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好色草子『軽音』 【学問・古典・文学・哲学】


http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1283517199/

謡曲『軽音』
狂言『軽音』
好色草子『軽音』
歌舞伎『軽音』




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:33:19.53 ID:o5LVKDlg0

近ごろ桜高が軽音神楽衆に唯なる阿呆子と梓なる積照(つむでれ)ありけり。
ふたり、連れ立ちて共に南蛮琵琶などかき鳴らし、昨日けふ問わず戯遊(ふれあそ)ぶを常とす。
唯、梓に「あず猫」など異名し、いとほしむこと尋常ならず。
梓また、かい寄せらるたび外面にては恥ぢしらへど、この上なき寵幸に内心随喜の念たへず。
よりて二年のあひだ、神楽衆の稽古場に興いらざる時なし。

されど楽しき月日こそ飛鳥川、流れてはやし卒業の、別れの儀は近づきつつあり。
唯、梓より歳ひとつ大人なれば、芳意かけたる人の、
桜三月もてひとり残さるべくあるを、かなしく思ひぬ。





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:34:19.45 ID:o5LVKDlg0

時は如月、雪下に菜の花つぼみ膨らむ頃、大学入府の試みやうやうにして終はりぬ。
唯、他の神楽衆と共に、からうじての桂をりなす。
しらせ聞きたる梓、韋駄天走りにて唯が家たづね、団十郎が暫もかくやの勢ひにてヤンヤおらびたり。

「目出度目出度の若松様よ、こたびの唯殿がほまれ、勝(がち)で素晴らしきことなり」

「イヤなんの。なべて、あず猫ふるひて我に大功あらんことを祈願せしがゆえに」

「しかり、天神様に御百度なしたるぞ」

梓、舌緩(したたる)く唯が胸元かかりよれば、洗髪液(しやんぷ)が芳香ほのぼの漂ひたり。

「されば御褒美くださりませ」

「ハテ御褒美とは」

「百度の御参りには、百度くちびる吸はせて報ゆべし」

唯、やには部屋敷(かあぺつと)の上に押し倒され、さながら柔唇と柔唇重なりぬ。



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:35:01.44 ID:o5LVKDlg0

鼻突きのことなれば唯うちおどろき、かぶさる梓したたか打ちすえ、

「軽忽(きやうこつ)の仕業なり。離れよ」

「イイヤ離れませぬ。
 唯殿との調べ合(せつしよん)、神楽衆楽屋での茶事(ていたいむ)、畢生忘れがたし。
 七生の後とてうつろふ由なし。
 我が胸のうちかくのごとくあれど、サテ唯殿や如何に」

「我もまた、あず猫に違うこと毫もなし」

「されど日ごろ聞きつるに、大学にては合同魂破(こんぱ)などあると。
 うるはしの唯殿に言い寄る男子(をのこ)なども多かれ。
 唯殿が移り気は全天下の知るところ。
 ゆえにあやしむ、我が面影もいつしか薄れんやと」

 梓、なほ唯を組み伏せ、胴の上にどつかと腰降ろして身よじり封じ、うち笑む。



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 21:35:46.74 ID:o5LVKDlg0

「憂や憂、何処に。とくとく来たりて助けよや」

「呼べど来るまじ。
 障碍(しやうげ)なるかの者、夕餉の品もとめ凄市場(すうぱあ)へおもむき行く最中ならん。
 可憐の花、手折る機は今これのみ」

 かくて梓、唯が裾めくり上げ、

「また知れ、御社の賽銭箱には大尽千円の浄財なげうつたるとぞ。
 されば千年先まで我が名、我が容貌(かほかたち)、我が恋心の全ておぼえてあれ」

 放逸の指、心張りにかたくななる乳をば掴み、荒気に揉





 後、事そがれたり。
 続き読みたしと欲さば、焼麦餅々々々(わつふるわつふる)の題目をば誦すべし。



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 22:12:56.81 ID:o5LVKDlg0

やまひ床つきたる律、面の赤々たること竜田川に紅葉散らせるがごとし。
されど澪、そのあえかなる気色をいとはず、いとけなく吐かるる熱息すら甘(うま)しとばかり、
舌長うして律が唇の合はひより差し入れる。
律、いささかのあらがひもなく、澪のなすまま身を預く。

「常不断、騒がしうてありし人の、こは何としたことぞ」

「かくも苦しき病得たるは天の罰ならん。
 我、汝と和との睦まじくあるに悪念起こし、ねたしきばかりに数々の非礼なせり。
 汝がいららぎ、幾許ぞ」

「な物案じそ。我が足音すら聞き分ける人、いかでにくく思ふべき。
 寝付くまで真傍にあるゆえ、心やすく眠れよ」

「大悲なり。されど、眠り深くするためには一儀あるべし」

律、寝巻(ぱじやま)はだけ、澪が手を胸の上にさそふ。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 22:34:14.99 ID:o5LVKDlg0

「たはけ律。この期にまで色を欲すとは。眠りならで病こそ深くなるべき」

「あへなむ。ものぐるひ、身を焼きてこその我が恋なれば」

苦患の気色ながら身起こし、澪にかきつく。 

「汝と触ればふことなき朝夕、どれほど切々の心持ちなるか知る」

「是非もなきことよ」

澪、なよびかに律を伏せて、あらわの乳に吸ひつきたる。

「汗噴き、塩はゆくあるもをかし」

細やかの舌はたらきに、たよわき嬌声やむことなし。



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 22:45:22.95 ID:o5LVKDlg0

「秀手(ほつて)、秀手。澪が弄び、まこと快美なり」

「されば、こちが具合は如何に」

股より肌付(ぱんつ)、するりと去らば、
はやばや湧きし潮垂る玉門、桜の色に染まりて顕れたり。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:03:01.41 ID:o5LVKDlg0

「澪の指生来長くあるは、必定これ我が秘め所を隅々くじり、よろこばさんがためとぞおぼゆ。
 我と汝の交わり、しかに前世の宿縁なるべし」

など、律わざくれれば、

「うたてきこと、言ふものなるかな。さやふな不埒口、かくて塞がん」

とて、澪、太鼓枹(どらむすてつく)取り上げ、その先ずいと玉門に突き入れる。

「イヤ待て、上と下とで口ちがひ」

「イイヤちがはぬ。こちの口にて楽しみ味わへば、おのづ、上も物言ふことかなわじ」

八深六浅くじり続ければ、すなはち律、太息するばかり。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:20:02.24 ID:o5LVKDlg0

「嗚、澪よ澪、真美ぞ」

律、くわつと眼ひらき、魂魄抜け落つるが様にて気をやる。
寝汗玉汗いりまじり、今や褥もひと絞りとなりぬ。

「いとほしや律」

と声かえたるも、いらへなし。
有頂天に至り、ままに白河夜船と見ゆ。

「まこと、いとほしきこと上なし」

寝巻寝具ととのへ、澪、浅く口吸ひて律が寝顔まもる。
赤子の母が胸に抱かれたるに似て、安堵落ち着いたる気色なれば、澪また片笑む。



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/03(金) 23:21:27.10 ID:o5LVKDlg0

澪律おわり。




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好色草子『軽音』
[ 2011/12/17 05:12 ] 学問・古典・文学・哲学 | | CM(1)

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タイトル:
NO:4734 [ 2011/12/17 10:22 ] [ 編集 ]

練習版で途中で終わってる唯梓の続きも気になるw

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