうね?」

憂「ねー?」

純「……」


―――


タタタタ

梓「ハア、ハア、ハア…(完全に見失っちゃった)…あっ」

梓「学校…戻ってきたんだ。ここに行け、ってこと…だよね」

梓「…部室行こう」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 19:56:37.90 ID:v0UQeiMW0

梓(もうすぐ放課後だ。先輩たちが来る)

梓(…気が重い。律先輩、怒るだろうなあ。私だったら一日は口きかないもん)

梓(絶交されたらどうしよう。律先輩が来たら真っ先に謝らなきゃ…)

タタタタ ドアガチャ

唯「あ!あずにゃ―」

梓「ごめんなさいっ!」バッ

唯「よくわからないけど私傷ついたっ!」



114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:00:21.09 ID:v0UQeiMW0

梓「……」ズーン

梓(もうだめだ…私は誰にでも謝るペコビッチだってみんなに思われるんだ…)

梓(こんな軽い女じゃもう律先輩に許してもらえない…)

唯「どしたのあずにゃん、元気ないねー。そんなんじゃ卵産めないよ?」

梓「唯先輩には関係ないことです…」

唯「ふーん。そっかあ」


チックタックチックタック


梓(やっぱり、帰ろうかな…)

唯「あずにゃん見て見てー!」

梓「…?俯せに寝そべって何を…」

唯「ふ、むむ…っと。ハネカクシっ!」

梓「……フフッ、唯先輩パンツ丸出しになってるじゃないですか」

唯「あはっ!あずにゃん、やっと笑ったあ!」

梓「え?」



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:02:58.73 ID:v0UQeiMW0

唯「あずにゃんずっと辛そうで、私も辛かったよお」

梓「……」

唯「私、嫌がる姿も、脅える姿も、泣き叫ぶ姿も大好きだけど…落ち込む姿なんて見たくないよ」

唯「何があったか話してくれなくてもいいけどさ、慰めるくらいはさせてよ、ね?」

唯「だってあずにゃんのこと、大好きだもん」

梓「唯先輩…」

唯「ほら、おいで?」



116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:08:21.39 ID:v0UQeiMW0

ドアガチャ

律「スマン遅くなった!掃除…」

澪「まったく、律のせいだぞ!この前m…」

紬「すぐにお茶を…」


唯梓「……」ヒシッ


律澪「何があったっ!?!?!?」

紬「お茶入れてる場合じゃねえ!お赤飯炊かなくちゃっ!!」ダッ

唯「…」クルッ

律(ん?唯がこっち向いた)

唯「…きひっ♪」ニチャア

律(何その邪悪な笑顔!?)

梓(唯先輩…)ギュッ

唯「よしよしあずにゃん、怖くないよ…ひひっ」ナデナデ シュルッ ヌガシヌガシ

律「梓逃げてーー!!」



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:13:08.49 ID:v0UQeiMW0

―――


唯「いててて…」ヒリヒリ

梓「体まで許した覚えはないです」

紬「心は許しちゃったんだ?」ニコニコ

梓「揚げ足取らないでください。眉毛細くしますよ」

律「それで、なんで梓はあんな凶行に走ったんだ?」

梓「あっ…あああああ!!律先輩ごめんなさい!忘れてましたごめんなさい!」

律「私への無茶振り多くない!?」

梓「この前言ってたカブトたち、全滅させてしまいました…ごめんなさい」

律「あーそっか…、残念だなあ。梓も、残念だったな」

梓「怒って、ないんですか…?」

律「怒るも何も、死んじゃったんなら仕方ないさ。それに、大事にしてた梓のほうが辛いだろ?」

梓「でも、そんな…約束やぶっちゃったし、その」ジワッ

律「ホントに怒ってないから!ホントホント!(この温度差が逆に申し訳ない…)」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:16:46.78 ID:v0UQeiMW0

かえりみち!


トボトボ

梓「律先輩はああ言ったけど、やっぱりお詫びに何か埋め合わせをしたい…」

梓「でも、何をしたらいいんだろう…」

リーリーリーリー リーリーリーリー

梓「ムギ先輩から…?」ピッ

紬『話は聞かせてもらったわ!私に任せて!』

梓「通報してもいいですか?」

紬『待って待って、埋め合わせにいい話があるの!』

梓「はあ…その話って?」

紬「蛍狩り!それで何か準備が必要なのかちょうど梓ちゃんに聞こうと思ってたの」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:20:23.94 ID:v0UQeiMW0

梓「虫除けとか時間を潰す道具とか…特にコレといったものは必要ないと思いますけど」

梓「…それにしても蛍狩り、ですか」

紬『そう!この前学校の掲示板で見つけて、ずっと気になってたの』

紬『本当は私がみんなを誘った後、唯ちゃんと二人きりにして情事を覗くつもりだったんだけど』

紬『今日はいいもの見せてもらったから』

梓「(聞かなかったことにしよう)…でも、見直しました」

紬『何が?』

梓「ムギ先輩って、お金だけが取り柄と思ってたけど、いいところもあるんだなって」

紬『実はそれ言われるたびに結構傷ついてるの♪』

梓「じゃあ早速他の先輩を誘ってみます。ムギ先輩、ありがとうございました!」

紬『いえいえ♪じゃあ、またね梓ちゃん』ピッ


梓「…よし、まず律先輩から」カチカチ



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:25:46.27 ID:v0UQeiMW0

ほたるがり!


唯「おーい!お待たせーー!」タタタタ

律「唯ー!今日も最後だぞー!」

唯「ヒーローは遅れて登場するものですっ」

澪「まったく…唯だけ集合時間早く教えた方がいいんじゃないのか?」

律「それにしても以外だな、ムギと梓がこんなこと企画してたなんて」

唯「珍しい組み合わせだよねー?」

梓「ほとんどムギ先輩の企画なんですけどね。
  先日空気を悪くしてしまったお詫びも兼ねて協力させてもらいました」

紬「…梓ちゃん?」ボソッ

梓「すいません、でもさすがに悪いですから」ボソボソ

梓「それじゃあ皆さん、行きましょうか。少し歩きますよ」



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:55:10.00 ID:v0UQeiMW0

律「お、でっけートンボ」

紬「オニヤンマね。この時期に見られるなんて珍しい…」

梓「オニヤンマってホントカッコイイですよね。シオヤアブの次にカッコイイです!」

澪「トンボはともかく、あの不気味なアブが格好いいってのがわからない…」

唯「トンボさんのしっぽをねぶるとおいしいって憂が言ってた!!」タタタタ

梓「ふふ、唯先輩。がむしゃらに追いかけたってトンボは捕まりませんよ?蜘蛛の巣で網を作らなきゃ」

律「いや、普通の網使えよ。ていうか指クルクルしたら道具もいらないし」

紬「貧乏人の知恵ってすごい!」

唯「でも私はこの早さに打ち勝ちたいんだよ!」バタバタ

梓「あ、わかりますそれ!」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 20:59:08.52 ID:v0UQeiMW0

澪「トンボなんか追っかけたって楽しくないだろ?」

梓「そうじゃなくて。ほら、木の枝使って…律先輩もよくやりましたよね?トンボ切り」

律「えっなんで同意求めるの」

梓「トンボを打ち落とすと達成感です!首を落としたらくるくる回りながら落下するんですよね♪」

唯「…あずにゃんのそういう残酷なところ、嫌いじゃないよ///」パクッシガシガ

澪「聞こえない聞こえない聞こえない…」

律「梓…本当に虫好きか?」

梓「もちろんですよ!私だって子供じゃないんだから、そんな可哀相なこと中3でやめましたよ!」

律「わりと最近じゃねーかっ!」

唯「なんか苦しょっぱい」ジュルジュル



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:03:17.22 ID:v0UQeiMW0

紬「ここがその場所のはず、なんだけど…」

唯「ホタルさんいないね」

梓「まだ夕方ですから。適当に時間潰しましょう」

律「ちょっと早く来すぎちゃったなー。どうする?」

澪「私のポエム朗読会とかどうかなっ?」

唯「ハリガネムシ捕り競争しようよ!」

梓「マニアック過ぎます!それに、私たちでやったら付近のハラビロが全滅します」

澪「大切なあなたにカラメルソース!」

唯「澪ちゃんうるさい」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:07:58.53 ID:v0UQeiMW0

律「アハハ、決めるまでに夜になりそうだな」

紬「それじゃあお茶でもしながらゆっくり考えましょう?いろいろ持ってきたの!」バサッ ドン!

梓「結局いつもの部活ですね」

唯「いやいや、お菓子が無尽蔵という違いがあるのだよあずにゃん君」ムグムグ

律「お前だけだろ…」

紬「唯ちゃんにお菓子をあげるのがもったいなく感じてきたわ♪」

カシマシカシマシ



澪「―あなたの火加減で美味しくなるの!」キリッ



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:12:18.95 ID:v0UQeiMW0

律「すっかり日も落ちたな。もうそろそろかな?」

紬「ここはホタルの有名スポットって聞いたけど、ほとんど人がいないね…」

澪「何かイベントがあるわけではないし、こんなものじゃないか?」

梓「そうですね。それに、ホタルに興味を持つ人が減ってると思います。…本当に」

梓「ホタルは年々数が減っている虫の一つですが」

梓「そんな虫たちが消えるより早く、虫を好きな人が消えるかも知れないですね」

律「…」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:19:00.06 ID:v0UQeiMW0

ボウッ…

唯「あっ、光ってるー!あっちも!」

律「ホタルを直に見るなんて、何年ぶりだろ」

澪「昔、見たよな。二人でさ」

紬「綺麗…」



梓「……」

梓「…だからこそ、みなさんが虫を好きでいてくれて…みなさんに出会えて、よかったです」



129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:21:06.13 ID:v0UQeiMW0

梓「先輩たちと出会ってから」

梓「沢山の人の前でライブをしました。初めてクリスマスパーティに呼ばれました」

梓「先輩との約束のおかげで友達も出来ました」

梓「そして、先輩たちのおかげで」

梓「毎日おいしいお菓子が食べられます。楽しくお喋り出来ます。一緒に虫の世話が出来ます」

梓「私が思っていたより、ずっとずっと楽しい、日々が送れました」


梓「…私、頑張ります。先輩たちのおかげで、一人でも私、頑張れます」



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:29:50.64 ID:v0UQeiMW0

律「おいおい、なんだか今が今生の別れみたいな言い方だなー?」

澪「今更大学へ行ったからサヨナラ、なんて言わせないぞ。
  梓には散々怖い目に合わされたんだ、責任とらせてやる!」

律「そうそう、おばさんになっても婆さんになっても無理やりにでもつるんでやるからな!」

唯「ちょっと離れたぐらいじゃあずにゃんへの気持ちは揺るがないよー!」

紬「二人が結婚するの待ってるんだから♪」

澪「だって、私たちは…ただの先輩後輩じゃないだろう?」

唯「時間だってまだまだいっぱいあるよ!」

梓「皆さん…」


梓(今日のホタル…忘れられない、な…)



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:32:45.22 ID:v0UQeiMW0

梓(今なら……)

梓「…あのっ!」

律「梓?」

唯「急にどしたのあずにゃん?」

梓「決心がつきました。私の昔の話…猫の話を、聞いて、くれますか?」

唯紬「聞きたーい♪」

律「そっか、話してくれるんだな」

澪「梓が話したいなら、聞かない理由はないよ」

梓「ありがとうございます。話せば長くなりますが…」


梓「私は小学生の頃、ある野良猫を可愛がっていました。
  その子も私に甘えてくれていた、と思います」

梓「言葉は通じ合わなくても、お互いわかりあえていると信じていました」

梓「あの日が来るまでは…」モワモワ



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:38:03.84 ID:v0UQeiMW0

~~~


梓「ミケ!おいでー!!」

猫「ニャーン」トトト

梓「えへへー。今日はお前に友達を紹介するよ!…ほら、ヒラタのアントニオ!」モゾモゾ

梓「大きいでしょ!とっても強いんだよ?今日もコクワ殺したからね!」

梓「オレアントニオ!ヨロシクナ!」フリフリ

猫「…」クンクン

梓「気に入ってくれた?じゃあ仲良しの証にー、しっぽイヤリングー♪」ギュッ

猫「!!フギャーッ!」バリッ

梓「きゃっ!!………痛いよお」ジワッ

猫「ウァーオ」フーッ

梓「なんで…ひどいよ…グスッ……うっく、うわああーーーん!!ぁーーん!!」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:39:40.61 ID:v0UQeiMW0

~~~


梓「私は猫に恐怖を覚えました。どれだけ仲良くしていても、奴らは平気で裏切ります」

律「えっ」

梓「悲劇は続きます。まだ幼かった私は、愚かにもそれを間違いだと信じて疑いませんでした」


~~~


梓「…グスッ(怖いけど仲直り、しなくちゃ)…ミケ、ミケ?仲直りしようよ」

猫「ウムァムォ」パキパキ

梓「…ねえミケ、何食べてるの?」

猫「ペッ」ポト

梓「………うそ……アントニオ…?」

梓「いやああああああっ!!!!」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:42:17.49 ID:v0UQeiMW0

~~~


梓「…そうして、私は猫を嫌うようにになりました」

梓「今でも猫を見るたび傷がうずきます…治ってるけど」

律「えっ……えっ?」

唯「あずにゃん…辛かったね。私にはいくらでもヒラタイヤリングしていいからね?」ムラムラ

紬「何言ってんだコイツ」

梓「……」

律(どうしよう、どう反応していいかわからない。…ていうか)

澪「今の話、梓が100パーセント悪いだろ。猫怒るに決まってるよ」

律「言っちゃったー!」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:44:45.54 ID:v0UQeiMW0

梓「はあ!?私の悲しみがわからないんですか!?どっちが悪いとかじゃなく今は泣く場面でしょ!」

梓「どんだけ空気読めないんですか澪先輩は!だからぼっちなんですよ!」

澪「あ、梓だってぼっちの癖に!!」

梓「違いますー!私はクラスにも友達がいますー!」

唯「ねえねえあずにゃん見て見てー!唯ホタル!」ボワー

澪「ひいっ!唯の顔が緑色に光ってる!?」

梓「何バカなことやってるんですか!さっさと吐き出して逃がして下さいっ!」

唯「えー?このままだとみんな食べちゃうよお。あずにゃんとってー?」ンアッ

梓「取らせるぐらいなら最初から食べないで下さいよ…ていうか何匹いるんですか」スッ

唯「かかったな!!」パクッ チュバチュバ

梓「指が抜けないっ!?」グイグイ

紬「いいぞ!そのまま犯っちまえ!!」

唯「(ガシッ)あずにゃんのみーずはあーまいぞー♪」レロォ ウゾウゾ

梓「ホタルの民族大移動!?」ググググ


律「…あはは、結局いつもの軽音部だな……はぁ」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:46:44.66 ID:v0UQeiMW0

―――


ザッザッ ポンポン

梓「ごめんね。…次は虫かご、洗わないとね。ダニついちゃってるから熱湯も使って」

カシャカシャカシャカシャ

梓「あ、澪先輩からだ」

~~~

From:澪センパイ
Sub:
本文:
今日、エカテリーナが成虫になってた。寝ている間に羽化したみたい。
本当は梓にも見せたかったんだけど、
早く外に出してやりたくて、逃がしてしまったんだ、ゴメン。

でも、羽化したときは本当に嬉しかった。
梓のおかげで虫を少しは好きになれるかも知れない。ありがとう。

~~~

梓「羽化、したんだ。よかった…」

梓「…おめでとうございます。あとは、私が約束を果たす番ですね、と」カチカチ



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:47:56.66 ID:v0UQeiMW0

あきやまけ!


澪「……からっぽの、虫かご」

澪「…もう少しだけ、置いておこう…かな」コツッ

ボクハキレイナムシノヨッオッニッ イキタインダサリゲナク♪

澪「梓だ。こんな時間に何だろう」ピッ

梓『澪先輩!今からそっち行っていいですかっ?見せたいものがあるんです!』

澪「いいけど…何?」

梓『羽化直前のアブラゼミ!キレイです!感動モノです!』



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:48:09.69 ID:v0UQeiMW0

澪(セ、セミ…いや、梓の厚意を無下にしたくないし、今の私なら…!)

澪「…わかった、持ってきて。私も見るよ」ドアガチャ

梓「じゃあ早速カーテンにとめて鑑賞しましょう!」トタトタ

澪「早っ!あ、そこ本積んでるから足元気をつけて」

梓「えっ?」ガッ

梓「あっ――」


グチャ


澪「…虫なんて嫌いだ」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:49:49.31 ID:v0UQeiMW0

おひるやすみ!


「じゃあ梓、今日の放課後だからね!」

梓「うん、またね。…さてと」ペラッ

純「梓ー、何読んでんのー?ん、ハウツー猫の…」

梓「な、なんでもないよ!ていうか誰?」ガサゴソ

純「あの頃の二人に逆戻り!?」

憂「梓ちゃん、さっき何の話してたの?」

梓「ああ、また買い物のお誘い。部活もないからいいかなって」

憂「そっか、試験期間は部活できないもんね」

純「そういや梓の部活…えっと」

梓「昆虫部」

純「そう、昆虫部の人たちは遊んでばっかりに思えるんだけど…大丈夫なの?あんた含めて」

梓「今日勉強会みたい。その辺やっぱり受験生だよね。私は成績いいし大丈夫だけど」

憂「お姉ちゃんだって!最近勉強頑張ってるんだよ?」

憂「中間テストは全部満点だったし、この前も…」モワモワ



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:50:00.71 ID:v0UQeiMW0

~~~


さわ子「進路は…へえ、理系の超名門じゃない。てっきりワハ〇本舗目指してるのかと思ってたわ」

唯「私が虫を食べるのは芸じゃなくて愛の使命ですから」キリッ

さわ子「ま、今の唯ちゃんの成績なら十分狙えるから、とめる理由はないわね」

憂「お姉ちゃんカッコイイ!」

唯「…なんで憂がここにいるの?」


~~~


憂「なんてことがあったんだあ♪」

梓「へ、へえ…唯先輩頑張ってるんだ(やばい、先輩は本気だ)」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:52:15.03 ID:v0UQeiMW0


梓「…あ」

唯「……」サラサラ カキカキ

憂「ね?」

梓(でも、あれ…蝶?)

唯「……」ペリペリ ペロッ

純「うわっ、なんかグロいことしてる」

憂「最近は食べる前に分解してるの!観察だって」

梓(私いつか殺されるかも…)

唯「…」サラサラ


梓(でも先輩たち、頑張ってるんだよね)

梓(…私だって!)



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:53:32.05 ID:v0UQeiMW0

梓「ただ、こっちの方向には頑張って欲しくなかったな…」ハァ

梓「私、唯先輩に虫の良さを教育したことは失敗だと思ってるんだ」

梓「唯先輩には人を愛するように虫を愛して欲しかっただけなのに…」

純「いや、その前提からすでにおかしいから」

梓「ほんと失敗。これからの人生における大きな失敗ワースト3には入るぐらいの」

憂「あはは、大袈裟だよー」

梓「最近「あずにゃんが昆虫じゃないなんておかしい」とかブツブツ独り言繰り返してて怖い」

憂「家でもよく言ってるよ!他にも「産卵管ペロペロしたい」とか「寄生されて操られたい」とか」

梓「頼むからあなたのお姉ちゃんを病院に連れていって」

憂「梓ちゃん可愛いから仕方ないよー♪」

梓「仕方ないで私を危険に晒さないで。
  ていうかもはや私の何に魅力を感じるのかわからないんだけど」

憂「お姉ちゃんって感性が独特で可愛いよね!」

梓「なんで今の流れでその結論に落ち着いたの!?」


純(会話が高度すぎてついていけない…)



144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:53:54.35 ID:v0UQeiMW0

憂「そういえば梓ちゃん。期末が終わったら夏休みだけど、今年もお姉ちゃんたちと合宿行くの?」

梓「まだ決まってはいないけど…きっと二日三日行くことになると思うよ」

梓「…なんだかんだで、みんな遊びたいだろうから。私含めて、ね」

憂「あはは、そうかもね」

純「あーそれで思い出した。私、旅行に行くんだけど、
  おばあちゃんがまだ風邪で預けられないんだよね…猫」

梓「あっ…」

憂「そろそろおばあちゃんの心配してあげたほうがいいかもね♪」

純「まあいい加減一人にしても大丈夫だとは思うんだけど…」

梓「……」


梓「あの、さ。純。私に――」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:54:53.27 ID:v0UQeiMW0

―――


「……」

梓「…」ソワソワ

「……」ジーッ

梓「…あのっ」


梓「中野梓、昆虫系女子です!……よ、よろしくね?」


猫「ニャン」タッ

梓「ひっ」



END



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:00:07.52 ID:v0UQeiMW0

おまけ!


梓「…なんです?これ」

唯「新入部員だよー!」

紬「頑張る梓ちゃんが寂しくないように先生に頼んで買ってもらったのー♪」

梓「…人間じゃ、ないですよね」

唯「ヒント1はこの水槽!」※布を被せています

梓(レアな虫だあ…!)

唯「ヒント2!名前はトンちゃんです!!」

梓「ぽ、ポールトンノコギリ!!」ドキドキ

唯「惜しい!正解はスッポンモドキでしたー!」

梓「」ドンヨリ



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:01:21.67 ID:v0UQeiMW0

澪「…あれ?」

律「唯、ヤスデを買ってやるって言ってなかった?」

唯「そのはずだったんだけど…」

紬「さわ子先生が「私も寂しくなったとき使えるように」って無理矢理…」グスッ

律「何に!?」


梓「…クスッ」

梓「もう、そんな不純な動機で飼われたら迷惑だよね?」コツコツ

梓「大丈夫、これからは私がちゃんと変態から守ってあげるからね!」



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:02:38.74 ID:v0UQeiMW0

唯「おお…?」

律「予想外の反応…」

紬「てっきり怒って「生きたままウジムシに食いつぶされて死ね」とか言われるものかと…」

梓「そこまで言ったことありませんよ…そりゃ多少ガッカリはしましたけど、
  先輩がたが私のためにしてくれたことが嬉しくないわけないじゃないですか!」

澪「梓…(ガッカリはしたんだ)」

梓「それに、亀だろうが猫だろうが人だろうが、
  なんだって仲良くなれる気がします!今の私は無敵です!」

梓「そう、脱・昆虫系女子です!よろしくね、トンちゃん」



END




146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 21:56:45.39 ID:tirkH1/s0





150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:15:07.73 ID:VzMkh9NX0

落つ



152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:19:57.26 ID:X1Khtt570

雄津



154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 22:31:33.37 ID:vi67qBjn0


なかなかおもしろかった
今度はノーマルな唯梓を書いてくれよ



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 23:10:57.62 ID:C23Aa3Mn0


結局唯は戻れなかったのかw



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 23:42:43.37 ID:5oi0LxvtO

面白かった、おつ



157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/29(日) 23:44:53.93 ID:Eca5qvZG0

過去から一気に全部読んでしまったぜ

まいったな。いつか食べられる前に解体される梓を見たい
そんな欲求が止められなくなってしまった 乙






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梓「中野梓、昆虫系女子です!」#後編
[ 2011/12/13 20:19 ] カオス | | CM(1)

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タイトル:
NO:5335 [ 2012/01/19 01:29 ] [ 編集 ]

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