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唯「ゲッターロボ!」#1 【クロス】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320490601/

唯「ゲッターロボ!」#index




1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 19:56:41.23 ID:Hf8Bp6290

原作版ゲッターロボとけいおんのクロスです。

注意点

時期は唯たちけいおん組は高校一年生。
ゲッターロボは、恐竜帝国との戦い終盤で武蔵が自爆してから約半年後。

原作ゲッターでは、この時期はすでに百鬼帝国が登場しており、
人類・恐竜・百鬼の三つ巴の戦いとなっていますが、このssでは百鬼は存在しないものとします。

ゲッター組の性格は原作序盤とそれ以降を足して2で割った感じに。
それに若干アレンジを加えている事をお断りしておきます。

主人公は唯ですが、話のメインはゲッター路線。

「けいおんでやる必要があるの?」の最たる内容ですが、
自分がけいおんとゲッターが好きと言う理由のみでクロスさせて見ました。

ノンビリいきますが、よろしければお付き合いください。


なお、あえて厨二テイスト全開にしましたので、その手のが苦手な方はご注意ください。





2 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 19:57:58.15 ID:Hf8Bp6290

・・
・・


唯 「何かをしなくちゃいけない気がするんだけど・・・」

唯 「いったい、何をすればいいんだろう」


・・
・・



3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:01:17.58 ID:Hf8Bp6290

君はゲッターロボを知っているか!?


現代。

人類は突如襲来した恐竜帝国の魔の手の前に、絶滅の危機に瀕していた。

恐竜から進化した彼ら恐竜帝国は、
かつて地上の王者として君臨していた栄光をもう一度我が手にしようとたくらんでいるのだ!

圧倒的な恐竜帝国の科学力!そして、驚異的な生命力の前に人類の命運は風前の灯かに見えた。

だが!

しかし!

救いの手は伸べられた!

救いとは何だ!?スーパーロボットだ!!


竜馬 「いくぜ野郎ども!トカゲ野郎を血祭りに上げてやる!」

隼人 「落ち着けリョウ。獲物は逃げやしねぇ。じっくり料理してやるさ」

武蔵 「うおおお!御託はいい!とっとと片付けるぜ!!」


若い命をまっ赤に燃やす若者たちが駆る三機のマシン。

イーグル号・ジャガー号・ベアー号が合体した時、無敵のスーパーロボットは誕生する!

救いを求める者は、彼らの名を呼べ!

その名を高らかに呼べ!!


竜馬 「チェエエエンジ!ゲッター1!!スイッチオンっ!!!」


ゲッターロボ!!

無敵の戦士 ゲッターロボの名を!!!



4 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:04:11.42 ID:Hf8Bp6290

・・
・・


唯・・・唯ちゃん・・・


唯 「誰・・・?私を呼ぶのは、いったい誰なの?」


唯ちゃん。

私は唯ちゃんの中で、唯ちゃんとずっと一緒にいた者だよ。


唯 「私と一緒にいた・・・?」

唯 「そういえば、何だか懐かしい声・・・とても聞き覚えがあるような・・・」

唯 「憂・・・?ううん、もっと近い・・・ね、いつから私と一緒にいたの?」


唯ちゃんが生まれてから今までずっと。そして、これより先も。

私は唯ちゃんを守ってきたし、守ってゆくんだ。


唯 「私をずっと守ってくれていた・・・?」



5 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:07:53.08 ID:Hf8Bp6290

気をつけて。

これから唯ちゃんには試練の時が訪れるから。

私はそれを知らせるために、こうして唯ちゃんに語りかけているの。


唯 「試練・・・?試練っていったい何?なにが起こるっていうの??」


戦い・・・


唯 「戦い・・・!?」


そう。

唯ちゃんはこれから、多くの戦いの渦中に身を晒すことになるんだ。

そして、たくさんの血と涙をも流す事になると思う。


唯 「なにそれ・・・こ、怖いよ・・・そんなの、よく分からないけど、私、嫌だよ・・・」



6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:09:24.18 ID:Hf8Bp6290

でもね、唯ちゃんは大丈夫なんだよ。

だってね、私がいるもの。

私が守ってあげる。全てを焼き尽くそうとする、地獄の業火から唯ちゃんを。


唯 「・・・あ、暖かい。あなたと話していると、
   なんだかとっても心の中がホンワリする。気持ちがいい・・・」

唯 「ね・・・あなたはいったい誰なの?」


私は。

私の名はね・・・


・・
・・


唯・・・唯・・・

起きろって・・・唯ー・・・



7 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:11:28.91 ID:Hf8Bp6290

律 「唯ってば!」

唯 「はっ!?」

澪 「お、やっと起きた」

紬 「ずいぶんグッスリ眠ってたわね」

澪 「おやつを食べ終わったら、すぐ寝ちゃうんだものな。牛さんになっちゃうぞ?」

律 「おいおい、澪はずいぶん古風だなー」

唯 「あぅ・・・こ、ここは・・・」

律 「なんだ、まだ寝ぼけてるのか?ここは音楽室。私たち、軽音部の部室だろう?」

唯 「あ・・・そ、そか・・・へへ、うっかりうっかり」


あははは♪



8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:13:49.32 ID:Hf8Bp6290

唯 「・・・」

律 「ん・・・?どうした??」

唯 「夢・・・見てた・・・」

澪 「のんきな奴だなぁ。で、どんな夢を見ていたんだ?」

唯 「それが・・・漠然としすぎてて、自分でもよく分からないんだけど・・・」

律 「なんだそりゃー」

唯 「ただ・・・なにかとっても懐かしい誰か。その誰かが私に語りかけてくるの。
   でも、あれはいったい誰だったんだろう・・・」

律 「ふーん。で、そいつは何だって?」

唯 「・・・」

澪 「ん??」

唯 「私がたくさんの血と涙を流すって・・・」

紬 「っ!」

律 「おいおい。なんだそれ、ずいぶん物騒な夢だな。唯が見る夢らしくもない」

唯 「だよね。我ながら、私もそう思うよー」

紬 「・・・」

律 「ん?ムギ、どうかしたのか?」

紬 「あ、ううん。なんでもないの」

律 「・・・?」



9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:16:40.50 ID:Hf8Bp6290

澪 「地獄って言えばさ・・・恐竜帝国だよ」

律 「・・・そうだな」

澪 「恐竜帝国にさ。襲われた地域の惨状、まさに地獄みたいだったって話、聞くよね」

律 「ああ。ここら辺は無事だったけど・・・
   でも、犠牲になった人の事を考えたら、良かったなんて口が裂けても言えないよな」

唯 「そうだよね。で、でもさ!確か恐竜帝国って、ゲッターロボがやっつけちゃったんでしょ?」

澪 「ああ、半年くらい前だったよな」

紬 「恐竜帝国と刺し違えて・・・ね」

唯 「・・・」

律 「その時、ゲッターのパイロットも一人、犠牲になったって」

澪 「確か私たちとそう変わらない年だったらしいよ」

唯 「かわいそうだよね・・・」

紬 「・・・そうね」



10 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:21:42.28 ID:Hf8Bp6290

律 「よし、暗い話題はここまでだ!せっかくゲッターロボが守ってくれた平和だ。
   謳歌させてもらわなきゃ罰が当たるってもんだぜ!」

澪 「そう・・・そうだよな」

律 「てことで、私たちの平和には甘い物が不可欠だろ♪帰りにアイスでも食べていかないか?」

澪 「お前はただ、食べたいだけじゃないのか」

律 「ばれたか!」

唯 「あはは」

澪 「甘い物はともかく、まだ帰るには早いだろ?もう何曲か合わせようよ」

律 「えー・・・疲れたし、もう良いじゃん。それよか早く、甘い物甘い物~!」

澪 「アリさんか、お前は・・・」

紬 「まぁまぁ。練習し疲れた後のほうが、きっとアイスも美味しいわ」

唯 「それは一理あるよね!じゃあ、美味しいアイスのために!がんばって練習しようよ!」

律 「そういうことなら仕方がない!んじゃ、アイスのために!」

紬 「アイスのためにー!」

澪 「なんだか趣旨が違ってきてる・・・」


あはははっ!


唯 (楽しいな。みんなとの部活におしゃべり。お菓子を食べたり、そんな他愛ない毎日)

唯 (こんな日がずっとずっと。いつまでも続くと良いのになぁ)

唯 (そのためには私、何かをしなくちゃいけない気がするんだけど・・・)

唯 (いったい何をすれば良いんだろう・・・)



11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:25:56.30 ID:Hf8Bp6290

・・
・・


律 「よっしゃ!終った終ったー!さ、念願のアイスだぜ。早く行くぞー」

唯 「・・・あっ!」

紬 「どうしたの、唯ちゃん」

唯 「そうだ、そうだ。部活終ったら来てって、和ちゃんに呼ばれてたんだった・・・」

紬 「え・・・」

澪 「今から生徒会室に行くのか?もう、下校時間になっちゃうぞ?」

律 「えー、アイスはー?」

唯 「うう、アイスー・・・でも、和ちゃんとも約束だったし、ちゃちゃっと行って来るよ・・・」

唯 「みんなは先に帰っててー、アイスはまた今度いっしょに行こうね!」テッテッテ

律 「あ、ああ。じゃあなー」

紬 「・・・」



12 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:28:44.94 ID:Hf8Bp6290

廊下!


唯 「あーあ、アイスぅ・・・まぁ、仕方がないよね・・・でも、食べたかったなぁ~・・・」

? 「ちょっと君」

唯 「はい?」

? 「ちょっと場所を尋ねたいのだが、いいかな?」

唯 「はい・・・(あれ、男の人が二人・・・?どうして男子生徒がいるんだろう・・・)」

? 「僕たちは浅間学園から生徒会交流で来たものなんだけど、この学校の生徒会室はどちらかな?」

唯 「あ、えとえと・・・私も今から行くところだから、良かったら案内しますよー」

? 「それは助かる。お願いしようかな。行くぞ、リョウ」

? 「ああ・・・わかったぜ隼人」

唯 (片方は細身で知的そうだけど、もう一人はなんだか無口でいかつくて怖い感じ・・・)

隼人 「では、よろしく」

唯 「あ、うん。こ、こっちですー」



13 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:32:55.48 ID:Hf8Bp6290

生徒会室!


がらっ


唯 「和ちゃん」

和 「あら、唯。ずいぶん遅かったのね。待ちくたびれたわよ」

唯 「ごめんごめん、部活が長引いちゃいまして・・・あ、それと。こちら・・・」

竜馬 「・・・」

隼人 「・・・」

和 「そちらの人は・・・?」

唯 「生徒会交流だかで来た人だよ。廊下で道を聞かれたんで、つれてきたの」

和 「生徒会交流?そんな話は聞いてないけど」

唯 「え・・・?」

隼人 「ふ・・・うまく化けたものだな」

和 「・・・なんのこと?」

隼人 「おまけにとぼけるのまで上手いと来てる。お前が俺たちの顔を知らないはずはないのだがな」

和 「・・・」



14 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:35:39.66 ID:Hf8Bp6290

唯 「え?え?あの・・・なに?」

竜馬 「どいてろ」ズイ

唯 「きゃっ」

竜馬 「まどろっこしいのは無しだ、トカゲ野郎。
     とっととテメェをのして、化けの皮をひん剥いてやる」

和 「・・・く」

竜馬 「おらぁ!」ばきっ

和 「きゃぁ!」

唯 「きゃーーーっ!!??」



15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:36:59.76 ID:Hf8Bp6290

どかっ!どかっ!どかっ!


唯 「あ、あわわわ・・・た、助けを・・・だ、誰か呼んでこなくちゃ・・・」あわあわ

隼人 「待ちな」

唯 「ひっ!」

隼人 「悪いが巻き込まれたのを不運と諦めて、ここで大人しくしていてもらおうか。
     騒ぎを大きくすると、色々やっかいなんでね」

唯 「な、なんなの・・・いったい何なの・・・」

隼人 「見ていれば分かる」



16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:46:24.02 ID:Hf8Bp6290

どかっ!どかっ!どかっ!


和 「ひ・・・ぐ・・・あぁ・・・」

竜馬 「おらおら、どうした?このまま無抵抗でやられちまうつもりか!?」

唯 「あ・・・あ・・・」

和 「・・・」ひくひく

唯 「あ・・・!」

竜馬 「なら、望み通りにしてやるぜ。死ねっ!!」

唯 「やめてーーーっ!」ばっ

隼人 「あ、待て・・・!!」


どかぁっ


唯 「きゃああっ!」


がらがらがっしゃーん!!



17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:49:16.53 ID:Hf8Bp6290

竜馬 「・・・!しまった!」

隼人 「・・・」

竜馬 「隼人!なんできちんと抑えておかねぇ!女の子に渾身の突きを食らわしちまったじゃねぇか!」

隼人 「いや、俺はきちんと抑えていた。それを振り切っての、あの反応速度・・・」

竜馬 「隼人がついていけなかったってのか?」


ゆら・・・


唯 「・・・」

隼人 「バカな・・・」

竜馬 「嘘だろ・・・無傷だぜ・・・」



18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:53:27.64 ID:Hf8Bp6290

唯 「・・・ちゃん・・・を・・・」

竜馬 「・・・!」

唯 「和ちゃんを虐めるなぁっ!」


ぎゅんっ!!


竜馬 「うおっ!」

唯 「和ちゃんを!」どかっ!

唯 「虐めるっ!」どかっ!

唯 「なあああああああ!」どかどかどかっ!

竜馬 「うお!くそ!なんだ!」

隼人 「リョウが・・・あのリョウが少女に圧されている・・・」

竜馬 「この突きの重さ、速さ!とても女子高生の出せるシロモノじゃねぇ!
     まさかこいつもトカゲ野郎なのか・・・」


ぴぴぴぴぴ・・・


隼人 「・・・ん?」



19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 20:56:43.38 ID:Hf8Bp6290

竜馬 「だったら容赦しねぇぞ!まとめてぶっ殺してや
唯 「うああああっ!」どかっ!

竜馬 「追撃だと!?かわしきれねぇ・・・!!」

唯 「ああっ!ああああっ!!」どがどがどかっ!

竜馬 「俺の動きを読んで先回りを・・・何者なんだ、こいつぁ!!!??」

唯 「のどかっ!和ちゃん!!」どがぁ!

竜馬 「ぬぉっ!!」ずざぁ!!

唯 「はーっ・・・はーっ・・・」

竜馬 「ぐ・・・この俺が一発もらっちまうとは・・・な。だが、次はねぇぞ!」

隼人 「そこまでだ、リョウ!」



20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:00:10.31 ID:Hf8Bp6290

竜馬 「あ・・・?」

隼人 「早まるな。どうやら、その娘らしい」

竜馬 「なにがだよ!?」

隼人 「俺たちが探している人物だよ。これを見てみろ」


ぴぴぴぴぴ・・・


隼人 「その娘から、常人から発せられる数倍のゲッター値が計測されている」

竜馬 「そいつは早乙女のじじいが持たせた、携帯用のゲッター線計測装置・・・てことは・・・」

隼人 「そうだ。俺たちと共に、地獄を見ることになる娘だ」

竜馬 「こいつが・・・」



21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:03:47.95 ID:Hf8Bp6290

唯 「はぁはぁ・・・」

隼人 「・・・おい、お前。名前はなんていう?」

唯 「の、和ちゃんを虐めるなっ」

隼人 「和ちゃん・・・か。いいか、落ち着け。そして良く見ろ。
     そこで倒れているのは、お前の友達なのか?」

唯 「え・・・何を言って・・・」

和 「う・・・うう・・・」

唯 「はっ!和ちゃん、だいじょうぶ!?」

隼人 「あぶねぇ、不用意に近づくな!!」


がっ!!


唯 「あぐっ!?」

和 「ふ・・・とんだ番狂わせだ。まさかゲッターチームが、この娘をかぎつけてここまで来るとはな」

唯 「首が・・・く、苦しい・・・和ちゃん、どうして・・・あっ!?」

和 「ふ、ふふふ」

唯 「か、顔の皮がはがれて、中から鱗みたいなのが・・・」

隼人 「そうだ!目の前にいるのは、お前の友達なんかじゃねぇ。
     そいつは俺たちの・・・人類の敵・・・」


隼人 「恐竜帝国だ!!」



22 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:11:33.27 ID:Hf8Bp6290

・・
・・


恐竜帝国!

彼らはゲッターロボに倒された!

・・・はずであった。


今より半年前。

ゲッター1のパイロット、流竜馬は恐竜帝国との戦いで一時的に記憶をなくしていた。

ゲッターは三人のパイロットが乗り込んで、初めてその力を如何なく発揮できる。

しかし、記憶を失った竜馬は、ゲッターの操縦法をも忘れてしまっていたのだ!

この危機を見透かすように、恐竜帝国はメカザウルスの大軍を戦線に投入!

戦う術を失ったゲッターチームを押しつぶそうと、一気呵成に攻め寄せてきたのだ!

危うしゲッター!もはや打つ手は残されていないのか?!


いや、たった一つ、彼らには最後の武器が残されていた。


それは命!

残された命こそが、最大にして最後の武器なのだ!!



23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:13:50.21 ID:Hf8Bp6290

ゲッター3のパイロット 巴武蔵は単身ゲッターロボに乗り込むと、

敵陣へと突入しゲッターの炉心を暴走させた!


武蔵 「これが貴様らのもっとも恐ろしがっていた、ゲッターエネルギータンクだ!」

武蔵 「貴様らの先祖は光線で死んでいったんだ。
     ここでもう一度、ゲッター光線で滅ぶんだ、ト、トカゲ野郎・・・」

武蔵 「さらば、リョウ、隼人。後の事は頼むよ」


武蔵の最後の言葉を合図としたかのように、爆音と共に光の中へと消えてゆくゲッターロボ。

そう、武蔵は己の命と引き換えに多くのメカザウルスを道連れにして、ゲッターを自爆させたのだ!!


竜馬 「武蔵!武蔵ーっ!!!」

竜馬 「俺が・・・俺が・・・記憶さえはっきりしていれば・・・お前を殺さずに・・・」

竜馬 「武蔵!!許せ!!ううっ・・・!」


ゲッターロボと巴武蔵というあまりにも大きな犠牲を代償に、この戦いには勝つ事ができた!!


だが、しかし。

奴らはまだ、滅びてはいなかった・・・


・・
・・



24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:19:49.61 ID:Hf8Bp6290

唯 「きょ、きょうりゅう・・・」

和(偽)「動くなよ。少しでも変な動きを見せたら、その細首を掻っ切ってやる」

唯 「ひっ!あわわわ・・・」

和(偽)「お前らもだ、ゲッターチーム。さぁ、道を開けろ」

隼人 「待て、その娘をどうするつもりだ」

和(偽)「我が帝国に連れ帰らせてもらう」

隼人 「なんだと!?」

和(偽)「その後の事は、貴様らには与り知らぬことだ。
     ふ、本来ならもっと穏便に事を収めるつもりだったのだがな」

和(偽)「さぁどけ!俺はこの娘の体さえ手に入れば、手足の無い姿にしても構わないのだぞ!?」

竜馬 「・・・ぐっ」

唯 「ま、待って」

和(偽)「ん?」

唯 「和ちゃんは・・・本当の和ちゃんはどうしたの?いったいどこに行っちゃったの?」



25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:26:12.96 ID:Hf8Bp6290

和(偽)「さてな。今頃は、俺の仲間の腹の中にでも納まっているんじゃないか。くはははははっ!」

唯 「・・・え」

和(偽)「俺と入れ替わる際に拉致し、後の処理は仲間に任せてある。
     骨だけでも残っていれば、帝国に戻った後でお前にくれてやってもいいぞ」

唯 「嘘、嘘だ。和ちゃんが・・・そんな・・・」

竜馬 「・・・下衆め」ぎりっ

隼人 「よせ、リョウ。あの娘を失うわけにはいかん。ここは奴の隙を見つけるまで堪えるんだ」

竜馬 「くそ・・・」

唯 「和ちゃん・・・のどか・・・」


ぴっぴっぴ・・・


隼人 「・・・ん?」


ぴっぴっぴっぴ・・・


隼人 「ゲッター線計測装置が・・・なんだこれは!?この部屋のゲッター値がみるみる上がって・・・」


26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:32:36.06 ID:Hf8Bp6290

唯 「・・・さない」

隼人 「違う!この娘だ!彼女が発するゲッター値が・・・バカな・・・ありえない・・・」

竜馬 「いったい、どうしたって言うんだ!」

隼人 「ゲッターロボの炉とほぼ同じ数値が、彼女の体から発せられている!」

竜馬 「なにぃ!?」

唯 「許さない・・・」

和(偽)「ぐ・・・ぐああああああっ!な、なんだこれは・・・ゲッター・・・ゲッター線・・・!!」

竜馬 「ここから出るぞ!このままじゃ被爆してしまう!」

隼人 「ダメだ!間に合わん!!」


唯 「許さないーっ!!」かっ!!



27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:39:47.88 ID:Hf8Bp6290

和(偽)「ぐああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

竜馬 「うおおおお!?」

隼人 「うわあああ!!」

和(偽)「あああ・・・か、体が溶けてゆく・・・」

唯 「和ちゃんを!和ちゃんを返せええええっ!!!」

和(偽)「ぐぐ・・・俺が・・・崩れていく・・・」どさっ

唯 「ああ・・・!ああ・・・!」

唯 「あああああああああああああああああああああああっ!!!」



28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 21:59:07.55 ID:Hf8Bp6290

・・
・・


隼人!隼人!しっかりしろ!


隼人 「・・・う、りょ、リョウ・・・」

竜馬 「隼人!良かった。お前も無事だったんだな」

隼人 「無事・・・?そうか、俺たちは大量のゲッター線を浴びで・・・
     はっ!そうだ、トカゲ野郎は?娘はどうなった?!」

竜馬 「気を失ってはいるが、彼女なら無事だ。それに、俺たちもな」

隼人 「あれだけのゲッター線を浴びて、無事だと・・・?恐竜帝国は?」

竜馬 「あっちの方はお陀仏だ。跡形も無く溶けちまって、骨すら残ってない」

隼人 「バカな。トカゲ野郎が溶けるほどの線量を浴びて、俺たちは無事だというのか?
     いくら人間のほうが、ゲッター線に耐性が強いとは言え・・・」


? 「それが・・・ゲッターの意志だとしたら・・・?」


竜馬 「だ、誰だ!?」



29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 22:01:40.26 ID:Hf8Bp6290

竜馬 「だ、誰だ!?」

紬 「・・・」

竜馬 「なんだ、お前は・・・」

隼人 「お嬢・・・」

紬 「お久しぶりです、神隼人。それに、はじめましてね。流竜馬」

竜馬 「おい、誰なんだ・・・?」

隼人 「琴吹紬・・・」

竜馬 「琴吹・・・琴吹財閥のあの琴吹か」

隼人 「そうだ。俺たちの新たな協力者・・・いや、パトロンと言ってもいい。そこのお嬢さんだ」

紬 「・・・」

隼人 「なぜあんたがここに・・・?」

紬 「だって私、ここ桜ヶ丘高校の生徒なんですもの」

隼人 「なっ・・・!?」



30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 22:04:39.41 ID:Hf8Bp6290

竜馬 「・・・そんなの俺の知った事じゃねぇ。
     おい、あんた。さっきゲッターの意志がどうとか言ってたな?」

紬 「ええ」

竜馬 「そりゃどういうこった?説明してもらおうか」

紬 「今の出来事も、彼女の不思議な力も。
   その力が敵だけを滅ぼして、あなた方が無事だったのも・・・」

紬 「さらに言えば、彼女がここにいるのも。そして、私が彼女の側に存在しているのも・・・」

紬 「私はすべて、ゲッターの意志のなせる業だと考えているの」

隼人 「・・・ゲッター線がトカゲ野郎のみを敵と認識し、
     俺たちを生かすと判断した結果だとでも・・・?」

竜馬 「なんだと?まったく意味がわからねぇ・・・
     ゲッター線に、エネルギーに心があるとでも言いたいのか?」

紬 「その通りです」


答えて琴吹紬は謎めいた笑みを、その美貌の上に浮かべた!

彼女はいったい、何を知っているのか!?ゲッターの意志とははたして!?

そして、平沢唯の発した不可思議な力の正体と、

その彼女を連れ去ろうとした恐竜帝国の目論見とは一体なんだったのか!?



31 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/05(土) 22:07:22.93 ID:Hf8Bp6290

次回へ続く!




34 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(愛知県):2011/11/05(土) 22:36:55.91 ID:MnFX5WJX0

乙!

こりゃ軽音部じゃなくハチュウ人類みな殺し部に入るな





37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 12:56:18.84 ID:AB6779000

再開!



38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 12:59:32.80 ID:AB6779000

・・
・・


唯・・・唯ちゃん・・・


唯 「あなたは・・・」


怖かったよね。でも、もう大丈夫だよ。


唯 「だ、大丈夫って・・・ね、ねぇ・・・!」

唯 「あれが、あんなのがあなたの言っていた”戦い”なの?」


うん、そう。だけどまだ、さっきのは戦いの始まり。まだ序章に過ぎないんだよ。


唯 「じゃ、じゃあ・・・私、もっとひどい目に遭うの・・・?ううん、私のことより・・・」

唯 「和ちゃん・・・和ちゃんが・・・」



39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:03:50.97 ID:AB6779000

私、言ったよ。私は唯ちゃんを護ると。

唯ちゃんの命はもちろん、その心をも含めて。


唯 「え・・・」


目を覚まして、唯ちゃん。

そして安心して欲しいな。


唯 「え・・・あ・・・待って!ねぇ、名前は!?あなたの名前、まだ聞いてない!」


私の名は・・・


・・
・・



40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:08:36.44 ID:AB6779000

唯 「・・・」ぱちくり

唯 「ここ・・・は・・・?」

唯 「知らない天井だ・・・なんちて」

竜馬 「目ぇ覚めたか?」

唯 「あ・・・さっきの怖い人・・・」

竜馬 「ふ、頭のほうはハッキリしているようだな。
     自己紹介がまだだったな。俺の名前は竜馬。流竜馬ってんだ」

唯 「あ・・・え・・・えっと・・・唯です。平沢唯・・・」

竜馬 「よし、平沢唯。医者の見立てではどこにも異常なしって事だが、
     どうだ?痛いところとかは無いか?」

唯 「う、ううん。平気」

竜馬 「そりゃけっこう」



41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:13:06.75 ID:AB6779000

唯 「え、えと・・・あの、ここは?」

竜馬 「早乙女研究所の医務室だ」

唯 「早乙女研究所って、聞いた事があるよ。
   確か、ゲッターロボの基地でもあるってテレビで言ってた」

竜馬 「そう、よく知ってるな」

唯 「どうしてそんなところに私が・・・?」

竜馬 「あんな事があった後ではな、
     普通の医者に診せるより、専門家のいるここの方が安心だと思って連れてきた」

唯 「連れてきたって・・・あなたはいったい何なの・・・?」

竜馬 「俺はこの研究所に籍を置いて、ゲッターロボのパイロットをしている」

唯 「え、ええ!?」

竜馬 「学校で一緒にいた神隼人も同輩だ」

唯 「そんな人がどうして・・・」



42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:18:46.71 ID:AB6779000

竜馬 「・・・さっきの。学校での出来事だが。どこまで覚えている?」

唯 「・・・」

竜馬 「言ってみろ」

唯 「和ちゃんの偽者に捕まって。そいで、和ちゃんはもう死んじゃってるって聞かされて・・・」

唯 「うう・・・」ぽろぽろ

竜馬 「・・・その後のことは?」

唯 「あと・・・?ううん・・・そういえば、あいつは?和ちゃんの偽者はどうなったの?」

竜馬 「死んだよ。お前が倒した」

唯 「へ・・・?何を言って・・・」

竜馬 「聞いたとおりだ。お前が友達の偽者を倒した。身体から多量のゲッター線を放出してな」

唯 「げったー・・・せん・・・?い、意味が分からないよ」

竜馬 「それはこっちもご同様だ。そんな真似ができる人間がいるなんて、聞いた事もねぇ」



43 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:30:33.13 ID:AB6779000

唯 「・・・」

竜馬 「そんな不安そうな顔をするなよ・・・」

唯 「う~~~・・・」

竜馬 「そ、そしてすぐ泣く。ああ、もう。これだから女って奴は・・・ええと、そうだな・・・」

竜馬 「お、おい。廊下の!もう入ってきて良いぞ」

唯 「・・・?」


がらっ


? 「唯・・・」

唯 「!!!!」



44 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:34:55.20 ID:AB6779000

・・
・・


流竜馬が馴れない女の涙に脂汗を流しているころ。

同じ早乙女研究所内の会議室にて、三人の人物が顔を合わせていた!

一人はゲッター線研究の世界的権威であり、ゲッターロボの生みの親 早乙女博士。

その傍らには寄り添うように神隼人が立っている。

そして、テーブルを挟んだ彼らの向かいに座しているのは、果たして!

唯の友達にして軽音部の仲間でもある、琴吹紬その人であった!



45 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:40:46.85 ID:AB6779000

早乙女 「今日はご足労いただいて恐縮でしたな、紬お嬢さん」

紬 「いいえ、こちらこそ私の友達の治療に尽力くださって、感謝いています」

早乙女 「別に慈善事業というわけではない。彼女は私にとっても保護するに値する存在ですからな」

紬 「モルモットとして・・・?」

早乙女 「場合によっては」

紬 「・・・」

隼人 「・・・お嬢。あんたには早乙女博士に不信感を抱く権利なんか、無いんでないですかね」

紬 「どういうことでしょう?」

隼人 「あんた、平沢唯の資質について事前に調べがついていて、
     それで彼女と同じ学校に入学したんだろう?」

隼人 「監視のためか保護のためかしらねぇが、半年も無為に過ごしたわけを聞きたい」



46 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 13:53:42.61 ID:AB6779000

早乙女 「よさんか、隼人」

隼人 「いや、言わせてもらうぜ。もっと早く彼女の事を教えてくれていれば、
     今日のようなゴタゴタも防げたかも知れねぇんだからな」

隼人 「今回の事は、お嬢に責任がある。
     そんなあんたが博士のやりように、どうこう言う資格なんざねぇのさ」

紬 「なにか、誤解されているようですね」

隼人 「なにが誤解だ」

紬 「唯ちゃん・・・平沢唯にあのような力があるのを知ったのは、つい先日のことです」

隼人 「ふっ。なにをバカな」

紬 「本当よ。早乙女博士が実用化されたポータブルタイプのゲッター線計測装置。
   これを送っていただいてからです」

隼人 「・・・」

紬 「ゲッター線の扱いや解析は一般化されていない技術分野。
   琴吹の側で独自に”パイロット”を探すなど、できるはずがないではありませんか」

早乙女 「お嬢さんのおっしゃるとおりだ」



47 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:07:40.78 ID:AB6779000

紬 「さらに言わせてもらえば、そちらだって和ちゃん・・・
   真鍋和が偽者と摩り替わっている事を、こちらに知らせてはくれなかったじゃないですか」

隼人 「お前さんが、まさか同じ学校に在籍しているとは、露程にも思わなかったからだ」

紬 「別に私は身元を隠していたわけじゃなし。調べればすぐに分かる事です」

紬 「私に事前に話を通してくれていれば、唯ちゃんの身を危険に晒す事も無かったかもしれないのに。
   そちらこそ詰めが甘いんじゃありませんか?」

隼人 「く・・・」

早乙女 「お嬢さんもその辺で。今回の事はお互いの連携不足から出たこと。
      互いに今後の教訓としようではありませんか」

紬 「そうですね」

隼人 「・・・」

紬 「・・・ただ」

隼人 「ん?」



48 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:20:47.56 ID:AB6779000

紬 「思い返せば確かに。唯ちゃんには”パイロット”に相応しい能力に長けていました。
   そこで計測装置を手にしてすぐに・・・」

紬 「物は試しとこっそり唯ちゃんに使ってみたんです。そうしたら・・・」

早乙女 「的中だったというわけか」

紬 「そして今日みせてくれた彼女の力・・・あれで私も確信しました。
   唯ちゃんこそ、私たちが求めていた人材なのだと・・・」

隼人 「ちょ、ちょっと待ってくれ。だとしたらどうしてだ?
     どうしてあんたは、平沢唯と同じ学校にいたんだ?」

紬 「偶然」

隼人 「そんな都合の良い偶然などあるものか!」

紬 「偶然という名の必然。つまり・・・」


紬 「ゲッターの意志による邂逅・・・」



49 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:30:00.72 ID:AB6779000

・・
・・


和 「唯・・・」

唯 「の・・・和ちゃん?」

和 「ごめんね、唯。心配かけちゃったよね・・・」

唯 「あ、あうう・・・」たじっ

和 「唯・・・?」

竜馬 「心配するな。こいつは本物だ」

唯 「本当?本当のホントに、本物の和ちゃん?」

竜馬 「ああ。トカゲでも幽霊でもない。正真正銘、お前の友達だ」

唯 「あ・・・う・・・私・・・和ちゃん、死んじゃったものだと・・・」

和 「バカ、唯。私が唯を置いて死んじゃうわけなんてないじゃない・・・」

唯 「そ、そうだよね。え、えへへ・・・へへ・・・へ・・・う・・・」

唯 「うえええええん。和ちゃん、良かったよぉ!ええーーーーん!」

和 「ぐすっ。唯・・・」

竜馬 「けっきょく泣くのかよ・・・」

竜馬 「でもま、良かったな・・・」(ぼそっ)



50 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:34:58.32 ID:AB6779000

・・
・・


竜馬 「思う存分泣いて、気は済んだか?」

唯 「う、うん。えへへ・・・なんだか泣き疲れちゃった」

和 「ふふ、唯らしい」

唯 「でもでも・・・どうして和ちゃんがここに?
   あのトカゲの人は、その・・・和ちゃんは死んじゃったって・・・」

竜馬 「簡単だ。殺される前に俺が助けて研究所に保護した。それだけの話だ」

唯 「えっ」

竜馬 「俺と隼人はちょっとした探し物をしていてな。
     目的の物の反応を追っているうちに、お前の学校の近くまでやってきたってわけだ」

竜馬 「で、そこでこの娘がトカゲ野郎に拉致される現場に出くわした」

竜馬 「おそらくトカゲ野郎も同じものを探しているはずと踏んでな、
     入れ替わった奴を泳がせた後でこいつを救出したってわけだ」

唯 「探しものって、なんなの・・・?」



51 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:53:10.93 ID:AB6779000

竜馬 「・・・ゲッター線って聞いた事があるか?」

唯 「え・・・う、ううん。ゲッターって言うくらいだから、ゲッターロボと関係があるの?」

和 「私は聞いた事がある。宇宙から降り注ぐ宇宙線の一種で、
   ゲッターロボのエネルギーにもなってるんですよね」

竜馬 「よく知ってるな、メガネ」

和 「め、めがね・・・」

唯 「あはは」

竜馬 「だが、それだけじゃない。じゃ、簡単にゲッター線の説明からいこうか」


ゲッター線!

神秘の宇宙線にして、ゲッターロボの名前の由来ともなったエネルギーを、人はこう呼ぶ!

では、その正体とはいったい何か!?



52 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 14:56:52.31 ID:AB6779000

遥かなる太古。

人類が誕生する以前。哺乳類の先祖が、まだネズミのような姿で地べたを這っていたころ。

地球の支配者は恐竜だった。

彼らはただ獰猛だっただけではない。

やがて知性を得、高度な科学や芸術を手に入れ、文化というものを生み出した。

そう、一大文明を築いていたのだ!


だがしかし。

彼らの繁栄も永遠のものではなかった・・・



53 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:01:15.81 ID:AB6779000

ある時、突如地上に降り注ぎ始めた宇宙線、ゲッター線は生物の生態に重大な影響を及ぼした。

それこそが進化!

そう、ゲッター線には生物の進化を促し、

新たなステージへと駒を進めさせる、偉大な力が秘められていたのだ!!

進化・・・

それは生態系にとっての成長。それを促すゲッター線こそは、まさに夢のエネルギーともいえた!

だが、進化が成長であるのなら、当然そこには老いと衰えというプロセスも含まれる事となる・・・

すなわち、その時点で進化の頂点に達していた恐竜たちの生態は、

ゲッター線の及ぼす影響には適応できなかったのだ。



54 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:13:03.47 ID:AB6779000

ゆえに・・・

ある種は死に絶え・・・

また、かろうじて生き残った種も、地下深くに新たな生活の場を移し、

難を逃れる他に術がなかったのである。


和 「え・・・それってもしかして・・・」

唯 「え?なになに??」

和 「もしかして、その時絶滅してしまったのが、
   化石で見ることのできる、いわゆる”恐竜”で・・・」

竜馬 「ふ・・・察しが良いお嬢さんだな」

和 「やっぱり、そうなんだ・・・」

唯 「えー、いったい何なの?なんの話?ねー・・・」

和 「つまりね、唯。地下に逃れて絶滅を免れた種の子孫こそが・・・・」

竜馬 「そう。恐竜帝国だ」

唯 「えー!?」



55 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:18:06.63 ID:AB6779000

恐竜帝国!

地下に逃れた彼らは、ゲッター線に対抗する手段を手にするまで、長い雌伏の時を耐えていた!

そして同じころ地上では・・・

進化の途上にあった哺乳類が、ゲッター線の祝福を受けていた!

ネズミと大差ない原始的な生物から猿へ、そして人類へと・・・

やがて進化と共に知恵という武器を手にした人類は、地上の覇権を手中に収めるにいたる。

そう、ゲッター線は人類に進化と地上、その二つをもたらしていたのだ!


唯 「・・・」

和 「・・・」



56 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:22:26.96 ID:AB6779000

竜馬 「恐竜帝国は爬虫類だ。とうぜん他の爬虫類同様に冬眠にあたる休眠期間ってもんがある」

竜馬 「長い長い休眠期間を終え、地上のゲッター線量がかつてより下がっている事を確認した奴らは、
     再び光を求めて地上に這い上がってきた」

竜馬 「そうしたら、暫くぶりの地上では俺たち人間が大きな顔でのし歩いていて、
     奴らの居場所は無くなっていたってわけだ」

和 「つまり恐竜帝国にとってのこの戦いは、侵略でもなんでもなく・・・」

竜馬 「ああ、元いた場所を取り戻すため。それだけのことだ」

唯 「・・・そうだったんだ。なんだか、かわいそうだね」

和 「唯・・・」

唯 「和ちゃんにあんな事をした恐竜帝国は許せないよ。
   だけど、あの人たちにも戦う理由っていうのがあったんだね」

唯 「私・・・今まで恐竜帝国の事、たんなる悪者だとしか思っていなかった」

竜馬 「そうさ。あいつらはあいつらの立場で、生きるために戦っている」

竜馬 「これは生存競争だ。人類と奴らの間に、善だの悪だのって関係は存在しねぇ」



57 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:25:59.99 ID:AB6779000

和 「弱肉強食・・・」

竜馬 「そう。奴らとは殺すか殺されるかだ。
     善悪の問題じゃねぇから、お互い譲歩して手打ちって訳にはいかねぇ」

竜馬 「人類か恐竜帝国か。この戦いはどっちかが滅ぶまで終わらねぇんだ・・・」

唯 「ごくっ」



58 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/06(日) 15:26:38.42 ID:AB6779000

次回へ続く!




59 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です):2011/11/06(日) 19:09:08.73 ID:dIAyoQNDO

乙です。

唯に泣かれてうろたえる竜馬がイイねww





61 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:05:15.51 ID:wkiJsOIE0

再開!



62 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:06:48.71 ID:wkiJsOIE0

和 「でも・・・恐竜帝国は倒されたと聞いていました。
   その・・・ゲッターロボと相打ちになって・・・」

竜馬 「違うな。たしかにあの戦いで、奴らは持ち駒の大半を失った」

竜馬 「だが、連中の親玉である帝王ゴールは健在だし、恐竜帝国が滅んだわけでもねぇ」

和 「え、じゃあ・・・最近メカザウルスの襲撃が無かったのは・・・」

竜馬 「力を蓄えているんだろうぜ。
     今回平沢唯を狙ってきた事を考えても、奴らが本格的に行動を再開するのも間近だろうさ」

唯 「でも、どうして私なんかが狙われちゃったの?私、ただの女の子だよ・・・?」

和 「・・・それに、その事とあなた方の探し物に、いったい何の関係が・・・?」



63 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:12:46.67 ID:wkiJsOIE0

竜馬 「・・・ゲッターロボはメガネがさっき言ったとおり、
     ゲッター線を利用したエネルギーで動いている」

竜馬 「俺たちゲッターのパイロットは防護服を着用しているとはいえ、
     通常より数倍ものゲッター線に満たされている
     コクピットでゲッターを動かさなくてはならない」

唯 「???」

竜馬 「ゲッターのパイロットの資質。
    それは運動神経であったり、戦い抜く意思であったりと様々だ。だが、一番重要なのが・・・」


紬 「人が自らの体内に保有するゲッター線。その量・・・」


唯 「え・・・」

和 「こ、琴吹さん・・・?」



64 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:16:59.90 ID:wkiJsOIE0

紬 「唯ちゃん、気分はどう?」

隼人 「・・・」

竜馬 「隼人、マユゲと博士の話は終ったのか?」

紬 「マユゲ・・・」

隼人 「ああ、琴吹で用意している例のものは、間もなく建造が終るそうだ」

竜馬 「そうか、いよいよだな。あとは・・・」

隼人 「命を吹き込む者を待つのみだ」



65 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:22:02.73 ID:wkiJsOIE0

唯 「ムギちゃん!もしかして、ムギちゃんも恐竜帝国の人に何かされたの!?」

紬 「ううん」

和 「じゃ、どうしてここに・・・」

紬 「唯ちゃん、ごめんね・・・」

唯 「え・・・」

紬 「竜馬さんがしていた話の続きだけどね。
   ゲッターのパイロットに最も必要なものは、人類自身がもつゲッター線なの」

紬 「人間はゲッター線を浴びて猿から進化した関係上、
   誰でも体の中にいくらかのゲッター線を宿している」

紬 「だた、その量は人によって様々でね?
   生まれもった資質の一つだと考えてもらっても良いかも知れない」

唯 「え?え?む・・・ムギちゃん・・・」



66 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:24:36.40 ID:wkiJsOIE0

紬 「生まれつきゲッター値が高い人は、
   他から浴びせられるゲッター線に対しても強い耐性を持っているの」

紬 「逆に耐性が低いと、体や・・・もしかしたら心にも。どんな影響を及ぼすか想像もできない」

和 「琴吹さん・・・ちょっと・・・」

紬 「だからね。ゲッターロボに乗るためには、これがもっとも重要な事なのよ」

和 「琴吹さんってば!どうしてその事をあなたが?ううん、それ以前に・・・」

和 「竜馬さんも。どうしてその事を、唯に言うの・・・!?」

竜馬 「・・・」

隼人 「・・・」

紬 「・・・」

和 「ま、まさか・・・」



67 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:29:15.92 ID:wkiJsOIE0

唯 「え?な、なに・・・ちょっと、なんなのかなー・・・?」

紬 「そうよ。唯ちゃんには、常人の数倍のゲッター線が宿っている・・・
   今までの常識では考えられないほどの莫大な・・・」

唯 「そ、そんな話、聞いた事ないよ・・・?」

竜馬 「そらそうだ。特殊な計測器を使わなきゃ、表には出ないもんだからな」

隼人 「しかしトカゲ野郎は人間以上にゲッター線に敏感だ。
     やつ等が平沢唯を拉致して何をするつもりだったのかは見当もつかないが・・・」

竜馬 「その高いゲッター値ゆえに連中に見つかり、狙われたことだけは間違いねぇ」

唯 「そ、そんな・・・」

紬 「唯ちゃん、お願いがあるの」

唯 「へ・・・?な、なんだろ。嫌な予感しかしないけど・・・」

紬 「ゲッターに・・・」

唯 「・・・え?」

紬 「ゲッターロボに乗ってちょうだい」

唯 「」



68 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:40:16.79 ID:wkiJsOIE0

・・
・・


同じころ紬たちの去った後の応接室では、残された早乙女博士が一人、物思いにふけっていた。


早乙女 「・・・」


こんこん


早乙女 「入れ」

ミチル 「お父様・・・」

早乙女 「ミチルか。間もなくだぞ。新たな戦いの幕が切って落とされるのは」

ミチル 「・・・」

早乙女 「ワシを非情と思うか?」

ミチル 「はい。竜馬君や隼人君、それに武蔵君に続いて、
      あんな何も知らない女の子まで戦いの渦中に巻き込もうとしてる・・・」

ミチル 「お父さんは、やっぱり鬼だわ・・・」

早乙女 「鬼か・・・達人が・・・お前の兄が死んだ時にも、そう言われたな」

ミチル 「・・・」

早乙女 「だが、誰かが戦わねば、人類は滅びる。そうなれば、どのみちあの少女の命も失われよう」

早乙女 「ならば、大を生かすためには小を捨てる。摂理であろう?」



69 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:53:49.37 ID:wkiJsOIE0

ミチル 「・・・それで、彼女が乗る新ゲッターは、もうすでに・・・?」

早乙女 「ほぼ完成したそうだ。あとはこの研究所から送ったゲッター炉を機体に組み込めば完成だ」

ミチル 「こちら・・・早乙女研究所で建造中の方は?」

早乙女 「そちらはすでに完成している。
      肝心の新パイロットの訓練も、すでに修了した。いつでも戦える」

ミチル 「そう・・・」

早乙女 「・・・ワシは先の戦いで学んだ。所詮たった一人の精鋭は、数の前では無力なのだと」

早乙女 「いかにゲッターが強力であっても、戦えなくなった時に補佐できる者がいなくては、
      敵の成すがままにされるより他に無いとな」

ミチル 「武蔵君・・・」

早乙女 「そう、武蔵の尊い犠牲が教えてくれたのだ。
      そして,武蔵の死は我が研究所に新たな力をも、もたらしてくれた!」

早乙女 「すなわち、金の力だ!」

ミチル 「琴吹財閥ね」

早乙女 「そうだ。日本の・・・いや、世界有数の資産を有する財閥が、協力を申し出てくれた。
      これによって、ゲッター計画は新たな一歩を踏み出す事ができたのだ!」

ミチル 「女の子の運命と引き換えにね」

早乙女 「言うな!ここで我らが歩みを止めたら、
      今まで犠牲になった命のすべてが犬死となってしまう!」



70 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 10:58:41.24 ID:wkiJsOIE0

・・
・・


唯 「私が、ゲッターロボに乗る・・・?」

紬 「うん」

和 「それってどういうこと?まさか、唯にロボットに乗って戦えって言っているの?」

紬 「そうよ」

和 「なっ・・・」

唯 「」あんぐり

和 「ねえ、琴吹さん・・・分かるように説明してもらえないかしら・・・」

紬 「わかってる。唯ちゃん、よく聞いてね?」

唯 「う、うん・・・」



71 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:07:31.38 ID:wkiJsOIE0

私ね、ずっと不思議だったの。

なぜゲッターロボはたった一体で戦っているのだろうって。

もしゲッターロボに何かがあったら、

戦う力が失われてしまったら、その時はどうなるんだろうって・・・

そして、その不安は現実のものとなってしまった。

もしあの時、ゲッターロボがもう一体あったなら。仲間がいたのなら。

ゲッターは恐竜帝国と刺し違えなくても良かったかもしれない。

亡くなったパイロットも、死なずに済んだかもしれないって。

でも、それは仕方のないことだったのよね。

ゲッターロボは、建造費はもちろん維持費や戦いの後の補修にも、莫大なお金がかかる金食い虫・・・

国の後ろ盾があるとは言え、一民間機関である早乙女研究所では、

とても複数のロボットを保有できる余裕なんか無かったのよ。

だから私、琴吹の家に働きかけたの。次期当主として、早乙女研究所に協力するようにと。



72 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:15:02.07 ID:wkiJsOIE0

和 「協力・・・?」

紬 「そう。早乙女研究所で一体のゲッターを保有するのが精一杯なのなら、
   別のところが保有すればいい」

紬 「そして互いに不足な部分を補い合う。敵にとってはまさに、前門の虎 後門の狼・・・」

紬 「つまり・・・名づけてゲッター虎狼計画」

唯 「ころう・・・けい・・・かく・・・」

紬 「そして、それは間もなく完成するわ。琴吹重工製の新たなゲッターロボが・・・」

紬 「それにね、唯ちゃん。あなたが乗って欲しいの。琴吹製ゲッターのメインパイロットとして」

隼人 「俺たちと琴吹のお嬢はゲッターのパイロットを二手に分かれて探していたんだが、
     奇しくもたどり着いたのは同じ人物のところだった」

唯 「そ、それが私だって言うの・・・?」

竜馬 「そうだ、ヘアピン」

唯 「へ、ヘアピンって・・・」



73 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:20:40.73 ID:wkiJsOIE0

竜馬 「トカゲ野郎を泳がせておいたおかげで、お前にたどり着く事ができたぜ」

和 「まさか琴吹さん、あなたその為に唯に近づいたの?
   同じ学校に入って、同じ軽音部に所属して・・・」

唯 「へ!?そ、そうなのムギちゃん・・・」

和 「だとしたら、私はあなたを・・・」

紬 「違うわ!それは本当に違う。
   私が唯ちゃんや他のみんなと知り合ったのは、本当に偶然。それだけは信じて・・・」

紬 「でもね?私は思うの。意味の無い偶然なんか、この世には存在しないって」

竜馬 「さっきも言っていた、ゲッターの意志って奴か」

和 「・・・意味が分からないわよ」

紬 「私が唯ちゃんと出会ったのは、運命だったという事」

唯 「ひゃっ///」



74 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:33:06.26 ID:wkiJsOIE0


和 「か、仮に偶然だとして、どうして唯が?
   唯の運動神経はあなたも知ってるでしょ?とても使い物になるとは思えないわ」

唯 「あう、和ちゃん。それはあんまり・・・」

隼人 「俺は運命なんて観念めいた事なんか信じてはいない。
     だが、平沢唯にはゲッターに乗る資質がある」

和 「断言するんですか?」

隼人 「そうだ。それはこのゲッター線計測装置の計測結果が教えてくれている」

和 「・・・だからって」



75 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:42:19.25 ID:wkiJsOIE0

竜馬 「まぁ・・・言葉で言っても納得できないのは当然だ。
     最初は俺たちもそうだったじゃねぇか、隼人」

隼人 「まぁ、そうだがな」

竜馬 「で、俺たちの時にはどうしたかって話だが・・・」

隼人 「ふ、そういうことだな」

唯 「え・・・なに?また私を置いてきぼりにして、話が進んじゃってる??」

竜馬 「ヘアピン、体の具合はもう良いんだったよな?」

唯 「え、うん・・・」

竜馬 「じゃ、ついてきてもらおうか」にやり

唯 「え?え?」


思惑ありげな笑みを浮かべる竜馬に、戸惑う事しかできない唯。

果たしてその笑みの意味するところとは何なのか!?



76 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/07(月) 11:42:46.99 ID:wkiJsOIE0

次回へ続く!




77 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(チベット自治区):2011/11/07(月) 12:05:47.38 ID:SeapknBh0



>隼人 「ふ、そういうことだな」
おい、嘔吐失禁ヤローがなんかカッコつけてるぜ。



78 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です):2011/11/07(月) 13:05:44.13 ID:Gyz0cyufo

面白い!
続き期待してます。





79 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:07:38.13 ID:ZYbtBDj+0

再開!



80 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:11:14.70 ID:ZYbtBDj+0

・・
・・


唯 「えーーーー!?」


なぜか唯は、自動操縦で動くよう設定されたベアー号のコクピットの中に放り込まれていた!


唯 「なんなの!?いったい何なの!?」

竜馬 「あー聞こえるか、ヘアピン。ちゃんとシートベルトで体を固定しておくようにな」

唯 「なに?なに、この状況?分かるように説明してよー!?」

竜馬 「ああ、これな。これは練習用のゲッターロボだ。
     実戦には向かないし、本物のゲッターに比べればパワーは劣るが、
     乗り心地を体感するにはちょうど良いだろ」

唯 「そういうことを言ってるんじゃなくてー!」



81 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:12:52.54 ID:ZYbtBDj+0

隼人 「操縦はすべてコンピューターがしてくれる。お前さんは、ただ座っていれば良い」

唯 「そうは言っても・・・」

竜馬 「じゃあ、行くぜ。ゲッターゴー!」


竜馬の掛け声を合図に、滑走路を爆走し基地の外へと飛び出す三機のゲットマシン!!


唯 「うあ、うあああああああっ!?」

隼人 「悲鳴は黙ってあげろ!舌を噛み切ってしまっても知らないぞ!」

唯 「そ、そんな無茶なああああああっ!?」



82 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:15:13.81 ID:ZYbtBDj+0

竜馬 「よーし、合体するぜ!チェンジゲッター1スイッチオン!!」


併走していた三機は、竜馬の掛け声で隊列を変え、

イーグル号 ジャガー号 ベアー号の順に縦列を作った!

見事にして華麗なるフォーメーション!!

そして!

物理法則を無視した変形をそれぞれ行い、

ある部分は伸び!ある部分は縮み!そしてある部分は増殖し!!

やがて三機は一ところに吸い込まれるかのように集まり・・・

衝突した!



83 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:18:06.33 ID:ZYbtBDj+0

和 「・・・っきゃあ!」

紬 「・・・」

和 「ぶ・・・ぶつぶつ・・・ぶつか・・・唯っ!!」

紬 「落ち着いて、和ちゃん。よく見て」

和 「落ち着いてなんていられないわよ!だって、唯が・・・唯がっ!!」

紬 「あれはね、ぶつかったんじゃない。合体したの」

和 「え・・・が、合体・・・?」

紬 「そう、三つの命が一つに重なって、
   無敵のスーパーロボットが誕生する。それこそが・・・合体!」

和 「合体・・・ゲッターロボ・・・」



84 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:28:10.65 ID:ZYbtBDj+0

衝突した!・・・かに見えた。

そう、研究所のバルコニーにて・・・

少し離れた場所から見ていた和には、ゲッターロボの合体がそう見えても仕方が無かった。

それほどまでにゲッターの合体は高速にして激しく、

とても常人の目で追えるところではなかったのだ!!

だが、見よ!

今こそ、刮目してみよ!!

先ほどまで三機のマシンがあった空に、今は一体のロボットの姿。

雄雄しく、凛々しくそびえ立つ姿があった!

それこそがゲッター!

ゲッターロボの勇姿なのだ!!



85 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:36:41.40 ID:ZYbtBDj+0

竜馬 「ふぅ・・・」

隼人 「竜馬・・・?」

竜馬 「訓練用とは言え、やっぱり良いな、ゲッターロボは」

隼人 「・・・ああ。武蔵が死んだあの戦い以来だったからな。
     だがさすがだ、勘はちっとも鈍っちゃいない」

竜馬 「当然、俺を誰だと思っていやがる」

唯 「・・・」

竜馬 「と、まぁ。これがゲッターロボの合体だ。練習用でこの速さ。実戦機はもっと・・・」

唯 「お・・・」

竜馬 「ん・・・?」

唯 「おえええええ・・・」

竜馬 「・・・あらら」

隼人 「無理もない。初めてゲッターに乗って、
     三半規管が音を上げない奴なんか、そういるもんじゃないからな」



86 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:46:45.10 ID:ZYbtBDj+0

唯 「うう・・・けほっ。もうやだよぉ・・・おろして・・・」

竜馬 「目ぇ瞑ってるな!操縦桿の動きを見ていろ!」

唯 「うえぇぇ・・・そ、そんなこと言ったって・・・」


唯ちゃん。


唯 「え・・・この声・・・」


目を開けて。そして、ほら。外を見てみてよ。


唯 「だ、だって・・・」


キャノピー越しに見える景色を。空の色。雲の流れ。風の息吹を・・・ほら。


唯 「そんなこと言われたって・・・怖い・・・ううっ」



87 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:52:20.60 ID:ZYbtBDj+0

大丈夫。

さぁ、私を信じて?


唯 「・・・」


おそるおそる・・・


唯 「わ・・・今、こんな高いところにいるんだ、私・・・」

唯 「うわぁ・・・建物がちっちゃく見えて、おもちゃみたい」

唯 「夕日が雲に照り返して、キラキラ光っていてきれいだなぁ」

唯 「この景色、澪ちゃんにも見せてあげたいな。きっと、良い詞が書けそうだって喜んでくれそう」

唯 「あ、あれ・・・気分が落ち着いてきちゃった。吐き気もおさまって・・・」



88 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 12:59:08.26 ID:ZYbtBDj+0

感じて。コクピットに満ちたゲッターの意志を。

唯ちゃんは護られている。


唯 「・・・うん」

竜馬 「よっしゃ、そんじゃあこのまま空の散歩としゃれ込むとすっか!!」


ぎゅんっ!!


唯 「うわわっ!?」

唯 「あ・・・景色がまるで絵の具をかき回したように、すべてが一つに溶け込んでいく・・・」

唯 「すごいスピード・・・私、いま空を飛んでいるんだ!」

唯 「た、楽しいっ」



89 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:15:38.22 ID:ZYbtBDj+0

隼人 「・・・おい、竜馬」

竜馬 「あ?」

隼人 「モニター越しに、彼女の顔を見てみろ」

竜馬 「ゲロ吐きそうな顔を見たって何にも・・・て・・・」

隼人 「笑ってやがる」

竜馬 「本当だ・・・ゲッター初乗りで笑顔、浮かべてやがるのか。なんて奴だ」

隼人 「こいつは、俺たちの予想を超えての収穫だったかも知れんな」

竜馬 「あ、ああ・・・」

唯 「すごい!すごいよ!あは、あははっ」



90 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:17:36.91 ID:ZYbtBDj+0

・・
・・


紬 「唯ちゃんは天才よ」

和 「え?」

紬 「幼馴染の和ちゃんなら、
   唯ちゃんの飛びぬけた資質を、今まで何度も見た事あったんじゃないかしら」

和 「どういうこと?」

紬 「例えば音楽。
   楽器を始めたのは軽音部に入ってからだというのに、彼女は瞬く間にギターをマスターした」

和 「それは、周りのみんなに助けられたからじゃ・・・」

紬 「唯ちゃんが絶対音感の持ち主だったって事、和ちゃんは知っていた?」

和 「え?そんな話は初耳だけれど・・・」

紬 「唯ちゃんね、ギターの音合わせでチューナーを使った事がないの。
   いつも感覚で作業して、それがピタリと合ってしまう」

和 「そ、そうなんだ・・・じゃあ、軽音部に入部したのも、
   その才能が引き合わせた事だったのかもしれないわね」

紬 「それはないわ」

和 「どうして言い切れるの?」

紬 「だって入部当初の唯ちゃんに、そんな能力は無かったんだもの」

和 「・・・え」



91 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:24:45.82 ID:ZYbtBDj+0

紬 「ギターが上手になりたい。
   早くみんなとセッションしたいという唯ちゃんの想いが、能力を開花させたのよ」

和 「・・・絶対音感ってそういう風にして身につくものなの?」

紬 「ううん、唯ちゃんなればこそのことよ」

和 「・・・」

紬 「隼人さんから聞いた話だとね?さっきは学校で、竜馬さんと互角に打ち合ったんだって」

和 「打ち合ったって・・・?」

紬 「拳と拳」

和 「・・・!」



92 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:35:04.58 ID:ZYbtBDj+0

紬 「竜馬さんというのはね、あの流一岩のご子息でね」

和 「え・・・悪評が元で空手界を追放されたって有名な・・・?
   空手に興味の無い私でも聞き覚えがある・・・」

紬 「そう、その跡取りの竜馬さんも、もちろん空手の達人。
   その腕を見込まれて、ゲッターロボのパイロットに抜擢されたほどの」

和 「そんな人と互角に・・・?」

紬 「ええ。もちろん唯ちゃんには空手はおろか、殴り合いのケンカをした経験さえ無いでしょうにね」

和 「ありえないわ」

紬 「ありえない事を成すのが天才なの」

和 「・・・」

紬 「あなたを助けたいという一念が、空手の達人と互角に渡り合う術を瞬時に身につけさせた」

和 「信じられない」

紬 「それができるのが唯ちゃん。唯ちゃんは望めば何にでもなれる」

和 「どういうことなの・・・」



93 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:38:08.94 ID:ZYbtBDj+0

紬 「進化の秘密の源泉であるゲッターに愛された存在である唯ちゃん。進化とはすなわち成長・・・」

紬 「ギターの名手にも空手の達人にも。そしてゲッターロボのパイロットにも・・・」

紬 「唯ちゃんが成長を望めば何にでもなれる。もし・・・もしも・・・」

紬 「彼女が人という概念を捨てることができれば、空すら飛べるかもしれないわね」

和 「それって・・・」

紬 「・・・」

和 「それって、唯が人じゃないって言ってるのと一緒じゃない!」

紬 「違う。人よ・・・ただ・・・ちょっとだけ普通と違うだけの・・・」


紬 「ゲッターに魅入られたというだけの、人間・・・」


和 「・・・これから唯はどうなっちゃうの?」

紬 「・・・」



94 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(北海道):2011/11/08(火) 13:43:11.47 ID:ZYbtBDj+0

次回へ続く!




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