SS保存場所(けいおん!) TOP  >  非日常系 >  梓「神様など信じない」#後編

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






梓「神様など信じない」#後編 【非日常系】


http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1288507081/

梓「神様など信じない」#前編
梓「神様など信じない」#後編




191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:10:47.93 ID:FFvKMlg00

唯「じゃあいくよ!」

 「じゃんけん、ぽん!」

 「あいこでしょ」

 「あいこでしょ」

 「あいこでしょ」

 「あいこでしょ」

 「あいこでしょ」


 「…………」

 「なかなか決まらないねー」ニコニコ
 「こいつらいいかげんにしろよ、チッ」ボソッ


梓私「ゆ、唯先輩……?」

唯「ん、どしたの?あずにゃん」



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:20:33.94 ID:FFvKMlg00

TAKE2

憂「ぐっとぱっ」

 「ぐっとぱっ」

 「ぱっ」

 「ぱっ」

 「ぱっ」

 「ぱっ」

 「ぱっ」ニコニコ

 
梓私「(憂の笑顔が怖い……)」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:31:33.03 ID:FFvKMlg00

憂「ぱっ」ニコニコ

律「なあ、で、パーの梓がどっちにつくんだ?」

憂「ぱっ」ニコニコ

澪「さあ…」

憂「ぱっ」ニコニコ

紬「そういえば決めてなかったわね…」

憂「ぱっ」ニコニコ


ならばさっさと止めてください



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:41:31.56 ID:FFvKMlg00

TAKE3
律「じゃあこの100円で決めるぞ」
 「表が出たら梓Aが私達のほう、裏が出たら梓Aが唯達のほうな」
 「後々面倒くさくないようにこっちが表でこっちが裏な」

 「じゃあいくぞ!」

ピーン



199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:50:42.36 ID:FFvKMlg00

クルクル
カツン!
コロコロ

ストン!

一般客 ヒョイ


律「あ、ああ……」グスン



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/01(月) 23:55:33.49 ID:FFvKMlg00

紬「じゃあ、梓ちゃん、あなたたちはどちらと組みたい?」

そうと言われると迷う

は、そうか
ムギ先輩のことだから
この質問には意味があるんだ

即答すべきか

答えは否である

なぜなら私はこの集団での冷静なキャラというポジションにいるからだ

ならここでとる行動はひとつ



201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:06:04.83 ID:FFvKMlg00

私「そうは言われましても」

と一度言っておいてから

梓「では、私はムギ先輩達と一緒に」

かかったな、偽者め

唯「じゃあこっちのあずにゃんが私たちと一緒だね」

紬「うん、決まりね」

あれ



204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:25:00.00 ID:d3sSkmBN0

紬「じゃあ私達はいったん帰って、お泊りの準備してまたここにくるわね」

律「じゃあちょっとばかしまっててくれ」

澪「おい、律、待ってよ」タタタ


さくさくと話は進まなかったであるが

これからのその場しのぎの大体の流れを造れた

しかしそれにしてもさくさくと話が進まなかった



207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:39:15.60 ID:d3sSkmBN0

唯「それにしても、このあずにゃん達は、そっくりだねえ」

憂「うん、私も見分けが付かないよ」

梓「そんなぁ」

私からみてもそっくりなんだから
言わば他人である唯先輩や憂先輩が見分けが付かないのはもっともであろう
それにしても、これは一体どういう事なのだろうか…

唯「ごめん、私ちょっとトイレ行ってくるね」トテテ



208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:40:12.64 ID:d3sSkmBN0

憂「えと、梓ちゃん達、いくつか質問してもいいかな?」
 「ちょっと私も状況が把握しきれなくて……」

私「う、うん、別にいいけど……」
 「(私にやましいことはないはず……たぶん)」

憂「私達の大学に来たのはほぼ一緒の時間だよね?」
 「その間に二人が会うことはなかったの?」

梓「うーん」 
私「なかったかなぁ」



209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:40:54.11 ID:d3sSkmBN0

憂「えと、梓ちゃんAは今日電車で来たんだっけ?」
 「いつもは自転車なのに」

梓「うん、5限の経済学出た後にそのまま向かったんだけど」
 「今日は電車でちょっと寝過ごしちゃったから」

憂「で梓ちゃんBの方はいつもどおり自転車で来たんだよね」

私「うん、で憂に会ったんだよね」

憂「(うん、どちらも嘘を言ってるようには見えないけど……)」

唯「おまたせー」パタパタ

憂梓私 ピクッ



212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:52:15.68 ID:d3sSkmBN0

憂「で、その後は、梓Aちゃんは20分くらい先に教室に着いてるんだよね」
 「うーん」

私「(そうだ、ここだ!)」

 「異議あり!」ドーン!

この『中野梓』が言っていることはおかしい、矛盾しているのである
私はいつも、KO大学からの帰り道に一度家に寄って準備をしてくるのだ
何故なら、KO大学では軽音部などに所属していないから
ギターをわざわざ持って移動する理由など何もないからである
それなのに、この『中野梓』はギターを現に持っている
電車で寝過ごし、家に寄らずに直接N女子大へ向かったにも関わらずだ



213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:53:16.10 ID:d3sSkmBN0

私「……というわけで、裁判長、この証人の発言は矛盾していますよね」

憂「裁判長?(私のこと?)」
 「うん、もしそうならそれはちょっと変かも」


梓「え、何を言ってるの?」

私「何って」



215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:54:07.03 ID:d3sSkmBN0

梓「昨日、メンテナンスするのに大学の駅の所にある楽器屋にギターを預けたじゃない」
 「それを帰りに取り行ったんだけど」 

え、預けてないけど
てか、私、メンテナンス自分でやるけど

梓「やっぱり、ネックのねじれとなると自分じゃちょっと難しいかな」

え、むったんネックねじれてるの?
えっと

ああああああああ

確かにねじれてる



216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 00:55:36.23 ID:d3sSkmBN0

憂「えっと、じゃあ二人の違いは楽器屋さんにギターを預けたか、預けてないかだよね」

梓「そういうことになるね」

むったん、ごめんね

唯「あのー、私も話に混ぜてくれないかな……」



217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:02:19.71 ID:d3sSkmBN0

律「全く、澪は準備に時間がかかりすぎだよ」

澪「しょうがないだろ、律が早すぎるんだよ」

律「そうかぁ?」
 「っていうか、まだみんないるよな?」

ガチャ
店員「いらっしゃいませー」

律「って」

律澪「ぎょええええええ、憂ちゃんまで二人になってるーーー」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:10:20.59 ID:d3sSkmBN0

唯「(は、初めてのリアクション!)」
 「流石はりっちゃーん、澪ちゃーーーん」ダキッ

律「近寄るな」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

唯「ふぇぇぇん」



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:11:01.06 ID:d3sSkmBN0

律「全く…」

憂「めっ!だよ」

唯「ごめんなさい……」

カランカラン

律「お、ムギも来たみたいだな」

憂「そうですね」



澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」

律「おい」



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:12:08.92 ID:d3sSkmBN0

律「じゃ、こんな時間だし、そろそろ行くか」

澪「もうこんな時間だったんだ、えっと、私達は梓のアパートに行くんだよな」

紬「うん、じゃあ何かあったらすぐ連絡ね」

律「ああ」

唯「私達もいっこっかー」

憂「そうだね、おねえちゃん」

梓「待ってくださいよ、唯先輩」タタタ

くそ、あの偽者め、ドヤ顔しやがって



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:12:55.54 ID:d3sSkmBN0

ファミレスの外にて

律「で、私達は明日この梓と一緒にKO大学に行けばいいんだっけ?」テクテク

澪「ああ」テクテク

私「そういうことになりますね」テクテク

律「じゃあ明日澪は大変だなー」テクテク

澪「へ?」



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:28:49.20 ID:d3sSkmBN0

澪「何で?大変なのは梓だろ?」テクテク

律「だってKO大学っていったら共学だぞ、共学!」

私「ええ…まあ」

律「共学って言ったら、欲求不満の男どもの集合体だぞ」
 「そんな中に澪みたいな小動物が足を踏み入れようものなら」

私「(何だよその偏見……)」

律「一瞬の間にとって食われてしまうであろう!」

澪「全く、なに言ってんだよ」

律「あはは」



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:42:47.17 ID:d3sSkmBN0

律「で、ここが梓のアパートか」

私「はい」

澪「本当に唯のアパートから近いんだな」

私「はい」

ん、何か忘れているような

あ、そうだよ
あれやこれやそれ
後、枕の上の…の片付けだよ



228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 01:52:53.74 ID:d3sSkmBN0

私「ちょっと先輩達はここでまっててください」
 「ちょっと部屋を片付けてきますんで」ダッ

えと、アレをこうして
それをこうして
…についてはもう実物がなくても大きさから内容から何からすべてを把握している
だから片付けのプランは完璧である


律「梓って片付けられない人だったり?」

澪「まさか」



249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 21:55:08.25 ID:d3sSkmBN0

私「はい、どうぞ」

律「おっじゃまー!」

澪「おじゃまします」


律「おい、なんだよこのシンプルな部屋は」

澪「ベッドとギターしかない……」

ふむ、どうにかなったようだ



250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 22:09:27.89 ID:d3sSkmBN0

澪「で、梓、明日は学校は何時からあるんだ?」

梓「明日は1限からなので9時からですね」

澪「早いな」
 「って律、何やってんだ?」

律「へ、エロ本探しだけど」ガサゴソ

澪「お前は男子中学生か!」ゴン

部屋がこの状況でもやるのか



251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 22:26:59.71 ID:d3sSkmBN0

澪「じゃあ今日はもう遅いし明日にそなえて寝るか」

私「そうですね」

律「え、もう寝るの?」
 「せっかく女子大生が3人もお泊りで集まってるんだからお話しようよー」

私「では、昔々あるところにおじいさんとおばあさんが……」

律「馬鹿にすんな」



253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 22:43:44.98 ID:d3sSkmBN0

澪「じゃあ何の話が良いんだよ?」

律「んー、せっかくだから、恋バナとかぁ」

澪「恋ばなって」

私「では、律先輩からお願いします」

律「うーん」
 「特にないかな」

パチン(強制消灯)



255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 22:54:05.34 ID:d3sSkmBN0

急にこんなことになってしまったが
とりあえず今日は寝ることにしよう

律「ショウヘイヘーイ!」

……
朝起きたらこれが全部夢でしたなんて展開なら良いのだが

律「ショウフクテイ、ショウヘーイ!」

………ぷっ



256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:05:01.67 ID:d3sSkmBN0

―朝 チュンチュン

早起きは3文の得であるというが
誰が考えたのだろうか

今現在言えることは
二人分の体重を支えながら快眠をすることは人間には難しいということである

そして昨日の夜に借りて来たガキの使いのDVD
罰ゲーム1~3巻を返さないといけないということである



257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:16:32.90 ID:d3sSkmBN0

さてと
目覚ましに手を伸ばす

時間は

10時30分

どうやら早起きでもなかったらしい



258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:26:17.67 ID:d3sSkmBN0

律「今日はもういいんじゃね?」

私「いえ、午後の講義には出ます」

私達は揃ってKO大学に向かうことにした
一瞬、いや今も心にある感情に流され学問への道を閉ざすほど
私は愚かではないのである



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:35:37.07 ID:d3sSkmBN0

ここから大学の講義が終わるまでの間の話は非常に恐れ多いが割愛させていただく
何故なら、私が講義を受け
その隣で律先輩がだりぃと言い
そのまた隣で澪先輩がそれ戒め

講義の合間に澪先輩がナンパ受け
律先輩が私の澪に手を出すなーと吼え

澪先輩が、り、律などと言い律先輩を見つめ
律先輩が照れて

あ、やっぱり面倒だ

とりあえずこんな感じの展開がだらだらと続く



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:46:55.72 ID:d3sSkmBN0

―帰り道

律「で、この後は私の家に来ればいいんだっけ」

澪「ああ、そのはず」

この間、唯先輩とムギ先輩からメールが入ったが
とりわけあちらの組もおかしな点はないらしい



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/02(火) 23:56:57.60 ID:d3sSkmBN0

―律先輩のアパートにて

私「おじゃまします」ペコリ

律「まー入りたまえ」

澪「何だよそれ」

律先輩の部屋を一言で表すと
律先輩らしい
が一番しっくりくるのかもしれない



263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:05:50.72 ID:d3sSkmBN0

律「んと、じゃあお茶でも」
 「あ、あれ、冷蔵庫にあまり物がないなあ」

律「って、梓、さっきから何ガサゴソやってるんだよ」

梓「はい、とりあえずエロ本探しを」

澪「おい」



265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:15:34.96 ID:2W87DGIe0

さて律先輩は今出かけている
別に棚から卑猥文書が発見され逃げ出したわけではない

食料調達である

その間、澪先輩とは色々な話をした

音楽のこと、これからのこと、律先輩のことや唯先輩のこと
澪先輩とは実に無駄なく会話が進む

え、別に味気ないなんて誰も言ってないけど?



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:19:40.89 ID:2W87DGIe0

律「たっだいまー」ガチャリ

澪「お帰りー」
 「って、お前、何を買ってきてるんだよ」

律「へ、食材だけど」

澪「その左手に持っているものは何だ…」

律「へ、お酒だけど」



267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:30:35.02 ID:2W87DGIe0

律「まあまあまあまあ」

澪「まあまあって、お前なあ」

律「ま、さっさと料理でもつくっちまうか」

そういうと、律先輩は料理の準備に取り掛かった



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:43:18.46 ID:2W87DGIe0

実に手際が良い

憂には劣ろうとも、料理をするときの律先輩の手際は素晴らしいものがある
料理をしながら
使ったお皿を片付けつつ
これから使うお皿を用意して

くそ、律先輩が輝いて見えるよ
うう、これがギャップがある女というものか、そうなのか



270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 00:53:16.35 ID:2W87DGIe0

律「はい、お待ちー」

出前のような掛け声と一緒に出てきたのはムニエルである
く、しかもそれにあわせるはさっき買ってきたらしい白ワイン

なんて、素晴らしいんだちくしょー

律「おい、ブツブツ言ってないで、冷めないうちに食べろよ」



271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:01:06.62 ID:2W87DGIe0

まずは一口

お、おいしい

非の付け所がない出来である

そして魚料理と相性が良い白ワインを一口

私「ぶ」



272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:11:13.51 ID:2W87DGIe0

澪「お、おい、どうした?梓?」

私「ってこれ、焼酎じゃないですか!」

律「あっはっは!」

おのれ狸め、人をだましやがって

さっきの感動を返せ



274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 01:32:16.72 ID:2W87DGIe0

そのまま、夕飯後は飲み会へ直行した

ほかにやることはないのかと言う声はもっともであるが
大学生が3人集まってやることといったらこんなものである

家主の律先輩はというと

律「……zzz」

澪「いるよな、酒弱いのに飲みたがりな人」

私「ええ」



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:09:53.56 ID:2W87DGIe0

律「ううーん、私の澪に手をだすなぁ」

澪「ったく、寝ながら何を言ってるんだか」パサッ

そういいつつ、毛布をかけてやって澪先輩はやっぱり大人である



277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:20:21.56 ID:2W87DGIe0

澪「それにしても梓は自分の大学の軽音部は見なかったのか?」

私「へ、私の大学のですか?」

澪「他の大学に行っても私達とバンドを組んでくれているしさ」
 「KO大学にだって軽音サークルはあるんだろ」

私「ええ、何個か見ましたけど…」



278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:26:49.50 ID:2W87DGIe0

澪「そのサークルはどうだったんだ?」

私「すごい上手なところから、遊びがメインみたいな所までありましたよ」

澪「すごい上手って」

私「私達と比べてですけど」

澪「」ガーン



279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:30:28.16 ID:2W87DGIe0

私「でも、何か違ったんですよね」

澪「何かが?」

私「実力が違ったことは確かですが」

澪「う」

私「なんと言うか、フィーリングというか」

澪「フィーリングか」



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:36:06.85 ID:2W87DGIe0

澪「そういえば、梓は去年、受験勉強の合間に私達の文化祭に来てくれたんだよね」

私「ええ、まあ、先輩方も私達の学園祭に来てくれましたし」


澪「そのときに私達がやった曲を覚えてる?」

私「私が知ってる曲ばかりでしたね」

澪「うん」



281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:43:07.74 ID:2W87DGIe0

澪「ふふ、学園祭が終わった後にもそんな感想聞いたんだっけ?」

私「同じことを言ったと思います」

澪「あのさ、最近渡した新曲があっただろ」

私「はい」

澪「実は、最初はあの曲を学園祭でやる予定だったんだよ」

私「へ」



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:51:10.47 ID:2W87DGIe0

澪「実はあの曲は去年の秋にほぼ出来てたんだ」

私「はあ」
 「(どおりで新曲と言って渡された割にはみんな弾きなれていたはずだ)」

澪「その曲をやる予定だったんだけど」

私「はい」



284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 02:59:31.30 ID:2W87DGIe0

澪「学園祭直前に律が」
 「『やっぱり最初はやり慣れた曲の方がいい!』」
 「なんて言い出して」

私「はい」

澪「で結局、曲を変更したんだけど」
 「最初はみんな納得がいかなくてさ」

私「そうでしょうね、学園祭に向けて皆さん練習してきてるわけですし」



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:05:45.39 ID:2W87DGIe0

澪「でもそのあと律が選んだ曲見て、みんな納得しちゃったんだよな」

私「え」
 「確かそのときやったのは」

澪「ふわふわ、カレー、ホッチキス、ふでぺん」

私「あ」



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:11:30.55 ID:2W87DGIe0

私「それって」

澪「そう、私達が高校2年のときにやった新歓ライブと同じ」

私「えと」

澪「まあ、そのときには梓は受ける大学は大体決まってたから」
 「特に深い意味はなかったんだろうけどさ」

私「はい」



287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:23:36.08 ID:2W87DGIe0

澪「最近さ、」

私「はい」

澪「私は、最初『律がドラムで私がベースでずっと一緒にバンドやろう』」
 「何て話からバンド始めたんだけど」

私「はい」

澪「最近はさ、律と唯にムギ、それに梓」
 「『この5人でずっと一緒にバンドしたい』って思ってるよ」
 
 「それが高校のときにホワイトボード書いた
  『目指せ武道館』なんて大それたものじゃなくても」

 「いつまで出来るかわからないけど」
 「出来ればずっと一緒にさ」


私「はい」



288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:24:49.58 ID:2W87DGIe0

澪「…」

私「…」

澪「…」

私「…」



289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:26:27.67 ID:2W87DGIe0

澪「って何かまとまりのない話しちゃってごめん」
 「飲みすぎかな?」

私「いえ」

澪「私達もそろそろ寝よっか」

私「そうですね」


パチン(消灯)



律(澪のやつ何の話をしてんだよ、途中で起きるに起きられない)



291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:34:38.35 ID:2W87DGIe0

次の日

律「えと、今日は私達が大学に通えばいいのか」

澪「そうだな」

律「めんどくさいよお」

唯先輩とムギ先輩の連絡からすると
向こうの組に何ら変わりはないらしい

ギターのメンテナンスの件は
憂が楽器屋に確認したところ
ギターの修理を依頼し受け取っていた

全く、いつまで続くことやら



293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:50:33.13 ID:2W87DGIe0

その日澪先輩は実に自分の空き時間まで紬先輩の講義を受け
律先輩は実に効率よく唯先輩と律先輩の分の出席カードを手に取り教室から出てくる

出てきては

ふむ、梓が心配だから早々に抜けてきたぞ

等とぬかす

全く



294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:53:57.07 ID:2W87DGIe0


律「ううーん、今日も疲れたなあ、向こうも今の所異常ないってよ」

澪「お前ほとんど講義出てないだろ」

律「今日は一日かけて、梓に講義の受け方を教えていたのだ」
 「参考になったよな、梓」

私「はい、実に有意義でした」

 「現在何かと堕落した大学生の日常と現代日本における
  学力低下および社会不適用が話題となっていますが」
 「その統計の資料をこの目で確認させていただきました」

律「おーい」



295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 03:56:21.11 ID:2W87DGIe0

律「で、今日はまた梓の家に行くんだっけ」テクテク

澪「そうなるな」テクテク

律「いつまで続くのかな?」テクテク

私「そうですよね」

ドン

痛っ、急に足を止めた澪先輩にぶつかった
止まるなら止まるって言ってくださいよ


澪「お、おい、あれ…」



296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:00:23.54 ID:2W87DGIe0

澪先輩の指差す先には私がいた

こちらを向いてはいるが

まだこちらに気づいていない

一体どうなっているのだろうか

あれは2人目の私であろうか

3人目4人目が登場したらもう手に負えない

唯先輩達は?

そうだ
まずは唯先輩達の身の安全を確認しないと



298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:02:40.34 ID:2W87DGIe0

私「律先輩、澪先輩」
 「唯先輩達は」

律「さっきから電話してるけど」

澪「電波が届かない…」

私「な」

まさか、何かあったんじゃ

その時

向こうがこちらに気付いた

私は私と目が合った



299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:05:12.88 ID:2W87DGIe0

律先輩達と澪先輩が何か言ってる?

もうちょっと大きい声で言ってもらわないと分からないです

アレ

めがかすんでる?


あしにちからが……


はいら………



301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:13:09.74 ID:2W87DGIe0

気づくと真新しそうな神社の境内にいた
そばにはもう一人の私が立っている

ここは?

私「古、河原神社…?」

?「そのとおり」

背後から声がした



302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:28:57.13 ID:2W87DGIe0

?「自己紹介が遅れたかな、私は『古河原俊之助』。ここ古河原神社の神である」

これはあの夢と同じシチュエーションである
今ここにいるのは、平安貴族のような格好をした人物である

古河原「うむ、君であったか、また会ったと表現するのが正しいのかな?、」

  私「(また会った?やっぱりこの人物はあの人、なのか?)」

古河原「で、どうだったかね、この二日間は?」

  私「この二日間?」

古河原「そうこの二日間は私からのプレゼントだ」

この二日間
私が私と出会い
律先輩と澪先輩と一緒にすごした奇妙な二日間
これがプレゼントとこの人物は言ったであろうか

ではこの原因はこの人物にあるのだろうか?



303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:33:38.78 ID:2W87DGIe0

  梓「では、この奇妙な二日間はあなたの『仕業』ですか?」

私よりも早くもう一人の私が口を開いた

古河原「仕業?」

事態を考えれば、もう一人の私が『仕業』と表現するのもおかしくはない

古河原「仕業、であるか、くく」

  梓「な、笑いごとじゃないです!」

古河原「いやいやすまない」
   
   「うん、君は、いや、君達は何か勘違いをしているよ」

私達を交互に見ながら彼は言った



君達?勘違い?



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:45:45.46 ID:2W87DGIe0

彼は続けた

古河原「ドッペルゲンガーと言うものを知っているかね?」
  
  私「ドッペルゲンガー…」

私達の顔をみて知っていると判断したのだろう
彼は続けた

古河原「うむ、知っているようだね」
 
   「では、それに出会った者の末路は?」

   「ふむ、それも知っているようだね」

   「ではついて来たまえ」

そういうと彼は歩き出した

私達は無言でその後をついていく



306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:48:42.62 ID:2W87DGIe0

彼は本殿の前で歩を止めた

古河原「では見てくれたまえ」

そういって本殿の扉をあける
本殿の中にあったものは

鏡だ

鏡と表現するのは正しくないかも知れない
もし、光を反射させ、目の前にある像を映し出すものが鏡であるというならば

これは鏡ではない



307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 04:55:29.67 ID:2W87DGIe0

そこに映っていたのは

N女子大で真っ白な顔をして倒れている私と
それをゆすっている律先輩と澪先輩の姿である

古河原「ふむ」

ここで彼が口を開いた

古河原「これがいわゆるドッペルゲンガーに遭遇した者の末路であるか」

  私「…」

古河原「私が二日間をプレゼントしたのは、この『中野梓』に対してだよ」

古河原「私は君達が存在するであろう二日間について」
   「彼女に君達と会わないような場所を教えた」
   「さすがに私もドッペルゲンガーを作ったり消したりまではできないからね」



309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:00:42.04 ID:2W87DGIe0



君達?
ドッペルゲンガー?

古河原「まあ実際は、君達が意識的にしろ無意識的にしろ彼女を探し動き周るから」
   「安全な場所をいくつか教えただけなんだがね」

  梓「でも」

古河原「でも彼女はそこから出てきてしまったようだ」

   「そして、君に出会ってしまった」
   「あれだけ忠告したにもかかわらず、残念だ」


何を言ってるんだ、この人は

これではまるで、私がドッペルゲンガーで

私が私を……


鏡に映っている私は相変わらずピクリとも動かない

これは私?

違う?



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:09:44.12 ID:2W87DGIe0

古河原「さて、もういいか」

そういうと彼は本殿を閉じた

古河原「さて、君達もそろそろ時間であろう」

   「本体が滅びて目的を果たした以上ね」


ドッペルゲンガー?

本体?

考えがまとまらない

視界が白い靄に包まれていく

君達?

一体何の話をしているの?

一体誰の話をしているの?

彼女?

私?

視界を白い靄がさえぎり始める



311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:21:49.53 ID:2W87DGIe0

もう目の前が真っ白で何も見えない

私は私じゃなかった?

隣にいた私の顔はもう見えない

でもそれも私じゃなかった?

もう私自身膝のあたりまで見えなくなっている

私が私を殺したの?




私は一体なんだったのだろう?

私はこのまま消えてしまうのだろうか?


でも

武道館なんて立派なところじゃなくてもいいから

もう一度先輩達とライブがしたかったな



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:31:18.02 ID:2W87DGIe0

古河原「なーんてな」









古河原「…………」

  梓「…………」

古河原「…………く」

  梓「…………ぶふ!」

古河原 梓「wwwwwwwwwwwwwwwwww!」


え?



314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:44:03.52 ID:2W87DGIe0

 梓「だから、どっきりはかわいそうって言ったじゃないですかwwwwwwwwwww」

古河原「いやあ、ひいひい、こんなに笑ったのはひさしぶりでwwwwwwwwwwww」

  梓「それにしても名演技でしたねwwwwwwwwwwwwwwwww」

古河原「ひぃひぃ、いやいや、君には負けるってwwwwwwwww」

  梓「聞いてないですよwwwwwwwww
    ドライアイス仕込んだ演出wwwwwwwwwwwwwwww」ジタバタ

古河原「敵を欺くのはまず味方からwww鉄則wwwwwwwwwwwwwwww」



私「……」



315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 05:55:25.38 ID:2W87DGIe0

事の顛末を話そう

この老人、古河原俊之助は安産の神である

私のお祈りを聞き、余興でこのドッペルゲンガーの中野梓をつくりあげたという

最初はただ単にこのもう一人の私を先輩の前にちらつかせ

混乱する姿を見て一人楽しむことを目的としていたらしい

安産の神改めただの変態である

しかし、誤算が生じた

先輩達に姿をちらつかせたはいいものの
このドッペルゲンガーなんとそのまま捕獲されてしまう

その後、うまい具合にN女子大にやってきた私と入れ替わりに教室を出て
当初の目的を達成しようとするも

唯先輩に抱きつかれたままになり断念

結局その姿を教室に入ってきた私に目撃されてしまう



317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 06:03:41.99 ID:2W87DGIe0

混乱に乗じて姿を消してくれれば良かったが

先輩達が私に付きっ切りになってしまった

その上、そこにいる全員がドッペルゲンガーは危険と判断

更に監視は強まる

しかし、余興でドッペルゲンガーを造ってしまったものの

このままふと消えるのは味気ないし

造られた側も納得しない

ホラー的展開に持っていくのも他人から見られたらすねているようで避けたい展開だ

ここで二人は計画した

どっきりを行おう

標的は私である



318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 06:17:42.82 ID:2W87DGIe0

私「で、私はどうすりゃいいんですか」

古河原「いや、別にどうするもww」

梓「こうするもwwwww」

くそ、腹立つ



320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 06:36:45.53 ID:2W87DGIe0

古河原「でも君も良かったんじゃないかな」

私「何が?」

古河原「だって君の当初の不安は解消したんじゃないかな?」

私「はあ?」



327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:19:01.93 ID:2W87DGIe0

古河原「最初は不安だらけだったんだろう」

   「先輩達と違う大学に通うこととなった、それが不安だった」

   「それでも先輩達と仲良くできるか、それが不安だった」

   「先輩達が自分の思っている以上の実力をつけていた、そこに自分が入れるか不安だった」

   「これからも先輩達と同じ場所に立ち続けられるのか、それが不安だった」


   「だから祈った」

   「お参りの手順を確かめてまで」 

   「だから投じた」
 
   「一度手に取った十円を五百円に取り替えてまで」


   「では君にアドバイスを送ろう」

   「人生生きても100年前後、もっと肩の力を抜きたまえ」



329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:22:05.94 ID:2W87DGIe0

古河原「何で私が君にもこんな二日間をプレゼントしたか教えよう」
 
   「私は君達で見てみたかったのだよ」
 
 
   「本体に遭遇したドッペルゲンガーの末路を」




  私「それじゃ、さっきしたどっきりの話と」



古河原「どっきり?」

   「ああ、どっきりの話は全部嘘だよ、くくく」

  梓「クスクス」






330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:24:31.78 ID:2W87DGIe0

急に視界が白い靄に包まれる

意味が分からない

私は私?

結局私はドッペルゲンガー?


一体いつから

お参りしたとき?

高校の時?

それとも生まれる前から?


目の前が本当に真っ白だ

もう何も見えない……



331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:26:42.01 ID:2W87DGIe0

うん

白い?

天…井?

先輩、達?



332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:28:40.17 ID:2W87DGIe0

私はベッドの上にいた

諸君勘違いしてもらっては困る
唯先輩のベッドではない
病院のベッドである


律「それにしても一体なんだったんだか」

紬「そうねえ」

唯「これからは何が起きても大丈夫なように」
 「私がずっとこうしてるね」のしっ

梓「唯先輩、重いです」

唯「ひどいっ!」



333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:34:13.46 ID:2W87DGIe0

後々受けた説明によると

唯先輩達と一緒にいた私はちょっと目を離した間に急に消えてしまったという

そして、私が倒れたことに律先輩と澪先輩が気を取られている間に
そこに現れた私も、また消えてしまったという


私はN女子大で倒れた後すぐ病院に運ばれたようだ
倒れた原因が不明のため、いくつか検査を受けることになったが
どの検査も結果は異常なしだった

しかし、明日まで入院とのこと

鏡を見てみた
写ったのはポニーテールの中野梓である



334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:36:17.74 ID:2W87DGIe0

澪「しかし、ライブ数日前でこの状態じゃ、今回のライブは延期だな」

紬「そうね」

律「しかたないな」

唯「そうだね」

梓「いえ」


梓「いえ、今回のライブはやりましょう」
 「というより、やらせてください」

澪「お、おい、梓」

律「お前、今こんな状態だろ、まずは体を」

梓「お願いします、今回のライブはやらせてください」



335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:41:02.83 ID:2W87DGIe0

律「って言ったって、こんな状態じゃ新曲とかだって難しいだろ」

梓「確かに、今からじゃとてもじゃないけどあの新曲は出来ません」

澪「え」

梓「だから、構成を変えましょう」



梓「とりあえず、次は私が入ってから最初のライブになるので」
 「やっぱり、最初はやりなれた曲のほうがいいですよね」
 
律「…」

 「って言うことで、律先輩、曲の構成お願いしますね」

律「お、おう、まかせとけ」

唯紬「…」クスッ



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:43:25.40 ID:2W87DGIe0

梓「で、このライブを成功させて」
 「私達の武道館への足がかりにしましょう」

澪「そ、そうだな、はは」

律「中野ー、お前言うことが生意気だぞー、安静中のくせに」

唯「じゃあ、私も頑張るよ」フンス

憂「頑張ってね、おねえちゃん」

紬「私も気合入れて頑張るわ」



337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 13:46:55.66 ID:2W87DGIe0

次の日、私は退院した
帰って財布の中を確認してみると領収書が入っていた
大学の近くの楽器店のギターのメンテナンスの領収書である
ギターを確かめるとネックの歪みはなかった

私は鏡を見てみた
写るのはポニーテールの中野梓である



後々調べてわかったことだが
古河原神社が祭っている神様は古河原俊明という
古河原俊之助と言う名前は調べる限りでは見当たらない



343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 17:19:55.24 ID:2W87DGIe0

まさに一体全体摩訶不思議である

こんな考え事ばっかりのときはギターを弾くに限る

ライブでやる曲は大体想像がつく

私はギターケースからギターを取り出し

ネックの歪みがないギターを手にとって慣れた手つきで弾き始めた



344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 17:35:30.63 ID:2W87DGIe0

最後に

『中野梓』と記された出席カードが一講義に二枚確認されていたため
単位認定に唯一『経済学』が不可となったことと

私が「神様など信じない」ということは

紛れもない真実だ

神に誓ってもよい




以上でこの話はおしまい



349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 17:54:26.27 ID:2W87DGIe0

それにしてもこの日記、何でこの日付で終わってるんだろ

何気に梓も飽きっぽいのかな?

ガチャリ
梓「ご飯買ってきたよー」


梓「ってこら!勝手に人の日記見るなーーーーーーー!」



351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 18:08:00.85 ID:2W87DGIe0

私は梓に聞いた

結局この日記ってどこまでが本当でどこまでが嘘なの?


梓「え」

 「全部嘘だよ」

 「神様に誓って」クスクス




おしまい




352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 18:10:03.30 ID:oZFJJ06R0





353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/11/03(水) 18:12:26.11 ID:TCN8bubQO

おわた 乙






関連記事

ランダム記事(試用版)




梓「神様など信じない」#後編
[ 2010/11/03 18:34 ] 非日常系 | | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6