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澪「最高のプレゼント」 【非日常系】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1326584767/




1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:46:07.78 ID:E/8OQZnS0

澪の誕生日SSです。
カプネタ有りです。



2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:47:26.41 ID:E/8OQZnSo

1月15日夜

今日は自分の誕生日だった。

昼間けいおん部の皆でお祝いしてくれ、夜には両親からお祝いされた。

二度も誕生日ケーキを食べてしまったため、太るかな?

などと思いながら自分の部屋に戻った。

お風呂の前に軽くウオーキングでもしてくるか?

待てよ、一昨日雪が降った為に地面がぬかるんでたな。

ウオーキングはパス。軽く腹筋でもするかな?

そう思ってた矢先に携帯が鳴り響いた。





3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:48:54.31 ID:E/8OQZnSo

誰だろうと携帯を見る。

澪「もしもし」

澪「あ、ううん大丈夫。え?今から来る?良いけど」

澪「うん、じゃあな」

もう結構遅い時間になるのに何の用事だろう?

しばらくして、家の呼び鈴が鳴った。

澪「あ、ママ待って私のお客」

自分より早く玄関のドアを開けようとしたママを制する。

ガチャリ

澪「やあ、どうしたんだ?」



4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:50:03.18 ID:E/8OQZnSo

話は一端、過去に戻ります。

12月某日

律「今日、澪は委員会で遅くなるから部活には出ないで直接帰るって言っていた」

律「そこでだ。来月の澪の誕生日に備えて秘密の話し合いをしようじゃないか」

唯「皆でこっそりプレゼントとか用意して、驚かそうよ」

紬「それ良いわね。私大きなケーキ持ってくるわ」

梓「澪先輩喜びそうですね」



5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:51:35.91 ID:E/8OQZnSo

部活後

律「この後、プレゼントとか物色しようと思うんだが皆一緒に行く?」

唯「私、行く」

梓「すいません私ちょっと」

紬「ごめんなさい、私もちょっと用事が」

律「そうか、じゃ私と唯の二人で行くか」

唯「うん」

梓「変な物買わないで下さいね」

律「わーってるよ」



6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:53:34.44 ID:E/8OQZnSo

―――――

律「商店街でも見て回るか」

唯「うん」

唯「えへへへ」

律「なんだその笑いは?」

唯「だって律ちゃんと二人でお出かけなんて珍しいなと思って」

律「そういやそうだな」

唯「これってデートかな?」

律「形的にはそうかもな」



7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:56:00.07 ID:E/8OQZnSo

唯「あ!アイス売ってる。食べたいな」

律「この寒いのにか?」

唯「寒いからこそアイスを食べるのです!」

律「暑い時こそ熱い物を食べる的な理論だな」

唯「バニラ一つ下さい」

律「じゃあ、私はストロベリーにしよう」

唯「律ちゃんも結局食べるんだ」

律「私は唯の付き添いだ」



8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 08:58:12.88 ID:E/8OQZnSo

唯律 ぺろぺろ

唯「律ちゃんストロベリー、一口ちょうだい」

律「ん、ホラよ」すっ

唯「ありがとう」ぺろぺろ

律「お返しにバニラ一口もらうぞ」

唯「良いよ」すっ

律 パクッ

唯「あーっ、あんなに食べた!」

律「一口は一口だ」

唯「じゃあ私も」パクッ



9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:01:42.89 ID:E/8OQZnSo

律「あああ、私のストロベリーが」

唯「一口は一口だよ」

律「許せん!」

律 パクパクッ

唯「私も!」

唯 パクパクッ

律 パクパクパクッ

唯 パクパクパクッ

律「ふーっ、喰った喰った」

唯「美味しかったね」

律「何かストロベリーよりバニラを多く食べた気がする」

唯「私もバニラよりストロベリー多く食べた気がする」

律「……こんな事してる場合では無い!澪のプレゼントを選ばなければ」

唯「そうでした!」



10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:04:42.31 ID:E/8OQZnSo

唯「澪ちゃん、どういうの喜ぶかな?」

律「澪は、ああ見えて可愛い物好きだからな」

唯「そうなんだ」

律「本当は、部屋に可愛いぬいぐるみとか飾りたいらしい」

唯「じゃあ、ぬいぐるみ買って上げようよ」

律「そうだな。唯はぬいぐるみプレゼントすると良い」

唯「あそこのオモチャ屋さん行こうよ」

律「おう」



11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:07:32.74 ID:E/8OQZnSo

唯「あっ、これとか可愛いね」

律「それって自分の好きなのだろ?澪へのプレゼントだぞ?」

唯「じゃ、こっちにする」

律「う~ん、澪の好みとは少し違うような……」

唯「さすがだね律ちゃん!」

律「へ、何が?」

唯「澪ちゃんの好みが分かるなんて」

律「まあ、長年連れ添ってきたからな」



12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:09:40.87 ID:E/8OQZnSo

唯「所で、律ちゃんは何にするの?」

律「私か?私は既に決めてある」

唯「何々?」

律「それは……」

律「ひ・み・つ」

唯「えー、何で?ケチ」ブー

律「ふっふっふ、当日のお楽しみだ」



13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:15:48.80 ID:E/8OQZnSo

1月15日朝

澪「ムギ、おはよう」

紬「あ、澪ちゃん、おはよう」

今日は、朝から皆の態度が少しおかしい。

何か隠し事をしてるかのような。

私の誕生日だから何かお祝いでもしてくれるのかな?

ここは、気付かないふりをしてやるのが大人ってもの。

唯「澪ちゃん、放課後は楽しみに待っててね」

律「唯!!」

澪「へー、な、何だろうな?」

天然って怖いな……



14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:18:34.62 ID:E/8OQZnSo

放課後

律に少し遅れて部室に来るように言われた。

今頃、プレゼントの準備でもしてるのかな?

澪「そろそろ良いかな?」

カチャッ

ゆっくりと部室のドアを開ける。

パンパンパーン!!

澪「うわっ!!」

勢いよくクラッカーの音が響き渡る。

唯律紬梓「誕生日おめでとう」

部室の中は、色とりどりのモールで飾りつくされていた。

おいおい、ある程度は予想してたけどやりすぎだろ。クリスマスかよ。

嬉しいけど。



15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:24:23.57 ID:E/8OQZnSo

紬「皆からプレゼントがあるわよ」

唯「私はね、ぬいぐるみだよ」

澪「わ、可愛い」

唯「そのぬいぐるみを私だと思って、抱いて寝てね」

澪「それは遠慮しておく……」

梓「私は、あまり良いプレゼント選べなくてCDです」

澪「ありがとう」

梓「私の好きなバンドなんで、澪先輩気に入ってくれるかどうか」

澪「梓のお薦めだろ?喜んで聴くよ」

梓「ありがとうございます」



16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:27:27.63 ID:E/8OQZnSo

律「次ムギだぞ?」

唯「おーいムギちゃん?」

紬「え?ああ、ごめんなさい」

紬「私は、紅茶セットよ」

澪「こんな高級そうなのを、良いのか?」

紬「良いのよ、家にあって使わない奴だし」

澪「使うのが勿体ない位だよ」

紬「これで、家でも美味しい紅茶が飲めるわよ」



17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:32:02.67 ID:E/8OQZnSo

律「私からは、これだ」

澪「何だ?」

律「開けてみてくれ」

ガサゴソ

澪「何かな?」

びょーん

澪「うわーっ!!」

紬「ビックリ箱!」

唯「これが秘密のプレゼントだったんだ」

梓「澪先輩の誕生日プレゼントにまで、そういうイタズラ止めて下さいよ」

律「ああ、悪い。ただのジョークだ。ちゃんとしたプレゼントも用意してある」

律「ほら、澪がほしがってたバンドのライブDVDだ」

澪「わあ、このバンドのライブ観たかったんだよ。ありがとう」

唯「さすが律ちゃん、澪ちゃんの好み分かってるね」



18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:34:13.78 ID:E/8OQZnSo

澪「そう言えば、和からもさっきプレゼント貰ったな」

がさごそ

澪「これは?精密ドライバーセット?」

澪「ギャグなのか本気なのか、和のセンスは分からない」

唯「クリスマスのプレゼント交換に焼き海苔持ってきてたもんね」

律「待て、何かの暗号かも知れんぞ」

梓「どんな暗号ですか」



19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 09:38:40.82 ID:E/8OQZnSo

紬「今日は、特別に大きなケーキ持ってきたの。皆で食べましょ」

律「ろうそく30本立てて、と」

澪「何でだよ」

唯「みおと30をかけたんだね」

澪「あ、なるほど」

唯「では、ここで歌のプレゼントを」

唯律紬梓「happy birthday to you♪」

唯律紬梓「happy birthday to you♪」

唯律紬梓「happy birthday dear澪~♪」

唯律紬梓「happy birthday to you♪」

澪「みんな、今日は本当にありがとう」

結局今日は、私の誕生日祝いで練習できなかったけどたまにはな。



29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:00:15.10 ID:E/8OQZnSo

部活後

紬「梓ちゃん、どうしたの?」

梓「ムギ先輩……」

梓「ムギ先輩にあれだけ協力してもらったのに、ごめんなさい」


~梓回想~

12月某日(唯律が澪のプレゼント物色した日)

梓「すいません、ムギ先輩。付き合わせちゃって」

紬「良いのよ、それにしてもビックリだわ」

紬「澪ちゃんのプレゼント選ぶの付き合って欲しいなんて」 

梓「一人じゃ中々良いの選べそうに無いんで」

紬「でも何で私に?律ちゃんの方が澪ちゃんの事詳しいと思うけど?」

梓「えっとその、ムギ先輩の方がそういうアドバイス頼りになるかなと思って」

紬「ふ~ん」

紬「じゃ、駅前のデパートでも見に行きましょ」

梓「はい」



30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:02:05.27 ID:E/8OQZnSo

アクセサリーショップ

梓「この指輪素敵ですね。澪先輩指長くて綺麗だから似合いそう」

梓「あっ、でも3万円もする……」

梓「うーん、こっちの2千円じゃ、逆に安すぎるし」

紬「好きな人へのプレゼントだったら金額は関係ないんじゃないかしら?」

梓「そう、ですよね」

梓「……って私は別に澪先輩が好きな訳じゃ///」

紬「梓ちゃん、私は全部お見通しよ」にこにこ

梓「そんな、何で?」

紬「梓ちゃんの澪ちゃんを見る眼は違ってたもん」

梓「そうでしたか///」

紬「プレゼント選んでる時も凄い嬉しそうだったし」

紬「そう言う事なら律ちゃんには相談しづらいかもね」

梓「ムギ先輩には全部見抜かれてたんですね」



31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:04:16.24 ID:E/8OQZnSo

梓「あー、プレゼント選ぶの難しいですね。ぬいぐるみとかじゃ子供っぽいし」

梓「本とかじゃ味気ないし」

紬「既製品とかじゃなくて、手作りとかでも良いんじゃないかしら?」

梓「あ、それも良いですね」

紬「この時期だし、手編みのマフラーとか、手袋とか」

梓「でも上手く編めるかどうか」

紬「私が教えて上げるわよ。まだ一ヶ月近くあるんだから大丈夫」

梓「じゃ、マフラーにします。よろしくお願いします」



32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:06:43.22 ID:E/8OQZnSo

――――――

紬「こうして、こんな感じで」

梓「こうですか?」編み編み

紬「中々筋が良いわね。ギターやってるから手先が器用なのかしら?」

梓「ありがとうございます」

紬「これなら、良い物が出来そうだわ」

梓「頑張ります」



33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:08:47.96 ID:E/8OQZnSo

――――――

憂「お昼休みなのにマフラー編むんだ」

梓「うん、絶対に間に合わせたいから」編み編み

純「大好きな澪先輩へのプレゼントだもんね」シッシッシ

梓「うん」編み編み

憂(あれ?やけに素直な反応)

梓「は!違うってば、そんなんじゃ///」

純(マフラー編むのに夢中で、つい本音が出たな)



34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:10:44.38 ID:E/8OQZnSo

1月13日

紬「澪ちゃんへのプレゼント出来た?」

梓「はい、もうほとんど完成してます。最後に仕上げるだけです」

紬「ちょうど、今日雪降ってるしマフラーのプレゼントはぴったりね」

梓「はい」

紬「告白はしないの?」

梓「告白……したいんですけど、する勇気が」

紬「大丈夫よ、梓ちゃんが一生懸命作ったマフラー渡せばきっと澪ちゃんも」

梓「そう、ですかね?」

紬「きっと上手くいくわ」

梓「ありがとうございます。私、頑張ります」

~梓回想終わり~



35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:12:53.40 ID:E/8OQZnSo

梓「……昨日マフラー完成したんですけど、
  今日学校に来る途中雪で滑って転んで落として汚しちゃったんです」

紬「そんな……あれだけ頑張って作ったのに」

梓「汚れたマフラー、澪先輩にプレゼントする訳にもいかなくて」

梓「昼休みに、あり合わせでCD買ってきてプレゼントしたんです」

梓「とても告白出来る状態じゃなくて」

紬「告白して、振られちゃった訳じゃないわ」

紬「もう一度、プレゼント渡して今度こそ告白するのよ」

梓「でも、マフラー編むのに毛糸や編み棒買ったりCD買ったりでもうお金が……」



36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:14:46.28 ID:E/8OQZnSo

紬「……そうね花とかはどうかしら?」

梓「……花ですか。良いですね」

紬「私の家に綺麗な花が咲いてるから、それをプレゼントすると良いわ」

梓「ムギ先輩、何から何までありがとうございます」

紬「ちょっと待ってて」

紬『斉藤、家に……そう……赤い奴ね』

紬『今すぐ学校まで持ってきてちょうだい』

紬『30分かかる?駄目よ、20分で来なさい』



37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:16:12.58 ID:E/8OQZnSo

…………

斉藤「お嬢様、お待たせしました」

紬「18分50秒。斉藤、上出来だわ」

斉藤「ありがとうございます。では私はこれで」

紬「さ、梓ちゃん、これを澪ちゃんに」

梓「でも良いんですか貰っちゃって?」

紬「良いのよ、澪ちゃんに貰われた方が花も喜ぶと思うわ」

紬「これ渡して、誕生日おめでとうございます。私の気持ちですって」

梓「はい、じゃ行ってきます」

紬「頑張って」

紬「……澪ちゃん、お願い気付いて」



38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:18:38.52 ID:E/8OQZnSo

話は1月15日夜に戻ります。

ドアの向こうには、先ほどの電話の相手である梓が立っていた。

梓「こんな時間にすいません」

時間は8時近い。

少し前まで部室で一緒にいたのにわざわざ自宅まで一体?

私の不思議そうな表情に気付いた梓が申し訳なさそうに再び謝る。

梓「…すいません」

澪「どうしたんだ?」

梓「えっと…」

澪「ま、取りあえず家上がりなよ」



39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:24:56.60 ID:E/8OQZnSo

梓は制服のままだし、帰宅してないのだろうか?

梓「いえ、ここで良いです。すぐに済むんで」

澪「そう?」

梓「…実は澪先輩に渡したい物があって」

澪「え?誕生日プレゼントにってCDくれたのに?」

梓「あれは、本当に渡したい物じゃなかったって言うか……」

澪「?」



40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:28:24.30 ID:E/8OQZnSo

梓「澪先輩、誕生日おめでとうございます」

梓「これ受け取って下さい。私の気持ちです」

澪「ああ、ありがとう。これは花?」

梓「はい」

梓「あ、あの澪先輩……」

澪「ん、何?」

梓「えっと……」

梓(勇気を出して言うんだ)

梓(澪先輩が好きだって…)

梓(ムギ先輩、私に勇気を下さい)

梓「私、澪先輩の事……」



41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:29:30.20 ID:E/8OQZnSo

梓「……私、澪先輩の事素敵な先輩だと思ってます」

梓「それじゃ、失礼します」

澪「あ、梓。ちょっと待って…」

澪「行っちゃった…」

これを渡す為だけにわざわざ来たのだろうか?

何か言いたげだったし。

追いかけよう。そう思ったが、外は極寒の寒さ。

上着を着ないと風邪を引いてしまう。

バタン

上着を取りに家の中に入り、梓から貰った花に目をやる。

澪「これは?」



42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:32:01.60 ID:E/8OQZnSo

薄暗い外では良く見えなかったがチューリップだ。

それも真っ赤な。

さっきの梓の態度。真っ赤なチューリップ。

それが導き出す答えは……

澪「!」

自室に戻り、上着を手に取る。

澪「ママ、ちょっと出かけてくる」

雪が溶けかけて足場も悪いから、そんなに遠くへは行ってないだろう。

梓の自宅の方へ歩きながら電話してみる。

澪「話し中か、仕方ないそこら辺探してみるか」



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:33:25.28 ID:E/8OQZnSo

近所の公園

梓「ううっ、私はバカだ」

梓「ムギ先輩にあそこまで協力してもらって結局告白出来ないとは」

梓「うっ、ぐす」

梓「……ムギ先輩に電話して謝ろう」

prrrrrr

梓「もしもしムギ先輩?」ぐすっ

紬『梓ちゃんどうしたの?泣いてる?』

梓「ううっ」



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:35:36.43 ID:E/8OQZnSo

紬『プレゼント渡せなかったの?』

梓「ひぐっ、花は渡せたんですけど」

紬『断られちゃったの?』

梓「受け取って貰えたんですけど、その…告白できなくて」

梓「澪先輩の家から走って帰って来ちゃいました」

梓「ムギ先輩、ごめんなさい」ぐすっ

紬『……梓ちゃん、落ち着いてよーく聴いて』



45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:37:28.94 ID:E/8OQZnSo

紬『花言葉って知ってる?』

梓「え?あ、えーと渡す花にも意味があるって奴ですよね?」

紬『そう、梓ちゃんが渡した花はチューリップでしょ?』

梓「はい」

紬『チューリップ、それも真っ赤な奴ね』

梓「そうです」

紬『それの花言葉はね「愛の告白」』

梓「えええ?」

紬『多分澪ちゃんなら分かってくれると思うわ』

梓(ムギ先輩は、私が告白出来なかった時のために……)



46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:39:04.17 ID:E/8OQZnSo

澪「あ、居た!」

梓「澪先輩?」

澪「プレゼント渡すだけ渡してさっさと行っちゃうんだから」

梓「ぐすっ、ごめんなさい」ごしごし

澪「梓、泣いてるのか?」

澪「良かったら何があったのか話してくれないか?」

梓「……はい」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:40:20.69 ID:E/8OQZnSo

私の誕生日プレゼントにマフラーを編んでくれていた事。

そのマフラーを来る途中に落として汚してしまった事。

部活の時にプレゼントしてくれたCDは、あり合わせで買った事。

梓は、辿々しい口調ながらも話してくれた。

何だろう、胸がきゅんきゅんする。

紬『梓ちゃん携帯の通話入れっぱなし///』

澪「手に持ってるのがそのマフラー?」

梓「……そうです」

澪「見せて」

梓「でも」

澪「良いから」

梓「はい」がさがさ

澪「汚れてるって言っても端っこがちょっとだけじゃないか」

梓「でも、そんなのを澪先輩にプレゼントする訳には」

澪「例え汚れてようが失敗しようが、梓が私のために作ってくれた。それだけで嬉しいんだ」



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:43:34.38 ID:E/8OQZnSo

澪「このマフラーは、ありがたく貰っておくよ」

マフラーを受け取る時に梓の手が触れる。

澪「手、随分冷たいな」

梓「澪先輩に電話かける勇気が無くってずっと外に居たんで……」

澪「バカ、風邪でも引いたらどうするんだ?」

梓「バカですよね」

俯き話すその梓の顔を見ると、いたたまれない気持ちになり、

自分でも信じられない様な行動に出ていた。

澪「冷えた身体、私が温めて上げる」

梓「え?」

ぐいっ

梓の身体を抱き寄せ、両手で抱き込む。



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:45:05.09 ID:E/8OQZnSo

梓「み、澪先輩?///」

澪「こんなに身体が冷たくなってる」

澪「赤いチューリップ渡して逃げちゃうなんて」

澪「私の返事も何も聞いてないだろ?」

澪「私の気持ちはヒナギクだよ」

梓「ヒナギク?」

紬『!』

紬『さすがね澪ちゃん。花言葉に花言葉で返したんだわ』

紬『惜しいけど、これ以上聴くのは野暮』

プツン



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:47:38.19 ID:E/8OQZnSo

梓「あのヒナギクって?」

澪「え?分からない?てっきり伝わる物かと思ったけど説明する事になるとは///」

澪「ヒナギクの花言葉は……」

澪「あなたと同じ気持ちです」

梓「え?じゃ、じゃあ?」

澪「ああ、そう言う事だよ」

梓は、しばらくポカンとしたまま硬直していたが、やがて

梓「あの、私からちゃんと告白させて下さい」

梓「もう逃げませんから」



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:50:16.39 ID:E/8OQZnSo

梓は、いったん宙に視線をやると深く息を吸い込み私をキッと見つめた。

梓「私、澪先輩が好きです。大好きです」

梓のはっきりとした言葉に思わず目頭が熱くなる。

梓「澪先輩?」

流れ落ちそうな涙を堪え、にっこりと微笑む。

澪「ありがとう。すごく、嬉しい」

少し震える声で梓への感謝の気持ちを述べると梓が恥ずかしそうにうつむいた。

梓「やっと、伝えられました///」

はにかんだ顔の梓の頬が赤く染まる。



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:51:51.17 ID:E/8OQZnSo

梓「くしゅん」

澪「何時までも外にいたら本当に風邪ひいちゃうな。もう時間遅いし、送って行くよ」

梓「良いんですか?」

澪「ああ」

梓「じゃ、お願いします」

澪「梓、手出して」

梓「はい?」

ぎゅっ

澪「まだ冷たいな」

梓「澪先輩の手は温かいです」

梓の手に指を絡める。 いわゆるラブ握り。

梓は照れながらもそれに応じるように、私の手をしっかりと握り返してくれた。



53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:52:42.92 ID:E/8OQZnSo

梓「澪先輩、意外に大胆ですね///」

澪「夜だし、人目も無いからかもな」

自分でも驚くような行動だった。

自分のために頑張ってくれた梓の笑顔が見たいから?

梓とふれ合っていたいから?

澪「誰かにバッタリ会わない限り大丈夫だって」

唯律「あ」

澪梓「あ」

バッタリ

律「ななな、なんで、澪と梓がこんな時間に二人で居るんだよ?」

澪「それはこっちの台詞だ!何で律と唯が一緒に居るんだよ?」



54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:55:35.08 ID:E/8OQZnSo

澪(言えない、さっき恋人同士になっちゃったなんて)

律(言えない、澪のプレゼント物色した後もこっそり二人でデートしてるなんて)

律「いやー、さっき偶然そこで唯に会ってな」

唯「え?部活の後から私達ずっと一緒……モガッ」

律「唯、少し黙っててくれ///」

澪「あー、そうなんだ」棒読み

律が必死に眼で訴えてくる。この場はそっとしておいてくれって。

偶然会った二人が腕組んで歩いてる訳無いだろって突っ込みたいが、そっとしておいてやろう。

律「じゃ、じゃあな気をつけて帰れよ」

澪「ああ、そっちもな」



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:57:28.02 ID:E/8OQZnSo

澪「まさか、律と唯がって驚きだな」

梓「私もビックリです」

澪「向こうも驚いてるだろうけどな」

梓「ふふ、そうですよね」

澪「明日、皆に私達の事話すよ」

梓「お願いします。私からだと言い出しづらくって」

澪「ムギとか驚くだろうな」

梓「あ、ムギ先輩は知ってます」

澪「え?そうなのか?」

梓は、ムギに告白を手伝ってもらった事を教えてくれた。

澪「じゃあ、ムギが私達の愛のキューピッドなんだな」

梓「そうですね」



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 16:58:20.78 ID:E/8OQZnSo

中野家到着

梓「ありがとうございました」

梓の言葉と同時に手が離れた。

澪「じゃあ」

梓「お休みなさい」

その手に少しの名残惜しさを感じながら梓を見送る。

手に残る梓の温もりを感じながら私は家路を歩いた。



57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:17:18.92 ID:E/8OQZnSo

次の日

澪「行ってきまーす」

いつもより少し早く家を出る。

今日は、梓と一緒に登校する約束をしていた。

あの後、電話で私から提案してみた。

梓は、律の事を気遣ってたみたいだが(いつもは律と登校してる為)

律には唯が居る。心配する事はない。

むしろ、向こうも喜ばしいだろう。



58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:18:12.21 ID:E/8OQZnSo

待ち合わせの場所に到着して、時計に目をやる。

20分も早く着いてしまった。

自然と早足になってしまっていた様だ。

しばらく待つ事になるかな?そう思ってると

梓「澪先輩!」

梓が息を弾ませて駆け寄ってきた。

澪「随分早いな、まだ20分前だぞ?」

梓「そう言う澪先輩だって」

澪「私は、せっかちだから良いんだよ///」

私達って似たもの同士なのかも知れない。

梓「あっ、マフラーしてくれてるんですね」

澪「とっても温かいよ」

梓「嬉しいです」



59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:19:41.56 ID:E/8OQZnSo

梓「……でも汚れ」

澪「何だ、まだ気にしてるのか?」

梓「……はい」

澪「じゃあさ、ここの汚れが見えないようにアップリケでも付けてくれないか?」

梓「アップリケ、それ良いですね」

澪「絵柄でも文字でも入れれば汚れ見えないしな」

梓「じゃ、今度の休みにでも付けますね」

澪「ああ頼む」



60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:21:09.18 ID:E/8OQZnSo

澪「そろそろ行こう」

ぎゅっ

梓「あ……」

私は自然と梓の手を握っていた。

昨日は、夜だし人目も無いからと言ったが今は朝。

それも登校中だ。人目に付く事くらい分かっている。

恋愛ごとに関しては、自分は奥手だと思っていた。

恥ずかしがり屋な性格のため、

人前で恋人と手を繋ぐなんてとてもじゃないけど出来ないと思っていた。

それが今はこうして梓と手を繋ぎ、登校している。

好きな人の為だったら変われるって事だろうか?



61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:23:44.97 ID:E/8OQZnSo

―――――

信号が赤に変わり、足が止まる。

すると梓は周りを伺う様にキョロキョロし始めた。

澪「?」

梓「あの、お願いがあるんですけど……」

澪「何だ?」

梓「ハグハグして下さい///」

澪「ハグハグ///」

実のところ、私も唯みたいに梓に抱きついてみたいと常々思っていた。

でも、そんな事私に出来る訳もなく願いは叶わずにいた。

昨日は、勢い余って梓を抱きしめちゃったけど、もっとじっくり味わいたいな、

何て思ってたら梓からハグハグして下さいってお願い。

周りに人目も無さそうだし、もうハグハグしちゃいます。



62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:26:02.54 ID:E/8OQZnSo

澪「良いよ、ハグハグして上げる」

私は、両手を広げて梓を迎え入れた。

梓は、少し照れくさそうに笑うと私の胸に飛び込んできた。

梓「澪先輩」

私が梓を、梓が私を互いに抱きしめ合う。

澪梓 ハグハグ、ハグハグ。

昨日と違って梓の身体は温かい。

身長差のせいで、抱きしめると私の胸にすっぽり入っちゃうんだよな。梓の頭。

梓「頭、撫でて下さい」

澪「ん……」なでなで

澪「梓は意外に甘えんぼさんなんだな」

梓「良いじゃないですか、ずっと澪先輩とこうしたかったんですから///」

ああもう、可愛いな。

私の顔、だらしない笑顔になってるかな?



63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:28:33.65 ID:E/8OQZnSo

律「朝からお熱いですな、お二人さん」

唯「見せ付けてくれますな」

澪梓「!!!」

澪「お前ら何時の間に?///」

律「二人が手繋いで歩き始める所からずっと後ろ付けてました!」

唯「ラブラブすぎて中々声掛けられなかったんだよ!」

律「ハグハグして下さい///」←梓の声真似

唯「良いよ、ハグハグして上げる」←澪の声真似

唯律 ハグハグ、ハグハグ。

澪梓 ///



64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:30:29.47 ID:E/8OQZnSo

―――――

澪「随分学校早く着いちゃったしさ、ちょっと話したい事があるんだ」

律「ああ、私もだ」

澪「ムギも呼んで、部室に集まろう」

梓「そうですね」

唯「話って何?」

唯、この雰囲気で気付いてくれよ……



65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:33:24.49 ID:E/8OQZnSo

部室

紬「話って何かしら?」

そう言いながら既にムギはニコニコしてた。

昨日の私と梓の事は知ってるからだろう。

澪「その、ムギは既に知ってて律と唯も気付いてると思うけど」

澪「こそこそしたり、隠したりするの嫌だからはっきり言っておきたいんだ」

澪「じ、実は、昨日から私と梓は恋人になったんだ///」

唯律「な、なんだってー!!」

何だそのわざとらしい反応。MMRかよ。

唯「わー、あずにゃんと澪ちゃんが恋人になったんだ。驚いた」

え?唯、お前本当に気付いて無くて驚いてたのかよ。

紬「おめでとう、二人とも」

梓「ムギ先輩、ありがとうございます」

澪「ムギありがとうな」



66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:35:22.89 ID:E/8OQZnSo

澪「わ、私達は言ったんだから今度は律と唯の番だぞ」

梓「そうですよ」

唯「私達の番って?」

律「あー、私が言うよ」

律「でもさ、私と唯は澪と梓みたいにまだハッキリとした関係じゃないんだ」

唯「ハッキリとした関係?」

律「だからさ、この場でハッキリと言っておく」

律「私、唯の事が好きだから私の恋人になってくれ」

唯「うん良いよ」あっさり



67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:38:51.28 ID:E/8OQZnSo

梓「わ、凄い///」

澪「凄いな///」

この場で告白する律も凄いけど、間髪入れずOKする唯も凄いなおい。

紬「唯ちゃんと律ちゃんもおめでとう」

唯「ありがとう」

律「ありがとうな」

ムギは終始ニコニコしていて機嫌が良さそうだった。

後から聞いた話だが私達の事はもちろん、律と唯の事も薄々気付いてたらしい。

ムギ恐るべし。



68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:42:10.35 ID:E/8OQZnSo

後日

今日は、私の家に梓が来ている。

梓は、せっせとマフラーにアップリケを付けている。この前私が頼んだ奴だ。

澪「どんな柄のアップリケ付けてるんだ?」

梓「まだ、秘密です///」

澪「少し休憩して、お茶にしよう」

梓「あ、でももうすぐ終わるんで」

澪「そうか?じゃ私お茶煎れてるな」

梓「はい」

澪「誕生日にムギから貰った紅茶だぞ」

梓「良い香りですね」



69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:48:37.79 ID:E/8OQZnSo

梓「出来ました!」

澪「どれどれ?」

mioe&azusa

澪「わ///」

梓「えへへ///」

澪「梓も結構大胆だな///」

梓「嫌、でしたか?」

澪「ううん、嫌じゃないよ。嬉しい///」

梓「良かったです」



70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:49:25.82 ID:E/8OQZnSo

澪「そ、そうだ。梓から貰ったCD聴きながら紅茶飲もうっか?」

梓「はい」

CDをセットし、唯に貰ったぬいぐるみを抱っこして準備万端。

自分でも思うのだが、何か抱っこするのが癖かも知れない。

気分が凄い落ち着く。

そんな私に梓は、ちょこんと寄り添ってきた。

私の方からも梓に寄り添い、お互いの頭をくっつけ合う。

澪「綺麗な曲だな」

梓「そうですね」



71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:51:10.93 ID:E/8OQZnSo

――――――

澪「今度は、律から貰ったライブDVD観よっか?梓も好きだろこのバンド」

梓「はい」

DVDをセットし、唯から貰ったぬいぐるみを抱っこして……

澪「…………」

澪「あー、ごほん///」

澪「良かったら、ぬいぐるみの代わりに梓抱っこしたいんだけど///」

梓「へ?良いですけど///」

澪「じゃ、じゃあ私の前に座って」

梓「はい」



72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:53:10.78 ID:E/8OQZnSo

澪「あ、もっと私に寄りかかっちゃって良いぞ」

梓「そうですか?じゃ」

ぼふっ

梓と身体が密着する。

きゅっ

後ろから梓に軽く抱きつく。

髪の良い香りが鼻腔をくすぐる。

梓の髪にほっぺたスリスリしてみる。

スリスリ

梓「澪先輩も意外に甘えんぼさんですね」

澪「あっ、梓ほどじゃないよ///」



73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:55:15.41 ID:E/8OQZnSo

澪「じゃ再生っと」

梓「あれ?」

澪「何だろうなこれ?」

梓「ライブDVDじゃないような?」

澪「これって……」

梓「ホラー映画」

澪「うわーーーーっ!!!」

澪「は、早く消してくれ」

梓「でも面白そうですよ、この映画」

澪「無理無理無理」

梓「ほら、見て下さいゾンビが」

澪「うう、見えない聞こえない。見えない聞こえない」



74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 17:56:52.40 ID:E/8OQZnSo

澪「リモコンは?」

梓「ここです」

澪「貸して」

梓「駄目ですよ、良い所なのに」キャー

梓は、リモコン取られまいと私から遠ざける。

無我夢中で、梓からリモコンを取ろうとする。

澪「こら、貸せっ」

梓「ああっ」

やっとこ梓からリモコンを取り上げる事に成功した。

ぷつっ

澪「ふう、律の奴め、手の込んだイタズラを」



75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:00:18.84 ID:E/8OQZnSo

梓「み、澪先輩///」

澪「ハッ!」

梓に呼びかけられハッとなる。

誰がどう見ても私が梓を押し倒してます。

マウントポジション取ってます。

何このシチュエーション?これなんてエロゲ?

梓は、ほんのり頬を赤く染めて少し潤んだ眼でこちらを見てます。

梓って、こんな表情も出来るんだな。

などと思ってたら既に身体が動いてました。



76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:03:15.20 ID:E/8OQZnSo

私は梓にそのまま覆い被さりぎゅっと抱きしめた。

梓「澪先輩///」

澪「梓、キス……するよ?」

梓「……はい」

ゆっくりと顔を近づける。

梓の頭を抱き寄せる。

髪をかき上げ、おでこに軽くキス。

続けてほっぺたにもキス。

そして……唇にキス。

ちゅっ

しばしの時間が過ぎ、やがて唇が離れお互い見つめ合い、くすくすと笑い合ってしまった。

澪「あ、ごめん。私覆い被さってたな。重かったろ?」

梓「いえ、大丈夫です」

梓を抱き起こし、そのまま、自分の胸に抱き寄せる。

梓「わぷっ」



77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:04:56.81 ID:E/8OQZnSo

私の胸に顔を埋めた梓の頭をナデナデしてると

梓「あの、もう一回キスして下さい」

上目遣いで、少し甘えた声でキスをおねだりしてくる梓。

そんな顔で、そんな甘えた声でおねだりされたら……

澪「今度は大人のキスしてみよっか?」

梓「大人の?……それって///」

返事も待たず、左腕で梓の頭を抱え込む。

本来なら頭が沸騰しそうな状況なのに。

こんなに自分から積極的に……

もう一度、梓と唇を重ねる。

今度は、梓の口に舌を差し入れる。

梓もたどたどしく舌を出す。

そして、梓の舌に自分の舌を絡め合わせる。

梓の舌が、私の舌に絡みつく。舌と舌が触れ合い、離れ。それを繰り返す。



78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:07:35.75 ID:E/8OQZnSo

梓「んんっ……ちゅ……」

澪「ふふ……ちゅ……ちゅ……む……ちゅっ」

ゆっくりと唇が離れ、再びお互い見つめ合う。

梓は眼をうるうるとさせ、頬を染めていた。

恍惚の表情って奴だろうか?

多分私も同じ表情してるんだろうな。

梓は見つめ合う事の恥ずかしさからか、俯いてしまった。

梓の顎に手を添え顔を上に向けさせる。

澪「駄目、私の方見て」

少しばかり潤んだ瞳で私を見つめる梓。しばし見つめ合う。



79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:09:23.22 ID:E/8OQZnSo

澪「可愛いよ、梓」

私は梓を抱きしめるとそのまま一緒に仰向けに倒れこんだ。

さっきとは逆で梓に押し倒される体勢。

覆い被さってくる梓をギュウッと抱きしめる。

抱き枕を抱くみたいに脚も絡める。

全身で梓を感じたいから。

澪「ずっと梓とこうしていたい」

梓「私もです」

黒髪が視線の先で揺れる。

梓の柔らかい唇と舌の感触を思い出すと再び、唇を重ねたくなってきた。

澪「もう一回キスしよ」

梓「わっ」

私は梓の頭と背中を抱きかかえるようにして唇を重ねると再び舌を滑り込ませた。

澪梓「んんっん、ちゅっ……」

澪梓「ふぅ……んんっ、ちゅっ、ちゅく、んむ……」

そして、さっきよりも激しいキスを交わし合った。



80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:11:03.96 ID:E/8OQZnSo

――――――

梓「クークー……zzz」

私の腕を枕にして、梓は寝息を立てている。

疲れ果てて寝てしまった様だ。

さっきまでの自分の行動を思い出すと顔から火が出そう///

まさか自分があんな///

昔、律に「澪はムッツリスケベだ」って言われて全力で否定した事があるけど

今なら否定しません。私、ムッツリスケベでした。



81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:13:09.00 ID:E/8OQZnSo

澪「色々梓から貰っちゃったな」

澪「マフラーに、CDに花。それに、梓の……///」

梓の頭を撫でながら話しかける。

澪「でもな、梓とこうやって過ごす時間が私にとって最高のプレゼントだよ」

寝ている梓にそっと唇を重ねる。

ちゅっ

澪「ありがとう梓、大好きだよ」



おしまい



83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/01/15(日) 18:16:47.81 ID:E/8OQZnSo

あとがき

読んでくれてありがとうございました。当初は、澪梓が恋人になって終わりの予定だったんですが
せっかく梓の想いが通じたんだから、イチャつかせてあげようと書き足してたら何故か唯律までカップルになっちゃいましたww




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澪「最高のプレゼント」
[ 2012/01/21 20:00 ] 非日常系 | 澪梓 | CM(8)

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タイトル:
NO:5378 [ 2012/01/21 20:27 ] [ 編集 ]

澪たん、誕生日SS!澪梓最高でした。

澪たん誕生日SSは、こう有るべきだ

タイトル:
NO:5380 [ 2012/01/21 21:11 ] [ 編集 ]

澪梓カテゴリじゃないんだ?

タイトル:
NO:5383 [ 2012/01/22 01:52 ] [ 編集 ]

澪誕SSにふさわしいSSだった。
花言葉での告白は澪梓だからできるものだな。

それにしてもこの二人はほんと絵になるなぁ
存分にイチャイチャしてくれたまえ...

タイトル:
NO:5384 [ 2012/01/22 01:56 ] [ 編集 ]

マジムギちゃん天使だな...

リモコン騒動の辺り、ベタだな......いや、ベタだからこそ良かった
普段真面目だからこそこの二人には幸せになってほしいものだ

タイトル:
NO:5385 [ 2012/01/22 01:57 ] [ 編集 ]

ハグハグかわいいw

タイトル:
NO:5386 [ 2012/01/22 02:05 ] [ 編集 ]

ほんとだ、澪梓カテゴリじゃないのな。律唯もいるからかな??

ある意味りっちゃんも愛のキューピッドだな。梓をもらえたんだし...

タイトル:
NO:5391 [ 2012/01/22 17:22 ] [ 編集 ]

さりげなくユーザータグ追加しました。

タイトル:
NO:5421 [ 2012/01/25 10:59 ] [ 編集 ]

これ良いわ。何度も読み返してしまった。
映像付きで是非見たいですw

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