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律「皆いくぜぇ!1.2.3.4!」#前編 【非日常系】


http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247751510/

律「皆いくぜぇ!1.2.3.4!」#前編
律「皆いくぜぇ!1.2.3.4!」#後編




8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:03:15.80 ID:COBvCDQqO

気がつけばあたりはすっかり暗くなっていた

澪「…ハァ…ハァ…」

動悸が激しい
足からは力が抜け、コンクリートに膝を落とした
息を整えようとして深呼吸するけれども
込み上げてくる酸っぱさと、辺りの鉄臭さにむせ返りそうになる

澪「っ…」

全てが歪んで見えた



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:05:27.07 ID:COBvCDQqO

しかし視線はひとつに向けられていた
警戒するような、怯えたような目で。
それでも目を離さなかった

暗くなっていく自分の先にちゃんといるか探した

ひどく遠い、自分から離れた場所に横たわっている
血まみれの幼馴染の元へ走った





10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:12:06.46 ID:COBvCDQqO

澪「…っ律!…りつぅ!!」

律「…ぃ…ぉ…ガハッ」

律の口からは大量の血が吐き出された

澪「喋るな!くそ…なんで…こんな…っ」

近くの人が呼んだのだろうか
遠くでサイレンの音が聞こえた

律「…やく…そく…」

澪「……律…」

律のいった『約束』
そう それはいつかという名の遠い記憶の目印



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:19:25.88 ID:COBvCDQqO


律「暑いぜチクショー!!」

唯「あ~~い~~~す~~~…」

季節は7月
梅雨も終わり太陽が張り切る時期に突入した
といっても軽音部のメンバーはあついあついと口に出す以外
今までと同様ゴロゴロしていたわけだが。

澪「ほら、練習するぞ!あついからってサボるな!」

梓「そうですよ!練習しましょう!」

唯&律&紬『え~~~…』

唯「こうも暑いとギー太もひけないよぉ~」

律「もう音楽室にエアコンつけりゃぁいいのによ~」


澪「それは同意できるがむぎ、便乗するな」

紬「えへっ」

梓「…」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:22:07.99 ID:COBvCDQqO

とはいってもやはり夏は夏
早速初夏の暑さにやられ一通りの通し練習をして
皆早々に帰路につくことにした

律「じゃ皆お疲れ!」

澪「じゃあまた明日」

唯「ばいばーいりっちゃん澪ちゅあん…アツィ…」

紬「じゃあ澪ちゃん、例の件は明日ね」

澪「ああ、梓もまた明日な」

梓「はい、お先に失礼します」

そういって私と律はみんなと別れた



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:29:12.32 ID:COBvCDQqO

律「なぁ、さっきむぎにいってた『例の件』て何のことだよ?」

澪「ん?ああ、CDのことだよ。もう一年もたったしちょっとまとめてみたいと思ってさ」

律「おお!!?何部長のアタシを差し置いてそんな嬉しいことやってんだよぉ!?」

澪「お前や唯がいると作業が進まないだろうが」

律「仰るとおりでした」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:33:08.05 ID:COBvCDQqO

澪「ほら」

かばんからCDを取り出す。むぎが試しとして作った一枚目だ。
本当は家に帰ってから聞こうと思ってたけれど
目の前で瞳をキラキラさせてる律を見て気が変わった。
本当にこいつは昔から可愛い奴だ

律「うぉう!?いいのか澪!?」

澪「いいよ、ほら、早くいこう」

律「おう!」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:38:27.95 ID:COBvCDQqO


澪「しっかしこんなに暑いと練習がはかどらないよなぁ…」
律「そうだな~、早く合宿にいきたいもんだぜ~」

澪「おい、遊ぶためじゃなくて練習のために行くんだからな」

律「わかってるってば。あ!澪!アイス買ってこうぜ!!」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:43:57.43 ID:COBvCDQqO


律は先ほどまで扇いでいたウチワをコンビニに向ける、店内は涼しそうだ
それに、連日試験や何やら色々と忙しいこともあったせいか
今日は律ともっと一緒にいたい気分だった



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:51:38.53 ID:COBvCDQqO


澪「なら早く中に入ろう。こう暑いと汗がとまらないよ」

律「よっしゃぁ!澪サンキュー!じゃあアタシ、スイカバーね!」

律「あ!あとスーパーカップも買って!?」

澪「なんで私が奢る事前提なんだよ!?」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/16(木) 23:56:30.59 ID:COBvCDQqO

夏になったせいなのかいつもより外が明るく感じた
私たちはコンビニの前でアイスを頂いていた

澪「後でちゃんと金返せよ」

律「わかってるってば、あ~冷たっ!」

律「やっぱ夏はスイカバーだよなー」

澪「緑色の方が私は好きだけどなぁ」

二人が買ったのは1個入りの赤いスイカバーだった



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:01:59.78 ID:ISPHLKxBO


律「あ、もう7時だ」

澪「ホントか?ああもう、夏は時間の感覚がおかしくなる、吐きそう…」

律「吐くなよ!!?まったく…」

そして太陽はすっかり隠れていた
明日から夏休みだ



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:07:56.72 ID:ISPHLKxBO

~合宿in紬家別荘~

唯「あはははははー♪」

律「あははははははー♪」

梓「あはははははははー♪」


澪「皆元気だなぁ…」

紬「今年も楽しくなりそうね♪」

澪「ああ、そうだな」


律「ほら!澪達もこいよ!」

唯「一緒に遊ぼうよ~♪」

梓「唯先輩!暑いです!離れてください!」

唯「えへへー♪」

紬「ニヤニヤ」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:12:26.59 ID:ISPHLKxBO

律「お腹へって力でないよぉ」

唯「ご飯にしようよぉ」

梓「先輩達が軟体動物みたいにみえます」

澪「あいつらは年がら年中似たような感じだからなぁ」

律「いいから飯をくわせろぉおおぉぉ!!うわぁあ!!」

澪(野獣か、コイツは)



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:18:03.90 ID:ISPHLKxBO

唯「ご・は・ん!」

律「ご・は・ん!!」


澪(全く…世話がやけるな)

澪「取りあえず暑いから離れろ、律。唯も落ち着け」


紬「ニヤニヤ」



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:25:32.69 ID:ISPHLKxBO


唯「痛っ!!」

梓「どうしたんですか?唯先輩」

律「あっちゃ~包丁で指がぱっくr「きゃぁあぁああぁ!!!」

梓「み、澪先輩!?」

唯「澪ちゃん大丈夫だよ?ほら」

澪「いやぁぁあぁああぁ!」

紬「あらあらまぁ」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:30:34.60 ID:ISPHLKxBO


律「まーったくこんなもん舐めりゃサッサと治るだろうが」ペロ

澪「!?」

梓「!?」

紬「!!?」(キマシタワー)


律「ほら唯、絆創膏貼ってきな」

唯「ありがとうりっちゃん!」


澪「…」

梓「…」



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:36:02.82 ID:ISPHLKxBO


今日の晩ご飯はおいしかった
おいしかった、けどおいしくなかった
なんでだろう
律が唯の指を治すために舐めただけなのに
それだけなのに
ずっとその事ばかり考える
なんでだろう
なんか 寂しい



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:40:54.90 ID:ISPHLKxBO

唯&律『新大陸発見だぁあぁああぁ!!』

梓「何やってるんですか先輩…」

今日も多数決で遊ぶことになった
またむぎに裏切られる結果となった
皆はビーチバレーをしていたけれど
私は昨日の事を整理したくて
ビーチパラソルの下でずっと腰を降ろしていた



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:47:49.78 ID:ISPHLKxBO


律が唯の指を舐めた時
凄く胸が締め付けられたように苦しくなった
この感情はなんだ?
なんでこんなに苦しいんだ?


今、律の頭にボールが当たった
あはは、怒ってる怒ってる



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:54:15.35 ID:ISPHLKxBO

律が大袈裟な動きでスマッシュをかます
まぁ当然砂で滑って転んだ
おいおい気をつけろよ?


ほらまた転んだ
だから気をつけろってば



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 00:58:26.55 ID:ISPHLKxBO

紬「ふぅ、疲れちゃった」

澪「お疲れ様、むぎのおかげで律vs唯&梓がみれるよ」

紬「そんなつもりで抜けたんじゃないってばw」

澪「あ、また頭にボール当たった、ヘディングで返したぞ」

紬「梓ちゃんもヘディングで返したわ」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 01:05:09.63 ID:ISPHLKxBO


澪「あ、ワカメ踏んでまた転んだ」

紬「ホント。でもうまいことボールをあげたわね」


唯「ギー太アタァックゥ!!」

澪「顔面に直撃だ」

唯「ごめんりっちゃん!」

律「ギー太関係ないスマッシュだなオイ!」



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 01:10:12.39 ID:ISPHLKxBO


紬「さっきからりっちゃんこけまくりね」

澪「もう三回は転んでるぞ」

紬「りっちゃんたら…」

澪「全くいくつになっても変わらないんだから…」


紬「…澪ちゃん」

澪「ん?」

紬「さっきからりっちゃんの話ばかりね♪」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 01:13:44.46 ID:ISPHLKxBO


澪「…へ?」

紬「ビーチバレー実況の時もずっとりっちゃんのことばかりいってたし」

紬「澪ちゃんは本当にりっちゃんが好きなのね♪」


私が…律を好き…?


澪「へ?え…え?」



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 01:38:07.32 ID:ISPHLKxBO


確かにビーチバレーの時は律の事ばかりみてた
気がついたら律の事を見ていた
今でも律を見ると胸が苦しくなる

この感情…好き…なのか?



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 07:52:20.75 ID:ISPHLKxBO

なんだか恥ずかしくなった
顔が紅潮していくのがわかる

紬「澪ちゃん」

澪「ななななに!!?」

紬「何か悩みとかあったらいつでも相談してね?」

澪「え…ぁ…うん」

むぎの顔は満面の笑みを浮かべていった



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 07:30:41.75 ID:ISPHLKxBO


あっという間に合宿最終日

澪「ほら、律おきろ。皆もう先に起きて朝ごはんの用意してるぞ」

律「…ん…あと…五分…」

澪「それ、今ので5回目…」

律「………z」

澪「はぁ…りつー?…駄目だ、寝てる…」

本当にコイツは子供みたいだな…


なにかイタズラをしたくて、頬を指でつついてみた



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 07:39:42.49 ID:ISPHLKxBO


律(なんか頬つつかれてる…)


澪「ほら、早くご飯食べて帰り支度しないと、置いてくぞ?」

律「ん、もぅ…澪なら置いてかないだろぉ?」

澪「あのなぁ…ほら、お前の荷物は粗方まとめといたから、早く行くぞ」

なかなか律が布団からでてこないので全体重をかけて律に覆いかぶさる

澪「りーつー?」

はたからみれば澪が律を襲っているように見えかねない体制であった
ばか、近いよ澪


律「…あーもぅ…彼女ができた彼氏気分だぜ…」

澪「そうだなぁ………て、え?」



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 07:45:09.97 ID:ISPHLKxBO


いま、律、なんて…?

律『お前が彼氏ならいいのになぁ』

もしも

律「昔っから面倒見いいし、キレイだし…」

もしも律が、私と同じ気持ちなら

律「澪はアタシの理想なんだけどなぁ…」

同じ気持ち…なら?

なんだっていうんだろう



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 07:58:28.68 ID:ISPHLKxBO

律「それに超メイド服似合うしな!!」

澪「!うるさい!!」ボコッ

律「いってぇ!何すんだよ澪!?」

澪「全く…」


澪(人の気もしらないで…)



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:13:33.73 ID:ISPHLKxBO

夏休みも後半に入り、セミも大量に鳴き
うだるような暑さに拍車をかけた

あの時、合宿から帰った後から夏期講習の連続で
まだ律には一度も会っていなかった
いや、会いにいく時間はあった、けどきっかけが掴めなかった



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:23:16.87 ID:ISPHLKxBO


私は律のことが好きなんだと
わかってしまってから

今の関係が崩れてしまいそうな気がして
宛てのないメールを書いては消していた
一時の気の迷いだと自分に言い聞かせて。



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:37:13.96 ID:ISPHLKxBO


ーーーー
澪はベッドに寝転んで携帯をみていた

私は画面に映し出されている文字の羅列を読んでため息をついた
これで何度目だろうか
あの時は一時の気の迷いだと思っていたけど
会えない時間が多くなるだけ律への想いは強まっていた

澪「送って…みようかな…」

かといって送れるわけもなくただ画面を見ていた

澪「…律、会いたいよ…」



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:38:15.21 ID:ISPHLKxBO

To 田井中律
Sub 
-------

愛しています

-------
澪「………」
澪「…何やってんだ、私」



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:40:50.87 ID:ISPHLKxBO


ただ会いにいくきっかけが欲しい
だけど…

画面を開いたまま澪はベッドに携帯をおいた
その拍子であろうか、澪はそのメールが送信されていたことに
気がつかなかった



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 08:46:41.05 ID:ISPHLKxBO


~写真屋前~
律「おっしゃ!写真現像できた!」
ヴヴヴヴ…

律「お?誰だ?」

宛名は澪からだった。
なんだアイツいま暇なのかな?



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 09:02:24.56 ID:ISPHLKxBO

From 秋山澪
Sub 
-------

愛しています

-------
律「……はぁ?」
律「………てちょっ!!!?」



65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 09:19:41.41 ID:ISPHLKxBO

携帯が鳴る

澪「だれだ…?」

From 田井中律
Sub Re:
-------

どうしたー?
暑さにやられたかー?笑
私も愛してるぞーw

-------
澪「!!?」

澪「えっ、え!?何で!?何!?」

急いで送信メールを確認する

澪「送っちゃってた…どうしよう…ぐす」



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 09:38:32.39 ID:ISPHLKxBO


律「あれ?返事こないぞ?」

律「ま、いっか」

To 秋山澪
Sub 私だよん☆
-------

そういやさっき写真できあがったぞ~
今から澪ん家いっていい?
あ、麦茶用意しといてくれ~w
-------
律「送信、と」

律(まさかアタシの気持ちを見破るとはな…)



69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 09:55:22.01 ID:ISPHLKxBO

澪「うちにくるの!?ていうかくるの前提!?」

澪「ちょっと待ってよ!服も部屋着のまんまじゃないか!」

あああもう何が起こったんだろう
頭が混乱してわけがわからなくなってきた



70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:04:35.57 ID:ISPHLKxBO


そうこうしているうちに窓から聞き慣れた、それでいて懐かしい声が聞こえてきた

律「みぃーーーーぉおーーーー?」

はやすぎだ!馬鹿律!!
手早くスカートを吐いて玄関へ急いだ



71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:10:40.72 ID:ISPHLKxBO


律「よぉ!澪!麦茶用意しといたかー?

澪「メールしてから5分で到着とか…お前…確信犯か…?」

律「もっちろん!その様子じゃあ用意してないみたいだな」

澪「当たり前だ馬鹿!…今用意してくるから部屋にいてくれ」

律「おぅ!」

よかった…いつもどおりに律と話せた



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:17:50.79 ID:ISPHLKxBO

びっくりした…いきなり律が家にくるなんて…
まぁ昔もよくやられた手法だが未だに慣れない
取りあえず冷蔵庫から麦茶を出してコップに注ぐ



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:27:17.55 ID:ISPHLKxBO

が、手が震えてうまく注げない

澪「落ち着け…」

澪(落ち着いて素数を数えるんだ)



75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:35:43.54 ID:ISPHLKxBO


律「あー涼しいー…」

エアコンを十分に効かせた部屋で
アタシは澪のベッドに寝転んでいた

澪のベッドは軟らかい
アタシは澪の香りに抱かれた律「…甘い匂い」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:44:29.77 ID:ISPHLKxBO


澪はまだ来ていない

律「…」

律「…もうちょっとだけ…」

もうちょっとだけ…
このままでいたい

律「澪も同じ気持ちなら、いいのになぁ」

そういってアタシはベッド脇にあるウサギのぬいぐるみを抱いた



77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 10:54:51.06 ID:ISPHLKxBO


素数を数えて落ち着いた私は
麦茶と少しのお菓子を持った
律の奴、きっとだらけたパンダみたいになってるだろうな
それにしても今日は蒸し暑い
廊下に立っているだけなのにもう汗がでてきた

澪「早く部屋に戻ろう」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 11:00:10.56 ID:ISPHLKxBO


澪「何してんだ?」

律「ん?お気に入りのウサちゃん抱いて今夜もおやすみ中」

澪「さり気なくふわふわ時間歌うな」

律「えへっ」

澪「可愛い子ぶるな、…で写真どこ?」

律「あ、これだよ」

こんな感じで他愛もない会話が続いた



83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 13:06:05.74 ID:ISPHLKxBO


午後10時頃

律「じゃ、帰るわ!」

澪「あぁ、じゃあな。気をつけて帰れよ」

律「わかってるってば!」

結局大事な事は何も伝えられず
胸の鼓動をいたずらに高鳴らせただけだった



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 13:14:36.93 ID:ISPHLKxBO


そう、律は友達なんだ
親友なんだ
こんな感情もっちゃいけない
なのに…
明日律とライブに行くだけだというのに

妙に期待してる自分が憎い

澪「何考えてるんだ私…」



85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 13:22:02.41 ID:ISPHLKxBO


律「何考えてるんだアタシ…」

明日澪と一緒にライブに行く
それだけなのに妙に鼓動は早かった

律(明日…玉砕して…みよっかな)

律「澪…好きだ、…なんてな」

夜道を歩きながらアタシは独り言を呟く
それに答えるように近くにいた黒猫が「にゃぁ」と鳴いた



87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 13:47:15.77 ID:ISPHLKxBO


律「お?お前もアタシとおんなじ気持ちなのか?」

アタシは手を伸ばしてわしゃりと黒猫の頭を撫でようとした

黒猫はまた「にゃぁ」と鳴いて私の手から逃れる様に
コンクリートの床を蹴って塀にとんだ



88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:00:25.98 ID:ISPHLKxBO


律「…人見知りの恥ずかしがり屋なんだな、お前も」

黒猫は顔周りを毛づくろいして
そして更に高い塀へととんだ

黒猫は手の届かない所にいた

アタシは行き場のない手を引っ込め
手持ちぶさたになった手をポケットに入れた



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:12:31.29 ID:ISPHLKxBO

ライブ当日
律との待ち合わせにちょっと早めにきた
ソワソワして気持ちが落ち着かな
もちろんライブは楽しみだ

だけどそれ以上に律に会える事が一番楽しみだった

澪(馬鹿…だから期待するな私!)



90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:20:40.89 ID:ISPHLKxBO

ライブはもちろん楽しかった
私の大好きな歌手のライブだったし
律と一緒という相乗効果もついて本当に楽しかった
道中一杯話しもした



92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:29:16.74 ID:ISPHLKxBO

今年のお泊まり会についてだとか
もう一回皆で海に行くとか
皆で花火大会に行くとか

よく考えてみれば遊ぶ事しか考えてないな
けど、律と一緒ならそれもいいなって

思えたんだ



93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:38:09.91 ID:ISPHLKxBO

笑っている律は本当に子供みたいで

そんな笑ってる律が私は大好きで、大切で

だから私は思ったんだ


この気持ちは、ずっと心に閉じ込めておこうって。



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:42:40.50 ID:ISPHLKxBO


私がこんな事をいって、律を困らせたくない
なんてもっともな理由が最初に思い浮かんだけど、それは違う

私は今の律との関係が崩れるのが怖いんだ
離れていってしまうのが

たまらなくこわいんだ



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:47:32.82 ID:ISPHLKxBO


それにこの気持ちは言葉で表す語彙を私は知らない

ただ、恋じゃないと、思う
律に恋をしているんじゃないんだ

愛しているんだ、ずっと、ずっとずっと前から

だから私はずっと、律のそばにいて
ずっと、律のそばで笑っていたい



97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 14:56:28.09 ID:ISPHLKxBO


時刻は6時ごろ、空はすっかり橙色で埋め尽くされていた

律「あー!楽しかったー!!」


律「あれ…?雨がふってきた」

澪「ホントだ、…でもこんな小雨程度なら大丈b…」


ザァァァァァァアアァァァアアアァ!!!!

律「めっちゃ降ってきたぁぁぁ!!?」

澪「早く雨宿りしよう律!!」

律「おう!」



98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:02:11.83 ID:ISPHLKxBO

~田井中宅~

澪「悪いな、家に上がらせてもらっちゃって」

律「いいっていいって。昔はよくうちに来てたじゃん」


そういって律はタオルを渡してくれた、ふわふわだ


澪「それは小学生の頃の話だろ」

律「ほら、風呂沸かしといたから早く入ってきなよ」

澪「ありがとう」

私は慣れた足並みで律の家の浴室へ向かった



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:09:03.11 ID:ISPHLKxBO


アタシはカチューシャをはずして髪についた水滴を拭いた

律「あ~もぅ雨ウッザ!」

結局大事な事は何も伝えられず
胸の鼓動をいたずらに高鳴らせただけだった

律「昨日言おうって…決めたはずなのにな…」

なぜかあの黒猫が澪みたいに見えて
触れたら
捕まえたら

どこか遠くへいっちゃうんじゃないか、て

思ったんだ



100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:16:30.52 ID:ISPHLKxBO


おもむろに携帯を開く
見ているのは澪からきたあのメール

律「愛しています、…か」

その言葉を信じたい
澪の口からその言葉を聴きたい

律「…あー、やっぱ冷房いいなー…涼しい~」

暇だからなんかテレビ見よう
アタシはリモコンの電源ボタンを推した



102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:26:55.10 ID:ISPHLKxBO


澪「……ふぅ」

久しぶりに律の家のお風呂に入った
昔はよく二人で入っていたけど
今は一人で入るのにせいいっぱいという大きさだった

澪「こんなにちっちゃかったんだなぁ…私たち」

あの頃は律と同じくらいの身長だったのになぁ…



103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:34:15.73 ID:ISPHLKxBO


あの頃の律は今とあんまり変わらずやんちゃで、元気で
皆のムードメーカーで、いつも私を引っ張りまわして
いつも笑わしてくれた、いつも隣にいてくれる
大切な…

澪「駄目だ駄目だ駄目だ!!」

どうしてこうも厄介な感情をもってしまうのだろうか
私は大きくため息をついた

そう、律は友達。ただの、友達



104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:42:28.45 ID:ISPHLKxBO

バラエティ番組を見ていると部屋の扉が開いた

澪「風呂あいたぞ」

律「了解!じゃあアタシも風呂はいってくるね」

アタシは小走りで部屋を出た
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ

澪から逃げ出したかったんだ

律「アタシらしくもない…」

階段を下りて浴室へ向かった



107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 15:50:28.26 ID:ISPHLKxBO


律「……はぁ」

風呂あったけぇ…

律(…澪も、…入ったんだよな…)

少し思考回路が変態くさい方向に向かったが
自重した。女として自重した

律「あいつ、あのサイズでこの小さい風呂にちゃんと収まったのかなぁ…」

いや、身長の話だ。澪はデブじゃない。ていうかプロポーションは最高にい

律「一緒に風呂入ってた頃は澪と同じくらいの身長だったのになぁ…」



109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:02:06.84 ID:ISPHLKxBO


律「いつから澪は、アタシを追い越したんだろうなぁ…」

昔は何かに対してアタシに助けを求めたのに

高校に上がってから、かな
最初、軽音部じゃなくて文芸部に入ろうとした時ぐらいからなのかな

寂しい

律「なんて、…ガキかアタシは」

いつも玉砕覚悟のアタシがらしくない

律「ホント、らしくない」



110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:06:06.69 ID:ISPHLKxBO

律が小走りに部屋を出て行った後
私はなんとなく律が見ていたバラエティ番組をみていた

いや、正確には見てはいなかった
ずっと律のことを考えていた

そういえば律の部屋にも最近は入っていなかった
なんだか前に来たときの事が随分と懐かしく感じた



111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:10:56.96 ID:ISPHLKxBO


そんなことを思っているとテレビの話題がふと耳に入った
…どこかの国の同姓愛婚についての話をしていた

男「男が男を好きになるのはどうかと思うけど」

男2「女が女を好きになるのはいいんじゃないかな?」

女「女の子が女の子に恋するとかあり得なぁ~いwww」

女2「マジキモイしwwウザwww」

うん、そうだ。それが、世間一般的な答え。

私のこの気持ちは、世間一般的ではないんだ



113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:20:13.18 ID:ISPHLKxBO


そう、さっきもいったように私と律は友達。

ただの、友達

この想いを告げることは二度とこないだろう
この想いは胸に秘めるものだから

痛い…

言葉に表せないほど
胸の奥が痛くなった



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:25:09.59 ID:ISPHLKxBO


だけど
触れられないのなら
手に入らないのなら


もう、抱きしめられないのなら

せめて、律の香りに抱きしめようと思った



117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:32:03.18 ID:ISPHLKxBO


運がいいことに律は長風呂する癖(?)がある
このままだと10分はあがってこない

澪(今しか、ないよな…)

私は律のベッドに沈むように横たえ、瞼を閉じた

すごく


すごく、あったかい気持ちになった



120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:38:04.81 ID:ISPHLKxBO


なんでだろう

すごくあったかくて、心地がよくて、幸せで
律に抱かれている、そんな情景が思い浮かんできた
もっと触れたい
もっと、もっと傍にいたい

澪「律…っぅ…うぅ…!」



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:46:03.70 ID:ISPHLKxBO


泣いた。私は、泣いていた

律はやさしい目をして私を抱きしめてくれていた

だけど

その姿は段々と霞んで遠くへいった
どんどん律との距離が広がって

澪「まってよ…ひっく…りつぅ…っ!」


会いたいけど、見えなくなった
私の会いたい、あなたが、見えなくなった


やっぱり、一緒に、いたいよ



122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 16:53:42.88 ID:ISPHLKxBO


いつまでも涙がとまらなかった
拭っても拭っても、どうしてもとまらない

そうこうしているうちに下で浴室の扉が開く音がした

律が、でてきてしまったんだ

涙を止めようとするけれど、とまらない
鼻水だってとまらない

律が階段を上がってきている

私はベッドから降りてドアに背を向けてテレビを見ているフリをした

ドアノブの回る音が何故かとても大きく聞こえた



123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:01:22.58 ID:ISPHLKxBO


律「ふぃ~、いい湯だったぁあ~」

澪「……おかえり」 

律「おう!あ、コーヒー牛乳飲むか?あと台所からお菓子見つけてきたぜ!」

澪「…そっ…か…」

律がテーブルに物をドサドサっと置いた
私はそれでもテレビから視線を離さなかった



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:09:03.32 ID:ISPHLKxBO

今の私はきっと、ひどく律を困らせてしまうだろう

だから、せめてもの悪あがき

何か言われたらあくびをして「寝不足かな」てごまかせばいい


そう、それでいい

それで、いいんだ



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:16:14.38 ID:ISPHLKxBO


律が私の後ろに立って言った

律「何みてんの?」

澪「…テレビ」

律「いや、わかるけどさ、あ、今日ライブやったあの人でてんじゃん!」

本当だ。今日、律と一緒に行ったライブに出てた俺さんがテレビに出演していた

律「へ~ぇ、俺さん、路上でビッグなお知らせするらしいぜ」

律がテレビを見ている。私の状態には気づいていない
私は涙をこらえるのに精一杯で

澪「…あ、ホント、だ」

声が、涙声に、なってしまった…



128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:22:24.54 ID:ISPHLKxBO


律「澪…お前、なんかあったのか?」

澪「…っいや…別、に…」

もう駄目だった、しゃくりあげてしまった

なんで私は女なんだろう
なんで律と同姓なんだろう

そんな自問自答ばかり繰り返しても答えは出ないのはわかっていた
だけど、切なくて、ただ本当に切なくて

今、律の顔をみたら、耐え切れなくなりそうな気がしたんだ



130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:30:13.42 ID:ISPHLKxBO


律「なんかあったんだろ?」

その言葉は嘘じゃない
『何か』はあった。
けど、本音なんて言えなかった 

私は涙を堪えるのが本当に精一杯で
何も言えなくなっていた

きっと律は困っている
当たり前だ
自分が風呂に入っている間に泣いているんだ

律の部屋では、私のしゃくりあげる声と、テレビの雑音が響いていた



132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:39:17.12 ID:ISPHLKxBO


律「澪…こっちに、顔、向けてよ」

そう言ってぐいっと私の肩をつかんだ

澪「…やだ…」

今、律の顔を見たら

見たら、…壊れてしまう

この関係も、日常も、何もかも全て

失くしたくない、大切な場所を。

律「…」



133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:46:25.82 ID:ISPHLKxBO


律「澪…こっちに、顔、向けてよ」

アタシはそう言ってぐいっと澪の肩をつかんだ

澪の肩は震えていた
アタシより身長でかいのに
アタシより全然大人だと思ってたのに
どうしたっていうんだよ


澪「…やだ…」

いつから澪は離れていったんだよ

…いつから、澪はアタシを拒んだの?

律「…」



134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 17:55:28.41 ID:ISPHLKxBO


私は律に肩をつかまれたまま泣いていた

それだけで瞳からはもっと涙が溢れ出た

とまる様子は微塵もなかった

胸を掻き毟りたくなるような、そんな感情に襲われた

ただ、ただ私は泣いていた


ふと、背中によく知っている暖かさを感じた



135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:02:31.76 ID:ISPHLKxBO


律「顔、見られたくないなら、ずっとこのままでいてやる」

律が、背中から私を抱きしめていた

律「なんかあって、それも言いたくないなら聞かない」

律の手は私より小さいのに、大きく感じられた

律「私はいつも、澪の隣にいるよ」

私を抱く手に力がこもる

律「約束、するか…ら…ひっく…」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:10:52.29 ID:ISPHLKxBO



『いつも、隣にいる』

その一言で、私の涙腺は崩壊した
律も、涙声になっていた

なんだかわからなくなって私たち二人は泣いた

背中越しにお互いの体温を感じながら



その日は律の家に泊まる事にした



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:19:53.61 ID:ISPHLKxBO


澪が泊まるからアタシは布団を一つ用意しようとした
澪が泊まりにうちに来る時、よく使っていた布団を取り出そうと
廊下の納戸へ向かおうとした

けれどそれは使わずにおわった

澪「…一緒に…寝ていいか…?」

珍しいな、澪からのお誘いは。
全然OKだけどな。

それに今はもう夜遅くて動くのも面倒くさいといった
だらけた時間帯であったから快く了承した



138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:25:54.39 ID:ISPHLKxBO


聡「澪姉きてるのになんか挨拶しづらい雰囲気…」

聡「俺、出番ねぇなぁ…」



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:34:14.36 ID:ISPHLKxBO


聡「…」
聡「……」
聡「………」

聡「シコるか」



142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:40:09.26 ID:ISPHLKxBO


澪「じゃあ…おやすみ」

律「おう、おやすみ」

勢いで

「うちに泊まってけぇぇ!!」

て言っちゃったけど
今のアタシの心拍数は正直ヤヴァイ
澪は泣き疲れたのか、すぐに寝息が聞こえた
…ずぶとい精神ですこと。

子供みたいな寝顔しやがって…。



143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:47:12.52 ID:ISPHLKxBO


なんでだろう

澪のキレイな横顔をみて邪心がアタシに語りかけてきた

律(イタズラしてやろw)

何してやろうか

毛布ひっぺがすとか
髪の毛いじるとか

…あんまり面白くないなぁ…

澪「う~ん…」ゴロゴロ

律「!?ちょ!!?」



145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:55:21.11 ID:ISPHLKxBO


澪がアタシに抱きついてきた!

何だこの漫画みたいなお約束な状況は。

澪「うぅ~ん…ゲル状がいいのぉ…」

何でむぎと似たような夢みてんだ

しかしこの状況…

律「動けない…」

心拍数は元気に上昇中
体温もさっきより高くなった気がする
アタシ、今夜寝れるのか?



146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 18:59:44.31 ID:ISPHLKxBO

澪「…ふぁ~…」

大きく伸びとあくびをする
昨日の夜は泣いたおかげかぐっすりと眠れた
傍らでは律がいた

ちゃんと、見える

昨日は涙でぼやけて見えなくなったけど

ちゃんと、いてくれた

約束、守ってくれた

澪「…律?」

呼吸はしているが全く反応しない
これだとあと1~2時間は死んでるだろうなぁ



147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 19:08:20.39 ID:ISPHLKxBO


昨日はいっぱい迷惑かけちゃったし…

澪「朝食ぐらい、作るか」

律の部屋をでて階段を下りる
昨日、律に聞いた話によると
おじさんとおばさんは親戚が結婚するらしく
その手伝いに昨日の朝辺りから出掛けているらしい

階段をドタバタと降りる音が聞こえた
降りる途中でこけたのであろうか
最後に盛大にドシーン!と音がなった

澪「…なんだ?」



148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 19:13:58.33 ID:ISPHLKxBO


聡「イテテ…」

廊下からのっそりと姿を現したのは聡だった

聡「あ!澪姉!…お、おはよう///」
澪「ああ、聡、おはよう」

さっきこけたせいなのか、妙に顔が赤い

澪「大丈夫か?湿布もってこようか?」

聡「い…///いいよ別に!ほら!大丈夫だから!」

そういって打ち付けたところを手でバン!と叩く
心なしか涙目に見えたけどそこは目をつむっておくとしよう



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 19:19:58.60 ID:ISPHLKxBO


澪「そうか、…そのユニフォーム…これから部活か?」 

聡「そうだよ」

澪「この時刻からして、さては寝坊したな?」

聡「ううっ!バレた…」

聡はがっくりと肩を落とした
全く、この姉弟はよく似ているな



150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 19:28:20.08 ID:ISPHLKxBO

澪「ほら、これ以上遅れたら顧問に怒られるぞ?早く行きな」

聡にイチゴジャムをぬったパンを渡した
いくら男の子でも運動部

朝食を食べないで運動するのは昼まで地獄を感じるようなもの
少なくてもこれぐらい食べといたほうがマシだ

聡「ありがとう澪姉!いってきます!」

澪「いってらっしゃい」

玄関の扉が開き、聡が駆け出していったのがわかった



151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 19:39:11.49 ID:ISPHLKxBO


聡「澪姉が、いってらっしゃい、…か」

聡「へへ…///なんかくすぐったいな」

聡「今日も部活がんばろう!」


この時、まだ聡はこれが報われぬ恋だとは知らなかった



155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 20:28:50.28 ID:ISPHLKxBO


今日は午前中はずっと律とまったりしていたが
午後から私は律と分かれた

本当はずっと一緒にいたかったけど

私は午後から夏期講習があって、今日は模試の日だったから

どうしても出掛けなければならなかった


この時ほど夏期講習を恨んだ時はない



158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 20:38:13.04 ID:ISPHLKxBO


玄関で靴を履いている時に律が行った


律「大丈夫だよ!約束しただろ?」

澪「うん……」

律「いつも一緒だよ!澪!」


まただ、胸が痛む、

澪「うん、いつも、一緒だ」

玄関の扉を開け、律に向きなおった

澪「それじゃあ…いってきます」

律「おう!いってらっしゃい!」



159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 20:47:10.46 ID:ISPHLKxBO


唯「あ~…」

唯「あついよぉ~…」

唯「う~い~…?」


セミの声が鳴り響く


唯「憂~?…いないのぉ~…?」

唯「…う~いぃ~…」



160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 20:56:49.72 ID:ISPHLKxBO


澪がいなくなったあと、居間で麦茶を飲みながらテレビを見ていたけれど
澪は夏期講習でいないし、いじる対象の聡は部活に行っちゃってるし

律「んー…」
律「…」
律「……」
律「………」」

律「どっか出掛けよ」



161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:06:15.65 ID:ISPHLKxBO


セミの声が聞こえる
外に出るとうだるような暑さが私を襲う

梓「あっつぃなぁ~…」

今日も憂とお出かけ
ちょっと遅れちゃったな…
私はお気に入りの服を着て待ち合わせ場所まで駆けていった



162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:19:56.82 ID:ISPHLKxBO


カリカリカリ…

澪(連日、律と遊んでたからどうなることかと思ったけど)
澪(よし、これなら大丈夫だ)

模試は難しかったが今までちゃんと予習復習をしていたせいか
ケアレスミスがなければ全問正解という自信があった

澪(これならサボってもよかったかもな、なんて)

一人でくす、と笑った

そしてまた胸が痛んだ
そう、困った問題がまだ私には残されていた
昨日の一件で私は今以上に律の事を意識していた



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:24:51.72 ID:ISPHLKxBO


澪(どうしよう…)

答案を書き終わってから今日の講習が終わるまで
私はそのことばかり考えていた

澪(昨日のことで、諦めなんか、つけられなくなった…)

律の事を本当に愛しているんだ
でも、それは、いいことなのかな?悪いことなのかな?

澪「わからないよ…」


『何か困ってることがあったら、いつでも相談してね』

澪「あ……」



166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:35:52.58 ID:ISPHLKxBO


憂「それで合宿どうだったの?」

憂はポテトを手に取りながら私に聞いた

梓「ん~…ほとんど遊んでばっかりだったよ」

梓「唯先輩は相変わらず抱きついてくるし、むぎ先輩は優しいけど案外子供っぽい人だったよ」

憂「お姉ちゃんってやっぱりあったかいでしょ?」

梓「…ん、まぁ、そうだね」

夏は暑いけど…唯先輩に抱きしめられると暑いっていうか
熱いっていうか…熱いじゃなくて、あったかいのは確かだと思う



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:46:40.95 ID:ISPHLKxBO


憂「それで澪さんや律さんはどうだったの?」

梓「澪先輩は意外と怖がりだったし律先輩はやっぱり大雑把だったよ」

律「ほぉ~?誰が大雑把だってぇ?」

梓「またでたぁぁああぁあ!!!!!」

目が合うなり律先輩にチョークスリーパーをかけられた!
く…くるしい…っ
憂…助け…て…っ

憂「あ、律さん、こんにちわ~」

駄目だこりゃ



168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:52:56.19 ID:ISPHLKxBO


~フィンランド~

紬は空気のおいしい山の近くの別荘で読書を楽しんでいた
そこに男が一人、紬に話しかけてきた

斉藤「紬お嬢様、日本からお嬢様宛にメールが届きました」

紬「あら、誰からですか?」

斉藤「秋山澪様からです」

紬「!?」(キマシタワー!)

斉藤「なんでも、ご学友の事を相談したいようです」

紬「斉藤、今から一番早く帰れる飛行機の手配をお願いします」

斉藤「承知致しました」



169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 21:59:23.52 ID:ISPHLKxBO


紬『何か困ってることがあったら、いつでも相談してね』


むぎになら、わかってもらえるかもしれない
話したら、どうすればいいのか、わかるのかもしれない

その日、私はむぎにメールした

明日、むぎに近くの喫茶店で相談することを決意した

澪「むぎ…予定あいてるかなぁ…」



170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:10:20.04 ID:ISPHLKxBO


憂「お姉ちゃんただいまー♪ガリガリ君買ってきたよ♪」

律&梓『おじゃましまーす』

唯「…う~いぃ~…」

律「うわっ唯、お前だらしないなー!」

唯「あ、りっちゃぁ~ん…あ、あずにゃんもいるよ~」

梓「唯先輩、こんにちは、…って」

唯「あずにゃぁ~ん♪♪♪」

唯は酔っ払いのようにフラフラ歩いて梓の元へダイブした
昼間っからラブラブしやがって全く…

律「ほら唯、ガリガリ君みんなでいっしょに食べようぜ!」

唯「Oh!イェス!イェエェス!!」



172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:17:30.40 ID:ISPHLKxBO


唯「あー♪おいしかったぁ!憂ー、もうアイスないの?」


憂「あ、買い置きのアイスがそういえばあるんだった!」

律「憂ちゃんにしては珍しいミスしたな」

憂「お姉ちゃんの好きなアイスがあったからつい…」


律(ホント、お姉ちゃん想いのいい子だな)

梓「なら澪先輩や紬先輩も呼びませんか?」


律「おー♪そりゃいい!じゃあアタシ澪に電話するよ!」

唯「じゃあ私はむぎちゃんに電話するね」

プルルルルル……



173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:26:20.10 ID:ISPHLKxBO


講習がおわり、近くの自動販売機でファンタを買う

澪「…プハァ…」

うまい

澪(もう夕方か…早いなぁ…)

高校二年になってから、やたらと日がたつのが早く感じていたが
ここ最近は特に時間を早く感じていた

澪(律に会えない時間は恐ろしく長く感じるのに)
澪(律と一緒にいる時間は恐ろしく短く感じる)

澪「嫌、だなぁ…」

楽しい時間は、律と一緒にいる時間は永遠と続いてしまえばいいのに



174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:33:28.30 ID:ISPHLKxBO


会うたびに、時間も距離も縮んでしまえばいいのに

そう思うたびに、

寂しくなる、孤独になってゆく

水面に浮かぶ波紋のように

私と律の波紋はお互いの波に押されて


決して ひとつには なれない


わかっている、わかっているよ、そんなこと


そんな時、携帯が鳴った



176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:39:23.10 ID:ISPHLKxBO

紬「もしもし?澪ちゃん、今どこにいるの?」

電話の主はむぎからだった
先ほどのメールを送ってから5時間ほどたった頃であった

澪「今、○○塾の自販機前にいるけど…何?」

紬「今から…話せる?」

澪、えっ…むぎ、今避暑地とかにいるんじゃないのか!?」

紬「大丈夫、今は国内よ。赤いと3倍早いから」

澪(シャア!!?)



181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 22:59:39.14 ID:ISPHLKxBO


『おかけになった電話番号は現在電波の届かないー…』

律「…あれ?」

律「もしもーし」

律「話し中だったのかな…澪でてこないぞー」

唯「むぎちゃんも電話中みたい、どっか出掛けてるのかな?」

唯は窓の外を見上げた
空はきれいな橙色をしていた



182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:08:03.81 ID:ISPHLKxBO


~とある喫茶店内にて~

今まで起きたことを掻い摘んでむぎに話した
言葉に詰まりながらも、なんとか話すことができた

途中ニコニコと笑っていたのが少し気になるが…。


紬「つまり…澪ちゃんはりっちゃんのことが好きなのね」

澪「うん…やっぱり、おかしいよな…女の子が女の子を好きになるなんて…」

紬「ううん!そんなことないわ!人を好きになるってとっても素敵なことよ!」

なんでそんなに目がキラキラ輝いているんだ、むぎ…



183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:15:34.34 ID:ISPHLKxBO


澪「そう…なのかな…」

紬「ただ好きになった人が同姓だったってだけでしょ?ね?」

澪「むぎ…」

紬「…それで…澪ちゃんはりっちゃんとどうしたいの?」

澪「どうすれば…いいんだろう…」

私は律と、どうすればいいんだろう



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:25:49.66 ID:ISPHLKxBO


紬「やっぱりりっちゃんに好きになってもらいたいでしょ?」

澪「まぁ…そうだけど…」

紬「だったらもう真正面からいくしかないわ!」

澪「で…でも、もし、律に、き…嫌われたら…」

紬「澪ちゃん」

むぎはティーカップをソーサーにおいて両手を組み
今まで以上に真剣な瞳を向けて私にいった

紬「嫌われるの前提で離していたら何もかもうまくいかないと、私思うの」

澪「…っ確かにそうだな」



187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:33:08.65 ID:ISPHLKxBO


紬「それにもし嫌われたとしても大丈夫よ」

紬「ちょっと派手な戦があって返り血を浴びただけなんだから、…あ、これ例えだからね」

澪(例えがこわすぎだろ、むぎ…)

紬「それにりっちゃんなら受け入れてくれると私、思うの」

紬「澪ちゃんとりっちゃんって、二人が思っている以上に似ていると思うの」

澪「私と律が…?」

紬「だから、頑張ってみて?」

澪「…」



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:42:34.85 ID:ISPHLKxBO


紬『澪ちゃんとりっちゃんって、二人が思っている以上に似ていると思うの』

似ている?
なら、律も、同じ気持ちなんだろうか?

ううん、この際
同じ気持ちじゃなくてもいい


私は今、水面を歩いていて、波紋を立てている
それは誰でもあることで
律も今、水面を歩いていて、波紋を立てている



190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/17(金) 23:50:51.68 ID:ISPHLKxBO


私と律の波紋はお互いの波に押されて

決して ひとつにはなれない


だけど、もっと多くの波紋を出せば

その壁を越えて 届くんじゃないだろうか


同じ気持ちじゃないとしても
この気持ちが、届くんじゃないだろうか

…律の元に



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 00:02:41.33 ID:bV0OOg3yO

決心した私はバッグをもって席を立った

澪「ありがとうむぎ、…私」

紬「ほら、お勘定は後で私が払うから早くりっちゃんにメール!」

澪「うん、むぎ…本当にありがとう」

澪「私…がんばるよ!」

むぎが何か言おうとしたけれど今は1分1秒が惜しくなって
たまらず駆け出してしまった



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 00:14:36.15 ID:bV0OOg3yO


私は走った

水面は激しく揺れ、波紋は広がっていった


言おう、律に

好きだって

愛してるって

伝えるんだ

澪「私の言葉で、ちゃんと言うんだ」



197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 00:21:10.15 ID:bV0OOg3yO


信号が赤になった
私はこの瞬間に手早く律へメールを送った


To 田井中律
Sub Re:
-------

今すぐ話したい
お前は今どこにいるんだ?

-------



200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/18(土) 00:33:06.35 ID:bV0OOg3yO


人ごみの中を全力で走った

ぶつかってくる私を周りの人は怪訝そうに見た
普段の私なら怯んで走りをとめてしまうだろう

だけど今はそんなこと、構わなかった

普段の私は無茶はしない主義だけど

律の事なら、どんな無茶でもしてもいい

会いたい

もう、耐えられないんだ


今、どこにいる?




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