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梓「2つの影」 【恋愛】


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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:04:59.04 ID:OjJL1wJ/0

ゆ・い。

その2文字が、さっきから頭に浮かんでは消え、また浮かんでくる。何回も、何回も。

なんで?

秋の夕暮れを背に歩きながら、梓は戸惑うばかりだった。

梓をうつした影は何処か寂しそうだ。





7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:05:40.24 ID:OjJL1wJ/0

梓「ううっ、寒っ」

そこら中を赤く染めていた木々は枯れ、もう冬もそこまで迫っている。

梓の歩みは自然とはやくなっていった。



梓「なんでこんなに寒いの?何かあったかいものないかなー?」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:06:04.69 ID:OjJL1wJ/0

ゆ・い。

その名前が、ふいに頭に浮かんで消えたのはそんな時だった。
はじめはそんなに気にしていなかったけど。

ゆ・い、ゆ・い、ゆ・い……。

それからあとは次から次へと、唯の名前が思い出される。

寒いと思っていたのも忘れてしまっていた。



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:06:28.21 ID:OjJL1wJ/0

どうして?

どうして歩いてる時に唯先輩の名前が?

不思議で仕方が無い。

梓が首をかしげた時だった。



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:06:52.78 ID:OjJL1wJ/0

純「ねえ梓」

梓「どうしたの」

純「あずさってさ、好きな人とかいないの?」

梓「なんで急にっ!?い、いないよ!」

純「へー。ならいいんだけどね」にやにや

梓「なによもうっ」

梓の文句など耳に入らない風に、純は何処かへ行ってしまった。



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:07:23.71 ID:OjJL1wJ/0

好きな人、かあ。

ゆ・い。

嫌なタイミングで思い出してしまったと顔を真っ赤にする梓。

私が唯先輩のことを?
……ないない。まさかね。

梓「へっ?」

梓は思わず声に出してしまった。
ふと目の端にうつった広告が見えてしまったからだろう。

『ユイ、○月△日待望のニューアルバムをリリース!』

迷惑な広告もあるものだ。
思わずその広告に向かって梓は舌を出した。



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:10:13.71 ID:OjJL1wJ/0

翌日

律「うぅー。寒くなってきたなぁ」

澪「ほんとだよ」

紬「今暖かいお茶いれるから待っててね」

澪「ありがとな」

律「そういえば唯は?」

澪「唯?もうすぐくるだろ」


がちゃ



17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:10:34.32 ID:OjJL1wJ/0

唯「こんにちは~」

澪「ほらきたきた」

律「おーっす唯!」

唯「あれ?あずにゃんは?」

律「もうすぐくるだろ」

澪「唯はほんとに梓が好きだな」ふふっ

律「あれぇ?澪しゃんやきもち?」にやにや

澪「ちっ、ちがっ!」

澪「あたしは、その……りつが…その…」

紬「ふふっ。お茶入りましたよ~♪」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:11:08.49 ID:OjJL1wJ/0

唯「おいしいねこれ!」

紬「そうかしら?気に入ってもらえて良かったわ」

律「それにしても梓遅いなぁ」

唯「…」

紬「大丈夫よ唯ちゃん。きっと来るわよ」

唯「う……ん…」


がちゃ

紬「ほらね?」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:11:44.52 ID:OjJL1wJ/0

梓「こんにちは。遅くなってすみまs」

唯「あずにゃ~ん!」だきっ

梓「ちょっ、唯先輩!?」

律「いいじゃんか梓。唯すごく心配してたんだぞ?」

梓「はぁ…」

唯「あずにゃんっ♪」

梓「…」くすっ

律「ほら唯!もういいだろ?」

唯「へーい」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:14:47.75 ID:OjJL1wJ/0

唯「ねえねえあずにゃん!今日のお菓子も美味しいんだよ~」

梓「そうですか。……って練習しますよ!?」

紬「まあまあ梓ちゃん、とりあえず座りましょ?」

澪「食べ終わったら練習するからさ」

梓「…わかりました。でも今日は絶対練習しますからね!」


がちゃ



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:15:10.56 ID:OjJL1wJ/0

和「こんにちは。澪いるかしら?」

唯「あ、和ちゃん!」だきっ

むっ。
唯先輩私以外に抱きつくなんて…

澪「ああ和、どうした?」

和「先生に頼まれて澪に渡すプリント持ってきたのよ」

澪「ありがとなわざわざ」

和「気にしないで。じゃ、私生徒会室戻るね。唯もそろそろ離れなさい」

唯「わかったよぅ」


ばたん



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:16:46.73 ID:OjJL1wJ/0

律「梓、そう不機嫌になんなって」

梓「なってませんよ!」

紬「ふふっ♪」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:17:32.00 ID:OjJL1wJ/0

練習後


律「さあそろそろ終わるか!」

紬「そうね」

澪「じゃ、帰るか!」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:18:48.98 ID:OjJL1wJ/0

帰り道

澪「それにしても最近唯すごくうまくなったよな」

律「そうだよなぁ」

紬「すごいわ唯ちゃん!」

唯「いやぁ~それほどでも~」てれてれ

なに顔赤くしてるんですか。
つまんないの。

律「梓もそう思うだろ?」

梓「ま、まあまあです」

唯「あずにゃん…」うるっ

梓「うっ…」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:19:20.64 ID:OjJL1wJ/0

唯と梓は他の三人と別れ、2人で帰っていた。

うわぁ話しにくいなあ。
さっきのこともあるけど、昨日のことが……

唯「どうしたのあずにゃん?顔真っ赤だよ?」

梓「へっ!?いや、なんでもないです、ほんとに、なんでも!」

唯「へんなの」

そう言う唯の顔は何処か不満げで、2つの影はお互いにそっぽを向いていたように見えた。



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:19:52.19 ID:OjJL1wJ/0

翌日、授業後

唯「ねえねえみんな!」

紬「どうしたの、唯ちゃん?」

唯「今日金曜日じゃん?みんな土日暇?」

律「暇だけど…」

唯「じゃあさ、うち泊まっていかない?」

紬「いいわね!」

澪「でも…いいのか?」

唯「いいよいいよぉ」

律「梓はどうすんの?」

唯「あずにゃんには憂がきいてくれてるよ」



33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:21:22.59 ID:OjJL1wJ/0

ぶるぶる…

唯「ほら、噂をすれば、だよ」

澪「で、どうなんだ?」

唯「あずにゃんもこれるって」

律「じゃあ早速お邪魔するか!」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:22:07.44 ID:OjJL1wJ/0

帰り道

律「おーいあずさー」

梓「こんにちは、みなさん」

澪「あれ?憂ちゃんは?」

梓「憂は買い物してくるらしいです」

唯「憂なに作ってくれるんだろ?」わくわく

律「唯もたまには手伝えよ?」

唯「わかってるよぉ」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:22:32.11 ID:OjJL1wJ/0

てくてく…

澪「あっ!?」

紬「どうしたの、澪ちゃん?」

澪「そういえば着替えとりに帰らなくちゃ」

律「ほんとだ!忘れてた…」

律「ちょっといってくるわ!」

紬「私澪ちゃんの借りていいかしら?」

澪「ああ。じゃあムギもうちくるか?」

紬「そうさせてもらうわ」

律「ほら、澪はやく!」だっしゅ

澪「ちょ、律速い!」だっしゅ



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:23:12.36 ID:OjJL1wJ/0

唯梓「…」


唯「どうする、あずにゃんも帰る?」

梓「はい……でも」

もう少しだけ、唯先輩のそばにいたいな。
どうしてそんなこと思ったのだろう?
なんでかは分からないけど、そんな気分で、唯先輩と離れたくない。



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:24:27.62 ID:OjJL1wJ/0

唯はどんな表情をしているのかと覗き込む梓。

どうしたの?と唯。

目が合った2人の顔は秋の夕暮れに照らされ赤くなっていた。

唯「まだ憂が帰ってくるまでに時間あるしさ…。そだ、河原いかない?」

梓「いいですね。いきましょうっ」

梓が顔を輝かせる。



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:25:25.38 ID:OjJL1wJ/0

私の着替えはどうするんですか

などといいながらも嬉しそうな顔だ。

河原へ向かって少し前を歩く梓。

ふと振り返ると
夕陽と重なったせいか、にこっと笑う唯の顔がまぶしい。

唯は梓の横に追い付き、並んで歩く。



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:26:05.33 ID:OjJL1wJ/0

伸びる影を見て唯は言う。
唯「あずにゃんちっちゃいね」

梓「うるさいです!」

あっそうだ!あずにゃんは私の着替えを使えばいいよ。
でもだぼだぼかもね。ふふっ

2つの影はどちらからともなく繋がった。



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 01:26:24.98 ID:OjJL1wJ/0

そして何時の間にか影はなくなり、
空には大小の星が二つ仲良く並んでいた。

唯「ねえあずにゃん」



おしまい



66 名前: 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2012/04/18(水) 02:13:22.11 ID:H1hIDhplO





67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/18(水) 02:29:57.63 ID:5Rl1h1ZG0

おつかれ





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梓「2つの影」
[ 2012/04/18 11:51 ] 恋愛 | 唯梓 | CM(0)

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