SS保存場所(けいおん!) TOP  >  クロス >  唯「ゲッターロボ!」#4

お知らせ

SS保存場所は移転しました。
現在けいおん!関連の更新はしていません。
今後更新するかは未定です。
SS保存場所






唯「ゲッターロボ!」#4 【クロス】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320490601/

唯「ゲッターロボ!」#index




288 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/07(水) 23:59:15.55 ID:5FCyvMG90

再開!





289 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:00:16.91 ID:hXZ0enNA0

・・
・・


ゲッターユイ コクピット内!


唯 「ふぅ、敵が来る前に乗り込むことができて良かったぁ・・・」

竜馬 「ヘアピン!」

唯 「あ、モニターにリョウさんからの通信が・・・やっほー、リョウさん!」

竜馬 「まもなくそちらに敵が行く。俺達の到着は、その後になってしまうだろう。
     しばらく一人で持ちこたえていてくれ」

唯 「心配いらないよ。メカザウルスくらい、私一人でも何とかしてみせるから」ふんすっ

竜馬 「・・・敵はメカザウルスじゃない」

唯 「え・・・メカザウルスじゃないって、だったら一体・・・」

竜馬 「敵はな・・・」

唯 「?」

竜馬 「敵はゲッターだ!」

唯 「!」



290 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:01:39.22 ID:hXZ0enNA0

唯 「敵はゲッターって、どういう意味・・・?」

竜馬 「そのまんまの意味だ。
     正体不明のゲッター反応がお前めがけて移動している。敵と考えるのが自然だろう」

唯 「だって・・・ゲッター線って、ハチュウ人類の弱点なんでしょ?
    なんでゲッターエネルギーで動くゲッターロボが敵になっちゃうの!?」

竜馬 「わからねぇ。どういうことなのか、俺たちが聞きたいくらいだ」

唯 「そんな・・・きゃぁっ!」

竜馬 「どうした、ヘアピン!」

唯 「いきなり地面からドリルが・・・え・・・違う・・・ドリルのついた・・・腕・・・?」

唯 「ロボットだ・・・地面の中からロボットが出てきたよ・・・これが敵のゲッターなの・・・?」

隼人 「平沢唯!メインカメラの映像をこちらに転送してくれ!敵の姿を確認したい!」

唯 「う、うん・・・こ、こうかな・・・」ぴっ



291 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:04:49.33 ID:hXZ0enNA0

隼人 「よし、映像受信・・・うっ!?」

弁慶 「え・・・まさか・・・先輩・・・こいつって・・・」

竜馬 「ど、どういうことだ・・・」

唯 「どうしたの・・・?」

隼人 「こいつは・・・こいつは紛れもねぇ。ゲッター2じゃねぇか!」

唯 「ゲッター2・・・?」

竜馬 「俺たちが以前に乗っていたゲッターロボ。それの地上戦形態だ・・・」

唯 「以前乗っていたって・・・だって、前のゲッターロボって確か・・・」

竜馬 「ああ、武蔵と共に跡形もなく破砕した・・・はずだったんだが・・・」



292 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:06:05.29 ID:hXZ0enNA0

弁慶 「じゃあ、あれは見てくれだけで、中身はメカザウルスのハリボテか何かじゃないのか?」

隼人 「だとしたら、奴のゲッター反応の説明がつかない。第一・・・」

竜馬 「映像とはいえ、俺や隼人がゲッターを見間違えるはずがねぇ。
     死んだ武蔵と共に、何度も死線を潜り抜けてきた相棒のゲッターをな」

唯 「じゃ、じゃあ・・・」

竜馬 「どんなからくりなのかは知らないが、そいつは正真正銘、俺たちのゲッターロボだ」


? 「元・俺たちのゲッターロボ・・・でしょ?」くすくす


唯 「え・・・?」



293 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:08:49.13 ID:hXZ0enNA0

隼人 「敵のパイロットの通信か。この声、女か・・・」

竜馬 「いや、ちょっと待て・・・この声・・・まさか・・・」

唯  「嘘・・・」

? 「助けに来たわよ、唯。くすくすくす」

唯 「嘘だ・・・」

? 「ふふ・・・くすくすくす」

唯 「和ちゃん・・・っ!和ちゃんなの!?」

和 「正解・・・!」

唯 「・・・っ!!」



294 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:13:59.65 ID:hXZ0enNA0

竜馬 「やっぱりお前、メガネか!」

和 「うふふ・・・気安くあだ名なんてつけないで欲しいわね、流竜馬」

竜馬 「あだ名なんざどうでも良い。
     お前、そいつを一体どうやって手に入れた?いや、それよりも・・・」

竜馬 「ゲッターに乗って、何を企んでいるんだ?」

和 「決まっているわ。唯を良いように利用して、危険な目にあわせている奴らに裁きを下すのよ」

和 「流竜馬、ゲッターチーム、早乙女研究所、琴吹重工・・・そして・・・」

和 「ゲッターユイ!」

唯 「・・・!」 

和 「そいつらを私が、完膚なきまでに叩き潰してあげる。
    そうすれば、唯はもう二度とゲッターに乗せられる事はない」

和 「唯の敵は、私がこの手で地獄へ堕としてあげる・・・!」

唯 「違う!違うよ!私は自分でゲッターに乗るって決めたんだよ。
    私の敵は恐竜帝国だけ、他にはいないんだよ!」

和 「かわいそうな唯・・・純粋な心に付け込まれて、そう思わされているんだね。
    でも、もう大丈夫だよ?私が必ず助けてあげるからね」

唯 「和ちゃん!」



295 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:18:02.42 ID:hXZ0enNA0

隼人 「・・・おかしい」

弁慶 「確かにおかしいぜ、あの和って子。唯ちゃんとの会話が、まるで噛み合っていない」

隼人 「それだけじゃない。真鍋和・・・
     彼女が体内に含有するゲッター値は、ごくごく平均的な値だったはずだ」

隼人 「そんな彼女に、ゲッターの操縦なぞ、できるはずがない」

竜馬 「それどころか、コクピットに座っているだけでもやっとのはずだ。
     なのに、あのゲッターは動いている・・・どうしてなんだ・・・」


? 「それはじゃのー・・・こういうことなんじゃ!」


唯 「・・・?だ、誰の声・・・?」


ぶぅんっ


唯 「え?・・・サブモニターに、なにか映像が・・・」

隼人 「こっちにもだ。強引に映像を送り込んできやがった・・・これは・・・うっ!?」

唯 「ひっ!」



296 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:20:55.51 ID:hXZ0enNA0

竜馬 「・・・な、なんだこれは・・・」

弁慶 「ひでぇ・・・」

竜馬 「なんだ・・・なんなんだ・・・」

竜馬 「いったい、なんなんだ、これはぁーっ!!」


強引に二体のゲッターに送り込まれてきた映像。

そこにはゲッター炉心の様子が、薄明かりの中ぼんやりと映し出されていた。

ゲッターロボの心臓部・ゲッター炉心。

その中心部。複雑に積み上げられた機械と機械の間。

ちょうど炉心の中心部にあたる部分が、ほのかに光を放っている。


唯 「いや・・・いやぁ・・・」

唯 「いやああぁああああっ!?」


その光の正体を目の当たりにし、唯は驚愕の叫びをあげる以外になす術を持たなかった。

何故なら、そこには・・・

唯たちが目にした物とは・・・


隼人 「人だ・・・ゲッター炉心に人が埋め込まれている・・・」



297 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:28:11.40 ID:hXZ0enNA0

そう。

人だ。それもまだ、年若い少女が・・・

物言わぬ一部品として、炉心を構成する機械郡に組み込まれていたのだ。


弁慶 「ど、どこの映像なんだよ・・・それにこの子・・・唯ちゃんに似ていないか?」

竜馬 「ヘアピンの妹だ・・・」

隼人 「な、なんだと・・・?」

竜馬 「一度会った。間違いねぇ。平沢唯の妹の憂だっ!」


送り込まれた映像の中心に映っていたのは・・・

紛れもない、平沢憂の変わり果てた姿だったのだ!


唯 「憂っ!憂いいいっ!!いや、いやああああああ!」



298 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:35:39.42 ID:hXZ0enNA0

? 「怖いか!?恐ろしいか!?ふはははっ!
    良いぞぉ、絶望に我を忘れゲッターの力に呑まれるが良い!」

竜馬 「!」

? 「そしてワシを・・・ワシを醜く殺してくれぃっ!!」

竜馬 「・・・この物言い・・・まさか、まさか貴様・・・っ、敷島か!?敷島博士なのか!?」

敷島 「ご名答ー!」

隼人 「敷島博士・・・生きていたのか・・・」

弁慶 「だ、だれなんだ、このいかれた声の主は?」

隼人 「ゲッターロボを早乙女博士と共に造り上げた、共同開発者にしてマッドサイエンティスト・・・
     ゲッターの武装は、敷島博士の発案に拠る所が大きい・・・」

弁慶 「そ、そんな人が、どうしてこんな事を?」

竜馬 「そうだ!てめぇ、武蔵の自爆に巻き込まれてくたばったかと思ったら、
     今さらのこのこ墓から這い出してきやがって・・・」

唯 「あ・・・あ・・・」

竜馬 「・・・っ、しかもこんな!・・・くっ」

竜馬 「一体てめぇ、何をしてやがる!何がどうなってやがるんだ!!」



302 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:52:58.72 ID:hXZ0enNA0

敷島 「なにって、見た通りじゃよ。
     平沢憂をゲッター炉心の制御装置に改造し、真鍋和をゲッターロボのパイロットに仕立てた」

敷島 「ワシの願望を実現するために・・・!」

竜馬 「願望・・・?」

隼人 「平沢憂を制御装置に・・・そうか、そういうことか」

弁慶 「ど、どういうことだよ」

隼人 「つまりはゲッターユイを同じ原理だ。本来三人で動かすはずのゲッターを、
     平沢唯は自身の強大なゲッターエネルギーで不足人員を補い・・・」

隼人 「結果、単座でゲッターユイの力を遺憾なく発揮できている」

弁慶 「それとこれと、どういった繋がりがあるって言うんだ?」

隼人 「考えてみろ。あの平沢唯の妹だ。
     妹もまた、常人以上のゲッターエネルギーを宿していると考えて、まず間違いはないだろう」

弁慶 「じゃ、じゃあ・・・」

隼人 「そうだ。その彼女をゲッター炉に直接ぶち込む事で、
     機体の制御を強制的にさせているんだろう。
     だから、真鍋和でもゲッターを動かすことができたんだ」

弁慶 「てことは、この映像は唯ちゃんの友達が動かしている、ゲッターの内部って事かよ!」



303 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:54:41.83 ID:hXZ0enNA0

敷島 「さすが隼人よ!その頭脳、判断力・・・まったく敬服に値するわ」

竜馬 「・・・そのゲッターはどうしたんだ?俺たちのゲッターが、なぜそこにある」

敷島 「簡単じゃ。武蔵が自爆後の残骸をワシが回収。とある場所で修復したのよ。
     新たに一から作るには時間がかかりすぎるし、
     なによりゲッター炉心はワシでは作り出せないからな」

竜馬 「とある場所って・・・まさか・・・」

敷島 「そう、恐竜帝国じゃ!ワシはゲッターを手土産に、恐竜帝国に亡命したんじゃよぉ!」

竜馬 「敷島!貴様ぁああっ!!」


・・
・・


早乙女研究所。

先ほどの敷島の話はゲッターGの回線を通して、早乙女研にいる面々の耳にも届いていた・・・!


早乙女 「願望・・・か」

ミチル 「まさか・・・行方不明だった敷島博士が恐竜帝国に寝返っていたなんて・・・」

所員 「どうして・・・今はまだ利用価値があるから受け入れられたとしても、
     用が済めば処分されるのは目に見えているのに・・・」

ミチル 「それとも、恐竜帝国が地上を制圧した後も生き残る、何か手立てでもあるというのかしら?」

早乙女 「なかろうな・・・」

ミチル 「だったら、どうして・・・」

早乙女 「お前たちには理解できないじゃろう。だが・・・ワシには奴の気持ちが分かる気がする」

ミチル 「え・・・それって・・・」

早乙女 「そう、立場が違えば、いまゲッターに敵対していたのは、ワシだったやも知れん」

所員 「博士・・・」



304 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:55:41.29 ID:hXZ0enNA0

早乙女 「科学者とは・・・いや、その筋の求道者とはな。確かめたいものなのだよ」

ミチル 「確かめる?」

早乙女 「そう。己が志した道の果てに待つ結果を。
      そして、その結果を身をもって体験し、証明したいと思うのが道理・・・」

早乙女 「その先に待つ、己や他者の運命など度外視して、
      自分が生涯を賭して成して来た事への結果を・・・」

早乙女 「この身に刻みたいと思うものなのじゃよ」

ミチル 「それが敷島博士の願望だって言うの!?」

早乙女 「うむ」

ミチル 「人類を裏切って?
      年端も行かない女の子に、あんなひどい事をして、それが願望だったとでも!?」 

早乙女 「・・・」

ミチル 「そんなの、たんなるエゴじゃないの!」

早乙女 「エゴじゃよ。だが、ワシには理解できる。
      わが子を焼き殺してまでゲッターを守った、このワシになら、な」

ミチル 「・・・やっぱりお父様は・・・いえ、あなたたち科学者は鬼なんだわ・・・」

所員 「そ、そのエゴの結果が、どうして敵への亡命になるんです?」

早乙女 「敷島の事だ、おいおい自分で語るじゃろう。
      さぁ、それよりも我々は課せられた仕事をしよう。レーダーから目を離すなよ」

ミチル 「分かってるわ。レーダー監視。ゲッターが現れた近辺の策敵強化。怠りないわよ」

早乙女 「敷島め・・・禁断の力をハチュウ人類に使わせたお前のエゴ、
      せいぜい有効に使わせてもらうぞ・・・!」



305 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 00:57:58.85 ID:hXZ0enNA0

・・
・・


和 「お話はもう済んだかしら・・・じゃあ私、唯を助けるわね」

唯 「ああ・・・ああ・・・憂・・・憂・・・」

竜馬 「くっ、おい!ヘアピン、しっかりしろ!聞こえないのか、おいっ!」

隼人 「リョウ、急げ。このままでは平沢唯はおろか、彼女の友達も助からん」

弁慶 「え・・・?」

隼人 「ゲッターを動かせるようにお膳立てさせられても、真鍋和は所詮普通の人間だ。
     コクピットを満たすゲッター線に体が耐えられるはずがない」

隼人 「このままでは良くても廃人か・・・あるいは・・・」

竜馬 「くそっ、くそっ!なんでこんな事になってるんだ!ちくしょう、待ってろよヘアピン!」



306 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:03:37.67 ID:hXZ0enNA0

・・
・・


和 「唯・・・唯は私が助けてあげる・・・」はぁはぁ


どがっ!ばきっ!


和 「私が唯のことを一番に想っているんだ・・・
   私だけが唯を助けることができるんだ・・・」はぁはぁ


どがっ!ばきっ!


和 「壊れろ、ゲッター・・・壊れろ・・・壊れろ壊れろ・・・壊れろぉー!」


どがどがどがっ!!


唯 「憂・・・憂・・・あうっ・・・!」

敷島 「どうにも期待はずれじゃのう。妹のこの様子を見れば、
     怒りに我を忘れてくれると期待していたんじゃが・・・」

敷島 「茫然自失の体で、一方的にやられるだけか・・・まぁ良い・・・」

敷島 「さぁ、和。早く引導を渡してやれ。
     お前はこの後、ゲッターGとも戦わねばならぬのだからな」

和 「言われなくっても分かっているわ」はぁはぁ

敷島 「ワシの望みを叶えてくれるのは、やはりリョウ。お前さんになりそうだの・・・」



307 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:04:48.45 ID:hXZ0enNA0

和 「ゲッタードリル・・・」


ゲッター2の左腕のドリルが、和の声を合図に回転を始める。

大きく腕を振り上げ、ゲッターユイに狙いを定めるゲッター2・・・


和 「さよなら、ゲッターユイ・・・!」

唯 「・・・ゲッターうん・たん!」


ばしっ!


和 「え・・・?」


間一髪!

真剣白刃取りよろしく、巨大カスタネットでゲッタードリルを挟み込むゲッターユイ!


敷島 「おお・・・」

和 「唯・・・」

唯 「和ちゃん・・・」



308 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:14:28.04 ID:hXZ0enNA0

和 「唯、何をしているの?その手をどけて。ゲッターユイを壊せない。唯を助けられないじゃないの」

唯 「和ちゃんは、憂の今の姿が見えてるんだよね・・・?」

和 「ええ。それが?」

唯 「その姿を見て、何も思わないの?憂だって、私と同じ。和ちゃんの幼馴染じゃない・・・!」

和 「・・・?」

唯 「本当の妹のように可愛がってくれた、憂も和ちゃんの親友でしょ!?」

和 「・・・?」

唯 「・・・」

和 「・・・え?」

唯 「のど・・・か・・・ちゃん・・・?」

和 「・・・それで、憂がどうしたって言うの?」

唯 「・・・なに・・・違う、なんか違う。和ちゃん変だよ?ぜったい変だよ!!」

敷島 「彼女はな。お前さん以外、見えていないんじゃよ」

唯 「え・・・」



309 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:16:00.82 ID:hXZ0enNA0

敷島 「この娘はのぉ、かわいそうな子なんじゃ。
     お前さんにゲッターユイから降りて欲しい。そう言いたいのに、言い出すことができない」

敷島 「なまじ頭が良いからかの、
    お前さんの決心や周りの反応を如実に感じてしまって、自分の思いを押し出せなかったのじゃ」

唯 「そんな・・・」

敷島 「不憫じゃろう?だからワシが手を貸してやった。
     なに、簡単じゃ。自分の心に素直になるよう、簡単な催眠術を施してやったんじゃ」

唯 「じゃあ、あなたが和ちゃんを操っているの!?」

敷島 「それは違う。催眠術といって、
     なんでも術者の思い通りにできるわけではない。例えばそうさなぁ・・・」

敷島 「死にたくもない者に、自殺するように催眠をかけることができないようにな」

唯 「それじゃ、今の和ちゃんは・・・」

敷島 「己の願望に素直になっただけで、
     行動の元となっているのは、すべて和の意志じゃ。そう、彼女にとっては・・・」

敷島 「人類の未来よりも平沢憂よりも・・・お前さんのことが大切だったんじゃろうなぁ・・・」

唯 「じゃあ・・・じゃあ・・・和ちゃんがこうなってしまったのは、私のせい・・・?」

敷島 「私のせいついでに、もう一つ教えておいてやろうか」

唯 「え・・・?」



310 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:18:40.87 ID:hXZ0enNA0

敷島 「最初、お前さんを拐うようハチュウ人類を嗾けたのは、このワシじゃ」

唯 「っ!」

敷島 「ワシの願望成就のため、ワシのゲッターに乗せるパイロットとするためにな。
     しかし、それはリョウたちの妨害もあって失敗してしもうた」

敷島 「だから和と平沢憂はお前の代替なのじゃ。
     お前さんなら一人で充分じゃったんだが、
     妹ではゲッター線の含有量が不足しておってなぁ・・・」

唯 「え・・・え・・・?」

敷島 「それでも常人からしたら数倍の含有量はあるのじゃが・・・
     憂にゲッター炉の制御を専心させるためには、
     どうしてもあと一名。パイロット役が必要じゃった」

唯 「じゃあ憂は・・・憂は私のために・・・?」

敷島 「そこで和に目をつけたのよ。分かったか?今あるのは、全てがお前の存在のせいであるのを!」



311 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:21:07.21 ID:hXZ0enNA0

唯 「そ、そんなの・・・いや・・・いやだよ」

和 「唯・・・唯が悲しんでる・・・何が悲しいの・・・?」

唯 「いやだっ!そんなの嫌だよぉ!!」

敷島 「可哀想にのぉ・・・さぁ、お前の手で早く楽にさせてやるが良い・・・」

和 「ええ・・・さ・・・その手をどけて、唯。お願い、私に唯を助けさせて・・・」

唯 「あ・・・う・・・」

敷島 (さぁどうする、ゲッターユイ!このままではお前は死んでしまうぞ?)


力が抜け、うん・たんの束縛から解放されるゲッタードリル。

再びゲッター2は腕を振り上げ、ゲッターユイを狙う。

まさしく絶体絶命。唯はこのまま、ゲッタードリルに貫かれ果ててしまうのだろうか!?



312 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(北海道):2011/12/08(木) 01:21:53.43 ID:hXZ0enNA0

次回へ続く!



313 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2011/12/08(木) 01:23:08.22 ID:q5gT7MWKo

乙乙!



314 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/08(木) 13:34:26.01 ID:6u5IBeyAO

こ、これは乙乙じゃなくてダブルトマホークブーメランなんだからねっ!



315 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 00:16:02.87 ID:Ja3uGXri0

神ゲッターロボの様な取り込まれ方か、ゲッター聖ドラゴンの見せた地獄のような世界の取り込まれ方か・・・




316 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:37:17.06 ID:JAnq6YYm0

再開!



317 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:39:16.21 ID:JAnq6YYm0

だが、救いの手は常に!

ヒロインの危機一髪の間際に差し伸べられる!

そう。ヒーローは、一歩遅れてやってくるものなのだ!!


竜馬 「ゲッターパーーーーンチッ!!」


ばきぃっ!!


和 「きゃぁっ!?」ずざざー



318 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:42:20.43 ID:JAnq6YYm0

竜馬 「間一髪、何とか間に合ったようだな!」

敷島 「おお、リョウ!来たか!」

竜馬 「メガネ、そのゲッターを降りろ!このままじゃ、お前の命があぶねぇ!」

和 「く・・・流竜馬・・・また、また私の邪魔をするのはお前なのね!」

竜馬 「そんな事はどうでも良い!お前は何をやってるんだ!
     ヘアピンを悲しませて、それがお前の本望なのか!?」

和 「何を言ってるの?私はすべて唯のために!
   唯を思って行動してるのよ!利用しているだけのお前たちとは違う!」

竜馬 「わからずやが!腕ずくでもコクピットから引きずり出してやる!」

敷島 「おおっと、動くなよリョウ!」



319 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:45:40.56 ID:JAnq6YYm0

竜馬 「敷島!お前はお前で、どこから通信を送ってきてやがる!」

敷島 「お前の目の前よ・・・」

竜馬 「なに・・・?ま、まさか・・・」

弁慶 「そのゲッターに、あんたも乗っているって言うのか?」

隼人 「バカな・・・あんたじゃゲッター線に耐えられるはずがねぇ!死ぬ気か?」

敷島 「応よ、死ぬ気よ!」

竜馬 「!」

敷島 「リョウよ・・・常々言って聞かせたではないか。
     ワシの夢は、ワシの作った武器で醜く死ぬ事であると・・・」

敷島 「ワシの作った武器で、その威力の程を味わいながら・・・汚く死にたいと、なぁ」

竜馬 「それがお前の願望・・・?まさか・・・まさかそんな事のために!?」

竜馬 「そんな事のために、恐竜帝国に亡命したって言うのか!?」



320 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:50:48.91 ID:JAnq6YYm0

敷島 「利いた風な口を利くな、小童めが!
     老いさらばえ、後は死に行く身であるワシの気持ちを、若造ごときが否定するつもりか!」

竜馬 「たったそれだけのために、ゲッターを・・・
     いや、人類の命運をハチュウ人類に売り渡したって言うのかよ・・・」

敷島 「そうよ、ワシはワシの武器で・・・ゲッターの武器で死にたかった。
     それもその威力の確かである事を身に感じながらな」

敷島 「その為にはワシ自身がゲッターに乗り込み、
     ゲッターと相対して、その攻撃を受けねばならん」

竜馬 「・・・」

弁慶 「・・・狂ってる」

隼人 「呆れて物も言えねぇぜ」



321 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:54:38.57 ID:JAnq6YYm0

敷島 「分かれとは言わん。しかし、否定はさせぬぞ。
     人間、極めたものの先に、己が成した成果を見届け死したいと思って何が悪い!?」

隼人 「その為に無関係の者を巻き込んでの自己満足に、何を肯定しろというんだ?」

敷島 「科学の発展と天才の行く道には、常に余人の犠牲がつきものなのじゃよ」

竜馬 「勝手な理屈を!なら望みどおり、ぶっ殺してやる!
     お前の乗っている場所を寸分たがわず貫いてな!」

敷島 「おおっと、だから動くなというのに。
     お前たちの相手をするのは後じゃ。まずは和の望みを叶えてやらねばならない」

竜馬 「なに・・・」

敷島 「それがワシの計画に力を貸してくれた者への、通すべき筋という奴よ。
     良いか、ゲッターユイとの決着がつくまでその場を一歩も動くな」

敷島 「さもなくばゲッター炉が暴走して、
     どのような惨事が巻き起こるか想像もできんからなぁ・・・」

竜馬 「敷島・・・てめぇ、どこまで腐って・・・」

和 「そうよ、邪魔しないで・・・唯・・・
    さぁ、今度こそ助けてあげる・・・もうちょっとの辛抱だからね・・・」はぁはぁ

唯 「憂・・・憂・・・」



322 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/09(金) 23:59:32.96 ID:JAnq6YYm0


・・
・・


唯 「憂・・・いやだよ、憂・・・誰か憂を助けて・・・」

ユイ 「・・・」

唯 「あ、ユイ!ねぇ、ユイ!お願いだよ・・・憂を、私の大好きな憂を助けてあげてよ!」

ユイ 「唯ちゃん・・・それは無理だよ」

唯 「無理って・・・どうして!?」

ユイ 「憂ちゃんは、もう完全にゲッター炉心と結合させられている。
     あそこから引き剥がしたら、生きてはいけない・・・」

唯 「・・・!」

ユイ 「和ちゃんも・・・すでに致死量のゲッター線に侵されてしまってる。
     今ゲッターを降りたとしても、もう助ける事はできないの・・・」

唯 「う、嘘だっ!」

ユイ 「・・・」

唯 「嘘だ嘘だ、嘘だっ!!」

ユイ 「私、唯ちゃんに嘘はつけないよ」



323 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:02:50.15 ID:oLhiLiuT0

唯 「嫌だよ、嘘だといって!ね、何か方法があるんでしょ?
   だってユイ、私を助けてくれるって言ってたよね!?」

唯 「じゃあ、私の大好きな人たちも助けてあげてよぉ!」

ユイ 「これが試練だよ」

唯 「え・・・」

ユイ 「この事を乗り越えた先に、恐竜帝国への勝利が与えられるの。だから・・・」

唯 「もしかして・・・ユイ・・・ま、まさか・・・」

ユイ 「すべてはゲッターの意志」

唯 「・・・っ!」

ユイ 「ゲッターの意志に全てを委ねて、唯ちゃん」

唯 「ひどい・・・ひどいよ!ユイを・・・私はユイを信じていたのに!」

ユイ 「・・・和ちゃんと憂ちゃんを助ける事はできない。
     でも、”生かす”事はできる。そして・・・」

唯 「・・・え?」

ユイ 「その事が恐竜帝国への勝利に繋がる・・・」

唯 「・・・和ちゃんと憂を・・・生かす・・・?」

ユイ 「その方法はたった一つ・・・」

唯 「二人を・・・生かす・・・」



324 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:06:40.58 ID:oLhiLiuT0

・・
・・


和 「壊れろ、ゲッター!」


ひゅんっ


和 「!?」

敷島 「ゲッターユイが消えた!?」

和 「違う、上!?」


ゲッター2の攻撃が振り下ろされる刹那。

ゲッターユイは目にも止まらぬ速さでゲッタードリルをかわし、そのまま宙へと飛び上がっていた。


隼人 「なんと言う動きだ!」

弁慶 「人間が操縦する機械に、あんな動きができるのかよ」

竜馬 「す、すげぇ・・・」


そして・・・


唯 「ギー太トマホーク!!」


着地と同時に、トマホークを横になぎ払う!



325 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:09:56.92 ID:oLhiLiuT0

攻撃は誤らずゲッター2の腰に命中し、機体は上下に分断された!

すなわち、和と憂が搭乗する上半身部分と、敷島が乗る下半身部分とにである!


和 「きゃあっ!」


支えを失って、地に墜ちるゲッター2の上半身。

だがゲッターユイはそちらには見向きもせず、残された下半身に向かって、一瞬のためらいもなく・・・!


ざしゅっ!!


今度はトマホークを縦に振り下ろした!!


敷島 「・・・っ!?」


操縦席の敷島ごと、真っ二つに分断されるゲッター2の下半身!



326 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:13:33.18 ID:oLhiLiuT0

敷島 「」


コクピットの隔壁を粉砕しながら、眼前に現れたトマホークの切っ先。

それが今まさに、自分の全身を砕こうと迫ってくる。

これが敷島が見た、この世で最後の光景であった。


幾条もの光が連結部や亀裂、あらゆる隙間からほとばしり・・・次の瞬間。

ゲッター2の下半身は、大音響と共に爆ぜて四散した!!


竜馬 「・・・敷島」

竜馬 「これで良かったのかよ・・・こんな最後で、てめぇは本当に満足だったのかよ・・・!」


かくして。

一大の奇人にして傑物。

天才科学者 敷島博士は己が望んだとおりゲッターの武器に切り裂かれ・・・

しかし、その威力を味わう寸分の間も与えられることなく、

爆煙の中にその数奇な生涯を終えたのであった。



327 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:23:32.10 ID:oLhiLiuT0

竜馬 「・・・」

隼人 「・・・リョウ。ゲッター2を回収しよう。
     早乙女博士ならば、中の二人を助けられるかも知れない」

竜馬 「あ、ああ。そうだな・・・よし、ヘアピン・・・え?」


竜馬は己の目を疑った。

何故ならば。

先ほど敷島を屠ったギー太トマホークの切っ先は、今。

残された上半身の方へと向けられていたのだから・・・!


竜馬 「へ、ヘアピン!?なにをやってる?そいつはもう抵抗力を失っている!」

竜馬 「もう良いんだ!やめろ、ヘアピン!聞こえないのか!?」


その必死の呼びかけは届いているのか、いないのか・・・

唯は、構えたトマホークの切っ先を下ろそうとはしなかった。

竜馬の叫びはコクピットの中で、ただむなしく響くのみ・・・

そして・・・



328 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:26:53.05 ID:oLhiLiuT0

和 「動け!動けゲッターぁ!!足くらい、足が無いくらい何だっ!足なんか、ただの飾りだぁっ!!」


足を失ってなお、残された腕で地を這い、ゲッターユイににじり寄ろうとするゲッター2。

だが、唯はそんな無様なゲッター2の上に、無慈悲にもトマホークを振り下ろす・・・!


唯 「・・・ギー太トマホークっ」


ざしゅっ!ざしゅっ!


竜馬 「・・・っ!」

隼人 「・・・」

弁慶 「ひっ!!」


繰り出された二撃は正確に、ゲッター2の両腕を切り落としていた。

これをもってゲッター2は、完全に動きを封じられてしまったのだ!


竜馬 「び、ビックリさせやがって・・・動きを封じ込めただけか・・・」

隼人 「だが、その判断は的確だ。
     これでゲッター2が運びやすくなった。さぁ、はやく早乙女研究所へ・・・」

弁慶 「待てよ、様子がなんだか変だぜ・・・」

竜馬 「え・・・?」



329 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:32:55.87 ID:oLhiLiuT0

唯 「・・・」


トマホークを収納し、半壊したゲッター2を抱えあげるゲッターユイ。

そして・・・


唯 「和ちゃん・・・憂・・・」ぎゅっ


まるで愛しむかのように抱きしめたのだった。


唯 「ごめんねぇ、和ちゃん・・・」

唯 「ごめん、憂ぃ・・・」

唯 「ごめん、ごめんねぇ・・・」ひっくひっく

竜馬 「・・・ヘアピン?」

唯 「ごめん・・・ごめん・・・ほんと、ごめんね・・・」


贖罪の言葉をとつとつと述べながら、きつくゲッター2を抱きしめるゲッターユイ。

きつく・・・きつく・・・

唯が抱いている思いの丈よ届けと、そう言わんばかりに強く、きつく・・・


みし・・・みしっ・・・



330 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:37:51.91 ID:oLhiLiuT0

・・
・・


琴吹家の執事 斉藤が運転する自動車の中にて。

避難中の軽音部の面々。


澪 「なぁ・・・唯、大丈夫かなぁ・・・」

律 「・・・」

澪 「唯、勝てるよな?ちゃんと、私たちの所に帰って来てくれるよな!?」

律 「落ち着けよ、澪」

澪 「落ち着いてられないよ!だって唯が戦ってるんだぞ?」

律 「帰ってくるよ。ちゃんと、笑顔で。なぁ、ムギ」

紬 「そうよ。だって私たち、唯ちゃんと約束したじゃない」

澪 「え・・・」

紬 「歌の練習の続きをするって」

澪 「あ・・・」

律 「唯は約束を破るような奴じゃないだろ」

澪 「そっか・・・そうだよな・・・」

紬 「うん、そうよ」



331 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:39:21.96 ID:oLhiLiuT0

律 「唯が敵をやっつけてくれたらさ、また練習再開だ!今度は私もサボらないからな」

澪 「本当か?今までの行いから、どうも信用ができないな」

律 「本当だって!んでさ、たくさん練習して、今よりずっと上手くなって・・・」

律 「夏休みが終るころにはさ、さっきの歌、完璧にこなせるようになってような!」

紬 「あら、何か考えがあるようね、りっちゃん」

律 「ご明察!二学期が始まったら、いの一番に私たちの歌を聴かせてやりたい奴がいるんだ」

澪 「あ・・・もしかして」

紬 「和ちゃん?」

律 「あたり♪」

澪 「律・・・」



332 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:42:25.86 ID:oLhiLiuT0

律 「澪はさ、和の態度が許せなかったみたいだけど、
   あれも唯のことを思えばこその態度だったと思うんだ」

律 「和は、ちょっと不器用で感情の表現が下手くそなだけ。
   ただ、それだけなんじゃないのかな・・・」

紬 「うん、私もそう思うわ」

律 「だろ?なんせ、あの唯の親友なんだ。嫌な奴のはずがない!」

澪 「うん・・・そうかも・・・そうだよね・・・」

律 「親友同士の唯と和が、このまますれ違ったままってのも、悲しいだろ?
   だからさ。仲直りのきっかけ、作ってやろうぜ!」

紬 「和ちゃんを招いての、オンステージね」

澪 「良いかも」

律 「だろだろ?じゃ、決まりだな。
   へへ・・・そんでさ、私たちも和と友達になれたら、言うこと無しだよなー」

澪 「なれるさ。だって、唯の友達に嫌な奴はいないんだろ?」

律 「だよな!」

紬 (でも・・・)

紬 (なんだろう?なにか嫌な予感が・・・胸騒ぎがする・・・)

紬 (だいじょうぶ?だいじょうぶよね・・・唯ちゃん・・・)

律 「和と唯の喜ぶ顔、今から目に浮かぶぜ」



333 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 00:44:39.68 ID:oLhiLiuT0

次回へ続く!



334 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 02:21:56.27 ID:HZXi20y4o

乙でした。
なんと次回が気になる展開…
憂ちゃん、和ちゃん…




335 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:02:24.57 ID:hHeRzb5o0

再開!



336 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:03:30.50 ID:hHeRzb5o0

・・
・・


みし・・・みしみしっ・・・


隼人 「いかん、このままではゲッター2が押し潰されてしまう!」

竜馬 「ヘアピン、何やってんだ!友達と妹を殺す気か!?」

唯 「だって・・・和ちゃんも憂もこのままじゃ、どうせ助からないんだって・・・だから・・・」

竜馬 「お前まさか・・・だったら、一思いに楽にとでも言うつもりなのか!?」

唯 「違うよ。だけど、和ちゃんと憂を生かすためには、こうするより他に方法が無いんだって・・・」

竜馬 「生かす・・・?」

唯 「そう・・・ユイが・・・言ってた・・・」

竜馬 「唯・・・が・・・?」



337 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:04:40.13 ID:hHeRzb5o0

やがて。

過度な強さで抱きしめられ続けたゲッター2の装甲が、

不快な音をともなって歪みはじめるのに、それほどの時間は要しなかった。


めきょっ・・・


和 「あ・・・きゃぁ!?こ、コクピットが・・・あぐっ!?つ、潰され・・・」

憂 「」

和 「唯を!唯を助けなきゃいけないのに、いやぁ!こんなところで!こんなのいやぁ!」


めきめきめき・・・っ


竜馬 「や、やめろぉっ!!」


だが・・・

ここで異変が起こった。



338 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:11:42.64 ID:hHeRzb5o0

ゲッターユイの胸の中できしみ続けていたゲッター2が、

ひしゃげ潰れる代わりに、ゲッターユイの中へと沈み始めたのだ。

書き間違えではない。

そう、文字通りに・・・まるで水中に没するかのように、沈み始めたのだ!!


隼人 「バカな・・・」

弁慶 「俺は・・・幻でも見ているのか・・・?」

竜馬 「・・・」


己が目を疑るゲッターチーム。

しかし、彼らの眼前に突きつけられている出来事は、紛れもなく現実のそれであった。

そう。その光景はまるで、獲物が底なし沼にかかり、徐々に沈み行くかのように・・・

ゲッター2はゲッターユイの内に呑まれ、その姿を消し去ろうとしていたのだ・・・!



339 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:17:22.40 ID:hHeRzb5o0

和 「なにこれ・・・なにこれぇっ!?」


ずぶずぶ・・・


弁慶 「あ・・・あ・・・っ!」

隼人 「ば・・・ばかな・・・ゲッター2がゲッターユイに吸い込まれ・・・いや、融合している!」

竜馬 「どういうことだよ、なにが起こってるんだよ・・・」

隼人 「ゲッターユイが・・・ゲッター2を喰らっている・・・」

弁慶 「ゲッターを喰らう!?」

竜馬 「なんなんだ・・・なんなんだよ、これぁ・・・なにがどうなってるんだよ・・・」

竜馬 「なんなんだっ!答えろ、ヘアピンっ!」


ずぶっ・・・ずぶっ・・・



340 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:22:01.48 ID:hHeRzb5o0

和 「飲み込まれる・・・ああ・・・ゲッターの中へ墜ちてゆく・・・」

唯 「和ちゃん・・・」

和 「ああ・・・ゆ、い・・・」

憂 「」

和 「ゆ、い・・・だいす・・・き・・・」

唯 「うん、私も大好きだよ。だから、ね・・・」

和 「ゆ・・・い・・・」

憂 「」

唯 「三人一緒になろう。ずっと、一緒にいようね・・・」

和 「」

憂 「」


唯 「ごめんね・・・和ちゃん・・・ごめんね・・・憂・・・」



341 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:25:22.63 ID:hHeRzb5o0

やがて・・・

程なくゲッター2は完全にゲッターユイという沼に沈み込み・・・

その存在はこの世から、一片の痕跡すら残さずに抹消されてしまった。


唯 「う・・・う・・・えっぐ・・・ひぐっ・・・」

唯 「私・・・私が戦えば、みんなを守れるって思ってたのに・・・
   後悔するような事、起こらないって思ってたのに・・・」

唯 「守れなかったよぉ・・・私がゲッターに乗ったから・・・乗ったせいで、和ちゃんも憂も・・・」

唯 「私のせいだ・・・私の・・・」

唯 「うあ・・・わああぁあああ・・・」


あとに残されたのは、ただ嗚咽を繰り返すのみの唯と。

為すすべもなく、一連の成り行きを見守る事しかできなかった竜馬たち。



342 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:28:06.82 ID:hHeRzb5o0

竜馬 「隼人・・・」

隼人 「・・・」

竜馬 「ゲッターて、何なんだよ・・・」

隼人 「リョウ・・・」

竜馬 「なぁ、教えてくれ・・・ゲッターってのは・・・」


竜馬 「ゲッターってのは、いったい何なんだぁああっっ!!」


竜馬の雄たけびがむなしく響く。

だが、その問いに答えられるものなど、いよう筈もなかった。



343 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:35:16.80 ID:hHeRzb5o0

・・
・・


次回予告!


ついに敵本土の在り処を突き止める事に成功した早乙女博士。

今ここに、人類の逆襲戦が開始される!

悲しき戦いに終止符を打つために出撃した、

ゲッターチームの前に立ちはだかるのは最強にして最大の敵・・・

果たして唯は、そして竜馬たちは強敵に打ち勝ち、人類の明日を手にすることができるのだろうか!?


次回 唯「ゲッターロボ!」第三話にご期待ください!



344 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/10(土) 23:36:36.13 ID:hHeRzb5o0

第二話終了です。お付き合いいただき、ありがとうございました。

第三話でもお付き合い頂ければ、大変嬉しく思います。

それではまた後日に。



345 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/11(日) 01:23:15.84 ID:0gji47CYo

辛すぎる…



346 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/11(日) 01:24:39.69 ID:0gji47CYo

あ、乙でした。面白いです。
憂ちゃん好きすぎて冷静さを欠いてしまった。



347 名前:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b):2011/12/12(月) 20:30:42.33 ID:NHNdRIye0

これである意味ゲッターユイにも三人のパイロットが揃った様なものか・・・





関連記事

ランダム記事(試用版)




唯「ゲッターロボ!」#4
[ 2012/04/12 20:03 ] クロス | ゲッターロボ | CM(0)

コメント(アンカー機能)
●>>1と半角で書き込むと>>1と記事へのアンカーが生成される。
●*1と半角で書き込むと1とコメントへのアンカーが生成される。
上記の2つのアンカーが有効なのは該当記事のみ。

コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

サイト関連
メール ツイッター 最新記事一覧(30件)
ユーザータグ 検索

U:
P:
色々変更
好みのカラーコードをどうぞ

記事の背景色変更


本体の背景色変更


名前の色変更
IE8:重
火狐4.01:軽
chrome:軽


広告4
広告5
広告6