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その時、真鍋和の怒りは頂点に達した。 【カオス】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:36:22.62 ID:9MHxcvyG0

和「ひ……ひぃぃあああああーーっ!!」

和は奇声を上げて立ち上がり、ガシガシと頭をかきむしった。
ホームルーム中の教室に和の声が響き渡る。

唯は呆気にとられて身体が硬直してしまった。
他のクラスメイトもさわ子も、奇声の主が和だとわかると、
その事実を飲み込むだけで精一杯になってしまった。
この時教室にいた人間は、ただ和を眺めているほかなかった。

唯「の……和ちゃん?」

いち早く我に還った唯が和に声をかける。

和「っぬぅぅぅぅぅぅああああああ!いい加減にじろ゛お゛お゛お゛ォォェェァァアア!?」

和は唯に背を向けたまま、唯の机に回し蹴りをお見舞いした。

唯「げうッ……!?」

吹き飛んだ机は見事唯にぶち当たった。
唯は腹を抱えてうずくまり、咳き込んだ。

唯「うっ……えほっ……げっ……ほ」

和「ひゃっほおおおおーーっ!!!」





6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:43:54.46 ID:9MHxcvyG0

姫子「ちょ、ちょっと和…あんた何やって…」

和「ヤンキーマジうざいんですけどおおおおおおおおおおおお?!」

和は自分の椅子を掴むと、それを高々と頭上に掲げた。

姫子「え…?う、ウソ…ちょっと待っ…」

姫子は後ずさったが、和はゆっくりと近づいて行った。

和「へ、へへへへええええ」

姫子「やだ…や、やめ」

和「ラァ!!」

和は姫子の頭目掛けて、勢いよく椅子を降り下ろした。



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 01:57:39.31 ID:9MHxcvyG0

姫子「あぎぃっ…」

姫子はどさりと倒れ、それきり動かなくなった。
姫子の頭から流れる血が床にじわじわと広がり、茶髪が赤く染まった。

澪「き、キャアアアアアアアアアア!!!」

空気をつんざくような澪の悲鳴が静まり返っていた教室にこだました。

その声で、教室にいた人間は我に還った。

さわ子「ちょ、ちょっと真鍋さん?!」

和「ク、クハァァ…」

和はゆっくりと、床に座り込んだ唯に近づいていった。

唯「あ…あああ…」

唯は恐怖のあまり、失禁してしまった。

和を止めなくてはならない。
そうわかっていても、誰も身動きをとれなくなっていた。

今この教室は、和によって支配されていた。
クラス会議の時のそれとは全く違う形で広がった支配の中、
唯は自分が数秒前までしていたイタズラを心の底から後悔した。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:07:12.34 ID:9MHxcvyG0

律「和…や、やめろ…」

ありったけの勇気を込めた律の声が上擦った。

和「あ?!」

和はぐるんと首を律の方に向けた。
赤いオシャレメガネの奥の眼はきつく釣り上がっていて、
そこに宿る有無を言わせぬ怒りの色は、律を容易に貫いた。

律「ひっ…」

律はその場に尻餅を着きそうになるのをなんとかこらえた。

和はまた唯の方に顔を向けた。

和「ゆいいいいいい…てめえさっきからなにしてくれてんだああああ……?」

その声に、和らしい優しさは全く無かった。

唯「あ、あ…あぅぅ……」

生まれて初めて向けられた剥き出しの憎悪に対し、唯は抗う術を知らなかった。



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:19:03.64 ID:9MHxcvyG0

和「さ、さすがの、わた、わたわたわたしも」

怒りのあまり、和の声は震えた。

和「ゆ、ゆ、ゆるゆるゆるさね」

和「ゆるさねえぞおおおおォォォォォォ!?ガアアァァァァあああ」

和は両手を広げて唯に飛びかかった。

唯「いやあああああああっ!!!」

その瞬間、和と唯の間に、紬が割って入った。

紬「だ、ダメっ…!や、やめて和ちゃん……」

紬は涙声で訴えた。

和「じゃ、邪魔邪魔邪魔すんな邪魔マユゲ」

和「邪魔だああああああああ!!」

和は紬の髪をがっしりと掴み、そのマユゲ目掛けて頭突きを繰り出した。

紬「がっ…」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:31:07.84 ID:9MHxcvyG0

和「ラァ!オラァ!」

和は何度も紬のマユゲに頭突きした。
それから掴んでいた髪を放し、
手を拡げてむしりとった金髪をぱらぱらと床に落とした。

紬「どかない…!絶対にどかないわ…!」

紬は唯を庇うように、両手を広げて和の前に立ち塞がった。
瞼は腫れ上がり、膝は震え、立っているのがやっとだったが、
紬は恐怖に負けまいと自分を奮い立たせた。

紬「りっちゃん!早く唯ちゃんと姫子ちゃんを保健室に連れていって!」

律「あ、あぅぅ…」

紬「りっちゃん!!」

律「あ…わ、わかった!」

律は急いで唯に駆け寄り、腕を掴んで立たせた。
それから姫子のほうに目をやったが、
割れた額から流れる夥しい血は律をぞっとさせ、
素人目にみても最早助かりそうもなかった。



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:46:33.20 ID:9MHxcvyG0

春子「わ、私が姫子を連れていくから…律は早く唯を…」

律「お、おぅ…」

律は震える唯を連れて教室から出ていった。

和「ムギィィィィ…なんで邪魔するのよおおおお…?」

紬「和ちゃん…正気に戻って…お願い……」

さわ子「ムギちゃ…琴吹さん!危ないわ!真鍋さんから離れて!」

紬は首を横に振って答えた。

紬「と、止めないと…。唯ちゃんやクラスのみんな…それから和ちゃん自身のあめにも…」

和は、にいっと笑って言った。

和「そうなんだ。じゃあ私…」

その声はいつもの和だった。
紬はその声を聞いて、身体の力がフッと抜けた。

紬「和ちゃん…一体どうしてあんな…」

紬が和に歩み寄ろうとしたその瞬間。

和「じゃあ私…あんたも許さないからあああああああああァァァァ!!!」

和の怒号が窓ガラスをビリビリと鳴らした。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 02:57:15.58 ID:9MHxcvyG0

和は紬の方に手を伸ばすと、首をぐっと、掴んだ。

紬「あっ…ぐ……」

和「へひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

およそ善意のある人間のものとは思えないその笑い声は、教室にいた人間全てを凍てつかせた。

紬「が…っ……かはっ……」

紬は大粒の涙を流しながら必死に抵抗したが、その悪魔の手を振りほどく事はできなかった。

和「ぎひゃっ…ひぃひゃひゃひゃひゃひゃ」

和はオシャレメガネを外すと、それを紬の口にぐしゃりと押し込んだ。

紬「い……がっ…あがぁっ」

紬の口は割れたレンズでズタズタになり、気持ちの悪い鉄の味が広がった。



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 03:07:55.28 ID:9MHxcvyG0

エリ「キャアアアア!!」

信代「紬ィィィ!!!」

澪「う、うぅ……見えない聞こえない見えない聞こえない……」

いちご「……」

悲鳴の大合唱は、帰りのホームルームを終えた他のクラスの生徒にも聞こえた。
騒ぎをききつけた生徒が、何事かと教室に集まってきた。

紬「ひっ…がっ……は…あ…」

その生徒達の目に、信じられない光景が飛び込んできた。
品行方正で知られる生徒会長が、軽音部の琴吹紬に尋常ならざる暴力をふるっているのだ。

和「ダハァァァ!!」

和は紬の口に鉄拳をお見舞いした。



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 03:19:53.65 ID:9MHxcvyG0

和「どらぁ!!」

和は紬の頭を掴むと、そのまま地面に叩きつけ、馬乗りになった。

それから紬の口に手を入れ、一気に口を引き裂いた。

紬「ぐぎゃぁぁ!!」

いつも鳥が囀ずるように喋る紬があげた醜い悲鳴は、事の異常さを強調した。

ビニールが裂けるような音に、その場にいた全員が耳を塞いだ。

紬「ひっ…ひ…ぎひぃぃぃ…」

紬は涙と鼻水と涎と血にまみれながら、耳まで裂かれた口で必死に命乞いをしようとした。
その顔に、かつてその美貌を羨まれた琴吹紬の面影は最早なかった。

和は両手の親指を紬の目に当てると、ぐっと力を込めて、眼球を潰した。

紬「っ…あ、ああああああ!!!」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 03:30:11.32 ID:9MHxcvyG0

光を失った紬は、いよいよ恐怖に飲み込まれた。
漏らした尿の匂いにも気付かず、ばたばたと手を動かして、紬は力なく抵抗した。

和「はっ!」

和が紬の首をごきんと鳴らすと、紬の抵抗は止まった。

しんと静まりかえる教室。

和はその中で、淡々と紬の身体を解体し始めた。
耳を引きちぎり、鼻に指を入れて顔の皮をむしる。
臍に指を食い込ませ、腹を破って臓物をそこら中にぶちまける。
最後に和は立ち上がり、思い切り紬の頭を踏みつけ、頭部を粉砕した。

誰もが悲鳴をあげる事すら忘れるほどの恐怖に包まれていた。

その中にあって、和は悠々と教室を出る事が出来た。



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 03:41:48.41 ID:9MHxcvyG0

一方、律と春子は保健室で唯を宥めながら、同時に自分を落ち着かせる作業に必死になっていた。
保険医が出張でいなかったため、姫子の治療はできなかった。
もっとも、保健室はおろか、どんな名医でも姫子を救う事ができないのは火を見るより明らかだった。

唯「ふっ…う、うううぅ……」

律「だ、大丈夫。大丈夫だから…」

そう言いながらも、律は自分の身体の震えを抑える事が出来なかった。

なぜ、あの温厚な和があんなに怒り狂っていたのか。
恐らくその原因は唯にあるのだろうが、
今の唯は言葉を失っていたため、律と春子は問い質す事をしなかった。

春子「みんな大丈夫かな…」

律「……」

律は答える事ができなかった。
澪や紬の事が心配だったが、あの教室に戻る勇気はなかった。



29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 03:49:16.99 ID:9MHxcvyG0

春子「私、ちょっと教室に戻ってみるよ」

律は驚いて春子のほうを見た。

春子「大丈夫。いざとなったら和より私のほうが力はあるし」

確かに、律達のクラスで一番の腕っこきは春子だった。
紬もかなりの力もちだったが、春子や信代には及ばない。

律「き、気を付けろよ…」

春子「おう。唯のこと頼んだよ」

そう言うと、春子は保健室を出ていった。

律「…くそっ」

律は、不甲斐ない自分を恥じた。
教室にもどった春子に比べ、律は安全な保健室でただ震える事しか出来なかった。



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:08:05.35 ID:9MHxcvyG0

唯「り……りっちゃん…」

唯がガチガチと鳴る歯の奥から、言葉を絞り出した。

律「な、なんだ?どうした?」

唯はゆっくりと話し始めた。

唯「わたし…私のせい…で……」

焦点のあわない唯の目が、律の顔を探した。
律は唯の手を握り、答えた。

律「今は気にしちゃダメだ。落ち着いてから話せばいいから。な?」

唯「でも、私…私がイタズラしたから……」

律「いいから…。後で聞くから…」

唯「消しゴム……私…が……」

ぎゃああああああああああ!!

突如保健室の外から聞こえた悲鳴が、唯の言葉を切った。



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:20:30.20 ID:9MHxcvyG0

唯「い、今の……春子……ちゃんの……」

律「そ、空耳!空耳だから……」

恐怖は一瞬にして二人の身体を駆け巡り、心を隈無く覆った。

律「大丈夫、大丈夫だって……」

その言葉を遮るように、部屋のスピーカーからさわ子の声が鳴り響いた。

『生徒に連絡します。今校舎に残っている生徒は、
 教室に鍵をかけて絶対に外にでないでください。
 繰り返します。今校舎に残っている生徒は…』

唯「……」

律「……」

沈黙。
重い沈黙。

二人は身を寄せあい、息を殺した。

次の瞬間、保健室のドアが勢いよく蹴破られた。

和「ばああああああああああ!!!!」




34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:21:38.61 ID:QNFaO6YE0

何やったらこんなになるんだよ



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:25:57.03 ID:v+BKKI4v0

和恐すぎだろおい
バイオハザードでいう一般市民が追跡者を目の前にしたレベル



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:32:03.22 ID:tqH6tYIe0

これまでここまで狂気に満ちたわちゃんをみたことがない





38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 04:34:00.63 ID:9MHxcvyG0

唯「いやあああああああっ!!」

和の手からは、春子の頭部がぶらぶらと垂れ下がっていた。
まるで戦国時代に相手の武将の首をとった侍のように、和はそれを掲げた。

和「どうだああああああああ!?すげえだろおおおおお」

律は立ち上がり、和に向かって叫んだ。

律「の、和っ!!みんなは…ムギと澪は……っ!」

和は口元に笑みを浮かべて答えた。

和「さああああああ!?とりあえず邪魔したやつはみーーーんなビリビリって」

和「ビリビリーって裂いてやったわよ!?チーズみたいにねえええええ!」

律「な…まさか澪を……」

和「あんなロミオだかデミオだか、わかんねえやつなんて知ったこっちゃねえよ!!
  あーでも、あのマユゲはビリビリーってしたよ!!
  ビリビリのバラッバラよ!!へひっ…ぎひゃひゃはゃひゃは」

唯「そん……な…ムギちゃん……」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:30:18.04 ID:9MHxcvyG0

律「なんで…なんでなんだよ和!唯が何したっていうんだよ!?」

和はげたげた笑いながら言った。

和「ひ、ひひっ!楽しかっただろうねえ?さぞかし楽しかっただろうねえ!?
  ヤンキーと二人してポイポイポイポイしてよおおお!?」

唯「ごめんなさい……ごめんなさい……」

唯は謝った。
和と、和の凶行の犠牲となったクラスメイトのために、何度も謝罪の言葉を口にした。

しかし、その誠心誠意を込めたその言葉も、今の和には届かなかった。

和「そうなんだ。じゃあ私、唯もビリビ リにするね」

事務的にそう言うと、和は獲物を狙う猛禽類のように両手を広げた。

和「むひょうッ!」

そしてそのまま和は唯の方に猛然と走り出した。



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:39:47.97 ID:NKs58QI10

唯「ひ、ひいっ!!」

唯は臆病のままに身を屈めて目を閉じた。

和「むひょううううう!!」

唯は死を覚悟した。
が、和は唯に襲いかかってこなかった。

恐る恐る、唯は目を開けた。

和「ふ、ふはへへへへへへ……なんだぁ?
  おま、おまおまおまえも裂けるチーズにしてやろうか?おぉ?!」

律「やってみろよ……ぜ、絶対唯は守るから…っ!」

律はなけなしの勇気を振り絞って和の前に立ち塞がった。
いや、勇気というよりはほとんど無謀だった。
怒りによって脳のセーブから解放された和の筋肉の前では、
律の小さな身体など文字通り裂けるチーズに等しかった。

和「酒のツマミにしてやるよおおお!!」

和が律に飛びかかった。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 11:48:26.21 ID:NKs58QI10

律「ふっ!」

律はさっとそれをかわした。
近くにあったパイプ椅子を取り、前に突き出した。

和「どらァ!!」

和が飛びかかると、律はパイプ椅子でそれに応戦した。

和「っ?!ンノヤロオオオオオオ!!」

律「くっ!唯!早く逃げろ!」

唯「あ……ああああ……」

律「早く!!」

人の領域を超えた和に対して律が対等に応戦できたのは、まさに恐怖のおかげであった。
度を超えた恐怖は、人間の生存本能を呼び覚ます。
律の身体は、生きるため…ただその一点のみに特化して動いた。



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 12:05:07.38 ID:NKs58QI10

和「邪魔するな!!チーズ風情が
  私立桜ヶ丘女子高等学校第六十二代生徒会長の邪魔をするなあああえあああ!!」

律「うるせえ!」

律はパイプ椅子を降り下ろした。
がつんと音を立てて、和の頭に当たった。

和「ぎゃああああああああああ」

律「よし、もうひと押し!」

律が和にトドメを刺そうとした時だった。

唯「もうやめてええ!!」

頭を抱えて倒れる和を、唯が身を呈して庇った。

律「ゆ、唯……」

唯「もうやめてりっちゃん……」

律はゆっくりとパイプ椅子を離した。

和「ぐひっ」



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 12:14:00.60 ID:NKs58QI10

唯「もうやめて…。和ちゃんは悪くないよ…」

律「で、でも唯!こいつはムギや春子を…!」

唯「私が…私が悪いの…」

律「……」

唯「和ちゃん、ごめんなさい…」

唯はゆっくりと和に手を差し伸べた。
和はそれに反応せず、がっくりと項垂れたままだった。

唯「和ちゃん…?」

和「……くっ」

和「くっくっくっ……」



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 12:51:49.82 ID:/fbQ6PK10

和「くっくっくっ」

保健室に和の不気味な笑い声が響いた。

和「くっくっくっくっくっくっくっくっくっ」

律はパイプ椅子を拾い直した。

唯がそれを咎める視線を律に送ろうとする。
その瞬間、和はばっと立ちた上がった。
右手で唯の頭を鷲掴みにして、軽々と持ち上げる。

唯「い…痛い!和ちゃんやめて!」

唯は地に着かない足をばたつかせて懇願した。

和「そうだよ」

和「ずえええぇぇぇんぶお前が悪いんだよおおおお!!!」

和が手に力を込めると、唯の頭がみしみしと音を立てた。

唯「あああ!痛い!いだいいだいいだいいぃぃぃぃィィィィ!!」



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 14:13:01.24 ID:xQu4tApL0

律「や、やめろっ!」

律はパイプ椅子を和に向けて横薙いだ。
しかし和はそれを左手だけで受け止めた。


和は掴んだパイプ椅子をぐっと握り、フレームをねじ曲げた。

律「なっ……?!」

和「っしょおおおおおおおお!!!」

和は、窓に向かって唯を放り投げた。

唯「いやあああああああ!!」1カメ

唯「いやあああああああ!!」2カメ

唯「いやあああああああ!!」3カメ

律の目に、その光景はスローモーションで映った。

唯は頭から一直線にガラスに突っ込み、窓をぶち破って外に放り出された。

律「唯ィィィィ!!こ、ここ三階だぞ!?」

律が和の方を向き直ると、和が鬼の形相で目前に迫ってきた。



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 15:29:34.43 ID:xQu4tApL0

梓達二年生の教室は、丁度保健室直下の一階にあった。
その教室で、梓と憂と純は、先程の校内放送に従って
他のクラスメイト数人と、事態を把握できないまま気を揉んでいた。

純「あーもー!なんなのよー!部活始まっちゃうじゃん! 」

梓「なんなんだろうね。不審者が校内に入ったとか…?」

憂「えっ?ど、どうしよう…!お姉ちゃん大丈夫かな…」

梓「大丈夫でしょ。唯先輩ならみんなと一緒にいるだろうし…」

純「それに確か生徒会長さんも同じクラスでしょ?
  唯先輩が勝手に出歩かないようにちゃんと見張ってるんじゃない?」

憂「そうかな…そうだといいけど……」

憂は姉に思いを馳せ、窓の外にふと目をやった。

唯「ああああああ!……ぐほっ」

憂の視界の上から、唯の姿が現れた。



80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 15:40:19.04 ID:xQu4tApL0

憂「!?」

憂は我が目を疑った。

純「ん?なに今の声?」

憂は口をぱくぱくさせながら言った。

憂「お、おね、お姉ちゃんが…降ってきた……」

梓純「はぁ?」

梓と純は声を揃えて言った。

梓「何言ってるの?」

純「いくらお姉ちゃん大好きって言っても、幻覚はやばいよ?」

憂「で、でもほら…あそこ……」

憂が窓外を指差すと、梓と純はそこに視線を移した。

和「だぁぁぁぁはははははははははは!!!」

憂梓純「!?」

巨人のような笑い声を撒き散らしながら、生徒会長が降ってきた。



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 15:49:45.57 ID:xQu4tApL0

和「どうだああああああああ!?ゲハハハハハハナハ」

目を血走らせて笑う和の異様な姿に、憂達は度胆を抜かれた。

唯「うっ……げほっ…」

三階から落ちた唯は、ぐったりしながら吐血した。
和は腰を低くして、忍者のような走り方で唯に近づくと、左手で首根っこを引っ付かんだ。

和「げっ…げっへ…ギャギャギャギャ」

和はにたりと笑った。

唯「の…どか…ちゃん…」

唯は掴まれたまま、和を見た。
和の右手には、黄色いカチューシャのついた頭皮ようなものが握られていた。

唯「りっちゃん……ごめん…。ごめんね……」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 16:07:32.65 ID:xQu4tApL0

梓「な、なにあれ……あははは……」

常識人である梓にとって、その光景は理解の範疇を大きく超えていた。
どういった感情を示すべきか、脳はその判断ができずに、梓は笑うしかなかった。

憂「お姉……ちゃん……」

純「憂?」

憂「お姉ちゃん!!」

憂は、それが姉の生命を脅かす存在だと瞬時に判断した。

憂は非力だ。
恐らく、平時の和相手ですら力負けするだろう。
それでも、憂は考えるより早く窓を開けて外に飛び出した。

純「憂っ?!やめなよ!危ないよ!」

純の制止を無視して、憂は和に近づいていった。

憂「和ちゃん!お姉ちゃんを放して!」

和「はい」

和はそう言って、唯の首の皮をむしりとった。

唯「いぎゃああああぁぁぁ!!!」



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 16:22:45.44 ID:xQu4tApL0

憂「やめてええ!!」

憂は迷わず和に飛びかかった。

しかし和のような人外の動きではなく、十七才の少女のそれでしかなかった。

和は片手でいとも簡単に憂を払い除けた。

憂「あぐっ…」

地に臥した憂を、和は踏みつけた。

和「ひーひひひひひひひ」

憂の身体から、ばきばきという音がした。

憂「ぎぃぃあああああああ!!!」

和は何度も何度も憂を踏みつけ、徹底的に骨を砕いた。



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 16:41:59.03 ID:xQu4tApL0

唯「憂……う…い…」

息も絶え絶えに、唯は憂を呼んだ。

和「あ~……あああああああっ!!」

和は唯を掴んだ手に力を込めた。
唯の頭蓋がめきめきと鳴り、眼球が飛び出しそうになった。

唯「ぐぎゃ…あ、あ……」

憂「や……めて……」

憂は這うようにして和に近づき、足にすがりついた。

憂「やめ…て…」

和は憂を一瞥すると、唯を地面に叩きつけた。
そして憂のポニーテール部分を掴み、既にボロボロになっていた憂の身体を持ち上げた。



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 16:53:51.49 ID:xQu4tApL0

和「このシスコンがあああああ…」

和「うっ」

和「とうしいんだよおおおおお!」

右手で憂の頭を掴んだまま、和は左手で憂の肩のあたりをがっしりと掴み、力を込めた。

憂「あ…あ…」

純「う、うそ…まさか…」

和がさらに力を込めた。

憂「ぎあ…あ…あああああああっ!」

梓「や、やめてーっ!!」

和は獣のように目を見開いて叫んだ。

和「ヤマカアアアアアアアアアアン!!!」

ばきっという音と共に、憂の頭と身体は分離した。

梓純「いやああああああああああ!!!」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:00:50.24 ID:xQu4tApL0

和は憂の頭部を天高く突き上げ、勝どきをあげた。

和「ウオオオオオオオオ!!」

まるで肉食の宇宙人の雄叫びのように、その声が周囲に響き渡った。

唯「う……い……」

和は憂の頭をべろりと舐めると、一気にかぶりついた。
むしゃむしゃと憂の頭を食い散らかす和の姿に、
教室から見ていた二年生はただただ脅えた。

和「ゲエエエエエエエエエ」

大きなゲップをしてから、和は言った。

和「ごめんね唯。食べちゃった。あなたの大切なもの食べちゃった」

和「イチゴみたいに食べちゃったああああああああああああああ!!」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:09:10.88 ID:xQu4tApL0

唯「のどか…ちゃん…」

和は唯に近づき、両手で唯の顔を挟んだ。

唯「あががが……」

和「ペッしゃんこにしてやるわ。してやるわああああああ!!」

唯を挟む手に、和が力を込めた。

梓「やめて…もうやめて……」

梓はすすり泣きながら懇願したが、和がそれを聞き入れるはずもなかった。

和「ヒィーッウイッアヒャアアアアエア!!!」

いまわの際。
顔を潰される瞬間、唯は言った。
いつもの悪気のない笑顔で言った。

唯「和ちゃん。ごめんなさい」

べしゃっと音を立てて、唯の頭は潰れた。



101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 17:15:59.75 ID:xQu4tApL0

和「が、あが……?」

激情の渦に飲まれていた和の精神が、ようやくその魔口から抜け出し始めた。

和「ゆ、い…」

和「ゆい」

和「唯?」

和は顔の潰れた唯をしげしげと眺めた。

和「あ、ああ…」

和「あああああああ…」

和「いやああああああああああ!!!」

我にかえった和を待っていたのは、
どんな地獄や悪夢にも勝る、圧倒的な重さでのしかかる現実だった。



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 18:41:24.15 ID:xQu4tApL0

純「ど、どうしたんだろう…。動かなくなった…」

梓「ううう…。憂…唯先輩…」

和は突然静かになったかと思うと、唯の亡骸の前で座り込んだまま動かなくなった。

梓と純は固唾を飲んでその挙動に注視した。

和「……」

和「梓ちゃん」

梓は突然呼ばれて、びくっと身体を震わせた。

和「私がやったの?」

梓は言葉を探した。

和「私がやったのね?」

梓は憎しみを込めた眼差しを和に向けて叫んだ。

梓「ひ、人殺しィィィィ!!!」



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 18:50:11.48 ID:xQu4tApL0

和はそれを聞いて、立ち上がった。

純「ひっ?!」

梓「ひぃっ!こ、来ないで!」

和は深呼吸をしてから、舌を噛んだ。

切れた舌がゴムのように和の喉に巻き込まれ、気道を塞ぐ。

和「う…げ…」

和は喉を押さえながら膝をついた。

和「が…がは……」

二分かそこらの後、和は崩れ去り、事切れた。



これが後に桜高の伝説にして禁忌となる、

第六二代生徒会長真鍋和の最後の一日のあらましである。



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:03:03.95 ID:xQu4tApL0

時は流れ、五年後。
さわ子はあの事件によってその監督責任を問われ、職の任を解かれてしまった。

高校時代の友人のツテを頼って、
さわ子はライブハウスのスタッフをしながら、時折ステージにも立って、生計を立てていた。

地獄から抜け出した鬼。
そうさわ子のパフォーマンスはそう形容されたが、当のさわ子をそれを一笑に伏す。

さわ子「地獄?そんなもの、現実の前じゃ昼下がりのティータイムみたいなもんよ」

さわ子「時に現実は、どんな残酷な想像よりも人を苦しめるのよ」

ジャニス「はいはい。またその話?」

さわ子「……ねえ、悪いけど、今日ははや上がりさせてもらっていい?」

ジャニス「ああ、あの子に会うんだっけ?」

さわ子「そうよ」

ジャニス「わかったわ。いってきなよ…」

さわ子「ありがとう……」



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:10:26.15 ID:xQu4tApL0

―さわ子は桜高の近くにあるファミレスに入っていった。

店員「いらっしゃいませ」

さわ子「あ、待ち合わせをしてるんですけど」

店員「かしこまりました。どうぞご自由にお探し下さい」

店内の様子は入口から一望できたが、さわ子はその相手を見つけられなかった。
しかし、先程のメールでは、もう先に着いているはずだ。

さわ子がキョロキョロとしていると、背の高い女性がさわ子を呼んだ。

澪「あ、先生!こっちです!」



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:17:20.27 ID:xQu4tApL0

さわ子は澪に呼ばれるまま、席に座った。

澪「お久しぶりです」

さわ子「随分変わったわね澪ちゃん。全然気づかなかったわ」

さわ子は僅かに脱色された澪のショートカットを見ながら言った。

澪「先生はお変わりないようで安心しました」

さわ子「この年になると、お変わりないようにするので精一杯よ。
    それと私はもう先生じゃないんだから、その呼び方は…」

澪「わかりました、山中先生」

そう言って澪は笑った。

見た目こそ大きく変わったが、
その笑顔にはあの頃の澪の面影が残っており、それがさわ子を安心させた。



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:25:36.55 ID:xQu4tApL0

さわ子「元気そうで良かったわ。
    澪ちゃんは繊細だから……あれからしばらく塞ぎこんでたって聞いたし」

今日、五年ぶりに会う事を持ちかけたのは、澪の方からだった。
学校側が何の説明もなくさわ子を生徒達から切り離したため、
さわ子は一体何を聞かれるのか…もしかしたら詰め寄られるのかもしれないと、内心怯えていた。

が、目の前の澪にその様子はなく、さわ子はほっとすると同時に、
ならばなぜ自分を呼んだのかと疑問に思った。

澪「……髪」

さわ子「え?」

澪は言葉を選ぶように慎重に話始めた。

澪「ごく最近なんです。髪型を変えたのは。ちょっと前までは、ずっと部屋に籠りっきりで…」

さわ子「……」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:36:02.64 ID:xQu4tApL0

澪「私は、一生髪を切るつもりはありませんでした。
  律が…子供の頃誉めてくれたから。あとムギも…」

さわ子「…」

澪「でも、いつまでもそれにすがってちゃダメだとわかったんです。
  私が塞ぎこんでたら、みんなも喜ばない。
  前だけ見て生きるのが、私達の取り柄だったし」

澪「だからまず髪型を変えて…自分を変えなきゃって思ったんです」

さわ子「…」

澪「実を言うと、引きこもってる間、体型だけは変わったんですよ。
  もうブヨブヨで。それだけは昔に戻るように努力しましたけど」

澪はまた笑った。

澪「…先生。あの時先生は…」

さわ子「ごめんなさい。私は教師だったのに、なにもできなかったわね…」

澪「いえ、それは私も同じです。そうじゃなくて…」

澪「あの時、先生は見ていたはずなんです。
  和があんな風になった瞬間…原因を。教卓から。それを聞きたいんです」



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:44:48.81 ID:xQu4tApL0

さわ子「見てたわ。…確かに見てた。でも…」

澪「でも?」

さわ子「あれが原因なのは間違いないんだけど…
    私にはどうも腑に落ちないのよ。五年経った今でも」

澪「先生、教えて下さい。何があったんですか?それを知らないままじゃ、
  私はずっとあの日のあの教室でうずくまったままなんです。お願いします」

さわ子は澪に押し負けて、あの日教卓から見ていた事を話し始めた。

さわ子「…という事なの。
    私には、あの和ちゃんがあんな風になるほどの事とはとても思えなくて…」

澪「…なるほど。わかりました」

さわ子「え?」

澪「和は、確かに唯に怒ったりしません。でもそれは……」



139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:51:41.10 ID:xQu4tApL0

五年前。

さわ子「じゃあ帰りのホームルームを始めます」

さわ子が教室に入ってくると、騒がしかった教室内は静かになった。
その中で、唯は姫子と声を潜めて喋っていた。

唯「姫子ちゃん、見て見て」

唯はノートの端に書いた絵を姫子に見せた。

姫子「ぷっ!唯、アンタの落書きってほんと面白いよね」

唯「えへへ~。ねえ、和ちゃんも見て見て~」

和「ホームルーム中よ。後にしてね」

和は前を向いたまま答えた。



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 19:59:14.94 ID:xQu4tApL0

唯「ちょっとだけ!ちょっとだけ見てよ~」

和「はいはい、後でね」

真面目を絵に書いたような和にとって、
ホームルーム中に後ろを向いて私語をするなどという行為は、到底無理な話だった。
自分が後ろを向いたら、確実にさわ子に見つかり、唯と姫子と自分が注意されてしまう。
唯がさわ子に気付かれず楽しく喋り続けられるように、和はあえて唯を無視した。
もっとも、さわ子のいる教卓からその様子は既に見えており、
気付かれていないと和が思ったのは、年相応の幼さによるものだった。

唯「ちぇ~。面白いのに~」

唯はぼやきながら、消ゴムで落書きを消して、また他の絵を書こうとした。

唯「あっ…。ふふふ~」



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:04:58.61 ID:xQu4tApL0

唯は落書きを消す際にできた消しゴムのカスを手に取った。

唯「えい!」

姫子「ぷっ!」

唯はその消しカスを和の頭に投げた。
消しカスはズボッと和の髪の中に入った。

唯「えいえい!」

唯は消しカスを投げ続けた。
和の頭には消しカスがどんどん溜まっていき、フケのようになっていった。

姫子「ぷっ!ちょ、ちょっと唯、やめなって!和怒るよ?ぷふふっ」

唯「えいえい!」



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:11:35.08 ID:xQu4tApL0

消しカスがなくなると、唯は消しゴムを千切って投げ始めた。

唯「えいえーい!」

和は無視を続けたが、自分が苛立っているのに気付いた。

おかしい。
なんでこんなに苛々するんだろう。

唯「えいやぁー」

唯は構わず、消しゴムの欠片を投げ続けた。

和の身体が怒りで震え始めた。

私はこんなに短気じゃないはず。
唯のおふざけに対して怒りを覚える事なんて今までなかった。
ザリガニ風呂の時ですら、私は怒らなかった。
なぜ、今私は……。

和は自問する。
しかし答えは出ない。



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:25:46.88 ID:xQu4tApL0

唯はたまに悪乗りをする。そんなの昔からだ。
私はそれにいちいち怒ったりしないはずなのに。

前を向いたまま、和は自問を繰り返す。

唯が何かやらかしても、悪気のない笑顔を見れば私は全部許せてきた。そのはずなのに。

唯「えーい」

無視無視。ホームルーム中なんだから、後ろを向いちゃいけないわ。

唯「ええーい」

ああ、イライラする。
笑顔を見れば許せるはずなのになんでこんなにイライラするんだろう…。

唯「えいやぁ!」

後ろを向いちゃダメ。後ろを向いちゃ…。
後ろ後ろ後ろ後ろ後ろダメダメダメああああああああ!!!

十五年ぶんの怒りが、和の中から沸き上がってきた。
今まで唯の笑顔でどこかに逃がしていたはずの怒りが、大挙して和に押し寄せる。

唯「ふーーっ」

唯は最後に、消しゴムのカスを机に並べて、和に向けて一気に吹いた。

その時、真鍋和の怒りは頂点に達した。





152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:28:27.91 ID:xQu4tApL0

終わりです
2、3レス目あたりから澪ゲロの二番煎じだと自分でも気づいてしまったorz
お付きあいいただきありがとうございました




153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:29:50.86 ID:pubK69Bp0

乙w突然発狂系は書きやすいからかな



156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:33:34.68 ID:iVCaxLir0

このくらいのキャラ崩壊すきだぜ

おつ!!



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:37:10.60 ID:4KUgg9SZ0





160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:38:07.50 ID:DYOKInet0

乙おもしろかった
>>150読んだら>>1に戻ってまた読むんですよね



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 20:49:48.71 ID:5DbS4UZX0

あの時後ろを見てさえいれば…



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 21:04:00.50 ID:twvcXl6r0





164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/06(月) 22:03:00.52 ID:jaiw1yTa0

otu






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その時、真鍋和の怒りは頂点に達した。
[ 2011/12/18 20:05 ] カオス | | CM(3)

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タイトル:
NO:5225 [ 2012/01/15 02:49 ] [ 編集 ]

何回読んでも凄いなこれは

タイトル:
NO:6572 [ 2012/06/06 04:47 ] [ 編集 ]

このSS迫力伝わってきて好きだけどあのさわ子が豹変せずに最初にわちゃんを止めなかったとこだけ惜しい気がする

タイトル:
NO:6579 [ 2012/06/07 23:46 ] [ 編集 ]

カテゴライズ間違えてるだろ・・・

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