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唯「ポケモンマスターになるよ!」#7 【ポケモン】


唯「ポケモンマスターになるよ!」#index


「VSワニノコ」
「VSスピアー」
「VSマグマラシ」



351 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/07(火) 23:26:06.08 ID:mlekJH.o


――ワカバタウン


夜。

月は雲に隠されること無く空にある

民家からぼんやりとこぼれる灯りの中

町の名前を表記した看板のまえに少女がいる

赤いカチューシャをつけ、おでこが出しているのが特徴的だ

律「はじまりのまち……か」

目の前の看板に書かれていた文字を田井中律は、目でなぞりながら口にした

律「よっし、いくか」

気合を入れるように自分の頬を叩き、方向を転換する

向かう先はこの町の研究所、ウツギ研究所だ



365 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:23:07.12 ID:kvt3qxgo

今気付いたけどりっちゃんのカチューシャ赤じゃなく、黄色じゃねぇかっ!!
みすったああああ

>>351
赤いカチューシャをつけ、おでこが出しているのが特徴的だ ×
黄色いカチューシャをつけ、おでこをだしているのが特徴的だ ○





352 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/07(火) 23:31:55.98 ID:mlekJH.o


ジョウトまで一緒に来たオーキド博士の紹介で、そこへまず行くことになっている

『ワシもずっとジョウトにいられるわけではないからの。なにか困ったことがあるならウツギ君を頼るといい』

そういって、オーキドは先にある30番道路まで行ってしまった。

律「ここが、ウツギ研究所……だよな?」

問いかけに当然答えが返ってくるはずもなく、

律「まっ、この町のそれらしいところはここしかないし、ここか」

はは、と自嘲ぎみに笑った律はそのままドアに手を伸ばす

律「それにしても、やけに静かだなぁ」



354 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/07(火) 23:41:58.68 ID:mlekJH.o


ドアノブを回したところで、うち開きのドアが開いた

律「(あれ?まだ、押してもいないのに]

開かれたドア――そこには一人の少年がいた

律「(赤毛?)」

肩まで伸びた長髪、赤毛の少年が口を開いた

???「どけっ!!」

そういいながら、律を押しのけるようにどけ、そのまま走り去った

律「なんだ……?なんか感じ悪いなー……」

その少年の後ろ姿を見送った律は、今度こそ部屋へと視線を向けた



355 名前:>>354 もうこうなったら後付け上等で行くわ:2010/12/07(火) 23:50:59.50 ID:mlekJH.o


律「えっ?」

部屋の中は暗い

地面を見ると、ガラス片のようなものが落ちていた

どうやら、蛍光灯が割れてしまったその残骸のようだ

天窓から入る月明かりにその光景を見ていると、なにかが床に転がっていた

目を凝らし、近づいていくと

律「――!? 人?」

白衣の研究者とも思われる男が床に転がっていた

思い当たるフシはたった今あったばかりだ

赤毛の少年が急いで出て行ったわけは……

律「泥棒かっ!!」



356 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:03:52.99 ID:kvt3qxgo


今から追えば追いつけるか?と心の中で考えるが

やめた

律「今は、この人が優先だ」

言うと、その男へと呼びかけた

律「おーい、生きてますかー」

研究者の上体を起こし、反応を待つ

すると

???「ん………あれ?……僕はどうして……」

目覚めた…よかった と律が思っていると

???「ああ!!泥棒!!」

今まであったことを思い出した男が、上体をガバっと起き上がらせた

律「へっ?」

疑問の声と共に、なる音が一つ増えた

――ゴチン

急に起き上がった男と律のデコが衝突した



357 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:13:24.96 ID:kvt3qxgo


――ウツギ研究所


ウツギ「いやぁ、ごめんごめん、つい動転していて気がつかなかった」

ウツギと名乗った研究者が頭を下げながら言う

律「いや、まぁ、いいですけど」

律がデコをさすりながら答えた

ウツギ「そっかそっか、君がオーキド博士の言っていたトレーナーだね」

「どうだい、このジョウト地方は?」

律「うーん、まだ来たばかりだからよくわかんないけど……」

「やっぱり、カントーにいないポケモンを見れるっていうのは楽しいかな」

言った律にウツギが微笑みを見せる



358 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:20:46.32 ID:kvt3qxgo


ウツギ「そうか、やっぱり旅は楽しくないとね。君は君の旅を楽しむといいよ。ポケモン達と一緒に、ね」

一息入れウツギは、ところで、と話を続ける

ウツギ「泥棒の件だけど、君は犯人の顔を見てるんだよね?」

律「はい、赤毛の少年ですよね?」

ウツギ「うんそうそう。僕は犯人の顔を見る前に気絶させられてしまったから、よかったら協力してくれないかな?」

律「はぁ……まぁそれはいいんですけど、何が盗まれたんですか?」

質問にウツギが苦い顔を作った

ウツギ「ポケモンだよ。ほら、そこ」

指差した先には、1つのボールと2つの窪みがある。

どうやら2つの窪みのほうにもボールが置かれていたようだ。



359 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:26:09.88 ID:kvt3qxgo


指差した先には、1つのボールと2つの窪みがある。

どうやら2つの窪みのほうにもボールが置かれていたようだ。

ウツギ「1つは君と同じように旅立つ少年に上げたんだ。で、残った2つの中から君に一匹あげようと思っていたんだが……」

「どうやら一匹赤毛の少年に持っていかれたようでね」

自分で放った言葉にウツギが心配そうな表情を見せ

ウツギ「悪用されなければいいんだけど……」

律「……」

ウツギ「まぁ、それはひとまず置いといて、君の旅でなにか手がかりやあの少年を見つけたら教えてほしいんだ」

律の中の答えは一つだ

放っておければいいんだけど、とも考えるが、やっぱりできないよなぁ とも続く

そしてだした答えは

律「はい!」

その依頼を引き受ける言葉だった



361 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:34:42.25 ID:kvt3qxgo




ウツギ「それじゃぁ、これ」

差し出されたそれは、腕時計のように手首にまくようになっており、小さな画面もついている

律「?」

とりあえず差し出されたものを受け取ると

ウツギ「これはポケギア。電話の機能もあるから、なにか分かったらこれで知らせてほしいんだ」

律「でも、これ高価なものなんじゃ……」

ウツギ「まぁ、依頼料とでもおもってくれればいいよ。」

そういうと、ウツギはさてと、と話を切り替えた



362 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:42:44.82 ID:kvt3qxgo


ウツギ「ところで、さっき言っていたポケモンだけど、君さえ良かったら連れて行ってやってほしいんだ」

言われ、律は置かれているボールを見た

中から青いワニのようなポケモンがこちらをみていた

律「まぁ、もらえるなら……」

ウツギ「そうかいっ!よかったよ、こいつも旅に出ることを楽しみにしていたんだ」

そういったウツギはボールを手に取り、こちらに手渡した

ウツギ「さぁ、開けてやってくれないか?」

律「……よっし、でてこい」ボンッ

二足歩行の水色のワニが姿を現した



363 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 00:47:05.22 ID:kvt3qxgo


すると

ワニノコ「ワニッ!!」

一度元気よく鳴き

嬉しそうに律の足元へ駆け寄った

ウツギ「この子はワニノコっていってね、あんまり感情を出さないポケモンなんだけど……」

「……どうやら、君のことが気に入ったみたいだね。とても嬉しそうだ」

律「へへっ……よろしくな、ワニノコ!」

ワニノコを撫でてやろうと手を出したそのとき

ウツギ「あっ……!!」

ワニノコ「ワニッ!!」バクッ

ワニノコが差し出された手に噛み付いた

律「――!!」

律が声にならない声を上げた

ウツギ「ごめん、言うの忘れてたけど、ワニノコの習性として、よく噛み付いたりするんだ」

律「……さきにいってほしかった……」



「VSワニノコ」 〆



364 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 01:01:55.46 ID:4ZaXnQAO

乙、ボスの倅出て来たか
やっぱりライバルがいるのは良いもんだな





366 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:25:11.00 ID:kvt3qxgo


――29番道路


律「よっし、ワニノコいい感じじゃん」

野生のポケモンを倒したばかりのワニノコを褒める

律「夜だからか、梟みたいなポケモンが多いなぁ。向こうでのポッポみたいなものかな」

「さて、急ぐぞワニノコ!」

ワニノコ「ワニ!」

頷いたワニノコを見届けてから、律は走り出した



367 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:30:34.34 ID:kvt3qxgo


走ることには理由がある

一つは

律「あの赤毛……まだ遠くにいってないはずだよな」

そしてそれにと付け加え

律「なんとかポケモンセンターまではたどりつきたい。野宿はいやだ」

などと一人で呟いていると、街の灯りがぼんやりとみえてくる



368 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:35:42.11 ID:kvt3qxgo


その時、横のワニノコが速度をあげた

変化はワニノコのスピードだけではない。

走る向きもだ。

ワニノコは町より少しずれた方向へと向かい

律「おい、そっちは郊外だぞ。っておい、まてよワニノコー」

今度は律がワニノコを追う形になった



369 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:42:45.24 ID:kvt3qxgo




律「おい、ワニノコどうしたんだよー」

今いるのは、町の外れだ。

夜ということもあり、少し離れた町から音が消えていた

だが

――チコリータ!!とどめだ、はっぱカッター!!

律「なんだ?」

疑問が生まれるが

どこかにポケモンバトルをしているものがいる、そう悟った律は

律「へっへーん、面白そうじゃん。ワニノコ、ちょっと見に行こう」

声の方向へと歩みを進めた



370 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:45:34.63 ID:kvt3qxgo




そこにいたのは勝者と敗者だった

どうやら勝ったのは、帽子を後ろ向きに被った少年で

敗者は

律「あっー!! 泥棒!!」

赤毛の少年だった

律の声に、勝者と思われる少年は、え?という顔を見せる

律「いいから、そいつ捕まえてー」

帽子の少年へと叫ぶと

しかし直後

赤毛の少年が動きを見せた

赤毛の少年「っち……退くぞ、ヒノアラシ!」

ボールに今まで戦わせていたポケモンを戻し、逃げ出した



371 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:50:32.35 ID:kvt3qxgo


律「ワニノコ、追うぞ!」

叫ぶようにワニノコを見ると……

ワニノコ「ワニワニ!」

チコリータ「チコッ!」

帽子の少年のポケモンとじゃれ合っていた。

そして

帽子の少年「えっと、何がなんだか分からないんですけど、説明してもらっていいですか?」

律はその疑問に一瞬まよった顔を見せるが、

律「(今から追っても……まぁ追いつけないか…)」

「はぁ……」

大きな溜息をつき、少年へと説明を始めた



372 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 21:57:34.20 ID:kvt3qxgo




ゴールド「えぇー!!ウツギ研究所で泥棒!?」

ゴールドと名乗った少年は驚きの声を上げた

律「あれ、ウツギ博士は知ってるの?」

ゴールド「あ、はい。実は自分も今日ポケモンをもらって旅にでたんです」

その言葉に律は

律「(あぁ、そういえばウツギ博士が私の前にポケモンをあげたっていってたっけ)」

「で、君はなんでさっきの赤毛の子とバトルしてたのさー」

ゴールド「博士のところへの届けるものがあったから、
ワカバに戻ろうとしたら急にバトルをふっかけられちゃって……」

まぁ、勝ちましたけどね とキリっとした表情を見せたゴールドの言葉を律は相手にせず考える

律「(アイツの目的はなんなんだ……?バトルしたってことは売買ってわけじゃなさそうだけど……)」



373 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:00:36.65 ID:kvt3qxgo


ゴールド「えっと、律さん聞いてますー?」

律「えっ?あぁ、聞いてる聞いてる。それじゃ、あいつの名前とかわかんないよなー?」

ゴールド「あぁ、それなら分かりますよー。たしかシルバーって……」

律「だよなー。やっぱり、わからないよなー……って、えええええ!!」

ゴールド「うわぁ、びっくりしたなぁ。いきなり大声をださないでくださいよー」

律の声に体を一歩のぞけらせたゴールドがのんきな声をだした

律「なっ、なんでわかったんだ?」

ゴールド「いや、バトルのときにアイツのトレーナーカードがチラっとみえましたから」



374 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:05:40.92 ID:kvt3qxgo


なんて視力してるんだ……と律が内心呟くと、

ゴールド「これでも視力も動体視力もいいんですよ!」

またしてもキリッっとした顔で答えた

だが、律は

律「(シルバー……か。忘れないぞ)」

そして

律「君、えっとゴールド君だっけ?ウツギ博士のところに行くならこのこと伝えておいてよ」

ゴールド「律さんはどうするんですか?」

律「えっと……私は……」

ポケモンセンターで寝る とは言えず

律「この先の30番道路に待たせてる人がいるんだよ!」

嘘はついていない、と律は頭の中でオーキド博士を思い浮かべ

うんうん、と頷いた



375 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:10:18.05 ID:kvt3qxgo


ゴールド「?」

「はぁ……まぁわかりましたけど、それじゃぁ早速僕は向かいますね」

そういってゴールドはチコリータと呼ばれていたポケモンを抱え、律に背を向けた

律「まっ、私だって女の子だし、夜くらいは男の子パシらせても罰は当たらないよなー」

ゴールドがいなくなった後、律が一人で呟き

ワニノコ「ワニッ!!」

よくわかっていないワニノコがとりあえず頷いた

1人と1匹の向かう先は、街で最も灯りを発している場所

ポケモンセンターだった

律「(よっし、野宿はまぬがれたなぁー)」



379 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:26:43.32 ID:4ZaXnQAO

ライバルのみかと思ったら主人公まで来やがった
唯編は男っ気ほぼ0だったのに




376 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:16:09.83 ID:kvt3qxgo




――30番道路(翌朝)

律「おおっ、やっぱりトレーナーって感じのやつも結構いるなぁ」

目の前に広がる道を見渡した

東の道と西の道に別れており、その中心には林のような木が邪魔をしている

西側の道ではどうやらトレーナー同士が対戦しているようで

律「えっと、博士に会いに行かないといけないから、道はコッチだな」

東側の道へと歩みを進めることにした

……それにしても、やっぱりカントーにはいないポケモンもいるなぁ

あちらこちらで顔を出す野性のポケモンを見て律は思う

律「お、ポッポはやっぱりこっちにもいるんだなぁ。あっ!あの木はコクーンの巣か!」

懐かしいなと思う気持ちは故郷のトキワシティを思い出したからだ



377 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:20:42.73 ID:kvt3qxgo


律「(小さい頃よく澪と遊びにトキワの森にいったっけ……あいつ薄暗い雰囲気が苦手で怖がってたなぁ)」

――ブンッ

その時なにか音が響いた

あまり気持ちいい音ではない

律「なんだぁ……?」

言ったとき、気付いた

ここはコクーンの巣だということの意味に

つまり

律「スピアーもいるってことかぁ!!」



378 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:25:15.11 ID:kvt3qxgo


後ろを振り向いた

そこには3体の並んだ蜂が自分の両手の針を鳴らし威嚇している

律「でっ、ですわよねー……」

一歩仰け反った律は、すぐに反転し

逃げる体勢にはいった

律「くそおお、スピアーの縄張りだったのかあああ」



380 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:30:59.39 ID:kvt3qxgo




律はほとんど全力で走っていた

後ろにはスピアーがついてまわっている

が、

そろそろ自分の域が切れ始めた

律「あぁ、もう。疲れたしめんどくさい!」

言った律が急に足をとめ、3匹のスピアーと向き合った

律「ふふふ、私を怒らせたことを後悔させちゃる……いけ、ガーディ、イーブイ!」

ガーディ「ガウ!!」

イーブイ「ブイッ!!」



381 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:35:29.03 ID:kvt3qxgo


三匹に対して繰り出されたのは二匹だ

本当はワニノコも出せればいいのだが、と思うが

律「(正直、そこまで指示がまわらないよなー)」

だから、二匹でスピアーに向かうことにした

律「本当は二匹への指示も慣れてないけど、まぁ野生ポケモンだし、追っ払えればいいし大丈夫かな」

一方、3匹のスピアーは繰り出されたポケモンに対して、戦闘態勢をとっていた

先制を仕掛けるのはスピアーだ

スピアーは集団行動時のできるモンスターだ。

だから、攻撃を仕掛けるときには、より効率的な形を取る



382 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:40:44.63 ID:kvt3qxgo


スピアー「――!!」

まず一匹目が直線で来た

狙われたのはイーブイだ

律「よけろ、イーブイ!!」

直線の動きに横にずれる形で対応するが

スピアー「――!!」

二匹目のスピアーが横から加速しながら針を突き出してきた

律「イーブイ、上だ。ジャンプ」

今度はジャンプして、かわす形を取る



383 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:46:25.19 ID:kvt3qxgo


そして

スピアー「――」ブンッ

3匹目の羽音が上から来る

本命の攻撃だ

落ちる形になったスピアーは真下に針を振り下ろす形で攻撃にきた

だが

律「へっへん、こっちもスピアーには襲われ慣れてるから、行動はわかってるぜ!!」

トキワにいた頃の経験だ。

「ガーディ、火の粉だ!!」

律の斜め前で構えていたガーディに指示をだす

指した先にあるのは、真下へと落下しようとしていたスピアーだ



384 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:51:15.22 ID:kvt3qxgo


ガーディ「ガルッ!!」

チリッと空中に散った火の粉はスピアーに襲い掛かり

その羽を少し焦がした

羽が焦がされたスピアーは、もがき

――ボタッ

落ちた

律「よっし、まずは一匹。次、イーブイでんこうせっか!!」

ジャンプから着地したイーブイはすぐに行動にでた

目指す先は、二匹目のスピアーだ

反転して再び襲い掛かろうとしていたスピアーへとイーブイが体当たりした

完全に不意をついた攻撃となったそれは、スピアーを木に叩きつけるには充分すぎる威力だ

ぶつかる音に次いで、再び落ちる音を律の耳は捉えた



385 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 22:57:03.82 ID:kvt3qxgo


律「こうなったら、あとは簡単だな」

残すは一匹のスピアーだ

どこかたじろぐ様子をみせるそれに

律「ガーディ、ほえろ!!」

ガーディ「ワオーン!!」

吠えた

音が威嚇行為となり、そのまま残ったスピアーへと向かう

スピアー「――…!?」

そして

――ブンッ

羽音を残し、林の中へと消えた



386 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:00:14.43 ID:kvt3qxgo


律「ふぅ~、なんとかなったなぁ」

一息つき、

律「よくやった、ガーディ。いつも澪とやってた追い払い方を覚えててくれて助かったよ」

「それにごめんなぁ、イーブイ。おとりみたいな役をさせて」

律が二匹の頭をやさしく両の手で撫でた

ガーディ「ガウガウ♪」

イーブイ「ブーイ♪」



387 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:05:43.29 ID:kvt3qxgo




――ポケモンじいさんの家

律「ま、なんとか着いたな」

目の前には家がある。

あきらかに、場違いな場所にあるその家が律の目的地だ

律「すいませーん、こちらにオーキド博士がいるって……」

オーキド「おおっ!!ようやくきたか、待ちくたびれるところじゃったぞ」

なにやら慌てた様子のオーキドが、ドアを開けたばかりの律に反応した

律「……? なにかあるんですか?」

オーキド「おー、これからラジオの収録でな、とりあえずこれを」

オーキドが白衣の内ポケットを探る様子をみせ

オーキド「ほれっ、ポケモン図鑑じゃ」



388 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:10:24.35 ID:kvt3qxgo


律に差し出されたのは、赤い手のひらより少し大きめの機械だ

たしか唯がポケモン図鑑ってのをもってたなぁ と思うが

律「あれ?でも、これ唯が持ってたやつと形が違う……?」

オーキド「最近になって新しく作ったやつじゃからな。まぁ、唯のと中のデータはほとんど同じじゃ」

「唯に図鑑を渡したのはいいんじゃが、あの子もあまりポケモンを集めるということはしていないからのお」

「まぁ、ミュウのデータを持ち帰るという補って余りある働きをしてくれたんじゃがの」

少し苦笑気味に笑みをみせたオーキドが言い

おっと、と話がずれたことを元に戻そうとし、一度咳払いをした

それから、だからと繋ぎ

オーキド「君にも図鑑の収拾を手伝ってもらいたいんじゃよ。君が悪い子じゃないっていうのはわかっておるしの」

律「いいんですか?」

オーキド「まぁ、昨日面白そうな少年にも託したことじゃしのう。それに、澪君にも手に渡るように手配したところじゃ」

律「(澪にも……!!)」



389 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:15:08.68 ID:kvt3qxgo


律「わかりました。ありがたく頂きます」

そういって両手でその図鑑を受け取ると

オーキド「おっと、ワシも早く行かんとな。それじゃぁ、図鑑のことは任せたぞ」

オーキドはポケットからボールを取り出し

オーキド「ピジョット、コガネまで急いでおくれ」

現れたピジョットの背中に乗り、空へと飛び出し

やがて、消えていった



390 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:21:15.89 ID:kvt3qxgo


残された律の手のひらには赤い図鑑がある

……ようやく同じ舞台に上がった

唯の手にも同じものがあり、澪の手にも渡るという。

それを見て思うことは

……負けられないな

顔を上げた

見るのは西の方向だ

その方角には

律「行くか、一つ目のジム。キキョウシティへ」



「VSスピアー」 〆




391 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:34:45.87 ID:4ZaXnQAO

旅立ったのはミュウのデータ採ってからだったか結構忘れてんな





392 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/08(水) 23:59:49.64 ID:kvt3qxgo

>>391
ごめん、俺もややこしいとおもったんだけど
このとき取ってきたっていってるミュウのデータはお月見山のときのもの
図鑑に表示はされなかったけど、unknownとしてデータは図鑑にのこってたと認識してもらえれば……
一応、だから唯がミュウ追う時も分布機能が使えた

ってことで、どうにか納得してもらえたらなぁ と

りっちゃんが旅立ったのは、唯がイーブイを捕まえてタマムシにいったころだよ
今頃、唯はタマムシジム

つまり唯の時間軸としては、丁度このスレの始まりあたり




393 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/09(木) 00:19:29.99 ID:.k/sw2I0

今回も乙

ミュウのところは、俺もちょっと、あれ?時系列どうなってたっけ?ておもったから補足はありがたい。
そういうことか




394 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/09(木) 00:27:32.80 ID:JSo0HRso

>>393
すまん、次から気をつける
補足入れないとだめなってSSは糞ってばっちゃがいってた。

ほんと気をつけます




395 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/09(木) 01:32:08.29 ID:tV5eQ7so

ほんとおもしろいなぁ



396 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/09(木) 18:08:28.98 ID:moco7ADO

お、昨日きてたのか

以降も期待!





397 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:04:15.86 ID:Q0yq2UEo


――キキョウシティ

その町には大きな塔がある

キキョウの名物でもあるその塔は、町全体を見渡すように聳え立つと同時、当然のように町にいれば誰もが見上

げる建物だ

律もその例外ではなく、その塔を見上げていた

律「しかし、参ったなぁ……明日にならないとジムリーダーが帰ってこないとは……」

彼女の腕の中に抱き上げられたイーブイが律をマネしたかのように溜息をつくる

朝のうちに済ましてしまおうと、ジムへ向かうと

そこで告げられたのはジムリーダーの不在だった

午前のあいだにどうしようかと迷っているうちに、すでに時刻は午後だ

律「しかたない、あの塔でも観光しにいこうか、な、イーブイ?」

イーブイ「ブイッ♪」

言って地面に降ろしたイーブイが機嫌よさそうに鳴いた



398 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:05:15.06 ID:Q0yq2UEo




???「あらまぁ、イーブイをつれてはるとは珍しいどすなぁ」

目的の三重塔を目前にして、後ろから声がかかった

気付けば、さきほどまで少し後ろのほうを歩いていたイーブイもいない

???「主人以外にはあまり心を許してへんのやろか」

声の主をみた

そこには少し困った顔で頭を撫でられるイーブイと

華やかな着物で身を包み、薄っすら白化粧をしたまいこがいた



400 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:10:37.83 ID:Q0yq2UEo


律「うおっ!?……誰……どすか…?」

律がおどろおどろしながら、なれない言葉できりだした

???「ふふっ、普通でよろしおす」

上品に微笑んだ舞妓が続け

タマオ「うちはエンジュのほうで舞妓をやっとります、タマオと申します。以後よろしゅうおたのみもうします」

礼の動作すらにもどこか気品が漂っていた

律「えっと、そのまいこさんが何かようですか?」

タマオ「いえいえ、かいらしい子がおりはったのでつい」

ほのぼのとした雰囲気をかもし出すお姉さん系の舞妓が嬉しそうに言った。

タマオ「あらまぁ、もうこんな時間。もう行かんと…!」

「もしエンジュに来はったときは、是非歌舞練場へおいでやす」

そういって、少しおっとり系の美人は町の中へ消えていった。

律「……なんだったんだ……?」

ポカーンとした律とイーブイがその場に取り残されていた



401 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:17:14.37 ID:Q0yq2UEo




――マダツボミの塔


キキョウの北側にあるそれは、近くで見ると、より壮大さを感じさせた

歴史的建造物というのだろうか。

それには迫力に似た貫禄がある

中に入っても同じだ。

年月を経過した建造物にもかかわらず、形を保ち続けているのは管理者の努力があってこそだろう

律「なんだ、あれ?揺れてる?」

イーブイ「ブイ?」

目に入ったのは建物の中心で揺れ続ける太い柱だ

地震のように小刻みに揺れるわけではなく、ユラリユラリと大きくしっかりと揺れる



402 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:20:19.92 ID:Q0yq2UEo


『――それはここでは巨大マタツボミの体と言われてましてな』

声は後ろからだ。

振り向くとそこには、坊主がいた

モクネン「ここは修行の場でしてな。一勝負いかがかな?」

モンスターボールを取り出し、坊主には似合わぬ不敵な笑みを浮かべた

律「よっし、やったろじゃんかよ!! いくぜ、イーブイ!!」

ブイ「ブーイ!!」



403 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:25:48.14 ID:Q0yq2UEo


――マダツボミの塔(2階)


律「ふぅ、ここ一体何人坊主がいるんだよ~。しかもさっきからマダツボミばっかり」

すでにこれまで3人の坊主をごぼう抜きにしてきた律が愚痴る

律「よっし、そろそろ次の階の階段も……ってあれ!!」

言葉通り上への階段はすぐ近くにあった

だが、そこには同時に

律「えーと、名前なんだっけ……あれ、たしか…………そう、シルバーだ!!」

赤毛の少年がいた



404 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:30:18.09 ID:Q0yq2UEo


律の声に反応した少年がこちらを振り向く

シルバー「お前は……ウツギ研究所の……」

「丁度いい。……勝負だ……」

さっ、と取り出したモンスターボールをこちらに放り投げた

シルバー「行けっ、マグマラシ!」ボンッ

マグマラシ「マグッ!!」

律「なっ、つい先日までヒノアラシだったのが、もう進化してるのか」

それはヒノアラシに比べ、耳が生え、炎の勢いも増している

律「ならっ、行くぞガーディ!!」ボン

ガーディ「ワオーーン!!」

対して、オレンジと白の毛皮を纏う子犬ポケモンがすでに臨戦態勢をとってくりだされる

その喉からは、ガルルと呻るような音が漏れている



405 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:36:43.17 ID:Q0yq2UEo


シルバー「マグマラシ、先手を取っていけ。でんこうせっか」

しなやかな体が速度に頼った攻撃をしかけ

律「ガーディ、迎え撃て。かみつく!!」

ガーディは待つ形で相手を引き込んだ

だが

――ドン

ガーディは衝突した時の力にこらえきれず、後ろに退けられる

律「くそっ、力では押し負けるか……ならっ」

「火の粉だ!!」

ボウッと炎が散り、マグマラシを襲う



406 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:40:48.61 ID:Q0yq2UEo


しかし

シルバー「無駄だな……」

避ける様子もなく、その体に浴びた

そして

シルバー「マグマラシ、にらみつけろ!」

攻撃をものともせずに、マグマラシは行動を行った

律「な……!?」

シルバー「残念だが、マグマラシの毛皮は炎を通さない」

No.156 マグマラシ 
からだを おおう けがわは 
ぜったいに もえたりしない。
どんな ほのおこうげきも へいきだ。



407 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:45:16.42 ID:Q0yq2UEo


律「(くそっ……ガーディじゃ相性が悪いか……)」

「交代だ。戻ってくれガーディ!出番だぞ、ワニノコ!」

引き際を悟った律がガーディをボールに戻し、代わりにワニノコを繰り出した

律「ワニノコ、水鉄砲だ!!」

ワニノコ「ワニワニ!!」

ワニノコの口から、勢いよく水が発射された

そしてその判断は正しかった

弱点となる水の攻撃をもろにうけたマグマラシは、その水圧に怯み押されている

――いける!

そう律が思ったとき

シルバー「っく、レベル差を相性でうめにきたのか……」

そして、と告げる

シルバー「相性など関係なくしてしまえばいい」

マグマラシ「マグ!!」



408 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:50:28.24 ID:Q0yq2UEo


水圧に負けないようにマグマラシが4つの足で踏ん張り

シルバー「えんまくだ…!」

水鉄砲により炎の勢いがの弱まった体のあちこちから、黒い燻ぶりがまず出た

そして、その色は黒から白へと変化していき

ゆらっと漂いながらも、部屋を満たしていく

そして、辺り一体を覆うと

シルバー「この靄の中だ。水鉄砲は当てられまい。体当たりでそのワニをはじき飛ばしてやれ」

白の煙幕の中、シルバーが見えぬマグマラシに指示をだした

――ドンッ

律の耳にぶつかり合う音だけが聞こえた



409 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 22:57:26.07 ID:Q0yq2UEo


しかし、そのぶつかり合う音だけで吹き飛ばされたときにどこかにぶつかったりした音はない

つまり

……まだ耐えているのか

律「ワニノコ、耐えろよ……もう少しだ……」

そこへ追撃をかけるような指示が飛んだ

シルバー「もう一度、ぶちかませ!マグマラシ」

――ドン

2度目の衝突音が響いた

だが、ワニノコがどこかに吹き飛ばされた様子はなく

律「(よっし、だんだん靄がはれてきたな)」

律が待つのはタイミングだ



410 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:01:03.52 ID:Q0yq2UEo


狙いは一つ

そう

律「――ワニノコ、今までの'いかり'をぶつけてやれ!!」

ワニノコ「ワニッ!!」

はれかかった白の靄の中、うっすらと見え始めたワニノコが右腕に力を込めた

そして

渾身ともいえる力で

ワニノコ「――」

マグマラシ「――!?」

組み合っていたマグマラシを下へと殴りつけた

律「(これで倒せたか……?)」



411 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:06:29.53 ID:Q0yq2UEo


だが、その考えは甘いものだと知らされる

ボロボロの様子だが、マグマラシは再びその4つ足で床を強く踏んだのだ

シルバー「よしっ、マグマラシ――いや、まて」

指示をだそうとしていたシルバーが一つのことに気付いた

同時に律も同じことに気付く

律「(また靄がかかりはじめた!?)」

またマグマラシの煙幕かと思うが、マグマラシの体からそれは出ていない

なにより、今周りを取り巻こうとしていた靄はずっと黒いままだ

そして今度はマグマラシとワニノコの周りだけではない。

この部屋すべてを黒の靄は覆おうとしていた

気付けば、律とシルバーの周りには濃い黒の靄が漂っていた



412 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:10:11.96 ID:Q0yq2UEo


シルバー「っく……」

律「これは……ポケモンなのか? ワニノコもう一度いかりだ!!」

それは周りの濃い靄への攻撃だ

だが

ワニ「ワニッ!?」

叩きつけるように殴りつけたワニノコの腕は空をきる

そうしているうちに

円をだんだんと小さくしていく濃い靄は、二人を中心へ中心へと寄せていき

気付けば背中合わせになるぐらいまでになっていた



413 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:18:31.03 ID:Q0yq2UEo


その時

シルバー「おいっ、さっきのガーディを出せ……」

小声で呟くように律へと話しかけた

律「なっ……」

命令のようにも聞こえるそれを一瞬、反抗するかのように無視してしまおうかと思ったが

今はほかに手が無い

律「しかたない、でろ。ガーディ!」ボンッ

「なにか手があるんだろうなぁ……?」

シルバー「おそらく、これはゴーストポケモンの仕業だ」

「だから、一気に炎の攻撃で切り抜ける……」

シルバーの足元にはマグマラシが、律の足元にはガーディがそれぞれいつでも攻撃できるように構える



414 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:20:08.68 ID:Q0yq2UEo


シルバー「いいか……タイミングをあわせろ………1」

律「2……」

律・シルバー「「3!!」」

――かえんぐるま!!

2人が同時に二匹のポケモンへと告げた

それに答えるようにポケモン達は、同時に行動へとうつった

二匹の炎タイプのポケモンが、己で噴出した炎を体に纏い

黒の靄を切るようにあたりを走り回った

あたりを駆け回る炎圧は、靄を吹き飛ばすには充分だった



415 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:27:13.57 ID:Q0yq2UEo


靄が晴れる

そしてそこにいたのは

律「ゴースの大群だったのか!!」

No.092 ゴース
うすい ガスのような からだで 
どこにでも しのびこむが 
かぜが ふくと ふきとばされる。

浮翌遊するように、今までふらりふらりと浮いていた大量のゴースが、炎にやられ次々に地へと落ちていく

律「よっし!!」

シルバー「いや、まだだ!」

この熱の中、まだ地へと落ちないゴースが一匹いる

それは先ほど自分達の周りをぐるぐると回っていたやつだ




416 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:30:10.69 ID:Q0yq2UEo


シルバー「こいつが、ボスだ!! マグマラシ!」

今まで炎を撒き散らしながら走っていたマグマラシが、その一体だけに向かって炎を放つ

炙るように攻撃されたゴースはだんだんと消耗していき

シルバー「いまだっ…!」ヒュン

シルバーが空のモンスターボールをゴースへと投げつけた

そして

地に落ちコロコロと転がり、やがて静かになると

捕まえたばかりのボールを拾い

そのまま背を向けた



417 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:30:56.32 ID:Q0yq2UEo


律「ちょ、おい待てよ~。おい、ってば」

その言葉に一度だけシルバーが振り向くと

シルバー「群れあう気はない」

その言葉だけをこの階に残し、去っていった

律「なんだよ、あいつ~。少しはいいやつかとおもったのに……!」

「……あーー!! 完全に盗難のこと忘れてた!」



418 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:35:19.13 ID:Q0yq2UEo



――32番道路

陽が沈んでいく中、シルバーはキキョウシティから逃げるように走っていた

シルバー「くそっ、馴れ合う気などなかった……」

マダツボミの塔で、カチューシャの女と協力をしてあの場を切り抜けた

そのことがシルバーの中に棘を残す

頭にはいつも黒のスーツを身に着け、偉そうにしていた男のことが浮かぶ

シルバー「……俺は絶対にアイツのようにはならない」

まるで自分を言い聞かせるかのような言葉がどうしようもなく沁みる

なぜ自分は走っているのかすらもわからない。

ただあの町には居たくなかった。それだけのことだ



419 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:41:03.27 ID:Q0yq2UEo


カタカタと腰につけたモンスターボールが震えた

マグマラシだ

なにかと思い、そのボールを目の前にもってきた

なにか言いたいのかと、そのすごく心配そうな眼を見た

だが

シルバー「…………くそっ」

なににイライラしているのかすらもわからず、シルバーは走り続ける

そこへ

男「よっ、そこのお急ぎのぼっちゃん。ヤドンのしっぽ買わんかね?」

ふっくらとした体格のいい男が話しかけてきた

どうやら、ここで商売をしているようだ



420 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:45:41.42 ID:Q0yq2UEo


シルバー「………」

そのこと事態に興味はなかったが、どこかこの男からシルバーの嫌いなやつらと同じ雰囲気があった

だから黙って続きをきくことにした

すると、男がシルバーの耳にこっそりと呟いた

男「今なら卸したてだから、新鮮だよ、ぼっちゃん」

シルバー「……こいつはどこから卸しているんだ?」

男「おっと、ぼっちゃん、それは言えないなぁ」

シルバー「……そうか、ならいい」

そういって男を残し、その場を去ろうとする

もちろん演技だ



421 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:50:27.76 ID:Q0yq2UEo


男「ちょ、まって、ぼっちゃん……しょうがない」

そういってさらに距離をつめると

男「ここだけの話、ヒワダのロケット団から仕入れてるんだよ……だから、新鮮だよ」

あるキーワードを言った瞬間シルバーの纏う空気が変わった

男「さぁ、一本10万円だけど、 ぼっちゃんなら特別に98000円で売ってあげるよ」

男は何も気付かない

シルバーの手がボールに伸びたことも

そしてその顔が、どこか嬉しそうにも悲しそうにも見える笑みを浮かべたことにすらも




「VS マグマラシ」



422 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/12(日) 23:52:48.31 ID:Q0yq2UEo

まいこはん の京都弁むずかしすぎワロタwwwwww
こんなじゃべりかたする舞妓いねぇよks って思ってもどうか勘弁を




423 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします:2010/12/13(月) 00:19:01.71 ID:7Jk1aIAO

乙、シルバーは関わって来るみたいだが
ゴールドはどうなることやら



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