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純憂梓「私たちが主役!」#13『中学!』 【非日常系】


http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1281079290/

純憂梓「私たちが主役!」#index




445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:14:12.92 ID:bPskl9UNP

#13『中学!』


ドシャッ

憂「あっ…」

梓「なにやってるの純!」

純「ご、ごめん!憂のお弁当…」

憂「あはは、気にしないで…落ちちゃったものは仕方ないから」

純「……」

憂「学食行ってくるね」





447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:21:42.65 ID:bPskl9UNP

純「憂に悪いことしちゃったな…」

梓「純の不注意だよ」

純「うぅ…」

梓「……そういえば前から気になってたんだけどさ」

純「え?」

梓「純って中学の頃から憂と友達なんだよね?」

純「うん」

梓「一体どういう出会いしたの?」

純「憂との出会い?そうだねぇ……」



449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:31:07.29 ID:bPskl9UNP

――――
――


キーンコーンカーンコーン


純(はぁ…もう中3かぁ…)

純(なんだか実感がわかないな~…)

憂「あの…鈴木さん?」

純「え?」

憂「今日から隣の席だね」

純「平沢さん…」


私たちは特に親しいわけでもなかった。
ただのクラスメイト。
たまたま席が隣になっただけで話をした。
そんな関係。



450 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:45:00.25 ID:bPskl9UNP

席が近いからだろうか。
何日かすると、私たちはお互いに打ち解けてきた。
話をするうちに知らなかった事をどんどん発見する。


憂「えへへ、それでね~…」


彼女はいつも自分の姉のことを嬉しそうに話していた。
そのときの笑顔がすごくかわいい。


純「へぇ…」


深くは聞いてないが、楽しそうなのは伝わってきた。
私も笑顔で相槌をうつ。



451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:52:53.35 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン

お昼休み。
みんなでお昼を食べる時間。

憂と私は別々のグループだったから一緒には食べなかった。


「ところがさぁ…」
純「あはは…」チラッ


憂「ふふっ…」
「でねー…」


すごく微妙な距離感。
仲が良いのか悪いのか…分からない。
なんか気持ち悪い。
けど学校じゃ珍しいことでもなかった。



452 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:07:22.50 ID:bPskl9UNP

次の日
奇跡的なことにグループのメンバー全員が風邪で休んだ。

純「そんな馬鹿な…」

純(ていうかお昼どうしよう…)

純「……」

いきなり別のグループに入れてもらうのも、なんか忍びない。
一人でさっさと食べて図書室にでも行こう。

純「……」ガサゴソ

純「…あれ?」

純(まさか…)


お弁当を忘れてた…



453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:12:23.00 ID:bPskl9UNP

純「参った……」


「あははー」
「うそー?」
「マジマジ、本当だって」
「それでさー」


純「……」

純(購買で何か買ってこよう……)



454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:24:39.99 ID:bPskl9UNP

自分の居場所がないだけで不安になる。
私は逃げるように教室から出て行った。


純「はぁ…お腹すいた」チュー


購買で売られているパンは全て完売し、フルーツオレだけが残っていた。
仕方ないのでそれを買う。
教室には戻りたくない。
校庭にあるベンチの片隅で飲むことにした。


純「……」チューチュー

純(さびしい…)


憂「鈴木さん」



455 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:31:37.23 ID:bPskl9UNP

純「あっ……平沢さん」

憂「お弁当一緒に食べてもいい?」

純「え?」

憂「一人じゃ寂しいでしょ?」

純「…いいの?」

憂「私も鈴木さんと一緒に食べたかったし」

純「……てか私お弁当忘れちゃったよ?」

憂「じゃあ私の半分あげるね」

純「あっ……」



456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:36:20.23 ID:bPskl9UNP

憂「はい、どうぞ」

純「えっと…ありがとう」

憂「外で食べるとなんか美味しく感じるね」

純「…そうだね」

ビュウゥゥ

憂「…ちょっと寒い」

純「もう冬だし」

憂「そっか…もうそろそろ卒業かぁ」



457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:41:00.53 ID:bPskl9UNP

憂「鈴木さんはどこを受験するの?」

純「え?私?」

憂「うん」

純「私は…私立桜が丘高校かな」

憂「本当!?じゃあ私と同じだ!」

純「そうなの?」

憂「うん!」

純「そっか…平沢さんなら受かるよ、成績も良いし」

純「それにひきかえ私は…」



458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:47:01.86 ID:bPskl9UNP

憂「だ、大丈夫だよ!純ちゃんも受かるって!」

憂「あっ…」

純「なに?」

憂「ごめんなさい…うっかり下の名前で呼んじゃった…」

純「あれ…そういえば」

憂「馴れ馴れしかったよね…ごめんね」

純「別にそんな気にしなくて良いよ、同じクラスなんだし」

憂「本当?じゃあこれからも純ちゃんって呼んでいい?」

純「うん」

憂「えへへ…よかったぁ」

純「!」

あっ…今の笑顔はすごく可愛かったかも……



459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:54:16.52 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン


憂「あっ…もう時間だ」

憂「教室戻ろっか?」

純「うん……お弁当ありがとね」

憂「ううん、気にしないで」

憂「純ちゃんと一緒にご飯食べれて楽しかったよ」

純「え?」

憂「私…純ちゃんともっと仲良くなりたかったの」

純「私と…」

憂「うん!今日一緒にお弁当食べてそう思った」



460 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 03:56:46.82 ID:bPskl9UNP

純「お弁当食べただけで?」

憂「そうだよ、えへへ」

純(よく分かんないな…)

憂「それより早く戻ろ」

純「あっ…うん」

純(でも…平沢さんといる時間は悪くなかったかも)

純「……」

純(そうだ、お弁当のお返ししなきゃ)



461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:05:01.27 ID:bPskl9UNP

翌朝
いつもより一時間早く起きた。
慣れない手つきで料理を作り始める。
私と憂…二人分のお弁当を準備した。


純母「珍しいこともあるのね、自分のお弁当をつくるだなんて」

純「えへへ、気まぐれだよ」


包丁で何箇所か手を切った。
それでもそんな痛みは出来上がったお弁当を見て吹き飛んだ。
生まれて初めて誰かのために作った料理…
彼女は喜んでくれるだろうか?



462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:11:27.57 ID:bPskl9UNP

キーンコーンカーンコーン

お昼休み
私と憂はいつも通り別々のグループで食事を取ろうとする。
その前に、このお弁当だけは渡さないと。


純「あ、あの…平沢さん」

憂「どうしたの?」

純「その……」

純「!」


目に付いたのは彼女の手にあるお弁当。
そこで気づいた。
そうだ…彼女だって自分のお弁当を用意してるんだ。
これを渡しても意味がない…逆に迷惑?



463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:16:44.64 ID:bPskl9UNP

純「……」


どうしようか…
メールで連絡すればよかった。
あっ、そもそも彼女のアドレスを知らない。


憂「?」


どうしよう…今さら渡せない。
彼女の料理と比べたら私のなんて…
…諦めよう。


憂「純ちゃん?」

純「えっと…その…」

純「これからはさ…憂ちゃん、って呼んでいい?」



464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:20:42.13 ID:bPskl9UNP

憂「!」

憂「も、もちろんだよ!」

純「そっか…よかった」


その場しのぎで適当に言った言葉。
それでも彼女は喜んでくれたみたいだ。
私は嬉しいような、お弁当を渡せなくて寂しいような…
複雑な気持ちだった。


憂「そうだ、まだ携帯の番号知らないよね?」

憂「交換しようよ」

純「うん」


その日以来、タイミングをつかめず
お弁当はまだ渡せていない。


―――――
―――
――



465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:23:57.33 ID:bPskl9UNP

純「……」

梓「純」

純「……」

梓「ねぇ純ったら!」

純「あっ……ごめん何?」

梓「何じゃないよ…私が質問したのに急にボーっとしちゃって」

純「あはは、ごめんごめん」

純「それで…なんだっけ?」

梓「なんだっけって……憂との中学時代の話だよ」

純「あぁ、それね!」

純「まぁ色々あったんだよ」

梓「なにそれ…」



466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:29:18.32 ID:bPskl9UNP

純(そういえばお弁当まだ渡せてないなぁ…)

純「……」

純(そうだ!)

純「ね、ねぇ梓…」

梓「なに?」

純「明日さ…お昼軽音部の人たちと食べてくれない?」

梓「はぁ?」



467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:30:12.64 ID:bPskl9UNP

純「お願い!」

梓「…なんでそんな仲間はずれみたいなこと」

純「仲間外れとかじゃなくて…その、何て言うか…」

純「どうしてもやりたいことがあるの!」ウルウル

梓「……分かったよ」

梓「そこまで頼まれちゃったら仕方がないね」

純「ありがとう梓!愛してる!!」

梓「気持ち悪い…」



468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:38:49.83 ID:bPskl9UNP


平沢家

唯「う~い~、あいす~」

憂「ご飯食べてから」

~♪

憂「あっ…」

憂(純ちゃんからメールだ)

ポチポチ

憂「……え?」



469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:50:10.95 ID:bPskl9UNP

翌日、お昼休み

ガラッ

梓「失礼します」

唯「あっ、あずにゃん」

梓「今日…先輩達といっしょにご飯食べてもいいですか?」

澪「いいけど…いきなりどうしたんだ?」

唯「そんなに私と食べたいんだ~、愛い愛いしい後輩め」

梓「唯先輩は食べ終わったら特訓ですよ」

唯「へ?」

梓「今月は文化祭でライブがあるじゃないですか!それの強化特訓です」

梓「そのためにここに来たんですから」フンス

唯「えぇ~、そんな~!」



470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 04:56:23.35 ID:bPskl9UNP

憂「梓ちゃん、どこ行ったんだろう?」

純「今日は三年生に用があるから向こうで食べるらしいよ」

憂「そうなんだ……それより純ちゃん」

純「なに?」

憂「昨日のメール…言われたとおりにしたけど…」

純「えへへ、よかった」

純「はいこれ」

憂「?」

憂「これ…」

純「憂の分のお弁当」



471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:00:21.70 ID:bPskl9UNP

憂「純ちゃんが作ったの…?」

純「うん、そうだよ」

憂「そんな…わざわざ」

純「だって昨日私のせいで憂お弁当食べれなかったし…」

純「そのお詫びだよ」

憂「……」

純「憂?」

憂「手…怪我してるの?」

純「あぁ、これ?」

純「あはは、未だに料理は苦手で…」



472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:05:09.48 ID:bPskl9UNP

憂「…ごめんね、純ちゃんに気を使わせちゃって」

純「だからいいって、それより食べてみてよ」

純「けっこう自信作だし」

憂「…うん!」

パクッ、モグモグ

憂「…これ純ちゃんが作ったんだよね」

純「そうだよ、100%私」

憂「100%純ちゃんかぁ…すごく美味しいよ」

純「本当!?」



474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:13:59.62 ID:bPskl9UNP

純「やった……ようやく食べてもらえた」

憂「?」モグモグ

純「あっ、気にしないで」

憂「…うん?」モグモグ

純「……」

憂「……」モグモグ

純「…来年も同じクラスだといいね」

憂「そうだね…」

純「……」

憂「……」

純「あっ…そういえばさ、具の中で何が一番美味しい?」

憂「うーん…純ちゃんが作ってくれたの全部かな」



#13『中学!』 おわり




475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:29:20.33 ID:G0Srw8jd0

おつ!!



476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 05:30:27.61 ID:614CNZEuP

イイハナシダナー






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