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唯「放課後 百物語」#6 梓「田舎に泊まろう」 【ホラー】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310828790/

唯「放課後 百物語」#index




274 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:00:13.55 ID:gHFElzsHo


  梓「田舎に泊まろう」





275 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:00:53.77 ID:gHFElzsHo


……

……

あれ?


ええっと……


……なんだったっけ……

……


……お腹減ったなぁ


……



276 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:01:20.22 ID:gHFElzsHo

梓は窓ガラスを伝う雫をぼんやりと見つめていました。

宵口から降りだした雨
その雨脚は夜半を過ぎても強くなるわけでも弱まるわけでもなく
しとしとと陰鬱に降り続いています。

そこは暗く長い廊下。
旧い日本民家独特の湿った土と木の匂いが辺りを満たしていました。


真夏というのにひんやりと冷たい板貼りの床
そこにじっと腰を下ろしていると、
自分もこの古い家と同化して朽ちていくような気がします。

外は灯りもなく、今梓に見えるのは窓ガラスを伝う水滴とそこに映る自分の顔だけでした。



277 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:02:34.60 ID:gHFElzsHo


  ぴちゃん……  ぴちゃん……
  
もうどのくらいの時間こうしているのだったでしょうか
先ほどまではあれだけ煩く思えた蛙の鳴き声もなぜか今は聞こえません。

耳に入ってくるのは、雨垂れなのでしょう、水滴の落ちる音と
そして扉の向こう側から漏れ聞こえてくる苦しみを堪えるような声。

  ぴちゃん……  ぴちゃん……

 『んっふ……あぁ……』

住み慣れた街から遠く離れた山奥の村
誘われるがまま訪れた、この旧い屋敷での最初の夜です。

旅先での心細いような切ないような、感傷的な気分。
今自分がここにいる、そんな事が何故か不思議に感じられてしまいます。

そして梓は思い出すのです。
そう始まりはこんな他愛の無い会話からでした。



278 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:03:36.81 ID:gHFElzsHo


----------------------------------

純「あー、夏休みまであと一週間かぁ」

梓「純、今年も夏祭り一緒に行くでしょ?唯先輩に誘われてるんだけど」

純「いいねー、当然澪先輩も一緒だよね?」

梓「うん、またみんなで行こうって」

純「よーし夏休みの心躍るイベントがまたひとーつっ」

憂「夏期講習もあるけどね」

純「えーそれは言わない約束でしょ」

梓「純、受験勉強進んでるの?」

純「うぅ~、割とヤバめかな……」

梓「受験は一夜漬けじゃ無理だよ」

純「わかってるよ……でもまああれだ、
  私の家系って霊感強いからさ、選択問題なら自信あったり」

梓「またそんないい加減なこと言ってるよ」

純「ほんとだよ~田舎のおばあちゃんとか凄いんだよ」

梓「でさ憂は……」

純「スルーしないでよっ」



279 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:04:05.40 ID:gHFElzsHo

憂「そう言えば純ちゃん田舎帰るって言ってなかったっけ?」

純「大丈夫だよ、お祭りの前の日には帰ってくるようにするから」

梓「純は毎年帰省するんだね」

純「うんまあね」

憂「純ちゃんの田舎ってどんなところなの?」

純「え?うーん、なんにも無いところだよ、山と川と田んぼと……」

憂「それっていわゆる自然がいっぱい?」

純「そうそう、自然だけはね、たっぷりあるんだ、涼しいしね」

梓「へーっいいなぁ」

純「おおおーっ!釣れたーーっ!」

憂「えっ」

梓「なにが?」

純「あんた達が」

梓「は?」



280 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:04:38.60 ID:gHFElzsHo

純「ねっねっ、二人とも泊まりに来ない?」

梓「泊まりに?」

純「実際のとこ一人じゃ寂しいんだ、ほんとなんにも無いから退屈で死にそうになるんだよね」

憂「でもご両親と一緒なんでしょ?」

純「ところがところが、今年は私一人なんですよねっ」

梓「一人ででも行くんだ」

純「……だってさ、おばあちゃんが私の顔みたいって言うから」

憂「わぁ、純ちゃんいい子だねー」

純「へへっ」

純「だからさー行こうよー、ねー梓ー憂ー」

梓「うーん、どうしようか……受験勉強もあるし」

純「そんなの向こうでみんなでやればいいじゃん、マイナスイオンいっぱいで、もう勉強が捗る捗る」

憂「ほんと?」

純「と思うんだけどね、まあ向こうで勉強したことないから……」

梓「もう調子いいんだから」



281 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:05:43.20 ID:gHFElzsHo

純「いやははは、でもね綺麗な川で水遊びできるよ、そこで冷やしたスイカも美味しいし」

梓「憂はどう思う?」

憂「梓ちゃん行ってみたいんでしょ」

梓「それはそうなんだけど」

憂「だったら行こうよ、私も行きたいし」

梓「そう?」

憂「うん」

梓「よし、じゃ行こっか」

純「やった!決まりだね!」


期末テストも終わって気分はもう夏休み、
どこかに受験勉強からの逃避したい気分もあったのでしょうか
梓は憂と共に純の帰省に同行することに決めたのでした。



282 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:06:20.01 ID:gHFElzsHo


----------------------------------

梓「えっと、あれが何日のことだったっけ……」

梓の手は無意識に携帯電話を求めてパジャマのポケットを探りますが、
その手に触れるのもは何もありません。

梓「あ、そうか純に渡したんだった」

そして梓の心配気な視線は自然と声の聞こえる方へ、扉へと向けられます。

梓「純……大丈夫なのかな」

  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
『あぁ……んっ、くぅ……』


  ぴちゃん……  ぴちゃん……

雨は一向に止む気配がありません。

梓「あーあ、着いたときはあんなに晴れて爽やかだったたのに……」

----------------------------------



283 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:07:06.36 ID:gHFElzsHo

朝6時に出発して、特急からローカル線へと幾度か電車を乗り継ぎました。
人気のない駅でバスへ乗り換え、山を4つ越えてようやく目的地へ着いたのは
もう日が落ちる少し前の予定通りの時刻です。
しかし予定とは異なったこともありました。
山の端に隠れる前の夕陽が伸ばされる影が三つではなく二つだったことです。

バス停に降りたのは純と梓の二人だけでした。

純「ふぅ……やっと着いた」

梓「ここまで山奥とか思ってなかったよ」

純「うぅ……おしり痛い……」

梓「そりゃあもう5時間もバスに乗ってたんだから、でも純は慣れてるんじゃなかったの?」

純「だっていつもはお父さんの車なんだもん」

梓「ああ、そういうことかぁ」



284 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:07:54.68 ID:gHFElzsHo

純「さすがにこっちは涼しいね、憂も来られればよかったのになぁ」

梓「仕方ないよ、唯先輩家に帰るなり熱出しちゃったんだから」

純「残念がってたけど妙に嬉しそうでもあったよね」

梓「そりゃあね、久しぶりにたっぷりお世話できるからでしょ」

純「ま、そういうことだよね、あのお姉ちゃん大好きっ子は」

梓「あはは」


純「で、唯先輩大好きっ子としてはその辺りどうなんですか?」

梓「な、何わけわかんないこと言ってるのよ」

純「梓も会いたかったんじゃないの?」

梓「そ、そんなことないよ……あっでも会いたくないってことじゃなくてね」

純「わかってる、わかってますよ」

梓「それに帰ったら夏祭りで会えるし」

純「それまでに唯先輩の熱が下がってるといいね」

梓「うん……」



285 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:08:30.13 ID:gHFElzsHo

梓「そうだ、憂に無事着いたってメールしようかな……あれっ?」

純「あーダメダメ、この村じゃ電波届くとこ限られてるから」

梓「そうなの?電波届かないとなんか心細いな」

純「電波の入るポイントが何か所かあるから、後で教えてあげるよ」

梓「うん……」

純「さあ行くよ、ここから歩いて峠越えなきゃ」

梓「ええっ?」

純「あはは、うっそー」


純「といっても結構歩くんだけどね、おばあちゃんとこバス停とは反対側の村の端っこだから」

梓「それってこの村の端から端まで歩くってこと?」

純「うん、でも村全体でもそんなに広くないんだよ、
  山と山の間に流れてる川の回りに村が出来ただけだし」

梓「ふうん、人間ってどんなんとこでも生きて行けるんだなあ」

純「あー梓、それちょっと失礼だよ」

梓「あっごめん」

純「まあ私もそう思うけどさ」



286 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:10:02.55 ID:gHFElzsHo

梓「あれ?あっちの畑で誰か手を振ってるよ」

純「えっ?」

村人「おーい、純ちゃんじゃないかねー」

純「あっおばさん!お久しぶりでーす!」

村人「あらあらまた可愛くなっちゃって」

純「へへっ今年は友達連れてきましたー」

梓「あ、こんにちはー」

村人「はいはい、こりゃまた可愛いお友達だねえ、中学生かい?」

梓「えっ?いえ……純と同い年なんですけど……」



287 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:10:39.59 ID:gHFElzsHo

村人「あ……ああーいやーごめんごめん、あんまり可愛いからさ~、あっはっは」

梓「ああ、いえいいんです……あはは」

純「ぷぷっぷ」

梓「ちょっと純?」

純「おおっとのんびりしてちゃ日が暮れちゃう、じゃあ行きますねー」

村人「はいはい、またスイカでも食べにおいで」

純「はーいありがとうございまーす」

村人「あ、そうそう、今日は朔月だからね、夜は早く寝るんだよー」

純「あ、そっか……はーい」



288 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:12:20.45 ID:gHFElzsHo

梓「今の、親戚のひと?」

純「ううん、違うよ」

梓「でもよく知ってるみたいだった」

純「ああ、村中知合いみたいなもんだから」


梓「さっきあのひとの言ってた、さくつきってなんのこと?」

純「新月のことだよ、お月様の」

梓「ああその新月、確か新月って月が見えないんだよね。それで?」

純「田舎でしょ、古い言い伝えとかいろいろ残ってるんだ」

梓「へえ」

純「おばあちゃんとこでもね、離れに開かずの間なんてあったりさ」

梓「開かずの間……」



289 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:12:58.48 ID:gHFElzsHo

純「特に朔月の夜は良くないことが起こるから早く寝ろとか」

梓「良くないことって」

純「いやいやそんな顔しないでよ、はは迷信迷信、決まってるじゃないそんなの」

純「あれは子供を早く寝かせるための作り話だよ」

純「おばちゃんまだ私のこと子供だって思ってるんだなー、ははは」

梓「私なんて中学生って言われた」

純「あーうん、いや梓はちゃんと高校三年生に見えるって」

梓「純、本当にそう思ってる?」

純「え?んー……あっ!それより梓あそこ、高い木があるでしょ」

梓「あ、話逸らした」

純「違う違う、ほらあの右お地蔵さんあるから、そこでだったら電波受信できるよ」



290 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:14:33.14 ID:gHFElzsHo

梓「あ、お地蔵さん、ここね」

梓「えーと……あアンテナ立った」


      新規メール
==================
To  憂
Sub 着きました!
==================
さっき着きました。
思ったよりずっと山奥で自然に囲まれて
気持ちいいよ。
唯先輩の様子どうですか?
少しだけ心配です。

こちらは電波が悪いのですぐに返信できな
いと思いますけど、何かあれば連絡下さい。

      -----END-----


梓「っと……送信」

  ピッ



291 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:16:14.85 ID:gHFElzsHo


----------------------------------

梓(あのメール……少しだけ心配って、変だったかな?)

梓(それに何かあればって……何があるっていうのよ、もう)

梓(バカだな私、なんでいつもこうなんだろ)

梓「……」

梓「まだかな……」


  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
   『ううっ……』

  ぴちゃん……
  
            ぴちゃん……
  
  
   『……んっ……あぁぁ』


----------------------------------



292 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:19:15.68 ID:gHFElzsHo

すっかり陽が落ちた頃に二人がようやくたどり着いた家は
旧くそして大きなお屋敷でした。
長く高い土塀がまるで何かを覆い隠すように、屋敷を囲い込んでいます。

梓「わあずいぶん大きな家だね」

純「大きいだけだけどね、古いしカビ臭いし」

純「廊下もさぐねぐね長くて馴れないとマジで迷子になるから気を付けてよ」


梓「この家に何人で住んでるの?」

純「ん?おばあちゃんとお手伝いの人だけだよ」

梓「え?それだけで?こんなに広いのにお掃除とか大変でしょ?」

純「そのへんはまあ色々と村の人達が入れ替わり面倒見てくれるからさ」

梓「へえ、田舎ってそんな風になってるんだ」

純「まあ色々とね」

梓「色々って?」

純「それは……まあいいじゃん、大したことじゃないよ」

梓「ふうん」



293 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:19:46.74 ID:gHFElzsHo

純の祖母に挨拶を済ませた後、長い廊下を幾度も曲がり
梓が通された部屋は離れの一角にある畳の間でした。


純「梓ースイカ食べるー?」

梓「私はもういいよ」

純「じゃあ梓の分も食べちゃうねー」

梓「純お風呂上りにカキ氷いっぱい食べてたくせに」

純「甘いものは別腹ー」

梓「かき氷も甘いでしょ、寝る前に冷たいもの食べるとお腹壊すよ」

純「ん、平気平気……」シャクシャク


梓「太るよ」

純「んあーそれは困るなー」シャクシャク



294 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:21:18.49 ID:gHFElzsHo

純「そう言えばお風呂どうだった?シャワーも無くて、使いにくかったでしょ」

梓「そんなことないよ、木のお風呂なんて初めてだから面白かったよ」

純「来て後悔してたりしない?」

梓「してないよそんなの」

純「ほんとにー?」

梓「ほんとほんと」

純「ならいいけどさー、この家陰気だしちょっと怖いでしょ」

梓「まあそれは……うん、ちょっと、ね」



295 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:22:32.30 ID:gHFElzsHo

純「だよねー、ひとりで寝るの怖いよ~」

梓「えっ、ひとりで?純と一緒じゃないの?」

純「私はおばあちゃんと寝るんだよね」

梓「そんなぁ……」

純「ふふふ……う、そ」

梓「……なによもぉ……」

純「ごめんごめん、なんなら同じ布団で抱き合って寝てもいいよ?」

梓「それは遠慮します」

純「あーずにゃーん!」ギュッ

梓「こ、こらあっ」



296 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:23:44.72 ID:gHFElzsHo

ゆったりと時間が過ぎて行きました。

純「じゃあ歯も磨いたし寝ようか、もう11時だし」

梓「まだ早いんじゃない?」

純「母屋の方はもう寝ちゃってるし、今日は早く寝る日だから」

梓「そう言えば挨拶した時におばあさんもそんな事言ってたね、やっぱり純も気にしてるんだ」

純「ち、違うけどさ、ほら郷に入ればとか言うじゃん、ほらお布団敷くよ」

梓「そうだ、ねえ、メール受信したいんだけど、電波届くところってどこかな」

純「えっ?このうちの中は……」

梓「ないの?」

純「うーん、ないことはないんだけど今夜はねえ」

梓「そうかあ……」

純「梓、唯先輩のこと心配なんだ」

梓「そういうんじゃないんだけどさ……」

純「あーもう、ちょっとは素直になりなよ、心配なんでしょ?」

梓「……うん」



297 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:25:30.77 ID:gHFElzsHo

純「もう仕方ないなあ……ちょっと携帯貸して、受信してきてあげる」

梓「ほんと?じゃあ私も」

純「梓はダメ、ほんとは怒られるんだよ」

梓「そんな……だったら諦めるよ」

純「いいから貸して、せっかく梓が付いて来てくれたんだから、この位サービスしなきゃ」

梓「……いいの?」

純「まかせなさいって」

純「そうだ、言っとくけど梓は絶対に出てきちゃダメだよ、夜は余計に迷うからね」



298 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:26:34.83 ID:gHFElzsHo

純「よっ、と」

 ガタガタッ
 
純「ホントは私もトイレ行きたかったんだよね、へへっ、すぐ帰ってくるから」

 ガタ……ピシャ 

そう言って純は建付けの悪い襖を開け部屋を出ていきました。

しかしすぐ帰るといったはずの純は10分待てど20分待てど
一向に帰って来る様子がありません。

30分……純は帰ってきません。
そして40分を過ぎた頃には梓はすっかり心細くなっていました。


梓「遅すぎるよ……」

梓「そうだトイレ行くって言ってたけど、まさか本当にお腹壊して苦しんでるのかも」

梓「冷たいものいっぱい食べてたし」

梓「心配だなあ……」



299 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:27:57.91 ID:gHFElzsHo

梓「ちょっとだけ様子見てこよう、迷いそうになったら引き返せばいいんだし

梓「よっ……と」

ガタッ

とうとう梓は廊下へ出てしまいました。

梓「こっちかな……ええと私達の部屋があそこだから……あれ?」

10歩ほど歩いて振り返って見ましたが、今出てきた部屋の位置がわかりません。
廊下には同じ柄の襖戸が幾つも並んでいたのです

梓「まああの辺だよね、部屋の前の廊下さえ覚えてれば大丈夫」

梓「確かトイレは……こっちか」


どの廊下も全く同じ造りです。
夕食前に何とか覚えたはずの道筋も、夜となってはまた全然違って見えました。
灯りと言えば曲がり角ごとのボウッっとした電球のみです。



300 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:30:31.91 ID:gHFElzsHo

  ぎっ  ぎっ  ぎっ

梓は足音を抑えて歩くのですが、床板の軋む音が矢鱈と響きます。

梓「何でこんな入り組んでるんだろ……

梓「昔のお城みたいに侵入者避けなのかな」

  ぎっ  ぎっ  ぎっ


  『ぁ……』


梓「あれ?なんだろ?」


  『うっん……』


廊下を左へ曲がった途端、微かな声が耳に届きました。


  『はぁっ……ぅ』

梓「これ……純の声だ」



301 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:32:40.12 ID:gHFElzsHo

声が聞こえてくるのは廊下の奥のほうからです。

梓「どこ?」

その声を頼りに進んでいくと、
長く続く壁に頑丈そうな木の扉が一つぽつんと付いていました。

声はどうやらこの中から聞こえてきます。

梓「ここもトイレなのかな」


  ぴちゃ……ぴちゃ……

  『んんっ……あっ、ああっあああっ!』


  『はぁはぁ……んひぃ……』


苦しそうで聞き取りにくいけれど、確かに純の声です。

梓「やっぱりお腹壊してたんだ……」



302 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:35:09.55 ID:gHFElzsHo

梓「純、大丈夫?」

  『ぐぅ!』   がたんっ!


梓「どうしたの純?」

  ……

梓「お腹痛いんでしょ?だから言ったのに」

  ……


 『……だい……じょうぶ』

梓「ほんとに?薬持ってこようか?」


 『まって……』

梓「なに?」


 『そこに、いて……』

梓「え、でも……」


 『そこに、いて……』



303 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:38:47.45 ID:gHFElzsHo

梓「わかった、ここで待ってるよ」


そうして梓は扉から少し離れた窓際の床に腰をおろしたのです。

真夏というのにひんやりと冷たい板貼りの床
そこにじっと腰を下ろしていると、
自分もこの古い家と同化して朽ちていくような気がします。

梓は窓ガラスを伝う雨の雫をぼんやりと見つめていました。



304 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:40:00.47 ID:gHFElzsHo

  ぴちゃ……ぴちゃ……
  
  
  ぐちゅぅ

  『あっ……ああんっ』 
  
  
  ぴちゃん……ぴちゃん……  
  

  『んはあぁぁぁっ……ひぃっ…ぐぅぅ」


梓「なんか純の声、色っぽいな……」

そう思うと余計に艶かしく感じられ
梓は少し頬を赤らめたりしてしまうのでした。



305 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:41:45.21 ID:gHFElzsHo


  ぴちゃん……

  
             ぴちゃん……  

梓「ふぅ……」

梓「唯先輩……今頃」


             ぴちゃん……
  
 
  ぴちゃん……  


梓は目を閉じ気になる先輩の顔を思い浮かべました

今度会った時もあの無垢な笑顔で呼びかけてくれるのでしょうか
彼女はまた抱きついてくるのでしょうか
そして、その時もまたきっと自分は迷惑そうな顔をしてしまうのです。

梓(私ももっと素直にならなくちゃ)

梓(もし私から抱きついたら、あのひとどんな顔するんだろ)

思わず唇に笑みが浮かびます。



306 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:43:20.37 ID:gHFElzsHo




  ミシッ     ミシッ


  ギ……ギィ……

何か軋むような物音に梓は我に帰りました。


気が付くと純の声が聞こえなくなっています

梓「純……?」

梓は腰を上げ、少し扉に近づきました。



307 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:45:08.25 ID:gHFElzsHo

見ると扉が少し開いています
先の音はその木の扉が開く音だったのでしょう

梓「純……?」

ぞくぞくっと、
背筋に冷たいものが走りました

梓「あれは……」

  視線-----

少しだけ開いたその隙間から、何かがこちらを伺っています。


梓「じゅ、純……だよね」

返事はありません。

全身総毛立つものを感じながらも、梓は眼を逸らすことが出来ませんでした。
逸らした途端何か、おぞましいものが飛び出してきそうな気がしたのです。



308 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:47:06.34 ID:gHFElzsHo



どの位そうしていたでしょうか、視線がふっと消えるのが判りました。

ほうっと安堵の溜息をついた次の瞬間

それはすうっ……と伸びてきました。

それ、そう

真っ白い腕


  『おいで……』

梓「ひゃっ!」

  ドスンッ

梓は思わず声を出し、尻餅をついてしまいました。



309 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:49:39.45 ID:gHFElzsHo


  『……おいで……』

白く細い腕、その手がひらひらと手招きをしています


  『おいで……』

梓「じ、じゅん?純なの?」

  ひら   ひら

梓「そういうのやめよ……ねっ」


  『おいで……』


  『……おいで……』
  
  
そして梓は気が付いたのです。

梓「……違う」


梓「純じゃない……純はそんな手じゃ……」



310 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:50:39.07 ID:gHFElzsHo

純の腕などではありえない真っ白い腕は、手招きを繰り返します


    ひら  ひら  


   『あずさ……おいで……』   


梓「いやだ……いや」

梓「な、なんで私の名前知ってるのよぉ……」


   『おいで……あずさ……』
   
    ひら  ひら  



311 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:52:27.11 ID:gHFElzsHo

梓「逃げなきゃ……」

後退りして立ち上がった梓は、一気に踵を返し廊下を走り出しました。

ダダッ ダダダダダッ



ぎい……    ビタンッ

       ひたひたひたひたひたひた



312 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:53:06.58 ID:gHFElzsHo

       ひたひたひたひたひたひた

梓「なにこれ?足音?」

何かが後ろから付いてくるのです。


梓「追いかけて……来てる!」

  
 
 

       ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた



313 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:55:23.26 ID:gHFElzsHo

梓「なに?なんなのよもうっ!!」

梓は暗い廊下を夢中で走りました
恐怖で足が縺れ何度も転びそうになるのを堪えながら。

何度か角を曲がると、もう自分の部屋がどこなのかなど全くわからなくなってしまいました。
それでも止まることなどできません、足音はずっと追いかけてくるのです。
行けども行けども廊下に終わりはありません。

 
   
       ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた
       ひたひたひたひたひたひた



314 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:56:46.35 ID:gHFElzsHo

もうそこに、何かが

すぐそこに

振り返ればそこにいるのかもしれません
      
     あの真っ白な腕の……が…… 
        
        

   そこに……すぐそこに

梓「だめ……来ちゃやだ」



         ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた
         ひたひたひたひたひたひた
        ひたひたひたひたひたひた



315 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 13:57:48.14 ID:gHFElzsHo

梓「誰か……助けて!」


梓「純!」

叫ぼうとしても息が切れ掠れ声しか出せません。


梓(どうしようどうしよう)

次の角を曲がると襖戸が目に入りました

考える間もなく梓はその襖を開け

部屋の中へ……

  ガタンッ!



316 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:02:08.52 ID:gHFElzsHo

梓(明るい……あれ?ここは)


そこは見覚えのある自分たちの部屋
そしてそこに

純「あれ?どこ行ってたの梓」

梓「え、純……」

純「何息切らしてんのよ」

梓「どうして……」

純が布団から顔を出して不思議そうにこちらを見ています。

梓「え?え?私、今追いかけられて……」

梓「純……ずっとそこにいた?」

純「へ?うん、目が覚めたら梓いないし、どうしようかって今電気つけたとこだよ」

梓「私今廊下で追いかけられて……」

純「へ?夢見て寝ぼけたんじゃないの?」

梓「ゆめ……?」

そう言われれば悪い夢を見ていたような気もしてくるのです。



317 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:03:54.88 ID:gHFElzsHo

純「もう眠いよぉ……」

純は枕に顔を埋めました。


純「電気消して」

梓「うん……」


そう言われ梓は照明の紐を引き明かりを消しました
自分も布団に横になります。
廊下の方を伺ってみますが、やはり何の気配もありません。

梓「はぁ……」

友人の顔を見たからでしょうか、安堵と共に平静な気分に戻って行きました。



318 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:04:39.42 ID:gHFElzsHo

梓「お休み」

純「……」

梓(あ、メールどうなったんだろ)

梓「ねえ純、メール……」

純「……」

梓「寝ちゃったの……

梓「……」


そもそもメールの会話も夢だったのでしょうか?
寝惚けていたのでしょうか?
考えるうちに梓も眠りに落ちて行きました。



319 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:06:40.05 ID:gHFElzsHo



梓「……」



ぴちゃ…
  
  
  ぴちゃ…


梓「……」



梓「っ……」



320 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:07:41.17 ID:gHFElzsHo

  ぴちゃ…
  
  
  ぴちゃ…
  
  

梓「ん……」


『ああっ……んっ……』

またあの声がどこからか聞こえてきます。
苦痛を堪えるような
艶かしい、喘ぎ声のような



321 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:10:00.62 ID:gHFElzsHo


   『ああっ……あああんっ』

梓(あれ?この声って……まさか)


梓(……私?)

その声は梓の口から出ていたのです。


  『んんっ……あうぅっ』

梓(え?何で私こんな声出してるの?)

今までこんな声を出したことがありませんでした。
自分でも初めて聞く声、でもどうしようもなくそれは梓の声なのでした。


  ぐちゅっ  ぐちゅっ


ガツン、ゴツンと身体の芯から振動が伝わってきます。

その度に身体中に甘美な痺れが走り
梓の口からは我知らず声が漏れ出ているのです



322 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:11:34.02 ID:gHFElzsHo

  ぐちゅっ  ぐちゅっ

  『あんんっ……ひ……』


梓(気持ち……いい……)
梓(え?気持いい?)
梓(何これ……?私どうなっちゃってるの……?)

梓は初めて得る甘い感覚に戸惑いながらも必死の思いで目を開けて様子を伺いました。
自分のお腹の上に丸いものが見えました。何かがいます。
その何かが動くたびに梓は快感に打ち震えてしまうのです。

梓(あっ……純!?)

丸く見えたもの、それは純の頭部でした。
純が梓の下半身に覆い被さっていたのです。



323 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:14:29.39 ID:gHFElzsHo

  ぐちゅっ  ぐちゅっ

梓「あんっ……だめ、純……何して……?」

純「あ……起きちゃったんだ」

梓「純、やめようよ、こんなのダメだよ……私達」

梓は純を振り解こうとしました。
でも身体の芯が重く痺れ力が入りません。
それはここのまま身を任せてもいいと思える程の官能なのです。



324 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:20:51.95 ID:gHFElzsHo

  ぴちゃ……ぴちゃ……

梓「んんっ、やだよ……」

  ぐちゅ  ぐちゅ

梓「ああっ……恥ずかしいよぉ……純……」


純に執拗に刺激を繰り返えします。
堪えようとしても身体がビクンビクンと反応し
びちゃびちゃと下腹部の辺りで水音が鳴っています。
夥しい体液が自分を濡らしていくのが判ります。

梓「どうしちゃったの純……私達友達でしょ……ダメだよ、こんなエッチなこと」



325 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:21:31.95 ID:gHFElzsHo

しかしそれは梓の勘違いでした
その純はムクリと顔を梓の方へ持ち上げ言ったのです。

純「どう?生きながら食べられるのってすごく気持ちいいでしょ」


梓(え……食べられる?生きながら?)


  じゅるぅ

梓「あんんっ!」

   っぐちゅ  にちゃぁ
 
梓「んひぃぃぃっ!」


純「美味しいよ……あずさ……」



326 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:22:22.42 ID:gHFElzsHo

そこでようやく梓は気付きました。

純の口元が真っ赤なことに
自分のお腹からなにががずるっと引き出されていることに
それを握った手が真っ白なことに

梓「!!!」

梓「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!」


梓「死ぬぅ!死んじゃうぅぅぅっ!!」

  『大丈夫、まだ死なない』


  『今度はあんたに憑いてあげるよ』



327 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:23:13.18 ID:gHFElzsHo


          ぐちゅ


え……なんだっけ……

         にちゃ ぐちゃ


ええと……

        くちゃくちゃ

    
ああそうだ……夏祭り

         ぶちぶちっ ずりゅ

楽しみ

だ……な、あ

ゆい、せん、ぱ

         ずるずるずるっ

……


---------------------------------



328 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:24:46.50 ID:gHFElzsHo


……にゃん

え?

唯「あずにゃん!」

梓「……」

唯「あずにゃん!どうしたのぼーっとして、みんな先に行っちゃったよ」

梓「唯……先輩?」


梓「えっ?ここ?ここは?」

唯「元気ないよ!せっかく夏祭りなのに楽しまなきゃ」

梓「夏祭り?」

見回すとそこは暗い部屋などではなく、夏祭りの喧騒の中。
道路脇には夜店が軒を連ね、電柱に取り付けられたスピーカーからは
祭囃子の割れた音が流されています。



329 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:27:58.37 ID:gHFElzsHo

そして目の前にいるのは
無垢なあの笑顔

梓「唯先輩、私………」

唯「純ちゃんは参加できなくて残念だったねぇ」

梓「え?純?そうだ純は?」

唯「何言ってるの?急におばあちゃんが亡くなったんでしょ?」

梓「おばあさんが……」

唯「だからあずにゃんだけ先に帰ってきたって、そうじゃなかったっけ?」

梓「私だけ帰って……あ……」

唯「へ?あずにゃん?ホントにどうしたの?」

梓「すいません……ちょっと色々あったんで」

唯「そうだよねえ、大変だったみたいだもんねえ」



330 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:31:28.73 ID:gHFElzsHo

おかしい、記憶が混乱してる……私さっきまで……

さっきまで……えーとなんだったっけ……


---喰いたい


え?今のは何?

しっかりしなきゃ……

私……私は?

私は梓、中野梓


---喰った


違う!何?この記憶は何?


食べた?私が?



331 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:33:41.14 ID:gHFElzsHo

何を?

純を……


---喰った


違う、食べられたのは……私

え?


そうだ……あの白い手

追いかけられて……それから……それから


---憑いた

------おまえに



332 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:34:31.33 ID:gHFElzsHo

……何だったんだろ



えっと……なんだったっけ……



---喰いたい喰いたい喰いたい



あ……そうか、




お腹減ってたんだ



333 名前: ◆MPy9nxtvXs:2011/08/21(日) 14:38:25.23 ID:gHFElzsHo

梓「唯先輩」

不意に梓から左腕を掴まれ唯は少しびっくりした表情になりました。

唯「えっ、なあにあずにゃん?」

梓「少し……向こうで休みませんか」

唯「え、どうして?みんなとはぐれちゃうよ」

梓「唯先輩と二人っきりでお話ししたくて、久しぶりだし」

唯「あれ?いつもと違うねえ」

梓「私も少し素直になってみようと思って……」

唯「んー、あずにゃんがそう言うならいいよ」

梓「じゃあ行きましょう、あっちがいいです」

ぐいぐいと梓に手を曳かれてついて行きながら
唯はどこかおかしなものを感じました。

唯「あれ?」

夜店の光の加減でしょうか

唯の手を握る梓のその腕は、とても白く見えたのです。


                           -終-




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NO:5451 [ 2012/01/28 19:06 ] [ 編集 ]

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