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澪「律、お弁当つくってきたぞ」#後編 【恋愛】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

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澪「律、お弁当つくってきたぞ」#前編
澪「律、お弁当つくってきたぞ」#後編




46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:19:18.81 ID:JL05U58SO


 席を少し変え、私の隣に澪、向かいに唯と憂ちゃん、そしていつもの場所に梓が座る。

 澪は口数が少なく、しかし私のほうを時折のぞき見ている。

 梓の挙動には常に注意しなければなるまい。

律「……で、澪はどうしたんだ。なんでこんなに遅れたんだ?」

澪「……ごめん、わかんないんだ」

 えー、なにそれ……。

律「ちゃんと答えろよ」

澪「ごめん……今は何も考えられなくて」

律「梓が言ってたこと気にしてるなら、安心しろよ。私はそういうのじゃないからさ」

澪「……無理だ」

 だめだこいつ。

律「……唯は? それに、憂ちゃんはなんで……」

唯「へっ? 私は憂のとこ行くって言ったじゃん」

律「ちょっと寄るだけって言っただろに! おせーよ!」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:20:20.66 ID:JL05U58SO


唯「まあ、そういうわけだから」

律「え、えぇー……」

 こんなたるんでて良いのか、軽音部。

 いいわけないだろう。

律「……どうもお前らには処罰がいるようだな」

澪「えっ……」

唯「なんですと!」

憂「だっ、だめです律さん!」

 憂ちゃんが初めて聞くような声で抗議した。

律「い、いや処罰っていっても……」

憂「とにかくだめです!」

 話が通じない。

律「……そ、そういえば憂ちゃんは何でここに」

 私、甘い部長だな……。



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:22:34.26 ID:JL05U58SO


憂「……私は、律さんに今朝のお礼をしようと思いまして」

律「今朝? ……ああ」

 思い出すのに時間がかかった。

 HR前の教室で困っていた憂ちゃんを助けたのだった。

憂「はい。よければ今晩にでも、なにかごちそうしようかと……」

律「なんだって!?」

 憂ちゃんのごちそうだなんて。

 重複表現だろ。

 それに、あんな程度のことに対して大きすぎる見返りだ。

 まさに海老で鯛を釣るというもの。

律「ぜひ行かしてもらおう!」

憂「本当ですか? それなら、早めに準備がしたいので失礼します」

唯「部活終わったら一緒に帰ろーね、りっちゃん」

律「ああ。じゃ憂ちゃん、また」



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:23:48.87 ID:JL05U58SO


梓「憂、また明日」

憂「バイバイ梓ちゃん」

 憂ちゃんは頭を下げ、部室をあとにした。

律「……ふふ」

 今日という日は波乱万丈だったが、最後は良き日に終わりそうだ。

律「っしゃ、練習するか!」

唯「おぉ、りっちゃんがやる気!」

梓「それじゃ、唯先輩もやりましょう」

唯「……よぅし! ほら、澪ちゃんも」

澪「わ、わかった。やろう」

 2時間ほど練習したが、ムギがいないためか演奏はいまいちまとまらなかった。

 特に澪が私のスピードについてこれなかった印象が強い。

 それどころか私に走りすぎだと注意してくる始末だ。

 いつも本当にごめんなさい。



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:24:50.10 ID:JL05U58SO


 とはいえ、澪が調子悪そうに見えたのも確かだった。

 部室を出る前に、私は澪にこっそり話しかけた。

律「梓が言ったの、まだ気にしてるのか……?」

澪「うん、少し……」

律「勘違いに決まってるじゃないか。澪は大事な友達だって思ってる」

澪「……心配してくれてありがとう。私なら、もう平気」

律「そか」

 ともあれ学校を出て、いつもより早く澪と別れ、私はそのまま唯の家へと向かった。

 私の頭の中には憂ちゃんが作るごちそうのことしかなかった。

 こんなに食い意地張ってたら、いずれ澪より太りかねないが、憂ちゃんの手料理なら仕方ない。

唯「りっちゃん、そんなに楽しみ?」

 梓と別れた後、浮き足だっているのをさとられて、唯に言われる。

律「もちろんさ。憂ちゃんのごちそうだぜ? 唯は日頃からもっと感謝すべきだね」

 唯は足を止め、私をじろりと睨み付けた。



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:25:43.49 ID:JL05U58SO


律「……どうした?」

唯「……私だって、憂にはすごく感謝してる」

律「あ、ああ……そっか、そうだな。すまん」

 謝ったが、唯は肩を震わせて拳を握りしめた。

唯「私のやってることで、憂に感謝が伝わってるかはわかんないけど……ほんとに愛してるんだよ」

律「あいしてる……か」

 なぜか、トイレでムギに聞かされた話がフラッシュバックした。

唯「りっちゃんは本当に知らないの?」

律「……何がだ」

 風が一陣、吹き抜けた。

唯「……なるほど、ここじゃ言えないね」

律「何だって」

唯「りっちゃんは余計なこと言わす天才だねぇ、まったく……はやく帰ろうよ」

 不可解な唯だ……。



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:26:38.37 ID:JL05U58SO


唯「あ、ちょっとここで待ってて」

 唯の家に到着すると、門の前で唯は言った。

律「ああ、いいぞ」

 私が頷くと、唯は熊にでも出会ったように肩をすくませ、

 私から目を離さずに後ろ歩きをして、玄関に背中を張りつけた。

唯「……ツッコミは」

律「その程度のボケに私のツッコミはもったいないな」

唯「……へっ」

律「もうそっち行っていいのか?」

唯「あ、まだダメ。いいって言うまで待って」

律「じゃあ早くっ」

唯「あいあいっ」

 唯は身をひるがえすと同時にドアを開け、家のなかに入った。



53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:27:27.24 ID:JL05U58SO


唯「ただいまーっ」

憂「おかえりー、お姉ちゃん」

律「……」

 それにしても、どうして待たされたのだろうか。

 なにかサプライズでも用意してるのだろうか。

 部室に来る前、その相談をしていて遅くなった……とか。

 だけど、私がやったのは本当に朝の一件だけで、そこまで感謝されるようなことでもない。

憂「律さんは?」

唯「門の外で待ってもらってる。だから……」

憂「……えへへ、よかった。今日はできないかと思っちゃった」

唯「ほら、早く。おいで」

 考えてもみれば、澪も梓もいる状況で、
 
 私一人だけが食事に招待されることだけでも十分に不自然なんだ。

 まさか……まさかな。



54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:28:16.35 ID:JL05U58SO


憂「……」

唯「んー……」

 まさか、憂ちゃんって私のこと好きなんじゃないか……とかな。

律「……ははっ」

 憂ちゃんに限って、それはあるまいが。

唯「りっちゃん、お待たせ。あがっていいよ」

律「ん、おー」

 バカなことを考えていると、用意ができたらしく唯がドアを開けてくれた。

律「制服でおじゃまー」

憂「ようこそ、律さん。もう準備できてますので、2階のリビングに来てください」

 笑顔の憂ちゃんが出迎えてくれる。

 あったかい家だ、と思う。

 私も将来、こんな素敵な家に住めるだろうか。



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:29:11.92 ID:JL05U58SO


唯「えへへー、ごちそう~♪」

憂「お姉ちゃんは先に着替えてきてね」

唯「らじゃ!」

 唯についていき2階にあがると、
 
 クリスマス会を思い出すようなごちそうがテーブルに並べられていた。

律「おおぉっ、すご!」

唯「じゃ、着替えてくるね。のぞかないでよ?」

憂「えー、どうしよっかな?」

唯「もうっ、憂はいいの。りっちゃんに言ってるんだよ」

律「唯よりこの料理のほうが100倍はうまそうだから安心しろ」

憂「むっ……」

唯「ふふん、でしょ? なんたって私の妹だからね!」

律「早く着替えてこないと先に平らげちまうぞ」

唯「い、いそぐ!」



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:30:00.72 ID:JL05U58SO


 バタバタつっかえながら唯は自分の部屋へ上がっていった。

憂「律さんは奥の椅子にどうぞ。カバンは隣の椅子に置いちゃっていいですから」

律「そうか、じゃあ」

 お言葉に甘えてカバンを置かせてもらい、先に座らせてもらった。

 憂ちゃんといると、どうもお言葉に甘えまくってしまう。

憂「……あの」

律「えっ、何?」

 そんな矢先、憂ちゃんが一歩だけ近づいて、声をひそめた。

 その頬に朱がさしていて、目はぱっちり開いてなくて少し潤んでいるようにも見えた。

 やばい、ときめく。

律「う、憂ちゃん……」

憂「律さんは、このあと……すぐに家に帰らなきゃだめですか?」

 ……どういう意味だろう。

 それだけの言葉にいちいち裏を勘繰る私は……何者なんだ。



57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:31:11.37 ID:JL05U58SO


律「いや別に……急ぐことはないけど」

憂「……よかった」

 答えると、憂ちゃんの表情がふわっと華やいだ。

律「……」

憂「食事のあとで、お話ししたいことがあるんです」

律「……今じゃ、まずいのか?」

憂「できれば後がいいんです。律さんに任せますけど」

 私はテーブルに並ぶ料理を見渡す。

律「話は、後にしようか」

憂「はいっ。それじゃあ、お姉ちゃんを待ちましょう」

律「ああ……」

 大丈夫だ。憂ちゃんが、そんなはずはない。

 私は何も考えなくていい。

 だけど、こんなごちそうを用意してまで私を連れ込んだのは、一体どういうわけなんだ。



58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:32:00.39 ID:JL05U58SO


律「……」

 無い、有りえ無い。

唯「ういーっ、着替えてきたよー!」

 少しして、唯がドタドタ駆け降りてきて憂ちゃんに抱きついた。

憂「わあっ、可愛いねお姉ちゃん」

 そして抱きしめ返す憂ちゃん。

 私なら好きな人の前でこんなことはしないだろう。

 やっぱり思い違いだ。

 憂ちゃんの感謝の情を下手に勘繰ったことが恥ずかしい。

唯「えへへっ……んふー」

憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃん、めっ!」

唯「いいにおーい」

憂「は、はずかしいってば……ほら、律さん待ってるし!」



59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:32:54.19 ID:JL05U58SO


律「唯、ごはん冷めちゃうぞー」

唯「んー、もうちょっとぉん」

律「そっか、じゃあ唯のぶん全部もらうな」

唯「どうぞどうぞー、憂さえいればいーもん……ふへへ」

憂「お、お姉ちゃん……」

 なんで妹の匂いで酩酊してるんだ、唯は……。

憂「り、律さんは先に食べて構いませんよ、もう」

律「いや、だけど……」

 さすがに客人として、家の人間より先にご飯にありつくのはどうなんだ。

憂「ぅ……もう、お姉ちゃんあとで!」

 いくらなんでも恥ずかしかったらしく、憂ちゃんが唯を押しのける。

 ただ、それも人目があったからで、普段は延々とこんなことが続いているのだろう。

 実際、「あとで」と憂ちゃんも言っているわけだし。

 四六時中こんな調子なら、この二人の娘には生まれたくないな……。



60 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:33:48.29 ID:JL05U58SO


唯「もうっ、ういは照れ屋さんなんだから」

憂「ご、ごめんね……んっ」

 からかうように唯は笑い、憂ちゃんのくちびるに指先を当てた。

唯「いいの、そんな憂も可愛いよ」

憂「お姉ちゃん……」

律「……」

 なんだこの空間。

 へんなの。

唯「さてと……ご飯にするんだよね?」

憂「うん、そうだよ」

 二人はようやく椅子に座ってくれた。ああ長かった……。

唯「さあ、おててをあわせて」

憂「おててをあわせて!」

律「あわせまして……」

唯憂律「いただきます!」



61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:34:43.39 ID:JL05U58SO


――――

律「おぅふ……」

 食べすぎた。

 こうなるだろうとは予想してたんだが、いかんせんどうしても憂ちゃんの料理がおいしかった。

憂「律さん、片付けが済んだらお話がありますので」

律「あ、ああ……わかった」

 気を遣わせてしまっただろうか。

 憂ちゃんは食べ終わった食器を台所に運び、洗い物を始めた。

 そもそも唯も憂ちゃんも同じくらい食べたのに、なぜフツーに満足そうな顔をしてるのか。

唯「食べすぎたって顔してるね」

律「おう。悪いな、人んちで……」

唯「いえいえー、憂のゴハンがおいしいのがいけないんですわ」

律「あははっ、そうですわね。ほんと、お嫁にほしいくらいですわ」

 ほんの冗談のつもりだし、そう聞こえるように言ったつもりだった。



62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:35:51.18 ID:JL05U58SO


唯「やめてよ! 憂は私のなんだってば!」

 いきなり大声を出されて、胃の内容物が飛び出しかけた。

律「な……」

唯「私がどんな思いで、どれだけ悩んで憂をものにしたか、りっちゃんにはわかんないよ!」

 なに言ってんだ……こいつ。

唯「そんなの軽く言わないで!
  ……もう我慢できないよ。私と憂はね、付き合ってるの! 愛し合ってるの!」

 違うだろ。

 お前たちは仲良しの姉妹だろ。

 いつもそう言ってたじゃないか。

憂「お姉ちゃん!」

 台所から憂ちゃんが赤い顔で飛び出してきた。

 今朝見た困り顔に似ていたが、少し違う。

 うまく言えないが、憂ちゃんが唯の言葉を否定してくれるのは期待できそうになかった。



63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:36:39.92 ID:JL05U58SO


憂「お姉ちゃん……律さんは知ってたの?」

律「知ってるとか知らないとか、いったい何のことだよ……」

憂「……私とお姉ちゃんが付き合っていることです。知らなかったんですね」

律「知ってるわけないだろ、そんなの……」

 何の冗談なんだ、これは。

 朝の一件に、ムギの唐突な発言、そしてこれ……私は嵌められてるのだろうか。

 だけど、ムギの涙はうそ泣きなんかじゃなかったし、
 
 言い争いになった時点でドッキリは中断になるはずだ。

 いや、しかし……ムギのことだから、それでも無理に続けようとするかもしれない。

唯「……まだ信じられない?」

 信じられるわけがない。当たり前だ。

律「お前たちは……姉妹じゃんか。血が繋がってるじゃないか。付き合ってるなんて……」

唯「だよねぇ。でも、惹かれあうものなんだよねー」

 唯は意地悪に笑みを浮かべると、憂ちゃんの体を引き寄せた。



64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:37:39.76 ID:JL05U58SO


憂「ちょ……んっ!」

 そして、私に睨み付けるような視線を送りながら、憂ちゃんのくちびるを奪った。

律「ぅ……ぁ」

 それだけではない。

 話には聞いていたが、目にするのは初めてのキス。

 したこともない、濃厚な……大人のキスを見せつけた。

 だ液と舌の絡み合う、下品な音が、私の肩を震わせる。

 憂ちゃんが唯の体を必死につかまえた。

 スリッパを履いた足が震えているのが見てとれる。

唯「……ふぁ」

 甘い吐息をつき、唯は互いの口を透明な糸でつないだ。

 少し赤い顔で私を見ると、その糸は断たれて口元に垂れた。

唯「私たちはね。付き合ってるの」

 友人姉妹の衝撃的な光景とともに記憶に刻み付けるように、唯はにやりと笑った。



65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:38:27.92 ID:JL05U58SO


律「……」

唯「りっちゃんが信じる、信じないじゃない。
  私たちが姉妹か、他人かじゃない。私たちは、愛し合ってる」

律「だったら、なんで私なんかに言うんだよ……」

 私はそんなにレズっぽく見えるというのか。

 私は同性愛なんてちっとも理解してないのに。

唯「憂が、りっちゃんは大丈夫そう。って言ったんだけどねぇ」

律「憂ちゃんが……」

唯「そう、私の恋人の、憂が」

 いまだ肩にしがみついている憂ちゃんの頭を唯は撫でた。

唯「……私たち、いま、味方を増やしてるんだ。朝の教室でやってたのも、その一環」

唯「いずれ学校中に……私たちが付き合ってるってことを教えてあげたいんだ」

唯「そのときに私たちが傷つけられることがないように、
  私たちの関係を気にしないでくれる仲間を増やしてるの」

律「それで、私を仲間に引き込もうとしたんだな」



66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:39:10.71 ID:JL05U58SO


唯「半分は、そんな感じ」

律「……もう半分は」

唯「いろいろ。確かめたいこととかもあってね……ん?」

 憂ちゃんがもぞもぞ動きだし、唯の腕の中から抜けて椅子にかけた。

律「……さっき言ってた、お前らが付き合ってるのを知ってるか……とかか」

唯「そうだね。もしそうなら、言いふらされる前に口止めしとかないと」

律「だけど、私は知らなかったぞ、そんなの」

唯「だから、りっちゃんは余計なこと言わす天才なんだってば」

律「人のせいにすんなし……」

唯「あはっは。天才ゆえの悩みだねー」

 ……バカにしてんのか、こいつ。



67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:39:53.82 ID:JL05U58SO


律「……しかし、遅かったな」

唯「へ?」

 言い出さないよりは、マシだよな。

 そう自分を騙しながら、無理矢理に口を開いた。

律「今日の放課後な、友達と話してたんだよ。唯と憂ちゃんのこと。その、うたがい」

 さすがに、二人の顔色が変わった。

律「けっこう大声で話してたし、明日からお前たちの噂で持ちきりかもな」

憂「な、なんで……」

唯「憂。なにも言わなくていいよ」

 口元に手を当てながら、唯は素早く制した。

憂「うん……」

唯「……どういうつもりかは訊かないけど、安心していいよりっちゃん」

律「……安心? 私が?」



68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:40:49.43 ID:JL05U58SO


唯「そう。そんな噂が振りまかれたところで、
  私たちが1ヶ月おとなしくしてたら、そんなのすぐ静まるから」

唯「別に怒るつもりはないよ。だからそんな拗ねた物言いしないでくれる?」

 あやうく涙があふれそうになる。

 なんだ、この感覚は。

律「……け、けど」

唯「大丈夫だって。りっちゃんはよく分かってるはずだよ」

律「わかって……何が?」

唯「この世に同性愛者はいる。近くに同性愛者はいる。
  だけど、同性愛者のカップルなんて、いるわけない」

唯「ほとんどのノーマルが、そう信じて疑わない。まして私たち、血が繋がってるもん」

律「……それでも、心配なんだけど」

唯「なら、りっちゃんも火消しにまわって。和ちゃんと、澪ちゃんと一緒に」

 突然現れた名前を拒むように、耳の奥がキュッと痛んだ。

律「澪がっ、知ってるのか!?」



69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:41:32.16 ID:JL05U58SO


唯「うん。……だからって、澪ちゃんと大声で話さないでね」

律「あ、ああ……」

 ふと、ある一説が私の頭に去来した。

律「もしかして、今日部活に遅れたのは……澪を仲間に引き入れてたからなのか?」

唯「そんなところかな。話しかけてきたのは澪ちゃんのほうだけどね」

律「ふーん……」

 ムギもそうだが、澪も疑ってたってことなのだろうか。

 あれだけ目の当たりにして、気付けなかった私って……。

律「けど、それなら部室に来てみんなに話してくれたらよかったじゃないか」

唯「言ったでしょ、味方を増やさなきゃ。多勢に無勢じゃ、そもそも信じる人さえいないんだよ」

律「……そう、それもそうか」

唯「気にならないの?」

律「えっ、何が?」

唯「あー……ううん、なんでもない」



70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:43:19.79 ID:JL05U58SO


 しばらくして、憂ちゃんは落ち着いたらしく、洗い物を再開するといって台所に向かった。

唯「んー、しかしなんだね」

律「うん?」

唯「やっぱりりっちゃんは引かないね。会ったときから思ってたけど」

律「引かないって……ああ、でもいきなりキスしたのは結構引いたぞ……」

 会ったときからとはどういう意味だ。

唯「あはは、まあまあそれはそれ。
  りっちゃん、レズだと思うんだけどなー。頭は明らかにノーマルなんだよね」

律「レズじゃないって、私は。純然たるヘテロセクシャル」

 言いながら胸の内で、何が純然たるだ、と突っ込んだ。

唯「あれ、詳しいね……まあ、なんだかんだで私たちの味方ってことでいいよね?」

律「そりゃあ友達としてな、応援するよ」

 そういえば、ムギにもこのことは知らせたほうがいいのだろうか。

 あからさまに疑っていたし、

 私をトイレに連れ込んだように、誰かにあることないこと言いふらしかねない。



71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:44:33.06 ID:JL05U58SO


唯「えへへ、よかった」

律「……そうそう、味方として忠告するけど、ムギは早いうちに引き入れたほうがいいぞ」

唯「バレかけてる?」

律「ありゃもう、確信してたな」

唯「あー……じゃあ、明日の部室で話そうかな。これでもう、味方のほうが多勢だもんね」

律「ああ、そうしとけ」

 梓もレズっ気があるようだし、部内は問題ないだろう。

 ……姉妹ってところに食ってかかられるかもしれないが。

唯「ところで……りっちゃん」

律「なんだよ、レズじゃないぞ」

唯「いや、それはまだ疑ってるけどそうじゃなくて……もう9時だよ、帰らないの?」

律「ああ、うん、帰る」

 いつの間にそんな長居をしていたとは。

 慌てて立ち上がった。



72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:45:17.24 ID:JL05U58SO


憂「律さん、帰るんですか?」

 憂ちゃんがわざわざ出てきてくれた。

 レズじゃないが……ほんとにふと、お嫁さんにしたいと思ってしまう。

律「うん、今日はごちそうさま」

憂「へっ……? あ、ああ、いえ、おそまつさまでした!」

唯「ういー、何のことだと思ったの?」

憂「えっ……そ、それはぁ」

 予感がした。

 これはまずい、始まる。

律「わ、私が帰ったらいくらでもいちゃついていいから! あと10秒我慢しろ!」

 私はなるたけ急いで、階段を降りる。

唯「あっ、外まで送るよ。ていうかカバン忘れてるし!」

律「あー、とってくれ!」

 人んちだから当然かもしれないが、私のペースなんてあったものじゃないな。



73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:45:59.17 ID:JL05U58SO


 玄関でカバンを受け取り、肩にかけながら靴を履く。

律「じゃ、明日な」

唯「りっちゃん」

 唯も靴をひっかけて、外までついてくる。

律「ん、なんだよ?」

 ブラウンの瞳が、私の目をまっすぐに見つめた。

唯「……わたし、恋人をとられたときは、きっと怖いことするからね。本気だよ」

律「……」

唯「憂は絶対に渡さないから」

律「……あのな、私は別に」

 ただの冗談で言ったんだから、そこまで引きずらなくても……。

唯「りっちゃんには冗談でも、私は本気で怖いし許せないの」

 唯は静かに言いつける。

唯「私の全てより大好きだから、
  絶対にとられたくないの。1秒だって! 想像もさせられたくないよ!」



74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:46:39.72 ID:JL05U58SO


律「わ、わかったって……もう言わない」

 まともに恋愛したことのない私が、口を挟める問題ではなさそうだ。

唯「……じゃ、おやすみ。また明日ね」

律「おう、じゃあな」

 駆け出すようにして歩き始める。

律「ふー……しかし、ムギの言ってたことがマジだったとは」

 ムギの妄想もたまには当たるということか。

 普段は部室でひけらかすように妄想を語るし、

 わざわざトイレに連れ込んだのはかなりの確証があったからかもしれない。

 ……つまり、もしかしたら、誰かがムギにトイレに連れ込まれた数だけ、

 この学校にレズビアンのカップルが存在するということではなかろうか。

 その前にムギにレズの噂が立ちそうだが。



75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:47:30.51 ID:JL05U58SO


 ……まあ、それはどうでもいいとして。

 レズの噂ならば、私が振り撒いた唯と憂ちゃんのことのほうが心配だ。

 大丈夫だとは言われたが、確実に耳にした奴はいる。

 それに火消しをしてくれと言われても、どうすればいいのだろう。

  「律って唯と仲いいよね、唯とあの妹さんが付き合ってるってマジ?」

 ……どんな対応をするのが正解なのか。

 それはまだマシな例だ。

  「昨日トイレでさ、唯と妹の子が付き合ってるって言ってたよね。あれマジ?」

 どうごまかしたらいいんだ……。

律「……澪にでも相談するか」

 一度家に帰って、それから澪の家に押し掛けよう。

 私の家で電話をするのでは、万が一弟に聞かれる可能性がある。

 制服とカバンを持って泊まるつもりで行けば、遅くなっても問題なかろう。

律「よし、急ごう」



76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:48:22.43 ID:JL05U58SO


――――

律「げっ……」

 シャワーを浴びて、カバンに翌日用の制服を詰めようとして、私はようやく気づいた。

 弁当箱の包みが2つ。言わずもがな、片方は澪に渡されたものだ。

 どうせ今から向かうのだから、お弁当の空き箱を返していなかったのはまだいい。

 お弁当をもらって礼も言わず、その感想もまだ伝えていない。

 あれだけ料理の腕を上げるのに、澪がどれだけ努力したかは定かじゃない。

 だが、澪に会ったらすぐにでもそれを称賛したいと決めたはずだったのに。

律「くっそ……バカだなもう!」

 急いで支度をして、聡の部屋に家の弁当箱を投げ込む。

律「たのんだ!」

聡「おい、これぐらい自分で出せよ姉ちゃん! ……ったく、これだから女はいやなんだよな!」

 なんか言ってるが無視して家を飛び出した。

 澪の家の前まできて、携帯に電話をかける。



77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:49:02.53 ID:JL05U58SO


澪「もしもし……?」

 10コールくらいかかって、ようやく繋がった。

律「澪、いま玄関にいる」

澪「えっ……どうして?」

律「弁当の感想を伝えに来たのと、あと……」

 言い終わる前に受話器の向こうの澪の気配が遠のいた。

 秋山邸がにわかにドタバタと騒がしくなる。

 玄関を開けた澪は、なぜか息切れしていた。

澪「ま、またせたな……律」

律「いや、私のほうこそごめんな」

澪「いいよ。その格好、風呂上がりだろ。湯冷めするから上がってけ」

律「ああ、ていうか泊まってくぞ。いいだろ?」

澪「えっ、ああ。大丈夫だけど……いきなりだな」



78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:49:41.08 ID:JL05U58SO


 澪の部屋に上がり、カバンを開ける。

律「ハイこれ」

 お弁当の空き箱を渡して、ベッドに腰かける。

澪「わざわざありがとう……ちょっと流しに持っていくな」

律「うん」

 澪が去って、ベッドに倒れて天井を眺める。

律「……意外と怒ってなかったな」

 澪と友達になって何年したか数えてないが、澪の機嫌はいまいち読めない。

 ちょっとのことで激怒したかと思えば、なんでもないことですこぶる上機嫌になる。

 自分の中に世界があって、その世界で起こっていることに感情が大きく左右されるのだ。

 昔、告白してきたときも、そんな決意をしているようには全く見えなかった。

 今回は……たぶん、唯と憂ちゃんのことで、頭がいっぱいいっぱいで、

 お弁当のことなど忘れていたのではないだろうか。

 後が怖いな。



79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:50:32.75 ID:JL05U58SO


澪「お待たせ」

 ぼーっと怯えていると、澪が戻ってきた。

澪「ぜんぶ食べてくれたんだな」

律「そりゃまあな。……しかし」

澪「……なんだ?」

律「澪、おまえすっごい料理うまくなったな!」

澪「ほんとうか?」

 澪は半ば駆け足で私の隣に座った。

 浮かべた笑顔は見ているだけで心地がいい。

律「ああ、私びっくりしたぞ! いつの間に成長しやがって!」

澪「そうか、じゃあさ、さっき食べた憂ちゃんの料理とどっちがおいしかった?」

律「そっ……う」

 なんでこのタイミングでそれを訊くかな。

 いつの間にか澪は笑顔じゃなく、真剣な目をしていた。



80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:51:33.46 ID:JL05U58SO


澪「……どうだ?」

律「比べられるの、いやじゃなかったのか」

澪「どうなのかって訊いてるんだ」

律「澪……そんな目の敵にすることないだろ?」

 世の中、努力で越えられる相手と、どうにもならない相手がいるものだ。

 それは諦めるしかないことだ。

 むしろ諦めるほうが賢い選択だといえよう。

律「どうして憂ちゃんなんだ? 澪の母さんくらい上手かったら、女として問題ないと思うけど」

澪「……だって」

律「うん?」

 唐突に澪の目頭から、涙があふれた。

澪「りつは……憂ちゃんが好きなんだろう……?」



81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:52:20.39 ID:JL05U58SO


律「……」

 その泣き顔への変貌には、既視感があった。

 私が澪を……傷つくことを拒絶した、5年前のバレンタインデーだ。

澪「わたしは律にかわいいって言ってもらえないし……いい子だなって、頭を撫でてもらえないし」

澪「律のためだけに料理作っても、全員に作った料理に負けて……
  お嫁さんに欲しいなんて、言ってくれるわけない」

律「みお……」

澪「なにかひとつでも勝たなきゃ……律は、……ぜったい私を振るもん……」

 何も変わっていなかった。

 私は、何も成長していない。

律「……好きだなんて、そんなわけないじゃんか」

澪「律は気付いてないだけだよ……自分の視線を、意識したことはある?」

 生まれて初めて好きになったのが女の子で、その恋を3年ひきずり、

 それからも毎日その女の子と過ごしていた女が、やすやすとノンケになれるものか。



82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:53:04.48 ID:JL05U58SO


律「……澪。人を好きになるなんて、簡単なことじゃないんだぞ」

 私はただ、何も変わらないことで逃げ続けただけだ。

律「そう誰や彼や憂や好きになれるほど、私の恋は軽くないんだ。澪が初めてだった、私の恋は」

澪「……え?」

律「私たちが子供で、女同士で、好き同士なのに付き合えなかったこと、覚えてるだろ」

澪「すきって……律、じゃあ……」

律「……あんとき、澪がそれでもいいって言ってくれたら、
  もしかしたら私も勇気を出してたかもしれない」

 澪は俯いた。

律「ごめんな、子供で、びびりで」

澪「……」

 せめて私は、その髪を撫でた。

律「私さ……いまだに恋できないんだわ。びびって澪を振っちゃったあの日から」

澪「そうなんだ……」



83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:54:16.19 ID:JL05U58SO


律「魅力あるやつ見てさ、ときめいたり、性欲が出たりはするんだ。
  ……でも、大事にしたい、されたいって思えない」

律「この人のそばにいて、支え合いたいなって……思えないんだ」

澪「……怖いのか?」

律「……そうだな、怖い。いつかその想いを裏切ったり、裏切られることが怖い」

律「だったら初めから、恋なんかしなきゃいい……って、ガキ論法なんだろうな」

澪「律は、それでいいのか……?」

律「……」

澪「私のこと好きだったのに、周りの目なんか気にして振っちゃったこと……後悔とかしてないのか?」

律「あ、それは悔しいな……。こんなにわたし好みに成長しやがって。料理もうまくなったし」

澪「……律」

 澪は前ぶれなく、ベッドに私を押し倒した。

律「……やめとけって、澪」



84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:54:53.46 ID:JL05U58SO


澪「……りつぅ!」

 澪は呼び合うことを求めるように、私の名前を喉からしぼりだした。

 私だって悔しい。

 切なくて泣きたくなる。

 だからってこんなことしたら、澪に対して恋心のかけらもないことが余計に悲しくなるばかりだ。

律「……」

澪「りつ、なぁ、律……」

 ぶるぶると震えて、澪は力なく私の上に落ちてきた。

 手首が解放されて、自由になった腕で私は澪を抱きしめた。

律「……ごめんな」

澪「……ううん」

 あー、柔らかいなあ……。



85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:55:40.20 ID:JL05U58SO


澪「私さ、律が、律の恋心を信じて……また恋ができるように、ずっと律のこと愛してるよ」

律「ありがとう」

澪「いつもそばにいるから。お弁当も毎日作る。もっと上手くなって、律の料理人になるからな」

律「……ああ」

澪「……ありがと、もう平気だ」

律「ん、そっか」

 澪と少しだけ離れて、ベッドに「二」の字に横になる。

律「てゆーかさ、聞いたんだろ? 唯と憂ちゃんのこと」

澪「なんだ……やっぱ律も聞いたんだな」

律「知ってるなら、憂ちゃんのこと好きなのかーとか訊くなっての。
  唯の前でやってみろ、ぶたれるどころじゃない」

澪「……いや、もう言った」

律「はえっ?」

 あくびをしかけていて、変な声が出た。



86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:56:21.86 ID:JL05U58SO


澪「放課後さ、憂ちゃんに宣戦布告したんだ。律は渡さないぞって」

律「ど、どこで」

澪「梓が部室に行ってから、憂ちゃんの教室で。1階に律たちは来ないだろうし、安心してたんだが」

律「……なるほど」

 唯が私のほんの冗談にあれだけ突っかかってきたのも、それなら頷ける。

澪「唯が来たのは知ってるんだな……
  まあ、口論になってさ。その勢いで唯と憂ちゃんのことも知らされた」

律「……教室で? 唯が言ったの?」

澪「うん……大丈夫なのか、心配だけど」

 大丈夫じゃないだろう……。

 いや、あの二人は大丈夫なんだろうけど。

律「まあ、いいんじゃないか。しばらくおとなしくしてりゃおさまるって、唯が言ったんだから」

澪「ならいいけど……」

律「私らは、余計なこと言わないように常に唯や和の近くにいれば問題ないだろ。
  梓には、憂ちゃんがつく」



87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 06:57:53.36 ID:JL05U58SO


澪「……そうだな」

 澪はしばし目を閉じ、ため息をつくように言った。

澪「そうしよう」

 そして、ベッドを鳴らして立ち上がり、電灯から垂れた紐に手を伸ばす。

澪「寝ようか、おやすみ」

律「ああ、おやすみ」

 布団をかぶり、私たちは眠りについた。

 翌朝は澪の作った朝食を食べて、

 いつものようにお弁当を持たされて、二人で歩き始めた。

 それが私の日常になった。


  おしまい




88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 07:03:38.81 ID:UZKItiFr0

おつ
この二人は早く結婚すればいい



89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 07:18:23.82 ID:39cnZHmDO



式場建てるからお前ら手伝えよ



90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県):2012/02/12(日) 14:03:00.00 ID:BZ9HB9bl0

乙乙!!



91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/12(日) 16:59:07.13 ID:2ivHVadmo

乙です



94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/14(火) 05:01:06.39 ID:G4z1La9KP

ムギちゃん救済なしか……まぁ乙



95 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋):2012/02/15(水) 18:16:51.69 ID:xolOuL35o

おつつ
和ちゃんが出番なくて悲しいな
あとあずにゃんがカッコ良くていいな
キャラにも合ってて味が出てたわ



96 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県):2012/02/15(水) 22:54:03.69 ID:au+V9dezo

イケメン梓だな
出番少ないけどwwww



97 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/15(水) 23:25:51.03 ID:glT7GQNJo

乙!

早く結婚しなさいwwwwww



99 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2012/02/18(土) 13:32:41.07 ID:y5wLzoiKo

唯憂甘っ
乙乙






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