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唯「ポケモンマスターになるよ!」#4 【ポケモン】


唯「ポケモンマスターになるよ!」#index


    「VSモルフォン」
閑話 「VSサイホーン」
    「VSギャロップ」

95 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)18:55:15.78 ID:hqDgC8co


――元ポケモンタワー5階

部屋は無残

窓は割れ、部屋の中にあったものはほとんど原型をとどめているものはなかった

その中に2つの人影がある

1つはフジ

もう1つは唯だ。

唯はハクリューの胴を枕にし、床に寝かせられている

さらにその周りにいるリザードンは唯を守るように尻尾と胴で周りを覆い休息をとっていた




96 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:02:09.33 ID:hqDgC8co


フジ「…………」

さきほどから唯の様子を見ようと近づこうとするフジすらも、この2匹は威嚇していた

フジが一歩踏み出せば、リザードンが威嚇し、ハクリューが唯の体を覆う

なのでフジはどうすることもなくその場でたたずむしかなかった




――コツコツコツ

脅威の去った部屋に、さきほどと同じ音が響いた

リザードン「ガアアア!!」

威嚇する。その対象は誰でもなくその音に対して

リザードンの脳にさきほどの男の来襲がよぎる

だが、そこに現れたのは

エリカ「……少し遅かったみたいですね………」


97 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:05:08.71 ID:hqDgC8co


予想外の人物が現れる

だが、リザードンの警戒は緩まらない

それは唯には近づけさせないという意思の表れだろうか

エリカ「ずいぶんと興奮していますようですね。でも――」

「それでは唯さんの状態はかわりませんよ」

言い切ったエリカはさらに続ける

エリカ「お退きなさい」

言葉に力を乗せて、発した

それでも、リザードンはその場を譲ることはなく


98 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:10:33.62 ID:hqDgC8co


エリカ「ならば……!!ラフレシアでてきなさい!」

「まずはこの興奮している状態をどうにかしましょう。アロマセラピー!」

繰り出された巨大な花のモンスターから、辺りに心地よいかおりがひろがった

満たされていくその香りはたしかに2匹の鼻に届いた

リザードンの尾の蒼い炎が通常通りの赤い炎に変わる

リザードン「ガアア……グルル」

エリカ「ラフレシア、くさぶえ!!」

香りが充満する部屋に、今度は笛の音が奏でられた

音が響きわたり

リザードンの目がトロンとし始め、ハクリューは体を丸める

その後地面に伏せ、2匹は寝息を立て始めた


100 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:22:54.89 ID:hqDgC8co


エリカ「これで、ようやく唯さんの状態をみることができますわ」

そういうと、エリカとフジは傍らに同じようにリザードンとハクリューを傍目に唯に近づいていき

唯のポケットに手を突っ込んだ

エリカ「ありました。これがこの子達のボールですね。」

取り出したボールをリザードンとハクリューに向け

エリカ「あなた達も少しはお休みなさい……」

ボールに寝息をたてた2匹が戻され

エリカ「さて、唯さんの状態を見ているあいだにお話を少し聞かせていただいてもよろしいですね?」

問いかける先はフジ

フジはコクリとうなずき、ここで起こったことをポツポツと話しはじめた


101 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:25:39.94 ID:hqDgC8co


………

……

エリカ「やはり、ここにロケット団がきたのですね」

フジから話を聞いた後、まるで知っていたことを確かめるかのようにエリカが言う

フジ「あぁ。その子がワシを守るために闘ってくれたのじゃが……」

エリカ「そうですか……。あまり自分を責めないでください。あなたのせいではありません。」

フジ「………それでこの子はどうしてめざめないんじゃ? おなかを打たれただけならば、そろそろ意識を取り

戻しても」

エリカ「えぇ、私もそう思います。しかし……」

その時、エリカが一つのことに気付いた


102 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:30:38.58 ID:hqDgC8co


視線の先は唯の腕

そこには

エリカ「……私は破壊の遺伝子がまだ唯さんの手元にあることが、不幸中の幸いだとさきほどは思いました。
しかし今は別です。こんなことならば、素直に差し出して手を引いてもらうべきだったと」

エリカの顔が深刻そうな表情を作った

そして言った

エリカ「……ここに噛まれたあとがあります」

「おそらく、さきほどの話を聞く限りではゴルバットでしょうか。目覚めない理由は毒タイプのポケモンに噛まれ

体内を毒が回っているのでしょう……」


103 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)19:36:06.76 ID:hqDgC8co


フジの顔色も変わる

フジ「……なんとかならんのかね」

エリカ「容態は私にはわかりませんが、急いだほうがいいのは間違いないでしょう」

なので、とエリカが繋ぎ

エリカ「セキチクに今すぐ向かいます」

フジ「なぜそんな場所なのじゃね?セキチクなどここから距離が」

エリカ「あそこには毒タイプのエキスパートがいます」


104 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)20:36:27.51 ID:hqDgC8co


――セキチクシティ

唯「…………ん…………あれっ!!」

唯がガバっと起き上がる

まだよく状況が理解できずにあたりを見渡すと

リザードン「ガアア!」

赤く炎と灯した竜がいた

唯「……もしかして、ヒー太?」

リザードン「リザー!!」

うなずき唯に顔をよせる


106 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)20:42:40.80 ID:hqDgC8co


ハクリュー「リューーー!!」

唯の起き上がった後ろで鳴き声が上がった

その声につられ振り返ると

唯「わぁ!!もしかしてリュー太!!ずいぶん立派になっちゃったねっ!!」

そしてハクリューも唯に顔を寄せた

唯は2体の頭を撫でると

唯「あれ、ところで私どうなっちゃったんだっけ?」

「たしか、シオンタウンでロケット団と闘って……」

一人ゴチているところに

エリカ「あら、少し部屋から物音がすると思えば、お目覚めでしたか」

唯「エリカさんっ!」

エリカが唯に近づき、その側に座った


107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)20:45:26.68 ID:hqDgC8co


エリカ「あなたのさきほどの質問には私が答えましょう」

「私もフジ老人から聞いた話ですが、あなたはロケット団と闘ったとき、ポケモンの攻撃を受けその場に倒れま

した」

「なんとか、その子達二体がロケット団を追い払ったようですが、」

唯「リュー太とヒー太が!えへへ、よくやったね、二人とも~」

唯がもう一度、2体の頭を抱え、撫でた

すると、エリカが一度咳払いをし

エリカ「本当にその2体のポケモン達もあなたが倒れてから荒れて大変でしたのよ。……まぁ、あなたにそれだ

け懐いているということでしょうが」


108 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)20:50:11.40 ID:hqDgC8co


エリカ「それで続きですが、私がシオンに駆けつけたときにはすでにあなたは倒れていました。
そして唯さんが倒れているところを調べてみると、ポケモンの毒にやられていることがわかりましたので……」

唯「調べるって……ああん、エリカさんのえっち~」

唯が半分いつもの調子を取り戻しながら、言うとエリカの顔が少し赤くなった

エリカ「腕だけです!!」

唯「あはは、それでそこからどうなったの?」

エリカ「あなたが毒にやられていることがわかったので、
すぐにセキチクシティまでそこのリザードンに飛んでもらいました」


109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)20:55:04.66 ID:hqDgC8co


そしてリザードンを見つめ

エリカ「本当によくお懐きのようで、シオンのポケモンセンターで回復させたあと、
ずっとあなたのことを心配していたんですよ」

唯「そうなんだ……あれっ?ところでなんでエリカさんはシオンにまで駆けつけてきてくれたの」

エリカ「それはですね」

少しためをつくると

エリカ「あなたがタマムシジムを後にした直後、ナツメから連絡がありました」



…………

………

……


110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:00:56.92 ID:hqDgC8co


――タマムシシティ

唯を送り出した後のエリカはいつものようにジム業に戻っていた

そこへ

ジムトレーナー「エリカさま、ナツメさまから通信が入っております」

エリカ「!!……わかりました。すぐにいきます」





モニターの前に行くと、そこには懐かしい顔がある

エリカ「ぜんぜん連絡をしてこないので、心配していたのですよ」

ナツメ「……ごめん。ところで、唯はタマムシのジムに来たかしら?」

モニターに移るのは、元は黒髪のお姫様のような髪型をしていた女性

現在は少し髪の毛が深い赤みを帯びており、毛先のハネが少し目立つ


111 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:07:53.26 ID:hqDgC8co


エリカ「えぇ、さきほど見事にこの私を倒されて行きましたわ」

ナツメ「そう。ふふ」

うれしそうに笑うと

エリカ「あら、そうやって笑われると私が少し傷ついてしまいますわ」

ナツメ「あら、ごめんなさい」

「それでだけど、唯はもうセキチクへ?」

エリカ「……? はい、自転車も持っていないようでしたので、シオン経由のルートを進めました」

答えを聞いた途端ナツメの顔色が変わった


112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:11:28.43 ID:hqDgC8co


ナツメ「……大変。エリカ、唯を今すぐ追って!」

エリカ「……?」

その様子にナツメの必死さは理解したが、いまいち状況がつかめず疑問を顔に出した

ナツメ「今、おそらくロケット団の男がシオンタウンに向かっている」

エリカ「!!」

ナツメ「あの男は、ミュウの研究者がフジ老人だったことを知ったみたいだわ」

エリカ「ナツメ!!今あなたはどこにいるんですか?どうやってそのことを」

ナツメ「グレンタウンよ。ロケット団があちこちミュウの事を調べているのはここで知ったわ」


113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:16:51.78 ID:hqDgC8co


エリカ「……あなたは大丈夫なんですね?」

確認の意を込めてエリカがたずねた

ナツメ「えぇ、私は大丈夫」

だから、と告げ

ナツメ「唯を助けてあげて」

その言葉を聞いた時、エリカはすぐにモニタを切り部屋をあとにした


114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:20:17.33 ID:hqDgC8co




……

………

――セキチクシティ

唯「……そっか、ナツメさんが……」

「エリカさんもありがとうねっ!」

そういって微笑んだ唯が、うーん、と間延びをした

エリカ「それでですけど、あなたの毒を解毒したくださった方からあなたに頼みがあるようなんですけど、聞いて

あげてくれませんか?」

唯「うん、もちろんだよっ!命の恩人さんだもんね」

エリカ「だそうですよ、アンズさん」


115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:25:32.20 ID:hqDgC8co


すると、唯の視界を上から下に影がはしった

シュタッと言う着地音とともに、唯が捕らえたものは

唯「わっ!上から女の子がっ!?」

目の前に現れたのは少し年上の少女

その格好は忍者

あきらかに現代では浮いた衣装の忍びがそこにいた

アンズ「アタイの名前はアンズ。唯殿に頼みがあり参った」

エリカ「まぁ、ここまで参ったのは私達のほうなんですが……」

エリカが横槍を入れるがアンズは気にとめず続ける

アンズ「唯殿には、私の初めてになってもらいたい!」

場の空気と共に唯の顔が固まった


116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:30:55.06 ID:hqDgC8co


唯「へっ?」

エリカ「あらあら、アンズさん。その発言はいろいろと誤解を招きますわ。もう少し説明しないと」

エリカが頬に手を当ていうと、アンズがコクッとうなずいた

アンズ「実はアタイつい先日、父の跡を継ぎこのセキチクシティのジムリーダーに就任したでござる」

唯「ジムリーダーっ!?」

驚きの声を上げた唯にアンズは続ける

アンズ「だが、就任したものの、アタイには父上のように立派に任をこなせる自信がないでござる」

エリカ「そんなに難しく考えるものではないとおもうのですが……」

アンズ「そして聞けば唯殿はこれまでのジムリーダーの先達たちを撃破してきたと」

唯がいやぁ~と照れた顔をする


118 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:35:42.34 ID:hqDgC8co


アンズ「だから、そんな唯殿だからこそ、アタイの初めてのジム戦の相手になってほしいでござる」

そして

アンズ「唯殿と善戦できた時は自分に自信がもてそうなのでござるよ……」

声のトーンと共に顔を落としたアンズの手をそっと唯がとった

唯「うんうん!もちろんだよっ~!もともとジムリーダーには挑みに行くつもりだったしね」

アンズ「……唯殿!」

唯「でもねっ、私は負けないよ!」

そういって唯はもう一度微笑んだ


119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:42:26.79 ID:hqDgC8co


――セキチクジム

エリカ「では互いに使用ポケモンは2体ということでよろしいですね?」

唯とアンズが互いにうなずく

そして

唯「よーっし、やるよ~!!」

「GOだよ!カラ太!!」ボンッ

ボールの中から現れたのは、シオンで捕まえたカラカラだった。

初陣ということもあり、張り切っている様子が見れる

カラカラ「カラー!!」

骨を器用に手先で回し、カラカラは相手のポケモンを待つ


120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:45:25.62 ID:hqDgC8co


アンズ「アタイの先手はこれでござる!いけ、マタドガス!」

唯「!!」

唯の頭に敗北のシーンがよぎった。

だが、

アンズ「…?……どうしたでござるか?」

すぐに現実に引き戻され

唯「あ、なんでもないよあはは……」

首をブンブンと横に振り、

唯「よっしー、それじゃぁいくよー。カラ太、ホネこん棒!!」


121 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:50:17.09 ID:hqDgC8co


カラカラが骨を握り締め、宙に浮いているマタドガスにながりかかるが

アンズ「マタドガス、高度を上げて」

マタドガスがふわりと高度をあげ、それだけでカラカラの攻撃をかわしてしまう

唯「ありゃ、ふゆうしてる相手には難しいねー。なら、カラ太、きあいをためて」

指示されたカラカラは骨を剣のようにみたて、まっすぐと天をついた

アンズ「その隙、いただくでござる!マタドガス、どくどく!」

マタドガスから紫色の液体が放出される

そして

唯「カラ太っ!!」

集中していたカラカラの体に命中する


122 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)21:55:20.63 ID:hqDgC8co


アンズ「その技は威力はないでござるが、ポケモンの体力をじわじわ奪っていくでござる」

「さぁ、マタドガス。ここから猛攻でござるよ。ヘドロ爆弾!」

体にかかった液体を振り切らないうちに、マタドガスから続けて攻撃が放たれる

唯「カラ太、みきって!!」

カラカラが構えた骨でいなすようにかわそうとするが、

アンズ「元々液体のこの攻撃。骨にあたった瞬間ぶちまけるでござる」

言葉のとおりのことがおこる。

骨で受け止めたヘドロは、あたった瞬間ベチャリとはじけ、毒の飛沫がカラカラの体を襲う


123 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:01:17.00 ID:hqDgC8co


唯「っ……」

アンズ「忍びの極意は毒でござる。このままジワジワといけば……」

唯「カラ太!!もう充分気合入ったよね?」

唯の言葉にカラカラがうなずく

唯「なら――

アンズ「嫌な予感がするでござる。マタドガス、今すぐスモッグをはるでござる」

唯「もう遅いよ。カラ太この一撃で決めて、ホネブーメラン!!」

スモッグで自分の体を隠し始めたマタドガスに向かって、カラカラが骨を振りかぶり

投げた

アンズ「速い……でもすでに姿はかくしたでござる!」

「これがハズレさえすれば後はこっちのペースでござる」

アンズはただ結果を待つ

骨が飛来する

速さを増しながら、ガスの中に突入し

そして

――ガスの向こう側へ突き抜けた


124 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:06:36.80 ID:hqDgC8co


アンズ「よしっ、はずれt……」

唯「まだだよっ!!」

宙を飛ぶ骨が軌道を変えた

来た方向へ角度をずらしながら戻る

もう一度ガスの中へ突入した

――ゴンッ

結果をまつアンズと唯の耳に音が残る

そしてガスの中から2つの影がおち

2度地面をたたいた

アンズ「そんな……!」

唯「やったね、カラ太。ナイスコントロール!!」

地面にあるものは骨と

マタドガスが目をバッテンにし倒れていた


125 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:10:25.61 ID:hqDgC8co


アンズがボールをかざし、マタドガスをボールに戻す

唯「カラ太もごくろうさま。戻ってね」

アンズ「……やはり唯殿に頼んで正解だったでござる。だが、アタイも負けない」

「これがアタイの切り札でござる。モルフォン!!」

だされたのは蛾のモンスター

紫色の羽から出されるりんぷんがキラキラと光っている

唯「はじめてみるモンスターだね。どれどれ」

No.049 モルフォン
ハネの りんぷんは からだにつくと 
なかなか とれない。しかも そこから 
どくの せいぶんが しみこんでくる。


126 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:16:29.81 ID:hqDgC8co


唯「(あの粉を浴びないようにきゃ……)」

「よーし、決めたよ。リュー太!でてきて」

繰り出されたポケモンはモルフォンとはまた別の輝きかたをする

まわりをまとう粉がキラキラ光るモルフォンとまわりにまとうオーラが輝くハクリュー

互いに指示を待ち、相手を見据える

アンズ「先手はもらうでござる。毒の粉!!」

モルフォンがハクリュウのはるか上空をひらひらと舞うように飛ぶ

そして羽からはやはりキラキラとりんぷんが振りまかれた

唯「リュー太、その粉は駄目!!竜巻でふきとばして!」

ハクリュー「リューーー!!」

ハクリューを中心に風が渦巻く

唯「へっ?」


127 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:20:07.62 ID:hqDgC8co


唯は以前のミニリュウの頃の竜巻しか見たことはなかった

それは竜巻といってもごく小さなもの。せいぜいミニリュウの体の周りをとりまくくらいの大きさだった

だがハクリューになった状態でこの技が放たれた今

その結果

アンズ「なっ、なんという――」

アンズの目にうつるのは天井に体をぶつけ、落ちてくるモルフォン

脳裏に残るのはハクリューの竜巻の威力だった

唯「え?」

技の指示をだした唯もポカーンとしていた

放たれたハクリューの竜巻はミニリュウのころよりはるかに大きなものだった。

それは小さな災害といってもおかしくはないだろう

そんな剛風がジム内にはしったのだ


128 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:25:24.75 ID:hqDgC8co


そして粉を吹き飛ばすどころか、粉を振りまいているモルフォンすらも巻き込みその威力を発揮した

結果、モルフォンが開始直後に戦闘不能となった

傍でみていたエリカも、まぁ!と驚いた様子をみせた

唯「あれ?」

いまだに戸惑う唯に

エリカ「この勝負、唯さんの勝ちですわ!」

勝利のコールを告げた

そして驚愕の原因は

ハクリュー「リュウウン♪」

唯に頭を撫でてもらおうと頭を下げているところだった


129 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:29:57.42 ID:hqDgC8co


――セキチクジム

アンズ「アタイの完敗でござる……やはりアタイには父上の跡など……」

唯「!! そんなことないよっ!」

そういった唯の傍らにはずっと頭をよせているハクリューがいる

唯「アンズさんとの勝負楽しかったよ。最後は私もちょっと予想外だったけど」

エリカ「まぁ、そういうことらしいですし、あまりアンズさんも落ち込まないで」

アンズ「唯殿、エリカ殿……あ、そうでござる!これが勝者の証、ピンクバッチでござる」

唯「わぁ、ありがとう!!」

唯は差し出された、ピンク色のバッチを受け取る


130 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:35:01.51 ID:hqDgC8co


アンズ「しかし、唯殿。さっきの負けは私も悔しいでござる。なので、また今度アタイと対戦してほしいのでござるが」

「アタイもジムを守って今よりずっと強くなるでござる」

だから、とアンズが続けようとしたが、唯がその前に

唯「そうだね、また対戦しようね!でも、今度も負けないよ~!」

エリカ「あ、そうですわ。私もそろそろジムへ戻りませんと…!」

唯「あ、エリカさん本当にありがとう。いろいろお世話になっちゃって」

エリカ「いいえ、ロケット団のことはあなただけの問題ではありません。
むしろあなたはそのことで褒められることはあれ、責められることなどはもってのほか。なので気にしないでくださいな」


131 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:40:03.26 ID:hqDgC8co


言ったエリカは唯に笑顔を向け

エリカ「それで、唯さんは次はどちらへ?」

唯「うーんと、グレンタウンに向かおうと思うよ」

エリカ「あらっ、それでは私からも一つお願いしてもよろしいですか?」」

唯がうなずくと

エリカ「ナツメさんがムチャしているようだったら、助けてあげてくださいな。あの人は辛くなっても自分から言いませんから」

ナツメを気遣うエリカに唯はもう一度大きくうなずいた




「VSモルフォン」〆


93 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/09(火) 17:37:09.28 ID:nWrD9Vc0

まだかにゃまだかにゃ
楽しみなのニャ

そういやさっき学校速く終わったからクリアファイル買いにローソンに行ったら







転売厨氏ねーーー-ーーーーーー!!!!!

クリアファイルが無くなるのはともかくキャンペーン商品全て売り切れとか...
結構田舎の方なんに...


94 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水) 00:25:23.83 ID:xvTlP2AO

>>93
田舎だから欲しい奴皆そこに集まるんだよ



132 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)22:50:24.59 ID:hqDgC8co

モルフォンなんにもしてないけど、VSモルフォン……
許せェ……マタドガスじゃかぶっちまうんだ……

>>93
ファイルはなんとか入手したが、クリアプレートとミニケースがねええええええええ
泣きたい



133 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/10(水)23:26:56.30 ID:cg1n0YAO


けいおんのジャムパンは不味いらしいな


134 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/11(木)00:23:47.31 ID:OGOJpBI0

影響されてFRやり始めたでござる


135 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/11(木)07:24:42.17 ID:ArmHAtU0

乙かれーーーー!
今回もおもしろかったよ!


136 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/11(木)10:49:10.86 ID:10VaZLgo

おつー


137 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします:2010/11/13(土)11:53:14.97 ID:NVsIeyw0

焼きそばパンも微妙だったな。
まだジャムパンの方がうまかったぞ



139 名前:>>138miss:2010/11/14(日)23:39:29.25 ID:xkedggUo


――セキチクシティ

唯「あはは、久しぶりだからリュー太もはりきってるねっ」

「やっぱりセキチクシティに来たら、ここに寄らないとね~」

ハクリュー「リューー」

彼女達の目の前にはセキチクシティの名物とも呼べる一つの施設がある

サファリパークだ

唯「ここではじめてリュー太とあったんだよね。もうずいぶん前になるかな」

「みんなはもうポケモンを持っていたのに、私だけのろまでポケモンの一匹も捕まえられなくて、

みんなでここにつれてきてもらったんだっけ。あのときはムギちゃんも一緒だったなぁ。懐かしいなぁ~」

思い出す

あれは……


140 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/14(日)23:40:57.55 ID:xkedggUo


――過去

唯「うわぁ、ここがさふぁりぱーくなんだ~。すごい、すごーい!」

憂「おねえちゃん、少しおちついて」

律「わぁ、みおちゃんみてー。にどらんもいるよー」

澪「あわわ、りっちゃんもおちついて」

紬「うふふふ」

梓「はやく、行きましょう!」



141 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/14(日)23:45:12.83 ID:xkedggUo


……



唯「みんなで行ったのはいいけど、私だけはぐれちゃって大変だったんだよねぇ~」

ハクリュー「りゅー?」

今ならばあの草原のにおいもおもいだせそうだ。

唯「でも、リュー太に会えたのもそのおかげだから、良かったのかも」

ハクリュー「リュウウン」

唯「あ、でも私がはくれちゃったのもリュー太のせいだったり」

ハクリュー「?」


142 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:04:59.89 ID:xBMEs/so


――過去

すでに園内を歩き続けていた少女達

幼い足にも疲労がたまっていた

律「うーん、すこしきゅうけいしようよー」

唯「えー、うーん、もうすこしー」

紬「ゆいちゃん、むりはだめよ。そんなにあせらなくてもだいじょうぶだから」

澪と梓もコクコクと首を縦にふる


143 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:10:49.56 ID:xBMEs/so


しかしその時、

唯「あっ、あのくさのところにあおいしっぽみたいなのが」

憂「おねえちゃんっ?」

静止の言葉もきかずに、草むらに突っ込んでいく

幼い足で必死に走るその姿は草むらのかげに消えた

律「あ、あとをおおう!」

皆がポカーンとしていた中、律が声をあげた

そして幾分か遅れて全員で後をおった


144 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:15:54.75 ID:xBMEs/so


唯「うーん、このへんにまできたとおもったんだけど」

時間を忘れて後を追ってきた結果

その後ろに続く姿はない

唯「あ、いたー!!」

視線の先には、水色の蛇のようなポケモン

ニョロっと這わせて移動していたため影しかみえない状態だったが、

今では全体が唯の目の中にはっきりと写る


145 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:20:22.95 ID:xBMEs/so


唯「わぁかわいい~。あの子と友達になれたらなぁ」

その姿に羨望の眼差しを送るが、ポケモンは違う一点をみつめる

否、にらみつけて動かない

唯「?」

思いポケモンの視線の先に目をやると

硬そうな岩の鎧を纏った一本角の4足歩行型のポケモンがいた

唯「にらみつけられてうごけなくなっちゃってる……」

そして、岩のサイのようなモンスターが鼻息を荒くした


146 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:26:27.07 ID:xBMEs/so


唯「あっ!!」

気付けば、唯は青い蛇のようなモンスターの前に両手をひろげて飛び出していた

ミニリュウ「!」

サイのモンスターが後ろ足で地を蹴った

突進だ

唯は足が震えるが、逃げることはない

ゆっくりとモンスターが突進をかけてくるように思えた



「――」

どこからか聞こえた声と共に突進が強引に停止した

……止まった?

そのことに気が抜け、まず小さな体から力が抜け、気を失った


147 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:30:20.59 ID:xBMEs/so


――サファリパーク前(現在)

唯「あれ、そういえばあの時はなんで助かったんだろう……?」

幼さゆえにまったく気にしていなかったことが今思い出し、気にかかった

唯「あれ……まぁ、いっか」

ハクリュー「りゅー?」

唯「あのあと目覚めたら、憂と憂が捕まえたラッキーに看護されてたんだっけ」

「みんなも泣いたり、怒ってくれたりで……」

「リュー太もずっと側についててくれたんだもんね」

あれからか、と口に出したとき懐かしさと共に笑みがこみ上げてくる


148 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:34:35.87 ID:xBMEs/so


唯「さぁ、サファリパークでも見学してから行こうか?ねっ、リュー太!」

うれしそうに鳴くハクリューを横に連れ

建物内に入ろうとすると

【立ち入り禁止!!パルパーク建設予定地】

ピタリと唯の足が止まった

唯「あれ、もしかして」

「なくなっちゃったのーーー!!」

セキチクシティの端で唯の声が響いた


149 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:39:49.24 ID:xBMEs/so


唯「そんなぁ~~」

ハクリュー「りゅ~~」

ともにガッカリといった風なトーンを落とした声をだしたとき

老人「おやおや、ハクリューじゃないかえ。珍しいのう」

一人の老人が唯に声をかけた

老人「ここになにかようがあったのかな?」

唯「う~ん、この子の故郷のサファリパークを見学しようと思ってたんだけど、つぶれちゃってて」

そういいながらハクリューに手を当てると

老人「おやまぁ、このハクリューはサファリパークにいたポケモンかえ」

「この土地にまだハクリューやミニリュウが生息していたとは」

少し驚き気味に言うと、

老人「ほほう、ならば良いものを上げよう。ちょっとまっておれ」

老人が背を向けゆっくりとその場を離れていった


150 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:45:17.75 ID:xBMEs/so


――10分後

老人「ほっほう、おまたせしたかの」

言われたとおりにその場で待っていた唯はハクリューとじゃれあっていた

唯「ううん、そんなことないよ」

老人「ならよいのじゃが。ほら、これをもっていきなさい」

差し出されたのは、透明なキラキラと光ったウロコ

老人「これは、りゅうのウロコと言ってこのサファリパークにお祀りしていたものじゃ」

唯「おおっ、きれいだね~」

そういいながら、りゅうのうろこに触れた


151 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:50:15.77 ID:xBMEs/so


唯「でも、そんな大事そうなものをもらっちゃっていいの?」

老人「いいんじゃよ。もうサファリパークもなくなてしまうしのう」

「昔はミニリュウやハクリューもこの場所には極わずかじゃが、それでも生息はしていて姿を時々みることもあった

んじゃ。その時にサファリでみつけられたのが、このウロコなんじゃよ」

「だから、これをこのハクリュー様にかえしておこうかの」

そういって唯の手にウロコを手渡した

唯「ありがとうね、おじいちゃん!!」

「でも、おじいちゃんがなんでこんなものを?」

老人「ほっほう、ワシが最初の園長じゃからじゃよ」

ゆったりとした口調で老人が笑った






閑話 「VSサイホーン」〆


152 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)00:55:16.22 ID:LPPWiQAO

リアルタイムと思ったら終わってたか



153 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/15(月)15:56:49.57 ID:K.0TELwo

おつ!



155 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:00:10.12 ID:KwiSPqgo


――20番水道


空がある

水色の絵の具だけを溶かし込んだかのような、蒼い空だ

下を見れば海もある

地平の向こうには海の青と空の蒼が混ざり合っている

一面の青の世界に、一滴の朱を零したような炎が灯っていた

リザードンとその背に乗った唯だ


156 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:10:45.20 ID:KwiSPqgo


唯「わぁ~~!やっぱり飛行手段があるってのはいいねー」

湿り気と塩を含んだ風が、唯の髪を揺らすが

両の手で押さえつけながら唯が言った

唯「ほら、ヒー太みえてきたよっ!あれがグレンじまだよ!」

リザードン「ガァァア!!」

返事をするように声を上げたリザードンがスピードを上げた


157 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:16:07.92 ID:KwiSPqgo


――グレンタウン


唯「……どういうことなの」

疑問の対象は目の前だ

唯「どうしてポケモンセンターしかなくなっちゃってるのー!?」

すでに町として機能していない、建物の残骸を見渡し唯が叫んだ

???「唯!」

叫びに反応する声があった

その声は建物の残骸址から響き、やがて声の持ち主が姿をあらわした


158 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:20:45.16 ID:KwiSPqgo


唯「ナツメ……さん?」

ナツメ「えぇ、そうよ。あ、そういえば髪を切ってからは一度もあってなかったわね」

以前みたナツメと髪型、髪の色、共に変わっていたので途中から疑問に変わった唯だったが

ナツメがとっさにフォローを入れた

唯「わっ!!イメチェンしたんだねっ!!うんうん、これもすごく似合ってるよ~」

「私も前髪切ってみようかな~、少しのびてきたし」

ナツメ「いいえ、それはやめておいたほうがいいわ……なんとなくだけど」

唯「え~、なんでー?」

ナツメ「だってあなたが自分で髪にはさみを入れると、くしゃみとかして余計に切っちゃいそうだもの」

唯「え~、そんなことないよ~」

ブーブーと軽口を叩いた唯にナツメがクスッと笑った


159 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:25:06.19 ID:KwiSPqgo


………・

ナツメ「えぇー!?あなた大丈夫だったの?」

唯がシオンでおこったことを話すと、ナツメが心配そうな声をあげた

唯「う~ん、倒れちゃったんだけどエリカさんに助けてもらっちゃった」

ナツメ「……そう、エリカが……よかった」

ナツメが小さく、本当に小さな声で安堵した

唯「ナツメさんもありがとうね。エリカさんに私のことお願いしてくれて」

唯がナツメの手をとり、胸の前で握った

唯「本当にありがとう」

ナツメ「な、……うん、どういたしまして」

素直すぎたありがとうにナツメは顔を赤くし、再び声を窄めた

そこへ

???「おや、ナツメ君。お友達かね?」


160 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:31:35.64 ID:KwiSPqgo


スキンヘッドで黒いメガネをかけた男がいた

年齢はすでに初老前といったところだろうか

ナツメ「えぇ、カツラさん。少し前に話していた破壊の遺伝子を預けた子です」

カツラ「おお、ということは君が唯君か!」

そういって握手のためにカツラは右手を差し出した

おずおずと唯が握手に応じる様子を見ていたナツメが

ナツメ「唯、カツラさんはグレンタウンのジムリーダよ」

カツラ「ははは、といっても現在はこのとおりジム自体が亡くなってしまったけれどもね」


161 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:36:56.37 ID:KwiSPqgo


唯「…!!そうだ、この町はどうしてこんなになっちゃってるの?」

カツラ「おや、知らずに来たのか。ここはつい最近、あそこの山、グレン山が噴火をおこしてね……」

ナツメ「それでも、悪いことばかりじゃないわ……屋敷と一緒にあれも燃えてしまったみたいだし」

カツラ「……ミュウの研究日誌か」

顔色を変えたカツラが呟いた

カツラ「……たしかに、あれは消失して正解だったかもしれんなぁ。
おそらくロケット団もあれがまだあると思えば狙いにくるだろう……」

そして

カツラ「あれは我々の罪だった。二度と繰り返さぬために と戒めに置いておいたものだったが」

「すでに屋敷の残骸を捜索してみてもみつからず、だ。おそらくマグマにのまれてしまったんだろうな」


162 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:45:50.57 ID:KwiSPqgo


黙々と語るカツラを傍に、唯がごそごそとしはじめた

なにかを取り出そうとする仕草

唯「そういえば、ナツメさんこれ……」

取り出したのは預かった破壊の遺伝子だった

唯「まだ、私が預かっておいたほうがいいのかなぁ?」

ナツメ「そうね……本当はこれも燃やしたりしてしまうのが一番いいんでしょうけど」


163 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:52:42.50 ID:KwiSPqgo


唯「えっ?」

そこへなにかを思いついた顔をしたカツラが介入した

カツラ「さて、ここでクイズだ。君は旅の途中、これをさっさと破壊してしまえばロケット団の計画も潰えるとおもわな

かったかね?」

唯「……?」

ぽかーんとする唯に

ナツメ「……うん、なんかごめんなさい。おもわなかったみたいね」

カツラ「ふむ、まぁ……ロケット団の計画達成のためにはこれが必要なのはわかるね?」

唯「うん……あ、そっかー!それならこれを消滅させてしまえばよかったわけだね?」

カツラ「うむ、そういうことだ」

するとカツラは、なのにだ、と繋ぎ

カツラ「どうして、これをさっさと消滅させてしまわなかったのか?といったクイズだ」

ナツメ「唯、カツラさんはクイズ親父で有名なの。つきあってあげて」


164 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)20:55:49.44 ID:KwiSPqgo


唯が首を捻る

そして3分をすぎたとき

唯「うーん、わかんないよ~。ぎぶあっぷぎぶあっぷ」

カツラ「正解はこうだ。出てきなさいブーバー」ボンッ

カツラのモンスターボールから全身が真っ赤な炎に包まれた二足歩行のポケモンが現れた

カツラ「これを少し借りるよ」

そういって唯の手にあった、破壊の遺伝子の入った容器を己の手に取ると

カツラ「それっ!!」

高く上に放り投げ

カツラ「ブーバー、やれ、大文字だ!」

破壊の遺伝子に向かって、技を命じた


165 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:02:20.52 ID:KwiSPqgo


破壊の遺伝子に向かって、技を命じた

ブーバーの口から、燃え盛る炎が吐き出され、大の文字をつくる

そして破壊の遺伝子は炎に包まれた

沈黙が流れ

技が収縮していき、炎がおさまる

カツラ「これが答えだよ」

カツラは地面を指さした

そこは破壊の遺伝子の落下点

そこには

唯「えっ?あの攻撃を受けても……まったく燃えていない…」


166 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:06:33.92 ID:KwiSPqgo


外の容器はすでに跡形もなかったが、そこには無傷で焦げる様子すら見せない破壊の遺伝子があった

ナツメ「つまり、【破壊しない】ではなく【破壊できない】なのよ」

カツラ「これが我々が作りだしてしまった最強のポケモンの力だよ……
たったこれだけの、欠片といってもいいほどの小さな一部だが、この再生能力だ……」

ナツメ「これを燃やし尽くすには、相当なレベルのポケモンじゃないといけない……そうそれこそチャンピオンクラスのね」


167 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:11:35.30 ID:KwiSPqgo


ナツメ「そういえば、唯はここにはジム戦かしら?」

ふと、ナツメが尋ねた

唯「うんっ!あとバッチも3個でカントー制覇だよ」

カツラ「ほ~う、ということはあとはこことトキワと……」

唯がカツラの言葉に続く形で

唯「ヤマブキだよ」

ナツメ「………」

カツラ「なかなかの凄腕のトレーナーじゃないか。よし、ワシも久々のジム戦だ。お相手しよう」

唯「よろしくお願いします」

カツラ「おっと、ジム戦は明日としようか。君も海を渡ってきて疲れただろう」


169 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:20:56.42 ID:KwiSPqgo


――グレンジム跡地(翌日)

早朝、ポケモンセンターに寝泊りした唯はさっそくジム戦のために、カツラと約束した場所まできていた

そこにはすでにカツラの姿があり

カツラ「準備はばっちりかね?」

唯「うん、ばっちり回復させたよっ!」

カツラ「ならば行くぞ。わしの ポケモンは ほのおで やいて こがしまくる つわもの ばかり なのだー!」

唯「よっし、私も……」

「――その勝負少し待ってもらえるかしら」


170 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:26:19.65 ID:KwiSPqgo


カツラと唯、共にボールを構えた状態のときに静止の言葉がかかった

ナツメだ

ナツメ「唯、あなたシオンタウンでダブルバトルをしたのだったわね。ずいぶんと苦戦したといっていたけど」

「どう、ここでダブルバトルをやってみないかしら」

そして告げた

ナツメ「そう、グレンのジムリーダーとこのヤマブキジムリーダーの私を相手に!!」

唯「……えぇ!!……ナツメさんがジムリーダー……」

ナツメ「カツラさんはいいかしら?」

カツラ「ワシはかまわんが……」

そういって呆然とした唯のほうを眺めた


171 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:35:47.97 ID:KwiSPqgo


一方、唯はシオンでのことを思い出していた

マタドガスとスリーパーを相対したときのこと

完全な敗北

結果を見ればそう言っても、おかしくない敗北

はじめてのダブルバトル ということが言い訳になるはずもなく、襲ってきたロケット団の男

あのときのことを考えるたびに、心が震えた

もしあのときに破壊の遺伝子を奪われたなら、もしあのときフィーちゃんを狙われたなら と

そしてもう負けたくないとも

だから


172 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:44:57.35 ID:KwiSPqgo


唯「うん、やるよっ!いずれナツメさんにも挑戦しないといけない……先延ばしにする意味なんてない」

「だから、ここで……ダブルバトルで二人にかってみせるよ」

唯がその言葉を発したとき、ナツメが少し笑った気がした

微笑みに近い笑みだ

ナツメ「ふふふ、えぇ、いいわ唯。あなたのそういうところ好きよ。でも……簡単には負けてあげない」

ナツメ「だって、私だってジムリーダーの一人だもの」

カツラ「ふはははは、そういうことならワシもかまわん。だがワシも負ける気などないぞ!!」

そして勝負が始まろうとしていた


173 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)21:56:19.77 ID:KwiSPqgo


カツラ「いけ、ギャロップ!!」ボンッ

ナツメ「いきなさい、フーディン!!」ボンッ

カツラが繰り出したのは、全身に炎を待とう馬だった。

その毛並みは美しく、全身の炎が美しさを引き立てていた

そしてナツメが繰り出したのは以前みたフーディンだった。

ナツメ「さぁ、そちらも2体のモンスターを出しなさい!」

「私達の2体を倒すことができたならば、ゴールドバッチと」

カツラ「クリムゾンバッチをやろう」

唯がボールを握り締め、うなずいた

そして思う。あの二人に勝とう と


174 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:05:34.85 ID:KwiSPqgo


唯「いって、フィーちゃん!ビー太!!」

現れたのはイーブイとスピアー

その2匹が繰り出されるが、その場にいたのはイーブイだけだった

唯「ビー太!!速攻だよ、フーディンを狙ってダブルニードル」

スピアーは加速する

直線に空をスベリ、針を構えるが

カツラ「あまいぞ、唯君。ギャロップ、炎のうずだ」

ギャロップの作り出した炎の壁が拒んだ

ナツメ「エスパータイプの弱点を思って、虫タイプなのでしょうけど……カツラさんは炎のエキスパートよ」

「少し考えがあまいわ」

スピアーが炎の壁の前で停止した


175 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:14:59.38 ID:KwiSPqgo


ナツメ「さぁ、こちらの番よ。フーディン、サイケコウセン」

念の力がスピアーに向かって放たれた

唯「ビー太、上昇して避けて」

ナツメ「唯、狙いはそっちじゃないわ。そう、その子よ」

フーディンのサイケコウセンの軌道がぐにゃりと変化した

狙われたのは

唯「……っ、フィーちゃん、かげぶんしん!」

イーブイの姿が4つにわかれた

そしてそのうち一つにサイケコウセンが命中するが

ナツメ「……はずれってわけね」

イーブイの影が一つ消えただけで、まだ3つの影が存在していた

唯「ふぅ……なんとか……」


176 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:25:48.77 ID:KwiSPqgo


カツラ「唯君、安心している場合じゃないぞ、そらギャロップ、ふみつけだ」

気付けばギャロップはイーブイの目の前に迫っていた

そして、大きく前足をあげると

そのまま振り下ろした

イーブイ「――!!」

唯「フィーちゃん!!」

ギャロップの攻撃が直撃したイーブイがその場に転がった

ナツメ「今度は当たりってわけね。さぁ、まだよ、フーディンもう一度サイケコウセンよ!」

フーディンがスプーンに力をこめるように、構えた



唯「ビー太!」

真上から急降下したスピアーがフーディンのスプーンをはじきとばした


177 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:34:54.71 ID:KwiSPqgo


そして

唯「そのまま、みだれづき!」

フーディンの体を巨大な針が襲う

ナツメ「カツラさんっ」

カツラ「うむ、わかっている。ギャロップ火炎放射だ」

スピアーに向かって放たれようとした、その時

ギャロップの体が揺れた

正確には揺らされただ

カツラ「イーブイか!!」

ギャロップの首元めがけて、イーブイがとっしんをしかけていた

直撃したギャロップは当然ぐらつき


178 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:39:30.09 ID:/Zql17A0

うは、きてたあああああああああ

リアルタイムktkr


179 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:40:41.22 ID:KwiSPqgo


唯「フィーちゃん、まだだよ。ぐらついているところにもう一発電光石火」

ギャロップに激突したあと反動で少し後ろに飛ばされたイーブイが地面に着地し

そして再びスピードを上げた

今度はギャロップの胴体めがけて、ぶち当たった

ギャロップの体が横に倒される

カツラ「っ……まだだ。立ち上がれギャロップ!」

唯「フィーちゃん、走って!」

再び地面に着地したイーブイが向かう先は、スピアーのいる戦場



180 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)22:44:36.38 ID:KwiSPqgo


ナツメ「っ、フーディン!!一度テレポートで距離をとって」

今まで片手に持った一本のスプーンで応戦していたフーディンがその場を消える

その後方10メートル後ろにあらわれた



唯「ビー太、高速移動!!」

スピアーが一瞬で距離をつめた

ナツメ「はやいっ……」

そして、イーブイもそこへたどりつく

唯「ビー太!ダブルニードル。フィーちゃん、ビー太をてだすけして」

フーディンがあわててスピアーの攻撃をスプーンで受け流そうとするが

――ドンッ

イーブイがフーディンに体当たりし、構えをくずした

ナツメ「なっ、だめフーディン」


181 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:10:36.07 ID:KwiSPqgo


その攻撃を受けてはだめだ とナツメは思う

が、どうにもならず

スピアーの巨大な針が一発命中した

フーディンがグラっと揺れるが、なんとか立っている

そして繰り出される2発目

ナツメ「フーディン、サイコキネシスでふきとばして!!」

針があたる寸前、フーディンの念の力により空気が淀んだ

まわりのものが吹き飛ばされる

イーブイとスピアーともどもに


182 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:15:24.85 ID:KwiSPqgo


唯「――!!」

「ビー太っ!!フィーちゃん!!」

唯が声の荒げた声を聞いた、スピアーが念の力に抗い空中を移動した

その先は

イーブイの背中

せめてクッションになろうというのか、スピアーはイーブイの体をうけとめ

その体にぶち当たり、スピアーが地に落ちた

唯「お疲れ、ビー太」


183 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:20:11.50 ID:KwiSPqgo


一方、フーディンのほうもすでに限界だった

さいごのサイコキネシス。すでにあの時が限界だった

だが、体は動いた。

脳は働いた

だから、主人の声にしたがい、最大限の技を発揮した

が、それも限界

ナツメ「フーディン!!」

フーディンはその場に倒れてしまった

ナツメ「ごくろうさま」


184 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:25:40.00 ID:KwiSPqgo


戦場に残ったのは、地面に横倒しにされ立ち上がったところのギャロップと

フーディンの攻撃を受けて少し吹き飛ばされたイーブイだけだった

カツラ「どうやら、そっちのほうがダメージが大きいようだが……」

唯「………」

その消耗具合は明らかだった。

唯「大丈夫……勝てるよ。だってビー太の想いもフィーちゃんは受け取っているからね」

イーブイ「ブイッ!!」

カツラ「なら、いくぞ。ギャロップ!!」


185 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:30:07.50 ID:KwiSPqgo


ギャロップがイーブイにむかって速度を上げた

その身の炎が風を纏い、大きくした

唯「フィーちゃん!!」

唯はただイーブイの名前を読んだ。

それで伝わると信じている

そして、イーブイも駆け出した

幾度も地面を蹴り、こちらも速度をあげる

スピードは大気を打ち鳴らし、周囲に音を響かせる

ギャロップがイーブイの大きさにあわせ、クビを地面に這わせた

自慢のツノで突き上げる

それで勝負をきめようとしていた


186 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:35:38.99 ID:KwiSPqgo


イーブイもその頭をめがけて走っていく

距離が一気に縮まり

そして

カツラ「ツノドリル!!」 唯「とっておき!!」

ギャロップの頭とイーブイの体が激突した

――ドンッ

鈍く……それでも響く音は勝敗を決める

――バタッ

倒れた音は大きい

つまり

勝者は――


187 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:39:50.10 ID:KwiSPqgo


――グレンジム跡地


カツラ「これがクリムゾンバッチ」

ナツメ「そして、これがゴールドバッチよ」

「はい、受け取って」

二人から差し出された2つのバッチを唯は受け取り、

唯「ありがとうね、ナツメさんもカツラさんも」

ナツメ「それにしても唯は本当に強くなったのね……」

「いつか……そうね、いつか唯が破壊の遺伝子を破壊できるようになるかもしれないわね」

カツラ「うむ、そうかもしれないな」


188 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/11/20(土)23:45:26.86 ID:KwiSPqgo


唯「いやぁ~、えへへ」

照れた唯が自分の後頭部を撫でるように触った

ナツメ「えぇ、きっとあなたならなれるわ。そう期待してるわ」

ところでだが、とカツラが話題を変えた

カツラ「唯君もあとはトキワジムを残すのみってことか……」

ナツメ「……えぇ、そうね」

ナツメ「唯、次のジムは本当に今までとは桁違いの強さよ。ジムリーダーにはまだなりたてだけど、いまだに無敗。

さらにカントーチャンピオンになったこともある男よ。こころしてかかりなさい」

告げられた言葉に唯が息を飲む音がやけに大きく聞こえた気がした




「VSギャロップ」 〆



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唯「ポケモンマスターになるよ!」#4
[ 2010/11/21 02:42 ] ポケモン | | CM(0)

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