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唯「ほうかご百物語」#前編 【クロス】


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唯「ほうかご百物語」#前編
唯「ほうかご百物語」#後編




1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 08:14:08.35 ID:JQsgb1mIO

先に書いておきますと、
本作は『けいおん!』と『ほうかご百物語』の、ワロス、もといクロス作品となります。
けいおんはアニメも漫画も見ていないので元設定とは齟齬が発生しているかもしれません。
唯たちは二年生、真一たちも二年生の設定です。
また、元設定とは異なる捏造設定が見受けられます。
さらに、本作は元作品の多大なるネタバレを含んでおります、ご注意下さい。

ほうかご百物語アニメ化しろ。
真一とイタチさん子宝に恵まれて末長く爆発しろ!





2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 08:33:04.88 ID:GB4581oIO

米)ネタバレを含む人物紹介

白塚真一:イタチさん大好きもう本当に大好き。

小さな美術部の部長で、現在激安賃貸でイタチさんと二人暮らし。
イタチさんと付き合っているが、相手の気持ちには鈍感。
可愛い人には正直に思ったコトを伝えるので誤解されたりもする。運動はそれなりに不得意。


伊達クズリ:又の名をイタチさん。名前の通りイタチの妖怪。

最初は名前がなかったが、イタチと伊達をかけているらしい。
初対面は夜の学校で真一を襲うという出会いを果たすも撃退。
その時のモデルになってくれという約束の元に再顕現。
後の大祓の影響で一度消滅しかけるも、真一の絵を元に再三顕現。
現在は心優しい妖怪に。戦闘は鎌鼬をメインに戦っている。


経島御崎:見た目年齢12歳の高校三年生。

妖怪の知識が無駄に凄かったが、
蒼明高校に妖怪がぽんぽん出て来るようになってからは無駄ではなくなった。
真一が立ち上げた美術部に人数合わせとして入部。
静かな場所だったらどこでもよかったらしい。生徒会長と二年以上前から付き合っている。


新井輝:蒼明高校元生徒会副会長。

お硬いイメージはあまりなく、正統派美人(真一談)で
白のワンピースとかが似合いそう(真一談)らしいが、
私服にスカジャンとかライダースーツとか着てきたりするフランクな人。
新聞部と生徒会を掛け持ちしているため噂話には事欠かない。
現在妖怪バスターズになっている美術部に目撃情報を持って来る人。


江戸橋照平:蒼明高校元生徒会会長。

新井、経島とは同じ中学。経島をして『ヘビみたい』。
付き合って二年以上が経つのに大した進歩もしていない。
若干ロリの気が有るような無いような。
生徒、教師から生徒会長として大きく信頼はされている。


今回出そうと思っている人はこれだけです。



3 名前:IDかわってたは……:2011/11/23(水) 08:35:54.27 ID:GB4581oIO

ーー夕方、音楽室前

律「ちゃんと戸締りしたなー? よっしゃ、じゃあ帰るかー」

唯「今日はいっぱい練習しちゃったよー。 何時間やってたっけ?」

澪「二時間だ。 そんなにいっぱいってほどでもないな」

梓「そーですよ! 本当は毎日これくらいやるんです!」

紬「あら、でも私は皆でお茶を飲んでいる時間も大好きよ?」

唯「私も大好きだよー!
  ムギちゃんが淹れてくれるお茶は美味しいし、お菓子も美味しいし!」

律「じゃあこれから澪ちゃんはお菓子を食べなくてもいいんだなー?」

澪「うっ……、それとこれとは話が別だろ!」

梓「お茶をするのはいいですけど、練習は毎日キッチリやりますからね!
  練習しないでお茶だけの日もあるんですから」

紬「まあまあ梓ちゃん」

ーーガシャン!!

唯律澪紬梓「」ビクッ



4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 08:39:58.07 ID:GB4581oIO

澪「……い、今のって」

律「何かの割れる音、だよな……」

紬「……それも陶器っぽい音ね」

梓「……どこから聞こえましたか?」

律澪紬「……音楽室」

唯「?」

紬「りっちゃん、カギって閉めたわよね?」

律「閉めてなくても、音楽室に行くにはこの階段を登んなきゃいけないじゃん?
  流石にここを通ったらみんな気づくだろ。 それに、カギは皆が見てる前で閉めたぜ?」

梓「窓はどうですか? 開けっ放しではなくても、カギは」

澪「そこは確かに曖昧だよな」

律「おい、ここ、三階だぞ……」

澪紬梓「……ッ!?」



5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 09:30:45.93 ID:GB4581oIO

澪「な、なあ。 私たちは何も聞いてないよな?」

唯「じゃあ調べようよ!」

梓「え」

唯「だってこのまま放って置いたほうが怖いもん。 カギを開けて入るだけだし」

梓「それはまあ、そうですけど」

紬「それじゃありっちゃん、カギ」

律「おお」

ーーガチャ、ギイイイイィィ……

律(あれ、ウチってこんなに立て付け悪かったっけ……?)

澪「あっ、あれって」

梓「ムギ先輩のティーカップ、ですよね」

澪「すっかり割れちゃってるけど」



6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 10:01:53.38 ID:GB4581oIO

律「戸棚の扉が開いてる。 要は誰かが落とすべくして落とした訳だな」

梓「誰が、何のためにですか?」

律「そんなもん私は知らん。
  窓は、全部閉まってるし、正面の扉も私が開けるまではカギがかかっていた訳だから、」

紬「完全なる密室ってやつね! 推理小説の舞台みたい!」

梓「のんきなこと言ってる場合じゃないですよ!
  ムギ先輩のティーカップを割った犯人は、
  私たちの目を掻い潜って外に出られる様な人かも知れないんですよ!?」

律「そんなステルスみたいな人って考えるよりは、
  私たちの目を掻い潜って、今もこの部屋に隠れてるんじゃないk……ッ!」

澪「じゃ、じゃじゃじゃじゃじゃあ、まだ犯人はここの音楽室にいるってことか!?」

紬「最悪、私たちが部活中にもここに潜んでいた可能性もある訳よね……」

澪「ヒッ」

梓「でもこの音楽室で隠れられそうな場所と言ったら」

唯「物置くらいだよねー」

梓(唯先輩、いたんですね。 セリフがないからてっきりいなくなったのかと)

唯(うう、あずにゃんから失礼な念を感じるよう。 皆の話が難しいのが悪いんだー!)



7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 11:00:13.72 ID:GB4581oIO

紬「微妙にスキマが空いてるわね……」

梓「まあさっきから閉まっていた保証も無いですから、何かがいると決まった訳じゃ……」

澪「で、でももし何かいたら……」

唯「とりあえず開けてみようよ。 開けないとわかんないもん」

紬「それもそうね」

律「じゃあ、開けるぞ……」

澪(何も出ないでくれ何も出ないでくれ何も出ないでくれ何も出ないでくれ!)

ーーガチャ

紬「中には何も、……いないわね」

梓「そう、ですね」

ーーヒョコ

律澪紬梓「あ?」「え?」「あら?」「ん?」

唯「あああああああああああああ!」

??「」ビクッ

唯「か、可愛いっ!」

??「?」



9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 13:13:40.54 ID:GB4581oIO

紬「微妙にスキマが空いてるわね……」

梓「まあさっきから閉まっていた保証も無いですから、何かがいると決まった訳じゃ……」

澪「で、でももし何かいたら……」

唯「とりあえず開けてみようよ。 開けないとわかんないもん」

紬「それもそうね」

律「じゃあ、開けるぞ……」

澪(何も出ないでくれ何も出ないでくれ何も出ないでくれ何も出ないでくれ!)

ーーガチャ

紬「中には何も、……いないわね」

梓「そう、ですね」

ーーヒョコ

律澪紬梓「あ?」「え?」「あら?」「ん?」

唯「あああああああああああああ!」

??「」ビクッ

唯「か、可愛いっ!」

??「?」



10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 13:16:09.15 ID:GB4581oIO


唯「結局この子は何なのかなー? 普通の動物っぽくはないよね」

紬「そうねぇ」

律「頭はサルっぽい」

澪「足はトラっぽい」

唯「しっぽはヘビっぽい」

紬「胴は、タヌキ、かしら?」

梓「ひょっとして鵺ってやつでしょうか?」

唯「ぬえ?」

梓「ええ、確か妖怪の一種なんですけど、なんでもたまs」

澪「よ、よよよ妖怪!?」バタッ

紬「ああっ、澪ちゃんが」

梓「多分、ですけど」

律「しっかし妖怪ねぇ。 鵺って名前は聞いたことあるけどさ、
  胡散臭いっていうか、イマイチ信じられんよなー。 夢でも見てる気分だ」



11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 13:18:28.09 ID:GB4581oIO

梓「私だって信じられませんよ。 でも全員が同じ夢を見てるとは考えにくいですし。
  ムギ先輩の知り合いに妖怪に詳しい人とかいませんか?」

紬「うーん、詳しい人ってなるとちょっといないんじゃないかしら。 ごめんなさいね梓ちゃん……」

梓「いえいえ! 駄目元で聞いただけなので、そんなにしょげなくてもいいですって!」

澪「う、ううん……」

律「お、起きた起きた。 澪ちゃーん、良く眠れましたかー?」

澪「あれ、鵺って夢じゃなかったのか……?」

律「残念ながら現実らしいぜ? 私もイマイチ信じられんが」

鵺「ヒョー」

紬「あ、鳴いたわ」

律「バルログ?」

澪「分かりづらいことを言うな」

唯「ますます可愛いよぬえちゃん!」



12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です):2011/11/23(水) 13:22:59.20 ID:GB4581oIO

ーーガチャ

和「あなたたち、夏とは言えそろそろ日も落ちるから、早く帰りなさい。
  部活の時間はもう終わってるでしょう?」

唯「あ、和ちゃん! ねーねー、和ちゃんって妖怪っていると思う?」

和「妖怪? さあ、どうかしら。
  ……そういえば前に知り合いが妖怪退治に付き合わされたって言ってたけど、」

唯「じゃじゃーん、この子が妖怪のぬえちゃんです!」

和「正直嘘なんじゃないかって思って……」

鵺「」

和「」

鵺「?」

律「ものは相談なんだが、和の知り合いで妖怪に詳しい人っていないのか?」

和「詳しいかどうかは分からないけど、一応心当たりは有るわ」



19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 05:26:10.29 ID:rYhRcoYX0

ーー夜

??『それで、私に電話してきた訳ね』

和「ええ、前に妖怪退治に付き合ったって言ってたので、どうにかできるんじゃないかと」

??『うーん、私自身は詳しくないのよねー。
   ……和ちゃんが通ってる学校って、確か桜ヶ丘高校よね?』

和「はい」

??『明日は休みだし、こっちから出向くことにするわ。 一時ごろでいいかしら?』

和「はい、大丈夫です。 すいません輝さん」

輝『いいのいいの。 私が好きでやってることなんだから。 じゃあまた明日ね、和ちゃん」

和「はい、お休みなさい」



真一「それで、僕たちにお鉢が回ってきた訳ですか」

輝『ええ、明日なんて急で悪いんだけど、お願いできるかしら?』

真一「構いませんよ、特に何を描く予定もありませんでしたし」

輝『悪いわね。 クズリちゃんにも伝えといてくれる?』

真一「分かりました、一緒の家だと楽でいいです」

輝『そっか、白塚君はクズリちゃんと一緒に住んでるのよね』

真一「ええ、毎日イタチさんの姿を見れるなんて幸せですよ僕は」

輝『あーあ、私も一緒に住もうかしらね』

真一「新井さんの家って神社ですよね?
   奈良山が入っても大丈夫なんですか? 大祓の時は入ってましたけど」

輝『やっぱり辛いんじゃないかしら。 そうなると、一緒に住もうと思ったら奈良山君の家よね』

真一「そういえば奈良山ってどこに住んでるんですかね?」

輝『……そう言われると知らないわね。 まあ今度聞いておこうかしら。
  じゃあ経島にも連絡入れとくから、明日桜ヶ丘高校、忘れない様にね』

真一「大丈夫ですよ。 じゃあ、おやすみなさい」

輝『はい、おやすみなさい』プツッ



20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 05:26:46.59 ID:rYhRcoYX0

クズリ「輝からの電話だったの? 何だって?」

真一「別の高校でも妖怪が出たから退治に付き合ってくれ、だってさ。 イタチさんも来る?」

クズリ「うん、行くよ。 学校の人も気になるし。 ……それに、真一と一緒だし」

真一「うわああイタチさん大好きだああ!」ガバッ

クズリ「うひゃあ、し、真一危ないから! 今お鍋抱えてるから!」

真一「え、ああ、ごめんイタチさん」パッ

クズリ「もう……、じゃあ、夕飯が終わったらゆっくり、ね?」

真一「」



21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 05:29:14.27 ID:rYhRcoYX0

ーー翌日、桜ヶ丘高校行きバス内

真一「まあ大体いつもの面々ですよね。
   別に僕としてはイタチさんがいれば後の面々はあんまり気にならないんですが」

クズリ「え、あ、うん。 う、嬉しいけど、皆いるから、ね?」

輝「相変わらずラブラブよね、二人とも。 クズリちゃんの背中を押した身としては幸せよ」

真一「いやいやラブラブだなんてそんな。 新井さんだって奈良山と仲いいじゃないですか」

クズリ「善人、輝の話する時本当に嬉しそうだもんね」

輝「え、そ、そうかしら?」

御崎「昼間からまあお熱い物を見せてもらっちゃいまして
   まあほんと申し訳ありませんけどまあそろそろ黙っていただけないかしら。
   隣近所でカレシだのカノジョだのとのろのろ惚気やがって全く全く。
   困ってしまいますわ、すわすわ」

輝「べつにのろけてはない、かな?」

御崎「じゅーうぶん惚気てるわよ。 ええ、それはもう濃厚に。
   ……んで? 奈良山君が大好きな輝さんはどんな妖怪が出るかとかは聞いてないの?」

輝「なによそれ……。 ちゃんと聞いてあるわよ。 確かぬえって言ってたかしら」

御崎「ほーん、鵺か。 それはまた面白い妖怪が出たものね。 略して面妖ね」

真一「あんまり上手くないですよ。
   それで、鵺っていうのはどういう妖怪なんですか? 名前を聞いたことはありますけど」

御崎「白の字って私に対して結構辛辣よね。
   まあ鵺って言ったら割と有名どころだから、聞いたことくらいあってもおかしくないわね」



22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 05:30:33.84 ID:rYhRcoYX0

輝「そうなの?」

クズリ「そうなんじゃないかな? 私は聞いたことないけど」

御崎「何しろ妖怪自体がドマイナーなジャンルだし、
   そこで有名どころなんつってもたかが知れてるわよね。

   鵺っていうのは、古くは帝と対決したともされる妖怪なのよ。
   頭は猿、脚は虎、胴は狸、尾は蛇になっていて、
   その姿からバラバラとかまとまっていないことを
   鵺的とも言ったりするのは流石に知ってるでしょ白の字。
   鵺自身のポテンシャルは魂を吸い取ったり人を病気にしたりするって言われてる」

真一「結構危険な妖怪なんじゃないですか、それ。 あとその言葉も初めて聞きました」

御崎「でもまあ伝承によってはなんにもしないでぼーっとしてる妖怪だとも言われてるし、
   一概に危険だとは言えないんだにゃー、これが。 まあ一概に安全だとも言えないんだけど」

真一「見事に不安を煽ることを言ってくれますね」

クズリ「……みんなが被害があってなければいいんだけど」

御崎「これこれイタチちゃん、そうフラグを建てるもんじゃないよ」

クズリ「え?」

御崎「んにゃ、分かんないなら気にするな」



23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 05:31:53.02 ID:rYhRcoYX0

ーー午後一時半、桜ヶ丘高校校門前

御崎「桜が舞い散るこの季節に、私は母校たる桜ヶ丘高校に帰ってきた。
   思えば長く辛い道程であったけど、
   高校時代の思い出があったからこそ、私はここまで来ることができたのだと思う。
    ……高校生活は本当に楽しかった。 卒業式や入学式でさえつい昨日のように思い出せる。
    机の落書きも、廊下の傷も、窓際の風景も。
    そしてこの高校は、すっかり変わってしまった私を受け入れてくれるのだろうか。
    校庭の桜は、恩師は、かつての級友は、私を受け入れてくれるのだろうか。
    ジャミラになってしまった、この私を」

真一「先輩はこの学校の出身じゃないし今は夏でしょうに。
   ……それで、今のはなんだったんですか?」

御崎「よくぞ聞いてくれた!
   これぞ、経島六十六擬態の一つ、『故郷を想うジャミラ(円谷プロ)』弱点は水!」

真一「先輩、遂にウルトラ怪獣にまで擬態できるようになったんですね。
   ていうか前より擬態の数が増えてませんか? 前は五十前後だった気が」

御崎「人はいつだって成長していくのさセリヌンティウス、
   男子三日会わざれば刮目せよとはよく言ったものだよアギュウスト」

真一「僕はメロスの友人でも与謝野晶子の息子でもないですし、先輩が男だったことには驚きです。
   大体、他校にまできてるんだからもう少し大人しくしてましょうよ」

輝「そうよ経島。 いくら休日とは言っても人がいない訳じゃないんだから。 注目を集めちゃったら嫌じゃない」

御崎「いやーメンゴメンゴ。
   なんつーか、他校ってテンション上げる何かがある気がするのよね。
   他校への遠征が少ない弱小美術部だからしょうがないことでしょうけど。
   そこのところどう思うかな、美術部部長の白の字」

真一「それを僕に聞きますか。 弱小美術部で悪かったですね。
   というか、美術部に弱小も強豪も無いでしょうに」

御崎「まあそうともいう」

輝「そうとしか言いません」

御崎「んで? ワタクシたちをお招き下さった桜校の生徒さんは一体いつになれば現れてくれるのかしら?」

輝「やめなさいよそういうの。 ……でも確かに遅いわね。 一時集合なのに、もう一時半」

真一「時間にルーズな人なんですか?」

輝「そんなことないわよ。 しっかりとしたコだったし」

クズリ「なにかあったのかな?」

真一「妖怪関連でってこと? まあ無くはないだろうけど、」

御崎「それどころか大本命でしょ。 なんせ鵺だし」

クズリ「どういうこと?」

御崎「んにゃ、鵺にイタズラなんかされてるんじゃないかなー、って」

真一「?」



28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:40:50.26 ID:rYhRcoYX0

ーー午後一時前、音楽室

和「じゃあ私はそろそろ行くから、大人しくしててね」

唯「いってらっしゃい和ちゃん!」

鵺「ヒョー」

和「……鵺って鳴くのね」

梓「まさか唯先輩が鵺を連れて帰るとは思いませんでしたよ」

律「よっぽど懐いてる様子だしな」

紬「まあ邪険に扱うよりはいいんじゃないかしら?」

澪「うう、あんなに可愛らしい外見なのに妖怪なんだよな……。 触りたいのに触れない……」

律「全く、澪はビビりすぎだって。 私が澪ならそこまではビビらない自信があるなー」

梓「律先輩の神経はごん太そうですもんね」

律「中野ォ!」

澪(私が律でもそこまで明るくはなれなかったろうな)

紬「でも誰かと入れ替わったり出来たら面白そうよね、私があなたであなたが私、みたいな!」

鵺「!」



29 名前:そういえば今回からちょっと面倒なことになります。ご容赦下さい。:2011/11/24(木) 20:41:59.09 ID:rYhRcoYX0

和「そうかしら、一周回って面倒そうだけど」

律「あれ、和まだいたのか。 喋ってないからてっきり行ったもんかと」

梓(和先輩、いたんですね。 もういないものかと思ってました)

和「律、後で少しお話しましょうか」

律「」

梓「そうですよ先輩、失礼です」

和「あなたもね、中野さん」

梓「」

澪「まあ私がアイツだったら、みたいなのはあるな」

梓「でも律先輩とだけは入れ替わりたくないです」

律「なんなの? 中野マジなんなの? 泣くよ? 流石の私も涙を隠せないよ?」

紬「まあまありっちゃん。 梓ちゃんも心の底からそう思ってる訳じゃないでしょう?」

鵺「ヒョー!」

ーーカッ

唯律澪紬梓和「わっ」「のわっ」「うひゃっ」「きゃっ」「うわっ」「ひゃっ」



30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:43:13.68 ID:rYhRcoYX0

ーーシュウゥゥ……

律「全くなんなんですか。 ……え?」

澪「鵺って光るのね。 ……あれ?」

紬「ったく光るなら先に一言くれよ。 ……あ?」

梓「眩しい、怖い……。 ……ん?」

和「あらあらまあまあ。 ……あら?」

唯「もーぬえちゃん、急に光ったりしないでよー」

律澪紬梓和「ああああああああああ!」

紬「おい、お前誰だよ!?」

律「ふぇっ!? 私は中野梓ですけど……。 ムギ先輩、じゃあないですよね」

紬「私は田井中のりっちゃん! なんだこれ、なんなんだこれ!?」

梓「そこにいる私は誰なんだ?」

澪「私は真鍋和だけど。 あなたは中野さん、じゃあないわよね。 ……えっと、澪?」

梓「ああ。 で、そこの和が、」

和「はーい、琴吹紬です」

律「私がムギで梓が私で……? っだーあもう! 埒が明かん! 中野ォ、メモとペンの用意だあ!」

律「あ、はいっ」



31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:43:47.25 ID:rYhRcoYX0

梓「あれって自分を使いっ走りにしてるのと同じだよな」

和「そういう事を今言っちゃうのはダメな気がするわ」

澪「まあ細かい事は気にしちゃいけないのよ、きっと」

唯「えー、どうしちゃったのみんな?」

紬「あ、そだ。 唯ってどこにいる?」

唯「やだなあムギちゃん、私はここだよー」

紬「唯に変化は無し、と。 そっちは?」

澪「私が和で」

梓「私が澪で」

和「私が紬よ」

紬「了解把握した」

律「メモの用意出来ました!」

紬「お、さんきゅー」

唯「ほんとにどうしちゃったのみんな?」

紬「……唯。 にわかに信じられないかと思うけど、
  今この琴吹ボディには田井中りっちゃんの魂が入ってんのさ」

唯「えー? ……うーん。 確かにしゃべり方とかはりっちゃんだけど……。
  じゃあそこのりっちゃんには誰が入ってるの?」



32 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:45:13.93 ID:rYhRcoYX0

紬「それを今まとめてみようと思う。 まあ図にしたらこんな感じか。

律 紬 和 澪 梓
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
紬 和 澪 梓 律

上が元で下が入れ替わり先。 間違いは?」

梓「まああってるんじゃないか?」

紬「よし。 そんで、こうなった原因だが、」

澪「十中八九あの光でしょうね。 その前までは普通だったし」

紬「だよなあ。 んで、恐らく鵺が放った光なんだろうけど。 唯、鵺って今どうなってる?」

唯「なんかグッタリしちゃっているですりっちゃん隊員!」

紬「力を使い果たしたとかそんな感じか? もう一回同じ事をしてもらうにはちょっと無理そうだな」

和「まあまあ、折角だからこの状況を楽しみましょうよ。
  誰かと入れ替わるなんて滅多に出来ないじゃない!」

梓「それはまあそうだが……。 あ、和って待ち合わせしてるんじゃなかったか?」

澪「あっ! ……どうしましょう、入れ替わってる姿では出ていけないわよね」

紬「でも面識の無いムギが出て行く訳にもいかないだろ?
  向こうも妖怪に詳しいんだったら説明すれば理解してくれるだろ」

澪「……そうね、じゃあ行ってくるから、大人しくしててね」



33 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:46:19.83 ID:rYhRcoYX0

ーー午後一時半過ぎ、校門前

クズリ「あ、あの人かな?」

御崎「んあ? あの向かってきてるの? まあ他には見当たらんけど」

澪「すいません、遅くなりました」

輝「えっと、生徒会の人かな?」

御崎「あれ、新井の知り合いが迎えに来るんじゃなかったっけ?」

澪「えっと、実は鵺の仕業で入れ替わっちゃって。 私は真鍋和なんですけど」

輝「え、そうなの?」

御崎「ほう、入れ替わったとな? いつ頃で何人と?」

澪「え? 一時すぎごろに五人だけど……」

御崎「ほーん、まあいいわ、ありがと」

澪「(輝さん、誰なんですか、あれ。 見た感じだと小学生くらいですけど)」

輝「(ああ、経島ね。 ああ見えて私と同級生だから)」

澪「えっ!?」

クズリ「うわ、どうしたの和?」

御崎「聞こえてるわよそこの生徒会二人組。 私はこの姿を気に入ってるからこれでいいんです」

真一「江戸橋さんからも好かれてますもんね」

御崎「アレは例外よ」



34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:47:26.11 ID:rYhRcoYX0

ーー移動

輝「少し見ない間に可愛くなったわね、和ちゃん」

澪「そのセリフを今は素直に喜べませんよ……」

輝「普段から可愛いじゃない。 それに、性格のことを言ったの。
  でも、それだけ可愛いんだったら彼氏がいてもおかしくないのにね? 和ちゃんはいないの?」

澪「ええ、女子校だと出会い自体が少ないですからね」

御崎「そんな貴女に超朗報、我が蒼明高校の元生徒会長なんかどうよ?
   生徒会同士意見とか合うんでないの、ん?」

真一「江戸橋さんは経島先輩の彼氏でしょうに。
   あんなに先輩のこと想ってるんですから、少しくらい答えてあげればいいじゃないですか」

御崎「だってアレはねえ?」

輝「まあ多少のそっちのケは見え隠れしてるわよね。
  でも経島、本当に答えてあげないと本格的に可哀想よ、江戸橋」

御崎「おっとと、予想だにしていなかった集中砲火ですっかり論破されてしまった感。
   私はこのまま骨ぬなる。 まあアイツには浮気出来る甲斐性もないだろうし」

クズリ(それは信頼の裏返しなんじゃないかな?)

澪「そろそろ音楽室に着きますから」

真一「ん? 音楽室ってことは吹奏楽部なんですか?」

澪「いえ、ウチでは軽音楽部が占領してるから。 今回の鵺の第一発見者も軽音部の面々よ」

真一「へー」

御崎「その割には音が聞こえてこないけどね。 サボってんのかあ?」

輝「やめなさいよ経島」

澪(普段からサボってるようなものよね)



35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:48:54.54 ID:rYhRcoYX0

ーーガチャ

唯「あ、和ちゃん、おかえりー」

紬「その人たちが妖怪に詳しいっていう人たち?」

輝「うーん、私はあんまり詳しくないんだけどね」

御崎「真に妖怪に詳しいのはこの私さ。
   怪しいジャージに身を包み、妖しい眼鏡がキラリと光る。 果たしてその正体は……!」

真一「えっと、蒼明高校の美術部部長の白塚です」

クズリ「副部長の伊達クズリだよ。 よろしくね」

御崎「おいちょっとそこのカップル何勝手に自己紹介してるからワケ?
   私まだ前口上読んでたじゃん。 流石の白の字でもそれは分かったでしょ?」

輝「あんたの場合は口上が長すぎていつまでも本題に入れないのよ。
  蒼明高校の元生徒会副会長の新井輝です。 力になれるかは分からないけど、よろしくね?」

澪「輝さんは一個上の学年だから、あんまり粗相のないようにね」

輝「気にしなくていいわよそんなの。 普通に接してくれた方が私も楽だもの」

御崎「何これ、ひょっとして私をスルーする流れ? そんなんだったら私も一発かましてやろう」

真一(何を言うつもりなんだろうか……)



36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/24(木) 20:49:38.01 ID:rYhRcoYX0

御崎「っはーいどうも! みんなのアイドル、経島御崎ちゃんっでーす!
   みんなの笑顔が見たくてこのお仕事をやらせてもらってます!

   え、この仕事を始めたキッカケですかあ?
   えっとお、知り合いがあ、オーディションに勝手に私の写真を送っててえ、
   最初はちょっと乗り気じゃないっていうかあ。
   あ、でもでも! 今ではとおっても楽しくこのお仕事をしていますっ」キャルーン

真ク輝唯律澪紬梓和「」

御崎「はい、はい。 え、好きな食べ物ですか? やっぱり、イチゴがだーい好きです!
   えへへ、嫌いな食べ物は、オムライスです。 だって、卵割っちゃうんですよ? 鳥さん可哀想です」

真一「……先輩、色々限界なんでもう本当にやめて下さい」

御崎「えー? 今めっちゃいいところだったじゃん。
   それにこれからケータイに疎いことと脳内HDに記録云々が待っていると言うのに」

真一「なんで僕がそんな嘆かわしい目で見られなきゃならんのですか。 ……それで、今のは何だったんですか?」

御崎「ふっふっふ、よくぞ聞いてくれた。
   経島六十六擬態のひとつ、『小イタい無自覚アイドル』
   カメラが止まれば性格豹変必至。おら白の字、ビール買ってこいよ」

真一「先輩、テンション上がり過ぎですって。 周りの人みんな引いちゃってるじゃないですか」

クズリ「まあ初めてならしょうがない、かな?」

輝「初対面の人にこんな自己紹介する方がおかしいのよ。 ごめんねみんな、悪い人じゃあないから」

律「は、はあ……」

唯「じゃあこっちも自己紹介かな? 軽音部ギターボーカル担当、平沢唯だよ!
  可愛いものと美味しいものには目がないよ! 次、あずにゃん!」

律「うえっ? えっと、ギター担当の中野梓です。
  話を聞いているかも知れませんが、現在入れ替わってしまっているので、
  見た目は律先輩です。 じゃあ律先輩、お願いします」

紬「おうよ! ドラムで部長、田井中のりっちゃんだ、よろしく!
  軽音部唯一の美少女担当! ちなみにこの姿は琴吹紬ちゃんのもんだ。 じゃあムギ、頼んだ」

和「はーい。 キーボード担当の琴吹紬です。
  軽音部ではお茶菓子担当って言った方がいいかしら? じゃあ次は和ちゃんね」

澪「私は軽音部じゃないけど、真鍋和です。 輝さんとは塾で知り合いました。
  この姿は、澪ね。 じゃあ、澪、お願い」

梓「べ、ベース担当、秋山澪です。 ……よっ、よろしくお願いします」

輝「よろしくね、みんな」



41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/25(金) 06:59:04.87 ID:r+BNGBLj0

御崎「で、件の鵺ちゃんはどこ?」

唯「私が抱えているこの子がぬえちゃんであります、サー!」

鵺「ヒョー……」

御崎「女性に対する敬称は『サー』じゃなくて『マム』よ、覚えておきなさい。
   ……ほむ、まあ見事に伝承通りの姿ね。 頭が猿、胴が狸、足が虎、尾が蛇、鳴き声はひょう、と。
   いや、伝承があったからこそこの姿で顕現した? でもそれは全部の妖怪で言えることよね。
   他人の中身を入れ替えたのはどうやって? 病気の一種なのか……」ブツブツ

律「なんかブツブツ言いはじめちゃったんですけど、大丈夫なんですか、あれ」

真一「いつもの事だから気にしなくていいんじゃないかなあ」

律「いつもの事なんですか!?」

真一「うんまあ」

御崎「んまあいいや。 こん子にゃあ悪意も敵意もないっしょ。そこの平沢伍長にも懐いてるみたいだしね。
   顕現した理由とかも気になるけど、学校だからなー。
   とにかくこの子は無害無利息無味無臭って訳。 だから安心してくれたまえよ軽音部諸君!」

真一「先輩の階級はいくつなんですか」

輝「まあ全部の妖怪が悪い妖怪ってわけじゃないわよね」

紬「そうかー、なんか妖怪って聞くと人に仇なしてるイメージしかないからなあ。 正直意外だ」

御崎「座敷童とか一応福をなす奴もいるけどね」

梓「まあ見ている分には分からないし」

真一「そうかもね、言われなきゃわかんない人が大半だろうし。
   例えばイタチさ、あー……。 伊達さんも妖怪だしね」

唯律澪紬梓和「えっ」

真一「まあ細かい事はいいんだけど、とにかくイタチさんは可愛くて優しくて綺麗で頼りになってもう本当に最高なんだよイタチさんは。困ったような笑顔とか真面目な顔とか優しく笑った顔とか怒った顔とか抱きしめたときの温かさとか特に寝起きの体温とか唇の柔らかさとか温かさとか息遣いとか指の動かし方とか料理を作ってくれるかいがいしさとか誰にでも優しい性格とか。 他にもまあ沢山あるんだけどイタチさんはとにかく最高で人に仇なすなんてことは絶対に無いよ」

唯律澪紬梓和「」



42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/25(金) 06:59:50.38 ID:r+BNGBLj0

和「相変わらずね、白塚君」

御崎「相変わらず気持ち悪いね、白の字。 で、渦中のイタチちゃんコメントを一言どうぞ」

クズリ「えっ!? えっと、そう思われてるんだったら嬉しいかな。
    って、真一! 恥ずかしいからそういう事は言わないのっ!」

真一「え、うん、ああ、ごめんイタチさん」

御崎「おいおい聞いたかい軽音部諸君、こんなに大勢の前で惚気やがって!
   ところで新井は意中の彼とはどうなのよ?」

輝「なんで今そういう事を聞くのよ……。 まあ良好よ、仲良くやらせてもらってるわ。
  二人で遠出とかはこの前の海が最後だけどね」

御崎「普段は勝ち気な新井ちゃんがあの風来坊の前では初心になっちゃうのが
   もう狙ってんじゃないかと疑うくらいだわな。 ひゅーひゅー!」

輝「経島!」

真一「でも経島先輩の浮いた話ってあんまり聞きませんよね。
   江戸橋さんが不憫な話はよく聞くんですけど。 本当に付き合ってるんですか?」

御崎「うんにゃ、まあ付き合ってるわよ、別れた覚えも無いし。
   生活のリズムが違ったらそりゃあ浮いた話なんて出ないっしょ」

梓「ここにきた助っ人全員が付き合ってる……だと……?」

唯「流石共学、一筋縄じゃいかないよ……!」

和「こっちじゃ男の人なんて先生くらいしかいないものね」

紬「いやいや、自分に彼氏がいる想像してみ? なかなか出来ないでしょ」

律「まあそうですけど」



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/25(金) 07:00:43.40 ID:r+BNGBLj0

御崎「でさー、鵺も無害って分かった今、私たちは何をすればいいワケ?
   無理矢理彼岸に送っちゃうのも後味悪いし」

澪「元に戻ることですね。 今の状況も悪くはないけど、やっぱり慣れ親しんだ自分の体が一番です」

御崎「元に戻すって言われてもにゃー、そりゃあ私には出来ませんさ。
   本人に頼むのが一番っしょ。 こんなんだったら離魂香でも持ってくるんだったかなー」

唯「でもぬえちゃんはぐったりしちゃってるであります、マム!」

御崎「入れ替えにも力なり体力なりを使ったりするってこと? 入れ替わったのは一時ごろなのよね?」

澪「そうです」

御崎「いつ頃回復するかも分からないし、もうちょっとお邪魔してようかしら。 オッケーかい新井?」

輝「別に私はいいけど。 なんで二人には聞かないのよ」

御崎「答えなんて分かり切ってるし。
   イタチちゃんは放っておけないだろうし、白の字はイタチちゃんが残るなら是が非でも残るでしょ」

ク真「そうだけど」「そうですけど」

御崎「いちいちユニゾンしやがって、この矮小な白の字がッ」

真一「なんで僕なんですか」

クズリ「でも、鵺が元気になるまではちょっと暇になっちゃうね」

御崎「確かににゃー。 そこのあずにゃんなんかいい案ない?」

律「私ですか? うーん、皆さんが美術部なら絵が見たい、ですけど」

御崎「ほら、白の字。 あんたにご指名よ」



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/25(金) 07:01:29.03 ID:r+BNGBLj0

唯「えー、御崎ちゃんは描かないの?」

御崎「容姿と頭脳が合わさり最強に見える私には画力は要らないのよ」

紬「じゃあなんで美術部に入ったんだよ」

御崎「それを話すと長いんだけどにゃー。
    ……ある日二人の若い夫婦がいくえ不明になった。 夫の名はジョージ、妻の名はマリア」

梓「あー、懐かしいなそれ」

輝「経島は妖怪の研究さえできればいいからどこの部活でもよかったのよ。
  静かで人も多くなくて新入部員が一人欠けてた美術部は経島にとって渡りに船だったってワケ」

御崎「ちゅーかさ、白の字は放っておけば絵を書き続けるような奴だからいいけど、
   私たちは相変わらず暇じゃね? という訳で軽音部諸君、何か一曲引いてくくれたまえよ」

輝「図々しい」ビシッ

御崎「あいてっ」

唯「いいよー、昨日はぬえちゃんばっかりでギー太には触れなかったからねー。
  うー、ごめんよギー太……」

紬「よっしゃ、私はいつでもオッケーだぜ!」

律「曲はどうします?」

和「ふわふわでいいんじゃないかしら」

梓「了解。 ……ベースが重い」

紬「じゃあ行くぜー。 ワンツースリーフォー!」

唯『キミを見てるといつもハートDOKI☆DOKI』
『揺れる思いはマシュマロみたいにふわ☆ふわ』
『いつもがんばるキミの横顔』
『ずっと見てても気づかないよね』
『夢の中なら二人の距離縮められるのにな』
『あぁカミサマお願い』
『二人だけのDreamTimeください☆』
『お気に入りのうさちゃん抱いて今夜もオヤスミ♪』

ーー演奏終了



45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/25(金) 07:02:23.72 ID:r+BNGBLj0

輝「すごーい!」

御崎「おおー、すげー」

クズリ「みんな上手いね、すごい」

真一(もしイタチさんが楽器やってたら何を演奏するんだろう)

クズリ「あれ、どうしたの真一?」

真一「いや、イタチさんだったらどの楽器が一番似合うかなって」

クズリ「うーん、ピアノしか弾いたことがないからね」

紬「案外ドラムとか似合うんじゃないか?」

唯「いやいやギターだよ」

和「キーボードじゃないかしら」

梓「ベ、ベースとか」

律(あれ、私のセリフがない)



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/28(月) 20:35:09.27 ID:rDPnbXoA0

真一「僕的にはイタチさんが演奏している姿を見られるだけで昇天ものですよ」

輝「そういえば、白塚君は見てないんだっけ。 クズリちゃんの発表会」

真一「オボのせいでね。 あの時ほど妖怪の存在を恨んだことはありませんでしたよ」

唯「おぼ?」

御崎「体に引っ付いてどんどん重くなる妖怪よ。
   よりによってイタチちゃんの発表会の日に現れるんだから白の字は相当呪われてるわよね」

真一「遠くからピアノの音は聴こえてましたけどね。
   あとイタチさんのアパートで先触が出た時も恨んだなあ」

クズリ「し、真一! ダメだから、その話はダメだからね!」

御崎「え、そんな反応をされると気になってしょうがないんだけど」

紬(これが彼氏彼女の破壊力……ッ! でも彼氏ってイマイチ想像しづらいな)

真一「え、ああごめんイタチさん。 でも毎朝抱き合ってるんだから今更な気もするけど」

御崎「ほう、毎朝とな! ほうほうほう! これはお鱗さんに報告せねばなるまいて!」

梓「///」

和「あらあらまあまあ」

澪「彼氏かあ……。 いや、無いわね」

律(何という甘い空気)

紬「ひゅーひゅー、お熱いねえご両人!」

クズリ「真一! ほんとに恥ずかしいからやめて!」

真一「あ、はい。 ごめんなさい」

クズリ「もう……」



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/28(月) 20:35:50.82 ID:rDPnbXoA0

輝「ここまで仲がいいと嫉妬すら覚えないわね」

御崎「ていうか白の字、なんも描いてないじゃん。 ほら、何描くのか早く決めちゃいなさいよ」

真一「いやまあそうなんですけど、
   何を描いて欲しいかの要望を聞いてなかったので描くに描けなかったというか」

和「要望ねー。 なにかあるかしら」

唯「やっぱりみんなが演奏してるところだよ」

梓「でもそれだと和がハブになっちゃうが」

唯「あ、そっかー。 ごめんねえ和ちゃん」

澪「はいはい。 いいのよ、私に気を使わなくても」

紬「気を使う使わない以前に今のままだったら澪がハブにされたことになるだろ。
  どうあれ全員が絵に入ってたほうが混乱も少なくていいし」

律「それもそうですね」

真一「じゃあ全員が楽器を構えてるところで。 和さんは。 あー、どうしよう」

和「マイクなんかどうかしら?」

真一「なるほど」

澪「……これじゃあ私がボーカルみたいじゃない」

紬「絵面的はいつも通りなんだけどなー」

唯「いつもは澪ちゃんがメインボーカルだもんね」

真一「でもこの構図はいいですね。 じゃあ描いときます」



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/28(月) 20:36:27.95 ID:rDPnbXoA0

御崎「これで白の字は完全に用事が出来たワケだけど、
   私たちは暇よねー。 イタチちゃんもなんか描いてみたら?」

クズリ「む、無理無理! まだ見せられるほど上手くないから!」

<僕はイタチさんが描いた絵好きだけどなあ

クズリ「真一はだまってて!」

<ハイ、スイマセン

御崎「さて、白の字を追い出したところで、
   友好を深めるためにも駄弁りトーク会議でも始めますか。
   適当に話題を振ったり振られたりしてくださいな」

輝「ただのおしゃべりじゃない」

御崎「こういうのは形が大事なの。 じゃあ私から軽音部諸君に質問しよう。
   ズバリ、現在付き合っている彼氏がいる、イエスかハイで答えて」

紬「肯定しか出来ないじゃん」

輝「経島の言うことは話半分でいいわよ」

御崎「んで、実際のところはどうなのよ。 いるのそれともいるの?」

唯「えー、いないよう。 でも優しいひとだったらいいな」

澪「私もいないわね」

紬「ありゃ、ちょっと意外」

澪「……どういう意味よ」



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/28(月) 20:37:05.36 ID:rDPnbXoA0

紬「和って大人っぽいからいてもおかしくないかなーって思ったんだけど」

澪「私なんてまだまだ子供よ。 大体女子校じゃあそんなに出会いなんて無いじゃない」

梓「それはそうだが」

和「和ちゃん恰好いいわあ」

律「そういう皆さんはどうなんですか? 全員その、つ、付き合ってるんですよね?」

御崎「そーよー」

律「えっと、それぞれの馴れ初めみたいなものを聞きたいなと」

輝「馴れ初めっていわれてもそんなに面白くないわよ。
  ……そうねえ、生贄になりそうなところから助けてもらった時かなあ」

梓「い、生贄……?」

澪「面白くない……?」

御崎「この村の一番綺麗な娘を差し出せさもなくば皆殺しだぐへへわーきゃー的なあれね。
   この輝ちゃんは神社の娘さんだから狙われやすかったのよ」

クズリ「大祓の時は大変だったもんね」

輝「正直ほとんど覚えてないけどね」

紬「非常に興味をそそられるんだが」

御崎「この話、詳しく聴くかい嬢ちゃんたち?」



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(愛知県):2011/11/28(月) 20:37:31.19 ID:rDPnbXoA0

唯「聴きたーい!」

御崎「よし来た。 あれは今から2000年前、世界は核の炎に包まれていた」

輝「いい加減話が脱線しすぎよ」

御崎「おやおや新井ちゃーん、自分の事が話したくてしょうがないのかしらーん?」

輝「……さっさとすませてよ」

御崎「おおう珍しく低い声。 でも私もイタチちゃんもほとんど知らないから新井が語りな」

クズリ「うん、善人は話したがらないしね」

輝「自分で喋るのは結構恥ずかしいんだけど。
  ……そうねえ、私って神社の娘だからか知らないけど、小さい頃から結構妖怪に襲われてたらしいのよ」

和「らしい?」



55 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:19:54.03 ID:kKvykH1U0

輝「小さい頃だし、あんまり覚えてないのよ。
  それで、その時からお婆ちゃんと知り合いだった奈良山君が助けてくれてたみたい。
  まあ意識するようになったのは大猿から助けてもらった時からだけど」

御崎「惚気ちゃってもー。 ひゅーひゅー」

輝「うるさいわよ!」

紬「あれ、その人って今いくつなの?」

輝「今高校二年生だけど、実際の年齢を聞いた事は無いわね。
  彼、昔からの妖怪だから、百とか回ってるんじゃないかしら」

律「百歳……?」

澪「高校二年……?」

梓「妖怪!?」

輝「是外坊、だったかしら。 天狗なのよ」

紬「天狗……」

御崎「是外坊ってなあ僧に負けて改心したっていう妖怪だから極めて温厚な妖怪です。
   性格もいいし、向こうも輝さんラヴな訳だし、外野がどうこう言うのは野暮って奴だぜあんちゃんら」

<経島先輩が他人のフォローって珍しいですね

経島「だまらっしゃい白の字」



56 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:20:38.70 ID:kKvykH1U0

唯「次はクズリちゃんの話が聞きたいよ!」

クズリ「うえっ、わ、私!?」

紬「目の前であんなにいちゃつかれちゃあ気になるってもんよ」

クズリ「いちゃつくって、そんな……」

御崎「照れなさるな照れなさるな。
   今ここでイタチちゃんが白の字と付き合ってる事を知らない人はいないんだし、
   ドーンとさらけだしちゃえばいいのよ」

<イタチさんは可愛いなあ

クズリ「し、真一!」

澪「……微笑ましいわね」

唯「そうだねー」

御崎「白の字と一つ屋根の下、爛れた生活を送ってんじゃないの、ん?」



57 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:21:26.92 ID:kKvykH1U0

クズリ「た、ただっ!?」

律「爛れてるだなんて、そんな……」ドキドキ

梓「」ドキドキ

クズリ「そんなことないからね!? ほら、梓も真に受けないの!」

和「(同棲、よね)」

紬「(全く持ってな。 まあ付き合ってるんだったらいい、のか?)」

御崎「で、どうなの? 私も含めて聞くまで返さないわよ」

<経島先輩は知ってるじゃないですか

御崎「さっきから外野で煩いわよ白の字、こういうのは気分と雰囲気が大事なの」

クズリ「えっと、夜の学校で、その、始めて会って、
    その、それであの、真一に……。 や、やっぱり恥ずかしいよ!」

御崎「そこまで言ったならもうちょっとだったじゃん。 代わりに私が言ってやってもいいけどどうだい?」

クズリ「うん、お願い御崎」

御崎「ありゃ、冗談のつもりだったのに。 まあいいや。 ゴホン、えーと。 深夜の学校で運命の出会いをしてしまった二人。 片や妖怪、片や人間、さらに二人の出会いは妖怪が人間を襲うというものだった!? なんとか撃退した人間だが、妖怪の美しさに目を奪われ、あまつさえモデルになってくれと頼んでしまった! あまりの熱意に妖怪もつい了承してしまってさあ大変!? 新番組、僕とイタチの99日、乞うご期待! ……って感じの出会いだったよねイタチちゃん」

クズリ「だ、大体あってるけど」



58 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:22:14.36 ID:kKvykH1U0

紬「襲って来た妖怪にモデルを頼む、か。 どう思う澪」

梓「む、むむむむ無理無理」

律「図太いというか怖いもの知らずというか」

輝「私は助けてもらったけど、白塚君は真逆なのね。
  始めて聞いたけど、そんな出会いだったのね」

和「ロミオとジュリエットみたいなものかしら?」

御崎「そんなに美しくないわよ琴吹令嬢、白の字が無鉄砲なだけ」

唯「でもクズリちゃんは白塚くんのことを襲っちゃったんでしょ?
  なんで付き合うところまで仲良くなったの?」

クズリ「一回退治されちゃえば“この人を襲おう”って思わなくなるんだけど、
    えっとなんて言えばいいかな?」

御崎「顕現条件ね。 妖怪にほぼ必ず存在する、これがないと存在出来ないよ、っていう条件のことよ。
   イタチちゃんの場合は人を襲わなきゃ存在出来なかったってこと」

紬「へえー」



59 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:23:15.69 ID:kKvykH1U0

クズリ「それで退治されたんだけど、もでるになってくれって頼まれて、
    顕現条件がもでるに変わっちゃったんだ」

律「じゃあモデルになったら存在出来なくなる、ってことですか?」

クズリ「うん。 それで真一を襲うことは無くなって、約束だったから美術部に行って入部して。
    それから色々あって、その……、し、真一と……つ、つ……」

澪「そこの色々が大事なんじゃない」

輝「そう急かしてあげないで和ちゃん。 クズリちゃん、恥ずかしがり屋だから」

クズリ「も、もうっ……」

梓「機嫌を損ねちゃったか……?」

紬「その、経島、さんも付き合ってるんだ、ですよね?」

御崎「言いにくかったらタメ口でいいし呼びにくかったら敬称なんていらないわよ。
   付き合ってるっちゃあ付き合ってるが、それがどうしたのかね田井中君?」

紬「いや、どういう経緯で付き合ったのかなー、と思ってさ。 ひょっとして御崎の彼氏も妖怪?」

御崎「いきなり名前たぁいい度胸だな田井中律。 ……まあいいけど。
   私の彼氏のアレはフツーの面白みもないただのメガネよ。
   経緯も向こうが告白の呼び出しをしてきて
   何も言えなくなってるアレに私がオッケーして付き合ってるだけよ」



60 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 21:26:37.60 ID:kKvykH1U0

輝「掻い摘んで話しすぎよ経島……」

御崎「実際そんなもんでしょ。 まあ二年間、別れもせず大した喧嘩もせずこれたし
   平和且つへいぼんなもんよこのお二人に比べりゃ」

和「御崎さんは、その彼氏さんのこと嫌いなんですか?」

御崎「ん、なんで?」

和「さっきからあんまりいいことを言わないし、
  名前も呼んであげてないから、そう思ったんですけど……」

御崎「嫌いだったら付き合ってないけどね。
   好きじゃなかったから私からの告白じゃなかったけど。 まあ別に今は相応に好きよそりゃあ」

梓「さらっと……」

唯「えらいことを言ってくれたよこの人は……!」

輝「本人の前で言ってあげなさいよ、それ」

御崎「言ったことあるぜ、耳元でアイシテルってな……」

律「耳元で……?」

和「アイシテル……?」

<(間違ってないけど電話越しにしかもおざなりだった気が)



67 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/15(木) 20:56:58.55 ID:pL7kuLIj0

輝「江戸橋ほど不憫な彼氏もそういないと思けどね。
  本人の趣味によるところもあるんでしょうけど」

御崎「あの嗜好は今のご時世生きにくいと思うけどにゃー。
   アレはヘタレだけど、いつかやらかすんじゃないかと心配で心配で」

唯「あの嗜好?」

御崎「“ロ”で始まって“リ”と“コ”を挟んで“ン”でおわる嗜好のことよ。
   見た目誠実そうなだけに余計やらかしそうに見えんのよねー」

クズリ「照平に限ってそれは無いよ」

御崎「いやいやイタチちゃん、男は皆狼だぜ?
   イタチちゃんもいつ白の字に襲われることか私ァ心配でさァ」

紬(律)「(ロリコンか、なんか妙に納得)」

澪(和)「(やっぱり高校生には見えないわよね)」

御崎「相変わらず聞こえてるぜそこの二人!」

紬澪(律和)「」

御崎「全く、どいつもこいつも身長身長と。
   なんなら身長が低いことによるメリットと
   身長が高いことによるデメリットを500くらい挙げてやろうか」

律(梓)「それはちょっと別のネタなんじゃ……」

輝「それ以上はダメよ経島」

御崎「人の彼氏を変態扱いして! あんた達に照平の何が分かるっていうのよ!」

和(紬)「御崎さんが言い出したんじゃ……」

<経島先輩に真面目に取り合うだけ無駄なんで話半分に聞いておいた方がいいですよ

和(紬)「は、はあ」



68 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/15(木) 20:57:29.94 ID:pL7kuLIj0

御崎「失礼ね白の字、折角面白い反応が見れてたのに」

輝「反応を見るためにそういうことするのやめなさいよね」

御崎「こいつばっかりは性分なんで止まりませんや。
   んで、話題も尽きちゃった訳だけど、どうする? 鵺は元気そうかい?」

唯「だいぶ元気になってきてるよ。 ねーぬえちゃん?」

鵺「ひょー」

澪(和)「これだけ元気ならもうそろそろ戻れたりするんじゃないの?」

唯「どうなんだろー? どうぬえちゃん、出来そう?」

鵺「ひょー! ひょー!」

梓(澪)「大丈夫そうだが」

御崎「案外早い回復だったわね。 名前が知れてる妖怪なだけはあるじゃない」

紬(律)「じゃあ戻してもらおうぜ」

澪(和)「それもそうね」

ーーキャアアアアアアァァァァァ!

唯律澪紬梓和真ク御輝「!?」

律(梓)「悲鳴!?」

輝「校庭から聞こえたわ」

紬(律)「校庭って、なんじゃありゃ!?」

梓(澪)「真っ黒い……霧?」

クズリ「すごい妖気……みんな、気をつけて!」

御崎「ありゃ鵺だね」

唯「ぬえ? ぬえちゃんはここにいるよ?」

御崎「鵺っていうのは全国各地で伝承が残ってるそれは有名な妖怪なのね、
   その分いろんなスタイルの鵺が存在してる訳。
   元は同じ妖怪が地方によって別の妖怪になった?
   いや、牛鬼の前例もあるし一概には…………。
   
   とにかく、あれは間違いなく鵺で恐らく源頼政に矢で射られた人を病気にするタイプの奴で
   病気ってのは防ぎようがないから厄介なんだけどだれか弓と矢持ってない?」

澪(和)「矢なんて有りませんよ!」

唯「とにかく校庭に行こうよ!」




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