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梓「卒業ライブ、ですか?」 【カオス】


http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1285880120/




1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 05:55:20.89 ID:oOxVI1V70

唯「うん、そうなんだ」

 そう言って、えへへと笑う唯先輩
 なんでも、三年生を中心に桜高の最後の思い出に
 是非、放課後ティータイムに卒業ライブをひらいてほしい
 とお願いされたらしい

梓「まぁ、唯先輩たちも大学も決まって暇でしょうし、私は構いませんよ」

唯「さっすがあずにゃん。話が早い~」

 いつもどおりに唯先輩の抱きつきを甘受する
 もちろん頬ずりのおまけ付き
 これも後ちょっとの辛抱だと思うと嬉しいようななんだか寂しいような

唯「じゃあ、早速卒業ライブに向けて特訓の開始だ~!」

 勢い良く、ギターを担いで張り切る唯先輩
 でも、きっと10分もしないうちにまたティータイムが始まるんだろうな





2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 06:05:00.96 ID:oOxVI1V70

 なんて心配もよそに、練習を続ける我が放課後ティータイム
 この時期になってやっと先輩たちも練習の重要性をわかってくれたかと感慨もひとしおだな~

 なんて思っていると……

律「じゃあ、そろそろお茶にするか!」

唯「これだけ練習すればもうバッチリだよね!」

 12分は持ちました
 今は、私の想像を超えたことでよしとしましょう
 何も叱るばかりが教育ではないので

律「なんとしてでも最後のライブで優勝の美を飾るぞ!」

澪「有終の美だろ」

 こんな夫婦漫才を部室で見るのもあと少しです



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 06:17:17.02 ID:oOxVI1V70

紬「梓ちゃん、何か食べたいお菓子があったらリクエストしてね
  学校に来れる限りは毎日部室でティータイムするから」

 ムギ先輩はそう言うと、私専用のティーカップを差し出した
 この香りはアッサムかな。ムギ先輩のおかげで紅茶には詳しくなったし
 あとでミルクをもらおう。アッサムといったらミルクティーだよね

唯「あ~、あずにゃんばっかりずるいよ! 私のリクエストも聞いて欲しい!」

 相変わらず子供のように駄々をこねる唯先輩
 ムギ先輩が何故私にリクエストを尋ねるのかわからないでもないでしょうに

澪「普段のお菓子だって唯の希望が一番通ってるだろ」

唯「だって、まだまだ食べたいお菓子いっぱいあるんだよ~!」

梓「別に私はいいので、どうぞ唯先輩の食べたいもので結構ですよ」

 そうは言ったものの、ムギ先輩が持ってくるお菓子はクッキー一つにしても、
 普段は贈り物でしか拝見できないような高級感溢れる缶入りのクッキー
 の更にそれすらも凌駕する美味しいクッキーがデフォルトで出てくるのだ
 それがこれまた、なんちゃら王室も使っている
 お皿の上に乗って出てくるのだからたまったもんじゃない

 もし、私がここで大好物であるたい焼きをリクエストすれば
 上流階級が普段食べているたい焼きが出てくるのだろうか?
 そんなものがあればの話だけど……



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 06:29:25.44 ID:oOxVI1V70

 そう考えると、たまにはリクエストしてみようかなという気になってくる

唯「さっすがあずにゃん! 持つべきは可愛い後輩だよ~。じゃあ何リクエストしようかな~」

梓「別にお菓子食べに部室に来てるわけじゃなりませんから」

 しまった、いつもの癖でついつい虚勢を張ってしまった

 まぁ、済んでしまったものは仕方ないので頭を切り替えて
 目の前にある紅茶を白く染め上げることにしよう

梓「ムギ先輩、ミルクを……」

澪「ムギ、この紅茶いつもと違うな」

紬「あ、気づいてくれた? いつもミルクティーだからアッサムにしてたんだけど
  たまにはストレートもいいかな、ってダージリンにしてみたの」

律「私のように真っ直ぐな人間にはストレートティーはピッタリですね!」

澪「はいはい」

律「ああ~ん……なんか冷たいぞ~澪~」

紬「ところで梓ちゃん、何か言おうとした?」

梓「ダージリン最高って言おうとしたんです!」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 06:48:51.48 ID:oOxVI1V70

 そんなこんなで、練習とお茶の割合が1:5くらいの相変わらずな私たち
 よく言えば放課後ティータイムの信念を突き通したと言うかなんというか……
 だけど、あれだけ卒業ライブだって張り切っていた先輩たちはどこに?
 まぁ、やるときはやるのが先輩たちのすごいところなんだけどさ

 そしていつもと変わらぬ日常を過ごし、あっという間に卒業式
 泣かないって決めたのにやっぱり泣いちゃった


 さらに、3年生が桜高を卒業して最初の週末
 先輩たちの桜高での最後のライブが開催された

 卒業生はもちろん在校生も多数講堂に集まり今か今かと
 放課後ティータイムの演奏を心待ちにしている

 相変わらず緊張している澪先輩

 その澪先輩にちょっかいを出しつつも、上手くその緊張を解そうとしている律先輩

 そんな二人の様子を少し離れたところから笑顔で見守っているムギ先輩

 唯先輩は……なんだかさっきからどうやったらピックを上手く客席に飛ばせるか研究している
 どうやら以前見たライブDVDにピックを客に向かって投げる
 パフォーマンスをしていたバンドがいてそれに触発されたらしい
 唯先輩の前のマイクスタンドには唯先輩考案の
 放課後ティータイムロゴが入ったピックが無数に突き刺さっている
 一月分のお小遣いを全てそのピックに使ったんだって。本当に何やってるんだか……
 まぁ、それが唯先輩らしいちゃらしいけど

 だけど、最後の最後まで自由っていうか……
 てんでバラバラなんですね



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 06:56:36.50 ID:oOxVI1V70

『それでは、放課後ティータイム卒業ライブ開演です!』

 ライブの開始と共にオーディエンスの盛り上がりも最高潮

 それにつられて私たちの演奏も一層輝きを増す

 あの新勧ライブで初めて見た感動が昨日のことのように蘇る

 一つ一つで見るとてんでバラバラの個性が
 合わさることでお互いを支え合うようにメロディーを奏でていく
 時に繊細に、時に激しく

 指揮者がタクトを振る完璧なオーケストラも素晴らしいものがあるけど
 荒削りなバンドサウンドだからこそ表現できるものもある
 それは若さや青臭さというものであっても
 今の私たちに一番必要なものなんだと感じながらプレイした

 一曲一曲と進むにつれて更に盛り上がりを増す
 だけど、それはだんだん終りに近づいているということ……

 唯先輩たちを見ると、とても楽しそうに演奏をしている
 いけないいけない! 今私が感傷に浸っている場合じゃない
 卒業式では泣いちゃったけど今度こそ笑顔で終わるんだ



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 07:02:11.96 ID:oOxVI1V70

唯「皆ありがとう! 私たちにこんな素敵な卒業ライブをプレゼントしてくれて」

 こちらこそありがとう! と客席の誰かが言う
 そんな客席からの声に拍手が起きる
 私からも、唯先輩たちにありがとうと伝えたい
 だけど、それは言葉じゃなくってこの演奏で伝えようと思う

唯「残念だけど、次で最後の曲になります!」

 律先輩の言うとおりに有終の美を飾りそうだ
 でも、これで先輩と高校で演奏するのは最後……
 完全に引退しちゃうんだ……

 そう思った瞬間。急に場内アナウンスが流れ始めた



      『4番 サード 村田』



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 07:09:41.76 ID:oOxVI1V70

 急にざわめく場内
 私も一瞬何が起きたのかわからなかった

 ドカドカという足音を鳴らしながら体格のいい男性が
 舞台に上がり唯先輩と対峙する

唯「あ、あの……どちら様ですか……?」

 舞台は板張りなのに背番号25をつけたその人は足元を丁寧にならし始めた
 かと思った次の瞬間!!

村田「ふんっ!!!!」

 唯先輩のギー太めがけてフルスイング!!

唯「ギー太ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 ギー太は綺麗な放物線を描き甲子園の左中間スタンドに突き刺さりました!!
 なんとこの土壇場で逆転3ランです!!



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 07:18:56.86 ID:oOxVI1V70

 場内は騒然とし、さわ子先生に至っては開いた口がふさがらないといった状態

 高校でのバンド活動引退試合ともいうべき卒業ライブも
 この一撃でおじゃんになっちゃった……

 しかし、村田さんを責めるわけにはいきません

 唯先輩も内に秘めたる想いを、聴いて下さっている人たちに伝えるために必死でした
 同時に村田さんもこの一撃でしとめるという気迫で唯先輩に立ち向かったのです
 これは紛れもなく二人の真剣勝負でした

 もし唯先輩にそれなりの準備があったのならば
 その自慢のギー太で村田さんに一撃を加え亡き者にすることも出来たはずです

 しかし現実にはそんな覚悟も無く
 結局は村田さんにギー太を左中間スタンドまで運ばれてしまったのです

 これが、勝負師 男・村田 と ゴロゴロ師 平沢唯 との決定的な違いだったのではないでしょうか?

 村田さんはさっきからベンチでやたらとニコニコしています
 背番号が25番だからでしょうか?

 それとは対照的にずっと舞台上でうずくまっている唯先輩

 勝負とはこういうものだということをまざまざと見せつけられた出来事でした


 おしまい




11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 07:36:53.83 ID:P4I7o+cU0

どんなオチですか



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 07:38:33.38 ID:mbTshnsP0

引退試合キラー村田さん



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/01(金) 08:00:47.51 ID:sfcj/jx0P

村田空気嫁






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梓「卒業ライブ、ですか?」
[ 2012/01/06 22:31 ] カオス | | CM(3)

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タイトル:
NO:5053 [ 2012/01/07 01:18 ] [ 編集 ]

誰も予測できないオチ

タイトル:
NO:5057 [ 2012/01/07 02:00 ] [ 編集 ]

感動した

タイトル:
NO:5066 [ 2012/01/07 20:48 ] [ 編集 ]

ワロタwwwwwwwww

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