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朋也「軽音部? うんたん?」#21 【クロス】


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朋也「軽音部? うんたん?」#index




217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:47:31.31 ID:jpDSDOMkO

俺たちは、前庭にいた。
体育館では、卒業式が行われている。
固い連中と肩を並べて座ってなんかいられない、
と俺と春原は抜け出してきていたのだ。
後一時間もすれば、否応もなくこの学校を卒業してしまう。
遊んでいられた時間は終わってしまうんだ。

春原「今のうちに、ラグビー部の連中の部屋を回ってさ、壁に染みっぽい人の顔描いて回ろうぜ」

春原「帰ってきたら、ひぃっ、壁に人の顔が浮かび上がってるっ!って、びびりまくるって」

春原「夜中なんて、絶対、寝られないって」

春原「一週間後には、不眠症で死ぬねっ」

朋也「そいつらも、今日卒業だろ」

春原「えっ、マジかよ!?」

春原「なんでだよっ!」

朋也「愚問だからな」

春原「くそぅ、あいつらめ…おめおめと逃げやがって…」

朋也「呼んだらきっと、最後に相手してくれるぞ」

声「岡崎に春原…」

春原「ひぃぃっ!」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:48:14.88 ID:+UZ/pLeq0

いつの間にか、俺たちの正面に幸村が立っていた。

春原「なんだよ、ヨボジィかよっ、びっくりさせんなよっ!」

幸村「最後ぐらい、出んかい…」

春原「最後って、卒業式?」

春原「『楽しかった修学旅行っ、なぜか買ってしまった木刀っ』
   とかみんなで言うんだろ?ヤだよ…」

朋也「みんなで言うのは、小学生な」

春原「中学の時も言ってたってのっ」

朋也「田舎はなっ」

春原「ウチの田舎馬鹿にすんじゃねぇよっ!」

幸村「ほんとに、おまえらは…」

幸村「情けないやつらだの…」

幸村「これからは社会人だというのにの…」

朋也「逆だよ。最後だからさ」

幸村「ふむ…まぁ、それもそうか…」

幸村「ま、ホームルームぐらいは出たほうがいい…」



219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:49:34.69 ID:jpDSDOMkO

幸村「山中先生が悲しむでの」

朋也「ああ、わかってるよ」

幸村「ふむ、まぁ…」

幸村「それだけだ…」

体育館に戻ろうとする幸村。

朋也「なぁ、じぃさん」

俺はそれを呼び止めていた。

朋也「どうして、俺たちを卒業させてくれたんだ?」

幸村「ふむ…」

幸村「自分の教え子は…」

幸村「例外なく、自分の子供だと思っておる…」

半身のまま言った。

幸村「ただ…この学校は…ちと優秀すぎる生徒が多すぎての…」

幸村「長い間、わしの出番はなかった…」

幸村「が…」



220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:49:56.27 ID:+UZ/pLeq0

幸村「最後に、おまえらの面倒を見られてよかった…」

そう…
きっと、俺たちが思っている以上に、影で支えられていたのだろう。
それは、今よりも、もっと…
ずっと、歳をとった未来に、気づいていくことのような気がしていた。
そして、ひしひしと感じるのだ…。
今の自分があるのは、あの人のおかげなんだと。

朋也「俺たちはさ…」

朋也「きっと、うまく生きていけるよ。進学しないぶん、困難は多いだろうけどさ…」

朋也「それでも、きっとやっていけると思うよ」

幸村「ふむ…」

幸村「頑張りなさい…」

しわがれた声で、しみじみと深く芯を込めて返してくれた。
そして、その身を正面に戻して歩いていく。
ゆっくりと歩を進めるその後姿を、俺たちは見届ける。
廊下の角を曲がったところで、視界から消えていった。

朋也「じゃ、行くか」

春原「そうだね」

俺たちは校舎ではなく、校門の方へ向かっていった。
ある計画のために。



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:51:27.42 ID:jpDSDOMkO

―――――――――――――――――――――

門から玄関へ続く大通りには、すでに人だかりができていた。
保護者と下級生たちだ。
卒業生を花道で迎えようと待ち構えている。

春原「んじゃ、派手にいきますか」

朋也「ああ、そうだな」

―――――――――――――――――――――

春原「注もぉおおおおくっ!!」

昇降口の上段に立ち、春原が大きく声を上げた。
なるべく目立つよう、俺に肩車された状態で。

春原「この後っ、シークレットイベントがあるっ!
   全員グラウンドに集合するようにっ!」

続けざま、そう声を張り上げた。
なにごとかと、場にざわめきが生まれ始めていた。
すると、こちらに駆け寄ってくる影がふたつ。

梓「なにやってるんですかっ」

憂「岡崎さん、春原さんっ」

中野と憂ちゃんだった。

朋也「よぉ、中野、憂ちゃん」



222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:51:55.72 ID:+UZ/pLeq0

梓「よぉ、じゃないですよっ! HRはどうしたんですかっ!」

朋也「サボリだな」

梓「だめですよ、ちゃんと出ないとっ!
  こんなところで芸を披露してる場合じゃないですよっ!」

春原「芸じゃねぇよ。宣伝だ」

梓「せ、宣伝?」

朋也「ああ、宣伝だ。おまえらの、ラストライブのな」

梓「え…?」

朋也「ほら、おまえらさ、最後に演奏してこの学校を出たいって言ってたじゃん」

朋也「それで、どうせなら広い場所がいいってことで、グラウンドになっただろ」

朋也「で、もう音響とかも準備してあるしさ、ライブにしちまえよってことだ」

俺たちが軽音部のためになにかしてやれることはないか、最近まで話し合っていたのだが…
その結果出した結論がこれだった。しかも、今朝突発的にだったので、出たとこ勝負だったのだ。

梓「そんな…勝手にそんなことしたらまずいですよ…ひっそりと身内でやるだけならまだしも…」

朋也「そんなんでいいのか?
   テープにレコーディングとかもしてたけどさ…本当にそれだけで満足か?」

梓「それは…」

朋也「やっちまえよ。くそでかいハコで、おまえらの、最後の放課後を」



223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:53:09.17 ID:jpDSDOMkO

梓「最後の…放課後」

憂「…岡崎さん、春原さん。私も宣伝手伝いますっ」

梓「憂…」

朋也「そっか。サンキュな、憂ちゃん」

春原「さすが唯ちゃんの妹だね。話がわかるよ」

憂「えへへ…」

朋也「おまえはどうなんだ、中野。
   つっても、おまえが乗り気じゃなきゃ、全部無駄足なんだけどな」

梓「私は…」

憂「やろうよ、梓ちゃんっ。私、またライブみたいよ」

梓「………」

梓「…そうだね。うん…やるよ、私」

憂「梓ちゃんっ」

朋也「よし。そんじゃ、おまえは先にグラウンド行って準備しててくれ」

梓「わかりましたっ」

たっと駆けていく。



224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:53:48.05 ID:+UZ/pLeq0

春原「じゃあ、僕らは宣伝だね」

朋也「ああ」

憂「はいっ」

春原「おっし…グラウンドへ集合ーーーっ!!」

朋也「グラウンドへお越しくださーーーーいっ」

憂「お願いしまーすっ! グラウンドへ来てくださーいっ!」

懸命に叫んだ。
すると…
その必死さが通じたのか、
ひとり、またひとりと動いていき、次第に大きな人の流れができていた。
向かう先は、もちろんグラウンドだ。
確かな手ごたえを感じ、俺たちは声を張り続けた。

―――――――――――――――――――――

春原「お、きたきた」

卒業生が群れを成し、校舎から大挙して押し寄せてくる。

春原「てめぇら、グラウンドへいけーーっ!」

その集団に向かって吠える春原。
不測の事態にざわざわとささやく人混みの中から、教師がひとり、こちらに早足で歩み寄ってきた。

教師「こらっ! なにをやってるっ!」



225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:55:05.55 ID:jpDSDOMkO

学年主任だった。

教師「おまえらは、最後まで問題を起こす気かっ!」

春原「別に悪いことしようってんじゃねぇよ。ちっとグラウンドまで来てほしいだけだよ」

教師「グラウンドだと…?」

その敷地に目を向ける。
そこには、さっきまでこの場にいた人間が全て移動していた。

教師「おまえら、保護者の方と在校生までグラウンドに誘導したのか?」

朋也「そうです。許可なくやったことは謝ります。でも、今はだけは目をつぶってください」

朋也「お願いします」

頭を下げる。

教師「岡崎、おまえらがなにをしたいのかは知らんが、なにか事故があった時に責任は持てないだろう」

教師「全て、この学校での不祥事になるんだぞ。個人でどうこうできる話じゃなくなるんだ」

教師「おまえはちゃんと更生して就職まで決めたんだから、大人しくしていろ」

教師「春原、おまえも同じだ」

朋也「それでも、どうか、お願いします」

また深く頭を下げる。



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:55:28.95 ID:+UZ/pLeq0

春原「お願いします」

憂「お願いしますっ」

春原も、憂ちゃんも一緒になって頭をさげてくれた。

教師「だから、それは…」

声「私からも、お願いします」

聞き覚えのある声。顔を上げる。

さわ子「なにかあった時は、私がひとりの社会人として全ての責任を被ります」

さわ子さんだった。

教師「山中先生…」

さわ子「だから、どうかお願いします」

さわ子さんも、同じように頭を下げてくれた。

教師「…はぁ」

大きくため息を吐く。

教師「安全だけは確保するように」

言って、停滞していた卒業生の集団に体の正面を向ける。



227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:57:19.75 ID:jpDSDOMkO

教師「グラウンドへ集合!」

そう、声を上げた。
しばし間があった後…皆、列を崩しながらもぞろぞろとグラウンドへ足を運んでいた。

さわ子「すみません、主任」

教師「…こういうことは、今後ないように」

言って、学年主任もグラウンドへ歩いていく。

朋也「ありがとうございます!」
春原「ありがとうございます!」
 憂「ありがとうございます!」

その背に大きく礼の言葉を送った。

朋也「さわ子さん、助かったよ」

春原「救世主だよね」

憂「先生、ありがとうございますっ」

さわ子「ええ、それはいいんだけど…岡崎、春原。式とHRはちゃんと出なさいよね」

朋也「悪い。最後まで迷惑かけちまって」

春原「ごめんね、さわちゃん」

さわ子「まったく…手のかかる生徒だこと。ほら、卒業証書」



228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:57:45.94 ID:+UZ/pLeq0

黒い筒を一本ずつ俺たちにくれた。

朋也「サンキュ」

春原「これで、晴れて卒業だね」

さわ子「で、グラウンドに人を集めてどうしたいのよ」

朋也「ああ、それは…」

唯「朋也ーっ! 春原くーんっ」

唯がこちらに駆けてくる。軽音部の面々もその周りにいた。

唯「はぁ…はぁ…ど、どうしたのふたりとも…」

律「なぁにやってんだよ、おまえらは…つか、なにがしたいの?」

朋也「おまえらのラストライブの呼び込みしてたんだよ」

澪「え…? どういうこと?」

朋也「ほら、グラウンドにさ、演奏できるように設備整えただろ?」

朋也「だから、ライブしちまえよってことだ。客がいるなら、成立するだろ、ライブもさ」

さわ子「そういうことだったのね…やることが大雑把すぎるわよ、あんたたちは」

朋也「悪い」



230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 11:59:16.35 ID:jpDSDOMkO

さわ子「憂ちゃんも、巻き込まれたひとりなのよね?」

憂「えへへ、そうですね」

さわ子「ご愁傷様ね…」

律「ほんと、アホだな、おまえらは…」

呆れたように肩をすくめる部長。

律「でも…なぁんか燃えてきたぜぇ、あたしは」

紬「うん…私も。私たちのために、こここまでしてくれる人がいるんだもの」

澪「そうだよな…うん。私も、すごく熱い感じだ」

唯「私もだよ、ふんすっ! ふんすっ!」

朋也「じゃ、やってくれるんだな」

律「ったりまえじゃん。任せとけって」

朋也「そっか。じゃ、頼むよ。中野はもう先に行ってるからさ、合流してやってくれ」

澪「うん、わかったっ」

朋也「おまえらの…放課後ティータイムのファンとして、俺も観てるからな」

春原「僕も、名誉ファン会員としてのオーラを出しながら観とくよ」



231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:01:36.45 ID:jpDSDOMkO

律「だれが名誉ファン会員だっつーの…」

唯「ふたりとも、違うよっ! ファンじゃなくて、放課後ティータイムの一員でしょ?」

朋也「って、いいのかよ、それで」

律「ま、いいんじゃねぇの? なかなかいい働きしてくれたしな」

唯「りっちゃんの許可も下りたし、もう公式メンバーだねっ」

朋也「そっか。そりゃ、光栄だな」

春原「僕の担当楽器はもちろんムギちゃんで、
   ボディをあれこれして音を奏でるってことでいいよね?」

律「死ね、変態っ!」

紬「くすくす…」

笑っていた。俺たちは…今、確かに笑えていた。

―――――――――――――――――――――

朋也(ふぅ…)

準備を進める様子を遠巻きに眺めながら思う。
これで俺が、軽音部に…唯にしてあげられることは、全て終わったと。

朋也(よかった…最後に用意できて…)

これで悔いはない。唯とも、笑顔で別れることができる。そのはずだ。



232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:02:17.02 ID:+UZ/pLeq0

キィーン…

スピーカーから音が鳴る。それは、最終調整の出足を告げる音。
もう少しすればライブが始まるだろう。俺は、その時をじっと待っていた。

―――――――――――――――――――――

ちりちりとマイクの音がした。
電源を入れたのだろう。

唯『こんにちは、放課後ティータイムです!』

始まった…唯のMC。

唯『今日は絶好の卒業日和ですね! 私もさっき思わず卒業しかけちゃいました!』

律『いや、んなくしゃみみたいに言われてもな…』

笑いが起こる。今日も好調のようだった。

唯『えへへ…えーっとですね、そうです、今日は卒業式なんですよねぇ』

唯『それで、お父さん、お母さんたちもいっぱい来てますよ』

唯『まぁ、それはいいんですけど…』

律『無駄な前フリはやめろ』

「りっちゃーん、ツッコミがんばってーっ」



233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:03:36.87 ID:jpDSDOMkO

「進行の具合は田井中にかかってるぞーっ」

律『はは、ども』

唯『でですね、実は私たち、このライブのこと、さっき知ったんですよ』

「なんで知らなかったのーっ」

「ありえねーっ!」

「平沢せんぱーいっ!」

様々な野次が飛び交う。

唯『式とHRの間にセッティングしてくれた人がいたんです。
  それで、外に出てきたらびっくりしました』

唯『こんなにたくさんの人を集めてくれたこと…私たちのために動いてくれてたこと…』

唯『すっごくうれしいドッキリでした』

律『おい、ドッキリじゃ、ここに集まってくれた人全員サクラになっちまうぞ』

「りっちゃーん、俺サクラじゃないよーっ」

「俺もガチだよーっ」

唯『じゃあ、サプライズっていうのかな。文化祭の時もあったよね』

唯『あの時は、みんなが私たちと同じTシャツ着てて、驚いたなぁ…』



234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:03:59.70 ID:+UZ/pLeq0

唯『今日もそれくらい驚きました』

「俺着てたよーっ」

「今も持ってるよーっ!」

唯『ありがとー、みんな。本当に楽しかったよね。文化祭だけじゃなくて…この三年間』

唯『いろんなことがありました。楽しいこと、いっぱいありました』

唯『時々辛いこともあったけど…でも、やっぱりとっても楽しかった』

唯『私たちは、放課後、いつもお茶をして、お話して、だらだらと過ごしてきたけど…』

唯『練習する時は、いっぱいして、ライブを頑張りました』

唯『二年生になると、新入部員も入ってきてくれました。とっても可愛い女の子です』

唯『そして、とってもギターが上手くて、可愛い上に即戦力になってくれて、言うことなしでした』

唯『それからの私たちの活動は、4人でいた頃よりもっと楽しくなりました』

唯『そして、三年生になると、今度は男の子がふたり、部室に遊びに来てくれるようになりました』

俺と春原のことだ…。

唯『とっても面白いふたりで、いつも私たちは笑っていられました』

唯『もっと、もぉっと部活が楽しくなりました』



235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:04:53.36 ID:+UZ/pLeq0

唯『いっぱい、みんでお話しました。
  お菓子を食べました。ふざけあいました。やんちゃなこともしました』

唯『けど…』

唯『………』

唯『けど…そうだよね…今日で…おしまい。もう…戻れないよ…』

途中から涙声になって、鼻をすする音が聞こえてきた。

唯『おかしいな…泣きたくないのに…どうしてだろう…さっきまで…うれ…し…』

律『唯…』

澪『…ゆ…唯…』

紬『唯ちゃん…』

梓『唯先輩…』

唯『いやだよ…終わっちゃうなんて…いやだ…いやなの…うぅっ…いやだよぉ…』

そして…唯は泣き始めた。
ずっと堪えていた涙が溢れ出した。
しゃくりあげ、子供のように泣いた。

それは、文化祭の日に見た、あの泣き方より辛いものだった。
続いてほしいと願った、楽しい日常の区切り。
そんな現実を突きつけられ、どうしていいかわからない辛さ。
心の中心に位置していたものを失った辛さだった。
俺は見てられなくなって…顔を伏せた。



236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:06:21.50 ID:jpDSDOMkO

このまま終わっちまうのか…。
俺のしたことは、唯を傷つけただったのか…。

声「甘えてんじゃねぇええええええええっ!」

怒声が、空にこだました。この声は…

朋也「さわ子さん…」

俺は人混みの中にその姿を探した。
それは人だかりが割れた中の中心にあった。
付近すべての注目を集めて。

さわ子「唯ーーーーっ!」

さわ子「てめぇらの居た時間は卒業したくらいで終わっちまうほど安っぽいもんだったのかーーっ!?」

さわ子「違うだろっ! 離れようが近かろうが、どうあっても色褪せない時間を生きてただろうがーーっ!」

さわ子「ここで挫けたら、全部嘘になっちまうぞっ! 先に進めねぇぞっ! いいのか、おいっ!」

メガネを外し、髪が振り乱れるくらいの剣幕で叫んでいた。
………。
少しの間の後…

憂「おねえちゃーん! 頑張れぇーっ! 今日は焼肉だよーっ!」

憂ちゃんがすぐ近くで声を上げていた。
憂ちゃんの励ましはなんだか的外れだった。
けど、それに便乗しない手はない。



237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:06:47.39 ID:+UZ/pLeq0

朋也「俺たちも、同じだぞ、唯っ!」

朋也「春原や俺ができなかったことを、今、おまえらが叶えようとしてくれてるんだっ!」

朋也「わかるかっ、俺たちの挫折した思いも、おまえらが今、背負ってんだよっ」

朋也「だから、叶えろ、唯っ!」

怒鳴りつけた。言動の辻褄が合っているかさえわからなかった。
でも、思うままを叫んだ。

………。
唯が…顔を上げる。
もう泣いていなかった。
真っ直ぐに…前を見据えていた。

…連れていってくれ、唯。
この町の願いが、叶う場所に。
唯がマイクを手に取った。
それは、歌う意思の顕れ。
放課後が始まる。
俺たちの、最後の放課後が。

―――――――――――――――――――――

ライブが終わり、会場となったグラウンドは、祝福する声と拍手で賑わっていた。
それでも、だんだんと人が校門の方へ流れていき、卒業式本来の様相を取り戻し始めている。
唯たち軽音部は、さわ子さんを含め、一箇所に固まって、互いを抱きしめあっていた。
皆、涙を流していたが、その顔はとても晴れやかだった。
周辺でその様子を写真に収めたり、ビデオ撮影する父兄の姿があった。
きっと、あいつらの親なんだろう。



238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:07:57.86 ID:+UZ/pLeq0

春原「おい、岡崎」

朋也「なんだよ」

春原「ほら、あそこ」

朋也「ん?」

春原が示す先。
卒業生が、部活の後輩、顧問や担任の教師に手を振り、振られていた。
その少し離れた場所に幸村の姿もあった。
誰も、幸村の元に寄っていく者はいない。
まるで、忘れられた銅像のように、ぽつんと立っていた。
俺と春原は顔を見合わせる。

春原「そういうのも、アウトローっぽくていいよね」

そして、どちらが先でもなく老教師に駆け寄り、その正面で深く礼をしていた。

朋也「ありがとうございましたっ!」
春原「ありがとうございましたっ!」

抜けるような青空に響かせた。
賑わいが一瞬引くような勢いで。
この三年間の感謝を。

朋也「じゃあな、ジジィ。元気でな」

春原「僕らが死ぬまで死ぬなよっ」



239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:09:11.80 ID:jpDSDOMkO

幸村「無理を言うな…」

最後の教師としての笑顔を目に焼きつけて…
俺たちは校門をくぐり抜けた。

―――――――――――――――――――――

キョン「よぅ、ふたりとも」

抜けた先、門のすぐそばでキョンが背をもたれかけていた。

朋也「よぉ」

春原「お、また久しぶりだね」

キョン「えっと…すまん、そっちの春原っぽい人は、春原で合ってるよな?」

朋也「ああ、髪の色はだいぶめちゃくちゃになっちまってるけど、ギリギリ春原だ」

春原「これが通常の日本人だろっ!」

キョン「ははは、すまん、冗談だ」

春原「そういうフリには岡崎が絶対に食いつくからやめてほしいんですけどねぇ」

キョン「そうだな。今後気をつけるよ。その機会があればだけどな」

春原「なんだよ、もう会わないつもりなのかよ」

キョン「そうなるかもしれないからな。最後におまえらに会っておきたかったんだよ」



240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:09:33.01 ID:+UZ/pLeq0

春原「はっ、そんなの、会おうと思えばいつでも会えるに決まってるだろ」

春原「この町に戻ってくれば、絶対に会えるんだよ、僕らは」

キョン「そうか…それは、安心だ」

春原「へへっ…」

キョン「じゃあ…おまえら、元気でな」

手を宙に掲げる。ハイタッチの誘いだ。

朋也「おまえもな」

左手で合わせる。パンッと小気味良い音がした。

春原「じゃあな、キョン」

春原は豪快に叩き、大きな音を立てていた。

声「キョン! なにしてんのよ、早くきなさいっ!」

坂の下から声が届く。

キョン「おっと…やばい」

背を向ける。

朋也「涼宮と達者で暮らせよ」



241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:11:09.37 ID:jpDSDOMkO

春原「結婚式には呼んでくれよなっ」

一度振り向き、苦い顔を向けてくれると、駆け足で坂を下りていった。

―――――――――――――――――――――

俺たちは学校を出ると、そのまま寮に戻ってきていた。

春原「ふぅ…」

ベッドに腰掛ける春原。
俺は床に寝転がって天井を見上げた。

朋也「で…おまえは、明日の朝この町を出るんだったよな」

春原「ああ、まぁね」

春原は少し前から荷造りを始め、帰省の準備をしていた。
ちょっとずつ部屋にあったものが消えていき、
今ではあの年中据えられていたコタツさえなくなっている。

卒業証書をもらっても湧かなかった実感。
でも、この部屋の閑散とした佇まいを見ると、
これまでの生活に終止符が打たれたことを否応なく感じさせられる。
ここで過ごしてきた時間は、俺の中でそれだけ大きかったのだ。

春原「僕がいなくなっても、泣いたりするなよ」

朋也「俺がそういうやつに見えるのか」

春原「まったく心配なさそうですねっ」

朋也「だろ?」



242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:11:32.17 ID:+UZ/pLeq0

春原「ああ」

お互い顔は見えていなかったが、向こうもにやけているのが空気でわかった。

春原「おまえにはひどい目に遭わされまくったけどさ…楽しかったよ、この三年間」

朋也「そっか」

春原「おまえは、どうなんだよ」

朋也「俺か…? まぁ、俺も…楽しかったよ。おまえがいてくれてさ」

春原「そっか…へへっ」

口に出してこいつを肯定するのは初めてだったかもしれない。
まさに、最初で最後というやつだ。
しかし…なんともむずがゆいものがある。
けど…悪くはなかった。

がちゃりっ

声「こらーっ! なに勝手に帰ってんだっ!」

朋也「ん…」

春原「おわぁっ」

ベッドから跳ね起きる春原。
ドアの方へ顔を向けてみる。



243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:12:52.01 ID:jpDSDOMkO

律「あ、岡崎もいやがった」

部長だった。

唯「え、朋也もいるの?」

梓「じゃあ、連絡する手間が省けましたね」

澪「こんにちは~」

紬「お邪魔します~」

憂「どうもー」

和「ん…殺風景になったわね」

その後ろから、わらわらと顔なじみの連中が湧いて出てきた。

律「おまえらも片付けぐらい手伝えよなぁっ」

言いながら、部屋に上がりこんでくる。

唯「おじゃま~」

続けて唯たちもぞろぞろと入ってきた。
みんな、その手にはコンビニやスーパーのレジ袋を提げている。
その中には、ペットボトルや駄菓子類が詰め込まれているようだった。

春原「え、え? なんだよ、ここ、なんかの会場になるの?」



244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:13:13.30 ID:+UZ/pLeq0

律「そうだよ、卒業記念パーチー会場だ」

春原「マジかよ…つーか、事前に言えよなっ」

律「おまえらだって何の断りもなくライブ仕掛けてたじゃん」

春原「まぁ、そうだけどさ…」

律「とにかく、ここで飲み食いするからな」

春原「いいけどさ、あんまり食い散らかすなよ。
   明日出てかなきゃなんないんだからさ」

春原「掃除し直すの面倒なんだよね」

律「え!? 明日? 早くない…? 春休みは…?」

春原「休み中には次入学してくる寮生が入居するんだよ」

律「そ、そっか…そうだよな…はは」

和「娯楽品もなにもないのは、そういうことなのね」

春原「まぁね」

律「じ、じゃあさ、みんな、なんにもないとこだけだど、楽にしてくれよ」

春原「おまえが言うなっての」

律「ふ、ふん…」



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:14:29.21 ID:jpDSDOMkO

澪「律、なんか動揺してないか?」

律「な、なんで? 別にしてないけど…」

紬「春休み中、春原くんと遊ぶつもりだったのね」

律「ちがわいっ! と、とにかく、菓子の箱あけまくろうぜっ」

律「そんで、この部屋をゴミ屋敷にして帰ろうっ! 立つ鳥跡を濁しまくり、ふははっ」

春原「てめぇ、散らかすなって言ったばっかだろっ!」

律「そんなの忘れちゃった、てへっ」

春原「キモっ」

律「んだとぉ、ラァッ」

丸めてあったゴミをぶつける。

春原「ってぇなぁ…ウラぁっ!」

春原もそれを拾って投げ返した。

律「とうぅっ!」

部長は軽やかに身をかわす。

律「ばーか」



246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:14:57.59 ID:+UZ/pLeq0


春原「むぅ…うらぁっ!」

今度はしわしわになった洗濯物を投げつける。

律「ぶっ…って、なにパンツ投げつけてんだよ、変態っ!」

春原「あ、やべ…」

律「どういう性癖だ、こらーっ」

春原「勘違いすんなっ! 僕はノーマルだっ」

和「さ、あのふたりは放っておいて、お菓子を広げましょ」

澪「そうだな」

憂「私、たくさん避けるチーズ買ってきました」

梓「あ、憂ナイス。私それ好き」

憂「ほんと? よかったぁ」

唯「朋也、隣に座ろ?」

朋也「ん、ああ」

紬「ふふ、ラブラブね」

唯「えへへ、まぁねぇ」



247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:16:23.11 ID:jpDSDOMkO

律「こらーっ! 私抜きで始めるなぁっ!」

澪「おまえが暴れるのに夢中だったんだろ…」

春原「ムギちゃん、隣に座っていい?
   っていうか、最後だし、むしろ僕に座ってくれてもいいよっ」

紬「えっと…ごめんなさい、今足が疲れてて、空気椅子できないの」

春原「そうまでして触れたくないんすかっ!?」

律「わははは!」

和「ほんっとに、うるさいわねぇ…」

―――――――――――――――――――――

律「でもさぁ、ライブ自体もびっくらしたけど、唯が泣き始めた時もかなり焦ったよなぁ」

スティック菓子をポリポリとかじりながら言う。

唯「ごめんね…」

律「いや、いいよいいよ。感極まって泣いちゃったんだよな」

唯「うん…もう、これで終わりなんだって思ったら、寂しくなっちゃって」

澪「唯…」

春原「唯ちゃん、心配すんなよ。学生時代、一緒に馬鹿やった奴らは、一生縁が切れねぇから」



248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:16:49.55 ID:+UZ/pLeq0

春原「でさ、今手に入る友達は、学校だけの仲じゃないんだ」

春原「卒業して遠く離れてしまっても…」

春原「それでも休みを合わせてくるような…そんな仲なんだ」

春原「これから大人になっても、周りや自分が変わってしまっても、それでも友達なんだ」

春原「みんな出世してさ…すげー忙しくなっても…」

春原「職場の同僚との、新しい居場所が出来ても…」

春原「結婚して、子供が出来て、家族を守るために精一杯でも…」

春原「それでも…僕らはきっと、顔を合わせれば笑いあってるんだ」

春原の言葉。珍しく真に迫っていて、俺たちは静かに耳を傾けていた。

唯「うん、そうだよね。ありがとう、春原くん」

律「急に真面目なこと言いやがって…なんだよ、おまえも言えるんじゃん、そういうこと」

春原「はは、僕の溢れるセンスが爆発しちゃったかな」

律「あーも、すぅぐ調子乗る…」

澪「おまえとそっくりだな」

律「なんか言ったかー?」



249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:18:25.49 ID:jpDSDOMkO

澪「いや、別に」

梓「さわ子先生もすごかったですよね」

律「あー、昔の血が蘇ってたよな。てめぇ、とか、おらっ! とか言ってさ」

春原「僕もあれは結構ビビッちゃったよ。
   唯ちゃんは一番ビビッちゃったんじゃない? 名指しだったし」

唯「うーん、ていうよりは、勇気づけられたかなぁ」

春原「マジで? やっぱ、いい神経してるよ、唯ちゃんは」

唯「えへへ」

和「憂と岡崎くんも、はっぱをかけてたわよね」

律「あー、だったな。憂ちゃんは夕食の話題で釣ろうとしてたよな」

憂「やっぱり、ちょっとズレてましたか…?」

唯「そんなことないよ。ちゃんとテンション上がったよ。ありがとね、憂」

憂「うん、えへへ」

律「この姉妹はのほほんとしてんなー、ほんと…」

紬「岡崎くんは、唯ちゃんへの愛を叫んでたわよね」

朋也「あ、愛?」



250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:20:11.27 ID:jpDSDOMkO

紬「うん、愛」

梓「あんな公衆の面前で恥ずかしくないんですか? 唯先輩のご両親も来てらしたんですよ」

マジか…。

朋也「いや、愛とかのつもりじゃなかったんだけど…」

唯「ええ? 愛はないの? 愛してはくれないの?」

朋也「い、いや、おまえのことは好きだけど…」

唯「だよねっ! 私もだよっ」

言って、腕に絡みついてくる。

朋也「あ、おい…」

律「くぁー、目の前でイチャつかれたらたまったもんじゃないっすわ…」

梓「そういうことはよそでやってくださいっ! しっしっ」

動物を追い払うような手振りをされてしまう。

澪「………」

律「あー、ほら、元岡崎狙いだった梓と澪のテンションがおかしくなっちゃうし…」

梓「わ、私はぜんぜんそんなことないですしっ! ですしっ!」



252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:30:49.65 ID:jpDSDOMkO

律「すでに口調がおかしいからな…」

唯「でも私、朋也と同じくらいみんなのことが好きだよ?」

律「おー、勝者の余裕かぁ?」

唯「違うよ、ほんとうのこと。だからね、愛の歌をみんなで歌おうよ」

律「なにそれ」

唯「だんご大家族だよっ」

律「って、またそれか…ライブの最後にも歌ってたよな」

律「せっかくいい感じで盛り上がってたのに、みんなずっこけてたぞ」

唯「そんなことないよっ! 盛り上がりはピークに達してたよっ」

律「あ、そっすか…」

唯「うんっ。今からあの興奮を再現するよっ」

唯「だんごっ、だんごっ…」

一人で歌い始める唯。

唯「みんな、カモン!」

唯「やんちゃな焼きだんご 優しい餡だんご…」



255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:31:17.75 ID:+UZ/pLeq0

律「はいはい、わかったよ…」

そして部長たちも合わせて歌った。
いつかのカラオケの時のようだった。
今度は、俺と春原もちゃんと声を出して歌っていた。

―――――――――――――――――――――

朋也「ふぅ…」

部屋の空気も熱気でモワついて来た頃、
俺は夜風にあたるため、外へ出てきていた。

朋也(涼しいな…)

二酸化炭素が充満した狭い部屋から、
開けた場所に出てきた開放感も手伝って、気持ちがよかった。

和「あら、岡崎くん」

朋也「お、真鍋」

缶ジュースを持った真鍋が俺に近づいてくる。
真鍋は、俺より先に部屋から出ていたのだ。

和「外の空気を吸いにきたの?」

朋也「ああ、そんなところだ」

和「そ」

言って、ジュースを口にした。



257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:32:39.64 ID:jpDSDOMkO

朋也「そういえばさ、坂上から聞いたんだけど、桜並木、守れたんだってな」

和「ん、そうね」

朋也「あいつ、おまえのことをすごい奴だって、すげぇ評価してたよ」

朋也「自分の力だけじゃ絶対に成し遂げられなかったってさ」

和「そんなことないわ。あの子のほうがよっぽどすごいわよ」

朋也「逆の意見なんだな。謙遜か?」

和「私はプライベートでへりくだったりしないわ」

朋也「あ、そ」

和「あの子は、本当に純粋で、穢れなくって…真っ直ぐなの」

和「とてもじゃないけど、汚い根回しや、
  既得権益の保守なんかには関わらせる気にならかったわ」

朋也「おまえにも人間らしい感情があるんだな」

和「まぁ、一応ね」

和「それでも、一般的に必要とされる事務処理の手続きなんかはちゃんと教えていたんだけどね」

和「たったそれだけなのに、あの子はどんどん力をつけていったわ」

和「厄介だった組織をひとつ解体してくれるくらいにね」



259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:33:29.99 ID:+UZ/pLeq0

朋也「厄介な組織?」

和「ええ。部費に割り当てられるはずの予算を6%横領してる連中がいたの」

和「そいつらは秀才で構成されていて、
  そのバックには卒業していったやり手の先輩たちがついてたわ」

和「在校生だけなら秀才軍団だろうと、なんてことなく処理できたんだけど…」

和「関わってるOBとは私もしがらみがあってね。1、2年生の頃懇意にさせてもらってたのよ」

和「だから、仕方なく目を瞑るしかなかったんだけど、あの子が会計のおかしさに気づいてね」

和「この不透明な出費はなんなのか、って訊かれたわ。それで、核心には触れず、遠まわしに伝えたの」

和「そうしたら、話をつけてくるって、リーダー格の男のところにいこうとするのよ」

和「私は止めたわ。後であの子にどんな不利益が生じるかわからなかったから」

和「でも、どうしても行くって聞かないのよ。それで生徒会室を飛び出して行ったの」

和「数日後、見事に連中の動きがなくなってたわ」

和「聞いたところによると、構成員のひとりひとりに直接当たって説き伏せていったらしいの」

和「取引きもなく、圧力をかけたわけでもなく、暴力を背景に脅したわけでもなく…」

和「そんな単純なことだけで、不正に金儲けを楽しんでた奴らの考えを改めさせたのよ」

和「すごいわよね。下衆な連中でさえ、あの子の人柄には惹かれてしまうんだから」



260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:36:34.43 ID:jpDSDOMkO

和「ちなみに…夏頃、軽音部部室にクーラーついたじゃない?」

和「あれは、連中がため込んでた裏金を充てて設置したものなのよ」

朋也「そうだったのか…」

和「ええ。それに、桜並木だって、実質あの子の力で守ったようなものだし」

朋也「え、そうなのか?」

和「そうみてもらっても間違いじゃないわ。あの子ね、英語の弁論大会で、市に訴えたのよ」

和「宅地造成の一環で、学校の桜まで切るのはやめにしてください、ってね」

朋也「へぇ…」

桜の木が切られることになってしまった背景には、そんな事情があったのか…。

和「その甲斐あって、あのとおり今も桜並木は健在なんだけどね」

学校の方を見て言った。この坂下からも、その木々は遠くに少しだけ見えているのだ。

朋也「でも、それじゃ、なんで坂上の中でおまえの評価が高いんだろうな」

和「ま、どうしても私の政治力が必要な時があったってことよ」

和「弁論大会の出場枠だって、
  無理を言って拡大してもらって、そこにあの子をねじこんだりしたからね」

和「そういう、正規の手段では成しえないことや、
  時間がかかってしまうことを割とすんなりやっていたから…」



261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:37:49.20 ID:+UZ/pLeq0

和「それが、まっとうな道を行くあの子の目には、すごい事として映ったんでしょうね」

朋也「そっか」

和「そうよ」

俺から視線を外し、ジュースで喉を潤した。

和「でも…そんな、裏で陰謀渦巻く泥臭い時代も、私の代で終わりでしょうね」

どこをみるでもなく、ただ遠くを見て言う。

和「あの子が…坂上さんが生徒会長の座につけば、きっと光坂は変わる」

和「まっとうで、まっさらな、新しい時代が始まるわ」

和「ま、もうその兆しは見え始めてたんだけどね…」

俺に向き直り、少し眉を下げて言った。

朋也「もしかして、おまえがその役割を果たしたかったりしたのか?」

和「まさか。私はごたごたしている方が好きよ。
  だから、時代の移り変わりがちょっと名残惜しかったの」

和「ただの懐古ね。それに、元生徒会長OBとして、私も在校生を遠方から動かしてみたかったし」

和「それはきっと、目の届かない場所で人を使うことの予行演習になるでしょうからね」

和「今後のためにも、是非その場を活用したかったんだけど…仕方ないわよね」



262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:40:32.70 ID:jpDSDOMkO

やけに卒業生の影響力が残っていることを不思議に思っていたが…今、その理由がわかった。
きっと皆、真鍋と同じように考え、あの学校を演習の場として使っていたのだ。
その伝統が今まで受け継がれていたと。そして、それも真鍋の代で終わってしまうと。
まとめると、そういうことだった。

和「ふぅ…」

天を仰ぐ真鍋。俺もそれに倣った。夜空には、星がいくつも見えていた。

和「本当に…おもしろい時代を駆け抜けたてきたわ。
  唯たち軽音部がいて、あなたたちがいて、SOS団がいて…」

和「濃い人間がそろいもそろってあの学校に、私の同学年に居たんだものね」

和「唯じゃないけど、私も高校生活が終わってしまうと思うと、少しさびしいわね」

今真鍋はどんな顔をしているのだろうか。気になって正面に向き直る。
すると、同じタイミングで真鍋も視線を下げてきた。

和「ま、私は唯ほど情に流されたりしないから、次へ向けて心の整理はついているんだけどね」

朋也「さすがだな。おまえはやっぱり真鍋和だ」

和「それはそうでしょう。って、もしかして…褒めてるの、それ?」

朋也「ああ、すげぇ褒めてる」

和「それは、どうも」

月明かりの下、優しく微笑む。とても人間らしい表情だった。



263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:41:58.23 ID:+UZ/pLeq0

和「それじゃ、先に戻ってるわね」

朋也「ああ」

寮の玄関へ入っていく真鍋の後姿を見送る。
俺はしばらくの間、真鍋に使われていた日々を思い出しながら、夜空を見上げていた。

―――――――――――――――――――――

春原「じゃあな」

翌日の朝。
春原を見送りに、みんなで駅に集まっていた。

朋也「ああ、達者でな」

唯「元気でね、春原くん」

澪「また、会おうね」

紬「向こうに行っても、いつまでも元気な春原くんでいてね」

梓「いろいろと、お世話になりました。ありがとうございました」

憂「私、春原さんのことずっと覚えてますね。
  岡崎さんの親友で、面白くて素敵な人だって、忘れません」

和「社会人なんだから、あまり突飛なことはしないようにね」

皆それぞれ、様々な言葉を送る。



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:43:15.12 ID:jpDSDOMkO

律「………」

澪「律…おまえもなにか言ってあげろよ」

律「うん…」

律「………」

一歩前に出る。

春原「………」

律「………」

そして、春原と向かい合った。

律「あのさ…今までいっぱい喧嘩したけど…けっこうおもしろかったぜ」

春原「僕も、そうだった気がするね…なんとなくだけど」

律「そっか…」

春原「まぁね…」

律「でさ…あんた、こっちの方が好きだったよな」

カチューシャを外す。
そして…

春原「うわっ」



265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:44:07.59 ID:+UZ/pLeq0

春原の頬に唇を押し当てた。

律「ばいばい…春原くん」

春原「………」

その箇所を手で押さえ、口を半開きにして目を丸くする春原。
しまりのない顔だ。けど、それも少しの間のこと。
すぐにいつもの、憎めないニヤケヅラに戻った。

春原「ああ…バイバイ、田井中」

初めてその名を口にした。
そして、荷物を重そうに抱え、改札口を抜けていく。
帰っていく…今日、この場所から。いつだって陽気だったあの男が。
また会える日を思いながら、ここで見届ける。
俺の…親友を。

律「…いっちゃったか」

澪「律…」

律「ん…」

少し寂しそうな顔のまま、外していたカチューシャをかけ直す。

律「よぅし、そんじゃ、今から遊びに行くぞっ!」

その時からもういつもの部長の姿に戻っていた。
髪を下ろしていたのは、普段の自分と区別したいという心理もあったからかもしれない。



266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:45:28.03 ID:jpDSDOMkO

律「あ、でも、岡崎と唯はついてくるなよ?」

律「おまえらは、こっからデートだ! わはは!」

律「こい、澪!」

澪「あ、ちょっと、なんで私だけひっぱるんだよっ」

梓「律先輩、さっきのキスって、やっぱり…」

律「うるへーっ! ただのその場のノリだっ! 深い意味はなぁーいっ」

紬「くすくす…りっちゃん可愛いっ」

和「いいものが見れたわ。忘れないように記録をつけておきましょう」

律「って、和、やめんかーいっ!」

俺と唯をその場に残し、雑踏の中に消えていく。

憂「岡崎さん、お姉ちゃんとのデート、楽しんでくださいねっ」

言って、憂ちゃんもその後を追っていった。

唯「うわぁ、置いていかれちゃった…」

朋也「どうする? 俺たちも追うか?」



268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:47:56.68 ID:+UZ/pLeq0

唯「う~ん…せっかくデートするように言われちゃったから、そうしようよっ」

朋也「そっか…そうだな、そうしようか」

唯「うんっ」

―――――――――――――――――――――

俺たちは歩いた。
春の光の中を。
ゆっくりと、ゆっくりと。
ずっと手をつないで。

唯の小さな手が、愛おしくて…仕方がなかった。
唯が好きで好きで、仕方がなかった。
俺は… 立ち止まってしまった。

朋也「なぁ、唯」

唯「なに?」

朋也「あのさ…」

唯「うん」

朋也「………」

朋也「…別れよう」

今日言おうと決めていた。
きっぱりと終わらせて、引きずることなく前に進んでいくべきだった。



270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:48:52.10 ID:+UZ/pLeq0

唯「…え?」

朋也「おまえはさ…もっといろいろ見て、それで付き合う男を決めた方がいい」

朋也「今までは狭かったんだ。そこに、たまたま俺が現れただけなんだよ」

朋也「だから…」

…言葉が出なかった。
代わりに涙がとめどなくあふれ出た。
ぽたぽたと地面に落ち続けていた。
子供のように、俺は泣き続けた。

唯「朋也…」

朋也「………」

唯「朋也…」

朋也「なんだよ…」

唯「歩こう?」

朋也「なんでだよ…」

唯「朋也と歩きたいからだよ」

朋也「やめとけよ…俺、もう彼氏じゃないんだぞ…」

唯「まだ私が答えてないからセーフだよ。だから、ね?」



271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:51:11.14 ID:jpDSDOMkO

朋也「………」

朋也「…好きにしろよ」

唯「うん、好きにするね」

俺の泣き濡れた顔を笑いもせずに、そう唯は言った。

―――――――――――――――――――――

唯「あのね、私、大学卒業したら、この町に戻ってこようと思ってるんだ」

朋也「………」

唯「それでね、その時には…」

立ち止まる。

唯「朋也…私をお嫁さんにしてください」

朋也「………」

唯「えへへ…プロポーズだよ?」

朋也「馬鹿…そんなの受けられるわけないだろ」

唯「どうして?」

朋也「俺たちは、その時にはもうただの知り合いなんだよ…
   知り合いとは結婚しないだろ…」



272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:52:18.54 ID:+UZ/pLeq0

唯「そうだね。でも、朋也は違うよね。ずっと付き合ってた彼氏なんだから」

朋也「だから…それは、もう…」

唯「嫌だよ。別れるなんて、絶対に嫌だよ。
  朋也だってそうでしょ? だから泣いてるんでしょ?」

朋也「………」

唯「心配しないで。絶対に戻ってくるから。夏休みだって帰ってくるよ」

唯「冬休みも…クリスマスだってそうだよ」

唯「ね? 私、ずっと朋也のこと、好きでいるよ」

できるのだろうか…本当に。
それは、ただ、そうありたいという願いなんじゃないだろうか…。

唯「朋也も、私のこと好きでいてくれるよね?
  っていうか、今もそう…ってことで合ってるよね?」

朋也「…ああ…好きだよ…」

唯「じゃあ、やっぱり相思相愛だよっ。別れる必要なんてどこにもないんだよ」

朋也「そっか…」

唯「そうだよっ」

俺がいない4年間という長い時間の中で、唯は変わってしまわないだろうか。
また、俺も気持ちが薄れていってしまわないだろうか。
会えない日々に耐えられるだろうか。



274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:53:37.90 ID:jpDSDOMkO

越えていけるだろうか。
歩いていけるだろうか。
………。

でも、ずっと頑張り続けて…
そして、最後にはやり遂げた俺たちだったから…
きっと登っていける。
その先へ、歩いていける。
そう、思えた。

朋也「唯」

俺はその細い肩を抱きしめた。

朋也「俺、ずっと待ってるから…」



275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:54:25.36 ID:+UZ/pLeq0

そして、

朋也「その時は、結婚しよう…」

告げていた。

唯「うんっ、お願いしますっ」

現実味のない、子供の口約束。
叶うかどうかは定かじゃなかったけど…実現できるよう、俺は…

立ち止まることなく、歩きたかった。

どこまでも、どこまでも。

ずっと続く、坂道でも…



ふたりで。



―――――――――――――――――――――



276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:56:21.00 ID:+UZ/pLeq0

いろいろと雑で不快に思った人はすいませんでした
最後の方はトレースとか改変ばっかyってかんりアレだったけどみてくれたひとありがとう。おやすみ




277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:57:34.99 ID:JHH3ofV00

どこまでも乙
ゆっくり休むといい



278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:57:56.48 ID:/2Tp0lKfO

乙かれ
ゆっくり休めよ



279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:57:58.42 ID:RW3HG8jYO


今から積んでたCLANNADやるわ



280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:58:26.69 ID:KV0U2cyp0

本当に乙。
雑なんかとんでもない。今まで見たSSで一番の出来たったよ。
24時間の投下、お疲れ様でした。



281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:58:27.58 ID:mYtd73dq0

1めちゃくちゃ乙
いいSSだったぜ
アフターもつくってくれwww



282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:58:41.37 ID:oYAW6+RhO

乙!ゆっくり休んでほしいな



283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:59:04.24 ID:wcZcDgdhO

あんたのことしばらく忘れそうにないよ




284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:59:18.46 ID:ffro4vCTO

ありがとう!



285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 12:59:30.81 ID:mPK16ZPIO



澪ルートと梓ルートもたのむ



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:00:18.23 ID:tRE1gMy80

>>1乙!感動したぜ!ぶっ通しで書き続けるお前にもなw



287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:01:31.95 ID:C6ZdGqCkO

なんか終わるとなると一気に切なくなるな

乙!



288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:01:50.02 ID:WO9CGiHG0

>>1乙、さてまた最初から読み直すか



289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:06:08.29 ID:1tnU9z1E0

乙ッッ!
気づいたら休日ほとんど使ってた



290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:06:24.90 ID:gvea2IVKO


うざにゃんがいい感じでした



291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:06:25.75 ID:40txYQsjO

>>1乙!

けいおんよく知らないけど素晴らしかった。



292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:06:26.10 ID:Vqcc+3uFO

>>1
たのしかったよ
ゆっくり休んでくれ



293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:07:02.93 ID:F3QunPtq0

マジで乙 アフターできることなら書いてほしい



294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:08:53.53 ID:/f8R00nJO

乙!



295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:14:01.48 ID:/y2VoD8Z0

>>1乙!
24時間以上ぶっ通しとかあんたすげぇよ…
ゆっくり休んでください!



296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:14:11.07 ID:TguYHxG50


今から読む



297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:17:15.67 ID:PRCvP3Z4O

ほんとにうまいことけいおんとCLANNAD絡ませてると思った
ていうかCLANNADやばすぎ
まじでだーまえかよ
二次創作とか関係なく純粋にラブコメとしておもしろかった
最高
>>1ゆっくり休め



298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:22:42.63 ID:gvtdHZSq0

>>1乙 
素晴らしかった 27時間投下もさることながらクオリティも高いなんてすごいな
是非別ルートのアフターを期待したい まあ今日はもう休め 乙



300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:37:39.84 ID:8TPOviR70

麻枝乙
よくやった




301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:47:18.98 ID:Cpf3EpJx0


この>>1とスレ住民に幸あれ



303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 13:51:10.14 ID:ziZVoLgNO

完結したかww

あまりにテンポが速すぎてまだ1スレ目の途中までしか読んでないww
とりあえず>>1乙!



306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:03:49.87 ID:psYPlctqO

久し振りにvipで神を見たわ



308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:12:36.19 ID:JDXzbKUp0

実によかった
改めて春原友達にしてぇと思ったよ乙



310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:26:05.53 ID:H7Lb8CNh0

すげー面白かった 乙



311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:26:58.68 ID:mPK16ZPIO

最後の律ちゃんの春原への呼び方は陽平でも良かったかもな、杏的な意味で



312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:29:19.24 ID:Eki+aPehO

だいぶKEYナイズされたけいおんキャラだったから、いたる絵で脳内再生されたわwww

でもかなり良かった。
いつかアフターもやってくれwww



318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:44:44.41 ID:PGIUSqsK0

>>1乙!
ゆっくり休んでくれ



319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:49:46.60 ID:HyOn3KzCO

乙! お前の投下っぷりに感動した



320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:50:57.77 ID:aL/YfGkn0

渚が好きすぎで見るのが辛かった



321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:54:56.64 ID:dYQ2WPNfO

最初から見てた
本当に乙

気が向いたらifendな感じのも頼むわ



322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 14:58:14.84 ID:3hjuQlPa0

映 画 化 決 定 !



323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:12:02.73 ID:d0r6J70g0

クロスも悪くないな



326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:22:10.44 ID:KuWFpRSfO

おつ

高校生に戻りたくなってきたわ



327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:30:35.45 ID:RRSLcrEaO

お疲れ様!
ところどころに小ネタも仕込んであって楽しかったよ!



328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:34:13.94 ID:tTDNEF4XO


あずにゃんがいい感じのウザさだったww



329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:45:24.54 ID:m8kRBeSC0

>>1乙!!
しっかり休んで



330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:49:57.26 ID:lUITvkE60

乙!!!!



331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:54:26.63 ID:wInPxIviO


いいもん読ましてもらった
やっと寝られる……



332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 15:56:12.37 ID:0EJJIN2c0

読み終わった後の喪失感がヤバイ
なにこれ



334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:12:51.05 ID:oVVxFnyY0

良作をありがとう

麻枝さん次回作にご期待ください



336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:16:03.69 ID:3dGwMLLn0

遅くなったが
完結してたんだな
昨日からずっと追っかけてきたかいがあったぜ
マジ乙
ありがとう



338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:25:40.14 ID:Uk4GWlZ40


この投下時間と密度…人間じゃねぇ…



341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:34:56.35 ID:4dhhi1pPO

結局最後までこの速度に追いつけなかったな…

すごい面白かった




343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:50:04.53 ID:8pyLD54b0

今日最初から飽きずにスラスラと一気に全部読み終えた・・・
なんだこれ・・・すげぇよ・・・

乙!



345 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:53:34.21 ID:y4s5CK8YO


春原にならりっちゃんを託せる



346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 16:54:06.07 ID:8pyLD54b0

ラストシーン読み返したら泣けてきた



348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 17:01:19.51 ID:gX/K54RZ0

乙です!!
久々に休日潰して読んでしまった・・・。
サンクスです!



351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 17:12:14.78 ID:RJJprZfh0

まさか追いつけるなんて
丸一日以上投稿し続けるのもすごいが、
なにより本文が面白かった
>>1
>>1超乙



353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 17:45:31.57 ID:x/eJlbac0

乙。

なんか・・・就職や進路で離れ離れになった
仲間に連絡取りたくなったわ・・・



360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 18:29:42.29 ID:pM+VLPTR0


仕事つらいけど頑張ろうって気になったわ



361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 18:46:29.37 ID:yapZOQL30

学校見に行ってみようかなー
近いし



364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 18:57:51.35 ID:xqd9W/oa0

>>1まじで乙!!!

SS読んでるだけで俺の連休はオワタwwwww



365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 19:29:47.92 ID:sm0R+y5JO

春原と岡崎のかけ合いがたまらなく俺好みだった
>>1まじで乙、超乙
勉強すっぽかして読んじまった…



368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 19:38:46.91 ID:bfJGPWRzO

クラナドのBGMが脳内再生された。
けいおんをよくしらないけど春のキャラがよく書けてたと思うよ。
面白かった乙



371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 19:53:32.34 ID:VY6W8Orc0

クラナドもう一回プレイしたくなった



372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 20:11:58.67 ID:hg0xmOF7O

楽しかった。ありがとう>>1
こうまで楽しいと続きを期待したくなるが、今は休め…!乙!



377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 21:19:27.43 ID:EwbXWTnB0

>>1
投下間隔すごいな



383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 23:05:58.58 ID:CfRwF+9KP

超面白かった!
>>1乙!



384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 23:16:21.87 ID:08WKFL7oO


楽しかったです
休日潰して読んだが満足



389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 00:37:20.13 ID:2g/eO26N0

乙すぎる
いろいろSS見てきたけど追いつけなかったのは初めてだよ・・・



390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 00:41:36.42 ID:frDACYOe0

やっと追いついた、乙
久しぶりにCLANNADやりたくなった



393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:13:49.30 ID:3CkAQKScO

なんか、高校の頃に戻りたくなったな…

春原や軽音部ほど濃いじゃないけど、高校の頃バカやった連中と飲みにでも行ってこようかなとか思うぐらいだ


>>1乙、アンタ天才だよ、あんたみたいなのが一人でもいればSSスレも期待して見れるよ。



395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:18:03.26 ID:vRZ0mxw80

こんなに早いSSスレは始めてだったwww






375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします2010/09/26(日) 20:53:55.40 ID:CdU1ELpcO

勝手な事を書くが
和や智代ら生徒会がOB各所に圧力

光坂の要所要所の工事は中止となり唯の思い出の場所も病院にはならなかった

結果、渚死亡フラグ回避

でいいのか?



380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 21:57:17.18 ID:xVOeD+SC0

>>1乙

ところで、途中で何回か出てきたどこかで会ったことがあるような(ryっていうのは
原作で前世でなんかあったみたいな話があるっていうこと?
それともクラナドの世界観が新しくセーブデータを作るごとにひぐらしみたいに何回もループしてるってことなの?



381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/26(日) 22:31:27.69 ID:CdU1ELpcO

>>380軽くネタバレてるけどそんな感じかね。
気になったのであればやってみるがヨロシ


しかし王様ゲームの偽告白とバスケにニヤリとし、ラストライブでの唯への励ましとラストに軽く涙目になり
ゲストでたまに出て来るキョンとハルヒに笑わせてもらいましたよ

原作では渚、春原√好きとしちゃ溜まらんシチュエーションをよくぞここまでアレンジしてくれました

>>1のクラナドとけいおんへの愛が詰まった良い話だったよ
できればアフターも書いて頂きたいな。軽くで良いから





396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:19:58.66 ID:ivI+F6vc0

>>375
病院の件は琴吹家が工事阻止して建設地を無難な場所に遷したって設定にしようと思ってました。

>>380
そういうあれを匂わせる感じにしようと思ってただけです、俺が書いたのは。

ほんと原作の文まんまなところも多いし、俺が書いたっていうか原作いじった感じですね。
じゃあまたおやすみ。アフターは俺の力量と気力じゃ無理でだわー。お疲れ様でした。




397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:23:22.10 ID:hei5jsPf0

好きなだけ寝るがいいw



398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:23:46.68 ID:7WmVDWDFO

>>396
乙。
続編じゃなくてもいいからまたいつか何か書いてくれ。



399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:24:31.02 ID:3CkAQKScO

>>396

まぁ、アフターまで書けってのはわがままだってわかってる。
気が向いたらでいいから書いて欲しいなって要望さ

でも、あんたの文章クオリティには感動した



401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:24:46.12 ID:RsAqDore0

やっと見終わったよ
>>1 乙なんだぜ
いろんなネタ入れながらもしっかりとクラナドの世界観保ちつつけいおんまで組み込んでて最高だった
時を刻む唄ループさせながら読んでたら目から汁が止まらなくなった



403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:26:35.42 ID:pdHc4iIwO

乙、楽しかった



405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 01:34:30.78 ID:MrtbXPtKO

読後感がすごくいいよ
良作をありがとう一日潰した価値があった
ハルヒ好きな俺はSOS団がでてきてすごくワクワクした
涙ぐんだり、本当に笑う場面もあったよ
ゆっくり休んでくれ
おつかれさま
ありがとよ>>1



409 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 02:28:11.21 ID:g/PmXmQP0

投下終わって半日以上たつのに
いつまでも止まらない>>1乙の嵐
これこそがこのSSの評価を表してる



411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 02:57:58.21 ID:tt+fF2CN0

投下時間24時間超えとかすごいものを見たわ
>>1乙!



412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 03:34:42.30 ID:BkXJIUHlO

クラナドをやりたくなった1乙



415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 05:27:21.54 ID:OsRcg9iz0

楽しかった!
SSスレ初めて読んだよ!
>>1おつかれ!



419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 09:26:05.03 ID:Vzi0nFAfO

乙!



424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 12:05:28.66 ID:8YWt6Mw+0

>>1乙だ



432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/27(月) 17:15:16.85 ID:CRuNzqnV0

乙!






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