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唯「おい!ちょっと、カメラ止めろ!」 【非日常系】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 10:57:54.21 ID:gEPAcYUp0

梓「やってやるです!」

監督「はい、OK!」

紬「お疲れ様、梓ちゃん」

梓「あ~だるい。やってやるですって100回位言ったわ」

律「正確には、95回だな」

梓「あの監督私にばかりNG出して嫌になっちゃう」

澪「それは、考えすぎだろう。私たちだって結構NGだしてるし」

梓「そうかもしれませんけど、やってやるですだけ何回もやり直しとか酷くないですか?」





5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:07:57.04 ID:gEPAcYUp0

AD「平沢唯さん、入りま~す」

律「いよいよお姫様のお出ましか」

澪「相変わらずの重役出勤だな」

梓「平沢さんが遅刻してくるせいで全然撮影が進まないんですよね」

律「この際だから本人に行ってやれば?」

梓「とんでもない!そんなこと言えるわけないじゃないですか」

律「冗談だよ、冗談」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:16:36.93 ID:gEPAcYUp0

監督「お待ちしておりました。平沢さん」

唯「で、今日はどこから始めるの?」

監督「第一話のBパートの…シーン3から撮りたいと思いまして」

唯「はぁ? そのシーンはこの前撮ったでしょう!」

監督「あの…もう一度撮り直したいと思いまして…」

唯「私の演技に不満でもあるわけ?」

監督「ちょっとイメージと違ったというか…」

律「また、揉めてるのか?」

澪「いつものことだけどな」

梓「自分がNG出したのを棚に上げて逆切れとかありえないし」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:26:39.84 ID:gEPAcYUp0

唯「わかった、わかった。やればいいんでしょう?やれば」

監督「すみませんね。手間掛けさせちゃって」

律「ようやく、撮影に入れるみたいだな」

梓「あのシーンってどんなシーンでしたっけ?」

澪「確か、カスタネットのシーンじゃなかったか?」

律「それが、結構笑えるんだよな」

澪「おい律、ここで笑ったりしたらこの世界から抹殺されるぞ」

律「わかってるって」

梓「そんなに笑えるんですか?」



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:37:37.48 ID:gEPAcYUp0

律「いいか絶対に笑っちゃダメだぞ!」クスクス

澪「言ってる本人が笑っててどうする…」

監督「それじゃあ、Bパート、シーン3から始めます」

アクション!

唯「うんたん!うんたん!」

律「クスクス」(笑いをこらえる律)

澪「おい、律笑うなよ」クスクス

律「澪こそ!」

梓「ギャハハ!あの自称大女優平沢さんがうんたんって…!」

大声で笑い始める梓

律「おい!梓…!」




18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:40:00.42 ID:kRO9/rKQ0

梓「ギャハハ!あの自称大女優平沢さんがうんたんって…!」

>ギャハハ!

にわろたwww



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:40:34.34 ID:mzgPINxI0

梓wwww



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:41:24.72 ID:lTeEY6Mb0

あずひでえwwwwwww



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:43:27.80 ID:OD6Zw198O

うんたん!も真似しながら言ってるだろwww





22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:46:18.76 ID:gEPAcYUp0

唯「おい!ちょっと、カメラ止めろ!」

監督「カット、カツト!」

唯「誰だ?今笑ってたのは!」

梓「あ、あの…今のはその…」

唯「中野お前か?今、私の演技を笑ってたのは?」

梓「ええ、まぁ…」

律「やばいな、梓」

澪「おいおい…」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 11:57:47.23 ID:gEPAcYUp0

唯「この私の演技を鼻で笑うとはいい度胸してるね」

梓「す、すみません。コミカルな演技だったのでつい…」

唯「あーあ、中野のせいでなんかやる気なくしたわ」

監督「ひ、平沢さんどこへ行かれるんですか?」

唯「気分悪いから、帰るわ」

監督「ちょっとお待ち下さい!」

唯「あ、そうそう。事務所通じてあんたらに抗議出しとくから
  覚悟しておいたほうがいいかもね」

梓「待って下さい!今のは私のミスで律さんや澪さんは関係ないじゃないですか!」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:13:18.16 ID:tS4UWwlb0

唯「そうだよあんたが失敗したせいで田井中や秋山が巻きこまれたんだよ
  あんたのせいでな!人をおちょくるなら相手を選ぶべきだったね
  それじゃあさようなら! 二度と会うことはないと思うけど」

監督「ちょっと君!どうしてくれるの?平沢さんがいないと撮影にならないよ!」

梓「す、すみません」

監督「今日の撮影は中止だ!中止!」

律「やれやれ、お姫様の気まぐれにも参っちゃうよな」

澪「まるでガキだな」

紬「見た目はあんなにかわいいのに…」

梓「す、すみません。皆さんにまでご迷惑をおかけして」

律「笑ってしまったものは今更どうにもならないけど。困ったもんだね」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:22:04.40 ID:tS4UWwlb0

澪「平沢さんが所属してる大手事務所からクレームが入ったら私たちが所属する
  弱小事務所なんてすぐ潰されちゃうよ…そしたら私たちは路頭に迷うことになるのか?」

紬「あの大手事務所が相手では他の事務所に移籍することもできなくなるわね」

梓「私のせいでこんなことになって…」

律「おいおい、泣くなよ梓。しょうがないだろうやっちまったもんは
  なーに、なんとかなるって」

澪「やっと、ここまでこれたのにな」

紬「こんなことであきらめたくないわ」

律「大丈夫だよ、お姫様の機嫌も明日には直ってるよきっと」

澪「何故、そう言い切れるんだ?」

律「え?ほら、なんかあの人バカっぽいしさ」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:33:58.48 ID:tS4UWwlb0

澪「それは、けいおん!のキャラ設定での話だろう?」

律「まぁ、そうだけど」

梓「平沢さんってああ見えて桜が丘通ってるんですよね」

紬「桜が丘ってあの有名進学校の?」

梓「なんでも、東大生を何人も輩出してる特待クラスに通ってるって話ですよ」

澪「どうりでプライドばかり高いわけだ」

紬「りっちゃんの言う通り、明日には機嫌直ってるといいんだけど」

律「もはや、神にでも祈るしかないな」



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:44:30.54 ID:tS4UWwlb0

翌日
律澪梓紬が通う丸罰高校にて

律「よお、澪おはよう!」

澪「あーあはよう…」

律「朝っぱらから眠たそうだな?」

澪「これからどうなるか考えてたらちっとも眠れなくて…」

律「平沢の言う事なんて気にするなって」

澪「だって、あの大手事務所がバックについてるんだぞ!」

律「ちゃんと説明すればわかってくれるって」

澪「また、そんな気休めを言って」

憂「おはようございます。律さん澪さん」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 12:57:29.05 ID:tS4UWwlb0

律「あー、憂ちゃんおはよう」

澪「おはよう」

憂「いつも姉がお世話になっております」

律「いやいや、私たちこそお世話になってるし」

憂「昨日撮影現場でお姉ちゃんとご一緒でしたよね?」

澪「そうだけどそれがどうかしたの?」

憂「実は、昨日お姉ちゃんが電話で共演者の人達にいじめられてるって
  話してるのを聞いてしまいましてね。律さん達なら何かご存知ないかと思いまして」

律「そうかそれは残念だな、共演者の人達の中にそんな人がいたなんて
  なぁー澪」

澪「そ、そうだな、もしそういう場面を見かけたら私たちも気に掛けておくよ」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:08:12.13 ID:tS4UWwlb0

憂「まさか、律さんたちじゃないですよね?」

澪「私たちがそんなことするわけないだろう。なぁー律?」

律「そうだよ、やりたくてもあんな大女優相手にイジメなんてできるはずないでしょう」

憂「え?」

律「いやいや、つい本音が…じゃなくて。
  とにかく私たちはなにも知らないんだよ悪いけど…」

憂「そうですか。それじゃあ、なにか見かけたら私までご一報下さい」

律「わ、わかったよ」

澪「憂ちゃんが言ってた電話の内容って」

律「恐らく、事務所に抗議してた電話だな
  平沢の奴事務所には自分がいじめられてるって嘘の説明をしてるんだろうね」

澪「まさに、やりたい放題だな」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:21:25.91 ID:tS4UWwlb0

梓「憂と何を話してたんですか?」

律「あー、梓か。それがさ、聞いてくれよ平沢の奴ときたら
  事務所にまったくデタラメな説明をしてるらしいんだよ…」

梓「なんで私たちが平沢さんをいじめてることになってるんですか!」

澪「なぁ、酷い話だろう?」

梓「このままじゃ、完全に私たちが悪者扱いじゃないですか!」

紬「平沢さんのマネージャーさんとかもあの現場を見てたはずなんだけど…」

律「平沢唯サイドの人間が私たちの味方をするとでも思うか?
  どうせ、みんな口裏合わせしてるに決まってるよ」

澪「とうとう、クビになるのか…」

梓「確かに、笑った私にも落ち度はあったかもしれない。
  でも、これはあまりにもやりすぎです!」

紬「嘘は良くないわね」

律「なぁ、どうせクビになるのならこの際だから
  平沢唯も道連れにしてやろうぜ!」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:34:10.33 ID:tS4UWwlb0

紬「道連れってどういうこと?」

律「スキャンダルだよ!」

澪「なるほど、平沢の弱みを握ってやるってわけか」

律「それを、ネット上にリークしてやろうぜ」

梓「世間知らずのお姫様に世の中の厳しさってものを教えてやりましょう!」

紬「そうね、今回ばかりは看過できないわ」

律「決行は、今日の放課後だ」

放課後

澪「で?まずはどうするんだ?」

律「まずは、基本中の基本素行調査だね」

澪「そういえば、平沢のプライベートって全くもって謎だよな
  どんな悪行の数々が見られるか楽しみだな」

律「カメラのスタンバイはいいか?澪」

澪「ばっちりだよ」

梓「私が仕入れた情報によると。桜が丘3丁目の一戸建て住宅に住んでるらしいです」

律「要は、憂ちゃん家ってことだろう?」



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:45:11.30 ID:tS4UWwlb0

平沢邸前
梓「確か、ここですね」

律「意外とこじんまりとした家だな」

澪「平沢唯は生放送の現場に行ってて留守のはずだ」

梓「でも、憂がいるかもしれないんで気を付けて下さい」

律「あの、純粋な憂ちゃんが平沢唯の妹だなんて信じたくないな」

憂「あれ?皆さんここでなにをしてるんですか?」

律「わ、わ、憂ちゃんこそなんでここに!?」

憂「だって、ここ私の家の前ですし…」

律「だよね…」

紬「そうそう、私たち平沢…唯さんの家に遊びに来たのよ」

澪「それそれ、そうなんだよ」

梓「あの唯さんの家がどんな素敵な家か見たくなってさ」

憂「なんか、よくわからないけど。立ち話も難だから上がって行って下さい」

律「それじゅあ、お言葉に甘えて…」



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 13:56:11.66 ID:tS4UWwlb0

憂「今、お茶注いできますね」

律「ああ、お構いなく」

澪「おい、どうするんだよ」

律「私に言われても…」

梓「なんの脈略もなく突然遊びに来たなんて不自然すぎるし」

紬「平沢唯さんが帰ってくるまでには私たちはこの家から出て行かないと」

律「こんなところを平沢唯に見つかったら冗談抜きで全員クビだな」

澪「下手したら不法侵入で訴えられるかもな」

梓「弱みを握るどころか私たちが窮地に立たされるとは…」

澪「生放送が終わるまであと20分位だな」

律「テレビ局からここまで何分位だろう」

紬「YBSテレビからここまで車で行くと30分位かしら?」

律「どうにかしてそれまでにはここを脱出しなければな」

梓「憂は、意外と長話だからな…」



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:04:09.76 ID:tS4UWwlb0

律「そうだ!せっかく平沢唯の家に潜入できたんだ。
  素行調査しない手はないだろう?」

澪「こんな時に、よくそんなことが言えるな」

梓「でも、ここでやらないともうチャンスはないかも」

紬「憂ちゃんはどうするの?」

律「私が、平沢唯の部屋に潜入するから、澪たちは憂ちゃんを足止めしておいてくれ」

梓「わかりました、憂は私たちにまかせて
  律先輩は平沢唯の部屋を捜索してきて下さい」

澪「うまく、いけばいいけどな…」

律「大丈夫、みんなで協力して業界に巣食う悪を倒そうではないか!」



79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:15:39.74 ID:tS4UWwlb0

澪「くれぐれも無茶するなよ」

律「ああ、行って来る」

憂「おまたせしてすみません。あれ?律さんは?」

澪「急にお腹が痛くなったみたいでトイレに行ってるんだ」

憂「そうなんですか?大丈夫かな…」

梓「律先輩のことだから変なものでも食べたんだろうね」

紬「このお茶、いい香りね」

憂「わかります?お父さんが海外から買って来たんですけど…」

唯の部屋

律「ここが、平沢唯の部屋かご丁寧にドアに名前まで書いてあったし。
  さてとなにか弱みを握れそうなものはないかな?
  彼氏とのツーショット写真とか出てきたら最高なんだけどな。」



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:22:19.04 ID:tS4UWwlb0

律「スゲー参考書の山だな。なんだこれ?ギター?」

憂「ギー太って言うんですよ」

律「わ、う、憂ちゃん…」

憂「誰もいないはずの2階で物音がしたんで泥棒かと思いましたよ」

澪「すまない律。ごまかしきれなかった」

梓「面目ない…」

憂「ところでここで何をしてるんですか?」

律「いや、唯さんの部屋がどんな感じか
  自分の部屋の模様替えをする時の参考にしようと思って」

憂「クローゼットの中まで参考にするんですね」

律「いや、こ、これは」

唯「ただいま~」

律「こ、この声は!?」

澪「平沢唯が帰ってきた…」

梓「まだ、時間はあるはずなのに…」

紬「どうして…」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:34:01.78 ID:tS4UWwlb0

憂「お帰り、お姉ちゃん。早かったね」

唯「臨時ニュースが入っちゃってさ生放送が途中で切り上げになったんだ」

憂「そうなんだ」

唯「まぁ、ギャラはきっちり一本分貰えるからいいんだけどね。
  靴があるけど憂の友達でも来てるの?」

憂「律さんたちがいらっしゃってるんだけど」

唯「はぁ?なんであいつらが!?」

憂「お、お姉ちゃん?」

唯「いや、今のはなかったことに…」

憂「え?」

澪「今度こそ終わりだな」

梓「平沢唯になんて言われるか…」

律「元々覚悟の上での行動だったけどな」

紬「こんな最期になろうとは…」



91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:47:10.20 ID:tS4UWwlb0

唯「やあー、みんないらっしゃい」

律「ど、どうもこんにちは」

梓「お世話になっております」

澪「お日柄もよろしいようで」

紬「あえて光栄ですわ」

唯「みんな、なに堅くなってるの? ほら、リラックスしてリラックス」

梓「なんか、いつもと感じが違いませんか?」

律「今から雷が落ちるんだろうよ」

紬「荒らしの前の静けさってやつね」

澪「一掃の事、時間を掛けずにスパっと首を切り落としてくれ」

唯「憂、みんなにお茶を注いできて」

憂「もう、冷えちゃったもんね。今、注いでくるよ」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 14:58:36.22 ID:tS4UWwlb0

唯「さてと…」

シーン

律「なんだ、この静けさは…」

唯「単刀直入に聞くけどなんでお前ら家に来たの?」

律「平沢さんがどんな家に住んでるのかが知りたくて」

唯「それだけ?」

律澪紬梓「…」

唯「何とか言えよ!」

梓「ギターです!」

唯「はぁ?」

梓「平沢さんがギターをやってるって聞いて」

律(さっき、平沢唯の部屋でギター見て思いついただけだろうそれ…)

唯「だったらなんだっていうの?」

梓「一緒に…やりたいなって思いまして」



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:08:05.80 ID:tS4UWwlb0

澪(うわー何言ってるんだこいつ)

紬(梓ちゃん、頑張って)

唯「あんたらとなんて一緒にやるわけないじゃない。バカじゃないの!」

梓「実は、私もちょっと前までギターやってたんですよ」

唯「なに?私よりうまいとでも言いたいわけ?」

梓「私が言っているのはそんなことじゃありません」

律「よし、話は聞かせて貰った。
  それじゃあ勝負しようぜどっちがうまいか」

澪「おい!律!」

律「私が思うにこいつは素人だ」

澪「なぜそんなことがわかる?」

律「あの、ロクに手入れもされてないギターを思いだしてみろよ」

澪「少なくともプロではないな」

律「だろう?」



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:19:36.69 ID:tS4UWwlb0

澪「プロまではいかなくても素人でもうまい奴は沢山いるけどな」

律「くどくど説教されるよりかは勝負でも仕掛けて潔く負けた方が気持ちいいだろう?」

梓「なんで、負けること前提なんですか!」

律「さぁー、どうするんですか!勝負を受けるのか受けないのか」

唯「だから、私はそんな戯言に付きあってる暇は・・・」

憂「すみません、毎度おまたせしちゃって」

律「断るのなら不戦敗ということなりますよ」

唯「勝手に決めるなんて酷いよ!」

憂「何を話してたんですか?」

律「お姉ちゃんとギターで勝負をしようと思ってね」

憂「よかったね、お姉ちゃん。また、ギターやりたいって言ってたじゃん」



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:27:23.08 ID:tS4UWwlb0

唯「でも、スケジュールが…」

憂「今度の日曜空いてるんじゃなかった?」

唯「その日は、憂と買い物に行く約束が…」

憂「いいよ、買い物なんてお姉ちゃんのスケジュールが空けばいつでも行けるし
  お姉ちゃんはギター勝負を頑張って」

律「ほら、憂ちゃんもそう言ってくれてることだし」

唯「わかったよ、勝負は受けることにするよ。その代わり本気だすからね」

律「こっちだって本気だよ。なぁ?梓」

梓「ええ、まぁ…」

律「それじゃあ、今度の日曜丸罰高校の音楽室で勝負だ!」

唯「の、望むところだよ!」



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:39:00.53 ID:tS4UWwlb0

翌日

律「調子はどうだ、梓」

梓「撮影が忙しくて練習どころじゃないですよ」

澪「この前中断した分が押してるからな」

律「誰かさんのせいでね」

梓「もう、そのことは言わないで下さい」

紬「なんとか仲直りできるといいんだけど」

澪「一生無理だろうけどな」

AD「平沢唯さん入りま~す」

律「お姫様のご登場だ。くわばらくわばら…」

澪「本当、平沢だけ別撮りで助かるよ」

律「私らの出番はもう終わったし。これから梓の練習にでも付き合うか」

梓「何勝手に決めてるんですか!」

律「まさか、練習もロクにしないで本番に挑むつもりなのか?」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:11:00.00 ID:tS4UWwlb0

梓「そういうわけでは…」

澪「一人で練習するよりかはみんながいたほうがいいだろう?」

梓「それはそうですけど」

律「じゃあ決まりだな」

紬「駅前に良い貸しスタジオがあるのよ」

勝負当日
丸罰高校音楽室にて

律「さぁー梓、練習の成果を見せつけてやれ!」

梓「やってやるです!」

紬「その調子よ」

澪「しかし、本当に来るのか平沢唯は?」

律「来ないと不戦敗って言ってあるからな。
  負けず嫌いの平沢のことだからきっとくるさ」

澪「だと、いいんだがな」



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 15:51:02.49 ID:tS4UWwlb0

ガチャ(ドアが開く音)

律「来たか?」

さわ子「ねぇ?平沢唯ちゃんが来るんですって?」

澪「なんだ、さわ子先生か…」

律「紛らわしいことするな!」

さわ子「だって、サイン貰いたいんだもん」

梓「そういうの後にしてもらえますか?」

さわ子「私もここに行っちゃだめ?」

梓「気が散るんで出て行って貰っていいですか?」

さわこ「じゃあ、サインよろしくね。」

律「私たちがサイン頼むとか無理だから」

澪「まったく、緊張感のかけらもないなあの人は」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:02:10.03 ID:tS4UWwlb0

ガチャ

唯「しょうがないから来てやったけど…」

律「なんだか、えらいテンション低いな」

唯「当たり前だろう!こんなもん初めからやる気ないんだから
  勝負だかなんだかしらないけどさっさと終わらせるよ!」

梓「じゃあ、まずはどっちが先にやるかを決めましょうか」

唯「それじゃあ、私が先でいいかな?」

梓「構いませんけど…」

律「それがギー太か?」

唯「お前がその名を口にするな!」

さわ子「ちなみに審査員は私です!」

律「ちゃんと公平に見て下さいね」

さわ子「当たり前じゃない」

澪「本当に審査員この人で大丈夫か?」



124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:07:54.00 ID:tS4UWwlb0

唯「じゃあ、始めるから」

ジャンジャンジャカジャカ~♪

律「う、うまい…」

澪「誰だよ、素人とか言ったの…」

紬「鳥肌が立ってるわ」

律「これは正直、梓の負けかもな」

梓「ぐぬぬ…」

唯「まぁ、ざっとこんなもんでしょう」

さわ子「凄いわ!唯ちゃん!パーフェクトよ!」

唯「近づくな!変態教師!」

さわ子「あら?反抗期かしら?」

梓「勝負はまだ終わってません!私の分もちゃんと審査して下さい!」

さわ子「ごめんなさい、あまりのうまさに感動しちゃって」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:25:32.66 ID:tS4UWwlb0

さわ子「それじゃあ、気を取り直して次は梓ちゃんね」

律「そんなに緊張しないでいつも通りやってくれればそれでいいからさ」

梓「はい、やれるだけ頑張ってみます」

ジャンジャンジャカジャンジャン~♪

律「さすがに平沢さんには負けるけど」

澪「思ったよりうまいじゃん」

紬「癒されるわね」

そして、梓の演奏が終わり審査結果が発表された。

さわ子「悪いけど、どうひいき目でみても平沢さんの勝ちよね」

律「悔しいけど異議なし」

澪「これはしょうがないな」

紬「真剣勝負ですもの」

梓「今日は、付きあっていただいてありがとうございました。」

唯「これに懲りたら二度と私の演技を笑ったりしないことね」

さわ子「それにしてもうまかったわ唯ちゃん。
    よかったら軽音楽部に入部しない?」



131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:33:32.19 ID:tS4UWwlb0

律澪紬梓「えー!?」

唯「お断りよ。私がこんな陳腐な部に入部するわけないじゃないの」

さわ子「お菓子食べ放題でもだめ?」

唯「子供じゃあるまいしそんなものに釣られるわけないでしょう」

さわ子「そう…それは残念ね」

律「これこそまさにけいおん!だな」

唯「ドラマと現実を混ぜるな。気持ち悪い」

律「いいじゃんかよ、ドラマの中みたいにリアルでも軽音部やろうぜ!」

澪「平沢さんが入部してくれたら、この陳腐な部も少しは良くなるんじゃないかな?」

紬「華やかになるわよね」

梓「違う意味で笑いあえる仲間がいた方がいいと思います!」

律「なに、うまいこと言おうとしてるんだよ梓」

さわ子「みんなもこう言ってるわけだし」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:40:00.29 ID:tS4UWwlb0

唯「その前にお前ら大事なこと忘れてないか?」

さわ子「なにが?」

唯「私は、他校の生徒だぞ」

一同「あっ…」

唯「アハハ、相変わらずマヌケな奴らだな。」

律「おい平沢さんが笑ったぞ!」

紬「本当だわ」

澪「あの、滅多に笑わない平沢さんが」

梓「許してくれたのかな…」

唯「くだらない勝負だったけどそれなりに楽しめたかな?」

梓「くだらないとはなんですか!」

唯「あと、中野の事も許してやるよ」

梓「本当ですか!?」

唯「ああ、私だっていつまでもあのことを引きずりたくはないからな」



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:46:16.47 ID:tS4UWwlb0

梓「ありがとうございます!」

唯「今更、礼なんて言うなよ」

律「残念ながら、入部には至らなかったが名誉部員として平沢さんを歓迎しようぜ」

唯「名誉部員?なんだそれは?」

律「細かいことはいいからさ。ほら、ここに座って」

唯「さっきから思ってたんだがなぜ音楽室にティーセットがあるんだ?」

律「いいからいいから」

紬「お茶が入ったわよ」

唯「私はもう帰るから…」

律「今日は一日空いてるんだろう?」

梓「ゆっくりしていって下さい」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 16:51:30.02 ID:tS4UWwlb0

唯「それじゃあ、そこまで言うのなら」

律「さぁーケーキだケーキだ」

梓「チーズケーキは私のものです」

紬「平沢さんは何にしますか?」

唯「私は、なんでもいいや」

紬「それじゃあ、平沢さんにはショートケーキを」

唯「いつも、こんなことやってるのか?」

澪「だいたい毎日です…」

唯「どうりで、下手くそなわけだ」

梓「下手くそとはなんですかあれでも練習したんですよ」



140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:00:33.40 ID:tS4UWwlb0

唯「あれでか?」

梓「酷いです!」

唯「そうそう、今度けいおん!が映画化されるの知ってるか?」

律「そんなの聞いてないですよ」

唯「聞いた話だと、私らのドラマがちまたで結構人気らしくな
  急きょ映画化が決まったらしい。」

澪「もちろん、私たちも出させてもらえますよね?」

唯「それは、監督の采配次第だが。」

律「収録中断の件で監督を怒らせちゃったからな…」

紬「私も映画に出演したいわ」

唯「私からも監督に頼んでみるけどさ」

律「本当ですか?」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:03:54.17 ID:tS4UWwlb0

唯「ああ、他の出演者が変更されたんじゃやりずらくてしょうがないからな」

梓「平沢さんの力を使えば決まったも同然ですね」

唯「どういう意味だ」

梓「あ、すみません」

唯「梓は口がすべることがあるから気を付けろよ」

梓「反省してます」

律「今日はありがとな、貴重な休みだったのに」

唯「いい暇つぶしにはなったよ」

紬「それじゃあまた明日」

唯「ああ、遅刻するなよ」

梓(お前が言うか…)



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:12:51.35 ID:tS4UWwlb0

翌日
撮影現場にて

AD「平沢唯さん入りま~す!」

律「今日は、珍しく時間通りだな」

唯「お前らもう来てたのか?」

澪「一時間前から来てるんですけどね」

梓「久しぶりにみんな一緒の撮影ですね」

唯「今日は、みんなが集合するシーンがあるからな」

和「あら、今日は平沢さんもお揃いで」

純「唯ちゃんだよ、唯ちゃん!」

和「ちょっと、純、失礼よ。すみませんこの子まだ新人で」

唯「そうだな、あとでこの業界の厳しさというものを教えてやらなくちゃな」

梓(今度は、純がターゲットか…)



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:21:18.87 ID:tS4UWwlb0

監督「今日は皆さんに大切なお知らせがあります」

律「映画化の話かな?」

澪「知ってるからって先に言うなよ」

監督「けいおん!の映画化が決定しました!」

まばらな拍手

監督(あれ?反応が薄いな…)
  「というわけで、来週からロンドンでロケを行いますので
   ご準備のほどよろしくお願い致します。」

律「まさか、海外に行くとは思わなかったよ」

澪「ロンドンか…微妙だな」

梓「中国のほうがダイナミックって感じしません?」

紬「ロンドンなんて15回位行ってるわ」

唯「お前らな観光に行くんじゃないないんだからな。
  その辺勘違いするなよ」

律「わかってますよ」

唯「なら、いいんだが」



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:29:25.70 ID:tS4UWwlb0

純「私たちもロンドン行けるのかな?」

和「ロンドンに行くのは軽音部のメンバーだけみたいだけど」

純「えー、そうなのー?つまんねえーの!」

和「軽音部の卒業旅行って設定だから、私たちは留守番ね」

純「あーあ、私もロンドン行きたかったな
  唯ちゃんやりっちゃん達はまだわかるけど…」

和「だから、先輩にちゃん付けは失礼だって言ってるでしょう」

純「いいじゃん、唯ちゃんは唯ちゃんなんだから。
  それより、なんで同期の梓がロンドンにいけて私が行けないわけ?」

和「梓は軽音部のメンバーだから…」

純「そんな理由納得いかないよ!」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:36:35.88 ID:tS4UWwlb0

和「私に言われてもね…」

純「ちょっと、監督に直談判して来るよ!」

和「あまり目立つことはしないほうがいいわよ」

純「だって、納得いかないもん」

和「大丈夫かしらあの子、平沢さんに目を付けられなきゃいいけど」

純「ちょっと、監督!」

監督「もちろん、平沢さんの出番は沢山ありますので…」

唯「あと、このシーンだけどな…」

純「監督ってば!」

唯「うるさいぞ、新入り!先輩が今話してるんだから後にしろ!」

純(なんだよ、偉そうにしちゃってさ…)



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:42:28.15 ID:tS4UWwlb0

監督「では、ここは直しておきますんで」

純「ちょっと、監督!」

監督「さっきからなんだよ今忙しいんだよ」

純「私もロンドンに連れて行って下さいよ!」

監督「はぁ?何を言ってるんだ君は?」

純「だって、梓ちゃんが行けて私が行けないなんておかしいですよ」

監督「しょうがないだろうそういう役なんだから。
   どうしても行きたきゃ自分で金出して行きな!」

純「なんでですか?」

監督「なんでもなにもあるか!」

唯「おい!そこの新入り私が相手してやろう」



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:47:48.47 ID:tS4UWwlb0

純「え?唯ちゃんさんが連れて行ってくれるんですか?」

唯「ああ、いいとも」

純「やったー!やっぱ持つべきものは先輩ですね」

唯「そのかわりお前には私の付き人になってもらうからな」

純「付き人ですか?」

唯「ああ、そうだ」

純「でも、撮影のスケジュールが・・・」

唯「お前は、チョイ役だからスケジュールもそんなに埋まってないだろう」

純「悪かったですね」

唯「ロンドンに行きたいんだろう?」

純「もちろん!」

唯「じゃあ、決定だな」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 17:54:50.88 ID:tS4UWwlb0

梓「出番もないのにロンドンに純を連れていくとか正気ですか?」

唯「あくまでも、私の付き人としてだ。まぁ、お前たちに了解を得る必要などないんだがな」

律「でも、純はやめておいたほうがいいですよ。絶対後悔しますよ」

澪「すこぶる評判が悪いからな」

紬「根は良い子なんだけど…」

唯「だからこそ、その腐りきった根性を叩き直してやるのさ
  遠い異国の地でどんな醜態をさらすのか楽しみでしょうがない」

梓(うわー、悪魔だ…)



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:11:51.64 ID:tS4UWwlb0

ロンドンにて

監督「それでは、撮影始めます。Aパートのシーン3です」

アクション!

律「ついにきたぞ!ロンドン!」

唯「うひゃー、みてよあの時計台!」

澪「寒いよ~」ガタガタブルブル

監督「はい、OKです!」

純「澪さんって寒がりなんですか?」

紬「そういう役だから…」

律「夏だというのになんだいこの寒さは」

唯「あまり汗が出なくてかえって好都合だ」

澪「本当に寒いんだが…」

律「異常気象だな」



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:23:29.80 ID:tS4UWwlb0

純「ヘックション!私まで寒くなって来たよ」

紬「早く、ホテルに戻りましょう」

ホテル

唯「撮影は3日間の予定だったな」

律「平沢さんのスケジュールが詰まってるから、異例の短さらしいですよ」

唯「なにか不満でもあるのか?」

律「そんな、滅相もない」

唯「しかし、嫌な寒さだな。本当に夏なのかこれ?」

澪「おい、雪まで降ってきたぞ!」

律「んな、アホな」

唯「ちゃんとスケジュール通り出来るんだろうな…」



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:35:17.74 ID:tS4UWwlb0

純「私におまかせ下さい!」

律「なにを任せるんだ?」

純「スケジュール通りに撮影を終わらせてあげましょう!」

澪「いや、純ちゃんの出番ないから」

純「出番があるとかないとかじゃなくてここのスタッフが問題なんですよ」

律「はぁ…」

純「だいたい、この私を差し置いて梓をメインキャラクターにするなんてどうかしてますよ」

澪(お前がな)



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/13(火) 18:49:09.67 ID:tS4UWwlb0

唯「もちろん撮影スケジュールをこなす方法についてはちゃんと考えてるんだろうな?
  まさか、ノープランというわけでもあるまい」

純「も、もちろん!えっとまずはですね…その…あの…」

律「なにも考えてないのにお任せ下さいとかよく言えたな」

澪「スタッフを非難する前に自分が行動しなくちゃな」

梓「本当、これじゃあ良い役が回ってこなくてもしょうがないんじゃないの?」

純(梓の奴言わせおけば…言いたい放題言いやがって…)
 「わかりましたよ、それじゃあ私の本気を見せてあげましょう」

律「はいはい、純の本気は聞きあきたよ」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 17:53:26.81 ID:0g4S/49T0

純「今度は、本当の本気です!」

唯「よし、それじゃあその本気やらを今見せて貰おうか?」

純「やっぱ、明日からで…」

唯「だめだ、今すぐ本気を出せ」

純「いきなり、本気出せと言われても具体的に言ってくれないと…」

唯「お前さっき梓より自分のほうが勝ってるって言ってたよな」

純「当然です!梓なんかに負けるはずありませんから」

唯「じゃあお前、梓の代わりに演技してみろ」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 17:55:50.08 ID:0g4S/49T0

梓「ちょっと何言ってるんですか!平沢さん、
  ここでキャスト変更なんてちょっと酷くないですか?」

唯「今更、この映画でのメインキャラクター変更なんてやるわけないだろう」

梓「だって今、純に私の代わりに演技してみろって…」

唯「純があまりにも梓にライバル心を燃やしてるから、
  その演技とやらがどんなものか見定めてやろうってだけだ」

梓「本当にそれだけですよね?」

唯「そもそもキャステングを決めるのは監督だしな
  今回の映画は無理だとしても今後キャストの変更もありうるだろうし
  今のうちから新人の演技を見ておくのも悪くないだろう?」

梓「見るだけならいいですけど…」

純「もしかして梓、私に嫉妬してるの?」

梓「はぁ?誰が純なんかに嫉妬するって言うの?」

純「ヒロイン役を私に奪われたくないんでしょう?」

梓「奪うもなにもまだ何も決まって無いし…」

純「まぁー見ててよ。私の本気の演技を見せつけてあげるからさ」



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:03:27.92 ID:0g4S/49T0

唯「それじゃあ、まずは海に行こうか?」

純「こんな猛吹雪の中海に行くとか冗談でしょう?」

唯「私が冗談を言った事があるか?」

純「本気で言ってるとしたらどうかしてますよ!なんの嫌がらせですか!」

唯「よく、考えてみろ。本来の季節は夏なんだぞ
  台本読めばわかると思うけど、当然海に行くシーンもある」

純「だからってあんな猛吹雪の中、海に行っても撮影になりませんよ」

唯「なにも、無理に行けとは言わない。当然お前にも断る権利はあるからな」

純「そんなの断るに決まってるじゃないですか。なにバカなこと言ってるんです」

唯「そうか、お前の本気はその程度だったんだな」

純「ですから、私の本気と言うのはですね…」

唯「梓ならこんな状況でも断らないよな?」

梓「え?私ですか?」

純「こんな悪条件での撮影、梓みたいなヘタレじゃもっと無理ですよ」

梓(なん…だと。純の奴…)
 「ええ、もちろん。私なら断りませんけどね。
  いやー見損なったよ純。あんたの本気がこの程度だったとはね…」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:14:21.14 ID:0g4S/49T0

唯「残念だなー、純には次期エースとして期待してたのに
  口だけで終わってしまうとは…」

純「口だけって…」

唯「こんなことでは純が監督の目に止まることは一生ないだろうな」

純「誰が口だけですか!」

唯「私は真実を言ったまでだが」

純「それじゃあ口だけじゃないことを証明してみせましょう。
  猛吹雪だろうとなんだろうとかかってこいですよ!」

律「いいのかそんなこと言って?」

純「私に二言はありません!」

唯「それでこそ私が見込んだ純だ。よし、早速海へ行こう」

純「はい!」

澪「おいおい、本当に大丈夫なのか?」

律「なんやかんや理由付けて生意気な新人を締めたいだけだろうな…」

梓「一回痛い目に遇ったほうがいいんじゃないですか?」

紬「つ、冷たいのね。梓ちゃん…」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:23:28.51 ID:0g4S/49T0

純「ほら、みんなも早く来なよ!私の勇姿を見せてあげるよ」

澪「どうする行く?」

律「まぁ暇だし行ってみるか」

梓「どんな按配になるのか見てみたい気もしますね」

紬「なんだか楽しそうね」

律「それじゃあ私たちも見るだけ見てみるか」

海岸にて

監督「この天気じゃ海のシーンの撮影なんてできないな」

AD「どうします?」

監督「もう、ロンドンのシーンも日本で撮るか」

AD「イギリスの海と全然違いますけどね」

監督「仕方がないだろう。天候だけはどうにもできないし」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:35:12.14 ID:0g4S/49T0

唯「おーい、監督!」

監督「これはこれは、平沢さん。こんなお寒い中わざわざお越しいただかなくても
   呼びつけていただければ私がホテルまで行ったのに」

唯「それがさ、新人の鈴木純が監督に本気の演技とやらを見て貰いたいって言うんで
  今、連れて来たんだけどさ…」

監督「平沢さんともあろう人があんな新人相手にすることないですよ
   純は私に任せて平沢さんはホテルで待機していただければよろしいかと」

唯「おもしろそうだから、私も見てやろうと思ってさ」

監督「平沢さんがそうおっしゃるのなら構いませんが」

唯「おーい、監督からOKでたぞ」

純「私の本気を見て下さいよ監督!」

監督「君、この糞寒い中その格好でやるつもりなのかい?」

純「だって、海といえばやっぱり水着でしょう!」

監督(バカもここまで来たか…)
  「君がその気なら構わないけど。私は一切責任を取らないからね」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:41:31.80 ID:0g4S/49T0

純「ええ、わかってますよ。あくまでも私の判断ですから」

唯「それじゃあ、Fパートのシーン5からやってみろ」

純「海に到着したシーンですね。任せて下さい!」

律「うわー本当にやってるよ」

澪「この寒さで水着とか…」

梓「もはや、お笑い芸人ですね」

紬「風邪ひかなきゃいいんだけど」

純「わーい!海だー…」(ガタガタブルブル)

唯「声が震えてるぞ」

純「そんなこと言われても…」

唯「もう、一回!」

純「てか、なんで平沢さんが監督みたいになってるの?」

監督(さては、純ちゃん平沢さんの逆鱗に触れたな。
   まぁ、風邪でもひいてもらったほうが静かでいいけどな)



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:44:31.65 ID:0g4S/49T0

純「へっくしょん!」

唯「カットカット。くしゃみをするシーンなんかなかっただろう」

律「散々乗せられて、やってることはお笑い芸人っていうのがなんとも滑稽だな」

澪「よくやるよ」

梓「本当私じゃなくてよかったですよ」

2時間後

純「もう、ダメ…」

唯「まだ、撮影は終わってないぞ!」

監督「あの平沢さん…」

唯「なんだ?」

監督「お言葉ですが、その辺にしておいてたほうがよろしいかと
   脇役とはいえ共演者になにかあったら映画の公開にも響きますんで」

唯「それもそうか。よし、今日はこの辺にしておいてやろう」

純「あ~、やっと終わった」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:52:23.68 ID:0g4S/49T0

翌日
ロンドンの空港にて

律「天候が悪かったせいで結局なにも撮影できなかったな」

澪「せっかくロンドンまで来たのに観光も出来なかった」

梓「ロンドンのシーンも日本で全部撮るらしいですね」

律「夏って設定なのに冬の風景だとおかしいからな」

梓「なんのために来たんだか」

唯「みんなお疲れ」

律澪紬梓「お疲れ様で~す!」

唯「今回は残念だったな。撮影もロクにできなくて」

律「天候はどうにもできないですからね」

澪「日本に帰ったら頑張りましょう」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 18:57:30.70 ID:0g4S/49T0

梓「結局やったのは純の模擬撮影だけでしたね」

純「だけとはなによだけとは!
  それは私のステップアップの第一歩なんだからね!」

澪(お笑い芸人になるためのステップアップか?)

唯「この通り、純も風邪をひくこともなく
  元気いっぱいだからな いいことだよ…」(苦笑)

純「芸能人たるもの体が資本ですからね!」

梓「バカは風邪ひかないって本当だったんだ…」

純「なにか言ったかしら?梓さん?」

梓「いえ、なにも」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 19:03:16.82 ID:0g4S/49T0

日本の空港到着

澪「吹雪の中でのフライト怖かったな」

律「あれぐらいの揺れ大したことないだろうが」

純「あー、楽しかった。日本での私の出番も楽しみだな!」

梓(あれが、楽しかったとかどんな神経してるんだ…)

唯「それじゃあ今日はこの辺で解散するか」

澪「それじゃあ、また明日お会いしましょう」

唯「ああ、休んだら承知しないからな」

律「平沢さんこそ休まないで下さいよ!」

唯「お前も言うようになったな」

律「エヘヘ…」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 19:08:15.45 ID:0g4S/49T0

律「あー、やっと解放された!」

澪「四六時中平沢さんと一緒じゃそりゃ緊張もするよな」

梓「いつ私がターゲットになるんじゃないかとヒヤヒヤしてましたよ」

紬「みんな何事もなくてよかったわね」

律「あれ?そういえば純の姿が見えないんだけど」

梓「もういいですよ純なんか放って置いて。
  あの子に付きあっていたらいつ帰れるかわかったもんじゃない」

律「純も子供じゃないんだし、最悪一人でも帰れるか」

紬「みんな、冷たいわね」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 19:16:56.28 ID:0g4S/49T0

唯のマネージャー「平沢さん、次はウジテレビでのバラエティー番組の収録です」

唯「帰国して早々収録か…だるいな」

純「その荷物私が持ちましょうか?」

唯「ああ、頼むよ…ってなんで純がいるんだ!?」

純「空港からずっと着いて来てたのに気がつかないなんて。
  平沢さん、相当お疲れのようですね」

唯「なんの用だ?」

純「嫌だなぁー、私は、平沢さんの付き人じゃないですか!」

唯「あれは、ロンドン限定での話だ。もはやお前は付き人でもなんでもない」

純「そんなこと言わずに私を付き人として雇って下さいよ」

唯「お断りだ!」

純「お願いしますよ~」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/14(水) 19:25:47.06 ID:0g4S/49T0

唯のマネージャー「平沢さん、もう時間が…」

唯「わかってるが、こいつがうるさくて…」

純「その収録、私も着いて行きます!」

唯「もう、しょうがないから勝手にしろ!」

純「やったー平沢さんの付き人だ!」

唯「なんで私がこんな目にあわなきゃならないんだよ!」

こうして、純は平沢唯の付き人として活躍することになり
日本での映画けいおん!の撮影も順調に終わったのでした。

ーおわりー




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唯「おい!ちょっと、カメラ止めろ!」
[ 2011/12/15 21:46 ] 非日常系 | | CM(0)

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