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純「ジャズけん!!」##3-b 【日常系】


純「ジャズけん!!」##index




131 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:45:47.41 ID:WHPSkoAO

##3-b


――ジャズ研 部室

先輩B「ふぁ…」

ガチャッ

先輩B「ふぁあ~…」

先輩C「遅いな」

先輩B「……ふぁ?」

先輩B「なにやってんの?」

先輩C「どうだ、私はお前より30分も早くここに来て練習してたんだぞ」

先輩C「私の勝ちだな」

先輩B「そりゃご苦労様」

先輩C「なんだ…張り合いがないな…」

先輩B「けど、なんで急に朝早くに来たりしてんの?」

先輩C「気まぐれだ」

先輩B「あっそ」

先輩C「…お前、毎朝来るつもりなのか?」

先輩B「先生は別にいいって言ってた」

先輩C「だったら私にもやらせろ! 一人でコソコソ練習するな」

先輩B「お好きにどうぞ~」

先輩C「じゃあ、好きにやるからな」





132 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:50:08.74 ID:WHPSkoAO

先輩B「ふあぁ~……ねむ~」

先輩C「シャキっとしろ。今日は新歓ライブなんだぞ」

先輩B「そういえば、昨日唯ちゃんと何があったの?」

先輩C「……関係ないだろ。今それは」

先輩B「部長なんだから知っといてもいいだろ~?」

先輩C「…それよりお前、雰囲気変わったな」

先輩B「髪、ストレートに戻してみた」

先輩C「どうしたんだいきなり」

先輩B「新しく気分を入れ換えるため、とか」

先輩C「そうか…なるほどな」

先輩B「で、唯ちゃんと何があったの?」

先輩C「それより練習だ! 練習!!」

先輩C「お前も早く準備しろ!」

先輩B「…やれやれだナ~」



133 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:51:09.73 ID:WHPSkoAO

――通学路

後輩C「……」

後輩C(昨日のセンパイ……優しかったな…)

後輩C(この学校に来て…初めて優しくされた……)

後輩C(鈴木先輩…ジャズ研の…)

後輩C「……」

後輩C(部活、どうしよう…)

後輩C(鈴木先輩のいるジャズ研に入ろうかな……)

後輩C(でも…音楽やったことないし…怖いセンパイもいるし…)

後輩C(自信ないな……)

後輩C「…――!!」ドキッ




純「……」



134 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:52:03.67 ID:WHPSkoAO

後輩C(す、鈴木先輩だ!!)

純「ん?」

後輩C(はっ!?)ササッ

純「あれ…今誰かに見られた気がするけど…気のせい?」

純「まぁいっか」テクテク



後輩C「……」

後輩C(は、はぁ……気づかれなくてよかった)

後輩C「……」

後輩C(何で隠れちゃったんだろう…私……)

後輩C(もしかしたら昨日みたいに、話せるかもしれないのに…)

後輩C「……」

後輩C(ダメだなぁ…こんなんじゃ…)



135 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:53:30.06 ID:WHPSkoAO

お昼休み
――2年 1組

純「じゃあ結局、昨日は来なかったんだ。新入部員」

梓「うん……なんでだろ」

梓「ビラもいっぱい配ったんだけどなぁ」

憂「まだ時間もあるし、大丈夫だよ梓ちゃん」

憂「それに今日は新歓ライブなんでしょ? ライブ見て軽音部に興味わく子が来ると思うよ」

純「そうそう。軽音部って初見じゃ何やってるか分からない部活なんだし、ちゃんとライブで魅せれば絶対来るって」

梓(何やってるか分かんないって…)

梓「……」

梓(確かに昨日の勧誘じゃそう思われて仕方ないかも…)

梓「うぅ…」

純「どうしたの?」

梓「…なんでもない」

純「よく分かんないけど…これ飲んで元気出して。飲みかけだけど」

梓「……」チュー

憂「新歓ライブ、見に行くねっ」

純「私も。ジャズ研のライブまで時間空いてるし」

梓「ありがとう、二人とも」

憂「そうだ、純ちゃんはジャズ研のライブで演奏するの?」



136 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:55:03.17 ID:WHPSkoAO

純「それが私は出れなくてさ。出れるのは3年生」

憂「そっか…残念だね」

純「まぁそのおかげで、梓の演奏見に行く時間もあるんだけどね」

純「あっ、そういえば……梓」

梓「なに?」

純「昨日軽音部がジャズ研で騒いでたんだってね。聞いたよ、話」

梓「あ…ご、ごめん! 迷惑だったよね…」

純「大丈夫大丈夫、センパイ達は特になにも言ってなかったから」

純「でも私も現場にいたかったなー…面白そうだし」

憂「昨日なにがあったの?」

梓「唯先輩とジャズ研のセンパイでちょっとひと悶着があって…」

憂「お姉ちゃんが!?」

梓「そ、そんな大事じゃないから大丈夫だよ、憂」

梓「喧嘩とかじゃなくてなんと言うか……怒られただけだから」

憂「お、お姉ちゃん迷惑かけちゃった…?」

純「いやいや、大丈夫だって。たぶん」

梓「ごめん…唯先輩が」

憂「ごめんね純ちゃん」

純「そんな二人で私に謝られても…」



137 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:55:59.06 ID:WHPSkoAO

純「そ、そんなことよりライブの準備はいいの? もうすぐ昼休み終わっちゃうよ」

梓「あっ、うん。これ食べ終わったら行く」

憂「今日は午前授業だから楽だね」

純「私も食べ終わったらジャズ研行かないとなー」

憂「じゃあ私、図書室で待ってる」

純「りょーかいっ。すぐ行くと思うから」

純「楽しみにしてるよ、梓」

憂「頑張ってね!」

梓「うん!」



138 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:57:01.71 ID:WHPSkoAO

――1年1組

ワイワイガヤガヤ

後輩C「……」


「もう部活決めた?」
「え? うーん…バレー部にしようかな」
「私ソフト。カッコいいセンパイがいるんだ」

「ねぇ、一緒に合唱部入らない?」
「合唱部かぁ…いいかも!」


後輩C「……」

後輩C(みんなもう部活決めてるんだ……いいなぁ…)

ワイワイガヤガヤ

後輩C「……」

後輩C(ジャズ研に入る人はいないのかな…)


後輩A「ジャズ研の入部届け、もう出したの?」

後輩B「うん、早めがいいかなって思って」


後輩C「!!」



139 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 03:59:15.32 ID:WHPSkoAO

後輩B「ジャズ研なら初心者の私でも大丈夫だし」

後輩A「あはは、なにそれ」

後輩B「だって他の部活は敷居が高いっていうか…」


後輩C「……」

後輩C(あの人たち…昨日の説明会にも来てた)

後輩C(ジャズ研に入るのかな…声かけてみようかな……)

後輩C「……」

後輩C(か、かけよう。友達を作らなきゃ…)

後輩C(でもなんて声かけよう………)

後輩C「……」

後輩C(『今日は良い天気ですね』……こ、これにしよう…)

後輩C(これなら自然…)

後輩C「ぁ……ぁのぅ…」



140 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:00:08.87 ID:WHPSkoAO

後輩A「それでね、実は――」
後輩B「へー、すごいね!」


後輩C「ぁの……」


後輩A「でね――」
後輩B「本当!?」


後輩C「ぁ、ぇっと……」

後輩C(も、もっと大きな声で言わないきゃ……)

後輩C「ぁ…あのっ」


後輩A「そうだ、ちょっと学校回ってみない?」
後輩B「うん、行こ行こ」


後輩C「あっ……」

後輩C「……」

後輩C(行っちゃった…)

後輩C「……」



141 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:01:50.07 ID:WHPSkoAO

――ジャズ研 部室

「よぃしょっ…!」

先輩C「待て、お前じゃ重くて運べないだろ。私が代わる」

「あぁ、ありがとうね」

先輩C「これぐらい気にしなくていいよ」




先輩B「ほぉ~、昨日そんなことがね~」

先輩A「なんであんなに嫌うんだろう。平沢さん、悪い人じゃなさそうなのに」

先輩B「生理的にムリなんじゃないの?」

先輩A「それは平沢さんがかわいそうよ」

先輩B「まぁ~…嫌いってはっきり言える分良いんじゃない?」

先輩B「ほら、女が女を嫌う時ってもっと……陰険じゃん」

先輩A「そーじゃなくてー…仲が悪いままじゃダメでしょ?」



142 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:04:52.14 ID:WHPSkoAO

先輩B「私には関係ないからどうでもいいけど」

先輩A「あぁもー、これなんだから」

先輩B「アイツは怒った後に後悔するタイプだから…自分でも内心そのことを気にしてるはずでしょ」

先輩B「心配しなくてもそのうち解決するとは思うけど」

先輩A「そうかなぁ…そうだといいんだけど」

先輩B「…ま、今は新歓ライブに集中しようじゃない」

先輩B「それと飴ちゃんちょーだいな」

先輩A「…そういえば」

先輩B「ん?」

先輩A「朝練、今日あったんでしょ?」

先輩A「なんで私も誘ってくれなかったの。二人だけズルい!」

先輩B「朝練ってほどでも……それにお前は朝起きれないだろ~」

先輩A「明日から…がんばる! うん」

ガチャッ

純「こんにちはー」

先輩C「鈴木、来てすぐに悪いがスコアのコピー行ってきてくれないか?」

純「えっ、はい。分かりました」

先輩A「あっ、じゃあ私も行く。純ちゃん一人じゃ大変だろうし」



143 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:06:55.12 ID:WHPSkoAO

――廊下

純「今年って、初心者が多いんですか?」

先輩A「うん、5人くらい。ジャズ研なら入りやすいと思ってるのかな」

純「でも実際は練習キツいですよね」

先輩A「たくさん入部してくれるのは嬉しいけど、途中で辞めないか心配」

純「そうですね…」

先輩A「純ちゃんは一年間頑張ったよね。えらいえらい」

純「いやー、でも…結構いっぱいいっぱいでしたよ?」

純「先輩がいたから――…」

純「あっ」




後輩C「!!」



144 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:08:47.62 ID:WHPSkoAO

先輩A「あら?」

純「また会ったね。何してるの?」

後輩C「い、ぃぇ…」

先輩A「あなた、昨日ジャズ研の見学会に来てくれた子よね?」

後輩C「あっ…」

純「本当!? ジャズ研に入ってくれるんだ!」

後輩C「ぃゃ……」

純「えっ、なに?」

後輩C「…そ、その……」

純「?」

後輩C「……」

純「…ま、まぁそんな急いで決めなくていいから。無理強いしてるわけじゃないし、じっくり考えて」

後輩C「……す、すすいません」

先輩A「練習見たい時はいつでも来ていいからね」

後輩C「はい…」

純「じゃ、また」

後輩C「あ……」

後輩C「……」



145 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:10:39.27 ID:WHPSkoAO

・・・・・

先輩A「今の子…なんだか怯えてたみたいだけど大丈夫かな?」

純「私、怖かったですか?」

先輩A「んーん、普通。ただ、いきなりだったから驚いたんじゃない?」

先輩A「それにあの様子だと、入ってくれそうにないね…」

純「はぁ~…ミスっちゃった。もうちょっと気つかえばよかったなぁ」

先輩A「大丈夫、純ちゃんはちゃんと気をつかえる子だから」モコモコ

純「あのセンパイ…頭…」

先輩A「あっ、ごめんなさい! つい目に入っちゃって…」

先輩A「……もう少しだけやっていい?」

純「かまわないですけど…」

先輩A「わー! やわらか~い♪」モコモコ

純(なんか恥ずかしい…)

先輩A「素敵な髪ね」モコモコ

純「こういう時は毎回言ってますけど……癖毛は大変なんですから」

純「言うほど素敵でもないし…」

先輩A「そう思ってるのは純ちゃんだけだって。もっと自分に自信持ってもいいんじゃない?」

先輩A「少なくとも私はかわいいと思うし」モコモコ

純「そ、そう言われると照れます」



146 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:14:47.04 ID:WHPSkoAO

先輩A「ふふっ、けど普通は自分に自信を持つなんて難しいよね。自信家とかは別として」

純「センパイもそうなんですか?」

先輩A「とーぜん…」

先輩A「自分にないものを持ってる人を見ると特にそう思う」

先輩A「胸が大きかったり足が長かったり…」

純(なんか特定の人を指してるような…)

先輩A「…でも、ないものに憧れてもしょうがないし。私は私で、自分の持ってるものを磨かないと」

純「そういう考え…いいですね」

先輩A「だから純ちゃん」

純「はい!」

先輩A「髪型絶対に変えちゃダメだからね?」

純「センパイもそれですか…」



147 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:15:31.59 ID:WHPSkoAO

――1年1組

後輩C「……」

後輩C「……はぁ」

後輩C(せっかく会えたのに…何も話せなかった…)

後輩C(あの時に入部しますって言えばよかった…)

後輩C「……」

後輩C(でも……私上手くやっていけるかな…)

後輩C(中学の頃部活やってなかったし…)

後輩C「……」

後輩C(どうしよう…)



148 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:16:28.71 ID:WHPSkoAO

――ジャズ研 部室

先輩B「暇だ~…」

先輩C「なら練習してろ」

先輩B「レギュラーまだ揃ってないじゃん」

先輩C「一人でもできるだろ」

先輩B「今そういう気分ではにゃあでよ~」

同級生「あっ、じゃあ講堂行きません? 軽音部のライブとかあるし…」

先輩C「他のやつと行ってこい」

同級生「う…」

同級生(なんか怒ってる…)

同級生「じゃあ……行ってきまーす」



149 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:17:51.52 ID:WHPSkoAO

先輩C「……お前は行かなくていいのか?」

先輩B「一緒に行ってくれるなら行ってもいいけど」

先輩C「私が行くわけないだろ」

先輩B「そりゃ残念」

先輩C「…私のことなんてほっとけ」

先輩B「言われなくても、最初からほっといてるし」

先輩C「なら終始ほっとけ」

先輩B「…アイツにもらった飴あるけど、食べる? 甘いもの好きなんでしょ?」

先輩C「……言うほど好きじゃないが、いらないならもらっておく」

先輩B「はっきり言わない子にはあげませんよ~だ」

先輩C「……ならいい」

先輩B「じゃあ食べちゃお」パクッ

先輩C「あっ…」

先輩B「ほら、素直に言わないからもう手遅れ」

先輩B「あま~い」

先輩C「くっ……」



150 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:19:22.46 ID:WHPSkoAO

先輩B「お前が甘党とはね。そういえば私が淹れたコーヒーに砂糖入れまくって台無しにしたことあったっけ」

先輩C「コーヒーが苦すぎるからだ」

先輩B「コーヒーはみんな苦いんだよ」

先輩C「コーヒー牛乳は甘いだろ」

先輩B「あれはコーヒーじゃなくてコーヒー入りの乳飲料」

先輩C「そうなのか? 知らなかった…」

先輩B「もしかして、寿司もワサビ抜いて食べてる?」

先輩C「なっ、なんでそれを知ってるんだ!?」

先輩B「やーい、お子さま~」

先輩C「ワサビなんてあんなの必要ないだろ! つけて食べてる方が間違ってる!!」

先輩B「うわ…開き直った」

先輩C「悪かったな、お子さまな舌で!」

先輩B「そんな怒んなくてもいいだろ~」

先輩C「…怒ってるわけじゃない」

先輩C「声が大きくなっただけだ」
先輩B「声が大きくなっただけだ」

先輩C「なっ…」

先輩B「やった、的中~♪」

先輩C「人の言うことを被せるな!」

先輩B「お前は単純だから考えてることが丸わかりなんだヨ」

先輩C「馬鹿にするな!!」



151 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:22:11.82 ID:WHPSkoAO

先輩B「馬鹿にはしてないけど…」

先輩C「お前の態度は明らかに人を馬鹿にしてる態度だろ」

先輩B「はいはい、すいませんでした~。反省しま~す」

先輩C「ったく…誰が単純だ」

先輩B「だって本当に単細胞じゃん」

先輩C「言い方が悪くなってるぞ!」

先輩B「単細胞ってだけじゃないし。頑固で融通が利かなくて小言がうるさくて怒りっぽくて…」

先輩C「お前な…これ以上私を馬鹿にするなら――!!」

先輩B「けど、私はお前のこと嫌いになったりしないよ」

先輩C「っ……は?」

先輩B「お前がどんなに怒ってもうるさくても」

先輩B「私はお前を嫌いになんかならないよ」

先輩C「な、なにを…」

先輩B「たぶん、嫌われてると思ってるのはお前だけなんじゃないの?」

先輩C「……」

先輩B「……」

先輩C「…なんの話だ」

先輩B「べっつにぃー…」

先輩B「思ったことを言っただけ」

先輩C「そんなことはいちいち口にするな」

先輩B「お前には言われたくないよ」

ガチャッ

純「戻りました」

先輩A「ただいま~」

先輩B「おかえり~」

先輩C「……」



152 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:26:18.26 ID:WHPSkoAO

――図書室

純「おまたせっ」

憂「純ちゃん!」

純「時間空いたから来たよ。行こっか」

憂「うんっ。…あっ、もうすぐ始まっちゃう!」

純「うそっ!? 早く行かないと!」

「……コホン」
「……」ジーッ

憂「じゅ、純ちゃん…」

純「おっ…と。図書室では静かにしないとね」

憂「あっ純ちゃん、髪ちょっと崩れてるよ」

純「ほんと? 直してくれない?」

憂「うん」モコモコ

憂「あはっ、純ちゃんの髪やわらか~い」モコモコ

純「ちょ、くすぐったいよ憂」



153 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:27:20.74 ID:WHPSkoAO

憂「だってやわらかいんだも~ん」モコモコ

「……ゲフン」

純「…憂、静かに」

憂「あ…ごめんね」

純「とりあえず早く…うわっ! もうこんな時間!?」

「…ゲフンゲフン」

憂「純ちゃん、静かに」

純「そ、そうだった。静かに静かに…」

純「あっ、携帯がない!?」

憂「えっ!?」

純「…あ、ごめん。ちゃんとあった」

憂「もう、純ちゃんったらそそっかしいんだから」

「……」ジーッ

純「す、すいません」

憂「ごめんなさい…」



154 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 04:29:58.03 ID:WHPSkoAO

とりあえずここで中断
先輩の文字がゲシュタルト崩壊する…



155 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 07:40:47.91 ID:d/HfYAAO

おつ



156 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 16:53:50.82 ID:2m6dPI.0





157 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/01(水) 19:05:04.96 ID:5eBm0qco

もふもふ





158 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:12:09.86 ID:xQ3FTsAO

――講堂

唯「ふわふわ時間~♪」



純「あちゃ、もう始まってた…」

憂「お姉ちゃーん!」

純「盛り上がってるね、ライブ」

憂「うん!」

純「おっ、梓も頑張ってる頑張ってる」

純「…いいなー、梓。ライブ出れて」

純「いつもより輝いて見える…」

純「……」

純(あの舞台に立つってどんな感じなんだろう…)

純(私もなんでもいいからステージに立ってみたいなぁ…)

純「……」

純(……よし、いつか立てるよう頑張るぞー!!)

:
:
:

純「さてと…ライブ終わったけど憂はどうする? 私はジャズ研の準備手伝いに行くけど」

憂「せっかくだからこのまま講堂で他の部活見てる」

純「分かった、じゃあ行ってくるね」

憂「ジャズ研も楽しみにしてるよ!」

純「お任せあれ! 行ってきまーす」



159 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:13:24.40 ID:xQ3FTsAO

ワイワイガヤガヤ

「可愛かったねー、軽音部」
「うん。入るの?」
「入る…ってわけじゃないけど」
「だよね、なんか近寄りがたい雰囲気があるっていうか。昨日は着ぐるみとか着てたし」
「せっかくの高校生活なんだし、ちゃんとした部活にしよーっと」

ワイワイガヤガヤ

後輩C「……」

後輩C(すごかったなぁ軽音部)

後輩C(楽器ってああやって弾くんだ……)

後輩C「……」

後輩C(私にできるのかな、あんな風に…)

後輩C(無理…かな、……私に音楽なんて…)

後輩C「……」

後輩C(次は演劇部、吹奏楽部、合唱部、そして……ジャズ研究部)

後輩C(鈴木先輩がいるところ…)

後輩C「……」

後輩C(また会いたいな…鈴木先輩)

後輩C(あの人と話してると…安心する…)



160 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:14:25.64 ID:xQ3FTsAO

――ジャズ研 部室

顧問「新しく買ったサックスのことなんだけどさ、音出ないのよ」

顧問「壊れた?」

先輩B「サックスのことはよく分かんないですけど…音出ないのは楽器のせいじゃなくて先生のせいですよ」

顧問「そうだったんですか」

先輩B「サックス君に謝った方がいいですよ~」

顧問「ごめんなさい、サッくん」

先輩B「まぁ、音は練習すればそのうち出ると思うんで」

顧問「練習か…真面目にコツコツが一番ってことかね」

顧問「せっかく私も今日のライブ出ようとしたのに」

先輩B「そんな無茶な」

先輩B「てか、サックスのことは私じゃなくてアイツに聞いてくださいよ~」




先輩C「……」



161 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:15:27.00 ID:xQ3FTsAO

顧問「いや、だって…さっきからずっと考え事してるみたいだし、声かけられなくてさ」

先輩B「考え事、か…」

顧問「ま、若いうちにたくさん悩むのは良いことだよ。私は練習に戻ろっと」

先輩B「……」

先輩A「なに考えてるんだろう?」

先輩B「さぁ…今日の夕飯とかじゃないの?」

先輩A「そんな食いしん坊キャラじゃなかったはずだけど」

先輩B「じゃあ日本の行く末について考えてるんだよ」

先輩A「そんな頭もよくなかったはずだけど」

先輩B「なら分からんちん」

先輩A「平沢さんのことかな?」



162 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:16:48.84 ID:xQ3FTsAO

先輩B「あ~…唯ちゃんね」

先輩A「そのことで、二人で話したりしたの?」

先輩B「私が?」

先輩A「だってさっき二人っきりだったじゃない」

先輩B「そんなことするわけないでしょ。少しからかったりはしたけど」

先輩A「ふーん…」

先輩B「……なんだよ~」

先輩A「自分には関係ないとか言ったくせに、ちゃんと構ってあげてるじゃない」

先輩B「身に覚えがありませんな~」

先輩A「ほんと…素直じゃないんだから二人とも」

先輩B「私とアイツを一緒にしないでよ」

ガチャッ

純「戻りましたー」



163 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:19:33.28 ID:xQ3FTsAO

先輩B「よし、そろそろ集まろっか」

先輩A「あっ、ごまかした」

先輩B「ほら、ミーティング始めるよ」

先輩C「…分かってる」

同級生「純も講堂にいたの?」

純「うん。軽音部のライブ見てた」

同級生「なんだ…だったら私も誘ってよぉ」

先輩B「えーっと、演奏に出るメンバーは昨日発表した通りでいいとして…」

先輩B「補欠の人で誰かMCやってくれる人いない?」

先輩C「MC?」

先輩B「演奏前に部活紹介する役」

純「!」

先輩B「誰かいない?」



164 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:23:20.24 ID:xQ3FTsAO

同級生「うへー…大勢の前で喋るのはちょっとなぁ」

純「……」

純(MC…舞台に上がれる…)

同級生「純、どうする? 私はパス」

純「はい! 私やります!!」

同級生「えっ」

先輩B「おっ、純か。いいよいいよ~」

先輩B「じゃあ今紹介分書くから、ちょいと待っててね」

先輩C「まだ書いてなかったのか……ていうかお前MCのこと忘れてただろ」

同級生「ほ、本当にやるの?」

純「うん、だってステージに上がれるチャンスじゃん!」

同級生「そうだけど…大勢の前で喋るんだよ?」

純「そんなことぐらい分かってるって」

純「……」

純「ごめん…ノリであんなこと言っちゃった」

同級生「私、知ーらないっと」

純「うわー…なんか緊張してきた…」



165 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:23:55.81 ID:xQ3FTsAO

――講堂

ワイワイガヤガヤ

後輩C「……」

後輩C(もうそろそろジャズ研の番)

後輩C「……」

後輩C(どんな演奏なんだろう、ジャズって)

後輩C(鈴木先輩は出るのかな…)

後輩C「……」



166 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:25:21.70 ID:xQ3FTsAO

――舞台裏

先輩A「機材配置の手伝い、お願いね」

純「は、はい!」

先輩B「緊張してるな~、純のやつ」

先輩A「まさか自分からやりたいって言うなんてね」

先輩B「私はああいう思い切りのいいところ、好きだけど」

先輩C「喋ってないで、お前たちも準備しろ」

先輩A「はーい」

先輩C「……ん?」

先輩A「どうしたの?」

先輩C「…こんなものが落ちてた」

先輩B「なにそれ、携帯?」

先輩C「誰のだ…」

先輩A「置いてあったんじゃないの?」

先輩C「いや…物陰にあったんだ。たぶん落としたんだと思う」

先輩C「まぁいい、演奏が終わった後で持ち主を見つけよう。困ってるだろうし」

「まもなく本番でーす!」

先輩B「は~い」

先輩B「ほれ、いくよ~」

純「いよいよかぁ…」



167 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:26:13.06 ID:xQ3FTsAO

純「緊張するなぁ…」

先輩B「なら手に人って字を書くといいんじゃない? 昔からよく言うし」

純「人…人…」

純「……」

純「あのー…」

先輩B「どした?」

純「『人』じゃなくて、『入』って字じゃダメですか?」

先輩B「『入』? 『入』かぁ…」

先輩B「う~ん……」

先輩B「許可しよう。似てるし」

純「ですよね! 前からどっちでもいいと思ってたんですよ」

純「入…入…」

純「……」

純「やっぱしっくりこないんで『人』にします」

先輩B「そうしな」

『まもなく、ジャズ研究部による演奏発表が始まります』

先輩C「始まるぞ、準備はいいか?」

先輩A「いつでもどうぞ」

先輩B「そんじゃ、楽しくやりますか」

先輩B「純、出だし任せるよ」

純「は、はい!」



168 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:28:08.13 ID:xQ3FTsAO

純「……」

純「すぅ…はー」

純(集中集中…)

純(ここまで来たらやるしか)
純「……」

純(そういえば、あの大人しそうな子も見に来てるのかな…)

純「!!」

純(うわ、幕が上がった!!)

パチパチパチパチパチ

純「……っ!?」

純(多っ!? こ、こんなにいたっけ?)

純(ヤバ…頭がたんだん真っ白に)

純(……そうだ、メモメモ)

純「…ぇっ…と」

純「…新入生の皆さま、ご入学おめでとうございます」

純「長い集会でお疲れのところ申し訳ありませんが、どうか私たちジャズ研究部の発表を最後までお聴きください」

純「…桜ヶ丘高校ジャズ研究部は、練習は楽しく時には厳しくの和気あいあいとした活気ある部活です」

純「創立当初は人数も二人と少なく、表立った活動をしてきませんでしたが」

純「先輩たちや周りの人たちと様々な苦楽を共にし、支え合うことにより」

純「昨年のコンテストで我が部には初となる賞――…準グランプリを取ることができました」

純「…そして今、大きく成長したジャズ研究部はこれからもさらに大きく成長するために、新しい風と音をふかせるために」

純「新入生のみなさんを迎え入れたいと思います」



169 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:30:12.63 ID:xQ3FTsAO

純「初心者から上級者までジャズをやってみたいという方を大歓迎しているので、入部希望、見学希望の方は気軽に部員まで声をかけてください」

先輩B(いいぞ~、純)

純「あと顧問の先生は一見怖そうだけど、とても優しい人なので安心してください」

純「…――それと」

純「誰かと一緒に何かをやるといことは、とてもすごくて楽しいことです」

純「考え方や感じ方が違う人たちが大勢いる中、衝突することもあります」

純「しかしそれは逆に、自分の知らない新しい価値観に出会ういい機会にもなります」

純「これから先、様々な楽しいことや辛いことがあるでしょう」

純「新入生のみなさんにはそのの出来事一つ一つを大切に受けとめて、三年後には充実したと思える高校生活を送ってください」

先輩B「…じょーでき」ボソッ

純「…――い、以上、長くなりましたが演奏前の部活紹介を終わりにします」

純「それでは、私たちジャズ研究部の演奏をお聴きくだしゃい」

先輩B「……」

純「……」

純(かんじゃった…)




後輩C「……」


・・・・・・



170 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:31:18.27 ID:xQ3FTsAO

演奏終了
――舞台裏

先輩C「ふぅ…」

先輩A「初めての演奏だから緊張しちゃった」

先輩C「いや、お前はよくやったと思うよ。私は不調だった…」

先輩C「あとで練習のやり直しだな」

先輩B「そんな時間は今日ないっての。この後に新入生が来るかもしれないんだし…」

先輩C「私一人でやるんだからいいだろ」

先輩B「熱心なことで」

先輩C「そうでもしないとダメなんだ、私の場合は」

先輩A「頑張るのね…私なんてもうピアノ弾く気力もないのに」

先輩B「そうだね~……」

先輩B「ん?」




純「……」



171 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:32:34.45 ID:xQ3FTsAO

純(終わった…)

純「……」

純(恥ずかしくて誰にも顔合わせられないよ…)

純(憂からも励ましのメールきてるけど…開く気になるないし)

純「はぁ~……なんで最後の最後で噛んだりなんか」

純「タイムマシーンでもあればなぁ」

先輩B「そんなもんは存在しないから諦めな~」

純「!!」

先輩B「なに隅っこでしょげてんの」

純「センパイ…」

先輩B「ほら、もう部室に戻るよ」

純「…はぁい」

先輩B「……」ナデナデ

純「!?」

先輩B「よしよし、お疲れさま。よくやったよ純は」



172 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:33:44.25 ID:xQ3FTsAO

純「センパぁイ…」

先輩B「ぶっつけ本番であれだけやれば十分だって。元気出しな」

純「……すいません、最後の最後で」

先輩B「そんなこと、気にしないでくだしゃい」

純「うわーん! 蒸し返されたー!」

先輩B「あははは、あれはあれでよかったと思うよ~?」

先輩B「堅苦しい挨拶も和らいだし」

純「私にとっては恥さらしになっちゃいましたけど…」

先輩B「自虐はその辺にしときなって」

先輩B「自分で恥だと思おうが周りがダサいと思おうが、私は純のやったことを褒めるよ」

純「センパイ…」

先輩B「さて、部室に戻るとしますか~」

先輩B「純もそろそろ元気だしな。私は元気な純の方が好きだよ」

純「……はい!」



173 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:35:25.90 ID:xQ3FTsAO

――廊下

先輩C「……あっ、そういえば」

先輩A「どうしたの?」

先輩C「さっき拾った携帯のことを忘れてた。持ち主に届けないとな」

先輩A「誰の携帯なの?」

先輩C「…開いていいのか?」

先輩A「この場合は仕方ないじゃない」

先輩C「…それもそうだな」

ヴーヴー

先輩C「!?」

先輩C「な、鳴った!!」

先輩A「落とした人からかしら、出てみたら?」

先輩C「……」ピッ



174 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:36:47.06 ID:xQ3FTsAO

先輩C「もしもし…」

『もしもし唯ちゃん?』

先輩C「も、もしもし、唯ちゃんです」

先輩C「あ、いや違う。違います。唯ちゃんじゃないです」

『え? あの~…どちら様ですか?」

先輩C「私は…この携帯を拾った者でして…」

『まぁそうだったんですか。わざわざすいません』

先輩C「いえ、気にしないでください」

先輩C「ところでこの携帯を返したいんですが、どこに届ければ…」

『あっ、じゃあ軽音部までお願いできますか?』

先輩C「あ、はい分かりました。では」

ピッ

先輩C「軽音部だと!?」

先輩A「なにが?」



175 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:39:48.40 ID:xQ3FTsAO

先輩C「この携帯の持ち主だ! ていうかこれ平沢のか!?」

先輩C「なんで私はあんなやつの携帯を拾ったんだー!!」

先輩A「あっ、平沢さんのだったんだ。……ちょうどよかったじゃない!」

先輩C「な、なにが…」

先輩A「これを機会に平沢さんと友達になってくればいいのよ、ね?」

先輩C「…なに言ってるんだ」

先輩A「ほら、このキャンディ持って携帯と一緒に平沢さんに渡してくるの」

先輩A「それで『昨日は怒りすぎた、謝る。実を言うと私は心の中でお前とずっと友達になりたいと思ってたんだ。今からでも友達に…なってくれるか? これ、友達のしるしにキャンディ持ってきたんだけど…』って言えば…」

先輩C「馬鹿かお前は!! なんで私がそんなこと言わないといけないんだ!!」

先輩A「で、でも…携帯は返さないといけないし」

先輩C「っ…」

先輩A「それにこういうチャンスはめったにないんだから、素直にならないと」

先輩A「卒業までずっと仲が悪いままなんてイヤでしょ?」

先輩C「……」

先輩A「ね?」

先輩C「……あんなやつと仲良くするぐらいなら、死んだ方がましだ」



176 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:40:39.54 ID:xQ3FTsAO

先輩A「そんなこと言わないで…」

先輩C「だいたいな、余計なお世話だ! 私が誰と仲良くしようが悪かろうが関係ないだろ!!」

先輩A「なんでそんなに…意地を張るの?」

先輩C「……」

先輩A「平沢さんだって、きっとあなたと仲良くなりと思って…」

先輩C「……」

先輩C「…知ったことじゃない」

先輩C「いいか、その話題はもうするな」

先輩A「あ、ちょっ…どこ行くの?」

先輩C「……」

先輩A「携帯返しに行かないのー?」

先輩C「そんなこと、私が知るか!」



177 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:41:40.52 ID:xQ3FTsAO

――ジャズ研 部室

「すいません、入部希望なんですけど」

純「はいはーい!」

同級生「どうぞこちらの用紙に記入を!」




先輩A「でね、その後どこかに行っちゃって…」

先輩B「へぇー」

先輩A「なんか…悪いことしちゃったかな」

先輩B「あいつが悪いんだから、お前は気にしなくていいよ」

先輩B「それにしても、あいつも馬鹿だね」

先輩B「一年の時に唯ちゃんと同じクラスに子に聞いたんだけどさ…あいつ、何度か謝ろうとしたらしいよ」



178 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:45:00.02 ID:xQ3FTsAO

先輩B「だけどすれ違いが何度もあって、結局まともに謝れず今日の今日まできたんだってさ」

先輩B「すれ違いって言っても、あいつが一方的に空回わっただけかもしれないけど」

先輩B「そんであいつもいつの間にか唯ちゃんに対して引き下がれなくなったんだろうね。意地っ張りだし」

先輩A「そうだったんだ…」

先輩B「ま~、あいつの言うとおりもう口出ししないくてもいいでしょ。口で言わなくても分かってるだろうし…」

先輩B「唯ちゃんも人を嫌うような子じゃないから大丈夫だよ」

先輩A「仲いいの?平沢さんと」

先輩B「喋ったのは少しだけだけど…なんとな~く分かる」

先輩B「それにあの子といるとなんか懐かしい感じがするんだよね…」

先輩A「懐かしい感じ?」

先輩B「なんだろうな~…あれ。なんていうか…」

先輩B「あっ、そうだ。昔飼ってた犬に似てるんだ」

同級生「センパイ、入部希望者だいたい揃いました」

先輩B「はいよ~」

先輩A「…はぁ」

先輩B「世話焼きすぎだって。大丈夫だよ」



179 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:45:52.98 ID:xQ3FTsAO

純「今年は多いね」

同級生「だねー」

同級生「あーぁ、レギュラー取られないか不安だなぁ」

純「そもそもレギュラーじゃないでしょ」

同級生「そうでした」

純「…うーん」

同級生「どしたの? ため息して」

純「ううん…なんでもない」

純(あの子、結局来なかったなぁ…)

純(ちょっと残念…)



180 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:47:14.61 ID:xQ3FTsAO

――ジャズ研 部室前

後輩C「……」

後輩C(は、入ろうかな…)

後輩C(……どうしようかな)

後輩C「……」

後輩C(よし…は、入ろう)

先輩C「そこで何してるんだ?」

後輩C「!!」ビクッ

先輩C「ん? 入部希望者か。中に入っていいんだぞ」

後輩C「あ、あの…わわ、わわわ私は…」

先輩C「ほら、遠慮するな」

後輩C「あ…」

ガチャッ

純「あっ、センパイ。お帰りなさ…」

純「あっ」

後輩C「……」



181 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:49:16.27 ID:xQ3FTsAO

先輩C「入部希望の子だ。用紙はあるか?」

純「入部希望? じゃあ入ってくれるんだ!」

後輩C「あ…ぇっと…」

先輩C「知り合いなのか?」

純「はい、昨日知り合ったばかりですけど」

後輩C「……」モジモジ

純「来てくれるか不安だったんだけど、よかった」

後輩C「す、鈴木先輩…」

純「なに?」

後輩C「わ、わわ私…入部したいです!」

純「うん、ようこそジャズ研究部へ」

後輩C「あ、ああありがとうございましゅ!」

純(あっ、噛んだ)



182 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:51:19.03 ID:xQ3FTsAO

純「あはは、そんな緊張しなくていいから」

後輩C「す、すいません…」

純「でもうち決めてくれて、本当に嬉しいよ」

後輩C「…その、鈴木先輩が舞台で話してたことを聞いたら、わ、私も何かやりたいと思って…」

純「舞台で話してたこと?」

同級生「純が噛んだやつだ」

純「それは言わないで」

後輩C「それで私…音楽とかまったく分からなくて自信はないんですけど…」

純「大丈夫!」

純「私も入部した時は初心者だったけど、今こうしてやってこれてるんだし」

純「きっと君も、頑張れるよ!」

純「信じてくれるなら、後悔はさせない!」

後輩C「鈴木先輩…」

先輩B「ずいぶんと言うねぇ~、純。ま、その通りだけど」

先輩B「音楽できようができまいが、やる気があるならうちは大歓迎だよ~」

純「よろしくね」

後輩C「!」

後輩C「は、はい…がんばります!」



183 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:52:30.55 ID:xQ3FTsAO

先輩A「よかった、入ってくれるんだあの子」

先輩C「……」

先輩A「どうしたの?」

先輩C「いや…その…」

先輩C「さっきは悪かった、怒鳴って…」

先輩C「平沢のことになるとつい…」

先輩A「あぁ…気にしてないからいいわよ」

先輩A「ところで、携帯はどうしたの?」

先輩C「……落とした」

先輩A「はい?」

先輩C「どこかに落とした…」



184 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:53:34.21 ID:xQ3FTsAO

先輩A「な、なにそれ!?」

先輩C「気づいたら落としてたんだ…誰かが拾って届けるだろうな」

先輩A「もぉ~…なにやってるの」

先輩C「……ごめん」

先輩A「……」

先輩C「…なんだ?」

先輩A「素直に謝ったところ、初めてみた」

先輩C「そ、そんなことないだろ」

先輩A「そんなことある」

先輩C「私はいつだって素直だぞ」

先輩A「さぁーて、どうかしら…ふふっ」

先輩C「なんだそれ…」



185 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:55:18.90 ID:xQ3FTsAO

――軽音部 部室前

唯「はぁ~…ビラ配り疲れた」

梓「これで誰か来てくれるといいんですけど…」

唯「あっ!」

梓「ど、どうしたんですか?」

唯「見て見て私の携帯! こんなところに置いてあった!」

梓「なんでそんなところに…」

唯「分かんない、いつの間にか落としてたのかなぁ…?」

唯「――あっ!!」

梓「今度はなんですか?」

唯「飴! 飴もあったよあずにゃん!!」

梓「飴?」

唯「やった! 糖分補給~」

梓(なんで飴が…?)

梓「ていうか、食べちゃっていいんですかそれ」

唯「あずにゃんもなめる?」

梓「ゆ、唯先輩のなめかけなんていいです」

唯「ひどい!?」



191 名前:>>186訂正:2010/12/05(日) 02:24:29.05 ID:Kl19EwAO

翌日
――ジャズ研 部室

先輩B「前にさ~、穴の空いていないドーナツってのが売ってたんよ」

先輩B「あれってドーナツじゃないよね?」

先輩C「売ってる方がドーナツって言えばドーナツなんだろ」

先輩B「違うよ~、それじゃあただの菓子パンなんだよ~」

先輩B「穴が塞がってる分得した気にはなるけど」

ガチャッ

先輩A「お、おは…よう…」

先輩B「あっ、来た来た」

先輩C「つらそうだな」

先輩A「平気…大丈夫よお母さん…」

先輩C「私はお前のお母さんじゃない」

先輩A「お母さ~ん」

先輩B「よしよし、もう起きましょうね」

先輩C「子どもか…」

先輩B「さてと…じゃあ始めよっか」

先輩B「今日から本格的に、新生ジャズ研のスタートってことで」



187 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 19:58:45.83 ID:xQ3FTsAO

――通学路

純「ふぁ~……」

後輩C「あ、あの…」

純「ふあぇ?」

後輩C「おはようございます…」

純「あっ、おはよ! 通学路一緒だったんだ」

後輩C「は、はい…」

純「そっか…あっじゃあさ、これからは一緒に登校できるね」

後輩C「え…いいんですか? 私なんかと…」

純「うん、友達は別の道だからずっと朝一人だったんだよね」

純「せっかく同じ道なんだし一緒に行こうよ」

後輩C「あ、ありがとうございます!」

後輩C(誰かと一緒に登校するなんて初めて…)

後輩C(嬉しい…)

純「そういえば、楽器は決まった?」

後輩C「は、はい。鈴木先輩と同じベースにしようかなって…」

純「おっ、そうなんだ。じゃあ私が教えることになるのかな」

後輩C「よ、よろしくお願いします…鈴木先輩」

純「なんか照れちゃうね、たはは……」

純「…ところで、名前なんていうんだっけ」

後輩C「あ…私の名前は――」


##3-b おわり


188 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 20:00:14.80 ID:xQ3FTsAO

ここまで
今回は長引いてしまってすいませんでした


189 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 20:31:45.35 ID:kqfWUsAO



素直になれない先輩Cちゃん可愛い
後輩Cちゃんもシャイ可愛い


190 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/04(土) 23:52:31.51 ID:sEynMAAO

先輩Cを見てるとひだまりスケッチの夏目を思い出す…



192 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/05(日) 05:54:07.95 ID:cwJH8EUo

ベースってことは2期5話に出てきた後輩とは違う子かな



193 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/05(日) 11:43:47.01 ID:8SedxcAO

ひだまりスケッチのキャラで例えると
先輩A→ヒロ
先輩B→宮子
先輩C→夏目
後輩C→なずな

こんな感じだろうか



194 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/06(月) 10:20:28.93 ID:/8/dB.DO

そういや研究部になってたのか




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純「ジャズけん!!」##3-b
[ 2010/12/06 20:54 ] 日常系 | | CM(0)

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