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唯「私たちの歌を、聴いてください!」#7 【微エロ】


唯「私たちの歌を、聴いてください!」




144名前:◆S2uwo.Ayis:2010/11/03(水)15:57:51.47 ID:4.KU3wDO

………な曲を歌います










145名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)15:58:40.42 ID:4.KU3wDO

私が桜ヶ丘高校に合格して二日。

憂「ん……朝…」

目を開けると私の部屋の天井が見えた。枕元にはデジタル時計。いつもの起床時間を指してる。

顔を左に向けると

唯「……」

すぐ横のお姉ちゃんが仰向けで熟睡中。私はそのまま人差し指でお姉ちゃんのほっぺを軽く押す。
この弾力と柔らかさはクセになる。

唯「ん~……」

憂「おっと」

慌てて引っ込めた。
お休みのじゃましてごめんね。



146名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)15:59:26.67 ID:4.KU3wDO


私は朝ごはんを作るために体を起こそうとした。でも

唯「ん~……ん」

憂「!」

寝返りをうった拍子に、お姉ちゃんの唇が私の唇に軽く押しつけられた。いわゆるキスしてる状態。
お姉ちゃんの乾いた唇と静かな鼻息が私を温める。

お姉ちゃんったら♪

そのまま最後にお姉ちゃんとキスした幼少期を思い出していると

唯「ん~…ん?」

お姉ちゃんの目がほんの少しだけ開いた。

唯「んひゃ!?」

憂「お姉ちゃんおはよ♪」

私とキスしてるとわかると、お姉ちゃんは赤面しておおげさに私から離れた。



147名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)15:59:59.02 ID:4.KU3wDO


憂「お姉ちゃんがしてきたんだよ?」

唯「ごっごめん!」

憂「謝んなくていいよぉ、姉妹だしいいじゃない」

唯「うぅぅ…」

そんなに私とキスするのが恥ずかしいのかな?
お姉ちゃんは夜使っていた毛布に真っ赤な顔をうずめて動かなくなった。なんという小動物。
朝ごはんができたら呼ぶことをお姉ちゃんに伝えて洗面台へ向かった。


――私がシチューをかき混ぜ温めていると

唯「……」

死角から顔だけ覗かせて私をじっと見る恥ずかしがり屋さんがいました。隠れたつもりなのかな?

憂「そんなところでどうしたの?」

唯「ばれた!目が覚めちゃって寝れないよぉ」

憂「じゃ朝ごはん一緒に作ろ?」

唯「ん~…いいよなんでも来なさい!フンス!」

憂「うん。お鍋を見てて欲しいな」

唯「おっけぇ!」



148名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:00:28.35 ID:4.KU3wDO



――朝食を食べ終えた私たちは学校へむかった。

唯「えへへ~合格おめでとう~」

憂「もうそれ何十回も聞いたよ?」

唯「いいの♪」

私たちは道路脇に並ぶ桜を眺めながら歩いている。そんな中にお姉ちゃんの鼻歌が舞う。

お姉ちゃんは一昨日からルンルンです。私以上に合否の心配をしてくれるほどだからその反動だと思う。
その日からお姉ちゃんと一緒に寝るようになった。うれしいけど…もういいよね?

……今日は一昨日と違って抱き着かれないまま下駄箱に着いた。



149名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:01:09.13 ID:4.KU3wDO


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始業式を終えて教室に着くと、中学時代の友達に会えた。

憂「鈴木さんと同じクラスだぁ」

純「おっ平沢さんじゃん」

軽い社交辞令を済ませた。

純「純でいいよ憂」

憂「そう?じゃ改めてよろしくね純ちゃん」

そうだ、たしか純ちゃんは音楽やってたっけ。

横から純ちゃんのお友達も加わり雑談した。その時に三人を軽音楽部に誘ってみた。
純ちゃんだけ釣れました♪



150名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:01:44.57 ID:4.KU3wDO



――軽音部を覗いた帰り際、下駄箱でツインテールの女の子と目があった。ちょっと冷めた雰囲気の漂う子だったなあ。


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||||||||||||||||||||||||||||||||||ATNIGHT||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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唯「新入生連れてきてくれてアリガトね~」

憂「うっうん…」

私は少しひきつった顔を見られないよう振り向かず、料理に集中しする。

結果は芳しくなかった。まさか軽音部のみなさんがメイドさんになってるとは……。純ちゃんも軽くヒイてた。

そんなお姉ちゃんは居間で一生懸命ギターを引きながらご飯を待っている。去年よりずっと頑張り屋さんでうれしいよ♪

……あれ、ギターの音が聞こえない?

振り向くと同じ場所でギターを抱えているお姉ちゃんと目が合った。
と同時にお姉ちゃんは慌ててギターの練習に戻った。



151名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:03:17.07 ID:4.KU3wDO


憂「ごはんもう少しだよ~」

唯「ほっほい!」

お姉ちゃんのほっぺが若干赤くなってるのに気づいたけど、なんとなく声はかけなかった。お姉ちゃんはいつもよりジャカジャカと指を動かしている。

おっと、ご飯の炊ける音。

私は鍋の火を止めて炊飯器からお茶碗にご飯をついだ。

憂「ごはんだよ」

唯「ほいさ!」


――たびたびお姉ちゃんは箸を止めて私をぼーっと見た。そのたびに私は

憂「アイス遅くなっちゃうよ?」

唯「はっ!アイスアイス!」

うん、かわいい生き物です……けど…。



――お姉ちゃんは私より少し遅く食べ終えてアイスを舐めきると、駆け足でお風呂に入った。
というのもアイスを食べてる最中にもぼーっとして、シャツに甘い液体をこぼしたから。

私は液体を拭ききれてない床を濡れティッシュで上書きした。


……去年の年末にもこんなことがあったね。

お風呂場のトビラの閉まる音が響いた。やけによく聞こえた気がした。



152名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:04:23.16 ID:4.KU3wDO



iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
||||||||||||||||||||||||||||||||||ATBATHROOM||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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唯「はぁ……」

なにやってるんだろわたし…。変なおねえちゃんだって思われたかなぁ…。

洗面台で自分の顔を見てみる。…しょげてるなあ私…。
シャツを脱いでブラをは…ずした。憂より小さい残パイが鏡に移る。

唯「こんな貧相な胸にも恋心って持てちゃうんだなぁ…」

何度目かわからない感想が口からこぼれた。



153名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:04:57.15 ID:4.KU3wDO


――最初に憂を意識したのはいつだっけ……私が桜校に合格した時かな。

唯「やった!和ちゃんとおんなじ学校に入れたよ!!」

憂「わぷっ!?だったらわたしも!」

唯「おお我が妹よ!」

和「二人とも落ち着きなさいよ、周りの視線釘づけじゃない」

小学校以来久しぶりに憂と抱き合って喜びを分かち合った。中学時代はほとんど活動しなくて、抱きつくなんてことはなかった。
抱き着いた時、懐かしい感触が私をほんわかにした。憂の体温ももちろんだけど、それ以上に胸の内から沸き上がる熱が私を気持ち良くした。

もっと憂に触れていたくなった、

それからはうれしいことがあるたびに私から抱き着いた、あの感触が忘れられなくて。クセになっちゃって。

――お風呂場を開けるとあったかな蒸気が流れ込んでくる。

唯「こんなのじゃない」

私が感じたいのはあの心の温もりだもん。



154名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:06:25.90 ID:4.KU3wDO

私は床に座り込んでシャワーで髪を濡らし始める。身体だけはあったまる。


――事あるごとに抱きついて時には抱き合っていくうちに、込み上げてくる喜びはどんどん増していった。鼓動が以前より速くなっていくのもわかっていた。
この快感にずっと浸りたかった。憂はいつもうれしそうな顔をしてくれた。


――シャワーを止めてシャンプーで髪を洗う。少しして

唯「…ちょっとさむい」

4月なのに。
普段より素早く髪を洗ってシャワーで流し始める。やっぱり身体だけでも暖かくしてたい。


――快感が羞恥心に変わったのは去年のクリスマスの夜。軽音部のみんなとか和ちゃん、ついでにさわ子先生も交えて遊んだなぁ。

夜は憂と昔を思いだして、久しぶりに一緒にお休みすることになった。
……あの頃までは例の快感を寝るとき欲しがらなかったなぁ。



155名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:06:55.99 ID:4.KU3wDO


唯「ぅ……ん……まだ夜…」

目覚めた時間は知らない。そんなこと気にしてられない状況が暗闇にセットされていた。

私は憂の左隣でゆとりをもって寝ていたはず。
でもいつのまにか憂と私は背中をくっつけあって寝ていた。寝てる間に毛布をお互いに取り合ってたみたいで、毛布は密着した私たちを包みこむようだった。

あの快感と熱が私の手を汗ばませた。

唯「ぅ~ぃ」

漫画によくある、背中合わせで寝ている相手に呼びかけるシーンを再現してみた。優しい寝息だけが耳に聞こえる。

唯「……しつれいしま~す」

小声でそう言うと、毛布の形がずれないよう憂の方に身体を向けくっついた。
そのまま憂のお腹を右腕で抱いた。
普段抱き着く時とは一味違う快感。ドクンドクンって胸の内から鳴る。それになんだか顔が熱い。


待って待って熱いなんてもんじゃないよこれ!?



156名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:07:30.03 ID:4.KU3wDO



唯「ぅ……ぃ…」

自分の胸の鼓動が耳に響く。額から一筋の汗が垂れ落ちた。
頭がぼうっとしてきた…。

思わず抱く力を強めた。

憂「んん……」

かすかに響く誘惑の声。
私の中でなにかが吹き飛ばされた。

唯「ふぅっ…ふぅっ」

呼吸が荒くなる。
私は毛布から右腕を抜いた。その汗ばんだ腕を憂の上をまたがせ、手の平を布団に広げた。冬の寒さなんて感じなかった。
そしてゆっくりゆっくりと上半身を浮かすと同時に左肘で支える。そこから右手に重心を傾けて、憂を真上から至近距離で見た。

唯「ぅぃ…ぅぃ…」

実の妹のほっぺを細めた目で見つめる。今までとは違う快感が私の中を暴れた。

唯「ひゅぅ…ぅぃ……」

自然に私は目を閉じる。そのまま憂のほっぺに顔を近づけていった。

とにかく憂のほっぺが欲しかった。



157名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:08:07.96 ID:4.KU3wDO


唯「はぁっはぁっ…」

心臓が爆発しそう…。いくつもの汗玉が私の頬をつたう。私の荒く生暖かい息が憂の頬からはね返って私に吹きかかってくる。

やがて憂の肌から発される体温層を抜けると、私の唇に柔らかい感触が伝わる。

憂のほっぺだぁ。
私の中の暴走が収束し始めた。代わりにかつてない量の快感が駆け巡る。
しかも私の上唇に憂の寝息か吹きかかってこそばゆい。今感じてる感触の全てが私をとろけさせる。
憂の臭い、憂の鼻息、憂の乾いた


ん?


なんでほっぺにキスしてるのに鼻息が私に?


思考停止していた頭でようやく浮かんだ疑問。でもそれを考えようとはしないで目をパッと開くと

憂の閉じた両目が目の前にあった。

………いつのまに寝がえりうったんだぁ…あはは……
ほっぺがすこしうごいたのがくちびるに伝わった……ううん…これほっぺじゃないや

くちびるじゃん



158名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:09:16.90 ID:4.KU3wDO


唯「ひゃいん!!!?いた!!」

電流がわたしの身体を流れた気がした。思わず憂から飛びのく。その拍子にベットから落ちた。

唯「はぁっはぁっはぁっ!」

息を吸うのもままならないので、呼吸が整うのを待った。

幸い憂は起きなかった。毛布はなんとか憂にかかっている。

冷たい床に大の字になった。
人差し指で自分の唇を優しくさする。さっきまで……憂の唇がふれてたんだよね…

唯「~~!」

再び心臓が高鳴る。自然に両手がほてる顔を覆う。身体が勝手に縮こまり床をごろごろと転げまわった。

ようやく落ち着いた。
するとクールダウンした頭が私に事実を伝えた。

唯「わたし……恋してたんだ…」

女の子に。妹に。それはあってはならない恋。
それを確認するように、体を起こして憂の横顔を見た。
視線が自然に唇に向かう。私の頭から湯気が出てる気がした。



159名前:◆S2uwo.Ayis:2010/11/03(水)16:09:36.90 ID:4.KU3wDO


とにかくもう寝よう、こんなんじゃ体がもたない。
疲れた体というより心にむちうってなんとか立ち上がる。
その時ひんやりした感覚がお股からあった。
私は軽く右手でそこを押さえてみた。

あれ、おしっこ漏らしてる…。

ふれた部分から水気が伝わった。仕方ないから音をたてないように引き出しからパンツを取り替えて、湿ったパンツはビニール袋に入れて隠した。パジャマは…あきらめた。

――不意に浴室を叩く音がした。

憂「お風呂入りすぎ!はやく上がって!」

わしゃわしゃわしゃわしゃ。



160名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:10:43.03 ID:4.KU3wDO



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||||||||||||||||||||||||||||||||||ATMIDNIGHT|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ねれない……。
久しぶりに一人になった真っ暗な自分の部屋で、私は床の上にうずくまっていた。

憂。憂。うい。「うい」

一日中頭から憂のことが離れなかった。

今日はいつにもまして憂を気にしてしまった。朝のキスのおかげ……せいだ。
興奮した。あのクリスマスの夜とおんなじだ。思い出すとまた身体が火照ってきた。

不意にあの日の憂の泣き声が再生された。記憶同士が密接に繋がってるからかな。

唯「心配掛けちゃったね…」

独り言を漏らした。



161名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:11:19.35 ID:4.KU3wDO



――恋を自覚した夜が過ぎた私は、憂と普段通りのやりとりができなかった。

……憂の料理中では

唯「……」ジー

憂「~♪」クルッ

唯「!」

憂「?」

憂「ふふっもうちょっと待ってね」

唯「ぁぅ…」

憂「?」

……部屋で下着姿の憂を目撃した時

唯「うい~遊ぼ…」

憂「ちょっと待ってて、服着させてね」

唯「…しっしつれいしました!!」

憂「?階段走っちゃ危ないよ!」

……憂が私の宿題を助けてくれた時なんて

唯「アリガトうい~ぎゅ~」

憂「どういたしまして♪」

唯「ん~……ん?ひぇっ!!?」バッ

憂「えっえっ??なんで急に離れちゃうの?」

唯「ううんなんでもない!」

憂「?顔赤いよ?風邪?ちょっとおでこだして」

唯「ほっほんとになんでもないの!!」

憂「おねえちゃん……?」

……憂にさんざん不信がられてきた。



162名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:11:53.74 ID:4.KU3wDO


そして宿題を手伝ってくれたその日の深夜、とうとう

憂「お姉ちゃん」

唯「…ん?うい~」

憂「…入っていい?」

唯「うっうん」

部屋のドアが開いた。部屋の外は真っ暗だった。

憂「……ねえお姉ちゃん」

唯「どうしたの?電気つけていいよ」

憂「ううんいらない」

唯「…そう?」

憂「……わたし、お姉ちゃんに悪いことした…?」

唯「えっ!?してないしてない!」

憂「じゃぁなんで最近……わたしを避けてたの…」

唯「ぁぅっ…」

憂「…ねえ…」

唯「……」

憂の口から全く想定してなかった言葉が飛び出た。
私はただ憂と触れるたびにあの…キスがちらついて体が勝手に動いちゃうだけ。恥ずかしさで。

そっか、憂から見たらそう見えちゃうのか……。



163名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:12:35.14 ID:4.KU3wDO


暗闇で憂の顔は見えない。でもなんというか…悲しい気配が黒い影に纏われていた。

憂「…ごめんなさい……ヒック…」

無音の部屋に嗚咽が轟く。

今までの自分がバカに思えた。

なにが恋しただって?その恋の相手を泣かせといて。
なに挙動一つ驚いてんの?世の中にありふれた行動でしょ。

なに泣かせてんの?恋の相手である前に妹でしょ。

二つの嗚咽が部屋中に響いた……憂と私からだった。

唯「ごめんね…おねえちゃんが変になっちゃっただけなの……うえええん!!」

憂「……」

唯「ヒグッ…ごめんね…ごめんね…グシュッ…」

憂「……」

唯「…?」

右の頬を温かいものがおおった。とてもここちいい。

憂「おねえちゃん」

すぐ近くで憂の声がした。
この温かいものは憂の手だった。
憂は私のすぐ横にしゃがんだ。



164名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:13:18.63 ID:4.KU3wDO


憂「わたしこそごめんね。お姉ちゃんを困らせちゃうつもりはないの…」

唯「……憂は悪くないよ」

憂「…そんなことない」

唯「ううん、私がいけないの…」

憂「……」

唯「……」

憂「……オアイコにしない?」

唯「!うん」

憂「ふふっ」

目から熱い涙があふれた。その涙は右頬に添えられている憂の手にも流れた。


――あれから普段通りに接しようって頑張ったっけ。

唯「意識しない。憂は妹」

真っ暗な独房に零した、禁断の恋を封じるためのスローガン。私たちが仲直りしたあと作ったものだ。
もちろん憂は知らない。私の恋のことは話さなかった。
でもそれからの元通りな私を見て憂は安心したみたい。追求はされなかった。



165名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:14:13.05 ID:4.KU3wDO


でも結局

唯「元通りの元通りだね…はぁ」

あれから快感、ううん興奮を悟られない程度に抑えることは可能になっていた。
だから時々憂と一緒に寝ることもあった。その夜の夢はたいてい憂とのデートになるけど、夢ぐらいはいいよね。


なのに朝、起爆剤が投入された。


そのせいで朝より一層いや多層強く憂を意識してしまって、あの泣いた夜を再現しないか不安だった。

唯「っ!」

チリッと朝のキスが頭に浮かんだ。心音が鳴り響き顔が熱を帯びてくる。

唯「もう!!」

床を叩いた。一発。強く。沸き上がる感情を抑えつけるように。

麻薬のように心地良い興奮を受け入れた自分を戒めるために。

唯「わたしのバカァ…」

動物のぬいぐるみたちの目に抱かれて一晩中静かに泣いた。



166名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:15:02.23 ID:4.KU3wDO



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お姉ちゃんが無理してる。

朝は私より早く起きてたし、私を見るたびなにかを我慢してるようだったし、なにより目が真っ赤だった。デジャブを感じた。
夜中に泣いてたのは明らか、それなのに私に偽りの元気を振る舞って、先に学校へ行ってしまった。

なんで相談してくれないの?
なんで私を避けるの?

あの夜に仲直りしたんじゃ「ちょっとうい!」

憂「ひゃっ!?純ちゃん…」

純「大丈夫?具合悪そうだよ」

憂「ううんなんでもないよ、えへっ」

純「も~。じゃ憂はどう思う?」

憂「ん、なにが?」



167名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:15:51.11 ID:4.KU3wDO


純「女の子同士で付き合うの。この二人がどうしても知りたいって」

昨日のお友達二人が夕方遅くにクラブ見学に行ったら現場を目撃したらしい。

純「私は別に本人たちが良ければいいと思うのよ。でもこの二人がキモいキモいって」

憂「うん私も純ちゃんと同じだな。いいと思うよ」

HRをしに先生が来たので私たちは自分のクラスに戻った。クラスのみんなが席に着いた時、目立つツインテールが視界に映った。

――授業という名の馴れ合い時間の中お姉ちゃんのことで頭がいっぱいだった。


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||||||||||||||||||||||||||||||||||AFTERSCHOOL||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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帰りのHRが終わって憂鬱なまま教室を出た直後

純「うい!」

憂「純ちゃんどうしたの?」

純「いやカバン持たないで帰ろうって気?」

憂「…えへへ忘れてた」



168名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:16:44.51 ID:4.KU3wDO


相当周りが見えてなかったみたい。ありがとう純ちゃん。

私はカバンを取って来て、純ちゃんと並んで歩いた。お姉ちゃんたち軽音部はお弁当中だと思う。


純「憂も今日のお昼は外で済ますの?」

憂「うん、お弁当忘れちゃって」

食欲がでないよ。

純「…そっ。じゃ私ジャズ研の見学行くわ」

憂「いい先輩たちだといいね」

純「……」

憂「わっ!」

突然純ちゃんは私の正面に飛び立って私の目をじーっと見つめてきた。

純「…憂、今日変だよ?本当に大丈夫?」

……話した方がいいのかな?ううん、これは私たち姉妹の大事な問題。

憂「そんなことないよ、純ちゃん気にしすぎ」

純「いんや変だね」

憂「……なにが?」

純「朝は言うまでもないし、憂がお弁当作らないわけないし」

憂「うっ…」

純「軽音部に誘ってくれたのは憂だよ?それなのに他の部活の見学行こうって私に、いい先輩だといいねって……」

たしかにその通りだった。特に最後の指摘は私の心を刺した。その行動は純ちゃんのことにもう無関心だって言ってるようなものだ。



169名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:17:16.51 ID:4.KU3wDO


私は自分のことを考えるあまり友達を蔑ろにするところだった。

純「ちょっと!?なにも泣くことはないでしょ!」

憂「えっ……ぁっ」

純「ほら拭くよ、ハンカチハンカチ…いたいた」

憂「ん……」

純「ンションショ」

憂「……」

純「はい終わったよ」

憂「…アリガトウ」

純「どういたしましてマドモアゼル♪」

憂「クスッなにそれぇ」

純「はははっ!」
憂「えへへっ」

ほんとはそこまで笑うことではなかったけど、笑った方が良い気がした。だってその方が気分がいいし♪

……そうだよね、友達に隠し事はだめだよね。

憂「純ちゃん、相談に乗って欲しいの」

純「ようやくね」

私は全て話した。お姉ちゃんの様子がおかしくなった最初のこと。あの仲直りした日のこと。
そして昨日と朝のこと。

純ちゃんは相槌をうちながら最後まで聞いてくれた。
シコリが取れたようだった。



170名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:18:03.37 ID:4.KU3wDO


純「ん~……確証はないんだけど…」

憂「うっ…うん、覚悟はできたよ」

純「憂のお姉さんは憂と距離置きたいんじゃ…うおお泣くな泣くな!!そういう意味じゃなくて!」

憂「…ふぇっ…?どういうこと?」

純「お二人さんの仲は中学でも有名になったほどでしょ、ていうよりお姉さんが憂に頼りっきりでしょ」

憂「それほどじゃないよぉ」

純「褒めてない褒めてない」

純ちゃんが言うには、お姉ちゃんは自立しようと頑張ってるんじゃないか、てことみたい。
……それでお姉ちゃんはあんなに驚くかな…?

純「まずは本人に聞くのが一番でしょ」

憂「でもお姉ちゃん話したくなさそうだよ……泣いちゃったし…」

純「その日のことももちろん考えた結果だよ。ほらついさっきのこと思い出して」

ついさっき……私と純ちゃんが話してたとき…あっ

憂「…そうだね、うん。アリガトウ!」

純「礼にはおよびませんよ♪じゃ私クラブ見学してくわ」

憂「え~軽音部入ろうよぉ」

純「考えとく~」

憂「お願いね~!」

ほんとうにありがとう純ちゃん。おかげで決心がついたよ。



171名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:19:22.85 ID:4.KU3wDO

iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
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玄関の扉がゆっくり開く音がキッチンに聞こえてくる。間違いなくお姉ちゃんだ。

唯「……」

唯「……」

憂「お帰り!」

唯「!じゃっじゃぁわたし部屋で練習して」憂「ちょっと待って」

唯「っ!」

私の顔を見て逃げるように階段を駆け上がりかけたお姉ちゃんを呼び止めた。

唯「な…なぁに…」

振り向かずに発された声。それは震えていた。
多分私のこの一言がお姉ちゃんの体も震えさせることになりそう。

憂「お姉ちゃんが変になっちゃった、てどういうこと?」

唯「っ!!!」



172名前:◆S2uwo.Ayis:2010/11/03(水)16:20:20.24 ID:4.KU3wDO


お姉ちゃんがびくついて振り向いた。驚愕を孕んだ顔は紅潮していた。

覚えてるんだね、あの日のこと。

唯「そっそんなこと言ったっけ~…ははは…」

憂「どういうことなの?」

唯「………」

私が目に力をこめると、お姉ちゃんが私から目を離した。
その横顔は泣くのをこらえてるように見えた。

だめっここであきらめるなわたし。

唯「…ごめん…」

憂「…だめ、おしえて」

唯「……ふえぇ」

憂「わたしの方が泣きたいよ!!」

唯「ひっ!!」

おねがい、そんなに怯えないで。
階段でしゃがんだら危ないよ?


憂「私がどれだけ心配して……ヒック…」

泣いちゃだめ……お姉ちゃんだって泣きたいはずなのに…



173名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:20:54.33 ID:4.KU3wDO


唯「……」

憂「なんでも…エグッ…そうだんしてくれていいのにぃ…ウゥッ…」

唯「!……」

涙で視界がにじむ、景色が混ざる。
拭かなくちゃ。震える裾で目を拭おうとした。

唯「…むりだよ…相談なんてできないよぉ……」

憂「……なんでそんなこと言うの…」

唯「……ヒック…」

憂「……」

唯「……だってぜったい…ウッ…気持ち悪いって思うもん…」

憂「!」

やっと聞けた。



174名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:22:01.54 ID:4.KU3wDO


憂「どういうこと!?」

唯「ひゃい!?こっこないで!」

憂「こっち向いて!!」

唯「キャアア!!!」

憂「はっごめん!」

断片的にもお姉ちゃんから話を聞けたことにうれしくなったあまり、うずくまるお姉ちゃんにずかずかと歩み寄ってしまった。
そのまま私に背を向け怯えるお姉ちゃんの頬を両手で押さえて無理矢理振り向かせ、目と鼻の先にある私の顔を見させていた。

唯「おっおねがい…ハアッハアッ…はなして…」

お姉ちゃんの息がどんどん荒くなっていく。
すっかり熟れきった顔は涙でぐしょぐしょになって…エロい…なに考えてるのわたし!?

憂「…うん」

唯「ふゅぅっ!ふゅぃっ!」

解放されたお姉ちゃんは私から顔を背けて深呼吸した。
それでも耳まで赤い。

唯「ふゅぅ……」

憂「…ごめんね」

唯「…いいよ…わたしがへんなんだよ…」

憂「!そんなことない!」

唯「いもうとのことが好きでも?」



175名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:22:33.61 ID:4.KU3wDO


憂「…?私だってお姉ちゃんのこと好きだよ?」

唯「そういう好きじゃないのぉ!!」

憂「!!」

突然お姉ちゃんが泣き腫らした両目を私に向け叫んだ。

……なんとなくお姉ちゃんの悩みがわかってしまった。

唯「愛なの!!わたしは憂を愛しちゃったの!!今だってドキドキしちゃうしずっと前も!!!…」

昼間の会話がリピートされた。
同性愛。私は本人たちが良ければいい、と答えた。

唯「…ははっ気持ち悪いよね…すごく…気持ち悪い……うえええぇん!!!」

丸まったお姉ちゃんの背中がとても小さくみえた。

私はお姉ちゃんのことをどう思ってるんだろう?

そんな疑問が浮かんだ直後、その背中が愛おしく思えてきた。

唯「ごめんね…出てくよ…」

憂「えっ」

不意にお姉ちゃんは立ち上がったかと思うと、階段を駆け降りた。



176名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:24:23.80 ID:4.KU3wDO


憂「ちょっと!!!」

唯「ひゃっ!!?」

追いかけた私は階段の途中で飛び降りて距離を稼ぎ、玄関の扉の前でお姉ちゃんに抱き着けた。ふらつくのをなんとかたえて静止した。

唯「なんで…」


ねえ愛ってどういうもの?一緒にいて幸せだって思うこと?私恋したことがないから知らないんだあ。

じゃあこの気持ちが愛なんだよきっと。お姉ちゃんとずっとずぅっといたいっていうこの気持ちが。

女の子同士?しかも血の繋がった姉妹?

憂「小さな問題だよ」

唯「……憂?」

憂「おねえちゃん、ギュ~」

唯「うっうい!?やっやめてへんになっちゃう!」

憂「もう心配しないでいいんだよ」

私を振りほどこうとしたお姉ちゃんの動きが止まった。

憂「私もお姉ちゃんのこと愛してたみたい」

唯「…えっ…?」

私はお姉ちゃんから両腕を離すと、お姉ちゃんに向き合う位置に移動した。
赤い目をぱちぱちと瞬かせるお姉ちゃん。

憂「二回も言わせないでね?」



177名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:25:02.10 ID:4.KU3wDO


さあ、お姉ちゃんを縛り付ける呪縛を解く魔法の呪文を唱えよう。

憂「私は平沢唯といつまでも幸せに生きたいよ」


唯「…ぅぃ…」

唯「う゛いいい!!!」

憂「わっ」

お姉ちゃんは顔をくしゃくしゃにして私を抱きしめた。とても強く、熱く。

憂「よしよし」

唯「アリガト……アリガトウ…」



178名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:25:30.42 ID:4.KU3wDO



――お姉ちゃんの泣き止むのを待って

憂「落ち着いた?」

唯「…えへっ」

憂「ふふっ」

私はお姉ちゃんの顔に両手を添えて鼻先まで持っていった。
混じり合った私たちの息はとってもあったかい。

憂「よろしくね、私の彼女さん♪」

唯「えぇだめ!憂の方が女の子らしいもん」

憂「それじゃ二人とも彼女で、ね?」

唯「う~ん…いいよ!」

お姉ちゃんの見せるとびっきりの笑顔。つられて私も満面の笑顔ができたと思う。

憂「目っ閉じて」

唯「…とうとう……うん」

憂「そんなに目に力入れなくていいよ。自然に自然に」

唯「…こう?」

返事をせず私は目をつむり、顔を引き寄せて口づけをした。

こころが舞い上がった。至福の時間が流れる。


iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
||||||||||||||||||||||||||||||||||AFTERTHREEMONTHS||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||



179名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:26:39.92 ID:4.KU3wDO



憂「ほら起きて!遅刻しちゃうよ!」

唯「んぅぃ~…ん、おはよ~」

憂「おはよ♪じゃ早く食べにきてね」

唯「ちょっと待って」

憂「なぁにふみゅっ」

唯「~♪」

憂「~♪」

唯「ふぅっおはよ♪」

憂「……」

唯「うい?」

憂「は、キスなら先に言ってよぉ…おはよ♪」

唯「うん!」

テンション上げた私たちは手を繋いで居間に向かった。

あれからお姉ちゃんは恋人らしい絡みを求めるようになった。
といってもせいぜいキスしたり手を繋ぐ程度。あとは一緒に寝る頻度が上がったかな。

お姉ちゃんはプラトニックラブを望んでいたようです。


そう、お姉ちゃんは。


私は二ヶ月前からある悩みを抱えている。



180名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:27:25.02 ID:4.KU3wDO



――食事中。

憂「この紙パック、もう牛乳入ってないや」

唯「そう?私の飲む?」

憂「アリガトウ」

唯「はいどうぞ」

憂「飲ませ…」

唯「?」

憂「…ううんなんでもないよ」

唯「?」

お姉ちゃんの口つけた牛乳を私が飲む。
ささやかで恋人チックなシチュエーションに私の頭はいらん妄想をしたのだ。

――妄想が頭の中をひとり歩きする。

憂「飲ませて」

唯「いいよ!」

唯「~♪」

唯「モゴモゴ」



181名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:28:33.37 ID:4.KU3wDO


憂「口いっぱいに牛乳含んだらしゃべれないよぉ」

唯「ん~ん?」

憂「うん」

唯「ん」

憂「ん♪」

お姉ちゃんが私の顔を支えるように両手を添える。両の頬が熱いのは多分この手のおかげだけじゃない。

かがむお姉ちゃんの閉じた唇と、椅子に座っている私のわずかに開いた唇が、隙間を作らないようぴったりと吸着する。
私たちは両目を閉じた。

唯「んんんぉ?」

憂「ん!」

言葉になってない言葉で意思疎通を行い、お姉ちゃんの水門がじらすように開いていく。
すると神秘の液体がこれまたじらすように少しずつ私の口内を通り喉の奥に飲み込まれていく。

コクンコクンと、私の喉の骨が動く。私の中をお姉ちゃんの唾液を含んだ生ぬるい牛乳が満たされていく。

憂「んん…」

少し息が苦しくなるけどかまわない。それすらも心地良い。
少量でも絶え間なく流れる液体の味を舌で入念に堪能する。



182名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:29:18.95 ID:4.KU3wDO


憂「ん……」

長いようで短い時間が過ぎた。
少し名残惜しい。
私は目をひらいた。ゼロ距離のお姉ちゃんと目が合う。その目が優しくほほ笑んだ。

瞬間お姉ちゃんの舌が私の唇を押し分け口内に侵入する。

憂「んぅ…!」

唯「ん…」

その舌は積極的に私の舌に「ううういいいい!!!」

憂「キャア!!?」

唯「やっと帰ってきた……」

憂「へ?そうだ今なんじ!?」

唯「うん…確実に遅刻…」

憂「…ごめんなさい!!」

遅刻は遅刻でも私たちは走って学校へ向かった。お姉ちゃんは私についていくため、私は煩悩を振り切るために。


――そう。私の悩みは、お姉ちゃんのふとした仕草に肉体的行為を妄想してしまうこと。そのたびに後悔が残る。

初めは抱き合うぐらいだったし実際に変な時に抱きしめたことがあった。そういう時お姉ちゃんは少しだけ困った顔で笑う。

それがディープキス、首筋なめなめ、乳揉み、乳しゃぶりとどんどんエスカレートしていった。

妄想だけで済ますことができず自慰行為もした。刺激がとてつもなく快感だった。この快楽がまた妄想を促進させた。



183名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:30:09.99 ID:4.KU3wDO


こうして性のスパイラルが完成した。6月の終わりには行為の最後まで妄想する淫脳になってしまった。

あの頃のお姉ちゃんより「うい!!」

憂「ひゃい!!?」

梓「やっと戻ってきた…」

憂「また…」

梓「また?」

憂「ううんなんでもないよ」

梓ちゃんとは新歓ライブを通じて仲良くなった。最初は人見知りっぽかったけど、そこまでじゃなかった。
今度一緒に遊びに行きたいな♪

憂「ってもうお昼休み!?」

梓「休み時間のたびに呼んだんだけどね、ごめん」

憂「梓ちゃんは悪くないよ」

梓「そう聞くと安心した。お弁当いっしょに食べない?」

憂「いいよ。ん、ちょっとトイレ」

梓「じゃわたしも」



184名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:30:45.86 ID:4.KU3wDO


梓ちゃんとは軽音部の話で盛り上がる。最近ではプライベートの話も多い。なぜかお姉ちゃんの話で私が悦に浸ると梓ちゃんの顔は若干引きつるけど。

軽い雑談をしながら廊下を歩いていると、嫌でも反応してしまう言葉が通りすぎた知らない女子達から聞こえた。


女同士で?きもちわるーい!


思わず振り返った。その女子のグループは私に気づいたと思うと足早に去って行った。

梓「どしたの?」

憂「!ううん大丈夫、蚊がいた気がしただけ」

梓「そういえばそろそろだね、蚊」

私があの子たちをどんな顔で見てたのかは私も梓ちゃんもわからない。
ただ日に日にああいう発言に対して過剰に反応するようになっていったのはわかる。



185名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:31:51.41 ID:4.KU3wDO



――トイレに入ると自然に右手が股間に向かった。お姉ちゃんのことで悩んでいたら、それが原点になって妄想の螺旋を描いたのだ。

憂「はぁっはっはっ…!」

入る前からすでに濡れかけていたアソコの…クリトリスを右手でいじめた。

お姉ちゃんのあの笑顔は卑怯だ。
あの日からいつもいつも幸せそうに笑って……私の気も知らないで…って待ってだからってもう泣いて欲しくない…。


二度とお姉ちゃんを泣かせないって誓ったじゃないかわたし!

だから肉体関係になりたくてもしない!お姉ちゃんが純愛を欲してるから!このままでも幸せなはずだから!!



186名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:33:12.49 ID:4.KU3wDO



頭がピリピリしてきたのを感じ、クリトリスをいじっていた人差し指の第二節までを十分に濡れきった穴の入口に挿入した。
背徳の快楽が走った。それでも私の人差し指は仕事であるように穴へ出し入れされる。

その指が入るのを見計らってさらに奥へと押し込んだ。
指を除く全身が麻痺したようだった。あつい…。あつい!

ああお姉ちゃんおねえちゃん!!

憂「ヒッヒャアアアァァン!!!」

梓「ういだいじょうぶ!!?」

妄想と思考の結合が、トイレの扉を叩く梓ちゃんの声で切れた。
アレの跳びはねた便座を拭きながら、真っ白な頭で梓ちゃんへの言い訳を考えた。


iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
||||||||||||||||||||||||||||||||||NIGHT|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


唯「ごちそうさま!」

憂「…ごちそうさま」



187名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:34:13.95 ID:4.KU3wDO


唯「?憂、最近元気なくない?」

憂「そっそんなことないよ」

学校のトイレでナニしたのは初めてだ。いつも自分の部屋かお姉ちゃんの入浴後の浴槽でしてるのに。

唯「ん~じゃお風呂はいっちゃうね」

憂「うんそうして…」

唯「……」

お風呂場に向かう足が不意に止まった。
お姉ちゃんが振り向いた。いつになく真剣な顔をしていた。

唯「相談してね?私、まだ憂に恩返ししてないんだぁ」

最後にほほ笑んで、お姉ちゃんは落ち着いた足取りでお風呂場に入っていった。



188名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:34:50.44 ID:4.KU3wDO



懐かしい顔してたなあ。
興奮を忘れ眼を閉じ思い返す。

文化祭の光景。一年生の頃は四人で演奏してたっけ。
お姉ちゃんは真面目に、そして楽しそうだった。中学まではあんな顔したことはなかった。

そんなお姉ちゃんの顔は私を安心させてくれた。


まぶたを上げた。

憂「うっ」

どれくらい経ったかな。照明が少しまぶしい。

もう一度あの顔を思い出すと興奮が帰ってきた。

憂「お姉ちゃん、アリガトウ」

三ヶ月前のお姉ちゃんと私を重ねる。お姉ちゃんもこんな感じだったんだね。

私の足はまだ恋人が入っているお風呂場へ向かった。



189名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:36:19.87 ID:4.KU3wDO

iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii
||||||||||||||||||||||||||||||||||BATHROOM|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||


そんなに時間は経ってなかったみたい。お姉ちゃんは浴室でまだ髪を洗っていた。

おちつけわたし。
ケモノになっちゃだめ!
お姉ちゃんがいやだって言ったらあきらめてわたし!!

私は身につけてるものを全て脱ぎ、濁ったガラス張りの戸口に手をかけた。

唯「うい~?」

お姉ちゃんの呼びかけに手から力が抜けた。


この先の展開次第では後戻りできなくなるんだ。


憂「うっ…うん、わたしだよ」



190名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:36:56.68 ID:4.KU3wDO


わかりきってるから!そんな不自然な返事してどうすんの!

唯「久しぶりに一緒に入らな~い?」

憂「久しぶり……そうだね」

ガラス戸をゆっくりと開けた。

唯「おお!やっぱ憂の肌ってきれいだね~」

憂「やっやだなぁもう」

唯「え~いやぁ?」

憂「うぅ…恥ずかしいってことだよぉ、言わせないで」

やばい…興奮してきた。

唯「ういカワウイ!」

憂「おこっていい?」

唯「きゃ~」

お姉ちゃんがからかい半分に私に、よく知っている私に笑う。
それに答えるように私も笑った。
それに答えるようにワタシが両足を勝手に動かす。

私は踏ん張って足を止めた。ワタシに任せたらケモノになってしまうから。



191名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:38:02.16 ID:4.KU3wDO


お姉ちゃんが不思議そうな顔で私を見てる。

唯「…頭洗ってくれない?」

憂「!うん…」


――右手にシャンプーをためてお姉ちゃんの頭皮を軽くこする。泡と髪だけが奏でる室内をお姉ちゃんの頭が連動して揺れる。


……どう切り出そう。

付き合いはじめたばかりがうらやましい。一緒にお風呂に入るのはよくあったし会話も弾んだ。

お姉ちゃんの白い背中が目に止まる。食べちゃえというようにワタシが私の鼓動を速める。
背中を見まいと鏡に目をやると、今度は抱えられた白い両足に意識が向く。

唯「うい」

自分の手が止まっていたことに気づいた。お姉ちゃんは下を向いたままだった。



192名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:38:49.93 ID:4.KU3wDO


唯「だいすきだよ」


プチン


憂「おねえちゃん」

唯「ん~?」

憂「相談、乗って」

唯「おぉやっと恩返しだ!」

頭の中がショートした。ワタシも私も目の前の魅力に打ちのめされた。
昔のように話すには無理な話題だと短絡的に結論づける。


どうにかなるよね。


憂「私はお姉ちゃんのことが好き、大好き」

唯「じゃ私は大大好き!」

憂「恋人として」

唯「私も~」

憂「身体も大好き」

唯「わたしも…ん?」



193名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:39:33.23 ID:4.KU3wDO


憂「わたしね」

お姉ちゃんの慎ましい胸に手を回して抱きしめる。

唯「きゃっ!!?」

憂「今のままじゃ満足できなくなっちゃった」

唯「ひゃい!!くすぐったいよぉ…」

左手で右胸を、右手で左胸を優しく撫でた。
お姉ちゃんが身体を震わせる。その振動が押し付けられた私の乳首にも快感を与える。

憂「おねえちゃん…」

身体をなぞるように右手を胸からおなか、わずかに生える陰毛、そしてアソコへ移動させる。

唯「うぅン…ゥァッアン!」

アソコを覆うように手で押さえただけで身体がびくついた。



194名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/03(水)16:40:53.39 ID:4.KU3wDO


感度良好。やっぱりお姉ちゃんは性的なことをなにも知らない。


私がおしえてあげる。


唯「ね…ねえ……どうなってん…のこれ……」

憂「おねえちゃん」

すでに息の乱れ始めたお姉ちゃんの右肩に顔を乗せ、お姉ちゃんの横顔をやらしく見つめる。
お姉ちゃんの顔が久しぶりに真っ赤になって左を向いてしまった。

しかたないから右手の人差し指で穴を上から撫でる。

唯「…ぁ…」

憂「きもちい?」

左手を右胸から離し、三本の指であごに触れ右に力を加える。
その程度の力にも逆らえないお姉ちゃんの首が私と目が合った。潤んだ目をしていた。

唯「…ぅん…」

憂「ふふっ」

お姉ちゃんの瞳が下を向く。初めてのエッチは誰でもこんな感じかな?

憂「じゃもっと気持ちよくしちゃうね。愛の証だよ♪」


――この日の夜、私たちはお姉ちゃんの部屋に行って何度も夢見た初体験を済ませた。
お姉ちゃんはこういうのも愛だって理解してくれた。

わたしたちは一つになって舞い上がった。

END



195名前:◆S2uwo.Ayis:2010/11/03(水)16:41:49.62 ID:4.KU3wDO

以上……留意点満たせてる微妙な7曲目でしたorz


次は8曲目にございます




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タイトル:
NO:110 [ 2010/12/20 18:31 ] [ 編集 ]

なんか…突然エロになったな…萎えた…

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