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唯「ゲッターロボ!」#6 【クロス】


SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)@VIPServiseより

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1320490601/

唯「ゲッターロボ!」#index




398 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:29:03.23 ID:t5gd2oPJ0

再開!





399 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:30:30.30 ID:t5gd2oPJ0

・・
・・


地中。

ゲッターライガーとゲッターユイは、

早乙女博士から送られてきた敵本拠地の座標を元に、地下へ地下へ・・・

ひたすら地底へと潜り続けていた。

ゲッターライガーが穴を掘り進み、ゲッターユイも遅れじと後を慕う。


隼人 「間もなく大空洞に出るぞ」

竜馬 「そこに敵の本拠地と・・・」

唯 「謎のゲッターが待ち受けているんだね」

隼人 「そういうことだ。竜馬、大空洞に出たら即オープンゲットする。
     すぐにゲッタードラゴンにチェンジだ」

竜馬 「分かってるぜ。ヘアピンも飛行の準備をしておけよ。
     空洞に出たとたん、真っ逆さまに墜落ってオチじゃ笑うに笑えねぇ」

唯 「だいじょうぶ!」



400 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:34:57.73 ID:t5gd2oPJ0

ゲッターライガーが行く手を塞ぐ最後の岩盤を砕き、その先の空間へと飛び出す!

とたんに重力に引かれ、自由落下を開始する二体のゲッター!!


隼人 「よぉし、みんな飛べぇーー!オープンゲット!!」

唯 「ゲッターウイングっ!!」

竜馬 「チェンジゲッタードラゴン スイッチオン!」


飛行形態をとり、改めて周りを見渡した一行の目の前に広がっていたのは。


竜馬 「こ・・・これは・・・」

隼人 「なんて広さだ・・・」

弁慶 「に、日本の地底にこれだけの空間があっただなんて・・・」

唯 「ここ、本当に地底なの・・・?間違って外に出ちゃったんじゃないの・・・?」


見渡す限り広がる、無辺の大空間であった!



401 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:36:57.18 ID:t5gd2oPJ0

隼人 「間違いなく地底だ。その証拠に下を見てみろ」

唯 「え・・・下・・・?」

隼人 「遥か下・・・俺たちの真下の光景をよく見るんだ」

弁慶 「ん・・・?なんだ、あれ。赤い・・・何かが流れている・・・?」

竜馬 「溶岩・・・マグマだ!」

唯 「え・・・!!」

隼人 「その通りだ。あの中に落ちたら、
     いかにゲッターと言えどもひとたまりも無い。気をつけねばな」

竜馬 「そんなへまはしねぇ。さぁ、目的のものを探すとしようぜ」

唯 「う、うん!」

弁慶 「敵の本拠地、移動可能ってことはどんな形をしているんだろうな?
     やっぱり、なにか戦艦とかみたいな感じなのかな」

竜馬 「まぁ・・・そういうのをイメージしてしまうわな」

隼人 「レーダーの反応では形までは分からなかったが、
     何せ巨大な人工物だ。見つければそれと分かるだろう」

唯 「巨大な何か・・・か。それならすぐに目に付きそうなものなんだけど・・・んー・・・」

唯 「・・・?」



402 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:43:37.49 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「どうした、ヘアピン」

唯 「・・・っ、みんな・・・あ、あれ・・・」

竜馬 「ん?」


何かを見つけたゲッターユイが一点を指差す。

その示された先、視線を向けた一行の目に入ったものとは・・・!!


隼人 「・・・見つけたな」

弁慶 「な、なんだありゃぁ。きょ、巨大な岩・・・?」

竜馬 「ああ・・・他に例えようがねぇな」


そう、それはまさしく巨大な岩。

いや。

巨大すぎる岩であった!


竜馬 「だが、ただの岩じゃねぇ。間違いねぇ、あれこそは・・・」

隼人 「俺たちが捜し求めていた・・・敵の本拠地だ」



403 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:47:57.23 ID:t5gd2oPJ0

単純に岩と言い捨てるには、あまりにも巨大すぎる”それ”は、

悠然と地底の大空間の中で浮遊していた。

いったいその巨体のうちには、いか程のハチュウ人類が生息しているのだろうか。

泰然と見えるその姿はまさに、敵の居城に相応しき威容であった!


弁慶 「な、なんであんなでっかい物が、すぐに目視できなかったんだ」

隼人 「これこそ、奴等お得意のステルス機能なんだろうよ。
     それゆえ、恐竜帝国の本拠地はずっと発見される事がなかった」

竜馬 「たった今までは、な」

唯 「・・・行こう」

竜馬 「ああ、これで終らせる。
     ゲッタービームを何百と打ち込んででも、あの岩の化け物をぶっ壊してやる」

隼人 「・・・ん!?」



404 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:49:25.49 ID:t5gd2oPJ0

隼人 「待て、リョウ!例のゲッター反応、急速にこちらに向かってくるぞ!」

竜馬 「そりゃそうだ!今来なきゃ、一体いつくるってんだ!」

弁慶 「どこだ!どこから来るんだ!?」

唯 「上ーっ!!」


唯の叫びと同時に、散会する二体のゲッター!

その間を黒く巨大な影が、一陣の風のごとく突き抜ける!

そして影は、唯たちの下方数百メートルの位置で停止すると向き直り、

凶悪な全貌を皆の前に晒したのだった!

その姿ははたして・・・


竜馬 「黒い・・・ゲッター・・・」

唯 「黒い・・・ブラック・・・ブラックゲッター・・・?」

隼人 「ああ、設計思想から形状まで紛れもない。明らかにゲッターロボだ・・・」


そう、影さながらの黒いゲッターロボであった!!



405 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:50:26.69 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「おいでなさったか。だがな、敵の紛い物が俺たち本家に敵うと思うなよ。
     かかってきやがれ、粉微塵に砕いてやるっ!」

唯 「ま、待って・・・!」

弁慶 「どうしたんだ、唯ちゃん」

唯 「待ってよ、ちょっと待って!そこの黒いゲッターさんも。
    ねぇ、あなたは誰?もしかして人間なの?」

隼人 「・・・」

唯 「それなら、なにか理由があって恐竜帝国に力を貸してるの?だったら止めて!
    そんな事をしたら、自分も周りの人も悲しい想いをする事になっちゃうんだよ!」

竜馬 「お、おい、ヘアピン・・・」

隼人 「そうだな。ハチュウ人類がゲッターロボに乗れるはずがない。ならば操縦しているのは・・・」

弁慶 「唯ちゃんの友達の時みたいに、人間ってことだよな」

隼人 「同じ人類同士、そして同じゲッター同士だ。戦わずに済むならその方が良い・・・」

竜馬 「いや、しかし・・・」



406 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:51:45.66 ID:t5gd2oPJ0

唯 「聞こえてるよね!?応えて・・・っ」


? 「ゲッタートマホーク・・・っ!!」


唯 「!!」

竜馬 「ヘアピン、あぶねぇ!!」


どがっ!!


唯 「きゃぁっ!!」

唯 「・・・」

唯 「あ、あれ・・・無事・・・??」

竜馬 「しっかりしろ、ヘアピン!」

唯 「りょ、リョウさん・・・」

竜馬 「こいつは人間なんかじゃねぇ!」


間一髪で間に割ったゲッタードラゴンが、ブラックゲッターの攻撃を己のトマホークで受けとめていた。


唯 「ありがとう、リョウさん。でも、どうして人間じゃないって・・・」



407 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:54:08.13 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「考えても見ろ!攻め込まれたハチュウ人類にとって、この戦いはまさに本土決戦!
     そんな大事な戦いに敵である人間を使うなんてありえねぇだろうが!」

隼人 「しかしリョウ。
     ゲッター線が弱点のハチュウ人類が、ゲッターロボのコクピットに入れるはずは・・・」

竜馬 「俺なら入る!」

弁慶 「え・・・」

竜馬 「守る物のため、人々のささやかな幸せを守るために死ねと言われたら、
     俺はゲッターに乗って喜んで死地におもむく!」

竜馬 「その覚悟は、敵だって同じはずだ!!」

唯 「リョウさん・・・」


? 「その通りだ、ゲッターロボ・・・」


弁慶 「話しかけてきた・・・」

竜馬 「お前は誰なんだ。
     わざわざ出向いた客人に対して、名乗りの一つもあって良いんじゃねぇのか・・・?」

? 「もっともだ。では名乗ろうか」

竜馬 「・・・」

? 「我が名はゴール」

竜馬 「ご、ゴール!?」


ゴール 「そう。光輝ある恐竜帝国が万乗の帝王・・・ゴールとは我のことよ・・・!!」



408 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:57:32.49 ID:t5gd2oPJ0

弁慶 「て、帝王・・・」

隼人 「帝王ゴールだと・・・」

唯 「敵の王様が・・・一人で私たちに挑んできたって言うの!?どうして・・・」

唯 「あ・・・」

唯 (そ、そうか・・・この人を倒せば戦いも終る。ユイが言ってたのは、そういう意味だったんだ)

唯 (じゃあ、強大な敵って言うのは、このゴールという人のことだったんだねっ!)

隼人 「敵の親玉が一人で向かってくる理由・・・それは一体なんだ・・・」

竜馬 「・・・へ、びびってんじゃねぇ」

隼人 「しかし、なにかの策かも知れん・・・」

竜馬 「理由なんざどうでも良い。ここでこいつをぶっ殺ししまえば、敵は頭を潰されたも同然・・・!」


409 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 22:59:00.27 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「恐竜帝国を滅ぼすのには、千載一遇のチャンスだぜ!」

ゴール 「舐めるなよ、若造」


ぎりぎりぎり・・・


竜馬 「な・・・!?」

隼人 「なんてパワーだ。ゲッタードラゴンが力負けしている・・・」

ゴール 「我等があまたの勇士を打ち破ったゲッターロボの力とは、この程度の物なのか?」

竜馬 「く、くそ・・・っ!」


ぎりぎりぎり・・・


隼人 「平沢唯!敵の手が塞がっている今が好機だ!お前も攻めかかれ!」

唯 「う、うん!ギー太トマホークっ!!」


トマホーク対トマホークの鍔迫り合いを演じているブラックゲッターの横合いから、

その隙を突かんとゲッターユイが襲い掛かる!

だが、しかし!!


唯 「ごめんねーっ!!」


がしっ!!


唯 「え・・・」



410 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 23:04:09.98 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「なっ!?」

弁慶 「嘘だろ・・・」

隼人 「あ、ありえん・・・」


ブラックゲッターはトマホークを片手に持ち替えると

鍔迫り合いはそのまま、空いたほうの手で、しかもやすやすと・・・

ゲッターユイの攻撃を受け止めて見せたのだ!


竜馬 「桁違いのパワーだ・・・」


そして・・・


ゴール 「ぬんっ!」

唯 「え、ひゃぁっ!?」


そのままゲッターユイの腕を掴み、力任せに振り回す!


唯 「あわわ・・・きゃぁー!」


予想外の力に抗う術とてなく、ゲッターユイはあらぬ方向へ投げ捨てられてしまった。

そして・・・


ゴール 「まずは貴様等からだ」

竜馬 「な、うわぁあああ!?」


鍔迫り合いに競り勝ったブラックゲッターのトマホークが一閃!

ゲッタードラゴンの右腕は、無残にも肩先から切り落とされてしまった!!



411 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 23:08:52.41 ID:t5gd2oPJ0

竜馬 「ぐ・・・、ドラゴンの右腕が!」

唯 「りょ、リョウさん!!」

隼人 「お、おかしい。なぜブラックゲッターはここまでの力を発揮できるんだ・・・?」

隼人 「・・・いや。それだけじゃない。これ程のゲッターを持ちながら、
     なぜハチュウ人類はこの土壇場まで戦線に投入してこなかったんだ・・・!?」

竜馬 「こんな時になにを・・・」

ゴール 「投入したくとも、できない理由があったのだよ」

隼人 「なに・・・!?」

ゴール 「その理由、知りたくば冥土の土産に教えてやろうか」


・・・ぶぅん


竜馬 「・・・これは?サブモニターに映像が・・・」

ゴール 「その答えが、これよ!!」

唯 「え・・・っ!?」



412 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 23:10:22.52 ID:t5gd2oPJ0

強制的に送られてきたその映像に、一同は息を呑み、そして驚愕した!

衝撃的な映像と、そしてその映像に抱く既視観とに・・・!!


唯 「あ・・・あ・・・」


映し出されたのは、薄暗い空間。

その中央に、なにやら複雑に積み上げられた機械がある。

ほのかに光を放つ、その機械の中央には・・・


竜馬 「お、おい・・・まさかこりゃぁ・・・ゲッター炉なの・・・か・・・?」

弁慶 「これって、あの時と同じ・・・」

隼人 「なんということだ・・・」


装置と装置の狭間に、生ける部品となって埋め込まれている一人の人物があった。


唯 「こんなのって・・・こんなのってないよ!」


爬虫類とも人間ともつかない容貌。

しかし機械の一部品とは成り下がっていても、王者の貫禄は決して失っていない。

己が埋め込まれている機械を玉座に見立て、悠然と構えている者こそ・・・


竜馬 「お前が・・・ゴールか・・・」

ゴール 「いかにも、我こそが帝王ゴールよ!」


そう、彼こそがゴール!

かつて恐竜帝国を統べた帝王の、その変わり果てた姿であった!!



413 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 23:21:06.89 ID:t5gd2oPJ0

次回へ続く!



414 名前:以下、あけまして:2012/01/03(火) 23:42:59.41 ID:dxw9re780

ゴール様ktkr




415 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 21:47:39.79 ID:Sr0xVIEw0

再開!



416 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 21:48:44.28 ID:Sr0xVIEw0

竜馬 「・・・」

ゴール 「ふふ・・・驚きのあまり、言葉もなし、か」

唯 「だめだよ、こんなの・・・これじゃ、憂と・・・憂と同じだよ・・・」

隼人 「憂と一緒?・・・そ、そうか。そういうことなのか」

竜馬 「一人で納得してるんじゃねぇ!一体、どういうことなんだ!?」

隼人 「ブラックゲッターのパワーの秘密は、
     ゲッター炉心にコアとして埋め込まれた、ゴール自身にあったんだ」

唯 「うん・・・憂がコアとなったゲッター炉のおかげで、
    和ちゃんがゲッターロボを動かせたように・・・」

隼人 「ゴール自身が、あのゲッターのエネルギー源となっているんだ!」

ゴール 「この姿を見ただけで、全てを推察できるとはさすがよ、ゲッターロボ・・・」

唯 「やっぱり・・・」

ゴール 「我らハチュウ人類は進化の終着点に達し、ゲッター線に見放されし種族。
      だが、言い換えれば、進化の頂点にあるのもまた我々よ」

ゴール 「その帝王である余・・・すなわち進化の頂点の、さらに頂点に座すこのゴールが・・・」

ゴール 「ゲッター炉心と・・・いや、ゲッターエネルギーと強制的に同化すれば、
      さてどうなるか・・・くっくっく・・・」

隼人 「強大な力を得られる事は、自明の理・・・と言うことか」



417 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 21:52:32.73 ID:Sr0xVIEw0

ゴール 「故に我々は、このブラックゲッターを造り上げたのだ。最後の切り札とするために!」

隼人 「待て!だが、お前が組み込まれているゲッター炉心は、どうやって手に入れたんだ?」

竜馬 「そ、そうだ。敷島が持ち去った旧ゲッターロボの炉心は・・・」

唯 「ゲッターユイが、吸収しちゃってる。取り込まれてた憂と一緒に・・・」

弁慶 「そ、そうだよな。いま現存するゲッター炉心は、
     ゲッターユイとゲッターGの二機分しか無いはずだ」

竜馬 「ああ。敷島ははっきり言っていた。自分ではゲッター炉心を作り出す事はできないと」

隼人 「なのになぜ、あるはずのない第三の炉心が、お前等の元に存在するんだ!?」

唯 (あ・・・もしかして・・・)

ゴール 「ふ・・・ふははは・・・我々も舐められたものよ」

竜馬 「!?」

ゴール 「認識が甘いぞ、人間」



418 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 21:53:43.21 ID:Sr0xVIEw0

唯 「恐竜帝国で作ったんじゃないかな・・・」

隼人 「ま、まさか・・・ハチュウ人類にそんなノウハウは無いはずだ!」

ゴール 「貴様は我々の科学力を過小評価しているのではないか?」

隼人 「なんだと・・・」

ゴール 「我々がゲッター関連の研究で貴様らに遅れをとっていた理由は、ただの一点」

ゴール 「この、ゲッター線に耐えられぬ肉体のせいに過ぎぬ」

ゴール 「だが、もし我々の手元に手本とすべきゲッター炉心の実物があったとしたら、どうか?」

隼人 「旧ゲッターロボと、その炉心・・・!」

ゴール 「いかにも。敷島が持ち込んだ”旧ゲッター”という手本があれば・・・」

ゴール 「それを複製・改良して、新たに造り上げる事なぞ造作もないことなのだよ!」

隼人 「敷島が亡命してから出撃するまで、半年ほどしかたっていない。そんな短期間のうちに・・・」

弁慶 「なんて技術力なんだ・・・」



419 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 21:58:05.91 ID:Sr0xVIEw0

唯 「で、でも!いくら作り方が分かったからって、それじゃあなたたちは・・・」

ゴール 「そう・・・このブラックゲッターを完成させるために、
      百にも上る技術者をゲッター線により失った・・・」

唯 「それに、あなた自身だって・・・!」

隼人 「ゲッター炉心と一つになった以上、ゴールの命も間もなく燃え尽きる・・・」

ゴール 「我一個の命など、鴻毛の軽きに如かずよ」

弁慶 「なんていう勝利への執念なんだ・・・」

ゴール 「そう思っているのは、我一人ではない」

ゴール 「これまで多くの仲間が死んでいった。叫び、吼え、呪い、のたうち・・・
      過去の栄光と地上の生活を求め夢見て死んでいった同胞たち・・・」

ゴール 「だが、この犠牲が次代の恐竜帝国の繁栄へと繋がるのならば、安いもの。
      皆その心持があればこそ、喜んで死んでいったのだ」

竜馬 「ゴール・・・!!」

ゴール 「そして、その死の連鎖の最後の締めくくりは、
      帝王である余自らがやらねばならぬ。そう、余の死を持って・・・」


ゴール 「薄暗き地底でコケを食んで生きた帝国の惨めな歴史に、終止符が打たれるのだ!」



420 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:04:17.61 ID:Sr0xVIEw0

唯 「お、同じなんだ・・・」

弁慶 「唯ちゃん?」

唯 「この人も仲間を大切に思って、
   だからなんとしても勝ちたいって・・・そう思って命まで賭けて・・・」

唯 「私たちと、同じなんだ・・・」

隼人 「奴の言葉に惑わされるな!
     利害が違えば戦いは起こる!その事はリョウからも説明されたはずだ!」

唯 「分かってるよ。私たちだって譲れない物があるんだもん。
   ぜったいに負けられない。それは分かるけど・・・」

隼人 「同情している余裕はねぇぜ。ゴールは死ぬ。この戦いに勝っても負けても。
     そう、奴の体は持ってせいぜい、一時間と言ったところだろうな・・・」

唯 「うん・・・」

隼人 「死を意識した者は強い。燃え尽きる寸前の炎が、ひときわ激しく輝くように」

弁慶 「たった一度の出撃しかできない。だからこその切り札・・・!」

竜馬 「・・・」

ゴール 「そういう事だ!話はこれまでよ、死ねぃ!怨敵ゲッターロボ!!」



421 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:08:34.61 ID:Sr0xVIEw0

隼人 「来るぞ!」

竜馬 「へ・・・へへへ・・・」

唯 「リョウさん・・・?」

竜馬 「楽しくなってきやがった・・・そうだよ、そうでなくっちゃなぁ・・・なぁ、隼人。弁慶」

隼人 「リョウ、お前・・・」

竜馬 「最後の敵が小悪党じゃぁ、俺たちも戦い甲斐がないってもんだ」

弁慶 「あ、ああ・・・」

竜馬 「お前だぜ、ゴール。お前こそが俺が求めていた敵だ。
     大儀のため、守る物のために命を惜しまねぇ。お前こそ、男の中の男だ!」

竜馬 「俺の敵に相応しい男だぜっ!」

ゴール 「そうだ、ゲッターロボ!余も楽しいぞ!
      勝負の帰結は必ずや余が手にせねばならない!だがその前に・・・!」

ゴール 「我が最後の戦いを、狂乱の宴を存分に楽しもうぞ!!」

竜馬 「応よっ!!」

隼人 「リョウらしいぜ。
     それじゃあ俺も、互いの民族の命運をかけた大博打、乗らせてもらうとしようか」

隼人 「こいや、ゴール!!堂々とやろうぜ!」

弁慶 「隼人まで・・・こうなりゃ俺もやけだ!やってやる!!」

唯 「私だって負けられない!澪ちゃんやりっちゃん、みんなの未来を守るんだ!」



422 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:23:48.47 ID:Sr0xVIEw0

激闘が始まった!

己が命の灯火を燃やし、絶大なパワーで竜馬たちを圧倒するゴール!

三位一体、片腕を失ってもチームワークで足りずを補い一歩も引かぬゲッターロボG!

そして、和や憂の想い、大切な友人たちの明日を背負って戦うゲッターユイ!

三者三様の戦う理由を胸に抱き、三体のゲッターロボは激しくぶつかり合う!!


戦いは熾烈を極め、両陣営一歩も退かずの攻防戦はすでに開始より三十分を過ぎ・・・

勝敗の帰結は依然として靄のむこう、杳として知れなかった。



423 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:25:12.49 ID:Sr0xVIEw0

竜馬 「ゲッタービーム!!」

ゴール 「甘いわ、ゲッターシールドっ!!」

竜馬 「奴の手を封じた!いまだヘアピン!」

唯 「うわあああっ!ギー太トマホークブーメラァーン!!」

ゴール 「ぬおっ!?」

隼人 「隙ができた!この機を逃すな、リョウ!」

竜馬 「分かってる!もう一度喰らえーっ!ゲッタービー・・・」

ゴール 「甘いと言っておるぞ、木っ端がっ!!」

竜馬 「か、かわしやがった!?」

弁慶 「そのまま突進してくるぞ!」

ゴール 「うおおおお、ゲッタートマホーク!」

隼人 「リョウ、かわせぇ!!」

竜馬 「・・・っ早い!?」

弁慶 「喰らっちまう!」



424 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:29:24.28 ID:Sr0xVIEw0

唯 「リョウさぁーん!」

竜馬 「ヘアピン!」

唯 「ゲッターぁ、うん・たんっ!」

ゴール 「間に入って、余の攻撃を受け止めただと!?」

竜馬 「真剣白刃取りとは、魅せるじゃねぇか!」

唯 「今だよ!」

竜馬 「分かってる!喰らえぇええ、ゲッターパンチっ!!」

ゴール 「ぐああっ!」

竜馬 「うおっ!?」

隼人 「パンチが弾かれただと!?」

竜馬 「く、なんて硬い装甲なんだ・・・パンチじゃ威力に限界がありすぎる・・・」

弁慶 「右腕ごと、トマホークを持っていかれたのは痛かったな・・・」

ゴール 「ぬうううん!」

唯 「ひゃあっ!」

竜馬 「ヘアピン!」

唯 「すごい力だよ!カスタネットが壊されちゃった!」

ゴール 「うん・たん敗れたりぃ!」



425 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:31:17.07 ID:Sr0xVIEw0

ゴール 「そして、受けよっ!」」

唯 「あ・・・」

ゴール 「ゲッターぁぁビーぃぃぃムっ!!」

竜馬 「ヘアピン、避けろぉー!」

唯 「え・・・あああああっっ!!」

竜馬 「ヘアピンーっ!」

隼人 「真正面から、ゲッタービームをもろに食らいやがった・・・!」

唯 「あ・・・うぁ・・・」

竜馬 「ヘアピン!ヘアピン、しっかりしろ!機首をあげろ、このままじゃ溶岩に真っ逆さまだぞ!」

唯 「りょ、リョウさん・・・」

竜馬 「くっ・・・、待ってろ、今・・・」

ゴール 「行かせん!」

竜馬 「ご、ゴール、貴様!」

弁慶 「ああ・・・あああー、ゲッターユイがマグマの中に・・・」

隼人 「・・・くっ!」

唯 「・・・」

竜馬 「うお、ヘアピン・・・ヘアピン・・・」

唯 「りょ・・・リョウ・・・さ・・・」


ザッパーンッ!


竜馬 「唯ぃーーーーっ!!」

ゴール 「ふはははは!ゲッターロボよ、
      これで一対一よな!次は貴様が溶岩に溶かされる番よ・・・!」

隼人 「お、おのれ・・・」

弁慶 「唯ちゃん・・・ちくしょう・・・」

竜馬 「・・・てめぇ・・・てめぇ・・・てめぇ・・・」

竜馬 「てめぇーーーっ!!
     貴様は絶対に俺の手で息の根を止めてやる!楽には殺さねぇからな・・・っ!!」



426 名前:以下、あけまして:2012/01/04(水) 22:32:25.55 ID:Sr0xVIEw0

次回へ続く!



427 名前:以下、あけまして:2012/01/05(木) 03:08:48.36 ID:y/hWPsBL0

乙!このゴール様、割と小物だった漫画版及びTV版より威厳があっていいな。ネオゲに近いかも



428 名前:以下、あけまして:2012/01/05(木) 05:10:54.34 ID:hLnppT1go

大魔王ユラーとはなんだったのか乙




429 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 22:55:13.77 ID:CNg5fGw80

再開!



430 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 22:58:00.84 ID:CNg5fGw80

・・
・・


凄いなぁ・・・凄く強い・・・

これじゃ私、敵わないよ。


ユイ 「唯ちゃん」


ユイ・・・

あは、ごめんね。私、やられちゃったみたい。

マグマの中に落ちちゃったんだよね。
隼人さんが言ってた。いくらゲッターでも、マグマに落ちたら一たまりもないって。

私ね・・・負けちゃった。


ユイ 「戦いはまだ続いてるよ」

ユイ 「見て・・・」



431 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:02:31.36 ID:CNg5fGw80

あ・・・頭の中に映像が・・・

ああ・・・戦ってる・・・

ゲッタードラゴンとブラックゲッターが戦ってる。


ユイ 「みんな、唯ちゃんが死んじゃったって思ってる。でも、誰も諦めてないよ」

ユイ 「最後の勝利を信じて、悲しみをかみ殺して戦ってる」

ユイ 「絶対に負けられない戦いだって、そう思ってるから」


うん。

きっとリョウさんなら敵をやっつけてくれるよね。勝ってくれるよね。

みんなの未来、守ってくれるよ・・・ね?


ユイ 「無理だよ」


え・・・


ユイ 「リョウさん達は負ける」


え、うそ・・・


ユイ 「負けるよ。ブラックゲッターの性能とパワーと、そしてゴールの執念の前に」



432 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:03:56.45 ID:CNg5fGw80

うそ、うそうそ!

だって、リョウさんだよ!あんなに強いリョウさんが負けるはずなんてない!


ユイ 「唯ちゃん、忘れてるでしょ。なぜ、唯ちゃんがゲッターのパイロットに選ばれたのか」


え・・・


ユイ 「そして、どうして和ちゃんや憂ちゃんがゲッターと一つにならなきゃならなかったのか」

ユイ 「唯ちゃん、忘れてる」


それって・・・


ユイ 「あなたがいて初めて、人類は勝利する事ができる」

ユイ 「そのためのゲッターユイであり、和ちゃんと憂ちゃんであり・・・」


・・・


ユイ 「そして、あなた。平沢唯なんだよ?」


・・・!!



433 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:06:06.11 ID:CNg5fGw80

そっか、そうだよね。

私、こんなところで溶かされてる場合じゃないんだもんね?

あんまり敵が強いものだから、つい弱気になっちゃって・・・

私がいま戦うことをやめたら、いままでの事。全部が無かったことになっちゃうんだもんね。


ユイ 「うん」


だけどさ。

じゃあどうしたら良いのかな。

ゲッターユイじゃブラックゲッターには勝てそうにないし・・・

それにマグマに落ちちゃって、機体も溶け始めてる。

この状態で戦いに戻っても、とてもみんなの力になれるとは思えないよ。


和 「バカね、唯」


え・・・


憂 「お姉ちゃん、あいかわらずなんだから」


和ちゃん・・・憂・・・



434 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:07:46.55 ID:CNg5fGw80

和 「私たちがここにいる理由、考えて見なさい」

憂 「お姉ちゃんと一つになるために、こうしているんだよ?」


あ・・・

そ、そうか・・・私も・・・和ちゃんや憂と一緒に・・・

そうか、そうだったんだ・・・


和 「唯、怖い?」


うん、ちょっとだけ。


ユイ 「何も恐れることはない。全ては同じエネルギーから発生しているのだから」

ユイ 「そして、みんな同じ次元に存在する」


みんな・・・?



435 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:10:50.00 ID:CNg5fGw80

~~~♪


あ・・・このメロディは。


~~~♪


みんなが、ムギちゃんやりっちゃん、澪ちゃんが私のために作ってくれた歌・・・

みんな・・・みんな・・・

みんな、大好き。

みんな一緒。

みんな、私と一緒にいてくれる。


~~~♪


ユイ 「そう」

和 「みんな」

憂 「ここにいる」


和ちゃん・・・憂・・・


竜馬 「唯いいいいいっ!!」


リョウさん・・・

リョウさんも呼んでる。

・・・

分かったよ、和ちゃん、憂・・・ユイ。

私もみんなと一つになる。


和 「行こう、唯!」

憂 「お姉ちゃん!」


うんっ!


唯 「チェンジゲッターユーイ、スイッチオンーっ!!」



436 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:12:43.53 ID:CNg5fGw80

・・
・・


竜馬 「・・・!」

隼人 「どうした、リョウ」

竜馬 「唯の・・・唯の声が聞こえた」

弁慶 「え、だって唯ちゃんはさっき・・・空耳じゃねぇのか?」

竜馬 「聞き間違いなんかじゃねぇ!確かに聞こえた・・・あれは唯の声だ!・・・見ろっ!」

隼人 「え・・・!?」


竜馬に促されて、隼人が目を向けた先。

灼熱のマグマが轟々と流れる、彼らの足元の遥か下。

先ほどゲッターユイが消えて行った、その奔流の中。


隼人 「あれは・・・」

弁慶 「何かが・・・何かが浮き上がってくる・・・」

ゴール 「お、おおおお」

竜馬 「・・・」


溶岩の表層を突き破り、彼らの眼前に現れた物とは・・・


ゴール 「・・・なんだ、あれは」



437 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:14:26.97 ID:CNg5fGw80

弁慶 「ギター・・・」

隼人 「巨大な・・・ギー太!?」

竜馬 「唯いぃぃいぃぃっ!!」


敵味方入り混じった視線を一身に受けながら。

マグマの飛沫を飛散させて、巨大なギー太は飛び上がる!

ゲッターロボGへ!

その左腕に向かって!

流竜馬の差し伸べる、その先へ向かって!!


隼人 「何だあれは!?ゲッターの身の丈ほどもある、巨大なギー太だと・・・!?」

竜馬 「唯だ!」

弁慶 「なんだって!」

竜馬 「ゲッターユイがチェンジした姿だ!」



438 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:15:55.66 ID:CNg5fGw80

隼人 「そんなはずはない!ゲッターユイに変形機構は付いていないはずだ!」

竜馬 「俺にはわかる!あれは唯だ!」


唯 「リョウさん、受け取ってーっ!」


竜馬 「おおよっ!!」


巨大なギー太と化したゲッターユイのネックを掴み、見事キャッチに成功するゲッタードラゴン!

途端に、己が身の程の重量を片手だけで受けた衝撃が、ずっしりとドラゴンを震わせる。

その重さを、唯の生存の確かな実感として、竜馬はしっかりと受け止めた。


竜馬 「へ・・・心配させやがって・・・ちゃっかり生きてやがったか」

唯 「嬉しかったよ」

竜馬 「あん?」

唯 「リョウさん、初めて名前で呼んでくれたね」

竜馬 「ば、馬鹿野郎!こんな時にどうでもいいこと、言ってんじゃねぇ!」

唯 「へへ」



439 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:18:05.10 ID:CNg5fGw80

隼人 「平沢唯・・・これは一体、どうなっているんだ」

唯 「一つになるの」

隼人 「・・・?」

唯 「私たちがバラバラに戦っても、あの人には勝てない。
   だから、みんなの力を一つに合わせる。そのために・・・」

唯 「ゲッターユイは武器になったんだ。ユイや和ちゃん、憂の力を借りて・・・」

隼人 「武器に・・・”なった”?」

唯 「うん。組成から構造を組みなおし、まったく新しい形にゲッターユイを作り変えたの」

隼人 「そんな事が可能なのか・・・」

唯 「それがゲッターの力だから・・・」

竜馬 「ゲッターの・・・力・・・」

唯 「そう、ゲッターの力。みんなの力。ね、感じて・・・」

隼人 「・・・う!?」

弁慶 「おい、こりゃぁ・・・」

竜馬 「・・・感じる」

唯 「うん」

竜馬 「唯、感じるぞ。
     ゲッターユイを通して、強大な力が俺たちに流れ込んでくるのが分かる・・・!」

隼人 「ゲッタードラゴンのゲッター値がどんどん上がっていく・・・
     これはまるで、俺たちが始めて平沢唯とであった、あの時のようだ」

竜馬 「これなら・・・これなら勝てる!
     パワーで競り負けなければ、ゲッターの扱いはこっちの方が上なんだ!」



440 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:19:52.36 ID:CNg5fGw80

ゴール 「おおお・・・恐ろしや・・・
      ゲッターとは・・・ゲッターとはどこまで底が知れない化け物なのか」

唯 「違うよ、私たちはどこまでもただの人間だよ。人間だから、人間であったから・・・」

唯 「こうして、心と力を一つにできる・・・!」

ゴール 「認めん、認めんぞ・・・この身を犠牲にしてまで得た力、
      それの上を行く化け物の存在など、断じて余は認めんぞ!」

竜馬 「ならばゴール。その化け物の力、一つになった俺たちの力を、その身に刻んで死んで行け!」

ゴール 「余の帝国のため、勝利のため!認めるものかぁあああっ!!」

竜馬 「来い、ゴール!長年の因縁に決着をつける!今がその時だ!」

ゴール 「うおおおお!」


半狂乱となったゴールが、後先省みずにゲッタードラゴンに向かって突撃してくる!


ゴール 「死ねぇい、ゲッターぁ!」


負けじとゲッタードラゴンもゴールに向かって跳躍した!

彼我の距離は、たちまちにして互いの攻撃範囲の内に縮まる。

振りかざされる、二対のトマホーク!

今まさに。

敵味方双方の、渾身の力を込めた最後の一撃が・・・

振り下ろされようとしていた・・・!!



441 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:21:47.00 ID:CNg5fGw80

ゴール 「死ね、死ねぇえい!ゲッターァトマホォォォォクっ!!」


竜馬 「俺たちも行くぜ、唯!」

唯 「うん、リョウさん!」


竜馬 「グレートぉ・・・!」

唯 「ギー太ぁ・・・!」

竜馬・唯 「トマホォォォォォォォクっ!!」


がきいいいいいんっ!!


竜馬 「これが俺たちの、人類の力だあああああああっ!!」



442 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:22:59.80 ID:CNg5fGw80

・・
・・


静寂が、訪れていた。

そこにあるのは、森閑とした静けさと・・・

トマホークを振り下ろした姿勢のまま微動だにしない、二体のゲッターロボ。

それだけであった。

だが、やがて。

その静謐の時間にも終わりが訪れる。

沈黙の時を破ったもの。

それは、片方のゲッターから起こった爆音であった。


どんっ!


最初に肩口から起こった爆発は、トマホーク諸共その腕を跡形もなく破砕しさり、続いて・・・


どんっ!

どんっ!

どどんっ!


爆発は全身へと鎖的して行った。



443 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:24:01.49 ID:CNg5fGw80

ひとつ爆焔が上がるごとに、その部分のパーツは跡形もなく吹き飛んでゆく。

頭部が消し飛び。

脚部が粉砕され。

ゲッターは瞬く間に人の形を失わせていった。

そのゲッターこそ果たして・・・


ゴール 「う・・・呪ろわしや・・・ゲッターロボ・・・・っ!」


今や胴体と片腕を残すのみの無残な姿となり果てし・・・

帝王ゴールのブラックゲッターであった・・・!



444 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/05(木) 23:25:23.91 ID:CNg5fGw80

次回へ続く!



445 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/01/06(金) 13:58:56.99 ID:ACryCCZQ0

乙!




446 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:35:10.77 ID:DemzQWa60

再開!



447 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:35:57.41 ID:DemzQWa60

ゴール 「やられたわ、完膚なきまでに。余の完敗よ・・・」

竜馬 「ゴール・・・」

ゴール 「堅牢なり人類の盾・・・見事なりゲッターロボ・・・!!」

隼人 「・・・」

弁慶 「・・・」

ゴール 「なれどっ!!」

ゴール 「栄光ある恐竜帝国が歴史、ここで潰えさせはせぬ!」


ごごごごご・・・


竜馬 「な、なんだ、この振動は・・・」



448 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:38:39.12 ID:DemzQWa60

唯 「リョウさん、恐竜帝国の本拠地が!」

竜馬 「敵の本土が、急降下を始めただと!?」

弁慶 「そんな・・・自分の親玉を見捨てて、テメェ等だけ逃げようって寸法なのか!?」


・・
・・


マシーンランド司令室。


バット 「マシーンランド急速潜行。マグマ最下層まで退避。その後、我々は・・・」

兵A 「・・・」

兵B 「・・・」

バット 「休眠期に入る」

兵A 「しかし、陛下をこのまま置き去りにするなど、それではあまりに・・・あまりに・・・」

バット 「言うな。全ては陛下が思し召しである。
      陛下が身を挺し、時間を稼いで下さるからこそ、我々は望みを次代に繋ぐ事ができるのだ」

兵B 「将軍・・・」

兵A 「む、無念です・・・」

バット 「今日のこの日を。この無念さを忘れるな。
      我々は再び地底に潜み、薪に臥し胆を嘗めてでも生き延びねばならない」

バット 「そして休眠を終え力を盛り返した暁にこそ、今日この日の恨みを雪ぐ。必ずな・・・」

兵A 「は・・・!」

バット 「・・・偉大なる帝王ゴールに最敬礼!」

兵士達 「ゴール陛下、万歳!」

バット (陛下、ご安心召され。
      姫殿下は必ずやバットめが、陛下に劣らぬ帝王に育て上げて見せましょうぞ・・・)



449 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:42:55.11 ID:DemzQWa60

・・
・・


隼人 「逃すな竜馬、追え!マグマに潜られたら、ゲッターでも追う事はかなわん!」

竜馬 「分かっている!!」

ゴール 「そうはさせん!!」


それは突然の出来事だった。

ブラックゲッターがゲッタードラゴンの前に立ちふさがり、そして。

おもむろに、残った腕で己が胸の装甲を剥ぎ取ったのである!


竜馬 「な、なんだ?なんのつもりだ!?」

ゴール 「貴様との勝負には負けたが、マシーンランドの退避だけは必ず成し遂げさせて見せようぞ!」

竜馬 「!?」

唯 「あ・・・っ!」



450 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:47:32.24 ID:DemzQWa60

ゴール 「黄泉路への道づれになってもらおうか、ゲッターロボぉ!!」

唯 「リョウさん、逃げて・・・!」

竜馬 「唯、一体なにが・・・」


竜馬が逡巡している間にも、ゴールの奇行は続いていた。

むき出しになった胸部の機械郡。その中にブラックゲッターは、己の腕を突っ込んだのである・・・!

そして、次に腕が引き抜かれた時。

その手には一つの装置が握られていた。

そう、それこそは・・・ゲッター炉心。

ゴールというコアが埋め込まれた、ブラックゲッターの心臓部その物であった!


ゴール 「はは・・・ふははははっ!」


弁慶 「あ、あれがゴール・・・」

竜馬 「ゴールが俺たちの目の前に・・・哀れな姿を晒しやがった・・・」



451 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:49:46.11 ID:DemzQWa60

唯 「・・・あの人、武蔵さんと同じことをするつもりだよ!」

隼人 「ゲッター炉心を暴走させようとしているのか・・・」

竜馬 「自分もろとも、ブラックゲッターを自爆させるつもりなのかよ」

唯 「うん。そうして私たちをここから追い払って、そして・・・」

隼人 「その隙に本土をマグマの中に逃す算段ってわけだな」

弁慶 「じゃああいつ、最後には元から自爆するつもりで・・・」

竜馬 「ゴール、お前・・・」

隼人 「リョウ、脱出しよう。巻き込まれたら、俺たちはみんな蒸発しちまう」

唯 「ブラックゲッターのゲッター値、どんどん上昇してるよ。爆発までもう、時間が無い!」

弁慶 「無念だけど・・・リョウ」

竜馬 「・・・わかってる。行こう、脱出だ!」



452 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:53:18.58 ID:DemzQWa60

・・
・・


ゲッタードラゴンが、大空洞に侵入してきた穴より脱出し。

マシーンランドが溶岩層へ退避を終え。

大空洞には今、ただ一人。

死に体の帝王ゴールのみが残されていた。

どんどんと高まっていくゲッター値。炉心の暴走は、間もなく臨界を迎えようとしていた。

己の死が寸刻の先に迫った今、ゴールの胸に去来しているものはなにか。

勝負に敗れた無念か。

強敵に向ける敬意か。

己の人生の軌跡か。

帝国の行く末への懸念か。

それとも・・・


ゴール 「ジャテーゴ・・・」


万感の想いを込めて囁かれた娘の名前を最後に。

帝王ゴールの肉体は乗機と共に轟音の中で四散した。



453 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:55:39.26 ID:DemzQWa60

・・
・・


地上を目指すゲッターチームの元へも、岩肌を震わせ大空洞での爆発が伝わってきた。


竜馬 「ゴール・・・」

隼人 「さすがは恐竜帝国の帝王と言ったところか。奴もひとかどの男だったな」

竜馬 「ああ・・・多くの人の命や幸せを奪ったゴールを許す事はできねぇが・・・だけどよ」

竜馬 「もし、さだめが少し変わっていたら、あいつとは美味い酒が飲めてたかも知れねぇよな・・・」

隼人 「・・・考えても、せん無い事だ」

竜馬 「分かってる。なんにせよ、まだ終わりじゃねぇ。
     ゴールは倒したが、奴らの本拠はけっきょく無傷で残しちまった」

弁慶 「戦いはまだ終っちゃいない。物思いにふけるには、ちょいと早いってことか」

隼人 「確かに終わりじゃない。だが、物思いにふけるくらいの時間は貰えるんじゃねぇかな」

竜馬 「どういうことだ?」

隼人 「ずっと考えていたんだ。そしてやっと、納得のいく答えを割り出す事ができた」

竜馬 「・・・?もったいぶらずに、結論を言ってくれ」

隼人 「じゃあ、言おう。
     なぜやつ等が住処を発見される危険を冒してまで、俺たちにゲッターをぶつけてきたか」

隼人 「発見されたらされたで、ゴール自らが出てきて、
     賭けのごとき戦いを仕向けてきたのはどうしてか」

竜馬 「どうしてって、そりゃぁ・・・あ」



454 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 20:58:19.68 ID:DemzQWa60

竜馬 「奴らに残された時間がわずかだったってこと、か」

隼人 「ああ、おそらくはな」

弁慶 「あのー・・・俺にもわかるように、もちっと噛み砕いて話してくれないかなぁ」

竜馬 「休眠期だよ」

弁慶 「え・・・と?」

隼人 「爬虫類から進化した奴等が”冬眠”をする事はお前も知っているだろう」

弁慶 「じゃあ、あいつ等は
     目前に迫った休眠を前に地上を手に入れようとして、焦ってたってことなのか?」

竜馬 「ああ。そして、その目論見は俺たちがブッ潰した」

隼人 「奴等がどれ程の期間を休眠に費やすかは分からんが・・・
     ゴール自らが命を捨てて向かってきたくらいだ」

隼人 「おそらく当分は、日の目を見る事はなかろうよ」

弁慶 「そうか・・・じゃ、じゃあ、と言うことはさ・・・
     俺たち・・・勝った・・・んだよな・・・?」

竜馬 「とりあえずはな」

弁慶 「そうか・・・そうか!
     やった、やったぜ、俺たちは人類の未来を守り通したんだ・・・やった!!」

竜馬 「ああ、やったんだ。やったんだぜ。なぁ、武蔵・・・お前の死、無駄にはしなかったぞ・・・」

隼人 「リョウ・・・」

弁慶 「・・・」



455 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 21:02:31.66 ID:DemzQWa60

隼人 「・・・まぁ、とりあえずは一段落だ。
     だが、いつか奴等が復活した時のために、準備はおろそかにはできんがな」

竜馬 「わかってるさ・・・だが・・・」

隼人 「だが?」

竜馬 「こいつは・・・唯は。なぁ、もう良いだろう」

弁慶 「そうだよな。唯ちゃんはもう、十分過ぎるほど頑張ってくれたんだしな」

隼人 「ああ。いつ復活するか分からない敵に、いつまでも彼女を縛り付けておく必要も無いだろう」

竜馬 「そうさ。そういうのは、他に行き場が無い、俺たちみたいな人間の役割だ」

隼人 「・・・」

弁慶 「・・・」

竜馬 「唯・・・お前が言ってたとおり、戦いは終ったぞ。そう、最後の戦いが終ったんだ」

竜馬 「だから、お前はお前の居場所に戻れ。
     お前が守り通した友達の未来と、おまえ自身も共に歩むんだ」

唯 「・・・」

竜馬 「唯・・・?」



456 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 21:04:22.34 ID:DemzQWa60

弁慶 「疲れちゃって、寝ちゃったんじゃないか?」

隼人 「ならば、寝かせておいてやろう。
     琴吹重工までの道すがら、コクピットを揺りかごにするのも、なかなかおつな物さ」

竜馬 「そうだな。どうせ、唯がゲッターに乗る事はもう無いんだ。だったら最後くらいは、な」

弁慶 「それはそうとリョウ、唯ちゃんのこと、すっかり名前で呼んじゃってるのな」

竜馬 「・・・あ」

弁慶 「しかも呼び捨てにして、いやらしい奴だなぁ」

竜馬 「そんなんじゃねぇ、これはその、勢いでつい・・・」

弁慶 「勢い余って馴れ馴れしくしてみましたってか?自称硬派の言い訳はみっともないぜ」

竜馬 「弁慶、てめぇ後で覚えてろよ!ボロ雑巾みたいにズタズタに引き裂いてやるからな!」

弁慶 「おー、怖い怖い」

隼人 「ふ・・・青春だぜ」


唯 「・・・さよなら」


竜馬 「ん・・・?誰か、なにか言ったか?」

隼人 「いや・・・?」

竜馬 「そうか・・・空耳だったか?」


唯 「・・・」



457 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 21:06:12.92 ID:DemzQWa60

・・
・・

次回予告!


帝王ゴールは倒れ、恐竜帝国の脅威は去った。

人類に再び、希望に満ちた明日がもたらされたのだ!

・・・しかし。

唯を取り巻く人々にとっての本当の悲劇・・・

それはむしろ、戦いが終った今より始まろうとしていた。


次回 唯「ゲッターロボ!」最終回にご期待ください!



458 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道):2012/01/07(土) 21:10:16.62 ID:DemzQWa60

第三話終了です。

それでは次回の最終回でも、またお付き合い頂けたら嬉しく思います。

では、また後日・・・



459 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方):2012/01/07(土) 23:37:44.37 ID:4FyTYK710

乙!
次回から最終回か…楽しみなような寂しいような



460 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区):2012/01/10(火) 07:31:55.66 ID:irHmPLq7o

乙!
最終回楽しみに待ってるお。





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唯「ゲッターロボ!」#6
[ 2012/04/17 21:54 ] クロス | ゲッターロボ | CM(0)

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